<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><rss xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/" xmlns:content="http://purl.org/rss/1.0/modules/content/" xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom" version="2.0" xmlns:itunes="http://www.itunes.com/dtds/podcast-1.0.dtd"><channel><title><![CDATA[One Straw Revolution ]]></title><description><![CDATA[パパジョルジオのわら一本の革命

リラックス しましょう...
 <br/><br/><a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/podcast</link><generator>Substack</generator><lastBuildDate>Sat, 16 May 2026 03:25:06 GMT</lastBuildDate><atom:link href="https://api.substack.com/feed/podcast/486459.rss" rel="self" type="application/rss+xml"/><author><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></author><copyright><![CDATA[Papa Giogio  (パパ　ジョルジオ）]]></copyright><language><![CDATA[ja]]></language><webMaster><![CDATA[onestraw@substack.com]]></webMaster><itunes:new-feed-url>https://api.substack.com/feed/podcast/486459.rss</itunes:new-feed-url><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:subtitle>リラックス しましょう。。。</itunes:subtitle><itunes:type>episodic</itunes:type><itunes:owner><itunes:name>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:name><itunes:email>onestraw@substack.com</itunes:email></itunes:owner><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:category text="Arts"><itunes:category text="Books"/></itunes:category><itunes:category text="Education"><itunes:category text="Self-Improvement"/></itunes:category><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/><item><title><![CDATA[「また、同じ夢を見ていた」住野よる ,ページ ２９１（第１１）]]></title><description><![CDATA[<p><strong>第１１</strong></p><p>また、同じ夢を見ていた。</p><p>目覚めて、まず思いました。また、同じ夢を見ていた。</p><p>目を何度か瞬かせ、腕だけを動かして、アラームを止める。遅れてお腹の上に控え目な重さを感じて、私の寝がえりを邪魔する居候を持ちあがて床に下ろします。彼女は下手を去れば家が火事になっても起きないかもしれないhほどの寝坊さんので、大少乱暴にしても大丈夫。</p><p>ベッドから下りて立ち上がり、カーテンを開けるとたっぷりの陽光が部屋に差し込んできました。うん、今日も快晴。いい天気。</p><p>２９３</p><p>彼女と並んで、朝ご飯を食べながら、彼女が何を考えているのかは知らないけれど、私は夢のことを考えていました。他ならない、さっきまで見ていた夢のこと。</p><p>私は、子供の頃の夢をよく見ます。それも決まってみるのは小学生の時、他にも大切な思い出はたくさんあるのに、見るのはあの時の夢だけ。</p><p>あなたはちゃんと、幸せになっているの？って。</p><p>朝食後のコーヒーなんて似合わない私はもう一枚オレンジジュースを飲みながらテレビの電源をつけました。何かやっているのかとザッピングだけど、やっているのは昔のアニメと、悲しいニュースと、誰かを全員でいじめる、まるで小学生が集まって作ったようなワイドショーだけ。とある番組では見るからに違そうな大学の先生が、１５年間まるで変わらないことを言っていました。</p><p>私はテレビを消して、足元の彼女をそこに残したまま、隣の仕事部屋に移動します。２LDKのこの家に住んで、もう三年。引っ越す時、探している家の一番の常用事項を不動産屋さんに伝えると世にも奇妙な顔をされました。その不動産屋が頑張って探してくれた、外からみるととっても美味しそうなこの家を、私は気に入っています。</p><p>仕事部屋には余計なものは何一つありません。大きめの机と動く椅子、その上にノートと鉛筆、目覚まし時計と小さなパソコン。本棚に、本達。それから、小さな居候が大人しく寝ていられる毛布だけ。</p><p>２９４</p><p>椅子に座って、まずは閉じられたノートを聞いて昨日の復習をします。それから鉛筆を持って、早速仕事に取りかかるのです。私の仕事に出勤はありません。決められた時間も残業も、遅刻も早退もありません。持ち物も必要なく、必要なのはノートと鉛筆と私の頭と、この世界中にある全てのものだけ。</p><p>夢中になると私はすぐに時間を忘れるのです、机の上の目覚まし時計でアラームを仕掛けます。</p><p>今日もやっぱり時間は光の矢のように過ぎ去って、自分で仕掛けたアラームにびっくりするというお約束を繰り広げた私は、ノートに小さな丸を打って席を立ちます。いつもならお昼ご飯もそっちの毛でやり続ける仕事。だけど今日はそうもいかない。大切な用事があるのです。２度寝をしている居候を横目に洗面所で長い髪の毛をセットして、わざとらしくないお化粧を施し、いつもより少しだけメルヘンチックで洒落たスカートをはきます。そこにお気に入りのリュックを背負えば、出かける準備は万端です。</p><p>「ナー」</p><p>２９５</p><p>いつの間にか起きていた彼女が、足元で眉間に皺を寄せながらこちらを見ていました。</p><p>「何、せっかくのデートのにリックはやめろって？いいの、人生ってリックみたいなものだから」</p><p>「ナー」</p><p>「背買うものがあった方が、背箱も伸びるの。それにランドセルみたいで大好き」</p><p>彼女には私の冗談は理解できなかったみたい。そんなことより彼女も早く外に出かけたいお菓子でうちのドアを爪でカリカリとし始めました。うちに居候をしてる彼女は、日中はいつも外にお出かけをshています。どこに行っているのかはしれません。もしかすると、どこかの女と子と丘を登っているのかも。</p><p>居候の彼女に急かされ、少し早いけれど私は家を出ることにしました。リュックには読みかけの本もペンもノートも入っている。素敵な時間を過ごす準備は万端です。</p><p>ドアを開けると、爽やかな風が私の顔を叩きました。髪とスカートが揺れてまるで動かず気分になれます。もうすぐ、夏。</p><p>「あ、マーチ」</p><p>私が鍵を締めるのも持たずに行ってしまおうとする薄情な居候の背中に呼びかけると、彼女は流し目でこちらを振り向きました。みょうに色気のあるその目は、半分野良猫みたいな生活の中、一体何を経験して得たものなのか。気になるけど、訊いても彼女は教えてくれません。</p><p>２９６</p><p>「日が変わるまでには帰るから、どこかで時間潰してて」</p><p>「ナー」</p><p>気にしないでいい。彼女はそう言い残して長い尻尾をゆらゆら揺らし軽いステップで行ってしまいました。後ろ姿はちょっと違うけど、彼女の所作はいつかの悪女を思い出させます。</p><p>さて、私も行こう。</p><p>「しーあわっせはー、あーるいーてこーないー、だーかーらあーるいーていーくんだねー」</p><p>私は口ずさみながら一つ伸びをして、あの時よりずっと高くなった目線で見る景色に今日の一歩を踏み出しました。</p><p></p><p>幸せとは、自分が嬉しく感じたり楽しく感じたり、大切な人を大事にしたり、自分のことを大事にしたり、そういった行動や言葉を、自分の意思で選べることです。</p><p>また、同じ夢を見ていた。あの夢の見ると、いつも思う。</p><p>まるで、自分に訊かれているみたい。あなたは今、幸せなのかって。</p><p>２９７</p><p>その間いに答える時、私は今でも自分の中の幸せの定義が変わっていないことを確認してから、胸を振って頷いてみせるのです。</p><p>子供の頃、人生とはなんて大人ぶったことを言っていた賢い女の子は、周りを思いやることも出来ず、味方も友達もいませんでした。だけれど女の子には運がいいことに導いてくれる人達がいて、彼女達のおかげで、その女の子は幸せなまま大人になることが出来ました。。</p><p>導いてくれた人達のことを私は今でもしっかりと覚えています。</p><p>アバズレさん、南さん、おばあちゃん。</p><p>私は段々と知っていきました。</p><p>アバズレさんという言葉の意味も。彼女がやっていたのだろう仕事のことも、南さんが本当は南さんじゃなかったということも。あの授業参観の日に一つの飛行機事故があったことも。おばあちゃんが言っていた、私に先を見る力があるということも意味も、もう知っています。</p><p>彼女達は私を助けてあげることが出来たのでしょう。そのために、出会ったのでしょう。</p><p>大人になって、私は不思議の理由を知ってしまいました。でも、それを悲しいとは思っていません。</p><p>２９８</p><p>だって、私は今でも彼女達のことが大好き。だから自分で選んでいるのです。みなみさんのようになりたくて、仕事に使っているのは今でも普通のノートだし、アバズレさんのようになりたくて、同じ色の建物に住んでいるし、おばあちゃんのようになりたくて、少しずつお菓子の作り方を勉強しています。まだ、魔法は使えないけれど。</p><p>あれから結局、私は２度と彼女達と会うことが出来ませんでした。</p><p>私が彼女達のような素敵な大人になれているのかはわからないけれど、最近の私の髪は南さんにそっくりだった顔から、段々アバズレさんの顔に似てきています。何十年後かには、きっとおばあちゃんに似てくれのでしょう。</p><p>だけれど、私の人生は誰のものとも違います。</p><p>誰のものとも違う、自分の幸せを選ぶことが出来るのです。</p><p>幸せは、あっちからやってくるものではなく。</p><p>こっちから、選んで手にするものだから。</p><p>また、同じ夢を見ていた。あの夢を見ると、いつも思う。自分に訊かれている見たい。</p><p>あなたは今、幸せなのかって。</p><p>その問いに答える時、私は自分の幸せにお定義と一緒に、いつも最近におばあちゃんが私にくれた言葉を思い出すのです。</p><p>２９９</p><p>いいかい、人生とは。</p><p>全て、希望に輝く今のあなたのものです。</p><p>大きなアトリエの中、私は彼の邪魔にならないよう隣に椅子を置いて腰掛けます。</p><p>「サイン描くだけだよ？」</p><p>広い空間があるのに、わざわざ並んで座った私に彼は笑いながら言いました。だから私も同じように笑って答えてあげました。</p><p>「また、同じ夢を見てたの」</p><p>私は彼に夢の説明をしませんでした。だけど彼はそれ以上私がそこにいることを疑問に思ったりもしませんでした。彼はペンを持って、キャンバスの右下に自分のサインを描きました。中学生の頃から彼が使っているサイン。外国人から怖がられるかもしれないと「あなたを殺す」と聞こえる自分の名前の意味を反対にしたサイン。</p><p>「この絵、出展するんだっけ？」</p><p>「。。。いや」</p><p>３００</p><p>彼は、一面に咲いた名の花畑の絵を見て言いました。</p><p>「これは、君にあげる」</p><p>私には、それが彼のプロポーズだということがわかりました。恋人になったばかりのに、プロポーズとは早すぎるんじゃない？なんて思ったけれど、でも、きっとこの絵にはこれまでの想いを全部詰めてくれているのだとわかりました。</p><p>だけど、やっぱり大事なことはちゃんと言葉にしてほしい私は言いました。</p><p>「いくじゃなしっ」</p><p>彼は笑って、きちんとそれを言葉にしてくれました。</p><p>それから私が彼のプロポーズにどう答えたのか。</p><p>今でもまだ隣の席に座る彼と私が、この後どうなったのかは、薔薇の下で。</p><p></p><p></p><p></p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/f55</link><guid isPermaLink="false">substack:post:147593613</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Tue, 13 Aug 2024 21:53:57 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/147593613/735364a34e5e524b6f179ba37a026c48.mp3" length="17493575" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>1018</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/147593613/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「また、同じ夢を見ていた」住野よる ,ページ ２８５（第１０C）]]></title><description><![CDATA[<p>教室は、お父さんの持っているギターの弦みたいに振りつめた空気に満たされていました。ここにいる全員、いえ、ひとみ先生以外の全員が素敵指定るのがわかります。桐生くんも素敵しているみたいでした。私も素敵していました。あの時より聞いている人は少ないはずのに。授業参観の時よりも、きっとずっと。</p><p>当然のことだと思います。私達はこの時間のために、これまでずっとかしこかったりかしこくなかったりする頭を、悩ま背てきたのですから。</p><p>２８６</p><p>いつもの挨拶。いつものひとみ先生の授業とは少しだけ関係のないお話。それから、いつもとは違う最後の発表の時間がやってきます。</p><p>最初の発表は、左の端っこ、一番前の席の男の子から。私は、彼らの発表を聞かないことも出来ました。自分の発表することをもう一度読み返して、もっといい表現はないものかと考えることも出来ました。けれど私は、クラスメイト達の発表を真剣に聞くことにしたのです。理由は、私も振って考えた考えを聞いてもらえな買ったら悲しいと思ったからです。</p><p>皆違う。です。皆同じ。もしかすると、一人くらい私の答えと同じか近い答えの子がいるかもしれない。その思って楽しみにもしていたのですが、少しなくとも私達の前にそういう発表をする子はいませんでした。</p><p>クラスの子達の発表はどんどん進んで、いよいよ次は桐生くんの番、というところまで来ました。</p><p>私は緊張していました。だけれど見てみると、桐生くんはもっと緊張している見たいでした。私はどうしてか、桐生のおでこを伝う汗を見て、自分の中の緊張が解けていくのを感じしました。桐生くんに吸い取られてしまったのかもしれなません。</p><p>２８７</p><p>緊張のなくなった私は、私の緊張を消してくれた桐生くんを励ましてあげようと思いました。だけれど、小さな声で呼びかけても、彼は私のが聞こえていない見たいでした。だから、代わりに私は彼の手を握りました。机の下、こっそりと彼の手を。桐生くんはびっくりしたみたいでした。でも、こっちを向いて私の顔を見ると、震わせていた唇をぎっと噛んで、それからにっこり。彼の手の平の震えも、少しずつ消えていきました。</p><p>桐生くんの発表の番、彼は立ち上がって堂々と、いえ、それは言いすぎました。あまり大きな声ではなかったけれど、自分自身の幸せについて発表をしました。彼はあの発表の彼も、たまにからかわれたりしているみたいでした。絵のこともだけれど、なぜだか私とのことも。私達が味方同士であることをからかうなんて本当に馬鹿なことです。もし、桐生くんがやられっぱなしなら、そうして桐生くんが望むなら、私はまだ喧嘩をしていたでしょう。だけど、私は喧嘩をあまりしなくなりました。桐生くんは少しずつだけど、言い返したり、逃げたりするのが上手くなったみたいでした。</p><p>絵について、家族について、ひとみ先生について、隣の席の友達について、彼の発表はとても素敵らしいものでした。そして、彼の発表が終わったということはつまり次は私の番だということです。</p><p>２８８</p><p>名前を呼ばれて私は立ち上がりました。</p><p>その時です。いなくなったはずの緊張の虫。それが、ざわざわっと背中をのぼってくるのを感じました。私は机の上のノートを持ち上がるのに何度も失敗しました。てが震えてしまっていたのです。ノートに書いてある言葉を自分で書いた日本語のはずなのに、読めなくなってしまいました。どうしよう。</p><p>無って、私のおでこにも一筋汗が流れた時、でしょうか。横に垂れしていた私の左手を誰かが握りました。私は、咄嗟に左手を見ます。</p><p>手を握ってくれたのは、桐生くんでした。私の中から、また、緊張の虫がいなくなるのを感じました。</p><p>私は、ひとみ先生の方をきちんと向き、両手でノートを持ちました。</p><p>そうして私は、長い間、考え続けてきた答えをクラスの皆に向けて発表したのです。</p><p>「私の幸せは」</p><p>発表の間、ずっと思い出していました。南さんのことを、アバズレさんのことを、おばあちゃんのことを、尻尾のちぎれた彼女のことを。皆と過ごした、日々のことを。私は、もしかすると、知っていたのかもしれません。本当はもう会えないかもしれないこと。</p><p>２８９</p><p>だからきっと私は泣いちゃったのです。</p><p>そのひの放課後、私は最近いつも一緒に帰る桐生くんに持ってもらって、職員室にいきました。ひとみ先生に訊きたいことがあったのです。</p><p>職員室に入ると、ひとみ先生が隣の席のしんたろう先生と楽しそうに話していました。でも、私に気がついたひとみ先生はすぐにその笑顔を私に向けてれました。</p><p>私は、少し長い話なんだけど、と前置きました。するとひとみ先生は私を職員室の外に連れ出し、誰もいないすこさな教室に連れて行ってくれました。</p><p>ひとみ繊維の優しさで、私は安心してそのことを話すことが出来ました。</p><p>「ひとみ先生、私には友達がいたの」</p><p>先生は首を傾げました。</p><p>私は話しました。アバズレさんのことも、南さんのことも、おばあちゃんのことも、金色の瞳の彼女のことも。そして、これまでにどういう話を強いたのか、何があったのか、どういう風に助けてもらったのか、全部を話しました。そうして初めて、私は、私の訊きたいことを先生に分かってもらえると思ったのです。</p><p>「私の友達が消えちゃった不思議が、私にはわからないのよ」</p><p>２９０</p><p>これはもしかするとひとみ先生にもわからない問題かもしれないと思っていました。それほど、ここ数週間のうちに起こったことは不思議で、まるで魔法でも使えなければありないんじゃないかと思ことばかりでした。</p><p>なのに、先生が少しだけ考えてからいつもたいに指を立てたのには驚きました。さすがは大人、しかも先生。そう思いました。</p><p>だけれど、結局はいつだって、ひとみ先生は、私の大好きなひとみ先生なのです。</p><p>「もしかしたら、小柳さんに会いに来てくれたのかもしれないわね」</p><p>的外れ。</p><p>「違うわよ、いつも私が会いに行ってたんだもの」</p><p>先生は困った顔はしませんでした。それ代わり、ふわりと笑いました。</p><p>不思議について考える。このことを二人だけの内緒の宿題にした私達は、誰もいない教室を出て、ひとみ先生は職員室に、私は桐生くんを迎えにいきました。</p><p>図書室で持ってくれていた桐生くんは、この前私がおすすめした「トム・ソーヤーの冒険」を読んでいました。</p><p>桐生くん。</p><p>驚きやすい彼を驚かさないよう、そっと私は声をかけようとします。</p><p>２９１</p><p>だけれどその時、もう既に私の口や声席はそっちにはありません。声が出なくなり、やがて見えている風景が右目と左目で違っていることに気がついて。この時ようやく私は気がつくのです。</p><p>ああ、ここで終わりか、と。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/c</link><guid isPermaLink="false">substack:post:147591743</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sun, 11 Aug 2024 18:54:43 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/147591743/1c5552d6dad72603ba5d75094f8fc723.mp3" length="11514676" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>644</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/147591743/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「また、同じ夢を見ていた」住野よる ,ページ ２７３（第１０B）]]></title><description><![CDATA[<p>２７３</p><p>時間はぐんぐんと進んでいくだけで全然戻ってくれたりはしないみたいです。どんなに必要だと思っても、どんなにお願いしても、戻ってきてはくれない見たいでした。南さんやアバズレさんが言っていたのだから、疑っていたわけじゃないけど、でも自分の体が体験してみると、やっぱり本当なんだなと確かめることが出来ます。</p><p>問題の答えはまだ出ないのに、発表の日は、ついに明日になってしまいました。</p><p>今日まで、桐生くんともひとみ先生とも幸せについてたくさんたくさん喋りました。</p><p>だけど、私の頭の中にある答えのジグソーパズルを完成させるtこはまだできていませんでした。桐生くんは幸せについての話をするとなんだかいつも照れていますが、やっり絵についてのことを発表すると決めた見たいでした。</p><p>小柳さんは？桐生くんからの質問に私はまだ答えを用意することが出来ませんでした。「人の顔を描く時には、ね。丸を描いてそれを縦に半分に割ったちょうど真ん中に目が来るようにするんだ」というびっくりするようなアドバイスを桐生くんから貰って、その代わりに、「オセロは出来るだけ四隅を取ったほうがいいわ。だってどこからも狭めないでしょ？」という桐生くんをびっくりさせるアドバしうをあげてから、私と尻尾のちぎれた彼女はいつものようにおばあちゃんの家に聞きました。</p><p>２７４</p><p>彼女はいつものようにおばあちゃんの家行きました。</p><p>もしかしたら、今日はもうおばあちゃんの家に行かなくてもいいかもしれない。少しだけそう思っていたのですが、やっぱり私はおばあちゃんの家に行くことを選びました。</p><p>どうして私がいつも言っているおばあちゃんの家に行かなくてもいいかもしれないと思ったのかというと、ここ一週間ほど、私はおばあちゃんと一度もお話しが出来ていないからです。最近、よく寝ていたおばあちゃんでしたが、特にこの一週間では、おばあちゃんはいつも寝ていて、私が言っても起きることなんてなく、ずっとベッドの上で静かな寝息を立てるばかりでした。もしかすると寝ていてご飯を食べることを忘れていたのかもしれません。おばあちゃんは少しやせたように見えました。</p><p>だから今日もおばあちゃんが気持ちよく寝ているなら私は桐生くんと幸せについて話し合っている方がいいかもしれないと少し考えたのです。でも、私はおばあちゃんの家に行くことを選びました。理由は、なんとなくではありません。最近のヒントを、長く長く生きたおばあちゃんから貰いたかったのです。黒い彼女も私がおばあちゃんの家に行くのに賛成してくれました。まあ、彼女の場合は桐生くんが苦手なだけなのんですが。</p><p>だから、私はおばあちゃんが起きていてくれればいいなと思って大きな木の家に行ったはずです。なのに、私は驚いてしまいました。いつもの通り小さな友達と家に上がって寝室に行った時、おばあちゃんがベッドの上、に起き上がっているのを見て思わず「わっ」と言ってしまいました。声を出した私にすぐに気がついたおばあちゃんは、私を見てにっこりと皺を深めました。</p><p>２７５</p><p>「なっちゃん、ごめんね、お手紙をもらってたのに」</p><p>「ううん、全然いいの。それより、今日は眠くないの？」</p><p>「うん、大丈夫だ。たくさん寝たからね。それに」</p><p>おばあちゃんは、よくわからないことを言いました。きっと今日で最後だから、って。わからないことうぁ、訊きましょう。</p><p>「何が最後なの？」</p><p>「なっちゃんが、言ってたろ？明日がなっちゃんの宿題の発表日。だから、今日が最後の準備の時間だ」</p><p>「ええ、そうそうなのよ。だから私、おばあちゃんとおはんししたくて今日来たの」</p><p>私は言葉にまた笑ってくれたおばあちゃんは、やっぱりちょっと痩せたように見ました。</p><p>「ああ、おばあちゃんが話せることなら、なんでも」</p><p>「ダイエットの秘訣とかでも？」</p><p>２７６</p><p>おばあちゃんの笑顔はいつも変わりません。優しく、静かで、柔らかい。アバズレさんとも、南さんも、もちろん私のとも違う大きな笑顔。きっと、幸せな人生を過ごすことが出来たから、そんな笑顔が出来ているんだと思いました。どうしたらそんな笑顔が出来るようになるのか、それが、今回の問題の最後の答えな気がしました。</p><p>「お願いがあるの、おばあちゃん」</p><p>「ん？なんだい？」</p><p>「おばあちゃんは、どんな人生を送ってきたのか、教えてほしいの」</p><p>私はおばあちゃんのベッドの端っこに座りました。私のベッドより柔らかいのによくに跳ね返るのが不思議で、お尻を何度もドリブルさせたくなりますが、真面目なお願いをしたのだから今は我慢します。</p><p>尻尾のちぎれた彼女も、きっとおばあちゃんのお話しを聞きた買ったのでしょう。しゃやかな小さな体を思い切りジャンプさせ、おばあちゃんの膝の上に乗って、金色の瞳を上に向けました。私の友達は、さすが魔法の女です。彼女の金色の瞳がおばあちゃんに音のことを思い出せたのかもしれません。おばあちゃんは、彼女の目を見たまま、お話をしてくれました。</p><p>だけど、それは私の聞きたかったお話とは、少し違っていました。</p><p>２７７</p><p>「私は、子供から大人になって、そしておばあちゃんになって、好きなことをして、好きな人達と一緒に、人生を過ごしてきたよ」</p><p>「。。それって、普通のことじゃない？」</p><p>私は少し拍子抜けをしてしまいました。</p><p>「ああ、普通の人生。私はそんな普通に幸せな人生を送ることが出来た」</p><p>おばあちゃんの声にすら、幸せが話待っている。そんな風に聞こえました。</p><p>「もしかしたら、私にだってあったかもしれない。いや、きっとあったの」</p><p>「何が」</p><p>「友達が一人もいないってこと」</p><p>私には首を傾げるしか出来ませんでした。なのにおばあちゃんは私を褒めるみたいに頷いて、続けたのです。</p><p>「誰の味方にもなってあげられなかったかもしれない、誰も愛せなかったかもしれない、人を傷つけていたかもしれない。誰にも優しく出来なかったかもしれない。でも、私は出来た。大切な人の味方になってあげられた。友人や家族を、愛した。誰かを傷つけることはかもしれない、でも優しい人になろうと思ことが出来た。だから私の人生は幸せだった。もしかしたら、私にもあったかもしれない」</p><p>２７８</p><p>おばあちゃんは私の目をじっと見ました。</p><p>「謝ることもできないで、大切な人を失って、一人ぽっちで自分を傷つけてしまうこと」</p><p>私は、南さんの目を思い出していました。</p><p>おばあちゃんは、ベッドの上に投げ出されていた私の手を握りました。</p><p>「自分が大嫌いで、自棄になって、あまつさえ人生を終わらそうと思ってしまうこと」</p><p>私はアバズレさんの手を思い出していました。</p><p>「でも、私はそうはしなかった。幸せだと思える人生を歩いてこられた。そりゃあ、嫌なことなんて教えてればきりがないんだけど、でも、それよりもっと多く、教え切りない楽しいことや嬉しいことがある人生を歩いた」</p><p>「人生とは、道？」</p><p>おばあちゃんの言う「歩く」という言葉が気になって、私は訊きました。私は南さんやアバズレさんの言葉を思い出していたのです。時間は戻らない。だっから、人生とは、戻ることの出来ない道なのかもしれないと思いました。でも、おばあちゃんは首を横を振りました。</p><p>「いいや、人生は道なんかじゃないさ。だって人生には信号はないでしょう？」</p><p>おばちゃんの適当な冗談が面白くて、私やくるしと笑いました。だから私も冗談で返すことにします。</p><p>２７９</p><p>「じゃあ人生は高速道路？」</p><p>「かもね」</p><p>初めて聞くおばあちゃんのそっけないそう相槌に、私はまた笑ってしまいます。</p><p>私の人生はね、なっちゃん、本当に幸せだったんだよ。なっちゃんは、今、幸せ？」</p><p>私は考えませんでした。</p><p>「ええ、幸せなことがたくさんあるわ」</p><p>お母さんとお父さんはちゃんと私のことを思ってくれている。夕ご飯には私の好きなものが出てくる。オセロを一緒にやってくれる友達がいる。学校に行けば味方になってくれる先生がいる。優しいおばあちゃんがいる。一緒に歌える小さな友達もいる。南さんアバズレさんにもきっとまた会える。嫌なこともあるけれど、そんなことより今の私には、幸せなことの方がずっと多いのです。</p><p>「なっちゃんはかしこいから、どうやってその幸せを待てたのか、分かってるはずだ」</p><p>「。。。。」</p><p>「私も、そうしてきた。なっちゃんの呼ぶ、アバズレさんや南さんも、きっとこれからはそうしていけるだろう。なっちゃんのおかげ」</p><p>２８０</p><p>「。。。。」</p><p>「皆が選ぶんだよ」</p><p>洞窟の出口が、見えたようでした。</p><p>「幸せになるためだけに」</p><p>長く長くいた洞窟の出口の中、真っ暗な闇の中、そこから外に出た時に拡がる目を潰してまうかと思うほどのまばゆい光と、想像していたよりもずっと広大な風景。そこには数え切れないくらいの素敵な緑や風があって、そこには数え切れないほどの緑や幸福があって、この光に一歩踏み出すというそのことだけで、私の心は甘いものに満たされる。</p><p>私の心は、おばあちゃんの言葉で、一瞬にして空想の中に飛びました。空想だけど、嘘じゃありません。私の中の気づきが、そんなか風景を見せたのです。</p><p>「おばあちゃん、ありがとう」</p><p>私は心からのお礼をおばあちゃんに言いました。</p><p>「おばあちゃんに会いに来てよかったわ」</p><p>「答えが、見つ買ったのかい？」</p><p>「ええ」</p><p>不思議です。不思議なことはたくさんあるけれど、今もまた私は不思議の目の前にいました。</p><p>２８１</p><p>私はおばあちゃんの寝室にいて、ベッドに座っていて、そこには尻尾のち裂た彼女とおばあちゃんがいて、さっきまでとこに世界は何も変わっていないはずなのに、私には、今この世界が、さっきまでとは違う輝き持って見えたのです。</p><p>私の世界の見え方が変わってしまったこと、おばちゃんは全部知っている見たいに私の頭を細い指で撫でてくれました。</p><p>「私の人生も、なっちゃんみたいに幸せに溢れていて、もう何も思い残すことはなかったのに。神様は最後にご褒美までくれた。こんなに幸せな人生はない」</p><p>「神様に何をもらったの？」</p><p>「なっちゃんに会わせてくれた」</p><p>私は、とてもとても嬉しくなりました。おばあちゃんの幸せの一つに私がなれたこと。私がおばあちゃんを幸せに出来ていること。そして、おばあちゃんの言葉が決して嘘ではないと、分かったことも。</p><p>「もう何も一ない。私のオセロの最後のマスには、なっちゃんっていう幸せが置かれた」</p><p>「人生とは、通じゃなくてオセロ？」</p><p>おばちゃんは、首を横に振りました。</p><p>「いいや、違うさ」</p><p>２８２</p><p>そう言うと、気持ちのいい控え目に入ってくる光がそうさせたのかもしれません、おばあちゃんは、息に眠たそうにうつらうつらと首を揺らしました。私は、おばあちゃんの膝の上に乗っていた彼女を持ち上げて、おばあちゃんがベッドに横になれるようにしました。おばあちゃんはまぶたを薄く開けて小さな声で「ありがとう」と言い、ゆっくり横になりました。</p><p>「なっちゃん、窓を開けてくれるかい？」</p><p>おばあちゃんに言われ、私はベッドの向こう側にある窓に手を伸ばして一枚の窓を横にずらしました。開いた隙間から、クーラーとは違う、いい匂いの風が入り込んできます。</p><p>「他に何かしてほしいことはある？」</p><p>「いいや大丈夫だ。ありがとう」</p><p>「それじゃ、私は昼寝の邪魔をしないように帰るわね。おばあちゃん、本当にアリアがとう」</p><p>「いいんだ。なっちゃんの発表が上手くいきますように」</p><p>おばあちゃんの昼寝を出ていくこととにしました。</p><p>と、部屋のグラスを開けた時、私は後ろから名前を呼ばれました。もう一度、ベッドのそばに行くと、おばあちゃんは私に耳を貸すように言いました。</p><p>「最後に一つだけ、なっちゃんに伝えたいことがあるんだ」</p><p>「ええ」</p><p>「いいかい、人生とは」</p><p>おばあちゃんが真似した私の首癖は、全て冗談にもなんにもなっていなくて、どういう意味？と訊く必要がないものでした。でも、私の心はおばあちゃんの言葉で、上手な冗談を聞いた時よりもずっと満たされました。</p><p>今度こそ、おばあちゃんの寝室を出て静かな廊下を歩き、玄関で靴を履いて外に出ると、そこは私達がいつも来る草の生えた広場でした。でも、やっぱり私には来た時とはまるで違う光を持っているみたいに見えました。おばあちゃんのおかげです。明日も必ず、ここに来なくてはいけません。</p><p>「さ、帰って明日言うことをノートに書かなきゃ」</p><p>２８４</p><p>私はおばあちゃんの家の入り口、短い木の階段を下りて草むらを踏みます。そうして、いつもみたいに歌うのです。</p><p>「しっあわーせはー、あーるーいーてこーないー」</p><p>「ナー」</p><p>彼女は、おばあちゃんの家に残ると言っていました。彼女が放課後、私の家の前以外で私と別れるのは、初めてのことでした。</p><p>「分かったわ。じゃ、また明日会いましょう。おばあちゃんに迷惑かけないようにね」</p><p>「ナー」</p><p>不思議な声でした。ありがとうと、さようならを合わせたみたいな。きっと人間には出さない彼女だけの声なのでしょう。</p><p>私は彼女の声が気になりましたが、彼女は悪女だから思わせぶりな声を持っているのねと思って、後ろに手を振り、丘を下りていく、坂道へと足を向けました。</p><p>私は振り返らせたのは、風です。</p><p>大きな大きな風が私の体を通り抜けていきました。私は、まるでその風に手を引っ振られるみたいに、おばあちゃんの家の方を向いてしまたのです。</p><p>２８５</p><p>いえ、家のあった方を向いてしまったのです。</p><p>私は、びっくりとか、驚きとか、そういうものを通り越した不思議を受け止めた時、人は大きな声を出したりしないんだって、知りました。</p><p>私が風に引っ振られた先、そこには、緑色の原っぱが拡がっていました。草があって、花があって、生きている木があって。</p><p>それ以外には、何もありませんでした。</p><p>さっきまであったはずの木の家も、さっきまで話していた友達の姿も、もうそこにはなかったのです。</p><p>強い風は、それから一度も吹きませんでした。</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/b</link><guid isPermaLink="false">substack:post:147591677</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sun, 11 Aug 2024 18:53:10 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/147591677/358b3299736df3ddd5e81a17b28ed6bc.mp3" length="11514676" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>644</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/147591677/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「また、同じ夢を見ていた」住野よる ,ページ ２６１〜２７３（第１０）]]></title><description><![CDATA[<p>おばあちゃんの家に着くと私はまた汗でいっぱいになって、きで出来たドアには、また貼り紙がしてありました。書いてあることは、前と同じです。私は玄関から中に入って友達の足を拭き、靴を脱いで静かな木の家の中に入りました。私の足音は前の時と違います。</p><p>実は、今日は家で靴からサンダルに履き替えてたから、前は靴下ですりすり、今日は裸足でぺたぺたです。夏になると履く可愛いサンダルを、アバズレさんにも褒めてもらいたかったのに。</p><p>もしおばあちゃんがアバズレさんの行った先を、アバズレさんに起こった不思議の正体を知っているのなら、すぐにでもアバズレさんのとこへ歩いていって、そのサンダルを見せたい。そして、アイスを食べながら桐生くんとお話したい。</p><p>静かな静かな、家を造っている気の声が聞こえてきそうなくらい静かないえの中で、もしかするとおばあちゃんはまた2回にいるのかな、そう思って廊下を歩いていったのですが、今日は一階にいました。</p><p>私が寝室のガラス戸を開ける音が起こしてしまったのでしょう。おばあちゃんは優しくクーラーの効いた寝室で、ベッドに横になったまま私の方を笑顔で見ました。</p><p>「いらっしゃい」</p><p>「ええ、ごめんなさい、お昼寝してたのね」</p><p>２６２</p><p>「いや、いいんだ。ちょうど起きたところ」</p><p>「それならよかったわ。何か、素敵な夢は見た？」</p><p>私の質問、おばあちゃんはにっこりと笑ってくれました。</p><p>「ああ、また、同じ夢を見ていた」</p><p>そう言って、おばあちゃんはいつもよりずっとゆっきりな動きでベッドの上で起き上がり、カーテンを開けました。リビングと違って控え目な太陽さんの光が差し込みます。あの時のまま、壁にかかるあの絵が光を持ったような気がしました。</p><p>私が寝室の引き戸を閉じようとすると、おばあちゃんが「冷蔵庫にオレンジュースがある」と言いました。私は台所から小さなパックのオレンジジュースを２本持ってきました。おばあちゃんは私からジュースを受け取ると、「ありがとう」と言ってベッドの上に置きます。オレンジュースは、私の口の中に少し残ったいた苦いのを、甘さと酸っぱさで流してくれました。</p><p>「うまくいった？」</p><p>おばあちゃんは、なんのことなのかは言わず、ただそう訊きました。私は、こくりと頷きました。でも、いつもの私ならここからまるでドラムロールみたいに話しだすところなのに、それをしなかったものだから、</p><p>「何か、あったのかい？」</p><p>２６３</p><p>「何か、あったのかい？」</p><p>おばあちゃんにばれてしまいました。</p><p>「うん、クラスの子のことは、うまくいったんだけど」</p><p>私はまるでスープを煮込んでいる見たいな音で、そう切り出しました。</p><p>「アバズレさんが、いなくなちゃったの」</p><p>今日、あったこと、私はおばあちゃんに全部は話しました。いえ、本当は昨日からのことです。桐生くんとことで落ち込んでいた私にアバズレさんがアドバイスをくれたことや、アバズレさんがどうしてか突然泣き出してしまったこと、それに私とアバズレさんの口癖が同じだったという素敵なことも。</p><p>そして今日のこと。アバズレさんはいなくて、他のお兄さんが住んでて、私が好きじゃない味のアイスをくれて、南さんがいなくなった時よりももっと不思議だったこと。</p><p>私の話を聞いて、おばあちゃんはアバズレさんの行き先を知らないと言いました。残念だったけど私の中に不思議がもう一つ浮かんできました。この不思議についても訊いてみます</p><p>「南さんがいなくなったみたいに、アバズレさんもいなくなっちゃった。なのに、私、寂しいけれど、それが、例えば桐生くんに嫌いって言われた時のような気持ちにはなっていなにのよ」</p><p>２６４</p><p>おばあちゃんは、「そうか」と頷きました。さすがおばあちゃんは、なんでも知っています。</p><p>「つまり、絶対はしていないってことだね」</p><p>絶望という漢字を、私は書けません。</p><p>「きっとなっちゃんがいつかその子達にまた必ず会えるって確信してるからじゃないかな」</p><p>おばあちゃんは、まさに私の説明出来なかった小さな安心を言葉にしてくれました。</p><p>「その通りよ。でも、ミステリーの探偵みたいに証拠があるわけじゃないんだけど」</p><p>「そうだね」</p><p>おばあちゃんは、目を細めて頷きます。</p><p>「だけど、なっちゃんの思いはきっと正しい。大丈夫。その子達には、いつか必ず会えるさ」</p><p>「ええ、私も信じてる」</p><p>私がしっかり頷くと、おばあちゃんは「なっちゃんには先を見通す力があるから」といつか同じことを言ってくれました。</p><p>「だけど、もっとお話もオセロもしたかったわ」</p><p>２６５</p><p>「せっかくクラスに友達が出来たんだ。彼と練習するといいんじゃない？」</p><p>「そうね、桐生くんに先を見通す力があるかはわからないけれど」</p><p>おばあちゃんはくすくすと笑いました。まるで、桐生くんの顔を思い浮かべたみたいに。いいえ、でもおばあちゃんは桐生くんとあったことがないはずだから、もしかすると、友達の絵描きさんのことを思い出しているのかもしれません。</p><p>「アバズレさんに、おばあちゃんは幸せなのかって訊かれたわ」</p><p>「そうかい」</p><p>「それで、前に幸せだったって言ってた伝えたんだけど、おばあちゃんが幸せな理由は、その絵描きさんのことを思うことができるから？」</p><p>おばあちゃんはまたくすくす笑いました。</p><p>「ああ、そうかもしれない。それに、なっちゃんのことも、家族のことも、心から思える」</p><p>「じゃあ、おばあちゃんも、幸せとは何かっていうのは、誰かのことを本気で思えることだって思う？」</p><p>「おやおや、もしかして、その宿題の発表の日が近いのかい？」</p><p>こういうのは、図星を指されるというのです。でも、私がおばあちゃんに何度か訊いたことをもう一度訊いたのには他の理由からありました。</p><p>２６６</p><p>「本当に、答えが知りたくなってきたの。だけど難しい宿題だって思うわ」</p><p>ずっとその問題について考えている私の、本当の気持ちでした。</p><p>「色んな、色んな幸せがあるのよ。最近色々なことがあって、色々な人達から幸せとは何か、皆の見つけた答えを聞くの。南さんは、認められること、アバズレさんは、誰かのことを考えられることと、桐生くんは、友達がいること。どれも、皆の幸せなんだと思う。だけど私の中の幸せ全部をちゃんと言い表した幸せはまだ見つからないし、どれか一つを選ぶことも難しいの。人生は、お弁当は一緒よね」</p><p>「どういう意味だい？」</p><p>「好きなもの全部は詰め込めない。それに今はそのお弁当の大きさも名前もわからないわ。ねえ、おばあちゃんがもしひとみ先生に幸せとは何かって問題を出されたら、なんて答える？」</p><p>難しい難しい問題。だけれど、おばあちゃんの中にはもう答えがあったみたいでした。きっと、考えてくれていたのです。おばあちゃんは、私の質問に悩んだりせず、いつかのことを思い出すみたいに窓から空を見上げて、答えてくれました。</p><p>「幸せとは」</p><p>「うん」</p><p>２６７</p><p>「今、私は幸せだったって、言えるってことだ」</p><p>おばあちゃんの答えは、今まで色んな人から聞いた幸せの答えの中で一番わかりやすくて、一番心にすっと染み込むものでshた。だけど。</p><p>「それって、ずうっと長く生きていないとあれがないわ、説得力」</p><p>「その通り。その幸せは今、なちゃんの何倍も生きてきた私の幸せだ。なっちゃんの幸せとは違う。なっちゃんは、なっちゃんの幸せを見つけなきゃね」</p><p>結局、ヒントや方法は教えてもらえても最後は自分で考えるしかないのです。</p><p>おばあちゃんと一緒に、壁にかかった絵を見つめてオレンジジュースを飲んでいると、私は急にランドセルの中身のことを思い出しました。</p><p>「そういえばね、桐生くんに絵をもらったのよ」</p><p>私はランドセルの中から一枚の素敵な絵を取り出しました。桐生くんのことを知っている私からしてみれば、彼が絵を見せてくれるだけでも凄いことなのに、くれたりしたのだから、友達自慢の一つでもしておこうと思うのは当然です。</p><p>桐生くんの描いた絵、それは一輪の花の絵でした。鉛筆と絵の具で描かれたそれを見て、おばあちゃんは顔の皺を濃くしました。</p><p>「とっても、素敵だ」</p><p>２６８</p><p>「でしょう？こんな絵を描けるのに、隠してるなんて、こういうのを宝の持ち腐れって言うんだわ。きっと桐生くんはもっと練習したら、おばあちゃんの友達と同じくらい凄い絵描きさんになるわよ」</p><p>「うふふ、私の友達は凄いよ？でも、なっちゃんがそう言うなら、そうなるかもsれないね」</p><p>負けず凄いの私は「絶対そうよ」と胸を振りました。</p><p>それから私はおばちゃんのベッドの端っこに腰をかけて、荻原くんと出来なかった「ぼくらの七日間戦争」の話をしました。あれに出てくる大人達は頭が悪すいぎない？と私が言うと、おばあちゃんは笑いな頭のいい大人より頭の悪い大人の方がよっぽど多いし、頭のいい大人がいい大人とは限らないと言いました。</p><p>物語のお話はとても楽しい。本当はこんな風に南さんの物語についてもお話ししたいのに、そう考えていると、いつの間にか私が帰らなければならない時間をベッドの横に置いてある時計が教えてくれました。</p><p>私が立ち上がると、おばあちゃんはこれからまたお昼寝をすると言って横になりました。尻尾の短い彼女を連れて、おばあちゃんの邪魔をしないよう、静かに部屋の出口まで歩きます。本当は、そのまま寝室を出てしまうはずだったのですが。</p><p>２６９</p><p>足を、止めました。</p><p>「ねえ、おばあちゃん」</p><p>不安になったのです。</p><p>「おばあちゃんは、いなくなったりしないわよね？」</p><p>おばあちゃんから返事はありませんでした。その代わり、おばあちゃんの気持ちのよさそうな寝息が聞こえてきて、私は邪魔をしないよう、口をチャックを締めて、黒い友達と一緒に木の家を大人しく出ていったのです。</p><p>それからも、私は何度かあのクリーム色のアパートに行ったのですが、やっぱりアバズレさんはもう、そこにはいませんでした。</p><p>アバズレさんがいなくなってから、私の放課後の行き先は二つだけになってしまいました。丘の上のおばあちゃんの家と、それから。</p><p>「僕、オセロあんまり強くないんだけど」</p><p>「じゃあ、先の番を譲ってあげるわ」</p><p>私は学校が終わると、尻尾の短い彼女を誘って桐生くんの家に行くようになりました。最初の日、オセロを持って出向いた私に桐生くんは驚きましたが、桐生くんの母さんは喜んで私にオレンジジュースを出してくれました。数日も続けて行くと、桐生くんも段々と驚かなくなってくれて、私達は仲良くオセロをしたり一緒に絵を描いたりしました。どっちが上手いかというと、二つの競技を点数にしたらきっと合わせて同点になるはずです。私が桐生くんの家にいる間、ちっちゃい友達はいつも外で持っていました。彼女は人見知りなのです。そして人見知りなのは、桐生くんも、一度、私は彼をおばあちゃんの家へと誘ったのですが、彼は困った顔で固まってしまいました。</p><p>「では、桐生くんも桐生くんのお母さんもまた明日まで、ごきげんよう」</p><p>別れる時、毎日の決まった挨拶、笑顔の二人に手を振ってから私は黒い友達と一緒に、いつもの丘へと歩くのです。</p><p>「しっあわーせは、あーるーいーてこーないー」</p><p>「ナーナー」</p><p>「もうすぐ夏休みよ。あなたは何をするの？」</p><p>「ナー」</p><p>「何も、考えてないなんて呑気ね。私はプールに行きたいわ。友達も出来たんだし。せっかくだか人間以外も入れるプールを探しましょう」</p><p>２７１</p><p>ばつの悪い顔をする彼女。もしかすると、彼女は水が苦手なのかもしれません。</p><p>「大丈夫よ。私も二十五メートル泳げないわ。ま、どうしても行きたくないなら別の場所に三人で行きましょう。人生って夏休みみたいなものよ」</p><p>「ナー」</p><p>「なんでも出来るわ。素敵な過ごし方を深さなきゃ。これはちょっと単純すぎるかしら？」</p><p>そんなことを言っていると、いつもすぐにおばあちゃんの家に着きます。私達はいつからかずっと貼られている入れ口の振り紙を見て、いつも通りに中に入ります。木の家の中はいつも通りとても静かで、物音一つ聞こえないけれど、私達はおばあちゃんを渡す必要はありません。</p><p>このところおばあちゃんは、いつも寝室のベッドで寝ています。私が部屋に入ってきたところに気がつくこともあれば、気づかずにそのまま寝てしまっている時もあります。私は、おばあちゃんが寝ている時は無理矢理起こしたりはしません。部屋の床に座って本を読んだり、壁にかかったあの絵を見ていたり、小さな友達と遊んでいたりします。おばあちゃんは途中で起きたり、私が帰るまで起きなかったりします。おばあちゃんが起きなかった時、私はいつもノートを千切って今日来ていたことをお手紙で伝えるのです。私は春になると眠くなるわ」</p><p>２７３</p><p>「歳を取ると時間が経つのが早く感じるから、もしかするとおばあちゃんはもう次の春にいるのかもしれないね」</p><p>あるときそんな話を聞いて、私はとても不思議で素敵なことだと思いました。だって、時間が経つのが早かったら楽しいことや嬉しいことの回数がとても増えそうだからです。</p><p>それにしても、最近のおばあちゃんはとてもよくお昼寝をしているなと、私は気になりました。</p><p>アバズレさんがいなくなってからすぐは、おばあちゃんも起きている日が多く、寝ていても私が行けば目を覚ましてくれたのに、最近のおばあちゃんはいつも寝ていて、私に気が付かない時も多くなりました。そんなに昼寝をしていたら夜寝れないんじゃないかしら、私はそう心配でした。そして私の心配ごとは、それだけではありませんでした。</p><p>夏休みが近づいてきたということは、もうすぐ、あの授業の最後の発表が近づいてきているということです。</p><p>幸せは何か。私はその答えをまとめられないまま、日々を過ごしていました。このままでは本当に時間が足りなくなってしまいそうです</p><p>今日も眠っていたおばあちゃんの横で、私はずっとを腕を組んで天井を見上げていました。だけど、それでもやっぱり、答えは天井が邪魔をしたのか、空から降ってきてくれることはありませんでした。</p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/e01</link><guid isPermaLink="false">substack:post:147218561</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sun, 11 Aug 2024 18:51:26 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/147218561/368cc0eaaa438e50ae8d1d4bfce5802c.mp3" length="21789785" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>1286</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/147218561/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「また、同じ夢を見ていた」住野よる ,ページ ２４６（第９.３）]]></title><description><![CDATA[<p>２４６</p><p>学校について、教室に近づくと、桐生くんは私の服のところをちょびっと掴みました。まさか女の子のお尻を触りにきたわけじゃないだろうから、何も言いませんでした。それに、桐生くんの気持ちはwたしにも分かったからでうs。</p><p>分かったからこそ、私は、胸を振りました。まだアバズレさんやひとみ先生のようにふくらんではいないけれど、その胸を精一杯振りました。怖いっていう思いに、うなだれてしまっては相手の思うつぼなのです。そういう時こそ、胸を張って、たとえ嘘でも、強いふりをした方がいいのです。それは、前にお父さんと夜の道を歩いた時に教えてもらったことです。</p><p>私が先に、桐生くんが後に、教室の後ろのドアから入ると、まるで時間が止まった見たいに教室の誰もがこっちにめを向けたまま固まってしまいました。でもそれも３秒くらいのこと、すぐにそのストップは再生に変わって、皆が私達から目を逸らしてざわざとし始めました。ただ一人、笑顔で私達の方を見てくれていたのは、当然、</p><p>２４７</p><p>「はい、皆授業中よ、静かにしてね。小柳さんと桐生くん、ちょうどよかった。少し遅刻だけど、まだ授業は始まったばかりだから、安心して」</p><p>私は、お嬢様みたいにスカとの両端をつまんで人み先生に膝を折って挨拶をしました。きっとひとみ繊維には「メルシー」と聞こえていたでしょう。行ってないけれど。桐生くんは必ずかしそうに、困ったように、ひとみ先生に頭を下げてから自分の席に座りました。あ、そういえば、</p><p>「先生、今日の教科書全部忘れたから、桐生くんに見せてもらいます」</p><p>私が大きな声で言うと、教室はまたざわざわしt、でもひとみ先生は「明日からは気をつくてね」と私が机を桐生くんの方に動かすことを許しくれました。私は、今日は学校に来ないつもりだったので初めから何も持ってきていなかったのです。</p><p>二人で後の棚にランドセルを置いて、早速授業を受ける準備が出来ました。</p><p>今は一時間目が始まって１５分が経ったところ。今日の一時間目は国語。ちょうどいいんじゃない？そう思っておくった桐生へのウインクは、俯いている彼に気づいてもらえず空に消えていきました。</p><p>今日の国語の授業も、もちろん幸せについて。もうすぐ来る、この授業の最後の発表のために、前回の授業で読んだ幸せについての短い話のことを、ペアで話し合います。</p><p>２４８</p><p>桐生くんはそのお話を読んでいないので、まずは私がそのお話について説明をしなくちゃいけない。そう、思っていたのですが、桐生くんはそのお話を読んでいました。ひとみ先生が家に持ってきてくれたプリントを、部屋できちんと読んでいたのです。</p><p>いつもよりもっともっと控え目な桐生くんと、私はそのお話について話し合いました。足りないものが足りるようになるのが幸せだとか、もし足りなくてもそれで満足出来るって思いこめば幸せなのかも、とか、まあ桐生くんは俯いてたのでほとんど私が言ったことです。私達が話し合ってる最中にも、クラスの子達がこちらをちちちら見ているのがわかりました。無視する壁にきにするなんて、頭のお菓子いことだと思います。</p><p>そんな中、ひとみ先生が私達のところにやってきました。先生は、話し合い中、色んなペアのところを回っているのです。ひとみ先生が来て、まずはしていなかった朝の挨拶をしました。</p><p>「おはようございます。ひとみ先生」</p><p>「うん、おはよう。桐生くんも」</p><p>桐生くんは、俯いたまま小さいな声で、「おはようございます」と言いました。別に怖かっているわけではありません。彼もひとみ先生に会いたがっていたのですから。こういう時の気持ちはこう言います。気まずい。</p><p>２４９</p><p>気まずい時は私にだってあります。授業参観の前、お母さんと喧嘩した時なんてまさにそれでした。だから知っています。気まずい状況っていうのは、いつかは自分で解決しなくちゃいけないってことを。</p><p>私は、ひとみ先生に見えないように桐生くんの手を握りました。私の勇気を、少しでも分けてあげられれば、そう思ったのです。だけど、そんなことは必要ありませんでした。桐生くんは、私の手を一回ぎゅっと握ってから離しました。そして、ひとみ先生に何かを訊かれる前に、顔を上げたのです。</p><p>「せ、先生、幸せがなんなのか、授業参観の時に言ったのとは、べ、別のことが、見つかりました」</p><p>たどたどしく大きな声をはいえない発表。私はただ彼を心の中で応援しました。つまり桐生くんのことをずっと考えていました。これがアバズレさんの見つけた幸せ。</p><p>じゃあ、桐生くんの幸せは何？そんなの私も桐生くんもずっと前から知っています。</p><p>その時、私は、それが決めて桐生くんの口から言われるのを誇らしく思いました。だって、彼のファンはまだきっとこのクラスに私だけから。そういうのってあるでしょう？</p><p>「へえ、どんなこと？」</p><p>２５０</p><p>ひとみ先生は桐生くんの突然の発表に驚いたかもしれません。でも、そんな声を一切せずに、とても優しい顔のまま、桐生くんに訊きました。ひとみ先生が好きな子なら、なんでも話してしまいそうになる顔です。</p><p>桐生くんは、ひとみ先生のその顔をじっと見たまま唇をぐにぐにとさせました。気がつくと、クラスの子達がこっちを見ています。私は今まで桐生くんのことなんて気に欠けもしなかった癖に、と思うのと一緒に、ちょうどいいわとも思いました。桐生くんの本音を皆に聞かせるチャンスがやってきたのです。</p><p>さあ、言ってやりなさい。</p><p>「ぼ、僕が幸せな時は、絵を。。。」</p><p>ところが、桐生くんの言葉は、途中で止まってしまいました。ひとみ先生は優しい顔のまま、桐生くんを持っていますが、私は大きく目を開いて彼の方を見ました。まさか、ここまできて怖気づいたんじゃないでしょうねと、もしかすると彼を責めるような目をしてしまっていたかもしれません。</p><p>だから、この時のことを私は反省しなくちゃいけません。私は桐生くんのことを勘違いしていた。味方だったことは本当だけれど、やっぱり少しだけまだ彼を弱い子だと思っていたのです。そのことを、あやまらなければなりません。</p><p>おばあちゃんの言葉を思い出します。</p><p>２５１</p><p>ひょっとしたらその子はなっちゃんが思うよりも弱っちくないかもしれない。</p><p>言葉を一度切った桐生くんは、息を何度が吸ったり吐いたりした後、一度唇を噛んでから、こんなことを、胸を振って言ったのです。</p><p>「僕の、幸せな」</p><p>「うん」</p><p>「僕の絵を好きだって言ってくれる友達が、隣の席に座っていることです」</p><p><strong>まったく、人生とはオセロみたいなものです。</strong></p><p>黒い嫌なことがあれば、白いよいこともある？そうじゃ</p><p>ないわ。</p><p>だって一枚の白で、私の黒い気持ちは一気に裏返るのよ。</p><p>とても、とてもいい日は、その場面を見ていない大切な人にそのことを伝えたくて仕方がなくなってしまいます。だから私は学校が終わると、桐生くんとの挨拶もそこそこに走って家に帰って、ランドセルもそのまま、尻尾のちぎれた彼女と会って、そしていつものクリーム色の建物へと行くことにしました。</p><p>「しあわせは！あっるっいってこないー」</p><p>「なー？」</p><p>２５２</p><p>いつもよりずっと気分よく歌っていると、黒い友達は一緒に歌ってはくれず変な顔をしました。</p><p>「何よ」</p><p>「ナー」</p><p>「いいでしょ、たまには。本当にいつもだったらいいんだけど、たまにね、すっごくいい日っていうのがあるのよ。あなたにだってあるでしょ？」</p><p>「ナー」</p><p>彼女は気のなさそうな返事をしました。もしかすると、今日は彼女にとっていい日ではなかったのかもれません。もしそうなら、私のいい気分を分けてあげましょう。</p><p>「だーかーら、あーるーていーくーんーだねー！」</p><p>「。。。ナーナーナー」</p><p>呆れた顔で、やれやれと首をすぐめながらも、結局は私と歌いたい彼女。何よ、大人ぶっちゃってと私は思いましたが、素直じゃないところが男の子の心をくすぐるのかもしれません。</p><p>私が彼女から考えてもらうことがあるとしたら男の子の心を操る方法かしら。そんなことを考えながら堤防を歩きました。</p><p>２５３</p><p>空を青く、草は緑で、土は茶色。人が歩きやすいように作れた少し柔らかい道は赤茶色。風は透明で、人は、その人自身の色。色々なものに色々な色がついていて、私はその中のどれもが好きです。</p><p>だけれどもが好きです。</p><p>だけれどやっぱり、堤防からクリーム色が見えた時、私の心は一番に弾んでしまうのです。</p><p>私は頭の中で、あばずれさんにお話しすることの順番を考えました。</p><p>まずはもちろんアバズレさんにお礼を言わなければなりません。今日、私がこんなにもいい気分でいられるのは、アバズレさんのおかけなのですから。それからは、今日あったことを朝から順に話します。大切じゃない部分は簡単に、大切な部分な少々大げさに。大切な部分に繋がる大切じゃない部分は、大切な部分を盛り上げるためにもったいぶって。桐生くんが今日みたいなことをする子じゃないことはもう一度強く言っておいた方が、驚きが増えるもしれません。</p><p>だけど、桐生くんがそんなことをする勇気があるんじゃないかと、おばあちゃんだけが見抜いていたことを話すのもアクセントとしてともいいと思います。</p><p>私はわくわくとしていました。それはもう、ココアの粉を熱いミルクが溶かしていくのを見るよりもずっと、ココアの匂いが香り立つのを嗅ぐよりもずっとです。</p><p>２５４</p><p>ココアととても合いそうな、ケーキみたいなクリーム色の建物。その階段の横にまで辿り着き、私のワクワクも最高潮になって、茶色くなった階段に私が一歩を踏み出した時いつもと違うことがありました。</p><p>尻尾のちぎれた彼女が、階段をのぼろうとしなかったのです。</p><p>「どうしたの？」</p><p>訊いても、彼女は答えませんでした。「ミルクいらないの？」と訊いても何も答えませんでした。もしかして怪我でもして階段を登れないのかと、私が持ちあげようとすると彼女は私の手からするりと逃げてしまいました。</p><p>「変な子、じゃあそこで持ってて」</p><p>「ナー」</p><p>やっと答えた友達の声は、小さめでした。</p><p>どうしたというのでしょう。まあ猫には猫の、気分がよくない日というのがあるのかもしれません。階段を登りたくない日、そんな日もあるのでしょう。</p><p>私は、友達のことを気にかけながら、やっぱり気持ちはアバズレさんにするお話の内容に向いていました。アバズレさんの家の前まで来て、あらかたお話の進め方を決めてから、私はチャイムに手を伸ばします。</p><p>２５５</p><p>ピンポーンと軽いチャイムの音が中から聞こえて、そこで、私は「あら？」と思いました。上を見ると、アバズレさんの家の表札にあった、失礼だけどとても綺麗じゃない文字で書かれた名前が消えていました。</p><p>描き直すのかしら？前もアバズレさんに言いましたが、私はとても字が綺麗なので、よかったら私に書かせて欲しいものだわ、とそう思いました。</p><p>アバズレさんは中から中なか出てきませんでした。なのでもう一回、私がチャイムを鳴らすと、中から物音がしました。もしかすると、アバズレさんは今起きたのかもしれません。相変わらず、お寝坊さんね。私はしばらくくすくすと笑っていました。でも、アバズレさんは出てきませんでした。</p><p>いるはずなのに、そう思って私はドアをノックしました。それから元気に「こーんにーちはー！」とドアに向かって挨拶までしました。</p><p>すると、少し時間はかかりましたが、鍵の開く音がして、ドアノブが回りました。友達とその日初めて会うの時、例えば今日が特別にいい日ではなくても、私はいつもどきどきわく枠としてしまいます。</p><p>それ、なのに、私のわくわくは一気に霧となってしまいました。</p><p>思いもかけないことが、起こりました。</p><p>２５６</p><p>アバズレさんの家から出てきたのは、優しくて綺麗なアバズレさんではなかったのです。きっと、アバズレさんと同じくらいの歳の男の人でした。</p><p>私とそのお兄さんは向かい合って、同じ顔をしていたと思います。驚いていたのです。優しそうなそのお兄さんは目を大きく開いて、それからその目をきょろきょろとさせました。だからきっと、相手が誰なのかはじめに気が付いてたのは私なのだとと思いました。</p><p>「もしかして、アバズレさんの恋人さん？」</p><p>あれだけ綺麗なアバズレさん。特別な人がいたって不思議は一つもありません。もしそうなら私は挨拶をしなくちゃいいけないと思いました。</p><p>「初めまして、私は小柳なのか。アバズレさんの友達なの」</p><p>私は丁寧に自分紹介をしました。なのに、お兄さんと眉毛の間に皺を作って、とても不思議そうにしていました。</p><p>「アバズレさん、今日は留守？」</p><p>私の何も特別じゃない質問に、お兄さんは今度は首を傾げました。そしておかしなことを言ったのです。</p><p>「あの。。。なのか、ちゃん？」</p><p>「ええ、そうよ」</p><p>２５７</p><p>「家を間違えてると思うよ。ここは僕んちで、その、アバズレ？って人はないな」</p><p>私は、もうちょっとで首がぐるんと一周してしまうかと思いました。</p><p>「そんなことないわ。お兄さんと私は初めて会うけれど、私はここに何度も来てるのよ。もしかしてアバズレさんと私を驚かそうとしているの？」</p><p>何かのサプライズもしれない。私はそう思ったのですが、違うようでした。お兄さんは困ったように笑いました。</p><p>「あんまりその言葉は使わないほうがいいよ。その、アバズレ、っていうの」</p><p>「アバズレさんはアバズレじゃないの」</p><p>「んー。まあ、どっちにしてもその人はここにはいないから、きっと君の勘違いだと思う。他の建物かもしれないし、もう一度確認して」</p><p>声が、大きくなったのは、きっと私の頭を一つの思い出が通っていったからです。</p><p>私の中で膨らんで行った、不安と呼べる黒いもののことなんて知らないでしょうお兄さんは、もっと困った顔をしました。</p><p>「昨日も僕いたけど、君は来なかったよ？」</p><p>「嘘よ！お兄さんはいなかったわ！アバズレさんと、会ったもの！」</p><p>２５８</p><p>「んー、困ったな」</p><p>お兄さんはついに言葉で困ったと言いました。私は知っています。大人が子供相手に困ったと言う時は、どうやってこの子は黙らせればいいのかと考えている時なのです。</p><p>「そうだ、なのかちゃんは夢を見たんじゃないかな、その中にここと似てる建物が出てきた。僕も子供の時、夢に出て来た場所を何度も深したけど、見つからなかったことがある」</p><p>「夢。。。。」</p><p>いえ、そうじゃない。アバズレさんは確かにここにいたし、オセロだったした。プリンも食べた。手を握ってくれた。夢だったわけなんてない。</p><p>そう、心では思ったのに、絶対に違うとお兄さんに言い切れなかったのは、これもまた一つの思い出が頭を通り過ぎたからです。その名前は、南さん。</p><p>南さんとの不思議が、今のこの不思議な場面と重なって、でもそんな不思議なことが何度も起こるということを、私は私の賢さでは説明出来なかったのです。私のかしこさで説明するとしたら、三つの言葉でしか出来ない。それは、嘘か、魔法か、夢。</p><p>私はその中で、お兄さんの嘘だと考えたけど、でもお兄さんの様子は本当に困っているみたいで、嘘をついているようには目ませんでした。そういう匂いが、しなかったのです。</p><p>２５９</p><p>私が言葉を返せないでいると、「ちょっと待ってて」と言って、部屋の奥にひっこnでいきました。そして帰ってきた時、その手のは一本の茶色いパピコが握られていました。</p><p>「はい、これ。今日は暑いから熱中症にならないようにね」</p><p>お兄さんがくれたパピコは、冷たくて気持ちがよかった。だけど私、は、それを見て知りました。この家に、本当にもうアバズレさんはいないのだということを。だって、アバズレさんの家の冷蔵庫にパピコが入っているはずがないから。</p><p>「１日で引越しなんて、無理よね」</p><p>「それは無理だろうな。それに、僕、ここにもう四年住んでる」</p><p>四年。それは、小学校である私にとっては途方もない長さでした。私は、わかりました。何もわからないけど、わかったのです。不思議が、また起こったことだけは。</p><p>お兄さんにパピコのお礼を言って、私はアバズレさんの家の前を離れることにしました。</p><p>お兄さんは優しく「じゃあね」と言ってくれました。</p><p>クリーム色の壁を伝って、階段を下りると、そこでは友達が持ってくれていました。私は気が付きます。</p><p>２６０</p><p>「知ってたのね、アバズレさんが、いないこと」</p><p>彼女は、答えませんでした。その代わり、私の前を歩きだしました。その方向は、私達がもう何度も歩いた方向です。</p><p>私は彼女を追いかけました。私も、気持ちは一緒だったからです。南さん、アバズレさん。私の友達に続けて起こった不思議。二人どこに行ってしまったのか。分からないことを教えてもらうのには、私よりずっと長く生きた人に訊くのが一番です。なぜなら、私と同じ経験をしているかもしれないから。</p><p>歩いている途中、私は少し柔らかくなってきていたパピコの吸う部分を歯でちぎゃって食べてみることにしました。一口、二口、食べて、私は思いました。</p><p>「やっぱりちょっと苦いわ」</p><p>コーヒー味が苦手な私は、パピコの中身が溶けてから、それを通りかかったアリさんにあげてしまいました。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/35a</link><guid isPermaLink="false">substack:post:146861353</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Tue, 30 Jul 2024 00:00:15 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/146861353/f05ffd4097259ffbf1d9d9d2b447cc25.mp3" length="25456958" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>1515</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/146861353/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「また、同じ夢を見ていた」住野よる ,ページ ２３３（第９.２）]]></title><description><![CDATA[<p><strong>人生とは、綺麗な色をしたお菓子と一緒です。</strong></p><p>２３４</p><p>どうやってそれが出来あがったので、わからないものもある。</p><p>桐生くんは、まだ何も言ってくれませんでした。でも彼の気持ちと行動が私の声を止めて、私の心の中の悪魔をまた海の底に沈めてくれたのです。</p><p>鍵が、外れる音がしました。それから、丸いドアノブがゆっくりと回るのが、はっきりと見えました。</p><p>部屋の中の窓が開いていたからでしょうか、顔に強い風が吹きつけて前髪が舞いあがり、私は思わず目を瞑ってしまいました。</p><p>次に目を開けた時、私の目の前には桐生くんがいて、彼の後ろ、部屋の中では吹いた風によってたくさんの紙達が踊っていました。少し顔が伸びたかしら。桐生くんの顔を見た私がそう思っていると、部屋の中で踊っていた紙が一枚、飛んできて私の顔を覆いました。</p><p>息が出来なくて、慌てて顔からひっぺがしたそれを見て、きっと私は、アバズレさんに負けないくらいの笑顔を浮かべていたことでしょう。</p><p>でもそんな私とはうちに、ドアを開けた桐生くんは、ドアのところでうずくまってとても悲しそうな顔をしていました。ひょっとすると、目も少し濡れていたかもしれません。</p><p>私は再会を喜ぶ間もなく、聞きました。「どうしたの？」</p><p>２３５</p><p>すると、桐生くんはどうして今そんなことを言うのか、よくわからないことを言いました。</p><p>「ごめん、なさい」</p><p>最近、私はよく誰かに謝られます。本当に謝ってほしい人達は一人も謝ってくれないのに。</p><p>「どうして謝るの？」</p><p>前に大嫌いって言ったことかしら。それなら、気にしてないっていうのは嘘だけど、私もいくじなしてって言ったもの。おあいこです。</p><p>桐生くんは、私の目をじっと見ていました。</p><p>「ぼ、僕の。。。」</p><p>「桐生くんの？」</p><p>「桐生くんの？」</p><p>「僕のせいで、小柳さんが無視されてるんでしょ？」</p><p>「そうじゃないわよ」</p><p>私はすぐに首を振りました。</p><p>桐生くんのしなんかじゃないわ。クラスの子達が馬鹿すぎるの、何が正しいかも分からないんだから」</p><p>２３６</p><p>「でも、本当なんだ」</p><p>桐生くんは、私のめをじっと見ながら、涙を流しました。これも、最近よくあることです。</p><p>「何が？」</p><p>「僕の、お父さん、泥棒を慕ってこと。。。」</p><p>「。。。」</p><p>ええ、知っていました。桐生くんが言ったこと。</p><p>それでも、私は首を横に振ります。桐生くんにとって、それがどれだけ、どれだけ悲しいことだったのか。私は想像します。私は精一杯伸ばした想像の腕が届いているのかも分からないし、届いていないとして、あとどれだけ伸ばせば届くのかも、全然わかりません。だけどそれでも私は、堂々と首を横に振るのです。</p><p>「だったして、それが、なんのよ」</p><p>私は、桐生くんを薄くつもりで彼の目を見ます。彼は間違っているから。</p><p>「桐生くんのお父さんがいけないことをしたからって、桐生くんのお父さんが私に優しく挨拶をしてくれたことは、変わらないわ。毎日会うはずのうちのクラスの子達よりずっとね。ましてや、そのことは私が無視されていることの理由でも、私が学校に行かないことの理由でもないの。もちろん、桐生くんが悪く言われる理由にもならない。だって私達は、桐生くんのお父さんを真ん中に狭んで話しているんじゃないもの」</p><p>２３７（４：４５）</p><p>そう、これまでに起こった全ての悪いこと、桐生くんは一つも悪くない。</p><p>「悪いのは、それを話からに人達よ。うちのクラスの子達だけじゃない。私が学校に行かないのは、その人達のせい」</p><p>だから、桐生くんが悲しんだり泣いたりする必要はどこにもないのよ。そういうつもりで言ったのに、やっぱり、人生とはコーヒーカップに乗った彼見たいなもので、自分が行きたい方向とは逆の方に歩いてしまうこともある見たいでした。</p><p>桐生くんは、泣くのをやめてくれるどころか、ポロポロと涙をこぼしてしまったのです。これはきっと、私の言葉のせいです。だけれど、私の言葉のどこが桐生くんを悲しませでしまったのか、私にはわかりませんでした。</p><p>分からなカッタから、彼にどんな言葉をかければ悲しくなくなってくれるのかもわかりませんでした。だから、よじよじと桐生くんに近づいて、私は彼が床についていた手に手重ねたのです。アバズレさんが私にそうしてくれた時、心が静かになっていくのを感じたから。</p><p>桐生くんは驚いた顔をしました。でも、すぐにあの時の私みたいに、彼は私の手をぎっと握ってくれました。</p><p>２３８（６：２２）</p><p>私は桐生くんが泣き止むまで、ずっと静かに彼の手を握っておくつもりでした。だけど、そうすることは出来ませんでした。桐生くんは泣いたままでした。泣いたまま、私が想像もしていなかったことを、言いました。</p><p>「小柳さん。。。一緒に。。。学校に、行こう？」</p><p>「はあ？」</p><p>いくら何でもしつこすぎる桐生くんの提案に、ついつい呆れ切った声を出してしまいました。目の前の桐生くんがビクッとしたのを見て、あらいけないわ、と呆れた顔を引き込めたのも束の間、私は気がづきました。</p><p>「今、一緒にって言ったの？」</p><p>「。。。。うん」</p><p>ぎゅうっと桐生に握れて、少し手が痛かったのですが、私は驚いてそんな痛さはどこかに忘れてしまいました。</p><p>「どう、して？」</p><p>私の心からの質問に、桐生くんは唇をぐにぐにと動かします。きっと、自分の心にぴったりと合った言葉を頭の中から探しているのでしょう。私にはそれが分かって、だから彼の言葉をいつまででも持つことが出来ました。</p><p>２３９（７：５８）</p><p>「嘘を。。。ついたんだ」</p><p>やがて彼は言いました。</p><p>「嘘をついちゃった、んだ。また、から変われるかもしれないのが、怖くて。ひとみ先生に、嘘を。だから、そのことを謝って、本当のことを言いたい」</p><p>涙は止めっていませんでした。なのに、私はこの時ほど強い桐生くんの目を見たことがありませんでした。私は、桐生くんがそんなにも勇気を詰め込んだ目を出来るって知らなくて、だからその理由が早く知れたくて仕事がありませんでした。</p><p>「本当のことって、何？」</p><p>「。。。幸せって何か」</p><p>途端、私の頭に一つの場面が浮かびました。声も、光景も、鮮明に。それは、桐生くんが何かを言っている場面ではなく、私が桐生くんだけに聞こえるように話しかけた場面。あの授業参観の日、たった一言。いくじなしっ。</p><p>やっぱり嘘だったのね。それが分かっても、私の心には悲しさも呆れもありませんでした。</p><p>「他の人は、どうでもいい。でも、ひとみ先生と、それから、小柳さんには」</p><p>２４０（９：５５）</p><p>私は、嬉しかった。</p><p>「そうね。。。それにひとみ先生に謝らなきゃいけないことはもう一つあると思うわ」</p><p>「。。。え？」</p><p>「ひとみ繊維、桐生くんに会いに行ったのに会えなかったって、悲しんでした。そうして、これは私のミスでもあるけれど、ひとみ先生が伝えてって言ってた。先生は桐生くんのことをいつでも持ってるって」</p><p>前に来た時はすぐに帰っちゃったから、伝えるのを忘れていたこと。伝えると、桐生くんはまたぽろぽろと泣いてしまいました。それでも、もう彼の目の輝きが涙なんかに負けることは、なかったのです。</p><p>「。。。ひとみ先生に会いたい」</p><p>それは、私も同じでした。</p><p>「でも、いいの？」</p><p>「。。。」</p><p>「学校には、桐生くんをからかったりする、馬鹿な子達がいるのわ」</p><p>それに私を無視したりするような」</p><p>前までなら、私は桐生くんが彼らと喧嘩さえしてくれればいいと思っていました。でも、桐生くんの戦い方はそうじゃないのかも知れないとアバズレさんに教えられました。そしてさっき、私はそのことを自分の目でも確かめたのです。</p><p>２４１</p><p>桐生くんは、私の言葉に少しだけ肩を震わしました。だけれど彼は、その後でしっかりと私の目を見て、自分の肩にふりかかってきた悪魔のローブを、自らの力でひきはがしました。</p><p>「すごく、嫌だけど、でも、大丈夫な、気がする」</p><p>「。。。」</p><p>「小柳さんが味方でいてくれるなら、からかわれても、馬鹿にされても」</p><p>「。。。。」</p><p>私も、どうしてかわかりません。どうしてかは全然わからなかったのですが、私はその時、ほっとしたという理由で泣いてしまいそうになりました。人は悲しい時に泣くものなのに。私は、ようやく、あの時の桐生くんの大嫌いが嘘だったと分かって、ほっとして泣いてしまいそうになったのです。</p><p>でも、涙は流しませんでした。だって、悲しくないのになくなんて変だもの。代わりに、私は桐生くんの目を見てしっかと頷いたのです。</p><p>「ええ、私、桐生くんの敵だったことなんて一度だってないわ」</p><p>２４２（１３：１６）</p><p>桐生くんは、また二粒、涙を流しました。不思議でした。桐生くんの涙の理由は、変な気がしたのです。桐生くんは私の手をまだぎゅうっと握って、言いました」</p><p>「。。。小柳さんも、学校に行った方がいいと思うんだ」</p><p>「それは、どうして？</p><p>今日、彼が何度も私に登校を進める理由を、やっと聞くことが出来ました。</p><p>「小柳さんは、僕と違って、勉強も出来るし、賢いし、強いし、きっと、将来凄い人になると思うんだ。。。だから。僕みたいに学校を休んだじゃダメだと思う」</p><p>褒められると、私は嬉しくなります。でも、褒められたことよりも、もっと嬉しいことを桐生くんは言ってくれました。</p><p>「だから、一緒に、学校に行こう。。。僕も、小柳さんの味方だから。。。」</p><p>ああ。ああもう、この時の気持ちを、私はこれからどれだけ時間が経ったって、きっと正しく言葉にすることは出来ないのです。</p><p>私が南さんと同い年になっても、アバズレさんと同い年になっても、おばあちゃんと同い年になっても、きっときっときっと、この時、私の心に拡がったものの匂いや味や名前を当たることなんて出来ないのです。</p><p>黒は一つの染みも作らずに、だけれど一面が白いわけでもなく、この世界にこんなものがこれまでにあったのかどうかもわからない、もしかすることの時新しくことの世界にその色は生まれたんじゃないかと思うほどの、そんな素敵な色が私の心に塗られたのです。</p><p>２４３</p><p>この色が何色なのか、説明できない私は、やっぱりいつもの通りにしか言えません。人生とは、私の味方みたいなものなのです。</p><p>「光だけあれば、まあ十分」</p><p>「。。。。え？」</p><p>「いえ、いいわ。桐生くんがそこまでいうんだったら、私、学校に言ってあげてもいいわよ。桐生くんが、味方でいてくれるんでしょ」</p><p>桐生くんはまだ少し泣いていました。その顔を見るのは、嬉しいものです。だから私も、笑いました。嬉しくて、そしたら桐生くんも笑ってくれました。</p><p>「そうと決まったら、早く準備しなさい！私達、今、大遅刻よ」</p><p>「う、うん！」</p><p>涙を乱暴に袖で拭いた桐生くん桐生は慌てて立ち上がり、自分の部屋のドアを閉めました。きっと、パジャマのままだったから着替えるのでしょう。</p><p>残された私も、立ち上がって桐生くんの準備が出来たらすぐにでも出発出来るようにておきます。大人しく待っていようそう思ったのですが、桐生くんのお母さんに学校に行くことを’伝えておこうと思いました。もしかしたら学校に電話してくれて、私達は遅刻じゃなくなるかも知れません。</p><p>２４４（１７：２８）</p><p>ドアの奥の桐生くんに声をかけてから、私は廊下を歩いて一階に下りる階段に向かいました。と、私は階段に続く廊下の角を曲がったところで、可愛くない悲鳴をあげてしまいました。</p><p>「ぎゃっ」</p><p>驚いて、私はその場で尻もちをついたのです。目の前には、桐生くんのお母さんがいました。桐生くんのお母さんは、隠れる見たいに階段の前でしゃがんで、泣いていました。</p><p>最近、皆泣いてばっかりね、流行っているのかしら。それともあくびみたいにうつっちゃうの？私がそう思っていると、尻もちをついた私の、さっきまで桐生くんの手をを握ってた手を、今度は桐生くんのお母さんの手を握りました。</p><p>「小柳さん、ありがとう」</p><p>もしかすると、桐生くんのお母さんも桐生くんが部屋から出てくれるのを見るのは久しぶりなのかも知れないと思いました。だから、私は素直に「ええ」と言ったのですが、桐生くんのお母さんは変なことを言いました。「本当なら、私が言ってあげなきゃいけなかった]</p><p>２４５（１８：５２）</p><p>どういう意味なんだろう。それを考えていると、桐生くんの部屋のドアが開く音がしました。そっちを見ると、桐生くんはいつもよく見る服でランドセルを背負っていました。準備は万端ね、そう思って私が立ち上がると桐生くんのお母さんは先に階段を下りていってしまいました。</p><p>私は桐生くんのお母さんほどせっかちではないので、桐生くんを階段のところで持ちました。もちろんその間に、さっき尻もちをついた時、まだ手に持っていることに気がついたノートをランドセルにしまうことも忘れません。</p><p>それと、</p><p>「それ。。。」</p><p>私が右手に持っていたノートじゃないものを見ていると、私に追いついてきた桐生くんもそれに気がつきました。私は、彼に今の素直な気持ちを伝えます。</p><p>「これ、ちょうだい」</p><p>断れてしまうかも。いえ、いつもの桐生くんならきっと断るすら思いました。でも、桐生くんは少し恥ずかしそうな顔をして、それから頷いてくれたのです。</p><p>私は嬉しかったのですが、どうして桐生くんがそれをくれたのかわかりませんでした。でも、いいのです。桐生くんがくれたそれを、私は自分の部屋に飾ることに決めました。</p><p>２４６</p><p>「さあ、いきましょうか」</p><p>「うん」</p><p>桐生くんの目の中は、まだ消えていませんでした。</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/d30</link><guid isPermaLink="false">substack:post:146861162</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sun, 21 Jul 2024 22:57:51 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/146861162/56616ffae88bd67ba6ae273bd01450df.mp3" length="21117706" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>1244</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/146861162/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「また、同じ夢を見ていた」住野よる ,ページ ２１５（第９.１）]]></title><description><![CDATA[<p>第９</p><p>よく晴れたその日、私はいつもの通りに家を出たけれど、いつもの通りには学校に行きませんでした。私はいい子、嘘はつきません。だから私はその朝、お母さんに行ってきますはいったけれど、どこに行ってくれるとは言いませんでした。そう言うのをかしこいと言います。</p><p>もちろん私には学校に行くよりもよっぽど大事な用事があったから、学校に行かなかったのですが、本当のことを言うと、私はこれからずっと学校に行く必要に行かない必要はないかもしれないと思っていました。勉強は、アバズレさんに習えばいい。給食は食べなくても、おばあちゃんのお菓子で我慢する。ひとみ先生には時々手紙を書こう。義務教育なんて行って小学校には絶対に行かなきゃいけないなんていうけど、必要がない場合はどうなるのでしょうか。</p><p>そういえば、前に映画で飛び級と言うものがあることを知りました。私はかしこいから、飛び級が使えるかもしれません。いやもう、アバズレさんの言うように、賢くなることが全てじゃないなら、その目的のために学校に行っていた私には、もうどの学校もいらないのかもしれません。</p><p>なんてことを考えていると、いつの目的地に辿り着いていました。</p><p>今日学校ではなくここにきることに、私は一つの迷いもありませんでした。</p><p>今日は前に来た時は違います。まず持って、隣に友達を連れていません。それに、今はまだ朝。そして一番の違いは、もう私には彼を責める気なんてどこにもないということです。</p><p>私は前に来た時と同じように、チャイムを何度か押しました。少しして聞こえてきた子も、前と同じ、元気のなさそうな女の人の声。その声に、前に来た時は元気に挨拶をしました。でも、今日はそれようりも先に、することがあるのです。</p><p>私は、相手にきちんと気持ちが伝わるように、心を込めて、言いました。</p><p>「桐生くんのクラスマイトの小柳なおかです。この前は、ごめんんさい」</p><p>私は、相手に見えていなくてもそこで頭を下げました。謝る時とお礼を言う時は、心の全てを込めなくちゃいけない。それは、賢くても賢くなくても変わりません。</p><p>私の心が、桐生くんのお母さんに伝わったのでしょう。桐生くんのお母さんは、前と同じようにとても優しい声で、「ちょっと待っててね」と言ってくれました。</p><p>２１７（３：１３）</p><p>やがてでて来た桐生くんのお母さんに、私はもう一度、頭を下げました。</p><p>「おはようございます。この間は、ごめんなさい」</p><p>それは、この前桐生くんに行くじなしと言ったことと同じくらい、私の本当の気持ちでした。</p><p>「おはよう。ううん。小柳さんが謝ることなんてないわ」</p><p>桐生くんのお母さんは、首の横に振ってくれました。でも、そんなことはありません。私にはたくさんの謝りたいことがあるのです。</p><p>「この前は、せっかく来たのにちゃんと帰りの挨拶もしなくて、それに桐生くんにあんなことも言っちゃって、ごめんなさい」</p><p>「いいのよ。謝らなきゃいけないのは光の方。せっかく小柳さんが来てくれたのに。部屋から出てもこのないで。小柳さんがくれたノート、すごく丁寧に書けてた。ちゃんと光に渡したわ。今日は、学校に行く前に寄ってくれたのね」</p><p>桐生くんのお母さんは、前にあんた失礼をした私を本当に許してくれている見たいでした。でも、優しいお母さんの言っていることは少しだけ間違っていたので、私は今日来た理由をちゃんと伝えます。</p><p>２１８（４：４１）</p><p>「桐生くんと話したいことがあって来たの。味方になるとか、戦うとか、学校に行くとか、そんなことじゃない、もっと大切なことよ」</p><p>「大切なこと？」</p><p>桐生くんのお母さんは優しいです。だから私に言わなかったけど、私が桐生くんに話があると言った時の顔は、まるで物語の中に出てくれるお城を守る門番のようでした。ようするに、私は警戒していたのです。当然のことです。前の私は、失礼なだけじゃなく、桐生くんを傷つけもしたのですから。</p><p>でも、そんなことで締めてしまうなら、私はここに来ていません。今日、私はどうしても桐生くんと会って話がしたいのです。</p><p>許してもらうため、私がすることといったら、一つしかありませんでした。</p><p>正直に、どうしてここに来たのか、何を話したいのか、どうしてそう思ったのか、そしてどうなりたいのか、その全部の私の心を一つの嘘もなく、お話しすることしかできませんでした。犬の散歩をしている人や、私と同じ小学校に行く子達が家の前を通るの中、私は分かってもらいたい一心で、桐生くんのお母さんに説明をしました。</p><p>心からの想いというものは、きちんと相手に伝わるものなのだと信じています。だからきっと私からの「いくじなし」と桐生くんにそのまま伝わってしまったのでしょう。</p><p>２１９（６：２８）</p><p>不安もありました。だけど、信じていた通り、私は、心を桐生くんのお母さんにもきちんと伝えることが出来たみたいでした。桐生くんのお母さんは、私をこの前と同じように家の中に入れてくれました。</p><p>でも、前の時と違ってどうして桐生くんのお母さんの目が少し濡れているのかはわかりませんでした。大人の涙の理由は、かしこい私が考えてもよくわかりません。それに、大抵の場合訊いても教えてくれないのです。桐生くんのお母さんも、あばずれさんも、南さんも。</p><p>桐生くんの家で私は前と同じようにオレンジュジュースを出してもらいました。それを一口だけ飲んで、私は2階への階段を登ります。桐生くんのお母さんにはついてきてもらいませんでした。単に必要がないと思ったからです。桐生くんのお母さんも、そっちの方がいいかもしれないと言ってくれました。</p><p>階段を登る途中、私は全くと言っていいほど緊張していませんでした。前に来た時の方が緊張していたくらいです。今日は、まるでアバズレさんの家に続く階段を登るような気分でした。この一歩一歩が、何に続いているのか、例えば幸せへと続いていくもなのかはわかりません。</p><p>でも、誰かのことを真剣に考えることが幸せだとアバズレさんは言いました。私は、人のことには賢くない。分かっています。</p><p>２２０（８：２３）</p><p>だから、皆のことを好きになったり考えたりすることは出来ません。だから、私はたった一人だけのことを考えることにしました。</p><p>そうしてここに来た今の私は、きっと幸せなのです。私は、歌いました。</p><p>「しっあわせはー。あーるいーてこーない、だーかーら、歩いていくんだね」</p><p>一緒に歌ってくれる人はいません。尻尾のちちぎれた彼女も、アバズレさんも、南さんも、おばあちゃんもここにはいません。一人で歌っても楽しいけど、やっぱり歌っていうのは誰かと一緒に歌った方が楽しいわ。</p><p>だったら、一緒に歌ってくれる人を、見つけるしかないのです。</p><p>一つのドアの前に立って、私はそこをコンコンとノックしました。ノックをしたのがお母さんじゃないことは、もうばれています。</p><p>「桐生くん、ごきげんよう。最初に言いたいことがあるの。この前はごめんさい」</p><p>私はドアの前でお辞儀をしました。もちろん相手には見えていません。桐生くんからの返事もありませんでした。</p><p>私は、桐生くんが訊いてくれていると信じて、息を吸います。</p><p>「桐生くんに謝りたかったのは、本当の気持ちよ。だけど、今日はそのためにきたんじゃないのもっともっと、大切な話をしに来たのよ」</p><p>２２１（１０：０９）</p><p>背中のランドセルを床に下ろして私はドアの向かいの壁に背中をつけて座りました。</p><p>そして、ランドセルの中から、一冊のノートを取り出します。私は一つの教料ごとに一つのノートを使っています。算数なら算数のノート。料理なら料理のノート。今、私が取り出したのは、国語のノートです。</p><p>まだ、桐生くんの声は聞こえません。</p><p>「さ、桐生くん、話し合いを始めましょう」</p><p>ノートを聞くと、そこには私と桐生くんのこれまでの話し合いの記録が書かれています。</p><p>「問題、幸せとは何か」</p><p>そうです。今日、私は学校に行くとか、敵とか味方とか、勇気があるとかないとかではなく、その話を、その話だけを桐生くんとした来たのです。どうしてって理由を聞かれたら、その話を、その話だけを桐生くんとした来たのです。どうしてて理由を訊かれたら、きっと私はこう答えるでしょう。</p><p>私は一緒に幸せを見つけられることが、友達や味方を言うことなんだと思ったからです。</p><p>昨日の夜、私ははじっと考えました。味方とは何か、そうし思いついたのです。</p><p>アバズレさんはわたhしのことを考えて幸せになってくれた、私はアバズレさんといることが幸せ。南さんは私といて幸せになるって約束をしてくれた、私は南さんn物語を読んで幸せな気分になった。おばあちゃんは、私が来ることが幸せだと言ってくれた、私は、おばあちゃんのお菓子を食べながら本の話をすると幸せ。</p><p>２２２</p><p>だから私は、桐生くんとも一緒に幸せを見つけたったのです。それが、味方になるって言うことだと思ったのです。</p><p>ちょうどよく、桐生くんは私の授業でのペアでした。話し合いに必要な材料は、うちの冷蔵庫nよりもノートによく揃っています。</p><p>「じゃあま復習から始めましょう。今までの私達の考えを読むわね。幸せとは何か、最初の話し合いの時にいつ幸せを感じるかを話し合ったわ。クッキーにアイスをのせた時、おばあちゃんのおはぎを食べた時、お母さんの作ったお菓子を食べた時、本を読んでいる時、友達と歌を歌っている時、夕食がハンバーグだった時、お父さんとお母さんが早く帰ってきた時、家族で旅行に行った時、好きなアイスを選べる時」</p><p>私は、わざと一つだけ書いてあったことをいいませんでした。</p><p>「次の授業でしたのは、幸せじゃないと感じる時はいつか、だったわね。ゴキブリを見た時、給食が納豆だった時、桐生くんはわかめのサラダが出た時って言ってたけど、私は反対したわ。わかめって美味しいのよ」</p><p>桐生くんの部屋からは、何も聞こえません。</p><p>２２３</p><p>「幸せじゃないことをいくつか出しあった後、私達はちょっと違うことも話したわ。幸せじゃないって言うことは、幸せの反対で、じゃあ幸せじゃないことの反対のことが起れば幸せなのかってこと。でもきっとそうじゃないって結論に至ったわ。納豆が給食に出てこないだけじゃ幸せを感じないもの。桐生くんもわかめが出てこないだけで幸せにはならないって言ってたわ。せめて、そこにからあげが着いてこなくちゃ」</p><p>桐生くんは、何もいいません。</p><p>「その後、何度か授業があって、授業参観があったわね。あの時の発表で、私はお父さんとお母さんが来てくれたことだって言ったわ。あの時の気持ちは嘘じゃないけれど、やっぱりそれだけじゃ幸せのことを説明できないと思うの。桐生くんが発表したことは、あれって本当に思ったことじゃないでしょ？」</p><p>「。。。」</p><p>「あの後の授業での反省会で、どうしてそれが幸せだと思ったのかって言うのを話し合った</p><p>時、桐生くん、答えられないかったもの。でも、別に今は桐生くんが嘘をついたことについて話したわけじゃないから、どんどん進みましょう」</p><p>「。。。。」</p><p>「じゃあ、ここからは桐生くんが学校に来ていなかった時の話よ。私、ひとみ先生と代わりにペアを組んで、話し合いを続けたの。桐生くんがいた時とやり方はほとんど変わらないけど、今度は幸せを感じる時、なんで幸せを感じるか考えたの、私は」</p><p>224</p><p>「どうして」</p><p>なんの、前触れもなく、私の言葉を遮って聞こえてきた桐生くんの声は、私の耳がよくなかったなら聞こえなかっただろうと思うほど、小さなものでした。</p><p>声が聞こえてきたことに、驚きはしません。桐生くんは、優しい。きっと、クラスメイトを無視するなんて酷いことは出来ないって、私は知っていました。</p><p>「どうして？ひとみ先生とペアを組んだこと？それはうちのクラスの人数が偶数だからよ。よかったわ。桐生以外に誰も休んでなくて」</p><p>「。。。違う」</p><p>桐生くんの言葉の前には、たくさんの空白がありました。今度も深呼吸をしているのだと私は思いました。深呼吸は必要です。心に隙間を作るために。</p><p>違う、その言葉の続きを私はいつまでも持ちました。扉の何こうから、桐生くんの静かな息が聞こえてくれるみたいでした。もう一度言います。桐生くんは優しい。だから、持っていれば必ず、応えてくれると、私は信じていました。</p><p>「。。。ひとみ先生の、こと、じゃなくて。。。小柳さん」</p><p>225</p><p>ほら。</p><p>「私？」</p><p>私が首を傾げたこと、ドア越しにでも桐生くんになら見えたかもしれません。他の誰に見えなくても、桐生くんになら。そんな気が、したのです。</p><p>「どうして。。。。」</p><p>「うん」</p><p>「小柳さんは、また来たの？」</p><p>なるほど、私はぽんと手を打ちます。</p><p>「どうしてって、来ないでって言ったのにってこと？」</p><p>「。。。うん」</p><p>「嫌ならすぐに帰るわ」</p><p>返事は、来ませんでした。代わりに、桐生くんはまた同じことを言いました。</p><p>「どうして」</p><p>「ええ」</p><p>「なんで」</p><p>「うん」</p><p>226</p><p>「僕にそんなに構うの？」</p><p>桐生くんの声は、さっきのどうしてここに来たのかという質問の時とは違うものでした。さっきのは答えを知れたいどうして、今度のは、本当にどうしてかわからないどうして。桐生くんにとって、質問の意味が大きく違っていたのでしょう。その大切さも。</p><p>だけれど、私にはそんなこと関係ありませんでした。どうちらの質問の答えも、既に持っていたから。</p><p>「そんなの簡単よ。私が来るって決めたから、私が構うって決めたから」</p><p>「。。。え、いや」</p><p>「あと桐生くんの絵が好きなのよ、私」</p><p>扉の奥、桐生くんの息が止まった音がした気がしました。まさか死んじゃっていないと思ので、気にせず私は続けます。</p><p>「私は、自分に作れないものを作れる人を凄いと思うわ。おばあちゃんの作るお菓子、南さんの書く物語、桐生くんの描く絵、全部、今の私には作れないから、凄いと思う。だからいつも言ってるのよ。桐生くんは凄いんだからって」</p><p>もう、無理に見せびらかせとは言いません。桐生くんがそれをしたくないから、無理やりにそうさせても、誰も嬉しくなりませんから。</p><p>２２７</p><p>「南さんっていうのは私の友達よ。もう、しばらく会っていないけど」</p><p>「。。。友達、いたんだ」</p><p>かなり長い空白の後、聞こえてきた声がよりにもよってそれだったことにさすがの私もほっぺたを膨らませました。怒らないけど、失礼なことを言われた時は注意したっていいはずです。</p><p>「何よそれ、私にだって友達くらいいるわ。とっても素敵な友達がね」</p><p>「そう、なんだ」</p><p>ええそうよ、私が頷こうとした、その時でした。</p><p>「。。。あ」</p><p>桐生くんの部屋の中から、大きな声が聞こえてきたのです。虫でも出たのでしょうか。きっと私に意地悪を行ったむくいだと思って、私がしめしめと笑っていると、桐生くんが慌てて、いつもの喋り方とは違う早口で中から呼びかけてきました。代わりに虫をやっつけてくれ、なんて言われたら嫌だなと思いましたが、どうやら違うようでした。</p><p>「こ、小柳さん、学校行かなくていいの？」</p><p>「。。。ああ、なるほど。もうそのな時間なのね」</p><p>私は腕時計も携帯電話も持っていません。だから、どれだけ時間が経ってるのか知ることができませんでした。</p><p>２２８</p><p>「遅刻、しちゃうよ？」</p><p>「別にいいわ。学校なん手行かなくても」</p><p>桐生くんは、驚いたようでした。それはそうでしょう。いつも真面目でかしこい私がこんなことを言うなんて。</p><p>桐生くんは、また慌てました。</p><p>「い、行った方がいいと思うよ」</p><p>「桐生くんだって言ってないじゃない。いいのよ別に、もっと大事な用事があるんだから。クラスの子だって前に親戚の結婚式で休んでたわ」</p><p>「。。。。もっと、大事なことって。。。」</p><p>「桐生くんと幸せを見つけるのよ」</p><p>そうです。それが、今の私にとっては、学校に行くことなんかかよりもずっとずっと大事なことでした。</p><p>私は思っていたのです。桐生くんの味方になりたいって。それはひとみ先生に言われたからだと最初は思っていました。</p><p>でも考えて、気がついた。私は、ずっと自分の心でそう思っていたのです。最初から何も変わっていません。</p><p>229</p><p>私は、クラスの子が1人学校に来なくなったことを気にしない優しいない子達よりも、私が授業参観に誰も来ないからと落ち込んでいる時、言葉をかけて苦たりしない優しい桐生くんの味方をしたい。それだけなのです。凄いと言った癖に、私を無視したりしない優しい桐生くんの味方がしたい。ただ、それだけなのです。</p><p>変わったとしたら、私のやり方だと思います。前まで私はその気持ちを、桐生くんの代わりに喧嘩をすることで表してきました。でも今は、桐生と一緒にどうすれば幸せになれるのかを見つける。そっちの方が楽しいと気がついたのです。</p><p>だから私は、学校の時間なん話よりも、幸せの話の続きをしようと思いました。</p><p>「ねえ、もう一度訊くけれど、桐生くんの幸せは、何？」</p><p>「こ、小柳さん。。。」</p><p>桐生くんは困っている見たいでした。きっと、私がいくじなしと言わなくなったからです。私だて桐生くんが突然喧嘩を始めたら驚きます。荻原くんに無視されて驚いてしまったみたいに。</p><p>「今の桐生くんの考えを聞きたいわ」</p><p>「小柳さん。。。学校に行った方がいいよ」</p><p>「大丈夫って言ってるでしょ。ねえ、桐生くんの幸せは、何？」</p><p>230</p><p>「駄目だよ、小柳さんが学校を休んじゃ。。。」</p><p>「私が駄目で桐生くんが大丈夫なのはおかしいわ。だから、大丈夫なのよ。そうね、私から言うわ。これは私の考えではないんだれど、私の大切なお友達が言ってたの、幸せとは」</p><p>「学校に行かないと」</p><p>「しつこいわね！行かないって言ってるでしょ」</p><p>つい、大きな声を出してしまいました。いけない、と思ったけれど、言っちゃった言葉は戻ってきません。私はすぐに「ごめんなさい」と謝りました。</p><p>それから、私は気がつきました。気がついて、決めました。友達や味方手っていうのはきっと、相手のため以外の隠しごとをしないものだわ。</p><p>私は、正直に、今の気持ちを彼にぶち上げることにしたのです。</p><p>「ごめんなさい。黙ってたんだけど、私、今、クラスで無視されてるのよ」</p><p>「え。。。」</p><p>「知ってるでしょ、元々クラスに友達はいなかったわ。けど、話す子はいたし、挨拶をすれば、皆応えてくれた。でも、今、皆に無視されてる」</p><p>幸いことを話すのは、それを経験するときと同じくらい幸せて、でも、深呼吸と同じで心に隙間が出来るような不思議な気分を味わうことになります。</p><p>２３１（２５：３２）</p><p>「そんな子達ばあkりがいる場所に行きたくないあわ。それよりも、桐生くんと難しい問題を解くことの方が楽しい」</p><p>言っている途中です。私は大事な大事なことに気がつきました。</p><p>「ねえ、私、これからここに来るわ。だから、絵の描き方を教えてよ。桐生くんみたいな絵を描けるようになんて、小学校にどれだけ行ってもなれないわよ」</p><p>気づいちゃったのです。</p><p>「代わりに私は、そうね、何を教えてあげようかしら。人生とは、隣の席みたいなものでしょう？」</p><p>「。。。」</p><p>味方が欲しいのは、私だった。</p><p>「持ってない給料書があるならお互いに見せ合わなきゃ。それにそうね。毎日見る顔なんだから、嫌いな子じゃない方がいい」</p><p>「。。。僕は」</p><p>「ええ、何？」</p><p>しばらくの時間が経って、それから聞こえてきた桐生くんの声は、元々お聞くない桐生くんの声の中でも一層小さなものでした。</p><p>２３２（２６：５４）</p><p>「。。。どうしたら。小柳さんみたいになれるのか、教えてほしい」</p><p>桐生くんの声がたとえ花の鳴き声くらい小さくても、私には聞こえました。そして、なんだそんなこと？と私は拍子抜けしてしまいました。</p><p>「私みたいにならなくていいわ。私みたいになっちゃったら桐生くん、素敵な絵が描けなくなっちゃうわよ。私の描いたライオンを見て、お母さん太陽の塔って行ったのよ、嫌になっちゃう』</p><p>「。。。。」</p><p>「だからもし、魔法使いに誰かに変えてもらえることになっても、ちゃんと自分の選んでね。いい？　</p><p>桐生くんは、うんともすんともいいえとも言いませんでした。代わりに、たっぷりの透明な時間を使ってから、少しだけ大きくなった声で、別のことを言いました。</p><p>「。。。。やっぱり、小柳さんは学校に行った方がいいよ。」</p><p>予想もしていなかった桐生くんの言葉に、私は驚きました。桐生くんに、私が、決めたと言っていることをそうやって何度もしつこ反対するような強情な顔があるなんて、知らななかったです。</p><p>２３３（２８：２６）</p><p>当然、私は気になりました。</p><p>「どうしてよ。いつもだったら、私が授業で言ったことにも反対しないのに、今日ばっかりしつこくて。もしかして私が嫌いだから、無視する子達の中にが混ぜ込みたいの？」</p><p>冗談のつもりで言いました。桐生くんが、壁越しでもわかるくらい慌てて首を横に振る様子を想像して。なのに、桐生くんからの返事がなかなか返ってこないものだから、私はとても不安になってしまいました。</p><p>前にここに来た時の、桐生くんから受け取った言葉が私の心の奥から空気を欲しがる見たいに少しずつ浮かびあがってきます。その言葉が息継ぎをしてしまったら、私の心には、また黒い嫌なものが巣を広げげてしまって、私の勇気はクモに捕まった、ちょうちょのようになってしまうでしょう。</p><p>そうなってしまう前に、桐生くんんは本当は私を嫌ってなんていない、嫌いだったらこんなに話をしてくれるはずがない、そうだ、あれは桐生くんの口が勝手に動いただけなんだ、というのを知らなきゃいけないと思いました。</p><p>だから、私は桐生くんに同じ質問をもう一度して答えを貰おうと思いました。でも、それは桐生くんに止められてしまいました。</p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/f50</link><guid isPermaLink="false">substack:post:146424430</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sun, 21 Jul 2024 22:47:47 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/146424430/28ce1bf9a7ddb4eba3a72ad9327bb731.mp3" length="30012295" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>1800</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/146424430/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「また、同じ夢を見ていた」住野よる ,ページ １９７（第８）]]></title><description><![CDATA[<p>私は、つい顔をあげてアバズレさんの顔を見てしまいました。涙と鼻水でそれはそれは不細工な顔を、見たかったのです。</p><p>「それからの日々は本当に楽しかった。友達なんて、いなかったから。きっと、もっと早くこうして誰かを好きになっているば良かったんだって、気がついた。だけど、過去はもう戻ってこない」</p><p>時間は戻ってこない。私は、そう行った南さんのことを思い出しました。</p><p>「私はね、お嬢ちゃんがどんな人間になっていくのか、楽しみだ。だけど、心配もしてる。そうしてか分かる？」</p><p>１９８</p><p>私は首を横に振りました。</p><p>「お嬢ちゃんが、その子にそっくりだから。お嬢ちゃんは、その子みたいにあ人生を歩いちゃいけないんだ。お嬢ちゃんは、幸せになるなくちゃいけない。だから、誰とも関わりを時たないなんて言っちゃ駄目だ」</p><p>私は、アバズレさんの言うことの意味を考えながら、もう一度アバズレさんの手をぐっと握り返しました。</p><p>私がその握る力に込めた気持ちは、迷い、です。私はまるで迷惑の中に入れられた気分になっていました。</p><p>私はかしこいから、アバズレさんの言っていることの意味はわかっていました。でも、意味が分かることと、それを本当に出来るのかは別の話です。なぜなら私は、本当に今日、もうこれ以上、私は傷つける人達の誰とも会いたくないと思ってしまったのですから。それに、もし私がその考えを変えても、アバズレさんやおばあちゃん以外の誰が私と仲良くしてくれるのでしょうか。荻原くんにも桐生くんにもいやわれた私に、行き先なんておありません。</p><p>私は、私に似ている「その子」の話をもっと聞きたくなりました。</p><p>１９９（３：００）</p><p>「そのこも、本が好きだったのね」</p><p>「ん、ああ、お嬢ちゃんと一緒だよ。本が大好きで、ずっと本を読んでた。一度は物語を書く人間になろうかと思ったんだけど、読んでくれる人が周りにいなくて、いつの間にか忘れた」</p><p>「お父さんとお母さんは？」</p><p>「二人仲良く、元気で暮らしてるはずだ。もうずっと会ってない。前に一度、家に帰ろうかと思って家に行ったんだ。だけど、チャイムを押せなかった。会うのが、怖かっただと思う」</p><p>「本のことを話せる友達や、一緒にアイスを食べる友達や、尻尾の短い友達は、いなかったの？」</p><p>「うん、いなかった。だから、誰も間違ってるって言ってくれなかったんだ」</p><p>「じゃあ、私みたいに決まった口癖はあった？」</p><p>土砂降りの雨みたいな、不躾な私の質問にもアバズレさんは一つ一つ、きちんと答えてくれました。それが嬉しくて、私はまた質問を重ねてしまうのです。</p><p>「口癖か」。アバズレさんは、遠い日のことを頑張って思い出すように、窓の外に目を向けました。私の目は、アバズレさんの顔にだけ、向いています。</p><p>２００（４：３７）</p><p>アバズレさんは指をあごに当てて、私のためにきちんと考えてくれました。</p><p>「口癖、うん、いつも言ってることがあった。どうして今まで忘れたんだろってくらい。</p><p>うん、その子の口癖は。。。ってあれ？」</p><p>アバズレさんは、窓の外に向けていた目を私に向けて、まぶたをしぱしぱと何度も、瞬かせました。その目が瞬きをやめると今度はまぶたが千切れてしまうんじゃないかってくらいに聞いて、一緒に、アバズレさんの口も大きく聞きました。</p><p>「どうしたの？」</p><p>「私の。。。子どもの頃の口癖、人生とは、だ」</p><p>アバズレさんはあまりに驚いたせいでしょう、ゲームの約束みたいだった、「その子」と呼ぶことも忘れてしまった見たいでした。私も、驚きました。</p><p>「私と、同じよ」</p><p>アバズレさんは、震える唇で言いました。</p><p>「子どもの頃、漫画の「ピーナッツ」が好きだった。日本語に訳されたやつをよく読んでて、そこで、主人公のチャーリーが言うんだ。人生とは、アイスクリーム見たいなものだって」</p><p>「舐めることを学ぶなきゃ。。。」</p><p>２０１</p><p>「そう、そうだ。もしかしてお嬢ちゃんも」</p><p>驚きという心の力に任せて、私は何度も首を縦を振りました。</p><p>「私も、チャーリーの台詞が好きなの。とても賢くて、魅力的なジョック」</p><p>「なんて、緑だ。。。」</p><p>縁、アバズレさんはそう言いました。運命や、奇跡じゃなくて、縁という言葉を使うアバズレさんは、やっぱり素敵だと思いました。</p><p>縁という字は知っています。緑という漢字にとてもよく似ているのは、生き物がいつか死んで土に帰って、そこに緑色の草花が生え、それを食べて他の生き物が生きていく、そういう不思議な繋がりを指すからなのではないかと私は思っています。だとするなら、私とアバズレさんが出会ったのは、やっぱり緑なのだと、思います。</p><p>私は、緑という言葉に手を合わせて感謝します。もちろん合わせる手は、アバズレさんと。</p><p>言わなくてもアバズレさんは私の気持ちをわかってくれた見たいでした。彼女は、にっこりと笑って、私の手の半を包み込んでくれました。</p><p>「やっぱり、お嬢ちゃん。誰とも関わらないんて、駄目なんだ。人と関われば、こういう素敵な出会いがある」</p><p>２０３（８０２）</p><p>私は、荻原くんの顔を思い出します。思い出すだけで、私の心は、また黒色に染まっていくようでした。</p><p>「無視、されたわ」</p><p>「そっか、てっきり嫌いって言われたのは、その子にかと思ってた」</p><p>「違うわ。嫌いって言われたのは、前に話した、学校に来なくなったこ子よ。あれから、その子の家に行ったの。伝えたかったのよ、私はあなたの味方よって。だでど、その子は私が思ってたよりもずっといくじゃなしだったの。だからそれを言ったら、その子に意地悪をする子達よりも、私のことが一番悪いって言われちゃった」</p><p>「そう。。。それはお嬢ちゃんが悪いな」</p><p>思ってもみなかった、アバズレさんの答えに、私は口から出るはずの言葉を頭の中に忘れきてしまいました。どうして？どうして、私が悪いの？私は、助けてあげようとしたのよ。思うけど口から出ない言葉。それをわかってくれたのかはわからないけど、アバズレさんは私の頭を撫でました。</p><p>「そんで私も悪かった。お嬢ちゃんにヘントの出し方を間違ったな。お嬢ちゃんは賢いけど、私と同じで人に関してはそんなにかしこくない」</p><p>アバズレさんは意地悪にひひっと笑ったけど、アバズレさんと一緒だという一言で嫌な気にはなりませんでした。</p><p>２０４（１１：５３）</p><p>じゃあ、賢くない私にアバズレさんは何を教えてくれるのでしょう。そう考えていると、アバズレさんは今までのお話とまるで関係のない質問をしてきました。</p><p>「お嬢ちゃんは、給食で嫌いな食べ物はある？」</p><p>私はアバズレさんが今どうしてそれを聞きたいのかわかりませんでした。でも、アバズレさんからの質問を私が無視するわけありません。</p><p>「納豆が嫌い。あれは、変な匂いがするもの」</p><p>「あー、私も嫌いだった」</p><p>「だけど給食って残しちゃいけないのよ」</p><p>「そうそう。体にいいからね、納豆は食べなきゃいけない。じゃあさ、お嬢ちゃん。お嬢ちゃんがその納豆を、今、勇気を出して食べようって思ってる時に先生から、さっさ食べなさい！って怒られたら、どんな気分になる？」</p><p>「私の先生はそんなことはしないけど、気に入らないわね。怒っちゃうかも、そして納豆をもっと食べたくなくなるわ」</p><p>アバズレさんは、こくりと頷きました。</p><p>「お嬢ちゃんが、学校に来ないその子にしたのは、それと同じなんじゃないかな」</p><p>２０５（１３：１７）</p><p>「。。。。」</p><p>経験はありません、話にも聞いたことがありません。でも、きっと雷に体を打たれたらこんな漢字なのだわ、と私は本当にそう思いました。それくらい、私の頭は壁を打った時よりも衝撃を感じて、話tしの手足は七五三ですっと正座をした時よりも痺れたのです。</p><p>そして、心の中の黒色が、パチパチと音を出しはじめました。</p><p>「そうか、そうだったのね」</p><p>一緒に気がついたのは、私がした自分勝手すぎること。</p><p>「戦おうとしてたのかもしれないんだわ」</p><p>「ああ、そうかもしれない。もしかしたら本当のいくじなしなのかもしれないけど、でも、それなら、お嬢ちゃんに怒ったりしないんじゃないかな。その子は、お嬢ちゃんに何かを伝えたかったんだ。無視するんじゃなく、何かを」</p><p>やっぱり、アバズレさんは私なんかよりもずっとずっとかしこい。それは、私が思ってもいない買ったことでした。私は決めつけていたのです。彼はいくじなしで弱くて、戦うことなんて絶対に出来ないって。もしかしたら彼は、もう少しで戦おうとしていたかもしれないのに。</p><p>「それに、言い返すことだけが戦うことだなんて限らない。彼にとって戦うってことは、我慢しながら、いつか周りの皆を見返すような、絵を描くことなのかも」</p><p>２０６（１５：１４）</p><p>私は、彼がどれだけ馬鹿にされて絵を隠しても、絵をかくのをやめようとしていないことを思い出します。</p><p>「それは、お嬢ちゃんとは戦い方が違うのかもしれない。だけど、お嬢ちゃんもその子も、きっと同じだ。私も一緒。悔しいと思うことも悲しいと思うこともある。そんなの本当は嫌だし、それに、本当は味方が欲しい。嫌いって言っちゃたのも、きっと彼は後悔してる。お嬢ちゃんは他の子より賢い。でも、他の子達もちゃんと考えてるんだ」</p><p>それはアバズレさんが前にくれたヒントでした。皆違う、でも皆同じ。</p><p>「私、どうすればいいの？」</p><p>「お嬢ちゃんが、落ち込んだ時、どうして欲しいか考えらばいい。それを少しだけ、その子に合わせて考えれれば完璧。お嬢ちゃんは、落ち込んだ時、誰かにそのことを怒られたい？」</p><p>「いいえ、横にいてくれたり、話を聞いてほしい。その後は一緒に甘いものを食べて、遊んだりしたい。」</p><p>「そう思うなら、そうすればいい」</p><p>私は、頷こうとしました。でも、たった一つ残った心配が私の首の動きを止めたのでうす。</p><p>２０７</p><p>「もし、本当に嫌われてたら」</p><p>言うと、アバズレさんは私の頭をもう一度撫でてくれました。</p><p>「そんなことないと思うけど、でも、もし万が一そうだったなら、私が慰めてあげる。それからまた一緒にどうすれか考えよう」</p><p>「。。。。」</p><p>「大丈夫さ、お嬢ちゃんには勇気があるんだろ？」</p><p>アバズレさんはそう言って、私の背中を叩きました。その一発は、まるで前にテレビで見たバイクのエンジンを動かすた目にすれキックと似ていました。アバズレさんの手の半からの力が私の体の中のエンジンに、火をつけたように感じたのです。</p><p>「そうね、やってみるわ。私、言ったのよ」</p><p>「なんて？」</p><p>「自分から動かなきゃ始まらないって、桐生くんに言ったんだもの。だから、やるわ。ねえ、アバズレさん。。。。」</p><p>私の言葉が止まったのは、誰かに手で口を押さえれたからでも、苦いものを飲まされて声が出なくなったからでもありませんでした。</p><p>「アバズレさん？」</p><p>２０８（１８：１４）</p><p>さっきまでの笑顔とはまるで違う、アバズレさんの顔を見てしまったからです。</p><p>その瞬間、部屋の中なのに、風が吹いたような気がしました。</p><p>アバズレさんは、また何かに驚いた顔をしていました。でも、その度合いが、まるで今までと違ったのです。どうにかこうにか、それをたとえるとするなら、そう、誰かと口癖が一緒だったことなんて全て忘れてしまうみたいな。宇宙人と魔法使いと地底人を一緒に見てしまった見たいな。まるで、雷に打たれた見たいな。そんな顔をしていたのです。私はその顔をどこかで見たことがあります。</p><p>「どうしたの？」当然、私は訊きます。アバズレさんは、まるで私がモンスターに変身しちゃったのを見てしまったような顔のまま、一言、喉の奥から引っ振り出してきた見たいな声で咳きました。</p><p>「桐生、くん。。。」</p><p>「ええ、そうよ、絵描きの桐生くん」</p><p>私の言葉を受け取った途端でした。もしかして私の言葉は大きな大きな花束になってしまったのかもしれないと思いました。テレビで見た、大きな花束を貰ってプロポーズを受けた女の人と、アバズレさんが、同じ顔をしたから。</p><p>「どうしたの？」</p><p>２０９（２０：１０）</p><p>私はもう一度訊きました。でも、アバズレさんはその質問には答えてくれませんでした。</p><p>「もしかして。。。なのか？」</p><p>当たり前の質問、私は、「ええ」と頷きます。</p><p>驚き、それが収まらない顔をしたまま、アバズレさんは突然、目に涙をいっぱいにためていました。大人の涙ほど子どもを驚課すものはありません。なので私は驚きました。どうしてアバズレさんが泣いているのか、</p><p>２１０（２２：４０）　</p><p>そうして、こうも言いました。「ごめんな、ごめんな、ごめんな」。アバズレさんは、私に何を謝ることがあるのでしょうか。</p><p>優しくて、賢くて、色んなことを教えてくれて、私にヒントをくれて、デザートをくれて、私をいつでも楽しくて幸せな気分にしてくれる、素敵なアバズレさん。</p><p>彼女が私に謝ることなんて、何一つあるとは思いません。</p><p>なのに、アバズレさんはいつまでモイ妻でも泣き続けました。謝り続けました。少しずつアバズレさんはその理由を言ってくれました。でも、やっぱり意味はわかりませんでした。</p><p>「ごめんな、ごめんな、幸せじゃないなんて言って」</p><p>「。。。」</p><p>「こんな私になっちゃって」</p><p>「。。。。」</p><p>「アバズレさんなんて呼ばせて」</p><p>「。。。。」</p><p>「本当にごめんな。。。。ナノカ」</p><p>２１１（２４：０５）</p><p>私の名前を読んで、アバズレさんはまた私をぎゅうっと抱きしめました。ちょっとだけ苦しくて「うぐっ」と声が出ても、アバズレさんは放してはくれませんでした。</p><p>その時、私は一つ、不思議なことに気がつきました。そのことに気がつくと、私はもう一つの不思議なことにも気がつきました。</p><p>私は、賢いから覚えています。アバズレさんはさっきと今で２度、私の名前を呼びました。あの時、南さんも私の名前を呼びました。だけれども私はなぜか、アバズレさんにも南さんにも、自分の名前を言い忘れていたことに気がづいたのです。</p><p>どうしてアバズレさんや南さんが私の名前を知っているのか、そして、どうして私が今までアバズレさんに名前を言わなかったのか。二つの不思議が私の頭の中をぐるぐると回ります。</p><p>不思議なことは、かしこいアバズレさんに訊いみましょう。私はアバズレさんが泣いている耳元で、この不思議なことを全て話しました。</p><p>すると、アバズレさんは私の体を放して、正面に座り直しました。アバズレさんの顔は、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっていました。泣いた顔は、皆同じになるのね。私は、そう思いました。</p><p>「何も、不思議じゃない。今、やっとわかったんだ。どうしてお嬢ちゃんがあの日、来たのか。どうして私と出会ったのか」</p><p>２１２</p><p>不思議じゃないことなんて、全然ありません。やっぱり不思議なことは不思議なこと。私が首を傾げると、アバズレさんは泣いたままにっこりと笑い、右の人指し指を立てました。</p><p>「いいかい、お嬢ちゃん。人生とはプリンと一緒だ」</p><p>「苦いところを喜ぶ人もいる？」</p><p>「いいや」</p><p>アバズレさんの髪が、横に揺れます。</p><p>「人生には苦いところがあるかもしれない。でも、その器には甘い幸せな時間がいっぱい話まってる。人は、その部分を味わうためにう生きてるんだ。ありがとう、私は、お嬢ちゃんのおかげで、やっと思い出せたんだ」</p><p>「何を？」</p><p>「私も、本当に苦いコーヒーやお酒より、甘いお菓子が大好きだった。もう忘れない」</p><p>アバズレさんは、また私をぎゅっと抱きしめてました。アバズレさんがなんでそう何度も私を抱きしめるのか不思議だったけど、いつの間にか、私はその不思議を解く気にはならなくなっていました。アバズレさんに抱きしめられている時間は、私はとって、間違いいなくこの人生の甘い部分だったからです。</p><p>２１３（２７：５９）</p><p>やがてアバズレさんは泣き病んで、私がどうして泣いたのか訊いても、そのことを説明してくれることはありませんでした。アバズレさんは言いました。</p><p>「いつかきっと、自分の力で知ることが出来る」と。代わりに、アバズレさんがくれたのは、とても珍しい、アバズレさんが私のためにかってきてくれたおやつでした。</p><p>「お嬢ちゃんにぴったりだ」</p><p>そう言いながらくれたプリンには、黒い部分がありませんでした。器に話め込めれた全部が甘い黄色の部分。私はそれを食べながら、たっぷりの幸せを味わったのです。</p><p>二人でプリンを食べながら、私達はいつも通りにオセロをしました。勝敗も、いつも通り。だけどいつか私の方が強くなってみせます。</p><p>帰る前、私はアバズレさんの手をもう一度握って、明日への勇気を貰いました。アバズレさんは私の手をぎゅっと握り、それから私の体もぎゅとしてから、「絶対に大丈夫」。</p><p>私が靴を履いてドアから出ようとすると、アバズレさんが何かを思い出したみたいに「あっつ」と言いました。</p><p>「どうしたの？」</p><p>２１４（２９：１９）</p><p>「いや、おばあちゃんは、今、幸せなのかなと思って」</p><p>私は、おばあちゃんと前にしたお話を思い出しました。</p><p>「ええ、幸せだったって言ってたわ」</p><p>答えると、アバズレさんは本当に嬉ししそうにわって「よかった」と言いました。それから私に手を振ると、いつものように言いました。</p><p>「じゃあね、お嬢ちゃん」</p><p>「ええ、また来るわ」</p><p>アバズレさんの家のドアを閉めると、足元に黒い影が見えました。</p><p>「忘れてたわけじゃないわ、子供にも、色々と事情があるのよ」</p><p>「ナー」</p><p>「分かったわよ、うちの牛乳をあげるわ。お母さんには内緒よ」</p><p>彼女は私の心配をして、来てくれたのかもしれません。彼女は悪女だけど、悪女ってのは大抵いい女なのだと、前に見たアメリカの映画で言っていました。悪いのにいい、それの意味がよくわかりませんでしたが、きっとそれは尻尾の短い彼女のような子のことを言っているのでしょう。</p><p>小さい私達はクリーム色の建物を離れ、いつか私達が出会った堤防へと歩きました。</p><p>人生には幸せがいっぱいに話まっている。</p><p>私はその言葉を何度も心の中で唱え続けました。</p><p></p><p></p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/e45</link><guid isPermaLink="false">substack:post:146155451</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 08 Jul 2024 23:49:14 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/146155451/79492269e1dbbcb2305f798b35b97364.mp3" length="31602630" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>1899</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/146155451/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「また、同じ夢を見ていた」住野よる ,ページ １８２（第８）]]></title><description><![CDATA[<p>第８</p><p>次の日、宣言通り桐生くんは学校に来ていませんでした。私は、まだ心の中に昨日っ入ってきた真っ黒を残したまま、どうにかこうに学校に行きました。桐生くんがもしきていたら、学校に来いと言った私は絶対に休んでは駄目と思ったからです。</p><p>私の心は黒いままで、どうかこの黒い何かが休から出ていきますようにと願ったのに、その黒い全ていなくなってはくれませんでした。</p><p>私は、学校から帰りたくて仕方がありませんでした。早く友達に会いたい。それだけを願っていました。アブズレさんに、おばあちゃんに、尻尾のちぎれた彼女に、会いたたい。そういえば、ねえ、みなみさんはどこに行っちゃったの？</p><p>１８３ （１：１６）</p><p>社会の授業中、私は会えなくなった友達のことを思い出して急にまた、泣きそうになってしまいました。だから私は授業の間の休み時間に図書室に行くことにしました。図書室に行けば、本の匂いが、本を閉じ込めている宝箱のような匂いが、私を慰めてくれると思ったのです。</p><p>私のそのたくらみは、少しだけ成功しました。黒いものは相変わらず私の中にいましたが、暴れるのを止めて私の涙を目の中に封じ込める努力の邪魔をしてくることもなくなりました。</p><p>これなら、どうにかこの黒いものを放課後まで飼い慣らすことが出来る。そうすれば、いつも通りアバズレさんの家に行ってアイスを食べ、おばあちゃんの家に行ってお菓子を食べられる。そうして、桐生くんのことなんか忘れてしまえばいい。嫌なことなんて忘れてしまえばいい。</p><p>そう思ったのです。でも、そう思えたのは少し間だけでした。</p><p>私はこの心の黒いものを晴らすのに、もっといい方法を見つけてしまったのです。</p><p>それは、図書室を出たところでした。少し先の廊下を赤いている、彼を見つけたのです。私は、彼の背中に近づいて、迷わず声をかけました。</p><p>１８４</p><p>「ごきげんよう、荻原くん」</p><p>荻原くんは、私の挨拶にとても驚いた様子で肩を震わせました。私は、彼が振り返るのを持ちながら、頭の中で荻原くんと話す内容について考えました。私は最近、「ぼくらの７日間戦争」を読んだわ。荻原くんは何を読んだのかしら。そんなことを考えました。</p><p>私は、もしかするとクラスにたった一人かもれない、私のことをいやいじゃない人と楽しいお話すすることで、心を少しでも元気に出来たらと、願ったのです。それだけのことを願ったのに。</p><p>人生とは、風邪を引いた時に熱をはかるみたいなものなのですね。</p><p>大体いつも、想像したよりひどい。</p><p>私は誰かに荻原くんの名前を呼びました。たのに、荻原くんはまったくこちらを振り向きません。それどころか、私のよびかけに答えず、少し早足になって教室のある方向に歩きはじめました。</p><p>もしかしたらきちんと聞こえてんかったのかもしれないわ、驚いたのは別のことに驚いたのかも、そう思って、もう一度、声をかけました。</p><p>「ねえ、荻原くん」</p><p>「。。。」</p><p>１８５（４：３９）</p><p>彼は、答えませんでした。そして、止まりもしませんでした。おかしい。私はもう一度、呼びかけました。</p><p>「荻原くん？」</p><p>彼はやっぱり、振り向きませんでした。それからは、何度も何度も荻原くんの名前を後から呼びました。少しずつ私の声は大きくなっていっていたんでしょう。教室に書く頃、私の声はもう、昨日の桐生くんと同じような叫び声になっていました。</p><p>「荻原くん！」</p><p>荻原くんは、私に答えることなく、席に着いて教科書の準備をしていました。子供、そして小学生の私は、薄々感づいていました。でも、それを認めたくなかった。だけれど、私の願いが届かないことは、クラスの男子達がにやにや汚い笑顔を浮かべながら私をみていたことで、わかってしまったのです。</p><p>無視、そういう名前の、この世界で一番頭が悪く、愚かな、いじめ。</p><p>私は今まで、そんなの気にしなければいい、そう思っていました。だけれど、今、私の心はさっきまでよりさらに深い黒に覆われてます。</p><p>私の心は、沈み込みました。こんなに正しい自分がいじめられているということに。そして、荻原くんがそんなバカなことに加わっているということに。</p><p>１８６（６：３０）</p><p>これは後からしれました。、だから今の私には関係のないことですが、あの日、スーパーで万引きをして捕まった人が桐生くんのお父さんだったこと、証拠もないのに言いふらしたのは、荻原くんだったそうです。</p><p>でも、今の私にはそんなことはどうでもいい。私はただ、荻原くんに、私を取り巻く世界に、裏切られた思いで滅茶苦茶にされていました。</p><p>その日、私はその時間から、アバズレさんの家に行くまでのことを何も覚えていません。</p><p></p><p>気がつくと私は、本当に気が付くと私はあばずれんさんのいえのチャイムを鳴らしていました。ここまでどうやって来たのかも覚えていません。足元に尻尾の短い彼女もいません。いつも間にかアバズレさんの家のチャイムに指を伸ばしていました。</p><p>中からはあばずれんの「はーい」という眠そうで柔らかい声がしました。そこで、一回。少しの時間を置いて、ガチャリ、ドアが開いて見えたアバズレさんの顔で、２回。私をみたアバズレさんが、私の顔を見ても何も訊かず、「入んな」と言ってくれたので、３回。</p><p>私はアバズレんに促されるままに靴を脱いで、部屋の中に入って、部屋の隅っこでと膝を抱えてそこに顔をうずめました。</p><p>１８７（８：３１）</p><p>もうとっくに見られているのに、自分がかわいそうでなくなんていうのは、まるで賢くない気がして、私は、一人小さな三角形になりました。</p><p>アバズレさんは、部屋に入ってからも何も訊きませんでした。ただ、冷蔵庫が聞く音がして、それからわた部屋しの近くの近いテープルに、何かが置かれる音がしました。</p><p>「今日見つけて、珍しいと思って、買ってきたんだ。食べな」</p><p>私は、アバズレさんが買ってきてくれたそれがなんなのかも水に首を横に振りました。私が熱っていると、アバズレんさんがまた立ち上がる音と、コーヒーの匂いが伝われってきました。どっちも、私が好きなもの。だけど、今は何も見たくありません。</p><p>アバズレさんは呆れているが、怒っているのかもしれない。そんなことも考えました。突然、家に来た子どもは泣いていて、何も喋ろうともしない、失礼この上ないガキなのですから。</p><p>アバズレさんは、コーヒーを入れるとまた同じ場所に座ったみたいでした。二人とも熱っているから、部屋の中には、クーラーの動く音しか聞こえません。</p><p>でも、それもちょっとの間のこと。他の音が聞こえてきたのは、すぐでした。</p><p>１８８（１０：２８）</p><p>「しっあわっせはー、あーるいーてこーない、だーかーらあるいーていくんだねー」</p><p>綺麗な歌声、私にはまだ出せない、高い中に低さの雑じった、まるで赤と青を美してく塗り分けた絵みたいな、そんなアバズレさんの歌声が聞こえて来ました。</p><p>私を元気つけようと誘ってくれているのかもしれない。そう思ったけれど、歌いたくなかった私は歌うことができませんでした。私が黙り込んでいると、一番をきちんと歌い切ったアバズレさんは突然、こんなことを言いました。</p><p>「幸せとは何か」</p><p>ぴくっ、私の耳が動いたことはアバズレさんにばれたでしょうか。私がもっと深く顔を膝にうずめると、アバズレさんはそんなことは気にしていないみたいに話を続けました。</p><p>「考えたんだ。お嬢ちゃんの話を聞いてから、ずっと」</p><p>「。。。」</p><p>「今日、その答えがわかった」</p><p>私は、思わず顔を上げてしまいました。でも、笑顔のアバズレさんと目が合いそうになって、すぐに顔をもう一度伏せました。</p><p>味は苦手だけど、香ばしいが素敵なコーヒーの匂い。アバズレさんの使う香水やお化粧のきらびやかな匂い。そして、アバズレさんが見つけたという幸せの答えというものが、私をくすぐります。</p><p>１８９（１２：２８）</p><p>部屋があまりに静かだったから、私のくすぐったさが、伝わってしまったのかもしれなません。アバズレさんは、コーヒーを一口こくりと飲んでから、私が訊かなくても続きを話してくれました。</p><p>「これは私の答えだ。だから、お嬢ちゃんの考えとは違うと思う。だけど、もしかしたら、何かのヒントになるかもしれないから、お嬢ちゃんに話しとこうと思うんだ」アバズレんは、私の相槌を持ちませんでした。すうっと息を吸ってから、こういいmした。</p><p>「幸せとは、誰かのことを真剣に考えられるということだ」</p><p>「。。。。」</p><p>「今日、買い物をしてた。明日の朝ご飯を買ったり、飲み物を買ったり、切れていたシャンプを買ったり。それは、毎日続く日常で、特別でもなんでもない出来事だ。パンを買って、牛乳を買って、リンスを買って、もう買い忘れたものは何もないかな、そう思った時に、そういえば今日、お嬢ちゃんは来るかな、来た時のためにおやつを買っておこう、この前は何を一緒に食べたっけ、今度は何を一緒に食べよう、お嬢ちゃんが来て、喜んでくれればいいな。気がついたら、私はお嬢ちゃんのことをずっと考えてた」</p><p>１９０</p><p>「。。。」</p><p>「気がづいて、驚いた。もう、ずっと、誰かのことを真剣に考えたことなんてなんかった。誰かを喜ばせたいとも、誰かと一緒にいたいとも、私は思わなくなってた。諦めてたんだな、私は、ずっと、なかったから分かった。人は、誰かのことを真剣に考えると、こんなにも心が満たされるんだって」</p><p>「。。。」</p><p>「私はね、お嬢ちゃん。嫌なことも、苦しいことも、諦めてしまう大人になっちゃったんだ。前は誤魔化してしまったけど、私は、幸せじゃなかった。幸せの形がどんななのかも、もう忘れちゃってたからだ。だけどね、私は、今日やっと思い出した。幸せの形を」</p><p>「。。。」</p><p>「お嬢ちゃんのおかげで、私は幸せの形を思い出せたんだ。ありがとう」</p><p>アバズレさんが那智上がったのが、音でわかりました。ところどころが軋む床。アバズレさんが動くと、ネグミの泣き声みたいな音を鳴らします。ネズミの声は、だんだんと私に近づいて来ました。そして、私の横で止まると、アバズレさんは私の隣に座りました。</p><p>アバズレさんの柔らかな体温が、届いてくる。そんな距離で。</p><p>「これで私の勝手な話は終わり、亜rが頭。聞いてくれて。大人の話はつまんないよね。なのに静かに聞けるお嬢ちゃんはさすが。よし、私のつまない話を聞いてくれたお返しだ」</p><p>１９１（１６：５２）</p><p>アバズレさんは、私が膝を結んでいる両手の上に綺麗な指を重ねました。</p><p>「お返しに、もし、お嬢ちゃんがしたい話があるなら、いつでも、いつまででも、聞くよ」</p><p>また、泣くかもしれない。私はそう思いました。でも、泣きませんでした。</p><p>アバズレさんの言葉、嬉しかった。優しさに溢れてて、でもそれが全然べたつかなくて、やっぱり私はこんな大人になりたいと思いました。それに、アバズレさんは私のおかげで幸せになれたと思いました。こんな嬉しことが、友達としてこれ以上が、あるのでしょうか。</p><p>こんなにも、嬉ししのだから、私は優しくてはしゃぐか、してもよかったのだと思います。でも出来ませんでした。</p><p>理由は、アバズレさんの幸せについての考えを、信じられなかったからです。</p><p>私は、しわくちゃになった声を、この部屋に来て初めて出しました。</p><p>「考えたわ」</p><p>「ん？」</p><p>「一生懸命考えたのよ！でも無駄だった！」</p><p>１９２（１８：３８）</p><p>つい、出てしまった大きな声、私は優しいアバズレさんに申し訳ないと思って、本当の心からの「ごめんなさい」を伝えました。</p><p>でも、大きな声以外の反感を、訂正はしませんでした。</p><p>「ちゃんとちゃんとちゃんと、考えたの、ずっとずっとずっと、考えてたの。アバズレさん言うみたいに、考えた。クラスメイトのこと、こんなに考えることなんてないくらい。だけど、そのせいで無視されるようになった。嫌いって言われた。何も、幸せじゃない」</p><p>「。。。そっか」</p><p>「もう、私は、誰とも関わらずに生きていくわ」」</p><p>「それは駄目」</p><p>アバズレさんの言葉は私を叱りつけている、そう思いました。大人として、学校の先生達みたいに。大人達はいつも言うの、有責や絆がこの世界で一番大事だって。だから私はそれの反対を言ったことを的外れに怒られるのだと思いました。私は、失望しました。それは、友達にすることじゃないから。</p><p>でも、アバズレさんの次の一言で、彼女は私を叱っているのではないと、分かりました。アバズレさんは触っていた私の手をぎゅっと握りました。そして、ありったけの悲しさをおしこめたような静かな声で、言いました。</p><p>１９３（２０：５７）</p><p>「私みたいに、なっちゃうよ」</p><p>私には、どうしてアバズレさんが隠しきれない悲しさを声の中に埋めているのか、分かりませんでした。</p><p>「だから、それだけは、駄目」</p><p>「。。。どうして？」</p><p>心の奥底からの質問でした。アバズレさんは、そんなに素敵なのに。私は思います。大人達が皆、アバズレさんみたいならいい。いいえ、全ての人がアバズレさんみたいに素敵ならいい。そうすれば、皆がかしこくていい匂いのする世界になる。絵なんか描けなくたって、綺麗な世界が見える。</p><p>「私はアバズレさんの手をぎゅっと握り返しました。すると、アバズレさんはゆっくりゆっくり、静かな溜息を吐きました。その溜息の意味が、私には分かりませんでした。また、部屋の中がクーラーの動く音だけになって真っ白の時間が少しあって、アバズレさんは、ややあって、こんなことを言いました。</p><p>「私ね、よく見る夢があるんだ。今朝、また同じ夢を見てた」</p><p>１９４（２３：００）</p><p>「。。。どんな？」</p><p>「ある女の子の夢。その子は、とても賢くて、本もいっぱい読むし、たくさんのことを知っていて、そのことで自分は周りの人達とは違う、とても特別な人間だって思ってた」</p><p>何かの物語？私が訊く前に、アバズレさんは息継ぎをして続けました。</p><p>「自分を特別に思のは大事なことだよ。だけれどその子は、自分を特別だと思うことを勘違いしてた。周りの人達を全員、馬鹿だったと思ってたんだ。本当はそうじゃないのに、その子は賢いことで特別だったものだから、賢いことだけが、特別になるだった一つの手段だと思ってた。そうすれば、立派な人間になれるって、そう思ってた」</p><p>アバズレさんは、咳ばらいをします。</p><p>「その子は、立派な子供、だったのかもしれない。だけど、皆を馬鹿にしてる子が人に好かれるわけがない。その子はどんどん周りの人達に嫌われだした。そこでいけなかったのは、その女の子は、ちょうどいいと思っちゃったんだ。なぜなら、その女の子も、周りの馬鹿な子達が嫌いだったから。いや、今思えば本当は嫌いだったんだじゃない。考えることが出来なかっただけなんだ。誰のことも」</p><p>アバズレさんが私の手を握っていてくれます。</p><p>「その女の子を理解してくれようとする人もいたかかもしれない。でも、そんな人がいることも考えなかった女の子は、そのままどんどん大人になっていった。自分の世界に閉じこもって、ただ賢くなるためだけに時間を使った。そうすればいつか幸せになれると信じてた。だけど、違ったんだ」</p><p>１９５（２５：１８）</p><p>私は、そんなアバズレさんの手を握り返します。</p><p>「大人になって、その子はものすごくかしこくなった。だけど、それだけだった。ある時、気付いたんだ。自分の周りには何もないってことに。立派な大人になったはずなのに、Xめてくれる人もいないってことに気がついた」</p><p>私は、思いました。それってまるで。。。</p><p>だから、とてもその子のことが気になりました。</p><p>「その子は、どうなったの？」</p><p>アバズレさんは、大きく息を吸います。</p><p>「ここから先の話、全部話すけど、お嬢ちゃんには何を言っているのかわkらないと思う。だけど、もしわからなカッタとしても、どういう意味なのかは教えない。教えたくないから。それでもいいなら、聞く？」</p><p>私は、膝に顔をうずめたまま、こくりと頭きました。</p><p>「うんその子は、自分の人生に意味なんてないって思った。やっと気がついた。そして、もうどうでもよくなったから、自分の体を乱暴にあつかった。自分の心を粗末にした。危ないところに行って、危ないものに手を出して、危ない目にあった。だけど、その子は、それがい嫌じゃなかった。自分の人生を壊すことが気持ちよかった。自分で作ったものなのに、その子は自分の人生が嫌だった。壊して越して壊して、それでもお金はいるから、稼ぐために、また自分をないが白にした。気付いたら、そこの住人になってた。もちろんそこに住んでたって、誇り高い人や素晴らしい人はいる。環境や仕事が悪いんじゃない。その子が悪いんだ。誇りを持てないその子に訪れるのは、やっぱり破壊の毎日。でも、どんな生活にも、いずれは慣れが来る。慣れが来た時、そこでもう一度がつく。壊してきたことにもなんの意味もなかったって。それで、その子はもう、この人生を終わらせようと思った」</p><p>「。。。」</p><p>アバズレさんの言った通り、私にはアバズレさんのお話の意味が分かりませんでした。想像は出来るけれど、ぼんやりしていて、アバズレさんの言う危ないことや、心を粗末にすることがなんなのかは、全て分かりませんでした。</p><p>そんな子どもで、まだまだものを知らない私にもわかったことはたった一つだけ。きっと物語をよく読んできたから。</p><p>１９７（２９：０７）</p><p>「それが、アバズレさんなのね」</p><p>「。。。。」</p><p>「人生を終わらせるって？」</p><p>ただ、その子の続きが気になって下質問。アバズレさんは、「さあね』と言いました。</p><p>「結局、その子は人生を終わらせたりしなかったんだ。だから知らない。終わらせようと思ったその日、その子のところに突然、お客さんが来た。小さな友達を抱えた、女の子だった」</p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/84d</link><guid isPermaLink="false">substack:post:145932664</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 29 Jun 2024 23:56:12 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/145932664/e30f9683b6ec7b9cfb207d1dad327cf4.mp3" length="29764027" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>1785</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/145932664/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「また、同じ夢を見ていた」住野よる ,ページ １６４（第７）]]></title><description><![CDATA[<p>第７</p><p>次の日、朝の会が終わってから私はまたひとみ先生を呼び止めました。そして、昨日決めたことを、きちんと先生に発表したのです。</p><p>「ひとみ繊維が桐生くんの家に持っていってるプリント、今日は私が持っていくわ。彼に伝えなきゃいけないことがあるから、それと一緒に」</p><p>私の提案にひとみ先生は飲んだような顔をしました。それはそうでしょう。先生は、桐生くんが学校に来なくなった理由が、少しは私にあると思っているのですから。先生はそう言わないけど、私知ってます。</p><p>１６５（００：４７）</p><p>だけど、先生がそう思っていたとしても、私はここで諦める気はありませんでした。</p><p>「ひとみ先生は言ったでしょ？桐生くんの味方になれって。正義の味方は、自分のいるところに来てくれないからって、味方をやめたりしないと思う。弱い人のところに来てくれるのよ」</p><p>それから「もちろん悪はクラスの馬鹿な子達」と付け加えました。</p><p>ひとみ先生は、まだの悩んでいるようでした。私はもし先生がこの提案を許してくれなかったら、どうしようかも考えていました。</p><p>私は、大好きなひとみ先生の言うことは出来るだけ聞きたいと考えています。だから、もし、ひとみ先生が許してくれななかったら、桐生くんの家に勝手にいくことにします。大人の言うことが正しいは限らない、そう言ったのは先生だから、ひとみ先生が悩んだあとに決めたことは、先生が私をいじて決めてくれたのだとわかるものでした。</p><p>「分かった、今日のプリントは小柳さんに任せる」</p><p>「きちんと、役目を果たすわ」</p><p>「ええ、だけど、みつだけ、先生と約束してほしいことがあるの」</p><p>１６６（２：１９）</p><p>ひとみ先生は真面目な顔をして、皆を三つ立てました。私が好きな方の、先生の真面目な顔です。今はきっと、私と桐生くんのことを心から考えてくれているのでしょう。</p><p>「一つ目、もし、桐生くんに会えたら、先生がいつでも持ってるって伝えほしいの」</p><p>私は驚きました。</p><p>「会えるなかったの？」</p><p>「うん、まだ会いえたくないって」</p><p>「どこまでいくじなしなのよ」</p><p>私が言うと、二つ目の皆を先生が折りました。</p><p>「二つ目が、それ。桐生くんを責めちゃ駄目。味方になってあげるっていうのは、攻撃したりすることじゃないわ。だから、絶対に無理矢理、学校に来なさいなんて言っちゃ駄目」</p><p>先生の言うことは納得が出来ました。悪い子を叱るのも正義の味方の役目です。でも、桐生くんはいくじゃしだけれど今のところ悪い子はありませんだから、攻撃しては駄目なのです。</p><p>「最後は？」</p><p>「うん、三つ目はね、クラスのい子達を悪いなんて言わないで。皆も小柳さんと同じくらい、桐生くんのことを心配してるわ」</p><p>１６７（３：４９）</p><p>その言葉を聞いて、私は思いました。</p><p>ああ、先生はやっぱり的外れ。</p><p>最後の約束にだけ、頷かなかったこと、先生は気がついたでしょうか、教室に帰って私は、クラスで騒いでいる子達を見回してみました。クラスの子達は、まるで桐生くんが最初からこのクラスにいなかったみたいに、いつもと同じく何も考えていない顔をして、この時間を過ごしていました。誰一人、桐生くんのことについて話したり、桐生くんのことについて先生に何か訊いていたような子はいなかったのです。そう、誰一人。</p><p>だから、先生の言ったこと三つ目だけは嘘です。絶対に嘘。</p><p>それが嬉ししいことなのか、悲しいことなのかはわかりませんが、子どもである私の勘違いや間違いでないことは、そのひすぐに証明されることになりました。</p><p>昼休み、私は、呆れてものも言えなくなりました。</p><p>「なんだよ、お前、あんた泥棒の子どものためにそんなことやってんのかよ。お前、桐生のこと好きなのか」</p><p>馬鹿な顔を引っ提げて、ニャニャしながら馬鹿な男子が言ってきたのは、私が昼休みに自分のノートを紙に書き写している時でした。馬鹿な男子の言う通り、それは桐生くんにあげるためのものでした。どうせ家に行くのだから、私の綺麗な字で授業のことも教えてあげましょう、と考えたのです。</p><p>１６８（５：４２）</p><p>私は、本当の馬鹿を相手になく仕掛けた日本語をどうにか口の中に戻して、溜息と一緒に質問に答えてあげました。</p><p>「ええ、少なくともあなた達よりは桐生くんの方が好きよ。彼、弱っちいけど、絵を描くのが上手いもの」</p><p>「あんなも描いてるから、弱くなるんだよ」</p><p>それはそうかもしれない。おばあちゃんの話を思い出してそう思いましたが、馬鹿な人が一つもっと漏らしいことを言ったからと言って、それまでの百の間違いが許されるわけではありません。私は、無視してノートの書写しを続けました。</p><p>私が無限しているのが気に入れなかったのでしょうか、馬鹿な男子はさも、ありもしないプライド、傷付けれたような顔をして「無視してんじゃなえよ！」と言いました。</p><p>それでもまだ私が無視をすると、男子は乱暴に私が文字を書いていた紙を取り上げ、腕をあげてそれをクラスの子達に見せびらかしました。</p><p>「こいつ桐生のこと好きらしぜ！」</p><p>男子の大きな声を聞いて、クラスの中にいた子達がザワザワとこっちをみました。馬鹿な男子はそれで自分が優位なったつもりなのか、勝ち誇こた目でこちらをみました。馬鹿、ここに極まります。私は馬鹿な男子に自分の馬鹿さ加減を教えるため、大きな大きな溜息をつきました。</p><p>１６９</p><p>「自分が馬鹿だって、皆に見せびらかしたいのは分かったから、返しなさい」</p><p>私が立ち上がって、馬鹿な男子の手から紙を取り返そうとすると、男子はひらりと体をひねって私の手から紙を逃がしました。</p><p>この時、この場面を見て、どちらが悪いか、１秒でも考えれば誰しもが分かったはずでしょう。だから本当なら、クラスの皆は、馬鹿な男子が紙を私に返すよう説得できたはずです。</p><p>なのに、皆はそうしなかった。桐生くんが読んでいて、隣に座っている私がいつも彼のために戦っているのも見ているはずのに、それをしなかった。</p><p>だから、もう一度溜息をついて、馬鹿は男子に、こう質問しました。</p><p>「返さないのね？」</p><p>男子は無視をしました。私は、溜息とは逆に、これから話す言葉の量に町どいいだけの空気を胸に溜めます。</p><p>先生と約束しました。味方を責めちゃいけない、と。</p><p>１７０（８：５４）</p><p>「人から勝手に撮ったものを返さないなんて、あんた泥棒ね」</p><p>つまり敵なら、どれだけ、責めたっていいのです。</p><p>馬鹿な男子は、顔を真っ赤にして私を睨みました。</p><p>「泥棒、の言葉の意味を知ってるかしら？知ってるわよね、何度も言ってるものね。泥棒って、人のものを勝手に取る人のことを言うのよ？じゃあ、あなたも泥棒じゃない。しかも桐生くんのお父さんが泥棒をしたってことは、私、みてないからほんんとうかどうかわからないけど、あんたが泥棒だっていうのは本当よ。だって、ほら、私のものを勝手に取ったじゃない」</p><p>男子の顔は、どんどん赤くなっていきます。このまま行くと爆発しちゃうんじゃないかしら。だけど、私の言いたいことはまだ終わっていません。だから、もし爆発したなら、謝りましょう。</p><p>「泥棒は悪いことだわ。そうでしょ？そう思ったから、桐生くんを責めたんでしょ？</p><p>そうね、じゃあ、また、あなたの言ってたことを採用するとしましょう。そうしたとして、もし、桐生くんのお父さんが泥棒という理由で桐生くんが泥棒になるのだとしたら、ああ、あんたの家族、みーんな泥棒ね。ひどい家族！あんたのお父さんもお母さんも皆、泥棒。おじいちゃんもおばあちゃんも？本人じゃなくても、関係があることが悪いことだとしたら、もしかしたらあんたの友達だって泥棒かも、いや、もしかしたら同じ教室の中にいるだけで泥棒になっちゃうのかしら。そしたら私も泥棒なのかも、そんなの嫌よ、私はあんたと違って」</p><p>１７１ （１０：３５）</p><p>「うるせえ！」</p><p>馬鹿な男子の金切り声が、私の耳に届いた瞬間、私の目には別のものが届いていました。遠ざかっていく男子、近くなる自分の身長,勝手に見上げた天井。</p><p>いきなりのことで私が自分の状況に気が付くのには、少しの時間がいりました。呆然としていると、少しずつ左の肩に受けた衝撃と、右の二の腕の痛みが私の頭に届いて、私はやっと自分が突きとばさゃんも、あばずれさん倒れたことを知りました。横では、私が倒れる時にひっかかったのでしょう、椅子が私と一緒に倒れています。</p><p>見てすぐにわかる。それは、乱暴、暴力。しては行けないと教えられていること。</p><p>私が立ち上がって男子に注意しようと思ったことろで、私の頭にこつんと何かが当たりました。丸まったそれを拾って、拡げて見ると、それは私が桐生くんのために書いたノートの写しでした。</p><p>「皆、お前の、ことなんか嫌いなんだよ」</p><p>男子は、私のものを取って、壊して、暴力までふるって、その上でそんなことを言いました。</p><p>１７２（１２：０６）</p><p>こんなシーンを見て、私の方が悪いなんて言う人がいたら、その人はきっと頭がおかしい。私は、誰かがきっと味方をしてくれるはずだ思いました。</p><p>なのに、いつまで座っていても、私の手を取ってくれる人も、私を慰めてくれる人もこのクラスにはいませんでした。</p><p>先生の言ったことは、やっぱり嘘だったのです。馬鹿な男子が最後に言ったことは、あながち嘘ではないのかもしれません。</p><p>だから私は、心をすぐに伝えたい私は、思ったことをクラスの皆に聞こえるように、だけれど、あくまでかしこく、叫んだりせず、はっきりと伝えました。</p><p>「皆、泥棒よ」</p><p>私の言葉の余韻が残るのを防ぐ見たいに、昼休みが終わるチャイムが、その時鳴りました。</p><p>帰りの会の後、ひとみ先生から桐生くんに渡す分のプリントを貰った私は、今日は先生の隣の席のしんたろう先生かお菓子を貰ったりせず、さっさと学校を出て行きました。途中すれ違ったクラスメイト達とは、誰とも挨拶をしませんでした。</p><p>代わりに私の家の近く毛皮の友達と持ち合わせて、私は桐生くんの家へと向かいます。</p><p>１７３</p><p>桐生くんの家のある場所は知っていました。前に道で会って、家はどこなのか聞いたことがあります。大体の位置がわかっているのだから、彼は表札を見ればいいはずです。</p><p>同じような形の一軒家がたくさん並んだ場所で、家の前に「桐生」と書かれた家は一軒しかありませんでした。桐生という苗字をどう漢字で書くのか、前に字の形がかっこいいと思ったことがあるので覚えていました。</p><p>「ま、小柳の方がかっこいいけれどね」</p><p>私はそうひとり言いながら、緊張したりせずに桐生くんの家のチャイムを鳴らしました。</p><p>チャイムを鳴らしてから、１分くらい持ってみたけれど、誰かが出てくれる様子はありませんでした。私は２回目を鳴らします。ところが２回目も同じ結果でした。</p><p>私は、桐生くんがいないとは考えませんでした。私でさえ、風邪をひいて休んだ時には少しよくなってからもなんだか学校に行っている人達と会いたくなくて外に出なかったのに、桐生くんにそんな勇気があるわけがないのです。</p><p>もしかしたら私とも会わない気かしら。そう思って、３度目を鳴らして、次の１分を何をして時とうか、そう思った時でした。やっとチャイムに炊いているマイクから、声が聞こえてきたのです。</p><p>１７４（１５：３１）</p><p>「はい」</p><p>元気がなさそうではありましたが、それは授業参観の時に桐生くんと話しているのを聞いた桐生くんのお母さんのものだとわかりました。</p><p>「こんにちは！私、桐生くんのクラスマイトで、プリントを届けに来たの！」</p><p>「ああ、ありがとう、ちょっと待ってね」</p><p>言われた通り、いい子にして持っていると間もなく桐生くんのお母さんが玄関のドアから出てきてくれました。私は、「ちょっと待ってて」と足元で自分の手を舐めていいる友達に行ってから、ちゃんと桐生くんのお母さんに頭を下げます。</p><p>「こんにちは！」</p><p>「あなたは、小柳さんね。光の隣の席の」</p><p>桐生くんのお母さんはお話したこともないのに、私のことを知ってくれていたようでした。なぜかはわからないけど、嬉しいことです。光というのは、桐生くんの名前です。</p><p>桐生光。こんなに先生が持ってきてくれるんだけど、今日は小柳さんなのね。ありがとう」</p><p>「いつもはひとみ先生が持ってきてくれるんだけど、今日は小柳さんなのね。ありがとう」</p><p>「ええ、私が先生に頼んだのよ。桐生くんに用事があったから」</p><p>用事、その言葉を聞いて桐生くんのお母さんの顔は、今日の朝のひとみ先生と同じ顔になりました。桐生くんのお母さんは困っていました。もしかすると、彼女まで桐生くんが学校に来ないのは私のせいだと思っているのでしょうか。話したのは、これが初めてなのに。</p><p>１７５（１７：１９）</p><p>「用事って？」</p><p>桐生くんのお母さんの質問に、私は正直に答えるに、私は正直に答えることにしました。相手に信じてもらうためには、本当のことを言い以外にないのです。</p><p>「伝えに来たの。桐生くんに、私は味方だって。桐生くんには、学校に来てほしいのよ。じゃないと、授業での私のペアがいないんだもの」</p><p>私の本当の言葉に、桐生くんのお母さんが少しだけ柔らかくなったのがわかりました。やっぱり、人は嘘をついてはいけません。</p><p>正直者は得をする。桐生くんのお母さんから私が次に受け取った言葉は、笑顔に添えられた「上がっていって」というものでした。</p><p>初めて入った桐生くんの家は、私の家よりも料理やお洋服の匂いが家全体に染み込んでいるような気がしました。きっと、私の家には夜から朝しか人がいないからでしょう。ちょっと前までなら、ちょっと前までなら、羨ましく思ったかもしれません。</p><p>リビングに通された私は、まずソファに座ってオレンジュジュースただ来ました。</p><p>１７６（２０：３２）</p><p> そのオレンジジュースは私の好きな甘いやつで、これだけでも桐生くんのいえに来てよかったと思いました。オレンジジュースを飲みながら、私は桐生くんのお母さんに家に入ってから不思議に思っていたことを言いました。</p><p>「桐生くんは？もしかして外に出てるの？」</p><p>私の質問に、桐生くんのお母さんはコーヒーを飲みながら首を横に振りました。</p><p>「光は、二階の部屋にいるわ。最近はほんとどの時間、自分の部屋に閉じこもってるの」</p><p>「絵を描いているのかしら」</p><p>思ったことをただ言っただけなのに、桐生くんのお母さんは驚いた顔をしました。</p><p>「へえ、光が絵を描くことを知ってるのね。あの子、絵を描いてることをいつも隠すのに」</p><p>「学校でもいつも隠してるわよ。あんなに、絵が上手いんだから、もっと皆に見せびらかせばいいのに。桐生くんの絵には、その価値があると思うの」</p><p>桐生くんのお母さんが私に気持ちを完全に許してくれた瞬間がどこかであったとしたのなら、きっとことでしょう。やっぱり嘘はついちゃいけません。</p><p>「桐生くんが部屋にもっとずっと絵を描いてるなら、応援するし、楽しみにしてる。でも、まだ自分が好きなことを皆に好きって言えないなんていうのは、応援出来ないけど」</p><p>「光に、言ってあげて、小柳さん、あんたは本当に光の味方なのね」</p><p>１７７</p><p>「ええ、桐生くんの敵だったことなんて一度もないわ」</p><p>にっこりと笑った桐生くんのお母さんに連れられ、オレンジジュースを飲み終わった私は、二階への階段を上がっていきました。二階は、明るい廊下に幾つかのドアがついていて、それぞれに特徴はなく、私達はその中の一つの前で立ちとまりました。私の部屋のドアみたいには飾りのついていない、大人しいドア。</p><p>桐生くんのお母さんがそのドアをノックします。</p><p>「光、友達が来てくれたわよ」</p><p>友達じゃありません、でも、私は部屋の中からの反応に耳を澄ましていたので、言い返しはしませんでした。</p><p>お母さんの声に反応があるまでには、少し時間がありました。</p><p>「。。。誰？」</p><p>やっと聞こえたその声は、とても弱々しいものでした。彼を知らない人なら、桐生くんは病気なのかもしれないと思うでしょう。だけど、いつもの教室にいる時の彼を知っている私に、その声は普段の桐生くんのものと少しの違いもありませんでした。</p><p>代わりに答えてくれようとした、桐生くんのお母さんが私の名前を呼ぶ前に、私は一歩ドアに近づいて、こう言いました。</p><p>１７８ (21:46)</p><p>「私よ」</p><p>桐生くんが、私だと気がついたのはすぐにわかりました。中から、慌てた様子が音となって届いてきたからです。何をそんなに慌てているのでしょう。私は、彼をいじめる馬鹿な男子でもなんでもないのに。</p><p>「。。。どうして？」</p><p>心からの疑問。そういう声でした。</p><p>「プリントを持ってきたわ。それに、授業のノートを写した紙もね」</p><p>「ひとみ先生が持ってくるんじゃ、何の？」</p><p>「代わりに持ってきたのよ。ノートは私が紙に聞き写したわ。それに、桐生くんに伝えたいことがあるのよ」</p><p>桐生くんは、何も答えませんでした。だから私は勝手に言葉を続けました。</p><p>「いい、桐生くん。私はあなたの味方よ。敵だったことなんて一度もないわ。だから、安心で学校に来て」</p><p>「。。。。」</p><p>「桐生くんは勘違いしているかもしれないけど、私は桐生くんの味方なの。嫌なことがあるなんだったら、ひとみ先生や私が、一緒に戦ってあげえるわ。だけど桐生くんも戦わなきゃいけない。だって、人生ってリルーの第一走者みたいなものだもの。自分が動きださきゃ、何も始まらない」</p><p>１７９（２３：１６）</p><p>桐生くんは相変わらず何も言いません。</p><p>「今日は、それを伝えに来たの」</p><p>言いたいことの全部を言えたかどうかは、分かりません。でも、大事なことは言えたと思いました。だから、私はこれ以上は喋らずに、桐生くんからの返事を持つことにしました。桐生くんのお母さんと二人、じっとドアの前で持っていました。</p><p>持つ時間はもの凄く長く間感じられました。だけど、私が歳をとってしまう前に、来るべき時はきちゃんとやってきました。桐生くんから、返事が来たのです。</p><p>ただ、やっときたその返事は、私が受け入れれるものではありませんでしたが。</p><p>「。。。。帰って」</p><p>その言葉の意味をきちんと知っている私が驚くと、中から、まるで、攻撃のように次の言葉が飛んできました。</p><p>「もう、来ないで、僕は、もう学校には行かない」</p><p>私が驚いたのは、何も言葉の意味にだけではありません。桐生くんのその声の匂いは、あの時、私を睨みつけた時のものと同じだったのです。</p><p>１８０（２４：５１）</p><p>私は戸惑いました。私の後ろに立っていた桐生くんのお母さんもでしょう。私は思わずドアに手触れて、桐生くんに尋ねます。</p><p>「どうして？」</p><p>「。。。僕は、、戦ったりしない」</p><p>その言葉です。その言葉が悪いのです。その言葉が、私の心に行けない炎をつけました。お昼のことでつい火種がまだ、残っていて、間違った方向に燃えてしまったのです。きっと私はもう、後ろに桐生くんのお母さんがいることなんで忘れていました。</p><p>「戦わなきゃ、また馬鹿にされるのよ」</p><p>「。。。。」</p><p>「絵のことも、お父さんのことも」</p><p>「。。。。」</p><p>「桐生くんは何も悪くないのよ！、間違ったことを言われてる。戦わなきゃ！」</p><p>私はきっと、悔しかった、のです。桐生くんが馬鹿にされていることもそうでしょう。彼は戦わないこともそうでしょう。それと同じくらい、自分が何も出来ないと知らされることが。</p><p>桐生くんは、小さな声で言いました。</p><p>１８１（２６：１８）</p><p>「嫌だ。私は、小柳さんみたいに強くないから」</p><p>「。。。このっ！」</p><p>どれだけの空気を吸い込んだかしれません、周りの人達を窒息させていたかもしれなません、それくらい大きな声が、出ました。</p><p>「いくじなし！」</p><p>自分の声に驚きました。でも、それ以上に。</p><p>「帰ってよ！」</p><p>桐生くんの大きな声は、前に聞きました。だから驚いたのはそこにではなく。</p><p>「嫌いだ！、皆、嫌い！だけど小柳さんが一番嫌いだ！」</p><p>桐生くんは、きっと泣いていると分かりました。何に対してかはわかりません。いつもなら、私は男の壁に泣くなんて、と言っていたでしょう。でも、驚いて出来ないかったのです。傷ついて泣いている桐生くん驚いて、桐生くんから言われた言葉で心が真っ暗になってしまった自分に、驚いて。</p><p>もうこれ以上、ここにいては駄目だと思いました。私は、失礼だとは知りつつも、桐生くんのお母さんにランドセルから出したプリントとノートを写した紙を押し付け、逃げるように桐生くんの家から飛び出しました。</p><p>１８２</p><p>家を出たところで、私は持っていてくれた友達も無視して、近くの公園の隅っこのペンチに急いで座りました。</p><p>そして不思議そうな顔をする小さな彼女の目の前で、泣いたのです。</p><p>そのひはアブズレさんともおばあちゃんとも会いませんでした。まだ、帰る時間があったけれど、泣いた顔のまま会っては行けないと思ったのです。</p><p></p><p></p><p></p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/ef1</link><guid isPermaLink="false">substack:post:145622058</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 22 Jun 2024 23:41:14 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/145622058/4c3401ef391de02149890f2e613eba0b.mp3" length="28594570" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>1711</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/145622058/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「また、同じ夢を見ていた」住野よる ,ページ １５０ー１６４（第６）]]></title><description><![CDATA[<p>「１５０・１５１」</p><p>次の日、私とアバズレさんの願いが通じたのでしょう、空は太陽さんの光をまくべんなく地球に配っていました。濡れた土も、小学校が終わる頃には固まって、私のお気に入りの靴も、尻尾のちぎれた毛皮のコートも汚れることはありませんでした。丘のしたの公園から、石の坂をのぼっていきます。晴れることはうれししいのですが、毎日どんどん暑くなっていて、私は全身から汗を流してひから日てしまうんじゃないかと心配します。おばちゃんの家までの道がし縮んでしまうような魔法を使おうとしたのですが、魔法を使えないことをすぐに思い出しました。</p><p>山の中は日陰が多く、コンクリートの道よりも、小さな彼女には心地よいようで元気一杯に坂をのぼっていきます。</p><p>やっとの思い出おばあちゃんの家に着いて、私はいつもの通りにすぐ扉をノックしようとしました。でも、そこで扉に紙が貼ってあるとい気がつきました。私は、字が読めない元気いっぱいな友達のために、その紙に書いてあったことを声に出して読みます。</p><p>「鍵は開いているから、好きに入っていいよ。なっちゃんへ」</p><p>私は、金色の瞳を持つ彼女と顔を見合わせてから出来た扉のドアノブに手をかけました。手紙の通り、扉に鍵はかかっていませんでした。</p><p>「おじゃまします」</p><p>お家に挨拶をしながら入ると、中はとても静かでした。いつもなら、おばあちゃんがお菓子を焼いている音や、甘い匂いをすぐに感じることが出来るのですが、今日はそれがありませんでした。</p><p>「おばあちゃんいないのかしら？」</p><p>１５２</p><p>「ナー」</p><p>彼女の足を玄関に置いてある濡れタオルで拭いてあげて、一緒に家に上がります。けれど、やっぱり私達の息遣いと足音以外には何も聞こえないみたいでした。</p><p>まず私は、日当たりのとてもいい居間に行きました。おばあちゃんはここで座ってお茶を飲んでいたり本を読んでいることがとても多いからです。でも、そこにおばあちゃんはいませんでした。おばあちゃんがいないだけど、そこはいつもよりもとても広く見えます。広い場所は好きです。なのに不思議です、その居間の広さはとても私の気持ちをざわざわとさせるのです。</p><p>ざわざわはあまり気持ちが良くないので、次に私達は家の一番奥にあるキッチンに行くことにしました。もしかすると、今日のおばあちゃんは音と匂いのしない料理をしているのかも知れないと思ったのです。</p><p>だけど、そんなことはありませんでした。よく整理されたキッチンは誰もいなくて、その広さと静けさはまた私の心をざわざわとさせました。</p><p>どうやら、おばあちゃんはいないみたいです。お買いもののにでも行っているのかもしれません。私とちっちゃな彼女もう一度顔を見合わせて、最初から約束していたみたいに居間に続く廊下に一緒に出ていきました。</p><p>１５３ （３：５５）</p><p>お日さまの光が入りにくい廊下は晴くて、私は１秒でも早く通り坂けてしまいたかったのですが、こういう時に走ると怖いものに追い掛けられるというお話を前に読んだことがあったので、一歩一歩、私なんか追い掛けても楽しくないわよと唱えがら廊下を進んでいきました。</p><p>居間に行くまでの間にはいくつかの部屋の前を通ります。でも、ほとんどの部屋は空っぽです。ただダンスや机が置いてあるだけで、人の気配がしない空っぽの部屋です。元々はおばあちゃんの家族が住んでいた場所だったのだそうです。中身は、家族と一緒に出ていってしまい、外側だけが残ったそうです。</p><p>空っぽじゃない部屋は、おばあちゃんの寝屋だけです。その部屋には何度か入ったことがありました。そこにはおばあちゃんのベッドと、本棚が置いてあって、そこで私は本を見せてもらったことがあるのです。おばあちゃんの寝屋の前も迷いなく通り過ぎようとして、私はふっと足を止めました。可視化したらおばあちゃんはベッドで寝ているのかも知れないと思ったからです。私は晴い廊下の色に紛れている彼女に声をかけて、おばあちゃんの寝屋のガラス戸をノックしてから開けました。だけど、やっぱりそこにもおばあちゃんはいませんでした。</p><p>だから、本当ならすぐにその部屋を出て温かい日差しの振り注ぐ居間にいくはずでした。</p><p>１５４（５：４５）</p><p>たのに、私がその部屋で立ったまま動けなくなったのには、特別な料理がありました。</p><p>私は、寝室の中に入って、閉まっていたカーテンを開けます。ほどよい光が部屋の中に入ってきて、部屋の中のものの色がはっきりすると、私が見つけたそれの色も一つ一つが命を持ったようでした。</p><p>それは壁にかかっていいました。私は、一歩、また一歩とそれに近づきます。その数秒、私は小さいな友達のことはもちろん、もしかするとおばあちゃんのことも忘れていたかもしれません。</p><p>「きれい」</p><p>「綺麗」という漢字も書けない子どもである私のその一言には、私が心に思い描いたものの全てがこもっていました。いや、本当は心の中でだけ咳いたつもりだったのに、この世界に漏れてきてしまったのです。</p><p>それは、絵でした。いくつもの色が折り重なった、美しい、絵でした。じっと見えていたら、その絵の中に吸い込まれてしまいそうなくらいの力が溢れていて、私は目を離すことが出来ませんでした。</p><p>もしかすると、私は本当に少しの間、その絵の中に入っていたのかもしれません。「なっちゃん」、そう声をかけられるまで、いつの間にか横に立っていたおばあちゃんに気がづきませんでした。</p><p>「１５５」（７：４８）</p><p>いつもなら、突然声をかけられたりしたら私は跳び上がって驚くはずなのに、私はゆっくりとおばあちゃんの方を見ることができました。</p><p>「この絵、どうしたの？」</p><p>私は、おばあちゃんに訊きました。前にこの部屋に入った時には、こんな絵はなかったははずです。</p><p>「前に、友達が描いてくれた絵。ずっと２階の仕事部屋に飾っていたんだけど、あんまり仕事部屋を使ってないから、下ろしてきたんだよ」</p><p>おばあちゃんがなんの仕事をしていたのか、そういえば聞いたことがなくて、訊いてみようかと思ったけれど、いまはそれよりも目の前の絵のかたが気になりました。</p><p>「どうすれば、こんな絵を描けるの」</p><p>それは疑問ではありませんでした。後から知ったのですが、この時の私の溜息と一緒に出た咳きはこう呼ばれるそうです。感嘆。</p><p>「おばあちゃんには、凄い才能を持った友達がいるのね」</p><p>才能、まさしくそうだとおまいました。なぜなら私には、これからどれだけ練習したとしても、決してこんな素晴らしい絵を描ける自分を想像出来なかったからです。お姫様になった自分や、社長になった自分は想像出来るのにです。この魔法のような絵はきっと、特別な手を持った人にし描けないのだた思いました。確信しました。</p><p>１５６（９：４９）</p><p>たのに、おばあちゃんはゆっくりと首を横に振ったのです。</p><p>「才能、だけじゃない。これを描いた彼と、同じくらいの才能を持った人はたくさんじゃないけれど、他にもいるの」</p><p>「そう」</p><p>私には信じられませんでした。こんな絵を描ける人が、この世界に何人もいるなんて。それは、この世界に魔法使いが何人もいると言われるよりもずっとびっくりすることでした。</p><p>「思ったよりもいるんだよ、才能がある人っていうのはね。でも、才能があるだけじゃ、こんなに素敵な絵は描けない」</p><p>「じゃあ、何？努力？」</p><p><strong>「それも必要、だけど、もっと大事なことがあるの。おばあちゃんはね、この絵を描いた彼よりも、絵を描くことが好きな人を見たことがない。なっちゃんよりずっと長く生きてて、たくさんの人を会っても、あの人よりずっと絵のことを考える人には、会ったことがないの」</strong></p><p>１５７（１１：３４）</p><p>「好きっていう気持ちが、こんな素晴らしな絵を作るの？」</p><p>「ああ、大好きなことに、一生懸命になれる人だけが、本当に素敵なものを作れるんだよ」</p><p>私は、ちゃんと思いで汗ないけれど、だから南さんのお話を読んだ私はあんなに感動したのね、と思いました。そして誰かさんに聞かせてあげたいわも思いました。</p><p>「好きで、才能もあるのに、すいなことを恥ずかしがってるようじゃ駄目よね」</p><p>「友達に、そういう子がいるのかい？」</p><p>「友達じゃないわ。だけど、その子も絵を描くの、ただ、それをとても恥ずかしがっているよ。ねえ、おばちゃん、この絵を描いた人は今、どうしているの？」</p><p>「家族と一緒に外国で暮らしているわ」</p><p>「そうなんだ、私ね、もしかしたらこの絵をを描いた人は、おばあちゃんの愛人なのかも知れないと思ったの」</p><p>私は絵から目を離すことが出来ませんでした、だからおばあちゃんがどんな顔をしているのかはわからなかったけど、返ってきたおばあちゃんの声は私とのお話を楽しんでくれれいるというのがよくわかりました。</p><p>「どうして？」</p><p>「だって、ここに、ラブって描いてあるわ」</p><p>１５８（１３：２０）</p><p>私は絵の右下、端っこを指さします。英語の読めない私にだって、それくらいはわかります。そこには確かに、英語でラブと、「あれ？」</p><p>「うふふふっ、なっちゃん、それは、ラブじゃないんだ。らぶはエル、オー、ブイ、イー。それは</p><p>エル、アイ、ブイ、イー。リブって読むんだよ。生きるって、意味だ」</p><p>絵の間近まで寄ってみると、おばあちゃんの言う通りそこにはLIVEと書かれていました。そして、意味はわかりませんが、その後に、エム、イー、とも。</p><p>「リブ、何？」</p><p>「リブ、ミー、ミーは私をって意味。だから、私を生かしてって意味になる。文法は間違ってるけどね。それは作者のサインなんだよ。そういうジョックさ」</p><p>英語のことがわからない私にはそのジョックが分からず、ただ首を傾げるしかありませんでした。</p><p>「やっぱり人生はダイエットみたいなものね」</p><p>「努力が結果に出る」</p><p>「うん、ムチムチじゃちゃんと楽しめないのよ。ファッションも、ジョックも」</p><p>「なるほど、無知無知」</p><p>１５９（１５：３０）</p><p>「そ、もっと、賢くならなきゃ」</p><p>「なれるよ、なっちゃんなら。さて、じゃあ、お勉強と同じくらい大切なことをしましょうか。なっちゃんにお仕事を頼んでもいい？</p><p>「お仕事？、なあに？」</p><p>私が訊くとおばあちゃんはいたずらっこみたいに笑い、もったいぶって、それを私の顔の前に持ちあげました。それが何に使う道具なのか知っている私の顔は喜び色に塗られていたと思います。</p><p>「氷を削るお仕事。夏に食べるかき氷は、算数の宿題くらい大事、じゃない」</p><p>「その通りね」</p><p>おばあちゃんはさっきまで、２階に閉まっていたかき氷機を捜していたのでした。どうりで、いくら一階を捜しても見つからないはずです。</p><p>素敵な絵の匂いを鼻の奥に残しながら、私達は涼しい居間に移動してそこでがかき氷を作ることにしました。おばあちゃんの家にある大きな冷蔵庫の下の段から四角い氷をでして、それを私が一生懸命に削ります。おばあちゃんはシロップを用意して、尻尾の短い彼女はかき氷を見るのが初めてなのでしょうか、楽しそうに私の周りをぐるぐると回って、途中で目を回してぼてっと尻もちをついていました。</p><p>１６０（１７：１４）</p><p>たっぷり出来た雪みたいな細かい氷に、私は真っ赤なシロップをかけました。かき氷はどの味も好きだけど、今日はいごの気分。おばあちゃんもそう見たいで、私とおばあちゃんは二人でベロを真っ赤にしました。金色の瞳の彼女はと言うと、せっかくシロップをかけてあげたのにどうやら何もかけてない部分の方がお気に召した見たいで、それなら氷でいいじゃない、と四角い氷をお皿に乗せてあげるとそれを夢中で舐め続けていました。もしかしたら彼女のことだから、ペロに色がつくことをはしたないと思っているのかもしれません。</p><p>かき氷を食べながら、私は最近あったことを全ておばあちゃんに話しました。アバズレさんに言われたことも。私は、もしかしたらおばあちゃんなら答えをくれるかも知れないと思いました。でも、おばあちゃんも、あばずれさんと同じことを言いました。</p><p>「んー、そうだね、やっぱりそれはなっちゃんが自分で考えなきゃいけないかな」</p><p>「うん、わかってるわ、だから、おばあちゃんからヒントを貰いに来たのよ」</p><p>「ヒントから」</p><p>おばちゃんはかき氷の後、お服を壊さないように入れたお茶を飲みながら考えてくれました。私も、おばあちゃんからどんなへんとを貰えばいいか、何も考えてなさそうに日陰で眠っている彼女の横で考えます。</p><p>１６１（１９：０７）</p><p>先に考えついたのは、私でした。</p><p>「ねえ、おばあちゃん。おばあちゃんの友達、あの絵を描いた人って、どんな人だった？」</p><p>「ん？」</p><p>「クラスメイトの、学校に来なくなった彼も、絵を描くの。もしかしたら、絵を描く人のことをおばあちゃんはよく知ってるじゃないかと思って」</p><p>「なるほど」</p><p>おばちゃんは、アバズレさんよりももっと柔らかい笑顔になりました。</p><p>そして、絵を描く人についてのお話をしてくれました。</p><p>「おばあちゃんの友達もだけど、絵描きっていうのは、凄く繊細な人達なんだ。傷つきやすくて、人より弱いところもあって」</p><p>「よくわかるわ」</p><p>「でもね、誰より清らかで優しい人達でもある。絵を描く人達にはね、世界がまっすぐに見えるなんだ。いいことも嫌なことも、他の人達に届くよりももっと直接届く。だから、絵を描く人達の描く絵は、写真とは違うだろ？絵描きには、世界がああいう風に見えているんだ」</p><p>私は、さっき見た絵と、それから教室で盗み見た桐生くんんの絵を思い出してみました。</p><p>１６２（２１：０２）</p><p>彼らには、この世界があんな風に見えている。それは、まるで魔法のようだと思いました。私には世界はあんな風には見えていません。でも、もしさっき見たあの絵がこの世界の本当の姿のだとしたら、世界はなんて美しいのでしょう。</p><p>「あんなに美しい世界には、どんな苦しいことも悲しいこともきっとないわね」</p><p>「ねえ、そう。だかでれど、この世界には、苦しいことも悲しいことも、たくさんあるでしょう？本当は、この世界にそんなことあっちゃいけない、絵描きはね、それを知ってるんだ。だから、苦しいことや悲しいことを、私達よりずっと苦しく、悲しく、感じてしまう」</p><p>私は、桐生くんがあからかわれている時の顔を思い出します。なんとなくだけれど、おばあちゃんの言っていることは納得が出来ました。</p><p>「そうじゃなくても、人っていうのは、いいことよりも悪いことの方がよく心に残りやすい」</p><p>誰かに、私の心にはあの日のスーパーでの場面や桐生くんの目が、形をそのままにとても濃く跡を残していました。あれから今日までたくさんの美味しいものを食べたのに、それからよりもずっと。</p><p>私は、南さんの涙を思い出しました。</p><p>「物語を書く人も、そう？」</p><p>１６３（２３：１５）</p><p>「ああ、そうかもしれない。だけど、物語を書く人よりも、絵を描く人の方が、孤独だと思う。物語っていうのは、言葉は、絵よりもずっと伝わりやすいの」</p><p>「じゃあ、私には物語の方が合ってる、私は心を人に直接伝えたいもの、そうね、やっぱり私にはそれしかないわ」</p><p>私が意気込んでかき氷の器を持ったままその場で立ち上がると、おばあちゃんは「うふふ」と上品に笑いました。</p><p>「何か、見つかった？」</p><p>「うん、よわっちい絵描きの味方になってあげるって先生と約束したものの、まずは、それを伝えなきゃ」</p><p>「なっちゃんがそう決めたなら、それがいい。だけど、ヒットしたらその子は、なっちゃんが思よりも弱っちゃくないかもしれない」</p><p>「それ、同じことを先輩にも言われたわ、だけど、本当に弱っちゃいのよ。そしていくじなしなの。自分の気持ちもはっきり言えないんだもの」</p><p>その壁に、私を見る時だけ、あんなに思いの持った目をするなんて。その日、おばあちゃんの家から帰った私は、夜ご飯を食べながらも、奥を磨ながらも、ベッドに入ってからも、桐生くんのことを考えました。違う人のことは、分かることが出来ない、だから考えるしかないのです。だけど、いくら考えても、私と桐生くんは違うところばかりで、アバズレさんの言うように同じところなんて見つけることは出来ませんした。</p><p>１６４（２５：３０</p><p>それと、私はもう一つのことも一緒に考えなくてはなりませんでした。私が味方になることを、どうやって伝えるのかです。手紙？電話？メールは？携帯電話を持っていないので出来ません。</p><p>だから、やっぱり。</p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/3b4</link><guid isPermaLink="false">substack:post:145430250</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 13 Jun 2024 22:55:30 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/145430250/ad8534964d67a7db0f58733e84a17a53.mp3" length="26124021" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>1557</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/145430250/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「また、同じ夢を見ていた」住野よる ,ページ １３３−１５０（第６）]]></title><description><![CDATA[<p>１３３</p><p>数日間、学校に来なかった桐生くんのせいでペアがいなくなった私は、幸せとは何かの時間、ひとみ先生とペアを組みました。それは私にとって全然嫌なことではなく、むしろ楽しいことだったのですが、やっぱり私は桐生くんを取り巻く噂の正体が気になって仕方がありませんでした。なぜなら、もしああの噂が本当だとしたら、私はその場所を見たのかもしれないからです。それに、もう一度言いますが、私にはあの優しそうな桐生くんのお父さんさんがそんな悪いことをする人には見えませんでした。</p><p>久しぶりに桐生くんが学校に来たのは、あの日から、週末を挟んで六ひ目のことでした。私がいつものように、ひとみ先生が来るぎりぎりの時間に図書室からクラスにとことこと移動していると、桐生くんが下の階段からのぼってくるのが見えました。</p><p>「おはよう、桐生くん」</p><p>桐生くんが私と同じ高さのところまで来るのを持ってから声をかけると、彼は私に気がついていなかったのでしょう、本当にその場で跳び上がるほどびくっと肩を震わせて、大きな目でこちらを見えした。</p><p>「こ、こ、小柳さん」</p><p>「久しぶり。バカンスにでも行っていたの？」</p><p>そうならいい。私はそう思っていたのですが、桐生くんは俯いて何も答えませんでした。</p><p>「気持ちは分かるわ」</p><p>「。。。。」</p><p>１３４</p><p>「日本は暑いものね。私ももっと涼しいところに行きたい」</p><p>桐生くんは少しだけ顔を上げて私の顔を見ましたが、やっぱり何も言いませんでした。</p><p>私が教室に入ると、いつもの通り誰も何も言わなかったしこっちを見ることもしませんでした。でも、私の後ろから桐生くんが入ってくると、皆が自分達の話を止め、桐生くんを見たのです。</p><p>皆の視線は、こんな季節なあのに冷たい風のように感じられました。このままだと弱っちい桐生くんは凍えしまうんじゃにかしら。心配でしたが、そうならなかったのは、すぐにひとみ先生が教室に入ってきたからです。さすがはひとみ先生。先生が大きな声で挨拶をしながら入ってきて、皆がそっちを見た隙に私達は自分の席に座りました。</p><p>私は、ひとみ先生から桐生くんがどうして長く休んでいたのか、説明があるのだと思っていました。でもそんな話はなく、ひとみ先生はまるで桐生くんは一日も休んでいないのよ？という顔で朝の会をして、教室を出ていってしまいました。</p><p>「ひとみ先生！」</p><p>私は教室を出ていく先生の後を走って追いかけました。先生の名前を呼ぶと、先生はさっきの桐生くんみたいにはびっくりしませんでした。もしかしたら私が追いかけてくることを分かっていたのかもしれません。そして、私が質問したいことも。振り向いた先生は笑っていたけれど、私はその顔の奥に、大人が嫌な話をする時の真面目な顔を見たのです。</p><p>１３５</p><p>「どうしたの？小柳さん。次の算数の宿題の見直しは大丈夫？」</p><p>「ええ、完璧よ。ねえ先生、教えてほしことがあるの」</p><p>「何？」</p><p>「桐生くんのことよ」</p><p>言うと、ひとみせんせいは笑顔のまま自分の唇をむぎゅっと噛むで、わたhしを誰も使っていない端っこの教室の前へと連れて行きました。内緒の話は、嫌いじゃありません。</p><p>ひとみ先生は、じゃがみ込んで私の身長に体を合わせ、いつもとはまるで違う少しな声で囁きました。これまで何も教えてくれなかったひとみ先生が、やっと何かを教えてくれることになったのです。私は、一生懸命を傾けます。</p><p>「小柳さんは、学校に行きたくないって思ったことある？」</p><p>「そんなの、毎日よ。だけれど、賢くなるために来ているの。ひとみせいいにも会えるし」</p><p>私が正直に答えると、ひとみ先生は難しそうに笑いました。</p><p>「そう、じゃあ、一番来たくない日は、例えば夏休みの後とか、月曜日だったりとか、しない？」</p><p>１３６</p><p>誰かに、週末や夏休みが終わった後、何度も魔法が使えればいいのにと願っているので、私はひとみ繊維に対して頷きました。すると先生も頷いてくれました。</p><p>「そうでしょ、そういう時に学校に来るのは、凄く勇気と、心の力がいるの」</p><p>「それに、甘いお菓子もね」</p><p>「ねえ、そう。だから桐生くんは大切な用事があって学校を休んでいたんだけれど、今日久しぶりに学校に来たのは、凄く勇気と心の力がいることだったの。分かる？」</p><p>「分かるわ」</p><p>あのいくじなしの桐生くんなら、なおさらでしょう。</p><p>私が頷くと、ひとみ先生は嬉しそうに微笑みました。</p><p>「甘いお菓子は、先生が用意してあげられるかもしれない。でもね、桐生くんがこれからも今日の勇気と心の力を持っていられるためには、教室に味方がいるの。小柳さんには、桐生くんの味方でいてあげてほしいの」</p><p>「私、桐生くんの敵になったことなんでないわ」</p><p>「ええ、そうよね。だったら、そのままでいてあげればいい。いつもみたいに話しかけて、いつも見たいに隣に座って、いつも見たいに一緒に給食を食べればいい。出来る？」</p><p>「出来るわよ。、それくらい。桐生くん、頷に角が生えたわけじゃないもの」</p><p>１３７</p><p>先生はくすりと笑いました。その顔は、私があの授業参観で発表した時の顔にすごくよく似ていました。</p><p>「うん、小柳さんにお願いで来てよかった。もし、小柳さんが味方でいてあげても、桐生くんが幸そうだなって思ったら、先生にこっそり知らせて、桐生くんは、自分からは言いだせないかもしれないから」</p><p>「いくじなしだものね」</p><p>「そんなことない。今日来ることは、勇気のある子じゃないと出来ない」</p><p>桐生くんに勇気がある。ひとみ先生が言った中でそのことにだけは納得がいきませんでしたが、私は頷いて、その場はひとみ先生と別れました。</p><p>桐生くんの大切な用事というのはなんだったのだろう。私はそれを考えながら教室に帰りました。後で桐生くんに訊いてみることにします。ひとみせんせいはいつも通りに話しかけていいと言ったのだから、別にいいでしょう。</p><p>教室に入ると、教室内ではやっぱり桐生くんの周りには冷ややかな空気が流れているようでした。私はその空気を割り開くように、俯いた桐生くんに近づきます。</p><p>「失礼するわ」</p><p>そう行って私は桐生くんの垂れた全髪を勝手にかきあげました。桐生くんはとてもびくりしたようでしたが、私はきちんと断りは入れたので、しっかりと彼のおでことを見ます。</p><p>１３８</p><p>「ひとみ先生があんまり真面目そうな顔をするから本当に角が生えたのかもと思ったのよ。生えてないならいいわ。突然ごめんさい」</p><p>きちんと説明したのに、桐生くんはびっくりと不思議の混ざった目をやめませんでした。その顔はやっぱり、いつもの勇気のない桐生くんのままでした。</p><p>私は、桐生くんの大切な用事について、帰る時に訊いてみることに決めました。私はいつも帰る時は一人だし、桐生くんも帰る時はいつも一人だからです。その時に少しだけ呼ぶとめて話を開けばいい。</p><p>そう、つまり、ままならない。</p><p>「おい、お前のお父ちゃん、泥棒したんだろ」</p><p>「それは昼休みのことでした。給食の時間が終わってひとみ先生がいなくなり、クラス内が騒がしくなると、校庭に遊びに行く子達や、音楽室にピアノを弾きに行く子達とは別に、数人が桐生くんのところへと寄ってきたのです。その数人とは、あの馬鹿な男子達でした。</p><p>（１３９）</p><p>私は、飛んでくる泥水は自分の手で振り払う女の子です。だけれど、その時はまだ、ひとまず成り行きを見守ることにしました。桐生くんのお父さんの噂、本当でも嘘でも、きっとこれから桐生くんは嫌なことを言われると言う子はわかっていました。でももし、桐生くんに勇気があるなら、自分できちんと言い返せるだろうと考えたのです。だから、桐生くんの答えを聞くために、喧嘩するのを待ったのです。</p><p>なのに、桐生くんはいつも通り俯くだけで何も答えませんでした。それはいけない。私は思いました。馬鹿というのは、相手が言い返さないと知ると、自分の方が強いと勘違いしてしまうくらい馬鹿なのですから。</p><p>「うちのおかちゃんが言ってだぞ、桐生んとこのお父ちゃんが2丁目のスーパーで泥棒し警察に捕まったって」</p><p>私は、桐生くんの横顔を見ながら考えました。やっぱり、噂では私が見たあれが、桐生くんのお父さんってことになってるんnだって。でも、まだ真実かはわかりません。</p><p>桐生くんは何も言わず、誰の方も見ずに俯いていました。</p><p>それが馬鹿にh機に入らなかったのかもしらません。</p><p>「やっぱ、変な絵描いてるような奴の父ちゃんは悪い奴なんだな」</p><p>140</p><p>「。。。」</p><p>「そういや、この前高橋の定規がなくなったの、お前のせいじゃねえのか」</p><p>「。。。」</p><p>「泥棒の子どもは泥棒なんだな、やっぱり。桐生のことみたいな家族に生まれなくでよかったぜ」</p><p>ああ、持ってあげられなくてごめんなさい桐生くん、なんて、私は全て思いませんでした。</p><p>「やっぱり、なんて馬鹿なのかしら」</p><p>馬鹿な男子達の目が、いっせいに私に集まりました。</p><p>「あれ？私、誰のことを馬鹿って呼んだのかいったかしら？自分達でわかっているのね」</p><p>「ああ？」</p><p>男子達、特に先頭の馬鹿が私のことを睨みつけます。ちっとも。怖くありません。そんなことよりも私は、桐生くんに対する一つの気持ちが大きくて、そっちが気になって、だから男子達への悪口は八つ当たりみたいなものでした。</p><p>本当は大声で桐生くんに対して言いたかったのです。</p><p>１４１</p><p>この、いくじなしっ</p><p>「泥棒の子どもが泥棒？なんの根拠もないわね。もしかしてあなたは泥棒っていうのを生き物の名前か何かだって思っているの？もしあなたのその考えを使うのなら、あんたのお父さんもあんたと同じで馬鹿だってことになるわね。だけど馬鹿じゃないわ。あなたみたいな馬鹿をちゃんと育てたんだもの。じゃあきっとあなたが勝手に馬鹿になったのね。こーんな馬鹿な子どもおを持って、お父さんとお母さんがかわいそう」</p><p>男の子の顔はどんどんと真赤になっていきました。怒っているのです。反応まで馬鹿。だけど、まだその反応の方が、大切なものや大切な人の悪口を言われても怒れない桐生くんよりはマシだと思いました。私が桐生くんに対してそれを言わなかったのは、ひとみ先生と約束が私の口を止めたからです。</p><p>馬鹿な男子達は、今にも何かを私に投げつけ的そうな様子でした。でも、私は彼らと違ってかしこいから、投げる言葉にまだまだだ手持ちがあります。</p><p>「大体、桐生くんのお父さんが泥棒をしたって、ただの噂でしょ。噂をなんの考えもなく信じちゃうなんて、やっぱり馬鹿ね」</p><p>「見たって奴が」</p><p>「あんたがその目で見たんじゃないわよね。じゃあ、その人が見違えたのかもしれないわ、勘違いをしたのかもしれないわ」</p><p>１４２</p><p>「お前には関係ねえだろ」</p><p>「あら、あなただって関係ないでしょ？それに、もし本当だったとしても」</p><p>私があり余る言葉を口から溢れさせていた、その時でした。</p><p>「やめてよ！」</p><p>大きな声が、教室の中に響きました。私は、その大きな声を出したのが誰なのか、最初わかりませんでした。私の声じゃない。馬鹿な男子の声でもない。聞いたことのない、声。</p><p>それが桐生くんのものだと気がついた頃、私と男子の間に座っていた桐生くんが、どうしてか、自分を攻撃する男子達ではなく、悲しそうな目で、私の方を見ていることにも気がつきました。</p><p>つまりそう、桐生くんは、私に「やめてよ」と言ったのです。</p><p>私がどうして桐生くんがそんなことを言うのかわからずにいると、桐生くんはその場で乱暴に立ち上がりました。椅子が倒れて、耳を塞ぎたくなる音が響きます。</p><p>そして桐生くんは椅子の音が鳴り止まないうちに何も言わずに教室を出て行ってしまったのです。その後は私だけじゃなく、クラスの中の誰もが黙ってしまっていました。きっと、黒板や机や椅子も、黙ってしまっていました。それくらい、クラスの中は静かになりました。</p><p>１４３</p><p>昼休みが終わって、５時間目が来ても、桐生くんは教室に帰っては来ませんでした。帰りの絵が終わっても、桐生くんは帰ってきませんでした。</p><p>私はひとみ先生に呼ばれ、昼休みにあったことを正直に話しました。私は桐生くんの代わりに喧嘩をしたのに、桐生くんが出ていく時に睨みつけていたのは私だったことも、正直に話しました。どうすればいいのかひとみ先生に相談すると、先生にこれから桐生くんと話してみるから、それからまた考えましょうと言って、私は帰されてしまいました。</p><p>次の日、学校に行っても、桐生くんはいませんでした。</p><p>その次の日も、次の日も。</p><p>ある日、またひとみ先生に呼ばれ、桐生くんはしばらく学校に来ないということを考えてもらいました。ひとみ先生は「小柳さんのせいじゃないから気にしないで」と優しく言いました。でも私は知っていました。大人がそういう言い方をする時の本当の意味は、「全部は悪くないけど責任はある」だってことを。</p><p>私は、桐生くんの代わりをしてあげただけなのに。やっぱり、ひとみ先生はちょっと的外れだと、そう思いました。</p><p>１４５</p><p>お父さんなら、スーパーのものなんて何でも買えるはずです。あそこで、一番高いものは、きっとあの四角いスイカのはずだから。</p><p>「アバズレさんは、何か分かる？どうして、そんなことをしたのか、とか」</p><p>私は最初、ちっちゃな頭でそのことばかりを考えていました。どうして、どうして。その言葉ばっかりが頭の中を回ります。どうしてあんなことをしたのか、どうしてあの時桐生くんは私を見たのか。</p><p>それを、大人であるアバズレさんが分かるなら考えてもらおうと思ったのです。</p><p>でも、アバズレさんは首を横に振りました。</p><p>「さあ、どうだろう」</p><p>アバズレさんに分からなら、私がいくら考えても分からないかもしれない。私は少し、がっかりしました。</p><p>「だから。。。これはただの想像になるんだけど」</p><p>「え？」</p><p>「ただの私の想像。真実じゃあない。それでも聞きたい？」</p><p>「ええ、教えて」</p><p>「多分、その人、泥棒をした人は終わらせたかったんだ」</p><p>１４６</p><p>「終わらせたかったって、何を？」</p><p>「この日常を、なんでもいいから、この連続する日々を終わらせたかった」</p><p>「よく、分からないわ」</p><p>アバズレさんは、少しだけ笑って、「うん」と頷きました。</p><p>「分からなくていい、お嬢ちゃんは、知らなくていい」</p><p>「アバズレさんは、分かるの？」</p><p>アバズレさんは、答えてはくれませんでした。その代わり、私にゼリーを食べるかと訊きました。私は喜んでミカンのゼリーを貰いましたが、不思議です。前に食べた時より、味が薄く感じられました。</p><p>私は、泥棒さんのことの他に、もう一つの悩みであるクラスメイトの男の子についても話しました。とてもいくじゃなしな子だから、代わりに喧嘩をしてあげたら、彼は私に怒ったのだと、話をしました。それがどうしてかわからないことも、学校に気なくなったクラスメイトにどうしてあげればいいのか分からないことも。</p><p>ひとみ先生の言う通り、味方になってあげたのに。</p><p>私が話すと、とても真面目な悩みなのにあアバズレさんはくすりと笑いました。何かをジョーク勘違いされたのかしら、私が首を傾げると、アバズレさんは笑いながら「ごめんごめん」と言いました。</p><p>２３：４９</p><p>１４７</p><p>「いやね、私も子供のごろ、お嬢ちゃんに似てたんだ。気に入らなかったら、本人よりも先に喧嘩を始める。どっちかって言うと、言い返さないその子にムカついてね」</p><p>「まさにそのままだわ」</p><p>私は、子供の頃のアバズレさんと似ているということをとても嬉しく思いました。そして、アバズレさんの子どもの頃のことを知れたくもなりました。どんな家族がいたのかしら。どんな友達がいたのかしら。私みたいに決まった口癖はあったのかしら。</p><p>「私も、お嬢ちゃんみたいにすぐ口に出しちゃうタイプだったからな。お嬢ちゃんを睨んだ子の気持ちを、きちんとは分からない。考えることは出来るけど、それがあっているのかも、分からない」</p><p>「よかったらその考えを、聞かせてほしいの」</p><p>私のお願いに、アバズレさんは「んー？」と首を傾げました。</p><p>「いいや、教えない」</p><p>「どうして？」</p><p>「お嬢ちゃんは、そのクラスの子と、仲直りしたいんだろう」</p><p>「どうかしら、元々、直るほど仲が良くもなかったし」</p><p>１４８</p><p>アバズレさんはまたくすくすと笑いながら、「ホント似てるね」と私に聞こえるか聞こえないくらいで咳きました。</p><p>「仲直りしたいと思わなきゃ、そんなにその子の気持ちを考えないよ」</p><p>それは、そうなのかも知れないと思いました。</p><p>どうして自分がこんなにも考えちるのか、分からなかったので、それは朝どいい考えのように思えました。</p><p>「せっかくそこまで考えてるんだから、お嬢ちゃんなりの答えを出して、どうするのか決めるべきだ。だから、わたhしの考えは教えない」</p><p>アバズレさんはいたずらっ子みたいな顔をして、口の前に人差し指でバッテンを作ります。そのバッテンの奥で、アバズレさんは「私は諦めちゃったたから」と聞こえるか聞こえないかくらいで咳きました。</p><p>「分かったわ。自分で考える。でも、人生とはくじゃくの求愛みたいなものよ？」</p><p>「どういう意味？」</p><p>「いるのよ、ヒントはね」</p><p>私が指文字を空気の上に書くと、アバズレさんは私の言いたいことをすぐに分かってくれたようです。</p><p>「品と羽か。相変わらずかしこい」と私を褒めてくれました。</p><p>「ヒントね。じゃあ、答えのヒントじゃなくて、考え方のヒントをあげよう」</p><p>１４９</p><p>「うん」</p><p>「いいかい」</p><p>アバズレさんは人差し指を立てて私に唇を寄せしました。私は、大人っぱい口紅の塗られた唇にドキっとしちゃいましたが、きちんと耳をそばだてます。</p><p>「皆、違う。でも、指、同じなんだ」</p><p>「へ？」</p><p>アバズレさんが言ったことに、私は変な顔をしてしまいました。唇を尖らせて眉毛をへにゃっとさせて、その顔が面白かったのでしょう。アバズレさんは笑いました。きっと私が鏡を見ても笑ったと思います。</p><p>だけど、私の顔よりもお菓子かったのは、アバズレさんの出してヒントです。</p><p>「それはおかしいわ、アバズレさん、それは、あれよ、最強の矛と最強の楯のお話よ」</p><p>「矛盾ね」</p><p>「そうそれ、違うのに、同じなんて。。。」</p><p>私は少しい頭の中がぐるぐると回って、目の回してしましいそうでした。</p><p>「そう、おかしいよね。だからこのヒントは、ただの考え方のヒントだよ。もうちょっと踏み込んであげよう。おじょちゃんは子供、私は大人、でも、二人ともオセロが好きだ」</p><p>１５０</p><p>「んー、もっともっと考える必要がありそうね。」</p><p>アバズレさんは、深く深くきました。</p><p>「ああ、考えて考えて、お嬢ちゃんなりの答えを出すんだ。私は、それに気がつくのに、時間がかかりすぎた。お嬢ちゃんは賢いく優しいから、きっと大丈夫」</p><p>「アバズレさんになかなk分からなかったことが、私に分かるのかしら」</p><p>「大丈夫。そうだ。おばあちゃんなら、私なんかよりもいいヒントをたくれるかも知れないよ。相談してみるといい」</p><p>「じゃあ。明日行ってみるわ。雨の日は、おばあちゃんの家には行かないことにしてているの。泥だらけになっちゃうから」</p><p>アバズレさんは優しく笑いながら、窓から空を見上げました。</p><p>「明日は、晴れるといいね」</p><p>私も、本当にそう思いました。</p><p>次の日、私とアバズレさんの願いが通じたのでしょう、空は太陽さんの光をまくべんなく地球に配っていました。濡れた土も、小学校が終わる頃には固まって、私のお気に入りの靴も、尻尾のちぎれた毛皮のコートも汚れることはありませんでした。丘のしたの公園から、石の坂をのぼっていきます。晴れることはうれししいのですが、毎日どんどん暑くなっていて、私は全身から汗を流してひから日てしまうんじゃないかと心配します。おばちゃんの家までの道がし縮んでしまうような魔法を使おうとしたのですが、魔法を使えないことをすぐに思い出しました。</p><p>１５１</p> <br/><br/>This is a public episode. 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１１８−１３３（第６）]]></title><description><![CDATA[<p>第６</p><p>もうなく本格的な夏が来る。そんな中、気温はどんどんと高くなって、私はアバスレさんと一緒に扇風機の風を浴びながら、アイスを食べていました。</p><p>「不思議よね、扇風機の冷たい風を当てると、いつもより早くアイスが浴びける」</p><p>「風が吹くとね、アイスにあったかい空気がどんどん送られるんだ」</p><p>１１９</p><p>「こんなに涼しい風なのに？」</p><p>「お嬢ちゃんにとってはね。でも、アイスよりはあったかいだろう？」</p><p>私はまぶたからめの玉が落ちてしまうんじゃん愛かと思くり感心しました。やっぱり、アブズレさんは私よりずっとずっとかしこいです。</p><p>だけど、そんなアブズレさんでも、南さんがいなくなった秘密については、何もわからないようでした。だから南さんのことは、本当に不思議なことなのだと思いました。</p><p>「人生とは、スイカみたいなものよね」</p><p>「どういう意味だい」</p><p>「ほとんどの部分は噛んで飲み込めるのに、食べてると口の中にちょっとだけ飲み込めない部分が残るの」</p><p>「あはは、そうだね。だけど飲み込めなくてもどこかに埋めたら芽が出てくるかもしれない」</p><p>「素敵」</p><p>「ねえ、お嬢ちゃん、お服はいっぱい？」</p><p>「全然、夏になったら食欲がなくなるってひとみ先生が言ってたけれど、それも不思議の一つだわ。私、暑い方がエネルギーを使うからたくさん食べなきゃって思うの」</p><p>１２０</p><p>「じゃあお嬢ちゃんに使いを頼む。スーパーでスイカの切った奴を買ってきてくれる？」</p><p>「行ってくるわ！」</p><p>私は振り切ってアブズレさんからお金を預かり、脱いでいた黄色い靴下を履きました。アバズレさんは、お仕事の化粧をするためにおうちで留守番です。アイスもだけれど、スイカも私の大好物。私は友達のアブズレさんが私と同じものを好きなことをとても嬉しく思いました。</p><p>「もしかすると、幽霊だったりして」</p><p>私が太陽の下に出る前に麦茶で体の中の水を増やしていると、アブズレさんが顔にクリームをつけながら言いました。</p><p>「なんの話？」</p><p>「南さんのことさ」</p><p>幽霊、それは考えてもみなかった南さんの正体でした。私は南さんの顔を思い出してみます。</p><p>「だけど、南さんは透けていなかったわ。足もあったし。どうちらかというと、幽霊というよりは、トトロの方がぴったりかも」</p><p>１２１</p><p>「あはは、そうか。じゃあ。お嬢ちゃんが子どもの間にきっとまた会えるね」</p><p>誰かにそうかもしれないと、思いました。私は、南さんとまた会える日のことを本当に楽しみにしています。</p><p>「行ってきまーす！」</p><p>靴を履いて、ポケットにお金を入れて、外の日陰でごろごろしていた小さな友達と一緒に近くのスーパーに行くことにしました。</p><p>外はとても暑くて、太陽さんだけじゃなく地面も壁も熱い空気を出しているのだから、私は麦茶の飲んできていおいてよカッタと思いました。あの麦茶がなかったら、スーパーに着くまでにちゅちゃいミイラになってしまっていたでしょう。</p><p>夏に似合わない黒い毛皮を着た彼女は、日陰を深してそこを歩いていました。彼女は４本の足に、靴も何も履いていないのだから当然だと思います。仕方なく、日陰が当然ないところでは私が彼女を持ちあげて運んであげました。連ばれている途中、彼女はずっと「ナーナー」と歌っていました。私も、それに合わせて歌います。</p><p>「しっあわせはー、あーるいーてこーない」</p><p>「ナーナー」</p><p>大きなスーパーの前に着くと、たくさんの人達が自動ドアから出たり入ったりしていて、私はまるで、スーパーがスイカを食べて種を吐いているみたいだと思いました。自動ドアの前に立つと、中からの冷たい風がスーパーの吐息みたいで、私はその心地よさにしばらくじっと立ち止まってしまい、少し人の邪魔になってしまいました。</p><p>１２２</p><p>「じゃあ、ここで持っててね」</p><p>「ナー」</p><p>彼女を座らせておくのにちょうどいい日陰には先的がいました。彼女よりも何度も体の大きな金色の犬が、首輪をつけられて座っていたのです。彼女は、彼を怖がることもなく隣にちょこんと座りました。彼女の存在に気がついた彼女を見て、彼女も彼も見て二人はしばらく見つめ合いました。あら、もしかして窓が始まったのかしら。</p><p>悪女である彼女が真面目そうな彼を幸せにできるのか心配になりながら、私は二人の間を邪魔してはいけないと静かにスーパーの中に入ることにしました。</p><p>スーパーに入るにあたって、まず私はいつものように警備員さんに挨拶をします。物語の門番見たいに扉の傍で構える警備員さんは、私の挨拶に敬礼で返してくれました。前は彼らのことを出張に来ている警察官なのだと思っていましたが、そうではなくのスーパーを専門で守る正義の味方だということを以前に魔法使いのように歳をとった警備員さんに教えてもらいました。</p><p>１２３</p><p>スーパーの中に入ると、私の小さな鼻にたくさんの匂いが同時に届きます。</p><p>私は大きなスーパーがとても好きです。何度来ても、ここには見たことのないものや、食べたことのないものがたくさんあって、その中は私の大好きなもの埋まっています。図書室で素敵な本を探すのと、とても似た嬉しさを私は感じます。</p><p>スイカは、すぐに見つかりました。丸い切っていないものと、三角の切ってあるものがあって、私はアバズレさんと二人分、切ってあるものをスーパーのかごの中に入れました。スイカが並べてある棚には、他に四角いスイカが売っていて、私は生まれて初めて見たそれにびっくりしました。それは買うのに必要なお金も丸いスイカに比べずっと多くて、やっぱりスイカも皆と違う方が価値があるのね、と納得しました。</p><p>お目当てのスイカは見つかったけれど、私はスーパーの中を見て回ることにしました。友達の恋路の邪魔をしたくなかったのと、まだもう少し涼しい場所にいたカッタからです。</p><p>魚を見て、野菜を見て、いつかはおばあちゃんのようになりたいと思ってお菓子の材料コーナーに置いてあったレシピのカードを順番に見ていると、突然、後ろから声をかけられました。</p><p>「小柳さん」</p><p>私はその知的な声に振り向きます。その時の私の顔は、今日の太陽のようになっていたことでしょう。</p><p>１２４</p><p>「あら、荻原くん。お買いもの」</p><p>「私はスイカを書いた来たの、暑いもの」</p><p>「うん、誰かにあついね。星の王子さま見たいに、どこか涼しい星に行きたいな」</p><p>私は、さすがは荻原くんだと思いました。クラスで「星の王子さま」と読んでいるのなんて、私と荻原くんは以外にはいないでしょう。私は荻原くんと話すのは、少し前に私がバオバプの木について教えてあげて以来でした。学校では、荻原くんは大体いつも誰かと喋っているので、この機会に荻原くんの喋れるというのは私にとってとても嬉しいことでした。</p><p>もう「しろい象の伝説」を読み終わっていた荻原くんと、私は物語についてしばらく話をしました。５分？十分？私はついアバズレさんの使いで来ていることを忘れてしまっていました。</p><p>手元のスイカを見て本当の目的を思い出した私は、もの凄く名残惜しかったのですが、大好きなアブズレさんを待たせるわけにはいかないので、荻原くんとお別れすることにしました。</p><p>私は荻原くんは友達ではありません。喋るのは時々だし、一緒にお弁当を食べたことも、一緒にお菓子を食べたこともない。それに荻原くんは私にだけ話かけるのではなく、クラスの誰にでもあんな感じなのです。もちろん桐生くんにも、だけれど、私は、なぜだか荻原くんと話しすることが、アバズレさんや南さんとお話をするくらい楽しみなのです。きっと荻原くんだけがクラスで私と同じくらい賢いからだと思います。</p><p>１２５</p><p>ぬるくなってしまったスイカを別のスイカと取り替えて、私はやっとレジに並びました。少し並んでからレジのお姉さんにスイカを渡し、お金を払うと、「お使い違いね」と言われました。別に全然違くなかったので「ありがとう、だけどそうでもないわ」と返してました。</p><p>白いレジ袋を貰ってそれにスイカを詰め、さあてアバズレさんのおうちに帰ろう。</p><p>そう思った時でした。</p><p>私は飛び上がりました。</p><p>突然聞こえた、大きな声にびっくりしてしまったのです。</p><p>信じられません。</p><p>まるで、前に読んだミステリー小説の中のような出来事が起こったのです。</p><p>それはスーパーの出入り口の方でした。激しく大きな声が聞こえました。びっくりしてそちらに目をやると、警備員さん二人が、誰かを押さえ付けているのが見えました。その近くには、自分の顔を、まるで傷口を隠すみたいに押さえる他の警備員さん。大きな声は、床の三人が出していました。</p><p>１２６</p><p>「動くな！」</p><p>「警備員さんの一人がそう呼ぶと、顔を地面に押し付けられた誰かが意味のわからない呼び声をすpーパーの中に響かせました。私は、何かはわからないけど、誰かを傷つけようとしているようなその声に、その場から動くことが出来なくなりました。</p><p>何が起こっているの？全くわかrなくて、でもとても不安で、精一杯、私のちっちゃい頭で考えていると、私と一緒で立ち尽くしていた大人達が、「万引きかしら」と話していました。万引き、それが何かを私は知っています。泥棒です。</p><p>あの人、泥棒をしたのが見つかったから捕まえられているのか。私は納得しました。</p><p>納得はしたけれど、やっぱりしばらく動くことが出来ませんでした。</p><p>私が動けるようになったのは、入り口の所でパシャパシャと携帯電話で写真を撮っていた人達が警備員さん達に注意を受けている頃でした。私はまだ携帯電話は持っていません。持っていたとしても、悪い人の写真なんて欲しくありません。顔は見えなかったけど、きっと怖い顔をしているに違いありません。スーパーの出入り口から、泥棒をした人どこかに連れて行かれ、スーパーの中は、まだザワザワとしていました。</p><p>１２７</p><p>人がで入り口から段々アリみたいに散っていて、私はその隙を見て外に出ることにしました。１秒でも早く、この怖いことがあった場所から脱げ出したかったのです。出る時、ちらりとみると、さっき戦にが起こっていたあたりに赤い点々が落ちていました。私はすぐに目を逸らして外に呼び出し、暑い空気の中で思いっきり深呼吸をしました。私は心に隙間を作るのに死でした。暑い空気は、心まで冷えていた私の休にちょうどよく住みこんでくれました。</p><p>「ナー」</p><p>下を見ると、小さな友達が一人で恨めしそうにこっちを見ていました。彼女といい関係になったはずの金色の犬は、もういません。</p><p>「何よその目は。忘れてたわけじゃないわ。色々と大変だったのよ。さ、アバズレさんの所に戻りましょう」</p><p>不満気な彼女を連れ、わたhしは出来る限りさっきの出来事を思い出さないようにしました。歌ったり、意味もなく彼女を運んだり、彼女にあの犬について訊いてみたりしました。だけど、私の心はずっともやもやとしたままでした。この気持ちは、ずっと前に家でお父さんとお母さんが大声で喧嘩をしていた時に感じたものと似ていました。</p><p>私は、間違った事をする人を注意する勇気と正しい心を持っています。</p><p>１２８</p><p>あの誰かあが私の目の前で泥棒をしたのなら、きっと私は注意をしたでしょう。なのに、間違った事をした人が捕まえられるのを見ただけなのに、今こんなにももやもやとしているのはなぜ、なのか。私にはわかりませんでした。大変なものを見てしまった。</p><p>そんな気持ちがあるのです。</p><p>アバズレさんの家に着いてからもそのもやもやは続き、アバズレさんがスイカを冷やしてくれている間、私はそのもやもやについて訊くべきだったのかもしれません。だけど、私はあの時のお話をしたくありませんでした。言葉にして、あの光景や音を心の水面に浮かび上がらせたくありませんでした。だから、楽しかった話だけをすることにしました。</p><p>「スーパーでクラスの子に会ったの。ちょっとお話ししたわ」</p><p>「あ、お嬢ちゃんクラスで友達出来たんだ。よかったね。友達がいないって聞いて心配してた」</p><p>「友達じゃないわ。大切なお話もしないし、持ち合わせをして選んだりもしないもの。それに友達ならアブズレさんや、あの子や、南さん、おばあちゃんもいるわ」</p><p>「クラスの子達のことも友達って呼べばいいのに。私や、南さんや、おばあちゃんと呼ぶみたいに。そうしないのは、なんで？」</p><p>「そんなの簡単。心と心の距離時るからよ」</p><p>１２９</p><p>アバズレさんは何かを言いかけた見たいに口を開きましたが、結局「そっか」と言って薄く笑っただけでした。でも、その後私が続けた言葉でしょうてか、アバズレさんの顔はもっと深い深い笑顔になりました。</p><p>「その男の子はね、友達じゃないんだけれど、お話しするととても楽しいの。かしこくて、本のこともよく知ってるのよ。もっとお話ししたいなって思うけど、その子は誰にでも、優しいから。クラスの何も考えていない子達じゃなくて、もっと私とお話をすればいいのにと思うわ。</p><p>「おお？」</p><p>アバズレさんはベンでまぶたにお絵描きするのをやめて私を見ました。アバズレさんの笑顔は、いつものにっこりというものとは違いました。にやにや。こういう笑顔をする時、大人は大抵よからぬことを考えているものなのです。</p><p>「お嬢ちゃんはその子のことが好きなわけだ」</p><p>「ええ、まあ、珍しく好きなクラスメイトね」</p><p>もう一人、勇気さを持ってくれれば好きになれそうなクラスメイトがいるけれど、今の所その様子はなさそうです。</p><p>授業参観以来、彼は私から逃げています。</p><p>「そうじゃないよ」</p><p>１３０</p><p>「そうじゃない？」</p><p>「お嬢さんは、その子に変をしているんじゃないの？」</p><p>言われて、私は自分の顔が破裂してしまうような気がしましたが、きっと気のせいでした。</p><p>「それは違うわよ。だって私、彼のこと何も知らないもの」</p><p>「そういうことだってあるよ」</p><p>「変って、結婚とかししたいって思うことでしょ。そんなこと、まるで、思わないわ」</p><p>「結婚だけが、変じゃないさ」</p><p>「じゃあ、変って何？」</p><p>「さあ、分からない。お嬢ちゃんの賢い頭ならわかるかもしれないけどね」</p><p>私は、アバズレさんに分からないことが私にわかるとは思えませんでした。結婚、変、私だってそういうことがあるのは知っています。でも、物語の中に出てくる変人達のように私は荻原くんとけおちをしたいわけではないし、見つめあいたいわけでもありません。ただ、お話がしたいだけなのです。</p><p>アバズレさんが冷蔵庫で冷やしくれたイカを一緒にあ食べながら、私はアバズレさんに訊いてみることにしました。</p><p>１３１</p><p>「アバズレさんは、結婚したい人はいるの？」</p><p>「いない、私は、あんまり結婚しようと思ってないからさ」</p><p>「どうして」？」</p><p>アバズレさんは、天井を見上げて、「んー」と考えてから、答えました。</p><p>「プリン、みたいなものなんだ。子供の時の変は、甘い部分だけ見てればそれでいいし、それって凄く素敵なことだ。皆、それはわかってるんだ。だけど、大人になると、プリンには苦い部分があることも分かって、いつの間にか、よけて食べることが悪いことのように思えて、一緒に食べるようになる。だけど、私はコーヒーやお酒と違って、変の苦い部分が嫌いなんだ。それに、頑張ってそこをよける作業も面倒だから、段々食べなくなってきちゃった」</p><p>「難しいのね」</p><p>算数や理科よりずっとそう思いました。</p><p>「ま、今は結婚しない人なんてたくさんいるしね」</p><p>「私も、大人になっても結婚なんてしないきがするわ。人生とは、ベッドみたいなものよね」</p><p>「どういう意味？」</p><p>１３２</p><p>「寝るだけなら、シングルで十分」</p><p>アバズレさんは１秒、私の目を見てから、これまでで一番大きな声で笑いました。私は、自分のジョックを喜んで貰えて、とても嬉しい気分でスイカをかじりました。</p><p>「意味分かって言ってんの？」</p><p>そのアバズレさんの質問の意味こそが分からず、私は首を傾げました。</p><p>その日の夜、私は色々なことを考えながらちゃぱり十時には眠たくなって、ふかふかの、ベッドの中で眠りにつきました。</p><p>次の日、学校に行くと、信じられない噂が流れていました。</p><p>桐生くんのお父さんが、泥棒をして警察に捕まって、というのです。</p><p>あんな優しそうなお父さんがそんなことをするはずかないわ、そう思い、桐生くんに噂が嘘であることを宣言させよう、その思っていたのですが、無理でした。</p><p>この日、桐生くんは学校に来なくて、ひとみ先生に聞いても、何も考えてもらうことは出来なかったのです。</p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1f7</link><guid isPermaLink="false">substack:post:144982424</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 08 Jun 2024 02:27:20 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/144982424/adf8dedb587506c15753dd71598e117e.mp3" length="23900059" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>1418</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/144982424/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「また、同じ夢を見ていた」住野よる ,ページ １０８ー１１８（第５）]]></title><description><![CDATA[<p>１０８</p><p>給食が終わって、昼休み。掃除の時間の後、いつもなら馬鹿な男子達の騒がしい声が響くだけの教室には、通段はいない大人達がまるでちっちゃい鳥みたいな声を出していました。</p><p>今日は、授業参観の日、特別なイベントの日だと分かってはいましたが、実際に来てみると、その居心地の悪さは私が思っていたよりも上の上で、私はとりあえず授業が始まるまでの時間、どうしていいか分からず、机に突っ伏していました。すると、私の体調が悪いと思ったのか、珍しく桐生くんが声をかけてきました。</p><p>「こ、小柳さん、大丈夫？」</p><p>「ええ、大丈夫よ。お気遣いありがとう」</p><p>「小柳さんは、お父さんとお母さん、どっちが来てるの？」</p><p>まったく、桐生くんたちたまに自分から口を開いたかと思えば、ろくなことを言いません。</p><p>１０９</p><p>「どっちも来てないわ。仕事が忙しくいの」</p><p>「そ、そうなんだ」</p><p>「桐生くんのところは、あのお父さんが来てるの？」</p><p>「ううん、お父さんは仕事だから、お母さんが来てるんだ。あの日、堤防であった時はお父さんが休みだったんだよ」</p><p>桐生くんがいつもよりもよく喋るのは、お母さんが来てくれるのが嬉しいからでしょうか。私は素直に、いいなと思いました。悔しくてお話を続けるのが嫌だったから、私は桐生くんに、桐生くんお父さんは公園と関係のあるお仕事をしているの？とは、気になったけど訊きませんでした。</p><p>いよいよ授業が始まって、ひとみ先生が私達に挨拶をさせました。クラスの挨拶はいつもより少しだけ大きく、私以外の皆がお母さんやお父さんの前で振り切っているのが見え見えでした。ひとみ先生が「皆いつもより元気ね」と言ったので、私はやっぱりひとみ先生は的外れだわと思いました。</p><p>今日の授業は、これまで考えてきた「幸せとは何か」の答えについて、途中までの考えを発表しあうものでした。クラスの一番前に座っている子から順番に立って、考えを発表していきます。</p><p>１１０（２：５８）</p><p>私と桐生くんは、並んで後ろの方に座っているので、発表の順番も後ろの方。後ろに座っているから、たくさんの大人達がさえずりあうのがよく聞こえて、私はひとみ先生はどうして注意しないのかしらと思いました。</p><p>私は、ひょっとしてもしかすると誰かの答えの中に私の幸せのヒントがあるかもしれないと思って、黙って発表を聞いていました。でも、そんなことはありませんでした。皆、おやつのことや、遊びのことなど、私が今までに思いついたけれども捨ててきたアイデアばかりを並べたてたのです。そんな中、一人だけ、ほんのことを言っていた荻原くんはさすがと思いました。</p><p>段々と段々と、私の番が近づいてきて、ついに横の桐生くんの番になりました。</p><p>桐生くんは絵のことを言うかしら、そう少しばかりの期待を向けていた私は馬鹿みたいでした。桐生くんは、おっかなびっくりその場で立ち上がり、快適た作文を持ちあげ、三つ前の子が言ったつまらないことと同じことを言ったのです。</p><p>「いくじなしっ」</p><p>座った桐生くんに私の声が届いたかは知りません。でも、彼は相変わらず何も言い返しませんでした。</p><p>それで、私の番がやってきました。</p><p>１１１</p><p>私はゆっくりその場で立ち上がります。宿題でこの日の発表のためにきなさいと先生に渡された作文用紙。それを、読み間違わないようにしっかりと見ます。私の作文、その一文目には、そう、書かれています。</p><p>別に、お母さんもお父さんも着ないから宿題をさぼったのではありません。私は、私の小さい頭でいっぱいいっぱい考えました。南さんがでした答えの意味を考えたり、南さんが泣いていたことをお見い出したりしました。でも、それでも私にはまだ私の心にすっぽりとはまりこむ形の答えが見つからなかったのです。</p><p>嘘をつくのはいけないことです。だから私は、考えて考えてこういう発表を選んだのです。</p><p>ひとみ先生の笑顔を見て、俯く桐生くんを見て、こちらを向く荻原くんを見て、私は作文を胸の高さまで上げて、読み上げます。読み上げ、ようとしたその時でした。</p><p>誰か廊下を走る音が聞こえてきました。パタパタパタ。それは私達の履く上履きの足音ではありません。まったく、大人になると廊下を走っちゃいけないっていうことも忘れてしまうのかしら。私はそのパタパタを無視して、さっさと読み上げてしまうことにしました。</p><p>１１２（６：４１）</p><p> でも、それは出来ませんでした。パタパタは私達の教室の前で止まり、あまつさえ教室の後ろドアを開けたのです。</p><p>もう、誰よ、私の発表の邪魔をするのは。</p><p>そう思ったのと同時でした。ひとみ先生が、廊下を走ってた悪い大人を注意するなじゃなく、とびっきりの笑顔を作って、こう言ったのです。</p><p>「ちょうどよかった」</p><p>何が、ちょうどよかったの？私が首を傾げると、ひとみ先生は教室の後ろに向けていたとびっきりの笑顔を、なぜだか私に向けたのです。</p><p>私は思わずふり向いてしましました。振り返ってしまいました。</p><p>そして、ひとみ先生と同じ顔になってしまった私は、こう、作文を読み上げたのです。</p><p>「私の幸せは、ここに今、お父さんとお母さんがいてくれることです！」</p><p>私は、アバズレさんと約束を破っていまいました。お父さんとお母さんにかしこい私を見せると言ったのに。私は、ただ、馬鹿な子どもおのようにその時その場で思ったことを言うことしか出来なかったのです。</p><p>でも、その言葉には一つも嘘はありませんでした。その先を用意してなかったから、私の発表は誰よりも短いものになってしましまた。それなのに、ひとみ先生はとびっきりの笑顔のまま、私に拍手くれました。</p><p>１１３</p><p>「どうしても行きたいって、お父さんと話ししてね、午前中でお仕事切り上げてきちゃったの」</p><p>その後、私達は久しぶりに家族三人でご飯を食べました。どこかのレストランに行こうと言われたのですが、私はお母さんの料理が食べたいと言いました。私のわがままを、お母さんは笑顔で許してくれました。</p><p>とっても美味しい大きなコロッケを食べながら、私は、南さんにお礼を言わなくちゃいけないと思い、明日学校が終わったらすぐにあの屋上にちっちゃうな友達と行こうと、心の深い部分で決めました。</p><p></p><p>次の日、学校が終わってから私はすぐに黒色の彼女と持ち合わせて、丘の方へと向かいました。いつもなら誰のところに行くかレストランのメニューを見るよりも迷って決めるのですが、今日は朝から南さんのところに行くと決めていました。</p><p>丘の下の小さな公園では、いつものように私よりも小さな子ども達が走りまわっていました。いつもなら、お母さんと一緒に公園に来ている子達を羨ましく思ったかもあしれませんが、今日はそんなことはありません。私は、もうお母さ達と私の繋がりを知っているから。</p><p>１１４（１０：０７）</p><p>右の坂道と左の階段、私は自分で左の階段を選びます。私のおでこが階段をおぼる前から汗をかいているのは、元気一杯のお日様のせいだけではありません。私の頭が、南さんに会える楽しみでいっぱいだからです。</p><p>一歩一歩階段を登っていく途中、今日は珍しく私達以外の人とすれ違いました。もしかすると、あの建物のもち主かしら。そうだったら私はいつも使わせてもらってるお礼を言わなければなりません。でもヒットしたら勝手に入っていることを怒られるかも、と思って私はスーツ姿のおじさんに「こんにちは」とだけ挨拶をしました。おじさんは不思議そうな顔をしていましたが、優しく「こんにちは」と返してくれました。大人はどうしてか、子どももに挨拶はきちんとするように考える癖に、挨拶をされると変な顔をする人がほとんどなのです。</p><p>しばらく行くと、いつもの鉄の門がめてきました。普段は開いていることがはとんどですが、たまに誰かがチャックに来るのか、閉じている時もあります。</p><p>今日は、閉じていました。そして、決めて見る様子がそこに広がっていました。鉄の門の奥には長く続く階段が見えていたははずなのに、今日はその階段が二人の大人の体で隠さわかいいいました。二人の前には、黒と黄色のしましまのテープが張られています。</p><p>１１５</p><p>どういうことかしら？私が、わからないことを素直に大人に訊こうとすると、二人のうちの一人、私のお父さんより年上に見えるおじちゃんが話しかけてきました。</p><p>「お散歩中ごめんね、お嬢ちゃん。ここから先はいけないんだ」</p><p>「そうなの？どうして？」</p><p>「上の方で工事しててね。危ないからここで通行止めにしてるんだよ。」</p><p>私は首を傾げました。</p><p>「工事って、なんの？」</p><p>「上の方に古い建物があってね、崩れると危ないから、もう壊しちゃってるんだ」</p><p>上に、古い建物は一つしかありません。私は、思わず大きな声を出してしまいました。</p><p>「だ、駄目よ」</p><p>大人達は、驚いた顔をしました。</p><p>「もしかして、お嬢ちゃん達の秘密基地だったのかな？でもね。あそこは本当にもう危ないんだ。遊んでたら、いつか下敷きになっちゃうかもしらない」</p><p>秘密基地。その言葉は、私と南さんのあの場所の雰囲気にとてもしっくりとくる言葉でした。だから余計に、そんなぴったりの言葉を知ってしまった私は、その場所が壊されてしまうことが残念で仕方がありませんでした。何より、南さんの悲しむ顔を見たくないとそう思いました。</p><p>１１６</p><p>「ねえ、今日ここに高校生の女の人は来なかった？」</p><p>「高校生？いいや、見てないな。おい、見たか？」</p><p>おじちゃんが隣の若い男の人に訊くと、彼は首を横に振りました。</p><p>「持ち合わせをしてたのかい？」</p><p>「ええ、そう。ねえ。その工事っていうのは、あの建物を持っている人が決めたの？」</p><p>「ん？ああ、そうだ」</p><p>「それから、仕方がない。私は思いました。大切にするのも、壊すのも、持っている人が決めることだというのは子どもの私にも分かりました。出来ることなら、大切にしてほしかったけど、あったこともない私の言うことなんて、大人な間にてくれないでしょう。</p><p>私は、とても、とても残念だったけど、あの建物、そして屋上を、諦めなければならないと知りました。</p><p>「ねえ、お願いがあるんだけれど」</p><p>私は優しそうな笑顔のおじゃちゃんに伝言を頼むことにしました。</p><p>「なんだい？」</p><p>「南さんという高校生の女の人が来たら、私はあの坂道をのぼった先の大きな家にいるって、伝えてほしいの」</p><p>１１７（１５：２４）</p><p>「ああ、約束しよう」</p><p>私とおじちゃんは小指を結びあって約束をし、私は尻尾のちぎれた彼女と一緒に階段を下りて、おばあちゃんの家に行くことにしました。</p><p>この日、私はおばあちゃんの家でお菓子を食べながら南さんを持ったのですが、帰る時間になっても、南さんは来ませんでした。次のひも次の日も、南さんは来なくて、おばあちゃんに南さんが来たら教えてほしいと言ったけれど、やっぱり私がいない時に、南さんは来ていないようでした。</p><p>しばらくして、南さんと会っていたあの建物のある広場にいくと、そこには砂利が敷かれた地面以外には何もなくなっていて、私はとても寂しい気持ちを、まるでコーンスープにコーンが１粒も入っていなかった時のように味わいいました。</p><p>結局、それ以来、南あんと私が会うことはありませんでした。</p><p>不思議なことがいくつかありました。一つは、同じ町に住んでるはずなのに、南さんとすれ違うどころか、南さんと同じ制服を着た高校生の女の人を一人も見なかったことです。</p><p>もう一つは、南さんから貰って、大切に机の中に入れておいたはずのあのハンカチがな具なっしまったこと。</p><p>１１８</p><p>どこを捜しても見つからず、私わ残念という言葉では足りないくらい残念な気持ちになりました。</p><p>そして、最後の一つが一番不思議なことでした。私は南さんが書いていた物語がどんな話だったのか、一つも思い出すことが出来ななかったのです。あんなに惑動したはあずなのそうとしても、あんなに新しい世界を見たはずなのに、その満腹感は覚えているのに、いくら思いそうとしても、お話の内容を全く思い出すことが出来なかったのです。</p><p>不思議なことは素敵なこと、物語を読んでそれを知っている私でも、南さんとの間に起こった不思議には何度も首を傾げました。それが、南さんと私の別れとなりました。</p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/9bf</link><guid isPermaLink="false">substack:post:144814966</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 25 May 2024 23:11:51 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/144814966/aa54de43d5700d4c7bbce6995f1b5b0c.mp3" length="18775461" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>1098</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/144814966/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「また、同じ夢を見ていた」住野よる ,ページ ９０ー１０８]]></title><description><![CDATA[<p>第５（９０）</p><p>家に帰りたくなかった私は、、放課後尻尾のちぎれた彼女だけを迎えに行って、ランドセルのままアバズレさんのとこrに行きました。いつもの川沿い、堤防の上を歩き四角いクリーム色のキーきみたいな建物を目指して歩きました。いつもみたいに私と彼女で歌ったりは、しませんでした。</p><p>建物階段をのぼって、2階の端っこの部屋、いつものドアの前に立ち、チャイムを押します。部屋の中から聞こえるチャイムの音。中からそれ以外の音はしませんでした。</p><p>そして、何度押してもアバズレさんが出てくれることはありませんでした。どうやら、今日はお留守のようです。仕方がありません。大人は忙しいのです。</p><p>私達は来た道を途中まで引き返して、いつもの丘に向かいました。丘に下、桐生くんのお父さんがよくいた公園から左右に分かれるのぼり道、今日は、おばあちゃんの家に続く右の道を選びます。南さんのところへは昨日も行ったから、まずはおばあちゃんのところに行こうと思ったのです。</p><p>今日の毛艶のいい彼女と私はおでこに汗を滲ませんがら、丘を登って行きます。友達に会ってお話をすれば、少しはこの心が暗れてくれるかもしれない。そう願いながら。</p><p>だけれど、おばあちゃんの家で私の心がくられることはありませんでした。大きな木の家の大きなドアは、何度ノークしても声を返してくれることはなかったのです。</p><p>私は溜息をついて、私より小さな友達を見下ろしました。</p><p>９２</p><p>「大人達は皆、私を掘っておくのね」</p><p>「ナー」</p><p>こうなったら、私の知る大人達の中では、一番私に近い、南さんに会いに行くしかありません。</p><p>丘を下り、今度は左手の階段をのぼっていきます。黒くて小さい彼女はいつも同じように元気に、軽やかにその体を弾ませました。でも、私の体は時間が経つことに、まるで体の中心に鉄のボールを一球ずつ入れられているたいに、重たくなっていくめを感じました。</p><p>いつもの鉄の門を開け、更に階段をのぼって広場に出ると、冷たく大きな箱が、まるでそこにぽんと置いてあるだけのように今日も建っていました。</p><p>箱の中に入って屋上まで行くと、南さんは私を持ってくれていました。</p><p>私は、何も言われずに南さんの隣に座ります。尻尾のない彼女のここでの定位置は、南さんの膝の上です。</p><p>そこで、私はやっと気がつ来ました。南さんの様子がいつもと違いました。少しだけ失礼して、南さんの前髪をそっと指でずらすと、奥の目は柔らかく閉じられていました。</p><p>「南さん」</p><p>９３（４：１４）</p><p>声をかけると、南さんはキーきの箱を開ける時くらいそうっと目を開けました。私と片目だけ目が会うと、南さんは「おう」と言ったので、私も「ごきげんよう」と返しました。</p><p>「ここは、お昼寝にはとてもいい場所みたいね」</p><p>「。。また、同じ夢を見てた」</p><p>「同じって、どんな夢？」</p><p>「子供の頃の夢だ。よく見るんだ。学校は、楽しかったか？」</p><p>「いいえ、全然」</p><p>「だろうな。全然楽しそうな顔してねーもん」</p><p>南さんはこっちを見ていないようでいて、実はその長い前髪の間から私をこっそり見ていてくれてあるようです。私は、私に元気がない話なんて、話題を変えることにしました。好きなことの話をすれば、私の顔も南さんに元気がないと気づかれないくらいには明るく咲いてくれると思ったのです。南さんの手首の傷がどんどん消えていくように、鉄の塊が消えていってくれると思ったのです。</p><p>「私、考えてみたのよ」</p><p>「どうして小学校が楽しくないのか、か？最初から楽しいとこじゃねええんだよ」</p><p>「それはその通りだけど、違うわよ。私は考えたの、南さんの物語、どこか本を出している会社に見せてみるのはどうかしら？」</p><p>９４（５：５１）</p><p>南さんは、珍しくこっちをしっかりと向いて、ギョッとした顔をしました。</p><p>「なんこと、いきなり何言ってんだよ」</p><p>「南さんの物語をたくさんの人に読んで貰えない理由は、南さんの大切なノートに書いてあるからだって気がついたの。そのままじゃあ、ここに来ないと読めないじゃない。だったら、その物語を本にして貰えばいいのよ。そしたら、図書室に南さんの本が並ぶし、アブズレさんやおばあちゃんにも紹介できる」</p><p>「誰だ、そのアバズレってのは」</p><p>「私の友達よ」</p><p>「変な友達もってんじゃねよ」</p><p>「変じゃないわ。とても素敵な人のよ。季節を売るお仕事をしてるの、素敵でしょ？」</p><p>南さんは口元を不思議そうに歪めて、「お前は変な奴に近寄るのが好きなのかよ」と言ったので、私は「かもね」と南さんの真似をした私の前をした南さんの真似をしました。</p><p>「南さんのお仕事も素敵よ。南さんの物語を読んだらきっと本を作る会社の人達は南さんを放さないはずよ。そしたら、南さんは毎日物語を書くの。世界中の皆の心にもう一つの世界を作り続けるよのよ。マーク・トウェインやサン・テグジュペリみたいだ」</p><p>９５</p><p>「あのな、ガキが簡単に言うけど」</p><p>「そして物語は家でも書けるんだから、家族が出来て、子供もが生まれても、一緒に遊んだり、一緒に旅行したり、授業参観に行ったり出来て、その子を寂しからせることもない」</p><p>ぽろりとこぼれた私の心の破片。南さんは、優しくそれを溜息で押し流してくれました。</p><p>「簡単に言うな、ガキ」</p><p>「ええ、難しいわ。素敵な物語を書くって。だから、素敵なお話を書ける南さんのことをもっと皆に知ってもらいたいの」</p><p>南さんは、さっきよりもっと大きな溜息を吐きました。そして、怒っているとも、悲しんでいるとも言えるような声で、でもその感情を決して私に向けることなく、言いました。</p><p>「いいか、私の書く話な素敵でも何でもないんだよ。私なんか、ただ文を書くのが好きなだけだ。世界には、私なんかより才能のあるや奴らがいっぱいいるんだ。それくらい、すぐに気がづく。私なんかに書く話は面白くもなんともない」</p><p>南さんは、苦い虫を噛みつぶすように言いました。</p><p>「私なんか、作家にはなれない」</p><p>私は、子どもなりに南さんの言葉の意味を受け止めました。</p><p>そして考えて、首を傾げました。</p><p>９６（９：１７）</p><p>南さんの言っていることはおかしいわ」</p><p>「何がよ」</p><p>「南さんはもう作家さんでしょ？」</p><p>今度は南さんが首を傾げる番でしたが、私は南さんが不思議そうにする意味がわかりませんでした。</p><p>「だって、作家っていう人達は、物語を読んだ人達の心に新しい世界を作るから作家っていうんでしょ？それから、私はまだ作家じゃないけど、南さんはもう作家よ。私の心の中に、それは素敵な世界を作ったもの」</p><p>もちろん、お仕事というものがお金を稼ぐだめのもので、作家と呼ばれる人達が本を売ってお金をもらっていることは、子供の私も十分にわかっていました。だけれど私は本当に、作家という言葉が授業の名前だとは思っていなかったのです。物語を書いていることと本をうってお金を稼ぐことを、私はまるで関係のない活動だと思っていたのです。</p><p>私にとって作家さんとは、本を売る人ではなく、物語を紡ぎ、人の心に世界を作る素敵な人達、ただそう思っていて、その中には南さんの名前がしっかりと並んでいました。だから、南さんのいうことはおかしいと思いました。</p><p>南さんも、それをわかってくれたみたいです。キョトンとした南さんは、何度か息を吸ったり吐いたりをくり返して、それから口元で少しだけ笑いました。</p><p>９７</p><p>「さっか」</p><p>「そうよ。だから、もっと皆に読んでもらうために南さんの物語を本にしてもらいましょう」</p><p>南さんは何も答えませんでした。その代わり、前をめてずっと柔らかい笑顔のままでいました。それで、南さんは私のアイデアを作ってくれるんだわと嬉しい気持ちになって、私もまた南さんと同じ表情になって、正面に拡がる空を見ました。</p><p>でも、私の嬉しい気持ちは、長くは持ちませんでした。</p><p>「幸せとは何か」</p><p>私が正面の空に体を吸い込まれてしまいそうだなと思っていたら、南さんが突然言いました。</p><p>「幸せとは何か、の答えは出たか？」</p><p>聞かれて、私は忘れようとしていたことを思いでしてまって、目をコンクリートの床に向けました。</p><p>「いいのよ、それはもう」</p><p>「答えが見つかったのか？」</p><p>９８（１２：２７）</p><p>「いいえ、でも、もう、いいの」</p><p>「なんだそりゃ。あーあ、せっかく答えが見つかったのに」</p><p>南さんの言葉に私は驚きました。そして、もういいと思ったはずだし、いったはずだったのに、南さんが見つけたという答えが気になって仕方なくなりました。</p><p>「何、教えてほしい」</p><p>「もういいんじゃないのかよ」</p><p>「うん、もういいの、だけど、南さんの考えた答えが知りたいわ」</p><p>南さんは、もったいぶったように私の目をじっと、前髪の奥の目で見て、それからやっぱり大事なことは私の方は見ず、ただ前の空を見ながら、ポツリと床に置くように言いました。</p><p>「自分がここにいていいって、認めてもらえることだ」</p><p>南さんの答えに、私は首を傾げます。</p><p>「ここって、屋上？この物語の持ち主に認めてもらえたの？」</p><p>「かもね」</p><p>南さんは、南さんの真似をした私の真似をした南さんの真似をした私の真似をしました。</p><p>南さんの幸せとは何かの答えの意味、それが私にはまだよくわかりませんでした。やっぱり自分の幸せの答えは、自分で見つけなくちゃいけないんだなと思いっました。</p><p>９９ （１４：０５）</p><p>南さんと新しく読み始めた本のお話をしていると、空が歩くなり、風も冷たくなっていつの間にか遠くからチャイムの音が聞こえてきました。</p><p>「おち、帰る時間だぞ、ガキ」</p><p>南さんにそう言われても、私はいつものように立ち上がって、四本足の友達に声をかけることはしませんでした。</p><p>「帰らなくていいのか？」</p><p>「帰りたくないのよ」</p><p>「親を心配させんな」</p><p>「別にいいのよ」</p><p>私の言葉に、南さんは薬と笑いました。</p><p>「怒られたのか？」</p><p>「怒られたんじゃないわ。喧嘩したのよ」</p><p>南さんは、笑ったままこちらを向きました。面白くもなんともないのに失礼しちゃうわ、と少しだけ思いました。</p><p>「いいか、ガキ。今から家に帰ると、お前のお母さんはいつもと同じように夜ご飯を用意してくれてる。いつもと同じ、美味しいご飯だそれを食べる時、一言だけ言うんだ。昨日はごめんねって」</p><p>１００</p><p>「嫌よ」</p><p>「強情な奴だ」</p><p>「だって、私よりあっちの方が悪いもの」</p><p>「喧嘩の理由なんてどうせくだらないもんだろ」</p><p>南さんの言い方に、私は少しむっとしました。</p><p>「くだらなくないわ。いっつもいっつも、お父さんもお母さんも、仕事だって言って私との約束を破るの」</p><p>「仕事はお前が思うよりずっと大事なもんなんだ」</p><p>「わかってるわよ、そう、子供よりずうっと仕事が大事なの」</p><p>「何ことないよ」</p><p>「じゃあ、どうしていっつも私と約束より仕事を優先するの？今回もそう。出張だから、授業参観に来られなくなったって」</p><p>「え」</p><p>私が言い終わるのと、南さんが何かを言いかけたのはほぼ同時でした。正面から強い風が一度吐きました。突然の風に、私は目を瞑ってしまいました。</p><p>１０１（１６：３４）</p><p>やがて風が私の長い髪を弄ぶのをやめ、私はゆっくりとまぶたを開いて、もう一度南さんの方を見ました。</p><p>だった数秒。風が奪ったのは、たった数秒だったはずです。</p><p>だから、そんな短い時間で何が起こったのか、すぐにはわかりませんでした。</p><p>「南、さん」</p><p>まるで、それは触ったら縮んでしまうオジギソウみたいでした。</p><p>南さんの顔から、口元から、さっきまでの笑顔が完全に消え去っていました。</p><p>前触れのない南さんの変化に、私は驚きます。</p><p>「どうか、したの？」</p><p>私がきちんと訊いたのに、南さんは、答えてくれませんでした。ただ、無言で首をふるふると横に振るだけ。なんでもない。そう言いたかったのでしょう。でも、それがなんでもなくないことくらい、子どもにでも分かりました。</p><p>「ねえ、南さん」</p><p>「おい、奈ノ花」</p><p>南さんの声は震えていました。震える声で、私の名前を呼びました。南さんから、ガキ、以外の呼ばれ方をされたのは初めてで、私はおかしな感じがしました。どうして名前で呼ばれたのかも、南さんが増えている理由もわかりません。だから、もう一度訊きます。</p><p>１０２（１８：２７）</p><p>「どうしたの？」</p><p>「奈ノ花。。。」つ、私と、約束しろ」</p><p>南さんは、私の質問を無視しました。そしてまたも突然でした。南さんは私を体の正面に迎え、私の肩を掴みました。正面から見る南さんの全髪の奥の目は、今までに見たことがない色をしていました。</p><p>「や、約束？」</p><p>「約束。いや、私からの頼みでもいい。聞け」</p><p>「いきなり、どうしたの南さん」</p><p>「いいから聞け。一つだけだ。今から帰ったら、絶対にな親と仲直りをしろ」</p><p>意味が分からない南さんからのお願い。つい首を横に振る私に、南さんは続けました。</p><p>「いいか、お前の気持ちは、分かる。寂しかっただろうし、悔しかったんだろ。それで、お前のことだから、ひどいことも言っちゃっただろう。意地になって、引き下がれないのも、分かる。だけど、それでも今日、お前から謝れ。ごめんんさいって、言え」</p><p>１０３（２０：１１）</p><p>「ずっと後悔することになるんだぞ！」</p><p>南さんの風を切るような大声に、今度は私が震えました。震えて、南さんの顔を見て、もう一度、震えました。</p><p>南さんは、怒っていました。それも、どうしてか、今度はその怒りがしっかりと私に向いているように思えたのです。</p><p>何がなんだか、子どもの私にはもうさっぱりでした。そんな私を無視して、南さんは言いました。意味の分からないことを、言いました。</p><p>「後悔、してる。ずっと、後悔、してるんだ。あの時、なんで謝れなかったのかって。もう、喧嘩も出来な苦なった。夜ご飯も一緒に、食べられなく、なった」</p><p>「南さん、何を、言ってるの」</p><p>「私は、もう謝ることも出来ない。だから、頼む」</p><p>南さんは目からすうっと一筋、水をこぼしました。私の知る限り、大人の涙ほど、子どもを驚かせるものはありません。</p><p>自分が泣いていることに気がついて、それを隠そうとしたのでしょう。南さんは目を無理矢理に袖で拭きました。</p><p>１０４（２２：０２）</p><p>「いいか、人生とは、自分で書いた物語だ」</p><p>南さんは、私の口癖を真似しました。だけれども、私にはすぐにその答えがわからなかったので、いつも私が訊かれるように、「どういう意味？」と言って首を下とげま傾げました。</p><p>「推敲と添削、自分次第で、ハッピーエンドに書きかえられる。いいか、別に喧嘩しちゃい毛ないんじゃない。でも、喧嘩することと仲直りがセットだってこと、あの時の私にはわからなかったんだ。でもお前は賢いから、分かるはずだ。お母さんが、授業参観に行けないってわかった時、お前と同じくらい悲しかったこと。一緒に選べないのが、お前と同じくらいに寂しいこと。それでも、お前に大好きな料理を食べさせるために働いて働いて、その中で、お母さんがお前と夜ごはんを必ず一緒に食べてくれることの意味。お父さんが誕生日には必ずお前の欲しいものを買ってきてくれることの理由を、わかってるはずだ」</p><p>「。。。。」</p><p>南さんに言われて、私は思い出の中からそれらをひっぱりだしました。</p><p>仕事が終わっていないのに、私と一緒にご飯を食べて、それからもう一度出かけていくお母さん。私が欲しいと言ったぬいぐるみを、近くのお店にないからと言って遠くの町まで買いに行ってくれたお父さん。今日の朝、私は怒って口もきなかったのに、用意された朝ご飯も食べなかったのに、出かける。背中に聞こえた「いってらっしゃい」のこと。</p><p>１０５ （２４：１９）</p><p>私は思い出していました。</p><p>「私みたいに、喧嘩したっまもう会えないなんことになってほしくない」</p><p>その言葉でやっとです。私は南さんがどうして大人なのに泣いたのか、わかりました。</p><p>「だから、約束してくれ。今日、出来なくてもいい。明日でもいい。でも絶対に仲直りするって。時間は、戻ってこないんだ」</p><p>南さんは、前髪をかきあげて、私の目をしっかりと見ました。初めて見る南さんのまっさらな顔は、アバズレさんみたいに透明で、おばあちゃんみたいに優しくて、素敵でした。</p><p>私は友達からのお願いをどうでもいいと思えるような子ではありませんでした。だけれども、すぐに昨日のことを全部忘れてしまえるような頭の悪い子でもありませんでした。</p><p>だから、考えました。いっぱいいっぱい考えました。私のちっちゃい頭を使って、たくさん考えました。</p><p>何が正しいのか。何がかしこいのか、何が優しいのか。</p><p>そして、考え抜いた私は、南さんの顔を見て頷いていたのです。</p><p>「分かった。約束するわ」</p><p>私の言いに、南さんの目じりに残っていた最後の一滴がこぼれました。</p><p>１０６（２６：２３）</p><p>「ありがとう」</p><p>「でも、南さん、私にも約束して」</p><p>今度は、南さんが不思議な顔をする番でした。</p><p>「本を出せって」</p><p>「そうね、それもそう。でも、それ以上よ。約束して欲しいの。南さんは、幸せが何おか分かったんでしょ。でも、幸せじゃないって、前に行ってたわ。私、友達が幸せじゃないなんて嫌なの。だから、お願い。南さんも、書き直して」</p><p>泣いている南さんを見てあの時泣いてしまった私にに渡してくれたハンカチを思い出して、私は、南さんの幸せの幸せを願わずにはいられませんででした。友達にはずっと笑っていてほしい、そう願わずにはいれらませんでした。</p><p>私のお願いに南さんはきょとんとしました。でも、すぐににっこり笑って、ゆっくりと頷いてくれました。</p><p>「約束する。うん、約束するよ」</p><p>二人、短い小指を合わせて指きりげんまんをする私達を、金色の友達が見上げていました。きっと、何が起こっているのか彼女にはわからないことでしょう。実は、私にも、南さんがどうしてこんなにも私とお母さんのことを考えてくれるのか、その理由はわかりませんでした。だけれど、私がお母さんと仲直りをしなくちゃいいけない理由は、しっかりとわかりましあた。</p><p>１０７（２８：２９）</p><p>「それじゃなあな」</p><p>私達と小さな友達が屋上を離れる時、南さんはこっちを見てそう言いました。いつもは手をひらひらとさせるだけなのに、今日はこっちを向いてくれていることが嬉しくて、私は南さんににっこりと笑いかけました。今日、私と南さんは、前までよりもっともっと友達になれたのだと、そう嬉しくなりました。</p><p>少し早足で歩いて家に帰ると、もうお母さんが帰っていることは、マンションの下に停まっていいる青い車で分かりました。</p><p>私は、小さな友達と別れてから一度、深呼吸をしまたした。</p><p>そうしてエレベーターで私達家族の家がある11階に上り、廊下を歩いてドアの前に立ったところで、もう一つ深呼吸。心に、隙間を作るのです。悲しい、寂しい、悔しい、そういう悪い奴らを、隅に押しやるのです。そうすれば空いた隙間に、私はいくらでも楽しいことを詰め込めるはずから。そう自分に言い聞かせて。何度も、南さんの顔を思い出しました。</p><p>覚悟を決め、私は何度目かの深呼吸を、息を吸った状態で止めました。そのまま鍵を開け、ドアノブに手をかけ、吸った息を全てはきだすつもりで、持ち前の大きな声を家の中に響かせました。</p><p>「だだいま！」</p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/434</link><guid isPermaLink="false">substack:post:144565066</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 18 May 2024 23:49:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/144565066/dea89c577069a66317453ab426b7bd07.mp3" length="30516353" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>1832</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/144565066/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「また、同じ夢を見ていた」住野よる ,ページ ７７ー９０]]></title><description><![CDATA[<p>第４</p><p>あの日から数日後、馬鹿な男子達に悪口を言ったり、弱虫な桐生くんを注意したり、荻原くんに宿なしハックの本を進めたりした後、このごろ毎日来ていた南さんのいる屋上で、私は空を見上げて、大変に満足な、まるで大きなハンバーグを食べきってしまったときのよりな満腹の息を吐きました。</p><p>私がそうしている理由、南さんにはばれているしょうに、南さんはずっと前と見たまま手並みのいい友達の背中を撫でています。</p><p>私は、この心の奥から行儀悪く溢れ出る気持ちをどう言葉にすればいいか精一杯考えてから、隣に座る南さんの方へと向きました。</p><p>「人生とは、ヤギさんみたいなものね」</p><p>「なんだよそりゃ」</p><p>「素敵な物語を読むと思うの。私、この本を食べて生きていけるかもって」</p><p>７８</p><p>「んなわけねえだろ」</p><p>「ええ、でも私、今お腹いっぱいよ。すっごく素敵なお話を読んだから」</p><p>私はこの興奮で体が爆発してしまわないか心配で、一度深呼吸し、それから息を吐きだすのと一緒にこっちを見てくれない南さんの名前を呼びました。</p><p>「南さん！凄いわ！こんなお話を書けるなんて！本当に凄い」</p><p>心から私は南さんへの尊敬を言葉にしました。</p><p>前に言って私の秘密、私もいつか物語を書きたいと思っている。でも本当はもう一つ秘密があったのです。実は、私は何度か物語を書いてみようとしたことがありました。でも、試しに書いてみると、全然上手くいかなくて、かっこいいトムや宿なしハックのような登場人物をこの世界に生きだすことなんて全然出来なくて、私は凄く落ち込みました。それはもう、おばあちゃんの焼いたマフィンが半分しか喉を通らなくらい。私は、このままやせ細ってしまうんじゃないかとすら思いました。</p><p>そんな経験のある私には、びっくりしてしまうような展開や、かっこい登場人物達を生み出す南さんは、テレビに出てくるどんな違い人よりも凄い人に思えたのです。</p><p>私はどうやったらこんな物語が書けるのか教えてほしくて仕方がありませんでした。</p><p>でも、南さんはどうしてか突然無口になってしまって、何を言っても「あっそ」としか答えてくれませんでした。</p><p>７９</p><p>「私、このお話を皆にも読んでほしいわ」</p><p>「やだよ。第一、読んでくれる人なんていない」</p><p>「もったいないわよ。こんなに素晴らしい物語、たくさんの人に読んでもらわなくちゃ。人生とは昼休みみたいなものよ」</p><p>「お弁当が美味しいねってか？」</p><p>「時間が決まっているの、その時間の中で素敵なものに触れなきゃ。私は皆の四十五分でこの南さんのお話を読んでほしいわ」</p><p>私は本当のことを言ったのに南さんは「お世辞はいいなだよ」と言って、私の手からノートを取り上げました。南さんは相変わらず、ノートを長くは持たせてくれません。本当は家に持って帰ってすぐに読み終わりた買った南さんの物語。屋上に来ないと読めないので、何日もかかってしまいました。私がジュースやアイスで汚してしまうと思っているのでしょうか。私は素敵が好きだから、そんなことはしません。</p><p>「まあいいわ。私が南さんの一人目のファンね。次のお話もとっても楽しみにしてる」</p><p>南さんはやっぱりこっちを見ずに手をひらひらと振って、突然空から何かが降ってきた見たいに上を向いて、こんなことを訊いてきました。</p><p>８０（４：５２）</p><p>「そういえば、幸せが何かの答えは見つかったのかよ」</p><p>私の心にはまだまだだ南さんの物語が足跡を残していたけれど、人の話を無視しちゃいけないのはひとみ先生から習っていたので、私は南さんからの質問にきちんと答えます。</p><p>「いいえ、色々思いつくことはあるのだけれど、皆をびっくりさせて先生に褒めてもらえるような答えはまだ思いつかないわね。実はあんまり時間がないのよ、今度の授業参観で考えの途中まででもいいから皆の前で発表しなくちゃいけないの」</p><p>「へえ」</p><p>南さんは、言葉を私に添わせるように相槌を打ってくれました。その相槌は私の体にすっとしみこんでいくようで、とても心地いい。南さんの膝の上の彼女は、お腹をくすぐられて、やっぱり気持ちよさそうにしています。</p><p>「もし何か思いついたら考えてね」</p><p>「簡単に思いつくかよそのあもん。でも、そうだな。最近はこうやってこの子の相手してる時はちょっとだけ、いつもより幸せ」</p><p>自分が褒められていることが分かるや否や、尻尾の短い彼女は南さんの手を舐めて「ナー」と鳴きました。上目づかいは女の武器だなて、プレイガールのつもりかしら？小さな友人を睨め付けながら、私は南さんが幸せであることがうれししくなりました。</p><p>８１（６：５８）</p><p>私は、私の好きな人達は皆幸せになって、嫌いな人は皆いなくなればいいと思っているから。</p><p>見ると、南さんの手首のかさぶたは、もう取れていました。</p><p>私はその場で立ち上がり、青い空に手が届くように思い切り背伸びをしました。今は棚の高いところにあるコップも取れないほどに小さいけれど、いつかは校庭にあるバスケットゴールに手が届くほどにはなってやろうという背伸びです。</p><p>私が立ち上がるのを見ると、小さいな彼女はこちらを見て名残惜しそうに南さんの膝の上から下りました。南さんはやっぱりこっちを見ません。</p><p>「じゃあね、南さん。また来るわ。次のお話早く書いてね、楽しみにしてるから」</p><p>「勝手にしろ」</p><p>「そうだ！幸せが何かって答え、まだわからないけど、でも私は南さんの物語を読めて幸せだったわ」</p><p>南さんは、また何も言わないで手をひらひらと振った、と、そう思ったのですが違いました。本当に小さい、子どもである私の声よりもずっと小さな声で言った言葉が、私の耳に風のように届きました。</p><p>「ありがと」。</p><p>南さんのいる屋上を気持ちのいい心いっぱいで離れた後、私は久しぶりにアバズレさんの家に向かうことにしました。久しぶり、と言っても何日か言ってなかっただけ。</p><p>８２（８：４４）</p><p>でもその何日かは、私とアブズレさんにとっては、いつもなら会わないはずのない日々なのです。</p><p>アバズレさんも、やっぱり私と同じことを思ってくれていました。川沿いにあるケーキみたいなクルーム色の建物、そこにつてものようにいてくれたアバズレさんは、コーヒーを飲みんがら私を迎えてくれました。</p><p>「久しぶりだね、お嬢ちゃん。元気にしてた？」</p><p>「ええ、落ち込んだこともあったけど、私はとても元気よ」</p><p>「そうか、お嬢ちゃんがキキでこの子はジジだったのか」</p><p>「まだ残念ながら魔法は使えないの。だからどっちかっていうとチャーリーとスヌーピーね。女の子と男の子、猫と犬って違いはあるけれど」</p><p>「いつか使えるようになるさ。ほら、入りな。今日はたまたまケーキと、それからミルクもある」</p><p>「いただくわ！」</p><p>アバズレさんの家でケーキを食べながら、私はここ数日どうしてアバズレさんのところに来られなかったのか、お話をしました。それから、南さんについて、アバズレさんに訊こうと思っていたことも、お話ししました。</p><p>「南さんは頭がおかしくないわ。だって、素敵なお話を書けるんだもの。だけれど、がおかしくないのに、自分の体を切るなんて、不思議なことだと思ってしますわ。アバズレさんには、南さんがどうしてそんなことをするのか、分かる？」</p><p>８３（１０：２９）</p><p>アバズレさんはショートケーキの最後のひとかけらを食べながら眉毛と眉毛の間に力を込めました。アバズレさんの眉毛は私のものと違って、シャキーンという音が鳴りそうな綺麗な形をしています。</p><p>「んー、そういう人はたまに見る。んで、本人から理由も聞くんだ。血が見たいとか、好奇心とか、落ち着くとか」</p><p>「南さんも落ち着くって言ってた」</p><p>「うん、それで、お嬢ちゃんは納得出来た？」</p><p>「全然よ。試しに自分の手首をつねってみたんだけど、ただ痛くて赤くなっただけだったわ」</p><p>「そうだろう？、結局さ、やってる人にしかわからないんだと思う。でも、わからなくてもいいんだと思う。特にお嬢ちゃんはさ。お嬢ちゃんはその子の傷を見て、自分を傷つけるなんてやめてほしいと思っただろ？」</p><p>「ええ、友達が痛い思いをするなんて嫌よ」</p><p>「そうだ。もしお嬢ちゃんが、自分を傷つけて理由がわかったとして、もしそんなことを始めたら、</p><p>８４（１１：４９）</p><p>私もやめてほしいって思う。だから、分かる必要なんてないと思う。前も言ったように、プリンの甘いに部分だけを好きでいられるのは、素敵なことだ」</p><p>「だけど、だけどね。アバズレさん。私は、南さんの気持ちをわかりたい気持ちもあるの」</p><p>「うん。そうだね」</p><p>アバズレさんはまるで人み先生見たいに指を一本立てました。</p><p>「お嬢ちゃん例えば今、私が頭の中で思い浮かべてる数字が分かる？」</p><p>突然の不思議な質問に、私はじっとアバズレさんの目を見て頭の中を覗けないかと試してみました。でも、私にはまだ魔法は使えないので、アバズレさんの頭の中はいつまで経っても見えませんでした。</p><p>「は、八？」</p><p>「外れ。正解は二十四。ほらね。誰も魔法みたいに人の心を分かるなんて出来ないわけだ。だから、人には考えるっていう力がある。お嬢ちゃんはその友達のことを分かりたい。でているのか、そうして、少しずつ知ってあげればいい。分かる？」</p><p>「ええ、凄くよく分かる」</p><p>「やっぱり、お嬢ちゃんはかしこい」</p><p>８５（１３：３０）</p><p>アバズレさんは私を褒めてくれましたが、違うと思いました。</p><p>本当に賢いのは、すぐにとてもわかりやすい答えをくれたアバズレさんだと思います。私はアバズレさんのゆっくりとした動きを丁寧に丁寧に見てしまいます。熱いコーヒーをカップから飲む綺麗で賢いアバズレさんはやっぱり、私がなりたい未来の私にぴったりと当てはまりました。それに南さんのように物語が作れて、おばあちゃんのようにお菓子が焼ければ、私は完璧に素敵な大人になってしまうことでしょう。ついでに、魔法も使えるようになれば言うことなし。</p><p>賢くて素敵なアバズレさんに、やっぱり私は今日もオセロで勝てませんでした。</p><p>帰り際、アバズレさんが、「授業参観頑張って」と言ったので、「もちろん、かしこいところを見てもらうわ」と約束をしてから私は夕焼けの下、家に帰ることにしました。</p><p>ミルクを飲んで上機嫌な彼女と川沿いの堤防の上を歩きながら、近くに迫った幸せについての発表会に向けて、夕焼けに相談をしました。もしかしたら、アバズレさんが言っていた、考える力は凄く大きなヒントかもしれません。</p><p>と、もうすこしで堤防を下りる階段にたどり着くというその時。私は何も気にせず進もうとしていたので、道の前から来る彼の存在に、少しだけ気が付くのが遅れてしまいました。</p><p>「あら、桐生くん。ごきげんよう」</p><p>８６（１５：３４）</p><p>私が声をかけると、荻原くんは、「こ、小柳さん」と言って一緒に歩いていた大人の後ろに隠れました。私が連れていた尻尾の短い彼女も後ろに隠れ、この場所の人見知りの多さが面白くて、私はくすくすと笑ってしまいました。</p><p>笑いながら、もう一つ嬉ししいことに気がつきました。私は、少し前からずっと気になっていたことの答えを知ることが出来たのです。</p><p>「こんにちゃ」</p><p>桐生くんと一緒に歩いていた男の人が優しい声をかけてきました。彼は、私が近頃何度も丘の下の公園で見かけていたその人でした。そう、どうしても思い出せなかった彼は、桐生くんのお父さんだったのです。一度だけ、運動会で見たことがあったのですが、その一回きりだったから思い出せなかったのでしょう。私は、喉に詰まったものが取れたような、とてもいい気持ちになれました。</p><p>「こんにちゃ！」</p><p>私は元気に、桐生くんのお父さんに挨拶を返します。まだお父さんの後ろに隠れている桐生くん。まるで私がいじめている見たいだからやめてほしものです。</p><p>桐生くんのお父さんは、今日はいつも私が見るひどく落ち込んだ顔はしていませんでした。桐生くんのお父さんも、私のように色々あったけれど、今は元気なのでしょう。</p><p>８７（１７：１１）</p><p>それは、父もいいことです。</p><p>私と桐生くんのお父さんはありふれたお話をいくつかしました。</p><p>「それじゃあ、また今度の授業参観で」</p><p>そういう挨拶をしてから私お桐生くん親子はお別れをします。桐生くんは、最後に、「じゃ、じゃあね」というまで何も喋りはじませんでした。</p><p>「あの子、あんなんだけれど、とえても素敵な絵を描くのよ」</p><p>後から、小さい友達にそう教えてあげると、彼女は半信半疑なのか、首を頷げて、「ナー」と鳴きました。単に、人間の男の子には興味がないだけなのかもしれません。</p><p>友達と別れ家に帰ると、珍しいことがありました。お母さんが私よりも先に家にいて、しかも夜ご飯まで出来上がったのです。それも、私の好きなメニューばかりだったのですから、私はもしかすると自分の誕生日を間違えて覚えていたかしらと思ったほどです。</p><p>お母さんの料理は美味しいです。お母さんは忙しいので、近所のスーパーでお惣菜を買ってくれることもとても多いけれど、やっぱりお母さんが作ってくれる料理は格別です。</p><p>私は大好きなお母さんの大好きな料理を美味しく食べていました。</p><p>でも、途中で、「あれ？」と、おかしなことに気がつきました。お母さんが、全て料理に手をつけず私を見ているのです。私はそんなにがつがつしていたかしらと恥ずかしくなりましたが、どうやら、そうではありませんでした。</p><p>８８（１９：２９)</p><p>私がお母さんの方を見ると、お母さんはとても真面目な顔をして、私の名前を呼びました。そのことに、とてもきらな予感がしました。大人、そう、子供もはそんなことはありません、大人です。大人がこういう真面目な顔をするときは、なぜかとても嫌なことを言う時がほとんどなのです。私が好きあなひとみ先生のあの真面目な顔えとは種類が違います。怖い先生が窓を割った犯人を探すときもそうでした。お父さんが私の誕生日をおぼれててプレゼントを買い忘れた時もそうでした。たまに、相手をびっくりさせようとして、とても嬉しいことの前にそういう顔を作るときもあるけど、そういう時は凄く珍しい。</p><p>それでも私は、これが私をびっくりさせようとしているお母さんの演技だったらどれだけ素敵だろうと思いました。しかし、そうでないことは、お母さんの言葉が「ごめんなさい」から始まったことで、すぐに分かりました。</p><p>お母さんは言いました。お母さんもお父さんも、当日遠くまで出張に行かなくちゃいけなくなった。だから、本当はとてもいきたかったし楽しみにしていたし心から残念なのだけれど、授業参観には行けなくなった。</p><p>お母さんの言ったことを聞き終わった私は、本当に一歩だけ、部屋の中が暗くなった感じがしました。その暗さにならって、私はその場でただ落ち込んで、唇をとがら背ながらハンバーグを食べることも出来たでしょう。</p><p>８９(２１：３９）</p><p>でも、そうはしませんでした。１秒暗くなった感覚と、これまで私がどれだけ楽しみにしていたかと言う気持ちを、まるで縮んだバネみたい使って爆発してしまったのです。</p><p>「来てくれるって言ったじゃない！」</p><p>私の声が大きこと、お母さんは知っている</p><p>でしょう。なのにお母さん驚いた顔をしたのは、私がお母さんに対して怒ったのが久しぶりだったからです。</p><p>久しぶり、だったけれど、本当はずっと思っていたことがありました。</p><p>「いっつも！いっつもお母さんは約束を破るわ！お父さんもよ！」</p><p>「本当にごめんさい。でも、どうしても行けないの」</p><p>「どうしていつも仕事を選ぶの！なんで！</p><p>お母さんは説明しました。仕事が大切な理由。きちんと、私にもわかるようにわかりやすく。でも、私はお母さんにそんなことを説明してはしかったわけじゃありません。</p><p>私は思いました。お母さんは私のことをわかってない。それはしょうがない。でもアバズレさんのいうように、考えてくれてすらないじゃないいって。</p><p>だから、そんなこと、絶対に言っちゃいけないってこと、かしこい私、はわかっていた、ははずのに、言ってしまいました。</p><p>９０</p><p>「だったら、お父さんもお母さんも仕事が忙しくない家に生まればよかった！」</p><p>お母さんを傷つけてしまったこと、すぐにわかりました。でも、止められなくて、お母さんもそうだったのでしょう。「しょうがないでしょう！」とお母さんが怒鳴るのを聞いて、私はもうそれ以上は何も食べずに部屋んい戻り、ベッドにもぐりみました。</p><p>途中までしか食べなかった晩ご飯。お服はすぎませんでした。</p><p>人生は、ヤギみたいと言ったけど、もしかしたら宇宙人みたいなものかもしれないと思いました。物語や、嬉しさだけでなく、私は悲しさや失望でもお服がいっぱいになることをこの時初めて、知ったのです。</p><p>でも、やっぱりお服が空いてお父さんもお母さんも寝ている夜中、私はキッチンとおいてある食パンを食べました。</p><p>次の日の朝、お母さんが用意してくれた朝ご飯は、一口も食べませんでした。</p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/b7b</link><guid isPermaLink="false">substack:post:144415644</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 11 May 2024 19:41:58 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/144415644/a6812c3670af2ebec80feaff62e26506.mp3" length="25189874" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>1499</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/144415644/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「また、同じ夢を見ていた」住野よる ,ページ ６１ー７７]]></title><description><![CDATA[<p>次の日から私は、とても難しい選択を迫られることになりました。</p><p><strong>「人生って、かき氷みたいなものよね。たくさん好きな味があるのに、全てを食べることは出きないの。お腹壊しちゃうもの」</strong></p><p>私は選ばなければなりませんでした。アバズレさんと、おばあちゃんと、南さ。全員のところに行って遊んでいてはお母さんとの約束の時間を過ぎてしまいます。だから、行ける場所は多くても二つ。それは、イチゴ味とレモン味の中から二つを遊ぶのと同じくらい難しい問題でした。</p><p>「それでなんで、私のとこに来てんだよ」</p><p>そう言いながら、むすっとした顔で南さんはペットボトルの麦茶を飲みました。</p><p>「あら、昨日は勝手にしろって言ったわ」</p><p>「学校の友達と遊んでろ」</p><p>「学校に友達なんていないわ」</p><p>「なんだよ、本当に一人ぼっちかよ」</p><p>「それは違うわよ。ちゃんと友達はいる。この子も南さんも」</p><p>「私は勝手に友達にすんな」</p><p>ふんっと鼻を鳴らした南さんは空を見上げました。私も真似をすると空には島が飛んでいました。</p><p>６２</p><p>次のひから私は、とても難しい選択を迫れることになりました。</p><p>「人生って、かき氷みたいなものよね。たくさん好きなあんじがあるのに、全てを食べることは出来ないいの。お服壊しちゃうもの」</p><p>私は選ばなければなりませんでした。アバズレさんと、おばあちゃんと南さん。全員のところに行って選んでいておお母さんとの適当の時間を過ぎてしまいます。</p><p>だから、行ける場所は多くても二つ。それは、いちご味とレモン味とソーダ味の中から二つを選ぶのと同じくらい難しい問題でした。</p><p>「それでなんで、私のとこに来てんだよ」</p><p>そういいながら、むすっとした顔で南さんはペットボトルの麦茶を飲みました。</p><p>「あら、昨日は勝手にしろって言ったわ」</p><p>「学校の友達と遊んでろ」</p><p>「学校に友達なんいないわ」</p><p>「なんだよ、本当に一人ぼっちゃかよ」</p><p>「それは違うわよ。ちゃんと友達はいる。この南さんも」</p><p>「私は勝手に友達にすんな」</p><p>ふんっと鼻を鳴らした南さんは空を見上げました。私も真似をするとそらは鳥が飛んでいました。</p><p>６３</p><p>もしも翼があったら、ベッドで寝る時に大変そうだなと思いました。</p><p>「南さんに会いに来たのは南さんのことを全然知らないからよ。私、もっと南さんのことを知れたいもの」</p><p>「私のことなんか知らなくていいよ」</p><p>「そんなことないわ。人生とは和風の朝ごはんみたいなものなのよ」</p><p>「なんだそりゃ」</p><p>「知る必要のないことなんてないの」</p><p>南さんは少し考えてから、「味噌汁か」と言い、それから、「偉そうに」とも言いました。</p><p>「偉くないわ。別に偉くなりたくもないし、それより、もっと賢くなりたい」</p><p>「すでに偉そうな奴が偉くなりたくないってのは、お菓子お話だ」</p><p>「偉くなったら、日曜日に家族でお出かけする時間も作れないんでしょ？そんなの偉くなる意味、ないわ」</p><p>私はそれだけしか言いませんでした。なのに、「親のこと、言ってんのか？」</p><p>南さんがそう言ったのには驚いてしまいました。さすがは高校生さんだと思います。だけど私はそれに頷くのがなんとなく嫌で、黙っていると南さんは体操座りになって膝を抱えてから「賢くなるのも別にいいことじゃないかも知れないよ」と言いました。</p><p>６４（３：１９）</p><p>「そんなことないわ。私、すっごく賢くなりたいの。物語だって、賢くならないと書けないでしょう？バオバブっていう名前の木があるなんて「星の王子さま」で初めて知ったわ。知る薔薇がいることもね」</p><p>「んな薔薇あるか」</p><p>「え、じゃあバオバブも本当はないの？」</p><p>私はバオバブを生まれてまでみたことがないかったで不安になりました。でも、南さんはさすがは高校生さんです。</p><p>「バオバブはあるよ。百年以上かけて育つ大きな木。地球上で一番大きって言われて、一番最初の木っていう言い伝えもある。それいバオバブで枝が根っこみたいな形をしてるんだけど、それは神様が嫉妬深いバオバブに怒ってさかさまにしちゃったんだって」</p><p>「バオバぐが誰に嫉妬したの？」</p><p>「自分よりスリムなやしの木や、果実を実イチジクらしい」</p><p>私は、心の奥から感心しました。</p><p>「すっごくユニークで素敵な話ね。やっぱりさすが、南さん」</p><p>６５</p><p>「別に言い伝えがあるっていうだけだよ。私が作ったんでもなんでもない」</p><p>「そうだけどそんな面白い話を知ってるのは、南さんが私よりずっとかしこいからだわ」。</p><p>私も賢くなって、面白いお話をいっぱい知りたい」</p><p>南さんは私にもバオバブにも興味なんてないというみたいに「ふうん」とだけ。</p><p>でも、南さんが嫌な気持ちでないことはすぐにわかりました。私が他にも面白い言い伝えを聞いてみたくて南さんにお願いすると、彼女は色んなことを教えてくれたからです。</p><p>いくつかしてくれた南さんのお話の中で一番素敵だなと思ったのは、英語で「薔薇の下で」というのは「秘密」という意味だというお話です。私はまだ英語を話せませんが、いつか大人になって話せるようになったら、きっと使ってみたいと思いました。</p><p>今日は南さんの話に夢中になってしまいました。だから気が付いてたら、おばあちゃんの家に行くこともアブズレさんの家にいくこともすっかり忘れて、私は家に帰る時間を迎えてしまいました。</p><p>次の日、私は朝から南さんと昨日のようなお話がしたかったのですが、どんなにつまらなくても学校には毎日行くことになっています。</p><p>馬鹿な子は馬鹿なままだし、隣の席の桐生くんはこそこそと絵を隠すので、相変わらず学校はつまらないところだったけれど、一つだけいいことがありました。</p><p>６６（６：５５）</p><p>昼休み、私が一人で図書室にいると、そこに<strong>荻原くん（おぎわら）</strong>が来たのです。私は迷わず荻原くんに話しかけることにしました。なぜなら、昨日南さんに教えてもらったことを誰かに話したかったけれど、話す勝手が誰もいなかったからです。</p><p>荻原君が図書室の端っこにいた私に気が付かずに出て行こうとしたところを、私はさも今ちょうど出ようとしていたような顔で追いかけました。</p><p>「荻原くん」</p><p>「あ、小柳さん。図書室にいたんだね、気づかなかった」</p><p>「ええ、何を借りたの」</p><p>私が彼の持っていた本を指さすと、彼は嬉ししそうにその表紙を見せてくれました。新しい本をてに取った時の嬉ししさを知っている私は荻原くんの表情の意味が全部わかりました。</p><p>「白い家の伝説」ね、私も読んだわ」</p><p>「うん、星の王子さま」と同じでフランスのお話って知って、読んでみたくなったんだ。」</p><p>なるほど、さすがは荻原くんです。本の選び方も、そして私の話したいことへのレールを敷いてくれることも。</p><p>私は、敷かれたレールに乗って、昨日南さんに教えてもらったバオバブの話や薔薇の話を、さも自分が最初から知っていたみたいに荻原君に話しました。</p><p>６７</p><p>荻原君はいちいち驚いてくれました。こんな話を面白いと思うのはきっとクラスで私と荻原君くらいのものです。どうしてかというと、もちろんかしこいから。</p><p>話しても話しても私は満足しませんでした。だけど、私と荻原くんの会話は突然終わりました。廊下の向こう側、私がほとんど話したことがないクラスの男子が荻原くんの名前を呼ぶと、彼はまるで私と話していたことなんて忘れてしまったように向こうへ行ってしまったのです。しょうがないことです。荻原君は賢いだけではなく、友達も多いのです。</p><p>結局、話し足りなかったことは、つまらなくない放課後に発散することにしました。青空の下、コンクリートの床の上に座って、私は南さんに今日のことを話します。</p><p>「色気づいてんな」</p><p>「別にその男の子の髪は茶色じゃないわ」</p><p>「そういう意味じゃなえよ」</p><p>南さんは今日も口をへの字に無げていました。でも、別に怒っているわけではありません。私には少しずつ南さんのことが分かってきました。</p><p>「そういえば、もうすぐ「ハックルベリー・フィンの冒険」読み終わるわ」</p><p>「だったらなんなんだよ」</p><p>６８（９：５４）</p><p>「南さんの書いたお話が読めるってことよ。すっごく楽しみにしてるの」</p><p>「そんなの知らないよ」</p><p>機嫌が悪そうな南さんのお尻の下には、いつも同じ色のノートが狭まっています。きっと私が来るまでお話を書いていたのだと思います。</p><p>「じゃあ、また来るわ」</p><p>「勝手にしろ」</p><p>南さんの「勝手にしろ」はアバズレさんの「またね、お嬢ちゃん」と同じ意味。私は南さんの背中に手を振りました。この日は、それからおばあちゃんの家に寄って南さんにしたのと同じ話をしました。とても、いい日でした。</p><p>最初、国語の授業の時間を私は難しい気持ちで迎えます。楽しみなんだけれど、なんだかとても長いのぼり階段の前に立たされているような。つまりはファンタジーの世界で勇者が大きなドラゴンの前にたった時と同じような心なのだと思います。私はドラゴンや長い坂を見ても頑張って立ち向かえるタイプだけれど、中には身がすくんでしまう子もいます。隣の席の彼がそう</p><p>「ねえ、今はどんな絵を描いてるの？」</p><p>６９（１１：２７）</p><p>「え、いや、別に」</p><p>そう答える桐生君（きりゅう）は今日も絵を描くことが幸せだとは自分から言いませんでした。桐生君がベアで大丈夫なのかしら、私は冒険をともにする仲間に不安を覚えはじめました。</p><p>隣の席なので、桐生君と一緒に給食を食べて、それから私はやっぱり一人で図書室に行って、放課後、今日も南さんのところに行くことにしました。理由はきちんとありました。</p><p>「冒険には仲間が多い方がいいもの」</p><p>「ナー」</p><p>尻尾のちぎれた彼女も南さんのことが好きなようでした。私達の見た目の全然違うけれど、人の趣味はとてもよくあうのです。</p><p>いつもの屋上、私がきたことを見つけると南さんはぶっきらぼうに「また来たのか」と言いました。もちろんおばちゃんの「よく来たね」とおのじ意味です。</p><p>私は体操座りの南さんの横に、同じ格好で座りました。</p><p>「ごきげんよ、南さんはごきげん麗しゅう？」</p><p>「なんそりゃ」</p><p>とても上品に挨拶したのに南さんは私の言葉を口に含んで地面にぺっと吐き捨てるよううに返事をしました。</p><p>７０（１３：１０）</p><p>でも、私にはもうばれています。それは、南さんがわざとそう聞こえるようにしているんだって。</p><p>「別に麗しくないよ、雨降りそうだし」</p><p>「天気予報を見たけれど、今日は雨は降らないって行ってたわ。１０パーセントだって。九人はは雨が降らないって言ったけど、一人だけ雨が降れって言ったわけよね」</p><p>九人に反対されるその一人ぼっちのことを考えると応援してあげたくもなるけれど、そう岩けにはい来ません。雨がふることの屋上で南さんに会えなくなってしまいます。</p><p>「そういう意味じゃねええよ、天気予報のパーセントってのは」</p><p>「え、そうなの？」</p><p>「あれは、今日みたいな天気の日が昔に何日があって、そのうち何日雨が降ったがってことだ。つまり１０パーセントっていうのは、今日みたいな日が例えば前に十日あって、そのうち一日だけ雨が降ったってこと。だから、一人だけ仲間外れにされてるわけじゃない」</p><p>さすがは南さん、と私はまた感心しました。そして、冒険に出るのにぴったりな仲間を見つけたことに、とても嬉しくなりました。</p><p>「私は勇者で、この子が妖精、南さんは森に住む賢者でいいかしら？」</p><p>「何言ってんだお前」</p><p>７１（１４：４５）</p><p>「今日はね、訊きたいことがあったのよ」</p><p>私は早速切り出しました。好きなものは最初に食べちゃうタイプなのです。</p><p>「物語のこと？」</p><p>「それもあるけど、違うわ。私ね、今授業でとても難しい問題に取り組んでいるの」</p><p>「算数とか？それくらい自分でやれよ、ガキ」</p><p>「違うわよ。算数なら自分で解けるわ。でも、この問題なすごく難しいの。国語の授業でやってるんだけど、幸せとは何か？って問題よ」</p><p>「幸せ。。。」</p><p>「そう。南さんにとっての幸せ何かを聞きたいの。ヒントにするわ」</p><p>南さんは、すぐには答えませんでした。足の上に乗った黒い彼女の頭を撫でながら、今日は曇り気味の空を見上げます。</p><p>そして、少し経って口を開いた南さんから聞こえてきた声も、曇り気味でした。</p><p>「幸せなんて、そんなもん分かんないよ」</p><p>「物語を書いてる時は？幸せじゃない？」</p><p>「書くのは楽しいけど、それが幸せかは分からない。幸せって、もっと満たされた状態だろ。こう、心がいい気持ちいっぱいになるような」</p><p>７２（１６：１３）</p><p>南さんは幸せについて、とてもわかりやすく考えを教えてくれました。すぐにそんなことを言えるなんて、さすがは高校生さん。私は早く歳を撮りたいと思いっました。</p><p>「なるほど、だから私はクッキーにバニラアイスを乗せると幸せを感じるのね」</p><p>そして、私が行くことでアバズレさんやおばあちゃんは心をいい気持ちでいっぱいにしてくれている。私は、この空が晴れてしまいそうな、とても嬉しい気持ちになりました。</p><p>南さんは、どんな時に心がいっぱいになるの？」</p><p>今日は血の出ていない南さんの腕を見ます。南さんは自分で切った癖に、かさぶたをさっと手で隠して、それから、声に溜息を雑じらせました。</p><p>「ないよ。そんなの」</p><p>「ないって、じゃあ幸せなことが南さんにはないってこと？」</p><p>「かもね」</p><p>南さんは、南さんの真似をした私の真似をしました。</p><p>「本の読むは？お菓子を食べる時は？」</p><p>「楽しい、美味しい。でも、幸せかは分からない」</p><p>南さんはぶっきらぼうを演じるみたいに言いました。</p><p>「お母さんと一緒に夜ごはんを食べる時は？」</p><p>７３（１８：０５）</p><p>「私、母親も父親もいないんだよ」</p><p>「いない？別々に暮らしてるの？」</p><p>私は、さすが高校生さんだと思い、「死んだんだよ」</p><p>南さんは、言いました。</p><p>私が驚いて、少しな口を開けっぱなしにしていると、南さん溜息をついて私のふる</p><p>唇を指で無理矢理に閉じました。そうして、もう何度目かの溜息をつきます。私の目を見てはくれませんでした。</p><p>「死んだんだ。ずっと前、事故で」</p><p>南さんは、ぐっとスカッとの裾握りました。</p><p>「親が死んで大分経つから、もう泣いたりはしない。でも、幸せじゃないってことくらい、ガキのお前にでも分かるだよ」</p><p>南さんは私の目を見ませんでした。だから、まだ気づかれていませんでした。南さんの膝の上の彼女が、私を見ていたので、私は慌てて彼女の小さな手で塞ぎます。</p><p>「だから、悪いけどお前の宿題は助けてやれ」</p><p>南さんの言葉を止めてしまったのは、私です。ついて、南さんに私の目を見られてしまったのです。</p><p>７４（１９：４８）</p><p>私の目が言葉を止めたのです。南さんは私の顔を見て、とても綺麗な動きでポケットから、今日にそれを使います。</p><p>「やるよ、それ」</p><p>私は結局、その日、南さんとそれ以上お話しすることだ出来ませんでした。後でよく見ると、南さんが私にくれたハンカチは、私が前にお父さんから買ってもらったものと同じ柄で、南さんが私にくれたハンカチは、私がm、前にお父さんから買ってもらったものかもしれないと思いました。</p><p>南さんと別れて、おばあちゃんは私にお菓子を勧めるよりも先に「どうしたんだい？なっちゃん」と私の名前を呼びました。</p><p>私は、おばあちゃんに出されたオレンジジュースを飲みながら、南さんの話をしました。いえ、本当は、私が南さんの大事なお話をきちんと聞いてあげられなかった話をしました。</p><p>私はもしかしたらおばあちゃんに怒られてしまうかもしれないと思いました。それくらい、私はひどい子だったのです。でも、おばあちゃんは出来たてのフィナンシェを私にくれました。</p><p>７５（２１：５０）</p><p>「その南さんって子は、嬉しかったと思うよ」</p><p>おばあちゃんは不思議なことを言いました。私は首が取れても仕方がな勢いで首を横に降りました。</p><p>「そんなことないわ」</p><p>「いいや、その子は嬉ししかったんだ。きっと、その子は初めて自分のために泣いてくれるなっちゃんに出会ったんだ。だから、大切なハンカチをくれたんだよ」</p><p>「私は、濡れてくちゃくちゃになったハンカチを見ました。</p><p>「だから、気に病む必要なんて全くない。その南さんに、謝る必要もない。だけどね、なっちゃん、一つだけおばあちゃんと約束」</p><p>おばあちゃんの目を、私はじっと見てくんと頷きます。</p><p>「次、その南さんと会う時は絶対に笑顔で会うの。もしも、なっちゃんが南さんのことを好きなんだったらね」</p><p>「私、南さんのこと好きよ」</p><p>「だったら、南さんの辛い思い出よりもいっぱい、なっちゃんの笑顔でいい思い出を作ってあげなきゃ」</p><p>「そんなこと出来ると、出来るかしら」</p><p>７６（２３：５８）</p><p>珍しく弱気な私の細い肩に、おばあちゃんはそっと柔らかい手を置きました。</p><p>「人は、悲しい思い出をなくすことは出来ないの。でも、それよりたくさんのいい思い出を作って、楽しく生きることは出来る。なっちゃんの笑顔は、南さんや私にそうさせてくれるくらいの素敵な力を持ってるよ」</p><p>「そう、かしら」</p><p>「ハンカチをくれた時の南さんの顔を想い出します。私は、じっと目を瞑って考えました。この、周りの子も達よりは少しこくて、素敵な大人達にはまだ届くかない私の頭’’で精一杯考えます。そうして、一つ、あることを決めました。</p><p>しばらくぶりに下を向いて目を開けると、光る目を持つ友達と目があって、私は彼女を膝の上からどかして立ち上がります。</p><p>「おばあちゃん、私、今日は帰る。急いで「ハックルベリーフィンの冒険」を読み終わらなくちゃいけないの」</p><p>「ああ、そう決めたならそうしたらいい。お菓子は？」</p><p>「それはいただくわ」</p><p>甘く柔らかいフィナンシェは、まるで太陽がお菓子だったらこんな味なんだろうなという味をしていました。気づけば曇りがちだった空にも太陽が出ていました。</p><p>７７</p><p>その日の帰り道、私はまた、丘の下の公園でこの前見た大人の人を見かけました。でもやっぱり彼が誰なのか、思い出すことは出来ませんでした。</p><p></p><p></p><p></p><p></p><p><strong>\</strong></p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/5fe</link><guid isPermaLink="false">substack:post:144100720</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Tue, 07 May 2024 20:27:19 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/144100720/bf7854b430e2ff6913ccd1c850dbda68.mp3" length="26594642" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>1586</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/144100720/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「また、同じ夢を見ていた」住野よる ,ページ 47−６１]]></title><description><![CDATA[<p>第３</p><p>階段の終点近くに座っていた南さんと私は同時に悲鳴をあげ、尻尾のちぎれた彼女だけが嬉しい屋上にかけあがりました。</p><p>４８</p><p>南さんはカッターをかちゃんと石の床に落とします。私は驚いてから、南さんとカッターと南さんの手首を身比べて、また驚きました。南さんの手首からは、赤い血が滴っていたのです。</p><p>「なんてことしてるの！治療しなくちゃ！」</p><p>「あ、あんた、何？」</p><p>「ばんそうこう持ってるから、これ貼って病院行きましょう！」</p><p>「ちょ、あのね、大丈夫だから騒がないでくれる」</p><p>慌てる私に対して、南さんはもう落ち着いていました。彼から知ったことですが、さすがは高校生さんです。</p><p>私は南さんのお願いを聞くため、ひとみ先生に教えてもらった方法でどうにか落ち着こうと思い、すっはっと息をよく吸い込んで吐きました。そうすると私の心に入った空気が隙間を作って、少し大きめのパジャマを着た時みたいに、気持ちがゆるりとするのです。</p><p>すーはー。すーはー。すーはー。</p><p>何度か深呼吸をして、気持ちがゆるゆるになった頃、私はやっと南さんにハンカチとばんそうこうを差し出すことに成功しました。すると南さんはしぶしぶ「持ってるよ」と言いながら、自分のハンカチで手首を拭きました。私は出したばんそうこうは、屋上の床に置かれたまま使われませんでした。</p><p>４９</p><p>私は、口をへの字に曲げた南さんの手首を見ながら、思ったことを言いました。</p><p>「頭おかしくなっちゃたの？」</p><p>南さんはへの字をゆっくり動かして、退屈そうに答えました。</p><p>「かもね」</p><p>「なるほど、本当に頭がおかしくなると、自分の腕を切っちゃうのね、じゃあ私にはきっと無理。痛いのは嫌いだもの」</p><p>「私だって嫌いだよ」</p><p>「それなのに腕を切るなんて、やっぱり頭がおかしいわ」</p><p>「うるさいな。さっさとどっか行け」</p><p>私は南さんの言うことは聞かず、屋上に上がりました。</p><p>尻尾のちぎれた彼女と南さんの横に座って、血が出た手首をそうっと観察します。南さんが嫌そうな顔をした気がしましたが、怪我をしてる人を放ってはおけません。その痛そうな切り傷は、見ていると自分にうつってしまいそうな気がして怖くて、私は顔を南さんの顔へと向けました。</p><p>「何見てんだよ」</p><p>５０</p><p>「腕よ、凄く痛そう」</p><p>「子供はさっさと帰れ」</p><p>「南さんはどうしてこんなところにいるの？」</p><p>「関係ないいでしょ。って、その南ってのは何？」</p><p>「名前、書いてあるじゃない。小学生でもそれくらい読めるわ」</p><p>私は、南さんの紺色のスカートに刺繍してある文字を指差すしました。南さんの服は、制服と呼ばれるもので、その正方形みたいな規則正しさを、いつか私も着て見たいなと思っていました。</p><p>けれど南さんは自分で自分のスカートを見て、なぜだか溜息をつきました。</p><p>「どうしてたの？」</p><p>「別に、どうもしない」</p><p>「一人なの？」</p><p>「。。。別にいいでしょ、一人でも。誰かと一緒にる必要はない」</p><p>「確かに。それには私も同じ考えを持っているわ」</p><p>「子どもの癖に違そうな喋り方」</p><p>「違くないわ。まあでも、そこらの子ども達よりは、違いかも、本の素敵さを知っているもの」</p><p>５１ (5:02)</p><p>「あんた。嫌われてんでしょ？」</p><p>「かもね」</p><p>私は南さんの真似事をしました。南さんはしかめっ面のまま、尻尾のちぎれた彼女を見ました。彼女も、南さんをを見つめて、首をかしげます。彼女きっと私と同じことを不思議に感じているのです。彼女は喋れないので、私は代表してそれを訊きます。</p><p>「ねえ、南さん」</p><p>「あ？」</p><p>「どうして腕を切っていたの？」</p><p>「。。。なんで、んなことを会ったばっかりのあんたに話さなくちゃいけないの？」</p><p>「いいじゃない。私、言いふらしたりしないわよ」</p><p>南さんはしかめっ面のまま、ぷいっと顔をそっぽこ向けました。だから、答えてくれないと思ったのだけれど、それは私の早とちりでした。</p><p>ややあって、南さんは静かに答えてくれました。</p><p>「別に、落ち着くの」</p><p>「落ち着くっていうのは、息を吸って心に隙間を作ったり、木で造られたおうちで太陽の匂いをかぐことを言うのよ」</p><p>５２</p><p>「それと同じように、私は落ち着くんだ」</p><p>「おかしな話ね」</p><p>「。。。ためしにやってみる？」</p><p>南さんは、血がついて固まったカッターの刃をチキチキチキと出して私に」向けました。私は慌てて首を横に振ります。</p><p>南さんはカッターをしまいながら少しだけ笑ったように見えました。本当は分かりません。南さんの目は、ほとんどが前髪で隠れていましたから。</p><p>「私が本当にやばい奴だったらどうすんだ。あんたみたいなガキ、刺されるよ」</p><p>「大丈夫よ。南さんからは、嫌な匂いがしないもの」</p><p>「何が大丈夫なんだよ」</p><p>嫌な大人の匂いがしないのよ」</p><p>私は、大人じゃないからね」</p><p>私は南さんの手首がやっぱり気になって、勇気を出して手を伸ばし、触ろうとしました。でも南さんはさっと手を引っ込めて膝を抱えてしまったので、私の手は空気に線を描きます。</p><p>「５３」</p><p>「腕を切って落ち着く人がいるなんて、世界はまだまだだわからないことだらけ」</p><p>「子どもの癖に違そうに」</p><p>「ねえ、私、この場所があるんて知らないかったわ」</p><p>「あっそ」</p><p>「南さんはいつもここにいるの？」</p><p>小さな友人が尻尾を揺らしながら屋上を歩きまわり始めたので、私も立ち上がって彼女の後ろを追いかけます。歩いてみると、思ったよりも屋上は広いことが分かりました。南さんの手首の血が見えるくらい近くに戻ってくると、南さんは「何うろちょろしてんだよ」と言った後「私も最近見つけた」と言いました。</p><p>「ここで何をしているの？」</p><p>小さな彼女を胸に抱え上げてくるくるまわっていると、胸元からうめき声が聞こえてきたので放してあげました。彼女は地面がなくなったようにふらふらしながら、南さんの足元でぽてんこけ、私はそれを見て笑います。</p><p>「いじめるなよ」</p><p>「いじめてないわ。遊んでるの」</p><p>「南さんは黒い毛並みが気に入ったみたいで、彼女の背中をなでました。彼女が気持ちよさそうに可愛い声で鳴くのを聞いて、おべっかまで使えるなんてやっぱり彼女は悪い女だわ、と私は思いました。</p><p>５４（９：２０）</p><p>「それで、南さんは何をしているの？私だったから、こんな広い場所があるなら踊るかな？南さんもそう？</p><p>「踊らねええよ、別に、座ってたり、空を見たりするだけ」</p><p>「あとは腕を切ったりね。よく見たら、何本も切った痕があるじゃない。本当に死んじゃうわよ」</p><p>私が指さすと、南さんは自分の腕を眺めて「ふう」と息を吐きました。どういう意味なのかは、分かりません。この話を続けていいのかも、分かりませんでした。南さんは、話をしたいようなしたくないような、そんな難しい顔をしていたのです。子どもの私が、きっとしたことのない顔だと思いました。私はしたい話はするし、したくない話はしません。</p><p>私は、南さんのした顔についてアバズレさん達と話しあってみようと思いました。大人のことは、大人に訊きましょう。代わりに、実はもう一つお話ししたいことがあったので、私はそっちに目を向けることにしました。</p><p>「ねえ、南さん」</p><p>「んだ、うるさいなあ」</p><p>（５５、１０：５５）</p><p>「私、実は南さんは絵を描いてるんじゃないかと思っているんだけど」</p><p>「どうしたんだ、突然」</p><p>私は、南さんが密かに体の陰に隠していたノートとペンを覗き込みました。私の言いたいことがわかったのか、南さんはすぐにノートとペンをお尻の下に敷いて、あんたが見たのは幻だよ、ノートなんてないよ、という顔をしましたが、私はそれが嘘だとわかるくらいかしこいので、南さんのお尻を指さしながら言いました。</p><p>「なぜ、絵を描いている人はそれを隠すのかしら。うちのクラスにもいるのよ、とっても素敵なことなのに、絵を描いているのを知られるのが嫌な子が。どうして披露するのを嫌がるの？」</p><p>「。。。。」</p><p>しばらく、南さんは空を見上げて黙っていたしたが、黒い小さな彼女がモンシロチョウを追いかけだすと、また「ふう」と息を吐いて、言いました。</p><p>「絵じゃない」</p><p>南さんは少しだけ間を空けて、まるで勇気を振り絞るように、言いました。</p><p>「文章を書いてる」</p><p>「文章？日記を書いっているってこと？」</p><p>(５６）</p><p>「違う。。。お話を、書いてる」</p><p>「ええ。。。つごく素敵」</p><p>一瞬、つぶれてしまうんじゃないかと心配になるくらいギュッと目をつぶった南さんは、私の心から飛び出た言葉に驚いた顔をしました。少し、私の声が大きすぎたのかもしれません。</p><p>でも、南さんは私の雄たけび驚いたんじゃないとすぐに分かりました。南さんは、とても不思議なことに驚いていたのです。</p><p>「笑わ、ないの？」</p><p>彼女の言葉の意味が、私には分かりません。</p><p>「笑う？笑うですって？私が？まだ面白いショックを読んでもないのに、笑えるわけないでしょう。もし物語を書いている人を笑うって意味だったら、私、本を読んでいる最中にお腹がよじれれて死んじゃうわ。南さんは、物語を書いている人を見たらそれだけで面白くて笑うの？」</p><p>私の質問に、南さんは首をぶんぶんと右に左に振りました。揺れる前髪、初めて木ちゃんと覗いた南さんの目は、アブズレさんやおばあちゃんと同じでとても綺麗でした。</p><p>「そんなわけない！」</p><p>５７、１４：１０</p><p>南さんは、首を振るのをやめて私みたいに突然大きな声を出しました。私は驚いたりしません。こんなことに驚いていたら、私は自分にびっくりししすぎてやっぱり死んじゃうことでしょう。</p><p>驚いたりしなカッタ私は、南さんにきちんと正直な今の気持ちをお願いしてみました。</p><p>「ねえ。その物語を読ませて」</p><p>その言葉にも、南さんは「えっ」と驚いた様子でした。物語があれば、それを読みたいと思うのはとて自然なことだけれど、私ぐらいの歳の子が普通そうじゃないのは知っているので、南さんの驚きは少しだけ分かりました。</p><p>「私、さっきも言ったけれど、物語の素敵らしさを知っている歌詞こい子なのよ」</p><p>「だから何だっていうの、嫌だよ」</p><p>「どうして？あ、もしかして他に先的があるのかしら？」</p><p>「そんなの、ないげど」</p><p>「じゃあ、お願い。私に読ませてよ。私、物語の素晴らしさを知っているし、それに、実はね、私いつかは物語を自分で書いてみたいと思っているの」</p><p>５８</p><p>私のお願いには、顔をぴくりとも動かしてくれなかった南さんが、私が打ち明けた秘密には唇の力を緩めてくれました。それから、口元に手を当てて、「うーん」と唸ってから、しょうがなくしょうがなくと言った漢字でしたが「なんで初対面のガキに」なんて言って、ついたは私にノートを渡してくれたのです。</p><p>きっと南さんは知っているのでしょう。女の子の秘密は安くないってこと。</p><p>誰にも言わなかった秘密。私はいつか出来あがった物語で皆を感動させて驚かせてあげようと企んでいたので、これを人に言ったのは初めてでした。その甲斐あって、私はた新し物語と出会うチャンスを手に入れることが出来ました。こういうのを取引っていいます。</p><p>「あ、待って」</p><p>「なんだよ」</p><p>「すっかり忘れてたわ。私、今、宿なしハックの物語を読んでいるんだったわ」</p><p>「ああ、私も子ども頃読んだ」</p><p>「私ね、いつの物語を読んでいる途中で他の物語を読まないことにしているの。つの世界をめいっぱい味わいたから、そういう決まりごとおとをしているよ」</p><p>「じゃあ返せよ」</p><p>南さんは唇を尖らせて、ノートを取り上げてしまいました。その後小声で、気持ちはわかるけどな」と呟いて、そのノートをまたお尻の敷きました。まるで、誰かに見からないように隠した宝箱みたいに。その想像で、私はますます南さんの書いた物語が読みたくなりました。</p><p>「５９」</p><p>「ハックはすぐ読み終わるわ！そしたら南さんの物語を読ませてね」</p><p>「別に忘れくれていいよ」</p><p>「いいえ、忘れない。人生とは冷蔵庫の中身みたいなものだもの」</p><p>「んだ、そりゃ」</p><p>「嫌いなピーマンのことは忘れても、大好きなケーキのことは絶対に忘れないの」</p><p>「南さんは唇の端で息を抜くように笑って、それから、「偉そうなガキ」と言いました。</p><p>私は悪口を言われている様n秋には全然なりませんでした。それから南さんは、ずっと私のことをガキと呼び続けました。それが子どもも乱暴にした言い方なのだとは知っていたけれど、南さんのガキのいう言葉には、アバズレさんの言うお様ちゃんや、おばあちゃんの言うなっちゃんと同じ、素敵な匂いがっまっていました。</p><p>私は、南さんは私のことを友達だと認めてくれたのだと思いました。きっと南さんも私と同じで物語が大好きだったからでしょう。私は、世界中の人が物語を好きになれば、世界は平和になるかもしれないと思いました。こんなに楽しいことがあると知っていれば、人を傷つけたりしようなんで誰も思わないはずです。</p><p>６０（１９：４１）</p><p>でも、そう思ったからこそ、南さんが自分の腕を傷つけることのい意味がよく分かりませんでした。</p><p>南さんは自分の腕を切ることについてはあんまり話してくれなかったから。でも、それ以外のこと、例えば本のことについてはしぶしぶな柄もきちんとお話をしてくれました。</p><p>南さんは私よりもたくさん本や物語のことを知っていました。でも、そんな南さんも「星の王子さま」をきちんとは話からなかったみたいで、私は高校生さんでもわからない問題を解けるおばあちゃんは凄いと思いました。南さんは、砂漠のキツネが好きだと言いました。</p><p>「じゃあ、また来るわね」</p><p>「来なくていい。でもまあ勝手にしたら、別にここは私の場所じゃないから」</p><p>「南さんの物語、楽しみにしているわ」</p><p>「知らん」</p><p>「もう腕を切っちゃ駄目よ」</p><p>南さんは何も答えず、私と尻尾のない彼女に向かって追い払うように右手を振りました。私は黙って夕焼け空を眺める南さんを明がら、友達と一緒に慎重に階段を下りていきました。</p><p>「６１」２１：１１　</p><p>今日、私の日常にまた、歩いてく場所が増えました。</p><p>「しっ合わせはー、歩いてこない。だーかーら、歩いてくんだね」</p><p>「ナーナー」</p><p>猫なで声を出す彼女と歌いながら山を下りていくと、小さな公園には、もう子ども違うはいませんでした。</p><p>その代わり、一人の大人が、まるで揺れていないプランこに、とても悲しそうな顔で座っていました。私はその人のことがとても気になりました。その人のことを、私はどこかでみたことがあるような気がして、でもそれが誰なのが全く思い出せないかったのです。</p><p>だけれど私は追いかけてくる時間と、置いていこうとする尻尾のない友達の方を気にして、その日はそのまま家に帰ってしまいました。</p><p>家に帰ると今日は珍しくお母さんの方が私より先に家についていました。 お母さんは私がテーブルの上に残したプリントと手帳お見比べ、私に授業参観についてのとても嬉しい報告をくれました。私はますます幸せについて本気で考えなくちゃいけないとやる気になりました。私はお母さんとの約束を大切な心の宝箱に入れて、柔らかいベッドの中に潜り込みました。</p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/47-3a0</link><guid isPermaLink="false">substack:post:143768133</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sun, 28 Apr 2024 05:01:43 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/143768133/4bd195f91b1f673378f9b8800bec48db.mp3" length="23316170" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>1382</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/143768133/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「また、同じ夢を見ていた」住野よる ,ページ 32-47]]></title><description><![CDATA[<p>３２</p><p>小学校の靴箱で上靴を履いていると、朝から嫌な奴に会ってしまい、私の気持ちは色で言うと灰色になりました。こういう時はブルーっていうのかもしれないけど、青色は好きだから。</p><p>「お、頭おかしくなったやつが来たぜ！」</p><p>３３</p><p>校舎の方から聞こえてきたし知性のかけらもないその声に、私はこれみよがしに溜息を吐き、言ってやりました。</p><p>「頭がおかしてくなった私よりテストの点が取れないあなた違わ、本当に頭が悪いのね。新発見」</p><p>馬鹿なクラスメイト達数人の怒った顔で溜飲を下げておいて、私はこれ以降の会話を全て拒否します。あいつらに何を言われても無視していると、やがて「びびってんじゃなえ」とかなんとか、日本語を知れることを褒めてあげたくんあるようなことを言ってから去っていったので、やっと上靴を履き終わって校舎に足を踏み入れます。</p><p>と、「おはよう、小柳さん」</p><p>灰色な私のステップを、1つの声が後ろからひきとめました。</p><p>クラスメイトに、私の表情は一転します。</p><p>「あら、おはよう、荻原くん」</p><p>「昨日あれ読み終わったよ。トム・ソーヤー。とっても面白かった」</p><p>「あらそう。それは良かったわ。どこの場面が好き？」</p><p>「ペンキの話かな。あと僕はトムがとてもかっこいいと思う」</p><p>[1:43]</p><p>３４</p><p>「誰かにトムは魅力的ね。頭も良くて」</p><p>「ハックも好きだな」</p><p>「宿なしハックね。そういえば、私これから」と、そこまで言いかけて、言葉を止めました。理由はおばあちゃんから聞いた話を独り占めしようとしたのではなく、荻原くんの後ろから男の子が走ってきて彼に軽くぶつかったからです。驚く荻原くんに、私は背中を向けます。彼は背中を見てはいないでしょう。荻原くんにぶつかってきた男の子は、彼ととても仲の良いクラスメイトで、仲が良いから男の特有のスキンシップで、彼にぶつかったのです、決していじめではありません。荻原くんが、いじめるわけもいじめられるわけもありません。彼には友達が多いから。</p><p>対してクラスに友達のいない私は、こうして背を向けることを選びました。でも私も別にいじめられてるわけじゃありません。ただ、なぜだか荻原くん以外のクラスメイト達は私を苦手に思っているが、嫌いに思っているみたいなのです。一度も、皆にいじわるなんてしたことないのに。</p><p>だから私は、荻原くんの友達を気づかって先に行ってしまうことにしました。男の子同士の友情に、女の子は入り込めないものなのです。</p><p>「３：１８」</p><p>３５</p><p>教室に行く前に、私には寄るところがありました。図書室です。私の行っている小学校来るまでのあのうるさい時間を、私わ静かな図書室で過ごします。</p><p>図書室に入ると、本達の持つ時別な匂いと、優しい図書室の先生が私を出迎えてくれます。私は、昨日おばあちゃんから聞いた「ハックルベリーファンの冒険」が置いてあるかを先生に訊きました。すると先生はとある本棚の前に私を案内してくれたので、そこからは自分で本を探します。「本が好きなら、探す時のドキドキする気持ちも楽しみたいでしょつ」と図書室の先生は前に言いました。その通りだと思います。</p><p>私はすぐに「ハックルベリー・フィンの冒険」と見つけて、指の先が痺れるようなわくわくと一緒に手に取り、ライドサルを下ろして近くの席に座りました。</p><p>最初のページを開く時の、他のどんなものにもたとえることの出来ないこの気持ちをきっとクラスで私と荻原くんしか知らないのでスカラ、もったいないことです。</p><p>私は、宿なしハックの物語に、一人小さな一歩を踏み出しました。</p><p>図書室は静かだし、いい匂いがするし、先生が優しいし、とてもいいところです。でもこの場所にも一つだけ行けないところがあります。</p><p>それは本に夢中になりすぎてしまうというところです。</p><p>３６</p><p>私は図書室の先生に声をかけられるまで、自分が小学校にいることを忘れてしまっていました。朝のチャイムが鳴るちょっと前、今日も先生に名前を飛ばれ、久しぶりにこの世界に戻ってきた私は「ハックるベリー・フィン冒険」を散りてランドサルに詰め、図書室の先生と本達に一時の別れの挨拶をしました。</p><p>私は学校についたときよりも騒がしくなった廊下を歩いて、階段を一段ずつぼり、3段にある教室に向かいます。</p><p>教室の前につくと、廊下を走る男子達がいたのでお互いに無視をし合ってから、教室に入りました。私が教室にきたことなんて誰も気にしません。私はいつもとおのじように一番後ろにある自分の席に一直線。ランドセルを置いて椅子に座ります。</p><p>隣の席に座る桐生くんは、私の到着に気がつき膝の上のノートを慌てて閉じました。</p><p>「おはおう、桐生くん」</p><p>「お、おは、おはよう、小柳さん」</p><p>彼はいたずらを怒られる時みたいな早口と一緒に、閉じたノートを机の中にしまいました。</p><p>「何を描いてたの？」</p><p>「な、なんでもないよ」</p><p>「６：４２」</p><p>３７</p><p>「嘘です。隣の席の桐生くんが嘘をついているのを私は知っています。彼は絵を描いてのです。彼は授業中もよくノートに落書きをしています。上手く隠しているつもりなのかもしれないですが、隣に座っている私からは丸見えです。</p><p>彼にはとても素敵なえを描く才能があるのでもっと周りに披露すればいいのにと思うけれど、彼はそれをしてません。大人しく絵を描いているのを、綺麗な男子達に揶揄われたことがあるからです。何度も、何度も。</p><p>「桐生くん、人生って虫歯と一緒よ」</p><p>「ど、どういう意味？」</p><p>「嫌なら早めにやっつけなきゃ。今度絵を描いてるのを揶揄われたら、あいつらの顔に唾を吐きかけてやればいいわ」</p><p>ランドセルを後ろの棚にしまって、もう一度椅子に座ってからそういうと、桐生くんは私の方を見ずに、「む、無理だよ」と小さな声で言いました。</p><p>私が「そんな弱々しい態度じゃ駄目よ」と桐生くんにアドバしうをしたことろでチャイムが鳴り、同時にひとみ先生が教室に入ってきました。皆、ひとみ先生が大好きのので、先生が教室にいるだけで空気がぱっと明るくなります。</p><p>「おはようございます」</p><p>「８：１８」</p><p>３８</p><p>「おーはーよーーうーごーざーいます」</p><p>クラス委員をやっている荻原くんの号令でひとみ先生に挨拶をして、今日も学校でのつまらない一日が始まりました。</p><p>一時間目は算数、２時間目は社会で、３時間目に、昨日先生から私だけが聞いていた幸せについての授業がありました。私は「実は昨日から知っていたのよ」と自慢したくなりましたが、先生に内緒だと言われたので、授業のこともチョコレートのことも秘密に指定おきました。</p><p>教科書に載っているお話を読んで、それからお話の主人公の気持ちなどを考えていると、幸せについて考える間もなく五十分はすぐに終わってしまいました。するとひとみ先生が今日は４時間目も３時間目の続きをすると発表しました。私は、たった五十分の授業では足りないわ、と思っていたのでひとみ先生のアイデアにとても納得しました。</p><p>４時間目の授業では、早速それぞれの幸せについて考えることになりました。二人一組になって、自分が幸せに感じることを言い合い、集めてみるのです。</p><p>私はペアは、隣の席の桐生くんでした。桐生くんは自分からはなかなか喋らないので、私が話し合いをリッドします。</p><p>３９</p><p>「昨日ね、クッキーにアイスを乗せて食べたの、その時に、幸せを感じたわ」</p><p>「へえ」</p><p>「桐生くんは、何かあった？」</p><p>「僕は、えっと、おばあちゃんの作ったおはぎが美味しかったよ」</p><p>「確かにおばあちゃんの作るお菓子っていうのは美味しいわね」</p><p>「うん。お母さんの作ってくれるお菓子も好きだけど、おばあちゃんのとは、種類が違って」</p><p>「お母さんがお菓子を作ってくれるの？いいわね。私のお母さんは夜まで家にいないから」</p><p>こんな風に私達は二人で色々なことを言い合い、ノートに書きました。作業は順調でだけ幸せのことについて喋っても、私が本のことについて言いも、桐生くんは絵を描くことについて何も言わなかったのです。不思議に思ったので訊いてみました。</p><p>「絵を描いている時は、幸せじゃないの？」</p><p>「え、ど、どうかな。好き、だけど」</p><p>「じゃあそれも幸せの一つね」</p><p>[11:17]</p><p>４０</p><p>「で、でも、描いて、たら、馬鹿にされるから」</p><p>「関係ないじゃない」</p><p>思ったよりも大きな声が出てしまって、桐生くんだけじゃなく、クラス全体の空気が私に驚いた見たいで、自分も驚いてしまった私はこっちを見ていたひとみせんせいに「ごめんなさい、盛り上がっちゃったの」と言いました。</p><p>ひとみ先生の「皆をびっくりさせないようにね」という優しい声でまた教室がわざわしはじめたのに紛れて、私は改めて「そんなの、関係ないわ」と桐生くんに言いました。</p><p>そしてノートに、素敵な絵を描くこと、とメモをとりました。桐生くんは、うつむいて何も言いませんでした。</p><p>４時間目が終わって、給食時間も終えて、私は昼休みを図書室で過ごししまた。朝よりは多少騒がしくなった図書室ですが、教室よりはよほどいちご居心地が良くて、宿たしハックとの冒険にのめりこむとができました。</p><p>昼休みが終わるチャイムが鳴ると、掃除時間になるので教室に帰って方きをもちました。桐生くんも同じグループで、先に教室の掃除にとりかかっていました。</p><p>私達が真面目に掃除をしていると、あの馬鹿な男子が運動場から帰ってきて「お前ら絵描いたり本ばっか読んでたり気持ち悪いんだよ」と頭が悪すぎることを言ったので、私は「気持ち悪いってあんたの顔って意味よ？知ってる？」と返してあげました。桐生くんにもいい返すように目で合図しましたが、彼はやっぱり何にも言いませんでした。</p><p>４１</p><p>５時間目も６時間目も終わって、やっと帰りの会の時間が来て、心持ちにしていた私は「ふう」と息をつきました。あとは先生と挨拶をして終わり。そう考えていたのですが、先生からとても重要なお知らせがありました。</p><p>「再来週、授業参観があります。皆のお父さんやお母さんには前からお知らせてあったんだけど、皆のいつもの学校での様子を見てもらうとても大事な日だから。今から回すプリントをきちんとお父さんお母さんに渡してね。これは先生との約束です。皆、いい？」</p><p>「はあい」という皆の声の後、前の席からプリントが回っていました。私はその内容を読んで、うきうきしながら鞄にしまいました。私は授業参観が好きです。私のとこてもかしこい様子をお父さんお母さんに見えてもらえるから。</p><p>今度こそ学校が終わって、今日はひとみ先生に飛び出されることもなく、私はいつもと同じように一人で家に帰りました。そしていつもと同じようにランドセルを部屋に置いて家を出ようとして、大事なことを思い出しました。私は部屋に戻ってランドセルから授業参観のプリントを取り出し、リビングのテーブルの上に置いて、改めてお出かけをすることにしました。</p><p>４２</p><p>マンションの外では、いつもように尻尾のちぎれた友達が持っていました。「ナー」と鳴く彼女に挨拶をして、大きく流れる川に向かって一緒に歩きます。</p><p>堤防にのぼると、今日もまた気持ちのいい風が私の髪と彼女の短い尻尾を揺らします。とてもいい気分になった私達は、一緒に歌いました。</p><p>まもなく、歌声と一緒にクリーム色のアパートに到着、いつものドアの前に立ってチャイムを鳴らします。一度め、何も聞こえてきません。２度目、ドアは聞きません。三度目、チャイムと一緒に彼女が足元で鳴きましたが、何も返ってはきませんでした。</p><p>「どうやら、今日はアバズレさんいないみたい」</p><p>「ナー」</p><p>アブズレさんは忙しくてので、いないこともままあります。残念な気持ちは風に流し、私達は諦めて、来た時とは違うで戻ることにしました。もちろん帰宅するわけではありません。アパズレさんの家から向かう先は、いつも決まっています。</p><p>私達は大きおうちや小さいおうちの間をまた歌いながら歩いて、間もなく私の住んでいる大きなマンションの前を通り過ぎ、いつもの道を通って裏手にある丘の方へと向かいます。道すがら、近所に住む人達にあっては挨拶をしたのですが、無愛想な彼女は短い尻尾をゆらゆらさせるだけで、つーんと顔を逸らしていました。</p><p>４３</p><p>「あなた、人間相手ならまだしも、猫の世界でもそんなんじゃ嫌われるわよ」</p><p>彼女はまるで聞こえていないかのように私の先を歩き、丘の入り口に着くやどんどんと木と木の間を登っていきました。</p><p>そしていつもの広場、木で出来た大きな辿り着き、私達は早速玄関のドアをノックしました。</p><p>一度めのノックに、返事はありません。</p><p>その後何度もノックをして、ドアノブを回し、木のいえの周りをぐるぐるこ回りましたが、おばあちゃんはどうやら留守にしているようでした。</p><p>私は空っぽの木の箱の縁に座って、短い腕を組みました。</p><p>「アバズレさんもおばあちゃんもいないっていうのは珍しいわね」</p><p>「ナーナー」</p><p>彼女は食べものが貰えないことを悲しんでいるようでした。</p><p>「悲しんでばかりもいられないわ。人生とは給食みたいなものだもの」</p><p>「ナー」</p><p>「好きなものがない時でも、それなりに楽しまんくちゃ。そうでしょ？」ということで、彼女は納得していないようでshたが、私達は丘を下ることにしました。</p><p>４４</p><p>もしかすると、出かけているおばあちゃんとすれ違うかもしれないと思ったけれど、そんなこともなく、私達は下の公園まで下り出来ました。公園では、私より小さな子達がお母さんに見守られながら、かけっこをしています。</p><p>さって、どうしたものかしら。私は考えます。尻尾のちぎれた彼女はよほど期待を裏切られたのが悲しかったのか、私の足元でごろごろと転がっていました。</p><p>私は彼女の代わりに賢い頭で考えました。そして、一つのことを思い出したのです。</p><p>「おばあちゃんの家に行く途中に、分かれ道があるわね」</p><p>「ナー」</p><p>「そういえば、もう一つの方は言ったことがないわ。行ってみましょう」</p><p>まだ他面に横たわっていた彼女の背中をつま先でつつくと、彼女はしぶしぶといった風に立ち上がり、大きなあくびをして再び坂道を登りはじめました。</p><p>彼女の後ろについて、じんわりとおでこに汗をかきながらのぼっていくと、やがて私の言った通り二つに分かれた道が現れました。いつもは右に行くのですが、今日は初め左を選んでみます。よく見ると、右の道はゆるやかな段になっていました。運動をすると彼女の機嫌もよくなったようで、私の前をぴょんぴょんと進んでいきます。猫なんてて気楽なものです。</p><p>４５</p><p>五分くらいでしょうか、少しずつ木の匂いが濃くなっていくの感じながらのぼっていくと、壊れた鉄の門が現れました。魔法のように現れたその門は、数センチたけその口を開けていました。</p><p>手をかけると、ざらざらとした手触りのそれば、しゃがれた声で鳴きながらゆっくり動きます。私は少しだけ迷いましたが、尻尾のちぎれた彼女と目をあわせ、せっかくことまで来たのだからと、門の奥に進んでみることにしました。一応、怒られても許してもらえるように、斜め上を見て舌を出す練習を何度かしておきます。</p><p>門の中に入ると、今までとは違うきちんとした石の階段がありました。</p><p>しっかりと石を踏みしてのぼっていくと、やがてその階段は途切れ、私達は砂利が敷き詰めれた広場のような場所に来ました。</p><p>私は、そこで目の前に現れたものに驚いて、ここらへんの空気を一気に飲んでしまいました。足元の彼女は驚いたのかどうかわかりませんが「ナー」といつも通りに鳴きました。</p><p>「こんなところに、こんなものがあったのね」</p><p>おばあちゃんの家とは反対側の道の先に、おばあちゃんの家とはまるで正反対のものがありました。それは四角い石の箱、みたいな建物。壁に空いた窓みたいな穴を見ると、2階建てのようで、でもそれが元々なんなおかは全くわかりませんでした。模様も文字もないうその建物まさにただの石の箱に前たのです。そこには、木で出来たあの大きなおばあちゃんの家ような暖かさはどこにもありません。</p><p>４６</p><p>建物に近付くと、入り口と思われるところにはドアすらありませんでした。私は少し迷ってから、ただぽっかりと空いた穴を恐る恐るくぐります。尻尾のちぎれた彼女は緊張なんて食べちゃった様子で、悠々と建物の中に入っていきました。内緒ですが、私はちょっと怖かったので小さいな友達の後を追うことにしました。</p><p>まず、一階を見て回ります。一階に部屋というものはありませんでした。全ての床が繋がっていて、どこも空っぽでした。人がいる雰囲気なんて、一つも感じられません。ただ、真ん中にある階段だけがこの箱が建物なのだと、上に行くしか道はないんだと言っている気がして、私と彼女は勇気を出してゆっくり階段に足をかけ、それを登りました。。今日はよく登ります。</p><p>2階も、空っぽでした。窓みたいな四角い穴はやっぱり窓だったみたいで、時々ガラスの破片を見たところで、ああこ建物にはもう何もないんだわ、と思いました。本当は怖いからそういうことにしておいて、早く外に出たかったことは秘密です。</p><p>なのに私がすぐに外に出られなかたのは、もう一つ上にのぼる階段を見つけてしまったからです。階段を見上げると、上に空が見えたので、屋上があるのだと分かりました。私は足元の彼女ともう一度顔を見合わせて、屋上に行ってみることにしました。</p><p>一歩一歩、ほこりのたまった階段に私達の足跡がきざまれていきます。屋上の高さに顔が出ると、まず日差しが顔を叩き、風が私を慰めてくれました。</p><p>それから、体操座りで手首にカッターをの押し当てている女の人と目が合いました。</p><p>この日、心底驚いた時、人の時間は止まるということを私は覚えました。</p><p>そして、一瞬の後、時間は急速に加速します。</p><p>「うわあああああ」</p><p>「うわあああああ」</p><p>「ナー」</p><p>これが、私と南さんの出会いでした。</p><p></p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/32-47</link><guid isPermaLink="false">substack:post:143580095</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 18 Apr 2024 02:18:37 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/143580095/6aafe2b64c52af0be6ae6624e28e50d5.mp3" length="25666765" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>1528</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/143580095/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「また、同じ夢を見ていた」住野よる ,ページ 18-32]]></title><description><![CDATA[<p>あれは、冷たい雨のひでした。、可愛いピンクの長靴履いて、綺麗な赤い傘さして。ひらひら黄色いカーパを着た私は、堤防のうえの小さなカエルを追いかけながら赤いでいました。緑色の小さなカエルはとても綺麗で、楽しそうに、規則正しく歩道の間を跳んでいくのでスカラ、ずっとみていることが出来ました。</p><p>線のカエルをしばらく追いかけていると、いつの間にか私も一緒にジャンプをしていました。まるで二人で何かの特訓をしているようだなと思い、私は一人で笑いました。その間もカエルは一生懸命、特訓を重ねていました。きっとこのこは恥ずかしがり部屋で、人があまりいない雨のひ暗いしか特訓が出来ないんだわ。私は健気きに頑張るカエルを応援しました。</p><p>１９</p><p>ところが、私の応援は聞こえなかったのか、それとも最初から特訓をしているつもりなんててなかったのか、ある時カエルはぴょんと草むらに跳んで言って、そのままいなくなってしまいました。私は別れを惜しみ、草むらの中に入っていったのですが、いくら長靴が泥だらけけになっても、カエルを見つけることはできませんでした。</p><p>とても残念な気持ちになりましたが、仕方がありません。草むらをかき分け、河川敷まで下りできてしまっていんた私は、堤防の上へと戻ることにしました。でも、もしかしたらまた出会えるかもしれないと言う運命も捨てられず、下り的た時は違う道を進みます。</p><p>彼女は、草むらの中でうずくまっていました。すぐに彼女に気がついた私は、水たまり尻尾が他の半分くらいしかありませんでした。</p><p>大変だわ。私はそれだけを思いました。どうして彼女がそうなったのか、彼女が誰なのか、そう言うことは考えませんでした。</p><p>私は傘を畳み、彼女をそっとた抱えて、おどろかさないようゆっくり堤防を登っていました。彼女の体の影らの膨らみ、静かな呼吸が伝わってきました。</p><p>(2:45)</p><p>２０</p><p>私は最初、彼女を家に連れて行こうと思いました。しかし帰っても誰もいいないことに気がつき、そのアイデアはゴミになってしまいました。一人では、怪我を治すことは出来せん。</p><p>雨粒が顔に当たって冷たい。きっと彼女も寒がっていることでしょう。私は考えます。考えて、私は誰かに助けを求めることにしました。川とは反対側に堤防を下りて、近くに、あったクリーム色のアパートに走ります。少し乱暴に私が走っても、腕の中の彼女はまるで動きませんでした。</p><p>アパートの一階、端っこの部屋から順番にチャイムを押していきます。最初の部屋は、誰も出てきませんでした。次も、次も、その次も、五件目でやっと出てきた女の人は、私を見るなりすぐにドアを閉めてしまいました。私は次々に部屋を訪ねていきました。だけど、留守にしている家がほとんどで、たまにドアを開けてくれる人がいても、話を聞いてくれようとする人はいませんでした。腕の中の彼女は、震えていました。</p><p>２回までしかないアパートの最後に一軒。2階の端の部屋のチャイムを押す時、私の心臓がどんなに遠く動いてたかしれません。小さくなる呼吸のリズムには、自分の腕の中で誰かが消えてしまうかもしれないといと怖さがありました。</p><p>中からチャイムの音がして、物音が聞こえ、まずは誰かがいることに安心しました。これまでに訪ねた部屋は、電気が浮いていても誰もいないというところがいくつかあったからです。</p><p>４：４８</p><p>２１</p><p>足音は少しずつ玄関のドアの方に近づいてきて、鍵が開けられた音がして、ノブが回され、ついにドアが開くと同時に、私は読んで呼んでいました。</p><p>「この子を助けて！」</p><p>中から出てきた綺麗なお姉さんはびっくりした顔で数秒。その顔のまま私と腕の中の彼女を見比べました。私はお姉さんの目をじっと見ました。話をする時は人の目を見なくてはならないと、人み先生に教わっていたからです。</p><p>するとお姉さんの目は、震える彼女の上で止まった後、これまで訪ねたどの部屋の人もしてくれなかったことをしてくれました。</p><p>私の目を、ちゃんと見てくれたのです。</p><p>「ちょっと待ってて」</p><p>お姉さんは一度部屋の奥まで行って、タオルを持ってすぐに戻ってきてくれました。そして私の手から小さな命を受け取ると、タオルに包んで部屋で部屋の奥につれていきました。</p><p>「お嬢ちゃんもカッパと靴脱いで中に入れな」</p><p>とても優しい声で言われたので、私はほっとしてその場で眠ってしまいそうだったのですが（２２）先にお礼を言わなくてはなりません。この優しいお姉さんの名前は何て言うんだろう、そう思っていた私の目に、ドアのすぐ横にある表札が映りました。私は、そこに黒いマジックで乱暴に書かれた文字を読みました。</p><p>「アバズレ、さん？」</p><p>とても不思議な、まるで日本人じゃないみたいな名前。もしかしたら外国の人なのかしら、そうは見えないけど。私は首をかくんとかしげました。</p><p>「ほら、怖くないから早く入っておいで」</p><p>私はお姉さんに呼ばれ、結局お礼を言う前にお風呂に押し込まれ、いつの間にかシャワーを浴びていました。お風呂場から出ると、私の濡れていた服の代わりに大人用のパジャマが用意されていて、柔らかいそれを着させてもらうことにしました。</p><p>お姉さんは、尻尾のちぎれた彼女に包帯を巻いてあげていました。邪魔をしないよう、私はじっとお姉さんの手を見ていました。</p><p>お姉さんの治療が終わって、やっとお礼を言うことが出来ました。</p><p>「本当にありがとう」</p><p>「いいんだ。お嬢ちゃんの服は洗濯機で乾燥させてるから、乾くまでいたらいい」</p><p>「うん、えっと、アバズレ、さん？」</p><p>(7:54)</p><p>２３</p><p>私が名前を呼ぶと、お姉さんはキョトンしました。どうして私がお姉さんの名前を知っているのかと、びっくりしたのでしょう。</p><p>「表の表札に書いてあったわ。アブズレさん、でいいのよね？」</p><p>「私の名前？」</p><p>「ええ」</p><p>私が頷いてすぐ、アバズレさんはわっはっはと大笑いしました。それがどういう意味の笑いのか、私にはとんとわかりませんでした。でも、楽しそうなのはいいことなので、私も一緒に笑うことにしました。</p><p>「あっはは、ああーうん、それでいいよ。それが私の名前だ」</p><p>「外国の人なの」</p><p>「いいや、日本人だよ」</p><p>「へえ、珍しい名前ね」</p><p>私が感心していると、アバズレさんはまた笑ました。</p><p>「そうだ、アバズレさん。この子を助けてくれたお礼に表札の文字を書き直してあげるわ。あの字、失礼かもしれないけど、あまり上手をは言えないわね。私の字、とても綺麗なのよ」</p><p>２４</p><p>私はそう提案したのだけれど、アバズレさんは首を優しく横に振りました。</p><p>「んー、せっかくだけどお嬢ちゃんに書いてもらうはどのものじゃないんだ。自分で書いたわけでもないしね」</p><p>「へえ、あれは誰が書いたの？」</p><p>アバズレさんは、今度はうっすらと笑ながら、こう言いました。</p><p>「さあ、誰だったか忘れたよ」</p><p>こんなことがあって、私とアバズレさんと尻尾のちぎれたあのこは仲良くなりました。</p><p>ひとみ先生は私に友達がいないと思っている見たいだけれど、私には立派な友達がいます。</p><p>オセロをする友達も、一緒にお散歩をする友達も、</p><p>そして、本のお話をする友達もちゃんといます。</p><p>だから私は、学校に友達がいなくても、お父さんとお母さんが忙しくて全然遊んでくれなくても、寂しくなんてないのです。</p><p>おばあちゃんと出会いは、アブズレさんや尻尾のちぎれたあの子とのように大変な出会いだったわけではありません。大変じゃないと言うのは、出会った時に私が悲しそうだったり苦しそうだったりの顔をしていなかったと言うことです。</p><p>(10:37)</p><p>２５</p><p>私の家の近くの丘、木々の間を登っていくと広場が現れて、そこに木で出来た大きな家があります。</p><p>ある日、この家を見つけた私は、ここらへんでは珍しい木の家がとても素敵に思えて、ずっと見ていました。しばらくて、あまりにも静かなので誰も住んでいないのかしらと、思って玄関をノックすると、笑顔の素敵なおばあちゃんが出てきてくれました。</p><p>その日から、私とおばあちゃんは友達になりました。</p><p>今日もいつもと同じように、木で出来たおっきなお家は素敵生までした。。</p><p>「おばあちゃんの作るお菓子はどうしていつもこんなに美味しいのかしら」</p><p>「生きてきた時間分、どうやって作れば美味しくなるのかを知ってる。それだけ」</p><p>おばあちゃんはなんでもないことのように、お茶を飲みながら言いました。私はおばあちゃんの作ったマドレーヌを食べながら、その美味しさの秘密を解き明かそうとします。尻尾のちぎれた彼女は、居間と原っぱに面した板張りの廊下で日向ぼっこをしています。</p><p>低いテーブルの置いてある畳の部屋でマドレーヌをもぐもぐしながら、私は今日おばあちゃんとした買った話を切り出します。</p><p>「おばあちゃんに教えてもらたた「星の王子さま」、学校の図書室にあったから読んでみたわ」</p><p>２６</p><p>「面白かった？」</p><p>「んー言葉は素敵だったけれど、私には難しかったわ」</p><p>「そうかい。なっちゃんはやっぱり賢いね」</p><p>「そう思ってたんだけど、まだまだね。ちょっともわからなかったんだもの」</p><p>「わからなかったことをきちんとわかっているのが大事なのよ。わかってもいないのにわかっていると思い込んでるのが、一番よくない」</p><p>「そういうものかしら」</p><p>「わからないなりに、何か心に残ったことはあった？」</p><p>「そうね、私には箱に入った大人し羊より、一緒に散歩をしてくれる猫の方が似合ってそう」</p><p>おばあちゃんは優しく笑って、廊下で眠るあのこを見ました。</p><p>「せっかくなっちゃんに褒められてるのに、幸せそうに寝ちゃって」</p><p>「いいのよ、あの子すぐに調子に乗るんだから」</p><p>彼女はちぎれた尻尾を揺らしてあくびをしました。私にもうつってはしたなく大きな口を開けてあくびをしてしまいます。あくびの拍子に思い出し、私はアブズレさんにしたのと同じ話をおばあちゃんにもしました。あの、学校での話です。</p><p>２７</p><p>私がきちんと一から話すと、おばあちゃんはアブズレさんと同じように大笑いました。</p><p>「そうかいそうかい。校庭も走るらされて、放課後に残されもして、そりゃあ大変だったね」</p><p>「そうでもないわ。いえ、体育は嫌だったけど、残ったのは大変でもないの。ひとみみ先生のことは好きだから」</p><p>「素敵な先生だね」</p><p>「ええ、素敵な先生。ちょっと的外れだけどね。うふ、このやりとりアバズレさんともしたわ」</p><p>「今日はオセロ勝てたのかい？」</p><p>「一回だけよ。でも、その一回もたった二枚差だったもの。いつかオセロが強くなる日が来るのかしら」</p><p>「くるさ、なっちゃんには先を見る力があるからね」ゲームにはその力が不可欠なんだよ」</p><p>おばあちゃんのいうことは嘘じゃない、そうわかったので、とても嬉しくなりました。おばあちゃんの言葉や笑顔からは、お線香とは違ういい匂いがします。他の大人達とは違う、匂い。前にそのことをおばあちゃんに言うと、おばあちゃんは笑ながら「もう大人を卒業しちゃったからかな」と言いました。</p><p>２８</p><p>「じゃあ、アバズレさんにも先を見る力があるのね」</p><p>「どうかな。大人は子どもに違って過去を見る生き物だから」</p><p>「でも、アバズレさんは私より強いわ」</p><p>「生きてる時間が長いからね。どうやったら勝てるのか、なっちゃんよりもよく知ってるのさ」</p><p>おばあちゃんは生きてきた時間のことをよく言います。誰かに、おばあちゃんは私がこれまでに行きた時間を７回も過ごしてるのだから、それくらいあれば私にだって美味しいマドレーヌが焼けるかもしれません。</p><p>いつ目のマドレーヌを食べ終わり、お皿に乗った二つ目に手をおばそうとしたけど、結局何も取らずに手をひっこめました。今日はヤクルトもアイスも食べてりうのに、このマドレーヌを２個も食べてしまったら、お母さんの作った夜ごはんが食べられなくなってしまいます。</p><p>マドレーヌのことを忘れるために、私は違うことに頭を使うことにしました。</p><p>「おばあちゃん、今度学校で幸せについて考える授業があるのよ」</p><p>「それは面白そうな授業だね」</p><p>「そうなの。だけれど、とても難しいわ。いくつでも言っていいのならいいんだけど、授業の時間って、限られているし、クラスには私だけじゃないから」</p><p>２９</p><p>「そうだね。きちんとまとめて、物事の真ん中をつく答えをしなくちゃいけない」</p><p>「ひとみ先生をびっくりさせて、皆を納得させるような答えを見つけたいわ」</p><p>私はひとみみ先生に褒めらる自分を想像し、得意になりました。つい調子に乗って、マドレーヌにてが伸びそうになりましたが、住んでのところで我慢します。おばあちゃんがそれをみて笑いました。</p><p>「おばあちゃんの幸せは、何？」</p><p>「私の幸せね。たくさんあるよ、こうして晴れた日にお茶を飲めることとか、一人で暮れらしてる寂しい私のところになっちゃんが来てくれることとか。だけど、一つの答えを深すっていうのは、難しいわね。考えておくよ」</p><p>「うん、考えて置いて、そういえば、おばあちゃんは今、幸せ？」</p><p>おばあちゃんはお茶を一口飲んでから、笑顔で答えました。</p><p>「ああ、幸せだった」</p><p>おばあちゃんは本当に幸せそうで、私まで幸せな気分になりました。廊下の方に目を向けるとこれまたあの子が幸せそうに眠っています。この木の家に今、幸せの成分が充満しているのかもしれないと思いました。</p><p>３０</p><p>「そうだおばちゃん、またおすすめの本を教えて」</p><p>「トム・ソーヤーは読んだことあるって言ってたね」</p><p>「ええ、面白かったわ」</p><p>「じゃあ、トムの親友が主人公の話わ？」</p><p>「宿なしハックのこと？別の本があるの？」</p><p>「あら知らないのね「ハックルベリー・フィンの冒険」。これも面白いよ。図書室になかったらひとみ先生に聞いてみるといいかもね」</p><p>私はとてもいいことを聞いた、と、「ハックるベリーフィンの冒険」という名前を大切な思い出を入れるのと同じ場所にきちんとしまいました。</p><p>私とおばあちゃんは本のお反しをするのがとても好きです。だからいつも時間が経つのを忘れてしまいます。</p><p>「皇の王子さま」の中で一番好きだった話はどれか。私は王子さまと薔薇の話が好きだったわ。とても愛らしく感じだの。おばあちゃんは？私はウワバミがゾウを食べた絵の話かな。</p><p>そんな話をしていると、外はすっかりオレンジ色になっていました。壁にかかった時計を見ると、いつの間にか五時半になっています。六時までには、家に帰らなくてはなりません。おばあちゃんとそういう約束なのです。</p><p>３１</p><p>私は尻尾を揺らす友達を起こし、おばちゃんにさよならをします。</p><p>「それじゃあまたね、おばあちゃん」</p><p>「気を机て帰るんだよ」</p><p>「うん。ハックの本、探しておくわ」</p><p>玄関まで出てきて見送りをしてくれるおばあちゃんに手を振って、もう一人は尻尾を振って、私達は丘の散歩道を下ります。オレンジ色の道がとても綺麗です。こういうサヨナラの時、私は寂しくはなりません。だって、私には明日も明後日もあるのだもの。</p><p>「ジーあわせせはーあーるいーてこーない。だっからあーるいーていーくんだね」</p><p>「ナーナー」</p><p>尻尾のちぎれた友達とも途中で別れ、家に帰り宿題をしていると、六時半くらいにお母さんが帰ってきました。お母さんは、土曜日も日曜日もたまにしかいえにいないけれど、ご飯の時間だけは必ず家にいてくれます。だから、私ずっと夜ご飯の時間だったらいいなと思うけれど、そうしたら朝ごはんのヤクルトを詰めなければなりません。</p><p>今日の夜ご飯はカレーライス。私はヤクルトもアイスもマドレーヌも食べたのに、カレーライスをおかわりまでしてしまいました。</p><p>３２</p><p>「ダイエットしなくちゃいけないかしら」</p><p>お母さんは「そんな必要ないわよ」と言って笑って、会社で貰ったというクッキーを私にくれました。私は送った末、そのクッキーにバニラアイスクリームを乗せて食べました。</p><p>「幸せってクッキーに好きなアイスをのせられるってことかもしれないわね。」</p><p>目の前に座ったお母さんは、「私はコーヒーと一緒に」と言ってクッキーを熱いコーヒーに浸して食べました。</p><p>それから、いつもと同じようにお風呂に入った後、私は十時には眠くなってしまって、いつもと同じようにお母さんにも、寝てる間に帰ってきたお父さんにも、アバズレさん達の話はしませんでした。</p><p>第２</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/18-32</link><guid isPermaLink="false">substack:post:143584205</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sun, 14 Apr 2024 22:22:38 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/143584205/cf78dfc3242ceb60a0887ed1836a7d89.mp3" length="24124085" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>1432</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/143584205/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「また、同じ夢を見ていた」住野よる ,ページ 1 - 18]]></title><description><![CDATA[<p>「人生とは和風の朝ごはんみたいなものなのよ」小柳ノ花は「人生とは〜」が口癖のちょっとおませな女の子。ある日、彼女は草むらで一匹の猫に出会う。そしてその出会いは、とてもかっこいい”アブズレさん”、手首に傷がある”南さん”といった、様々過去を持つ女性たちとの不思議な出会いに繋がっていきー。大ベストセラー。青春小説「君の膵臓を食べたい」の住野夜が贈る、幸せな深す物語。</p><p>第１</p><p>先生、頭がおかしくなっちゃたので、今日の体育を休ませてください。</p><p>小学生なりの小さな手をかちゃんとあげ、立ち上がってそう言ったら、放課後職員室に来なさいと言われた上に、校庭もちゃんと走らされてしまったことについて、私、小柳奈ノ花は納得が言っていません。</p><p>皆が帰った後の職員室に一人呼び出されたのだから、何か注意をされるというのは分かっていたけれど、先生と向き合ってもなお、私の中に悪日れるという気持ちはありませんでした。</p><p>「あのね、先生は私がふざけてあーいうことを言ったとも言っているのかもしれないけれど、私には私なりの計算があってもっと言えば勝算まであったのよ。」</p><p>椅子に座って私と視線を合わせたひと先生は、腕を組んだまま、「なんなの？その勝算っていうのは」と、優しい顔で言いました。</p><p>私も負けじと短い腕組んで先生に教えてあげます。</p><p>３</p><p>「昨日テレビを見ていたの、どこかで起きた事件について色んな人が思ってることを言うって番組だったわ。そこで偉そうな人が言っていたの、日本では頭がおかしい奴は嫌なことがから逃げられるって。それで、その偉そうな人が難なのかお母さんに訊いたら、大学の先生だって。大学の先生がそう言いうんだから、本然小学校でも通じる理屈のはずでしょう？大学のしたが高校、その下が中学校、その下が小学校だものね」</p><p>私は先生が感心してくれると思って、胸を振って自分の考えを披露したのだけれど、先生は意外に元でも困ったような顔をして、いつもより少し深い急を吐きました。</p><p>「どうしたの先生」</p><p>「えっとね、小柳さん、自分でそういうことを考えて、きちんと言葉に出来るのは、あなたがとても頭がいいからだし、とってもいいことだと思う」</p><p>「私もそう思うわ」</p><p>「自信があるのもね、とてもいいこと、だけれど、あなたのその才能を伸ばすために、先生からいくつかアドバイスがあるんだけど、聞いてね」。</p><p>「ええ、いいわ」</p><p>「先生はにっこり笑って、人差し指を立てます。</p><p>「うん、まず一つ目、思いついたことををすぐにやってみるのも大事だけど、その前に時間をかけて考えて、持ってみることも同じくらい大事なの、分かる？」</p><p>「３：２３』</p><p>4</p><p>私は首を縦に振ります。先生の方は、人差し指に続いて中指を立てます。</p><p>「二つ目、嫌なことから逃げるのがいいとは限らない。逃げてもいい場面もあるけど、でも体育は健康にとてもいいことだし、かえっこだって前より速く走れたでしょう？」</p><p>確かに先生の言った通り、今日のかけっこは前走った時よりも少し速く走ることが出来ました。でも、足はくたくた。本当に健康にいいのかしら？</p><p>先生は続いて薬指を立てます。</p><p>「そして三つ目、私はその大学の先生が言ったことは間違ってると思う。テレビに出てる人や違い人の言ってることが正しいとは限らないの。それが正しいがどうか、あなたかちゃんと考えなくちゃけない」</p><p>「じゃあ、っていうことはね、先生」</p><p>「うん」</p><p>「ひとみ先生の言ってることも、正しいかどうかかわからないってことよね」</p><p>先生は柔らかく私を見て、「そうよ」と答えました。z</p><p>「だから、それもあなたが考えないといけないの。だけれどね、これだけは信じて、先生はあなたに幸せになってほしいし、皆と仲良くなってほしいって心から思ってる。わかる？」</p><p>先生はこれまで何度も見せてきた真面目な顔をします。私は人み先生のこの顔が好き。</p><p>５</p><p>他の先生達の顔と比べて、嘘が少ない気がするから。</p><p>私は先生が言ったことをよく考えてみて、もちろん首を縦に振る猫に振ることも検討した上で、丁寧に頷くことにしました。</p><p>「分かったわ。私、大学の先生より先生を信じる」</p><p>「うん、じゃあこれからはクラスで何かをしてみようって時には、先生にまず相談して」</p><p>「私がそれを正しいと思ったらね」</p><p>「ええ、それでいい」</p><p>先生は本当に嬉しそうに笑って、私の頭をぽんぽんとしました。その顔を見て、きっと先生は本当に私の幸せを願ってくれているんだと思いました。同時に、そうも思いました。</p><p>「ひとみ先生の言う、幸せっていうのはどういうこと？」</p><p>「そうねえ。たくさんあるけど、そうだ、小柳さんには先に教えてあげる。明日からの国語の授業で、幸せって何かってことを考えるの」</p><p>「へえとても難しそう」</p><p>「うん、とっても難しいけれど、先生も皆もそれぞれに、自分にとっての幸せ何かを考えるの。だから、小柳さんも自分なりに幸せって何かを考えてみて」</p><p>「分かったわ。考えておく」</p><p>（６：４７）</p><p>6</p><p>「ええ、クラスの皆にはまだ内緒よ」</p><p>ひとみ先生は人差し指を縦て唇にあて、へたくそなウインクをしました。それから、隣の席に座っていたしんだろう先生の机のうえから勝手にチョコレートを取って、言いました。</p><p>「私の幸せ、まず一つ甘いもの」</p><p>「それは私に取っても幸せかもしれないわ」</p><p>私がしんたろう先生をみると、彼は笑って「皆には内緒だぞ」とこれまたへたくそなウインクで、私にもチョコレートをくれまたした</p><p>「それじゃあね、先生」</p><p>職員室の入り口で、私は先生に手を振りました。</p><p>「きをつけてね。そう言えば、いつもは誰と一緒に帰ってるの？」</p><p>「子供だけど、家までくらい一人で振れるわ」</p><p>「そう。今日は先生が残しちゃったけど、明日からは皆と一緒に振るのも楽しいから、やてみなさい」</p><p>「考えておくわ、でもね、先生」</p><p>私は貰ったチョコレートを口に取り込んで先生に教えてあげます。</p><p>(8:04)</p><p>7</p><p>「人生とは、素晴らしい映画みたいなものよ」</p><p>先生は楽しそうに少し首を傾げます。この手のことを私はよく人み先生に言うんだけれど、先生はいつもちゃんと考えてくれます。</p><p>そして大体、もと外れなのです。</p><p>「うーん、あなたが主人公ってこと？」</p><p>「違うの」</p><p>「えー降参。どういう意味？」</p><p>「お菓子があれば、一人でも十分楽しめるってことよ」</p><p>私はいつもの困った顔をした先生に背中を向けて、退屈な小学校からさっさと家に帰ることにしました。</p><p>家に帰っても誰もいないので、私はランドセルを自分の部屋においた後、すぐに外へと出かけることにしています。きちんと家の鍵をかけて、マンションの十一階からエレベーたで一階まで下り、エントランスの自動ドアを開けて外に出るのです。</p><p>ガラス扉から飛びだすと、町どそこに友達が歩いてきました。彼女は私の下校時間を見計らって、いつも私の家の周りをうろついていています。私の家は、周りにある他の建物と比べていつ祭り一際大きなマンションなので、彼女でも見つけやすいのでしょう。</p><p>私は、彼女に挨拶をします。</p><p>「ごきげんよう」</p><p>(9:38)</p><p>８</p><p>彼女は最初から私に気が浮いていたくせに、まるで初めて私がいることを知った風な顔をして、「ナー」と鳴きました。</p><p>「そんな白々しい演技じゃ、女優になれないわよ」</p><p>「ナー」</p><p>彼女は相変わらずのちぎれた尻尾をぴこぴことさせながら、私が行こうと思っていた方向にあるきはじめます。私の小さな歩幅でも、彼女のそれよりは大きく、私はすぐに彼女と並ぶことが出来ました。勝ち誇って「ふふん」と笑って見せると、彼女はプイッと顔を背けます。まったく、可愛げのない子です。</p><p>同じ目的地に歩いていく間、私は小さな友達に今日会ったことを話してあげました。</p><p>「なんてことがあったのよ」</p><p>「ナー」</p><p>「人と人の考えは食い違うことがあるのよね。猫の世界でもそういうことがあるの？」</p><p>「ナー」</p><p>（１０：４９）</p><p>９</p><p>「そうね、違う生き物なんだもの、わかりあうって難しいわ」</p><p>彼女は興味がなさそうにまた「ナー」と鳴きました。いつも私の話にはあまり興味がなさそうです。猫の生活に私の悩みなんて関係がないからかもしれないけれど、ちょっと失礼しちゃう。</p><p>仕方がないので、私は彼女も楽しめるよう歌を歌ってあげることにしました。生意気な彼女を振り向かすのは、ミルクと私の歌くらいのものなのです。贅沢ものの猫。</p><p>「しーわわーせはー、あーるいーてこーないー」</p><p>「ナーナー」</p><p>「だーからあーるい、ていーくんだね」</p><p>彼女は気がないふりをするくせに、いつもより多く抑揚をつくて鳴きます。彼女の歌声はとても綺麗です。彼女は教えてくれないけれど、こんな綺麗な歌声を持っているのだから、きっと彼女のことを男の子達は放っておかないでしょう。</p><p>二人で歌いながら歩く静かな道の先、私達は大きな川の堤防に突き当たります。階段を使って堤防を登ると、周りに大きな建物があにので、勢いよく吹く風に髪を撫でられるのがとても気持ちいいです。向こう岸には隣町があって、私達の町とは少し匂いが違う様に思えます。</p><p>(12:34)</p><p>１０</p><p>この河川敷は子供達の遊び場所になっているのですが、私はそっちに興味はありません。尻尾のちぎれた彼女は少しばかり河川敷に転がるボールに興味があるようでしたが、彼女もミルク以上にボールが好きなわけじゃありません。</p><p>私達は川の横を通る堤防の道を歌いながら歩きます。途中すれ違った人や段ボールに座っているおじいさんに挨拶をして、商店街でよく会うおばあちゃんに飴玉をもらったりしながら歩いていくと、すぐに、私達の目的地を発見しました。</p><p>クリーム色の２階建てアパート。堤防から階段を使って下り、四角いバタークリームケーキみたいなそのアパートに近づきます。</p><p>尻尾のちぎれた彼女にあまりうるさくしないよう注意をして、二人一階にカンカンと音が鳴るアパートの階段を登りました。</p><p>私より一歩先に駆け上がった彼女は、２階の廊下の突き当たりにあるドアの前で早速「ナーナー」と鳴き始めます。静かにと言ったのに、彼女、言われたことをすぐにお忘れてしまうことがよくあります。私みたいに賢くないのです。</p><p>私は上品にドアの前まで足を運び、チャイムに背が届かない彼女の代わりに押してあげます。</p><p>14:11</p><p>１１</p><p>部屋の中にピンポーンという音が響いて数秒後、私が足元にた一匹のアリを見つけるのよりも早く、ドアが開きました。</p><p>中からはいつもと同じようにTシャツと長ズボンを着た綺麗なお姉さんが出てきました。</p><p>今日はいつもより、髪がはねまわってて眠たそうでした。</p><p>「こんにちゃは！」</p><p>「はい、こんにちゃは。お嬢ちゃん、今日も元気だね」</p><p>「ええ、元気よ、アバズレさんは、今日は元気じゃないの？」</p><p>「いや、元気だよ。ただ、さっき目が覚めたことろなんだ」</p><p>「もう三時過ぎよ？」</p><p>「この時間が朝だっていう人間だっているさ。私がそうだ」</p><p>「他にいるの？」</p><p>「ほら、アメリカ人とか」</p><p>私がアブズレさんの適当な言い方がおかしくて、くすくすと笑いました。アブスレさんも私に釣られたのか、笑いながら首の切りを書いて「入りなよ。猫ちゃんもお腹空いたろ」と言いました。私は靴を脱いでアバスレさんの家に上がらせてもらい、尻尾のちぎれた彼女はドアの待機しました。全くこんな時だけ行儀がいいのだから、彼女は悪い女です。</p><p>（１５：３７）</p><p>１２</p><p>アバズレさんは古いお皿にミルクを入れて外にいる彼女にあがて、それからドアを閉め、私に一本のヤクルトをくれました。私はそれを飲みながらアバズレさんが寝癖をおすのを見つめます。</p><p>私は学校のあるひは大体ここに遊びにきることにしています。アバズレさんは大人なので忙しく、私が来た時にいないことも多いのですが、いる時はこうしてヤクルトや、なまにアイスをくれたりします。外でミルクを飲んでいるあの子も、アバズレさんが優しいのをわかっているから、ミルクを楽しみにしていつもついてきます。</p><p>アバズレさんは窓を開けて冷蔵庫からサンドイッチを取り出して、ぐちゃぐちゃになったベッドの上に座りました。私は四角い部屋の真ん中に置かれた丸いテーブルの横に座って、ヤクルトを味わいます。</p><p>「学校はどうだった。お嬢さん」</p><p>たまごサンドをむしゃむしゃ食べるアバズレさんの長い髪は、窓からの光に照らされて天使みたいに透き通ります。私はさっき尻尾のちぎれた彼女に照明した今日の話を、今度はアブズレさんにしました。途中までただ頷いていたアバズレさんだったのですが、私が「アイデアは良かったんだけど実力がともなってなかったわ」と言うと大きなな声で笑いました。</p><p>17:12</p><p>13</p><p>「お嬢ちゃんが頭がお菓子いとは、誰も思わないだろうな。」</p><p>「どうして？」</p><p>「お嬢ちゃんはかしこいさ。賢いから、ちょっと変なことをしてもきっと何か考えがあるんだろうって思われるよ。だから職員室に呼び出されたんだろう？」</p><p>「そうね、それなら次からはもっと頭がお菓子そうな顔をするわ」</p><p>私が斜め上を向いて舌を出すと、アブズレさんはまた大きな声で笑いました。</p><p>「その先生はいい先生だね」</p><p>「そうなの、とてもいい先生なのよ。時々、的外れだけれど」</p><p>「大きなんてみーんな、的外れだよ」</p><p>アバズレさんはそう言って立ち上がり、冷蔵庫から缶を持ってきてぷしゅっと開けました。</p><p>「それ、甘いの？」</p><p>「甘いけど苦いよ」</p><p>「どうして苦いものをわざわざ飲むのかしら、アブズレさん、コーヒーも飲むじゃない。あれもとっても苦いわ。我慢してるの？」</p><p>（１８：２０）</p><p>１４</p><p>「いいや、好きだから飲んでるのさ、お酒もコーヒーもね。私も子供の頃はコーヒー飲めなかったよ。苦いのをありがたがるのは大人だけだ」</p><p>「なるほど、じゃあ私にも苦いのを美味しいと思える日が来るかしら」</p><p>「来るかもね、だけど、無理に飲む必要はないよ。甘いもののだけを美味しいと思えるって、素敵と思う」</p><p>アブズレさんは透き通る笑顔で言いました。アブズレさんの言葉や笑顔からは香水とは違ういい匂いがします。他の大人達とは違う、いい匂い。前にそのことをアブズレさんに言うと、アブズレさんは笑いながら「それは私が立派な大人じゃないからだようと言いました。それが本当なら、私は立派な大人にはなりtくないなと思いました。</p><p>「人生はプリンみたいなものってことね。」</p><p>「どういう意味だい？」</p><p>「甘いところだけで美味しいのに、苦いところをありがたがる人もいる」</p><p>「あははっ、その通りだ」</p><p>笑ってアバズレさんはお酒をくうっと飲んで「やっぱりお嬢ちゃんは頭がいい」と言いました。褒められると、私は嬉しくなります。</p><p>「アブズレさんは、お仕事で何か面白いことはあった？」</p><p>（１９.５５）</p><p>１５</p><p>「仕事で面白いことなんでないよ」</p><p>「そうなの？でもうちのお父さんと母さんは仕事が大好きみたいよ。いつもうちにいないもの」</p><p>「いつも仕事をしてるからって、仕事が面白いとは限らない。もし面白くてやってるんだとしたら、それは凄く幸せなことだけれどね」</p><p>「きっと面白いのよ。私と選ぶよりもずっと」</p><p>「寂しいのなら、寂しいってちゃんと言いた方がいい」</p><p>「そういうのって賢くないわ」</p><p>私は首を横に振りました。</p><p>そして今の会話の中で、気になったことをアブズレさん訊きます。</p><p>「お仕事が面白くないってことは、アブズレさんは幸せじゃないの？」</p><p>アブズレさんは、私の質問には答えませんでした、代わりに薄く笑って「私の今の一番の幸せはお嬢ちゃんが来てくれることがな」と言いました。それは大人達がよくする誤魔化しのための嘘なんかではないとわかったので、とても嬉しくなりました。</p><p>「しあわせなーあーる言ってこーないー、だっかーらあーるいっていくんだね」</p><p>「私もその歌好きだな。一日一歩、三日三歩」</p><p>（２１：２０）</p><p>私達は二人で声を合わせて「さーんぽ進んで二歩さがるー」と歌いました。</p><p>「そういえば幸せって何か、考えなくちゃいけないわ。授業で発表するの」</p><p>「へえ、私が小さい頃もそう言うのあったよ、懐かしい。お嬢ちゃんの幸せか、なんだと思う？」</p><p>「まだわからないわ、考え始めてたばかりだもの」</p><p>「難しい問題だね。じゃあ、幸せのヒントにアイスを食べる？」</p><p>「いただくわ！」</p><p>私とアバズレさんは二人で一本ずつ棒のついたソーダアイスを食べながら、いつものようにオセロをすることにしました。オセロはアブズレさんが子どもの頃から持っていたものだそうです。</p><p>私も前にお父さんに買ってもらったのですが、うちには私とオセロをしてくれる人はいません。</p><p>でも、いつかアバズレさんが私の家にきたときにもオセロが出来るので安心です。私とアブズレさん、どっちが強いかというと、ちうかは私のほうが強くなってみせます。</p><p>アブズレさんが２回勝って、私がやっと一回勝った時、アブズレさんが壁にかかった時計を見ながら、「お、もう四時だ」と言いました。私は時間が過ぎるのってやっぱり早いわと思いながら、オセロを気付けることにしました。</p><p>（２３：０９）</p><p>１７</p><p>「アブズレさん、ヤクれうととアイスごちそうさまでした」</p><p>「いえいえ、おばあちゃんによろしくね」</p><p>私はいつも四時くらいになたtらアブズレさんの家を出ることにしています。本当はもっともっとお話もオセロもしたいのですが、実は他にも行くところがあるのです。</p><p>私は小さな足にピッタリなビンクいろの靴を履いて、もう一度アブズレさんにお礼を言ってドアを開けました。外では、ミルクを飲み干した彼女が行儀よく座って持っていました。アバウずれさんはミルクが入っていたお皿を優しく拾い上げます。</p><p>「また選びにきるわね」</p><p>「うん、またいつでも来たらいいよ」</p><p>「あばずれさんは今日これからの予定は？」</p><p>「ちょっと寝ようかな。仕事に備えて」</p><p>「お仕事頑張ってね、体に気をつくて」</p><p>「はいはい。お嬢ちゃんも頑張って幸せを見つけて、歩いて見つかったら私にも教えてね」</p><p>「うん。それじゃあ。お休みなさい」</p><p>１８</p><p>アブズレさんに手を振って、私はドアを閉めました。アブズレさんは、私が眠った後に始まって起きる前に終わる、不思議なお仕事をしています。私はアバズレさんの仕事をきちんとは知りませんが、暗い時に働いて明るい時に寝るなんて私にはきっと出来ないので、それだけでも尊敬してしまいます。</p><p>尻尾のちぎれた彼女と階段を静かに下りながら、私はアバズレさんの仕事について考えました。前にどんな仕事をしているのか訊いた時アブズレさんは笑いながら、「季節を売る仕事をしてるんだ」と言いました。</p><p>その響きに私は、きっとそれはそれは素敵な仕事なのだろうなと思いました。</p><p>（25:17)</p><p>１８</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1-18</link><guid isPermaLink="false">substack:post:143584115</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sun, 14 Apr 2024 22:22:01 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/143584115/18baf21bc231977398fbfc1cb7620e6a.mp3" length="25532189" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>1520</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/143584115/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ７５]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>彼女の指紋が残っているのは、空調パネルとドアソプだけだ。それ以外の場所には手を触れていない。そしてタオルを元に戻す。コーヒーポットとカップをルームサービス用のトレイに載せて、廊下に出した。そうすればポットを下げにきたボーイがドアをノックすることはないし、死体の発見はその遅くなる。掃除のみどがこの部屋で死体を発見するのは、うまくいけば翌日のチェックアウト時刻よりあとのことになる。</p><p>彼が今度の会議に出てこなければ、人々はおそらくこの部屋に電話をかけるだろう。しかし受話器をとるものはいない。人々は不審に思ってマネージャーにドアを開けさせるかもれない。あるいは別に開けさせないかもしれない。それは成り行き次第だ。</p><p>青豆は洗面所の鏡の前に立ち、服装に乱れのないことを確かめた。ブラウスの一番上のボタンをとめた。私のことをろくすっぽみもしなかったのだから。人のことを一体なんだと思っているんだ。彼女は髪を適度にしかめる。それから髪を整え、指で軽くマッサージして顔の筋肉を緩め鏡に向かって愛想良く微笑みを浮かべた。歯医者に研磨してもらったばかりの白い歯も見せてみた。さあ。私はこれから死者のいる部屋を出て、いつもの現実の世界に戻って行くのだ。気圧を調整しなくてはならない。私はもうクールな殺人者ではない。シャープなスーツに身を包んだ、にこやかで有能な餅子ネス・ウーマンなのだ。</p><p>青豆はドアを少しだけ開け、あたりを伺い、廊下に誰もいないことを誰かめてからするりと部屋を出た。エレベータは使わず、階段を歩いて降りた。ロビーを抜けるときも誰も彼女には（７６）注意を払わなかった。背筋を伸ばし、前方を見つめ、足早に歩いた。しかし、誰かの注意をひくほど速くは歩かない。彼女はプロだった。それもほとんど完璧に近いプロだ。もしもう少し胸が大きければ、文句なく完璧なプロになれたかもしれない、と青豆は残念に思う。顔をもう一度軽く顰める。でもしかたない。与えらたものでやっていくしかない。</p><p>彼女の指紋が残っているのは、空調パネルとドアソプだけだ。</p><p>The only places her fingerprints remained are on the air conditioning panel and the doorstop.</p><p>それ以外の場所には手を触れていない。</p><p>She did not touch any other places.</p><p>そしてタオルを元に戻す。</p><p>And then she put the towel back in its place.</p><p>コーヒーポットとカップをルームサービス用のトレイに載せて、廊下に出した。</p><p>She placed the coffee pot and cup on the room service tray and put it out in the hallway.</p><p>そうすればポットを下げにきたボーイがドアをノックすることはないし、死体の発見はその遅くなる。</p><p>By doing so, the boy who comes to take the pot won't knock on the door, and the discovery of the body will be delayed.</p><p>掃除のみどがこの部屋で死体を発見するのは、うまくいけば翌日のチェックアウト時刻よりあとのことになる。</p><p>If things go well, the cleaning staff will find the body in this room after the checkout time the next day.</p><p>彼が今度の会議に出てこなければ、人々はおそらくこの部屋に電話をかけるだろう。</p><p>If he doesn't show up for the next meeting, people will probably call this room.</p><p>しかし受話器をとるものはいない。</p><p>But there will be no one to pick up the receiver.</p><p>人々は不審に思ってマネージャーにドアを開けさせるかもれない。</p><p>People may become suspicious and have the manager open the door.</p><p>あるいは別に開けさせないかもしれない。</p><p>Or they might not have it opened at all.</p><p>それは成り行き次第だ。</p><p>It all depends on how things unfold.</p><p>青豆は洗面所の鏡の前に立ち、服装に乱れのないことを確かめた。</p><p>Aomame stood in front of the bathroom mirror and made sure her clothes were in order.</p><p>ブラウスの一番上のボタンをとめた。</p><p>She fastened the top button of her blouse.</p><p>私のことをろくすっぽみもしなかったのだから。</p><p>He didn't give a damn about me.</p><p>人のことを一体なんだと思っているんだ。</p><p>What on earth does he think of others?</p><p>彼女は髪を適度に顰める。</p><p>She slightly frowned her hair.</p><p>それから髪を整え、指で軽くマッサージして顔の筋肉を緩め鏡に向かって愛想良く微笑みを浮かべた。</p><p>Then, she fixed her hair, lightly massaged her face with her fingers to relax her facial muscles, and smiled amiably at the mirror.</p><p>歯医者に研磨してもらったばかりの白い歯も見せてみた。</p><p>She also showed off her white teeth, which had just been polished by the dentist.</p><p>さあ。私はこれから死者のいる部屋を出て、いつもの現実の世界に戻って行くのだ。</p><p>Now, I will leave the room with the dead body and go back to the usual reality.</p><p>気圧を調整しなくてはならない。</p><p>I need to adjust the pressure.</p><p>私はもうクールな殺人者ではない。</p><p>I am no longer a cool murderer.</p><p>シャープなスーツに身を包んだ、にこやかで有能な餅子ネス・ウーマンなのだ。</p><p>I am a cheerful and capable businesswoman dressed in a sharp suit.</p><p>青豆はドアを少しだけ開け、あたりを伺い、廊下に誰もいないことを誰かめてからするりと部屋を出た。</p><p>Aomame opened the door slightly, looked around, and after making sure no one was in the hallway, she slipped out of the room.</p><p>エレベータは使わず、階段を歩いて降りた。</p><p>She did not use the elevator, but walked down the stairs.</p><p>ロビーを抜けるときも誰も彼女には（７６）注意を払わなかった。</p><p>Even when passing through the lobby, no one paid any attention to her.</p><p>背筋を伸ばし、前方を見つめ、足早に歩いた。</p><p>She walked briskly, with her back straight and looking forward.</p><p>しかし、誰かの注意をひくほど速くは歩かない。</p><p>However, she did not walk fast enough to attract anyone's attention.</p><p>彼女はプロだった。それもほとんど完璧に近いプロだ。</p><p>She was a pro. Almost a perfect pro.</p><p>もしもう少し胸が大きければ、文句なく完璧なプロになれたかもしれない、と青豆は残念に思う。</p><p>Aomame regretted that if her breasts were a bit larger, she might have been an unquestionably perfect pro.</p><p>顔をもう一度軽く顰める。でもしかたない。与えらたものでやっていくしかない。</p><p>She frowned lightly again. But it can't be helped. She has to make do with what she was given.</p><p>VOCABULARY LIST</p><p>* <strong>指紋 (しもん)</strong>: Fingerprint</p><p>* <strong>空調 (くうちょう)</strong>: Air conditioning</p><p>* <strong>パネル (ぱねる)</strong>: Panel</p><p>* <strong>ドアソプ (どあそぷ)</strong>: Doorstop</p><p>* <strong>ルームサービス (るーむさーびす)</strong>: Room service</p><p>* <strong>トレイ (とれい)</strong>: Tray</p><p>* <strong>廊下 (ろうか)</strong>: Hallway</p><p>* <strong>掃除 (そうじ)</strong>: Cleaning</p><p>* <strong>チェックアウト (ちぇっくあうと)</strong>: Checkout</p><p>* <strong>受話器 (じゅわき)</strong>: Receiver</p><p>* <strong>洗面所 (せんめんじょ)</strong>: Bathroom</p><p>* <strong>ブラウス (ぶらうす)</strong>: Blouse</p><p>* <strong>マッサージ (まっさーじ)</strong>: Massage</p><p>* <strong>研磨 (けんま)</strong>: Polishing</p><p>* <strong>気圧 (きあつ)</strong>: Pressure</p><p>* <strong>スーツ (すーつ)</strong>: Suit</p><p>* <strong>エレベータ (えれべーた)</strong>: Elevator</p><p>* <strong>背筋 (せすじ)</strong>: Spine, backbone</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-847</link><guid isPermaLink="false">substack:post:142000722</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 24 Feb 2024 18:43:31 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/142000722/c874e7b8ef25762bc4daa72d080e1726.mp3" length="4241827" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>212</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/142000722/852bb5fc2e6fc2fbb65c240c9bab80bd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ７４]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>しかし彼女の後半分は日dく怯えている。何もかも放り出して、すぐにでもこの部屋から逃げ出してしまいたいと思っている。私はここにいるが、同時にここにいない。私は同時に二つの場所にいる。アインシュタインの定理には反しているが、しかしにない。それが殺人者の禅なのだ。</p><p>五分がようやく経過する。しかし青豆は用心のために更に一分を加えた。あと一分時とう。急ぎの仕事はど、念には念をはりえた方がいい。いつ果てるともないその重い一分間を、彼女はじっと耐えた。それからおもむろに指をはなし、ペンライトで傷口を調べた。蚊にさされたほどのあとも残っていない。</p><p>その胸下部の特別なポイントを極めて細い針で突くことでも垂らされるのは、自然死に酷似した死だ。普通の医師の目にはどうみてもただの心臓発作としか映らないはずだ。机に向かって仕事をしているうちに、出し抜けに心臓発作に襲われ、そのまま息を引き取ってしまった。過労とストレス。不自然なところは見あたらない。解剖する必要も見あたらない。</p><p>この人物はやり手だったが、いささか働きすぎたのだ。高い収入を得ていたが、死んでしまってはそれを使うこともできない。アルマーニのスーツを着てジャガーを運転していても、結局は蟻と同じだ。働いて、働いて、得意もなく死んでいく。彼がこの世界に存在していたこともやがて忘れられていく。まだ若いのにきの毒に、と人は言うかもsれない。言わないかもしれない。</p><p>青豆はポケットからコルクを取り出し、針の先端に刺した。その繊細な道具をもう一度薄い布にくるみ、ハードケースに入れ、ショルダーバッグの底にしまった。浴室からハンドタオルを持ってきて、（７５）部屋に残した指紋そすべて綺麗に拭き取った。</p><p>(53;08)</p><p>Sure, let's break down the Japanese text into English translations, and then list the interesting vocabulary for learners above the JLPT N3 level. Here's the breakdown:</p><p>1. しかし彼女の後半分はひどく怯えている。</p><p>But the latter half of her is terrified.</p><p>2. 何もかも放り出して、すぐにでもこの部屋から逃げ出してしまいたいと思っている。</p><p>She wants to throw everything away and escape from this room immediately.</p><p>3. 私はここにいるが、同時にここにいない。私は同時に二つの場所にいる。</p><p>I am here, but at the same time, I am not here. I am in two places at once.</p><p>4. アインシュタインの定理には反しているが、しかしにない。それが殺人者の禅なのだ。</p><p> It defies Einstein's theorem. This is the Zen spirit of the murderer.</p><p>5. 五分がようやく経過する。しかし青豆は用心のために更に一分を加えた。</p><p>  Five minutes finally pass. But Aomame added one more minute just to be cautious.</p><p>6. あと一分時とう。急ぎの仕事はど、念には念をはりえた方がいい。</p><p>   One more minute to go. It's better to be extra careful with hurried work.</p><p>7. いつ果てるともないその重い一分間を、彼女はじっと耐えた。</p><p>   She endured that heavy, seemingly endless minute.</p><p>8. それからおもむろに指をはなし、ペンライトで傷口を調べた。</p><p>   Then she slowly released her fingers and examined the wound with a penlight.</p><p>9. 蚊にさされたほどのあとも残っていない。</p><p>   There was not even a mark as small as a mosquito bite left.</p><p>10. その胸下部の特別なポイントを極めて細い針で突くことでも垂らされるのは、自然死に酷似した死だ。</p><p>Piercing a special point below the chest with a very fine needle simulates a death similar to natural causes.</p><p>11. 普通の医師の目にはどうみてもただの心臓発作としか映らないはずだ。</p><p>To the eyes of an ordinary doctor, it should appear to be nothing but a heart attack.</p><p>12. 机に向かって仕事をしているうちに、出し抜けに心臓発作に襲われ、そのまま息を引き取ってしまった。</p><p>He was working at his desk when he was suddenly struck by a heart attack and died on the spot.</p><p>13. 過労とストレス。不自然なところは見あたらない。解剖する必要も見あたらない。</p><p>Overwork and stress. Nothing unnatural to be found. There is no need for an autopsy.</p><p>14. この人物はやり手だったが、いささか働きすぎたのだ。</p><p>This person was a go-getter, but he worked a bit too hard.</p><p>15. 高い収入を得ていたが、死んでしまってはそれを使うこともできない。</p><p>He earned a high income, but he can't use it once he's dead.</p><p>16. アルマーニのスーツを着てジャガーを運転していても、結局は蟻と同じだ。</p><p>Even if he wears Armani suits and drives a Jaguar, in the end, he's the same as an ant.</p><p>17. 働いて、働いて、得意もなく死んでいく。</p><p>Working, working, dying without accomplishment.</p><p>18.</p><p> 彼がこの世界に存在していたこともやがて忘れられていく。まだ若いのにきの毒に、と人は言うかもsれない。言わないかもしれない。</p><p>His existence in this world will soon be forgotten. People might say it's a pity he was still young. Or they might not.</p><p>19. 青豆はポケットからコルクを取り出し、針の先端に刺した。</p><p>Aomame took a cork out of her pocket and stuck it on the tip of the needle.</p><p>20. その繊細な道具をもう一度薄い布にくるみ、ハードケースに入れ、ショルダーバッグの底にしまった。</p><p>She wrapped that delicate tool in a thin cloth again, put it in a hard case, and stored it at the bottom of her shoulder bag.</p><p>21. 浴室からハンドタオルを持ってきて、（７５）部屋に残した指紋そすべて綺麗に拭き取った。</p><p>She brought a hand towel from the bathroom and wiped clean all the fingerprints she left in the room.</p><p><strong>Vocab of Note:</strong></p><p>1. 怯える (おびえる): to be terrified</p><p>2. 放り出す (ほうりだす): to throw away</p><p>3. 逃げ出す (にげだす): to escape</p><p>4. 同時 (どうじ): simultaneously</p><p>5. 定理 (ていり): theorem</p><p>6. 反して (はんして): defying</p><p>7. 殺人者 (さつじんしゃ): murderer</p><p>8. 禅 (ぜん): Zen</p><p>9. 用心 (ようじん): caution</p><p>10. 急ぎ (いそぎ): hurry</p><p>11. 念 (ねん): care, caution</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-7bd</link><guid isPermaLink="false">substack:post:141978883</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 24 Feb 2024 00:48:20 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/141978883/37d8da1432d878c967a9ae1f7aded544.mp3" length="3273206" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>164</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/141978883/bf881284a56f2f4325953f98c5f2df6a.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ７３]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>あなたにはたぶん楽すぎる死に方よね、青目はそう思って顔をしかめた。あまりにも簡単すぎる。私はたぶん五番アイアンを使ってあなたの肋骨を二、三本折って、痛みを重ぶんに与え、そのあとで慈悲の死を与えてやるべきだったのでしょうね。そういう惨めな死に方がふさわしいネズミ野郎なんだから。それが実際にあなたが奥さんに対してやったことなんだから。でも残念ながら、私にはそこまでの選択の自由はない。この男を迅速に人知れず、しかし確実にあちらの世界に送り込むことが、与えられた使命だ。そして私は今その使命を果たした。その男はさっきまではちゃんと生きていた。でも今は死んでいる。本人も気がつ家内まま、生と死を隔てる識居をまたいでしまったのだ。</p><p>青豆はきっちり五分間、ガーぜを傷口にあてていた。指のあとが残らない程度の強さで、辛抱う強く。そのあいだ彼女は腕時計の秒針から目を離さなかった。長い五分間だ。永遠に続くように感じらレル五分間。たった今誰かがドアを開けて部屋に八ってきたら、そして彼女が細身の凶器を片手に、男の首筋を指で押さえているところを目にしたら、それで一巻の終わりだ。言い逃れるすべはない。ボーイがこーへーポット下げに来るかもしれない。今にもドアがノックされるかもしれない。しかしそれは省くことのできない大事な五分間だった。彼女は神経を落ち着けるために静かに深く呼吸をする。慌ててはにいけない。冷静さを失ってはならない。いつものクールな青豆さんでいなくてはならない。</p><p>心臓の鼓動が聞こえる。その鼓動に合わせて、ヤネーチェックの「シンフォニエッタ」、冒頭のおファンファーレが彼女の頭の中だで鳴り響く。柔らかい風がボヘミアの線の草原を音もなく吹き渡っていく。彼女は自分が二つに分裂していることを知る。彼女の半分はとびっきりクールに（７４）者の首筋をを押さえ続けている。</p><p>（５０：２６）</p><p>あなたにはたぶん楽すぎる死に方よね、青目はそう思って顔をしかめた。</p><p>"It's probably too easy a way to die for you," thought Aomame, frowning.</p><p>あまりにも簡単すぎる。私はたぶん五番アイアンを使ってあなたの肋骨を二、三本折って、痛みを重ぶんに与え、そのあとで慈悲の死を与えてやるべきだったのでしょうね。</p><p>It's too simple. I probably should have used a five-iron to break two or three of your ribs, causing you significant pain, before giving you the mercy of death.</p><p>そういう惨めな死に方がふさわしいネズミ野郎なんだから。それが実際にあなたが奥さんに対してやったことなんだから。</p><p>Such a miserable death is what a rat b*****d like you deserves. After all, that's what you actually did to your wife.</p><p>でも残念ながら、私にはそこまでの選択の自由はない。この男を迅速に人知れず、しかし確実にあちらの世界に送り込むことが、与えられた使命だ。</p><p>But unfortunately, I don't have the freedom to choose that much. My mission is to send this man quickly and unnoticed, yet surely, to the other world.</p><p>そして私は今その使命を果たした。その男はさっきまではちゃんと生きていた。でも今は死んでいる。本人も気がつ家内まま、生と死を隔てる識居をまたいでしまったのだ。</p><p>And now, I have fulfilled that mission. The man was alive until a moment ago, but now he is dead. Unaware, he has crossed the threshold that separates life and death.</p><p>青豆はきっちり五分間、ガーゼを傷口にあてていた。指のあとが残らない程度の強さで、辛抱強く。</p><p>Aomame pressed the gauze to the wound for exactly five minutes, with just enough strength to not leave fingerprints, patiently.</p><p>そのあいだ彼女は腕時計の秒針から目を離さなかった。長い五分間だ。永遠に続くように感じらレル五分間。</p><p>During that time, she never took her eyes off the second hand of her wristwatch. A long five minutes. It felt like it lasted forever.</p><p>たった今誰かがドアを開けて部屋に八ってきたら、そして彼女が細身の凶器を片手に、男の首筋を指で押さえているところを目にしたら、それで一巻の終わりだ。</p><p>If someone were to open the door and come into the room right now, and see her holding the slender weapon in one hand, pressing her fingers on the man's neck, that would be the end of it.</p><p>言い逃れるすべはない。ボーイがコーヒーポット下げに来るかもしれない。今にもドアがノックされるかもしれない。</p><p>There would be no excuse. A boy might come to bring a coffee pot. A knock on the door could come at any moment.</p><p>しかしそれは省くことのできない大事な五分間だった。彼女は神経を落ち着けるために静かに</p><p>深く呼吸をする。慌ててはいけない。冷静さを失ってはならない。いつものクールな青豆さんでいなくてはならない。</p><p> But it was an indispensable five minutes. She breathed quietly and deeply to calm her nerves. She must not panic. She must not lose her composure. She must remain the cool Aomame.</p><p>心臓の鼓動が聞こえる。その鼓動に合わせて、やなーチェックの「シンフォニエッタ」、冒頭のファンファーレが彼女の頭の中だで鳴り響く。柔らかい風がボヘミアの線の草原を音もなく吹き渡っていく。</p><p> She can hear the beating of her heart. To the rhythm of that beat, Janáček's "Sinfonietta," the opening fanfare, rings in her head. A soft wind blows silently across the grasslands of Bohemia.</p><p>彼女は自分が二つに分裂していることを知る。彼女の半分はとびっきりクールに（７４）者の首筋をを押さえ続けている。</p><p>She knows she is divided into two. Half of her continues to press down on the man's neck, exceptionally cool.</p><p></p><p>Vocab:</p><p>1. 楽すぎる (らくすぎる) - Too easy</p><p>2. 死に方 (しにかた) - Way of dying</p><p>3. 肋骨 (ろっこつ) - Rib</p><p>4. 痛み (いたみ) - Pain</p><p>5. 慈悲 (じひ) - Mercy</p><p>6. 惨めな (みじめな) - Miserable</p><p>7. ネズミ野郎 (ねずみやろう) - Rat b*****d</p><p>8. 選択の自由 (せんたくのじゆう) - Freedom of choice</p><p>9. 使命 (しめい) - Mission</p><p>10. 識居 (しきお) - Threshold (Note: This word seems uncommon or may be an error in the text)</p><p>11. ガーゼ (がーぜ) - Gauze</p><p>12. 強さ (つよさ) - Strength</p><p>13. 辛抱強く (しんぼうづよく) - Patiently</p><p>14. 凶器 (きょうき) - Weapon</p><p>15. 腕時計 (うでどけい) - Wristwatch</p><p>16. 神経を落ち着ける (しんけいをおちつける) - To calm one's nerves</p><p>17. 冷静 (れいせい) - Calm, composure</p><p>18. シンフォニエッタ (しんふぉにえった) - Sinfonietta</p><p>19. ファンファーレ (ふぁんふぁーれ) - Fanfare</p><p>20. ボヘミア (ぼへみあ) - Bohemia</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-7dd</link><guid isPermaLink="false">substack:post:141938867</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 22 Feb 2024 21:59:15 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/141938867/0cdf662abfc57c5cd8fa11050416636b.mp3" length="3676537" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>184</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/141938867/a8c7fda12bf58c0f081b8194da22e03a.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ７ ２ ]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>深く、滑らかに、そして知識的に。大切なのは角度と力の入れ方なのだーいや。むしろ力の抜き方だ。それにさえ留意すれば、あとは豆腐に針を刺すみたいに単純なことだ。針の先端が肉を貫き、脳の下部にある特定の部位を突き、蝋燭を吹き消すように心臓の動き止める。全てはほんの一瞬のうちの終わってしまう。あっけないくらい。それは青豆にしかできないことだった。そんな微妙なポイントを手さぐりで探し当てることは他の誰にもできない。でも彼女にはできる。彼女の指先にはそういう特別な直感が具わっている。</p><p>男がはっと息を息を呑む音が聞こえた。全身の筋肉がぴくりと就職した。その感触を確かめてから、彼女はすばやく針を抜いた。そしてすかさず、ポケットに用意しておいた小さなガーゼで傷口を押さえた。出血ふせぐためだ。とても細い先端だし、それが刺さっていたのはほんの数妙のことだ。出血があったとこしてもごくわずかなもだ。それでも念には念を入れなくてはならない。血の功績を残してはならない。。一滴の血が命取りになる。用心深さが青豆の身上だった。</p><p>一旦強張った深山の身体から、時間をかけて徐々に力が抜けたいった。バスケットボールから空気が抜けるときのように。彼女は男の首筋の一点を人さし指で押さえたまま、彼の身体を机に打つぶせにした。その顔は書類を枕にして、横向きに机に伏せられた。目は驚いたような表情を浮かべたまま開いている。何か飛んでもなく不思議なものを最後に目撃でもしたみたいに。そこには怯えはない。苦痛もない。ただの純粋な驚きがあるだけだ。自分の身に何か普通ではないことが起こった。しかし何が起こったのか、理解できていない。それが痛みなのか、痒みなの方があるが、おそらくこれほどたのな死に方はあるまい。</p><p>(47:24)</p><p>* 深く、滑らかに、そして知識的に。</p><p>Deeply, smoothly, and intelligently.</p><p>* 大切なのは角度と力の入れ方なのだーいや。</p><p>What's important is the angle and how you apply force—no.</p><p>* むしろ力の抜き方だ。</p><p>Rather, it's about how to release the force.</p><p>* それにさえ留意すれば、あとは豆腐に針を刺すみたいに単純なことだ。</p><p>If you pay attention to that, the rest is as simple as sticking a needle into tofu.</p><p>* 針の先端が肉を貫き、脳の下部にある特定の部位を突き、蝋燭を吹き消すように心臓の動き止める。</p><p>The tip of the needle pierces the flesh, strikes a specific part of the lower brain, and stops the heart like blowing out a candle.</p><p>* 全てはほんの一瞬のうちの終わってしまう。あっけないくらい。</p><p>Everything ends in a single moment. It's almost anticlimactic.</p><p>* それは青豆にしかできないことだった。</p><p>That was something only Aomame could do.</p><p>* そんな微妙なポイントを手さぐりで探し当てることは他の誰にもできない。</p><p>No one else could find such a delicate point by groping.</p><p>* でも彼女にはできる。彼女の指先にはそういう特別な直感が具わっている。</p><p>But she could do it. Her fingertips had that kind of special intuition.</p><p>* 男がはっと息を息を呑む音が聞こえた。</p><p>She heard the sound of the man catching his breath sharply.</p><p>* 全身の筋肉がぴくりと就職した。</p><p>His muscles throughout his body twitched.</p><p>* その感触を確かめてから、彼女はすばやく針を抜いた。</p><p>After confirming that sensation, she quickly pulled out the needle.</p><p>* そしてすかさず、ポケットに用意しておいた小さなガーゼで傷口を押さえた。</p><p>Then immediately, she pressed the wound with a small gauze she had prepared in her pocket.</p><p>* 出血ふせぐためだ。</p><p>It was to prevent bleeding.</p><p>* とても細い先端だし、それが刺さっていたのはほんの数妙のことだ。</p><p>The tip was very fine, and it was only inserted for a moment.</p><p>* 出血があったとこしてもごくわずかなもだ。</p><p>Even if there was bleeding, it was very little.</p><p>* それでも念には念を入れなくてはならない。</p><p>Still, one must be thorough.</p><p>* 血の功績を残してはならない。。一滴の血が命取りになる。</p><p>One must not leave any traces of blood... A single drop can be fatal.</p><p>* 用心深さが青豆の身上だった。</p><p>Caution was Aomame's forte.</p><p>* 一旦強張った深山の身体から、時間をかけて徐々に力が抜けたいった。</p><p>Once tense, Miyama's body gradually lost its strength over time.</p><p>* バスケットボールから空気が抜けるときのように。</p><p>Like air escaping from a basketball.</p><p>* 彼女は男の首筋の一点を人さし指で押さえたまま、彼の身体を机に打つぶせにした。</p><p>While pressing a point on the man's nape with her index finger, she laid his body face down on the desk.</p><p>* その顔は書類を枕にして、横向きに机に伏せられた。</p><p>His face was laid sideways on the desk, with the documents serving as a pillow.</p><p>* 目は驚いたような表情を浮かべたまま開いている。</p><p>His eyes were open, showing an expression of surprise.</p><p>* 何か飛んでもなく不思議なものを最後に目撃でもしたみたいに。</p><p>As if he had witnessed something incredibly strange at the last moment.</p><p>* そこには怯えはない。苦痛もない。ただの純粋な驚きがあるだけだ。</p><p>There was no fear there. No pain. Just pure surprise.</p><p>* 自分の身に何か普通ではないことが起こった。</p><p>Something out of the ordinary had happened to him.</p><p>* しかし何が起こったのか、理解できていない。</p><p>But he did not understand what had happened.</p><p>* それが痛みなのか、痒みなの方があるが、おそらくこれほどたのな死に方はあるまい。</p><p>Whether it was pain or itching, there probably isn't a more unusual way to die.</p><p>INTERESTING VOCABULARY</p><p>* <strong>滑らかに (なめらかに)</strong> - Smoothly</p><p>* <strong>知識的 (ちしきてき)</strong> - Intellectual, Knowledgeable</p><p>* <strong>角度 (かくど)</strong> - Angle</p><p>* <strong>豆腐 (とうふ)</strong> - Tofu</p><p>* <strong>針 (はり)</strong> - Needle</p><p>* <strong>肉 (にく)</strong> - Flesh</p><p>* <strong>脳 (のう)</strong> - Brain</p><p>* <strong>蝋燭 (ろうそく)</strong> - Candle</p><p>* <strong>心臓 (しんぞう)</strong> - Heart</p><p>* <strong>驚き (おどろき)</strong> - Surprise</p><p>* <strong>直感 (ちょっかん)</strong> - Intuition</p><p>* <strong>ガーゼ (がーぜ)</strong> - Gauze</p><p>* <strong>出血 (しゅっけつ)</strong> - Bleeding</p><p>* <strong>用心深さ (ようじんぶかさ)</strong> - Caution</p><p>* <strong>身上 (みじょう)</strong> - Forte, Specialty</p><p>* <strong>強張る (こわばる)</strong> - To tense up</p><p>* <strong>徐々に (じょじょに)</strong> - Gradually</p><p>* <strong>打つぶせ (うつぶせ)</strong> - Face down</p><p>* <strong>枕 (まくら)</strong> - Pillow</p><p>* <strong>苦痛 (くつう)</strong> - Pain</p><p>* <strong>理解 (りかい)</strong> - Understanding</p><p></p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-928</link><guid isPermaLink="false">substack:post:141903199</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 21 Feb 2024 19:27:42 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/141903199/fcc83c01bed4ff0db785547efd1891c2.mp3" length="3662431" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>183</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/141903199/ebe4518b7dd7b798f69f0ec2a821aeb6.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ７１ ]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>特別に加工して線のように柔らかくしたコルグだ。彼女は爪先で注意深くそのコルクを取り、ポケットに入れる。そして剥き出しになった針先を深山の首筋のその部分にあてる。さあ落ち着いて、ここが肝心ななんだから、と青豆は自分に言い聞かせる。十分の一ミリの誤差も許されない。もし本の少しでもずれたら、すべての努力がすいほうに帰してしまうことになる。何よりも集中力が要求される。</p><p>「まだ時間がかかるのか？いつまでこんなことをやてるなんだ」と男はじれたように言った。</p><p>「すみません。すぐに終わります」と青豆は言った。</p><p>大丈夫よ、あっという間に終わるから、と彼女は心の中でその男に話しかけた。あとちょっとだけ持ってね。そうしたらあとはもう何も考えなくていいんだから。石油精製システムについても、重油市場の動向に浮いても、投資グループへ四半期報告についても、バーレーンまでのフライトの予約についても、役人への袖の下やら、愛人へのプレゼントやらについても、もう何ひとつ考えんくていいのよ。そういうことをあれこれ考え焼けるのもけっこう大変だったんでしょう？だから悪いけど、ちょっとだけ持ってちょうだい。私はこうして意識を集中して真剣にお仕事をしているんだから、邪魔をしないでね。お願い。</p><p>いったん位置を定め、心を決めると、彼女は右手の棚ごころを空中に浮かべ、息を止め、わずかに間を置いてから、それをすとんと下に落とした。木製の柄の部分に向けて。それほど強くではない。力を入れすぎると針が皮膚の下で折れてしまう。針先を後に残していくわけにはいがない。軽く、慈しむように、適正な角度で、適正な強さで、たなごころを下に落とす。動力に逆らわずにすとんと。そして細い針の先がその部分にあくまで事前に吸い込まれるようにする。</p><p>（４４：２２）</p><p>1. 特別に加工して線のように柔らかくしたコルグだ。</p><p>  It's a cork specially processed to be as soft as a thread.</p><p>2. 彼女は爪先で注意深くそのコルクを取り、ポケットに入れる。</p><p>  She carefully picks up the cork with her fingertips and puts it in her pocket.</p><p>3. そして剥き出しになった針先を深山の首筋のその部分にあてる。</p><p>  Then, she applies the exposed needle tip to that part of Miyama's neck.</p><p>4. さあ落ち着いて、ここが肝心ななんだから、と青豆は自分に言い聞かせる。</p><p>  "Now, calm down, this part is crucial," Aomame tells herself.</p><p>5. 十分の一ミリの誤差も許されない。</p><p>  Not even a tenth of a millimeter of error is allowed.</p><p>6. もし本の少しでもずれたら、すべての努力がすいほうに帰してしまうことになる。</p><p>  If it's even slightly off, all her efforts will be in vain.</p><p>7. 何よりも集中力が要求される。</p><p>  Above all, concentration is required.</p><p>8. 「まだ時間がかかるのか？いつまでこんなことをやてるなんだ」と男はじれたように言った。</p><p>  "Is it still going to take time? How long will you keep doing this?" the man asked impatiently.</p><p>9. 「すみません。すぐに終わります」と青豆は言った。</p><p>  "I'm sorry. It will be over soon," Aomame said.</p><p>10. 大丈夫よ、あっという間に終わるから、と彼女は心の中でその男に話しかけた。</p><p>   "It's okay, it will be over in a flash," she spoke to the man in her mind.</p><p>11. あとちょっとだけ持ってね。</p><p>   Just hold on a little longer.</p><p>12. そうしたらあとはもう何も考えなくていいんだから。</p><p>   After that, you won't have to think about anything anymore.</p><p>13. 石油精製システムについても、重油市場の動向に浮いても、投資グループへ四半期報告についても、バーレーンまでのフライトの予約についても、役人への袖の下やら、愛人へのプレゼントやらについても、もう何ひとつ考えんくていいのよ。</p><p>   You don't have to think about anything anymore, whether it's the oil refining system, the trends in the heavy oil market, the quarterly reports to the investment group, booking a flight to Bahrain, bribes to officials, or gifts to mistresses.</p><p>14. そういうことをあれこれ考え焼けるのもけっこう大変だったんでしょう？</p><p>   It must have been quite difficult to ponder and worry about such things, right?</p><p>15. だから悪いけど、ちょっとだけ持ってちょうだい。</p><p>   So, sorry, but just hold on a bit.</p><p>16. 私はこうして意識を集中して真剣にお仕事をしているんだから、邪魔をしないでね。お願い。</p><p>   I am concentrating and working seriously like this,</p><p>so please don't disturb me. Please.</p><p>17. いったん位置を定め、心を決めると、彼女は右手の棚ごころを空中に浮かべ、息を止め、わずかに間を置いてから、それをすとんと下に落とした。</p><p>   Once she determined the position and made up her mind, she raised her right hand in the air, held her breath, and after a brief pause, she dropped it straight down.</p><p>18. 木製の柄の部分に向けて。</p><p>   Towards the wooden handle part.</p><p>19. それほど強くではない。</p><p>   Not too strongly.</p><p>20. 力を入れすぎると針が皮膚の下で折れてしまう。</p><p>   If she puts too much force, the needle will break under the skin.</p><p>21. 針先を後に残していくわけにはいがない。</p><p>   She can't afford to leave the tip of the needle behind.</p><p>22. 軽く、慈しむように、適正な角度で、適正な強さで、たなごころを下に落とす。</p><p>   Gently, as if cherishing, she drops the needle at the right angle and with the right amount of force.</p><p>23. 動力に逆らわずにすとんと。</p><p>   Straight down, without resisting the force.</p><p>24. そして細い針の先がその部分にあくまで事前に吸い込まれるようにする。</p><p>   And then she makes sure that the tip of the thin needle is absorbed into that part, as intended beforehand.</p><p>---</p><p><strong>Interesting Vocabulary</strong></p><p>1. 加工 (かこう) - processing</p><p>2. 柔らかく (やわらかく) - softly</p><p>3. 爪先 (つまさき) - fingertips</p><p>4. 剥き出し (むきだし) - exposed</p><p>5. 針先 (はりさき) - needle tip</p><p>6. 首筋 (くびすじ) - nape of the neck</p><p>7. 肝心 (かんじん) - crucial</p><p>8. 誤差 (ごさ) - error</p><p>9. 集中力 (しゅうちゅうりょく) - concentration</p><p>10. 時れた (じれったい) - impatient</p><p>11. 石油精製 (せきゆせいせい) - oil refining</p><p>12. 重油市場 (じゅうゆしじょう) - heavy oil market</p><p>13. 四半期報告 (しさんきほうこく) - quarterly report</p><p>14. 袖の下 (そでのした) - bribe</p><p>15. 愛人 (あいじん) - mistress</p><p>16. 意識 (いしき) - consciousness</p><p>17. 棚ごころ (たなごころ) - hand movement</p><p>18. 慈しむ (いつくしむ) - to cherish</p><p>19. 適正 (てきせい) - appropriate</p><p>20. 動力 (どうりょく) - force</p><p>21. 吸い込まれる (すいこまれる) - to be absorbed</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-a3c</link><guid isPermaLink="false">substack:post:141866155</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 21 Feb 2024 04:43:34 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/141866155/12f9071966478075310a72408b9d4fcd.mp3" length="3501517" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>175</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/141866155/dd621a4ba6b9b752b53b931875d01dc6.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ７０ ]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>「塗料のようなものです。明るい緑色をしています」</p><p>「塗料？」</p><p>「よくわかりません。色合いはどう見ても塗料のようですね。失礼ですが、手を触れてもかまいませんか。取れるかもしれませんから」</p><p>「ああ」と言って、深山は前にかがみ込んで、首筋を青豆に向けた。ヘアカットをしたばかりらしく、首筋に髪はかかっていない。青豆は息を吸い込み、呼吸を止め、意識を集中してその部分を素早く探り当てた。そしてしるしをつけるように指先でそこを軽く押さえた。目を閉じて、その感触に間違いがあないことを確かめた。そう、ここでいい。本来であればもっとゆっくり時間をかけて念押しいたいところだが、そこまでの余裕はない。与えられた条件の中でベストを尽くす。「申し訳ありませんが、少しそのままの姿勢でじっとしていてただけませうか。バッグからペンライトを出します。この部屋の照明ではよく目ないもので」</p><p>「なんだって塗料なんかが、そのなところにつんだ」と深山は言った。</p><p>「わかりません。今すぐに調べます」</p><p>青豆は男の首筋の一点に指をそっとあてたまま、ショルダーバッグからプラスチックのハドケースを取り、蓋を開けて薄い布にくるまれたものを出した。片手で器用にその布をほどくと、中から出てきたのは小振りなアイスピックに似たものだった。全長は十センチほど。柄の部分は小さく引き締まった木製になっている。ただアイスピックに似たかたらをとっているだけだ。氷を砕くためのものではない。彼女は自分でそれを考案し、制作した。先端はまるで縫い針のようのに鋭く尖っている。その鋭い先端は折れることがないように、（７１）小さなコルク片に空き刺してある。</p><p>（41:32)</p><p>1. 塗料のようなものです。明るい緑色をしています。</p><p>   It's something like paint. It's a bright green color.</p><p>2. 塗料？</p><p>   Paint?</p><p>3. よくわかりません。色合いはどう見ても塗料のようですね。失礼ですが、手を触れてもかまいませんか。取れるかもしれませんから</p><p>   I'm not sure. The color certainly looks like paint. Excuse me, but may I touch it? It might come off.</p><p>4. 「ああ」と言って、深山は前にかがみ込んで、首筋を青豆に向けた。</p><p>   Saying "Ah," Miyama leaned forward and turned his nape towards Aomame.</p><p>5. ヘアカットをしたばかりらしく、首筋に髪はかかっていない。</p><p>   It seemed he had just had a haircut, and there was no hair on his nape.</p><p>6. 青豆は息を吸い込み、呼吸を止め、意識を集中してその部分を素早く探り当てた。</p><p>   Aomame inhaled, held her breath, concentrated her mind, and quickly located that spot.</p><p>7. そしてしるしをつけるように指先でそこを軽く押さえた。</p><p>   Then, she lightly pressed there with her fingertip as if marking it.</p><p>8. 目を閉じて、その感触に間違いがあないことを確かめた。</p><p>   She closed her eyes and confirmed that there was no mistake in the sensation.</p><p>9. そう、ここでいい。本来であればもっとゆっくり時間をかけて念押しいたいところだが、そこまでの余裕はない。</p><p>   Yes, this is the right place. Ideally, she would like to take more time to ensure, but she didn't have that luxury.</p><p>10. 与えられた条件の中でベストを尽くす。</p><p>    She would do her best under the given conditions.</p><p>11. 「申し訳ありませんが、少しそのままの姿勢でじっとしていてただけませうか。バッグからペンライトを出します。この部屋の照明ではよく目ないもので」</p><p>    "I'm sorry, but could you please stay still in that position for a moment? I'll get a penlight from my bag. The lighting in this room isn't very good."</p><p>12. 「なんだって塗料なんかが、そのなところにつんだ」と深山は言った。</p><p>    "Why would something like paint be on such a place?" Miyama said.</p><p>13. 「わかりません。今すぐに調べます」</p><p>    "I don't know. I'll check it right now."</p><p>14. 青豆は男の首筋の一点に指をそっとあてたまま、ショルダーバッグからプラスチックのハドケースを取り、蓋を開けて薄い布にくるまれたものを出した。</p><p>    While keeping her finger gently on one point of the man's nape, Aomame took a plastic hard case from her shoulder bag, opened the lid, and took out something wrapped in a thin cloth.</p><p>15. 片手で器用にその布をほどくと、中から出てきたのは小振りなアイスピックに似たものだった。</p><p>    She skillfully unwrapped the cloth with one hand, and what came out was something resembling a small ice pick.</p><p>16. 全長は十センチほど。柄の部分は小さく引き締まった木製になっている。</p><p>    It was about ten centimeters in total length. The handle part was made of small, tight wood.</p><p>17. ただアイスピックに似たかたらをとっているだけだ。氷を砕くためのものではない。</p><p>    It was just something that resembled an ice pick. It wasn't for breaking ice.</p><p>18. 彼女は自分でそれを考案し、制作した。</p><p>    She had devised and made it herself.</p><p>19. 先端はまるで縫い針のようのに鋭く尖っている。</p><p>    The tip was sharply pointed, much like a sewing needle.</p><p>20. その鋭い先端は折れることがないように、小さなコルク片に空き刺してある。</p><p>    To prevent the sharp tip from breaking, it was stuck into a small piece of cork.</p><p></p><p><strong>Vocab of Note</strong></p><p>1. 塗料 (とりょう) - Paint</p><p>2. 明るい (あかるい) - Bright</p><p>3. 緑色 (みどりいろ) - Green color</p><p>4. 色合い (いろあい) - Hue, coloration</p><p>5. 失礼 (しつれい) - Excuse me, rudeness</p><p>6. 触れる (ふれる) - To touch</p><p>7. 首筋 (くびすじ) - Nape</p><p>8. 呼吸 (こきゅう) - Breathing</p><p>9. 意識 (いしき) - Consciousness, awareness</p><p>10. 探り当てる (さぐりあてる) - To locate, to find out</p><p>11. 念押し (ねんおし) - Emphasizing, making sure</p><p>12. 余裕 (よゆう) - Leeway, margin</p><p>13. 条件 (じょうけん) - Condition, terms</p><p>14. ペンライト - Penlight</p><p>15. 照明 (しょうめい) - Illumination, lighting</p><p>16. 調べる (しらべる) - To investigate, to check</p><p>17. ハドケース - Hard case</p><p>18. 布 (ぬの) - Cloth</p><p>19. アイスピック - Ice pick</p><p>20. 柄 (え) - Handle</p><p>21. 縫い針 (ぬいばり) - Sewing needle</p><p>22. コルク (こるく) - Cork</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-5ce</link><guid isPermaLink="false">substack:post:141826003</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 19 Feb 2024 17:36:21 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/141826003/7cfb18d2f4f2edaa1c03fe3bfdc0ad1e.mp3" length="3220439" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>161</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/141826003/cbcd48465f5fd8c3820297926f5869e1.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ６９ ]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>青豆はショルダーバッグを肩にかけたまま、まっすぐクローゼットに向かった。空調のスイッチパネルがそこにあることは前もって聞かせれている。クローゼットの中にはソフトな素材でつかられたトレンチコートと、濃いグレーのカシミアのマフラーがかけてあった。荷物は革製の書類かばんひとつきりだ。着替えも化粧バッグもない。なぶんここに逗留するつもりはないのだろう。机の上にはルームサービスとったコーヒーポットがある。３０秒ばかりパネルを点検するふりをしてから、彼女は深山に声をかけた。</p><p>「どうもご努力をありがとうございました、深山さま。この部屋の設備には何も問題はありません」</p><p>「だからこの部屋の空調には問題ないって、はじめから言ってるじゃないか」深山はこちらを振り向きもせず、横柄な声で言った。</p><p>「あの、深山さま」、青豆はおずおずと言った。「失礼ですが、首筋に何かがついているようです」</p><p>「首筋に」深山はそう言って、てを自分の首の後ろにあてた。そして少しこすってから、その手のひらを不審そうに眺めた。「何もついてない見たいだけれど」</p><p>「ちょっと失礼させていただきます」と青豆は言って机に近寄った。「近くで拝見してよろしいですか」</p><p>「ああ、いいけど」と深山はわけがわからないという顔をして言った。「何かってどんなもの？」</p><p><strong>(38.52)</strong></p><p>* 青豆はショルダーバッグを肩にかけたまま、まっすぐクローゼットに向かった。 Aomame, still with her shoulder bag slung over her shoulder, headed straight for the closet.</p><p>* 空調のスイッチパネルがそこにあることは前もって聞かせれている。 <strong>English </strong> She had been informed in advance that the air conditioning switch panel was there.</p><p>* クローゼットの中にはソフトな素材でつかられたトレンチコートと、濃いグレーのカシミアのマフラーがかけてあった。 </p><p>Inside the closet, there was a trench coat made of soft material and a dark gray cashmere scarf.</p><p>* 荷物は革製の書類かばんひとつきりだ。The only luggage was a leather document bag.</p><p>* 着替えも化粧バッグもない。 There were neither changes of clothes nor a makeup bag.</p><p>* なぶんここに逗留するつもりはないのだろう。 Perhaps she did not intend to stay here.</p><p>*  机の上にはルームサービスとったコーヒーポットがある。There was a coffee pot from room service on the desk.</p><p>* ３０秒ばかりパネルを点検するふりをしてから、彼女は深山に声をかけた。 After pretending to check the panel for about 30 seconds, she called out to Miyama.</p><p>* どうもご努力をありがとうございました、深山さま。この部屋の設備には何も問題はありません」 "Thank you very much for your effort, Mr. Miyama. There is no problem with the equipment in this room."</p><p>* だからこの部屋の空調には問題ないって、はじめから言ってるじゃないか」深山はこちらを振り向きもせず、横柄な声で言った。 "That's what I've been saying from the beginning, that there's no problem with the air conditioning in this room," Miyama said without turning around, in a haughty voice.</p><p>* あの、深山さま」、青豆はおずおずと言った。「失礼ですが、首筋に何かがついているようです」 "Um, Mr. Miyama," Aomame said hesitantly. "Excuse me, but it seems like there's something on your neck."</p><p>* 「首筋に」深山はそう言って、てを自分の首の後ろにあてた。そして少しこすってから、その手のひらを不審そうに眺めた。「何もついてない見たいだけれど」 "On my neck?" Miyama said, and put his hand to the back of his neck. Then he rubbed a little and looked at his palm suspiciously. "It doesn't seem like there's anything there."</p><p>* 「ちょっと失礼させていただきます」と青豆は言って机に近寄った。「近くで拝見してよろしいですか」 "Excuse me for a moment," said Aomame as she approached the desk. "May I take a closer look?"</p><p>* 「ああ、いいけど」と深山はわけがわからないという顔をして言った。「何かってどんなもの？」</p><p>* "Oh, sure," Miyama said with a puzzled look. "What kind of thing is it?"</p><p><strong>Interesting Vocabulary</strong></p><p>* ショルダーバッグ (しょるだーばっぐ) - shoulder bag</p><p>* クローゼット (くろーぜっと) - closet</p><p>* スイッチパネル (すいっちぱねる) - switch panel</p><p>* 素材 (そざい) - material</p><p>* トレンチコート (とれんちこーと) - trench coat</p><p>* カシミア (かしみあ) - cashmere</p><p>* マフラー (まふらー) - scarf</p><p>* 書類かばん (しょるいかばん) - briefcase</p><p>* 逗留 (とうりゅう) - stay, stopover</p><p>* ルームサービス (るーむさーびす) - room service</p><p>* コーヒーポット (こーひーぽっと) - coffee pot</p><p>* 点検 (てんけん) - inspection, check</p><p>* 横柄 (おうへい) - haughty, arrogant</p><p>* 首筋 (くびすじ) - nape (of the neck)</p><p>* 不審 (ふしん) - suspicious, doubtful</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-807</link><guid isPermaLink="false">substack:post:141808992</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 19 Feb 2024 01:49:34 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/141808992/95b194930e1a55efc4075df0866955ab.mp3" length="2468113" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>123</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/141808992/16d44e75d9ef8a4d08a69a64320c3b9d.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ６８ ]]></title><description><![CDATA[<p>この男が石油開運の企業に勤めていることを青豆は知っている。中東諸国での設備投資に関するスペシャリストのだ。与えられた情報によれば、その領域では有能だということだった。物腰でそれはわかる。育ちが良く、高い収入を待て、ジャガーの新車に乗っている。甘やかされた少年時代を送り、外国に留学し、英語とフランスごをよく話し、何ごとによらず自信たっぷりだ。そしてどのようなことであれ、他人から何かを要求されることに我慢ならないタイプだ。批判にも我慢ならない。とくにそれが女性から向けらた場合には、その一方で、自分が他人に何かを要求することはチャットも気にならない。妻をゴルフクラブで殴って肋骨を数本折ることにもさして痛痒を感じない。この世界は自分が中心になって動いていると思っている。自分がいなければ地球はうまく動かないだろうと考えている。誰かに自分の行動を邪魔されたり不貞されたりすると腹を立てる。それも激しく腹を立てる。サーモスタットが飛んでしまうくらい。</p><p>「ご迷惑をおかけします」と青豆は営業用の明るい微笑みを浮かべたまま言った。そして邪魔事実を作るように、身体を表分部屋の中に押し込んだ。「お客様は、えー、深山様でいらっしゃいますね」、彼女は尋ねた。写真で何度を見て顔は覚えているが、人違いでないことを確認しておいて損はない。</p><p>間違えたら取り返しがつかない。</p><p>「そうだよ、深山だ」とぞんざいな口調で男は言った。それからあきらめたようにため息をついた。わかったよ、なんでも勝手にすればいい、というように、そしてボールペン片手に机に向かい、読みかけていた書類をもう一度手に取った。メイクされたままのダブルベッドの上にはスーツの上着と、ストライプのネクタイが乱暴に取り出せれている。どちらもいかにも高価そうなものだ。</p><p>(36:50)</p><p>1. この男が石油開運の企業に勤めていることを青豆は知っている。</p><p>   Aomame knew that this man worked for an oil development company.</p><p>2. 中東諸国での設備投資に関するスペシャリストのだ。</p><p>   He is a specialist in investment in Middle Eastern countries.</p><p>3. 与えられた情報によれば、その領域では有能だということだった。</p><p>   According to the information given, he was competent in that field.</p><p>4. 物腰でそれはわかる。育ちが良く、高い収入を待て、ジャガーの新車に乗っている。</p><p>   It was apparent in his demeanor. He was well-raised, earned a high income, and drove a new Jaguar.</p><p>5. 甘やかされた少年時代を送り、外国に留学し、英語とフランスごをよく話し、何ごとによらず自信たっぷりだ。</p><p>   He had a pampered childhood, studied abroad, spoke English and French fluently, and was full of confidence in everything.</p><p>6. そしてどのようなことであれ、他人から何かを要求されることに我慢ならないタイプだ。</p><p>   And he was the type who couldn't stand being asked for anything by others.</p><p>7. 批判にも我慢ならない。とくにそれが女性から向けらた場合には、</p><p>   He couldn't tolerate criticism either, especially if it came from a woman.</p><p>8. その一方で、自分が他人に何かを要求することはチャットも気にならない。</p><p>   On the other hand, he didn't care at all about demanding things from others.</p><p>9. 妻をゴルフクラブで殴って肋骨を数本折ることにもさして痛痒を感じない。</p><p>   He felt no remorse for beating his wife with a golf club and breaking several of her ribs.</p><p>10. この世界は自分が中心になって動いていると思っている。自分がいなければ地球はうまく動かないだろうと考えている。</p><p>    He thought the world revolved around him and that the earth wouldn't function properly without him.</p><p>11. 誰かに自分の行動を邪魔されたり不貞されたりすると腹を立てる。それも激しく腹を立てる。サーモスタットが飛んでしまうくらい。</p><p>    He would get angry if someone interfered with his actions or was unfaithful to him. He would get extremely angry, as if a thermostat had blown.</p><p>12. 「ご迷惑をおかけします」と青豆は営業用の明るい微笑みを浮かべたまま言った。</p><p>    "I apologize for the inconvenience," said Aomame with a bright, businesslike smile.</p><p>13. そして邪魔事実を作るように、身体を表分部屋の中に押し込んだ。</p><p>    Then, as if creating an obstruction, she pushed her body into the front part of the room.</p><p>14. 「お客様は、えー、深山様でいらっしゃいますね」、彼女は尋ねた。</p><p>    "The guest is, uh, Mr. Miyama, isn't it?" she asked.</p><p>15. 写真で何度を見て顔は覚えてい</p><p>るが、人違いでないことを確認しておいて損はない。</p><p>    She remembered his face from photos, but it was worth confirming that it was not a case of mistaken identity.</p><p>16. 間違えたら取り返しがつかない。</p><p>    If mistaken, it can't be undone.</p><p>17. 「そうだよ、深山だ」とぞんざいな口調で男は言った。</p><p>    "Yes, it's Miyama," the man said in a casual tone.</p><p>18. それからあきらめたようにため息をついた。</p><p>    Then he sighed as if he had given up.</p><p>19. わかったよ、なんでも勝手にすればいい、というように、そしてボールペン片手に机に向かい、読みかけていた書類をもう一度手に取った。</p><p>    "Fine, do whatever you want," as if to say, he turned to the desk with a pen in hand and picked up the documents he had been reading.</p><p>20. メイクされたままのダブルベッドの上にはスーツの上着と、ストライプのネクタイが乱暴に取り出せれている。</p><p>    On the made-up double bed, a suit jacket and a striped tie were carelessly thrown.</p><p>21. どちらもいかにも高価そうなものだ。</p><p>    Both looked quite expensive.</p><p>— </p><p>### Vocabulary List</p><p>1. 石油 (せきゆ) - Petroleum, oil</p><p>2. 開運 (かいうん) - Development, progress</p><p>3. 企業 (きぎょう) - Enterprise, company</p><p>4. 設備 (せつび) - Equipment, facilities</p><p>5. 投資 (とうし) - Investment</p><p>6. スペシャリスト - Specialist</p><p>7. 領域 (りょういき) - Field, domain</p><p>8. 物腰 (ものごし) - Manner, demeanor</p><p>9. 甘やかす (あまやかす) - To pamper, spoil</p><p>10. 留学 (りゅうがく) - Studying abroad</p><p>11. 自信 (じしん) - Confidence, self-assuredness</p><p>12. 要求 (ようきゅう) - Demand, request</p><p>13. 批判 (ひはん) - Criticism</p><p>14. 人違い (ひとちがい) - Mistaken identity</p><p>15. 取り返し (とりかえし) - Redress, remedy</p><p>16. ぞんざい - Casual, careless</p><p>17. ため息 (ためいき) - Sigh</p><p>18. メイク - Makeup, cosmetics</p><p>19. スーツ - Suit</p><p>20. ネクタイ - Necktie</p><p>21. 高価 (こうか) - High-priced, expensive</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-6b0</link><guid isPermaLink="false">substack:post:141763375</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 17 Feb 2024 20:01:22 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/141763375/7e6988b01361faa8cdb22fbc1e068102.mp3" length="3608619" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>180</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/141763375/b2b38261c9ca183b2caed9fd49d90648.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ６７]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>ほんの少しだけより強く、より硬く、中かもぞもぞもぞと声が聞こえ、ドアが小さく開く。男が顔をのぞかせる。年齢は四十歳前後。マリン・ブラーのういシャツに、グレーのフロンのスラックスというかっこうだ。ビジネスマンとりあえずスーツの上着を脱ぎ、ネクタイはずしたという雰囲気が漂っている。いかにも不機嫌そうな赤い目をしている。おそらく寝不足なのだろう。ビジネス・スーツを着た青豆の姿を見て、いくらか意外な顔をした。多分室内の冷蔵庫の補充をするメイドでも予想いたのだろう。</p><p>「おくつろぎのところを失礼いたします。ホテルのマネージメントの伊藤とと申しますが、空調設備に問題がな生じまして、点検に参りました。五分ばかりお部屋にお邪魔してようろしいでしょうか」と青豆はにこやかに微笑みながら、できぱとした口調で言った。</p><p>男は目を不快そうにすぼめた。「大事な急ぎの仕事をしているところなんだ。一時聞くらいで部屋を出るから、その時まで持ってもらえないかな？今のところこの部屋の空調にはとくに問題もないみたいだし」</p><p>「申し訳ございませんが、漏電に関係する緊急の安全確認なので、できれば早急に終えてしまいたいのです。このようにお部屋を一つ一つ回っております。ご努力いただければ、五分もかからずに終わります」</p><p>「しょうがないな」と男は言って舌打ちをした。「邪魔されずに仕事をするために、わざわざ部屋を散りたのに」</p><p>彼は机の上の書類を指さした。コンピュタからプリントアウトされた細かい図表が積み上げられている。今夜の会議のために必要な資料を準備しているのだろう。計算機があり、メモ用紙（６８）にはたくさんの数字が並べられている。</p><p>（33:50)</p><p>ほんの少しだけより強く、より硬く、中かもぞもぞもぞと声が聞こえ、ドアが小さく開く。男が顔をのぞかせる。</p><p>The door opens slightly, with a slightly stronger and firmer sound, and a man peeks in.</p><p>年齢は四十歳前後。マリン・ブラーのういシャツに、グレーのフロンのスラックスというかっこうだ。</p><p>He is around forty years old. He is wearing a pale marine blue shirt and gray flannel slacks.</p><p>ビジネスマンとりあえずスーツの上着を脱ぎ、ネクタイはずしたという雰囲気が漂っている。いかにも不機嫌そうな赤い目をしている。おそらく寝不足なのだろう。</p><p>He, appearing to be a businessman, has taken off his suit jacket and loosened his tie, giving off an air of irritation with his bloodshot eyes. He is probably sleep-deprived.</p><p>ビジネス・スーツを着た青豆の姿を見て、いくらか意外な顔をした。多分室内の冷蔵庫の補充をするメイドでも予想いたのだろう。</p><p>He looked somewhat surprised at seeing a woman in a business suit, probably expecting a maid to come to replenish the mini-bar.</p><p>おくつろぎのところを失礼いたします。ホテルのマネージメントの伊藤とと申しますが、空調設備に問題がな生じまして、点検に参りました。五分ばかりお部屋にお邪魔してようろしいでしょうか」と青豆はにこやかに微笑みながら、できぱとした口調で言った。</p><p>"Pardon the interruption of your relaxation. I am Ito from the hotel management. We have had a minor issue with the air conditioning system, so I have come to inspect it. Would it be alright if I intruded into your room for about five minutes?" said Aomame with a bright smile and a businesslike tone.</p><p>1男は目を不快そうにすぼめた。「大事な急ぎの仕事をしているところなんだ。一時聞くらいで部屋を出るから、その時まで持ってもらえないかな？今のところこの部屋の空調にはとくに問題もないみたいだし」</p><p>The man narrowed his eyes unpleasantly. "I'm in the middle of important urgent work. Can't you wait until I leave the room after just a quick check? There doesn't seem to be any problem with the air conditioning in this room at the moment."</p><p>「申し訳ございませんが、漏電に関係する緊急の安全確認なので、できれば早急に終えてしまいたいのです。このようにお部屋を一つ一つ回っております。ご努力いただければ、五分もかからずに終わります」</p><p> "I apologize, but this is an urgent safety check related to a possible electrical leakage, so I would like to finish it as soon as possible. We are going through each room like this. If you cooperate, it won't take more than five minutes."</p><p>「しょうがないな」と男は言って舌打ちをした。「邪魔されずに仕事をするために、わざわざ部屋を散りたのに」</p><p> "Well, I guess it can't be helped," the man said with a click of his tongue. "I came out to work without being disturbed, and now this."</p><p> 彼は机の上の書類を指さした。コンピュタからプリントアウトされた細かい図表が積み上げられている。今夜の会議のために必要な資料を準備しているのだろう。計算機があり、メモ用紙（６８）にはたくさんの数字が並べられている。</p><p> He pointed to the documents on the desk. Detailed diagrams printed from the computer are stacked up. He must be preparing the materials needed for tonight's meeting. There is a calculator, and many numbers are written on memo pad (page 68).</p><p>Interesting vocabulary</p><p>1. 年齢 (ねんれい) - age</p><p>2. 雰囲気 (ふんいき) - atmosphere, mood</p><p>3. 不機嫌 (ふきげん) - displeasure, ill humor</p><p>4. 寝不足 (ねぶそく) - lack of sleep, sleep deprivation</p><p>5. 急ぎ (いそぎ) - urgency, haste</p><p>6. 漏電 (ろうでん) - electrical leakage</p><p>7. 安全確認 (あんぜんかくにん) - safety check</p><p>8. しょうがない (しょうがない) - it can't be helped, unavoidable</p><p>9. 邪魔 (じゃま) - disturbance, interference</p><p>10. 散りた (ちりた) - to spread out, to disperse</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-85e</link><guid isPermaLink="false">substack:post:141746764</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 17 Feb 2024 00:05:56 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/141746764/954beb32c65a2d5baf87e229bf31ef89.mp3" length="3116472" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>156</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/141746764/2fa7162013708bb1f65723acf93bd405.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ６６ ]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>デートに出かけるわけではない。鏡に向かってうっすらと口紅をひいた。眉も整えてた。スーツの上着を脱ぎで、ブラシャーのワイヤの位置を調整し、白いブラウスのしわを伸ばし、脇の下の汗の匂いを嗅いだ。匂いはない。そのあとで目を閉じて、いつものようにお祈りの文句を唱えた。その文句自体には何の意味もない。意味なんでどうでもいい。お祈りを唱えるということが大事なのだ。</p><p>お祈りが終わると、目を開けて鏡の中の自分の姿を見た。大丈夫。どこから見ても隙のない、いかにも湯能そうなビジネス・ウ・ウーママンだ。背筋はまっすぐ伸び、口元も引き締まっている。大きなずんぐりとしたショルダーバッグだけがいさか場違いだ。多分薄手のアタシェケースでも持つべきなのだろう。しかしその文化えった実務的に見える。念には念を入れて、ショルダーバッグの中の品物をもう一度点検した。問題はない。全てあるべき場所に収まっている。なんでも手深りで取り出せるようになっている。</p><p>あとはただ決められたことを実行するだけだ。揺らぎのない信念と無慈悲さを持ち、まっすぐことにあたらなくてはならない。青豆はそれから、ブラウスの一番上のボタンをはずし、身をかがめたときに胸の谷間が見えやすいようにする。もう少し胸が大きいと効果的なのにな、と彼女は残念に思う。</p><p>誰に見とが目られることもなくエレベーターで４回に上がり、廊下を歩いてすぐに四二六号室のドアを見つける。ショルダーバッグの中から用意して置いた紙ばさみをとり出し、それを胸に抱え、部屋のドアをノークする。軽く関節にノークする。しばらく持つ。それからもう一度ノークする。（６７）</p><p>(31:16</p><p>デートに出かけるわけではない。鏡に向かってうっすらと口紅をひいた。眉も整えてた。スーツの上着を脱ぎで、ブラシャーのワイヤの位置を調整し、白いブラウスのしわを伸ばし、脇の下の汗の匂いを嗅いだ。匂いはない。そのあとで目を閉じて、いつものようにお祈りの文句を唱えた。その文句自体には何の意味もない。意味なんでどうでもいい。お祈りを唱えるということが大事なのだ。</p><p>She’s not going out on a date. She applied a faint lipstick in front of the mirror. She also tidied her eyebrows. Taking off her suit jacket, She adjusted the wires of her bra, smoothed out the wrinkles on my white blouse, and smelled the sweat under her arms. There was no smell. After that, she closed my eyes and recited the usual prayer phrases. Those phrases themselves have no meaning. It doesn't matter what they mean. What's important is reciting the prayer.</p><p>お祈りが終わると、目を開けて鏡の中の自分の姿を見た。大丈夫。どこから見ても隙のない、いかにも湯のみそうなビジネス・ウーマンだ。背筋はまっすぐ伸び、口元も引き締まっている。大きなずんぐりとしたショルダーバッグだけがいさか場違いだ。多分薄手のアタッシュケースでも持つべきなのだろう。しきしその文化エッセンスが実務的に見える。念には念を入れて、ショルダーバッグの中の品物をもう一度点検した。問題はない。全てあるべき場所に収まっている。なんでも手深りで取り出せるようになっている。</p><p>After finishing the prayer, she opened my eyes and saw her reflection in the mirror. Okay. She looked flawless from every angle, truly like a businesswoman. Her posture was straight, and my expression was firm. The large and bulky shoulder bag was the only thing out of place. Perhaps She should carry a thinner attache case instead. The practicality of that culture essence seems apparent. To be thorough, She inspected the items in my shoulder bag once again. There were no issues. Everything was in its rightful place. She could easily retrieve anything I needed.</p><p>5. Japanese sentence:</p><p>あとはただ決められたことを実行するだけだ。揺らぎのない信念と無慈悲さを持ち、まっすぐ進むことに留まらなくてはならない。青豆はそれから、ブラウスの一番上のボタンを外し、身をかがめたときに胸の谷間が見えやすいようにした。もう少し胸が大きいと効果的なのにな、と彼女は残念に思う。</p><p>All that's left is to execute what's been decided. She must possess unwavering conviction and ruthlessness, not merely proceeding straight ahead. Then, with determination, She unbuttoned the top button of her blouse, ensuring her cleavage was visible when I bent over. It would have been more effective if my bust were a bit larger, she thought ruefully.</p><p>誰にも見られることもなく、エレベーターで４階に上がり、廊下を歩いてすぐに４２６号室のドアを見つけた。ショルダーバッグの中から用意して置いたハサミを取り出し、それを胸に抱え、部屋のドアをノックする。軽く関節にノックする。しばらく待つ。それからもう一度ノックする。（６７）Without being seen by anyone, she took the elevator up to the fourth floor after walking down the hallway she found the door to room 426 . She took out the scissors she had prepared from my shoulder bag, hugged them to her chest, and knocked on the door lightly. She waited for a while. Then she knocked again. (67)</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-f5e</link><guid isPermaLink="false">substack:post:141712104</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 15 Feb 2024 23:16:02 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/141712104/f0a7f4a5b8183a3796aad302739602ed.mp3" length="3190137" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>159</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/141712104/999ab51b74829fa805be31b7fb691a5d.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ６5]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>しかしこの警官はなぜか、セミオートマチックで発射できる最新型の銃撃を携行していた。九ミリの弾丸が十六発くらい装塡できるやづだ。たぶんグロックかベレッタ。いったい何が起こったのだろう。制服と拳銃の規格が、彼女の知らなうちに変更されてしまったのか？いや、そんなはずはない。青豆は新聞記事はこまめたチェックしている。そんな変更があったら、大きく報道されるはずだ。そしてまた彼女は警官たらの姿には常に注意を払っていた。今朝まで、ほんの数時間前まで、警官たちはいつものごわごわした制服を着て、いつもの無骨な回転拳銃を身に着けていたのだ。彼女はそれをはっきりき記憶していた。奇妙だ。</p><p>しかし青豆にはそれについて深く考えている余裕はなかった。済ませなくてはならない仕事がある。</p><p>青豆は渋谷駅のコインロッカーにコートを預け、スーツだけの姿になって、そのホテルに向かって急ぎ足で坂道を上った。中級のシティー・ホテルだ。特に豪華なホテルではないが、一応の設備は揃っているし、清潔で、いかがわしい客も来ない。一階にはレストランがあり、コンビニエンス・ストアも入っている。駅に近く、ロケーションがいい。</p><p>彼女はホテルに入ると、まっすぐ洗面所に行った。ありがたいことに洗面所には誰もいなかった。まず便座に座って放尿をした。とても長い放尿だった。青豆は目は閉じて何を思とともなく違い潮騒に耳を登ませるように自分の放尿の音を聞いていた。それから洗面台に向かい、石鹸を使って丁寧に手を洗い、ブラシで髪を溶かし、鼻をかんだ。歯ブラシを出して、歯磨き粉をつけずに手早く歯をに磨いた。時間があまりないからフロスは省いた。そこまでする必要はあるまい。</p><p>しかしこの警官はなぜか、セミオートマチックで発射できる最新型の銃撃を携行していた。 </p><p>However, for some reason, this police officer was carrying the latest model of a semi-automatic gun that could be fired.</p><p>九ミリの弾丸が十六発くらい装塡できるやつだ。たぶんグロックかベレッタ。 </p><p>It was a type that could load about sixteen 9mm bullets. Probably a Glock or a Beretta.</p><p>いったい何が起こったのだろう。制服と拳銃の規格が、彼女の知らないうちに変更されてしまったのか？ </p><p>What on earth happened? Were the standards for uniforms and handguns changed without her knowing?</p><p>いや、そんなはずはない。青豆は新聞記事はこまめにチェックしている。そんな変更があったら、大きく報道されるはずだ。 </p><p>No, that can't be. Aomame carefully checks the newspaper articles. If such changes had occurred, they would have been widely reported.</p><p>そしてまた彼女は警官たちの姿には常に注意を払っていた。今朝まで、ほんの数時間前まで、警官たちはいつものごわごわした制服を着て、いつもの無骨な回転拳銃を身に着けていたのだ。 </p><p>And she always paid attention to the appearance of the police officers. Until this morning, just a few hours ago, they were wearing their usual stiff uniforms and their usual bulky revolvers.</p><p>彼女はそれをはっきりと記憶していた。奇妙だ。 </p><p>She remembered it clearly. It was strange.</p><p>しかし青豆にはそれについて深く考えている余裕はなかった。済ませなくてはならない仕事がある。 </p><p>However, Aomame didn't have the luxury to think deeply about it. There was a job she had to finish.</p><p>青豆は渋谷駅のコインロッカーにコートを預け、スーツだけの姿になって、そのホテルに向かって急ぎ足で坂道を上った。 </p><p>Aomame left her coat in a coin locker at Shibuya Station, dressed only in a suit, and hurried up the hill towards the hotel.</p><p>中級のシティー・ホテルだ。特に豪華なホテルではないが、一応の設備は揃っているし、清潔で、いかがわしい客も来ない。 </p><p>It was a mid-range city hotel. Not particularly luxurious, but it had the necessary amenities, was clean, and didn't attract dubious guests.</p><p>一階にはレストランがあり、コンビニエンス・ストアも入っている。駅に近く、ロケーションがいい。 </p><p>There was a restaurant on the first floor, and a convenience store as well. It was near the station and in a good location.</p><p>彼女はホテルに入ると、まっすぐ洗面所に行った。ありがたいことに洗面所には誰もいなかった。 </p><p>When she entered the hotel, she went straight to the washroom. Fortunately, there was no one in the washroom.</p><p>まず便座に座って放尿をした。とても長い放尿だった。青豆は目を閉じて何ともなく違い潮騒に耳を傾けるように自分の放尿の音を聞いていた。 </p><p>First, she sat on the toilet and urinated. She urinated for a very long time. Aomame listened to the sound of her urinating as if she were listening to the sound of the sea with her eyes closed.</p><p>13. それから洗面台に向かい、石鹸を使って丁寧に手を洗い、ブラシで髪をとかし、鼻をかんだ。 </p><p>Then she went to the washbasin, washed her hands carefully with soap, brushed her hair, and blew her nose.</p><p>14. 歯ブラシを出して、歯磨き粉をつけずに手早く歯を磨いた。時間があまりないからフロスは省いた。そこまでする必要はあるまい。 </p><p>She took out her toothbrush and quickly brushed her teeth without toothpaste. There wasn't much time, so she skipped flossing. There was no need to go that far.</p><p>INTERESTING VOCABULARY </p><p>* <strong>携行 (けいこう)</strong> - Carry, take along</p><p>* <strong>装塡 (そうてん)</strong> - Loading (e.g., bullets)</p><p>* <strong>規格 (きかく)</strong> - Standard, specification</p><p>* <strong>報道 (ほうどう)</strong> - Report, news reporting</p><p>* <strong>無骨 (ぶこつ)</strong> - Clumsy, unrefined</p><p>* <strong>放尿 (ほうにょう)</strong> - Urination</p><p>* <strong>洗面所 (せんめんじょ)</strong> - Washroom</p><p>* <strong>潮騒 (しおさい)</strong> - Sound of the sea, sea roar</p><p>* <strong>石鹸 (せっけん)</strong> - Soap</p><p>* <strong>とかす (髪をとかす)</strong> - To comb (one's hair)</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-5</link><guid isPermaLink="false">substack:post:141677689</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 14 Feb 2024 20:43:39 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/141677689/04021bbddc42ab771805680b83b436a5.mp3" length="3289402" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>164</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/141677689/94c63b0e85e0f8925d584686896892a9.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ６４]]></title><description><![CDATA[<p>大事なスーツを駄目にするわけにはいかない。</p><p>幸いなことに、塀のごとにも人形はなかった。青豆は服装を今一度点検し、表情を半静に戻してから、信号のあることろまで歩き、２回六号線をわたり、目についたドラッグストアに入って新しいストッキングを買った。女店員に頼んで奥のスペースを使話せてもらい、ストッキングをはいた。それで気分はかなり良くなった。胃のあたりにわざかに残っていたた船酔いに似に不快感も、今ではすっかり消え失せていた。彼女は店員に札を言って店を出た。</p><p>たぶん首都高速が事故で渋滞しているとい情報が広まったせいだろう、それと並行して走る国道二四六号線は、血うも以上に混み合っていた。だから青豆はタクシーに乗るのをあきらめて、近くの駅から東急新玉川線に乗ることにした。その方が間違いない。もうタクシーで渋滞に巻き込間れるのはごめんだ。</p><p>三元茶屋の駅に向かう途中で一人の警官とすれ違った。若い長身の警官で、足早にどこかに何かって歩いていくところだった。彼女は一瞬緊張したが、警官は急いでいるらしく、まっすぐ前を向いて、青豆に視線を向けることすらしなかった。すれ違う直前に、彼女はその警官の服装がいつもと違うことに気づいた。見慣れた警官の制服ではない。同じ濃紺の上着だが形が微妙に違う。もっとジュアルな作りになっている。前ほどぴたりとしていない。材質もより柔らかいものに変わっている。襟が小さく、紺色もいくぶん淡くなっている。それから拳銃の型が違う。彼が腰につけているのは大型オートマチックだった。日本の警官がふつ支給されているのは回転式の拳銃だ。銃器犯罪が極めて少ない日本で、警官が銃撃戦い巻き込まレルような機会はほとんどないから、旧式の六連発リボルバーでとくに不足はない。リボルバーの方が構造が単純で、（６５）安価で故障も少ないし、手入れも簡単だ。</p><p>(25:55)</p><p>大事なスーツを駄目にするわけにはいかない。</p><p>   I can't afford to ruin my important suit.</p><p>幸いなことに、塀のごとにも人形はなかった。</p><p>   Fortunately, there were no dolls like the ones on the fence.</p><p>3. 青豆は服装を今一度点検し、表情を半静に戻してから、信号のあることろまで歩き、２回六号線をわたり、目についたドラッグストアに入って新しいストッキングを買った。</p><p>   Aomame checked her attire once more, calmed her expression, then walked to a place with a traffic signal, crossed Route 6 twice, and entered a drugstore she noticed to buy new stockings.</p><p>女店員に頼んで奥のスペースを使話せてもらい、ストッキングをはいた。</p><p>   She asked a female clerk to let her use the space in the back to put on the stockings.</p><p>それで気分はかなり良くなった。</p><p>   That made her feel much better.</p><p>胃のあたりにわざかに残っていたた船酔いに似に不快感も、今ではすっかり消え失せていた。</p><p>   The nausea that lingered in her stomach, similar to seasickness, had now completely disappeared.</p><p> 彼女は店員に札を言って店を出た。</p><p>   She paid the clerk and left the store.</p><p> たぶん首都高速が事故で渋滞しているとい情報が広まったせいだろう、それと並行して走る国道二四六号線は、血うも以上に混み合っていた。</p><p>   Probably because of the spread of information about an accident causing a traffic jam on the metropolitan expressway, the parallel Route 246 was even more congested.</p><p>だから青豆はタクシーに乗るのをあきらめて、近くの駅から東急新玉川線に乗ることにした。</p><p>   Therefore, Aomame gave up on taking a taxi and decided to take the Tokyu Shin-Tamagawa Line from a nearby station instead.</p><p> その方が間違いない。</p><p>    That was definitely a better choice.</p><p> もうタクシーで渋滞に巻き込間れるのはごめんだ。</p><p>    She had no desire to get caught in a traffic jam in a taxi again.</p><p> 三元茶屋の駅に向かう途中で一人の警官とすれ違った。</p><p>    On her way to Sangenjaya station, she passed by a police officer.</p><p> 若い長身の警官で、足早にどこかに何かって歩いていくところだった。</p><p>    He was a young, tall officer, quickly walking somewhere.</p><p> 彼女は一瞬緊張したが、警官は急いでいるらしく、まっすぐ前を向いて、青豆に視線を向けることすらしなかった。</p><p>    She tensed for a moment, but the officer, seeming in a hurry, looked straight ahead and didn't even glance at Aomame.</p><p>1 すれ違う直前に、彼女はその警官の服装がいつもと違うことに気づいた。</p><p>    Just before they passed each other, she noticed that the officer's uniform was different than usual.</p><p> 見慣れた警官の制服ではない。</p><p>    It wasn't the familiar police uniform.</p><p> 同じ濃紺の上着だが形が微妙に違う。</p><p>    It was the same dark navy jacket, but the shape was subtly different.</p><p> もっとジュアルな作りになっている。</p><p>    It was made to look more casual.</p><p> 前ほどぴたりとしていない。</p><p>    It wasn't as tight-fitting as before.</p><p>材質もより柔らかいものに変わっている。</p><p>    The material had changed to something softer.</p><p> 襟が小さく、紺色もいくぶん淡くなっている。</p><p>    The collar was smaller, and the navy color was somewhat lighter.</p><p> それから拳銃の型が違う。</p><p>    And the type of pistol was different.</p><p> 彼が腰につけているのは大型オートマチックだった。</p><p>    He had a large automatic pistol on his waist.</p><p> 日本の警官がふつ支給されているのは回転式の拳銃だ。</p><p>    Japanese police officers are usually issued revolvers.</p><p>銃器犯罪が極めて少ない日本で、警官が銃撃戦い巻き込まレルような機会はほとんどないから、旧式の六連発リボルバーでとくに不足はない。</p><p>    In Japan, where gun crime is extremely rare and police officers are seldom involved in gunfights, the old-fashioned six-shot revolver is usually sufficient.</p><p>リボルバーの方が構造が単純で、（６５）安価で故障も少ないし、手入れも簡単だ。</p><p>    Revolvers have a simpler structure, are cheaper, less prone to malfunction, and easier to maintain.</p><p>Now, let's list some interesting vocabulary for learners above JLPT N3 level: </p><p>- **大事 (だいじ)**: Important, valuable</p><p>- **駄目 (だめ)**: No good, useless</p><p>- **幸い (さいわい)**: Fortunately</p><p>- **点検 (てんけん)**: Inspection, check</p><p>- **静 (しず)**: Quiet, calm</p><p>- **混み合う (こみあう)**: To be crowded, congested</p><p>- **襟 (えり)**: Collar</p><p>- **材質 (ざいしつ)**: Material, substance</p><p>- **拳銃 (けんじゅう)**: Pistol, handgun</p><p>- **旧式 (きゅうしき)**: Old-fashioned, obsolete</p><p>- **故障 (こしょう)**: Malfunction, breakdown</p><p>- **緊張 (きんちょう)**: Tension, nervousness</p><p>- **銃器犯罪 (じゅうきはんざい)**: Gun crime</p><p>- **支給 (しきゅう)**: Provision, supply</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-186</link><guid isPermaLink="false">substack:post:141652016</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 14 Feb 2024 06:22:57 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/141652016/76298d2d23ea5f9a7506b32d030fa7ba.mp3" length="3638398" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>182</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/141652016/1d8bd0142a7b663c60402e3f549a266d.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ６３ ]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>彼女はプラスチックの屋根の下に置いてある段ボールを調べてみた。そしてそれが寝床のような形になっていることに気づいた。すり切れた毛布も何枚か丸めてあった。それほど古いものではない。多分浮浪者がここに寝泊まりいるのだろう。だから雑誌や、飲み物のペットボトルがあたりに散らばっているのだ。間違いない。青豆は頭を働かせた。彼らがここで寝泊まりしているからには、どこかに出入りで着る抜け穴があるはずだ。彼らは人間につかず雨風のしのゲル場所を見つけたす技術に長けている。そして彼らは自分たちだけの秘密の通路を、獣道のようにこっそりと確保している。</p><p>青豆は金属板の塀を一つ一つ念入りに点検していった。手で押して、揺らぎがないか確かめてみた。案の定、何かの加減でボルトがはずれたらしく、金属板がグラグラしている箇所がひとつ見つかった。彼女はそれをいろんな方向に動かしてみた。ちょっと角度を変えて軽く内側にひっぱると、人が一人くぐり抜けられる程度のスペースができた。その浮浪者はおそらく、暗くなるとそこから中に入ってきて、屋根の下で心おきなく眠るのだろう。この中にいるところをみつ買ったりすると面倒なことになるから、明るいうちは外で食糧を確保したり、空き瓶を集めて小銭を稼いだりしているのに違いない。青豆はその夜間の無名の住人に感謝した。大都会の裏側を、無名のままひっそり移動しなくてはならないという点では、青豆も彼らの仲間である。</p><p>青豆は身の屈めて、その狭い隙間を抜けた。高価なスーツを失ったところにひっかえて破いたりしないように、細心の注意を払った。それはお気に入りのスーツであるというだけではなく、彼女の所有する、唯一のスーツだったからだ。普段はスーツなん着ない。ハイヒールを履くこともない。しかしこの仕事のためには、ときとしてあらたまった身なりをしなくてはならなかった。</p><p>Let's break down the provided Japanese text sentence by sentence, providing an English translation for each. After that, I will list interesting vocabulary for learners above the JLPT N3 level, along with their pronunciations in hiragana.</p><p>1. 彼女はプラスチックの屋根の下に置いてある段ボールを調べてみた。</p><p>She tried to examine the cardboard boxes placed under the plastic roof.</p><p>2. そしてそれが寝床のような形になっていることに気づいた。</p><p> Then, she noticed that they were arranged in a shape like a bed.</p><p>3. すり切れた毛布も何枚か丸めてあった。</p><p>  Several worn-out blankets were also rolled up there.</p><p>4. それほど古いものではない。</p><p>  They were not so old.</p><p>5. 多分浮浪者がここに寝泊まりしているのだろう。</p><p> Perhaps a vagrant was sleeping and staying here.</p><p>6. だから雑誌や、飲み物のペットボトルがあたりに散らばっているのだ。</p><p>  That's why magazines and drink PET bottles were scattered around.</p><p>7. 間違いない。</p><p>No doubt about it.</p><p>8. 青豆は頭を働かせた。</p><p>Aomame started thinking.</p><p>9. 彼らがここで寝泊まりしているからには、どこかに出入りできる抜け穴があるはずだ。</p><p>Since they are sleeping and staying here, there must be an entrance or exit hole somewhere.</p><p>10. 彼らは人間につかず雨風のしのゲル場所を見つけたす技術に長けている。</p><p>These type of people are skilled at finding places to shelter from the rain and wind, away from others.</p><p>11. そして彼らは自分たちだけの秘密の通路を、獣道のようにこっそりと確保している。</p><p>And they secretly secure their own secret passages, like animal trails.</p><p>12. 青豆は金属板の塀を一つ一つ念入りに点検していった。</p><p>Aomame carefully inspected each and every metal plate fence.</p><p>13. 手で押して、揺らぎがないか確かめてみた。</p><p>She pushed with her hand to see if there was any wobble.</p><p>14. 案の定、何かの加減でボルトがはずれたらしく、金属板がグラグラしている箇所がひとつ見つかった。</p><p>As expected, it seemed that a bolt had come loose due to some adjustment, and she found one place where the metal plate was wobbling.</p><p>15. 彼女はそれをいろんな方向に動かしてみた。</p><p>She tried moving it in various directions.</p><p>16. ちょっと角度を変えて軽く内側にひっぱると、人が一人くぐり抜けられる程度のスペースができた。</p><p>By changing the angle slightly and pulling lightly inward, a space large enough for one person to pass through was created.</p><p>17. その浮浪者はおそらく、暗くなるとそこから中に入ってきて、屋根の下で心おきなく眠るのだろう。</p><p>Probably, the vagrant comes in from there when it gets dark and sleeps under the roof without any worry.</p><p>18. この中にいるところを見つかったりすると面倒なことになるから、明るいうちは外で食糧を確保したり、空き瓶を集めて小銭を稼いだりしているのに違いない。</p><p>Because it would be troublesome to be found inside, they must be securing food outside during the day and collecting empty bottles to earn some change.</p><p>19. 青豆はその夜間の無名の住人に感謝した。</p><p>Aomame thanked these anoynmous nocturnal residents.</p><p>20. 大都会の裏側を、無名のままひっそり移動しなくてはならないという点では、青豆も彼らの仲間である。</p><p>In the aspect of having to move quietly and anonymously in the underbelly of the metropolis, she is also one of them.</p><p>21. 青豆は身の屈めて、その狭い隙間を抜けた。</p><p>She bent her body and passed through the narrow gap.</p><p>22. 高価なスーツを失ったところに引っかかって破いたりしないように、細心の注意を払った。</p><p>She took great care not to tear her expensive suit on anything sharp.</p><p>23. それはお気に入りのスーツであるというだけではなく、彼女の所有する、唯一のスーツだったからだ。</p><p>Not only was it her favorite suit, but it was also the only suit she owned.</p><p>24. 普段はスーツなんて着ない。</p><p>Normally, she doesn't wear suits.</p><p>25. ハイヒールを履くこともない。</p><p>Nor does she wear high heels.</p><p>26. しかしこの仕事のためには、ときとしてあらたまった身なりをしなくてはならなかった。</p><p>However, for this job, she sometimes had to dress formally.</p><p>Vocab of interest</p><p>1. 寝床 (ねどこ): Bed</p><p>2. 浮浪者 (ふろうしゃ): Vagrant</p><p>3. 確保 (かくほ): Secure</p><p>5. 金属板 (きんぞくばん): Metal plate</p><p>6. 隙間 (すきま): Gap, crevice</p><p>7. 金属板 (きんぞくばん): Metal plate</p><p>8. 空き瓶 (あきびん): Empty bottle</p><p>9. 小銭 (こぜに): Small change, coins</p><p>10. 無名 (むめい): Nameless, anonymous</p><p>11. 高価 (こうか): Expensive, valuable</p><p>12. 引っかかる (ひっかかる): To catch, to snag</p><p>13. 細心 (さいしん): Careful, meticulous</p><p>14. あらたまる (あらたまる): Formal, official</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-42f</link><guid isPermaLink="false">substack:post:141617186</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 12 Feb 2024 21:59:46 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/141617186/1186100b8d4939cd58fbac97d058ac09.mp3" length="3610186" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>180</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/141617186/d78e83ecfb70047a0d058cdfa2c19ffc.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ６２ ]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>金網の扉のついた人口があったが、チェーンが幾重にも巻きつけられ、大きな南京錠がかかっていた。高い扉で、てっぺんには有速鉄線までめぐらされている。とてもノリ肩をの押したり引いたりしてみたが、ぴくりとも動かしなかった。猫が出入りするほどの隙間もない。やれやれ、どうしてここまで戸締まりを厳しくしなくちゃならないんだ。盗まれて困るものなんて何もないっていうのに。彼女は顔をしかめ、毒づき、地面に唾まで吐いた。まったく、せっかく苦労して高速道路から乗り的たというのに、資材置き場に閉じ込められるなんて。腕時計に目をやった。時間にはまだ余裕がある。しかしいつまでもこんなところでうろうろしているわけにはいかない。</p><p>そしてもちろん、今さら高速道路にとって返すわけにもいかない。</p><p>ストッキングはかかとのところが両方とも破れていた。誰にもみられていないことを誰かめてから、ハイヒールを脱ぎ、スカートをめくり上げてストッキングを下ろし、両脚からむしり取り、また靴を履いた。穴のあいたストッキングはバッグにしまった。それで気持ちが少し落ち着いた。青豆は注意深く視線を配りながら、その資材置き場を歩いてまわった。小学校の教室くらいの広さだ。すぐに一周できる。出入り口はやはり人つしかない。鍵のかかったフェンスの扉だけだ。工真がなければポルトははずせそうにない。お手上げだ。</p><p>(20:01)</p><p>金網の扉のついた人口があったが、チェーンが幾重にも巻きつけられ、大きな南京錠がかかっていた。</p><p>There was a chain-link fence gate, wrapping the area in several layers of chain and locked with a large padlock.</p><p>2. 高い扉で、てっぺんには有速鉄線までめぐらされている。</p><p> The fence is topped with barbed wire.</p><p>3. とてもノリ肩をの押したり引いたりしてみたが、ぴくりとも動かしなかった。</p><p> She tried pushing and pulling the gate with all her might, but it didn't budge at all.</p><p>4. 猫が出入りするほどの隙間もない。</p><p> There wasn’t even a gap for a cat to pass through.</p><p>5. やれやれ、どうしてここまで戸締まりを厳しくしなくちゃならないんだ。</p><p> Good grief, why does it have to be so securely locked?</p><p>6. 盗まれて困るものなんて何もないっていうのに。</p><p> Despite there being nothing that would cause trouble if stolen.</p><p>7. 彼女は顔をしかめ、毒づき、地面に唾まで吐いた。</p><p> She scowled, cursed, and even spat on the ground.</p><p>8. まったく、せっかく苦労して高速道路から乗り的たというのに、資材置き場に閉じ込められるなんて。</p><p> Really, after all the trouble to get off the highway, to be trapped in a storage yard.</p><p>9. 腕時計に目をやった。時間にはまだ余裕がある。</p><p> She glanced at her wristwatch. There was still some time left.</p><p>10. しかしいつまでもこんなところでうろうろしているわけにはいかない。</p><p>  But she couldn't keep wandering around in such a place forever.</p><p>11. そしてもちろん、今さら高速道路にとって返すわけにもいかない。</p><p>  And of course, she couldn’t just turn back to the highway now.</p><p>12. ストッキングはかかとのところが両方とも破れていた。</p><p>  Both heels of her stockings were torn.</p><p>13. 誰にもみられていないことを誰かめてから、ハイヒールを脱ぎ、スカートをめくり上げてストッキングを下ろし、両脚からむしり取り、また靴を履いた。</p><p>  After making sure no one was watching, she took off her high heels, lifted her skirt, pulled down her stockings, removed them from both legs, and put her shoes back on.</p><p>14. 穴のあいたストッキングはバッグにしまった。それで気持ちが少し落ち着いた。</p><p>  She put the torn stockings in her bag, which calmed her down a bit.</p><p>15. 青豆は注意深く視線を配りながら、その資材置き場を歩いてまわった。</p><p>  Aomame carefully looked around as she walked through the storage yard.</p><p>16. 小学校の教室くらいの広さだ。すぐに一周できる。</p><p>  It was about the size of an elementary school classroom. She could make a round quickly.</p><p>17. 出入り口はやはり人つしかない。鍵のかかったフェンスの扉だけだ。</p><p>  The only way in or out was the locked gate in the fence.</p><p>18. 工真がなければポルトははずせそうにない。お手上げだ。</p><p>  Without tools, it seemed impossible to remove the bolts. She was at her wit’s end.</p><p></p><p>1. 金網 (きんもう): chain-link fence</p><p>2. 南京錠 (なんきんじょう): padlock</p><p>3. 有速鉄線 (ゆうそくてっせん): barbed wire</p><p>4. 盗まれる (ぬすまれる): to be stolen</p><p>5. 毒づく (どくづく): to curse, to grumble</p><p>6. 資材置き場 (しざいおきば): storage yard, material storage area</p><p>7. うろうろする: to wander around</p><p>8. 視線 (しせん): line of sight, gaze</p><p>9. 工真 (くま): tool, implement (likely a typo, could be 工具 (こうぐ), meaning tool)</p><p>10. ポルト: bolt (possibly a loanword or a specific term in context)</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-57b</link><guid isPermaLink="false">substack:post:141580024</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sun, 11 Feb 2024 18:01:16 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/141580024/8bcdc712ab2418407bab3552b609d4d8.mp3" length="2924733" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>146</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/141580024/8ed0eb2beb3cc196a18bd59bd88d452a.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ６１ ]]></title><description><![CDATA[<p>青豆はまた立ち止まり、また首を振る。深いため息をつき、握った階段のパイプをもう一度しっかり握り直す。こんなことを考えるのはやめなくてはいけない。階段を降りることに意識を集中しなくては。もう半分以上は降りたはずだ、と青豆は思う。それにしてもどうしてこんなに騒音が酷いのだろう。どうしてこんなに風が強いのだろう。それらは私を咎め、罰しているみたいにも感じられる。</p><p>それはともかく、この階段を地上まで降りたとき、もしそこに誰かがいて、声をかけられ事情をきかれたり、素性を尋ねられたりしたら、いったい何と答えらばいいのだろう。「高速道路が渋滞していたので、非常階段を使って振りてきたんです。急ぎの用事があったものですから」と言って、それで済むものだろうか？ひょっとしたら面倒なことになるかも知れない。青豆はいかなる種類の面倒にも巻き込まれたくなかった。少なくとも今日は。</p><p>ありがたいことに地上には、降りてくる彼女を見とがめるものはいなかった。地上に降りると青豆はまずバッグから靴を出して履いた。階段の下は二四六号線の上り線と下り線には様れた高架下の空き地で、資材置き場になっていた。周りを金属の板塀で取り囲まれ、むき出しの地面に鉄柱が何本か転がっている。何かの工事の後に余ったものなのだろう、錆びるままにうち捨てられいた。プラスチくの屋根が設置された一角があり、その下に布袋が三つ積み上げられていた。何が入っているのかはわからないが、雨に濡れないようにビニールのカバーがかけられている。それも何かの工事の最後に余ったものらしい。いちいち運び出すのが面倒なので、そ（６２）のまま放ってあるようだ。屋根の下には、潰れた大きな段ポール箱もいくつかあった。数本のペットポトルと、漫画雑誌が何冊か地面に捨てられている。そのほかには何もない。ビニールの買い物袋があてもなく風に舞っているだけだ。</p><p>（１７：３７）</p><p>1. 青豆はまた立ち止まり、また首を振る。</p><p>   Aomame stopped again and shook her head.</p><p>2. 深いため息をつき、握った階段のパイプをもう一度しっかり握り直す。</p><p>   She sighed deeply and gripped the railing of the stairs she was holding more firmly.</p><p>3. こんなことを考えるのはやめなくてはいけない。</p><p>   I must stop thinking about such things.</p><p>4. 階段を降りることに意識を集中しなくては。</p><p>   I must concentrate on going down the stairs.</p><p>5. もう半分以上は降りたはずだ、と青豆は思う。</p><p>   I must have already descended more than half, Aomame thought.</p><p>6. それにしてもどうしてこんなに騒音が酷いのだろう。</p><p>   Still, why is the noise so awful?</p><p>7. どうしてこんなに風が強いのだろう。</p><p>   Why is the wind so strong?</p><p>8. それらは私を咎め、罰しているみたいにも感じられる。</p><p>   It feels like they are blaming and punishing me.</p><p>9. それはともかく、この階段を地上まで降りたとき、もしそこに誰かがいて、声をかけられ事情をきかれたり、素性を尋ねられたりしたら、いったい何と答えらばいいのだろう。</p><p>   Anyway, when I get down these stairs to the ground, if someone is there and asks me questions or inquires about my background, what should I answer?</p><p>10. 「高速道路が渋滞していたので、非常階段を使って振りてきたんです。急ぎの用事があったものですから」と言って、それで済むものだろうか？</p><p>    "I used the emergency stairs because the highway was congested. I had urgent business," would that suffice?</p><p>11. ひょっとしたら面倒なことになるかも知れない。</p><p>    It might become a troublesome matter.</p><p>12. 青豆はいかなる種類の面倒にも巻き込まれたくなかった。少なくとも今日は。</p><p>    Aomame did not want to get involved in any kind of trouble, at least not today.</p><p>13. ありがたいことに地上には、降りてくる彼女を見とがめるものはいなかった。</p><p>    Fortunately, there was no one on the ground to blame her as she descended.</p><p>14. 地上に降りると青豆はまずバッグから靴を出して履いた。</p><p>    Once she reached the ground, Aomame first took out shoes from her bag and put them on.</p><p>15. 階段の下は二四六号線の上り線と下り線には様れた高架下の空き地で、資材置き場になっていた。</p><p>    Under the stairs was a vacant lot under the elevated structure, separating the up and down lanes of Route 246, which had become a storage area for materials.</p><p>16. 周りを金属の板塀で取り囲まれ、むき出しの地面に鉄柱が何本か転がっている。</p><p>    Surrounded by metal panel fences, several steel columns lay scattered on the bare ground.</p><p>17. 何かの工事の後に余ったものなのだろう、錆びるままにうち捨てられいた。</p><p> They must have been left over from some construction work, abandoned to rust.</p><p>18. プラスチくの屋根が設置された一角があり、その下に布袋が三つ積み上げられていた。</p><p>    There was a corner with a plastic roof, and under it, three bags were stacked.</p><p>19. 何が入っているのかはわからないが、雨に濡れないようにビニールのカバーがかkられている。</p><p>    I don't know what's inside, but they are covered in plastic to protect them from the rain.</p><p>20. それも何かの工事の最後に余ったものらしい。</p><p>    That too seems to be something left over from some construction.</p><p>21. いちいち運び出すのが面倒なので、そ（６２）のまま放ってあるようだ。</p><p>    It seems they have been left there because it's too much trouble to move each one out.</p><p>22. 屋根の下には、潰れた大きな段ポール箱もいくつかあった。</p><p>    Under the roof, there were also several large, crushed cardboard boxes.</p><p>23. 数本のペットポトルと、漫画雑誌が何冊か地面に捨てられている。</p><p>    A few PET bottles and several comic magazines were discarded on the ground.</p><p>24. そのほかには何もない。</p><p>    There was nothing else.</p><p>25. ビニールの買い物袋があてもなく風に舞っているだけだ。</p><p>    Only a plastic shopping bag was aimlessly dancing in the wind.</p><p>Now, let's list the interesting vocabulary from this text</p><p>1. 立ち止まる (たちどまる): to stop; to halt</p><p>2. 深い (ふかい): deep; profound</p><p>3. ため息 (ためいき): sigh</p><p>4. 階段 (かいだん): stairs; staircase</p><p>5. 意識 (いしき): consciousness; awareness</p><p>6. 騒音 (そうおん): noise</p><p>7. 咎める (とがめる): to blame; to find fault</p><p>8. 罰する (ばっする): to punish</p><p>9. 非常階段 (ひじょうかいだん): emergency stairs</p><p>10. 渋滞 (じゅうたい): congestion; traffic jam</p><p>11. 素性 (すじょう): personal history; background</p><p>12. 資材 (しざい): materials; supplies</p><p>13. 金属 (きんぞく): metal</p><p>14. 板塀 (いたべい): panel fence; board fence</p><p>15. 工事 (こうじ): construction work</p><p>16. 錆びる (さびる): to rust; to become rusty</p><p>17. プラスチック (ぷらすちっく): plastic</p><p>18. 布袋 (ふくろ): bag; sack</p><p>19. ビニール (びにーる): vinyl; plastic</p><p>20. 段ポール箱 (だんぼーるばこ): cardboard box</p><p>21. ペットボトル (ぺっとぼとる): PET bottle</p><p>22. 漫画雑誌 (まんがざっし): comic magazine</p><p>23. ビニール袋 (びにーるぶくろ): plastic bag</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-ab0</link><guid isPermaLink="false">substack:post:141562888</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 10 Feb 2024 23:37:41 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/141562888/fd923492a06ab4b385f5a4274fa5337c.mp3" length="3679672" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>184</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/141562888/ffd1a6722d2b1809c405b4402cf80261.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ６０ ]]></title><description><![CDATA[<p>青豆と環は同じベッドの中にいる。二人は十七歳で、与えられた自由を満喫している。それは彼女たちにとって最近の、友達同士ででかける旅行だ。そのことが二人興奮させる。彼女たちは温泉に入り、冷蔵庫の缶ビールを半分ずつ分けて飲み、それから明かりを消してベッドに潜り込む。最初のうち二人はただふざけている。面白半分にお互いの身体をつつきあっている。でも環がある時点で手を伸ばして、寝間着がわりの薄いTシャツの上から、青豆の乳首をそっとつまむ。青豆の身体の中に電流のようなものが走る。二人はやがてシャツを脱ぎ、下着を取って裸にいなる。夏の夜だ。どこを旅行したんだっけ？思い出せない。どこでもいい。彼女たちはどちらから言い出すともなく、お互いの身体を細かく点検してみる。眺め、触り、撫で、キスし、舌でなめる。半は冗談で、そして半ば真剣に。環は小柄で、どちらかといえばぽっちゃりとしている。乳房も大きい。青豆はどちらかといえば背が高く痩せている。筋肉質で乳房はあまり大きくない。環はいつもダイエットをしなくちゃと言っている。でもこのままでじゅうぶん素敵なのにと青豆は思う。</p><p>環の肌はやわらかく、きめが細かい。乳首は美しい楕円形に膨らんでいる。それはオリーブの実をも思わせる。陰毛は薄く細く、繊細な柳のようだ。青豆のそれはゴワゴワとして硬い。二人はその違いに笑い合う。二人はそれぞれの身体の細かいことろを触りあい、どこの部分が一番感じるか、情報を交換し合う。一致するところもあるし、しないところもある。それから二人は指を伸ばして、お互いのクリトリスを触り合う。どちらも自慰の経験はある。たくさんある。自分のとはずいぶん触り心地が違うものだ、とお互いが思う。風がボヘミアの緑の草原をわたっていく。</p><p>Text Breakdown</p><p>1. 青豆と環は同じベッドの中にいる。</p><p>Aomame and Tamaki are in the same bed.</p><p>2. 二人は十七歳で、与えられた自由を満喫している。</p><p>The two are 17 years old and are enjoying their given freedom.</p><p>3. それは彼女たちにとって最近の、友達同士ででかける旅行だ。</p><p>Its their recent trip as close friends.</p><p>4. そのことが二人興奮させる。</p><p>The trip excites the two of them.</p><p>5. 彼女たちは温泉に入り、冷蔵庫の缶ビールを半分ずつ分けて飲み、それから明かりを消してベッドに潜り込む。</p><p>At night they enter the hot spring, drink half a can of beer from the refrigerator, and then turn off the lights and slip into bed.</p><p>6. 最初のうち二人はただふざけている。</p><p>At first, the two of them are just lying there.</p><p>7. 面白半分にお互いの身体をつつきあっている。</p><p>They're playfully touching each other's bodies.</p><p>8. でも環がある時点で手を伸ばして、寝間着がわりの薄いTシャツの上から、青豆の乳首をそっとつまむ。</p><p>But when Tamaki is there, she extends her hand and gently touches Aomame's nipples through the thin T-shirt.</p><p>9. 青豆の身体の中に電流のようなものが走る。</p><p>Something like an electric current runs through Aomame's body.</p><p>10. 二人はやがてシャツを脱ぎ、下着を取って裸にいなる。</p><p>The two of them eventually take off their shirts and underwear and become naked.</p><p>11. 夏の夜だ。</p><p>It's a summer night.</p><p>12. どこを旅行したんだっけ？思い出せない。</p><p>Where did they go on their trip? I can't remember.</p><p>13. どこでもいい。</p><p>It's fine anywhere.</p><p>14. 彼女たちはどちらから言い出すともなく、お互いの身体を細かく点検してみる。</p><p>They don't say anything, but they carefully examine each other's bodies.</p><p>15. 眺め、触り、撫で、キスし、舌でなめる。</p><p>They look, touch, caress, kiss, and lick each other.</p><p>16. 半は冗談で、そして半ば真剣に。</p><p>Half jokingly, half seriously.</p><p>17. 環は小柄で、どちらかといえばぽっちゃりとしている。</p><p>Tamaki is small, and somewhat childlike.</p><p>18. 乳房も大きい。</p><p>She has large breasts.</p><p>19. 青豆はA背が高く痩せている。</p><p>Aomame is tall and slender.</p><p>20. 筋肉質で乳房はあまり大きくない。</p><p>She has a small bust due to her athletic physique.</p><p>21. 環はいつもダイエットをしなくちゃと言っている。</p><p>Tamaki always says she doesn't eat diet food.</p><p>22. でもこのままでじゅうぶん素敵なのにと青豆は思う。</p><p>But Aomame thinks that's wonderful.</p><p>23. 環の肌はやわらかく、きめが細かい。</p><p>Tamaki's skin is soft and her features are delicate.</p><p>24. 乳首は美しい楕円形に膨らんでいる。</p><p>Her nipples are beautifully swollen and rounded.</p><p>25. 陰毛は薄く細く、繊細な柳のようだ。</p><p>Her pubic hair is thin and fine, like a willow branch.</p><p>26. 青豆のそれはゴワゴワとして硬い。</p><p>Aomame's is tough and rugged.</p><p>27. 二人はその違いに笑い合う。</p><p>The two of them laugh at their differences.</p><p>28. 二人はそれぞれの身体の細かいことろを触りあい、どこの部分が一番感じるか、情報を交換し合う。</p><p>They touch each other's bodies and exchange information about what feels good.</p><p>29. 一致するところもあるし、しないところもある。</p><p>There are places that match and places that don't.</p><p>30. それから二人は指を伸ばして、お互いのクリトリスを触り合う。</p><p>Then, the two of them extend their fingers and touch each other's clitorises.</p><p>31. どちらも自慰の経験はある。</p><p>Both have experience orgasm.</p><p>32. たくさんある。</p><p>Many orgasms.</p><p>33. 自分のとはずいぶん触り心地が違うものだ、とお互いが思う。</p><p>They think their own and their partner's sensations are different.</p><p>34. 風がボヘミアの緑の草原をわたっていく。</p><p>The wind blows through the green grasslands of Bohemia.</p><p>Vocabulary list:</p><p>3. 乳首 (Chikubi) - nipple</p><p>4. 胸 (Mune) - chest</p><p>5. 下着 (Shitagi) - underwear</p><p>6. 筋肉質 (Kinniku shitsu) - muscular</p><p>7. 薄 (Usu) - thin</p><p>8. 細 (Hoshii) - delicate</p><p>9. 柳 (Yanagi) - willow</p><p>10. 陰毛 (Inaho) - pubic hair</p><p>111. ゴワゴワ (Gowagowa) - rugged</p><p>12. 硬い (Katai) - hard</p><p>13. 触り (Sawatari) - touch</p><p>14. 感じる (Kanjiru) - feel</p><p>15. 情報 (Jōhō) - information</p><p>16. 交換 (Kōshin) - exchange</p><p>17. 一致 (Ikkyo) - match</p><p>18. 指 (Yubi) - finger</p><p>19. クリトリス (Kuritorisu) - clitoris</p><p>20. 自慰 (Jinshin) - self-pleasure / masterbation</p><p></p><p>Aomame and Tamaki are in the same bed.</p><p>The two are 17 years old and are enjoying their given freedom.</p><p>Its their recent trip as close friends.</p><p>The trip excites the two of them.</p><p>At night they enter the hot spring, drink half a can of beer from the refrigerator, and then turn off the lights and slip into bed.</p><p>At first, the two of them are just lying there.</p><p>They're playfully touching each other's bodies.</p><p>But when Tamaki is there, she extends her hand and gently touches Aomame's nipples through the thin T-shirt.</p><p>Something like an electric current runs through Aomame's body.</p><p>The two of them eventually take off their shirts and underwear and become naked.</p><p>It's a summer night.</p><p>Where did they go on their trip? I can't remember.</p><p>It's fine anywhere.</p><p>They don't say anything, but they carefully examine each other's bodies.</p><p>They look, touch, caress, kiss, and lick each other.</p><p>Half jokingly, half seriously.</p><p>Tamaki is small, and somewhat childlike.</p><p>She has large breasts.</p><p>Aomame is tall and slender.</p><p>She has a small bust due to her athletic physique.</p><p>Tamaki always says she doesn't eat diet food.</p><p>But Aomame thinks that's wonderful.</p><p>Tamaki's skin is soft and her features are delicate.</p><p>Her nipples are beautifully swollen and rounded.</p><p>Her pubic hair is thin and fine, like a willow branch.</p><p>Aomame's is tough and rugged.</p><p>The two of them laugh at their differences.</p><p>They touch each other's bodies and exchange information about what feels good.</p><p>There are places that match and places that don't.</p><p>Then, the two of them extend their fingers and touch each other's clitorises.</p><p>Both have experience orgasm.</p><p>Many orgasms.</p><p>They think their own and their partner's sensations are different.</p><p>The wind blows through the green grasslands of Bohemia.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-34e</link><guid isPermaLink="false">substack:post:141471683</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 07 Feb 2024 20:08:36 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/141471683/4f8f300b45d08a43470833356ec63e1f.mp3" length="3989484" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>199</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/141471683/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ５９]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>息づかいが変わった。その音楽はもともと、ある体育大会のためのファンファーレとして作曲されたものだ。その音楽にあわせて、ポヘミアの緑の草原を風がやさしくわたっていった。相手の乳首が突然硬くあっていくのがわかった。彼女自身の乳首も同じように硬くなった。そしてチンパニが複雑な音型を描いた。</p><p>青豆は歩を止めて何度か小さく頭を振った。こんなところでこんなことを考えていてはいけない。階段を降りることに意識を集中しなくては、と彼女は思った。でも考えることはやめられなかった。その時の情景が彼女の胸裏に次々に浮かんできた。とても鮮明に。夏の夜、狭いベッド、微かな汗の匂い。口にされた言葉。言葉にならない気持ち。忘れられてしまった約束。実現しなかった希望。行き場を失った憧憬。一陣の風が彼女の髪を持ち上げ、それをまた頬に立ち上げ打ちつけた。その痛みは彼女の目に涙をうっすらと浮かべさせた。そして次にやってきた風がその涙を乾かしていった。</p><p>あれはいつのことだっけ、と青豆は思った。しかし時間は記憶の中でからまりあい、もつれた糸の」ようになっている。まっすぐな軸が失われ、前後左右が乱れている。抽斗の位置が入れ替わっている。思い出せるはずのことがなぜか思い出せない。今は1Q84年４月だ。私が生まれたのは</p><p>そう一九五四年だ。そこまでは思い出せる。しかしそのような刻印された時間は、彼女の意識の中で急速にその実態を失っていく。年号をプリントされた白いカードが、強風の中で四方八方にバチばちばち散って光景が目に浮かぶ。彼女は走っていって、それを一枚でも多く拾い集めようとする。しかし風が強すぎる。失われていくカードの数も多すぎる。１９５４、１９８４、１６４５、１８８１、２００６、７７１、２０４１。。。そんな年号が次々に吹き飛ばされいく。系統が失われ、知識が滅し、思考の階段が足元で崩れ落ちていく。</p><p>（３＃、１１：１５）</p><p>息づかいが変わった。</p><p>The breathing changed.</p><p>その音楽はもともと、ある体育大会のためのファンファーレとして作曲されたものだ。</p><p>That music was originally composed as a fanfare for a certain sports festival.</p><p>その音楽にあわせて、ポヘミアの緑の草原を風がやさしくわたっていった。</p><p>Along with the music, the wind gently passed over the green meadows of Bohemia.</p><p>相手の乳首が突然硬くなっていくのがわかった。</p><p>I could tell that the other person's nipples were suddenly becoming hard.</p><p>彼女自身の乳首も同じように硬くなった。</p><p>Her own nipples became hard in the same way.</p><p>そしてチンパニが複雑な音型を描いた。</p><p>And then the timpani traced a complex sound pattern.</p><p>青豆は歩を止めて何度か小さく頭を振った。</p><p>Aomame stopped walking and shook her head slightly several times.</p><p>こんなところでこんなことを考えていてはいけない。</p><p>I shouldn't be thinking about such things in a place like this.</p><p>階段を降りることに意識を集中しなくては、と彼女は思った。</p><p>I need to concentrate on going down the stairs, she thought.</p><p>でも考えることはやめられなかった。</p><p>But she couldn't stop thinking.</p><p>その時の情景が彼女の胸裏に次々に浮かんできた。</p><p>The scene from that time kept coming up in her chest.</p><p>とても鮮明に。</p><p>Very vividly.</p><p>夏の夜、狭いベッド、微かな汗の匂い。</p><p>Summer night, a narrow bed, a faint smell of sweat.</p><p>口にされた言葉。</p><p>Words that were said.</p><p>言葉にならない気持ち。</p><p>Feelings that can't be put into words.</p><p>忘れられてしまった約束。</p><p>Forgotten promises.</p><p>実現しなかった希望。</p><p>Hopes that never came true.</p><p>行き場を失った憧憬。</p><p>Longings that have lost their way.</p><p>一陣の風が彼女の髪を持ち上げ、それをまた頬に立ち上げ打ちつけた。</p><p>A gust of wind lifted her hair and then slammed it against her cheeks.</p><p>その痛みは彼女の目に涙をうっすらと浮かべさせた。</p><p>That pain brought faint tears to her eyes.</p><p>そして次にやってきた風がその涙を乾かしていった。</p><p>And then the next wind dried those tears.</p><p>あれはいつのことだっけ、と青豆は思った。</p><p>When was that, Aomame wondered.</p><p>しかし時間は記憶の中でからまりあい、もつれた糸のようになっている。</p><p>But time is tangled like knotted threads in memory.</p><p>まっすぐな軸が失われ、前後左右が乱れている。</p><p> The straight axis is lost, and front, back, left, and right are disordered.</p><p>抽斗の位置が入れ替わっている。</p><p>   The positions of the drawers have been swapped.</p><p>思い出せるはずのことがなぜか思い出せない。</p><p>   Somehow, I can't remember things I should be able to.</p><p>今は1Q84年４月だ。</p><p>   Now it's April of 1Q84.</p><p>私が生まれたのはそう一九五四年だ。</p><p>   That's right, I was born in 1954.</p><p>そこまでは思い出せる。</p><p>   I can remember up to that point.</p><p>しかしそのような刻印された時間は、彼女の意識の中で急速にその実態を失っていく。</p><p>   But such marked time rapidly loses its substance in her consciousness.</p><p> 年号をプリントされた白いカードが、強風の中で四方八方にバチばちばち散って光景が目に浮かぶ。</p><p>   I picture white cards printed with years, scattering in all directions in the strong wind.</p><p>彼女は走っていって、それを一枚でも多く拾い集めようとする。</p><p>   She runs to try to pick up as many of them as possible.</p><p>しかし風が強すぎる。失われていくカードの数も多すぎる。</p><p>   But the wind is too strong. There are too many cards being lost.</p><p>１９５４、１９８４、１６４５、１８８１、２００６、７７１、２０４１。。。そんな年号が次々に吹き飛ばされいく。</p><p>   1954, 1984, 1645, 1881, 2006, 771, 2041... Such years are blown away one after another.</p><p> 系統が失われ、知識が滅し、思考の階段が足元で崩れ落ちていく。</p><p>   Order is lost, knowledge vanishes, and the stairs of thought crumble underfoot.</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-276</link><guid isPermaLink="false">substack:post:141438826</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Tue, 06 Feb 2024 21:17:23 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/141438826/9996591e84d55a5b923d4fb42905d6d0.mp3" length="4241827" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>212</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/141438826/1af6e3a46d959fb6df743a691c9554af.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ５８ ]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>青豆は階段を降りながら、大塚環のことを考えた。考えるつもりはなかったのだが、、一度頭に浮かんでしまうと、考えることを止められなかった。環は彼女の高校時代の一番の親友であり、同じソフトボール部に属していた。二人はチームメイトとしていろんなところに一緒に行ったし、いろんなことを一緒にした。一度レズビアンのような真似をしたこともある。夏休みに二人で旅行をしていたとき、ひとつのベッドに寝ることになった。サミダブル・ベッドの部屋しかとれなかったのだ。</p><p>そのベッドの中で二人はお互いの身体の様々な場所を触り合った。レズビアンだったわけではない。ただ少女特有の好奇心に駆られて、それらしきことを大胆に試してみただけだ。その時二人にはまだボーイフレンドがいなかったし、性的な経験も全くなかった。その夜の出来事は今となっては、人生における「例外的ではあるが興味深い」エピソードとして記憶に残っているだけだ。しかしムキだしの鉄の階段をふりながら、環と身体を触り合ったときのことを思いしていると、青豆の身体が奥の方で少し熱を持ち始めたようだった。環の楕円形の乳首や、薄い陰毛や、お尻の綺麗な膨らみや、クリトリスの形を、青豆は今でも不思議なくらい鮮明に覚えていた。</p><p>そんな生々しい記憶を辿っているうちに、青豆の頭の中にまるでその背景音楽のように、ヤナーチェックの「シンフォニエッタ」の音楽器の祝祭的なユニジンが朗々と鳴り響いた。彼女の手のひらは大塚環の身体のくびれた部分をそっと撫でてていった。相手は初めはくすぐったがって（５９）いたが、そのうちにくすくす笑いいが止まった。</p><p>( 7:43)</p><p>青豆は階段を降りながら、大塚環のことを考えた。 As Aomame descended the stairs, she thought about Otsuka Tamaki.</p><p>考えるつもりはなかったのだが、一度頭に浮かんでしまうと、考えることを止められなかった。She hadn't intended to think about it, but once the thought had entered her mind, she couldn't stop thinking.</p><p>環は彼女の高校時代の一番の親友であり、同じソフトボール部に属していた。 Tamaki was her best friend during high school and was in the same softball club.</p><p>二人はチームメイトとしていろんなところに一緒に行ったし、いろんなことを一緒にした。 The two of them went to various places together as teammates and did many things together.</p><p>一度レズビアンのような真似をしたこともある。 Once, they even pretended to be lesbians.</p><p>夏休みに二人で旅行をしていたとき、人とのベッドに寝ることになった。 When they traveled together during the summer vacation, they ended up sleeping in the same bed.</p><p>サミダブル・ベッドの部屋しかとれなかったのだ。 This was because they could only get a room with a semi-double bed.</p><p>そのベッドの中で二人はお互いの身体の様々な場所を触り合った。レズビアンだったわけではない。</p><p>In the bed, the two touched each other's bodies in various places. Its not that they were lesbians.</p><p>ただ少女特有の好奇心に駆られて、それらしきことを大胆に試してみただけだ。その時二人にはまだボーイフレンドがいなかったし、性的な経験も全くなかった。</p><p>It was just driven by the curiosity peculiar to the girls and they tried these things boldly. Neither had a boyfriend or any sexual experience.</p><p>その夜の出来事は今となっては、人生における「例外的ではあるが興味深い」エピソードとして記憶に残っているだけだ。</p><p>The events of that night are now only remembered as "exceptional but interesting" episodes of life.</p><p>しかしムキだしの鉄の階段をふりながら、環と身体を触り合ったときのことを思いしていると、青豆の身体が奥の方で少し熱を持ち始めたようだった。</p><p>However, as she brushed off the bare iron stairs, she recalled the moment she and Tamaki had touched each other's bodies, Aomame began to feel a slight warmth deep inside her.</p><p>環の楕円形の乳首や、薄い陰毛や、お尻の綺麗な膨らみや、クリトリスの形を、青豆は今でも不思議なくらい鮮明に覚えていた。</p><p>The oval-shaped nipples, the thin pubic hair, the beautiful bulge of the buttocks, the shape of the clitoris, Aomame could still remember it all strangely vividly.</p><p>そんな生々しい記憶を辿っているうちに、青豆の頭の中にまるでその背景音楽のように、ヤナーチェックの「シンフォニエッタ」の音楽器の祝祭的なユニジンが朗々と鳴り響いた。While tracing such vivid memories, in Aomame's head, as if it were background music, the festive unison of instruments from Janáček's "Sinfonietta" resounded sonorously.</p><p>彼女の手のひらは大塚環の身体のくびれた部分をそっと撫でてていった。Her palm gently caressed the slender part of Tamaki Otsuka's body.</p><p>相手は初めはくすぐったがって（５９）いたが、そのうちにくすくす笑いいが止まった。At first, the other person was ticklish and laughed softly, but eventually, the laughter stopped.</p><p><strong>Vocabulary List</strong></p><p>* 大塚環 (おおつかたまき) - Otsuka Tamaki (name)</p><p>* 浮かぶ (うかぶ) - to come to mind</p><p>* ソフトボール部 (そふとぼーるぶ) - softball club</p><p>* チームメイト (ちーむめいと) - teammate</p><p>* レズビアン (れずびあん) - lesbian</p><p>* 真似 (まね) - imitation</p><p>* ムキだし (むきだし) - bare, exposed</p><p>* 熱を持つ (ねつをもつ) - to feel warm</p><p>* 奥 (おく) - inside, deep part</p><p>* 生々しい (なまなましい) - vivid, lifelike</p><p>* 記憶 (きおく) - memory</p><p>* 辿る (たどる) - to trace, follow</p><p>* 頭 (あたま) - head</p><p>* 背景音楽 (はいけいおんがく) - background music</p><p>* ユニジン - unison (from English, not a standard Japanese word)</p><p>* 朗々と (ろうろうと) - sonorously, resonantly</p><p>* 鳴り響く (なりひびく) - to resound, echo</p><p>* 手のひら (てのひら) - palm</p><p>* くびれた - slender, constricted</p><p>* 撫でる (なでる) - to caress, stroke</p><p>* 相手 (あいて) - partner, other person</p><p>* くすぐったい (くすぐったい) - ticklish</p><p>* 笑い (わらい) - laughter</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-c7d</link><guid isPermaLink="false">substack:post:141407139</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 05 Feb 2024 20:40:40 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/141407139/e10c75e4aca3d3b8e9a72915c353d930.mp3" length="3168194" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>158</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/141407139/8ad0cd7c554ea5059799588ede0b06b5.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ５７]]></title><description><![CDATA[<p>むき出しの非常階段から道路をひとつ隔てて、五階建てての小さなマンションが建っていた。茶色の煉瓦タイルのけっこう新しい建物だ。こちらに向かってベランダがついていたが、どの窓もヒダリと閉ざされ、カーテンかブラインドがかかっている。いったいどんな種類の建築家が、首部高速道路と鼻をつき合わせるような位置にわざわざベランダを机たりするのだろう？そんなところにシーツを干す人間もいないだろうし、そんなところで夕方の交通渋滞を眺めながらジン・トニックのグラスを傾ける人間もいないはずだ。それでもいくつかのベランダには、決まり事のようにナイロンの物干しロープがな張ってあた。一つにはガーデンチェアと鉢植えのゴムの木まで置かれていた。裏ぶれて色褪せたゴムの木だった。葉はボロボロになり、あちこちで、茶色く枯れている。青豆はそのゴムの木に同情しないわけにはいかなかった。もし生まれ変われるとしてもそんなものにだけはなりたくない。</p><p>非常階段は普段ほとんど使われていないらしく、ところどころに蜘蛛の巣が張っていた。小さな黒い蜘蛛がそこにへばりついて、小さな獲物がやってくるのを我慢強く持っていた。しかし蜘蛛にして見れば、特に我慢強いという意識もないのだろう。蜘蛛としては巣を張る以外にとくべつな技能もないし、そこでじっとしている以外にライフスタイルの選択肢もない。ひとところに留まって獲物を待ち焼け、そのうちに寿命が尽きて死んで干からびてしまう。すべては遺伝子の中に前もって設定されていることだ。そこには迷いもなく、絶望もなく、後悔もない。形而下的な疑問も、モラルの葛藤もない。おそらく。でも私はそうじゃない。私は目的に沿って移動しなくてはならないし、だからこそこうしてストキングをだめにしながら、ろくでもない（５８）三軒茶屋あたりで、首高速道路三号線のわけのわからない非常階段を一人で降りでいる。しみったれた蜘蛛の巣をはらい、馬鹿げたべランダの汚れたゴムの木を眺めながら。</p><p>私は移動する。ゆえに私はある。</p><p>むき出しの非常階段から道路をひとつ隔てて、五階建てての小さなマンションが建っていた。</p><p>Across the road from the bare emergency staircase, there stood a small five-story apartment building.</p><p>茶色の煉瓦タイルのけっこう新しい建物だ。</p><p>It was a fairly new building with brown brick tiles.</p><p>こちらに向かってベランダがついていたが、どの窓もヒダリと閉ざされ、カーテンかブラインドがかかっている。</p><p>Balconies were facing this way, but all windows were tightly closed, with curtains or blinds drawn.</p><p>いったいどんな種類の建築家が、首部高速道路と鼻をつき合わせるような位置にわざわざベランダを机たりするのだろう？</p><p>What kind of architect would purposely design balconies in a position facing nose-to-nose with the elevated highway?</p><p>そんなところにシーツを干す人間もいないだろうし、そんなところで夕方の交通渋滞を眺めながらジン・トニックのグラスを傾ける人間もいないはずだ。</p><p>Surely no one would hang sheets there, nor would anyone tilt a glass of gin and tonic while watching the evening traffic jam from such a place.</p><p>それでもいくつかのベランダには、決まり事のようにナイロンの物干しロープがな張ってあた。</p><p>Still, on some balconies, nylon laundry ropes were stretched as if by rule.</p><p>一つにはガーデンチェアと鉢植えのゴムの木まで置かれていた。</p><p>On one, there was even a garden chair and a potted rubber tree.</p><p>裏ぶれて色褪せたゴムの木だった。</p><p>It was a faded and weather-beaten rubber tree.</p><p>葉はボロボロになり、あちこちで、茶色く枯れている。</p><p>Its leaves were tattered, brown, and withered in places.</p><p>青豆はそのゴムの木に同情しないわけにはいかなかった。</p><p>Aomame could not help but feel sympathy for the rubber tree.</p><p>もし生まれ変われるとしてもそんなものにだけはなりたくない。</p><p>If she were to be reborn, she would never want to be such a thing.</p><p>非常階段は普段ほとんど使われていないらしく、ところどころに蜘蛛の巣が張っていた。</p><p>The emergency staircase seemed to be rarely used, as there were spider webs in places.</p><p>小さな黒い蜘蛛がそこにへばりついて、小さな獲物がやってくるのを我慢強く持っていた。</p><p>A small black spider clung there, patiently waiting for small prey to come.</p><p>しかし蜘蛛にして見れば、特に我慢強いという意識もないのだろう。</p><p>But for the spider, there probably was no particular sense of being patient.</p><p>蜘蛛としては巣を張る以外にとくべつな技能もないし、そこでじっとしている以外にライフスタイルの選択肢もない。</p><p>As a spider, it had no special skills other than spinning a web, and no lifestyle choices other than sitting still.</p><p>ひとところに留まって獲物を待ち焼け、そのうちに寿命が尽きて死んで干からびてしまう。</p><p>It stayed in one place, waiting for prey, and eventually, it would die and shrivel up when its life span ended.</p><p>すべては遺伝子の中に前もって設定されていることだ。</p><p>Everything was pre-set in its genes.</p><p>そこには迷いもなく、絶望もなく、後悔もない。形而下的な疑問も、モラルの葛藤もない。おそらく。</p><p>There was no hesitation, no despair, no regret. No existential doubts, no moral conflicts. Probably.</p><p>でも私はそうじゃない。私は目的に沿って移動しなくてはならないし、だからこそこうしてストキングをだめにしながら、ろくでもない（５８）三軒茶屋あたりで、首高速道路三号線のわけのわからない非常階段を一人で降りでいる。しみったれた蜘蛛の巣をはらい、馬鹿げたべランダの汚れたゴムの木を眺めながら。</p><p>But I am not like that. I must move with a purpose, and that's why, like this, ruining my stockings, I am descending alone down this incomprehensible emergency staircase of the Metropolitan Expressway Route 3 around Sangenjaya. Brushing away the miserable spider webs, while gazing at the dirty rubber tree on the ridiculous balcony.</p><p>しみったれた蜘蛛の巣をはらい、馬鹿げ食べランダの汚れたゴムの木を眺めながら。</p><p>Brushing away the miserable spider webs, and gazing at the dirty rubber tree on the ridiculous balcony.</p><p><strong>Interesting Vocabulary for Learners Above JLPT N3 Level</strong></p><p>* <strong>むき出し (むきだし)</strong> - bare, exposed</p><p>* <strong>非常階段 (ひじょうかいだん)</strong> - emergency staircase</p><p>* <strong>煉瓦 (れんが)</strong> - brick</p><p>* <strong>閉ざす (とざす)</strong> - to close, to shut</p><p>* <strong>建築家 (けんちくか)</strong> - architect</p><p>* <strong>首部高速道路 (しゅぶこうそくどうろ)</strong> - elevated highway</p><p>* <strong>ジン・トニック</strong> - gin and tonic</p><p>* <strong>蜘蛛 (くも)</strong> - spider</p><p>* <strong>へばりつく</strong> - to cling, to stick to</p><p>* <strong>我慢強い (がまんづよい)</strong> - patient, persevering</p><p>* <strong>形而下 (けいじげ)</strong> - existential, material</p><p>* <strong>葛藤 (かっとう)</strong> - conflict, struggle</p><p>* <strong>三軒茶屋 (さんげんじゃや)</strong> - Sangenjaya (place name)</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-fef</link><guid isPermaLink="false">substack:post:141368410</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sun, 04 Feb 2024 17:37:14 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/141368410/34973c99736f12eee6897f97a7f24dfd.mp3" length="3686464" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>184</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/141368410/4423a80671a949a079c616c9fd8ede00.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ５５]]></title><description><![CDATA[<p>第三章：青豆</p><p><strong>変更されたいくつかの事実</strong></p><p>青豆はストッキングだけの素足で、狭い非常階段を降りた。むき出しの階段をかぜが音をたてて吹き抜けていった。タイトなミニスカートっだったが、それでも時代下から吹き込む強い風にあおられてヨットの帆おようにふくらみ、身体が持ち上げられて不安定になった。彼女は手すりがわりのパイプを素手でしっかりと握り、後ろ向きになって一段下に向かった。ときどき立ち止まって顔にかかった前髪を払い、たすきがけにしたショルダーバッグの位置を調整した。</p><p>眼下には国道二四六番線が走っていた。エンジン音やクラクション、車の防犯アラームの悲鳴、右翼の街宣車が流す古い軍歌、スレッジハンマーがどこかでコンクリートを砕いている音、その他ありとあらゆる騒音が、彼女を取り囲んでいた。騒音は周り三六の〇度、上から下から、全ての方向から伸し寄せてきて、風に乗って舞った。それを聞いてりると（とくに聞きたくもたいが、耳を夫妻でいる余裕もない）、だんだん船酔いに似た気分の悪さを感じるようになった。</p><p>階段をしばらく降りたところで、高速道路の中央に向けて戻っていく半らな通路があった。（５７）それからまたまっすぐ下に向かって降りていく。</p><p><strong>Translation and notes:</strong></p><p>第三章 Chapter 3: 青豆 / Aomame</p><p>変更されたいくつかの事実</p><p>Some facts that were changed</p><p>青豆はストッキングだけの素足で、狭い非常階段を降りた。</p><p>Aomame descended the narrow emergency staircase in her bare feet, wearing only stockings.</p><p>むき出しの階段をかぜが音をたてて吹き抜けていった。</p><p>The wind blew through the exposed stairs, making a noise.</p><p>タイトなミニスカートっだったが、それでも時代下から吹き込む強い風にあおられてヨットの帆おようにふくらみ、身体が持ち上げられて不安定になった。</p><p>She was wearing a tight miniskirt, but it ballooned like a yacht's sail in the strong wind blowing up from below, lifting her body and making her unstable.</p><p>彼女は手すりがわりのパイプを素手でしっかりと握り、後ろ向きになって一段下に向かった。</p><p>She firmly gripped the pipe serving as a handrail with her bare hands and turned around to go down a step.</p><p>ときどき立ち止まって顔にかかった前髪を払い、たすきがけにしたショルダーバッグの位置を調整した。</p><p>Occasionally, she stopped to brush her bangs from her face and adjust the position of her shoulder bag slung across her body.</p><p>眼下には国道二四六番線が走っていた。</p><p>Below her, National Route 246 ran.</p><p>エンジン音やクラクション、車の防犯アラームの悲鳴、右翼の街宣車が流す古い軍歌、スレッジハンマーがどこかでコンクリートを砕いている音、その他ありとあらゆる騒音が、彼女を取り囲んでいた。</p><p>Engine sounds, horns, the wails of car alarms, old military songs played by right-wing campaign vehicles, the noise of a sledgehammer breaking concrete somewhere, and all sorts of other noises surrounded her.</p><p>騒音は周り三六の〇度、上から下から、全ての方向から伸し寄せてきて、風に乗って舞った。</p><p>The noise stretched from all directions, 360 degrees, from above and below, carried and danced on the wind.</p><p>それを聞いてりると（とくに聞きたくもたいが、耳を夫妻でいる余裕もない）、だんだん船酔いに似た気分の悪さを感じるようになった。</p><p>Listening to it (not that she wanted to, but she couldn't afford to cover her ears), she gradually began to feel a sickness akin to seasickness.</p><p>階段をしばらく降りたところで、高速道路の中央に向けて戻っていく半らな通路があった。</p><p>After descending the stairs for a while, there was a curved passage leading back towards the center of the highway.</p><p>それからまたまっすぐ下に向かって降りていく。</p><p>Then, it goes straight down again.</p><p><strong>Interesting Vocabulary </strong></p><p>非常階段 (ひじょうかいだん): Emergency stairs</p><p>むき出し (むきだし): Exposed, uncovered</p><p>帆 (ほ): Sail</p><p>たすきがけ (たすきがけ): Slung across (as in wearing a bag diagonally)</p><p>国道 (こくどう): National route</p><p>右翼 (うよく): Right-wing</p><p>街宣車 (がいせんしゃ): Campaign vehicle</p><p>船酔い (ふなよい): Seasickness</p><p>通路 (つうろ): Passage, pathway.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-a8d</link><guid isPermaLink="false">substack:post:141351586</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sun, 04 Feb 2024 00:12:58 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/141351586/73353e1397805e58c7a82c95f7095b2d.mp3" length="2463411" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>123</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/141351586/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ５５]]></title><description><![CDATA[<p>法律には反していなくても、そこにはモラルという問題があります。だって編集者が自社文芸誌の新人賞作品をでっちあげるなんて、株式で言えばインサイダー取引みたいなものじゃないですか？」</p><p>「文学と株式を比較することはできない。その二つは全く違うものだ」</p><p>「たとえばどんなところが違うんですか？」</p><p>「たておば、そうだな、君は一つ重大な事実を見落としている」と小松は言った。彼の口はこれまで見たことがないくらい大きく、他のあしげに広がっていた。「というか、その事実から故意に目を背けている。それはね、君自身がすでにこいつをやりた勝手いるってことだ。君の気持ちはもう「空気さなぎ」の書き直しに向かっている。俺にはそれがよくわかる。リスクもモラルもへったくれもない、天吾くん、君は今では「空気さなぎ」を自分の手で書き直したくてたまらないはずだ。不帰の代わりに自分がその何かを取り出したくてたまらないはずだ。なあ、それがまさに文学と株式の違いなんだよ。そこではよくも悪くも、金外上の動機がものごとを動かしていく、うちに帰って自分の本心をじっくり確かめてみるといい。鏡の前に立って自分の顔をよく眺めてみるといい。顔にしっかりとそうかいてあるぜ」</p><p>あたりの空気が突然薄くなったような気がした。天吾は短くまわりを見渡した。またあの映像がやってくるのだろうか？しかしそんな気配はなかった。その空気の希薄さはどこか別の領域からやってきたものだ。彼はポケットからハンカチを取り出し、額の汗を拭た。小松の言うことはいつも正しいのだ。なざか。</p><p>法律には反していなくても、そこにはモラルという問題があります。</p><p>Even if it's not against the law, there is a moral issue involved.</p><p>だって編集者が自社文芸誌の新人賞作品をでっちあげるなんて、株式で言えばインサイダー取引みたいなものじゃないですか？</p><p>After all, isn't an editor fabricating a debut work for their own literary magazine akin to insider trading in the stock market?</p><p>「文学と株式を比較することはできない。その二つは全く違うものだ」</p><p> "You can't compare literature and stocks. The two are completely different."</p><p>「たとえばどんなところが違うんですか？」</p><p> "For example, in what ways are they different?"</p><p> 「たておば、そうだな、くんは一つ重大な事実を見落としている」と小松は言った。</p><p> "Well, you're overlooking a crucial fact," Komatsu said.</p><p>彼の口はこれまで見たことがないくらい大きく、他のあしげに広がっていた。</p><p> His mouth was wider than I had ever seen, spreading widely.</p><p>「というか、その事実から故意に目を背けている。それはね、君自身がすでにこいつをやりた勝手いるってことだ。</p><p> "Or rather, you are deliberately ignoring that fact. It's that you are already doing as you please with it."</p><p>君の気持ちはもう「空気さなぎ」の書き直しに向かっている。俺にはそれがよくわかる。</p><p> Your feelings are already heading towards rewriting 'Air Cocoon'. I understand that very well.</p><p>9. リスクもモラルもへったくれもない、天吾くん、君は今では「空気さなぎ」を自分の手で書き直したくてたまらないはずだ。</p><p> Without regard for risk or morality, Tengo, you must be desperate to rewrite 'Air Cocoon' yourself.</p><p>10. ふかえりの代わりに自分がその何かを取り出したくてたまらないはずだ。なあ、それがまさに文学と株式の違いなんだよ。</p><p> You must be desperate to bring out something of your own in place of Fukieri That's exactly the difference between literature and stocks.</p><p>そこではよくも悪くも、金外上の動機がものごとを動かしていく、うちに帰って自分の本心をじっくり確かめてみるといい。</p><p>  There, for better or worse, motives beyond money drive things forward. It's good to go home and carefully confirm your true feelings.</p><p>鏡の前に立って自分の顔をよく眺めてみるといい。顔にしっかりとそうかいてあるぜ</p><p>  It's good to stand in front of a mirror and take a good look at your face. It's clearly written on your face.</p><p>あたりの空気が突然薄くなったような気がした。天吾は短くまわりを見渡した。</p><p>  It felt as though the air around suddenly became thin. Tengo quickly looked around.</p><p>またあの映像がやってくるのだろうか？しかしそんな気配はなかった。</p><p>  Is that image coming again? But there was no sign of it.</p><p>その空気の希薄さはどこか別の領域からやってきたものだ。</p><p>  The thinness of the air seemed to come from some other realm.</p><p> 彼はポケットからハンカチを取り出し、額の汗を拭た。</p><p>  He took a handkerchief out of his pocket and wiped the sweat from his forehead.</p><p>小松の言うことはいつも正しいのだ。なざか。</p><p>  Komatsu is always right. Somehow.</p><p></p><p>1. モラル (もらる) - Morality</p><p>2. 文芸誌 (ぶんげいし) - Literary magazine</p><p>3. 新人賞 (しんじんしょう) - Newcomer award</p><p>4. でっちあげる - To fabricate</p><p>5. インサイダー取引 (いんさいだーとりひき) - Insider trading</p><p>6. 比較する (ひかくする) - To compare</p><p>7. 重大な (じゅうだいな) - Crucial</p><p>8. 事実 (じじつ) - Fact</p><p>9. 故意に (こいに) - Deliberately</p><p>10. 勝手 (かって) - As one pleases</p><p>11. 空気さなぎ (くうきさなぎ) - 'Air Cocoon'</p><p>12. 書き直し (かきなおし) - Rewrite</p><p>13. 本心 (ほんしん) - True feelings</p><p>14. 動機 (どうき) - Motive</p><p>15. 希薄 (きはく) - Thin, rarefied</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-967</link><guid isPermaLink="false">substack:post:141326792</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Fri, 02 Feb 2024 23:27:28 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/141326792/3acc9ebf8ada5bf26347bdb0a7cc8076.mp3" length="2854202" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>143</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/141326792/d5282381eb7630ecb42f50b3cb3ee15a.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ５４]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>小松は新し煙草を取り出して火をつけた。「そのとおりだ」。君の言い分は健全で正しい。たしかにリスキーな計画だ。今の時点ではいささか不確定要素が多すぎる。何が起こるか予測がっかない。失敗して、それぞれに面白くない思いをすることになるかもしれない。そいつはよくわかっている。しかしな、天吾くん、全てを考慮した上で、俺の本能は「前に進め」と告げている。なぜならこんなチャンスはまずお目にかかることのできないものだからだ、これまでだって一度もなかった。この先だってた分ないだろう。賭け後にたとえるのは不適当かもしれんが、札も揃っている。チップもたっぷりある。いろんな条件がぴったりと合っている。この機会を逃したら、あとあと後悔することになる」</p><p>天吾は黙って、相手の顔に予感大かにも不吉な微笑みを眺めていた。</p><p>「そしてなによりも大事なのは、俺たちが「空気さなぎ」を、より優れた作品につくり直そうとしているという点にある。あれはもっと上手く書かれていいはずの話なんだ。あそこには何かとても大事なものがある。誰かがうまく取り出してやらなくちゃならん何かだ。天吾くんだって内心ではそう思ってりうはずだ。違うか？そのために我々は力を合わせる。プロジェクトを立ち上げ、それぞれの能力を持ち寄る。動機としてはどこに出しても恥ずかしくないものだよ」</p><p>「しかし小松さん、どんな理屈を持ち出そうと、大義名分を掲げようと、これはどう見ても詐欺行為ですよ。動機はどこに出しても恥ずかしくないものかもしれないけれど、実際にはどこに出すこともできない。裏でこそこそ動き回らなくちゃなりません。詐欺という言葉が不適当なら、（５５）背信行為です。</p><p>小松は新し煙草を取り出して火をつけた。「そのとおりだ」。</p><p>Komatsu took out a new cigarette and lit it. "That's right."</p><p>君の言い分は健全で正しい。たしかにリスキーな計画だ。</p><p>Your point is sound and correct. It's certainly a risky plan.</p><p>今の時点ではいささか不確定要素が多すぎる。</p><p>At this point, there are too many uncertain elements.</p><p>何が起こるか予測がっかない。</p><p>It's unpredictable what might happen.</p><p>失敗して、それぞれに面白くない思いをすることになるかもしれない。</p><p>We might fail and end up having unpleasant experiences.</p><p>そいつはよくわかっている。しかしな、天吾くん、全てを考慮した上で、俺の本能は「前に進め」と告げている。</p><p>I understand that well. But you see, Ten-go-kun, considering everything, my instinct is telling me to 'move forward'.</p><p>なぜならこんなチャンスはまずお目にかかることのできないものだからだ、これまでだって一度もなかった。この先だってた分ないだろう。</p><p>Because such an opportunity is almost impossible to come by; it's never happened before and probably won't in the future.</p><p>賭け後にたとえるのは不適当かもしれんが、札も揃っている。チップもたっぷりある。いろんな条件がぴったりと合っている。</p><p>It may be inappropriate to compare it to gambling, but the cards are in place. There are plenty of chips. Various conditions are perfectly aligned.</p><p>この機会を逃したら、あとあと後悔することになる。</p><p>If we miss this opportunity, we'll regret it later.</p><p>天吾は黙って、相手の顔に予感大かにも不吉な微笑みを眺めていた。</p><p>Tengo silently gazed at the other person's face, which bore a smile that was foreboding yet ominous.</p><p>「そしてなによりも大事なのは、俺たちが「空気さなぎ」を、より優れた作品につくり直そうとしているという点にある。あれはもっと上手く書かれていいはずの話なんだ。あそこには何かとても大事なものがある。誰かがうまく取り出してやらなくちゃならん何かだ。天吾くんだって内心ではそう思ってりうはずだ。違うか？そのために我々は力を合わせる。プロジェクトを立ち上げ、それぞれの能力を持ち寄る。動機としてはどこに出しても恥ずかしくないものだよ」</p><p>"And most importantly, we are trying to remake 'Air Chrysalis' into a superior work. That story deserves to be written better. There is something very important there. Something that someone needs to skillfully extract. You surely must feel the same way deep down, don't you? Isn't it so? For that reason, we must join forces. Launch a project, and bring together our abilities. Our motivation is something to be proud of, no matter where it's presented."</p><p>「しかし小松さん、どんな理屈を持ち出そうと、大義名分を掲げようと、これはどう見ても詐欺行為ですよ。動機はどこに出しても恥ずかしくないものかもしれないけれど、実際にはどこに出すこともできない。裏でこそこそ動き回らなくちゃなりません。詐欺という言葉が不適当なら、背信行為です。</p><p>"But Komatsu, no matter the rationale or the just cause we claim, this is unmistakably fraudulent. The motive might be something not to be ashamed of, but in reality, it cannot be disclosed anywhere. We must move stealthily in the background. If 'fraud' is not the right word, then it's an act of betrayal."</p><p><strong>Vocab of Interest</strong></p><p>煙草 (たばこ) - cigarette</p><p>健全 (けんぜん) - sound, healthy</p><p>リスキー (りすきー) - risky</p><p>不確定 (ふかくてい) - uncertain</p><p>要素 (ようそ) - element</p><p>予測 (よそく) - prediction</p><p>失敗 (しっぱい) - failure</p><p>面白くない (おもしろくない) - uninteresting, unpleasant</p><p>本能 (ほんのう) - instinct</p><p>前に進め (まえにすすめ) - move forward</p><p>チャンス (ちゃんす) - chance, opportunity</p><p>賭け (かけ) - bet, gamble</p><p>札 (ふだ) - card (in a game)</p><p>チップ (ちっぷ) - chip (in gambling)</p><p>機会 (きかい) - opportunity</p><p>後悔 (こうかい) - regret</p><p>予感 (よかん) - premonition</p><p>不吉 (ふきつ) - ominous</p><p>空気さなぎ (くうきさなぎ) - "Kuuki Sanagi" (name of a work)</p><p>動機 (どうき) - motive</p><p>背信 (はいしん) - betrayal</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-a32</link><guid isPermaLink="false">substack:post:141295172</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 01 Feb 2024 23:59:16 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/141295172/48e2efc75f39cad1c8fb09a2ba02009f.mp3" length="2816064" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>141</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/141295172/33086fd6bb0c957bb5c0c9ef05d1c883.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ５３]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>同じ時に振られたものらしい。彼女はどこかの階段の前に立っている。広い石の階段だ。古典的な美しい顔立ち、長いまっすぐな髪。白いブラウス。小柄で、やせている。唇は笑おうと努力しているが、目はそれに抵抗している。生真面目な目だ。何かを求める目だ。天吾はその二枚の写真をしばらく交互に眺めた。なぜかはわからないが、その写真を見ているうちに、その年代の頃の自分のことを思い出した。そして胸がわずかに通んだ。それは長いあいだ味わったことのない特別な種類の痛みだった。彼女の姿にはそういう痛みを喚起するものがあるようだった。</p><p>小松が言った。「それがふかえりだ。なかなかの美人だおる。それも清楚なタイプだ。十七歳。申しぶんない。本名は深田絵理子。しかし本名は出さない。あくまで「ふかえり」で通す。芥川賞でもっとたら、ちょっとした話題になる思和ないか。マスコミは夕暮れどきのコウモリの群れみたに頭上を呼び回るだろう。本は作る端から売れる」</p><p>小松はどこでその写真を手に入れたのだろう。天吾は不思議に思った。応募原稿に写真が添えられてくるわけはない。しかし天吾はそれについては質問しないことにした。回答をーどんな回答か予測もつかないが、知りたくなかったということもある。</p><p>「そいつは君が持っていればいい。何かの彼に立つだろう」と小松は言った。天吾は写真を封筒に戻し、「空気さなき」の原稿コビーの上に置いた。</p><p>「小松さん、僕は業界の事情みたいなものはほとんど何も知りません。でも一般常識に照らし合わせて考えればこれはすごく危なっかしい計画です。いったん世間に向けて嘘をついたら、永遠に嘘をつき通さなくちゃなりません。つじつまを合わせ続けなくちゃならない。心理的にも（５４）技術的にも、それは簡単なことじゃないはずです。誰かがどこかでひとつでもしくじれば、全員の命取りになりかねない。そう思いませんか？」</p><p>同じ時に振られたものらしい。</p><p>It seems they were dumped at the same time.</p><p>彼女はどこかの階段の前に立っている。</p><p>She is standing in front of some staircase.</p><p>広い石の階段だ。</p><p>It's a wide stone staircase.</p><p>古典的な美しい顔立ち、長いまっすぐな髪。</p><p>She has classical beautiful features, long straight hair.</p><p>白いブラウス。</p><p>Wearing a white blouse.</p><p>小柄で、やせている。</p><p>Petite and thin.</p><p>唇は笑おうと努力しているが、目はそれに抵抗している。</p><p>Her lips are trying to smile, but the eyes seem to be resisting it.</p><p>生真面目な目だ。</p><p>Serious eyes.</p><p>何かを求める目だ。</p><p>Eyes that are seeking something.</p><p>天吾はその二枚の写真をしばらく交互に眺めた。</p><p>Tengo looked back and forth at the two photos for a while.</p><p>なぜかはわからないが、その写真を見ているうちに、その年代の頃の自分のことを思い出した。</p><p>For some reason, while looking at those photos, he remembered himself from that era.</p><p>そして胸がわずかに通んだ。</p><p>And then his heart felt a slight pain.</p><p>それは長いあいだ味わったことのない特別な種類の痛みだった。</p><p>It was a special kind of pain he had not felt for a long time.</p><p>彼女の姿にはそういう痛みを喚起するものがあるようだった。</p><p>There seemed to be something about her figure that evoked such pain.</p><p>小松が言った。「それがふかえりだ。なかなかの美人だおる。それも清楚なタイプだ。十七歳。申しぶんない。本名は深田絵理子。しかし本名は出さない。あくまで「ふかえり」で通す。芥川賞でもっとたら、ちょっとした話題になる思和ないか。マスコミは夕暮れどきのコウモリの群れみたに頭上を呼び回るだろう。本は作る端から売れる」</p><p>Komatsu said, "That's Fukaeri. Quite a beauty. And she's the pure type. Seventeen years old. Unbelievable. Her real name is Eriko Fukada. But she doesn't use her real name. She goes strictly by 'Fukaeri'. If she wins the Akutagawa Prize, it might cause a bit of a stir. The media would swarm over her like a flock of bats at dusk. The book would sell as soon as it's published."</p><p>小松はどこでその写真を手に入れたのだろう。</p><p>I wonder where Komatsu got those photos.</p><p>天吾は不思議に思った。</p><p>Tengo thought it strange.</p><p>応募原稿に写真が添えられてくるわけはない。</p><p>There's no way photos would come attached to a manuscript submission.</p><p>しかし天吾はそれについては質問しないことにした。</p><p>However, Tengo decided not to ask about it.</p><p>回答をーどんな回答か予測もつかないが、知りたくなかったということもある。</p><p>He didn't want to know the answer – whatever it might be.</p><p>「そいつは君が持っていればいい。何かの彼に立つだろう」と小松は言った。</p><p>"You should keep it. It might come in handy," Komatsu said.</p><p>天吾は写真を封筒に戻し、「空気さなき」の原稿コビーの上に置いた。</p><p>Tengo put the photos back into the envelope and placed it on top of the manuscript copy of "Air Chrysalis."</p><p>「小松さん、僕は業界の事情みたいなものはほとんど何も知りません。でも一般常識に照らし合わせて考えればこれはすごく危なっかしい計画です。いったん世間に向けて嘘をついたら、永遠に嘘をつき通さなくちゃなりません。つじつまを合わせ続けなくちゃならない。心理的にも（５４）技術的にも、それは簡単なことじゃないはずです。誰かがどこかでひとつでもしくじれば、全員の命取りになりかねない。そう思いませんか？」</p><p>"Komatsu, I know almost nothing about the industry. But using common sense, this seems like a very risky plan. Once we lie to the public, we have to keep lying forever. We have to keep the story straight. It's not easy, either psychologically or technically. If someone makes even one mistake somewhere, it could be disastrous for everyone. Don't you think so?"</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-a22</link><guid isPermaLink="false">substack:post:141245729</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 31 Jan 2024 19:41:53 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/141245729/26530c1a4d9d12d43e550bb2fe269b0c.mp3" length="3614366" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>181</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/141245729/9eef17d26c3850c6d54ebadc8a3f224d.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ５２]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>天吾は小松の言ったことについて考えた。そして言葉を慎重に選んだ。「問題がふたつあります。もっとたくさん問題があるはずだけど、とりあえず二つだけにしておきます。ひとつは著者である不帰という女の子が、他人の手によう書き直しを了承するかどうかです。彼女がノート言えば、話はもちろん一歩も前に進まない。もうひとつ、彼女がそれを了承したとして、僕があの物語を実際にうまく書き直せるかどうかという問題があります。共同作業というのはすごく微妙なものだし、小松さんが考えているように簡単にはものごとは運ばないんじゃないですか」</p><p>「天吾くんにならできる」、小松はその意見を前もって予期していたように、間を置かずに言った。「問違いなくできる、最初に「空気さなぎ」を読んだときに、それがまず俺の頭にぽっと浮かんだことだった。こいうつは天吾くんが書き直すべき話んだって。更に言えば、これは天吾くんが書き直すに相応しい話なんだ。天吾くんに描き直されることを持っている話なんだ。そうは思わないか？』</p><p>天吾はただ首を振った。言葉が出てこない。</p><p>「何も急ぐことはない」と小松は静かな声で言った。「大事なことだ。二、三目十九り考えばいい。「空気さなぎ」をもう一度読み返してくれ、そして俺が提案したことについてよく考えてみてほしい。そうだ。こいつも君に渡しておこう」</p><p>小松は上着のポケットから茶色の封筒を出し、それを天吾に渡した。封筒の中には提携のカラー写真が２度入っていた。女の子の写真だった。一度は胸から上のポートレイト、もう一度は全身が（５３）映ったスナップ写真。</p><p>(59:27)</p><p>天吾は小松の言ったことについて考えた。  </p><p>Tengo thought about what Komatsu had said.</p><p>そして言葉を慎重に選んだ。「問題がふたつあります。もっとたくさん問題があるはずだけど、とりあえず二つだけにしておきます。  </p><p>Then he chose his words carefully. "There are two problems. There should be many more, but for now, let's just stick to these two.</p><p>ひとつは著者である不帰という女の子が、他人の手によう書き直しを了承するかどうかです。  </p><p>One is whether Fukaeri, the author, will agree to have her work rewritten by someone else.</p><p>彼女がノート言えば、話はもちろん一歩も前に進まない。  </p><p>If she says no, of course, the discussion doesn't move forward at all.</p><p>もうひとつ、彼女がそれを了承したとして、僕があの物語を実際にうまく書き直せるかどうかという問題があります。  </p><p>The other issue is, even if she agrees, whether I can successfully rewrite that story or not.</p><p>共同作業というのはすごく微妙なものだし、小松さんが考えているように簡単にはものごとは運ばないんじゃないですか  </p><p>   Collaboration is a very delicate matter, and things might not go as smoothly as Mr. Komatsu thinks.</p><p>「天吾くんにならできる」、小松はその意見を前もって予期していたように、間を置かずに言った。  </p><p>   "You can do it, Tengo," Komatsu said immediately, as if he had anticipated this opinion.</p><p>「問違いなくできる、最初に「空気さなぎ」を読んだときに、それがまず俺の頭にぽっと浮かんだことだった。  </p><p>   "No doubt about it, when I first read 'Air Chrysalis,' it immediately came to my mind.</p><p>天吾はただ首を振った。言葉が出てこない。  </p><p>   Tengo just shook his head. No words came out.</p><p>「何も急ぐことはない」と小松は静かな声で言った。「大事なことだ。二、三目十九り考えばいい。  </p><p>    "There's no need to rush," Komatsu said in a calm voice. "It's important. Take two or three days to think about it.</p><p>小松は上着のポケットから茶色の封筒を出し、それを天吾に渡した。  </p><p>    Komatsu took a brown envelope out of his coat pocket and handed it to Tengo.</p><p><strong>Interesting Vocabulary</strong></p><p>1. 慎重 (しんちょう) - Careful, cautious</p><p>2. 了承 (りょうしょう) - Consent, acceptance</p><p>3. 共同作業 (きょうどうさぎょう) - Collaboration, joint work</p><p></p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-bde</link><guid isPermaLink="false">substack:post:141216708</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Tue, 30 Jan 2024 23:04:38 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/141216708/f6845a0f90d9cbc438ed71713dbc5f7d.mp3" length="2838006" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>142</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/141216708/973fbe288e6f1f3b3aa58c60ef23853d.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ５１]]></title><description><![CDATA[<p>天吾にはそれがとくに愉快だと思えなかった。だいたい彼は文壇なんてものをまだ目にしたこともない。そして小松ほどの有能な男が、そんな子供っぽい動機から危険な橋を渡ろうとしていることを知って、言葉を一瞬失ってまった。</p><p>「小松さんの言ってることは、僕には一種の詐欺みたいに聞こえるんですが」</p><p>「合作は珍しいことじゃない」と小松は顔をしかめて言った。「雑誌の運動マンガなんで半分くらいはそれだ。スタッフがアイデアを出し会ってストーリーをこしらえ、それを絵描きが簡単な線画にし、アシスタントが細かい部分を描き足して彩色をする。そのへんの工場で自覚まし時計を作るのと同じだ。小説の世界にだって似たような例はある。例えばロマンス小説がそうだ。あれの多くは、出版社サイドが設定したノウハウに従って、雇われ作家がそれからしく話をこしらえているだけだ。要するに分業システムさ。そうしないことには量産が効かないからね。ただしお堅い逆文学の世界では、そんな方式は表向き通用しないから、実際的な戦略として我々は、ふかえりという女のこ一人を裏面にたてておく。もしばれたら、そりゃちっとはスキャンダルになるかもしれない。しかし法律に反しているわけじゃない。そういうのはもはや時代の趨勢なんだよ。それに我々はバルザックやら紫式部やらの話をしているわけじゃない。そのへんの女子高校生が書いた穴ぼこだらけの作品に手を加えて、よりまともな作品を作り上げようとしているだけだ。それのどこがいけない？出来上がった作品が良質で、多くの読書がそれを楽しめたとしたら（５２）それでいいじゃないか」</p><p>(57:08)</p><p>天吾にはそれがとくに愉快だと思えなかった。</p><p>Tengo did not find that particularly amusing.</p><p>だいたい彼は文壇なんてものをまだ目にしたこともない。</p><p>Generally, he had never even laid eyes on the literary world.</p><p>そして小松ほどの有能な男が、そんな子供っぽい動機から危険な橋を渡ろうとしていることを知って、言葉を一瞬失ってまった。</p><p>And knowing that a capable man like Komatsu was trying to cross a dangerous bridge for such a childish reason, he was momentarily at a loss for words.</p><p>「小松さんの言ってることは、僕には一種の詐欺みたいに聞こえるんですが」</p><p>"It sounds to me like a kind of fraud?"</p><p>「合作は珍しいことじゃない」と小松は顔をしかめて言った。</p><p>"Collaboration is not unusual," said Komatsu with a frown.</p><p>「雑誌の運動マンガなんで半分くらいはそれだ。スタッフがアイデアを出し会ってストーリーをこしらえ、それを絵描きが簡単な線画にし、アシスタントが細かい部分を描き足して彩色をする。</p><p>"About half of the sports manga in magazines is like that. The staff comes up with ideas and creates the story, then the artist turns it into simple line drawings, and the assistant adds the details and colors."</p><p>そのへんの工場で自覚まし時計を作るのと同じだ。</p><p>It's the same as making self-winding watches in factories around here.</p><p>小説の世界にだって似たような例はある。</p><p>There are similar examples even in the world of novels.</p><p>例えばロマンス小説がそうだ。</p><p>For example, romance novels are like that.</p><p>あれの多くは、出版社サイドが設定したノウハウに従って、雇われ作家がそれからしく話をこしらえているだけだ。</p><p>Many of them are just stories crafted by hired writers following the know-how set by the publishing side.</p><p>要するに分業システムさ。</p><p>In short, it's a division of labor system.</p><p>そうしないことには量産が効かないからね。</p><p>Without doing so, mass production wouldn't be efficient.</p><p>ただしお堅い逆文学の世界では、そんな方式は表向き通用しないから、実際的な戦略として我々は、ふかえりという女のこ一人を裏面にたてておく。</p><p>However, in the world of serious reverse literature, such a method is not outwardly acceptable, so as a practical strategy, we have set up a girl named Fukaeri behind the scenes.</p><p>もしばれたら、そりゃちっとはスキャンダルになるかもしれない。</p><p>If it gets exposed, it might cause a bit of a scandal.</p><p>しかし法律に反しているわけじゃない。</p><p>But it's not against the law.</p><p>そういうのはもはや時代の趨勢なんだよ。</p><p>Such things are already the trend of the times.</p><p>それに我々はバルザックやら紫式部やらの話をしているわけじゃない。</p><p>Besides, we are not talking about Balzac or Murasaki Shikibu work.</p><p>そのへんの女子高校生が書いた穴ぼこだらけの作品に手を加えて、よりまともな作品を作り上げようとしているだけだ。</p><p>We are just trying to improve upon the hole-ridden works written by high school girls around here to create something more decent.</p><p>それのどこがいけない？</p><p>What's wrong with that?</p><p>出来上がった作品が良質で、多くの読書がそれを楽しめたとしたらそれでいいじゃないか」</p><p>"If the finished work is of good quality and many readers enjoy it, isn't that good enough?"</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-69e</link><guid isPermaLink="false">substack:post:141179454</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Tue, 30 Jan 2024 00:24:49 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/141179454/60ecf359f3e21c44f0381b6081d5e709.mp3" length="2780537" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>139</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/141179454/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ５０]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>天吾は口を軽く開けたまま、しばらく小松の顔を見ていた。小松はコーヒースプーンをソーサーに戻した。不自然に大きな音がした。</p><p>「もし芥川賞を取れたとして、それからどうなるんですか？」と天吾は気を取り直して尋ねた。「芥川賞を取れば評判になる。世の中の大半の人間は、小説の値打ちなんて方んどわからん。しかし世の中の流れからとり残されたくないと持っている。だから賞を取って話題になった本があれば、買って読む。著者が現役の女子高校生ともなればなおさらだ。本が売れれば結構な金になる。儲けは３人で適当に分けよう。そのへんは俺がうまく按配する」</p><p>「金の分配みたいなことは、今のところどうでもいいです」と天吾は潤いを欠いた声で言った。「でもそんなことして、編集者としての職業倫理に抵触しないんですか。もしそんな仕掛けをしたおことが世間にばれちゃったら、ずいぶんな問題になりますよ。会社にもいられないでしょう」</p><p>「そんなに簡単にバレやしないよ。俺はそのきになればとても用心深くことを運ぶことができるそれにもしバレたことろで、会社なんて喜んでやめてやる。どうせ上の方には受けが悪くて、ずっと冷や飯を食わされてきたんだ。仕事くらいすぐに見つけられる。俺はね、何も金がほしくてこんなことをやろうとしてるんじゃない。俺が望んでいるのは、文壇をコケにすることだよ。うす暗い穴ぐらにうじゃうじゃ集まって、お世辞を言い合ったり、場口を舐めあったり、お互いの（５１）足を引き振り合ったりしながら、その一方で文字の使命がどうこうなんて違そうなことをほざいているしょうもない運中を、思い切り笑い飛ばしてやりたい。システムの裏を書いて、とことんおちゃくってやるんだ。愉快だと思わないか？」</p><p>（５４：５８）</p><p>* 天吾は口を軽く開けたまま、しばらく小松の顔を見ていた。</p><p>* Tengo, with his mouth slightly open, was staring at Komatsu's face for a while.</p><p>* 小松はコーヒースプーンをソーサーに戻した。</p><p>* Komatsu put the coffee spoon back on the saucer.</p><p>* 不自然に大きな音がした。</p><p>* It made an unnaturally loud noise.</p><p>* 「もし芥川賞を取れたとして、それからどうなるんですか？」と天吾は気を取り直して尋ねた。</p><p>* "If you were to win the Akutagawa Prize, what happens then?" Tengo asked, regaining his composure.</p><p>* 「芥川賞を取れば評判になる。世の中の大半の人間は、小説の値打ちなんて方んどわからん。しかし世の中の流れからとり残されたくないと持っている。だから賞を取って話題になった本があれば、買って読む。著者が現役の女子高校生ともなればなおさらだ。本が売れれば結構な金になる。儲けは３人で適当に分けよう。そのへんは俺がうまく按配する」</p><p>* "Winning the Akutagawa Prize makes you famous. Most people don't really understand the value of novels. But they don't want to be left out of the mainstream. So, if there's a book that's become a topic of conversation because it won a prize, they'll buy and read it. Especially if the author is a current female high school student. If the book sells well, it can bring in a decent amount of money. We'll split the profits three ways. I'll handle that part well."</p><p>* 「金の分配みたいなことは、今のところどうでもいいです」と天吾は潤いを欠いた声で言った。「でもそんなことして、編集者としての職業倫理に抵触しないんですか。もしそんな仕掛けをしたおことが世間にばれちゃったら、ずいぶんな問題になりますよ。会社にもいられないでしょう」</p><p>* "I'm not concerned about the distribution of money for now," said Tengo in a dry voice. "But doesn't doing such a thing conflict with professional ethics as an editor? If such a scheme were to be exposed, it would cause quite a problem. You wouldn't be able to stay at the company, would you?"</p><p>* 「そんなに簡単にバレやしないよ。俺はそのきになればとても用心深くことを運ぶことができるそれにもしバレたことろで、会社なんて喜んでやめてやる。どうせ上の方には受けが悪くて、ずっと冷や飯を食わされてきたんだ。仕事くらいすぐに見つけられる。俺はね、何も金がほしくてこんなことをやろうとしてるんじゃない。俺が望んでいるのは、文壇をコケにすることだよ。うす暗い穴ぐらにうじゃうじゃ集まって、お世辞を言い合ったり、場口を舐めあったり、お互いの足を引き振り合ったりしながら、その一方で文字の使命がどうこうなんて違そうなことをほざいているしょうもない運中を、思い切り笑い飛ばしてやりたい。システムの裏を書いて、とことんおちゃくってやるんだ。愉快だと思わないか？」</p><p>* "It's not that easy to get caught. I can be very cautious when I need to be. And even if I do get caught, I'd gladly leave the company. I've always been unpopular with the higher-ups and have been been in a difficult situation for a for a long time. I can find a job easily. It's not that I want money for doing this. What I want is to make a mockery of the literary world. I want to laugh at the worthless people who gather in dark holes, exchanging flatteries, licking each other's wounds, pulling each other's legs, while talking nonsense about the mission of literature. I want to write about the underside of the system and mock it thoroughly. Don't you think it's amusing?"</p><p><strong>Interesting Vocabulary</strong></p><p>* 値打ち (ねうち) - Value, worth</p><p>* 流れ (ながれ) - Flow, current</p><p>* 現役 (げんえき) - Active duty, current</p><p>* 儲け (もうけ) - Profit, earnings</p><p>* 分配 (ぶんぱい) - Distribution, division</p><p>* 職業倫理 (しょくぎょうりんり) - Professional ethics</p><p>* 抵触 (ていしょく) - To conflict with, to infringe</p><p>* 用心深い (ようじんぶかい) - Cautious, careful</p><p>* 文壇 (ぶんだん) - Literary world</p><p>* お世辞 (おせじ) - Flattery</p><p>* 地位 (ちい) - Status, position</p><p>* 按配 (あんばい) - Arrangement, management</p><p>* 会社 (かいしゃ) - Company, corporation</p><p>* 冷や飯 (ひやめし) - Cold rice (metaphorically, being in a difficult or unappreciated situation)</p><p>* 笑い飛ばす (わらいとばす) - To laugh off, to make light of</p><p>* おちゃくる - To mock, to make fun of</p><p>* 愉快 (ゆかい) - Pleasant, delightful</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-4d4</link><guid isPermaLink="false">substack:post:141048155</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 25 Jan 2024 20:09:54 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/141048155/9d87907b76b81d9f1c64d71184927ae5.mp3" length="2841664" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>142</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/141048155/b9048f906dfe3e077aea258b595650e2.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ 4９]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>「もちろん頭から尻尾まで作り替える。物語の骨格はそのまま使う。文体の雰囲気もできるだけ残す。でも文章はほとんどそっくり入れ替える。いわゆる換骨奪胎だ。実際の書き直しは天吾くんが担当する。俺が全体をプロデュースする」</p><p>「そんなにうまくいくものだろうか」と天吾は独りごとのように言った。</p><p>「いいかい」、小松はコーヒースプーンを手に取り、指定者がタクトで独創者を指定するようにそれを天吾に向けた。「このふかえりという子は何か特別なものを持っている。それは「空気さなぎ」を読めばわかる。この想像力はただものじゃない。死kし残念ながら文章の方はなんともおならん。お粗末きわまりない。その一方で君には文章が書ける。筋がいいし、センスもある。図体はでかいが、文章は知的で繊細だ。勢い見たいなものもちゃんとある。ところがふかえりちゃんとは逆に、何を書けばいいのかが、まだつか見切れていない。だから往々にして物語の芯が見あたらない。君が本来書くべきものは、君の中にしっかりあるはずなんだ。ところがそいうつが、深い穴に逃げ込んだ病院な小動物みたいに、なかなか外に出てこない。穴の奥に潜んでいることはわかっているんだ。しかし外に出てこないことには捕まえようがない。時間を掛ければいいと俺がいうのは、そういう意味だよ」</p><p>天吾はビニールの椅子の中で不器用に姿勢を変えた。何も言わなかった。</p><p>「話は簡単だ」と小松はコーヒースプーンを細かく振りながら続けた。「その二人を合体して、一人の新し作家をでっちあげればいいんだ。ふかえりが待っている荒削りな物語に、天吾くんが真っ当な文章を与える。組み合わせとしては理想的だ。君にはそれだけの力がある。だから（５０）そこ俺だってこれまで、個人的に肩入れしてきたんじゃないか。そうだろ？後のことは俺に任せておけばいい。力は会わせれば新人賞なんて軽いもんだよ。芥川賞もじゅうぶん狙える。俺だってこの業界で無駄飯を食ってきたわけじゃない。そのへんのやり方は裏の裏まで心得ている」</p><p>(52:38)</p><p>1. 「もちろん頭から尻尾まで作り替える。物語の骨格はそのまま使う。文体の雰囲気もできるだけ残す。でも文章はほとんどそっくり入れ替える。いわゆる換骨奪胎だ。実際の書き直しは天吾くんが担当する。俺が全体をプロデュースする」</p><p>  "Of course, we'll completely remake it from head to tail. We'll use the story's framework as is. We'll try to keep the style's atmosphere as much as possible. But the text will be almost entirely replaced. It's what you call a complete overhaul. The actual rewriting will be handled by you Tengo. I'll produce the whole thing."</p><p>2. 「そんなにうまくいくものだろうか」と天吾は独りごとのように言った。</p><p>  "Will it really go that well?" Tengo said, as if talking to himself.</p><p>3. 「いいかい」、小松はコーヒースプーンを手に取り、指定者がタクトで独創者を指定するようにそれを天吾に向けた。「このふかえりという子は何か特別なものを持っている。それは「空気さなぎ」を読めばわかる。この想像力はただものじゃない。死kし残念ながら文章の方はなんともおならん。お粗末きわまりない。その一方で君には文章が書ける。筋がいいし、センスもある。図体はでかいが、文章は知的で繊細だ。勢い見たいなものもちゃんとある。ところがふかえりちゃんとは逆に、何を書けばいいのかが、まだつか見切れていない。だから往々にして物語の芯が見あたらない。君が本来書くべきものは、君の中にしっかりあるはずなんだ。ところがそいうつが、深い穴に逃げ込んだ病院な小動物みたいに、なかなか外に出てこない。穴の奥に潜んでいることはわかっているんだ。しかし外に出てこないことには捕まえようがない。時間を掛ければいいと俺がいうのは、そういう意味だよ」</p><p>  "Listen," Komatsu said, picking up a coffee spoon and pointing it at Tengo like a conductor designating an innovator with a baton. "This girl Fukaeri has something special. You'll understand if you read 'Air Chrysalis.' Her imagination is extraordinary. Sadly, her writing is nothing to speak of. It's terribly crude. On the other hand, you can write. You have a good plot and sense. You might be physically large, but your writing is intellectual and delicate. There's a proper momentum to it. But unlike Fukaeri, you haven't figured out what to write. So often, the core of the story is missing. What you should really be writing is surely within you. But it's like a small, sick animal that has fled into a deep hole, it hardly ever comes out. I know it's lurking in the depths of the hole. But if it doesn't come out, we can't catch it. When I say take your time, that's what I mean."</p><p>4. 天吾はビニールの椅子の中で不器用に姿勢を変えた。何も言わなかった。</p><p>  Tengo awkwardly shifted his position in the vinyl chair. He said nothing.</p><p>5. 「話は簡単だ」と小松はコーヒースプーンを細かく振りながら続けた。「その二人を合体して、一人の新し作家をでっちあげればいいんだ。ふかえりが待っている荒削りな物語に、天吾くんが真っ当な文章を与える。組み合わせとしては理想的だ。君にはそれだけの力がある。だから（５０）そこ俺だってこれまで、個人的に肩入れしてきたんじゃないか。そうだろ？後のことは俺に任せておけばいい。力は会わせれば新人賞なんて軽いもんだよ。芥川賞もじゅうぶん狙える。俺だってこの業界で無駄飯を食ってきたわけじゃない。そのへんのやり方は裏の裏まで心得ている」</p><p>  "It's simple," Komatsu continued, flicking the coffee spoon back and forth. "Combine those two, and we'll fabricate a new author. Fukaeri provides the rough story waiting to be written, and Tengo , you will give it proper prose. It's an ideal combination. You have that much power. That's why I've been personally invested in you, haven't I? Leave the rest to me. If we combine our strengths, winning a newcomer's award will be a piece of cake. Even the Akutagawa Prize is within reach. I haven't been eating for free in this industry. I know all the ins and outs."</p><p><strong>Important Vocab:</strong></p><p>1. 換骨奪胎 (かんこつだったい) - Complete overhaul, radical makeover</p><p>2. 独創者 (どくそうしゃ) - Innovator, original creator</p><p>3. 空気さなぎ (くうきさなぎ) - "Air Chrysalis" (fictional title)</p><p>4. お粗末 (おそまつ) - Crude, poor quality</p><p>5. 病院 (びょういん)  - Sick, ailing</p><p>6. 合体 (がったい)  - Combination, fusion</p><p>7. 荒削り (あらけずり)  - Rough, unpolished</p><p>8. 真っ当 (まっとう)  - Proper, respectable</p><p>9. 芥川賞 (あくたがわしょう) - Akutagawa Prize (literary award)</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-4-078</link><guid isPermaLink="false">substack:post:141012167</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 24 Jan 2024 20:48:43 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/141012167/f2bd1b52096e72c4159a04db58561f05.mp3" length="3482186" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>174</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/141012167/69699007e73e05cc8229c1ffadef8611.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ 4８]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>「芥川賞。それくらい世間知らずの天五くんだって知ってるだろう。新聞にでかでかと出て、テレビのニューズにもなる」</p><p>「ねえ小松さん、よくわからないんだけど、今ひょっとして僕らは、不帰の話をしているんですか？」</p><p>「そうだよ。様々は不帰と「空気さなぎ」の話をしている。それ以外に話題にのぼった条件はないはずだ」</p><p>天五は唇を噛んで、その裏にあるはずの筋を読み取ろうとした。「でも、この作品は新人賞を取るのも無理だって、ずっとそういう話だったじゃないですか？このままじゃんともならないって」</p><p>「そうだよ、このままじゃなんともならない。そいつは明白い事実だ」</p><p>天五には考える時間が必要だった。「ということはつまり、応募してきた作品に手を入れるってことですか？」</p><p>「それ以外に方法はないさ。有望な応募作に編集者がアドバイスして書き直させる例はよくある。珍しいことじゃない。ただし今回は著者自身ではなく、他の誰かが書く直すことになる」</p><p>「他の誰か」そういったものの、その答えは質問を口にする前から天五にはわかっていた。ただの念ために尋ねただけだ。</p><p>「君が書くき直すんだよ」と小松は言った。</p><p>「天五は適当な言葉を探した。しかし適当な言葉は見当たらなかった。彼はため息をつき、言った。「てもね、小松さん、この作品は多少手値視するくらいじゃ間に会いません。頭から尻尾まで根本的に描き直さないことにはまとまりがつかないでしょう」</p><p>(49:46)</p><p>「芥川賞。それくらい世間知らずの天五くんだって知ってるだろう。新聞にでかでかと出て、テレビのニューズにもなる」</p><p>"The Akutagawa Prize. Even someone as naive as Tengo must know about it. It's prominently featured in newspapers and makes the news on TV."</p><p>「ねえ小松さん、よくわからないんだけど、今ひょっとして僕らは、ふかえりの話をしているんですか？」</p><p>"Hey, Komatsu-san, I don't quite understand, but are we by any chance talking about Fukieri now?"</p><p>「そうだよ。様々はふかえりと「空気さなぎ」の話をしている。それ以外に話題にのぼった条件はないはずだ」</p><p>"Yes, we are talking about various things regarding Fukieri and 'Air Chrysalis'. There shouldn't be any other topic under discussion."</p><p>天五は唇を噛んで、その裏にあるはずの筋を読み取ろうとした。「でも、この作品は新人賞を取るのも無理だって、ずっとそういう話だったじゃないですか？このままじゃんともならないって」</p><p>Tengo bit his lip, trying to discern the underlying story. "But you said that this work wouldn't even win a newcomer's award? That it was hopeless as it is?"</p><p>「そうだよ、このままじゃなんともならない。そいつは明白い事実だ」</p><p>"Yes, it's hopeless as it is. That's an obvious fact."</p><p>天五には考える時間が必要だった。「ということはつまり、応募してきた作品に手を入れるってことですか？」</p><p>Tengo needed time to think. "So, does that mean we'll have to make changes to the submitted work?"</p><p>「それ以外に方法はないさ。有望な応募作に編集者がアドバイスして書き直させる例はよくある。珍しいことじゃない。ただし今回は著者自身ではなく、他の誰かが書く直すことになる」</p><p>"There's no other way. It's common for editors to advise promising submissions and have them rewritten. It's not unusual. However, this time, it will not be the author himself, but someone else who will rewrite it."</p><p>「他の誰か」そういったものの、その答えは質問を口にする前から天五にはわかっていた。ただの念ために尋ねただけだ。</p><p>"Someone else," he said, but Tengo had known the answer even before asking the question. He had asked just to be sure.</p><p>「君が書くき直すんだよ」と小松は言った。</p><p>"You're going to rewrite it," Komatsu said.</p><p>天五は適当な言葉を探した。しかし適当な言葉は見当たらなかった。彼はため息をつき、言った。「てもね、小松さん、この作品は多少手値視するくらいじゃ間に会いません。頭から尻尾まで根本的に描き直さないことにはまとまりがつかないでしょう」</p><p>Tengo searched for the right words. But he couldn't find them. He sighed and said, "But, Komatsu-san, this work won't be fixed by just a little editing. It won't come together unless it's fundamentally rewritten from beginning to end."</p><p>Vocab of note:</p><p>芥川賞 (あくたがわしょう) - Akutagawa Prize</p><p>世間知らず (せけんしらず) - naive, ignorant of the world</p><p>不帰 (ふきえり) - Fukieri(name)</p><p>空気さなぎ (くうきさなぎ) - Air Chrysalis (title of her story)</p><p>唇を噛む (くちびるをかむ) - to bite one's lip</p><p>筋 (すじ) -  plot, storyline</p><p>新人賞 (しんじんしょう) - newcomer's award</p><p>応募作 (おうぼさく) - submitted work</p><p>編集者 (へんしゅうしゃ) - editor</p><p>書き直す (かきなおす) - to rewrite</p><p>根本的 (こんぽんてき) - fundamental, basic</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-4-77e</link><guid isPermaLink="false">substack:post:140984035</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 24 Jan 2024 00:59:23 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/140984035/0401a2c599ce40d0e02048a60b226a5d.mp3" length="2993174" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>150</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/140984035/388f1c6cdb9f1a76b1603422b44fdf97.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ 4７]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>家にいるときは、朝早く起きてだいたい多分近くまで小説を書いた。モンブランの万年筆とブルーのインクと、四百字詰め原稿用紙。それさえあれば天五は満ち足りた気持ちになれた。週に一度、人妻のガールフレンドが彼のアパートの部屋にやってきて、午後を一緒に過ごした。十歳年上の人妻とのセックスは、どこにも生きようがあないぶん気楽であり、その内容は充実していた。夕方に長い散歩をし、日が暮れると音楽と聴きながら一人で本を読んだ。テレビは見ない。NHKの集金人が来ると、申し訳ないがテレビはありませんと丁寧に断った。本当にないんです。中に入って調べてもラッテもかまいません。しかし彼らは部屋には入ってこなかった。NHKの集金人にはいえに上がり込むことが許されていないのだ。</p><p>「俺は考えているのはね、もう少しでかいことなんだ」と小松はいった。</p><p>「でかいこと？」</p><p>「そう。新人賞なんて小さいことは言わず、どうせならもっとでかいのを狙う」</p><p>天五は黙っていた。小松の意図するところは不明だが、そこに何かしら不穏なものを感じ取ることはできた。</p><p>「芥川賞だよ」と小松はしばらく間を置いてから言った。</p><p>「芥川賞」と天五君は相手の言葉を、濡れた砂の上に棒切れで大きく漢字を書くみたいに繰り返した。</p><p>(47:18)</p><p><strong>家にいるときは、朝早く起きてだいたい多分近くまで小説を書いた。</strong><em>When he was at home, he would wake up early in the morning and usually write a novel, probably until around noon.</em></p><p><strong>モンブランの万年筆とブルーのインクと、四百字詰め原稿用紙。</strong><em>A Montblanc fountain pen, blue ink, and 400-character manuscript paper.</em></p><p><strong>それさえあれば天五は満ち足りた気持ちになれた。</strong><em>With just those, Tengo could feel completely fulfilled.</em></p><p><strong>週に一度、人妻のガールフレンドが彼のアパートの部屋にやってきて、午後を一緒に過ごした。</strong><em>Once a week, his girlfriend, who was a married woman, came to his apartment, and they spent time together.</em></p><p><strong>十歳年上の人妻とのセックスは、どこにも生きようがないぶん気楽であり、その内容は充実していた。</strong><em>Sex with a married woman ten years his senior was carefree because it had no future, and it was satisfying in its content.</em></p><p><strong>夕方に長い散歩をし、日が暮れると音楽と聴きながら一人で本を読んだ。</strong><em>In the evening, he would take a long walk, and as dusk fell, he read a book alone while listening to music.</em></p><p><strong>テレビは見ない。NHKの集金人が来ると、申し訳ないがテレビはありませんと丁寧に断った。本当にないんです。中に入って調べてもラッテもかまいません。しかし彼らは部屋には入ってこなかった。NHKの集金人にはいえに上がり込むことが許されていないのだ。</strong><em>He didn't watch TV. When the NHK fee collector comes, he politely refuses, saying, "Sorry, but I don't have a TV." It's true. Even if they were to come in and check, it wouldn't matter. But they never entered the room. NHK fee collectors aren't allowed to enter homes.</em></p><p><strong>「俺は考えているのはね、もう少しでかいことなんだ」と小松はいった。</strong><em>"What I'm thinking about is something bigger," said Komatsu.</em></p><p><strong>「でかいこと？」</strong><em>"Something big?"</em></p><p><strong>「そう。新人賞なんて小さいことは言わず、どうせならもっとでかいのを狙う」</strong><em>"Yes. Instead of talking about small things like newcomer awards, aim for something much bigger."</em></p><p><strong>天五は黙っていた。小松の意図するところは不明だが、そこに何かしら不穏なものを感じ取ることはできた。</strong><em>Tengo remained silent. He was unclear about Komatsu's intentions, but he could sense something ominous.</em></p><p><strong>「芥川賞だよ」と小松はしばらく間を置いてから言った。</strong><em>"The Akutagawa Prize," Komatsu said after a pause.</em></p><p><strong>「芥川賞」と天五君は相手の言葉を、濡れた砂の上に棒切れで大きく漢字を書くみたいに繰り返した。</strong><em>"The Akutagawa Prize," Tengo repeated, as if writing large kanji characters with a stick on wet sand.</em></p><p><strong>Vocabulary for Learners Above JLPT N3</strong></p><p>* <strong>万年筆 (まんねんひつ)</strong>: Fountain pen</p><p>* <strong>原稿用紙 (げんこうようし)</strong>: Manuscript paper</p><p>* <strong>満ち足りる (みちたりる)</strong>: To be satisfied, fulfilled</p><p>* <strong>起きる (おきる)</strong>: To wake up, to get up</p><p>* <strong>小説 (しょうせつ)</strong>: Novel</p><p>* <strong>朝早く (あさはやく)</strong>: Early in the morning</p><p>* <strong>多分 (たぶん)</strong>: Probably, perhaps</p><p>* <strong>日が暮れる (ひがくれる)</strong>: Dusk falls, it gets dark</p><p>* <strong>集金人 (しゅうきんにん)</strong>: Fee collector</p><p>* <strong>断る (ことわる)</strong>: To refuse, decline</p><p>* <strong>新人賞 (しんじんしょう)</strong>: Newcomer award</p><p>* <strong>狙う (ねらう)</strong>: To aim for</p><p>* <strong>不穏 (ふおん)</strong>: Ominous, unsettling</p><p>* <strong>芥川賞 (あくたがわしょう)</strong>: Akutagawa Prize (a prestigious Japanese literary award)</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-4-6ab</link><guid isPermaLink="false">substack:post:140939080</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 22 Jan 2024 20:32:24 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/140939080/aea4fb5ffe1ae726e6a42a17701dd68a.mp3" length="2491100" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>125</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/140939080/27a70f6436fab2eb3d88efbbf0b79015.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ 46]]></title><description><![CDATA[<p>ひとつには「時間をかければいい」という小松の言葉が頭に焼き付いていたからだし、それに天五自身、とくに今すぐ小説家になりたいわけでもなかったからだ。授業のカリキュラムをうまく調整すれば、週に４日は自宅ですきなことをしていられた。7年間同じ予備校で講師をしているが、生徒たちの相田ではかなり評判が良い。考え方が要を得て、周りくど口なく、どんな質問にも即座に答えることができたからだ。天五自身が驚いたことに、彼には話術の才が具わっていた。説明も上手だったし、声もよくとおったし、冗談を言って教室をわかせることもできた。教師の仕事に脱ぐまで、自分ではずっと話し下手だと思っていた。今でも誰かと面と向かって話をしていると、緊張して言葉がうまく出てこないことがある。少人数のグループに入ると、もっぱら聞き投にまわった。しかし教壇に立ち、不特定多数の人々を前にすると、頭がスッと晴れ渡った状態になり、いくらでも気軽に話し続けられた。人間というのはよくわからないものだ、と天五はあらためて思った。</p><p>給料に不満はなかった。多額の収入とは言えないにせよ、予備校は能力に見合っただけの報酬を払う。生徒な講師を他の学校に引き抜かれることを恐れるからだ（実際にヘッドハンティングの話は何度かあった）。普通の学校ではそうはいかない。給料は年功序列で決まるし、私生活は上司によって管理され、能力や人気など何の意味も持たない。彼は予備校での仕事を楽しんでもいた。大半の生徒は大学受験という明確な目的意識を持って教室にやってきて、熱心に講義を聴いた。講師は教室で教える以外には何もしなくていい。これは天五にとってはありがたいことだ。生徒の非行や校則違反と言った面倒な問題に頭を頭を悩みませる必要はない。ただ教壇に立ち、数学の（４７）問題の解き方を教えればよかった。そして数字という道具を使った純粋な観念の行使は、天五が生来得意とすることろだった。</p><p>（４５.１３）</p><p>ひとつには「時間をかければいい」という小松の言葉が頭に焼き付いていたからだし、それに天五自身、とくに今すぐ小説家になりたいわけでもなかったからだ。</p><p>One reason was that Komatsu's words, "Take your time," were etched in his mind, and moreover, Tengo himself didn't particularly want to become a novelist right away.</p><p>授業のカリキュラムをうまく調整すれば、週に４日は自宅ですきなことをしていられた。</p><p>If he prepared his class curriculum well, he could spend four days a week at home doing what he liked.</p><p>7年間同じ予備校で講師をしているが、生徒たちの相田ではかなり評判が良い。</p><p>He had been teaching at the same preparatory school for seven years and was quite popular among the students.</p><p>考え方が要を得て、周りくど口なく、どんな質問にも即座に答えることができたからだ。</p><p>This was because his way of thinking was to the point, he was not long-winded, and he could answer any question immediately.</p><p>天五自身が驚いたことに、彼には話術の才が具わっていた。</p><p>To Tengo's own surprise, he possessed a talent for oration.</p><p>説明も上手だったし、声もよくとおったし、冗談を言って教室をわかせることもできた。</p><p>He was good at explaining, his voice carried well, and he could make the classroom laugh with his jokes.</p><p>教師の仕事に脱ぐまで、自分ではずっと話し下手だと思っていた。</p><p>Until he took up teaching, he had always thought of himself as a poor speaker.</p><p>今でも誰かと面と向かって話をしていると、緊張して言葉がうまく出てこないことがある。</p><p>Even now, when he talks face-to-face with someone, he sometimes gets nervous and struggles to find the right words.</p><p>少人数のグループに入ると、もっぱら聞き投にまわった。</p><p>When he joins a small group, he mostly just listens.</p><p>しかし教壇に立ち、不特定多数の人々を前にすると、頭がスッと晴れ渡った状態になり、いくらでも気軽に話し続けられた。</p><p>But when he stood at the podium in front of a large, unspecified audience, his mind cleared, and he could easily continue speaking.</p><p>人間というのはよくわからないものだ、と天五はあらためて思った。</p><p>"Humans are hard to understand," Tengo thought again.</p><p>給料に不満はなかった。</p><p>He was not dissatisfied with his salary.</p><p>多額の収入とは言えないにせよ、予備校は能力に見合っただけの報酬を払う。</p><p>While it wasn't a large income, the preparatory school paid a salary commensurate with one's abilities.</p><p>生徒な講師を他の学校に引き抜かれることを恐れるからだ（実際にヘッドハンティングの話は何度かあった）。</p><p>This was because they feared losing talented teachers to other schools (in fact, there had been several headhunting attempts).</p><p>普通の学校ではそうはいかない。</p><p>It's not like that in regular schools.</p><p>給料は年功序列で決まるし、私生活は上司によって管理され、能力や人気など何の意味も持たない。</p><p>Salary is determined by seniority, private life is managed by superiors, and ability or popularity mean nothing.</p><p>彼は予備校での仕事を楽しんでもいた。</p><p>He also enjoyed his work at the preparatory school.</p><p>大半の生徒は大学受験という明確な目的意識を持って教室にやってきて、熱心に講義を聴いた。</p><p>Most students came to the classroom with a clear purpose of university entrance exams and listened to lectures enthusiastically.</p><p>講師は教室で教える以外には何もしなくていい。</p><p>Teachers do not need to do anything other than teaching in the classroom.</p><p>これは天五にとってはありがたいことだ。</p><p>This was something Tengo was thankful for.</p><p>生徒の非行や校則違反と言った面倒な問題に頭を頭を悩みませる必要はない。</p><p>He didn't need to worry about troublesome issues like student delinquency or rule violations.</p><p>ただ教壇に立ち、数学の（４７）問題の解き方を教えればよかった。</p><p>All he had to do was stand at the podium and teach how to solve math problem.</p><p>そして数字という道具を使った純粋な観念の行使は、天五が生来得意とすることろだった。And the exercise of pure concepts using numbers was something Tengo was naturally good at.</p><p>Important vocab</p><p>* 焼き付く (やきつく) - To be etched in, to be deeply imprinted</p><p>* 調整 (ちょうせい) - Adjustment, arrangement</p><p>* 講師 (こうし) - Lecturer, instructor</p><p>* 相田 (あいだ) - Among them, in their midst</p><p>* 要を得る (かなめをえる) - To hit the mark, to be to the point</p><p>* 周りくどい (まわりくどい) - Long-winded, roundabout</p><p>* 話術 (わじゅつ) - Art of conversation, rhetorical skill</p><p>* 教壇 (きょうだん) - Podium, platform (in a classroom)</p><p>* 不特定多数 (ふとくていたすう) - Unspecified large number, the general public</p><p>* 頭が晴れる (あたまがはれる) - Mind clears, to feel refreshed mentally</p><p>* 多額 (たがく) - Large amount, substantial sum</p><p>* 能力 (のうりょく) - Ability, capability</p><p>* ヘッドハンティング - Headhunting (in katakana as it's a loanword)</p><p>* 年功序列 (ねんこうじょれつ) - Seniority system</p><p>* 非行 (ひこう) - Delinquency, misconduct</p><p>* 校則違反 (こうそくいはん) - Violation of school rules</p><p>* 純粋 (じゅんすい) - Pure, genuine</p><p>* 観念 (かんねん) - Concept, notion</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-46</link><guid isPermaLink="false">substack:post:140912732</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 22 Jan 2024 00:58:39 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/140912732/cc861dee106e221928fea5a9a44c3b78.mp3" length="3571740" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>179</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/140912732/bda1f5c7b947453eca022db95407d61f.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ 45]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>投書のリライトから、映画や新刊書の簡単な紹介記事から、果ては星占いまで、依頼があればなんでもこなした。天五がおみつきで書く星占いはよくあたるので評判になった。彼は「早朝の地震に気をつけてください」と書くと、実際にある日の早朝に大きな地震が起こった。そのような賃仕事は、臨時収入としてありがたかったし、また文章を書く練習にもなった。自分の書いた文章が、たとえどのようなかたちであれ、活字になって書店に並ぶのは嬉しいものだ。</p><p>天五はやがて文芸誌の新人党の下読みの仕事も与えられた。本人が新人党に応募する身でありたがら、一方で他の候補作の試読みをするというの不思議な話だが、天五自分の立場の微妙さを特にきにするでもなく、公正にそれらの作品に目を通した。そして出来の悪いつまらない小説を山ほど読むことによって、出来の悪いつまらない小説とはどういうものであるか、身に滲みて学んだ。彼は毎回百前後の数の作品を読み、なんとか意味らしきものを見出せそうな作品を十篇ほど選び、小松のところに持っていった。それぞれの作品に感想を書いたメモを添えた。最終選考に五篇が残され、四人の選考委員がその中から新人賞を選んだ。</p><p>天五のほかにも下読みのアルバイトがいたし、小松の他にも複数の編集者が下選考にあたった。公正を期していたわけだが、わざわざそんな手間をかける必要もなかった。少しでも見所の見逃しようはなかったから。天五の作品が最終選考に残ったことは３度あった。さすがに天五自身が自分の作品を選ぶことはなかったが、ほかの２人の下読み後が、そして編集部デスクである小松が残してくれた。それらの作品は新人賞を取れなかったが、天五はがかりもしなかった。</p><p>(42:16)</p><p><strong>Translation and Notes</strong></p><p>1. 投書のリライトから、映画や新刊書の簡単な紹介記事から、果ては星占いまで、依頼があればなんでもこなした。</p><p>   From rewriting letters to the editor, to simple articles about movies and new books, and even horoscopes, he handled whatever requests came his way.</p><p>2. 天五が思いつきで書く星占いはよくあたるので評判になった。</p><p>   The horoscopes written by Tengo, which were published regularly, became popular because they often turned out to be accurate.</p><p>3. 彼は「早朝の地震に気をつけてください」と書くと、実際にある日の早朝に大きな地震が起こった。</p><p>   When he wrote "Be careful of an earthquake in the early morning," a large earthquake actually occurred one morning.</p><p>4. そのような賃仕事は、臨時収入としてありがたかったし、また文章を書く練習にもなった。</p><p>   Such paid work was appreciated as a temporary income and also served as practice in writing.</p><p>5. 自分の書いた文章が、たとえどのようなかたちであれ、活字になって書店に並ぶのは嬉しいものだ。</p><p>   It's a pleasure to see one's own writing, no matter what form it takes, printed and lined up in bookstores.</p><p>6. 天五はやがて文芸誌の新人党の下読みの仕事も与えられた。</p><p>   Tengo was eventually given the job of preliminary reading for new writers in a literary magazine.</p><p>7. 本人が新人党に応募する身でありたがら、一方で他の候補作の試読みをするというの不思議な話だが、天五自分の立場の微妙さを特にきにするでもなく、公正にそれらの作品に目を通した。</p><p>   Although it was strange that he was a candidate for the new writers' group and at the same time was doing preliminary readings of other candidates' works, Tengo didn't particularly mind the delicacy of his position and reviewed those works impartially.</p><p>8. そして出来の悪いつまらない小説を山ほど読むことによって、出来の悪いつまらない小説とはどういうものであるか、身に滲みて学んだ。</p><p>   And by reading countless poorly written and uninteresting novels, he deeply learned what makes a novel bad and uninteresting.</p><p>9. 彼は毎回百前後の数の作品を読み、なんとか意味らしきものを見出せそうな作品を十篇ほど選び、小松のところに持っていった。</p><p>   He read about a hundred works each season and chose about ten pieces that seemed to have some meaningful content, and took them to Komatsu.</p><p>10. それぞれの作品に感想を書いたメモを添えた。</p><p>    He attached a note with his thoughts on each of the works.</p><p>11. 最終選考に五篇が残され、四人の選考委員がその中から新人賞を選んだ。</p><p>    Five works were left in the final selection, and the four judges chose the newcomer award from among them.</p><p>12. 天五のほかにも下読みのアルバイトがいたし、小松の他にも複数の編集者が下選考にあたった。</p><p>    Besides Tengo, there were other part-time preliminary readers, and several editors including Komatsu who were involved in the preliminary selection.</p><p>13. 公正を期していたわけだが、わざわざそんな手間をかける必要もなかった。</p><p>    They aimed for fairness, but it wasn't really necessary to go to such trouble.</p><p>14. 少しでも見所の見逃しようはなかったから。</p><p>    Because there was no chance of overlooking even a slight point of interest.</p><p>15. 天五の作品が最終選考に残ったことは３度あった。</p><p>    Tengo's work was left in the final selection three times.</p><p>16. さすがに天五自身が自分の作品を選ぶことはなかったが、ほかの２人の下読み後が、そして編集部デスクである小松が残してくれた。</p><p>    Of course, Tengo himself never chose his own work, but the other two preliminary readers and Komatsu, the editorial desk, left it for him.</p><p>17. それらの作品は新人賞を取れなかったが、天五はがかりもしなかった。</p><p>    Those works did not win the newcomer award but Tengo was not concerned.</p><p>Vocab of Note</p><p>1. 投書 (とうしょ) - Letter to the editor.</p><p>2. リライト (りらいと) - Rewrite.</p><p>3. 新刊書 (しんかんしょ) - New book.</p><p>4. 紹介記事 (しょうかいきじ) - Introduction article.</p><p>5. 星占い (ほしうらない) - Horoscope.</p><p>6. 評判 (ひょうばん) - Reputation.</p><p>7. 臨時収入 (りんじしゅうにゅう) - Temporary income.</p><p>8. 文芸誌 (ぶんげいし) - Literary magazine.</p><p>9. 新人党 (しんじんとう) - New writers' party.</p><p>10. 下読み (したよみ) - Preliminary reading.</p><p>11. 応募 (おうぼ) - Application.</p><p>12. 公正 (こうせい) - Fairness.</p><p>13. 選考委員 (せんこういいん) - Selection committee member.</p><p>14. 編集者 (へんしゅうしゃ) - Editor.</p><p>15. 下選考 (したせんこう) - Preliminary selection.</p><p>16. 新人賞 (しんじんしょう) - Newcomer award.</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-45</link><guid isPermaLink="false">substack:post:140745222</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Tue, 16 Jan 2024 20:15:12 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/140745222/a29279f688974b3e9e1eaafde1f207c9.mp3" length="3374562" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>169</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/140745222/14b1486fd11dd2750886432868b2e4f1.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ 44]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>天五は筑波大学の「第一学群自然類数学生専攻」と言う奇妙な名前のついた学科を卒業し、代々木にある予備校の数字講師をしながら小説を書いている。卒業したとき地元の県立高校に教師として就職する道も会ったのだが、勤務時間が比較的自由な塾の講師になることを選んだ。高円寺の小さなアパートに一人で暮らしている。</p><p>職業的小説家になることを自分が本当に求めいるのかどうか、それは本人にもわからない。小説を書く才能があるのかどうか、それもよくわからない。わかっているのは、自分は日々小説を書くずにはいられないと言う事実だけだった。文章を書くことは、彼にとって呼吸をするのと同じようなものだった。小松はとくに感想を言うでもなく、天五の話をじっと聞いていた。</p><p>なぜかはわからにが小松は、天五を個人的に気に入ったようだった。天五は身体が大きく（中学校から大学までずっと柔道部の中心選手だった）早起きの農夫のような目をしていた。髪を短く刈り、いつも日焼けしたような肌色で、耳はカリフラワーみたいに丸くくしゃくしゃで、文学青年にも数字の教師にも見えなかった。そんなところも小松の好みにあったらしい。天五は新しい小説を書き上げると、小松のところに持っていくと、小松はそれに対してまた新しい指示を与えた。コーチが少しずつバーの高さを上げていくように。「君の場合は時間がかかるもしれない」と小松は言った、「でも急ぐことはない。腹を据えて毎日休みなく書き焼けるんだな。書いたものはなるたけ捨てずにとておくといい。あとで役に立つかも知れないから」。そうします、と天五は言った。</p><p>小松はまた、天五に細かい文筆の仕事をまわしてくれた。小松の出版が出している女性誌の（４５）ための無著名の原稿書きだった。</p><p>（３９：３４）</p><p>天五は筑波大学の「第一学群自然類数学生専攻」と言う奇妙な名前のついた学科を卒業し、代々木にある予備校の数字講師をしながら小説を書いている。</p><p>Tengo graduated from the oddly named department of "Group 1 Natural Sciences Mathematics Major" at Tsukuba University and was writing novels while working as a math instructor at a prep school in Yoyogi.</p><p>---</p><p>卒業したとき地元の県立高校に教師として就職する道も会ったのだが、勤務時間が比較的自由な塾の講師になることを選んだ。</p><p>When he graduated, there was an opportunity to become a teacher at a local public high school, but he chose to become a tutor at a cram school due to its relatively flexible working hours.</p><p>---</p><p>高円寺の小さなアパートに一人で暮らしている。</p><p>He lived alone in a small apartment in Koenji.</p><p>---</p><p>職業的小説家になることを自分が本当に求めいるのかどうか、それは本人にもわからない。小説を書く才能があるのかどうか、それもよくわからない。</p><p>He didn’t know whether he truly wanted to become a professional novelist or if he even had the talent for writing novels.</p><p>---</p><p>わかっているのは、自分は日々小説を書くずにはいられないと言う事実だけだった。</p><p>What he did know was the fact that he couldn't go a day without writing novels.</p><p>---</p><p>文章を書くことは、彼にとって呼吸をするのと同じようなものだった。</p><p>Writing was like breathing to him.</p><p>---</p><p>小松はとくに感想を言うでもなく、天五の話をじっと聞いていた。</p><p>Komatsu listened to Tengo's story without offering much in the way of comments or reactions.</p><p>---</p><p>なぜかはわからにが小松は、天五を個人的に気に入ったようだった。</p><p>For some reason, Komatsu seemed to have taken a personal liking to Tengo.</p><p>---</p><p>天五は身体が大きく（中学校から大学までずっと柔道部の中心選手だった）早起きの農夫のような目をしていた。</p><p>Tengo was physically large (having been a key judo player from middle school through university) and had eyes like those of an early-rising farmer.</p><p>---</p><p>髪を短く刈り、いつも日焼けしたような肌色で、耳はカリフラワーみたいに丸くくしゃくしゃで、文学青年にも数字の教師にも見えなかった。</p><p>With his hair cut short, a constantly suntanned complexion, and ears crinkled like cauliflower, he didn't look like a typical literary youth or a math instructor.</p><p>---</p><p>そんなところも小松の好みにあったらしい。</p><p>It seemed that these traits were to Komatsu's liking.</p><p>---</p><p>天五は新しい小説を書き上げると、小松のところに持っていくと、小松はそれに対してまた新しい指示を与えた。</p><p>When Tengo finished writing a new novel and took it to Komatsu, Komatsu would give him new instructions regarding it.</p><p>---</p><p>コーチが少しずつバーの高さを上げていくように。「君の場合は時間がかかるもしれない」と小松は言った、「でも急ぐことはない。腹を据えて毎日休みなく書き焼けるんだな。書いたものはなるたけ捨てずにとておくといい。あとで役に立つかも知れないから」。</p><p>Like a coach gradually raising the bar, Komatsu said, "It may take time in your case, but there's no need to hurry. Settle down and write every day without fail. Keep what you've written as much as possible; it might be useful later."</p><p>---</p><p>そうします、と天五は言った。</p><p>"I’ll do that," Tengo said.</p><p>---</p><p>小松はまた、天五</p><p>に細かい文筆の仕事をまわしてくれた。小松の出版が出している女性誌のための無著名の原稿書きだった。</p><p>Komatsu also passed on some detailed writing work to Tengo. It was for an anonymous manuscript for a women's magazine published by Komatsu's company.</p><p>---</p><p> <strong>Interesting Vocabulary </strong></p><p>1. 筑波大学 (つくばだいがく) - Tsukuba University</p><p>2. 第一学群自然類数学生専攻 (だいいちがくぐんしぜんるいすうがくせいせんこう) - Group 1 Natural Sciences Mathematics Major</p><p>3. 予備校 (よびこう) - Prep school</p><p>4. 数字 (すうじ) - Numbers, digits</p><p>5. 勤務時間 (きんむじかん) - Working hours</p><p>6. 講師 (こうし) - Instructor, lecturer</p><p>7. 柔道部 (じゅうどうぶ) - Judo club</p><p>8. 農夫 (のうふ) - Farmer</p><p>9. 日焼け (ひやけ) - Suntan</p><p>10. 肌色 (はだいろ) - Complexion, skin color</p><p>11. カリフラワー - Cauliflower</p><p>12. 文学青年 (ぶんがくせいねん) - Literary youth</p><p>13. 指示 (しじ) - Instruction, direction</p><p>14. コーチ - Coach</p><p>15. 腹を据えて (はらをすえて) - To settle down, to be determined</p><p>16. 休みなく (やすみなく) - Without a break, continuously</p><p>17. 女性誌 (じょせいし) - Women's magazine</p><p>18. 無著名 (むちょめい) - Anonymous/unknown</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-44</link><guid isPermaLink="false">substack:post:140708253</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 15 Jan 2024 17:57:47 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/140708253/1ecfeeb248db16e427feaa9fa60983c1.mp3" length="3642055" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>182</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/140708253/4db2891d1e63851c4a573c1da97004b7.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ 43]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>細い針金のような使い髪は、前髪のあたりがわずかに白くなりかけている。髪はもつレ、耳が、隠れるくらいだ。不思議なことにその長さは、一個間前に床屋に行くべきだったという程度に常に保たれている。どうしてそんなことが可能なのか、天五にはわからない。ときどき冬の夜空で星が瞬くように、眼光が鋭くなる。何かあって一黙り込むと、月の裏側にある岩みたいにいつまでも熱っている。表情もほとんどなくなり、体温さえ失わてしまったみたいに見える。</p><p>天五が小松と知り合ったのは五年ばかり前だ。彼は小松が編集者をしている文芸誌の新人賞に応募し、最終選考に残った。小松から電話がかかってきて、あって話をしたいと言われた。二人は新宿の喫茶店（今いるのと同じ店だ）で会った。今回の作品で君が新人賞を取るとな無理だろう、と小松は言った（事実取れなかった）。しかし自分は個人的にこの作品が気に入っている。「恩を売るわけじゃないが、俺が誰かに向かってこんなことを言うのは、とても珍しいことなんだよ」と彼は言った（その時は知らないかったが、実際にそのとおりだった）。だから次の作品を書いたら読ませてもらいたい、誰よりも先に、と小松は言った。そうしてますと天五は言った。</p><p>小松はまた、天五がどのような人間なのかを知れたがった。どういう育ち方をして、今はどんなことをしているのか、天五は説明できるところは、できるだけ正直に説明した。千葉県市川市で生まれて育った。母親は天五が生まれてほどなく。病を待て死んだ。少なくとも父親はそのように言っている。</p><p>兄弟はいない。父親はそのあと再婚することもなく、男手人つで天五を育てた。父親はNHKの集金人をしていたが、今はアルツハイマー病になって、房総半島の南端にある（４４）療養所に入っている。</p><p>細い針金のような使い髪は、前髪のあたりがわずかに白くなりかけている。</p><p>His thin, wire-like hair was slightly beginning to turn white around the bangs.</p><p>---</p><p>髪はもつレ、耳が、隠れるくらいだ。</p><p>His hair was long enough to cover his ears.</p><p>---</p><p>不思議なことにその長さは、一個間前に床屋に行くべきだったという程度に常に保たれている。</p><p>Strangely, its length was always maintained to the extent that it seemed he should have visited the barber a while ago.</p><p>---</p><p>どうしてそんなことが可能なのか、天五にはわからない。</p><p>Tengo didn't understand how that was possible.</p><p>---</p><p>ときどき冬の夜空で星が瞬くように、眼光が鋭くなる。</p><p>Occasionally, his gaze sharpened like stars twinkling in the winter night sky.</p><p>---</p><p>何かあって一黙り込むと、月の裏側にある岩みたいにいつまでも熱っている。</p><p>When something happened and he fell silent, he would remain heated like a rock on the far side of the moon.</p><p>---</p><p>表情もほとんどなくなり、体温さえ失わてしまったみたいに見える。</p><p>His expression almost vanished, making him appear as if he had lost even his body temperature.</p><p>---</p><p>天五が小松と知り合ったのは五年ばかり前だ。</p><p>Tengo had met Komatsu about five years ago.</p><p>---</p><p>彼は小松が編集者をしている文芸誌の新人賞に応募し、最終選考に残った。</p><p>He had submitted to a newcomer's award for a literary magazine where Komatsu was an editor and made it to the final selection.</p><p>---</p><p>小松から電話がかかってきて、あって話をしたいと言われた。</p><p>Komatsu called him and said he wanted to meet and talk.</p><p>---</p><p>二人は新宿の喫茶店（今いるのと同じ店だ）で会った。</p><p>The two met in a coffee shop in Shinjuku (the same one they were in now).</p><p>---</p><p>今回の作品で君が新人賞を取るとな無理だろう、と小松は言った（事実取れなかった）。</p><p>"It's unlikely that you'll win the newcomer's award with this work," Komatsu said (and indeed, he didn't win).</p><p>---</p><p>しかし自分は個人的にこの作品が気に入っている。「恩を売るわけじゃないが、俺が誰かに向かってこんなことを言うのは、とても珍しいことなんだよ」と彼は言った（その時は知らないかったが、実際にそのとおりだった）。</p><p>However, he personally liked the work. "I'm not trying to curry favor, but it's very rare for me to say something like this to someone," he said (Tengo didn't know at the time, but it was indeed true).</p><p>---</p><p>だから次の作品を書いたら読ませてもらいたい、誰よりも先に、と小松は言った。</p><p>"So, when you write your next piece, I would like to read it before anyone else," Komatsu said.</p><p>---</p><p>そうしてますと天五は言った。</p><p>"I will do that," Tengo said.</p><p>---</p><p>小松はまた、天五がどのような人間なのかを知れたがった。</p><p>Komatsu also wanted to know what kind of person Tengo was.</p><p>---</p><p>どういう育ち方をして、今はどんなことをしているのか、天五は説明できるところは、できるだけ正直に説明した。</p><p>Tengo explained as honestly as possible about how he was raised and what he was doing now.</p><p>---</p><p>千葉県市川市で生まれて育った。</p><p>He was born and raised in Ichikawa City, Chiba Prefecture.</p><p>---</p><p>母親は天五が生まれてほどなく。病を待て死んだ。</p><p>His mother died of an illness not long after Tengo was born.</p><p>---</p><p>少なくとも父親はそのように言っている。</p><p>At least, that's what his father said.</p><p>---</p><p>兄弟はいない。</p><p>He had no siblings.</p><p>---</p><p>父親はそのあと再婚することもなく、男手人つで天五を育てた。</p><p>His father never remarried and raised Tengo by himself.</p><p>---</p><p>父親はNHKの集金人をしていたが、今はアルツハイマー病になって、房総半島の南端にある療養所に入っている。</p><p>His father used to collect fees for NHK, but now he has Alzheimer's disease and is in a sanatorium at the southern tip of the Boso Peninsula.</p><p>1. 細い (ほそい) - Thin</p><p>2. 針金 (はりがね) - Wire</p><p>3. 前髪 (まえがみ) - Bangs</p><p>4. 白くなる (しろくなる) - To turn white</p><p>5. 不思議 (ふしぎ) - Strange, mysterious</p><p>6. 床屋 (とこや) - Barber</p><p>7. 瞬く (またたく) - To twinkle</p><p>8. 冬の夜空 (ふゆのよぞら) - Winter night sky</p><p>9. 一黙り込む (ひとだまりこむ) - To fall silent</p><p>10. 月の裏側 (つきのうらがわ) - Far side of the moon</p><p>11. 熱る (ねっする) - To be heated</p><p>12. 表情 (ひょうじょう) - Expression</p><p>13. 体温 (たいおん) - Body temperature</p><p>14. 編集者 (へんしゅうしゃ) - Editor</p><p>15. 新人賞 (しんじんしょう) - Newcomer's award</p><p>16. 最終選考 (さいしゅうせんこう) - Final selection</p><p>17. 喫茶店 (きっさてん) - Coffee shop</p><p>18. 新宿 (しんじゅく) - Shinjuku</p><p>19. 恩を売る (おんをうる) - To curry favor</p><p>20. 育ち方 (そだちかた) - Way of being raised</p><p>21. 千葉県 (ちばけん) - Chiba Prefecture</p><p>22. 市川市 (いちかわし) - Ichikawa City</p><p>23. 病 (やまい) - Illness</p><p>24. 再婚 (さいこん) - Remarriage</p><p>25. 集金人 (しゅうきんにん) - Fee collector</p><p>26. アルツハイマー病 (アルツハイマーびょう) - Alzheimer's disease</p><p>27. 房総半島 (ぼうそうはんとう) - Boso Peninsula</p><p>28. 療養所 (りょうようじょ) - Sanatorium</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-43</link><guid isPermaLink="false">substack:post:140678141</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sun, 14 Jan 2024 17:59:12 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/140678141/e4a0c221ab6f6615b5968e7058f05557.mp3" length="3445092" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>172</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/140678141/d6cfaa158b6286c652fcc3f31ce84911.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ 42]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>仕事上のつき愛はあっても、誰とも個人的をしないからだ。彼がどこで生まれてどこで育ち、今どこに住んでいるのか、天五は何人つ知らなかった。長く話をしても、そんな話題は一切出てこない。そこまでとっつきが悪く、つきあいらしきこともせず、文壇を軽侮するような言動を取り、それでよく原稿が取れるものだと人は首をひねるのだが、本人は指して苦労もなさそうに、必要に応じて有名作家の原稿を集めてきた。彼のおかけで雑誌の体裁がなんとが整うということも何度かあった。だから人に好かれはせずとも、１目は置かれる。</p><p>噂では、小松が東京大学部にいたときに六〇年安保闘争があり、彼は学生運動組織の幹部クラスだったということだ。樺美智子がデモに参加し、警官隊に暴行を受けて死んだときにすぐ近くにいて、彼自身も浅からぬ傷を負ったという。真偽のはどはわからない。ただそう言われれば、と納得できるところはあった。長身でひょろりと痩せて、口がいやに大きく、鼻がいやに小さい。手脚が長く、指の先にニコチンのしみがついている。十九世紀のロシア文学に出てくる革命家崩れのインテリゲンチアを思わせるところがある。笑うことはあまりないが、いったん笑うと顔中が笑みになる。しかしそうなっても、とくに楽しそうには見えない。不吉な予言を準備しながらほくそ笑んでいる、年期を経た魔法使いとしか見えない。清潔で身だしなみは良いが、おそらく、服装なんぞに興味があないことを世界に示すためだろう、常に似たような服しか着ない。ツイードのジャケットに、白のオックスフォード綿のシャツか淡いグレーのポロシャツ、ネクタイはなし、グレーのスポン、スエード靴、それがユニフォームのようなものだ。色々と生地と絵の大きさがそれぞれわずかに異なるツイードの三つボタンジャケットが半ダースばかり、丁寧にブラシ（４３）をかけられ、自宅のクローゼットに吊るされている光景が目に浮かぶ。自分けをつけるために番号だって振られているかもしれない。</p><p>（３３：４９）</p><p><strong>Translation and Notes</strong></p><p>仕事上のつき愛はあっても、誰とも個人的をしないからだ。</p><p>Even though there was professional affection, it was because he did not get personal with anyone.</p><p>---</p><p>彼がどこで生まれてどこで育ち、今どこに住んでいるのか、天五は何人つ知らなかった。</p><p>Tengo did not know where he was born, where he grew up, or where he currently lived.</p><p>---</p><p>長く話をしても、そんな話題は一切出てこない。</p><p>Even after long conversations, such topics never came up.</p><p>---</p><p>そこまでとっつきが悪く、つきあいらしきこともせず、文壇を軽侮するような言動を取り、それでよく原稿が取れるものだと人は首をひねるのだが、本人は指して苦労もなさそうに、必要に応じて有名作家の原稿を集めてきた。</p><p>He was so unapproachable, not really socializing, and his actions and words seemed to belittle the literary world, making people wonder how he could get manuscripts so easily, but he himself, seemingly without much difficulty, collected manuscripts from famous authors as needed.</p><p>---</p><p>彼のおかけで雑誌の体裁がなんとが整うということも何度かあった。</p><p>There were several occasions when the magazine's appearance was put together thanks to him.</p><p>---</p><p>だから人に好かれはせずとも、１目は置かれる。</p><p>Therefore, even if he was not liked by people, he was regarded with respect.</p><p>---</p><p>噂では、小松が東京大学部にいたときに六〇年安保闘争があり、彼は学生運動組織の幹部クラスだったということだ。</p><p>Rumor has it that when Komatsu was at the University of Tokyo, there protests and he was part of the executive of a student movement organization.</p><p>---</p><p>カンバ美智子がデモに参加し、警官隊に暴行を受けて死んだときにすぐ近くにいて、彼自身も浅からぬ傷を負ったという。</p><p>It's said that he was nearby when Kanba Michiko participated in a demonstration, was assaulted by the police, and died, and that he himself also received no small injuries.</p><p>---</p><p>真偽のはどはわからない。</p><p>The extent of the truth is unknown.</p><p>---</p><p>ただそう言われれば、と納得できるところはあった。</p><p>However, it seemed believable if said so.</p><p>---</p><p>長身でひょろりと痩せて、口がいやに大きく、鼻がいやに小さい。</p><p>He was tall and skinny, with a strangely large mouth and a strangely small nose.</p><p>---</p><p>手脚が長く、指の先にニコチンのしみがついている。</p><p>His arms and legs were long, with nicotine stains on his fingertips.</p><p>---</p><p>十九世紀のロシア文学に出てくる革命家崩れのインテリゲンチアを思わせるところがある。</p><p>He resembled the failed revolutionary intelligentsia that appeared in 19th-century Russian literature.</p><p>---</p><p>笑うことはあまりないが、いったん笑うと顔中が笑みになる。</p><p>He rarely smiled, but once he did, his entire face lit up with a smile.</p><p>---</p><p>しかしそうなっても、とくに楽しそうには見えない。</p><p>However, even then, he didn't seem particularly joyful.</p><p>---</p><p>不吉な予言を準備しながらほくそ笑んでいる、年期を経た魔法使いとしか見えない。</p><p>He looked like nothing but a seasoned sorcerer smirking while preparing an ominous prophecy.</p><p>---</p><p>清潔で身だしなみは良いが、おそらく、服装なんぞに興味があないことを世界に示すためだろう、常に似たような服しか着ない。</p><p>He was clean and well-groomed, but probably wore similar clothes all the time to show the world his lack of interest in clothing.</p><p>---</p><p>ツイードのジャケットに、白のオックスフォード綿のシャツか淡いグレーのポロシャツ、ネクタイはなし、グレーのスポン、スエード靴、それがユニフォームのようなものだ。</p><p>His uniform-like attire consisted of a tweed jacket, either a white Oxford cotton shirt or a light grey polo shirt, no tie, grey slacks, and suede shoes.</p><p>---</p><p>色々と生地と絵の大きさがそれぞれわずかに異なるツイードの三つボタンジャケットが半ダースばかり、丁寧にブラシ（４３）をかけられ、自宅のクローゼットに吊るされている光景が目に浮かぶ。</p><p>One can envision a scene where about half a dozen tweed three-button jackets, each slightly different in fabric and pattern size, are carefully brushed and hung in his home closet.</p><p>---</p><p>自分けをつけるために番号だって振られているかもしれない。</p><p>Numbers might even be assigned to distinguish them.</p><p>---</p><p>Interesting Vocabulary </p><p>1. つき愛 (つきあい): Affection, fellowship</p><p>2. 個人的 (こじんてき): Personal</p><p>3. とっつきが悪い (とっつきがわるい): Unapproachable, not easy to get to know</p><p>4. 軽侮 (けいぶ): Belittling, contempt</p><p>5. 原稿 (げんこう): Manuscript</p><p>6. 体裁 (ていさい): Appearance, decorum</p><p>7. 幹部クラス (かんぶくらす): Executive class</p><p>8. 安保闘争 (あんぽとうそう): Anpo struggle, security treaty protests</p><p>9. 暴行 (ぼうこう): Assault</p><p>10. 真偽 (しんぎ): Truth or falsehood</p><p>11. 長身 (ちょうしん): Tall stature</p><p>12. ひょろり: Slender, lanky</p><p>13. ニコチンのしみ: Nicotine stain</p><p>14. インテリゲンチア: Intelligentsia</p><p>15. 不吉 (ふきつ): Ominous</p><p>16. 予言 (よげん): Prophecy</p><p>17. 魔法使い (まほうつかい): Sorcerer</p><p>18. 清潔 (せいけつ): Clean</p><p>19. 身だしなみ (みだしなみ): Grooming, appearance</p><p>20. 服装 (ふくそう): Clothing, attire</p><p>21. ツイード: Tweed</p><p>22. オックスフォード綿 (オックスフォードめん): Oxford cotton</p><p>23. ポロシャツ: Polo shirt</p><p>24. スポン: Slacks</p><p>25. スエード靴 (スエードくつ): Suede shoes</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-42</link><guid isPermaLink="false">substack:post:140654560</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 13 Jan 2024 19:56:59 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/140654560/7abdd4c2826b611b7cbcd61091f173b8.mp3" length="3587721" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>179</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/140654560/10bc6bd8b2d3a3b2deb055f270a0f994.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ 41]]></title><description><![CDATA[<p>小松という男にはどこかはかり知れないないところがあった。何を考えているのか、何を感じているのか、表情や声音から簡単に読みとることができない。そして本人も、そうやって相手を煙に巻くことを少なからず楽しんでいるらしかった。頭の回転は確かに速い。他人の思など関係なく、自分の論理に従ってものを考え、判断を下すタイプだ。また不必要にひけらかくことはしないが、大量の本を読んでおり、多幅にわたって綿密な知識を有していた。知識ばかりではなく、直感的に人を見抜き、作品を見抜く目も持っていた。そこには偏見が多分に含まれていたが、彼に撮っては偏見も真実の重要な要素のひとつだった。</p><p>もともと多く話る男ではなく、何につけ説明を加えることを嫌ったが、必要とあれば怜悧に倫理的に自説を述べることができた。そうなろうと思えばことん幸Xになることもできた。相手の一番弱い部分を狙い澄まし、１瞬のうちに短い言葉で刺し貫くことができた。人についても作品についても個人的な好みが強く、許容できる相手よりは許容できない人間や作品の方がはるかに多かった。そして当然のことながら相手の方も、彼に対して好意を抱くよりは、抱かないことの方がはるかに多かった。しかしそれは彼自身の求めるところでもあった。天五のみることろ、彼はむしろ孤立することを好んだ、他人に敬遠されることをーあるいははっきりと嫌われることをー結構楽しんでもいた。精神の鋭利さが心地よい環境から生まれることはない、というのが彼の心情だった。</p><p>小松は天五より16歳年上で、45歳になる。文芸誌の編集一筋でやってきて、業界ではやり（４２）手としてそれなりに名を知られているが、その私生活について知る人はいない。</p><p>（３０：５７）</p><p><strong>Translation and Notes</strong></p><p>小松という男にはどこかはかり知れないところがあった。</p><p>There was something indescribable about the man named Komatsu.</p><p>---</p><p>何を考えているのか、何を感じているのか、表情や声音から簡単に読みとることができない。</p><p>It was not easy to discern what he was thinking or feeling from his expressions or tone of voice.</p><p>---</p><p>そして本人も、そうやって相手を煙に巻くことを少なからず楽しんでいるらしかった。</p><p>And he himself seemed to enjoy befuddle others to some extent.</p><p>---</p><p>頭の回転は確かに速い。</p><p>His mind was certainly sharp.</p><p>---</p><p>他人の思など関係なく、自分の論理に従ってものを考え、判断を下すタイプだ。</p><p>He was the type to think and make judgments according to his own logic, regardless of what others thought.</p><p>---</p><p>また不必要にひけらかくことはしないが、大量の本を読んでおり、多幅にわたって綿密な知識を有していた。</p><p>He didn't unnecessarily show off, but he read a vast number of books and possessed extensive, detailed knowledge in many fields.</p><p>---</p><p>知識ばかりではなく、直感的に人を見抜き、作品を見抜く目も持っていた。</p><p>Not just knowledgeable, he also had the intuition to see through people and works of art.</p><p>---</p><p>そこには偏見が多分に含まれていたが、彼に撮っては偏見も真実の重要な要素のひとつだった。</p><p>This included a fair amount of prejudice, but for him, prejudice was also an important element of truth.</p><p>---</p><p>もともと多く話る男ではなく、何につけ説明を加えることを嫌ったが、必要とあれば怜悧に倫理的に自説を述べることができた。</p><p>Originally not a man of many words, and disliked adding explanations, but when necessary, he could articulately and ethically express his own theories.</p><p>---</p><p>そうなろうと思えばことん幸Xになることもできた。</p><p>If he wished, he could also become very lucky.</p><p>---</p><p>相手の一番弱い部分を狙い澄まし、１瞬のうちに短い言葉で刺し貫くことができた。</p><p>He could aim at the weakest part of his opponent and pierce them with a few words in an instant.</p><p>---</p><p>人についても作品についても個人的な好みが強く、許容できる相手よりは許容できない人間や作品の方がはるかに多かった。</p><p>He had strong personal preferences regarding people and works, and there were　far more people and works that he could not tolerate than those he could.</p><p>---</p><p>そして当然のことながら相手の方も、彼に対して好意を抱くよりは、抱かないことの方がはるかに多かった。</p><p>And naturally, there were far more people who did not harbor good feelings towards him than those who did.</p><p>---</p><p>しかしそれは彼自身の求めるところでもあった。</p><p>However, that was also what he himself desired.</p><p>---</p><p>天五のみることろ、彼はむしろ孤立することを好んだ、他人に敬遠されることをーあるいははっきりと嫌われることをー結構楽しんでもいた。</p><p>In Tengo's view, he rather preferred to be isolated, even enjoyed being shunned or clearly disliked by others.</p><p>---</p><p>精神の鋭利さが心地よい環境から生まれることはない、というのが彼の心情だった。</p><p>His belief was that sharpness of mind does not arise from a comfortable environment.</p><p>---</p><p>小松は天五より16歳年上で、45歳になる。文芸誌の編集一筋でやってきて、業界ではやり（４２）手としてそれなりに名を知られているが、その私生活について知る人はいない。</p><p>Komatsu was 16 years older than Tengo, being 45 years old. He had dedicated his career to literary magazine editing and was somewhat well-known in the industry as a skilled professional, but no one knew about his private life.</p><p><strong>Interesting Vocabulary </strong></p><p>1. はかり知れない (はかりしれない): Indescribable, immeasurable</p><p>2. 表情 (ひょうじょう): Facial expression</p><p>3. 声音 (せいおん): Tone of voice</p><p>4. 煙に巻く (けむにまく): To mislead, to obfuscate</p><p>5. 頭の回転 (あたまのかいてん): Quick thinking, sharpness of mind</p><p>6. 論理 (ろんり): Logic</p><p>7. 判断 (はんだん): Judgment, decision</p><p>8. 多幅にわたって (たふくにわたって): Extensively, across a wide range</p><p>9. 綿密 (めんみつ): Detailed, meticulous</p><p>10. 直感的 (ちょっかんてき): Intuitive</p><p>11. 偏見 (へんけん): Prejudice</p><p>12. 倫理的 (りんりてき): Ethical</p><p>13. 怜悧 (れいり): Articulate, clever</p><p>14. 許容 (きょよう): Tolerance, acceptance</p><p>15. 孤立 (こりつ): Isolation</p><p>16. 敬遠 (けいえん): To shun, to keep at a distance</p><p>17. 心情 (しんじょう): Sentiment, feelings</p><p>18. 文芸誌 (ぶんげいし): Literary magazine</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-41</link><guid isPermaLink="false">substack:post:140648926</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 13 Jan 2024 16:47:57 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/140648926/78640b2feeff702203c8325a4ed650cb.mp3" length="3382398" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>169</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/140648926/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ 40]]></title><description><![CDATA[<p>「もちろん。それだけでは足らない。そこには「特別な何か」がなくてはならない。少なくとも、何かしら俺には読みきれないものが含まれていなくてはならない。俺はね、こと小説に関して言えば、自分に読み切れないものを何より評価するんだ。俺に読み切れるようなものには、とんと興味が持てない。当たり前だよな。極めて単純なことだ」</p><p>天五はしばらく黙っていた。それから口を開いた。「ふかえりの書いたものには、小松さんに読み切れないものは含まれていますか？」</p><p>「ああ。あるよ、もちろん。この子は何か大事なものを持っている。どんなものだか知らんがちゃんともち合わせている。そいつはよくわかるんだ。君にもわかるし、俺にもわかる。それは風のない午後の焚き火の煙みたいに、誰の目にも明らかに見て取れる。しかしね、天五くん、この子の抱えているものは、この子の手にはおそらく負いれないだろう」</p><p>「水に放り込んでも浮かぶ見込みはない」</p><p>「そのとおり」と小松は言った。</p><p>「だから最終選考には残さない？」</p><p>「そこだよ」と小松は言った。そして唇をゆがめ、テープルの上で両手を合わせた「そこで俺としては、言葉を慎重に選ばなくちゃならないことになる」</p><p>天五はコーヒーカップを手に取り、中に残っているものを眺めた。そしてカップを元に戻した。小松はまだ何も言わない。天五は口を開いた。「小松さんの言うちょっとした別のアイデアがそこに浮上してくるわけですね？」</p><p>小松は出来の良い生徒を前にした教師のように目を細めた。そしてゆっくりと浮くが肯いた。「そう（４１）いうことだ」</p><p>（２８：０９）</p><p>Translations and Notes</p><p>「もちろん。それだけでは足らない。そこには「特別な何か」がなくてはならない。少なくとも、何かしら俺には読みきれないものが含まれていなくてはならない。俺はね、こと小説に関して言えば、自分に読み切れないものを何より評価するんだ。俺に読み切れるようなものには、とんと興味が持てない。当たり前だよな。極めて単純なことだ」</p><p>"Of course. That alone is not enough. There must be 'something special' there. At least, it must contain something I can't fully comprehend. You know, when it comes to novels, I value above all else things that I can't fully read. I have no interest in things that I can fully understand. It's obvious. It's a very simple matter."</p><p>---</p><p>天五はしばらく黙っていた。それから口を開いた。「ふかえりの書いたものには、小松さんに読み切れないものは含まれていますか？」</p><p>Tengo was silent for a while. Then he spoke, "Does what Fukaeri wrote contain something that Komatsu can't fully read?"</p><p>---</p><p>「ああ。あるよ、もちろん。この子は何か大事なものを持っている。どんなものだか知らんがちゃんともち合わせている。そいつはよくわかるんだ。君にもわかるし、俺にもわかる。それは風のない午後の焚き火の煙みたいに、誰の目にも明らかに見て取れる。しかしね、天五くん、この子の抱えているものは、この子の手にはおそらく負いれないだろう」</p><p>"Ah. Yes, of course. This kid has something important. I don't know what it is, but she definitely possesses it. It's quite clear. You can see it, and I can too. It's as obvious as the smoke from a fire on a windless afternoon. But, Tengo, what this child is carrying, she probably can't handle it."</p><p>---</p><p>「水に放り込んでも浮かぶ見込みはない」</p><p>"There's no chance it would float if thrown into water."</p><p>---</p><p>「そのとおり」と小松は言った。</p><p>"Exactly," said Komatsu.</p><p>---</p><p>「だから最終選考には残さない？」</p><p>"So you're not leaving it in the final selection?"</p><p>---</p><p>「そこだよ」と小松は言った。そして唇をゆがめ、テーブルの上で両手を合わせた「そこで俺としては、言葉を慎重に選ばなくちゃならないことになる」</p><p>"That's right," Komatsu said. Then he twisted his lips and clasped his hands together on the table. "That's where I have to be careful in choosing my words."</p><p>---</p><p>天五はコーヒーカップを手に取り、中に残っているものを眺めた。そしてカップを元に戻した。小松はまだ何も言わない。天五は口を開いた。「小松さんの言うちょっとした別のアイデアがそこに浮上してくるわけですね？」</p><p>Tengo picked up the coffee cup and looked at what was left inside. Then he put the cup back down. Komatsu hadn't said anything yet. Tengo spoke, "So, Komatsu, a slightly different idea you mentioned is emerging there, isn't it?"</p><p>---</p><p>小松は出来の良い生徒を前にした教師のように目を細めた。そしてゆっくりと浮くが肯いた。「そう（４１）いうことだ」</p><p>Komatsu narrowed his eyes like a teacher facing a well-performing student. Then he slowly nodded in agreement. "That's right."</p><p>---</p><p>Vocab of interest</p><p>1. 足らない (たらない): Insufficient, not enough</p><p>2. 特別 (とくべつ): Special</p><p>3. 読みきれない (よみきれない): Cannot fully read/comprehend</p><p>4. 評価 (ひょうか): Evaluation, appraisal</p><p>5. 興味 (きょうみ): Interest</p><p>6. 極めて (きわめて): Extremely</p><p>7. 単純 (たんじゅん): Simple, straightforward</p><p>8. 抱える (かかえる): To carry, to be burdened with</p><p>9. 負う (おう): To bear, to carry</p><p>10. 最小選考 (さいしょうせんこう): Minimum selection</p><p>11. 慎重 (しんちょう): Careful, cautious</p><p>12. 出来 (でき): Accomplishment, ability</p><p>13. 肯く (うなずく): To nod, to agree</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-40</link><guid isPermaLink="false">substack:post:140634228</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Fri, 12 Jan 2024 23:44:16 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/140634228/dd2431d929aada3722ce93dbcf6a9be6.mp3" length="3201108" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>160</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/140634228/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ 39]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>見ての通り天性の才能もないし、かといって努力するつもりなさそうだ。どうしてかはわからん。でも文章というものに対する興味がそもそもないんだ。物語を話りたいという意志はたしかにある。それもかなり強い意志であるらしい。そいつは認める。それがナマのかたちで、こうして天五くんを惹きつけ、俺に最後まで原稿を読ませる。考えようによっちゃたいしたもんだ。にもかかわらず小説家としての将来はない。南京虫のクツほどもない。君をがっかりさせるみたいだけど、ありていに意見を居合わせてもらえればそういうことだ」</p><p>天五はそれについて考えてみた。小松の言い分にも一理あるように思えだ。小松には何はともあれ編集者としての勘が具わっている。</p><p>「でもチャンスを考えてやるのは悪いことじゃないでしょう」と天五は言った。</p><p>「水に放り込んで、浮かぶか沈むか見てみろそういうことか？」</p><p>「簡単にいえば」</p><p>「俺はこれまでにずいぶん無益な殺生をしてきた。ひとが溺れるのをこれ以上見たくはない」</p><p>「じゃあ、僕の場合はどうなんですか？」</p><p>「天五くんは少なくとも努力をしている」と小松は言葉を選んで言った。「俺の見る限りでは手抜きがない。文章を書くという作業に対してきわめて謙虚でもある。どうしてか？それは文章を書くことが好きだからだ。俺はそこも評価している。書くのが好きだというのは、作業を目指す人間とっては何より大事な資質だよ」</p><p>「でも、それだけでは足りない」</p><p>（２５：３７）</p><p><strong>Translations and Notes</strong></p><p>1. 見ての通り天性の才能もないし、かといって努力するつもりなさそうだ。どうしてかはわからん。でも文章というものに対する興味がそもそもないんだ。物語を話りたいという意志はたしかにある。それもかなり強い意志であるらしい。そいつは認める。それがナマのかたちで、こうして天五くんを惹きつけ、俺に最後まで原稿を読ませる。考えようによっちゃたいしたもんだ。にもかかわらず小説家としての将来はない。南京虫のクツほどもない。君をがっかりさせるみたいだけど、ありていに意見を居合わせてもらえればそういうことだ</p><p>  "As you can see, she doesn't seem to have a natural talent, nor does she seem inclined to make an effort. I don't know why. But she fundamentally lacks interest in writing. Sure, she has the will to tell a story, and it seems to be a strong will at that. I acknowledge that. That raw form is what draws you to it, and what makes me read the manuscript to the end. Depending on how you look at it, that's quite something. Nevertheless, she has no future as a novelist. Not even as much as a bedbug in boots. I hate to disappoint you, but that's my honest opinion."</p><p>2. 天五はそれについて考えてみた。小松の言い分にも一理あるように思えだ。小松には何はともあれ編集者としての勘が具わっている。</p><p>  Ten-go thought about it. Komatsu's point seemed to have some merit. After all, Komatsu does have an editor's intuition.</p><p>3. 「でもチャンスを考えてやるのは悪いことじゃないでしょう」と天五は言った。</p><p>  "But giving a chance isn't a bad thing, right?" said Ten-go.</p><p>4. 「水に放り込んで、浮かぶか沈むか見てみろそういうことか？」</p><p>  "Throw it in the water and see if it floats or sinks, is that what you mean?"</p><p>5. 「簡単にいえば」</p><p>  "Simply put."</p><p>6. 「俺はこれまでにずいぶん無益な殺生をしてきた。ひとが溺れるのをこれ以上見たくはない」</p><p>  "I've done a lot of useless killing before. I don't want to see people drowning anymore."</p><p>7. 「じゃあ、僕の場合はどうなんですか？」</p><p>  "Then, what about my case?"</p><p>8. 「天五くんは少なくとも努力をしている」と小松は言葉を選んで言った。「俺の見る限りでは手抜きがない。文章を書くという作業に対してきわめて謙虚でもある。どうしてか？それは文章を書くことが好きだからだ。俺はそこも評価している。書くのが好きだというのは、作業を目指す人間とっては何より大事な資質だよ」</p><p>  "At least Ten-go is making an effort," said Komatsu carefully. "As far as I can see, there's no cutting corners. He's also extremely humble about the task of writing. Why? Because he loves to write. I value that too. Loving to write is the most important quality for someone aiming for this kind of work."</p><p>9. 「でも、それだけでは足りない」</p><p>  "But that alone is not enough."</p><p><strong>Interesting Vocabulary</strong> </p><p>- 天性 (てんせい): Natural talent.</p><p>- 努力 (どりょく): Effort.</p><p>- 興味 (きょうみ): Interest.</p><p>- 物語 (ものがたり): Story, tale.</p><p>- 意志 (いし): Will, intention.</p><p>- 原稿 (げんこう): Manuscript.</p><p>- 小説家 (しょうせつか): Novelist.</p><p>- 南京虫 (なんきんむし): Bedbug.</p><p>- 編集者 (へんしゅうしゃ): Editor.</p><p>- 勘 (かん): Intuition, sense.</p><p>- 無益 (むえき): Useless, futile.</p><p>- 殺生 (さつじょう): Killing, taking life.</p><p>- 溺れる (おぼれる): To drown.</p><p>- 謙虚 (けんきょ): Humble, modest.</p><p>- 手抜き (てぬき): Cutting corners, slacking off.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-39</link><guid isPermaLink="false">substack:post:140622237</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Fri, 12 Jan 2024 16:35:35 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/140622237/169b280a9f63632b333a4043ad3c3994.mp3" length="2522447" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>126</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/140622237/0b99627f2a5aef0290cb9a99fad2f744.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ 38]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>「ということは、あっさりと落としてしまうということですか？」</p><p>「とは言ってない」、小松は鼻のわきこすりながら言った。「俺はこの作品については、ちょっとした別のアイデアを持っているんだ」</p><p>「ちょっとした別のアイデア」と天五は言った。そこには不吉な響きが微かに聞き取れた。</p><p>「次の作品に期待しろと天五くんは言う」と小松は言った。「俺だってもちろん期待はしたいさ。時間をかけて若い作家を大事に育てるのは、編集者としての大きな喜びだ。澄んだ夜空を見渡して、誰よりも先に新しい星を見つけるのは胸躍るものだ。ただ正直に言ってね、この子に次があるとは考えにいくい。俺もふつつかながら、この世界で20年飯を食ってきた。その間にいろんな作家が出たり引っ込んだりするのを目にしてきた。だから次がある人間と、次があるとは思えない人間の区別くらいはつくようになった。それでね、俺に言わせてもらえれば、この子には次はないよ。気の毒だけど、次の次もない。だいいちこの文章は、時間をかけ研鑽を積んで上達するような代物じゃないよ。いくら持ったってどうにもなりゃしない。持ちぼうけのまんまだ。どうしてかっていうとね、良い文章を書こう、上手い文章を書けるようになりたいと言うつもりが、本人に露ほどもないからさ。文章ってのは、生まれつき文才が具わっているか、あるいは死にものぐるいの努力をしてうまくなるか、どっちかしかないんだ。そしてこの（３９）不帰っていう子は、そのどっちでもない。。。</p><p>（２３：３２）</p><p><strong>Translations</strong>「ということは、あっさりと落としてしまうということですか？」</p><p>  "Does that mean you'll easily drop it (the work)?"</p><p>「とは言ってない」、小松は鼻のわきこすりながら言った。</p><p>  "I didn't say that," Komatsu said while rubbing the side of his nose.</p><p> 「俺はこの作品については、ちょっとした別のアイデアを持っているんだ」</p><p>  "As for this work, I have a small, different idea."</p><p>「ちょっとした別のアイデア」と天五は言った。そこには不吉な響きが微かに聞き取れた。</p><p>  "A small, different idea," Tengo repeated. He faintly sensed an ominous tone.</p><p>「次の作品に期待しろと天五くんは言う」と小松は言った。</p><p>  "Tengo, you say to look forward to the next work," Komatsu said.</p><p>「俺だってもちろん期待はしたいさ。時間をかけて若い作家を大事に育てるのは、編集者としての大きな喜びだ。</p><p>  "Of course, I also want to hope. It's a great joy as an editor to take time and carefully nurture young writers.</p><p>澄んだ夜空を見渡して、誰よりも先に新しい星を見つけるのは胸躍るものだ。</p><p>  Looking over the clear night sky and being the first to find a new star is thrilling.</p><p> ただ正直に言ってね、この子に次があるとは考えにいくい。</p><p>  But to be honest, it's hard for me to imagine that this kid has a future.</p><p>俺もふつつかながら、この世界で20年飯を食ってきた。</p><p>  Although I am still unpolished, I've been in this world for 20 years.</p><p>その間にいろんな作家が出たり引っ込んだりするのを目にしてきた。</p><p>   During that time, I've seen various writers come and go.</p><p>だから次がある人間と、次があるとは思えない人間の区別くらいはつくようになった。</p><p>   So, I've come to be able to distinguish between people who have a future and those who, I think, do not.</p><p> それでね、俺に言わせてもらえれば、この子には次はないよ。</p><p>   And so, if you let me say, this kid has no future.</p><p> 気の毒だけど、次の次もない。</p><p>   It's unfortunate, but there's no future after the next either.</p><p>だいいちこの文章は、時間をかけ研鑽を積んで上達するような代物じゃないよ。</p><p>   Firstly, this writing isn't something that will improve by spending time and honing skills.</p><p>いくら持ったってどうにもなりゃしない。持ちぼうけのまんまだ。</p><p>   No matter how much it's carried, it won't amount to anything. It remains just a bluff.</p><p> どうしてかっていうとね、良い文章を書こう、上手い文章を書けるようになりたいと言うつもりが、本人に露ほどもないからさ。</p><p>   The reason is, there's not even a hint in the person of wanting to write good or skilled writing.</p><p> 文章ってのは、生まれつき文才が具わっているか、あるいは死にものぐるいの努力をしてうまくなるか、どっちかしかないんだ。</p><p>   Writing is either you're born with literary talent, or you become good through desperate efforts, nothing else.</p><p>1そしてこのふきっていう子は、そのどっちでもない。</p><p>   And this kid named Fuki, is neither of those.</p><p>Interesting Vocabulary:</p><p>1. あっさり (あっさり): easily, simply</p><p>2. 落とす (おとす): to drop, to fail</p><p>3. こすり (こすり): rubbing</p><p>4. アイデア (あいであ): idea</p><p>5. 不吉 (ふきつ): ominous, unlucky</p><p>6. 期待 (きたい): expectation, hope</p><p>7. 編集者 (へんしゅうしゃ): editor</p><p>8. 育てる (そだてる): to raise, to nurture</p><p>9. 澄んだ (すんだ): clear, serene</p><p>10. 夜空 (よぞら): night sky</p><p>11. 胸躍る (むねおどる): thrilling, exciting</p><p>12. 正直 (しょうじき): honest, frank</p><p>13. ふつつか: unpolished, inexperienced</p><p>14. 飯 (めし): food, meal (informal)</p><p>15. 区別 (くべつ): distinction, differentiation</p><p>16. 気の毒 (きのどく): unfortunate, regrettable</p><p>17. 研鑽 (けんさん): polishing, honing (skills)</p><p>18. 持ちぼうけ: bluff, pretense</p><p>19. 生まれつき (うまれつき): by nature, from birth</p><p>20. 文才 (ぶんさい): literary talent</p><p>21. 死にものぐるい: desperate, risking one's life</p><p>22. 努力 (どりょく): effort, endeavor</p><p>23. 不帰 (ふき): [name] Fuki (or can mean 'no return')</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-38</link><guid isPermaLink="false">substack:post:140603403</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 11 Jan 2024 23:45:18 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/140603403/4f367da4f4efe219fbb05cc26e3c22d1.mp3" length="2552749" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>128</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/140603403/2fa3f6da3caf715546cc4dfa55d6c9b2.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ 37 ]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>「でも最後まで読んでしまった。そうでしょう？」</p><p>小松は微笑んだ。普段は開けることのない抽斗の奥からひっぱり出してきたような微笑みだった。「そうだな、確かにおっしゃるとりだ。最後まで読んだよ。自分でも驚いたことに。新人党の応募作を俺が最後まで読み痛すんて、まずないことだ。おまけに部分的に読み返しまでした。そうなるともう惑星直列みたいなもんだ。そいうは認めよう」</p><p>「それはは何かがあるってことなんです。違いますか？」</p><p>小松は灰皿に煙草を置き、右手の中指で鼻のわきをこすった。しかし天五の問いかけに対しては返事をしなかった。</p><p>天五は言った「この子はまだ17歳、高校生です。小説を読んだり、書いたりする訓練ができてないだけです。今回の作品が新人党を取るっていうのは、そりゃたしかに難しいかもしれません。でも最終選考に残す価値はありますよ。小松さんの一存でそれくらいはできるでしょう。そうすればきっと次につながります」</p><p>「ふうん」と小松もう一度なって、退屈そうにあくびをした。そしてグラスの水を一口飲んだ。「なあ、天五くん、よく考えろよ。こんな荒っぽいものを最終選考に残してみろ。選考委員の先生方はひっくり返っちゃうぜ。怒り出すかもしれない。だいいち最後まで読みもしないよ。選考委員は４人とも現役の作家だ。みんな仕事が忙しい。最初の２ページをバラバラ四んだだけで（３８）あっさり放り出しちまうさ。こんなもの小学生の作文並みじゃないかってさ。磨けば光るものがここにはあります。なんて俺が揉み手をしながら熱弁を振るったところで、誰が耳を傾ける？俺の一存なんでものがたとえ力を持つにしても、そいつはもっと見込みのあるもののために撮っておきたいね。」</p><p>録音の終わり：（２１：２７）</p><p><strong>Translation</strong></p><p>「でも最後まで読んでしまった。そうでしょう？」</p><p>"But I ended up reading it to the end. Right?"</p><p>小松は微笑んだ。普段は開けることのない抽斗の奥からひっぱり出してきたような微笑みだった。</p><p>Komatsu smiled. It was a smile like pulling something out of a drawer that is usually never opened.</p><p>「そうだな、確かにおっしゃるとりだ。最後まで読んだよ。自分でも驚いたことに。</p><p>"That's right, indeed as you say. I read it to the end, surprising even myself.</p><p>新人党の応募作を俺が最後まで読み痛すんて、まずないことだ。</p><p>It's almost unheard of for me to read a new writer's submission to the end.</p><p>おまけに部分的に読み返しまでした。</p><p>Moreover, I even reread parts of it.</p><p>そうなるともう惑星直列みたいなもんだ。そいうは認めよう。</p><p>When that happens, it's like a planetary alignment. I'll admit that.</p><p>「それは何かがあるってことなんです。違いますか？」</p><p>"That means there is something there, doesn't it? Isn't that right?"</p><p>小松は灰皿に煙草を置き、右手の中指で鼻のわきをこすった。</p><p>Komatsu put his cigarette in the ashtray and rubbed the side of his nose with the middle finger of his right hand.</p><p>しかし天五の問いかけに対しては返事をしなかった。</p><p>But he did not respond to Tengo's question.</p><p>天五は言った「この子はまだ17歳、高校生です。小説を読んだり、書いたりする訓練ができてないだけです。</p><p>Tengo said, "This kid is still 17, a high school student. They just haven't been trained in reading or writing novels.</p><p>今回の作品が新人党を取るっていうのは、そりゃたしかに難しいかもしれません。</p><p>Winning the new writers' contest with this work might indeed be difficult.</p><p>でも最終選考に残す価値はありますよ。</p><p>But it's worth keeping in the final selection.</p><p>小松さんの一存でそれくらいはできるでしょう。</p><p>You can do at least that much on your own discretion, Komatsu.</p><p>そうすればきっと次につながります」</p><p>Doing so will surely lead to the next step."</p><p>「ふうん」と小松もう一度なって、退屈そうにあくびをした。</p><p>"Hmm," Komatsu muttered again, yawning with boredom.</p><p>そしてグラスの水を一口飲んだ。</p><p>Then he took a sip of water from his glass.</p><p>「なあ、天五くん、よく考えろよ。こんな荒っぽいものを最終選考に残してみろ。</p><p>"Hey, Tengo, think about it well. Try leaving such a rough thing in the final selection.</p><p>選考委員の先生方はひっくり返っちゃうぜ。</p><p>The selection committee members would be astounded.</p><p>怒り出すかもしれない。</p><p>They might even get angry.</p><p>だいいち最後まで読みもしないよ。</p><p>Firstly, they won't even read it to the end.</p><p>選考委員は４人とも現役の作家だ。</p><p>All four selection committee members are active writers.</p><p>みんな仕事が忙しい。</p><p>They are all busy with their work.</p><p>最初の２ページをバラバラ四んだだけで（３８）あっさり放り出しちまうさ。</p><p>They would easily discard it just by glancing through the first two pages.</p><p>こんなもの小学生の作文並みじゃないかってさ。</p><p>They would say it's on par with a grade schooler's essay.</p><p>磨けば光るものがここにはあります。</p><p>There's something here that would shine if polished.</p><p>なんて俺が揉み手をしながら熱弁を振るったところで、誰が耳を傾ける？</p><p>Even if I argue passionately while rubbing my hands, who would listen?</p><p>俺の一存なんでものがたとえ力を持つにしても、そいつはもっと見込みのあるもののために撮っておきたいね。</p><p>Even if my discretion holds power, I'd rather save it for something more promising."</p><p><strong>Interesting Vocabulary:</strong></p><p>抽斗 (ひきだし): drawer</p><p>微笑む (ほほえむ): to smile</p><p>惑星直列 (わくせいちょくれつ): planetary alignment</p><p>灰皿 (はいざら): ashtray</p><p>一存 (いっぞん): discretion, own judgment</p><p>荒っぽい (あらっぽい): rough, crude</p><p>選考委員 (せんこういいん): selection committee member</p><p>現役 (げんえき): active duty, current</p><p>放り出す (ほうりだす): to throw out, to discard</p><p>磨けば光る (みがけばひかる): would shine if polished (idiomatic expression)</p><p>揉み手 (もみて): rubbing hands</p><p>熱弁 (ねっべん): passionate argument</p><p>耳を傾ける (みみをかたむける): to listen, to lend an ear</p><p>見込み (みこみ): prospect, expectation</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-37</link><guid isPermaLink="false">substack:post:140593132</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 11 Jan 2024 20:47:54 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/140593132/6bfc52584af9f3d52f161a5b4f7b27ae.mp3" length="3155655" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>158</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/140593132/9bed46da5cc0cbb65a68899a619396d7.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ 36]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>でもこの物語には少なくともひとを引き込むものがあります筋全体としては幻想的なのに、細部の描写が嫌にリアルなんです。そのパランスがとてもいい。オリジナリティーとか必然性とか言った言葉が適切なのかどうか、僕には分かりません。そんな水準まで達していないと言われれば、そのとおりかもしれない。でもつっかえつっかえ読み終えたとき、あとにしんとした手応えが残ります。それがたとえ居心地の悪い、うまく説明のつかない奇妙な感触であるにしてもです。</p><p>小松は何も言わず天五の顔を見ていた。更に多くの言葉を彼は求めていた。</p><p>天五は続けた。「文章に稚拙なところがあるからというだけで、この作品を簡単に選考から落として欲しくなかったんです。この何年か仕事として、山ほど応募原稿を読んできました。まあ読んだというよりは、読み飛ばしたという方が近いですが。比較的良く書けた作品もあれば、著にも棒にもかからないものもーもちろんあとの方が圧倒的に多いんだけどーありました。でもとに書くそれだけの数の作品に目を通してきて、反にも手応えらしきものを感じたのはこの「空気さなぎ」が初めてです。読み終えて、もう一度頭から読み返したいという気持ちになったのもこれが初めてです」</p><p>「ふうん」と小松は言った。そしていかにも興味なさそうに煙草の煙を吸き、口をすぼめた。しかし天五は小松との決して短くないつきあいから、その見かけの表情には簡単にだまされないようになっていた。この男は往々にして、本心とは関係のない、あるいは全く逆の表情を顔に浮かべることがある。だから天五は相手が口を開くのを辛抱強く持った。</p><p>「俺も読んだよ」と小松はしばらく時間を相手から置いてから言った。「天国くんから電話をもらって、その後すぐに原稿を読んだ。いや、でも、おそろしく下手だね。てにをはもなってないし、何が言いたいのか意味がよくわからない文章だってある。小説なんか書く前に、文章の書き方を基数から勉強し直した方がいいよな」</p><p>Translation and Vocabulary Notes</p><p>1. でもこの物語には少なくともひとを引き込むものがあります筋全体としては幻想的なのに、細部の描写が嫌にリアルなんです。</p><p> But this story has at least something that draws people in; the overall plot is fantastical, yet the detailed descriptions are unpleasantly realistic.</p><p>2. そのパランスがとてもいい。</p><p> That balance is very good.</p><p>3. オリジナリティーとか必然性とか言った言葉が適切なのかどうか、僕には分かりません。</p><p> Whether words like originality or necessity are appropriate, I don't know.</p><p>4. そんな水準まで達していないと言われれば、そのとおりかもしれない。</p><p> If it's said that it hasn't reached such a level, that might be true.</p><p>5. でもつっかえつっかえ読み終えたとき、あとにしんとした手応えが残ります。</p><p> But after finishing reading it haltingly, a profound sense of accomplishment remains.</p><p>6. それがたとえ居心地の悪い、うまく説明のつかない奇妙な感触であるにしてもです。</p><p> Even if it is an uncomfortable and indescribably strange feeling.</p><p>7. 小松は何も言わず天五の顔を見ていた。</p><p> Komatsu was looking at Tengo's face without saying anything.</p><p>8. 更に多くの言葉を彼は求めていた。</p><p> He was reaching for more words.</p><p>9. 天五は続けた。</p><p> Tengo continued.</p><p>10. 「文章に稚拙なところがあるからというだけで、この作品を簡単に選考から落として欲しくなかったんです。</p><p>  "I didn't want this work to be easily dropped from the selection just because the writing has immature aspects.</p><p>11. この何年か仕事として、山ほど応募原稿を読んできました。</p><p>  Over the past few years, as a job, I've read mountains of submitted manuscripts.</p><p>12. まあ読んだというよりは、読み飛ばしたという方が近いですが。</p><p>  Well, it's more like I skimmed through them rather than read them.</p><p>13. 比較的良く書けた作品もあれば、著にも棒にもかからないものもーもちろんあとの方が圧倒的に多いんだけどーありました。</p><p>  There were relatively well-written works and also those that were neither here nor there - of course, the latter were overwhelmingly more.</p><p>14. でもとに書くそれだけの数の作品に目を通してきて、反にも手応えらしきものを感じたのはこの「空気さなぎ」が初めてです。</p><p>  But having gone through so many works, the only one that gave me a sense of response was this 'Air Chrysalis.'</p><p>15. 読み終えて、もう一度頭から読み返したいという気持ちになったのもこれが初めてです」</p><p>  "It's also the first time I felt like re-reading it from the beginning after finishing."</p><p>16. 「ふうん」と小松は言った。</p><p>  "Hmm," said Komatsu.</p><p>17. そしていかにも興味なさそうに煙草の煙を吸き、口をすぼめた。</p><p>  Then, as if uninterested, he drew on his cigarette and pursed his lips.</p><p>18. しかし天五は小松との決して短くないつきあいから、その見かけの表情には簡単にだまされないようになっていた。</p><p>  However, Tengo, through his long association with Komatsu, had learned not to be easily deceived by such facial expressions.</p><p>19. この男は往々にして、本心とは関係のない、あるいは全く逆の表情を顔に浮かべることがある。</p><p>  This man often wore expressions unrelated to, or even contrary to, his true feelings.</p><p>20. だから天五は相手が口を開くのを辛抱強く持った。</p><p>  So, Tengo patiently waited for the other to speak.</p><p>21. 「俺も読んだよ」と小松はしばらく時間を相手から置いてから言った。</p><p>  "I've read it too," Komatsu said after a pause.</p><p>22. 「天国くんから電話をもらって、その後すぐに原稿を読んだ。</p><p>  "I got a call from Tengoku and read the manuscript right after.</p><p>23. いや、でも、おそろしく下手だね。</p><p>  No, but it's terribly clumsy.</p><p>24. てにをはもなってないし、何が言いたいのか意味がよくわからない文章だってある。</p><p>  The particles are all over the place, and there are sentences where it's hard to understand what is meant to be said.</p><p>25. 小説なんか書く前に、文章の書き方を基数から勉強し直した方がいいよな」</p><p>  "It'd be better to relearn how to write sentences from the basics before writing novels, right?"</p><p>Interesting Vocabulary for Learners Above JLPT N3 Level:</p><p>引き込む (ひきこむ): to draw in, attract</p><p>幻想的 (げんそうてき): fantastical, imaginary</p><p>細部 (さいぶ): details, particulars</p><p>必然性 (ひつぜんせい): necessity</p><p>水準 (すいじゅん): standard, level</p><p>しんとした: profound, deep</p><p>手応え (てごたえ): response, feeling</p><p>居心地 (いごこち): comfort</p><p>奇妙 (きみょう): strange, peculiar</p><p>稚拙 (ちせつ): immature, clumsy</p><p>選考 (せんこう): selection, screening</p><p>応募原稿 (おうぼげんこう): submitted manuscript</p><p>著 (いちじる)しい: remarkable, noticeable</p><p>棒 (ぼう)にもかからない: worthless, of no account</p><p>手応えらしい: suggestive of a response</p><p>興味なさそう: seemingly uninterested</p><p>つきあい: association, relationship</p><p>往々にして (おうおうにして): often, frequently</p><p>本心 (ほんしん): true feelings, real intention</p><p>辛抱強く (しんぼうづよく): patiently</p><p>基数 (きすう): basics, fundamentals</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-36</link><guid isPermaLink="false">substack:post:140562637</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 10 Jan 2024 21:51:33 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/140562637/20d5e9bf8ff4bff2d67ee46593617f11.mp3" length="3410611" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>171</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/140562637/7db4e57e4c305851f9748ceb1688712b.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ 35]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>天五はコーヒーカップをてに取り、その中にあるものを一口飲んだ。何の味もしない。ただなま湯かい液体が喉を取りすぎていくだけだ。</p><p>「新しい水をもらおうか？」と小松が尋ねた。</p><p>天五は首を振った。「いえ、大丈夫です。もう落ち着きました」</p><p>小松は上着のポケットからマルボロの箱を取り出し、口に煙草をくわえ、店のマッチで火をつけた。それから腕時計にちらりと目をやった。</p><p>「それで、何の話をしていたんでしたっけ？」と天五は尋ねた。早く平常に戻らなくてはならない。</p><p>「ええと。俺たち何を話してたんだっけな」と小松は言って目を宙に向け、少し考えた。あるいは考えるふりをした。どちらかは天五にもわからない。小松の動作やしゃべり方には少なからず演技的な部分がある。「うん、そうだ。ふかえりって女の子の話をしかけてたんだ。それと「空気さなぎ」について」</p><p>天五は肯いた。ふかえりと「空気さなぎ」の話だ。それについて小松に説明しかけたところで「発作」がやってきって、はんしが中断した。天五は鞄の中から原稿のコピーの東を取り出し、テープルの上に置いた.</p><p>原稿の上に手を載せ、その感触を今一度たしかめた。</p><p>「電話でも簡単に話ましたけど、この「空気さなぎ」の一番の実点は誰の真似もしていない、というところです。新人の作品にしては珍しく、何かみたいになりたいという部分がありません」、天五は慎重に言葉を選んで言った「確かに文章は荒削りだし、言葉の選び方も稚拙です。大体題名からして、蛹とまゆを混同しています。その気になれば、欠陥は他にもいくらでも並べ立てられるでしょう。</p><p>天五はコーヒーカップをてに取り、その中にあるものを一口飲んだ。</p><p>Tengo picked up the coffee cup and took a sip of its contents.</p><p>何の味もしない。</p><p>It had no taste.</p><p>ただなま湯かい液体が喉を取りすぎていくだけだ。</p><p>It was just a lukewarm liquid flowing down his throat.</p><p>「新しい水をもらおうか？」と小松が尋ねた。</p><p>"Shall we get some fresh water?" Komatsu asked.</p><p>天五は首を振った。「いえ、大丈夫です。もう落ち着きました」</p><p>Tengo shook his head. "No, it's fine. I've calmed down now."</p><p>小松は上着のポケットからマルボロの箱を取り出し、口に煙草をくわえ、店のマッチで火をつけた。</p><p>Komatsu took out a box of Marlboros from his coat pocket, put a cigarette in his mouth, and lit it with a match from the store.</p><p>それから腕時計にちらりと目をやった。</p><p>Then he glanced at his wristwatch.</p><p>「それで、何の話をしていたんでしたっけ？」と天五は尋ねた。早く平常に戻らなくてはならない。</p><p>"So, what were we talking about?" Tengo asked. He needed to get back to normal quickly.</p><p>「ええと。俺たち何を話してたんだっけな」と小松は言って目を宙に向け、少し考えた。</p><p>"Uh, what were we talking about?" Komatsu said, looking up into the air, thinking for a moment.</p><p>あるいは考えるふりをした。</p><p>Or pretended to think.</p><p>どちらかは天五にもわからない。</p><p>Tengo couldn't tell which it was.</p><p>小松の動作やしゃべり方には少なからず演技的な部分がある。</p><p>There was a somewhat theatrical aspect to Komatsu's actions and way of speaking.</p><p>「うん、そうだ。ふかえりって女の子の話をしかけてたんだ。それと「空気さなぎ」について」</p><p>"Yeah, that's right. We were talking about a girl named Fukaeri. And about 'Air Chrysalis.'"</p><p>天五は肯いた。ふかえりと「空気さなぎ」の話だ。それについて小松に説明しかけたところで「発作」がやってきって、はんしが中断した。</p><p>Tengo nodded. It was about Fukaeri and "Air Chrysalis." He had just started to explain this to Komatsu when a 'seizure' occurred, and the conversation was interrupted.</p><p>天五は鞄の中から原稿のコピーの東を取り出し、テープルの上に置いた.</p><p>Tengo took a copy of the manuscript out of his bag and placed it on the table.</p><p>原稿の上に手を載せ、その感触を今一度たしかめた。</p><p>He placed his hand on the manuscript, feeling its texture once more.</p><p>「電話でも簡単に話ましたけど、この「空気さなぎ」の一番の実点は誰の真似もしていない、というところです。</p><p>"I mentioned it briefly on the phone, but the most remarkable thing about this 'Air Chrysalis' is that it doesn't imitate anyone."</p><p>新人の作品にしては珍しく、何かみたいになりたいという部分がありません」、天五は慎重に言葉を選んで言った</p><p>"It's unusual for a newcomer's work, as it doesn't have any part that seems to want to be like something else," Tengo said, choosing his words carefully.</p><p>「確かに文章は荒削りだし、言葉の選び方も稚拙です。大体題名からして、蛹とまゆを混同しています。その気になれば、欠陥は他にもいくらでも並べ立てられるでしょう。</p><p>"Certainly, the writing is rough, and the choice of words is immature. Generally, starting from the title, it confuses chrysalis with cocoon. If one is so inclined, numerous other flaws could also be listed."</p><p><strong>Important Vocab</strong></p><p>* 肯う (うなずく): to nod</p><p>* 演技的 (えんぎてき): theatrical</p><p>* 原稿 (げんこう): manuscript</p><p>* 荒削り (あらけずり): rough, unpolished</p><p>* 稚拙 (ちせつ): immature, clumsy</p><p>* 蛹 (さなぎ): chrysalis</p><p>* まゆ (まゆ): cocoon</p><p>* 欠陥 (けっかん): flaw, defect</p><p>* 並べ立てる (ならべたてる): to list, to line up</p><p>* たしかめる: to confirm, to verify</p><p>* 振る (ふる): to shake, to wave</p><p>* 上着 (うわぎ): coat, jacket</p><p>* 腕時計 (うでどけい): wristwatch</p><p>* 平常 (へいじょう): normal, usual</p><p>* 慎重 (しんちょう): careful, cautious</p><p>* 宙 (ちゅう): air, space</p><p>* 東 (ひがし): east, copy (in this context)</p><p>* 煙草 (たばこ): cigarette</p><p>* マッチ: match</p><p>* 火をつける (ひをつける): to light a fire, to ignite.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-35</link><guid isPermaLink="false">substack:post:140519778</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Tue, 09 Jan 2024 17:03:27 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/140519778/5bf66bb851c76e7f0ad3828de5d79c2c.mp3" length="3332766" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>167</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/140519778/aeaa2d9e4005952dfabc994e60739b16.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ 34]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>「すみません。もう大丈夫です」と彼は言った。そして今向かい合っている相手が小松であることを確認した。二人は新宿駅近くの喫茶店で打ち合わせをしている。まわりの話し声も音通の話し声として聞こえるようになった。隣りのテープルに座った二人連れが、何ごとが起こったのだろうと訝ってこちらを見ていた。ウエイトレスが不安そうな表情を顔に浮かべて近くに立っている。座席で吐かれるのを心配しているのかもしれない。天五は顔を上げ、彼女に向かって微笑み、肯いた。問題はない、心配しなくていい、というように。</p><p>「それって、何かの発作じゃないような？」と小松は尋ねた。</p><p>「たいしたことじゃありません。ただの立ちくらみのようなものです。ただきついだけで」と天五は言った。声はまだ自分の声のようには聞こえない。しかしなんとかそれに近いものにはなっている。</p><p>「車を運転してる時なんかにそういうのが起こると、なかなか大変そうだ」、小松は天五の目を見ながら言った。</p><p>「車の運転はしません」</p><p>「それは何ようりだ。知り合いにスギ花粉症の男がいてね、運転中にくしゃみが始まって、そのまま電柱に打つかっちまった。ところが天五くんのは、くしゃみどころじゃ済まないものな。最初のときはびっくりしたよ。２回目ともなれば、まあ少し慣れてくるけど」</p><p>「すみません」</p><p>すみません。もう大丈夫です」と彼は言った。 </p><p>"I'm sorry. It's all right now," he said.</p><p>そして今向かい合っている相手が小松であることを確認した。Then he confirmed that the person he was facing now was Komatsu.</p><p>二人は新宿駅近くの喫茶店で打ち合わせをしている。 The two were having a meeting at a coffee shop near Shinjuku Station.</p><p>まわりの話し声も音通の話し声として聞こえるようになった。The surrounding voices also started to sound like audible voices.</p><p>隣りのテープルに座った二人連れが、何ごとが起こったのだろうと訝ってこちらを見ていた。 A pair sitting at the next table were looking over here, wondering what had happened.ウエイトレスが不安そうな表情を顔に浮かべて近くに立っている。 The waitress stood nearby with an anxious expression on her face.</p><p>座席で吐かれるのを心配しているのかもしれない。 She might be worried about someone throwing up in their seat.</p><p>天五は顔を上げ、彼女に向かって微笑み、肯いた。 Tengo raised his face, smiled at her, and nodded.</p><p>問題はない、心配しなくていい、というように。 As if to say there was no problem, no need to worry.</p><p>「それって、何かの発作じゃないような？」と小松は尋ねた。 "Isn't that like some kind of seizure?" Komatsu asked.</p><p>「たいしたことじゃありません。ただの立ちくらみのようなものです。ただきついだけで」と天五は言った。 "It's nothing serious. Just like a bit of dizziness, that's all," Tengo said.</p><p>声はまだ自分の声のようには聞こえない。しかしなんとかそれに近いものにはなっている。 His voice still didn't sound like his own, but somehow it was getting closer.</p><p>「車を運転してる時なんかにそういうのが起こると、なかなか大変そうだ」、小松は天五の目を見ながら言った。 "It must be quite difficult if something like that happens while you're driving," Komatsu said, looking into Tengo's eyes.</p><p>「車の運転はしません」 "I don't drive a car." 「それは何ようりだ。知り合いにスギ花粉症の男がいてね、運転中にくしゃみが始まって、そのまま電柱に打つかっちまった。ところが天五くんのは、くしゃみどころじゃ済まないものな。最初のときはびっくりしたよ。２回目ともなれば、まあ少し慣れてくるけど」 "That's for the best. I know a guy with cedar pollen allergies, he started sneezing while driving and crashed right into a utility pole. But what you have, Tengo, is no mere sneeze. I was shocked the first time. By the second time, well, you get a bit used to it."</p><p>「すみません」</p><p> "I'm sorry."</p><p>Interesting Vocabulary :</p><p>* 確認 (かくにん): confirmation, verification</p><p>* 喫茶店 (きっさてん): coffee shop</p><p>* 打ち合わせ (うちあわせ): meeting, arrangement</p><p>* 訝る (いぶかる): to wonder, to doubt</p><p>* 表情 (ひょうじょう): facial expression</p><p>* 心配 (しんぱい): worry, concern</p><p>* 発作 (ほっさ): seizure, attack</p><p>* 立ちくらみ (たちくらみ): dizziness, lightheadedness</p><p>* 電柱 (でんちゅう): utility pole</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-34</link><guid isPermaLink="false">substack:post:140499600</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Tue, 09 Jan 2024 01:33:30 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/140499600/34ee9398240c567ff69fe55bc68d2050.mp3" length="2429451" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>121</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/140499600/4449a607053bd3c99297caa9a9c074aa.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ 33]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>これを見ろ、と彼らは言う。これかでを見ろ、と彼らは言う。お前はここにあり、お前はここより他にはいけないのだ、と彼らはい言う。そのメッセージが何度も何度もくりかえされる。</p><p>今回の「発行」は長く続いた。天五は目を閉じ、いつものようにハンカチを口にあて、しゃかり嚙みしみていた。どれくらいそれが続いたのかわからない。すべてが終わってしまったから、身体のくたびれ方で見当をつけるしかない。身体はひどく消耗していた。こんなに疲れたのは初めてだ。</p><p>まぶたを開くことができるようになるに時間がかかった。意識は一刻も早い覚醒を求めていたが、筋肉や内臓のシステムがそれに抵抗いた。季節を間違えて、予定より早く目を覚増してしまった冬眠動物のように。</p><p>「よう、天五くん」と誰かがさっきから呼びかけていた。その声は横穴のずっと奥の方から、ぼんやりと聞こえてきた。それが自分の名前であることに天五は思い当たった。「どうした。また例のやつか？大丈夫か？」とその声は言った。今度はもう少し近くに聞こえる。</p><p>天五はようやく目を開け、焦点をあわせ、テーブルの緑を握っている自分の右手を眺めた。世界が分解されることなく存在し、自分がまだ自分としてそこにあることを確認した。。しびれは少し残っているが、そこにあるのは確かに自分の右手だった。汗の匂いもした。動物園の何かの動物の檻の前で嗅ぐような、奇妙に荒々しい匂いだ。しかしそれは疑いの余地なく、彼自身の発する匂いだった。</p><p>喉が渇いてる。天五は手を伸ばしてテーブルの上のグラスをとり、こぼさないように注意しながら半分水を飲んだ。いったん休んで呼吸を整え、それから残りの半分を飲んだ。意識がだん（３４）だんあるべき場所に戻り、身体の感覚が通常に復してきた。空っぽになったグラスを下に置き、口元をハンカチで拭った。</p><p>これを見ろ、と彼らは言う。これかでを見ろ、と彼らは言う。</p><p>Look at this, they say. Look at this way, they say.</p><p>お前はここにあり、お前はここより他にはいけないのだ、と彼らは言う。</p><p>You are here, and you cannot go anywhere else but here, they say.</p><p>そのメッセージが何度も何度も繰り返される。</p><p>That message is repeated over and over again.</p><p>今回の「発作」は長く続いた。</p><p>This 'seizure' lasted for a long time.</p><p>天五は目を閉じ、いつものようにハンカチを口にあて、しゃかり嚙み締めていた。</p><p>Tengo closed his eyes, as usual, put a handkerchief to his mouth, and clenched it tightly."</p><p>どれくらいそれが続いたのかわからない。</p><p>He don't know how long it lasted.</p><p>すべてが終わってしまったから、身体のくたびれ方で見当をつけるしかない。</p><p>Since everything had ended, he could only guess by how tired his body felt.</p><p>身体はひどく消耗していた。こんなに疲れたのは初めてだ。</p><p>His body was terribly exhausted. He had never felt this tired before.</p><p>まぶたを開くことができるようになるに時間がかかった。</p><p>It took time to be able to open his eyelids.</p><p>意識は一刻も早く覚醒を求めていたが、筋肉や内臓のシステムがそれに抵抗していた。</p><p>His consciousness sought to awaken as soon as possible, but his muscles and internal systems resisted it.</p><p>季節を間違えて、予定より早く目を覚ますしてしまった冬眠動物のように。</p><p>Like a hibernating animal that awakens too early by mistake, missing the season.</p><p>「よう、天五くん」と誰かがさっきから呼びかけていた。その声は横穴のずっと奥の方から、ぼんやりと聞こえてきた。</p><p>“Hey, Tengo,” someone had been calling out for a while. The voice seemed distant, coming faintly from far inside a horizontal cave.</p><p>それが自分の名前であることに天五は思い当たった。「どうした。また例のやつか？大丈夫か？」とその声は言った。Tengo realized it was his name. 'What's wrong? Is it that thing again? Are you okay?' the voice asked.</p><p>今度はもう少し近くに聞こえる。</p><p>This time, it sounded a bit closer.</p><p>天五はようやく目を開け、焦点を合わせ、テーブルの端を握っている自分の右手を眺めた。</p><p>Tengo finally opened his eyes, focused, and looked at his right hand gripping the edge of the table.</p><p>世界が分解されることなく存在し、自分がまだ自分としてそこにあることを確認した。</p><p>He confirmed that the world still existed without disintegrating, and that he was still there as himself.</p><p>しびれは少し残っているが、そこにあるのは確かに自分の右手だった。汗の匂いもした。</p><p>There was still some numbness, but it was definitely his right hand there. He could smell the sweat.</p><p>動物園の何かの動物の檻の前で嗅ぐような、奇妙に荒々しい匂いだ。しかしそれは疑いの余地なく、彼自身の発する匂いだった。</p><p>It was a strangely rough scent, like smelling something in front of an animal's cage in a zoo. But it was undoubtedly his own scent.</p><p>喉が渇いている。天五は手を伸ばしてテーブルの上のグラスを取り、こぼさないように注意しながら半分水を飲んだ。</p><p>He was thirsty. Tengo reached for the glass on the table, carefully drank half of the water to avoid spilling.</p><p>いったん休んで呼吸を整え、それから残りの半分を飲んだ。He rested for a moment to catch his breath, then drank the other half.</p><p>意識がだんだんあるべき場所に戻り、身体の感覚が通常に復してきた。</p><p>His consciousness gradually returned to where it should be, and his bodily sensations started to return to normal.</p><p>空っぽになったグラスを下に置き、口元をハンカチで拭った。</p><p>He placed the empty glass down and wiped his mouth with the handkerchief.</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-33</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138927307</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 16 Nov 2023 20:51:41 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138927307/e818766b215f945a65dfe176690cb1c6.mp3" length="3673927" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>184</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138927307/16c5c0c8de715199688ae775da4879b9.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ 32 ]]></title><description><![CDATA[<p>無音の津波のように圧倒的に押し寄せてくる。気がついた時、それはもう彼の目の前に立ちはだかり、手足h明日っかり痺れている。時間の流れが一旦止まる。周りの空気が希薄になり、うまく呼吸ができなくなる。周りの人々や主物が、すべて自分とは無線のものと化してしまう。その液体の壁はかれの全身を呑み込んでいく。世界が暗く閉ざされていく感覚があるものの、意識が薄れるわけではない。レールのポイントが切り替えらるだけだ。意識は部分的にはむしろ鋭敏になる。恐怖はない。しかしめを開けていることはできない。まぶには固く閉じられる。周りの物音も遠のいていく。そしてそのお馴染みの映像が何度も意識のスクリーンに映し出される。身体の至ることろから汗がふきだしてくる。シャツの脇の下が湿っていくのがわかる。全身が細かく震え始める。鼓動が遠く、大きくなる。</p><p>誰かと同席している場所であれば、天五は立ちくらみのふりをする。それは事実、立ちくらみに似ている。時間さえ経過すれば、すべては平常に復する。彼はポケットからハンカチを取り出し、口に当ててじっとしている。手をあげて、何でもない、心配することはないと相手にシグナルを送る。三十秒はどで終わることもあれば、一分以上続くこともある。その間おなじ映像がビデオテープに例えればリピート状態で自動反復される。</p><p>母親がスリップの肩紐を外し、その硬くなった乳首をどこかの男が吸う。彼女は目を閉じ、大きく吐息をつく。母乳の懐かしい匂いが微かに漂う。赤ん坊にとって嗅覚はもっとも先鋭な器官だ。嗅覚が多くを教えてくれる。あるときにはずべてお教えてくれる。音は聞こえない。空気はどろりとしてた。液状になっている。聴き取れるのは、自らのソフトな心音だけだ。</p><p>無音の津波のように圧倒的に押し寄せてくる。</p><p>It comes overwhelmingly like a silent tsunami.</p><p>気がついた時、それはもう彼の目の前に立ちはだかり、手足は明らかに痺れている。</p><p>By the time he realizes it, it's already standing before him, and his arms and legs are clearly numb.</p><p>時間の流れが一旦止まる。</p><p>The flow of time momentarily stops.</p><p>周りの空気が希薄になり、うまく呼吸ができなくなる。</p><p>The air around him becomes thin, and he can no longer breathe properly.</p><p>周りの人々や物が、すべて自分とは無縁のものと化してしまう。</p><p>People and objects around him turn into things that have nothing to do with him.</p><p>その液体の壁は彼の全身を呑み込んでいく。</p><p>That liquid wall engulfs his entire body.</p><p>世界が暗く閉ざされていく感覚があるものの、意識が薄れるわけではない。</p><p>There's a feeling that the world is becoming dark and closed off, yet consciousness does not fade.</p><p>レールのポイントが切り替えられるだけだ。</p><p>It's just that the points on the rail are being switched.</p><p>意識は部分的にはむしろ鋭敏になる。</p><p>Consciousness becomes partially, if not more, acute.</p><p>恐怖はない。</p><p>There is no fear.</p><p>しかし目を開けていることはできない。</p><p>However, he cannot keep his eyes open.</p><p>まぶたは固く閉じられる。</p><p>The eyelids are tightly closed.</p><p>周りの物音も遠のいていく。</p><p>The sounds around him also fade away.</p><p>そしてそのお馴染みの映像が何度も意識のスクリーンに映し出される。</p><p>Then, that familiar image is projected onto the screen of his consciousness multiple times.</p><p>身体の至るところから汗がふきだしてくる。</p><p>Sweat starts pouring out from all over his body.</p><p>シャツの脇の下が湿っていくのがわかる。</p><p>He can feel the underarms of his shirt getting wet.</p><p>全身が細かく震え始める。</p><p>His whole body starts to tremble finely.</p><p>鼓動が遠く、大きくなる。</p><p>His heartbeat becomes distant and louder.</p><p>誰かと同席している場所であれば、天五は立ちくらみのふりをする。</p><p>If he is sitting with someone else, Tengo pretends to have a dizzy spell.</p><p>それは事実、立ちくらみに似ている。</p><p>In fact, it is similar to a dizzy spell.</p><p>時間さえ経過すれば、すべては平常に復する。</p><p>As time passes, everything returns to normal.</p><p>彼はポケットからハンカチを取り出し、口に当ててじっとしている。</p><p>He takes a handkerchief out of his pocket, holds it to his mouth, and stays still.</p><p>手をあげて、何でもない、心配することはないと相手にシグナルを送る。</p><p>He raises his hand and signals to the other person that it's nothing to worry about.</p><p>三十秒はどで終わることもあれば、一分以上続くこともある。</p><p>It can end in about thirty seconds, or sometimes last more than a minute.</p><p>その間おなじ映像がビデオテープに例えればリピート状態で自動反復される。</p><p>During that time, the same images are automatically repeated, like a video tape on loop.</p><p>母親がスリップの肩紐を外し、その硬くなった乳首をどこかの男が吸う。</p><p>The mother removes the shoulder straps of her slip, and some man sucks her hard nipples.</p><p>彼女は目を閉じ、大きく吐息をつく。</p><p>She closes her eyes and lets out a big sigh.</p><p>母乳の懐かしい匂いが微かに漂う。</p><p>A faint, nostalgic smell of breast milk lingers in the air.</p><p>赤ん坊にとって嗅覚はもっとも先鋭な器官だ。</p><p>For a baby, the sense of smell is the most acute sense.</p><p>嗅覚が多くを教えてくれる。</p><p>The sense of smell teaches a lot.</p><p>あるときにはずべてお教えてくれる。</p><p>Sometimes, it tells everything.</p><p>音は聞こえない。</p><p>No sound can be heard.</p><p>空気はどろりとしてた。液状になっている。</p><p>The air is thick and viscous, almost like a liquid.</p><p>聴き取れるのは、自らのソフトな心音だけだ。</p><p>The only thing that can be heard is the soft sound of one's own heartbeat.</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-32</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138894550</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 15 Nov 2023 20:49:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138894550/75d500bf83816e3757b751bd015496c5.mp3" length="3663478" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>183</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138894550/653c7ba6124d3243fd96dba727e7d275.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ３１]]></title><description><![CDATA[<p>世界はゆるい粥のようにどろどろとして骨格を持たず、捉えどころがない。それは脳内に記憶を形成することなく、窓の外を過ぎ去っていく。</p><p>父親でない男が母親の乳首をを吸っているという状況の意味あいが、もちろん一歳半の幼児に判断できるはずはない。それは明らかだ。だからもし天五のその記憶が真正なものであるとすれば、おそらく彼は何も判断せず、めにした情景をあるがまま網膜に焼き付けたのだろう。カメラの物体をただの光と影の混合物として、機械的にフィルムに記録するのと同じように。そして意識が成長するにつれて、その保留され固定された映像が少しずつ解析され、そこに意味性が付与されていったのだろう。でもそんなことが果たして現実に起こり得るのだろうか？乳幼児の脳にそんな映像を保存しておくことが可能なのだろうか？</p><p>あるいはそれはただのファイルの記憶なのだろうか？すべては彼の意識が後日、なんらかの目的なり企みを持って、勝手に拵え上げたものなのだろうか？記憶の捏造ーその可能性についても天五は十分に考慮した。そしておそらくそうではあるまいという結論に達した。拵えものであるにしては記憶はあまりにも鮮明であり、深い説得力を持っている。そこにある光や、匂いや、鼓動。それらの実在感は圧倒的で、まがいものとは思えない。そしてまた、その情景が実際に存在したと仮定する方が、いろんなものごとの説明がうまくついた。論理的にも、そして感情的にも。</p><p>時間にして１０秒ほどのその鮮明な映像は、前触れもなしにやってくる。予兆もなければ、猶予もない。ノックの音もない。電車に乗っているとき、黒板に数式を描いてるとき、食事をして（３２）いろとき、誰かと向かい合って話をしている時（例えば今回のように）、それは唐突に天五を訪れる。</p><p>世界はゆるい粥のようにどろどろとして骨格を持たず、捉えどころがない。それは脳内に記憶を形成することなく、窓の外を過ぎ去っていく。</p><p>The world is like loose porridge, thick and skeletal, elusive. It goes out the window without forming a memory in your brain.</p><p>父親でない男が母親の乳首をを吸っているという状況の意味あいが、もちろん一歳半の幼児に判断できるはずはない。それは明らかだ。</p><p>Of course, there is no way for a one-and-a-half-year-old child to be able to judge the significance of a situation where a man who is not his father is sucking his mother's nipples. That for sure is clear.</p><p>だからもし天五のその記憶が真正なものであるとすれば、おそらく彼は何も判断せず、めにした情景をあるがまま網膜に焼き付けたのだろう。カメラの物体をただの光と影の混合物として、機械的にフィルムに記録するのと同じように。</p><p>So, if Tengo's memories are genuine, he probably didn't have any judgments at the time and the scene was simply burned into his retinas. In the same way that a camera mechanically records an object on film as just a mixture of light and shadow. </p><p>そして意識が成長するにつれて、その保留され固定された映像が少しずつ解析され、そこに意味性が付与されていったのだろう。でもそんなことが果たして現実に起こり得るのだろうか？乳幼児の脳にそんな映像を保存しておくことが可能なのだろうか？</p><p>As his consciousness grew, the suspended and fixed images were analyzed little by little, and meaning was given to them. But could such a thing actually happen? Is it possible for infants to store such images in their brains?</p><p>あるいはそれはただのファイルの記憶なのだろうか？すべては彼の意識が後日、なんらかの目的なり企みを持って、勝手に拵え上げたものなのだろうか？記憶の捏造ーその可能性についても天五は十分に考慮した。</p><p>Or could it just be a fabricated memory? Could it all be something he concocted later on, for some purpose or scheme?  Tengo gave due consideration to the possibility of that he was fabricating memories.</p><p>そしておそらくそうではあるまいという結論に達した。拵えものであるにしては記憶はあまりにも鮮明であり、深い説得力を持っている。そこにある光や、匂いや、鼓動。それらの実在感は圧倒的で、まがいものとは思えない。そしてまた、その情景が実際に存在したと仮定する方が、いろんなものごとの説明がうまくついた。論理的にも、そして感情的にも。</p><p>And he reached the conclusion that this was not the case. For a fabrication, the memory is too vivid, too persuasive. The light, the smell, the heartbeat present in it. The sense of their reality is overwhelming, making them hard to dismiss as fakes. Moreover, the assumption that this scene actually existed provides a more fitting explanation for many things, both logically and emotionally.</p><p>時間にして１０秒ほどのその鮮明な映像は、前触れもなしにやってくる。予兆もなければ、猶予もない。ノックの音もない。電車に乗っているとき、黒板に数式を描いてるとき、食事をして（３２）いろとき、誰かと向かい合って話をしている時（例えば今回のように）、それは唐突に天五を訪れる。</p><p>This vivid memory, lasting about 10 seconds, comes without any warning. There's no premonition, no time to prepare, not even a knock. Whether he's on a train, writing equations on a blackboard, eating, or talking face-to-face with someone (like now, for instance), it suddenly visits Tengo.</p><p><strong>Important Vocab</strong></p><p>* 鮮明 (せんめい) - Vivid, clear</p><p>* 映像 (えいぞう) - Image, footage</p><p>* 予兆 (よちょう) - Omen, sign</p><p>* 猶予 (ゆうよ) - Grace period, postponement</p><p>* 数式 (すうしき) - Mathematical formula</p><p>* 唐突 (とうとつ) - Abrupt, sudden</p><p>* 訪れる (おとずれる) - To visit, to come</p><p>* 意識 (いしき) - Consciousness, awareness</p><p>* 解析 (かいせき) - Analysis</p><p>* 拵える (こしらえる) - To fabricate, to make up</p><p>* 説得力 (せっとくりょく) - Persuasiveness, convincing power</p><p>* 実在感 (じつざいかん) - Sense of reality</p><p>* 圧倒的 (あっとうてき) - Overwhelming</p><p>* 論理的 (ろんりてき) - Logical</p><p>* 感情的 (かんじょうてき) - Emotional</p><p>* 捏造 (ねつぞう) - Fabrication, falsification</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-29f</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138881242</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 15 Nov 2023 05:37:56 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138881242/7b9837cf5cb109feaff641f2c1c65ab9.mp3" length="3568915" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>178</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138881242/6846d1847a48da2fe89ae83c30d1a96f.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ 30 ]]></title><description><![CDATA[<p><strong>1Q84  第二章：天五</strong></p><p><strong>ちょっとした別のアイデア</strong></p><p>天五の最初の記憶は一歳半のときのものだ。彼の母親はブラウスを脱ぎ、白いスリップの肩紐ははずし、父親ではない男に乳首を吸わせていた。ベビーベッドには一人の赤ん坊がいて、それはおそらく天五だった。彼は自分を第三者として眺めている。あるいうはそれは彼の双子の兄弟なのだろうか？いや、そうじゃない。そこにいるのはたぶん一歳半の天五目者目だ。彼には直感的にそれがわかる。赤ん坊はめを閉じ、小さな寝息を立てて眠っていた。それが天五にとっての人生の最初の記憶だ。その十秒間ほどの情景が、鮮明に意識の壁に焼き付けられている。前もなく後ろもない。大きな洪水に見舞われた街の尖塔のようにその記憶はたたびとつ孤立し、濁った水面に頭を突き出している。</p><p>機会があるごとに天五は周りの人に尋ねてみた。思い出せる人生の最初の情景は何歳の頃のものですかと。多くの人にとって、それは4歳か5歳の時のものだった。早くても3歳だった。それより前という例は一つもない。子供が自分の周りにある情景を、ある程度論理性を有したものとして目撃し、認識できるようになるのは、少しなくとも3歳になってかららしい。それ（３１）より前の階段では、すべての情景は理解不能のカオスとして目に目いぬつる。</p><p>"天五の最初の記憶は一歳半のときのものだ。" - Ten'go's first memory dates back to when he was a year and a half old.</p><p>"彼の母親はブラウスを脱ぎ、白いスリップの肩紐ははずし、父親ではない男に乳首を吸わせていた。" - His mother removed her blouse, unfastened her white slip, and let a man who was not his father suck her nipples.</p><p>"ベビーベッドには一人の赤ん坊がいて、それはおそらく天五だった。" - There was a baby in the crib, probably Ten'go.</p><p>"彼は自分を第三者として眺めている。" - He is observing himself as a third person.</p><p>"あるいはそれは彼の双子の兄弟なのだろうか？" - Or could it be his twin brother?</p><p>"いや、そうじゃない。そこにいるのはたぶん一歳半の天五自身だ。" - No, that's not it. It's probably Ten'go himself at a year and a half.</p><p>"彼には直感的にそれがわかる。" - He intuitively understands this.</p><p>"赤ん坊は目を閉じ、小さな寝息を立てて眠っていた。" - The baby had its eyes closed and was sleeping with soft, small breaths.</p><p>"それが天五にとっての人生の最初の記憶だ。" - That is Ten'go's earliest memory of life.</p><p>"その十秒間ほどの情景が、鮮明に意識の壁に焼き付けられている。" - This scene, lasting about ten seconds, is vividly etched into his consciousness.</p><p>"前もなく後ろもない。" - There is no before or after.</p><p>"大きな洪水に見舞われた街の尖塔のようにその記憶はたたびとつ孤立し、濁った水面に頭を突き出している。" - Like a spire in a city hit by a massive flood, this memory stands alone, emerging from the murky waters.</p><p>"機会があるごとに天五は周りの人に尋ねてみた。思い出せる人生の最初の情景は何歳の頃のものですかと。" - Whenever the opportunity arose, Ten'go would ask people around him: "How old were you in your earliest life memory?"</p><p>"多くの人にとって、それは4歳か5歳の時のものだった。早くても3歳だった。" - For many, it was around four or five years old, at the earliest three.</p><p>"それより前という例は一つもない。" - There were no cases of memories from an earlier age.</p><p>子供が自分の周りにある情景を、ある程度論理性を有したものとして目撃し、認識できるようになるのは、少しなくとも3歳になってかららしい。それ（３１）より前の階段では、すべての情景は理解不能のカオスとして目に目いぬつる。</p><p>It appears that it is not until the age of at least 3 that children are able to witness and perceive the scenes around them as having some level of logic. On the stairs before that (31), the whole scene is an incomprehensible chaos.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-30</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138880324</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 15 Nov 2023 04:18:43 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138880324/700c49536405ab22b8266b27386d2055.mp3" length="2954515" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>148</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138880324/e6642deb31074680d743a04ce9df93aa.jpg"/></item><item><title><![CDATA[**「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ２９**]]></title><description><![CDATA[<p>ろくに前にも進めないし、かといって後ろにも下がれない。でも私はそうじゃない。私には済ませなくてはならない仕事がある。果たすべき使命がある。だから私は先に進ませてもらう。</p><p>青豆は最後に、そこにるみんなに向かって思い切り顔をしかめたかった。しかしなんとかそれを思いとどまった。そんな余計なことをしている余裕はない。一度顔を顰めると、元の表情を回復するのに手間がかかるのだ。</p><p>青豆は無言の観衆に背を向け、足の裏に鉄の無骨な冷たさを感じながら、緊急避難用の階段を慎重な足取りでふり始めた。四月を迎えたばかりの冷ややかな風が彼女の髪を揺らし、いびつなかたちの左側の耳をときおり向きだしにした。</p><p>"ろくに前にも進めないし、かといって後ろにも下がれない。" - They couldn't really move forward, nor could they go back.</p><p>"でも私はそうじゃない。" - But that's not the case with me.</p><p>"私には済ませなくてはならない仕事がある。" - I have a job that needs to be finished.</p><p>"果たすべき使命がある。" - I have a mission to fulfill.</p><p>"だから私は先に進ませてもらう。" - That's why I'll be going ahead.</p><p>"青豆は最後に、そこにるみんなに向かって思い切り顔をしかめたかった。" - Aomame wanted to grimace at everyone there, in the end.</p><p>"しかしなんとかそれを思いとどまった。" - But she somehow stopped herself.</p><p>"そんな余計なことをしている余裕はない。" - There was no time for such unnecessary things.</p><p>"一度顔を顰めると、元の表情を回復するのに手間がかかるのだ。" - Once she frowned, it took effort to return to her original expression.</p><p>"青豆は無言の観衆に背を向け、足の裏に鉄の無骨な冷たさを感じながら、緊急避難用の階段を慎重な足取りでふり始めた。" - Aomame turned her back on the silent audience, and with a careful tread, began to descend the emergency stairs, feeling the stark cold of the metal on the soles of her feet.</p><p>"四月を迎えたばかりの冷ややかな風が彼女の髪を揺らし、いびつなかたちの左側の耳をときおり向きだしにした。" - The chilly April wind tousled her hair, occasionally revealing her oddly shaped left ear.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-367</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138846730</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 13 Nov 2023 23:44:06 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138846730/067d26dd8683a268b77356819b9675fc.mp3" length="1582562" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>79</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138846730/6a9eaa95958a805d09584861deb1fe96.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ２８]]></title><description><![CDATA[<p>サングラスのブリッジを奥に押した。非常階段は目の前にある。灰色に塗装された鉄の階段だ。簡素で、事務的で、機能性だけが追求された階段。ストキングだけの素足に、タイトなミニスカートを履いた女性がのぼり降りすることを念頭に置いてスーツをデザインしてはいない。大型トラックが反対車線を取り過ぎ、階段をぶるぶると揺らせた。風が鉄骨の隙間を音を立てて吐き抜けた。しかしとにかく階段はそこにあった。あとは地上に降りていくだけだ。</p><p>青豆は最後に後ろを振り返す、講演を終えて演壇に立ったまま、聴衆からの質問を持ち受ける人のような姿勢で、路上に隙間なくなんだ自動車を左から右に、そして右から左に見渡した。自動車の列はさっきから全く前身いない。人々はそこに足と召され、他にすることもないまま、彼女の一挙一働を見守っていた。この女はいったい何をしようとしているのだろう、と彼らはいぶかっていた。関心と無関心が、羨ましさと軽侮がは入り交じった視線が、鉄柵の向こう側に降りた青豆の上にちゅうがれていた。彼らの感情は一つの側に転ぶことができぬまま、不安定な秤のようにふらふらと揺れていた。重い沈黙があたりに垂れ込めていた。手を上げて質問するものもいないかった。（質問されてもももちろん青豆には答えるつもりはなかったが）。人々は永遠に訪れることのないきっかけを、ただ無言のうちに待ち受けていた。青豆は軽く顎を引き、下唇を噛み、濃い緑色のサングラスの奥から彼らを人とおり品定めした。</p><p>私が誰ななのか、これからどこに行って何をしようとしているのか、きっと想像もつかないでしょうね。青豆は唇を動かさずにそう語りかけた。あなたたちはそこに縛りつけられたっきり、どこ（２９）にも行けない。</p><p>"サングラスのブリッジを奥に押した。" - She pushed back the bridge of her sunglasses.</p><p>"非常階段は目の前にある。" - The emergency stairs were right in front of her.</p><p>"灰色に塗装された鉄の階段だ。" - They were iron stairs painted gray.</p><p>"簡素で、事務的で、機能性だけが追求された階段。" - Simple, utilitarian, stairs designed purely for function.</p><p>"ストキングだけの素足に、タイトなミニスカートを履いた女性がのぼり降りすることを念頭に置いてスーツをデザインしてはいない。" - They weren't designed with the idea that a woman in stockings and a tight miniskirt would be walking up and down them.</p><p>"大型トラックが反対車線を取り過ぎ、階段をぶるぶると揺らせた。" - Large trucks passing by on the opposite lane shook the stairs violently.</p><p>"風が鉄骨の隙間を音を立てて吐き抜けた。" - The wind whistled through the gaps in the steel framework.</p><p>"しかしとにかく階段はそこにあった。" - But anyway, the stairs were there.</p><p>"あとは地上に降りていくだけだ。" - All that was left was to go down to the ground.</p><p>"青豆は最後に後ろを振り返す、講演を終えて演壇に立ったまま、聴衆からの質問を持ち受ける人のような姿勢で、路上に隙間なくなんだ自動車を左から右に、そして右から左に見渡した。" - Aomame turned around for one last look, surveying the tightly packed cars from left to right and right to left, in the posture of a lecturer standing at the podium, ready to take questions from the audience.</p><p>"自動車の列はさっきから全く前身いない。" - The line of cars hadn't moved forward at all since earlier.</p><p>"人々はそこに足と召され、他にすることもないまま、彼女の一挙一働を見守っていた。" - People were stuck there with nothing else to do, watching her every move.</p><p>"この女はいったい何をしようとしているのだろう、と彼らはいぶかっていた。" - They wondered what on earth this woman was trying to do.</p><p>"関心と無関心が、羨ましさと軽侮がは入り交じった視線が、鉄柵の向こう側に降りた青豆の上にちゅうがれていた。" - Gazes mixed with interest and disinterest, envy and scorn, were fixed on Aomame who had climbed over the iron fence.</p><p>"彼らの感情は一つの側に転ぶことができぬまま、不安定な秤のようにふらふらと揺れていた。" - Their emotions swayed uncertainly, like an unsteady scale, unable to settle on one side.</p><p>"重い沈黙があたりに垂れ込めていた。" - A heavy silence hung in the air.</p><p>"手を上げて質問するものもいないかった。（質問されてもももちろん青豆には答えるつもりはなかったが）。" - No one raised their hand to ask a question. (Not that Aomame intended to answer if they did.)</p><p>"人々は永遠に訪れることのないきっかけを、ただ無言のうちに待ち受けていた。" - People were silently waiting for a moment that would never come.</p><p>"青豆は軽く顎を引き、下唇を噛み、濃い緑色のサングラスの奥から彼らを人とおり品定めした。" - Aomame slightly tucked her chin, bit her lower lip, and appraised them from behind her dark green sunglasses.</p><p>"私が誰なのか、これからどこに行って何をしようとしているのか、きっと想像もつかないでしょうね。" - "You surely can't imagine who I am, where I'm going, or what I'm about to do," Aomame said without moving her lips.</p><p>"青豆は唇を動かさずにそう語りかけた。" - Aomame spoke thus without moving her lips.</p><p>"あなたたちはそこに縛りつけられたっきり、どこにも行けない。" - "You are all tied up there, unable to go anywhere."</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-4ae</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138846260</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 13 Nov 2023 23:28:01 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138846260/fc45c8502632d61fa099f958e9e077ce.mp3" length="3789908" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>189</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138846260/722433211c61dc449ecb4565ff486f89.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ２７]]></title><description><![CDATA[<p>ショルダーバッグの中に突っ込んだ。素足で歩けばストッキングは多分ダメになるだろう。でもそんなものはどこかの店で買えばいい。</p><p>人々は彼女がハイヒールを脱ぎ、それからコートを脱ぐ様子を無言のまま見守っていた。すぐ前に止まっている黒いヨタ・セリカの開いた窓から、マイクル・ジャックソンの甲高い声が背景音楽として流れてきた。「ビリー・ジーン」。ストリップ・ショーのステージにでも立っているみたい、と彼女は思った。いいわよ。みたいだけ見ればいい。渋滞に巻き込まれてきっと退屈しているんでしょう。でもね、みんなさん、これ以上は脱がないわよ。今日のところはハイヒールとコートだけ。お気の毒さま。</p><p>青豆はショルダーバッグ・リヤルサルーンが落ちないように襷掛けにした。さっきままで乗っていた真新しい黒のトヨタ・クラウン・ロイヤルサルーンが、ずっと向こうに見えた。午後の太陽の光を受けて、フロントグラスがミラーグラスのように眩しく光っていた。運転手の顔までは見えない。しかし彼はこちらを見ているはずだ。</p><p><strong>見かけただまされないように、現実というのは常に一つきりです。</strong></p><p>青豆は大きく息を吸い込み、大きく息をはいた。そして「ビリー・ジーン」のメロディーを耳で追いながら鉄柵を乗り越えた。ミニスカートが腰のあたりまくれあがった。構うものか、と彼女は思った。見たければ勝手に見ればいい。スカートの中の何を見たところで、私という人間が見通せるわけではないのだ。そしてほっそりとしてした美しい両脚は、青豆が自分の身体の中で一番誇らしく思っている部分だった。</p><p>鉄柵の向こう側に降りると、青豆はスカートの裾をなおし、手の誇りを払い、再びコートを（２８）着て、ショルダーバッグを肩にかけた。</p><p>* 「ショルダーバッグの中に突っ込んだ。」 - "She stuffed them into her shoulder bag."</p><p>* 「素足で歩けばストッキングは多分ダメになるだろう。でもそんなものはどこかの店で買えばいい。」 - "Walking barefoot would probably ruin the stockings, but she could just buy another pair at some store."</p><p>* 「人々は彼女がハイヒールを脱ぎ、それからコートを脱ぐ様子を無言のまま見守っていた。」 - "The onlookers watched silently as she took off her high heels, then her coat."</p><p>* 「すぐ前に止まっている黒いヨタ・セリカの開いた窓から、マイクル・ジャックソンの甲高い声が背景音楽として流れてきた。「ビリー・ジーン」。」 - "The high-pitched voice of Michael Jackson singing 'Billie Jean' was coming from the open window of a stopped black Toyota Celica, serving as background music."</p><p>* 「ストリップ・ショーのステージにでも立っているみたい、と彼女は思った。いいわよ。みんなだけ見ればいい。渋滞に巻き込まれてきっと退屈しているんでしょう。でもね、みんなさん、これ以上は脱がないわよ。今日のところはハイヒールとコートだけ。お気の毒さま。」 - "She thought it was like she was on a stage at a strip show. Fine. Let them look. They must be bored, caught in a traffic jam. But hey, everyone, I'm not undressing any further. Just the high heels and coat for today. Too bad for you."</p><p>* 「青豆はショルダーバッグ・リヤルサルーンが、ずっと向こうに見えた。午後の太陽の光を受けて、フロントグラスがミラーグラスのように眩しく光っていた。運転手の顔までは見えない。しかし彼はこちらを見ているはずだ。」 - "From a distance, she could see the shiny glint of the sun on the windshield of the Toyota Crown Royal Saloon, gleaming like a mirror glass. She couldn't see the driver's face, but he must be watching this way."</p><p>* 「見かけだまされないように、現実というのは常に一つきりです。」 - "Don't be fooled by appearances, there is only one reality."</p><p>* 「青豆は大きく息を吸い込み、大きく息をはいた。そして「ビリー・ジーン」のメロディーを耳で追いながら鉄柵を乗り越えた。ミニスカートが腰のあたりまくれあがった。構うものか、と彼女は思った。見たければ勝手に見ればいい。スカートの中の何を見たところで、私という人間が見通せるわけではないのだ。」 - "Aomame took a deep breath in and then out. She climbed over the iron fence while following the melody of 'Billie Jean' with her ears. Her miniskirt rode up around her waist. She didn't care. Let them look if they wanted to. Whatever they saw under her skirt wouldn't give them insight into who she was as a person."</p><p>* 「そしてほっそりとしてした美しい両脚は、青豆が自分の身体の中で一番誇らしく思っている部分だった。」 - "And her slender, beautiful legs were the part of her body she was most proud of."</p><p>* 鉄柵の向こう側に降りると、青豆はスカートの裾をなおし、手の誇りを払い、再びコートを（２８）着て、ショルダーバッグを肩にかけた。After climbing over the iron fence, Aomame straightened the hem of her skirt, dusted off her hands, put her coat back on, and slung her shoulder bag over her shoulder.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-d64</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138823992</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 13 Nov 2023 06:29:34 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138823992/c7d68619a3e2b4d9dc848eb25c058466.mp3" length="3211035" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>161</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138823992/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ２６ ]]></title><description><![CDATA[<p>おおかたの人は青豆の顔立ちをうまく把握できなかった。一旦目を離すともう、彼女がどんな顔をしていたのか描写することができない。どちらかといえば個性的な声であるはずなのに、細部の特徴がどうしてか頭に残らない。そういう意味では彼女は、巧妙に擬態する昆虫に似ていた。色や方らを変えて背景の中に潜り込んでしまうこと、できるだけ目立たないこと、簡単に記憶されないこと、それこそが間さに青豆の求めいることだった。小さな子供の頃から彼女はそのようにして自分の身を護ってきたのだ。</p><p>ところが何かがあって顔を顰めると、青豆のそんなクールな顔立ちは、劇的なまでに一変した。顔の筋肉が思い思いの方向い力強くひきつり、造作の左右のいびつさが極端なまでに強調され、あちこちに深いしわが寄り、目が素早く奥にひっこみ、鼻と口が暴力的に歪み、顎がよじれ、唇がまくれ上がって白い大きな歯が剥き出したなった。そしてまるで止めていた紐が切れて仮面がはがれ落ちたみたいに、彼女はあっという間に全くの別人になった。それを目にした相手は、そのすさまじい変容ぶりに肝を潰した。それは大きなる無名性から息を呑む深淵への、驚くべき跳躍だった。だから彼女は知らない人の前では、決して顔をしか目ないように心がけていた。彼女が顔を歪めるのは、自分一人のときか、あるいはきに入らない男をおどず時に限られていた。</p><p>緊急用駐車スペースに着くと、青豆はたち止まってあたりを見まわし、非常階段を探した。それはすぐに見つかった。運転手は言ったように、階段の入り口には腰より少し上くらいの高さの鉄柵があり、扉には鍵がかかっていた。タイトなミニスカートを履いてその鉄柵を乗り越えるのはいささか面倒だが、人目さえ木にし投げれば特に難しいことでもない。彼女は迷わずハイビールを脱ぎ、ショルダーバッグの中に突っ込んだ。</p><p>* 「おおかたの人は青豆の顔立ちをうまく把握できなかった。」 "Most people couldn't quite grasp Aomame's facial features."</p><p>* 「一旦目を離すともう、彼女がどんな顔をしていたのか描写することができない。」 "Once they looked away, they would no longer be able to describe what her face looked like."</p><p>* 「どちらかといえば個性的な声であるはずなのに、細部の特徴がどうしてか頭に残らない。」 "Although one would expect her to have a distinctive voice, for some reason, the details of her features didn't stick in one's mind."</p><p>* 「そういう意味では彼女は、巧妙に擬態する昆虫に似ていた。」 "In that sense, she was like an insect adept at camouflage."</p><p>* 「色や形を変えて背景の中に潜り込んでしまうこと、できるだけ目立たないこと、簡単に記憶されないこと、それこそが間柄に青豆の求めていることだった。」 "Changing color and shape to blend into the background, remaining as unobtrusive as possible, and not being easily remembered, those were the things Aomame sought in relationships."</p><p>* 「小さな子供の頃から彼女はそのようにして自分の身を護ってきたのだ。」 "Since she was a small child, she had protected herself in this way."</p><p>* 「ところが何かがあって顔を顰めると、青豆のそんなクールな顔立ちは、劇的なまでに一変した。」 "However, when something happened to make her frown, Aomame's cool expression would dramatically transform."</p><p>* 「顔の筋肉が思い思いの方向に力強くひきつり、造作の左右のいびつさが極端なまでに強調され、あちこちに深いしわが寄り、目が素早く奥にひっこみ、鼻と口が暴力的に歪み、顎がよじれ、唇がまくれ上がって白い大きな歯が剥き出しになった。」 "Her facial muscles would twitch powerfully in various directions, emphasizing the asymmetry of her features to an extreme degree, wrinkles would form here and there, her eyes would quickly recede, her nose and mouth would twist violently, her chin would contort, and her lips would curl up to reveal her large white teeth."</p><p>* 「そしてまるで止めていた紐が切れて仮面がはがれ落ちたみたいに、彼女はあっという間に全くの別人になった。」 "And just like a string being cut loose to drop a mask, she would instantly become a completely different person."</p><p>* 「それを目にした相手は、そのすさまじい変容ぶりに肝を潰すことになる。」 "Whoever witnessed this would be shocked by her tremendous transformation."</p><p>* 「それは大きなる無名性から息を呑む深淵への、驚くべき跳躍だった。」 "It was an astonishing leap from great anonymity to a breathtaking abyss."</p><p>* 「だから彼女は知らない人の前では、決して顔をしかめないように心がけていた。」 "That's why she made sure never to frown in front of strangers."</p><p>* 「彼女が顔を歪めるのは、自分一人のときか、あるいは気に入らない男を脅す時に限られていた。」 "She only distorted her face when she was alone or when she needed to intimidate a man she didn't like."</p><p>* 「緊急用駐車スペースに着くと、青豆はたち止まってあたりを見まわし、非常階段を探した。」 "Upon reaching the emergency parking space, Aomame stopped to look around and search for the emergency stairs."</p><p>* 「それはすぐに見つかった。運転手は言ったように、階段の入り口には腰より少し上くらいの高さの鉄柵があり、扉には鍵がかかっていた。」 "She found them immediately. As the driver had said, there was an iron fence about higher than waist-level at the entrance to the stairs, and the door was locked."</p><p>* 「タイトなミニスカートを履いてその鉄柵を乗り越えるのはいささか面倒だが、人目さえ気にしなければ特に難しいことでもない。」 "It was a bit troublesome to climb over the fence in a tight miniskirt, but it wasn't particularly difficult if one didn't mind being seen."</p><p>* 「彼女は迷わずハイヒールを脱ぎ、ショルダーバッグの中に突っ込んだ。」 "Without hesitation, she took off her high heels and stuffed them into her shoulder bag."</p><p></p><p><strong>Hard Vocab on this Page:</strong></p><p>* 把握 (はあく) - Grasp, understanding</p><p>* 描写 (びょうしゃ) - Description</p><p>* 個性的 (こせいてき) - Characteristic, unique</p><p>* 細部 (さいぶ) - Details</p><p>* 擬態 (ぎたい) - Mimicry, camouflage</p><p>* 潜り込む (もぐりこむ) - To sneak into</p><p>* 目立たない (めだたない) - Inconspicuous, not standing out</p><p>* 護る (まもる) - To protect</p><p>* 顰める (しかめる) - To frown</p><p>* 劇的 (げきてき) - Dramatic</p><p>* 造作 (ぞうさ) - Facial features</p><p>* 強調 (きょうちょう) - Emphasis</p><p>* 素早く (すばやく) - Quickly</p><p>* 歪み (ゆがみ) - Distortion</p><p>* 顎 (あご) - Chin</p><p>* よじれる - To be twisted</p><p>* 剥き出す (むきだす) - To expose, to bare</p><p>* すさまじい - Terrific, tremendous</p><p>* 変容 (へんよう) - Transformation, change</p><p>* 肝を潰す (きもをつぶす) - To be frightened, to be shocked</p><p>* 深淵 (しんえん) - Abyss, profound depth</p><p>* 驚くべき (おどろくべき) - Amazing, astonishing</p><p>* 跳躍 (ちょうやく) - Leap, jump</p><p>* しかめっ面 (しかめっつら) - Scowl, frown</p><p>* おどす - To threaten, to intimidate</p><p>* 緊急用 (きんきゅうよう) - Emergency</p><p>* 非常階段 (ひじょうかいだん) - Emergency stairs</p><p>* 鉄柵 (てっさく) - Iron fence</p><p>* 鍵がかかる (かぎがかかる) - To be locked</p><p>* タイトな - Tight (clothing)</p><p>* ミニスカート - Miniskirt</p><p>* 人目 (ひとめ) - Public gaze, attention</p><p>* 特に (とくに) - Especially, particularly</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-0dc</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138808323</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sun, 12 Nov 2023 21:59:13 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138808323/b064b12c5b613fedf5ae6e4bbd217c86.mp3" length="3746545" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>187</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138808323/bce03a8b0180bb58f417942f681dd19f.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ 25]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>青豆は顎を引いてまっすぐ前方を見据え、、背筋を伸ばし、人々の視線を肌に感じながら、誰かな足取りで歩いていった。シャルル・ジョルダンの栗色のヒールが路上に乾いた音を立て、風がコートの裾を揺ららせた。既に４月に入っていたが、風はまだ冷たく、荒々しの予感を含んでいた。彼女はジュンコ・シマダのグリーンの薄いウールのスーツの上に、ベージュのスプリング・コートを着て、黒い革のショルダーバックをかけていた。肩までの髪はきれいにカットされ、よく手入れている。 装身具に類するものは一切つけていない。身長は一六八サンチ、贅肉はほとんど人かけらもなく、全ての筋肉は蓮入りに鍛え上げられているが、それはコートの上からはわからない。</p><p>正面から仔細に顔を観察すれば、左右で耳の方らと大きさが空に異なっていることがわかるはずだ。左の耳のお方が右の耳よりずっと大きくて、形が歪なのだ。しかしそんなことにはまず誰も気が付かない。耳は大体いつもかみのしたに隠されていたからだ。唇はまっすぐ一文字に閉じられ、何によらず簡単には馴染まない性格を示唆している。細い小さな鼻と、いくぶん突き出した骨と、広い頭と、長い直線的な眉も、その傾向にそれぞれ一票を投じている。しかしおむね整った卵形の顔立ちである。好みはあるにせよ、いちおう美人といってかまわないだろう。問題は、顔の表性が極端に乏しいところにあった。硬く閉じられた唇は、よほどの必要がなければ微笑めみひとつ浮かべなかった。その両目は優勝な甲板監視員のように、怠りな冷やや蚊だった。おかげで、彼女の顔が人々に鮮やかな印象を与えることはまずなかった。多くの場合人々の注意や関心を惹きつけるのは、静止した顔立ちの善し悪しよりは、むしろ表情の動きほうの自然さや優雅さなのだ。</p><p>* 青豆は顎を引いてまっすぐ前方を見据え、- Aomame tucked her chin in and stared straight ahead,</p><p>* 背筋を伸ばし、人々の視線を肌に感じながら、誰かな足取りで歩いていった。- straightening her back and feeling the gaze of the people on her skin, she walked with a determined stride.</p><p>* シャルル・ジョルダンの栗色のヒールが路上に乾いた音を立て、- Her Charles Jourdan chestnut heels clicked on the road,</p><p>* 風がコートの裾を揺ららせた。- and the wind fluttered the hem of her coat.</p><p>* 既に４月に入っていたが、風はまだ冷たく、荒々しの予感を含んでいた。- Though it was already April, the wind was still cold and carried the hint of a wildness.</p><p>* 彼女はジュンコ・シマダのグリーンの薄いウールのスーツの上に、ベージュのスプリング・コートを着て、黒い革のショルダーバックをかけていた。- She was wearing a light green wool suit by Junko Shimada, over which she donned a beige spring coat, and slung a black leather shoulder bag.</p><p>* 肩までの髪はきれいにカットされ、よく手入れしている。- Her shoulder-length hair was neatly cut and well-maintained.</p><p>* 装身具に類するものは一切つけていない。- She wore no kind of jewelry.</p><p>* 身長は一六八サンチ、贅肉はほとんど人かけらもなく、全ての筋肉は蓮入りに鍛え上げられているが、それはコートの上からはわからない。- She was 168 cm tall, had almost no body fat, and every muscle was honed to perfection, though this was not apparent over her coat.</p><p>* 正面から仔細に顔を観察すれば、左右で耳の方らと大きさが空に異なっていることがわかるはずだ。- Upon close observation from the front, one should notice that her ears were uneven in size and shape.</p><p>* 左の耳のお方が右の耳よりずっと大きくて、形が歪なのだ。- The left ear was much larger and misshapen compared to the right.</p><p>* しかしそんなことにはまず誰も気が付かない。- However, such details were generally unnoticed by others.</p><p>* 耳は大体いつもかみのしたに隠されていたからだ。- Because the ears were usually hidden under her hair.</p><p>* 唇はまっすぐ一文字に閉じられ、何によらず簡単には馴染まない性格を示唆している。- Her lips were closed in a straight line, suggesting a character not easily accustomed to anything.</p><p>* 細い小さな鼻と、いくぶん突き出した骨と、広い頭と、長い直線的な眉も、その傾向にそれぞれ一票を投じている。- Her slim small nose, slightly protruding bones, broad forehead, and long straight brows each added to this impression.</p><p>* しかしおむね整った卵形の顔立ちである。- But overall, she had a well-proportioned oval face.</p><p>* 好みはあるにせよ、いちおう美人といってかまわないだろう。- Preferences aside, it wouldn't be wrong to call her a beauty.</p><p>* 問題は、顔の表性が極端に乏しいところにあった。- The problem was that her facial expressions were extremely sparse.</p><p>* 硬く閉じられた唇は、よほどの必要がなければ微笑めみひとつ浮かべなかった。- Her tightly closed lips seldom broke into a smile unless there was a good reason.</p><p>* その両目は優勝な甲板監視員のように、怠りな冷やや蚊だった。- Her eyes were watchful and cool, like those of a vigilant deck officer.</p><p>* おかげで、彼女の顔が人々に鮮やかな印象を与えることはまずなかった。- Thanks to this, her face seldom made a vivid impression on people.</p><p>* 多くの場合人々の注意や関心を惹きつけるのは、静止した顔立ちの善し悪しよりは、むしろ表情の動きほうの自然さや優雅さなのだ。- In most cases, what attracts people's attention and interest is not the quality of a still face, but rather the naturalness and elegance of its expressions.</p><p>Vocab of Note:</p><p>* 顎 (あご) - Chin</p><p>* 背筋 (せすじ) - Spine, back muscles</p><p>* 栗色 (くりいろ) - Chestnut color</p><p>* 薄い (うすい) - Thin or light (in terms of fabric)</p><p>* スプリング・コート - Spring coat (the term "spring" is English, but "coat" is used in a Japanese context)</p><p>* 装身具 (そうしんぐ) - Jewelry or personal adornment</p><p>* 贅肉 (ぜいにく) - Excess fat</p><p>* 鍛え上げる (きたえあげる) - To train or forge (muscles)</p><p>* 仔細 (しさい) - Close observation, detail</p><p>* 歪 (いびつ) - Distorted, misshapen</p><p>* 馴染む (なじむ) - To become accustomed to, to fit in</p><p>* 投じる (とうじる) - To cast (a vote), to throw (one's support)</p><p>* 卵形 (らんけい) - Oval-shaped</p><p>* 美人 (びじん) - Beautiful person/woman</p><p>* 表性 (ひょうせい) - Expressiveness, facial expression</p><p>* 硬く (かたく) - Firmly, hard</p><p>* 微笑む (ほほえむ) - To smile</p><p>* 優勝 (ゆうしょう) - Championship, superiority</p><p>* 甲板 (かんぱん) - Deck (of a ship)</p><p>* 監視員 (かんしいん) - Watchman, monitor</p><p>* 怠りなく (おこたりなく) - Diligently, without neglect</p><p>* 冷ややか (ひややか) - Cool, cold-hearted</p><p>* 鮮やか (あざやか) - Vivid, bright</p><p>* 善し悪し (よしあし) - Good and bad, pros and cons</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-25</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138793555</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 11 Nov 2023 23:41:18 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138793555/943493a405ed2ef9063c059fcaf7026e.mp3" length="3590333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>179</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138793555/e228271154832b7af4f9870db6f4d2c8.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ２4]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>「ヤナーチェック」</p><p>「ヤナーチェック」と運転手は反復した。大事な合い言葉を暗記するみたいに。それからレバーを引いて後部の自動ドアを開けた。「お気をつくて。約束の時間に間に合うといいんですが」</p><p>青豆は革の大振りなショルダーバッグを手に車を降りた。車を降りるときにもまだ、ラジオの拍手は鳴り止まず続いていた。彼女は10メータルばかり前方にある緊急避難用スペースに向けて、高速道路の端を注意深く歩いた。反対行きの車線を大型トラックが通り過ぎるたびに、高いビールのしたで路面がゆらゆらと揺れた。それ揺れというよりほうねりにに近い。荒波の上に浮かんだ航空母艦の甲板を歩いているようだ。</p><p>赤いスズキ・アルトに乗った小さな女の子が、助手席の窓から顔を突き出し、ぽかんと口を開けて青豆を眺めていた。それから振り向いて母親に「ねえねえあの女の人、何しているの？どこにいくの？」と尋ねた。「私も外に出て歩きたい。ねえ、お母さん、私も外に出たい。ねえ、お母さん」と大きな声で執拗に要求した。母親ただ黙って首を振った。それから攻めるような視線を青豆にちらりと送った。しかしそれがあたりで発せられた唯一の声であり、目についた唯一の反応だった。他のドライバーたちはただ煙草をふかせ、眉を軽くひそめ、彼女が側壁と車のあいだを迷いのない足取りで歩いていく姿を、眩しいものを見るような目で追っていた。彼らは一時的に判断を保留しているようだった。たとえ車が動いてないにせよ、首都高速道路の路上を人が歩くのは日常的な出来事とは言えない。それを現実の光景として知覚し受け入れるまでにいくらか時間がかかる。歩いているのがミニスカートにハイヒールという格好の若い女性であれば、それはなおされだ。</p><p>"ヤナーチェック" - "Janáček"</p><p>運転手は反復した。- "The driver repeated."</p><p>大事な合い言葉を暗記するみたいに。- "As if memorizing an important password."</p><p>それからレバーを引いて後部の自動ドアを開けた。- "Then he pulled a lever and opened the automatic door at the back."</p><p>「お気をつくて。約束の時間に間に合うといいんですが」 - "Take care. I hope you make it on time for your appointment."</p><p>青豆は革の大振りなショルダーバッグを手に車を降りた。 - "Aomame held her large leather shoulder bag and got out of the car."</p><p>車を降りるときにもまだ、ラジオの拍手は鳴り止まず続いていた。 - "Even as she got out, the sound of applause on the radio continued without stopping."</p><p>彼女は10メータルばかり前方にある緊急避難用スペースに向けて、高速道路の端を注意深く歩いた。 - "She walked carefully towards the emergency evacuation space about 10 meters ahead along the edge of the expressway."</p><p>反対行きの車線を大型トラックが通り過ぎるたびに、高いビールのしたで路面がゆらゆらと揺れた。 - "Each time a large truck passed by on the opposite lane, the road surface swayed under the high buildings."</p><p>それ揺れというよりほうねりにに近い。 - "It was more like a wobble than a shake."</p><p>荒波の上に浮かんだ航空母艦の甲板を歩いているようだ。 - "It was like walking on the deck of an aircraft carrier floating on rough seas."</p><p>赤いスズキ・アルトに乗った小さな女の子が、助手席の窓から顔を突き出し、ぽかんと口を開けて青豆を眺めていた。 - "A little girl in a red Suzuki Alto stuck her face out of the passenger window, gaping and staring at Aomame."</p><p>それから振り向いて母親に「ねえねえあの女の人、何しているの？どこにいくの？」と尋ねた。 - "Then she turned to her mother and asked, 'Hey, what is that woman doing? Where is she going?'"</p><p>「私も外に出て歩きたい。ねえ、お母さん、私も外に出たい。ねえ、お母さん」と大きな声で執拗に要求した。 - "‘I want to go out and walk too. Hey, Mom, I want to go out too. Hey, Mom,' she demanded persistently in a loud voice."</p><p>母親ただ黙って首を振った。 - The mother just shook her head in silence.</p><p>それから攻めるような視線を青豆にちらりと送った。 - Then she shot a challenging glance at Aomame.</p><p>しかしそれがあたりで発せられた唯一の声であり、目についた唯一の反応だった。 - However, that was the only voice that was uttered there, and the only reaction that caught the eye.</p><p>他のドライバーたちはただ煙草をふかせ、眉を軽くひそめ、彼女が側壁と車のあいだを迷いのない足取りで歩いていく姿を、眩しいものを見るような目で追っていた。 - The other drivers just smoked their cigarettes, furrowed their brows slightly, and followed her with their eyes as she walked confidently between the side barrier and the cars, as if looking at something dazzling.</p><p>彼らは一時的に判断を保留しているようだった。 - They seemed to be temporarily withholding judgment.</p><p>たとえ車が動いてないにせよ、首都高速道路の路上を人が歩くのは日常的な出来事とは言えない。 - Even if the cars weren't moving, a person walking on the Metropolitan Expressway is not an everyday occurrence.</p><p>それを現実の光景として知覚し受け入れるまでにいくらか時間がかかる。 - It takes some time to perceive and accept it as a scene of reality.</p><p>歩いているのがミニスカートにハイヒールという格好の若い女性であれば、それはなおされだ。 - If the person walking is a young woman dressed in a miniskirt and high heels, it's even more of a sight.</p><p>Vocab of Interest:</p><p>* 合い言葉 (あいことば) - password, catchphrase</p><p>* 注意深く (ちゅういぶかく) - carefully</p><p>* 路面 (ろめん) - road surface</p><p>* 揺れ (ゆれ) - shaking, trembling</p><p>* 甲板 (かんぱん) - deck (as on a ship)</p><p>* 荒波 (あらなみ) - rough waves</p><p>* 航空母艦 (こうくうぼかん) - aircraft carrier</p><p>* 攻めるような視線 (せめるようなしせん) - challenging or scrutinizing gaze</p><p>* 発せられた (はっせられた) - was emitted, was made</p><p>* 執拗に (しつように) - persistently</p><p>* 眩しい (まぶしい) - dazzling, glaring</p><p>* 判断を保留 (はんだんをほりゅう) - suspension of judgment</p><p>* 日常的な出来事 (にちじょうてきなできごと) - everyday occurrence</p><p>* 知覚 (ちかく) - perception</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-4</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138761572</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Fri, 10 Nov 2023 17:23:25 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138761572/f07904c926e07b5eb267f506ffd1a171.mp3" length="3561598" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>178</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138761572/fcb976b899285bd6c423223c54cb12c7.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ２２]]></title><description><![CDATA[<p>十分前と全く同じ光景だ。この十分の間に、車は十メートルも進んではいないだろう。</p><p>青豆はひとしきり考えをめぐらせた。いろんな要素を、優先順位に従って頭の中で整理した。結論が出るまでに時間は掛からなかった。ヤネーチェックの音楽も、それに合わせるように最終楽章に入ろうとしていた。</p><p>青豆はショルダーバーグからコフりなレイバンのサングラスを出してかけた。そして財布から１０００円札を３枚取り出して運転手に渡した。</p><p>「ここで降ります。遅れるわけにはいかないから」と彼女は言った。</p><p>運転手は背いて、金を受け取った。「領収書は？」</p><p>「結構です。お釣りもいらない」</p><p>「それはどうも」と運転手は言った。「風は強そうですから、気をつけて下さい。足を滑らせたりしないように」</p><p>「きをつけます」と青豆は言った。</p><p>「それから」と運転手はルームミラー向かって言った。「一つ覚えておいていただきたいのですが、ものごとは見かけと違います」</p><p>物事は見かけと違う、と青豆は頭の中でその言葉を繰り返した。そして軽く眉をひそめた。</p><p>「それはどういうことがしら？」</p><p>運転手は言葉を選びながら言った。「つまりですね。言うなればこれから、普通ではないことをなさるわけです。そうですよね？真っ昼間に首都高速道路の日通用階段を降りるなんて、普通の（２３）人はまずやりません。特に女性はそんなことしません」</p><p>The scene was exactly the same as ten minutes ago. In that time, the car hadn't moved more than ten meters.</p><p>Aomame spent some time pondering. She sorted out various elements in her head according to priority. It didn't take long to come to a conclusion. The Janáček music was also about to enter its final movement, as if on cue.</p><p>Aomame took a pair of coughed-up Ray-Ban sunglasses out of her shoulder bag and put them on. She then took out three 1,000 yen bills from her wallet and handed them to the driver.</p><p>"I'll get off here. I can't afford to be late," she said. The driver turned around to accept the money. "Do you need a receipt?" "No, thank you. I don't need change either."</p><p>"Thank you," said the driver. "It looks windy out there, so be careful not to slip." </p><p>"I'll be careful," Aomame responded.</p><p>"Also," the driver said, looking into the rearview mirror. "I want you to remember one thing: things are not always what they seem." Aomame repeated the words in her head, things are not always what they seem, and she frowned slightly. "What do you mean by that?" Choosing his words carefully, the driver said, "Well, it means that you are about to do something out of the ordinary. Right? Normally, no one descends the Metropolitan Expressway's emergency stairs in broad daylight."</p><p>Interesting Vocabulary for JLPT N3 Level Learners:</p><p>* 光景 (こうけい): Scene, spectacle</p><p>* ひとしきり (ひとしきり): For a while, a bout</p><p>* 要素 (ようそ): Element</p><p>* 優先順位 (ゆうせんじゅんい): Priority</p><p>* 結論 (けつろん): Conclusion</p><p>* 最終楽章 (さいしゅうがくしょう): Final movement (in music)</p><p>* 領収書 (りょうしゅうしょ): Receipt</p><p>* お釣り (おつり): Change (money)</p><p>* 覚えておく (おぼえておく): To remember</p><p>* 風 (かぜ): Wind</p><p>* 滑る (すべる): To slip</p><p>* 見かけ (みかけ): Appearance</p><p>* 非通用 (ひつうよう): Emergency (used in context as emergency stairs)</p><p>* 真っ昼間 (まっぴるま): Broad daylight</p><p>* 階段 (かいだん): Stairs</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-b6e</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138688763</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 08 Nov 2023 18:55:10 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138688763/b665ee63c0c564db9027f9c9a811f513.mp3" length="3289402" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>164</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138688763/488697e5b3e8709a7df16a38af5c8037.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ２3 ]]></title><description><![CDATA[<p>「そうでしょうね」と青豆は言った。</p><p>「で、そう言うことをしますと、そのあとの日常の風景が、なんていうか、いつもとはちっとばかし違って見えてくるかもしれない。私にもそう言う経験はあります。でも見かけたに騙さないように、現実というのは常に一つきりです」</p><p>青豆は運転手の言ったことについて考えた。考えているうちにヤナーチェっくの音楽が終わり、聴衆が間髪を入れずに拍手を始めた。どこかのコンサートの録音を放送していたのだろう。長い熱心な拍手だった。ブラヴォーというかけ声も時折聞こえた。指揮者が微笑みを浮かべ、立ち上がった聴取に向かって何度も頭を上げている光景が目に浮かんだ。彼は顔を上げ、手を上げ、コンサートマスターと握手をし、後ろを向き、両手を上げてオークストラのメンバーを賞賛し、前を向いても一度深く頭を下げる。録音された拍手を長く聞いてると、そのうちに拍手に聞こえなくなる。終わりのない火星の砂嵐に耳を澄ませているみたいな気持ちになる。</p><p>「現実はいつだって一つしかありません」、書物の大事な一節にアンダーラインを引くように、運転手はゆっくりと繰り返した。</p><p>「もちろん」と青豆は言った。そのとおりだ。一つの物体は、一つの時間に、一つの場所にしかいられない。アインシュタインが証明した。現実とはどこまでも冷徹であり、どこまでも孤独なものだ。</p><p>青豆はカーステレオを指さした。「とても良い音だった」</p><p>運転手は肯いた。「作曲家の名前は何て言いましたっけ？」</p><p>Translation and Notes:</p><p>"Sure, that's true," said Aomame.</p><p>"And when you do such a thing, the everyday scenery afterwards might look, well, a little different than usual. I've had that experience myself. But don't be fooled by appearances; reality is always singular."</p><p>Aomame thought about what the driver had said. While she was thinking, the Janacek music ended, and the audience immediately began to applaud. It must have been a broadcast recording of a concert. The applause was long and enthusiastic. Shouts of "Bravo!" could be heard occasionally. She could visualize the conductor smiling, standing up to the audience, and nodding his head many times. He raised his face, lifted his hands, shook hands with the concertmaster, turned around, raised both hands to praise the orchestra members, and bowed deeply once more facing forward. Listening to the recorded applause for a long time, it began to sound like something other than applause. It felt like listening attentively to an endless Martian sandstorm.</p><p>"There is always only one reality," the driver repeated slowly, as if underlining an important passage in a book.</p><p>"Of course," Aomame agreed. That's exactly right. A single object can only be in one place at one time. Einstein proved that. Reality is always cold and always solitary.</p><p>Aomame pointed to the car stereo. "It had a very good sound."</p><p>The driver nodded. "What was the name of the composer again?"</p><p>Vocab of Note:</p><p>* 光景 (こうけい) - scene, spectacle</p><p>* 優先順位 (ゆうせんじゅんい) - priority order</p><p>* 結論 (けつろん) - conclusion</p><p>* 最終楽章 (さいしゅうがくしょう) - final movement</p><p>* コンサートマスター (こんさーとますたー) - concertmaster (first chair violinist in an orchestra)</p><p>* 賞賛 (しょうさん) - praise, admiration</p><p>* 火星 (かせい) - Mars</p><p>* 砂嵐 (すなあらし) - sandstorm</p><p>* 拍手 (はくしゅ) - applause</p><p>* 指揮者 (しきしゃ) - conductor</p><p>* 現実 (げんじつ) - reality</p><p>* 孤独 (こどく) - solitude, loneliness</p><p>* 冷徹 (れいとう) - cold-heartedness, cruelty</p><p>* 聴衆 (ちょうしゅう) - audience</p><p>* 録音 (ろくおん) - recording</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-3</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138706922</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 08 Nov 2023 18:43:39 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138706922/8e7bb4b2b1b1d085de1811118203b589.mp3" length="3108635" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>155</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138706922/e2a4e65af50d9522a4f00dc18a9bb08f.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ ２１ ]]></title><description><![CDATA[<p>「運転手さんはその階段を使ったことがあるの？」</p><p>返事はなかった。運転手はルームミラーの中で淡く微笑んだだけだ。いろんな意味に取れそうな笑みだった。</p><p>「あくまでお客さん次第です」、運転手は音楽に合わせて指先でハンドルをトントン軽く叩きながらそう言った。「ここに座って良い音で音楽を聴きながら、のんびりしてらしても、私としちゃちっともかまいません。いくらがんばってもどこにも行けないんですから、こうなったらお互い腹をくくるしかありません。しかしもし緊急の用件がおありなら、そう言う非常手段もなくはないってことです」</p><p>青豆は軽く顔をしかめ、腕時計に目をやり、それから顔を上げて周りの車を眺めた。右側には、うっすらと白くほこりを被った黒い三菱パジェロがいた。助手席に座った若い男は窓を開けて、退屈そうに煙草を吸っていた。髪が長く、日焼けして、えんじ色のウィンドブレーカーを着ている。荷物窓には使い込まれた汚ないサーフボードが何枚か積んであった。その前にはグレーのサーブ９００が停まっていた。ティントしたガラス窓はピタリと閉められ、どんな人間が乗っているのかは外からはうがえない。実にきれいにワックスがかけられている。そばに寄ったら車体に顔が映りそうなくらいだ。</p><p>青豆の乗ったタクシーの前には、リアバンパにへこみのある練馬ナンバーの赤いスズキ・アルトがいた。若い母新がハンドルを握っている。小さな子供は退屈して、シートの上に立って動き回っていた。母新はうんざりしたような顔で注意を与えていた。母新の口に動きがガラス越し（２２）に読みとれた。</p><p>"Have you ever used that staircase before?" Aomame asked.</p><p>There was no answer. The driver just smiled faintly in the rearview mirror. It was a smile that could be interpreted in many ways.</p><p>"It's entirely up to the customer," the driver said, tapping the steering wheel lightly with his fingertips in time with the music. "You can sit back and relax, listening to good music. It doesn't bother me in the slightest. No matter how hard you try, you can't go anywhere, so we might as well resign ourselves to the situation. However, if you have an urgent matter, it's not like there are no emergency measures."</p><p>Aomame frowned slightly, glanced at her wristwatch, and then looked up to survey the surrounding cars. On the right was a black Mitsubishi Pajero, dusted faintly white. A young man sitting in the passenger seat had the window down and was smoking a cigarette, looking bored. He had long, sun-tanned hair and was wearing a maroon windbreaker. There were several used and dirty surfboards stacked in the cargo window. In front of it was a gray Saab 900 parked. Its tinted windows were shut tight, making it impossible to see who was inside from the outside. The car was waxed so clean it seemed like one could see their reflection on its surface.</p><p>In front of Aomame's taxi was a red Suzuki Alto with a dented rear bumper and a Nerima license plate. A young mother was behind the wheel. A small child, bored, was standing and moving around on the seat. The mother gave a look of exasperation as she cautioned the child. The movement of the mother's mouth could be read through the glass.</p><p>Interesting Vocabulary:</p><p>* ルームミラー (るーむみらー): Rearview mirror</p><p>* 指先 (ゆびさき): Fingertips</p><p>* 腹をくくる (はらをくくる): To resign oneself to the situation</p><p>* 退屈 (たいくつ): Boredom</p><p>* 煙草 (たばこ): Cigarette</p><p>* 日焼け (ひやけ): Sun tan</p><p>* ウィンドブレーカー (うぃんどぶれーかー): Windbreaker</p><p>* サーフボード (さーふぼーど): Surfboard</p><p>* ティントしたガラス (てぃんとしたがらす): Tinted glass</p><p>* ワックスがかけられている (わっくすがかけられている): Waxed</p><p>* リアバンパー (りあばんぱー): Rear bumper</p><p>* ハンドルを握る (はんどるをにぎる): To grip the steering wheel</p><p>* ガラス越しに読みとれる (がらすごしによみとれる): To be able to read through the glass</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-172</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138670997</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Tue, 07 Nov 2023 16:41:48 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138670997/781cf6d8f112137370a1022315b7f4dd.mp3" length="3233502" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>162</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138670997/28b461757af98bccfdf475207791c7e8.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ 20]]></title><description><![CDATA[<p>非常用電話の入って黄色いボックスがあり、高速道路事務所に連絡することができる。</p><p>そのスペースには今のところ、車は一台も停まっていなかった。対向車線を隔てたビルの屋上に大きなエッソ石油の広告看板があった。にっこり笑った虎が給油ホースをてにしている。</p><p>「実はですね。地上に降りるための階段があそこにあります。火災とか大地震が起きた時に、ドライバーが車を捨ててそこから地上降りられるようになっているわけです。近くに東急線の訳があります。そいつに乗れば、あっという間に渋谷です」</p><p>「首都高に非常階段があるなんて知らなかった」と青豆は言った。</p><p>「一般にはほとんど知られてはいません」</p><p>「しかし緊急事態でもないのに、その階段を勝手に使ったりすると、問題になるんじゃないかしら？」</p><p>運転手は少しだけ間を置いた。「どうでしょうね。道路公団の細かい規則がどうなっているのか、私にもよくわかりません。しかし誰に迷惑をかけることでもなし、大目に見てもらえるのではないでしょうか。だいたいそんなところ、誰もいちいち見張っちゃいません。道路公団ってのはどこでも職員の数こそ多いけど、自裁に働いている人間がすこないことで名前なんです」</p><p>「どんな階段？」</p><p>「そうですね、火災用の非常階段に似ています。ほら、古いベイルの表側によくついているようなやつ。とくに危険はありません。高さはビルの３階分くらいありますが、普通に降りられます。いちおう入り口ところに柵がついていませうが、高いものじゃないし、そのきになればわけなく（２１）乗り越えられます。</p><p>There was a yellow box with an emergency phone in it, which could be used to contact the highway office.</p><p>At that space, no cars were parked at the moment. Across the opposing lane, there was a large Esso oil advertisement billboard on the roof of a building. A tiger with a beaming smile was holding a fuel hose in its hand.</p><p>"Actually, there is a staircase for descending to the ground level. It's there for when a fire or a major earthquake happens, allowing drivers to leave their cars and go down to the ground. There's a nearby Tokyu line station. You can get to Shibuya quickly if you take that."</p><p>"I didn't know the expressway had an emergency staircase," Aomame said.</p><p>"It's not well known among the general public."</p><p>"But isn't it a problem to use that staircase if it's not an emergency?"</p><p>The driver paused for a moment. "Well, I'm not sure about the fine rules of the road corporation. But it's not like it's troubling anyone, and they might overlook it. Generally, no one is keeping watch over such places. The road corporation is infamous for having many employees but few who actually work."</p><p>"What kind of staircase?"</p><p>"It's like the emergency staircases for fire. The kind that's often attached to the side of old buildings. It's not particularly dangerous. It's about the height of a three-story building, and you can normally descend it. There is a fence at the entrance, but it's not too high, and you could easily climb over it if you wanted to."</p><p>Interesting Vocabulary for JLPT N3 Level Learners:</p><p>* 非常用 (ひじょうよう): Emergency use</p><p>* 黄色いボックス (きいろいボックス): Yellow box</p><p>* 高速道路事務所 (こうそくどうろじむしょ): Highway office</p><p>* 対向車線 (たいこうしゃせん): Opposing lane</p><p>* 広告看板 (こうこくかんばん): Advertisement billboard</p><p>* 給油ホース (きゅうゆホース): Fuel hose</p><p>* 地上 (ちじょう): Ground level</p><p>* 火災 (かさい): Fire</p><p>* 大地震 (だいじしん): Major earthquake</p><p>* 東急線 (とうきゅうせん): Tokyu line (a railway line in Tokyo)</p><p>* 非常階段 (ひじょうかいだん): Emergency staircase</p><p>* 規則 (きそく): Rule</p><p>* 迷惑をかける (めいわくをかける): To cause trouble</p><p>* 大目に見る (おおめにみる): To overlook, to turn a blind eye</p><p>* 職員 (しょくいん): Employee, staff</p><p>* 実際に働いている (じっさいにはたらいている): Actually working</p><p>* 柵 (さく): Fence</p><p>* 乗り越える (のりこえる): To climb over</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-20</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138657988</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Tue, 07 Nov 2023 05:37:30 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138657988/98570bc904174db80dcdf89737379aa5.mp3" length="2974368" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>149</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138657988/4b502136178ccde3b00980824b7b38fe.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ １９]]></title><description><![CDATA[<p></p><p></p><p>青豆は砧の近くで近くでたくしーを拾い、用賀から首都高速道路３号線に乗った。最初のうち車の流れはスムーズだった。しかし３軒茶屋の手前から急に渋滞が始まり、やがてほとんどぴくりも動かなくなった。下り線は順調に流れている。上り線だけが悲劇的に渋滞している。午後の３時過ぎは通常であれば、三号線の上りが渋滞する時間帯ではない。だからこそ青豆は運転手に、首都高速に乗ってくれと指示したのだ。</p><p>「高速道路では時間料金は加算されません」と運転手はミラーに向かって言った。「だらか料金のことは心配しなくて良いです。でもお客さん、持ち合わせに遅くれると困るでしょう？」</p><p>「もちろん困るけど、でも手の打ちようもないんでしょう？」</p><p>運転手はミラーの中の青豆の顔をちらりと見た。彼は淡い色合いのサングラスをかけていた。</p><p>光の加減で、青豆の方からは実情がうかがえない</p><p>「あのですね、方法が全くないってわけじゃないんです。いささか強引な非常手段になりますが、ここから電車で渋谷まで行くことはできます」</p><p>「非常手段」</p><p>「あまりおおっぴらには言えない方法ですが」</p><p>青豆は何も言わず、目を細めたまま話の続きを待った。</p><p>「ほら、あの先に車を寄せるスペースがあるでしょう」と運転手は前方を指して言った。「エッソの大きさ看板が立っているあたりです」</p><p>青豆がめをこらすと２車線の道路の左側に、故障車を停めるためのスペースが設置されているのが見えた。首都高速道路には路肩がないから、ところどころにそういう緊急避難場所が設け（２０）られている。</p><p>Aomame picked up the taxi near Kinuta and took the Metropolitan Expressway No. 3 from Yoga. At first, the flow of traffic was smooth. But suddenly, just before Sangenjaya, the traffic jam began, and soon it hardly moved at all. The down line was flowing smoothly. Only the up line was tragically congested. Normally, after three o'clock in the afternoon it is not a time when Line No. 3 gets jammed. That's why Aomame had instructed the driver to take the expressway.</p><p>"The expressway doesn't charge by time," the driver said, looking in the mirror. "So you don't need to worry about the fare. But, if you're late for your appointment, it would be a problem, wouldn't it?"</p><p>"Of course it would be a problem, but there's nothing we can do, right?"</p><p>The driver glanced at Aomame's face in the mirror. He was wearing light-colored sunglasses.</p><p>Because of the way the light fell, Aomame couldn't make out the real situation.</p><p>"You know, it's not that there is no way at all. It would be a bit of a forceful emergency measure, but you can take the train to Shibuya from here."</p><p>"An emergency measure?"</p><p>"It's a method I can't speak of too openly."</p><p>Without saying anything, Aomame narrowed her eyes and waited for him to continue.</p><p>"Look, there's a space up ahead where cars can pull over," the driver pointed ahead. "It's around where the large Esso sign is."</p><p>Aomame strained her eyes and saw that on the left side of the two-lane road, there was a space set up for broken-down vehicles. The Metropolitan Expressway has no shoulders, so such emergency refuge areas are set up here and there.</p><p>Interesting Vocabulary:</p><p>- 砧 (きぬた): Kinuta (place name)</p><p>- 首都高速道路 (しゅとこうそくどうろ): Metropolitan Expressway</p><p>- 渋滞 (じゅうたい): Traffic jam</p><p>- 故障車 (こしょうしゃ): Broken-down car</p><p>- 看板 (かんばん): Signboard</p><p>- 緊急避難場所 (きんきゅうひなんばしょ): Emergency refuge area</p><p>- 加算 (かさん): Addition, charge</p><p>- 指示 (しじ): Instruction, directive</p><p>- 通常 (つうじょう): Normally, usually</p><p>- 時間帯 (じかんたい): Time zone, period</p><p>- 方法 (ほうほう): Method, way</p><p>- 強引 (ごういん): Forceful, pushy</p><p>- 非常手段 (ひじょうしゅだん): Emergency measure</p><p>- 路肩 (ろけん): Road shoulder</p><p>- 設ける (もうける): To establish, to provide</p><p>- 加減 (かげん): Adjustment, degree</p><p>- 寄せる (よせる): To pull over, to draw near</p><p>- 想像 (そうぞう): Imagine, suppose</p><p>- 細める (ほそめる): To narrow (eyes)</p><p>- 救い (すくい): Aid, relief</p><p>- 判断 (はんだん): Judgment, decision</p><p>- 通過 (つうか): Passing through</p><p>- 加算 (かさん): Additional charge</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-b61</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138642659</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 06 Nov 2023 16:54:55 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138642659/1301b8ecb542a196547abfaa1ad635c1.mp3" length="3085127" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>154</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138642659/703ae5fcc736d36c5efa4493281be07d.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ １８]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>「それであなたの判断によれば、この渋滞は簡単に解決しない？」</p><p>「当分は無理ですね」と運転手は静かに背きながら言った。「そいつは保証できます。いったんこうがちになっちまうと、首都高は地獄です。待ち合わせは大事な用件ですか？」</p><p>青豆は考えた。「ええ、とても。クライアントとの待ち合わせだから」</p><p>「そいつは困りましたね。お気の毒がたぶん間に合いません」</p><p>運転手はそう言って、こりをほぐすように軽く何度か首を振った。首の後ろのしわが太古の生き物のように動いた。その動きを見るともなく見ているうちに、ショルダーバックの底に入っている鋭く尖った物体のことを青豆はふと思い出した。てのひらが微かに汗ばんだ。</p><p>「じゃあ、どうすれば良いのかしら？」</p><p>「どうしようもありません。ここは首都高速道路ですから、次の出口にたどり着くまではての打ちようがないです。一般道路のようにちょっとここで降りで、最寄りの駅から電車に乗るというわけにはいきません」</p><p>「次の出口は？」</p><p>「池尻ですがそこに着くには日暮れまでかかるかもしれませんよ」</p><p>日暮れまで？青豆は自分は日暮れまで、このたくしーの中に閉じ込められところを想像した。ヤナーチェっくの音楽はまだ続いている。弱音器のきの弦楽器が気持ちの高まりを癒すように、前面に出てくる。さっきのネジれの感覚は今はもうずいぶん収まっていた。あれはいったいあんだったのだろう？</p><p>"So, according to your judgment, this traffic jam won't be resolved easily?" </p><p>"For the time being, it's impossible," the driver said quietly while looking back. "I can guarantee that. Once it gets this congested, the expressway is hell. Is your appointment very important?" </p><p>Aomame thought for a moment. "Yes, very. It's a meeting with a client."</p><p>"That's troublesome. I'm sorry, but you probably won't make it on time." </p><p>The driver said this and then shook his head lightly a few times as if to loosen it. The wrinkles on the back of his neck moved like an ancient creature. </p><p>As Aomame watched this motion absently, she suddenly remembered the sharp, pointed object at the bottom of her shoulder bag. Her palm began to sweat slightly.</p><p>"Then, what should I do?" </p><p>"There's not much you can do. This is the expressway, and until we reach the next exit, there's no way to deal with this. It's not like you can just get off here and hop on a train from the nearest station." </p><p>"And the next exit is?" </p><p>"Ikejiri, but it may take until dusk to get there." </p><p>Until dusk? Aomame imagined herself trapped inside the taxi until dusk. Janáček's music was still playing. The muted strings rose to the forefront, soothing the swell of her feelings. The twisted sensation she had felt earlier had now considerably subsided. What was that all about?</p><p><strong>Interesting Vocabulary</strong></p><p>* 解決 (かいけつ): Solution, settlement</p><p>* 保証 (ほしょう): Guarantee, assurance</p><p>* 渋滞 (じゅうたい): Traffic jam, congestion</p><p>* 地獄 (じごく): Hell</p><p>* 用件 (ようけん): Business, matter for attention</p><p>* 判断 (はんだん): Judgment, decision</p><p>* 沈黙 (ちんもく): Silence, hush</p><p>* 焦燥 (しょうそう): Impatience, irritation</p><p>* 微か (かすか): Faint, dim, slight</p><p>* 閉じ込める (とじこめる): To confine, to lock up</p><p>* 想像 (そうぞう): Imagination, guess</p><p>* 弱音器 (よわおんき): Mute (for musical instrument)</p><p>* 弦楽器 (げんがっき): String instrument</p><p>* 収まる (おさまる): To subside, to settle down</p><p>* 背く (そむく): To turn one's back on, to be contrary to</p><p>* 思い出す (おもいだす): To recall, to remember</p><p>* 心地 (ここち): Feeling, sensation</p><p>* 救い (すくい): Relief, aid</p><p>* 着く (つく): To arrive at, to reach</p><p>* 登録票 (とうろくひょう): Registration card, plate</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-87c</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138626678</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 06 Nov 2023 03:00:02 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138626678/d28a20e8fa5beaf341995cd8c916acfb.mp3" length="2742400" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>137</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138626678/cdf1e83ce0e4cb49789a863da9ea9214.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ 17]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１７</strong></p><p>「これは個人たくしーですか？」と青豆は話題を変えるために質問した。</p><p>「そうです」と運転手は言った。そしてひとつ間を置いた。「個人でやってます。この車は二台目になります」</p><p>「シートの座り心他がとてもいい 」</p><p>「ありがとうございます。ところでお客さん」と運転手は少しだけ首をこちらに曲げて言った。</p><p>「ひょっとしてお急ぎですか？」</p><p>「渋谷で人と持ち合わせがります。だから首都高に乗ってもらったんだけど」</p><p>「何時にもち合わせてます？」</p><p>「４時半」と青豆は言った。</p><p>「今が３時４５分ですね。これじゃ間に合わないな」</p><p>「そんなに渋滞はひどいの？」</p><p>「前の方でどうやらでかい事故があったようです。普通の渋滞じゃありません。さっきからほとんど前に進んでいませんから」</p><p>「どうしてこの運転手はラジオで交通情報を聞かないのだろう、と青豆は不思議に思った。高速道路が壊滅的な渋滞状態に陥って、足止めを食らっている。タクシーの運転手なら普通、専用の周波数に合わせて情報を求めるはずんだ。」</p><p>「交通情報を聞かなくても、そういうことはわかるの？」と青豆は尋ねてた。</p><p>「交通情報なんて当てになりゃしません」と運転手はどことな空虚な声で言った。「あんなもの、半分くらいは嘘です。道路公団が自分に都合のいい情報を流しているだけです。今ここで本当（１８）に何が起こっているかは、自分の目で見て、自分の頭で判断するしかありません。」</p><p>Translation and Notes</p><p>「これは個人たくしーですか？」と青豆は話題を変えるために質問した。</p><p>"Is this a private taxi?" Aomame asked, changing the subject.</p><p>「そうです」と運転手は言った。そしてひとつ間を置いた。「個人でやってます。この車は二台目になります」</p><p>"Yes," the driver said, pausing for a moment. "I run it privately. This is my second car."</p><p>「シートの座り心地がとてもいい」</p><p>"The seat is very comfortable."</p><p>「ありがとうございます。ところでお客さん」と運転手は少しだけ首をこちらに曲げて言った。</p><p>"Thank you. By the way, ma'am," the driver said, tilting his head slightly towards her.</p><p>「ひょっとしてお急ぎですか？」</p><p>"Are you in a hurry by any chance?"</p><p>「渋谷で人と待ち合わせがあります。だから首都高に乗ってもらったんだけど」</p><p>"I have a meeting in Shibuya, so I asked to take the expressway."</p><p>「何時に待ち合わせです？」</p><p>"What time is your meeting?"</p><p>「４時半」と青豆は言った。</p><p>"Four-thirty," Aomame said.</p><p>「今が３時４５分ですね。これじゃ間に合わないな」</p><p>"It's now 3:45. You won't make it in time."</p><p>「そんなに渋滞はひどいの？」</p><p>"Is the traffic jam that bad?"</p><p>「前の方でどうやら大きい事故があったようです。普通の渋滞じゃありません。さっきからほとんど前に進んでいませんから」</p><p>"It seems there was a major accident ahead. It's not an ordinary traffic jam. We've hardly moved forward since a while ago."</p><p>「どうしてこの運転手はラジオで交通情報を聞かないのだろう、と青豆は不思議に思った。高速道路が壊滅的な渋滞状態に陥って、足止めを食らっている。タクシーの運転手なら普通、専用の周波数に合わせて情報を求めるはずなんだ。</p><p>"Why doesn't this driver listen to traffic information on the radio?" Aomame wondered. The expressway is in a catastrophic traffic jam, and we're stuck. Normally, taxi drivers tune in to a specific frequency to get information."</p><p>「交通情報を聞かなくても、そういうことはわかるの？」と青豆は尋ねた。</p><p>"Can you tell that without listening to the traffic reports?" Aomame asked.</p><p>「交通情報なんて当てになりゃしません」と運転手はどことなく空虚な声で言った。「あんなもの、半分くらいは嘘です。道路公団が自分に都合のいい情報を流しているだけです。今ここで本当に何が起こっているかは、自分の目で見て、自分の頭で判断するしかありません。」</p><p>"Traffic reports are not reliable," the driver said in a somewhat hollow voice. "About half of it is lies. The Highway Company just broadcasts information convenient for themselves. What's really happening here, you have to see with your own eyes and judge with your own head."</p><p><strong>Vocabulary:</strong></p><p>1. 個人タクシー (こじんたくしー) - Private taxi</p><p>2. 座り心地 (すわりごこち) - Comfort (of a seat)</p><p>3. 待ち合わせ (まちあわせ) - Meeting, appointment</p><p>4. 首都高 (しゅとこう) - Short for 首都高速道路, the Metropolitan Expressway</p><p>5. 壊滅的な (かいめつてきな) - Catastrophic, devastating</p><p>6. 足止めを食らう (あしどめをくらう) - To be stuck or stranded</p><p>7. 専用の周波数 (せんようのしゅうはすう) - Dedicated frequency</p><p>8. 当てになる (あてになる) - To be reliable or dependable</p><p>9. 空虚な声 (くうきょなこえ) - Hollow voice</p><p>10. 道路公団 (どうろこうだん) - Road Corporation (often referring to the Japan Expressway Holding and Debt Repayment Agency)</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-17</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138612725</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sun, 05 Nov 2023 17:16:30 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138612725/2e56cf91adafca8343d7b972610668a8.mp3" length="2783151" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>139</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138612725/b29c933eeeb10b2f89a677e7ce083dc8.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ １６]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１６</strong></p><p>しかしなぜ、その音楽がヤナーチェっくの「シンフォニエッタ」だとずぐにわかっただろう、と青豆は不思議に思った。そしてなぜ、私はそれが一九二六年に作曲されたと知っているだろう。彼女はとくにクラシック音楽のファンではない。ヤナーチェックについての個人的な思いだがるわけでもない。なのにその音楽の冒頭の一節を聴いた習慣から、彼女の頭にいろんな知識が反射的に浮かんできたのだ。開いた窓から一群の鳥が部屋に飛び込んでくるみたいに。そしてまたその音楽は青豆に、ねじれに似た微妙な感覚をもたらした。痛みや不快さはそこにはない。ただ身体の全ての組成がじわじわと物理的に絞り上げられているような感じがあるだけだ。青豆にはわけがわからなかった。「シンフォニエッタ」という音楽が私にこの不可解な感覚をもたらしているのだろうか。</p><p>「ヤナーチェック」と青豆は半ば無意識に口にした。言ってしまってから、そんなことは言わなければよ買ったと思った。</p><p>「なんですか？」</p><p>「ヤナーチェック。この音楽を作曲した人」</p><p>「知りませんね」</p><p>「チェコの作曲家」と青豆は言った。</p><p>「ほう」と運転手は感心したように言った。</p><p>しかしなぜ、その音楽がヤナーチェックの「シンフォニエッタ」だとすぐにわかっただろう、と青豆は不思議に思った。そしてなぜ、私はそれが一九二六年に作曲されたと知っているだろう。</p><p>But why did I immediately know that the music was Janáček's 'Sinfonietta,' Aomame wondered. And why do I know it was composed in 1926?</p><p>彼女はとくにクラシック音楽のファンではない。ヤナーチェックについての個人的な思い入れがあるわけでもない。なのにその音楽の冒頭の一節を聴いた瞬間から、彼女の頭にいろんな知識が反射的に浮かんできたのだ。</p><p>She is not particularly a fan of classical music. Nor does she have a personal fondness for Janáček. Yet, the moment she heard the opening passage of the music, various pieces of knowledge reflexively came to her mind.</p><p>開いた窓から一群の鳥が部屋に飛び込んでくるみたいに。そしてまたその音楽は青豆に、ねじれに似た微妙な感覚をもたらした。</p><p>Like a flock of birds suddenly flying through an open window. And again, the music gave Aomame a subtle sensation, akin to a twist.</p><p>痛みや不快さはそこにはない。ただ身体の全ての組成がじわじわと物理的に絞り上げられているような感じがあるだけだ。</p><p>There was no pain or discomfort. It was just a feeling as if the entire composition of her body was being physically wrung out slowly.</p><p>青豆にはわけがわからなかった。「シンフォニエッタ」という音楽が私にこの不可解な感覚をもたらしているのだろうか。</p><p>Aomame was confused. Was it the 'Sinfonietta' that brought about this inexplicable sensation?</p><p>「ヤナーチェック」と青豆は半ば無意識に口にした。言ってしまってから、そんなことは言わなければよかったと思った。</p><p>"Janáček," Aomame said half unconsciously. After saying it, she thought she shouldn't have.</p><p>「なんですか？」</p><p>"What?"</p><p>「ヤナーチェック。この音楽を作曲した人」</p><p>"Janáček. The person who composed this music."</p><p>「知りませんね」</p><p>"I don't know him."</p><p>「チェコの作曲家」と青豆は言った。</p><p>"A Czech composer," Aomame said.</p><p>「ほう」と運転手は感心したように言った。</p><p>"Oh," the driver said, as if impressed.</p><p></p><p>Vocabulary:</p><p>1. 不思議に思う (ふしぎにおもう) - To wonder.</p><p>2. 思い入れがある (おもいいれがある) - To have a personal fondness/emotional investment.</p><p>3. 反射的に (はんしゃてきに) - Reflexively.</p><p>4. ねじれ (ねじれ) - Twist, torsion.</p><p>5. 微妙な感覚 (びみょうなかんかく) - Subtle sensation.</p><p>6. 絞り上げる (しぼりあげる) - To wring out.</p><p>7. 不可解 (ふかかい) - Inexplicable, puzzling.</p><p>8. 無意識 (むいしき) - Unconsciously.</p><p>9. 感心する (かんしんする) - To be impressed.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-b51</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138593613</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 04 Nov 2023 23:59:58 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138593613/f69e58c5e72dc0fed54cf7b25a08d5e1.mp3" length="2393404" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>120</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138593613/238c0c708497986058fa849e40e9864d.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ １５]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文１５</strong></p><p>「良い車ですね。とても静かだし」と青豆は運転手の背中に声をかけた。「なんていう車なんですか？」</p><p>「トヨタのクラウン・ロイヤルサルーン」と運転手は簡潔に答えた。</p><p>「音楽が綺麗に聞こえる」</p><p>「静かな車です。それもあってこの車を選んだんです。こと遮音にかけてはトヨタは世界でも有数の技術をもていますから」</p><p>青豆は肯いて、もう一度シートに身をもたせかけた。運転手の話し方には何かしらひっかかるものがあった。常に大事なものごとを一つ言い残したような喋り方をする。たとえば（あくまでたとえばだが）トヨタの車は遮音に関しては文句のつけようがないが、ほかの何かに関しては問題がある、と言うような。そして話し終えたあとに、含みのある小さな沈黙の塊が残った。車内の狭い空間に、それがミニチュアの架空の雲みたいにぽっかり浮かんでいた。おかげで青豆はどこなく落ち着かない気持ちになった。</p><p>「確かに静か」と彼女はその小さな雲を追いやるように発言した。「それにステレオの装置もずいぶん高級な物みたい」</p><p>「買うときには、決断が必要でした」、退役した参謀が過去の作戦について語るような口調で運転手は言った。「でもこのように長い時間を車内で過ごしますから、できるだけ良い音を聴いていたいですし、またー」</p><p>青豆は話の続きを持っ。しかし続きはなかった。彼女はもう１度目をしじて、音楽に耳を澄ませた。ヤナーチュックが個人的にどのような人物だったのか、青豆は知らない。いずれにせよ（１６）おそらく彼は、自分の作曲した音楽一九八四年の東京の、ひどく渋滞した首都高速道路上の、トヨタ・クラウン・ライヤルサルーンのひっそりとした車内で、誰かに聴かれることになろうとは想像もしなかったに違いない。</p><p>Translation and Notes</p><p>「良い車ですね。とても静かだし」と青豆は運転手の背中に声をかけた。「なんていう車なんですか？」</p><p>"It's a nice car, very quiet," Aomame said to the driver's back. "What kind of car is it?"</p><p>「トヨタのクラウン・ロイヤルサルーン」と運転手は簡潔に答えた。</p><p>"A Toyota Crown Royal Saloon," the driver replied succinctly.</p><p>「音楽が綺麗に聞こえる」</p><p>"The music sounds very clear."</p><p>「静かな車です。それもあってこの車を選んだんです。こと遮音にかけてはトヨタは世界でも有数の技術をもていますから」</p><p>"It's a quiet car. That's one reason I chose it. Toyota has one of the leading technologies in the world when it comes to soundproofing."</p><p>青豆は肯いて、もう一度シートに身をもたせかけた。運転手の話し方には何かしらひっかかるものがあった。常に大事なものごとを一つ言い残したような喋り方をする。たとえば（あくまでたとえばだが）トヨタの車は遮音に関しては文句のつけようがないが、ほかの何かに関しては問題がある、と言うような。</p><p>Aomame nodded and leaned back into her seat again. There was something off about the way the driver spoke. It was as if he always left something important unsaid. For instance (just as an example), while there may be no complaints about Toyota's soundproofing, there might be problems with something else.</p><p>そして話し終えたあとに、含みのある小さな沈黙の塊が残った。車内の狭い空間に、それがミニチュアの架空の雲みたいにぽっかり浮かんでいた。おかげで青豆はどこなく落ち着かない気持ちになった。</p><p>After he finished speaking, a pregnant pause lingered. In the confined space of the car, it hung in the air like a miniature, imaginary cloud, which made Aomame feel somewhat unsettled.</p><p>「確かに静か」と彼女はその小さな雲を追いやるように発言した。「それにステレオの装置もずいぶん高級な物みたい」</p><p>"It is definitely very quiet," she said, as if to dispel that small cloud. "And the stereo system seems quite high-end as well."</p><p>「買うときには、決断が必要でした」、退役した参謀が過去の作戦について語るような口調で運転手は言った。「でもこのように長い時間を車内で過ごしますから、できるだけ良い音を聴いていたいですし、またー」</p><p>"It required a decision to buy," the driver said in a tone reminiscent of a retired staff officer discussing past strategies. "But since I spend long hours in the car, I want to listen to good sound, and also—"</p><p>青豆は話の続きを待った。しかし続きはなかった。彼女はもう一度目を閉じて、音楽に耳を澄ませた。ヤナーチェックが個人的にどのような人物だったのか、青豆は知らない。いずれにせよおそらく彼は、自分の作曲した音楽が一九八四年の東京の、ひどく渋滞した首都高速道路上の、トヨタ・クラウン・ライヤルサルーンのひっそりとした車内で、誰かに聴かれることになろうとは想像もしなかったに違いない。</p><p>Aomame waited for him to continue, but there was no continuation. She closed her eyes again and focused on the music. She did not know what kind of composer Janáček was personally. In any case, he probably never imagined that his music would be heard by someone inside the quiet cabin of a Toyota Crown Royal Saloon, stuck in a terrible traffic jam on Tokyo's expressway in 1984.</p><p>Vocabulary:</p><p>1. 退役した参謀 (たいえきしたさんぼう) - Retired staff officer.</p><p>2. 決断 (けつだん) - Decision.</p><p>3. 装置 (そうち) - Equipment, device.</p><p>4. 車内 (しゃない) - Inside the car.</p><p>5. 高級な物 (こうきゅうなもの) - High-end item.</p><p>6. ひっかかる (ひっかかる) - To be caught, to feel odd.</p><p>7. 喋り方 (しゃべりかた) - Way of speaking.</p><p>8. 含みのある (ふくみのある) - Pregnant (with meaning), implying.</p><p>9. 沈黙 (ちんもく) - Silence.</p><p>10. 落ち着かない (おちつかない) - Unsettled.</p><p>11. 遮音 (しゃおん) - Soundproofing.</p><p>12. 聴かれる (きかれる) - To be heard.</p><p>13. 渋滞 (じゅうたい) - Traffic jam.</p><p>14. 首都高速道路 (しゅとこうそくどうろ) - Metropolitan expressway.</p><p>15. 個人的に (こじんてきに) - Personally.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-00c</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138589227</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 04 Nov 2023 20:45:49 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138589227/dc1d936256cf3bb89c512fa7d7b68fc8.mp3" length="3494204" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>175</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138589227/a3a02937950000dd04d058e864876e8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ １４]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１４</strong></p><p>たとえば佐藤だとか、田中とか、鈴木だとか、そんなありふれた名前だったら、私はもう少しりリアラックスした人生を送り、もう少し寛容な目で世間を眺めていたかもれない。あるいは。</p><p>青豆は目を閉じて、音楽に耳を澄ませていた。管楽器のウニゾンの作り出す美し響きを頭の中にしみ込ませた。それからあることにふと思い当たった。タクシーのラジオにしては音質が良すぎる。どちらかといえば少しさな音量でかかっているのに、音が深く、倍音が綺麗に聞き取れる。彼女は目を開けて身を前に乗り出し、ダッシュポードに埋め込まれたカーステレオを見た。機械は真っ黒で、つややかに誇らしそうに光っていた。メーカーの名前までは読み取れなかったが、見かけからして高級品であることはわかった。たくさんのつまみがつき、緑色の数字がパネルに上品に浮かび上がっている。おそらくはハイエンドの機品だ。 普通の法人タクシーがこんな立派な音響機器を車に装備するはずがない。</p><p>青豆はあらためて車内を見まわした。タクシーに乗ってからずっと考え事をしていたのんで気づかなかったのだが、それはどう見ても通常のタウクシーではなかった。内臓の品質が良く、シートの座り心他も優れている。そしてなにより車内が静かだ。遮音がいき届いてるらしく、外の騒音がほとんど入ってこない。まるで防音装置の施されたスタジオにいるみたいだ。たぶん個人タクシーなのだろう。個人たくしーの運転手の中には、車にかける費用を惜しまない人がいる。彼女はめだけを動かしてタクシーの登録票を探したが、見当たらなかった。しかし無免許の違法タクシーには見えない。正規のタウクシー・メーターがついて、正確に料金を刻んでいる。２１５０円という料金が表示されている。たのに運転手の名前を記した登録票はどこにもない。</p><p>Translation + Vocab of Note</p><p>たとえば佐藤だとか、田中とか、鈴木だとか、そんなありふれた名前だったら、私はもう少しリラックスした人生を送り、もう少し寛容な目で世間を眺めていたかもしれない。あるいは。 If, for example, it were a common name like Sato, Tanaka, or Suzuki, I might have led a more relaxed life and viewed the world with more tolerance. Probably something like that.</p><p>青豆は目を閉じて、音楽に耳を澄ませていた。管楽器のユニゾンの作り出す美しい響きを頭の中にしみ込ませた。 Aomame closed her eyes and concentrated on the music, letting the beautiful resonance created by the unison of the wind instruments soak into her mind.</p><p>それからあることにふと思い当たった。タクシーのラジオにしては音質が良すぎる。どちらかといえば少し小さな音量でかかっているのに、音が深く、倍音が綺麗に聞き取れる。 Then she suddenly realized something. The sound quality was too good for a taxi radio. Despite the volume being rather low, the sound was deep, and the harmonics were clearly audible.</p><p>彼女は目を開けて身を前に乗り出し、ダッシュボードに埋め込まれたカーステレオを見た。機械は真っ黒で、つややかに誇らしそうに光っていた。 She opened her eyes and leaned forward to look at the car stereo embedded in the dashboard. The machine was pitch black and shone with a glossy pride.</p><p>メーカーの名前までは読み取れなかったが、見かけからして高級品であることはわかった。たくさんのつまみがついて、緑色の数字がパネルに上品に浮かび上がっている。おそらくはハイエンドの機品だ。 She couldn't make out the manufacturer's name, but from its appearance, she could tell it was a high-end product. It had many knobs, and green numbers elegantly lit up the panel—probably a high-end device.</p><p>普通の法人タクシーがこんな立派な音響機器を車に装備するはずがない。 A regular corporate taxi wouldn't normally have such an impressive audio system.</p><p>青豆はあらためて車内を見まわした。タクシーに乗ってからずっと考え事をしていたので気づかなかったのだが、それはどう見ても通常のタクシーではなかった。内装の品質が良く、シートの座り心地も優れている。 Aomame looked around the taxi again. She had been deep in thought since getting into the taxi and hadn't noticed before, but it was evidently not an ordinary taxi. The interior was of high quality, and the seats were comfortable.</p><p>そしてなにより車内が静かだ。遮音がいき届いているらしく、外の騒音がほとんど入ってこない。まるで防音装置の施されたスタジオにいるみたいだ。 And above all, the interior was quiet. The soundproofing was so good that almost no outside noise entered, much like being in a soundproofed studio.</p><p>たぶん個人タクシーなのだろう。個人タクシーの運転手の中には、車にかける費用を惜しまない人がいる。 It was probably a privately-owned taxi. Among private taxi drivers, there are some who don't spare any expense on their vehicles.</p><p>彼女は目だけを動かしてタクシーの登録票を探したが、見当たらなかった。しかし無免許の違法タクシーには見えない。正規のタクシー・メーターがついて、正確に料金を刻んでいる。 She moved only her eyes to look for the taxi's registration card but couldn't find it. However, it didn't seem like an unlicensed illegal taxi. A regular taxi meter was installed and was accurately ticking off the fare.</p><p>２１５０円という料金が表示されている。たのに運転手の名前を記した登録票はどこにもない。 The fare displayed was 2,150 yen. Yet, there was no registration card with the driver's name anywhere.</p><p>Vocabulary:</p><p>* ありふれた (ありふれた) - Common, ordinary.</p><p>* リラックス (りらっくす) - Relax.</p><p>* 寛容 (かんよう) - Tolerance, broad-mindedness.</p><p>* 管楽器 (かんがっき) - Wind instruments.</p><p>* ユニゾン (ゆにぞん) - Unison.</p><p>* 音質 (おんしつ) - Sound quality.</p><p>* 倍音 (ばいおん) - Harmonics.</p><p>* ダッシュボード (だっしゅぼーど) - Dashboard.</p><p>* つややか (つややか) - Glossy.</p><p>* 高級品 (こうきゅうひん) - High-end product.</p><p>* ハイエンド (はいえんど) - High-end.</p><p>* 音響機器 (おんきょうきき) - Audio equipment.</p><p>* 内装 (ないそう) - Interior (of a car, building, etc.).</p><p>* 遮音 (しゃおん) - Soundproofing.</p><p>* 個人タクシー (こじんたくしー) - Private taxi.</p><p>* 登録票 (とうろくひょう) - Registration card.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-163</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138583253</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 04 Nov 2023 15:56:30 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138583253/342ad1d46101483365dbca420bb16ec0.mp3" length="3531821" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>177</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138583253/6da3c00271da48584685eae3fdb84361.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ １３]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文１３</strong></p><p>しかし、彼女自身はまだそこにいったことがない。青豆が生まれる前から、父親は実家と絶縁していた。母方も同じだ。だから青豆は祖父に一度も会ったことがない。彼女はほとんど流行をしないが、それで、もたまにそういう議会があれば、ホテルに備え付けられた電話帳を開いて、青豆という姓を持った人がいないか調べることを習慣にしていた。しかし青豆という名前を持つ人物は、これまで彼女が訪れたどこの都市にも、どこの町にも、一人として見あたらなかった。そのたびに彼女は大海原に単身投げ出された孤独な漂流者のような気持ちになった。</p><p>名前を名乗るのがいつもおっくだった。自分の名前を口にするたびに、相手は不死きそうな目で、あるいは戸惑った目で彼女の顔を見た。青豆さん？そうです。青い豆と書いて、アオマメです。会社に勤めているときには名刺を持たなく手はならなかったので、そのぶん煩わしいことが多かった。名刺を渡すと相手はそれをしばし凝視した。丸出し抜けに不幸の手紙でも渡されたみたいに。電話口で名前を告げると、くすくす笑われることもあった。役所や病院の待合室で名前を呼ばれると、人々は頭を上げて彼女を見た。「青豆」なんていう名前のついた人間は一体どんな顔をしているんだろうと。</p><p>ときどき間違えて「枝豆さん」と呼ぶん人もいた。「空豆さん」と言われることもある。その度に「いいえ、枝豆（空豆）ではなく、青豆です。まあ似たような物ですが」と訂正した。すると相手は苦笑しながら謝る。「いや、それにしても珍しいお名前ですね」と言う。三十代間の人生でいったい何度、同じ台詞を聞かされただろう。どれだけこの名前のことで、みんなにつまらない冗談を言われただろう。こんな性に生まれていなかったら、私のお人生は今とは違う形（１４）をとっていたかもしれない。</p><p>しかし、彼女自身はまだそこにいったことがない。青豆が生まれる前から、父親は実家と絶縁していた。母方も同じだ。だから青豆は祖父に一度も会ったことがない。 However, she herself had never been there. Since before Aomame was born, her father had been estranged from his family. The same was true on her mother's side. So Aomame had never met her grandfather even once.</p><p>彼女はほとんど流行をしないが、それで、もたまにそういう議会があれば、ホテルに備え付けられた電話帳を開いて、青豆という姓を持った人がいないか調べることを習慣にしていた。 She hardly ever traveled, but when she did, if such a situation arose, she made it a habit to open the telephone book provided in hotels to check if there was anyone with the surname Aomame.</p><p>しかし青豆という名前を持つ人物は、これまで彼女が訪れたどこの都市にも、どこの町にも、一人として見あたらなかった。そのたびに彼女は大海原に単身投げ出された孤独な漂流者のような気持ちになった。 However, she had never come across anyone with the name Aomame in any city or town she had visited so far. Each time, she felt like a lonely castaway thrown into the vast ocean.</p><p>名前を名乗るのがいつもおっくだった。自分の名前を口にするたびに、相手は不死きそうな目で、あるいは戸惑った目で彼女の顔を見た。 It was always awkward to introduce herself. Every time she mentioned her name, the other person would look at her face with a somewhat disbelieving or puzzled look.</p><p>青豆さん？そうです。青い豆と書いて、アオマメです。 "Aomame? Yes. It's written as blue bean, Aomame."</p><p>会社に勤めているときには名刺を持たなく手はならなかったので、そのぶん煩わしいことが多かった。 When she was working for a company, it was necessary to have business cards, which often caused inconvenience.</p><p>名刺を渡すと相手はそれをしばし凝視した。丸出し抜けに不幸の手紙でも渡されたみたいに。 When she handed out her business card, the recipient would stare at it for a moment, as if they had been handed a letter of misfortune.</p><p>電話口で名前を告げると、くすくす笑われることもあった。 Sometimes when she said her name over the phone, she would be laughed at quietly.</p><p>役所や病院の待合室で名前を呼ばれると、人々は頭を上げて彼女を見た。 When her name was called in the waiting rooms of public offices or hospitals, people would look up at her.</p><p>「青豆」なんていう名前のついた人間は一体どんな顔をしているんだろうと。 They probably wondered what kind of face a person with the name "Aomame" had.</p><p>ときどき間違えて「枝豆さん」と呼ぶ人もいた。「空豆さん」と言われることもある。 Sometimes people mistakenly called her "Edamame" or "Soramame".</p><p>その度に「いいえ、枝豆（空豆）ではなく、青豆です。まあ似たような物ですが」と訂正した。 Each time, she corrected them, "No, it's not Edamame (or Soramame), it's Aomame. Well, they are somewhat similar."</p><p>すると相手は苦笑しながら謝る。「いや、それにしても珍しいお名前ですね」と言う。 Then the other person would apologize with a wry smile, saying, "Well, it's a very unusual name indeed."</p><p>三十代間の人生でいったい何度、同じ台詞を聞かされただろう。どれだけこの名前のことで、みんなにつまらない冗談を言われただろう。 Throughout her thirties, how many times had she heard the same lines? How many dull jokes had she heard from everyone about this name?</p><p>こんな性に生まれていなかったら、私のお人生は今とは違う形（１４）をとっていたかもしれない。 If I hadn't been born with this surname, life might have taken a different shape (14).</p><p><strong>Vocabulary:</strong></p><p>* 絶縁 (ぜつえん) - Disconnection, estrangement.</p><p>* 姓 (せい) - Surname.</p><p>* 孤独 (こどく) - Loneliness, solitude.</p><p>* 漂流者 (ひょうりゅうしゃ) - Castaway, drifter.</p><p>* 名乗る (なのる) - To introduce oneself.</p><p>* 戸惑った (とまどった) - Puzzled, bewildered.</p><p>* 名刺 (めいし) - Business card.</p><p>* 凝視 (ぎょうし) - Stare, gaze.</p><p>* 不幸 (ふこう) - Misfortune, unhappiness.</p><p>* 顔 (かお) - Face.</p><p>* 間違えて (まちがえて) - Mistakenly.</p><p>* 訂正 (ていせい) - Correction.</p><p>* 苦笑 (くしょう) - Wry smile, bitter smile.</p><p>* 珍しい (めずらしい) - Unusual, rare.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-13</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138555399</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Fri, 03 Nov 2023 17:05:47 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138555399/4090783fd5bc9cb1e2b923e9f36b6c74.mp3" length="3717290" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>186</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138555399/e296077801c9d567b651a80768f7ce52.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ １２]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文１２</strong></p><p>第一次大戦が終結し、長く続いたハプスブルク家の支配からようやく解放され、人々はカフェでビルゼン・ビールを飲み、クールでリアルな機関銃を製造し、中部ヨーロッパに訪れた束の間の平和を味わっていた。フランツ・カフカは二年前に不遇のうちに世を去っていた。ほどなくヒットラーが何処からともなく出現し、その小ぢんまりした美しい国をあっという間にむさぼり食ってしまうのだが、そんなひどいことになるとは、当時まだ誰ひとりとして知らない。歴史が人に示してくれる最も重要な命題は「当時、先のことは誰にも分かりませんでした」ということかもしれない。青豆は音楽を聴きながら、ボヘミア平原を渡るのびやかな風を想像し、歴史のあり方について思いをめぐらせた。</p><p>１九二六年には大正天皇が崩御し、年号が昭和に変わった。日本でも暗い嫌な時代がそろそろ始まろうとしていた。モダニズムとデモクラシーの短い間奏曲が終わり、ファシズムが幅をきかせるようになる。</p><p>歴史はスポーツとならんで、青豆が愛好するものの一つだった。小説を読むことはあまりないが歴史に関連した青物ならいくらでも読めた。歴史について彼女が気に入っているのは、すべての事実が基本的に特定の年号と場所に結びついているところだった。歴史の年号を記憶するのは、彼女にとってそれほど難しいことではない。数字を丸い暗記しなくても、いろんな出来事の前後左右の関係性を掴んでしまえば、年号は自動的に浮かび上がってくる。中学を高校では青豆は歴史の試験では常にクラスで最高点をとった。歴史の年号を覚えるのが苦手だという人を目にするたびに、青豆は不思議に思った。どうしてそんな簡単なことができないのだろう？</p><p>青豆というのは彼女の本名である。父方の祖父は福島県の出身で、その山の中の小さな町だか（１３）村だかには、青豆という性をもった人々が実際に何人かいるということだた。</p><p><strong>Translations and Notes</strong></p><p>第一次大戦が終結し、長く続いたハプスブルク家の支配からようやく解放され、人々はカフェでビルゼン・ビールを飲み、クールでリアルな機関銃を製造し、中部ヨーロッパに訪れた束の間の平和を味わっていた。 </p><p>The First World War had ended, and finally freed from the long reign of the Hapsburgs, people were drinking Pilsner beer in cafes, manufacturing cool, real machine guns, and enjoying a momentary peace that came to Central Europe.</p><p>フランツ・カフカは二年前に不遇のうちに世を去っていた。 Franz Kafka had passed away under unfortunate circumstances two years earlier.</p><p>ほどなくヒットラーが何処からともなく出現し、その小ぢんまりした美しい国をあっという間にむさぼり食ってしまうのだが、そんなひどいことになるとは、当時まだ誰ひとりとして知らない。 Soon Hitler would emerge from nowhere, and voraciously devour that quaint beautiful country in no time, but nobody knew at that time that such a terrible thing would happen.</p><p>歴史が人に示してくれる最も重要な命題は「当時、先のことは誰にも分かりませんでした」ということかもしれない。 The most important proposition history shows us might be that "at any time, nobody knew what lay ahead."</p><p>青豆は音楽を聴きながら、ボヘミア平原を渡るのびやかな風を想像し、歴史のあり方について思いをめぐらせた。 While listening to the music, Aomame imagined the gentle breeze sweeping across the Bohemian plain and pondered the nature of history.</p><p>１九二六年には大正天皇が崩御し、年号が昭和に変わった。 In 1926, Emperor Taisho passed away, and the Japan came under the rule of Emperor Showa.</p><p>日本でも暗い嫌な時代がそろそろ始まろうとしていた。 In Japan too, a dark, unpleasant time was about to begin.</p><p>モダニズムとデモクラシーの短い間奏曲が終わり、ファシズムが幅をきかせるようになる。 The short interlude of modernism and democracy ended, and fascism began to spread.</p><p>歴史はスポーツとならんで、青豆が愛好するものの一つだった。 History, alongside sports, was one of the things Aomame enjoyed.</p><p>小説を読むことはあまりないが歴史に関連した青物ならいくらでも読めた。 She didn’t read novels much, but she could read as much non-fiction related to history as there was.</p><p>歴史について彼女が気に入っているのは、すべての事実が基本的に特定の年号と場所に結びついているところだった。 What she liked about history was that all facts were fundamentally tied to a specific year and place.</p><p>歴史の年号を記憶するのは、彼女にとってそれほど難しいことではない。 Remembering the years in history was not so difficult for her.</p><p>数字を丸い暗記しなくても、いろんな出来事の前後左右の関係性を掴んでしまえば、年号は自動的に浮かび上がってくる。 Even without rote memorization of numbers, once she grasped the relationships of various events, the years would automatically come to her.</p><p>中学を高校では青豆は歴史の試験では常にクラスで最高点をとった。 In junior high and high school, Aomame always scored the highest in the class on history exams.</p><p>歴史の年号を覚えるのが苦手だという人を目にするたびに、青豆は不思議に思った。 Whenever she saw people who struggled to remember the years in history, Aomame found it strange.</p><p>どうしてそんな簡単なことができないのだろう？ Why couldn’t they do such a simple thing?</p><p>青豆というのは彼女の本名である。 "Aomame" was her real name.</p><p>父方の祖父は福島県の出身で、その山の中の小さな町だか（１３）村だかには、青豆という性をもった人々が実際に何人かいるということだた。 Her paternal grandfather was from Fukushima Prefecture, and in some small town or village in the mountains there, there were actually several people with the surname Aomame.</p><p>Vocabulary:</p><p>* 終結 (しゅうけつ) - Conclusion, end.</p><p>* ハプスブルク家 (ハプスブルクけ) - Hapsburg family.</p><p>* 解放 (かいほう) - Liberation, release.</p><p>* 機関銃 (きかんじゅう) - Machine gun.</p><p>* 出現 (しゅつげん) - Appearance, emergence.</p><p>* 崩御 (ほうぎょ) - Demise (of an emperor).</p><p>* 年号 (ねんごう) - Era name.</p><p>* 間奏曲 (かんそうきょく) - Interlude.</p><p>* 愛好 (あいこう) - Favor, liking.</p><p>* 基本的に (きほんてきに) - Fundamentally, basically.</p><p>* 関係性 (かんけいせい) - Relationship.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138538675</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Fri, 03 Nov 2023 01:23:52 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138538675/170e3afc7efdaccbabd2dcacf7a103af.mp3" length="3702139" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>185</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138538675/c564e82250e63290f36b4b082522f45e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「1Q84」村上春樹・テキストと英語の訳語・ページ 11]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１１</strong></p><p>このは見世物の世界</p><p>何から何までつくりもの</p><p>でも私を信じてくれたなら</p><p>すべてが本物になる</p><p>This is a world of spectacle,</p><p>Everything is fabricated from start to finish.</p><p>But if you believe however,</p><p>Everything can become real.</p><p><strong>第一章・青豆</strong></p><p><strong>見かけにだまされないように</strong></p><p>タクシーのラジオは、FM放送のクラシック音楽番組を流していた。曲はヤナーチェクの「シンフォニエッタ」。渋滞に巻き込まれたタクシーの中で聴くのに言ってつけの音楽とは言えないはずだ。運転手も特に熱心にその音楽に耳を澄ませているようには見えないかった。中年の運転手は、まるで舳先になって不吉な潮目を読む老練な漁師のように、前方に途切れなく並んだ車の列を、ただ口を閉ざして見つめていた。青豆は後部石のシートに深くもたれ、軽く目をつうって音楽を聴いていた。</p><p>ヤナーチェクの「シンフォニエッタ」の冒頭部分を耳にして、これはヤナーチェクの「シンフォニエッタ」だと言い当てられる人が、世間にいった胃どれくらいいるだろう。おそらく「とても少ない」と「ほとんどいない」の中間くらいではあるまいか。しかし青豆には何故かそれができた。</p><p>ヤナーチェクは１九二六年にその小降りなシンフォニーを作曲した。冒頭のテーマはそもそも、あるスポーツ大会のためのファンファーレとして作られたものだ。青豆は一九二六年のチェコ・スロバキアを想像した。（１２）</p><p><strong>Translations:</strong></p><p>タクシーのラジオは、FM放送のクラシック音楽番組を流していた。 The taxi's radio was playing a classical music program on FM broadcast.</p><p>曲はヤナーチェクの「シンフォニエッタ」。 The piece was Janáček's "Sinfonietta".</p><p>渋滞に巻き込まれたタクシーの中で聴くのに言ってつけの音楽とは言えないはずだ。 It wouldn't be called the ideal music to listen to in a taxi caught in a traffic jam.</p><p>運転手も特に熱心にその音楽に耳を澄ませているようには見えないかった。 The driver didn't seem to be particularly keen on listening to the music either.</p><p>中年の運転手は、まるで舳先になって不吉な潮目を読む老練な漁師のように、前方に途切れなく並んだ車の列を、ただ口を閉ざして見つめていた。 The middle-aged driver, like a seasoned fisherman reading ominous tides at the bow, was merely staring at the unbroken line of cars ahead, keeping his mouth shut.</p><p>青豆は後部石のシートに深くもたれ、軽く目をつうって音楽を聴いていた。 Aomame leaned back deeply in the rear seat, squinting slightly as she listened to the music.</p><p>ヤナーチェクの「シンフォニエッタ」の冒頭部分を耳にして、これはヤナーチェクの「シンフォニエッタ」だと言い当てられる人が、世間にいった胃どれくらいいるだろう。 Hearing the opening part of Janáček's "Sinfonietta", how many people in the world could identify it as Janáček's "Sinfonietta".</p><p>おそらく「とても少ない」と「ほとんどいない」の中間くらいではあるまいか。 Probably somewhere between "very few" and "almost none".</p><p>しかし青豆には何故かそれができた。 But for some reason, Aomame could.</p><p>ヤナーチェクは１九二六年にその小降りなシンフォニーを作曲した。 </p><p>Janáček composed the modest symphony in 1926.</p><p>冒頭のテーマはそもそも、あるスポーツ大会のためのファンファーレとして作られたものだ。The opening theme was originally composed as a fanfare for a sports event.</p><p>青豆は一九二六年のチェコ・スロバキアを想像した。 Aomame imagined Czechoslovakia in 1926.</p><p><strong>Interesting Vocabulary for Learners Above JLPT N3 Level:</strong></p><p>* 見かけにだまされないように (みかけにだまされないように) - So as not to be deceived by appearances.</p><p>* 渋滞 (じゅうたい) - Traffic jam.</p><p>* 巻き込まれた (まきこまれた) - Caught up.</p><p>* 言ってつけ (いってつけ) - Ideal, suited for the occasion.</p><p>* 熱心に (ねっしんに) - Keenly, eagerly.</p><p>* 耳を澄ませて (みみをすませて) - To listen attentively.</p><p>* 舳先 (ふなさき) - Bow (of a boat).</p><p>* 不吉な (ふきつな) - Ominous.</p><p>* 潮目 (しおめ) - Tide, current.</p><p>* 老練な (ろうれんな) - Seasoned, experienced.</p><p>* 冒頭部分 (ぼうとうぶぶん) - Opening part/section.</p><p>* 小降りな (こぶりな) - Modest, small-sized.</p><p>* ファンファーレ (ふぁんふぁーれ) - Fanfare.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/1q84-11</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138537860</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Fri, 03 Nov 2023 00:44:14 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138537860/83797788363690fb40110f4c21acb318.mp3" length="2308768" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>115</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138537860/af8ed20df51e17aef854fc8a63aefd68.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 161]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１６１</strong></p><p>私はふと、さっき出てきたコンビニの窓ガラスに映る自分の姿を眺めた。この手も足も、コンビニのために存在していると思と、グラスの中の自分が、初めて意味のある生き物に思える。</p><p>「いらっしゃいませ！」</p><p>私は生まれたばかりの甥っ子と出会った病院のグラスを思い出していた。ガラスの向こうから、私とよく似た明るい声がどよめくのが聞こえる。私の細胞全てがガラスの向こうで響く音楽に呼応して、皮膚の中で蠢いているのをハッカリと感じていた。</p><p>I suddenly gazed at my reflection in the convenience store window glass I had just come out of. I felt that my hands and legs existed for the sake of the convenience store, and the image of myself inside the glass made me feel like a meaningful being for the first time.</p><p>"Welcome to the store!" I blurted out.</p><p>I remembered the glass from when I first met my newborn nephew at the hospital. From behind the glass, I could hear a bright voice that was remarkably similar to mine. Every cell in my body seemed to respond to the music echoing from behind the glass, and I could feel them wriggling beneath my skin.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/161</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138354381</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 28 Oct 2023 01:11:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138354381/21292f2b694252926c2672bb840edeac.mp3" length="558351" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>46</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138354381/9db450e88e809fcd9d6f87c9e3b1bcc1.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 160 ]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１６０</strong></p><p>こうして喋っている時間がもったいなかった。コンビニのために、また身体を整えないといけない。もっと早く正確に動いて、ドリンクの補充も床の掃除ももっと早くできるように、コンビニの「声」にもっと完璧に従えるように、肉体のすべてを改造して行かなくてはいけないのだ。</p><p>「気持ちが悪い。お前なんか、人間じゃない」</p><p>吐き捨てるように白羽さんが言った。だからさっきからそう行っているのに、と思いながら、私は白羽さんに掴まれていた手をやっとは図して、自分の胸元で抱きしめた。</p><p>お客様にお釣りを渡し、ファーストフードをくるみするための大切な手だ。白羽さんの粘っこい汗がついているのが気持ちが悪くて、これではお客様に失礼になってしまうと、早く洗いたくて仕方がなかった。</p><p>「絶対に後悔するぞ、絶対にだ！」</p><p>白羽さんはそう怒鳴って、一人で駅の方へと戻って行った。私は鞄から携帯を取り出せした。まずは面接先へ、自分はコンビニ店員だから行くことはできないと伝えて、（１６１）それから新（しい店を吹かさなくてはならない。</p><p>Speaking like this was a waste of time. I needed to prepare my body for the convenience store once again. I had to transform my entire body more perfectly to be able to move faster and more accurately, to replenish drinks and clean the floor more quickly, and to better obey the 'voice' of the convenience store.</p><p>"It's disgusting. You're not human."</p><p>Shiraha spat out those words. I thought he had been saying the same thing all along. </p><p>So, while struggling to free my hand from his grip, I finally managed to hold it to my chest.</p><p>It was the hand that gave change to customers and wrapped fast food. I felt uncomfortable with his sticky sweat on it, and I desperately wanted to wash it as it would be disrespectful to the customers.</p><p>"You'll regret this for sure, absolutely!"</p><p>Shiraha shouted angrily and returned in direction of the train station. I managed to take my phone out of my bag. First, I needed to inform the interview venue that I couldn't go because I was a convenience store clerk, and then I had to find a new store to work at.</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/160</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138354247</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 28 Oct 2023 01:01:47 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138354247/650a8330519dcde9b931a999aa5c02af.mp3" length="1025420" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>85</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138354247/6191815e149f106a600d81b1d7dba092.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 159]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ１５９</strong></p><p>「気がついたんです。私は人間である以上にコンビニ店員なんです。人間としていびつでもたとえ食べていけなくてのたれ死んでも、そのことからこから逃れられないんです。私の細胞全部が、コンビニのために存在しているんです」</p><p>白羽さんは黙って、しわくちゃの皮膚の顔をしたまま、私の手首を引っ張り、面接の会場へと連れて行こうとした。</p><p>「狂ってる。そんな生き物を、世界は許しませんよ。ムラの掟に反している！皆から迫害されて孤独な人生を送るだけだ。そんなことより、僕の為に働いたほうがずっといい。皆、そのほうがほっとするし、納得する。全ての人が喜ぶ生き方なんですよ」</p><p>「一緒には行けません。私はコンビニ定員という動物なんです。その本能を表切ることはできません」</p><p>「そんなことは許されないんだ！」</p><p>私は背筋を伸ばして「誓いの言葉」というときのように、白羽さんに真っ直ぐ向き会った。</p><p>「いえ、誰に許されなくても、私はコンビニ店員なんです。人間の私には、ひょっとしたら白羽さんがいた方が都合がよくて、家族や友人も安心して、納得するかも（１６０）しれない。でもコンビニ店員という動物である私にとっては、あなたまったく必要ないんです！」</p><p>"I realized it. I'm more of a convenience store clerk than a human being. Even if I'm flawed as a human, even if I can't afford to eat and end up begging for my life, I can't escape from that fact. Every cell of my body exists for the sake of the convenience store."</p><p>Shiraha-san remained silent, his face wrinkled with sagging skin. He continued to pull my wrist, trying to take me to the interview venue.</p><p>"You're insane. The world won't tolerate such a creature. You're going against the Village laws! You'll be persecuted by everyone and lead a lonely life. It's much better to work for my sake. Everyone will feel relieved and satisfied. It's a way of life that makes everyone happy."</p><p>"I can't go with you. I'm an animal known as a convenience store clerk. I can't deny that instinct."</p><p>"That's not acceptable!"</p><p>I straightened my back and faced Shiraha directly, like when I made the 'oath'.</p><p>"No, even if it's not accepted by anyone, I'm a convenience store clerk. As a human, maybe having you around would be convenient for me, and my family and friends would be reassured and satisfied. But for me, who is an animal known as a convenience store clerk, you are completely unnecessary!"</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/159</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138353134</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Fri, 27 Oct 2023 23:32:13 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138353134/a377670852c14aa17fc4ebce6869d763.mp3" length="1109743" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>92</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138353134/dde75d23ab474aed3521fbf7163a5c47.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 158]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ１５８</strong></p><p>白羽さんがいつの間にかトイレから出てきて、私の手首を掴んで叫んでいるのだった。</p><p>「お客様、どうなさったのでうか？」</p><p>反射的に答えると「ふざけるな！」と言われて、店の外へと連れて行かれた。「何、馬鹿なことをやってるんだ、お前は！」</p><p>道路まで私を引き摺って怒鳴った白羽さんに、私は言った。</p><p>「コンビニの「声」が聞こえるんです」</p><p>私の言葉に白羽さんは、悍ましいものを見るような目になった。白羽さんの顔を包んでいる青白くて薄い皮膚が、まるで握りつぶしたようにしわくちゃになった。それでも、私は引き下がらなかった。</p><p>「身体の中にコンビニの「声」が流れてきて、止まらないんです。私はこの声を聴くために生まれてきたんです」</p><p>「何を。。。」</p><p>白羽さんが怯えたような表情になり、私は畳み掛けた。</p><p>Shiraha suddenly came out of the restroom and grabbed my wrist, shouting.</p><p>"What's wrong with you?"</p><p>I reflexively replied, and he scolded me, saying, "Don't mess around!" He then led me outside the store, dragging me to the road. He yelled at me, "What the hell are you doing, you idiot?"</p><p>As Shiraha shouted at me while dragging me to the road, I said to him, "I can hear the 'voice' of the convenience store."</p><p>My words made Shiraha give me a look as if he were seeing something obscene. The thin, pale skin covering Shiraha's face wrinkled as if it had been squeezed. Nonetheless, I didn't back down.</p><p>"The 'voice' of the convenience store is flowing inside my body, and it won't stop. I was born to hear this voice."</p><p>"What...?"</p><p>Shiraha looked frightened, and I pressed on.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/158</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138340647</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Fri, 27 Oct 2023 16:50:38 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138340647/9108dc6278a635c505bc3d4256043925.mp3" length="846742" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>71</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138340647/21f660ca5d0f83470ea6ae68d800dd94.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 157 ]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ１５７</strong></p><p>「そうですか。でも、レジの様子を見ていましたが、礼儀正しくてとてもよかったすよ。ピークが落ち着いたら、冷たい飲み物の補充をしてあげてくだささい。アイスも、着くなってきたらさっぱりした棒アイスの方が売れるので、売り場を直しあげるといいですね。それと、雑貨の棚が少し埃っぽいですね。一度、商品を下げて棚清掃を行ってください」</p><p>私にはこんんびにの「声」が聞こえて止まらなかった。コンビニがなりたがている形、お店に必要なこと、それらが私の中に流れ込んでくるのだった。私ではなく、コンビニが喋っているのだった。私はコンビニからの天啓を伝達しているだけなのだった。</p><p>「はい！」</p><p>女んここは信頼し切った声で返事をした。</p><p>「それと、自動どあにちょっと指紋がたくさん付いてしまってますね。目立つところなのでそこも清掃してあげてください。あと、女性客が多いので、春雨スープがもっと種類があるといいですね。店長に伝えておいてください。それと。。。」</p><p>コンビニの「声」をそのまま女ここの店員に伝えていると（１５８）「何をしてるんでだ！」という怒鳴り声がした。</p><p>"I see. But I was observing the cash register, and you were very polite and did an excellent job. When the peak period settles down, please restock the cold drinks. As for the ice cream, it sells better when it's hotter, so consider rearranging the display. Also, the shelves with miscellaneous goods are a bit dusty. Take the products down and do some shelf cleaning."</p><p>I couldn't stop hearing the "voice" of the convenience store within me. The desired form of the convenience store, what the store needed, all of it flowed into me. It wasn't me speaking; it was the convenience store itself. I was merely transmitting the convenience store's revelations.</p><p>"Yes!"</p><p>The girl responded with complete trust in her voice.</p><p>"Also, the fingerprint scanner on the automatic doors has gotten quite dirty. Since it's in a conspicuous place, please clean that as well. And because there are many female customers, it would be good to have more variety in the spring vegetable soups. Please pass this on to the manager. Also..."</p><p>As I continued to convey the convenience store's "voice" directly to the store employee, a voice suddenly yelled, "What are you doing?!"</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/157</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138339274</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Fri, 27 Oct 2023 16:18:47 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138339274/82088ffdb0f8fc3dd5637cf64eac022d.mp3" length="1033570" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>86</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138339274/d9eabc7cc3bb87fde29aa1f8321b9fa3.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 156]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ１５６</strong></p><p>後で注意しないと、と思って視線を戻すと、「あ、見て、見て、このお菓子、ホワイトチョコがでたんだ！」と女性客二人組が、私が並べた新商品を手に盛り上がっている。</p><p>「これ、CMで今日見たよ！食べてみようかな！」</p><p>コンビニはお客様にとって、ただ事務的に必要なものを買う場所ではなく、好きなものを発見する楽しさや喜びがある場所でなくてはいけない。私は満足してうこさ頷きながら、店内を速足で歩き回った。</p><p>今日は暑い日なのに、ミネラルウオーターがちゃんと補充されていない。パックの２リットルの麦茶もよく売れるのに、目立たない場所に一本しか置いていない。</p><p>私にはコンビニの「声」が聞こえていた。コンビニが何を求めているか、どうなりたがっているか、手に取るようにわかるのだった。</p><p>行列が途切れ、レジにいた女のこが私の方へ駆け寄ってきた。</p><p>「わあ、すごい、魔法みたい」</p><p>私は整えたポテトチップスの憂いばを咳く。</p><p>「今日、一人バイトが来れなくなって、店長に連絡しけれど繋がらなくて、（１５７）困ってたんです。新人さんと二人で。。。」</p><p>Later, I need to be more careful, I thought and turned my gaze back to the shelves. Two women customers were excitedly holding the new products I had arranged, saying, "Look, look, this snack, it's white chocolate!"</p><p>"I saw this on a TV commercial today! Should we try it?"</p><p>A convenience store should not just be a place where customers buy things they need in a perfunctory manner; it should also be a place where they discover the joy and excitement of finding things they like. Satisfied with their reaction, I nodded and quickly walked around the store.</p><p>Even though it was a hot day, the mineral water hadn't been properly restocked. There was only one 2-liter pack of barley tea, which sold well, placed in an inconspicuous spot.</p><p>I could hear the "voice" of the convenience store. I could understand what the convenience store was seeking, what it wanted to become, as if it were speaking to me through my hands.</p><p>The line of customers finally subsided, and the girl at the cash register rushed over to me.</p><p>"Wow, it's amazing, like magic!"</p><p>I coughed out a chuckle as I adjusted the potato chips.</p><p>"Today, one of the part-time workers couldn't come, and I couldn't reach the manager when I tried to call, so I was in trouble. It's just me and the new employee today..."</p> <br/><br/>This is a public episode. 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It's Tuesday, the day for new products at the convenience store! How could I forget the most important day of the week for a store employee?</p><p>When I saw that there was only one row of the new chocolate product on the bottom shelf, I felt like screaming. It was unimaginable that the limited-time White Chocolate flavor of the chocolate candies that had become a huge hit and sold out six months ago was placed so inconspicuously. I quickly rearranged the display, put the not-so-popular candies in a single row, and placed the new product on the top shelf in three rows. I also added a sign that said "New Product!" which had been left hanging.</p><p>The girl at the cash register was giving me a suspicious look. She noticed my actions but couldn't move since there was a line of customers. I made a gesture as if showing my badge on my chest and greeted with a voice that wouldn't disturb the customers too much, saying, "Good morning!" and nodding.</p><p>She seemed relieved and returned a slight nod, then focused on the register. She must have thought I was a corporate employee. It made me think that the security measures here weren't very effective if I could deceive her so easily. What if I were a dishonest person trying to open the backroom safe or steal money from the cash register?</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/155</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138318072</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 26 Oct 2023 21:21:25 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138318072/b7188e635c34df555d0e62e08518b6bd.mp3" length="1225100" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>102</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138318072/293926dd65a30e8b2106f88971d807b5.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 154 ]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１５４</strong></p><p>レジは二台で、二人ともそれぞれのレジの操業に必死だった。</p><p>ここはベジネス街らしく、客の殆どはスーツを着た男性や、OL風の女性たちだった。</p><p>その時、私にコンビニの「声」が流れ込んできた。</p><p>コンビニの中の音の全てが、意味を持って震えていた。その振動が、私の細胞へ直接語りかけ、音楽のように響いているのだった。</p><p>この店に今何が必要か、頭で考えるよりも先に、本能が全て理解していた。</p><p>はっとしてオープンケースを見ると、「今日からパスタ全品３０円挽き！」というポスターが貼ってあった。それなのにパスタが焼きそばやお好き味焼きと混ざって置いてあり、ちょとも目立っていない。</p><p>それは大変だと、私はパスタを冷麺の隣の目立つ場所へ多動させた。女性客が不可解な目で私を見たが、そちらを見上げて、「いらっしゃいませ！」と言うと、社員なのだろうと納得した様子で、綺麗に並べ終えたばかりの明太子パスタをとっていった。</p><p>よかったと思うと同時に、今度はチョコレート売り場が目に入った。慌てて携帯を（１５５）を取り出し今日の日対を見る。</p><p>レジは二台で、二人ともそれぞれのレジの操業に必死だった。</p><p>There were two cash registers, and both of the employees were working frantically at their respective registers.</p><p>ここはベジネス街らしく、客の殆どはスーツを着た男性や、OL風の女性たちだった。</p><p>It seemed like a business district, with most customers being men in suits or women dressed like office workers.</p><p>その時、私にコンビニの「声」が流れ込んできた。</p><p>At that moment, the "voice" of the convenience store flowed into me.</p><p>コンビニの中の音の全てが、意味を持って震えていた。その振動が、私の細胞へ直接語りかけ、音楽のように響いているのだった。</p><p>Every sound within the convenience store carried meaning and vibrated with purpose. Those vibrations spoke directly to my cells and resonated like music.</p><p>この店に今何が必要か、頭で考えるよりも先に、本能が全て理解していた。</p><p>My instincts understood everything about what this store needed before I could think about it logically.</p><p>はっとしてオープンケースを見ると、「今日からパスタ全品３０円挽き！」というポスターが貼ってあった。それなのにパスタが焼きそばやお好き味焼きと混ざって置いてあり、ちょとも目立っていない。</p><p>I suddenly looked at the open case, and there was a poster that said, "All pasta items for just 30 yen starting today!" However, the pasta was mixed with fried noodles and yakisoba, and it didn't stand out much.</p><p>それは大変だと、私はパスタを冷麺の隣の目立つ場所へ多動させた。女性客が不可解な目で私を見たが、そちらを見上げて、「いらっしゃいませ！」と言うと、社員なのだろうと納得した様子で、綺麗に並べ終えたばかりの明太子パスタをとっていった。</p><p>Realizing the issue, I moved the pasta to a more prominent spot next to the cold noodles. A female customer gave me a puzzled look, but when she looked up and I greeted her with "Welcome!", she seemed to understand that I must be an employee and confidently took a neatly arranged <em>mentaiko</em> pasta.</p><p>よかったと思うと同時に、今度はチョコレート売り場が目に入った。慌てて携帯を（１５５）を取り出し今日の日対を見る。</p><p>Feeling relieved, I then noticed the chocolate section. I hurriedly took out my phone to check today's date.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/154</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138294296</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 26 Oct 2023 02:46:59 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138294296/06dd91f9b037e6acf6b8352fcfc46607.mp3" length="1089368" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>91</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138294296/5dd30c0dbf60796adc6cdafd46b17364.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 153 ]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１５３</strong></p><p>白羽さんは私の面接先まで送るという。面接が終わるまで外で持っていると意気んでいた。</p><p>外に出ると、もうすっかり夏の空気だった。</p><p>電車に乗って面接先へ向かう。電車に乗るのも久しぶりだった。</p><p>「少し早く着き過ぎましたね。まだ１時間以上ある」</p><p>「そうですか」</p><p>「あ、僕ちょっとトイレに行ってきます。ここで持っていてください」</p><p>白羽さんがそう言い残して歩き出した。公衆トイレなどあるだろうかと思ったら、白羽さんが向かっていったのはコンビニだった。</p><p>私もトイレに行っておこうかと、白羽さんを追いかけてコンビニに入った。自動ドアが開いた瞬間、懐かしいチャイムの音が聞こえた。</p><p>「いらっしゃいませ！」</p><p>私の方を見て、レジの中の女の子が声を振り上げた。</p><p>コンビニの中には行列ができていた。時計を見ると、もうすぐ１２時になろうというころだった。ちょうど昼ピークが始まる時間だ。</p><p>レジの中には、若い女の子が二人だけしかおらず、一人は「研修中」のバッジを（１５４）つけているようだった。 </p><p>白羽さんは私の面接先まで送るという。面接が終わるまで外で持っていると意気んでいた。</p><p>Shiraha-san offered to take me to my interview. He seemed determined to wait outside until the interview was over.</p><p>外に出ると、もうすっかり夏の空気だった。</p><p>When we stepped outside, it was already the full-fledged summer air.</p><p>電車に乗って面接先へ向かう。電車に乗るのも久しぶりだった。</p><p>「少し早く着き過ぎましたね。まだ１時間以上ある」</p><p>We took the train to head to the interview location. It had been a long time since I had been on a train.</p><p>"We arrived a bit early, didn't we? There's still over an hour left."</p><p>「そうですか」</p><p>「あ、僕ちょっとトイレに行ってきます。ここで持っていてください」</p><p>"Is that so?"</p><p>"Oh, I'll go to the restroom for a moment. Please wait here."</p><p>白羽さんがそう言い残して歩き出した。公衆トイレなどあるだろうかと思ったら、白羽さんが向かっていったのはコンビニだった。</p><p>私もトイレに行っておこうかと、白羽さんを追いかけてコンビニに入った。自動ドアが開いた瞬間、懐かしいチャイムの音が聞こえた。</p><p>Shiraha-san said that and walked away. I wondered if there would be a public restroom nearby, but Shiraha-san headed towards a convenience store.</p><p>Thinking I might as well use the restroom, I followed Shiraha-san into the convenience store. As the automatic door opened, I heard the familiar chime.</p><p>「いらっしゃいませ！」</p><p>私の方を見て、レジの中の女の子が声を振り上げた。</p><p>"Welcome!"</p><p>A young girl at the cash register looked at me and greeted me.</p><p>コンビニの中には行列ができていた。時計を見ると、もうすぐ１２時になろうというころだった。ちょうど昼ピークが始まる時間だ。</p><p>レジの中には、若い女の子が二人だけしかおらず、一人は「研修中」のバッジを（１５４）つけているようだった。 </p><p>Inside the convenience store, there was a line forming. When I checked the time, it was almost noon. It was exactly the time when the lunchtime rush was starting.</p><p>Inside the register area, there were only two young girls, and one of them seemed to be wearing a "trainee" badge.</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/153</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138293139</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 26 Oct 2023 01:32:50 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138293139/e70df422ae498515646f4dfc349ecddb.mp3" length="1070560" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>89</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138293139/0925984b0947c7a47fb7f6cc6ac40bce.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 152]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１５２</strong></p><p>炊飯器はずっと保温に鳴っていて開けるとご飯があり、眼が覚めるそれを口の中のに押し込んで、また押入れに戻って眠るような生活だったのだ。</p><p>顔を合わせた流れで、なんとなく、一緒に食事をする運びとなった。白羽さんが冷凍したおかずは、シュウマイとチキンナゲットだった。皿に盛ったそれを無言で口に運ぶ。</p><p>自分が何のために栄養をとっているのかもわからなかった。咀嚼してドロドロになったご飯とシュウマイを私はいつまでも飲み込むことができなかった。</p><p>その日は、私の初めての面接だった。派遣とはいえ、36歳までアルバイトをしていた私が面接に漕ぎ着けることができたのは、奇跡のようなことだと白羽さんは得意に言った。コンビニを辞めてから、１ヶ月近く経っていた。</p><p>私は１０年上前にクリーニングに出したきりになっていたパンスーツを着て、髪のてを整えていた。</p><p>部屋の外に出ること自体、久しぶりだった。バイトをしながら僅かながらに貯めていたお金も、だいぶ減ってきていた。</p><p>「さあ古倉さん、行きますよ」</p><p>炊飯器はずっと保温に鳴っていて開けるとご飯があり、眼が覚めるそれを口の中のに押し込んで、また押入れに戻って眠るような生活だったのだ。</p><p>The rice cooker had been on "keep warm" mode for a while, and when I opened it, there was rice inside. I mechanically shoved it into my mouth after waking up, then returned to the closet to sleep.</p><p>顔を合わせた流れで、なんとなく、一緒に食事をする運びとなった。白羽さんが冷凍したおかずは、シュウマイとチキンナゲットだった。皿に盛ったそれを無言で口に運ぶ。</p><p>As our faces coincidentally met, it became a sort of routine to eat together. Shiraha had frozen side dishes, which were shumai and chicken nuggets. I silently put them on a plate and brought them to my mouth.</p><p>自分が何のために栄養をとっているのかもわからなかった。咀嚼してドロドロになったご飯とシュウマイを私はいつまでも飲み込むことができなかった。</p><p>I didn't even know why I was consuming nutrients. I couldn't bring myself to swallow the mushy rice and shumai for a long time.</p><p>その日は、私の初めての面接だった。派遣とはいえ、36歳までアルバイトをしていた私が面接に漕ぎ着けることができたのは、奇跡のようなことだと白羽さんは得意に言った。コンビニを辞めてから、１ヶ月近く経っていた。</p><p>That day was my first interview. Even though it was a temporary job, Shiraha-san proudly remarked that it was miraculous for someone like me, who had been working part-time until the age of 36, to secure an interview. It had been nearly a month since I quit the convenience store.</p><p>私は１０年上前にクリーニングに出したきりになっていたパンスーツを着て、髪のてを整えていた。</p><p>I wore a pantsuit that I hadn't worn since I sent it to the cleaners ten years ago and tidied up my hair.</p><p>部屋の外に出ること自体、久しぶりだった。バイトをしながら僅かながらに貯めていたお金も、だいぶ減ってきていた。</p><p>Leaving the room itself was a rare occurrence. The little money I had managed to save while working part-time was dwindling.</p><p>「さあ古倉さん、行きますよ」</p><p>"Now, Furukura-san, let's go."</p><p><strong>Interesting vocabulary:</strong></p><p>* 炊飯器 (すいはんき) - rice cooker</p><p>* 保温 (ほおん) - keeping warm</p><p>* 咀嚼 (そしゃく) - chewing</p><p>* 派遣 (はけん) - dispatch, temporary staffing</p><p>* 面接 (めんせつ) - interview</p><p>* 奇跡 (きせき) - miracle</p><p>* パンスーツ - pantsuit</p><p>* 貯める (ためる) - to save, to accumulate</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/152</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138292042</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 26 Oct 2023 00:15:49 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138292042/20d6d52920b62e8d2cd7bff1834d78be.mp3" length="1036078" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>86</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138292042/796e64f29a83640ebf9c5575bc39d97f.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 151]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ１５１</strong></p><p>「なるほど」</p><p>この義妹はなかなか合理的なものを考え方ができる人だ、と感心して頷いた。</p><p>「ほんと、あなたと話してると頭がおかしくなりそうで、時間の無駄なんで、もう切っていいですか？あ、お金の件、絶対に伝えといてくださいね！」</p><p>義妹はそう言い残すと、通話を切った。</p><p>どうやら私と白羽さんは、交尾をしない方が人類にとって合理的らしい。やったことがない性交をするのは不気味できがすまなかったので少しホッとした。私の遺伝子は、うっかりどこかに残さないようにきを付けて寿命まで運んで、ちゃんと死ぬときに処分しよう。そう決意する一方で、途方に暮れてもいた。それは降ったが、その時まで私は何をして過ごせばいいのだろう。</p><p>ドアの音がして、白羽さんが帰ってきた。近くの１００円ショップのビニール後を提げている。一日のリズムがぐちゃぐちゃになって、野菜を茹でて餌を作ることをあまりしなくなった私の代わりに、白羽さんは１００円ショップで冷凍食品のおかずを買ってくるようになっていた。</p><p>「ああ、起きたんですか」</p><p>この狭い部屋の中一緒にいるのに、昼間の食事時に顔を合わせるのは久しぶり（１５２）だった。</p><p>"なるほど" </p><p>"I see."</p><p>この義妹はなかなか合理的なものを考え方ができる人だ、と感心して頷いた。</p><p> I nodded, impressed by the fact that this sister-in-law could think quite rationally.</p><p>「ほんと、あなたと話してると頭がおかしくなりそうで、時間の無駄なんで、もう切っていいですか？あ、お金の件、絶対に伝えといてくださいね！」 </p><p>"Seriously, talking to you makes me feel like I'm losing my mind, and it's a waste of time, so can I hang up now? Oh, and about the money, please make sure to convey the message!"</p><p>義妹はそう言い残すと、通話を切った。 With that, my sister-in-law ended the call.</p><p>どうやら私と白羽さんは、交尾をしない方が人類にとって合理的らしい。やったことがない性交をするのは不気味できがすまなかったので少しホッとした。 It seems that Shiraha-san and I not engaging in sexual intercourse is more rational for humanity. I was a bit relieved because having sex when I had never done it before felt eerie and unsettling.</p><p>私の遺伝子は、うっかりどこかに残さないように気を付けて寿命まで運んで、ちゃんと死ぬときに処分しよう。そう決意する一方で、途方に暮れてもいた。それは降ったが、その時まで私は何をして過ごせばいいのだろう。 I resolved to ensure my genes didn't accidentally leave a trace somewhere, carrying them until my life's end, and properly disposing of them when I die. However, I was also at a loss about what to do until that time comes.</p><p>ドアの音がして、白羽さんが帰ってきた。近くの１００円ショップのビニール袋を提げている。一日のリズムがぐちゃぐちゃになって、野菜を茹でて餌を作ることをあまりしなくなった私の代わりに、白羽さんは１００円ショップで冷凍食品のおかずを買ってくるようになっていた。 There was the sound of the door, and Shiraha returned. He was carrying a plastic bag from the nearby 100 yen shop. Our daily routine had become quite chaotic, and instead of me, who used to boil vegetables and prepare meals, Shiraha had started buying frozen side dishes from the 100 yen shop.</p><p>「ああ、起きたんですか」 "Oh, you're awake."</p><p>この狭い部屋の中一緒にいるのに、昼間の食事時に顔を合わせるのは久しぶりだった。 Even though we were in this small room together, it had been a while since our faces had met during mealtime in the daytime.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/151</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138284405</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 25 Oct 2023 18:45:26 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138284405/c49cf2eae9f21e48e7909c143fadda15.mp3" length="1120088" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>93</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138284405/e30275a4ae1ea2585cb62224bc375cb0.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 150]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ１５０</strong></p><p>「あの、ちょっと聞いてみたいんですけど、子供って、作った方が人類のためですか？」</p><p>「は？』</p><p>電話の向こうで義妹の声がひっくり返り、私は丁寧に説明した。</p><p>「ほら、私たちって動物だから、増えた方がいいじゃないですか。私と白羽さんも、交尾をどんどんして、人類を繁栄るさせるのに努力した方がいいと思いますか？」</p><p>しばらく何の音もせず、ひょっとしたら電話が切れてしまったのか思ったがぶわあ、と、携帯から生ぬるい空気が吐きだれてきそうなほうど、大きな溜息の音がした。</p><p>「勘弁してくださいよ。。。バイトと無職で子供作ってどうするんですか。ほんとにやめてください。あんたらみたいな遺伝子残さないでください、それが一番人類のためですんで」</p><p>「あ、そうですか」</p><p>「その腐った遺伝子、寿命まで一人で抱えて、死ぬとき店国に持って行って、この世界には一欠かけらも残さないでください、ほんとに」</p><p>"あの、ちょっと聞いてみたいんですけど、子供って、作った方が人類のためですか？"</p><p>"Um, I'd like to ask something. Is it better for humanity if we have children?"</p><p>"は？"</p><p>"Huh?"</p><p>電話の向こうで義妹の声がひっくり返り、私は丁寧に説明した。</p><p>On the other end of the phone, her voice became agitated, and I explained carefully.</p><p>"ほら、私たちって動物だから、増えた方がいいじゃないですか。私と白羽さんも、交尾をどんどんして、人類を繁栄させるのに努力した方がいいと思いますか？"</p><p>"Well, you see, we're animals, so isn't it better to increase in number? Don't you think that people like me and Shiraha-san should keep mating and making an effort to ensure the prosperity of humanity?"</p><p>しばらく何の音もせず、ひょっとしたら電話が切れてしまったのか思ったがぶわあ、と、携帯から生ぬるい空気が吐きだれてきそうなほうど、大きな溜息の音がした。</p><p>For a while, there was no response, and I thought the call might have been disconnected. But then, from the phone, there was a sigh, as if warm air was being exhaled, and it sounded like a deep, heavy sigh.</p><p>"勘弁してくださいよ。。。バイトと無職で子供作ってどうするんですか。ほんとにやめてください。あんたらみたいな遺伝子残さないでください、それが一番人類のためですんで"</p><p>"Please spare me... What's the point of having children when you're just a part-time worker and unemployed? Seriously, please stop. Don't leave behind genes like yours; that's what's best for humanity."</p><p>"あ、そうですか"</p><p>"Oh, is that so?"</p><p>"その腐った遺伝子、寿命まで一人で抱えて、死ぬとき天国に持って行って、この世界には一欠かけらも残さないでください、ほんとに"</p><p>"Those rotten genes, carry them all the way to your life's end, and when you die, take them to the grave, leaving not a single piece in this world, please, really."</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/150</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138264427</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 25 Oct 2023 00:58:38 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138264427/702a4a571aecedc1fb16e9bf8c88ff69.mp3" length="887180" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>74</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138264427/59c4dd47a9e96fd71c2fd6bb9b7f85d8.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 149]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ１４９</strong></p><p>「白羽さんは、今たぶんご飯を買いに行ってるとお思いす。すぐ帰ってくるとは思いますが」</p><p>「ちょうどいいです、お義兄さんに伝えといてもらえますか？貸したお金、先週３千円振り込まれて以来、音沙汰ないんですよ。何なんですか、３千円って。馬鹿にしてるんですか？」</p><p>「はあ、すみません」</p><p>じゃんとなく謝ると、「ほんと、しゃかりしてくださいよ。借用書も書いてもらってあるんですからね。出るとこ出ますよって、伝えといてもらえますか、あの、男に」と苛々と義妹が言った。</p><p>「はい、帰ったら言っておきます」</p><p>「絶対ですよ！あいつは金に本当に意地汚いいんだから、全く！」</p><p>義妹のむずかった声の向こうから、赤ん坊が泣くような声が聞こえた。</p><p>私はふと、コンビニという基準を失った今、動物としての合理性を基準に判断するのが正しいのではにか、と思いついた。私も人間とい動物なのだから、可能なら子供を産んで種族繁栄させることが、私の正しい道なのかもしれない。</p><p>Certainly, here's the text without the labels:</p><p>「白羽さんは、今たぶんご飯を買いに行ってるとお思いす。すぐ帰ってくるとは思いますが」</p><p>"Shiraha-san is probably out buying dinner right now," I said. "He should be back soon."</p><p>「ちょうどいいです、お義兄さんに伝えといてもらえますか？貸したお金、先週３千円振り込まれて以来、音沙汰ないんですよ。何なんですか、３千円って。馬鹿にしてるんですか？」</p><p>"That's perfect. Can you please tell my brother-in-law something for me? Ever since he transferred 3,000 yen to me last week, I haven't heard a word from him. What's the deal with 3,000 yen? Is he making fun of me?"</p><p>「はあ、すみません」</p><p>"I'm sorry about that."</p><p>じゃんとなく謝ると、「ほんと、しゃかりしてくださいよ。借用書も書いてもらってあるんですからね。出るとこ出ますよって、伝えといてもらえますか、あの、男に」と苛々と義妹が言った。</p><p>I apologized with a sigh, and Shiraha-san's sister-in-law continued, growing impatient, "Seriously, please make sure he understands. We even had a written agreement. Tell him I'll take whatever measures are necessary!"</p><p>「はい、帰ったら言っておきます」</p><p>"Yes, I'll let him know when he returns."</p><p>「絶対ですよ！あいつは金に本当に意地汚いいんだから、全く！」</p><p>"Make sure you do! He's really stingy with money, I'm telling you!"</p><p>義妹のむずかった声の向こうから、赤ん坊が泣くような声が聞こえた。</p><p>Beyond Shiraha's sister-in-law's irritated voice, I could hear a baby crying, sounding like it was in distress.</p><p>私はふと、コンビニという基準を失った今、動物としての合理性を基準に判断するのが正しいのではにか、と思いついた。私も人間とい動物なのだから、可能なら子供を産んで種族繁栄させることが、私の正しい道なのかもしれない。</p><p>In that moment, I thought about how, now that I'd lost the criteria provided by the convenience store, perhaps it would be right to judge based on the rationality of an animal. After all, I, too, was an animal as well as a human, and if possible, maybe having children to ensure the propagation of the species was the right path for me.</p><p>Important Vocab</p><p>* 買いに行ってる (かいにいってる) - Probably out buying.</p><p>* 音沙汰 (おとさた) - Word; news; information.</p><p>* 借用書 (しゃくようしょ) - Loan agreement; promissory note.</p><p>* 意地汚い (じじたない) - Stingy; miserly; tight-fisted.</p><p>* 種族繁栄 (しゅぞくはんえい) - Propagation of the species; racial prosperity.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/149</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138264093</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 25 Oct 2023 00:38:47 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138264093/efa297ddc94338019bd0d0a429bc6160.mp3" length="991879" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>83</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138264093/a36cd414a8c117aeeecafb341fdaa6fa.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 148]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ１４８</strong></p><p>部屋に立てかけた鏡を見ると、うっすらと髭が生えていた。</p><p>毎日通っていたコインシャワーにも、三日に一度、白羽さんに言われて渋々行くだけになっていた。</p><p>全てを、コンビニにとって合理的がどうかで判断していた私は、基準を失った状態だった。この行動が合理的か否か、何を目印に決めればいいのかわからなかった。店員になる前だって、私は合理的かどうかに従って判断していたはずなのに、そのころの自分が何を指針にしていたのか、忘れてしまったいた。</p><p>不意に電子音が流れ、振り向くと畳の上で白羽さんの携帯が鳴っていた。どうやなら、置いたまま出かけたらしい。そのまま放置しようかと思ったが、呼び出し音はなかなか鳴りやまなかった。</p><p>何か緊急の用事だろうかと画面を見ると、「鬼嫁」と表示ていた。直感で「通話」をダッチすると、案の定、白羽さんの弟の奥さんの怒鳴り声がした。</p><p>「お義兄さん、何回電話させたら気が済むんですか？居場所はわかってるんですからね、押しかけますよ！」</p><p>「あの、こんにちは、古倉です」</p><p>電話に出たのが私だとわかると、白羽さんの義妹は「あ、あなたですか』と即座に冷静な声になった。</p><p>Text Breakdown</p><p>部屋に立てかけた鏡を見ると、うっすらと髭が生えていた。</p><p>When I looked in the mirror hanging in the room, I noticed a faint beard starting to grow.</p><p>毎日通っていたコインシャワーにも、三日に一度、白羽さんに言われて渋々行くだけになっていた。</p><p>I used to go to the coin shower every day, but now, I reluctantly went only every three days as instructed by Shiraha.</p><p>全てを、コンビニにとって合理的がどうかで判断していた私は、基準を失った状態だった。この行動が合理的か否か、何を目印に決めればいいのかわからなかった。店員になる前だって、私は合理的かどうかに従って判断していたはずなのに、そのころの自分が何を指針にしていたのか、忘れてしまったいた。</p><p>I had been evaluating everything based on whether it was rational for the convenience store, but I was now in a state of losing my criteria. I didn't know if my actions were rational or not, and I didn't know what criteria to use for making decisions. Even before becoming a store clerk, I must have made judgments based on rationality, but I had forgotten what my guiding principles were at that time.</p><p>不意に電子音が流れ、振り向くと畳の上で白羽さんの携帯が鳴っていた。どうやなら、置いたまま出かけたらしい。そのまま放置しようかと思ったが、呼び出し音はなかなか鳴りやまなかった。</p><p>Suddenly, an electronic sound rang out, and when I turned around, Shiraha's cellphone was ringing on the tatami mat. It seemed like he had left it there and gone out. I thought about leaving it as it was, but the ringing didn't stop.</p><p>何か緊急の用事だろうかと画面を見ると、「鬼嫁」と表示ていた。直感で「通話」をダッチすると、案の定、白羽さんの弟の奥さんの怒鳴り声がした。</p><p>"I wondered if it was something urgent, and when I looked at the screen, it said '鬼嫁' (Demon Wife). On instinct, I answered the call, and as expected, I could hear Shiraha-san's brother's wife yelling."</p><p>「お義兄さん、何回電話させたら気が済むんですか？居場所はわかってるんですからね、押しかけますよ！」</p><p>"How many times do I have to call you? We know where you are, so we'll come over!'"</p><p>「あの、こんにちは、古倉です」</p><p>"Uh, hello, this is Furukura," I answered the phone.</p><p>電話に出たのが私だとわかると、白羽さんの義妹は「あ、あなたですか』と即座に冷静な声になった。As soon as she realized it was me who answered the phone, Shiraha-san's sister-in-law immediately adopted a composed tone and said, 'Oh, it's you, huh?'</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/148</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138260951</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Tue, 24 Oct 2023 21:42:27 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138260951/3207aadb7bac437643b343c59068bc87.mp3" length="1180587" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>98</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138260951/c9e99b508ecc38881b48581a41ef3328.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 147]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ１４７</strong></p><p>白羽さんに命じられるままに履歴書を書く作業をする他には、何もしていなかった。</p><p>何を基準に自分の身体を動かしていいのかわからなくなっていた。今までは、働いていない時間も、私の身体はコンビニのものだった。健康的に働くために眠り、体調を整え、栄養を摂る。それも私の仕事のうちだった。</p><p>白羽さんは相変わらず浴槽で眠り、昼の間は部屋で食事をしたり求人広告を見たりと、自分は働いていた時よりよほど活き活きと動き回って生活しているようだった。私は昼夜間わず眠くなるので、押入れの中に布団をを敷きっぱなしにして、お腹がすくと外に出ていくようになったいた。</p><p>喉が渇いていることに気が付き、水道を捻ってコップに水を汲み、一気に飲み干した。ふと、人間の身体の水は二週間はどで入れ替わるとどこかで聞いたことを思い出す。毎朝コンビニで買いっていた水はもう身体から流れで定期、皮膚の湿り気も、目玉の上に膜を振っている水も、もうコンビニのものではなくなっているのだろうか、と思った。</p><p>コップを持ったての指にも、腕にも、黒々とした毛が生えている。今までは、コンビニの為に身だしなみ整えていたが、その必要がなくなって、けを剃る必要性も（１４８）感じなくなったのだ。</p><p>白羽さんに命じられるままに履歴書を書く作業をする他には、何もしていなかった。</p><p>I was doing nothing else except for the task of writing my resume as instructed by Shiraha-san.</p><p>何を基準に自分の身体を動かしていいのかわからなくなっていた。今までは、働いていない時間も、私の身体はコンビニのものだった。健康的に働くために眠り、体調を整え、栄養を摂る。それも私の仕事のうちだった。</p><p>I didn't know what criteria to use for moving my body. Until now, even during my non-working hours, my body belonged to the convenience store. Sleeping, maintaining my health, and getting proper nutrition were all part of my job.</p><p>白羽さんは相変わらず浴槽で眠り、昼の間は部屋で食事をしたり求人広告を見たりと、自分は働いていた時よりよほど活き活きと動き回って生活しているようだった。私は昼夜間わず眠くなるので、押入れの中に布団をを敷きっぱなしにして、お腹がすくと外に出ていくようになったいた。</p><p>Shiraha continued to sleep in the bathtub as usual, and during the day, he seemed much more lively and active than when he was working. I, on the other hand, felt sleepy day and night, so I left my futon spread out in the closet and would go outside when I got hungry.</p><p>喉が渇いていることに気が付き、水道を捻ってコップに水を汲み、一気に飲み干した。ふと、人間の身体の水は二週間はどで入れ替わるとどこかで聞いたことを思い出す。毎朝コンビニで買いっていた水はもう身体から流れで定期、皮膚の湿り気も、目玉の上に膜を振っている水も、もうコンビニのものではなくなっているのだろうか、と思った。</p><p>I suddenly noticed my throat was dry and turned on the tap to fill a glass with water. I recalled hearing somewhere that the water in the human body is completely replaced every two weeks. I wondered if the water I used to buy at the convenience store every morning was no longer part of my body, and whether the moisture in my skin and the fluid covering my eyeballs were no longer the same as what came from the convenience store.</p><p>コップを持ったての指にも、腕にも、黒々とした毛が生えている。今までは、コンビニの為に身だしなみ整えていたが、その必要がなくなって、けを剃る必要性も（１４８）感じなくなったのだ。</p><p>I noticed that there were dark hairs growing on the back of my hand and on my arms as I held the glass. I used to groom myself meticulously for the convenience store job, but now that it was no longer necessary, I no longer felt the need to shave.</p><p>Interesting Vocab:</p><p>命じられるまま (めいじられるまま) - as instructed; as ordered</p><p>活き活き (いきいき) - lively; vivacious</p><p>動き回る (うごきまわる) - to move around actively</p><p>昼夜間 (ちゅうやかん) - day and night; around the clock</p><p>押入れ (おしいれ) - closet; storage room</p><p>敷きっぱなし (しきっぱなし) - left spread out; left as is</p><p>捻る (ひねる) - to turn; to twist</p><p>皮膚 (ひふ) - skin</p><p>膜 (まく) - membrane; film</p><p>剃る (そる) - to shave</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/147</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138253713</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Tue, 24 Oct 2023 17:17:48 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138253713/9849db6a000517e2c5419bf28f032324.mp3" length="1218831" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>102</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138253713/fc237866e2dc823ff374470eff02756d.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 146]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ１４６</strong></p><p>私は自分の身体を無でた。コンビニの決まり通りに爪は短く整えられ、髪は染めることもせず情勢感を大切にしてあり、手の甲には３目前にコロッケを揚げた時の火傷のあとが微かに残っている。</p><p>夏が近づいているとはいえ、ベランダはまだ少し肌寒かった。それでも部屋に入れる気にはなれず、私はいつまでも藍色の空をぼんやり見上げていた。</p><p>暑さ寝苦しさに寝返りを打ちながら、私は布団のなだで薄く目を開いた。</p><p>今日が何曜日なのかも、今が何時なのかもわからない。手探りで枕元の携帯を探し当て、時計を見ると、２時だった。年前なのか午後なのか、ぼんやりした頭では把握で着ないまま押し入れの外に出ると、カーテン腰に昼間の光が差し込んでいて、今は昼間の２時だと把握した。</p><p>日付を見ると、コンビニをやめてからもう二週間近く経っているようだった。長い時間が経った気もするし、時が止まっているようにも思える。</p><p>白羽さんは食事でも買いに行っているのか、部屋にはいなかった。出しっぱなしの折り畳みテーブルの上には、昨日食べたカップラーメンの残骸が放置ている。コンビニを辞めてから、私は朝何時に起きればいいのかわからなくなり、（１４７）眠くなったら眠り、起きたらご飯を食べる生活だった。</p><p>私は自分の身体を無でた。コンビニの決まり通りに爪は短く整えられ、髪は染めることもせず情勢感を大切にしてあり、手の甲には３目前にコロッケを揚げた時の火傷のあとが微かに残っている。</p><p>I took care of my body according to the convenience store's rules. My nails were kept short as required, my hair remained its natural color, and there was a faint scar on the back of my hand from a burn I got three months ago when frying croquettes.</p><p>夏が近づいているとはいえ、ベランダはまだ少し肌寒かった。それでも部屋に入れる気にはなれず、私はいつまでも藍色の空をぼんやり見上げていた。</p><p>Even though summer was approaching, the balcony was still a bit chilly. Nevertheless, I couldn't bring myself to go back inside, and I continued to gaze absentmindedly at the indigo sky.</p><p>暑さ寝苦しさに寝返りを打ちながら、私は布団のなだで薄く目を開いた。</p><p>Struggling with the discomfort of the heat, I turned over in bed and opened my eyes slightly.</p><p>今日が何曜日なのかも、今が何時なのかもわからない。手探りで枕元の携帯を探し当て、時計を見ると、２時だった。年前なのか午後なのか、ぼんやりした頭では把握で着ないまま押し入れの外に出ると、カーテン腰に昼間の光が差し込んでいて、今は昼間の２時だと把握した。</p><p>I had no idea what day of the week it was or what time it was. I fumbled around to find my phone by the bedside and checked the time; it was 2 o'clock. Whether it was morning or afternoon, I couldn't grasp it with my fuzzy head. When I stepped outside the closet, the daylight was filtering through the curtains, and I realized it was 2 in the afternoon.</p><p>日付を見ると、コンビニをやめてからもう二週間近く経っているようだった。長い時間が経った気もするし、時が止まっているようにも思える。</p><p>When I looked at the date, it seemed like almost two weeks had passed since I quit the convenience store. It felt like a long time had gone by, and yet it also felt like time had come to a standstill.</p><p>白羽さんは食事でも買いに行っているのか、部屋にはいなかった。出しっぱなしの折り畳みテーブルの上には、昨日食べたカップラーメンの残骸が放置ている。コンビニを辞めてから、私は朝何時に起きればいいのかわからなくなり、（１４７）眠くなったら眠り、起きたらご飯を食べる生活だった。</p><p>Shiraha-san was probably out buying food, as he wasn't in the room. On the foldable table left out, the remains of the cup ramen I had eaten yesterday lay neglected. Since quitting the convenience store, I had lost track of when to wake up in the morning, and my life had become a cycle of sleeping when I felt tired and eating when I woke up.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/146</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138236300</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Tue, 24 Oct 2023 00:45:42 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138236300/ed33d9731170b4e1017123377c8504be.mp3" length="1262089" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>105</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138236300/2dc2583578d71e8f2896b86738de2240.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 145]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１４５</strong></p><p>「あの、今日は食欲がないんで、白羽さん、何か勝手に食べていてくれませんか」</p><p>「ええ？まあ、いいですけど」</p><p>自分で買いに行くのが億劫なのか、白羽さんは少し不満げだったが、千円札を渡すと静かになった。</p><p>その夜、私は布団に張っていも眠ることができず、起き上がって部屋着のままベランダに出す。</p><p>今までなら、明日の前に寝ていなければいけない時間だ、コンビニのために身体を整えようと思うとすぐ寝ることができたのに、今の私は何のために眠ればいいのかすらわからなかった。</p><p>洗濯物は部屋干しがほとんどなので、ベランダは汚れていて、窓もカビていた。</p><p>私は部屋着が汚れるのも構わず、ベランダに座り込んだ。</p><p>ふと窓がらす越しに部屋の中の時計を見ると夜中の３時だった。</p><p>今は夜勤の休憩がまわっている時間だろうか。ダットくんと、先週から入った、経験者の大学生の柴崎くんが、休憩としながら、ワォークンの補充を始めている頃だろう。</p><p>こんな時間に眠らずにいるのは久しぶりのことだった。</p><p>Text Breakdown</p><p>「あの、今日は食欲がないんで、白羽さん、何か勝手に食べていてくれませんか」</p><p>"Um, I don't have an appetite today, so Shiraha-san, would you mind eating something on your own?"</p><p>「ええ？まあ、いいでけど」</p><p>"Sure? Well, okay."</p><p>自分で買いに行くのが億劫なのか、白羽さんは少し不満げだったが、千円札を渡すと静かになった。</p><p>"Is it too much trouble to go by yourself?" Shiraha-san seemed a bit reluctant, but when I gave him a thousand yen, he fell silent.</p><p>その夜、私は布団に張っていも眠ることができず、起き上がって部屋着のままベランダに出た。</p><p>That night, I couldn't sleep in my futon and ended up getting up and going out onto the balcony in my pijama.</p><p>今までなら、明日の前に寝ていなければいけない時間だ、コンビニのために身体を整えようと思うとすぐ寝ることができたのに、今の私は何のために眠ればいいのかすらわからなかった。</p><p>In the past, I could easily fall asleep as soon as I thought about getting my body ready for work at the convenience store, knowing that I had to sleep before tomorrow. But now, I didn't even know why I should sleep.</p><p>洗濯物は部屋干しがほとんどなので、ベランダは汚れていて、窓もカビていた。</p><p>Most of my laundry was hung inside my room, so the balcony was dirty, and the windows had grown mold.</p><p>私は部屋着が汚れるのも構わず、ベランダに座り込んだ。</p><p>Without minding that my room clothes would get dirty, I sat down on the balcony.</p><p>ふと窓がらす越しに部屋の中の時計を見ると夜中の３時だった。</p><p>Suddenly, I looked at the clock inside my room through the window, and it was 3:00 in the middle of the night.</p><p>今は夜勤の休憩がまわっている時間だろうか。ダットくんと、先週から入った、経験者の大学生の柴崎くんが、休憩としながら、ワォークンの補充を始めている頃だろう。</p><p>Is it the time for the night shift break now? Would Tat-kun and the experienced university student Shibasaki-kun, who joined last week, be replenishing the walkin fridge while taking a break?</p><p>こんな時間に眠らずにいるのは久しぶりのことだった。</p><p>I thought to myself: "It had been a long time since I stayed awake at such an hour."</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/145</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138230096</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 23 Oct 2023 20:02:40 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138230096/42a45cb0394a9b7b15d418ac8dd49dd2.mp3" length="1024793" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>85</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138230096/41eaed07b14bd57618eca590ab9bd690.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 144]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１４４</strong></p><p>私は気が重かった。時計を見ると、夜の７時だった。いつもは、仕事をしちないときでも、私の身体はコンビニエンストアと繋がっていた。今は夕方のパック飲料の補充の時間、今は夜の雑貨が届いて夜勤が検品を始めた時間、今は床清掃の時間、いつも、時計を見れば店の光景が浮かんでいた。</p><p>今はちょうど、夕勤の沢口さんが来週の新商品のPOPを書いて、牧村くんがカップラーメンの補充をしている時間だろう。それなのに、自分はもうその時間の流れから取り残されてしまったのだと思った。</p><p>部屋の中には白羽さんの声や冷蔵庫の音、様々な音が浮かんでいるのに、私の耳は静寂しか聴いてなかった。私を満たしていたコンビニの音が身体から消えていた。私は世界から切断されていた。</p><p>「やっぱりコンビニバイトじゃ僕を養うには不安定だからなあ。無職とバイトだと無職の僕の方が責められちゃうし、縄文時代から抜け出せない連中は、すぐに男に文句を言うんだ。でも古倉さんさえ定職につけば、僕はそう被害をもう受けなくて済みますし、古倉さんのためにもなるし、一石二鳥ですよね！」</p><p>Text Breakdown</p><p>私は気が重かった。時計を見ると、夜の７時だった。いつもは、仕事をしないときでも、私の身体はコンビニエンストアと繋がっていた。今は夕方のパック飲料の補充の時間、今は夜の雑貨が届いて夜勤が検品を始めた時間、今は床清掃の時間、いつも、時計を見れば店の光景が浮かんでいました。</p><p>"I felt a heavy burden on my mind. When I looked at the clock, it was 7:00 in the evening. Normally, even when I wasn't working, my body remained connected to the convenience store. Right now, it was the time for replenishing evening pack drinks, the time when the night shift started inspecting evening goods, the time for floor cleaning. Whenever I looked at the clock, I could envision the scenes at the store."</p><p>今はちょうど、夕勤の沢口さんが来週の新商品のPOPを書いて、牧村くんがカップラーメンの補充をしている時間だろう。それなのに、自分はもうその時間の流れから取り残されてしまったのだと思った。</p><p>"Right now, it was probably the time when evening shift employee Sawaguchi-san was writing the POP for next week's new products, and Makimura-kun was replenishing cup ramen. Yet, I felt that I had already been left behind by the flow of that time."</p><p>部屋の中には白羽さんの声や冷蔵庫の音、様々な音が浮かんでいるのに、私の耳は静寂しか聴いてなかった。私を満たしていたコンビニの音が身体から消えていた。私は世界から切断されていた。</p><p>While various sounds like Shiraha-san's voice and the refrigerator hum filled the room, my ears only heard silence. The sounds of the convenience store that used to fill me were gone from my body. I felt disconnected from the world.</p><p>「やっぱりコンビニバイトじゃ僕を養うには不安定だからなあ。無職とバイトだと無職の僕の方が責められちゃうし、縄文時代から抜け出せない連中は、すぐに男に文句を言うんだ。でも古倉さんさえ定職につけば、僕はそう被害をもう受けなくて済みますし、古倉さんのためにもなるし、一石二鳥ですよね！"</p><p>"After all, working at a convenience store is unstable when it comes to supporting us. If it's between being unemployed and having a part-time job, the unemployed side is blamed, and those who can't escape from the Jomon period quickly complain about men. But if you can find a stable job, then I won't have to suffer any more, and it will benefit you as as well. It's a win-win situation!"</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/144</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138224600</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 23 Oct 2023 16:49:40 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138224600/f559d647ac0d5218fe31b89573dca222.mp3" length="1121342" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>93</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138224600/d1dc2da7278041aaabd34148d2723010.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 143]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ１４ ３</strong></p><p>泉さんん古倉さんも、私を祝福して笑っていた。</p><p>私は、皆の脳が想像する普通の人間の形になっていく。皆の植福が不気味だったが、「ありがとうございます」とだけ口にした。</p><p>夕勤の女の子たちにも挨拶をして外に出た。外はまだ明るく、けれどコンビニは空からの光よりも強く光っていた。</p><p>店長で亡くなった自分がどうなるのか、私には想像もつかなかった。私は光る白い水槽のような店に一礼し、地下鉄の駅へと歩き始めた。</p><p>家に帰ると白羽さんが私を持ち構えていた。</p><p>いつもなら、明日の勤務に向けて、餌を食べて睡眠をとって、自分の肉体を解放されて、どうすればいいのかわからなくなっていた。</p><p>白羽さんは部屋で、意気揚々とネットで求人のチェックをしている。テーブルの上には履歴書が散らばっていた。</p><p>「年齢制限がある仕事がいいんですけどね、うまく探せば全然は言ってわけでもない！（１４４）僕はね、求人なんてみるの大嫌いだったんですけど、自分が働くわけじゃないって言うと面白くて仕方ないものなんですね！」</p><p>泉さんと古倉さんも、私を祝福して笑っていました。</p><p>Izumi-san and Furukura-san also smiled and congratulated me."</p><p>私は、皆の脳が想像する普通の人間の形になっていく。皆の祝福が不気味だったが、「ありがとうございます」とだけ口にした。</p><p>I was gradually taking on the appearance of the ordinary person that everyone's minds would imagine. Although their blessings felt eerie, I simply said, 'Thank you.'</p><p>夕勤の女の子たちにも挨拶をして外に出た。外はまだ明るく、けれどコンビニは空からの光よりも強く光っていた。</p><p>I also said goodbye to the evening shift girls and stepped outside. </p><p>It was still bright outside, but the convenience store radiated more light than the sky.</p><p>店長で亡くなった自分がどうなるのか、私には想像もつかなかった。私は光る白い水槽のような店に一礼し、地下鉄の駅へと歩き始めた。</p><p>"I couldn't imagine what would become of me after I passed away as the store manager. I offered a bow to the bright, white store, which resembled a luminous fish tank, and began walking to the subway station."</p><p>家に帰ると白羽さんが私を持ち構えていました。</p><p>"When I returned home, Shiraha-san was waiting for me."</p><p>いつもなら、明日の勤務に向けて、餌を食べて睡眠をとって、自分の肉体を解放されて、どうすればいいのかわからなくなっていました。</p><p>Usually, I would eat, get some sleep to prepare for the next day's work, and then feel at a loss, not knowing what to do with my physical self.</p><p>白羽さんは部屋で、意気揚々とネットで求人のチェックをしている。テーブルの上には履歴書が散らばっていました。</p><p>"Shiraha-san was energetically checking job listings on the internet in the room. Resumes were scattered across the table."</p><p>「年齢制限がある仕事がいいんですけどね、うまく探せば全然は言ってわけでもない！僕はね、求人なんてみるの大嫌いだったんですけど、自分が働くわけじゃないって言うと面白くて仕方ないものなんですね！」</p><p>"I prefer jobs with age restrictions, but if you search well, there are plenty of options without them! You know, I used to hate looking at job listings, but it's quite amusing when you're not the one who has to work!"</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/143</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138204031</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sun, 22 Oct 2023 22:14:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138204031/7b91513cdef9916b6f43ac85b7326711.mp3" length="1131686" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>94</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138204031/05ec8633bbf23019ddc6506ba6517552.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 142]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１４ ２</strong></p><p>横目で防犯かめらの映像を見ながら、もう、自分がここがに映ることはないんだろうな、と思いった。</p><p>「古倉さん、本当に渡れさま」</p><p>泉さんと菅原さんから、「お祝いも嫌ねて」と高級そうな夫著をもらい、夕勤の女のこからは缶入りのクッキーをもらった。</p><p>１８年間、辞めていく人を何人か見ていたが、あっというかんにその隙間は埋まってしまう。自分がいなくなった場所もあったおいう補完され、コンビニは明日からも同じように回転していくんだろうなと思う。</p><p>商品を検品するスカンーも、発注する機会も、床を磨くモップも、てを消毒するアルコールも、いつも腰に刺していたハタキも、身近だった道具たちに触れることはなくなる。</p><p>「でもまあ、おめでたい門出だから！」</p><p>店長の言葉に、泉さんも菅原さんも頷いた。</p><p>「そうですよ。また遊びに来てくださいね！」</p><p>「早々、お客さんとしていつでも来てね。白羽さんと一緒においでよ、フランクフルト（１４３）奢ってあげる」</p><p><strong>Text Breakdown</strong></p><p>横目で防犯カメラの映像を見ながら、もう、自分がここに映ることはないんだろうな、と思いました。</p><p>"Looking at the security camera footage out of the corner of my eye, I couldn't help but think that I would never appear on it again."</p><p>「古倉さん、本当に渡れさま」</p><p>"Goodbye, Furukura-san," they said.</p><p>泉さんと菅原さんから、「お祝いも嫌ねて」と高級そうな夫著をもらい、夕勤の女の子からは缶入りのクッキーをもらった。</p><p>"I received expensive-looking facial cream from Izumi-san and Sugawara-san, and a can of cookies from the girl working the evening shift, along with wishes for my new journey."</p><p>18年間、辞めていく人を何人か見ていたが、あっという間にその隙間は埋まってしまう。自分がいなくなった場所もあったという補完され、コンビニは明日からも同じように回転していくんだろうなと思う。</p><p>During my 18 years here, I had seen several people leave, and their vacancies were quickly filled. I realized that the places where I would no longer be present would be seamlessly continue, and the convenience store would  operate just as it always had.</p><p>商品を検品するスキャンも、発注する機会も、床を磨くモップも、手を消毒するアルコールも、いつも腰に刺していたハタキも、身近だった道具たちに触れることはなくなる。</p><p>I thought to myself I wouldn't be handling the scanner to inspect products, placing orders, mopping the floor, or using alcohol to disinfect my hands anymore. Even the broom that I always had hanging from my waist would no longer be with me.</p><p>「でもまあ、おめでたい門出だから！」</p><p>"But well, it's a joyous new beginning!"</p><p>店長の言葉に、泉さんも菅原さんも頷いた。</p><p>Both Izumi-san and Sugawara-san nodded in agreement with the store manager's words.</p><p>「そうですよ。また遊びに来てくださいね！」</p><p>"That's right. Please come visit us again!"</p><p>「早々、お客さんとしていつでも来てね。白羽さんと一緒においでよ、フランクフルト奢ってあげる」</p><p>"Feel free to come as a customer anytime. Come with Shiraha-san, and I'll treat you to some Frankfurt sausages!"</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/142</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138201611</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sun, 22 Oct 2023 19:57:40 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138201611/a582452f33e85720d432f2f707bda7bd.mp3" length="975578" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>81</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138201611/ed6e9396ce15ecae2a13e6010e77392b.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 141]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１４１</strong></p><p>本当はアルバイトは辞める一ヶ月前に言わなければならないが、事情があるという二週間で辞めさせてくれた。</p><p>私は二週間前のことを思い出した。「辞めさせてください」と言ったのに、店長はとても嬉しそうだった。</p><p>「あ、ついに！？白羽さんが男を見せたってこと？！」</p><p>バイトが辞めていくのは困る、人手不足なんだからつきを紹介して辞めてほしいといつも言っていた店長なのに、嬉ししそうだった。いや、もう店長なん人間はどこにもいないかもしれないかもしれない。目の前にいるのは人間のオスで、自分と同じ生き物が繁殖することを望んでいる。</p><p>突然辞める人はプロ意識に欠けるというも憤っていた泉さんも、「聞いたよー！」と祝福してくれた。</p><p>私は制服と脱ぎ、名札を外して、店長に渡した。</p><p>「それじゃあ。お世話になりました。」</p><p>「いやあ、寂しくなるよー！本当に渡れ」</p><p>１８年前勤めたというのに、最後はあっさりしたものだった。私の代わりに、レジでは（１４２）先週から入ったミャンマー人の女のこがバーコードをスキャンしている。</p><p>本当はアルバイトは辞める一ヶ月前に言わなければならないが、事情があるという二週間で辞めさせてくれた。 </p><p>Technically, you're supposed to give notice one month in advance before quitting a part-time job, but they let me quit with just two weeks' notice due to my circumstances.</p><p>私は二週間前のことを思い出した。「辞めさせてください」と言ったのに、店長はとても嬉しそうだった。 </p><p>I remembered what happened two weeks ago. When I said, "Please let me quit," the store manager looked very pleased.</p><p>「あ、ついに！？白羽さんが男を見せたってこと？！」 "Oh, finally?! Is Shiraha-san trying to show some backbone?!"</p><p>バイトが辞めていくのは困る、人手不足なんだからつきを紹介して辞めてほしいといつも言っていた店長なのに、嬉ししそうだった。 </p><p>Despite always saying that they didn't want part-timers to quit because they were short-staffed and asking us to refer friends, the store manager seemed delighted. Well, maybe the store manager was no longer human. The one in front of me was a human male, wishing for creatures like himself to reproduce.</p><p>突然辞める人はプロ意識に欠けるというも憤っていた泉さんも、「聞いたよー！」と祝福してくれた。 </p><p>Even Izumi-san, who had complained that people who quit suddenly lacked professionalism, said, "I heard about it!" and congratulated me.</p><p>私は制服と脱ぎ、名札を外して、店長に渡した。 I took off my uniform, removed my name tag, and handed them to the store manager.</p><p>「それじゃあ。お世話になりました。」 "Well then, thank you for everything."</p><p>「いやあ、寂しくなるよー！本当に渡れ」 </p><p>"Oh, I'll miss you! Really, take care."</p><p>１８年前勤めたというのに、最後はあっさりしたものだった。私の代わりに、レジでは先週から入ったミャンマー人の女のこがバーコードをスキャンしている。 Despite having worked here for 18 years, the end came quite easily. In my place, a young woman from Myanmar who had started last week was scanning barcodes at the cash register.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/141</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138199066</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sun, 22 Oct 2023 19:24:47 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138199066/5e0229e93fca1dfc91b45ae7db9aeabb.mp3" length="1030122" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>86</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138199066/56b5679fab74007f1eeb18f32ff20140.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 140]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１４０</strong></p><p>シャワーを浴びている間、浴室のドアの前でずっと白羽さんに喋っていた。</p><p>「僕と出会えて、古倉さんは本当に運がいいdすよ。このまま一人でのたれ死ぬところだったんですから。そのかわり、ずっと僕を隠し続けてください」</p><p>白羽さんの声は遠くて、水の昔しかしない。耳の中に残っていたコンビニの音が、少しずつ消されていく。</p><p>身体の泡を流し終え、きゅっと蛇口を捻ると、久しぶりに耳が静寂を聴いた。</p><p>今までずっと耳の中で、コンビニが鳴っていたのだ。けれど、その音が今ははしなかった。</p><p>久しぶりの静寂が、聞いたことのない音楽のように感じられて、浴室にたち尽くしていると、その静けさを引っ掻くように、みしりと、白羽さんの重みが床を鳴らす音がどよめいた。</p><p>１８年間の勤務が幻だったかのように、あっけなく、私は　コンビニ最後の日を迎えた。</p><p>その日、私は朝の６時に店に行き、ずっとカメラの中を眺めていた。トウアンくんはレジに慣れて、手早く缶コーヒーやサンドイッチをすやんし、（１４１）、「領収書で」と言われても素早い手付きで操作している。</p><p>シャワーを浴びている間、浴室のドアの前でずっと白羽さんに喋っていた。 </p><p>While I was taking a shower, I kept talking to Shiraha-san in front of the bathroom door.</p><p>「僕と出会えて、古倉さんは本当に運がいいdすよ。このまま一人でのたれ死ぬところだったんですから。そのかわり、ずっと僕を隠し続けてください」 </p><p>"You're really lucky to have met me, Kurakura-san. You were on the verge of dying alone. In return, please keep hiding me."</p><p>白羽さんの声は遠くて、水の昔しかしない。耳の中に残っていたコンビニの音が、少しずつ消されていく。 </p><p>Shiraha-san’s voice sounded distant, like an echo in water. The sound of the convenience store that had been in my ears was gradually fading away.</p><p>身体の泡を流し終え、きゅっと蛇口を捻ると、久しぶりに耳が静寂を聴いた。 </p><p>After rinsing off the foam from my body and turning off the faucet tightly, I finally heard silence.</p><p>今までずっと耳の中で、コンビニが鳴っていたのだ。けれど、その音が今ははしなかった。 </p><p>Until now, the convenience store had been ringing in my ears, but that sound was no longer there.</p><p>久しぶりの静寂が、聞いたことのない音楽のように感じられて、浴室にたち尽くしていると、その静けさを引っ掻くように、みしりと、白羽さんの重みが床を鳴らす音がどよめいた。 </p><p>The long-lost silence felt like unheard music, and as I stood still in the bathroom, the sudden sound of Shiraha-san's body scraping the floor echoed through the room.</p><p>１８年間の勤務が幻だったかのように、あっけなく、私は　コンビニ最後の日を迎えた。 </p><p>As if my 18 years of service had been a dream, I quietly approached my last day at the convenience store.</p><p>その日、私は朝の６時に店に行き、ずっとカメラの中を眺めていた。トウアンくんはレジに慣れて、手早く缶コーヒーやサンドイッチをすやんし、（１４１）、「領収書で」と言われても素早い手付きで操作している。 </p><p>On that day, I went to the store at 6 in the morning and watched the camera feed all day. Toan-kun had become skilled at the cash register, quickly handling canned coffee and sandwiches. Even when asked for a receipt, he operated it with swift movements.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/140</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138183090</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 21 Oct 2023 23:32:07 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138183090/fb3bfd12f45aaabea29ebcee82c69f27.mp3" length="1099929" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>92</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138183090/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 139]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１３９</strong></p><p>「逃げられると思わないでくださいね」</p><p>義妹はそういう言い残して帰って行った。</p><p>白羽さんはドアが閉められ、足音が遠ざがるのを慎重に確認してから、嬉しそうに叫んだ。</p><p>「やった、うまく逃れたぞ！これでしばらく大丈夫だ。この女が妊娠なんかするわけがない、だって僕は絶対にこんな女に挿入しないからな！」</p><p>白羽さんは興奮した様子で、私の両肩を掴んだ。</p><p>「古倉さん、あんたは運がいいですよ。処女で独身のコンビニアルバイトだなんて、三重苦のあたなが、ぼくのおかげで既婚者の社会人になるし、誰もが非処女だと思うだろうし、周りから見てまともな人間になることができるんだ。それが一番みんなが喜ぶ形のあなたなんですよ。良かったですね！」</p><p>帰って早々、白羽さんの家庭の事情に巻き込まれた私は、ぐったりと疲れて白羽さんの話を書く気にもなれず、「あの、今日は家のシャワーを使っていいですか？」と言った。</p><p>白羽さんがバスタブから布団を出し、私は久しぶりに家のシャワーを浴びた。</p><p>Text Breakdown</p><p>「逃げられると思わないでくださいね」</p><p>"Please don't think you can escape."</p><p>義妹はそういう言い残して帰って行った。</p><p>My sister-in-law left with those parting words.</p><p>白羽さんはドアが閉められ、足音が遠ざがるのを慎重に確認してから、嬉しそうに叫んだ。</p><p>After making sure the door was closed and the footsteps had receded, Shiraha-san exclaimed joyfully.</p><p>「やった、うまく逃れたぞ！これでしばらく大丈夫だ。この女が妊娠なんかするわけがない、だって僕は絶対にこんな女に挿入しないからな！」</p><p>"We did it, I managed to escape smoothly! I'll be fine for a while now. There's no way this woman can get pregnant; after all, I would never have intercourse with a woman like her!"</p><p>白羽さんは興奮した様子で、私の両肩を掴んだ。</p><p>Shiraha-san grabbed both of my shoulders excitedly.</p><p>「古倉さん、あんたは運がいいですよ。処女で独身のコンビニアルバイトだなんて、三重苦のあたなが、ぼくのおかげで既婚者の社会人になるし、誰もが非処女だと思うだろうし、周りから見てまともな人間になることができるんだ。それが一番みんなが喜ぶ形のあなたなんですよ。良かったですね！」</p><p>"Kurakura-san, you're really lucky. A virgin, single convenience store worker like you, who was struggling with so many problems, will become a married working professional thanks to me. Everyone will think you're not a virgin, and you'll become a respectable person in everyone's eyes. You're so lucky!"</p><p>帰って早々、白羽さんの家庭の事情に巻き込まれた私は、ぐったりと疲れて白羽さんの話を書く気にもなれず、「あの、今日は家のシャワーを使っていいですか？」と言った。</p><p>Returning home and being dragged into Shiraha's family affairs had left me exhausted, and I didn't feel like writing about his story. So, I asked, "Um, is it okay if I use the shower today?"</p><p>白羽さんがバスタブから布団を出し、私は久しぶりに家のシャワーを浴びた。</p><p>Shiraha-san brought out a futon from the bathtub, and I took a shower at home for the first time in a while.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/139</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138155923</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Fri, 20 Oct 2023 23:34:49 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138155923/ff3403161b7415ac335b8569fa9f35a1.mp3" length="1596666" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>80</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138155923/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 138]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１３８</strong></p><p>「これ本当に、あなたのためを思って言ってるんで。。。初対面ですけど、絶対にちゃんと生きたほうがいいですよ」</p><p>身を乗り出して親身になってくれている様子の義妹を見て、白羽さんから聞いていたようりいい人そうだと思った。</p><p>「二人で話し合ったんだ。子供ができるまでは、僕は彼女をサポートする。僕はネット起業の方に専念する。子供ができたら、僕も仕事を一家の大黒柱になります」</p><p>「夢見たなこと言ってないで、お義兄さんも働いてください。まあ、二人のことなので、そんなに私が干渉することでもないかもしれないで受けど」</p><p>「彼女にはバイトをすぐに辞めてもらう。そして毎日職探しをしてもらう。もう決まったことなんっだ」</p><p>「え。。。」</p><p>しゃぶしゃぶといった調子で、義妹は、「まあ、相手がいる分、前よりかはマジになってる気がしますけど。。。」と言い、「あんまり長居したくもないんで。もう帰ります」と立ち上がった。</p><p>「今日のことは、貸したお金の金額も含めて、ぜんぶお義母さんに報告しますから。</p><p>Text Breakdown;</p><p>Here's the breakdown and translation of the Japanese text:</p><p>「これ本当に、あなたのためを思って言ってるんで。。。初対面ですけど、絶対にちゃんと生きたほうがいいですよ」</p><p>"I'm really saying this for your own good... We've just met, but it's absolutely better for you to live properly."</p><p>身を乗り出して親身になってくれている様子の義妹を見て、白羽さんから聞いていたよりいい人そうだと思った。</p><p>Seeing my sister-in-law leaning forward and showing concern, I thought she seemed like a nicer person than I had heard from Shiraha-san.</p><p>「二人で話し合ったんだ。子供ができるまでは、僕は彼女をサポートする。僕はネット起業の方に専念する。子供ができたら、僕も仕事を一家の大黒柱になります」</p><p>"We talked it over together. Until we have children, I’ll support her. I'll focus on my online business. When we have children, I'll become the breadwinner of the family."</p><p>「夢見たなこと言ってないで、お義兄さんも働いてください。まあ、二人のことなので、そんなに私が干渉することでもないかもしれないで受けど」</p><p>"Don't just talk about dreams; please find a job too, brother-in-law. Well, it's since its just the two of you I guess I might not need to interfere that much."</p><p>「彼女にはバイトをすぐに辞めてもらう。そして毎日職探しをしてもらう。もう決まったことなんっだ」</p><p>"She should quit her part-time job immediately. And she'll be looking for a job every day moving on. It's already been decided."</p><p>「え。。。」</p><p>"Eh..."</p><p>しゃぶしゃぶといった調子で、義妹は、「まあ、相手がいる分、前よりかはマジになってる気がしますけど。。。」と言い、「あんまり長居したくもないんで。もう帰ります」と立ち上がった。</p><p>In a somewhat casual manner, my sister-in-law said, "Well, I think she's taking it more seriously now that she has someone... I don't want to overstay my welcome, so I'll be heading home now."</p><p>「今日のことは、貸したお金の金額も含めて、ぜんぶお義母さんに報告しますから。」</p><p>"I'll report everything that happened today, including the amount of money I lent, to our mother in law.”</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/138</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138155535</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Fri, 20 Oct 2023 23:14:37 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138155535/cf5408467702d2940458d76dbbf58b5f.mp3" length="969936" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>81</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138155535/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 137]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１３７</strong></p><p>「はあ。。。？え、それで二人で暮らしてるんですか？この男は無職なのに？」</p><p>「ええと、はい」</p><p>「やってけるわけないじゃないですか！行き倒れになりますよ！というか、あの、初対面で失礼ですけど、結構いい歳ですよね。何でアルバイト？」</p><p>「ええと、いろいろ面接を受けた時期もあったんですけど、コンビニしかできなかったんです」</p><p>義妹は呆然としたように私を眺めた。</p><p>「ある意味をに開いって感じですけど。。。あの、赤の他人の私が言うのもなんですけど、就職が結婚、どちらかした方がいいですよ。これ本気で。というか、両方した方がいいですよ。いつか餓死しますよ。いいか厳な生き方に甘えてるよ」</p><p>「なるほど。。。」</p><p>「この人のこと好きって、全然趣味が理解できませんけど。だったらなおさら就職した方がいいですよ。社会不適合者が二人で、アルバイトのお金だけでやっていけるわけないですから、まじで」</p><p>「はい」</p><p>「周りは誰も言ってくれなかったんですか？あの、保険とかちゃんと入っていてま（１３８）す？</p><p>Here's the breakdown and translation of the Japanese text:</p><p>「はあ。。。？え、それで二人で暮らしてるんですか？この男は無職なのに？」</p><p>"Huh...? Um, so you two are living together, even though this man is unemployed?"</p><p>「ええと、はい」</p><p>"Uh, yes."</p><p>「やってけるわけないじゃないですか！行き倒れになりますよ！というか、あの、初対面で失礼ですけど、結構いい歳ですよね。何でアルバイト？」</p><p>"There's no way you can make it like this! You'll die! And, um, excuse me for this first meeting, but you're quite old, aren't you? Why are you doing part-time work?"</p><p>「ええと、いろいろ面接を受けた時期もあったんですけど、コンビニしかできなかったんです」</p><p>"Well, there was a time when I went for various interviews, but I could only get a job at a convenience store."</p><p>義妹は呆然としたように私を眺めた。</p><p>My sister-in-law looked at me as if in astonishment.</p><p>「ある意味をに開いって感じですけど。。。あの、赤の他人の私が言うのもなんですけど、就職が結婚、どちらかした方がいいですよ。これ本気で。というか、両方した方がいいですよ。いつか餓死しますよ。いいか厳な生き方に甘えてるよ」</p><p>"In a sense, it feels like living on the edge... Well, it's rude for a total stranger like me to say this, but you should either find employment or get married. Seriously. In fact, it's better to do both. You'll starve someday. Understand that you're relying too much on a tough way of living."</p><p>「なるほど。。。」</p><p>"I see..."</p><p>「この人のこと好きって、全然趣味が理解できませんけど。だったらなおさら就職した方がいいですよ。社会不適合者が二人で、アルバイトのお金だけでやっていけるわけないですから、まじで」</p><p>"I don't understand how you can like this person when your tastes are so different. In that case, it's even more important for you to find a job. Two social misfits can't make it by just relying on part-time work, seriously."</p><p>「はい」</p><p>"Yes."</p><p>「周りは誰も言ってくれなかったんですか？あの、保険とかちゃんと入っていてます？」</p><p>"Didn't anyone around you say anything? Um, do you have proper insurance?"</p><p><strong>Interesting Vocabulary:</strong></p><p>- 無職 (むしょく) - unemployment</p><p>- 就職 (しゅうしょく) - employment, finding a job</p><p>- 社会不適合者 (しゃかいふてきごうしゃ) - social misfit</p><p>- 餓死 (がし) - starvation</p><p>- 厳 (きび) - strictness, severity</p><p>- 保険 (ほけん) - insurance</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/137</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138121723</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Fri, 20 Oct 2023 02:05:02 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138121723/49acc94b77005126318b6492282dcb09.mp3" length="974951" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>81</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138121723/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 136]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１３６</strong></p><p>白羽さんは義妹さんにまったく信用されてなかったんでなあ、としみじみ思った。</p><p>「本当に、あの、お金は絶対返します。。。」</p><p>白羽さんはうなだれている</p><p>「当然です。それで、この人とはどういう関係なんですか？」</p><p>義妹は私に視線をよこした。</p><p>「無職なのに同棲してるんですか？そんなことしてる服があったら、いい大人なんだからちゃんと就職してください」</p><p>「結婚を前提にお付き合いしています。僕は家のことをやって、彼女が働くことになっています。彼女の就職先が決まったら、お金はそこからお返しします。」</p><p>へえ、白羽さんに彼女がいたのか、と思ったが、昨日の妹と白羽さんのやりとりを思い出し、あ、自分のことを言われてるんだと気が付いた。</p><p>「そうなんですか？今はどんなお仕事されてるんですか？」</p><p>怪訝な顔で尋ねられ、「あ、ええと、コンビニエンスストアのアルバイトをしています」と答えた。</p><p>義妹さんの目と鼻と口ががばっと一斉に開いたのを見て、どこかで見たことがある顔だな、と思うと、義妹さんが唖然とした様子で叫んだ。</p><p>Text Breakdown</p><p>白羽さんは義妹さんにまったく信用されてなかったんでなあ、としみじみ思った。</p><p>Shiraha-san thought deeply that his sister-in-law didn't trust him at all.</p><p>「本当に、あの、お金は絶対返します。。。」</p><p>"I really will absolutely pay back the money..."</p><p>白羽さんはうなだれている。</p><p>Shiraha-san hung his head.</p><p>「当然です。それで、この人とはどういう関係なんですか？」</p><p>"Of course. So, what kind of relationship do you have with this person?"</p><p>義妹は私に視線をよこした。</p><p>My sister-in-law glanced at me.</p><p>「無職なのに同棲してるんですか？そんなことしてる服があったら、いい大人なんだからちゃんと就職してください」</p><p>"You're unemployed but living together? If you're doing such things, you're an adult, so please get a proper job."</p><p>「結婚を前提にお付き合いしています。僕は家のことをやって、彼女が働くことになっています。彼女の就職先が決まったら、お金はそこからお返しします。」</p><p>"We're dating with marriage as the premise. I take care of the household, and she's supposed to work. When she gets a job, we'll repay the money from there."</p><p> へえ、白羽さんに彼女がいたのか、と思ったが、昨日の妹と白羽さんのやりとりを思い出し、あ、自分のことを言われてるんだと気が付いた。</p><p>"Oh, Shiraha-san has a girlfriend," I thought, but then I remembered yesterday's interaction between my sister and Shiraha-san, and I realized they were talking about me.</p><p>「そうなんですか？今はどんなお仕事されてるんですか？」</p><p>"Is that so? What kind of job are you doing now?"</p><p>怪訝な顔で尋ねられ、「あ、ええと、コンビニエンスストアのアルバイトをしています」と答えた。</p><p>Asked with a suspicious look, I answered, "Uh, well, I'm working part-time at a convenience store."</p><p>義妹さんの目と鼻と口ががばっと一斉に開いたのを見て、どこかで見たことがある顔だな、と思うと、義妹さんが唖然とした様子で叫んだ。</p><p>Seeing my sister-in-law's eyes, nose, and mouth all opening wide at once, I realized I'd seen that face somewhere before. My sister-in-law then shouted in disbelief.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/136</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138121499</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Fri, 20 Oct 2023 01:47:42 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138121499/27ccb4739804431c8abc5c2a773d4762.mp3" length="1150181" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>96</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138121499/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 135]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１３５</strong></p><p>たまたま私が同窓会で東京にくる予定があったんで、お義母さんが立て替えたロームシェアの滞納分全部支払って、頭下げて謝罪して。まったく、いつかこういうことになると思ってたんですよ。この人、自分で稼ぐ気な全然なくてお金に意地汚くて、だらしなくて。いいですか、絶対に返してもらいますからね」</p><p>テーブルの上には「借用書」と書かれた紙が置かれていた。</p><p>「ちゃんっと働いて返してくださいよ。まったく、なんで私が義理の兄のためにここまでしないといけないんだか！」</p><p>「あの、どうしここがわかったんですか」か細い声で白羽さんが言う。私は、白羽さんの「隠してほしい」と言うのは家賃を払わないで逃げているから、という意味も会ったのだろうかと思った。</p><p>白羽さんの質問に、義妹は鼻で笑って言った。</p><p>「前にもお義兄さん、家賃を滞納して実家までお金を借りにきたことがあったでしょ。あの時、こんなことになる気がして、旦那に頼んでお義兄さんの携帯に追跡アプリ入れてもらってたんですよ。だからここにいることはわかってたんで、コンビニに出かけたところを捕まえたんです」</p><p>「たまたま私が同窓会で東京にくる予定があったんで、お義母さんが立て替えたルームシェアの滞納分全部支払って、頭下げて謝罪して。まったく、いつかこういうことになると思ってたんですよ。この人、自分で稼ぐ気な全然なくてお金に意地汚くて、だらしなくて。いいですか、絶対に返してもらいますからね。</p><p>It just so happened that I had plans to come to Tokyo for a class reunion, so I paid all the overdue rent for the shared housing that my mother-in-law had covered in advance. I bowed my head and apologized. Honestly, I had a feeling something like this would happen someday. This person has no intention of earning money themselves, they're extremely stingy with money, and they're so irresponsible. Please understand that I absolutely expect them to pay it back."</p><p>テーブルの上には「借用書」と書かれた紙が置かれていた。</p><p>There was a piece of paper on the table with "Loan Agreement" written on it.</p><p>「ちゃんっと働いて返してくださいよ。まったく、なんで私が義理の兄のためにここまでしないといけないんだか！」</p><p>"Please work diligently and pay it back. Honestly, why do I have to go this far for my brother-in-law?"</p><p>「あの、どうしてここがわかったんですか」と細い声で白羽さんが言う。私は、白羽さんの「隠してほしい」と言うのは家賃を払わないで逃げているから、という意味も含まれているのだろうかと思った。</p><p>"Um, how did you find out about this place?" Shiraha-san asked in a quiet voice. I wondered if Shiraha-san's question also meant that he wanted to keep it a secret because he had fled without paying the rent.</p><p>白羽さんの質問に、義妹は鼻で笑って言った。</p><p>In response to Shiraha-san's question, his sister-in-law chuckled and said, "Well..."</p><p>「前にもお義兄さん、家賃を滞納して実家までお金を借りにきたことがあったでしょ。あの時、こんなことになる気がして、旦那に頼んでお義兄さんの携帯に追跡アプリ入れてもらってたんですよ。だからここにいることはわかってたんで、コンビニに出かけたところを捕まえたんです」</p><p>"Remember, my brother-in-law came to our parents' house once before, asking for money because he couldn't pay the rent, right? At that time, I had a feeling something like this might happen, so I asked my husband to install a tracking app on his phone. That's how we knew he was here, and we caught him when he went to the convenience store."</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/135</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138091916</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 19 Oct 2023 02:13:39 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138091916/fa2ab61e60f9cd4bdca0af8cd7137bf1.mp3" length="1031376" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>86</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138091916/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 134]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１３４</strong></p><p>それを拭うこともせず、妹ははしゃいでいるような調子で白羽さんに怒り続けている。私は妹の鼻水を拭うことすらできず、食べかけのプリンをてにしたまま二人を見つめていた。</p><p>翌日、アルバイトから帰ると、玄関に赤い靴が置いてあった。また妹が来ているのか、まさか白羽さんが変人でも通れてきているのかと思いながら中に入ると、部屋の中英には正座している白羽さんと、テーブル越しに白羽さんを睨んでいる茶髪の女性がいた。</p><p>「あの。。。どちら様ですか？」</p><p>声をかけると、女性はきっとこちらを見上げた。まだ若い、メイクがきつめの女性だった。</p><p>「あなたが、今、この人と一緒に暮らしている方ですか？」</p><p>「はあ、そうですね」</p><p>「私、この人の弟の妻です。この人、ルームシェアの家賃滞納したまま逃亡して。携帯も繋がらないみたいで、北海道の実家にまで電話がかかってきたんですよ。</p><p>それを拭うこともせず、妹ははしゃいでいるような調子で白羽さんに怒り続けている。私は妹の鼻水を拭うことすらできず、食べかけのプリンを手にしたまま二人を見つめていた。</p><p>Without even wiping it away, my sister continued to scold Shiraha-san in a cheerful manner. I couldn't even wipe my sister's runny nose, and I just stared at the two of them while holding the partially eaten pudding.</p><p>翌日、アルバイトから帰ると、玄関に赤い靴が置いてあった。また妹が来ているのか、まさか白羽さんが変人でも通れてきているのかと思いながら中に入ると、部屋の中英には正座している白羽さんと、テーブル越しに白羽さんを睨んでいる茶髪の女性がいた。</p><p>The next day, when I returned from my part-time job, I found a pair of red shoes at the entrance. I wondered if my sister had come again or if some strange person had managed to get inside. When I entered, I saw Shiraha-san sitting in a formal posture in the room, and there was a brown-haired woman glaring at him from across the table.</p><p>「あの。。。どちら様ですか？」</p><p>"Um... may I ask who you are?"</p><p>声をかけると、女性はきっとこちらを見上げた。まだ若い、メイクがきつめの女性だった。</p><p>When I spoke, the woman surely looked up at me. She was a young woman with heavy makeup.</p><p>「あなたが、今、この人と一緒に暮らしている方ですか？」</p><p>"Are you currently living with this person?"</p><p>「はあ、そうですね」</p><p>"Yes, that's right."</p><p>「私、この人の弟の妻です。この人、ルームシェアの家賃滞納したまま逃亡して。携帯も繋がらないみたいで、北海道の実家にまで電話がかかってきたんですよ。」</p><p>"I'm this person's younger brother's wife. This person ran away without paying the rent for a room share. Their phone doesn’t connect and I even made calls to his family's home in Hokkaido."</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/134</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138061738</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 18 Oct 2023 01:10:57 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138061738/4220614f618f02aa8f63aeb7c96541c1.mp3" length="1066798" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>89</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138061738/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 133]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１３３</strong></p><p>妹は白羽さんを叱りながら、この上なくしそうだった。</p><p>そうか。叱るのは、「こちら側」の人間だと思っているからなんだ。だから何も問題は起きていないのに「あちら側」にいる妹より、問題だらけでも、「こちら側」に妹がいる方が、妹はずっと嬉しいのだ。その方がずっと妹にとって理可能な、正常な世界なのだ。</p><p>「白羽さん！私、妹として本当に怒ってるんですよ！」</p><p>妹は、前と、少し喋り方が変わった気がする。妹の周りには、今、どんな人間がいるのだろう。きっとその人によく似た喋り方なのだろう。</p><p>「わかってます。ゆっくりですけど仕事は深しますし、もちろん、籍だって早めに入れようって思ってますから」</p><p>「このままじゃ、私、両親に報告で気ないですよ！」</p><p>きっともう限界なのだろう。店員としての私を継続することを、誰も望んでいない。</p><p>店員になることをあんなに喜んでいた妹が、今は、店員ではなくなることそ、（１３４）正常なのだと言う。妹の涙は乾いているが、鼻水は流れ出て、鼻の下を濡らしている。</p><p>Text Breakdown:</p><p>妹は白羽さんを叱りながら、この上なくしそうだった。</p><p>While scolding Shiraha-san, my sister seemed on the verge of tears.</p><p>そうか。叱るのは、「こちら側」の人間だと思っているからなんだ。だから何も問題は起きていないのに「あちら側」にいる妹より、問題だらけでも、「こちら側」に妹がいる方が、妹はずっと嬉しいのだ。その方がずっと妹にとって理可能な、正常な世界なのだ。</p><p>I see. She scolds because she thinks she's the one on "this side." So even if there are no real problems, my sister being on "this side," even with many problems, makes her much happier. It's a more understandable, normal world for her.</p><p>「白羽さん！私、妹として本当に怒ってるんですよ！」</p><p>"Shiraha-san! I'm really angry as her younger sister!"</p><p>妹は、前と、少し喋り方が変わった気がする。妹の周りには、今、どんな人間がいるのだろう。きっとその人によく似た喋り方なのだろう。</p><p>My sister's way of speaking seemed to have changed slightly from before. I wonder what kind of people she's around now. It must similar to that person.</p><p>「わかってます。ゆっくりですけど仕事は深しますし、もちろん、籍だって早めに入れようって思ってますから」</p><p>"I understand. I'll take my time, but I'll work hard at my job. And of course, I plan to register our marriage as soon as possible."</p><p>「このままじゃ、私、両親に報告で気ないですよ！」</p><p>"If things continue like this, I won't hesitate to report it to our parents!"</p><p>きっともう限界なのだろう。店員としての私を継続することを、誰も望んでいない。</p><p>She must have reached her limit. No one wishes for me to continue as a store clerk anymore.</p><p>店員になることをあんなに喜んでいた妹が、今は、店員ではなくなることそ、（１３４）正常なのだと言う。妹の涙は乾いているが、鼻水は流れ出て、鼻の下を濡らしている。</p><p>My sister, who was so happy to become when I became a store clerk, now believes that not being a store clerk is normal. Her tears have dried, but her runny nose flows, wetting the area under her nose.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/133</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138061422</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 18 Oct 2023 00:51:29 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138061422/765eb1a0174b53121641d135c4a58186.mp3" length="1105357" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>92</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138061422/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 132]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１３２</strong></p><p>その時、風呂場のドアが開く音がした。驚いて振り向くてと、白羽さんが立っていた。</p><p>「すみません、今、実はちょっと古倉さんとケンカをしていたんです。お見苦しいところをお店しました。びっくりしましたよね」</p><p>突然饒舌に喋り始めた白羽さんを、私は呆然と見上げた。</p><p>「じつは僕、元々ノとフェイスブックで連絡をとり会ってしまって。二人で飲みに行ったんです。そうしたら恵子が怒り狂って、一緒には寝られないt言って、僕を浴室に閉じ込めしまったんです」</p><p>妹は、白羽さんの言っている意味を反芻するようにしばらく彼の顔で、白羽さんに縋るように立ち上がった。</p><p>「そうだったんですね！そうですよね、そうですよね！」</p><p>「今日は、妹さんが来るって聞いて、これはまずいと思って隠れてたんです。僕、叱られちゃうなって」</p><p>「そうですよ！」妹から開いてたんですけど、仕事もしないで転がり込んできて（１３３）、私、妹が、変な男性に騙されてるんじゃないかって心配で心配で。。。そうの上浮気なんて！、妹として、許せませんよ！」</p><p><strong>Text Breakdown</strong></p><p>その時、風呂場のドアが開く音がした。驚いて振り向くと、白羽さんが立っていた。</p><p>At that moment, I heard the sound of the bathroom door opening. I turned around in surprise, and there was Shiraha-san.</p><p>「すみません、今、実はちょっと古倉さんとケンカをしていたんです。お見苦しいところをお店しました。びっくりしましたよね」</p><p>"I'm sorry, but actually, I just had a little fight with Furukura-san. I apologize for the unpleasant scene. You must be surprised."</p><p>突然饒舌に喋り始めた白羽さんを、私は呆然と見上げた。</p><p>I looked up in amazement at Shiraha-san, who had suddenly started talking so much.</p><p>「じつは僕、元々ノとフェイスブックで連絡をとり会ってしまって。二人で飲みに行ったんです。そうしたら恵子が怒り狂って、一緒には寝られないt言って、僕を浴室に閉じ込めしまったんです」</p><p>"Actually, I had originally contacted her through Facebook and met up with her. We went out for a drink together. But then, Keiko got furious and said we couldn't sleep together, so she locked me in the bathroom."</p><p>妹は、白羽さんの言っている意味を反芻するようにしばらく彼の顔で、白羽さんに縋るように立ち上がった。</p><p>My sister stood up and clung to Shiraha-san as if to seek reassurance, pondering the meaning of what he had just said with his face.</p><p>「そうだったんですね！そうですよね、そうですよね！」</p><p>"That's what happened! Yes, I see, I see!"</p><p>「今日は、妹さんが来るって聞いて、これはまずいと思って隠れてたんです。僕、叱られちゃうなって」</p><p>"When I heard that your sister was coming today, I thought this was bad, so I hid. I thought I'd get scolded."</p><p>「そうですよ！」妹から開いてたんですけど、仕事もしないで転がり込んできて、私、妹が、変な男性に騙されてるんじゃないかって心配で心配で。。。そうの上浮気なんて！、妹として、許せませんよ！」</p><p>"Exactly! He just waltzed in without even working, and I was so worried, worried that my sister might be deceived by some strange man... And on top of that, infidelity! No way my sister can for forgive that!”</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/132</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138050155</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Tue, 17 Oct 2023 16:43:35 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138050155/661609ccbb962623c8a036afe1bc2209.mp3" length="1131686" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>94</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138050155/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 131]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１３１</strong></p><p>素直に妹い言うと、妹は涙を流しながら立ち上がった。</p><p>「お姉ちゃん、お願いだから、私と一緒にカウンセリングに行こう？治してもおうよ、もうそれしかないよ」</p><p>「小さい頃行ったけど、ダメだったじゃない。それに、私、何を治せばいいのかわからないんだ」</p><p>「お姉ちゃんは、コンビニ始めてからますますおかしかったよ。喋り方も、家でもコンビニみたいに声をフリアがたりするし、表情も変だよ。お願いだから、普通になってよ」</p><p>妹はますます泣き出してしまった。私泣いている妹に尋ねた。</p><p>「じゃあ、私は店員を辞めれば治るの？やっていた方が治ってるの？白羽さんをけから追い出した方が治るの？おいておいた方が治ってるの？ねえ、指示をくれれば私方度だったいいなんだよ。ちゃんっと的確に教えてよ」</p><p>「もう、何もわからないよ」</p><p>妹は泣きじゃくり、返事をくれることはなかった。</p><p>私は妹が黙ってしまったのので暇になり、冷蔵庫からプリンを取り出して泣いていてる（１３２）妹を見ながら食べたが、妹はなかなか泣き止まなかった。</p><p>素直に妹に言うと、妹は涙を流しながら立ち上がった。</p><p>When I honestly told my sister, she stood up with tears in her eyes.</p><p>「お姉ちゃん、お願いだから、私と一緒にカウンセリングに行こう？治してもおうよ、もうそれしかないよ」</p><p>"Big sister, please, let's go for counseling together? We can get better, it's the only way left."</p><p>「小さい頃行ったけど、ダメだったじゃない。それに、私、何を治せばいいのかわからないんだ」</p><p>"I went when I was little, but it didn't work. Besides, I don't even know what I should fix."</p><p>「お姉ちゃんは、コンビニ始めてからますますおかしかったよ。喋り方も、家でもコンビニみたいに声をフリアがたりするし、表情も変だよ。お願いだから、普通になってよ」</p><p>"Big sister, you've been getting stranger since you started working at the convenience store. Your way of speaking, even at home, you imitate the store's voice, and your expressions are different. Please, become normal."</p><p>妹はますます泣き出してしまった。私泣いている妹に尋ねた。</p><p>My sister started crying even more. I asked my crying sister.</p><p>「じゃあ、私は店員を辞めれば治るの？やっていた方が治ってるの？白羽さんをけから追い出した方が治るの？おいておいた方が治ってるの？ねえ、指示をくれれば私方度だったいいなんだよ。ちゃんっと的確に教えてよ」</p><p>"So, if I quit being a store clerk, will I get better? Is it better if I continue doing it? Will I get better if I chase Shiraha-san out? Will I get better if I leave him be? Hey, just give me instructions, I'll do whatever it takes. Please, tell me clearly."</p><p>「もう、何もわからないよ」</p><p>"I don't understand anything anymore."</p><p>妹は泣きじゃくり、返事をくれることはなかった。</p><p>My sister sobbed uncontrollably and didn't respond.</p><p>私は妹が黙ってしまったので暇になり、冷蔵庫からプリンを取り出して泣いている妹を見ながら食べたが、妹はなかなか泣き止まなかった。</p><p>Since my sister fell silent, I got bored and took out a pudding from the fridge. I ate it while watching my crying sister, but she didn't stop crying easily.</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/131</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138017179</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 16 Oct 2023 17:13:15 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138017179/06bfa79a4e9d989cfab92f094fce3924.mp3" length="1080591" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>90</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/138017179/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 130]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１３０</strong></p><p>妹が唖然とした顔をしたので、私は詳しく説明した。</p><p>「あのね、うちって古いアパートでしょ。白羽さん、古いお風呂に入るくらいならコインシャワーのほうがいいんだって。シャワー代と餌代の小銭をもらってるの。ちょっと面倒だけれど、でも、あれをいえの中に入れて奥と便利なの。皆、なんだかすごく喜んでくれて、「良かった」「おめでとう」って祝福してくれるんだ。勝手に納得して、あんまり干渉してこなくなるの。だから便利なの」</p><p>私の丁寧な説明を理解したのか、姉は俯いた。</p><p>「そうだ。昨日、お店で売れ残ったプリンを買ってきてあるんだ。食べる？」</p><p>「こんなことだと思わないかった」</p><p>妹が震える声を出したので、驚いて顔を見ると泣いているようだった。</p><p>「どうしたの？あ、今すぐティッシュ持ってくるね！」</p><p>咄嗟に菅原さんの喋り方で立ち上がると、妹が言った。</p><p>「お姉ちゃんは、いつになったら治るの？」</p><p>妹が口を開いて、私を叱ることもせず、顔を伏せた。</p><p>「もう限界だよ。どうするば普通になるの？いつまで我慢すればいいの？」</p><p>「え、我慢してるの？それなら、無理に私に会いに来なくてもいいんじゃんな（１３１）い？」</p><p>妹が唖然とした顔をしたので、私は詳しく説明した。</p><p>My sister looked flabbergasted, so I explained in detail.</p><p>「あのね、うちって古いアパートでしょ。白羽さん、古いお風呂に入るくらいならコインシャワーのほうがいいんだって。シャワー代と餌代の小銭をもらってるの。ちょっと面倒だけれど、でも、あれをいえの中に入れて奥と便利なの。皆、なんだかすごく喜んでくれて、「良かった」「おめでとう」って祝福してくれるんだ。勝手に納得して、あんまり干渉してこなくなるの。だから便利なの」</p><p>"You see, our place is an old apartment. Shiraha-san prefers the coin showers over using the old bathtub. He gets the coins for showers and food expenses. It's a bit of a hassle, but putting those coins in the slot inside the room is convenient. Everyone seems really happy about it, saying 'That's good' and 'Congratulations.' He accepts no one interferes too much. That's why it's convenient."</p><p>私の丁寧な説明を理解したのか、姉は俯いた。</p><p>Whether my sister understood my detailed explanation or not, she looked down.</p><p>「そうだ。昨日、お店で売れ残ったプリンを買ってきてあるんだ。食べる？」</p><p>"That's right. I bought some leftover pudding from the store yesterday. Do you want to eat it?"</p><p>「こんなことだと思わないかった」</p><p>"I didn't think it would be like this."</p><p>妹が震える声を出したので、驚いて顔を見ると泣いているようだった。</p><p>My sister let out a trembling voice, so I looked at her in surprise, and it seemed like she was crying.</p><p>「どうしたの？あ、今すぐティッシュ持ってくるね！」</p><p>"What's wrong? Oh, I'll get some tissues right away!"</p><p>咄嗟に菅原さんの喋り方で立ち上がると、妹が言った。</p><p>I stood up in an instant, imitating Sugawara-san’s way of speaking, and my sister said.</p><p>「お姉ちゃんは、いつになったら治るの？」</p><p>"Big sister, when will do better?"</p><p>妹が口を開いて、私を叱ることもせず、顔を伏せた。</p><p>My sister opened her mouth, not scolding me, and lowered her face.</p><p>「もう限界だよ。どうするば普通になるの？いつまで我慢すればいいの？」</p><p>"I've had enough. What are you going to do to become normal? How long do you plan to endure this?”</p><p>「え、我慢してるの？それなら、無理に私に会いに来なくてもいいんじゃんない？」</p><p>"Huh, you've been suffering? In that case, you don't have to force yourself to come see me, right?"</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/130</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137997238</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sun, 15 Oct 2023 23:44:35 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137997238/615836a35b7b5f357bbd78b589dd7f78.mp3" length="1184035" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>99</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137997238/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 129]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１２９</strong></p><p>「わざわざ来てくれなくても、呼んでくれればいつもみたいに家まで遊びに行ったのに」</p><p>「いいのいいの、今日はお姉ちゃんゆっくり話したかったから。。。お邪魔じゃなかった？」</p><p>姉は部屋を見回して、「あの、一緒に暮らしてる人は、今日はお出かけ？気を遣わせらっちゃったかな。。」と言った。</p><p>「え？ううん、いるよ。」</p><p>「え？ど、どこに？ご挨拶しないと。。。」</p><p>慌てて立ち上がった姉に、「別にそんなのしないでいいよ。ああ、でもそろそろ餌の時間かあ。。。」と言い、台所に置いてあった洗面器に、ご飯と、鍋の中にあるお湯で茹でられたじゃがいもとキャベツを入れ、風呂湯に持って行った。</p><p>白羽さんはバスタブの中に敷き詰めた座布団に座ってスマホをいじっており、私が餌を渡すと黙って受け取った。</p><p>「お風呂湯。。。？お風呂に入ってるの？」</p><p>「うん。一緒の部屋だお狭いからそこに住まわせてるの」</p><p><strong>Text Breakdown</strong></p><p>「わざわざ来てくれなくても、呼んでくれればいつもみたいに家まで遊びに行ったのに」</p><p>"You didn't have to come all this way; if you had called, I would have gone to your place as usual."</p><p>「いいのいいの、今日はお姉ちゃんゆっくり話したかったから。。。お邪魔じゃなかった？」</p><p>"It's okay, it's okay. I wanted to have a leisurely chat with my big sister today... I hope I'm not intruding?"</p><p>姉は部屋を見回して、「あの、一緒に暮らしてる人は、今日はお出かけ？気を遣わせらっちゃったかな。。」と言った。</p><p>My sister looked around the room and said, "Um, is the person you live without today? I hope I'm not causing any inconvenience..."</p><p>「え？ううん、いるよ。」</p><p>"Huh? No, he's here."</p><p>「え？ど、どこに？ご挨拶しないと。。。」</p><p>"Huh? Where is he? I should introduce myself..."</p><p>慌てて立ち上がった姉に、「別にそんなのしないでいいよ。ああ、でもそろそろ餌の時間かあ。。。」と言い、台所に置いてあった洗面器に、ご飯と、鍋の中にあるお湯で茹でられたじゃがいもとキャベツを入れ、風呂湯に持って行った。</p><p>I reassured my sister, who had hurriedly stood up, saying, "You don't have to do that. Oh, but it's almost mealtime for him..." and I put rice, boiled potatoes, and cabbage from the kitchen into a basin and carried it to the bathwater.</p><p>白羽さんはバスタブの中に敷き詰めた座布団に座ってスマホをいじっており、私が餌を渡すと黙って受け取った。</p><p>Shiraha-san was sitting on the cushions spread out in the bathtub, tinkering with his smartphone. He remained silent as I handed him the food.</p><p>「お風呂湯。。。？お風呂に入ってるの？」</p><p>"Bathwater...? Are you in the bath?"</p><p>「うん。一緒の部屋だお狭いからそこに住まわせてるの」</p><p>"Yeah. Since we're sharing the same room, it's a bit cramped, so I'm staying in here."</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/129</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137987663</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sun, 15 Oct 2023 17:25:02 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137987663/296dd9f6a9cdfab93cb793573c7d9d6f.mp3" length="945799" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>79</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137987663/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 128]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１２８</strong></p><p>「古倉さん、子供作らないデスか？私の姉、結婚して子供３人います。まだ小さい、可愛いですね」</p><p>トウアンくんはどんどん店員ではなくなっていく。皆、制服を着て同じように働いていても、前よりも店員ではない気がする。</p><p>客だけは、変わらず店に来て、「店員」としての私を必要としてくれる。</p><p>自分と同じ細胞のように思っていた皆がどんどん「ムラのオスとメス」になって行ってしまっている不気味さの中で、客だけが、私を店員でありつ付させてくれていた。</p><p>妹が白羽さんを叱りに来たのは、電話から１月経った日曜日のことだった。妹は温和で優しい子なのだが、「お姉ちゃんのために、一言言って開けないと」とやけに振り切って、どうしてもう押し切られたのだ。</p><p>白羽さんには外に行くように言ったが、「いいですよ、別に」と部屋にいるようだった。あんなに叱られるの嫌がっていたのに、意外だった。</p><p>「悠太郎は旦那が見てくれてるの。たまにはね。」</p><p>「そう。狭いけれどゆっくりしていってね」</p><p>赤ん坊を携得ていたに姉を久しぶりに見たので。なんだか忘れ物をしているように（１２９）見えた。</p><p>Text Breakdown</p><p>「古倉さん、子供作らないデスか？私の姉、結婚して子供３人います。まだ小さい、可愛いですね」</p><p>"Furukura-san, aren't you having children? My sister is married and has three kids. They're still young and cute."</p><p>トウアンくんはどんどん店員ではなくなっていく。皆、制服を着て同じように働いていても、前よりも店員ではない気がする。</p><p>Touan-kun is becoming less and less like an employee. Even though everyone is wearing the same uniform and working similarly, they all feel less like employees than before.</p><p>自分と同じ細胞のように思っていた皆がどんどん「ムラのオスとメス」になって行ってしまっている不気味さの中で、客だけが、私を店員であり続けさせてくれていた。</p><p>In the eerie feeling that everyone I thought of as sharing the same cells is gradually becoming more like "males and females of the pack," only the customers have continued to let me remain as an employee.</p><p>妹が白羽さんを叱りに来たのは、電話から１月経った日曜日のことだった。妹は温和で優しい子なのだが、「お姉ちゃんのために、一言言って開けないと」とやけに振り切って、どうしてもう押し切られたのだ。</p><p>My sister came to scold Shiraha-san on a Sunday, more than a month after the phone call. My sister is a gentle and kind person, but she insisted on being unusually forceful, saying, "For your sake, I have to say a word to him and open the door."</p><p>白羽さんには外に行くように言ったが、「いいですよ、別に」と部屋にいるようだった。あんなに叱られるの嫌がっていたのに、意外だった。</p><p>I told Shiraha-san to go outside, but he seemed to stay in the room, saying, "It's okay, really." It was surprising because he used to dislike being scolded so much.</p><p>Interesting Vocabulary:</p><p>1. 振り切る (ふりきる) - To push through, to overcome resistance</p><p>2. 温和 (おんわ) - Gentle, mild</p><p>3. 悠太郎 (ゆうたろう) - A Japanese given name (Yutaro)</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/128</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137986592</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sun, 15 Oct 2023 16:36:04 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137986592/c227a377716df68d0b3d2362f6a66ac4.mp3" length="1142344" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>95</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137986592/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 127]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１２７</strong></p><p>店の「音」には雑音が混じるようになった。みんだで同じ音楽を奏でていたのに、急に皆がバルバルの楽器をポケットから取り出して演奏を始めたような。不愉快な不協和音おだった。</p><p>一番怖かったのは、新人のトウアンくんだった。彼はどんどん店を吸収していて、店の皆に似て来ていた。それは以前の店だったら、問題なかっただろうが、今の皆に似てくることで、トウアンくんがどんどん「店員」とはほど違い生き物に成長していきようだった。</p><p>あんなに真面目だったトウアンくんがフランクを作るを休めて、「古倉さんのオット、前にこの店にいたんですか？」と言った。</p><p>語尾を押すバス喋り方は泉さんのものが移りつつあるのかもしれない。私はトウアンくんに早口で言った。</p><p>「夫じゃないですよ。それより、今日は、暑いから冷たい飲み物が売れる日なんです。ペットボトルのミネラルウォーターが売れて少しなくなったらすぐ補充してください、段ボールででをウォークインの中にたくさん冷やしてありますから。ピークのお茶もよく売れるんで、売り場を常にきを付けてみてあげてくださいね。</p><p> 店の「音」には雑音が混じるようになった。みんだで同じ音楽を奏でていたのに、急に皆がバルバルの楽器をポケットから取り出して演奏を始めたような。不愉快な不協和音おだった。</p><p>Noise began to mix with the sound of the store. Although we had all been playing the same music together, suddenly everyone seemed to take out cacophonous instruments from their pockets and started playing. It was an unpleasant discordant noise.</p><p>一番怖かったのは、新人のトウアンくんだった。彼はどんどん店を吸収していて、店の皆に似て来ていた。それは以前の店だったら、問題なかっただろうが、今の皆に似てくることで、トウアンくんがどんどん「店員」とはほど違い生き物に成長していきようだった。</p><p>The scariest one was the new guy, Touan-kun. He was gradually assimilating into the store, becoming more like everyone else. If it had been the old store, it might not have been a problem, but now that he was becoming more like the current staff, it seemed that Touan-kun was growing into something quite different from a mere "employee."</p><p>あんなに真面目だったトウアンくんがフランクを作るを休めて、「古倉さんのオット、前にこの店にいたんですか？」と言った。</p><p>Touan-kun, who had been so diligent, took a break from making franks and said, "Furukura-san, was your husband here at this store before?"</p><p>語尾を押すバス喋り方は泉さんのものが移りつつあるのかもしれない。私はトウアンくんに早口で言った。</p><p>The way he emphasized the end of his sentences may have been starting to resemble Tsunami-san's way of speaking. I quickly said to Touan-kun, "No, he's not my husband. Anyway, today is hot, so cold drinks will sell well. Please replenish the bottled mineral water as soon as it runs low, there are plenty of cartons of it chilling in the walk-in cooler. When the store hits its peak business, tea also sells well, so keep an eye on the display."</p><p><strong>Interesting Vocabulary:</strong></p><p>1. 雑音 (ざつおん) - Noise, interference</p><p>2. 不協和音 (ふきょうわおん) - Discordant sound, dissonance</p><p>3. 吸収する (きゅうしゅうする) - To absorb, to assimilate</p><p>4. 生き物 (いきもの) - Living being, creature</p><p>5. 語尾 (ごび) - End of a sentence, sentence-ending particle</p><p>6. 早口 (はやくち) - Fast-talking, speaking quickly</p><p>7. ウォークイン - Walk-in (refrigerator or cooler)</p><p>8. 売り場 (うりば) - Sales floor, sales area</p><p>9. 常に (つねに) - Always, constantly</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/127</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137965448</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 14 Oct 2023 23:58:37 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137965448/064d128d057dc252fe87e7c7623f73f7.mp3" length="1002537" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>84</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137965448/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 126]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１２６</strong></p><p>白羽さんを悪いだと言っていた菅原さんまで、「私も白羽さんに会いたいです！誘ってくださいよ！」と言ってきた。</p><p>今まで知らなかったが、どうやら皆、たまに飲み会をしているようで、子持ちの泉さんも夫が世話をしてくれる日は顔を出したりしているようだった。</p><p>「いやあ、古倉さんとも、一度飲みたいと思ってたんだよ！」</p><p>皆、白羽さんを飲み会に引き摺り出そうとしていて、彼を叱ろうと、その機会を持ち構えているのだった。</p><p>こんなに皆から叱ろうとされたら、白羽さんが「隠れたい」と思う気持ちもわかる気がした。</p><p>白羽さんが辞めた時に処分するべき白羽さんの履歴書まで店長はもち出して、泉さんと「見て見てここ、大学を中退して専門学校に行って、そっちもすぐにやめてる」「資格って、今時英検だけですか？え、免許もないってことなんですかね？」などと白羽さんを品評していた。</p><p>皆、嬉々として白羽さんを叱ろうとしていた。それがおにぎり１００円均一セール、チーズフランクフルトの新発売や、お惣菜が全部割引きになるクーポンをお配り（１２７）することより大切な伏線事項だと言わんばかりだった。</p><p>Text Breakdown:</p><p></p><p>白羽さんを悪いだと言っていた菅原さんまで、「私も白羽さんに会いたいです！誘ってくださいよ！」と言ってきた。</p><p>Even Sugawara-san, who had spoken ill of Shiraha-san before, said, "I also want to meet Shiraha-san! Please invite me!"</p><p>今まで知らなかったが、どうやら皆、たまに飲み会をしているようで、子持ちの泉さんも夫が世話をしてくれる日は顔を出したりしているようだった。</p><p>I didn't know it until now, but it seems that everyone occasionally has drinking parties, and even Izumi-san, who has children, shows up when her husband takes care of things.</p><p>いやあ、古倉さんとも、一度飲みたいと思ってたんだよ！</p><p>Oh, I've been wanting to have a drink with Furukura-san too!</p><p>皆、白羽さんを飲み会に引き摺り出そうとしていて、彼を叱ろうと、その機会を持ち構えているのだった。</p><p>Everyone is trying to drag Shiraha-san to the drinking party and seize the opportunity to scold him.</p><p>こんなに皆から叱ろうとされたら、白羽さんが「隠れたい」と思う気持ちもわかる気がした。</p><p>When everyone is trying to scold him like this, I could understand why Shiraha-san might want to hide.</p><p>白羽さんが辞めた時に処分するべき白羽さんの履歴書まで店長はもち出して、泉さんと「見て見てここ、大学を中退して専門学校に行って、そっちもすぐにやめてる」「資格って、今時英検だけですか？え、免許もないってことなんですかね？」などと白羽さんを品評していた。</p><p>When Shiraha-san left, the store manager even brought out Shiraha-san's resume that should have been disposed of and, together with Izumi-san, they evaluated Shiraha-san, saying, "Look here, he dropped out of university and went to vocational school, but he quit there too," "As for qualifications, is he only certified in English? Does he not have a driver's license either?"</p><p>皆、嬉々として白羽さんを叱ろうとしていた。それがおにぎり１００円均一セール、チーズフランクフルトの新発売や、お惣菜が全部割引きになるクーポンをお配り（１２７）することより大切な伏線事項だと言わんばかりだった。</p><p>Everyone was eagerly looking forward to scolding Shiraha-san. It was as if this was a more important plot point than the 100-yen uniform rice ball sale, the new release of cheese frankfurters, or the coupon for discounts on all side dishes that they were distributing. </p><p>Interesting Vocabulary:</p><p>1. 悪口を言う (わるくちをいう) - To speak ill of, to badmouth</p><p>2. 誘う (さそう) - To invite</p><p>3. 子持ち (こもち) - Having children</p><p>4. 世話をする (せわをする) - To take care of, to attend to</p><p>5. 引き摺り出す (ひきずりだす) - To drag out, to bring out forcibly</p><p>6. その機会 (そのきかい) - That opportunity</p><p>7. 品評する (ひんぴょうする) - To evaluate, to assess</p><p>8. 資格 (しかく) - Qualification, credential</p><p>9. 免許 (めんきょ) - License, permit</p><p>10. 伏線事項 (ふくせんじこう) - Plot point, foreshadowing</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/126</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137938233</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Fri, 13 Oct 2023 20:46:41 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137938233/dacce5691d21a68e4d333051e22453c3.mp3" length="1786315" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>89</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137938233/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 125]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１２５</strong></p><p>それは音楽のように、私の中を流れていた。自分の中に刻まれた、コンビニの奏でる、コンビニの作動する音の中を揺蕩いながら、私は明日、また働くために、目の前の餌を身体に詰め込んだ。</p><p>白羽さんのことはあっという間に店の中に広がり、店長からはしつこく、会うたびに「白羽くん元気？飲み会いつにする？」と言われるようになった。</p><p>８人目の店長は、仕事熱心なことろが尊敬できて、最高の同士だと思っていたのに、会えば白羽さんの話ばかりでうんざりしていた。</p><p>今までは、顔を合わせると、最近者クナってチョコレート様子の売り上げがいまいちだとか、近くに新しいマンションが出来たから夕方のお客さんが増えたとか、再来週の新商品はCMがすごく入るらしいから期待できるとか、そんな有意義な話を、コンビニ店員とコンビニ店長として真っ直ぐに交わしていたのに。店長の中で、私がコンビニ店員である以前に、人間のメスになってしまったという感覚だった。</p><p>「古倉さん、悩みとかあったらさ、俺が聞くよ！」</p><p>「そうそう、今度、古倉さんだけでも飲み会においでよ。本当は白羽さんが来てく（１２６）れればいいんだけどね！。私から活を入れ上げるのに！」</p><p><strong>Text Breakdown</strong></p><p>それは音楽のように、私の中を流れていた。</p><p>It flowed within me like music.</p><p>自分の中に刻まれた、コンビニの奏でる、コンビニの作動する音の中を揺蕩いながら、私は明日、また働くために、目の前の餌を身体に詰め込んだ。</p><p>As I swayed within the sounds etched into me, the sounds of the convenience store playing, the sounds of the convenience store in operation, I stuffed the meal in front of me into my body in preparation for work again tomorrow.</p><p>白羽さんのことはあっという間に店の中に広がり、店長からはしつこく、会うたびに「白羽くん元気？飲み会いつにする？」と言われるようになった。</p><p>Shiraha-san's presence quickly spread throughout the store, and the store manager persistently started asking me whenever we met, "How's Shiraha-kun? When should we have a drinking party?"</p><p>８人目の店長は、仕事熱心なことろが尊敬できて、最高の同士だと思っていたのに、会えば白羽さんの話ばかりでうんざりしていた。</p><p>The eighth store manager, whom I had respected for their dedication to work, had become a great companion in my eyes. However, every time we met, I grew tired of hearing only about Shiraha-san.</p><p>今までは、顔を合わせると、最近者クナってチョコレート様子の売り上げがいまいちだとか、近くに新しいマンションが出来たから夕方のお客さんが増えたとか、再来週の新商品はCMがすごく入るらしいから期待できるとか、そんな有意義な話を、コンビニ店員とコンビニ店長として真っ直ぐに交わしていたのに。</p><p>Until now, when we met, we would engage in meaningful conversations such as how the recent chocolate sales were a bit slow, how the evening customers increased because a new apartment complex was built nearby, or how the new product coming in two weeks is expected to have a lot of advertising on TV. As convenience store workers and store managers, we used to have straightforward discussions like that.</p><p>店長の中で、私がコンビニ店員である以前に、人間のメスになってしまったという感覚だった。</p><p>In the store manager's eyes, it felt like I had become a female human before being a convenience store worker.</p><p>「古倉さん、悩みとかあったらさ、俺が聞くよ！」</p><p>"Furukura-san, if you ever have worries or anything, I'll listen!"</p><p>「そうそう、今度、古倉さんだけでも飲み会においでよ。本当は白羽さんが来てく（１２６）れればいいんだけどね！。私から活を入れ上げるのに！」</p><p>"Yeah, yeah, next time, just Furukura-san should come to the drinking party. Ideally, Shiraha-san would come too! I'd liven things up!" </p><p><strong>Interesting Vocabulary:</strong></p><p>1. 奏でる (かなでる) - To play (music)</p><p>2. 作動する (さどうする) - To operate, to run (machinery)</p><p>3. 揺蕩く (たゆたう) - To sway, to flutter</p><p>4. 詰め込む (つめこむ) - To stuff, to cram</p><p>5. 尊敬できる (そんけいできる) - To be able to respect</p><p>6. 人間のメス (にんげんのめす) - Female human</p><p>7. 活を入れ上げる (いきをいれあげる) - To liven up, to invigorate</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/125</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137911711</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 12 Oct 2023 23:39:17 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137911711/93aeb000bdb45c41584a759bad0155b9.mp3" length="1100966" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>92</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137911711/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 124]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１２４</strong></p><p>「でもね、僕は追い出したら、ますます皆はあなたを裁く。だからあんたは僕を飼い続けるしかないんだ」</p><p>白羽さんは薄く笑った。</p><p>「僕はずっと復讐したかったんだ。女というだけで寄生虫になることが許されている奴等に。僕自身が寄生むしになったるって、ずっと思っていたんですよ。僕は意他でも古倉さんに寄生し続けますよ」</p><p>私は白羽さんが何を言っているのかさっぱりわからないかった。</p><p>「白羽さん、それより餌を食べますか？そろそろ茹で終わっただと思いますが」</p><p>「ここで食べます、持って来てください」</p><p>白羽さんが言うので、私は茹でた野菜と白いご飯を皿に乗っけて風呂場に連んだ。</p><p>「そこ、閉めてください」</p><p>白羽さんが言うので風呂場のドアは閉め、私は久しぶりに一人でデーブルに座って食事を始めた。</p><p>自分が咀嚼する音がやけに大きく聞こえた。さっきまで、コンビニの「音」の中にいたからかもしれない。目を閉じて店を思い浮かべると、コンビニの音が鼓膜の（１２５）内側に蘇ってきた。</p><p>Breakdown of text:</p><p>「でもね、僕は追い出したら、ますます皆はあなたを裁く。だからあんたは僕を飼い続けるしかないんだ」</p><p>"But you see, if I were driven out, everyone would judge you even more. So, you have no choice but to keep me."</p><p>白羽さんは薄く笑った。</p><p>Shiraha-san smiled faintly.</p><p>「僕はずっと復讐したかったんだ。女というだけで寄生虫になることが許されている奴等に。僕自身が寄生むしになったるって、ずっと思っていたんですよ。僕は意他でも古倉さんに寄生し続けますよ」</p><p>"I've always wanted revenge. Against those people who become parasites just because they're women. I've always thought that I would become a parasite myself. I will continue to parasitize on Fukura-san in any way I can."</p><p>私は白羽さんが何を言っているのかさっぱりわからないかった。</p><p>I had no idea what Shiraha-san was talking about.</p><p>「白羽さん、それより餌を食べますか？そろそろ茹で終わっただと思いますが」</p><p>"Shiraha-san, would you like to eat now? I think the vegetables are done boiling."</p><p>「ここで食べます、持って来てください」</p><p>"I'll eat here. Please bring it to me."</p><p>白羽さんが言うので、私は茹でた野菜と白いご飯を皿に乗っけて風呂場に連れていった。</p><p>As Shiraha-san requested, I placed the boiled vegetables and white rice on a plate and brought them to the bathroom.</p><p>「そこ、閉めてください」</p><p>"Close the door there," Shiraha-san said.</p><p>自分が咀嚼する音がやけに大きく聞こえた。さっきまで、コンビニの「音」の中にいたからかもしれない。目を閉じて店を思い浮かべると、コンビニの音が鼓膜の（１２５）内側に蘇ってきた。</p><p>The sound of my own chewing seemed unusually loud. Maybe it was because I had been immersed in the "sound" of the convenience store until just now. When I closed my eyes and tried to picture the store, the sounds of the convenience store seemed to resurface inside my eardrums.</p><p><strong>Interesting Vocabulary:</strong></p><p>1. 追い出す (おいだす) - To drive out, to expel</p><p>2. 裁く (さばく) - To judge, to pass judgment on</p><p>3. 飼い続ける (かいつづける) - To keep, to continue to raise (like a pet)</p><p>4. 復讐する (ふくしゅうする) - To seek revenge</p><p>5. 寄生虫 (きせいちゅう) - Parasite</p><p>6. 咀嚼する (そしゃくする) - To chew, to masticate</p><p>7. 鼓膜 (こまく) - Eardrum</p><p>8. 内側 (うちがわ) - Inside, inner side</p><p>9. 蘇る (よみがえる) - To revive, to resurface</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/124-d53</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137885324</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 12 Oct 2023 02:37:22 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137885324/abad12698b1abb41b143dea085f097c1.mp3" length="1053005" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>88</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137885324/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 123]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１２３</strong></p><p>「え？」</p><p>何で私が、と首をかしげた。</p><p>「きっと奴らは、僕をひき摺り出して叱ろうとする。けれど僕は絶対に行かない。</p><p>ここに隠れ続ける。そうしたら、次に叱れるのは、古倉さんあんたですよ」</p><p>「私？」</p><p>「何で無職の男を部屋に住まわせているんだ、共働きでもいいがなんでアルバイトなんだ。結婚しないのんか、子供に作れないのか、ちゃんと仕事しろ、大人としての役割を果たせ。。。みんながあなたに干渉しますよ」</p><p>「今まで、お店の人にそんなこと言われたことないですよ」</p><p>「それはね、あんたがおかしすぎたからですよ。36歳の独身のコンビニアルバイト店員、しかもたぶん処女、毎日やけにはり切って声を振り上げて、健康そうなのに就職しようとしている様子もない。あんたが異物で、気持ちが悪すぎたから、誰も言わない買っただけだ。陰では言われてたんですよ。それが、これからは直接言われるだけ」</p><p>「え。。。』</p><p>「普通の人間っていうのはね、普通じゃない人間を裁判するのが趣味なんですよ。</p><p>「え？」</p><p>"Huh?"</p><p>何で私が、と首をかしげた。</p><p>I tilted my head and wondered why.</p><p>「きっと奴らは、僕をひき摺り出して叱ろうとする。けれど僕は絶対に行かない。</p><p>"They'll probably try to drag me out and scold me. But I absolutely won't go. I'll continue hiding here. Then the one who'll be scolded next will be you, Fukura-san."</p><p>「私？」</p><p>"Me?"</p><p>「何で無職の男を部屋に住まわせているんだ、共働きでもいいがなんでアルバイトなんだ。結婚しないのんか、子供に作れないのか、ちゃんと仕事しろ、大人としての役割を果たせ。。。みんながあなたに干渉しますよ」</p><p>"Why are you letting an unemployed man live in your apartment? Even if you both work, why does he have to do part-time jobs? Aren't you getting married? Can't you have children? Get a proper job and fulfill your role as an adult... Everyone will interfere with you."</p><p>「今まで、お店の人にそんなこと言われたことないですよ」</p><p>"Until now, no one at the store has ever said such things to me."</p><p>「それはね、あんたがおかしすぎたからですよ。36歳の独身のコンビニアルバイト店員、しかもたぶん処女、毎日やけにはり切って声を振り上げて、健康そうなのに就職しようとしている様子もない。あんたが異物で、気持ちが悪すぎたから、誰も言わない買っただけだ。陰では言われてたんですよ。それが、これからは直接言われるだけ」</p><p>"Well, you see, it's because you're just too strange. A 36-year-old single convenience store part-timer, and probably still a virgin, always enthusiastically raising your voice, and despite appearing healthy, you don't seem to be trying to find a proper job. You're like an anomaly, and it was just bought up that no one said anything. They were saying it behind your back. Now, they'll say it to your face."</p><p>「え。。。』</p><p>"Huh..."</p><p>「普通の人間っていうのはね、普通じゃない人間を裁判するのが趣味なんですよ。」</p><p>"You see, normal people, they enjoy judging those who are not normal." </p><p><strong>Interesting Vocabulary:</strong></p><p>1. ひき摺り出す (ひきずりだす) - To drag out</p><p>2. 共働き (ともばたらき) - Dual income (couple both working)</p><p>3. 陰 (かげ) - Behind someone's back, in secret</p><p>4. 異物 (いぶつ) - Anomaly, something out of place</p><p>5. 裁判する (さいばんする) - To judge, to pass judgment on</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/123</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137884450</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 12 Oct 2023 01:37:37 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137884450/af8d7ae8bbeb61af2bb35793e2faf5c7.mp3" length="982475" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>82</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137884450/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 122]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１２２</strong></p><p>「今日も茹でた野菜ですか？」</p><p>「ああ、そうです。今日はもやしと鶏肉とキャベツに火を通してます」</p><p>「そうですか」</p><p>白羽さんが俯いたまま言った。</p><p>「今日、帰り遅かったですね。もうお腹が空いてるんですけど」</p><p>「あがろうとしたら、店長と泉さんが話しかけてきて離してくれなかったです。</p><p>店長なんて休日出勤なのに、ずっと店にいて。白羽さんを飲み会に連れて来いってしつこく言われました」</p><p>「え。。。ひょっとして、僕のこと話ししたんですか？」</p><p>「ごめんなさい、口が滑ったんです。あ、これどうぞ。白羽さんの私物と給料明細受け取って来ました。」</p><p>「そうですか。」</p><p>白羽さんはタブレットを握りしめて黙り込んだ。</p><p>「隠してくれって言ったのに。。。言ってしまったんですね」</p><p>「ごめんなさい。悪気はなかったんです」</p><p>「いや。。。困るのは古倉さんですよ」</p><p><strong>Textual Breakdown:</strong></p><p>「今日も茹でた野菜ですか？」</p><p>"Did you boil vegetables again today?"</p><p>「ああ、そうです。今日はもやしと鶏肉とキャベツに火を通してます」</p><p>"Ah, yes. Today, I've cooked bean sprouts, chicken, and cabbage."</p><p>「そうですか」</p><p>"I see," Shiraha-san said, still looking down.</p><p>「今日、帰り遅かったですね。もうお腹が空いてるんですけど」</p><p>"You came home late today, didn't you? I'm already hungry."</p><p>「あがろうとしたら、店長と泉さんが話しかけてきて離してくれなかったです。店長なんて休日出勤なのに、ずっと店にいて。白羽さんを飲み会に連れて来いってしつこく言われました」</p><p>"When I tried to leave, the manager and Izumi-san approached me and wouldn’t let me go. Even though it's a day off for the manager, he's been at the store all day. He kept insisting that I bring you to a drinking party."</p><p>「え。。。ひょっとして、僕のこと話ししたんですか？」"Huh... They were talking about me?"</p><p>「ごめんなさい、口が滑ったんです。あ、これどうぞ。白羽さんの私物と給料明細受け取って来ました。」"I'm sorry, it slipped out. Oh, here you go. I've brought your personal belongings and your paystub."</p><p>「そうですか。」"Is that so?" Shiraha-san held the tablet tightly and fell silent.</p><p>「隠してくれって言ったのに。。。言ってしまったんですね」"I wanted you to keep it a secret... but you mentioned it."</p><p>「ごめんなさい。悪気はなかったんです」"I'm sorry. I didn't mean any harm."</p><p>「いや。。。困るのは古倉さんですよ」"No... but I annoyed by it."</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/122</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137883069</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 12 Oct 2023 01:09:51 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137883069/e93edb38190bf2848ab69ea3bb4875ed.mp3" length="942351" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>78</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137883069/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 121]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１２１</strong></p><p>「安いデス、からあげ棒、いかがデスカー！」</p><p>慣れないながらも声を振りあげてくれるトウアン君だけが、今は、私のかけがえのない同志だった。</p><p>近所のスーパーで、もやしと鶏肉とキャビツを買って帰ると、白羽さんが見当たらなかった。</p><p>食材を茹でる準備をしながら、もしかしたら白羽さんは出て行ったのかもしれないな、と考えていると、風呂場から物音がした。</p><p>「あれ、白羽さん？いるんですか？」</p><p>風呂場を開けると、白羽さんが洋服を着たっま乾いたバスタブの中に座り、タブレットで動画を見ているところだった。</p><p>「なんでここにいるんですか？」</p><p>「最初は押入れにいたんですけど、虫が出るんですよ。ここなら虫はいないし、落ち着いてす過ごせるんで」と白羽さんは答える。</p><p>「安いデス、からあげ棒、いかがデスカー！」</p><p>"It's cheap, would you like some chicken skewers?"</p><p>慣れないながらも声を振りあげてくれるトウアン君だけが、今は、私のかけがえのない同志だった。</p><p>Although he was inexperienced, Toan-kun raised his voice, and now he was my irreplaceable comrade.</p><p>近所のスーパーで、もやしと鶏肉とキャビツを買って帰ると、白羽さんが見当たらなかった。</p><p>When I returned from the nearby supermarket with bean sprouts, chicken, and cabbage, I couldn't find Shiraha-san.</p><p>食材を茹でる準備をしながら、もしかしたら白羽さんは出て行ったのかもしれないな、と考えていると、風呂場から物音がした。</p><p>While preparing to boil the ingredients, I thought to myself that maybe Shiraha-san had gone out, and just then, I heard a sound coming from the bathroom.</p><p>「あれ、白羽さん？いるんですか？」</p><p>"Hey, Shiraha-san? Are you here?"</p><p>風呂場を開けると、白羽さんが洋服を着たまま乾いたバスタブの中に座り、タブレットで動画を見ているところだった。</p><p>When I opened the bathroom door, I found Shiraha-san sitting in the bathtub, fully clothed, and watching a video on a tablet.</p><p>「なんでここにいるんですか？」</p><p>"Why are you here?"</p><p>「最初は押入れにいたんですけど、虫が出るんですよ。ここなら虫はいないし、落ち着いて過ごせるんで」と白羽さんは答える。</p><p>"At first, I was in the closet, but there were bugs. There are no bugs here, and I can relax," Shiraha-san replied.</p><p>Interesting Vocabulary:</p><p>1. かけがえのない (かけがえのない) - Irreplaceable</p><p>2. 虫 (むし) - Insects, bugs</p><p>3. 押入れ (おしいれ) - Closet</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/121</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137878271</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 11 Oct 2023 20:06:44 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137878271/2a561c08f298af4c76033c1a1947927f.mp3" length="722922" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>60</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137878271/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 120]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１２０</strong></p><p>私はファーストフードのショーケースの方へ走り、沢口さんが２時間も残業して作ってくれた、「大人気！ジューシーで美味しいからあげ棒、なんと今だけ１１０円！」というPOPを飾り始めた。</p><p>脚立に乗って、天井から、段ボールと色画用紙で作った立体のからあげ棒の看板をぶら下げる。沢口さんが、「今度こそ１００本達成しましょう！」と言って作ってくれた素晴らしい看板だ。</p><p>店員でいる間、私たちは一つの目標に力を合わせて向かっていく同志だったのに。泉さんも店長も、どうしてしまったのだろう。</p><p>店に客が入ってきて、私は呼んだ。</p><p>「いらっしゃいませ、こんにちは～！本日よりからあげ棒が１１０円です！!いいかがですかー！」</p><p>出来立てのからあげ棒を並べていトウアンくんも、「からあげ棒、いかがデス力！」と声を振り上げてくれた。</p><p>店長と泉さんは、まだバックルームから出て来ない。微かに、泉さんの笑い声が（１２１）聞こえた気がした。</p><p>私はファーストフードのショーケースの方へ走り、沢口さんが２時間も残業して作ってくれた、「大人気！ジューシーで美味しいからあげ棒、なんと今だけ１１０円！」というPOPを飾り始めた。</p><p>I rushed toward the showcase in the direction of the fast food and began decorating it with a hand made POP sign that Sawaguchi-san had worked overtime to make. It said, "Super Popular! Juicy and Delicious Chicken Skewers, Only 110 yen for a Limited Time!"</p><p>脚立に乗って、天井から、段ボールと色画用紙で作った立体のからあげ棒の看板をぶら下げる。沢口さんが、「今度こそ１００本達成しましょう！」と言って作ってくれた素晴らしい看板だ。</p><p>I climbed on a stepladder and hung a three-dimensional sign of chicken skewers from the ceiling, which was made from cardboard and colored paper. It was a fantastic sign that Sawaguchi-san had made, saying, "Let's achieve 100 sales this time!"</p><p>店員でいる間、私たちは一つの目標に力を合わせて向かっていく同志だったのに。泉さんも店長も、どうしてしまったのだろう。</p><p>While working as store employees, we were comrades working together toward a common goal. At the same time I was thinking what happened to both Izumi-san and the manager.</p><p>店に客が入ってきて、私は呼んだ。「いらっしゃいませ、こんにちは～！本日よりからあげ棒が１１０円です！!いいかがですかー！」</p><p>Customers entered the store, and I blurted out, "Welcome! Hello! Starting today, our chicken skewers are only 110 yen! Would you like some?"</p><p>出来立てのからあげ棒を並べているトウアンくんも、「からあげ棒、いかがデス力！」と声を振り上げてくれた。</p><p>Toan-kun, who was arranging the freshly made chicken skewers, also raised his voice and said, "How about some chicken skewers? They're delicious!"</p><p>店長と泉さんは、まだバックルームから出て来ない。微かに、泉さんの笑い声が（１２１）聞こえた気がした。</p><p>The manager and Ms. Izumi still hadn't come out of the backroom. I faintly felt like I could hear Izumi-san’s laughter.</p><p><strong>Interesting Vocabulary</strong></p><p>1. ショーケース - Showcase</p><p>2. 立体 (りったい) - Three-dimensional</p><p>3. 同志 (どうし) - Comrade, fellow</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/120</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137875934</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 11 Oct 2023 19:40:06 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137875934/1f1010a17945fe558ae3e97dd84559fe.mp3" length="892509" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>74</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137875934/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 119]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１１９</strong></p><p>私は二人の様子に衝撃を受けていた。コンビニ店員にとって、いつも１３０円のからあげ棒が１１０円のサールになるということより、店員と先店員のゴシップの方が優先されるなんてありえないことだ。二人ともどうしてしまったのだろう。</p><p>私が血相を変えてからあげ棒を抱えて走っているのに気が付いたのか、トウアンくんがこちらへきて半分持ってくれて、「スゴイ、これ全部作りマス力？」と、少しだけカタコトの日本語で言ってくれた。</p><p>「そうだよ。今日からサールなの。店の目票は１００本で、前かいのセールの時に９１本売れたから、今度とその達成させるんだよ。この日の為に、夕方に働いている沢口さんが、大きなPOPを作ってくれたの。それを飾って、皆で一丸となって、からあげ棒を売るんだよ。それが今、このお店で一番大切なことなんだよ」</p><p>言いながら何故か涙ぐみそうになってしまい、トウアン君は早口の私の日本語が全部は聞き取れなかったらしく、「イチガン？」と首をかしげた。</p><p>「みんなが一つになって頑張るってことだよ！トウアン君、これ、全部今すぐ作って！」</p><p>私の言葉に、トウアン君は、「これはゼンブ！大変デスね！」と頷いてくれて、（１２０）おぼつかない手付きでからあげ棒を作り始めてくれた。</p><p>私は二人の様子に衝撃を受けていた。コンビニ店員にとって、いつも１３０円のからあげ棒が１１０円のサールになるということより、店員と先店員のゴシップの方が優先されるなんてありえないことだ。二人ともどうしてしまったのだろう。</p><p>I was shocked by the two of them. For convenience store employees, it's unimaginable that gossip between employees and assistant managers would take precedence over the fact that the usual 130-yen chicken skewers are now on sale for 110 yen. I wonder what happened to both of them.</p><p>私が血相を変えてからあげ棒を抱えて走っているのに気が付いたのか、トウアンくんがこちらへきて半分持ってくれて、「スゴイ、これ全部作りマス力？」と、少しだけカタコトの日本語で言ってくれた。</p><p>Perhaps noticing my frantic rush while holding chicken skewers, Toan-kun came over and held half of them. He said, "Wow, you make all of these?" in slightly broken Japanese.</p><p>「そうだよ。今日からサールなの。店の目票は１００本で、前かいのセールの時に９１本売れたから、今度とその達成させるんだよ。この日の為に、夕方に働いている沢口さんが、大きなPOPを作ってくれたの。それを飾って、皆で一丸となって、からあげ棒を売るんだよ。それが今、このお店で一番大切なことなんだよ」</p><p>"That's right. Today is the sale. The store's target is 100, and we sold 91 during the last sale, so this time we have to achieve it. For the sale Sawaguchi-san, who works in the evening, made a big promotional sign for us. We'll decorate with it and all work together to sell chicken skewers. That's the most important thing in this store right now."</p><p>言いながら何故か涙ぐみそうになってしまい、トウアン君は早口の私の日本語が全部は聞き取れなかったらしく、「イチガン？」と首をかしげた。</p><p>While saying this, I somehow felt like I was about to cry for some reason. Toan-kun seemed unable to catch all of my fast-paced Japanese and asked, "Ichigan?" while tilting his head.</p><p>「みんなが一つになって頑張るってことだよ！トウアン君、これ、全部今すぐ作って！」</p><p>"It means everyone coming together and working hard! Toan-kun, make all of these right now!"</p><p>私の言葉に、トウアン君は、「これはゼンブ！大変デスね！」と頷いてくれて、（１２０）おぼつかない手付きでからあげ棒を作り始めてくれた。</p><p>In response to my words, Toan-kun nodded and said, "I'll make all of them! It's quite challenging!" He started making the chicken skewers with uncertain hands.</p><p><strong>Interesting Vocabulary:</strong></p><p>衝撃 (しょうげき) - Shock</p><p>ゴシップ - Gossip</p><p>血相を変える (けっそうをかえる) - To change one's complexion, to become frantic</p><p>カタコトの - Broken (language), imperfect</p><p>目票 (めひょう) - Sales target</p><p>達成 (たっせい) - Achievement</p><p>大きなPOP (おおきなポップ) - Large promotional sign</p><p>一丸となる (いちがんとなる) - To come together as one</p><p>涙ぐむ (なみだぐむ) - To feel like crying</p><p>おぼつかない - Uncertain, unsteady</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/119</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137850906</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 11 Oct 2023 03:12:38 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137850906/b01ffd6cf347ab32c6006b86fc042138.mp3" length="1151748" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>96</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137850906/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 118]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１１８</strong></p><p>「ねえねえ、古倉さん、白羽さんと付き合ってるってほんとー？」</p><p>「いや、あの、泉さんからあげ棒が」</p><p>「ちょっとちょっと、何時の間にそう言うことになってたのー？！お似合いなんだけど！ねえ、どっちから告白したの？白羽さん？」</p><p>「古倉さん、照れちょって全然答えてくれないんだよな！今度飲み会やんない？白羽さんも連れてきてよー！」</p><p>「店長、泉さん、からあげ棒が！」</p><p>「誤魔化さないでさ、教えてよ。」</p><p>私は苛々として、「付き合ってるっていうか、今家にいるってだけですよ！店長、そんなことよりからあげ棒がまだ１本もできてないんです！」と叫んだ。</p><p>「え、同棲？」</p><p>泉さん叫び、店長が「マジでー？」と嬉しそうな声をあげる。私はもう何を言っても無駄だと、急いで冷凍庫からからあげ棒の在庫を取り出して、両手いっぱいに抱えてレジへと走った。</p><p>「ねえねえ、古倉さん、白羽さんと付き合ってるってほんとー？」</p><p>"Hey, hey, Fukura-san, are you really dating Shiraha-san?"</p><p>「いや、あの、泉さんからあげ棒が」</p><p>"Well, um, Izumi-san, the chicken skewers..."</p><p>「ちょっとちょっと、何時の間にそう言うことになってたのー？！お似合いなんだけど！ねえ、どっちから告白したの？白羽さん？」</p><p>"Wait, wait, when did this happen?! You two make a good couple! Hey, who confessed first, Shiraha-san?"</p><p>「古倉さん、照れちょって全然答えてくれないんだよな！今度飲み会やんない？白羽さんも連れてきてよー！」</p><p>"Fukura-san, you're blushing and not answering at all! How about having a drinking party next time? Bring Shiraha-san too!"</p><p>「店長、泉さん、からあげ棒が！」</p><p>"Manager, Izumi-san, the chicken skewers!"</p><p>「誤魔化さないでさ、教えてよ。」</p><p>"Don't beat around the bush, tell us."</p><p>私は苛々として、「付き合ってるっていうか、今家にいるってだけですよ！店長、そんなことよりからあげ棒がまだ１本もできてないんです！」と叫んだ。</p><p>I exclaimed impatiently, "It's not like we're dating, we're just at my house right now! Manager, the chicken skewers are more important; we haven't made a single one yet!"</p><p>「え、同棲？」</p><p>"Huh, cohabiting?"</p><p>泉さん叫び、店長が「マジでー？」と嬉しそうな声をあげる。私はもう何を言っても無駄だと、急いで冷凍庫からからあげ棒の在庫を取り出して、両手いっぱいに抱えてレジへと走った。</p><p>Izumi-san exclaimed, and the manager gleefully exclaimed, "Seriously?" I realized it was pointless to say anything more, so I quickly grabbed the inventory of chicken skewers from the freezer, held them in both hands, and rushed to the register.</p><p>Interesting Vocabulary:</p><p>付き合ってる (つきあってる) - Dating</p><p>告白 (こくはく) - Confession</p><p>照れる (てれる) - To blush, to be embarrassed</p><p>飲み会 (のみかい) - Drinking party</p><p>連れてくる (つれてくる) - To bring someone along</p><p>誤魔化す (ごまかす) - To beat around the bush, to deceive</p><p>同棲 (どうせい) - Cohabitation</p><p>在庫 (ざいこ) - Inventory, stock</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/118</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137847430</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Tue, 10 Oct 2023 20:49:17 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137847430/cf6ec67bab45368e0fa92c0ba8c0f135.mp3" length="876835" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>73</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137847430/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 117]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１１７</strong></p><p>どうやら商品券の操作に戸惑っているらしい。手早く操作しながら教え、「これはね、お釣りが出る商品券だからね、お釣りをお渡ししてね！」と伝えて自分はもう一方のレジ走る。</p><p>「お待たせしました！こちらのレジへどうぞ！」</p><p>待たされて少し不機嫌そうになった男性客がレジへ来て、「あっちの人、新人？急いでるんだけど」と苛々した口調でいうので「申し訳ありまん！」と頭を下げた。</p><p>トウアンくんはまだ操作に慣れないから、泉さんが一緒にレジを見ていたはずだ。見ると、泉さんはパック飲料の発注に集中していて、レジが混んできたことに気がついていないようだった。</p><p>やっとレジが落ち着き、今日のセール品であるからあげ棒がまだできていないのいきが付き、慌ててバックルームの冷凍庫へと走った。</p><p>バックルームに行くと、店長と泉さんが楽しそうに何か話しているところだった。</p><p>「店長、今日、からあげ棒、目標１００本ですよね！まだ昼ピークの分全然できてなくて、POP持ついてないみたいなんです！」</p><p>それは大変だ、と泉さんと店長が言うと思ったのに、泉さんが身をのりだして私に（１１８）話しかけてきた。</p><p>どうやら商品券の操作に戸惑っているらしい。手早く操作しながら教え、「これはね、お釣りが出る商品券だからね、お釣りをお渡ししてね！」と伝えて自分はもう一方のレジ走る。</p><p>It seems like he's struggling with operating the gift certificates. I quickly guided him on how to use them, saying, "You see, this is a gift certificate that gives change, so please hand back the change!" and then rushed to the other register.</p><p>「お待たせしました！こちらのレジへどうぞ！」</p><p>"I'm sorry for the wait! Please come to this register!"</p><p>待たされて少し不機嫌そうになった男性客がレジへ来て、「あっちの人、新人？急いでるんだけど」と苛々した口調でいうので「申し訳ありまん！」と頭を下げた。</p><p>The male customer, who had become a bit impatient from waiting, came to the register and said in an irritated tone, "Is that person over there a newbie? I'm in a hurry." I bowed my head and apologized, saying, "I'm very sorry!"</p><p>トウアンくんはまだ操作に慣れないから、泉さんが一緒にレジを見ていたはずだ。見ると、泉さんはパック飲料の発注に集中していて、レジが混んできたことに気がついていないようだった。</p><p>Toan-kun wasn't used to the operation yet, so I thought Izumi-san would have been watching the register with him. But when I looked, Izumi-san seemed to be focused on ordering packed beverages and didn't seem to notice that the register was getting busy.</p><p>やっとレジが落ち着き、今日のセール品であるからあげ棒がまだできていないのいきが付き、慌ててバックルームの冷凍庫へと走った。</p><p>Finally, the register calmed down, and I realized that the chicken skewers, which were today's special, hadn't been prepared yet. I hurriedly ran to the freezer in the backroom.</p><p>バックルームに行くと、店長と泉さんが楽しそうに何か話しているところだった。</p><p>When I went to the backroom, the manager and Izumi-san seemed to be having a cheerful conversation.</p><p>「店長、今日、からあげ棒、目標１００本ですよね！まだ昼ピークの分全然できてなくて、POP持ついてないみたいなんです！」</p><p>"Manager, today's goal for chicken skewers is 100, right? We haven't made nearly enough for the lunch rush, and it looks like we don't even have the promotional signs!"</p><p>それは大変だ、と泉さんと店長が言うと思ったのに、泉さんが身をのりだして私に（１１８）話しかけてきた。</p><p>I thought Izumi-san and the manager would say that it's a big problem, but instead, Izumi-san leaned closer to me and began to talk.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/117</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137846350</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Tue, 10 Oct 2023 20:34:34 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137846350/4485e29a72bfebc1d9b5afcdec8f2f85.mp3" length="1054573" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>88</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137846350/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 116]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１１６</strong></p><p>意外そうに店長が言い、しまったな、と思いながらも頷いた。</p><p>俺と面識のない人にならいくら話してもいいけれど、コンビニは僕の存在を漏らさないで欲しい。僕は知る全ての人から僕を隠してほしい。僕は誰にも迷惑をかけていないのに、皆が平然と僕の人生に干渉してくれ。僕はただ静かに息をしていたいだけなんだ。白羽さんが独り言のように言っていたのを思いだしていると、カメラの中から自動ドアのチャイムの音が聞こえた。</p><p>防犯カメラの映像に目をやると、集団の男性客が入ってきたのに気が付く。一気に店の中が賑わい、私はレジにいるのが先週から入った新人のトウアンくんだけなのを見て、急いで時に行こうとした。</p><p>「なになに、逃げることないじゃん！」</p><p>店長が楽しそうに叫び、私は防犯カメラの映像を指差して「レジが混んできてます！」と言ってレジへと走った。</p><p>レジに着いた頃には３人ほど客が並んでいて、トウアンくんが戸惑った表情でレジを操作していた。</p><p>「あの、これ。。。」</p><p>意外そうに店長が言い、しまったな、と思いながらも頷いた。</p><p>The manager said surprisingly, and I thought, "Oops," while nodding.</p><p>俺と面識のない人にならいくら話してもいいけれど、コンビニは僕の存在を漏らさないで欲しい。僕は知る全ての人から僕を隠してほしい。僕は誰にも迷惑をかけていないのに、皆が平然と僕の人生に干渉してくれ。僕はただ静かに息をしていたいだけなんだ。</p><p>I'm okay with talking to people I don't know, but I want the convenience store to keep my presence a secret. I want to hide myself from everyone I know. Even though I'm not causing trouble for anyone, everyone interferes in my life so casually. I just want to quietly breathe.</p><p>白羽さんが独り言のように言っていたのを思いだしていると、カメラの中から自動ドアのチャイムの音が聞こえた。</p><p>As I recalled what Shiraha-san had said in one of his monologues, I heard the sound of the automatic door chime from the camera.</p><p>防犯カメラの映像に目をやると、集団の男性客が入ってきたのに気が付く。一気に店の中が賑わい、私はレジにいるのが先週から入った新人のトウアンくんだけなのを見て、急いで時に行こうとした。</p><p>When I looked at the security camera screen, I noticed a group of male customers entering. The store suddenly became crowded, and I saw that the only one at the register was the new employee, Toan-kun, who started last week, so I hurriedly headed to help.</p><p>「なになに、逃げることないじゃん！」</p><p>"What's going on? There's no need to run!"</p><p>店長が楽しそうに叫び、私は防犯カメラの映像を指差して「レジが混んできてます！」と言ってレジへと走った。</p><p>The manager shouted happily, and I pointed at the security camera footage and said, "The register is getting busy!" as I hurried to the register.</p><p>レジに着いた頃には３人ほど客が並んでいて、トウアンくんが戸惑った表情でレジを操作していた。</p><p>By the time I reached the register, there were about three customers in line, and Toan-kun was operating the register with a bewildered expression.</p><p>「あの、これ。。。」</p><p>"Um, this..."</p><p><strong>Interesting Vocabulary :</strong></p><p>独り言 (ひとりごと) - Soliloquy</p><p>戸惑った (とまどった) - Bewildered</p><p>操作 (そうさ) - Operation</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/116</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137822926</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 09 Oct 2023 23:50:08 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137822926/6b36985ce2836c4c7ac69c3b2505bbf3.mp3" length="992819" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>83</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137822926/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 115]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１１５</strong></p><p>「どうしたの、古倉さん、さすがだねー、やる気ある！いや、でも週一は休みを取ってくれないと違反になっちゃうからなー。他の店と掛け持ちする？どこも人手不足だから喜ばれるよー」</p><p>「助かります！」</p><p>「身体はこわさないようにねー。これ、今月の明細ね」</p><p>店長から給料の明細を渡され、バッグに入れていると、「あー、白羽さんにも渡さないとなー。私物も置きっぱなしだし、連絡とれないんだよなー」と店長が溜息をつくのが聞こえた。</p><p>「え、電話繋がらないですか？」</p><p>「繋がるんだけど、取らねえんだよ。そういうところが駄目なんだよ、あいつは。私物は持ってくんなって言ってんのに、ロッカーにまだ大量に入ってるし」</p><p>「持って行きましょうか？」</p><p>明日から、夜勤に新聞の男の子がくることになっている。ロッカーが埋まっているのは困るだろうと、つい口が滑ってしまった。</p><p>「え？持って行くって、白羽さんにってこと？なに、古倉さん、あいつと連絡とってるの？」</p><p>「どうしたの、古倉さん、さすがだねー、やる気ある！いや、でも週一は休みを取ってくれないと違反になっちゃうからなー。他の店と掛け持ちする？どこも人手不足だから喜ばれるよー」</p><p>"What's up, Furukura-san? Impressive, you've got the motivation! But you know, if you don't take a day off once a week, it'll be a violation. Are you considering working at another store too? They'd be happy since everywhere is short-staffed."</p><p>「助かります！」 "Thank you so much!"</p><p>「身体はこわさないようにねー。これ、今月の明細ね」 "Take care of your health, okay? Here, this is this month's statement."</p><p> 店長から給料の明細を渡され、バッグに入れていると、「あー、白羽さんにも渡さないとなー。私物も置きっぱなしだし、連絡とれないんだよなー」と店長が溜息をつくのが聞こえた。</p><p>As I received the salary statement from the store manager and put it in my bag, I heard the store manager sigh, saying, "Oh, I need to give one to Shiraha-san too. There are still personal belongings left behind, and I can't get in touch with them."</p><p>「え、電話繋がらないですか？」</p><p> "Huh, can't you get through on the phone?"</p><p>「繋がるんだけど、取らねえんだよ。そういうところが駄目なんだよ、あいつは。私物は持ってくんなって言ってんのに、ロッカーにまだ大量に入ってるし」</p><p> "It connects, but they don't pick up. That's what's wrong with them. Even though I told them not to bring their personal stuff, there's still a ton of it in the locker."</p><p>持って行きましょうか？」</p><p> "Should I take it for them?"</p><p> 明日から、夜勤に新聞の男の子がくることになっている。ロッカーが埋まっているのは困るだろうと、つい口が滑ってしまった。</p><p>Starting from tomorrow, a newspaper delivery boy will be working the night shift. I slipped up, thinking it would be troublesome if the locker got filled.</p><p>「え？持って行くって、白羽さんにってこと？なに、古倉さん、あいつと連絡とってるの？」</p><p> "Huh? Taking it for Shiraha-san, you mean? Wait, Furukura-san, are you in touch with him?"</p><p><strong>Interesting Vocabulary:</strong></p><p>- やる気 (やるき) - motivation, enthusiasm</p><p>- 週一 (しゅういち) - once a week</p><p>- 違反 (いはん) - violation, infringement</p><p>- 掛け持ち (かけもち) - having multiple jobs or roles simultaneously</p><p>- 明細 (めいさい) - statement (e.g., salary statement)</p><p>- 私物 (しぶつ) - personal belongings</p><p>- 新聞の男の子 (しんぶんのおとこのこ) - newspaper delivery boy</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/115</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137791984</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 09 Oct 2023 05:59:44 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137791984/d2bbb15b5db0efd9695edfddce3024f2.mp3" length="940156" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>78</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137791984/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 114]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１１４</strong></p><p>皆、初めて私が本当の「仲間」になったと言わんばかりだった。こちら側へようこそ、と皆が私を歓迎している気がした。</p><p>今まで私は皆にとって、「あちら側」の人間だったんだな、と痛感しながら、皆が唾を飛ばして話し続けるのを「なるほど！」と菅原さんの言い方でハキハキと頭きながら聞いていた。</p><p>白羽さんを飼い始め、コンビニでの私はさらに順調だった。ただ、白羽さんの分の食費がかかる。今まで休んでいた金曜と日曜もこれからはシフトを入れてもらおうかと考えると、ますます身体がよく動いた。</p><p>外のゴミを片付けてバックルームに行くと、夜勤明けでちょうど店長がシフトを作っているところだったので、何気なく声をかけた。</p><p>「あの店長、金曜日と日曜日って埋まってますか？稼ぎたいんで、もっと働けるとうれしんですが」</p><p>皆、初めて私が本当の「仲間」になったと言わんばかりだった。Everyone seemed to say that I had truly become one of them for the first time.</p><p>こちら側へようこそ、と皆が私を歓迎している気がした。It felt like everyone was welcoming me to their side.今まで私は皆にとって、「あちら側」の人間だったんだな、と痛感しながら、皆が唾を飛ばして話し続けるのを「なるほど！」と菅原さんの言い方でハキハキと頭きながら聞いていた。Until now, I had been a "person from the other side" to everyone, and I realized it painfully. While everyone talked animatedly, I listened attentively, nodding along with Mr. Sugawara's "I see!" expression.</p><p>白羽さんを飼い始め、コンビニでの私はさらに順調だった。After I started keeping Shiraha-san, things were going even better for me at the convenience store.</p><p>ただ、白羽さんの分の食費がかかる。However, there were food expenses for Shiraha-san.</p><p>今まで休んでいた金曜と日曜もこれからはシフトを入れてもらおうかと考えると、ますます身体がよく動いた。When I considered adding shifts on Fridays and Sundays, which I had previously taken off, my body felt even more energetic.</p><p>外のゴミを片付けてバックルームに行くと、夜勤明けでちょうど店長がシフトを作っているところだったので、何気なく声をかけた。When I finished cleaning up the trash outside and went to the back room, the store manager happened to be creating the shift schedule after the night shift, so I casually spoke up.「あの店長、金曜日と日曜日って埋まってますか？稼ぎたいんで、もっと働けるとうれしんですが」</p><p>"Excuse me, Manager. Are the shifts on Fridays and Sundays fully scheduled? I'd like to earn more, so I'd be happy to work more."</p><p>Interesting Vocabulary:</p><p>* 仲間 (なかま) - companion, comrade</p><p>* 歓迎 (かんげい) - welcome, reception</p><p>* あちら側 (あちらがわ) - the other side, opposite side</p><p>* 痛感 (つうかん) - keenly realize, acutely aware</p><p>* 唾 (つば) - spit, saliva</p><p>* 埋まる (うずまる) - to be filled, to be occupied</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/114</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137765239</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sun, 08 Oct 2023 00:06:59 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137765239/03da81801e41718483e5c4bf336bd7eb.mp3" length="794706" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>66</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137765239/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 113]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１１３</strong></p><p>私の友達も、不倫してた反動で、ヒモにハマっちゃってさ。家事をやってくれるならまだ、専業主夫って言えるけど、」それすらしないの。でも友達が妊娠したら、ころっと態度変えて、今では幸せそうだよー」</p><p>「そうそう、そういう男には妊娠が一番！」</p><p>私が「恋愛をしたことがない」と言った時ようり皆うれしそうで、そして全てわかってるから、という口ぶりで話し続けている。恋愛もセックスもしたことがない、就職もしたことがない、前の私のことは、たまに理解不能だというリアクションを示したが、白羽さんを家に住ませている私のここは、未来のことまで全てお未通しだと言わんばかりだった。</p><p>友達がああだこうだと白羽さんと私のことを話しているのを聞いていると、まるで赤の他人の話を聞いてるようだった。皆の中で勝手に話が出来上がっているようで、私と白羽さんと名前だけが同じ登場人物の、私とは関係のない物語なのだった。</p><p>口を挟もうとすると、「まあまあ、忠告は聞いといた方がいいって！」「そうそう、恵子は恋愛初心者なんだから。私たちの方がずっと、そういう男の性能に（１１４）ついてはうんざりするほど聞いてきてるんだから」「ミホも、若い頃一度だけあったよねー」と楽しそうなので、聞かれた。情報を答える以外は特に何もしないことにした。</p><p>私の友達も、不倫してた反動で、ヒモにハマっちゃってさ。My friends, too, got hooked on being a type of “gigalo” in their affairs, totally dependent on them for finances… </p><p>家事をやってくれるならまだ、専業主夫って言えるけど、それすらしないの。</p><p>If they'd do the housework, you could still call them stay-at-home dads, but they don't even do that.</p><p>でも友達が妊娠したら、ころっと態度変えて、今では幸せそうだよー。But when my friends got pregnant, they completely changed their attitude, and now they seem happy.</p><p>「そうそう、そういう男には妊娠が一番！」"That's right, for those kinds of guys, pregnancy is the best!"</p><p>私が「恋愛をしたことがない」と言った時より皆うれしそうで、そして全てわかってるから、という口ぶりで話し続けている。They seemed happier and continued to talk with an air of knowing everything more so than when I said, "I've never been in love."</p><p>恋愛もセックスもしたことがない、就職もしたことがない、前の私のことは、たまに理解不能だというリアクションを示したが、白羽さんを家に住ませている私のここは、未来のことまで全てお未通しだと言わんばかりだった。They occasionally reacted with incomprehension to the fact that I've never been in love, never had sex, and never held a job. But with Shiraha-san living at my house, it was as if they were implying that my future was completely uncertain.</p><p>友達がああだこうだと白羽さんと私のことを話しているのを聞いていると、まるで赤の他人の話を聞いてるようだった。Listening to my friends talk about Shiraha-san and me, it felt like I was listening to a story about complete strangers.</p><p>皆の中で勝手に話が出来上がっているようで、私と白羽さんと名前だけが同じ登場人物の、私とは関係のない物語なのだった。It seemed like a story had been created among them without my input, where only the names of Shiraha-san and me remained the same, and it had nothing to do with me.</p><p>17. 口を挟もうとすると、「まあまあ、忠告は聞いといた方がいいって！」「そうそう、恵子は恋愛初心者なんだから。私たちの方がずっと、そういう男の性能についてはうんざりするほど聞いてきてるんだから」「ミホも、若い頃一度だけあったよねー」と楽しそうなので、聞かれた。Whenever I tried to interject, they would say, "Well, well, you should listen to the advice!" "That's right, Keiko is a beginner in love, after all. We've been hearing about those kinds of guys so much that we're sick of it." "Miho, you had it once in your younger days, right?" They seemed to enjoy the conversation, so I answered their questions.</p><p>Interesting Vocabulary:</p><p>- 不倫 (ふりん) - affair, infidelity</p><p>- 反動 (はんどう) - reaction, backlash</p><p>- ヒモ - stay-at-home husband, "himo" (a man financially dependent on a woman)</p><p>- 専業主夫 (せんぎょうしゅふ) - stay-at-home dad</p><p>- 妊娠 (にんしん) - pregnancy</p><p>- 恋愛 (れんあい) - romantic love</p><p>- セックス - sex- 理解不能 (りかいふのう) - incomprehensible, hard to understand</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/113</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137764829</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 07 Oct 2023 23:29:10 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137764829/accf23d8d868e988f69bba37609b10d2.mp3" length="1134821" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>95</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137764829/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 112 ]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１１２</strong></p><p>家に白羽さんがいると都合がいい。そう思うのに時間はかからなかった。</p><p>妹の次に白羽さんのことを話したのは、ミホの家に集まったときだった。皆で集まってケーキを食べながら、私は、家に白羽さんがいることをさりげなく口にした。</p><p>皆の狂喜乱舞は、頭がおかしくなったのだろうかと思ほどだった。</p><p>「え、なに、いつから？いつから？」</p><p>「どんな人？」</p><p>「よかったねえええ！、私、心配してたんだよ、恵子はどうなるのかなって。。。本当によかった！」</p><p>皆の勢いを不気味に思いながら、「ありがとう」とだけ口にした。</p><p>「ねえねね、仕事は？何やってる人なの？」</p><p>「何もしてない。起業するのが夢だって言っていたけど、口だけみたい。家でゴロゴロしてる」</p><p>皆、表情を変えて、身を乗り出して私の話を聞きだした。</p><p>「いるいる、そういう男。。。でもそういう人ほど、妙にマメだったり優しかtたりして、魅力的だったりするんだよね。友達も、何がいいんっだろうと思うんだけどやっぱ（１１３）りそういう人にハマっちゃって」</p><p>家に白羽さんがいると都合がいい。そう思うのに時間はかからなかった。</p><p>It's convenient to have Shiraha-san at home. I didn't take long to think that.</p><p>妹の次に白羽さんのことを話したのは、ミホの家に集まったときだった。</p><p>The next person I talked about after my sister was Shiraha-san when we gathered at Miho's house.</p><p>皆で集まってケーキを食べながら、私は、家に白羽さんがいることをさりげなく口にした。</p><p>While we all gathered and ate cake, I casually mentioned that Shiraha-san was at home.</p><p>皆の狂喜乱舞は、頭がおかしくなったのだろうかと思ほどだった。</p><p>Everyone's ecstatic reactions made me wonder if they had gone mad.</p><p>「え、なに、いつから？いつから？」</p><p>"Eh, what? Since when? Since when?"</p><p>「どんな人？」</p><p>"What kind of person?"</p><p>「よかったねえええ！、私、心配してたんだよ、恵子はどうなるのかなって。。。本当によかった！」</p><p>"That's great! I was worried, you know? Wondered what would happen to Keiko... Really, it's great!"</p><p>皆の勢いを不気味に思いながら、「ありがとう」とだけ口にした。</p><p>While feeling uneasy about everyone's enthusiasm, I only said, "Thank you."</p><p>「ねえねね、仕事は？何やってる人なの？ 」</p><p>"Hey, hey, what about work? What kind of person is he?"</p><p>「何もしてない。起業するのが夢だって言っていたけど、口だけみたい。家でゴロゴロしてる」</p><p>"He's not doing anything. He used to say that starting a business was his dream, but it seems like he's all talk. He's just lazing around at home."</p><p>皆、表情を変えて、身を乗り出して私の話を聞きだした。</p><p>Everyone changed their expressions, leaned forward, and started listening intently to my story.</p><p>「いるいる、そういう男。。。でもそういう人ほど、妙にマメだったり優しかったりして、魅力的だったりするんだよね。友達も、何がいいんっだろうと思うんだけどやっぱりそういう人にハマっちゃって」</p><p>"Oh, yeah, those kinds of guys... But strangely, people like that can be unexpectedly diligent and kind, and that makes them attractive. Even my friends wonder what's good about them, but they end up falling for such people."</p><p>Interesting Vocabulary:</p><p>都合 (つごう) - convenience</p><p>さりげなく - casually</p><p>狂喜乱舞 (きょうきらんぶ) - ecstatic reactions・dancing wildly</p><p>不気味 (ぶきみ) - eerie, uneasy</p><p>仕事 (しごと) - work, job</p><p>起業 (きぎょう) - starting a business</p><p>夢 (ゆめ) - dream</p><p>口だけ (くちだけ) - all talk</p><p>ゴロゴロ - lazing around</p><p>表情 (ひょうじょう) - expression</p><p>身を乗り出す (みをのりだす) - to lean forward</p><p>魅力的 (みりょくてき) - attractive</p><p>ハマる - to fall for, to be into</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/112</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137742863</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 07 Oct 2023 02:36:36 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137742863/a65a6b2ce16f388f186b39d273de17e4.mp3" length="1727278" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>86</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137742863/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 111]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１１１</strong></p><p>私は皿を出してテーブルに並べた。茹でた野菜に醤油をかけたものと、炊いた来だ。</p><p>白羽さんは顔をしかめた。</p><p>「これは何ですか？」</p><p>「大根と、もやして、じゃがいもと、お米です」</p><p>「いつもこんなものをたべているんですか？」</p><p>「こんなもの？」</p><p>「料理じゃないじゃないですか？」</p><p>「私は食材に火を通して食べます。特に味は必要ないのですが、塩分が欲しくなると醤油をかけます」</p><p>丁寧に説明したが、白羽さんには理解ができないようだった。嫌嫌、口に運びながら、「餌だな」と吐き捨てるように言った。</p><p>だからそう言っているのに、と思いながら、私は大根をフォークで刺して、口に運んだ。</p><p>ほとんど、詐欺師をそれとわかっていて家に住回せるような感覚で白羽さんを（１１２）家に置き始めた私だが、意外と、白羽さんのいうことは当たっていた。</p><p>私は皿を出してテーブルに並べた。茹でた野菜に醤油をかけたものと、炊いた来だ。</p><p>I set the plates on the table. It was boiled vegetables with soy sauce and rice.</p><p>白羽さんは顔をしかめた。</p><p>Shiraha-san frowned.</p><p>「これは何ですか？」</p><p>"What is this?"</p><p>「大根と、もやして、じゃがいもと、お米です」</p><p>"It's daikon radish, sprouts, potatoes, and rice."</p><p>「いつもこんなものをたべているんですか？」</p><p>"Do you always eat things like this?"</p><p>「こんなもの？」</p><p>"Things like this?"</p><p>「料理じゃないじゃないですか？」</p><p>"This isn't a meal, is it?"</p><p>「私は食材に火を通して食べます。特に味は必要ないのですが、塩分が欲しくなると醤油をかけます」</p><p>"I eat by cooking the ingredients. I don't particularly need flavors, but when I crave some saltiness, I add soy sauce."</p><p>丁寧に説明したが、白羽さんには理解ができないようだった。</p><p>I explained politely, but it seemed that Shiraha-san couldn't understand.</p><p>嫌嫌、口に運びながら、「餌だな」と吐き捨てるように言った。</p><p>With a grimace, Shiraha-san muttered, "It's like animal feed," while eating.</p><p>だからそう言っているのに、と思いながら、私は大根をフォークで刺して、口に運んだ。</p><p>So even though I thought that's what he was saying, I pierced a piece of daikon with a fork and put it in my mouth.</p><p>ほとんど、詐欺師をそれとわかっていて家に住回せるような感覚で白羽さんを家に置き始めた私だが、意外と、白羽さんのいうことは当たっていた。</p><p>I had started to let Shiraha-san stay at my place with a feeling like I was housing a scammer, even though I knew it. Surprisingly, what Shiraha-san was saying turned out to be accurate.</p><p><strong>Important Vocab of Note</strong></p><p>塩分（えんぶん）: saltiness, salt content</p><p>餌（えさ）: feed, bait</p><p>詐欺師（さぎし）: scammer, fraudster</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/111</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137742021</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 07 Oct 2023 01:31:18 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137742021/a8445d7a57f442827f07f439f93dfca5.mp3" length="885613" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>74</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137742021/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 110]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１１０</strong></p><p>白羽さんは自信ありげだった。私から提案したものの、それほど強く」言われると胡散臭かったが、見たこともなかった妹のリアクションや恋愛をしたことがないと言った時のミホたちの表情を思い浮かべ、本当に試してみるのもそんなに悪くないか、と思えた。</p><p>「取引といっても、報酬は必要ありませんよ。あなたは僕をここに置いて、食事さえ出してくれればそれでいい」</p><p>「はあ。。。まあ、白羽さんに収入がない限り、請求してもしょうがありませんよね。私も貧乏なので現金は無理ですが、餌を与えるんで、それを食べてもらえれば」</p><p>「餌」</p><p>「あ、ごめんんさい。家に動物がいるのって初めてなので、ペットのような気がして」</p><p>白羽さんは私の言い回したに不機嫌そうにしつつも、「まあ、それでいいでしょう」と満足げに言い放った。</p><p>「ところで、僕は朝から何も食べていないんですが」</p><p>「ああ、はい、冷蔵庫にご飯と、冷蔵庫に茹でた食材があるので、適当に食べてください」</p><p>白羽さんは自信ありげだった。私から提案したものの、それほど強く言われると胡散臭かったが、見たこともなかった妹のリアクションや恋愛をしたことがないと言った時のミホたちの表情を思い浮かべ、本当に試してみるのもそんなに悪くないか、と思えた。</p><p>Shiraha-san seemed confident. Although it felt a bit sketchy when I proposed it to him, I thought about the reactions of my sister, whom I had never seen, and the expressions of Miho and others when I mentioned I hadn't experienced love. Trying it out didn't seem like such a bad idea after all.</p><p>「取引といっても、報酬は必要ありませんよ。あなたは僕をここに置いて、食事さえ出してくれればそれでいい」</p><p>"Even if we call it a deal, you don't need to provide any compensation. You just have to keep me here and provide meals."</p><p>「はあ。。。まあ、白羽さんに収入がない限り、請求してもしょうがありませんよね。私も貧乏なので現金は無理ですが、餌を与えるんで、それを食べてもらえれば」</p><p>"Well... I mean, there's no point in demanding payment from Shiraha-san if he has no income, right? I'm not rich either, so I can't provide cash, but I can give you food to eat."</p><p>「餌」</p><p> "Food."</p><p>「あ、ごめんんさい。家に動物がいるのって初めてなので、ペットのような気がして」</p><p>"Oh, I'm sorry. It's my first time having an animal at home, so it feels like having a pet."</p><p>白羽さんは私の言い回したに不機嫌そうにしつつも、「まあ、それでいいでしょう」と満足げに言い放った。</p><p>Shiraha-san seemed displeased with the way I phrased it, but he said with satisfaction, "Well, that'll do."</p><p>「ところで、僕は朝から何も食べていないんですが」</p><p> "By the way, I haven't eaten anything since this morning."</p><p>「ああ、はい、冷蔵庫にご飯と、冷蔵庫に茹でた食材があるので、適当に食べてください」</p><p>"Oh, yes. There's rice and some boiled ingredients in the fridge, so please help yourself."</p><p>Interesting Vocabulary：</p><p>- 胡散臭い（うさんくさい）: sketchy, suspicious</p><p>- リアクション（りあくしょん）: reaction</p><p>- 報酬（ほうしゅう）: compensation, reward</p><p>- 現金（げんきん）: cash</p><p>- 不機嫌（ふきげん）: displeased</p><p>- 冷蔵庫（れいぞうこ）: refrigerator</p><p>- 茹でた（ゆでた）: boiled, parboiled</p><p>- 適当に（てきとうに）: as you like, casually</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/110</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137740380</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Fri, 06 Oct 2023 23:01:28 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137740380/6b8d1f91c2ba912a369ff4a85267cfe1.mp3" length="935768" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>78</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137740380/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 109]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１０９</strong></p><p>「それは、苦しいですね」</p><p>「あんたの子宮だってね、ムラのものなんですよ。使い物にならないから見向きもされないだけだ。僕は一世何もしたくない。一生、死ぬまで、誰にも干渉されずにただ息をしていた。それだけを望んでいるんだ。」</p><p>白羽さんは祈るように、両手を組み合わせた。</p><p>私は、白羽さんの存在が自分にとって有益かどうか考えていた。母は妹も、そして私も、治らない私に渡れはじめていた。変化が訪ねるなら、悪くても良くても今よりマシなような気がした。</p><p>「私には白羽さんほどの苦しみはないかもしれませんが、今のままだとコンビニで働きづらいのも事実です。新しい店長に、いつも、なんでバイトしかしたことないのか聞かれるし、言い訳をしないと不審がらレテしまうんですよね。ちょっうど、いい言い訳を探していたところではあったんです。白羽さんがそれなのかは知りませんが」</p><p>「僕さえここにいれば世間は納得しますよ。あなたにとってメリットしかない取引だ」</p><p>「それは、苦しいですね」</p><p>"That must be tough, isn't it?"</p><p>「あんたの子宮だってね、ムラのものなんですよ。使い物にならないから見向きもされないだけだ。僕は一世何もしたくない。一生、死ぬまで、誰にも干渉されずにただ息をしていた。それだけを望んでいるんだ。」</p><p>"Even your uterus, it's considered the property of the community, you know. It's just that it's of no use, so nobody pays any attention to it. I don't want to do anything in this lifetime. I just want to breathe without interference until I die."</p><p>白羽さんは祈るように、両手を組み合わせた。</p><p>“Shiraha-san clasped both hands together as if in prayer."</p><p>私は、白羽さんの存在が自分にとって有益かどうか考えていた。母は妹も、そして私も、治らない私に渡れはじめていた。変化が訪ねるなら、悪くても良くても今よりマシなような気がした。</p><p>"I was contemplating whether Shiraha-san's presence would be beneficial for me. My mother, my sister, and even I had started to hand over the incurable me. If change were to come, I felt it might be better, for better or worse, than it is now."</p><p>「私には白羽さんほどの苦しみはないかもしれませんが、今のままだとコンビニで働きづらいのも事実です。新しい店長に、いつも、なんでバイトしかしたことないのか聞かれるし、言い訳をしないと不審がられてしまうんですよね。ちょうど、いい言い訳を探していたところではあったんです。白羽さんがそれなのかは知りませんが」</p><p>"I might not have suffered as much as Shiraha-san, but the fact is, it's difficult for me to work at the convenience store as it is now. The new manager always asks why I've only done part-time work, and if I don't have an excuse, they become suspicious. I was actually looking for a good excuse. I don't know if Shiraha-san is that excuse."</p><p>「僕さえここにいれば世間は納得しますよ。あなたにとってメリットしかない取引だ」</p><p>"As long as I'm here, society will be satisfied. It's a deal that brings nothing but benefits to you."</p><p>Interesting Vocabulary</p><p>子宮（しきゅう）: uterus</p><p>見向きもされない（みむきもされない）: not worth noticing, being ignored</p><p>干渉（かんしょう）: interference</p><p>有益（ゆうえき）: beneficial</p><p>不審（ふしん）: suspicion</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/109</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137711500</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Fri, 06 Oct 2023 01:26:07 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137711500/b5b6543079f05fecc9afa83d6477525e.mp3" length="941724" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>78</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137711500/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 108]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１０８</strong></p><p>「でもまあ、僕と古倉さんは利害が一致していますしね。このままここにいてやってもいい」</p><p>「はあ」</p><p>私はヘコ缶の入った紙袋の中からチョコレートメロンサイダーを取り出し、白羽さんに渡した。</p><p>「あの、それで、白羽さん側には何のメリットが？」</p><p>白羽さんはしばらく黙ったあと、ちさな声で言った。</p><p>「僕を隠してほしい」</p><p>「は？」</p><p>「僕を世界から隠してほしんだ。僕の存在を利用して、口ではいくらでも広めてくれてかまわない。僕自身は、ずっとおことに隠れていたい。もう赤の他人に干渉されるのはうんざりなんだ」</p><p>白羽さんは俯いてチョコレっとメロンサイダーを啜った。</p><p>「外に出たら、僕の人生はまた強姦される。男なら働け、結婚しろ、結婚をしたならもっと稼げ、子供を作れ。むらの奴隷だ。一生働くように世界から命令されている。僕の清掃すら、村のものなんだ。セックスの経験がないだけで、精子の無駄遣いをしているように扱われる。</p><p>「でもまあ、僕と古倉さんは利害が一致していますしね。このままここにいてやってもいい」</p><p>"Well, you and I have aligned interests, so it's fine for us to stay here like this."</p><p>私はヘコ缶の入った紙袋の中からチョコレートメロンサイダーを取り出し、白羽さんに渡した。</p><p>I took out a chocolate melon soda from the paper bag with the crushed cans and handed it to Shiraha-san.</p><p>「あの、それで、白羽さん側には何のメリットが？」</p><p>"Um, so what's the benefit for you, Shiraha-san?"</p><p>白羽さんはしばらく黙ったあと、ちさな声で言った。</p><p>After a short silence, Shiraha-san said in a low voice.</p><p>「僕を隠してほしい」</p><p>"I want you to hide me."</p><p>「は？」</p><p>"Huh?"</p><p>「僕を世界から隠してほしんだ。僕の存在を利用して、口ではいくらでも広めてくれてかまわない。僕自身は、ずっとおことに隠れていたい。もう赤の他人に干渉されるのはうんざりなんだ」</p><p>"I want you to hide me from the world. You can use my existence to spread the word as much as you want. I, myself, just want to stay hidden forever. I'm tired of being interfered with by strangers."</p><p>白羽さんは俯いてチョコレットメロンサイダーを啜った。</p><p>Shiraha-san lowered his head and sipped the chocolate melon soda.</p><p>「外に出たら、僕の人生はまた強姦される。男なら働け、結婚しろ、結婚をしたならもっと稼げ、子供を作れ。むらの奴隷だ。一生働くように世界から命令されている。僕の清掃すら、村のものなんだ。セックスの経験がないだけで、精子の無駄遣いをしているように扱われる。」</p><p>"If I go outside, my life will be violated again. If you're a man, work, get married, earn more after marriage, and have children. You're a slave to the village. You're ordered by the world to work for your entire life. Even my cleaning belongs to the village. Just because I don't have sexual experience, I'm treated as if I'm wasting sperm."</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/108</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137706147</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 05 Oct 2023 20:47:40 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137706147/650a59d985dc874e50d4daeff28dd5cd.mp3" length="1029808" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>86</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137706147/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 107]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１０７</strong></p><p>白羽さんは散々私に毒づいていたのに、今度は世界に対して怒りを露わにしている。どっちに怒っているのかよくわからなかった。手当たり次第、目に入ってものを言葉で殴っているだけに見える。</p><p>「古倉さん、あなたの提案、突拍子もないと思いましたが、悪くないですよ。協力してやってもいい。僕が家にいれば、貧乏人が同棲している、という程度で、見下されはするかもしれないけれど、皆、納得してくれる。今のあんたは意味不明ですよ。結婚も就職もしていないんて、社会にとって何の価値もない。そういう人間はね、ムラから排除されますよ」</p><p>「はあ。。。」</p><p>「僕は結婚していて、あなたは僕の理想には程遠い。アルバイトで大した金はないから僕は起業することができないし、だからと言ってあんたみたいなので情欲処理ができるわけでもない」</p><p>白羽さんはまるで酒でもあおるように、ヘコ缶のサイダーを一気飲みした。</p><p>白羽さんは散々私に毒づいていたのに、今度は世界に対して怒りを露わにしている。どっちに怒っているのかよくわからなかった。手当たり次第、目に入ってものを言葉で殴っているだけに見える。</p><p>Despite Shiraha-san having cursed at me earlier, now he's openly angry at the world. I couldn't tell whom he was angry with. It seemed like he was indiscriminately verbally lashing out at anything that came into view.</p><p>「古倉さん、あなたの提案、突拍子もないと思いましたが、悪くないですよ。協力してやってもいい。僕が家にいれば、貧乏人が同棲している、という程度で、見下されはするかもしれないけれど、皆、納得してくれる。今のあんたは意味不明ですよ。結婚も就職もしていないんて、社会にとって何の価値もない。そういう人間はね、ムラから排除されますよ」</p><p>"Furukura-san, I thought your proposal was far fetched, but it's not a bad idea. I'm willing to cooperate. If I stay at your place, it might be seen as a poor person cohabitating, and I might be looked down upon, but everyone would understand. As for you now, you're incomprehensible. You haven't married or found a job; you have no value to society. People like you will be excluded from the village."</p><p>「はあ。。。」</p><p>"umm..."</p><p>「僕は結婚していて、あなたは僕の理想には程遠い。アルバイトで大した金はないから僕は起業することができないし、だからと言ってあんたみたいなので情欲処理ができるわけでもない」</p><p>"I'm married, and you're far from my ideal. I don't earn much with my part-time job, so I can't start a business. But even so, I can't satisfy my desires with someone like you."</p><p>白羽さんはまるで酒でもあおるように、ヘコ缶のサイダーを一気飲みした。</p><p>Shiraha-san chugged the canned cider as if he were trying to drown his sorrows in alcohol.</p><p>Interesting Vocabulary:</p><p>1. 毒づく (どくづく) - to curse at, to abuse verbally</p><p>2. 怒りを露わにする (いかりをあらわにする) - to openly show anger</p><p>3. 手当たり次第 (てあたりしだい) - indiscriminately, randomly</p><p>4. 言葉で殴る (ことばでなぐる) - to verbally lash out</p><p>5. 提案 (ていあん) - proposal, suggestion</p><p>6. 突拍子もない (とっぴょうしもない) - utterly absurd, outrageous</p><p>7. 貧乏人 (びんぼうにん) - poor person</p><p>8. 見下す (みくだす) - to look down upon</p><p>9. 意味不明 (いみふめい) - incomprehensible</p><p>10. 就職 (しゅうしょく) - finding employment, getting a job</p><p>11. 社会 (しゃかい) - society</p><p>12. 価値 (かち) - value</p><p>13. 排除する (はいじょする) - to exclude</p><p>14. 理想 (りそう) - ideal</p><p>15. 大した (たいした) - significant, considerable</p><p>16. 金 (かね) - money</p><p>17. 起業 (きぎょう) - starting a business</p><p>18. 情欲処理 (じょうよくしょり) - satisfying desires</p><p>19. 酒をあおる (さけをあおる) - to drink alcohol, especially in large amounts</p><p>20. サイダー - cider</p><p>22. 一気飲み (いっきのみ) - chugging, drinking at one go</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/107</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137680875</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 05 Oct 2023 02:05:02 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137680875/1b13dc1e7e51758336bbd629824a30c5.mp3" length="891882" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>74</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137680875/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 106]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１０６</strong></p><p>きのうのまごついた様子は無くなっていて、いつもの白羽さんに戻っていた。</p><p>「はあ、まともではないですか、やっぱり」</p><p>「いいですか。ムラのためにならない人間には、プライバシーなんてないんです。皆、いくらだって土足で踏み込んでくるんですよ。結婚して子供を産むか、狩りに行って金を稼いでくるか、どちらかの形でむらに貢献しない人間はね、異端者なんですよ。だからムラの奴等はいくらだって干渉してくる」</p><p>「はあ」</p><p>「古倉さんも、もう少し自覚した方がいいですよ。あんたなんて、はっきりいって底辺中で、もう子宮だって老化しているだろうし、情欲処理に使えるような風貌でもなく、かといって男並みに稼いでるわけでもなく、それどころか社員でもない、アルバイト。はっきりいって、ムラからしたらお荷物でしかない、人間のクズですよ。</p><p>「なるほど。しかし、私はコンビニ以外では働けないんです。一応、やってみようとしたことはあるんですが、コンビニ定員という仮面しかかぶることができなかったんです。なので、それに文句を言われても困るんですが」</p><p>「だから、現代は機能不全世界なんですよ。生き方の多様性だなんだと綺麗事をは（１０７）ざいている割に、結局縄文時代から何も変わってない。少子化が進んで、どんどん縄文に回帰している、生きづらい、どころではない。</p><p>きのうのまごついた様子は無くなっていて、いつもの白羽さんに戻っていた。</p><p>The uncertain demeanor from yesterday was gone, and Shiraha-san had returned to his usual self.</p><p>「はあ、まともではないですか、やっぱり」</p><p>"Haa, you're not normal, after all."</p><p>「いいですか。ムラのためにならない人間には、プライバシーなんてないんです。皆、いくらだって土足で踏み込んでくるんですよ。結婚して子供を産むか、狩りに行って金を稼いでくるか、どちらかの形でむらに貢献しない人間はね、異端者なんですよ。だからムラの奴等はいくらだって干渉してくる」</p><p>"Is that so? People who don't contribute to the village in some way have no privacy. Everyone will barge in without hesitation. Whether it's getting married and having children or going hunting to earn money, if you're not contributing to the village in one way or another, you're considered a heretic. That's why people from the village will interfere no matter what."</p><p>「はあ」</p><p>“Umm.”</p><p>「古倉さんも、もう少し自覚した方がいいですよ。あんたなんて、はっきりいって底辺中で、もう子宮だって老化しているだろうし、情欲処理に使えるような風貌でもなく、かといって男並みに稼いでるわけでもなく、それどころか社員でもない、アルバイト。はっきりいって、ムラからしたらお荷物でしかない、人間のクズですよ。"</p><p>"Furukura-san, you should be a bit more self-aware. Frankly, you're at the bottom of the ladder. Your uterus is probably aging, and you don't have the appearance that could be used for satisfying desires. Moreover, you don't earn as much as a man, and you're not even a full-time employee; you're just a part-time worker. Frankly, from the village's perspective, you're nothing but a burden, a human waste."</p><p>「なるほど。しかし、私はコンビニ以外では働けないんです。一応、やってみようとしたことはあるんですが、コンビニ定員という仮面しかかぶることができなかったんです。なので、それに文句を言われても困るんですが」</p><p>"I see. However, I can't work anywhere other than a convenience store. I did try once, but I could only wear the mask of a convenience store employee. So, even if you complain about it, I can't help it."</p><p>「だから、現代は機能不全世界なんですよ。生き方の多様性だなんだと綺麗事をはざいている割に、結局縄文時代から何も変わってない。少子化が進んで、どんどん縄文に回帰している、生きづらい、どころではない。」</p><p>"So, the modern world is a dysfunctional one. Despite talking about diversity in lifestyles and all that, nothing has really changed since the Jomon period. With the declining birthrate, we're heading back towards the Jomon era. It's not just challenging to live; it's beyond that."</p><p>Interesting Vocabulary:</p><p>1. まごついた (まごついた) - uncertain, flustered</p><p>2. プライバシー - privacy</p><p>3. 土足 (どぞく) - with outdoor shoes on (entering someone's home)</p><p>4. 踏み込む (ふみこむ) - to intrude, to step into</p><p>5. 貢献 (こうけん) - contribution</p><p>6. 異端者 (いたんしゃ) - heretic, outsider</p><p>7. 干渉 (かんしょう) - interference</p><p>8. 自覚 (じかく) - self-awareness</p><p>9. 底辺 (そこべん) - bottom, lower strata</p><p>10. 子宮 (しきゅう) - uterus</p><p>11. 老化 (ろうか) - aging</p><p>12. 情欲処理 (じょうよくしょり) - satisfaction of desires</p><p>13. 風貌 (ふうぼう) - appearance</p><p>14. 男並み (おとこなみ) - like a man, equivalent to a man</p><p>15. 社員 (しゃいん) - employee</p><p>16. お荷物 (おにもつ) - luggage/burden</p><p>17. 人間のクズ (にんげんのくず) - human waste</p><p>18. 仮面 (かめん) - mask, facade</p><p>19. 多様性 (たようせい) - diversity</p><p>20. 綺麗事 (きれいごと) - idealistic talk, fine words</p><p>21. 縄文時代 (じょうもんじだい) - Jomon period (prehistoric era in Japan)</p><p>22. 少子化 (しょうしか) - declining birthrate</p><p>23. 回帰 (かいき) - regression, return</p><p>24. 生きづらい (いきづらい) - difficult to live</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/106</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137669401</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 04 Oct 2023 19:45:15 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137669401/ec6a1e26c5dbbf094e1264c6a2b54beb.mp3" length="1245475" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>104</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137669401/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 105]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１０５</strong></p><p>翌日目が覚めると、白羽さんは押し入れに不半身を突込むような状態で眠っており、私が風呂に入っても目を覚まさなかった。</p><p>「出ていくなら鍵はポストにお願いします」</p><p>そう書き置きを残し、私はいつも通り８時に店に着くよう出勤した。私の家にいるのは本意ではない、というような口ぶりだったのでもういないだろうと思ったが、帰ると、白羽さんはまだ部屋にいた。</p><p>何をするでもなく、折り畳み式のテーブルに肘をついて、白ぶどうサイダーのヘコ缶を飲んでいる。</p><p>「まだいたんですね」</p><p>声をかけると、びくりと身体を揺らした。</p><p>「はあ。。。」</p><p>「今日一日、妹からのメールが凄かったんです。妹が私に関することでこんなにはしゃいでるのを初めて見ました」</p><p>「そりゃあ、そうですよ。処女のまま中古になった女がいい歳してコンビニのアルバイしているより、男と同棲でもしてくれた方がずっと的もだって妹さんも思ってるってことですよ」</p><p>翌日目が覚めると、白羽さんは押し入れに不半身を突込むような状態で眠っており、私が風呂に入っても目を覚まさなかった。</p><p>The next day when I woke up, Shiraha-san was still sleeping in a cramped position inside the closet, and he didn't wake up even when I took a bath.</p><p>「出ていくなら鍵はポストにお願いします」</p><p>そう書き置きを残し、私はいつも通り８時に店に着くよう出勤した。私の家にいるのは本意ではない、というような口ぶりだったのでもういないだろうと思ったが、帰ると、白羽さんはまだ部屋にいた。</p><p>"If you're leaving, please leave the key in the mailbox," I left a note like that and headed to work as usual, arriving at the store at 8 o'clock. Even though he had spoken as if being at my house wasn't his intention, I thought he would have left by now, but when I returned, Shiraha-san was still in the room.</p><p>何をするでもなく、折り畳み式のテーブルに肘をついて、白ぶどうサイダーのヘコ缶を飲んでいる。</p><p>He was sitting at the folding table, leaning his elbows on it, and drinking a dented can of white grape cider without doing anything in particular.</p><p>「まだいたんですね」</p><p>"You're still here?" I spoke to him, and he startled.</p><p>「はあ。。。」</p><p>"Haa..."</p><p>「今日一日、妹からのメールが凄かったんです。妹が私に関することでこんなにはしゃいでるのを初めて見ました」</p><p>"Today, I received a ton of messages from my sister. It's the first time I've seen her so excited about something related to me."</p><p>「そりゃあ、そうですよ。処女のまま中古になった女がいい歳してコンビニのアルバイしているより、男と同棲でもしてくれた方がずっと的もだって妹さんも思ってるってことですよ」</p><p>"Well, of course. Your sister probably thinks it's much better for you to live with a man at your age than working part-time at a convenience store as a woman who's remained 'unused'."</p><p><strong>Interesting Vocabulary from the text:</strong></p><p>不半身 (ふはんしん) - cramped position</p><p>突込む (つっこむ) - to thrust into</p><p>ポスト - mailbox</p><p>書き置き (かきおき) - note</p><p>何をするでもなく (なにをするでもなく) - without doing anything in particular</p><p>折り畳み式 (おりたたみしき) - folding</p><p>肘 (ひじ) - elbow</p><p>ヘコ缶 (へこかん) - dented can</p><p>まだいた (まだいた) - still here</p><p>はしゃぐ (はしゃぐ) - to be excited</p><p>処女 (しょじょ) - virgin</p><p>中古 (ちゅうこ) - used</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/105</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137643619</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 04 Oct 2023 02:59:09 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137643619/7e7e68596b50ea6cc907b52b59a4d95a.mp3" length="850817" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>71</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137643619/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 104]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１０４</strong></p><p>白羽さんは、「いや、とはいえ」とか、「でも、そこまで言われると。。。」とよくわからないことをモゴモゴ言って、話が少しも進まなかった。</p><p>「あの、悪いんですけど、もう夜なんで、寝てもいいですか？帰りたい時は勝手に帰っていいし、眠りたいときは布団を自分で敷てください。明日も朝からコンビニなんです。時給の中には、健康は状態で店に向かうという自己管理に対するお金も含まれてるって、１６年前、二人目の店長に習いました。寝不足で店に行くわけにはいかないんですが」</p><p>「あ、コンビニ。。。はあ。」</p><p>白羽さんは間抜けな声を出したが、構っていては朝になってしまうと思ったので、自分の布団を出して敷いた。</p><p>「渡れてるんで、明日の朝お風呂に入ります。なので早朝少しうるサクするかもしれませんが、おやすみなさい」</p><p>歯磨きを済ませて目覚ましをセットし、私は布団に入ってめを閉じた。時折、ごそり、ごそり、という白羽さんの立てる音が聞こえてきたが、だんだんと頭の中にあるコンビニの音の方が強くなり、いつの間にか眠りの中に吸い込まれていた。</p><p>白羽さんは、「いや、とはいえ」とか、「でも、そこまで言われると。。。」とよくわからないことをモゴモゴ言って、話が少しも進まなかった。</p><p>Shiraha-san mumbled things like, "Well, you know," or "But when you put it that way..." and the conversation didn't progress at all.</p><p>「あの、悪いんですけど、もう夜なんで、寝てもいいですか？帰りたい時は勝手に帰っていいし、眠りたいときは布団を自分で敷いてください。明日も朝からコンビニなんです。時給の中には、健康は状態で店に向かうという自己管理に対するお金も含まれてるって、１６年前、二人目の店長に習いました。寝不足で店に行くわけにはいかないんですが」</p><p>"Um, I'm sorry, but it's already night, is it okay if I sleep? You can go home whenever you want, and if you want to sleep, please prepare your own futon. I have to work at the convenience store early tomorrow. I learned from the second store manager 16 years ago that the hourly wage includes money for self-management related to health and going to work in good condition. I can't go to work sleep-deprived."</p><p>「あ、コンビニ。。。はあ。」</p><p>"Ah, the convenience store... I see."</p><p>白羽さんは間抜けな声を出したが、構っていては朝になってしまうと思ったので、自分の布団を出して敷いた。</p><p>Shiraha-san made a silly sound, but I thought that if I paid too much attention, it would be morning, so I took out my own futon and laid it out.</p><p>「渡れてるんで、明日の朝お風呂に入ります。なので早朝少しうるサクするかもしれませんが、おやすみなさい」</p><p>"I'll manage, so I'll take a bath tomorrow morning. So, I might make a little noise early in the morning, but goodnight."</p><p>歯磨きを済ませて目覚ましをセットし、私は布団に入って目を閉じた。時折、ごそり、ごそり、という白羽さんの立てる音が聞こえてきたが、だんだんと頭の中にあるコンビニの音の方が強くなり、いつの間にか眠りの中に吸い込まれていた。</p><p>After brushing my teeth, I set the alarm clock and got into bed, closing my eyes. Occasionally, I could hear Mr. Shiraha's rustling sounds, but gradually, the sounds of the convenience store in my mind became stronger, and I was drawn into sleep.</p><p>Now, here's a list of interesting vocabulary:</p><p>1. モゴモゴ言って (もごもごいって) - Mumbling or speaking in a unclear or indecisive manner.</p><p>2. 自己管理 (じこかんり) - Self-management.</p><p>3. 寝不足 (ねぶそく) - Sleep-deprived.</p><p>4. 目覚まし (めざまし) - Alarm clock.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/104</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137638474</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Tue, 03 Oct 2023 23:02:04 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137638474/ec86816e78f6ca043eb91de7b3e119c7.mp3" length="1063977" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>89</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137638474/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 103]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１０３</strong></p><p>「布団もあるので、行き場所がないなら白羽さんを泊まることは一応、できます狭いですね。」</p><p>「泊まる。。。」</p><p>そわそわとしだした白羽さんは、「いや、でも僕は、けっこう潔癖病なのできちんと準備しないとちょっと。。。」と小さな声で言った。</p><p>「潔癖病なら、布団はつらいかもしれませんね。しばらく使ってないし、干していないし。この部屋、古いのでゴキブリもけっこう出るんです」</p><p>「いや、それはあの、ルームシャアの部屋も別に綺麗じゃな買ったしどうでもいいんですけど、ほら、あれでしょ、既成事実みたいなのを作られるのはね、ねえ、男としては警戒しないといけないんで。。。いきなり妹さんに電話するなんて、古倉さん、かなり必死じゃにですか？」</p><p>「何かいけなかったですか？ちょっと反応が見て見たくて電話したんですけど？」</p><p>「いや、そういうのってけっこう怖いですね。ネットでそういう話よく読んでたけど、本当にいるんだなあ、そんなに必死に誘われても、引くっていうか。。。」</p><p>「はあ、行くところがなくて困っているならと思ったんですが、迷惑なんだったら、洗濯機もまだ回してないし、洋服お返しするんで帰って大丈夫ですよ」</p><p>「布団もあるので、行き場所がないなら白羽さんを泊まることは一応、できます狭いですね。」</p><p>"We have futons, so if you have nowhere else to go, Shiraha-san, you can stay over. It's a bit cramped, though."</p><p>「泊まる。。。」</p><p>"Stay over...?"</p><p>そわそわとしだした白羽さんは、「いや、でも僕は、けっこう潔癖病なのできちんと準備しないとちょっと。。。」と小さな声で言った。</p><p>Shiraha-san, who had become fidgety, said in a quiet voice, "Well, you see, I'm quite a clean freak, so I need to prepare properly, or it might be a bit..."</p><p>「潔癖病なら、布団はつらいかもしれませんね。しばらく使ってないし、干していないし。この部屋、古いのでゴキブリもけっこう出るんです」</p><p>"If you're a clean freak, the futon might be tough to handle. It hasn't been used or aired out for a while. This room is old, so cockroaches tend to come out quite a bit."</p><p>「いや、それはあの、ルームシャアの部屋も別に綺麗じゃな買ったしどうでもいいんですけど、ほら、あれでしょ、既成事実みたいなのを作られるのはね、ねえ、男としては警戒しないといけないんで。。。いきなり妹さんに電話するなんて、古倉さん、かなり必死じゃにですか？」</p><p>"No, it's not about that. I mean, the room for room-sharing isn't particularly clean either, so I don't really care about that. But, you know, it's like creating a fait accompli, and, well, as a man, you have to be cautious about that... Calling your younger sister out of the blue, is that how desperate you are, Fukukura-san?"</p><p>「何かいけなかったですか？ちょっと反応が見て見たくて電話したんですけど？」</p><p>"Was there something wrong with it? I just wanted to see your reaction, so I called. Was that a problem?"</p><p>「いや、そういうのってけっこう怖いですね。ネットでそういう話よく読んでたけど、本当にいるんだなあ、そんなに必死に誘われても、引くっていうか。。。」</p><p>"No, things like that can be quite scary. I've read stories like that on the internet, but to think they actually happen... Even if someone is that desperate to invite you, it makes you want to hesitate..."</p><p>「はあ、行くところがなくて困っているならと思ったんですが、迷惑なんだったら、洗濯機もまだ回してないし、洋服お返しするんで帰って大丈夫ですよ」</p><p>"Sigh, I thought if you had nowhere else to go and were in trouble, but if it's bothersome, I haven't even started the laundry, and I'll return your clothes, so you can go back. It's fine."</p><p><strong>Vocab of Note:</strong></p><p>潔癖病 (けっぺきびょう) - Clean freak; obsessive cleanliness.</p><p>ゴキブリ - Cockroach.</p><p>既成事実 (きせいじじつ) - Fait accompli; established fact.</p><p>必死 (ひっし) - Desperate; frantic.</p><p>反応 (はんのう) - Reaction; response.</p><p>洗濯機 (せんたくき) - Washing machine.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/103</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137637017</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Tue, 03 Oct 2023 21:46:28 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137637017/78dcd2518e2359ed721775239364ba3d.mp3" length="1084979" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>90</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137637017/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 102]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１０２</strong></p><p>「はあ。。。」</p><p>「私、思ったんですけど、白羽さんが家にいると都合かいいかもしれません。今、試しに妹に電話して見たんですけど、勝手に話を作ってすごく喜んでくれるんですよね。男女が同じ部屋にいると、事実はどうあれ、想像を広げて納得してくれるものなんだなと思いました」</p><p>「妹さんに。。。」</p><p>白羽さんは戸惑った様子で言った。</p><p>「あ、缶ビールー飲みますか？サイダーもあります。ヘコ缶を買ってきただけなんで、冷えてないですけど」</p><p>「ヘコ。。。？」</p><p>「ああ、説明したことなかったですかね。缶がへこんで売り物にならない商品を、そう呼ぶんです。あとは牛乳とポットの白湯しかないんですけど」</p><p>「はあ、缶コーヒーをもらいます」</p><p>家には折り畳み式の小さなデーブルがあるだけだ。部屋が狭いので、敷きっぱなしだった布団は丸まって冷蔵庫の前に押しやられている。妹や母親が泊まりにくることがたまにあるので、押入れの中にはもう一組布団がある。</p><p>「はあ。。。」</p><p>"Sigh..."</p><p>「私、思ったんですけど、白羽さんが家にいると都合かいいかもしれません。今、試しに妹に電話して見たんですけど、勝手に話を作ってすごく喜んでくれるんですよね。男女が同じ部屋にいると、事実はどうあれ、想像を広げて納得してくれるものなんだなと思いました」</p><p>"I was thinking that having you, Shiraha-san, at home might be convenient. Just now, I tried calling my younger sister, and she spontaneously created a story and seemed very happy. It made me realize that when men and women are in the same room, regardless of the facts, they tend to expand their imagination and accept it."</p><p>「妹さんに。。。」</p><p>"To your younger sister...?"</p><p>白羽さんは戸惑った様子で言った。</p><p>Shiraha-san seemed perplexed as they said this.</p><p>「あ、缶ビールー飲みますか？サイダーもあります。ヘコ缶を買ってきただけなんで、冷えてないですけど」</p><p>"Oh, would you like a canned beer? We also have some cider. I just bought dented cans, so they're not cold, though."</p><p>「ヘコ。。。？」</p><p>"Dented...?"</p><p>「ああ、説明したことなかったですかね。缶がへこんで売り物にならない商品を、そう呼ぶんです。あとは牛乳とポットの白湯しかないんですけど」</p><p>"Ah, did I not explain that before? It's what we call products where the cans are dented and can't be sold as regular items. We also have milk and hot water from the pot."</p><p>「はあ、缶コーヒーをもらいます」</p><p>"Sigh, I'll have a canned coffee."</p><p>家には折り畳み式の小さなデーブルがあるだけだ。部屋が狭いので、敷きっぱなしだった布団は丸まって冷蔵庫の前に押しやられている。妹や母親が泊まりにくることがたまにあるので、押入れの中にはもう一組布団がある。</p><p>There is only a small folding table in the house. Since the room is small, the futon that was left spread out has been rolled up and pushed in front of the refrigerator. Occasionally, my younger sister and mother stay over, so there's another set of futons in the closet.</p><p>1. 缶ビール (かんびーる) - canned beer</p><p>2. 納得 (なっとく) - understanding, consent</p><p>3. 戸惑る (とまどう) - to be perplexed, confused</p><p>4. 缶コーヒー (かんこーひー) - canned coffee</p><p>5. 折り畳み式 (おりたたみしき) - folding</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/102</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137629428</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Tue, 03 Oct 2023 17:16:56 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137629428/ef7b9e5d3a6acdcdc3859b66545566d0.mp3" length="934514" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>78</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137629428/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 101]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１０１</strong></p><p>不半身にはタオルしか巻いてなかったので、部屋着にしているハーフパンツを渡した。</p><p>白羽さんは何日お風呂に入っていなかったのかわからないが、脱ぎ捨てた付着と洋服からは異臭がした。とりあえず洗濯機に突っ込んで「適当に座っていいですよ」と声をかけると、白羽さんはおずおずと部屋に座った。</p><p>小さな和室で、古い造りなので風呂とトイレは別になっている。換気があまりよくないので、白羽さんの入った後の風呂場のドアから、湿気と湯気がむわりと部屋に立ちんこめていた。</p><p>「ちょっと部屋が暑いですね。窓開けますか？」</p><p>「あ、いや」</p><p>白羽さんは何だかソワソワと、立ち上がりかけたり、座りなおしたりしていた。</p><p>「トイレならそっちです。少し流れか悪いですが、大の方にめいっぱいレバーを回してください」</p><p>「あの、トイレは別にいいです」</p><p>「とりあえず、行くところがないんですよね。ルームシェアの部屋も半分追い出されかかってるんですもんね」</p><p>Sentence by sentence breakdown. </p><p>不半身にはタオルしか巻いてなかったので、部屋着にしているハーフパンツを渡した。</p><p>Since Shiraha-san had only a towel wrapped around them, I gave him a pair of shorts that I use as roomwear.</p><p>白羽さんは何日お風呂に入っていなかったのかわからないが、脱ぎ捨てた付着と洋服からは異臭がした。</p><p>I didn't know how many days it had been since Shiraha-san had taken a bath, but there was a strange smell coming from the discarded towel and clothes.</p><p>とりあえず洗濯機に突っ込んで「適当に座っていいですよ」と声をかけると、白羽さんはおずおずと部屋に座った。</p><p>I shoved the clothes into the washing machine for the time being and said, "You can sit wherever you like." </p><p>Shiraha-san hesitantly sat down in the room.</p><p>小さな和室で、古い造りなので風呂とトイレは別になっている。換気があまりよくないので、白羽さんの入った後の風呂場のドアから、湿気と湯気がむわりと部屋に立ちんこめていた。</p><p>It was a small Japanese-style room, and because it was an old building, the bathroom and toilet were separate. Since the ventilation wasn't great, moisture and steam were wafting into the room from the bathroom door after Shiraha-san had entered.</p><p>「ちょっと部屋が暑いですね。窓開けますか？」</p><p>「あ、いや」</p><p>"It's a bit warm in the room, isn't it? Should I open the window?"</p><p>"No, it's okay."</p><p>白羽さんは何だかソワソワと、立ち上がりかけたり、座りなおしたりしていた。</p><p>「トイレならそっちです。少し流れか悪いですが、大の方にめいっぱいレバーを回してください」</p><p>「あの、トイレは別にいいです」</p><p>「とりあえず、行くところがないんですよね。ルームシェアの部屋も半分追い出されかかってるんですもんね」</p><p>Shiraha-san seemed restless, standing up and sitting down repeatedly.</p><p>"If you need to use the restroom, it's over there. The flush isn't working well, but for the big one, please turn the lever as much as you can."</p><p>"Oh, well, I'm okay with not using the restroom."</p><p>"Well, you don't really have anywhere else to go right now. Your room share is almost being taken away, right?"</p><p><strong>Vocab of note:</strong></p><p>1. 不半身 (ふはんしん) - with only a towel wrapped around one's body</p><p>2. ハーフパンツ - shorts</p><p>3. 脱ぎ捨てる (ぬぎすてる) - to discard (clothing)</p><p>4. 付着 (ふちゃく) - adherence, sticking</p><p>5. 異臭 (いしゅう) - strange smell, foul odor</p><p>6. 突っ込む (つっこむ) - to shove into, to throw into</p><p>7. おずおず - hesitantly, timidly</p><p>8. 換気 (かんき) - ventilation</p><p>9. むわりと - considerably, to a great extent</p><p>10. 立ちんこめる (たちんこめる) - to waft, to fill the air</p><p>11. ソワソワ - restlessly, nervously</p><p>12. レバー - lever</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/101</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137628385</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Tue, 03 Oct 2023 17:00:15 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137628385/7095860c6aa1dfc96934beb033f6a5d2.mp3" length="917273" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>76</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137628385/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 100]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１００</strong></p><p>そうか、もうとつくにマニュアルはあったんだ。皆の頭の中にこびり付いているから、わざわざ書面化する必要がないと思われているだけで、「普通の人間」というものの定型は、縄文時代から変わらずずっとあったのだと、今更私は思った。</p><p>「お姉ちゃん、本当によかったね。ずっといろいろあって苦労したけど、全部わかってくれる人を見つけたんだね。。。」</p><p>妹はなんだか勝手に話を作りあげて感動していた。私が、「治った」と言わんばかりのその様子に、こんな簡単なことでいいならさっさと指示を出してくれれば遠回りせずに済んだのに、と思った。</p><p>電話を切ると、風呂を出た白羽さんが所在無げに佇んでいた。</p><p>「ああ、着替えがないですよね。これ、お店がオープンした頃の制服で、今の制服にデザインが変わった時にもらったものなんです。男女兼用なので、入るんじゃないかと思うんですかが」</p><p>白羽さんは少し躊躇したが、緑色の制服を手に取って素肌に羽織った。手足が（１０１）長いので少し窮屈そうだが、なんとかチャックが閉まったようだ。</p><p>そうか、もうとつくにマニュアルはあったんだ。皆の頭の中にこびり付いているから、わざわざ書面化する必要がないと思われているだけで、「普通の人間」というものの定型は、縄文時代から変わらずずっとあったのだと、今更私は思った。 I see, there was already a manual in place, after all. It seems that it's ingrained in everyone's minds, so there's no need to put it in writing. I realized that the prototype of "ordinary humans" has existed unchanged since the Jomon period, and I thought this only now.</p><p>「お姉ちゃん、本当によかったね。ずっといろいろあって苦労したけど、全部わかってくれる人を見つけたんだね。。。」 "Big sis, I'm really happy for you. You've been through a lot, and despite everything, you've found someone who understands you completely..."</p><p> 妹はなんだか勝手に話を作りあげて感動していた。私が、「治った」と言わんばかりのその様子に、こんな簡単なことでいいならさっさと指示を出してくれれば遠回りせずに済んだのに、と思った。  My little sister seemed to have made up a story on her own and was moved. Looking at her as if to say, "It's all fixed," I couldn't help but think that if she could give such simple instructions, we could have avoided going around in circles.</p><p>電話を切ると、風呂を出た白羽さんが所在無げに佇んでいた。  When I hung up the phone, Shiraha-san, who had just come out of the bath, stood there looking lost.</p><p>「ああ、着替えがないですよね。これ、お店がオープンした頃の制服で、今の制服にデザインが変わった時にもらったものなんです。男女兼用なので、入るんじゃないかと思うんですかが」  "Oh, you don't have a change of clothes, do you? This is the uniform from when the shop first opened, and I got it when the design of the current uniform changed. It's unisex, so do you think it'll fit?"</p><p>白羽さんは少し躊躇したが、緑色の制服を手に取って素肌に羽織った。手足が長いので少し窮屈そうだが、なんとかチャックが閉まったようだ。 Shiraha-san hesitated for a moment but then took the green uniform and put it on over his bare skin. It seemed a bit tight because he had long limbs, but they managed to zip it up.</p><p><strong>Vocab of Note:</strong></p><p>* 書面化する (しょめんかする) - to put into writing, to document</p><p>* 定型 (ていけい) - prototype, standard</p><p>* 勝手に (かってに) - arbitrarily, on one's own</p><p>* 感動する (かんどうする) - to be moved, to be touched</p><p>* 所在無い (しょざいない) - lost, bewildered</p><p>* 素肌 (すはだ) - bare skin</p><p>* 窮屈 (きゅうくつ) - tight, cramped</p><p>* チャック - zipper</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/100</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137611992</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Tue, 03 Oct 2023 02:26:27 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137611992/3d16fcb572fadb6bf6e12e46519c19ca.mp3" length="987179" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>82</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137611992/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 99]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ９９</strong></p><p>「えっ？」</p><p>妹の声がひっくり帰り、しゃっくりのような声が小こえてきたので大丈夫か聞こうとすると、ほとんど叫ぶな妹の慌てた声に遮られた。</p><p>「えっ、本当！？うそでしょう？え、いつから？いつのまに、お姉ちゃん、どんな人？」</p><p>妹の勢い圧倒されながら、私はこたえた。</p><p>「最近かなあ。バイト先の人だよ」</p><p>「ええ、お妹ちゃん、おめでとう。。。」</p><p>詳しい事情も聞かずに突然祝福し始めた妹に、少し困惑した。</p><p>「あめでたいかあな？」</p><p>「どんな人かわからないけど、お妹ちゃん、今までそういう反したことなかったから。。。うれしいよ！応援する！」</p><p>「そう。。。？」</p><p>「それで、私に報告指定きたってことは考えてるの。。。？あ、ごめん、気が早かったかな？」</p><p>妹は今までにないくらい饒舌になったいる。その興奮した様子に、現代社会の皮（１００）をかぶっていても今は縄文だというのも、あながら的外れではないようにな気がしてきた。</p><p>「えっ？」</p><p>"Eh?"</p><p>妹の声がひっくり帰り、しゃっくりのような声が小さくなってきたので、大丈夫か聞こうとすると、ほとんど叫ぶような妹の慌てた声に遮られた。 My sister's voice flipped over, and her voice, like hiccups, grew quieter, so when I tried to ask if she was okay, I was interrupted by her panicked voice, almost shouting.</p><p>「えっ、本当！？うそでしょう？え、いつから？いつのまに、お姉ちゃん、どんな人？」“Eh, really!? Is it a joke? When did this happen? How did it happen, big sis? What kind of person?"</p><p>妹の勢いに圧倒されながら、私は答えた。 Overwhelmed by my sister's excitement, I answered.</p><p> 「最近かなあ。バイト先の人だよ」 "Recently, I guess. Someone from work."</p><p>「ええ、お妹ちゃん、おめでとう。。。」 "Yeah, little sis, congratulations..."</p><p>詳しい事情も聞かずに突然祝福し始めた妹に、少し困惑した。 My sister started congratulating me suddenly without asking for details, which left me a bit perplexed.</p><p>「おめでたいかあな？」</p><p>”Are you happy about it?"</p><p>Jどんな人かわからないけど、お妹ちゃん、今までそういう反応はなかったから。。。うれしいよ！応援する！」 "I don't know what kind of person they are, but little sis, you've never had this kind of reaction before... I'm happy! I'll support you!"</p><p>「そう。。。？」 "Is that so...?"</p><p>「それで、私に報告指定きたってことは考えてるの。。。？あ、ごめん、気が早かったかな？」 "So, does that mean you're considering telling me...? Oh, sorry, maybe I was being hasty?"</p><p>妹は今までにないくらい饒舌になった。その興奮した様子に、現代社会の皮をかぶっていても今は縄文だというのも、あながら的外れではないようにな気がしてきた。 My sister became more talkative than ever before. Looking at her excited state, it didn't seem entirely out of place to say that even though she was wearing the facade of modern society, it was like the Jomon period now.</p><p>Important Vocab:</p><p>* ひっくり返る (ひっくりかえる) - to flip over</p><p>* しゃっくり - hiccups</p><p>* 勢い (いきおい) - momentum, force</p><p>* 圧倒される (あっとうされる) - to be overwhelmed</p><p>* 祝福する (しゅくふくする) - to congratulate</p><p>* 困惑する (こんわくする) - to be perplexed</p><p>* 気が早い (きがはやい) - hasty, impatient</p><p>* 饒舌になる (じょうぜつになる) - to become talkative</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/99</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137605647</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 02 Oct 2023 21:05:54 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137605647/0198ce9ce106dff013428dd4fffa0c1f.mp3" length="987178" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>82</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137605647/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 98]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ９８</strong></p><p>部屋に入れ近くに寄って気が付いたが、白羽さんからは、浮浪者のような臭いがした。とりあえず風呂に入るように言い、バスタオルを押し付けて無失理風呂場のドアを閉めた。中からシャうーの音が聞こえはじめ、ほっと息をついた。</p><p>白羽さんのシャワーは長く、持っているうちに眠ってしまいそうだった。私はふと思いついて、妹に電話をした。</p><p>「もしもし？」</p><p>妹の声だ。まだギリギリ日付は変わっておらず、妹は起きていたようだった。</p><p>「夜遅くごめんね。悠太郎くんは平気？」</p><p>「うん、大丈夫、悠太郎くん寝てて、のんびりしてたとこ。どうしたの？」</p><p>妹と同じ家の中で寝ているだろう、甥っ子の姿が頭に浮かんだ。妹の人生は進んでる。何しろ、この前まではいなかった浮ものがそこにいるのだ。妹も、母のように私の人生も変化を求めているのだろうか。私は実験するような気持ちで、妹に打ち上げた。</p><p>「夜中に電話していうほどのことじゃないんだけど。。。あのね。実は、今、家に男性がいるんだ。」</p><p>部屋に入れ近くに寄って気が付いたが、白羽さんからは、浮浪者のような臭いがした。 When he entered the room and came closer, he noticed that Shiraha-san had a smell like a homeless person.</p><p>とりあえず風呂に入るように言い、バスタオルを押し付けて無理失理風呂場のドアを閉めた。He told him to take a bath for the time being and handed him a bath towel, then closed the door to the bathroom without waiting for a response.</p><p>中からシャうーの音が聞こえはじめ、ほっと息をついた。 </p><p>He began to hear the sound of the shower from inside, and he breathed a sigh of relief.</p><p>白羽さんのシャワーは長く、持っているうちに眠ってしまいそうだった。Shiraha-san's shower was long, and he felt like he might fall asleep while waiting.</p><p>私はふと思いついて、妹に電話をした。 He suddenly had an idea and called his younger sister.</p><p>「もしもし？」</p><p> "Hello?"</p><p>妹の声だ。まだギリギリ日付は変わっておらず、妹は起きていたようだった。  </p><p>It was her sister's voice. The date had not changed yet, and it seemed like her sister was still awake.</p><p>「夜遅くごめんね。悠太郎くんは平気？」 "Sorry for calling so late. Is Yutaro-kun okay?"</p><p>「うん、大丈夫、悠太郎くん寝てて、のんびりしてたとこ。どうしたの？」"Yeah, he's fine. Yutaro-kun is asleep, and I was just relaxing. What's up?"</p><p>妹と同じ家の中で寝ているだろう、甥っ子の姿が頭に浮かんだ。 </p><p>She imagined her nephew, who would probably be sleeping in the same house as her sister.</p><p>妹の人生は進んでる。何しろ、この前まではいなかった浮ものがそこにいるのだ。妹も、母のように私の人生も変化を求めているのだろうか。 Her sister's life had progressed. After all, a newcomer who hadn't been there before was now with her. Perhaps her sister, like their mother, was also seeking change in her life.</p><p>私は実験するような気持ちで、妹に打ち上げた。 </p><p>With a feeling like she was conducting an experiment, she brought up the topic with his sister.</p><p>「夜中に電話していうほどのことじゃないんだけど。。。あのね。実は、今、家に男性がいるんだ。」 "It's not something worth calling in the middle of the night, but... you know. Actually, there's a man at home right now."</p><p>Interesting vocabulary:</p><p>* 浮浪者 (ふろうしゃ) - vagrant</p><p>* 日付 (ひづけ) - date</p><p>* 甥っ子 (おいこ) - nephew</p><p>* 打ち上げる (うちあげる) - to bring up a topic, to mention</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/98</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137604994</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 02 Oct 2023 20:25:18 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137604994/bfa084cea204e382f68138ed8d9c43f4.mp3" length="1096578" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>91</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137604994/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 97]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ９７</strong></p><p>ばつりばつりと白羽さんが話すには、彼はルームシェアをしていたようだが、家賃を滞納してしまい、ほとんど追い出さかかっているという。以前はこういうときは北海道の実家に帰って凌いでいたが、５年前に弟が結婚して、今では実家は２世帯住宅に改装されてお嫁さんと甥っ子が住んでおり、帰っても居場所がないのだという。白羽さんは弟の奥さんに手悪いされているらしく、今までは甘えて金を借りることが出来たのに、それも自由にできなくなったそうだった。</p><p>「あの嫁が口をでしてきてからおかしくなったんだ。あいつ何で弟に寄生している存在のくせに、我が物で家をうろうろしやがって、死ぬ！」</p><p>恨みつらみを交えた白羽さんの身の上話は長くて、私は途中からほとんど聞かずに時計を見ていた。</p><p>もう夜の１１時になろうとしている。私は明日もアルバイトだ。体調管理をして健康は体をお店に持っていくことも時給の内だと、二人目の店長に教わったというのに、寝不足になってしまう。</p><p>「白羽さん、それじゃ家に来ませんか？食費を出していくれれば泊めますよ」</p><p>白羽さんはいくところがないみたいで、このまま放っておいたら朝までドリンクバーで粘りそうな勢いだった。私はもう面倒になり、「あ、」「いや、でも」などと（９８）いう白羽さんを強引に家に連れ帰った。</p><p>ばつりばつりと白羽さんが話すには、彼はルームシェアをしていたようだが、家賃を滞納してしまい、ほとんど追い出さかっているという。 </p><p>With a bitter tone, Shiraha-san spoke, and it seemed that he had been sharing a room, but he had fallen behind on rent and was on the verge of being evicted.</p><p>以前はこういうときは北海道の実家に帰って凌いでいたが、５年前に弟が結婚して、今では実家は２世帯住宅に改装されてお嫁さんと甥っ子が住んでおり、帰っても居場所がないのだという。</p><p>In the past, when things like this happened, he used to return to his family home in Hokkaido to get by. However, five years ago, his younger brother got married, and now their family home has been renovated into a two-family house, where his sister-in-law and nephew live. He said he has no place to go back to.</p><p>白羽さんは弟の奥さんに手悪いされているらしく、今までは甘えて金を借りることが出来たのに、それも自由にできなくなったそうだった。  </p><p>It seems that Shiraha-san is having a difficult time with his younger brother's wife, and although he used to be able to borrow money by relying on them, now he can't do that freely anymore.</p><p>「あの嫁が口をでしてきてからおかしくなったんだ。あいつ何で弟に寄生している存在のくせに、我が物で家をうろうろしやがって、死ぬ！」</p><p> "It's all because of that wife. Ever since she started running her mouth, things have gotten weird. She's just parasitic on my brother, yet she acts like she owns the place and roams around the house. Damn!"</p><p>恨みつらみを交えた白羽さんの身の上話は長くて、私は途中からほとんど聞かずに時計を見ていた。Shiraha-san's personal story, filled with resentment and bitterness, was lengthy, and I had been checking the time and not really listening from the middle.</p><p>もう夜の１１時になろうとしている。私は明日もアルバイトだ。体調管理をして健康は体をお店に持っていくことも時給の内だと、二人目の店長に教わったというのに、寝不足になってしまう。 </p><p>It was already approaching 11 PM at night. I had work again tomorrow. Although I had been told by the second store manager that maintaining my health and bringing my body to the shop was part of the hourly wage, I was going to end up sleep-deprived.</p><p>「白羽さん、それじゃ家に来ませんか？食費を出していくれれば泊めますよ」  "Shiraha-san, why don't you come to my place? If you cover the food expenses, you can stay over."</p><p>白羽さんはいくところがないみたいで、このまま放っておいたら朝までドリンクバーで粘りそうな勢いだった。私はもう面倒になり、「あ、」「いや、でも」などと（９８）いう白羽さんを強引に家に連れ帰った。 </p><p>It seemed like Shiraha-san had nowhere to go, and if I left him like this, he might linger at the drink bar until morning. I was already getting tired of it, so I forcefully took Shiraha-san to my home, despite his hesitant protests.</p><p>Important vocab of note:</p><p>* ルームシェア (るーむしぇあ) - room sharing, roommate</p><p>* 家賃 (やちん) - rent</p><p>* 滞納 (たいのう) - falling behind on payment</p><p>* ２世帯住宅 (にせたいじゅうたく) - two-family house</p><p>* 寄生する (きせいする) - to parasitize</p><p>* 恨みつらみ (うらみつらみ) - resentment and bitterness</p><p>* 体調管理 (たいちょうかんり) - health management</p><p>* 寝不足 (ねぶそく) - sleep-deprived</p><p>* 強引に (ごういんに) - forcefully, against one's will</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/97</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137603677</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 02 Oct 2023 19:57:20 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137603677/8bab8d01f966b2ce5290f16692925dd3.mp3" length="1202747" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>100</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137603677/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 96]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ９６</strong></p><p>「だから、難しいなら無理することはないんです。白羽さんと違って、私はいろんなことがどうでもいいんです。</p><p>特に自分の意思がないので、ムラの方針があるならそれに従うのも平気だというだけなので」</p><p>皆が不思議がる部分を、自分の人生から消去していく。それが治るということなのかもしれない。</p><p>ここ二週間で１４回、「何で結婚しないの？」と言われた。「何でアルバイトなの？」は１２回だ。とりあえず、言われた回数が多いものから消去していってみようと思った。</p><p>私はどこかで、変化を求めていた。それか悪い変化でもいい変化でも、膠着状態の今よりましなのではないかと思えた。白羽さんは、返事をしないまま、目の前のコーヒーの黒い水面を、穴でも開いているかのように探刻な風情で覗気こんでいるだけだった。</p><p>結局、いざ「それじゃあ」と帰ろうとすると白羽さんは「いや、もう少し考えてみても。。。」などと曖昧なことを言い、うだうだと引き止められて時間が過ぎて行った。</p><p>「だから、難しいなら無理することはないんです。白羽さんと違って、私はいろんなことがどうでもいいんです。特に自分の意思がないので、ムラの方針があるならそれに従うのも平気だというだけなので」 </p><p> "So, if it's difficult, there's no need to force it. Unlike Shiraha-san, I don't care about many things. Especially because I don't have my own will, I'm perfectly fine following the village's policy if there is one."</p><p>皆が不思議がる部分を、自分の人生から消去していく。それが治るということなのかもしれない。 </p><p>I'm gradually eliminating the parts that everyone finds strange from my life. Perhaps that's what it means to get better.</p><p>ここ二週間で１４回、「何で結婚しないの？」と言われた。「何でアルバイトなの？」は１２回だ。とりあえず、言われた回数が多いものから消去していってみようと思った。 </p><p>In the past two weeks, I've been asked 14 times, "Why aren't you getting married?" and 12 times, "Why are you working part-time?" For now, I thought I'd start by eliminating the questions I've been asked most frequently.</p><p>私はどこかで、変化を求めていた。それか悪い変化でもいい変化でも、膠着状態の今よりましなのではないかと思えた。 </p><p>Somewhere inside, I was seeking change. Whether it was a bad change or a good change, I felt it might be better than the current state of stagnation.</p><p>白羽さんは、返事をしないまま、目の前のコーヒーの黒い水面を、穴でも開いているかのように探刻な風情で覗気こんでいるだけだった。 </p><p>Shiraha-san, without responding, simply stared at the black surface of his coffee in front of him as if he were searching for a hole with a probing demeanor.</p><p>結局、いざ「それじゃあ」と帰ろうとすると白羽さんは「いや、もう少し考えてみても。。。」などと曖昧なことを言い、うだうだと引き止められて時間が過ぎて行った。 </p><p>In the end, when I was about to say, "Well then, I'll go," Shiraha-san said ambiguous things like, "No, maybe think a little more..." and I was detained aimlessly, and time passed.</p><p>Interesting vocabulary from the text:</p><p>* 無理する (むりする) - to force, overdo</p><p>* 方針 (ほうしん) - policy, plan</p><p>* 消去する (しょうきょする) - to eliminate, erase</p><p>* 不思議がる (ふしぎがる) - to find strange, wonder about</p><p>* 変化 (へんか) - change, transformation</p><p>* 膠着状態 (こうちゃくじょうたい) - stagnation, deadlock</p><p>* 返事 (へんじ) - response, answer</p><p>* 曖昧 (あいまい) - ambiguous, vague</p><p>* 引き止める (ひきとめる) - to detain, keep someone from leaving</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/96</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137584718</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 02 Oct 2023 05:07:33 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137584718/01e7a10473475ed19d7ad1a0aa2fbd49.mp3" length="923543" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>77</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137584718/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 95]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ９５</strong></p><p>つまり、コンビニと同じ構造なんですね？コンビニに必要のない人間はシフトを減らされ、クビになる」</p><p>「コンビニ。。。」</p><p>「コンビニに居続けるには「店員」になるしかないですよね。それは簡単なことです、制服を着てマニュアル通りに振る舞うこと。世界が縄文だというなら、縄文の中でもそうです。普通の人間という度をかぶって、そのマニュアル通りに振る舞えば、ムラを追い出されることも、邪険者扱いされることもない」</p><p>「何を言っているのかわからない」</p><p>「つまり、皆の中にある、「普通の人間」という架空の生き物を演じているのと同コンビニエンスストアで、全員が、「店員」というこ架空の生き物を演じているのと同じですよ」</p><p>「それが苦しいから、こんな悩んでいるんだ」</p><p>「でも白羽さん、ついさっきまで迎合しようとして他じゃないですか。やっぱりいざとなると難しいですか？そうですよね、真っ向から世界と戦い、自由を獲得するために一生を捧げる方が、多分くし見に対して誠実なのだと思います」白羽さんは言葉がない様子で、コーヒーをただ睨んでいた。</p><p>つまり、コンビニと同じ構造なんですね？コンビニに必要のない人間はシフトを減らされ、クビになる」</p><p>So, it's the same structure as a convenience store, right? People who are not needed at the convenience store have their shifts reduced and get fired."</p><p>「コンビニ。。。」</p><p>"Convenience store..."</p><p>「コンビニに居続けるには「店員」になるしかないですよね。それは簡単なことです、制服を着てマニュアル通りに振る舞うこと。世界が縄文だというなら、縄文の中でもそうです。普通の人間という度をかぶって、そのマニュアル通りに振る舞えば、ムラを追い出されることも、邪険者扱いされることもない」</p><p>"To continue working at the convenience store, you have to become a 'clerk,' right? That's an easy thing to do, just wear the uniform and behave according to the manual. If the world is like the Jomon period, even within the Jomon period, it's the same. If you overlap with the concept of being an 'ordinary person' and behave according to that manual, you won't be pushed out of the community, and you won't be treated as an outsider."</p><p>「何を言っているのかわからない」</p><p>"I don't understand what you're talking about."</p><p>「つまり、皆の中にある、「普通の人間」という架空の生き物を演じているのと同じコンビニエンスストアで、全員が、「店員」という架空の生き物を演じているのと同じですよ」</p><p>"In other words, it's the same as everyone playing the role of a fictional creature called 'ordinary person' within, just like at a convenience store where everyone plays the role of a fictional creature called 'clerk.'"</p><p>「それが苦しいから、こんな悩んでいるんだ」</p><p>"That's why you're troubled like this because of this type of misery."</p><p>「でも白羽さん、ついさっきまで迎合しようとして他じゃないですか。やっぱりいざとなると難しいですか？そうですよね、真っ向から世界と戦い、自由を獲得するために一生を捧げる方が、多分くし見に対して誠実なのだと思います」白羽さんは言葉がない様子で、コーヒーをただ睨んでいた。</p><p>"But Shiraha-san, you were trying to conform until just now, weren't you? Is it difficult when it comes to taking action? That's right, I think dedicating one's life to fighting the world head-on and gaining freedom is probably more sincere than being opportunistic. Shiraha-san didn't say anything, just stared at the coffee."</p><p>Vocab of note:</p><p>1. 構造 (こうぞう) - structure</p><p>2. クビになる (クビになる) - to get fired</p><p>3. 振る舞う (ふるまう) - to behave</p><p>4. 追い出される (おいだされる) - to be pushed out</p><p>5. 邪険者 (じゃけんもの) - outsider, alien</p><p>6. 架空 (かくう) - fictional</p><p>7. 真っ向から (まっこうから) - head-on, directly</p><p>8. 捧げる (ささげる) - to dedicate, devote</p><p>9. 誠実 (せいじつ) - sincerity, honesty</p><p>10. 睨む (にらむ) - to glare, stare at</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/95</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137553758</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sun, 01 Oct 2023 02:05:27 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137553758/0dd53cdbab8867e1a6609d4538b72911.mp3" length="978714" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>82</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137553758/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 94]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ９４</strong></p><p>「不味い。やっぱり駄目だな、こんなところのコーヒーは」</p><p>「白羽さん、婚姻だけが目的なら私と婚姻届を出すのはどうですか？」</p><p>自分の度に二杯目の白湯を置いて椅子に座りながら切り出すと、白羽さんが、「はあ？」と大声を出した。</p><p>「そんなに干渉されるのが嫌で、ムラを恥かれたくないなら、とっととすればいいじゃないですか？</p><p>狩り。。。つまり就職に関してはわかりませんが、婚姻することで、とりあえず、恋愛経験や性体験云々に対して干渉されるリスクはなくなるのでは？」</p><p>「突然なにを言ってるんだ。ばかげてる。悪いですけど、僕は古倉さん相手に勃起しませんよ。」</p><p>「勃起？あの、それが婚姻と何の関係が？婚姻は書数上のことで、勃起は生理現象ですか？」</p><p>白羽さんが口を閉じたので、私は丁寧に説明した。「白羽さんのいうとおり、世界は縄文時代なのかもしれないですね。村に必要の（９５）ない人間は迫害され、敬遠される。</p><p>「不味い。やっぱり駄目だな、こんなところのコーヒーは」  "This is bad. I knew it; coffee from a place like this is no good."</p><p>白羽さん、婚姻だけが目的なら私と婚姻届を出すのはどうですか？」</p><p>"Shiraha-san, if marriage is your only goal, how about submitting a marriage certificate with me?"</p><p>自分の度に二杯目の白湯を置いて椅子に座りながら切り出すと、白羽さんが、「はあ？」と大声を出した。 As I sat down, leaving a second cup of hot water on my side each time, I broached the topic, and Shiraha-san exclaimed loudly, "Huh?"</p><p>「そんなに干渉されるのが嫌で、ムラを恥かれたくないなら、とっととすればいいじゃないですか？狩り。。。つまり就職に関してはわかりませんが、婚姻することで、とりあえず、恋愛経験や性体験云々に対して干渉されるリスクはなくなるのでは？」 "If you dislike being meddled with so much and don't want your village reputation to be lowered, why don't you just do it quickly? Hunting... I mean, regarding employment, I'm not sure, but by getting married, at least, you won't face the risk of interference in terms of love experiences and sexual experiences, right?"</p><p>「突然なにを言ってるんだ。ばかげてる。悪いですけど、僕は古倉さん相手に勃起しませんよ。」"What are you suddenly talking about? It's absurd. I'm sorry, but I don't get aroused by you, Furukura-san."</p><p>「勃起？あの、それが婚姻と何の関係が？婚姻は書数上のことで、勃起は生理現象ですか？」 "Arousal? Um, what does that have to do with marriage? Marriage is a matter of paperwork, while arousal is a physiological phenomenon, isn't it?"</p><p>白羽さんが口を閉じたので、私は丁寧に説明した。「白羽さんのいうとおり、世界は縄文時代なのかもしれないですね。村に必要の（９５）ない人間は迫害され、敬遠される。Since Shiraha-san remained silent, I explained politely, "As you said, Shiraha-san, perhaps the world is like the Jomon period. People who are not needed in the village are persecuted and avoided."</p><p>Now, let's list some interesting vocabulary:</p><p>* 婚姻 (こんいん) - marriage registration</p><p>* 婚姻届 (こんいんとどけ) - marriage certificate</p><p>* 干渉 (かんしょう) - interference</p><p>* 恥かれる (はじかれる) - to be ashamed</p><p>* とっとと - quickly, promptly</p><p>* 狩り (かり) - hunting</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/94</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137552113</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 30 Sep 2023 20:39:22 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137552113/347e8c988532cfef75097c04abac5719.mp3" length="1033885" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>86</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137552113/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 93]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ９３</strong></p><p>常連の女性客の、「変わらないわね」という言葉が、頭の中で反響した。</p><p>「古倉さんは、何でそんなに平熱としているんですか。自分が恥ずかしくないんですか？」</p><p>「え、何ででうか？」</p><p>「バイトのまま、ババアになってもう嫁の貰い手もないでしょう。あんたみたいなの処女でも中古ですよ。薄汚い。縄文時代だったら、子供も産めない年増の女が結婚もせずムラをうろうろしてるようなのですよ。ムラのお荷物でしかない。俺は男だからまだ残り返せるけれど、古倉さんはもうどうしようもないじゃないですか」</p><p>さっきまで文句をつけられて腹を立てていたのに、自分を苦しめているのと同じ価値観の理屈で私に文句をタレの流す白羽さんは支離滅裂だと思ったがと思ったが、自分の人生を強姦されていると思っている人は、他人の人生をおの味ように攻撃すると、少しな気が晴れるのかもしれないかった。</p><p>白羽さんは自分が飲んでいるのがジャスミンティーだというのに気が付いたのか、「僕、コーヒーが飲みたいんですけど」と不満そうな声あげ、私は立ち上がって（９４）ドリンクバーでコーヒーを淹れ、白羽さんの前に置いた。</p><p>常連の女性客の、「変わらないわね」という言葉が、頭の中で反響した。The words of a regular female customer, "You haven't changed, have you?" resonated in my mind.</p><p>「古倉さんは、何でそんなに平熱としているんですか。自分が恥ずかしくないんですか？」</p><p>"Why is Furukura-san so complacent like that? Aren't you embarrassed?"</p><p>え、何ででうか？」</p><p>"Huh, why do you say that?"</p><p>「バイトのまま、ババアになってもう嫁の貰い手もないでしょう。あんたみたいなの処女でも中古ですよ。薄汚い。縄文時代だったら、子供も産めない年増の女が結婚もせずムラをうろうろしてるようなのですよ。ムラのお荷物でしかない。俺は男だからまだ残り返せるけれど、古倉さんはもうどうしようもないじゃないですか」</p><p> "You've been working part-time all this time, and now you're an old woman with no chance of finding a husband. Someone like you, even if you're a virgin, is still used. Disgusting. In the Jomon period, women who couldn't have children and had become old wandered without getting married. They were just a burden to the community. I'm a man, so I still have some value left, but Furukura-san, there's nothing you can do anymore…”</p><p>さっきまで文句をつけられて腹を立てていたのに、自分を苦しめているのと同じ価値観の理屈で私に文句をタレの流す白羽さんは支離滅裂だと思ったがと思ったが、自分の人生を強姦されていると思っている人は、他人の人生をおの味ように攻撃すると、少しな気が晴れるのかもしれないかった。 </p><p>Until a moment ago, I was angry because of complaints, but I thought Shiraha-san, who was blaming me using the same values that tormented me, was incoherent. However, I couldn't help but wonder if people who feel their own lives have been violated might find some relief in attacking others' lives as a form of catharsis.</p><p>白羽さんは自分が飲んでいるのがジャスミンティーだというのに気が付いたのか、「僕、コーヒーが飲みたいんですけど」と不満そうな声あげ、私は立ち上がって（９４）ドリンクバーでコーヒーを淹れ、白羽さんの前に置いた。 </p><p>Shiraha-san seemed to realize that he was drinking jasmine tea, and he voiced his dissatisfaction, saying, "I want coffee." </p><p>I stood up, brewed coffee at the drink bar, and then placed it in front of Shiraha-san.</p><p></p><p></p><p></p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/93</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137534079</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 30 Sep 2023 05:41:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137534079/1244cf27fc3e5f67358ef69494748f68.mp3" length="1055514" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>88</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137534079/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 92]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ９２</strong></p><p>「僕はいつからこんに世界が間違ってるのか週ベタくて、歴史書を読んでだ。明治、江戸、平安、いくら遡っても、世界は間違ったままだった。縄文時代まで遡っても！」</p><p>白羽さんがテーブル揺らし、ジャズミンティーがカップから溢れた。</p><p>「僕はそれできが付いたんだ。この世界は、縄文時代と変わってないんですよ。ムラのためにならない人間は削除されていく。狩りをしない男に、子供を産まない女。現代社会だ、個人主義だと言いながら、ムラに所属しようとしない人間は、干渉され、無理強いされ、最新的にはムラから追放されるんだ」</p><p>「白羽さんは、縄文時代の話が好きですね」</p><p>「好きじゃない。大嫌いだ！でも、その世が現代社会の皮を被った縄文時代なんですよ。大きな獲物を捕ってくる、力の強い男に女が群がり、村一番の美女が嫁いでいく。狩りに参加しなかったり、参加しても力が弱く役立たないような男は見下される。構図はまったく変わってないんだ」</p><p>「はあ」</p><p>「間の抜けた相槌しか打つことができない。けれど、白羽さんのいうことを、完全に不定できるわけでもなかった。コンビニと一緒で、私たちはは入れ替わっているだ（９３）けで、ずっと同じ光景を続けているのかもれない。</p><p>「僕はいつからこんに世界が間違ってるのか週ベタくて、歴史書を読んでだ。明治、江戸、平安、いくら遡っても、世界は間違ったままだった。縄文時代まで遡っても！」 </p><p> "I've been wondering when this world went wrong, reading history books week after week. Whether it's the Meiji era, Edo era, Heian era, no matter how far back I go, the world remains wrong. Even if I trace it back to the Jomon period!"</p><p>白羽さんがテーブル揺らし、ジャズミンティーがカップから溢れた。</p><p>Shiraha-san shook the table, and the jasmine tea overflowed from the cup.</p><p>「僕はそれできが付いたんだ。この世界は、縄文時代と変わってないんですよ。ムラのためにならない人間は削除されていく。狩りをしない男に、子供を産まない女。現代社会だ、個人主義だと言いながら、ムラに所属しようとしない人間は、干渉され、無理強いされ、最新的にはムラから追放されるんだ」 </p><p> "That's when I got this idea. This world hasn't changed since the Jomon period. Humans who are not useful for the community will be eliminated. Men who don't hunt, women who don't bear children. Despite claiming to be a modern society and individualistic, those who don't belong to the community are interfered with, coerced, and ultimately expelled from the community."</p><p>「白羽さんは、縄文時代の話が好きですね」</p><p>"Shiraha-san, you sure seem to like talking about the Jomon period, don’t you."</p><p>「好きじゃない。大嫌いだ！でも、その世が現代社会の皮を被った縄文時代なんですよ。大きな獲物を捕ってくる、力の強い男に女が群がり、村一番の美女が嫁いでいく。狩りに参加しなかったり、参加しても力が弱く役立たないような男は見下される。構図はまったく変わってないんだ」</p><p>"I don't like it. I hate it! But that world is essentially the Jomon period disguised as modern society. Women flock to strong men who bring in big game, the village's most beautiful woman gets married. Men who don't participate in hunting or who participate but lack strength are looked down upon. The structure hasn't changed at all."</p><p>「はあ」</p><p>"Sigh."</p><p>「間の抜けた相槌しか打つことができない。けれど、白羽さんのいうことを、完全に不定できるわけでもなかった。コンビニと一緒で、私たちはは入れ替わっているだ（９３）けで、ずっと同じ光景を続けているのかもれない。」 </p><p> "I can only give empty nods. However, I couldn't completely deny what Shiraha-san said. Just like at a convenience store, maybe we are continually changing, yet continuing the same scenery."</p><p><strong>Vocab of Note: </strong></p><p>* 週ベタ (しゅうべた) - week after week</p><p>* 明治 (めいじ) - Meiji era</p><p>* 江戸 (えど) - Edo era</p><p>* 平安 (へいあん) - Heian era</p><p>* 縄文時代 (じょうもんじだい) - Jomon period (prehistoric Japan)</p><p>* 所属する (しょぞくする) - to belong to</p><p>* 干渉する (かんしょうする) - to interfere</p><p>* 無理強いする (むりじょういする) - to coerce</p><p>* 追放する (ついほうする) - to expel</p><p>* 皮を被る (かわをかぶる) - to disguise as</p><p>* 獲物 (えもの) - game (animals for hunting)</p><p>* 見下す (みくだす) - to look down upon</p><p>* 構図 (こうず) - structure, composition</p><p>* 間の抜けた (まのぬけた) - empty, vacuous</p><p>* 不定 (ふてい) - to not completely deny, to be uncertain</p><p>* 入れ替わる (いれかわる) - to change places</p><p>* 同じ光景 (おなじこうけい) - the same scenery</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/92</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137500154</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Fri, 29 Sep 2023 00:25:10 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137500154/b2181c0c7eab602c728d95f933889792.mp3" length="1243281" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>104</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137500154/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 91]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ９１</strong></p><p>「金がある相手がいい。僕にはネット起業のアイデアがあるんだ。真似されたら困るから、詳しく説明はできないですけれどね。それに投資してくれる相手が最高だ。僕のアイデアは必ず成功するし、そうしたら誰も場おくに文句をつけられない」</p><p>「え、自分の人生に干渉してくる人たちを嫌っているのに、わざわざ、その人たちに文句を言われないために生き方を選択するんですか？」</p><p>それは、結局、世界を全面的に受容することなのでは、と不思議に思ったが、「僕はもう渡れたんだ」と白羽さんがいうので頷いた。</p><p>「渡れるのは、悲合理的ですね。結婚をしただで文句を言われないなら、手早くて合理的ですね。</p><p>「簡単に言わないでくださいよ。女と違って、男はそれだけじゃ文句を言われるんだよ。社会に出ていなければ就職しろ、就職すればもっと金を稼げ、金を稼げば稼をもらって子孫を作れ。ずっと世界に鯖から続ける。気楽な女と一緒にしないでください」</p><p>不機嫌そうに白羽さんが言い、「え、それでは全然解決しないじゃないですか。意味ないのでは？と言ったが、白羽さんはそれには答えずに熱心に喋りつづけた。</p><p>「金がある相手がいい。僕にはネット起業のアイデアがあるんだ。真似されたら困るから、詳しく説明はできないですけれどね。それに投資してくれる相手が最高だ。僕のアイデアは必ず成功するし、そうしたら誰も場おくに文句をつけられない」</p><p>"I want a partner with money. I have an idea for an online business, you know. I can't explain it in detail because I don't want it to be copied. Having someone invest in it would be fantastic. My idea will definitely succeed, and then no one can complain."</p><p>「え、自分の人生に干渉してくる人たちを嫌っているのに、わざわざ、その人たちに文句を言われないために生き方を選択するんですか？」</p><p>"Huh, you dislike people who interfere in your life, yet you're deliberately choosing a way of life so that those people won't complain about you?"</p><p>それは、結局、世界を全面的に受容することなのでは、と不思議に思ったが、「僕はもう渡れたんだ」と白羽さんがいうので頷いた。</p><p>I wondered if that ultimately meant fully accepting the world, but I nodded when Shiraha-san said, "I've already crossed that bridge."</p><p>「渡れるのは、悲合理的ですね。結婚をしただで文句を言われないなら、手早くて合理的ですね。」</p><p>"Crossing that bridge is ironically pragmatic, you know. If you marry, you won't be complained about, so it's quick and pragmatic."</p><p>「簡単に言わないでくださいよ。女と違って、男はそれだけじゃ文句を言われるんだよ。社会に出ていなければ就職しろ、就職すればもっと金を稼げ、金を稼げば稼をもらって子孫を作れ。ずっと世界に鯖から続ける。気楽な女と一緒にしないでください」</p><p>"Don't say it so lightly, please. Unlike women, men get complained about just for that. If you're not working in society, get a job. If you have a job, earn more money, receive an allowance, and create grandchildren. Keep supporting the world from behind the scenes. Don't compare it to easygoing women."</p><p>不機嫌そうに白羽さんが言い、「え、それでは全然解決しないじゃないですか。意味ないのでは？」と言ったが、白羽さんはそれには答えずに熱心に喋りつづけた。</p><p>Shiraha-san said, looking displeased, "Huh, then it won't be resolved at all, will it? Isn't it pointless?" But Shiraha-san continued to speak enthusiastically without responding to that.</p><p>Some interesting vocabulary from text:</p><p>1. ネット起業 (ネットきぎょう) - online business</p><p>2. 真似される (まねされる) - to be imitated</p><p>3. 詳しく (くわしく) - in detail</p><p>4. 投資 (とうし) - investment</p><p>5. 悲合理的 (ひごうりてき) - ironically pragmatic</p><p>6. 合理的 (ごうりてき) - pragmatic</p><p>7. 鯖から (さばから) - from behind the scenes</p><p>8. 意味ない (いみない) - pointless</p><p>9. 答えずに (こたえずに) - without responding to</p><p>10. 熱心に (ねっしんに) - enthusiastically</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/91</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137499809</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 28 Sep 2023 23:59:41 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137499809/21db2afe4aeec3e2a69621baad0ebc98.mp3" length="1051752" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>88</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137499809/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 90]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ９０</strong></p><p>どちらかというと白羽さんが性犯罪者寸前の人間と思っていたので、迷惑をかけられたアルバイト女性や女性客のことも考えずに、自分の苦しみの比喩として気軽に強姦という言葉を使う白羽さんを、被害者意義は強いのに、自分が加害者かもしれないとは考えない思考回路なんだな、と思って眺めた。</p><p>自分を可哀想がるのが白羽さんの趣味なのではないかとすら思いながら、「はあ。それは大変ですね」と適当に相槌を打った。私もそれ似た億劫さは感じているが、特に守りたいものが自分にあるわけではにので、何で白羽さんがそんなに当たり散らのかわからない。まあさぞかし生来づらいのだろうな、と思いながら、自分は白湯を飲んでいた。</p><p>味がする液体を飲む必要性をあまり感じないので、ティーバッグを入れずにお湯を飲んでいるのだ。白羽さんは、「だから僕は結婚をして、あいつらに文句を言われない人生になりたいんだ」と言った。</p><p>どちらかというと白羽さんが性犯罪者寸前の人間と思っていたので、迷惑をかけられたアルバイト女性や女性客のことも考えずに、自分の苦しみの比喩として気軽に強姦という言葉を使う白羽さんを、被害者意義は強いのに、自分が加害者かもしれないとは考えない思考回路なんだな、と思って眺めた。</p><p>I thought that Mr. Shiraha was on the verge of being a sex offender, so I watched him, thinking about the part-time female employees and female customers who were inconvenienced without considering them. He casually used the word "rape" as a metaphor for his own suffering, and although his sense of victimhood was strong, he didn't seem to consider that he might be the perpetrator. That's the thought process he had that I observed.</p><p>「自分を可哀想がるのが白羽さんの趣味なのではないかとすら思いながら、「はあ。それは大変ですね」と適当に相槌を打った。」</p><p>While thinking that perhaps Shirahara-san enjoys pitying himself, I made a casual sympathetic response, "Oh, that must be tough."</p><p>私もそれに似た億劫さは感じているが、特に守りたいものが自分にあるわけではないので、何で白羽さんがそんなに当たり散らかるのかわからない。まあさぞかし生まれつきだろうな、と思いながら、自分は白湯を飲んでいた。</p><p>I also feel a similar reluctance at times, but I don't particularly have something I want to protect, so I don't understand why Shirahara-san is so scattered in his outbursts. Well, I guess it must be his nature, I thought while sipping hot water.</p><p>味がする液体を飲む必要性をあまり感じないので、ティーバッグを入れずにお湯を飲んでいるのだ。</p><p>I don't feel much need to drink liquid that has a taste, so I'm drinking hot water without putting in a tea bag.</p><p>白羽さんは、「だから僕は結婚をして、あいつらに文句を言われない人生になりたいんだ」と言った。</p><p>"That's why I want to get married and have a life where they (probably referring to others) won't complain” said Shirahara-san.</p><p><strong>Interesting Vocabulary:</strong></p><p>思考回路　（しこうかいろ）- patterns of thinking </p><p>性犯罪者 (せいはんざいしゃ）- sex offender</p><p>可哀想 (かわいそう) - pitiable, poor, deserving sympathy</p><p>当たり散らかる (あたりちらかる) - to behave violently, to lash out</p><p>億劫 (おっくう) - reluctant, tedious, troublesome</p><p>守りたい (まもりたい) - want to protect</p><p>生まれつき (うまれつき) - by nature, inherently</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/90</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137469982</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 28 Sep 2023 02:23:34 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137469982/1e05ef8d58b5a60f8392b7d8b025b0fc.mp3" length="894392" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>75</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137469982/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 89]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ８９</strong></p><p>そうなのかもしれないと思ったし、完全に機能している世界というものがとういうものなのか、想像できないと思った。「世界というものが何なのか、私にはだんだんわからなくなってきていた。架空のものであるような気すらする。</p><p>白羽さんは、黙っている私を見て、突然顔を押さえた。くしゃみでもするのかと思って持っていると、指の間から水滴が垂れてきて、どうやら泣き出したよううだと気が付いた。こんな所を客に見られたら大変だと、私は、「とりあえず、どこか入れましょうか」と、白羽さんの腕を掴んで、近くのファミレスへと向かった。</p><p>「この世界は異物を認めない。僕はずっとそれに苦しんできたんだ」</p><p>ドリンクバーのティーバッグのジャスミンティーを飲みながら、白羽さんが言った。</p><p>ジャスミンティーは、動かない白羽さんに変わって私が入れたものだ。黙って座っているので、前に置いてあげると礼も言わずに飲み始めた。</p><p>「皆が足並みを揃えていないと駄目なんだ。何で３０代半ばなのいバイトなのか。何で一回も恋愛をしたことがないのか。性行為の経験の有無まで平然と聞いてくる。「ああ、XXは数に入れないでくださいね」なんてことまで、笑いながら言うんだ、（９０）あいつらは！誰にも迷惑をかけていないのに、ただ、少数派だというだけで、皆が僕の人生を簡単に強姦する」</p><p>Here's the breakdown of the text:</p><p>* そうなのかもしれないと思ったし、完全に機能している世界というものがとういうものなのか、想像できないと思った。</p><p>* I thought it might be like that, and I couldn't imagine whether the world was functioning completely. "What is the world?" I gradually found myself unable to understand. It felt like something fictional.</p><p>* 白羽さんは、黙っている私を見て、突然顔を押さえた。</p><p>* Shiraha-san looked at me in silence and suddenly covered his face.</p><p>* くしゃみでもするのかと思って持っていると、指の間から水滴が垂れてきて、どうやら泣き出したよううだと気が付いた。</p><p>* Thinking he might be sneezing, I held my hand out, but I noticed that tears were dripping from between his fingers. It seemed like he had started crying.</p><p>* こんな所を客に見られたら大変だと、私は、「とりあえず、どこか入れましょうか」と、白羽さんの腕を掴んで、近くのファミレスへと向かった。</p><p>* I thought it would be troublesome if customers saw him like this, so I said, "For now, should we go somewhere?" and grabbed Shiraha-san's arm, heading to a nearby family restaurant.</p><p>* 「この世界は異物を認めない。僕はずっとそれに苦しんできたんだ」</p><p>* "This world doesn't accept outsiders. I've been suffering from it all along," Shiraha-san said as he drank jasmine tea from the drink bar.</p><p>* ジャスミンティーは、動かない白羽さんに変わって私が入れたものだ。黙って座っているので、前に置いてあげると礼も言わずに飲み始めた。</p><p>* I made the jasmine tea, replacing Shiraha-san who wasn't moving. Since he sat there silently, when I placed it in front of him, he started drinking it without saying thank you.</p><p>* 「皆が足並みを揃えていないと駄目なんだ。何で３０代半ばなのいバイトなのか。</p><p>* Everyone needs to be in step, or it won't work.</p><p>* Why am I in my mid-30s and still working part-time?</p><p>* 何で一回も恋愛をしたことがないのか。性行為の経験の有無まで平然と聞いてくる。</p><p>* Why have I never been in a romantic relationship even once?</p><p>* They casually ask about my sexual experience or lack thereof.</p><p>* 「ああ、風俗は数に入れないでくださいね」なんてことまで、笑いながら言うんだ。</p><p>* They even say things like, "Oh, don't count Fuzoku（Sex Industry) in," while laughing.</p><p>* あいつらは！</p><p>* They are!</p><p>* 誰にも迷惑をかけていないのに、ただ、少数派だというだけで、皆が僕の人生を簡単に強姦する。</p><p>* They do this, even though I'm not bothering anyone, just because I'm in the minority. Everyone easily imposes their views on my life.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/89</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137461376</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 27 Sep 2023 20:39:09 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137461376/d55e74233666c7881a7c8cfecccc59de.mp3" length="1162310" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>97</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137461376/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 88]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ８８</strong></p><p>「私が店員として見過ごすことはできません。店長に厳重注意されましたね？今、店に異論で呼んできますきよ？」</p><p>白羽さんは私には強気になれるのか、背筋を伸ばしてを見下ろした。</p><p>「あんな底辺の社畜に何ができるんだ。僕はしたことを悪いことだとは思わない。気に入った女がいたら見初めて、自分の物にする。それは昔から伝わる男女の伝統じゃないか」</p><p>「白羽さん、前に強い男が女性を手に入れるて言ってましたよね。矛盾してますよ。」</p><p>「僕は確かに今は仕事をしていないけれど、ビジョンがある。起業すればすぐに女たちが僕に群がるようになる」</p><p>「じゃあ、先にちゃんと白羽さんがそういう風になって、実際に群がってきた女性の中から選ぶのが筋なのではないですか？」</p><p>白羽さんは気まずそうに俯き、「とにかく、みんながきが付いていないだけで、今は縄文時代を変わらないんだ。所詮動物なんだ」と、論点がすれたことを言った。</p><p>「僕に言わせれば、ここは機能不全世界なんだ。世界が不完全なせいで、僕は不当な扱いを受けている」</p><p>* 「私が店員として見過ごすことはできません。店長に厳重注意されましたね？今、店に異論で呼んできますきよ？」</p><p>* "I cannot overlook it as a store employee. The store manager gave me a stern warning, right? I'll call and protest at the store now, okay?"</p><p>* 白羽さんは私には強気になれるのか、背筋を伸ばしてを見下ろした。</p><p>* Shiraha-san looked down on me, wondering if he could be assertive, and straightened his back.</p><p>* 「あんな底辺の社畜に何ができるんだ。僕はしたことを悪いことだとは思わない。気に入った女がいたら見初めて、自分の物にする。それは昔から伝わる男女の伝統じゃないか」</p><p>* "What can you expect from bottom-tier corporate slaves like you? I don't think what I did was wrong. If there's a woman I like, I'll take her as my own. Isn't that a tradition passed down through the ages?"</p><p>* 「白羽さん、前に強い男が女性を手に入れるて言ってましたよね。矛盾してますよ。」</p><p>* "Shiraha-san, you mentioned before that strong men get women. It's contradictory, isn't it?"</p><p>* 「僕は確かに今は仕事をしていないけれど、ビジョンがある。起業すればすぐに女たちが僕に群がるようになる」</p><p>* "I may not be working now, but I have a vision. If I start a business, women will flock to me right away."</p><p>* 「じゃあ、先にちゃんと白羽さんがそういう風になって、実際に群がってきた女性の中から選ぶのが筋なのではないですか？」</p><p>* "Well then, wouldn't it make more sense for Shiraha-san to become like that first and choose from the women who actually flock to you?"</p><p>* 白羽さんは気まずそうに俯き、「とにかく、みんなが気が付いていないだけで、今は縄文時代を変わらないんだ。所詮動物なんだ」と、論点がすれたことを言った。</p><p>* Shiraha-san awkwardly looked down and said, "Anyway, it's just that everyone hasn't realized it yet, but the world hasn't changed from the Jomon era. We're just animals after all."</p><p>* 「僕に言わせれば、ここは機能不全世界なんだ。世界が不完全なせいで、僕は不当な扱いを受けている」</p><p>* "From my perspective, this is a dysfunctional world. Because the world is imperfect, I'm being treated unfairly."</p><p>Interesting vocabulary:</p><p>* 厳重注意 (げんじゅうちゅうい) - Stern warning</p><p>* 強気 (つよき) - Assertive</p><p>* 底辺の社畜 (ていへんのしゃちく) - Bottom-tier corporate slave</p><p>* 見初める (みずめる) - To take as one's own </p><p>* 伝統 (でんとう ) - Tradition</p><p>* 矛盾 (むじゅん ) - Contradiction</p><p>* ビジョン (びじょん) - Vision</p><p>* 群がる (むらがる ) - To flock, to gather</p><p>* 論点 (ろんてん) - Point of argument</p><p>* 縄文時代 (じょうもんじだい) - Jomon period (ancient Japanese history)</p><p>* 機能不全 (きのうふぜん ) - Dysfunction</p><p>* 不当な扱い (ふとうなあつかい ) - Unfair treatment</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/88</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137460807</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 27 Sep 2023 20:07:19 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137460807/3b840c4cdff07c5cac688e5abf4f8b59.mp3" length="1005359" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>84</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137460807/62ee288cc1d01fe2cd248ce1cf77b2df.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 87]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ８７</strong></p><p>店の外にいる白羽さんの姿にきが付いたのは偶然だった。夜、誰もいないオフェス街の隅にむっくりとした影があるので、私は小さい頃遊んだ影送を思いだして、目をこすった。近づいてみると、おどおどとした白羽さんがビルの陰で腰を屈めて身を隠しているのがわかった。</p><p>白羽さんは、住所を知ろうとしていた女性客が出てくるのを持っているようだった。女性はいつも会社帰りに店に寄ってドライフルーツを買っていくので、その時間までバークルームをうろうろしていると、前に店長が言っていたことを思い出した。</p><p>「白羽さん、今度こそ警察呼ばれますよ」</p><p>私は白羽さんにきが疲れないように背後にまわり、声をかけた。白羽さんはこちらの方がびっくりするほど身体を震わせて振り向き、私だと解ると顔をしかめた。</p><p>「なんだ。古倉さんじゃないですか？」</p><p>「持ち伏せですか？お客様に対する迷惑行為は、店員の禁忌中の禁忌ですよ」</p><p>「僕はもうコンビニ店員じゃない」</p><p>店の外にいる白羽さんの姿に気が付いたのは偶然だった。</p><p>* It was a coincidence that I noticed the figure of Shiraha-san outside the store.</p><p>夜、誰もいないオフィス街の隅にむっくりとした影があるので、私は小さい頃遊んだ影遊びを思い出して、目をこすった。</p><p>* At night, in a corner of the deserted office district, there was a dark figure. So, I recalled the shadow play I used to do when I was little and rubbed my eyes.</p><p>近づいてみると、おどおどとした白羽さんがビルの陰で腰を屈めて身を隠しているのがわかった。</p><p>* As I approached, I realized that the nervous-looking Shiraha-san was crouching in the shadow of a building, hiding himself.</p><p>白羽さんは、住所を知ろうとしていた女性客が出てくるのを待っているようだった。</p><p>* It seemed like Shiraha-san was waiting for the female customer whose address he know.</p><p>女性はいつも会社帰りに店に寄ってドライフルーツを買っていくので、その時間までバークルームをうろうろしていると、前に店長が言っていたことを思い出した。</p><p>* Since the woman always stopped by the store on her way back from work to buy dried fruits, I remembered what the store manager had said and was wandering around the back room until that time.</p><p>「白羽さん、今度こそ警察呼ばれますよ」</p><p>* "Shiraha-san, this time you'll definitely get the police called on you."</p><p>私は白羽さんに気を疲れないように背後に回り、声をかけた。</p><p>* I went behind Shiraha-san to not startle him and called out.</p><p>白羽さんはこちらの方がびっくりするほど身体を震わせて振り向き、私だと解ると顔をしかめた。</p><p>* Shiraha-san's body trembled surprisingly when he turned around, and once he realized it was me, he frowned.</p><p>「なんだ。古倉さんじゃないですか？」</p><p>* "What is it? Isn't it Furukura-san?"</p><p>「持ち伏せですか？お客様に対する迷惑行為は、店員の禁忌中の禁忌ですよ」</p><p>* "Are you lurking? Causing trouble for customers is the ultimate taboo for store employees."</p><p>「僕はもうコンビニ店員じゃない」</p><p>* "I'm not a convenience store clerk anymore."</p><p><strong>Interesting vocabulary:</strong></p><p>* 偶然 (ぐうぜん) - Coincidence</p><p>* 隅 (すみ) - Corner</p><p>* むっくりと (むっくりと) - Slowly, heavily</p><p>* おどおどとした (おどおどとした) - Nervous</p><p>* 腰を屈める (こしをくずめる) - To crouch</p><p>* 身を隠す (みをかくす) - To hide oneself</p><p>* しかめる (しかめる) - To frown</p><p>* 持ち伏せ (もちふせ) - Lurking</p><p>* 迷惑行為 (めいわくこうい) - Troublemaking</p><p>* 禁忌中の禁忌 (きんきちゅうのきんき) - The ultimate taboo</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/87</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137437962</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 27 Sep 2023 02:17:06 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137437962/ff7b28c2efe8bfe88502d1e9442c219f.mp3" length="951129" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>79</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137437962/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 86]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ８６</strong></p><p>「どんな人だったんですか？」</p><p>「いや、人はいいんだけどさ。年齢がねー。定年退職した人だったんだけど、腰が悪くて前の店を辞めたばっかりだっていうんだよ。それで、うちの店でも、腰が痛い時はできれば休みたいっていうからさ。前もってわかってるならともなく、直前に休めれるくらいなら、俺が夜勤入ったほうがいいやって思ってさ。」</p><p>「そうですか」</p><p>肉体労働は、身体を懐かしまうと「使えなく」なってしまう。いくら真面目でも、頑張っていても、身体が年を取ったら、私もこのコンビニではつっかえない部品になるのかもしれない。</p><p>「は、古倉さん、今度の日曜日、午後だけ入ることってできる？菅原さんがライブで出れなくてさー」</p><p>「はい、入れます」</p><p>「ほんと？いや、助かるわ」</p><p>今はまだ、私は「使える」道具だ。安緒と不安、両方を内臓に抱えながら、「いえ、稼ぎたいんでむしろうれしいですよっ！」と、私は菅原さんの喋り方で微笑みかけた。</p><p>「どんな人だったんですか？」</p><p>* "What kind of person was he?"</p><p>「いや、人はいいんだけどさ。年齢がねー。定年退職した人だったんだけど、腰が悪くて前の店を辞めたばっかりだっていうんだよ。それで、うちの店dも、腰が痛い時はできれば休みたいっていうからさ。前もってわかってるならともなく、直前に休めれるくらいなら、俺が夜勤入ったほうがいいやって思ってさ。」</p><p>"Well, he's a good person, but you see, it's his age. He's a retiree, but he just left his previous job because of his bad back. So, even in our store, when his back hurts, he wants to take a day off if possible. Rather than knowing in advance, if it's about taking a day off at the last minute, I thought it's better for me to work the night shift."</p><p>「そうですか」</p><p>"Is that so?"</p><p>肉体労働は、身体を懐かしまうと「使えなく」なってしまう。いくら真面目でも、頑張っていても、身体が年を取ったら、私もこのコンビニではつっかえない部品になるのかもしれない。</p><p>Physical labor, when you cherish your body, might become 'unusable.' No matter how diligent and hardworking you are, if your body ages, I might also become a part that can't function properly in this convenience store.</p><p>「は、古倉さん、今度の月曜日、午後だけ入ることってできる？菅原さんがライブで出れなくてさー」</p><p>"Hey, Furukura-san, could you work just for the afternoon next Monday? Kugahara-san can't make it due to a live performance."</p><p>「はい、入れます」</p><p>"Yes, I can do it."</p><p>「ほんと？いや、助かるわ」</p><p>"Really? Well, that's a relief."</p><p>今はまだ、私は「使える」道具だ。安堵と不安、両方を内臓に抱えながら、「いえ、稼ぎたいんでむしろうれしいですよっ！」と、私は菅原さんの喋り方で微笑みかけた。</p><p>For now, I'm still a "usable" tool. With both relief and anxiety in my heart, I smiled and said, "No, I actually want to earn, so I'm happy!" in Sugahara-san's manner of speaking.</p><p><strong>Interesting vocabulary:</strong></p><p>* 年齢 (ねんれい) - Age</p><p>* 定年退職 (ていねんたいしょく) - Mandatory Retirement age</p><p>* 肉体労働 (にくたいろうどう) - Physical labor</p><p>* 稼ぎたい (かせぎたい) - Want to earn</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/86</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137433504</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Tue, 26 Sep 2023 22:05:04 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137433504/91cdf431ccdad2464500f80e327663eb.mp3" length="985610" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>82</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137433504/a992e229cb0baed5276d52c8231bc730.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 85]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ８５</strong></p><p>「うん、そう、事実の方に顔を出してたんだけど、ちょっと発注だけやろうかなって。。。」</p><p>「え、違い、熱心ですね。」</p><p>バックルームには早めに出勤した店長がいた。</p><p>「店長、これから夜勤ですか？」</p><p>「お、古倉さん、どうしたの？」</p><p>「たまたま、用事が終わって近くを通ってので、発注の数字だけ入れようかと。。。」</p><p>「あ、お恵子の発注？俺、さっき数字入れちゃったけど直していいよー」</p><p>「ありがとうございます」</p><p>店長は寝不足なのか、顔色が悪い。</p><p>私は店のコンピューターを操作し、発注を始めた。</p><p>「夜勤はどうですか？人、集まりそうですか？」</p><p>「いやー、駄目だねー。一人面接来だけど、落としちゃったよ。白羽の件もあるしさ、次は使えるやつ雇わないと」</p><p>店長は、使える、という言葉をよく使うので、自分が使えるかタウ変えないか考えてしまう。使える道具になりたくて働いているのかもしれない。</p><p>「うん、そう、事実の方に顔を出してたんだけど、ちょっと発注だけやろうかなって。。。」</p><p>"Yeah, I was actually in the back, but I thought I'd just handle the orders for a bit..."</p><p>「え、違い、熱心ですね。」</p><p>"Oh, no, you're dedicated, aren't you?"</p><p>バックルームには早めに出勤した店長がいた。</p><p>In the backroom, the store manager who came to work early was there.</p><p>「店長、これから夜勤ですか？」</p><p>"Manager, are you going to work the night shift now?"</p><p>「お、古倉さん、どうしたの？」</p><p>"Oh, Furukura-san, what's up?"</p><p>「たまたま、用事が終わって近くを通ってので、発注の数字だけ入れようかと。。。」</p><p>"Well, I happened to finish some errands and was passing by, so I thought I'd just input the order numbers..."</p><p>「あ、お恵子の発注？俺、さっき数字入れちゃったけど直していいよー」</p><p>"Oh, Keiko's orders? I actually entered the numbers a while ago, but feel free to make any changes."</p><p>「ありがとうございます」</p><p>"Thank you."</p><p>店長は寝不足なのか、顔色が悪い。</p><p>The store manager seemed sleep-deprived or had a pale complexion.</p><p>私は店のコンピューターを操作し、発注を始めた。</p><p>I operated the store's computer and started entering orders.</p><p>「夜勤はどうですか？人、集まりそうですか？」</p><p>* "How's the night shift? Are people coming in?"</p><p>「いやー、駄目だねー。一人面接来だけど、落としちゃったよ。白羽の件もあるしさ、次は使えるやつ雇わないと」</p><p>"Nah, it's not going well. Only one person came for an interview, but I had to reject them. With the Shiraha incident and all, we need to hire someone capable next time."</p><p>店長は、使える、という言葉をよく使うので、自分が使えるかタウ変えないか考えてしまう。使える道具になりたくて働いているのかもしれない。</p><p>The store manager often uses the word "usable," so I can't help but wonder if I'm usable or not. Maybe I'm working to become a useful tool.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/85</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137432618</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Tue, 26 Sep 2023 21:37:54 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137432618/95638da68344716ead389efcadd84176.mp3" length="1537107" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>77</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137432618/e0ffd816c295bca22c5fef70fedeec7f.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 84]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ８４</strong></p><p>あ、私、異物になっている。ぼんやりと私は思った。</p><p>店を辞めさせられた白羽さんの姿が浮かぶ。次は私の番なのだろううか。</p><p>正常な世界はとおても強引だから、異物は静かに削除される。まっとうでない人間な処理されていく。</p><p>そうか、だから治らなくてはならないんだ。治らないと、正常な人達に削除されるんだ。</p><p>家族がどうしてあんなに私を治そうとしてくれているのか、やっとわかったような気がした。</p><p>何となくコンビニの音が聴きたくなり、ミホの家の帰り、夕方の店に顔を出した。</p><p>「あ、どうしたんですか、古倉さん」</p><p>夕勤の高校生の女の子が、掃除をしながら、私の姿に気が付いて笑顔になる。</p><p>「古倉さん、今日は休みじゃなかったですか？」</p><p>あ、私、異物になっている。ぼんやりと私は思った。</p><p>Oh, I've become an outsider. Vaguely, I thought to myself.</p><p>店を辞めさせられた白羽さんの姿が浮かぶ。次は私の番なのだろううか。</p><p>The image of Shiraha, who was forced to quit the store, comes to mind. Next, it must be my turn, right?</p><p>正常な世界はとおても強引だから、異物は静かに削除される。まっとうでない人間な処理されていく。</p><p>Since the normal world is forcefully strict, outsiders are quietly removed. Unreliable individuals are processed.</p><p>そうか、だから治らなくてはならないんだ。治らないと、正常な人達に削除されるんだ。</p><p>I see, that's why I must get better. If I don't, I'll be deleted by normal people.</p><p>家族がどうしてあんなに私を治そうとしてくれているのか、やっとわかったような気がした。</p><p>I finally felt like I understood why my family is trying so hard to help me get better.</p><p>何となくコンビニの音が聴きたくなり、ミホの家の帰り、夕方の店に顔を出した。</p><p>Somehow, I felt like listening to the sounds of the convenience store, so on my way back from Miho's house, I stopped by the store in the evening.</p><p>「あ、どうしたんですか、古倉さん」</p><p>* "Oh, what's the matter, Furukura-san?"</p><p>夕勤の高校生の女の子が、掃除をしながら、私の姿に気が付いて笑顔になる。</p><p>A high school girl on the evening shift, while cleaning, notices my presence and smiles.</p><p>「古倉さん、今日は休みじゃなかったですか？」</p><p>"Furukura-san, wasn't today your day off?"</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/84</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137399361</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 25 Sep 2023 23:09:17 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137399361/0ff5227b17535a01926b897965b0a20a.mp3" length="1405450" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>70</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137399361/a4e1f3cfaa66cb5cb6c3a0eba375ba73.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 83]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ８３</strong></p><p>「チャンス。。。それって、やってみるといいことありますか？」</p><p>素朴に尋ねると、ミホの旦那さんが戸惑った表情になった。</p><p>「いや、早いほうがいいでしょ。このままじゃ駄目だろうし、集ってるでしょ、正直？あんまり年齢いっちゃうとねえ、ほら、ておくれになるしさ」</p><p>「このままじゃ。。。あの、今のままじゃだ目ってことですか？それって何でですか？」</p><p>純粋に聞いているだけなのに、ミホの旦那さんが小さな声で、「やべえ」と咳くのが聞こえた。</p><p>同じ独身という立場のミキは、「私も集ってるんですけどね、海外出張とかが多くー」と軽快に自分の環境を説明して、「まあ、ミキちゃんは仕事が凄いもんね。稼ぎだって男よりあるしさ、ミキちゃんほどになると、見合う相手もなかなかいないよなー」とユカリの旦那さんにフォローされていた。</p><p>「あ、肉焼けた、肉！」</p><p>場を取りなすようにミホが呼び、皆がほっとしたように、肉を皿に取り始めた。ユカリの旦那さんの唾液が飛び散った肉に、皆がかじりつく。</p><p>気が付くと、小学校のあの時のように、皆、少し違ざかりながら私に身体を背け（８４）、それでも目だけはどこが好奇心を超えながら不気味な生き物を見るとように、こちらに向けられていた。</p><p>「チャンス。。。それって、やってみるといいことありますか？」</p><p>"Chance... Is it a good thing to try?"</p><p>素朴に尋ねると、ミホの旦那さんが戸惑った表情になった。</p><p>When I asked innocently, Miho's husband looked puzzled.</p><p>「いや、早いほうがいいでしょ。このままじゃ駄目だろうし、集ってるでしょ、正直？あんまり年齢いっちゃうとねえ、ほら、ておくれになるしさ」</p><p>"No, sooner is better, right? It's not going well like this, honestly? If you wait too long, well, you become a 'leftover,' you know?"</p><p>「このままじゃ。。。あの、今のままじゃだ目ってことですか？それって何でですか？」</p><p>純粋に聞いているだけなのに、ミホの旦那さんが小さな声で、「やべえ」と咳くのが聞こえた。</p><p>Even though I was asking innocently, I heard Miho's husband cough and mutter "Oops" in a quiet voice.</p><p>同じ独身という立場のミキは、「私も集ってるんですけどね、海外出張とかが多くー」と軽快に自分の環境を説明して、「まあ、ミキちゃんは仕事が凄いもんね。稼ぎだって男よりあるしさ、ミキちゃんほどになると、見合う相手もなかなかいないよなー」とユカリの旦那さんにフォローされていた。</p><p>Mikie, who is in the same single status, explained her situation lightly, saying, "I'm also mingling, you know, with many overseas business trips..." She continued, "Well, Mikie-chan's work is impressive. She earns more than most men, and when you're as accomplished as Mikie-chan, it's not easy to find a suitable partner," followed by Yuukari's husband's support.</p><p>「あ、肉焼けた、肉！」</p><p>"Oh, the meat's cooked, meat!"</p><p>気が付くと、小学校のあの時のように、皆、少し違ざかりながら私に身体を背け（８４）、それでも目だけはどこが好奇心を超えながら不気味な生き物を見るとように、こちらに向けられていた。</p><p>Before I knew it, just like back in elementary school, everyone, while slightly avoiding me physically (84), still directed their eyes toward me as if looking at something eerie that goes beyond curiosity.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/83</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137398276</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 25 Sep 2023 22:18:01 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137398276/b7fdac06ced1d2ca6baef2ea1b3d0cbd.mp3" length="2055377" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>103</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137398276/19d85b35ae0e786d430300c314141f7f.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 82]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ８２</strong></p><p>「うんうん、誰でもいいから相手見つけたら？女はいいよな、その点。男だったらやばかったよ」</p><p>「誰か紹介してあげたらー？洋司さん、顔広いじゃない」</p><p>サツキの言葉に、シオたちが、「そうそう！」「誰かいないの、ちょうどいい人？」と盛り上がった。</p><p>ミホの旦那さんは、ミホに何か耳打ちしたあと、「あー、でも俺の友達、既婚者かいないからなー。無理無理、紹介は」と苦笑いした。</p><p>「あ、結婚サイトに登録したら？そうだ、今、婚活用の写真とればいいじゃん。ああ言うのって、自撮りの画像より、今日みたいなバーベキューとか、大勢で集まってる時の写真のほうが、好感度高くて連絡来るらしいよー」</p><p>「へえ、いいねいいね、撮ろうよ！」</p><p>ミホが言い、ウカリの旦那さんが、笑いを堪えながら、「そうそう、チャンスチャンス！」と言った。</p><p>「うんうん、誰でもいいから相手見つけたら？女はいいよな、その点。男だったらやばかったよ」</p><p>"Yeah, yeah, it's good if anyone finds a partner, right? Women have it easy in that regard. It would be tough if it were a man."</p><p>「誰か紹介してあげたらー？洋司さん、顔広いじゃない」</p><p>"How about introducing someone? Yoji-san, you know a lot of people, don't you?"</p><p>サツキの言葉に、シオたちが、「そうそう！」「誰かいないの、ちょうどいい人？」と盛り上がった。</p><p>In response to Satsuki's words, Shio and others became excited and said, "Yeah, yeah! Is there someone, a perfect match?"</p><p>ミホの旦那さんは、ミホに何か耳打ちしたあと、「あー、でも俺の友達、既婚者かいないからなー。無理無理、紹介は」と苦笑いした。</p><p>After whispering something to Miho, Miho's husband said, "Oh, but my friends are all married, you know. It's impossible, impossible to do introductions," with a wry smile.</p><p>「あ、結婚サイトに登録したら？そうだ、今、婚活用の写真とればいいじゃん。ああ言うのって、自撮りの画像より、今日みたいなバーベキューとか、大勢で集まってる時の写真のほうが、好感度高くて連絡来るらしいよー」</p><p>“Oh, how about registering on a marriage website? Right, now's a good time to take photos for marriage hunting. They say that photos like today, where you're all gathered together at a barbecue, have higher likability than selfies."</p><p>「へえ、いいねいいね、撮ろうよ！」</p><p>"Wow, that sounds good, let's take them!"</p><p>ミホが言い、ウカリの旦那さんが、笑いを堪えながら、「そうそう、チャンスチャンス！」と言った。</p><p>Miho said, and Ukari's husband, trying to hold back laughter, said, "That's right, a chance, a chance!"</p><p>Interesting vocabulary from the text:</p><p>* 婚活 (こんかつ) - marriage hunting, searching for a spouse</p><p>* 自撮り (じどり) - selfie</p><p>* 好感度 (こうかんど) - likability, popularity</p><p>* 既婚者 (きこんしゃ) - married person</p><p>* 好感度高い (こうかんどたかい) - highly likable</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/82</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137358656</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sun, 24 Sep 2023 18:50:20 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137358656/1a4998fbb86b228848bf49a8c0cd3ad6.mp3" length="1465010" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>73</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137358656/6b5b3387762932752dec3206e5677576.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 81]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ８１</strong></p><p>マミコが戸惑った声を出す。</p><p>「うん。ええとね、私は身体が。。。」</p><p>「そうそう、恵子は身体が弱いいんだよね。だからバイトで働いてるんだよね」</p><p>私は庇うようにミホが言う。私は代わりに言い訳をしてくれたみほに感謝していると、ユカリの旦那さんが、</p><p>「え、でも立ち仕事でしょ？身体弱いのに？」と怪訝な声を出した。</p><p>彼とは初めて会うのに、そんなに身を乗り出して眉間に皺を寄せるほど、私の存在が疑問のだろうか？</p><p>「ええと、他の仕事は経験がないのにで、体力的にも精神的にも、コンビニは楽なんです」</p><p>私の説明に、ユカリの旦那さんは、まるで妖怪でも見るような顔で私をみた。</p><p>「え、ずっと。。。？いや、就職が難しくても、結婚くらいした方がいいよ。今はさ、ほら、ネット結婚とかいろいろあるでしょ？」</p><p>私はユカリの旦那さんが強く言葉を発した拍子に、唾液がバーベキューの肉の上に飛んで行ったのを眺めていた。食べ物の前にみをのり出して喋るのはやめたほう（８２）がいいのではないかな、と思っていると、ミホの旦那さんも大きく頷いた。</p><p>マミコが戸惑った声を出す。</p><p>Mamiko let out a bewildered voice.</p><p>「うん。ええとね、私は身体が。。。」</p><p>"Yeah. Well, you see, my health..."</p><p>「そうそう、恵子は身体が弱いいんだよね。だからバイトで働いてるんだよね」</p><p>"Yeah, that's right. Keiko has weak health. That's why she's working part-time."</p><p>私は庇うようにミホが言う。私は代わりに言い訳をしてくれたみほに感謝していると、ユカリの旦那さんが、</p><p>Miho spoke up to defend me. I felt grateful to Miho for providing an excuse for me. Then, Yukari's husband said,</p><p>「え、でも立ち仕事でしょ？身体弱いのに？」と怪訝な声を出した。</p><p>"But, isn't it a job where you have to stand? Even though you have weak health?"</p><p>彼とは初めて会うのに、そんなに身を乗り出して眉間に皺を寄せるほど、私の存在が疑問のだろうか？</p><p>Even though it was the first time I had met him, was my existence causing him such doubt that he leaned forward and furrowed his brows like that?</p><p>「ええと、他の仕事は経験がないのにで、体力的にも精神的にも、コンビニは楽なんです」</p><p>"Um, well, I don't have experience in other jobs, and physically and mentally, working at a convenience store is easy."</p><p>私の説明に、ユカリの旦那さんは、まるで妖怪でも見るような顔で私をみた。</p><p>In response to my explanation, Yukari's husband looked at me with a face as if he were seeing a monster.</p><p>「え、ずっと。。。？いや、就職が難しくても、結婚くらいした方がいいよ。今はさ、ほら、ネット結婚とかいろいろあるでしょ？」</p><p>"You mean, you've been doing that for a long time...? Well, even if it's difficult to find a job, it's better to get married, you know? Nowadays, there are various things like online marriages, right?"</p><p>私はユカリの旦那さんが強く言葉を発した拍子に、唾液がバーベキューの肉の上に飛んで行ったのを眺めていた。食べ物の前にみをのり出して喋るのはやめたほう（８２）がいいのではないかな、と思っていると、ミホの旦那さんも大きく頷いた。</p><p>As Yukari's husband spoke firmly, I watched as saliva accidentally flew onto the barbecue meat. I thought it might be better not to lean forward and talk in front of food. Miho's husband also nodded vigorously.</p><p>Vocab of Note:</p><p>* 戸惑った (とまどった) - bewildered, confused</p><p>* ネット結婚 (ネットけっこん) - online marriage</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/81</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137337710</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 23 Sep 2023 23:55:25 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137337710/d29af92f7d087cf7281f12a0e4af79cf.mp3" length="1855279" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>93</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137337710/829340f615d936478ebc9ce12ebdfa6c.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 80 ]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ８０</strong></p><p>久しぶりに地元に帰ってきたという友達も何人回かいたので、一人ずつ近所を言う流れになった。</p><p>「私は、横浜に住んでるよー会社が近いんだ」</p><p>「あ、転職したんだ？」</p><p>「そうそう！今はね、服飾系の会社！前の職場は人間関係がちょっとね」</p><p>「私はね、結婚して、埼玉にいるよ。仕事は前と同じ！」</p><p>「私はご覧のどおり、チビができて会社は育休中だよ。」</p><p>ユカリが言い、私の番になった。</p><p>「私はコンビニでアルバイトしてる。身体が。。。」</p><p>いつも通り、妹の作ってくれた言い訳を続けようとすると、その前にエリが身を乗り出した。</p><p>「ああ、パート？結婚したんだねーいつ？」</p><p>当然のようにエリが言うので、</p><p>「ううん、してないよ」と答えた。</p><p>「あの、え、それなのにアルバイト？」</p><p>久しぶりに地元に帰ってきたという友達も何人回かいたので、一人ずつ近所を言う流れになった。</p><p>Since there were several friends who had returned to their hometown after a long time, we started taking turns to talk about our neighborhoods.</p><p>「私は、横浜に住んでるよー会社が近いんだ」</p><p>"I live in Yokohama now. It's close to my workplace."</p><p>「あ、転職したんだ？」</p><p>"Oh, did you change jobs?"</p><p>「そうそう！今はね、服飾系の会社！前の職場は人間関係がちょっとね」</p><p>"Yeah, yeah! Right now, I'm working at a company in the fashion field! The previous workplace had some issues with human relationships."</p><p>「私はね、結婚して、埼玉にいるよ。仕事は前と同じ！」</p><p>"I got married and now I'm in Saitama. I'm still doing the same job!"</p><p>「私はご覧のどおり、チビができて会社は育休中だよ。」</p><p>"As you can see, I have a little one, so I'm on maternity leave from work."</p><p>ユカリが言い、私の番になった。</p><p>After Yumiko spoke, it was my turn.</p><p>「私はコンビニでアルバイトしてる。身体が。。。」</p><p>"I work part-time at a convenience store. My body..."</p><p>いつも通り、妹の作ってくれた言い訳を続けようとすると、その前にエリが身を乗り出した。</p><p>Just as I was about to continue with the excuse my sister had prepared for me, Eri leaned forward.</p><p>「ああ、パート？結婚したんだねーいつ？」</p><p>"Oh, part-time? But you got married, right? When?"</p><p>当然のようにエリが言うので、</p><p>Eri said it as if it were obvious.</p><p>「ううん、してないよ」と答えた。</p><p>"No, I didn't get married," I replied.</p><p>「あの、え、それなのにアルバイト？」</p><p>"Um, so, even though you didn't get married, you're working part-time?"</p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p></p><p>* </p><p>* </p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/80</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137337241</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 23 Sep 2023 23:27:45 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137337241/afe607e7696e80daff782a1d06e910fb.mp3" length="1449336" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>72</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137337241/c0a0406101110928be05868f68c9d67d.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 79]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ  ７９</strong></p><p> 電話を切った後、ふと、鏡の中の自分を眺めた。コンビニ店員として生まれたきに比べると、私は老いていた。そのことに不安はないが、前よりも渡れを感じやすくなっているのも事実だった。</p><p>もし、本当に老いてコンビニで働くことができなくなったら自分はどうなるのだろう、と考えることがある。６人目の店長は、腰を痛めて働くことができず、会社を辞めていった。そうならないためにも、私の身体は、コンビニの為に健康であり続けなければならないのだった。</p><p>翌日、約束通り午前から買い出しを手伝い、ミホの家まで運んで準備をした。昼にはミホの旦那さんやサツキの旦那さん、少し離れた所に住んでいる友達たちも集まり、懐かしい顔ぶれがそろった。</p><p>十四、五人ほど集まった中で、結婚していないのは私の他に二人だけだった。夫婦で来ている友達ばかりではないので何とも思わなかったが、結婚していないミキは「私たちだけ形見が狭いね」と私に耳打ちした。</p><p>「皆本当に久しぶり！いつ以来だろ、お花みたくやったとき以来？」</p><p>「私もそうかも！地元にくるのもあの時以来だもん」</p><p>「ねえねえ、皆今どうしてるの？」</p><p> 電話を切った後、ふと、鏡の中の自分を眺めた。</p><p>After hanging up the phone, I suddenly gazed at myself in the mirror.</p><p>コンビニ店員として生まれたきに比べると、私は老いていた。</p><p>Compared to when I was born as a convenience store clerk, I had aged.</p><p>そのことに不安はないが、前よりも渡れを感じやすくなっているのも事実だった。</p><p>I wasn't worried about it, but it was a fact that I felt wearier than before.</p><p>もし、本当に老いてコンビニで働くことができなくなったら自分はどうなるのだろう、と考えることがある。</p><p>Sometimes I wonder what would happen if I really grew old and couldn't work at the convenience store anymore.</p><p>６人目の店長は、腰を痛めて働くことができず、会社を辞めていった。</p><p>The sixth store manager hurt their back and couldn't work, so they quit the company.</p><p>そうならないためにも、私の身体は、コンビニの為に健康であり続けなければならないのだった。</p><p>To prevent that from happening to me, my body had to stay healthy for the sake of the convenience store.</p><p>翌日、約束通り午前から買い出しを手伝い、ミホの家まで運んで準備をした。</p><p>The next day, as promised, I helped with shopping in the morning and then transported everything to Miho's house for preparations.</p><p>昼にはミホの旦那さんやサツキの旦那さん、少し離れた所に住んでいる友達たちも集まり、懐かしい顔ぶれがそろった。</p><p>At noon, Miho's husband, Satsuki's husband, and friends who lived a little further away also gathered, and familiar faces gathered.</p><p>十四、五人ほど集まった中で、結婚していないのは私の他に二人だけだった。</p><p>Among the roughly fourteen or fifteen people who gathered, only two, including me, were unmarried.</p><p>夫婦で来ている友達ばかりではないので何とも思わなかったが、結婚していないミキは「私たちだけ形見が狭いね」と私に耳打ちした。</p><p>It didn't bother me much since not all the friends who came were married, but Mikki, who was unmarried, whispered to me, "It seems like we're the only ones without spouses."</p><p>「皆本当に久しぶり！いつ以来だろ、お花みたくやったとき以来？」</p><p>"Everyone, it's been such a long time! Since when was the last time? Since that flower-viewing event, maybe?"</p><p>「私もそうかも！地元にくるのもあの時以来だもん」</p><p>"I think it might be! I haven't been back to our hometown since then."</p><p>「ねえねえ、皆今どうしてるの？」</p><p>"Hey, hey, how's everyone doing these days?"</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/79</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137336987</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 23 Sep 2023 23:08:42 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137336987/0022b52f68cb67eebd5412248709b11a.mp3" length="1906479" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>95</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137336987/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 78]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ  ７８</strong></p><p>「恵子、明日みほちゃんの家に集まるって言ってた日よね？ミホちゃんに寄るついでに、家にも顔をだせない？お父さんが寂しっちゃって」</p><p>「うーん、無理かな。次のひアルバイトだから、早く帰って体調を整えないといけないし」</p><p>「そうなの、残念ね。。。お正月も顔をださないし。近いうちにまた来なさいいよ。」</p><p>「うん」</p><p>今年のお正月は、人手不足で元旦から出勤していた。コンビニは３６５日営業で、年末年始は主婦のパートさんは来られなかったり、外国からの留学生は国に帰ったりするので、いつも人手不足なる。実家に顔を出そうとは思っているが、お店が困っているのを見るとつい、働く方を選択してしまうのだった。</p><p>「それで、元気でやってるの？毎日、ほら、恵子はたち仕事だからね、身体も大変でしょう。最近はどうなの？ほら変わったこととか？」</p><p>探るような言葉の中に、どこか母が変化を持ち望んでいるような気がする。１８年間何も変化しない私に、母は少し渡れているのかもしれなかった。</p><p>持に変わりはないことを告げると、「そう」と、安心したような、がっかりしたような声で言った。</p><p>「恵子、明日みほちゃんの家に集まるって言ってた日よね？ミホちゃんに寄るついでに、家にも顔をだせない？お父さんが寂しっちゃって」</p><p>Keiko, you mentioned you were gathering at Miho's house tomorrow, right? While visiting Miho, could you also drop by home? Your father feels lonely."</p><p>「うーん、無理かな。次のひアルバイトだから、早く帰って体調を整えないといけないし」</p><p>"Hmm, I think it's impossible. I have work the next day, so I need to go home early and rest."</p><p>「そうなの、残念ね。。。お正月も顔をださないし。近いうちにまた来なさいいよ。」</p><p>"I see, that's a pity... You didn't visit during New Year's either. Come home again sometime soon."</p><p>「うん」</p><p>"Okay."</p><p>今年のお正月は、人手不足で元旦から出勤していた。コンビニは３６５日営業で、年末年始は主婦のパートさんは来られなかったり、外国からの留学生は国に帰ったりするので、いつも人手不足なる。実家に顔を出そうとは思っているが、お店が困っているのを見るとつい、働く方を選択してしまうのだった。</p><p>This year's New Year's was hectic due to a shortage of staff. Convenience stores operate 365 days a year, and during the year-end and New Year's period, housewives who usually work part-time couldn't come, and international students returned to their home countries, so there was always a shortage of staff. I do intend to visit my parents' house, but when I see the store struggling, I end up choosing to work.</p><p>「それで、元気でやってるの？毎日、ほら、恵子は立ち仕事だからね、身体も大変でしょう。最近はどうなの？ほら変わったこととか？」</p><p>"So, are you doing well? I mean, you work every day, and it must be tough on your body. How have things been recently? Any changes?"</p><p>探るような言葉の中に、どこか母が変化を持ち望んでいるような気がする。１８年間何も変化しない私に、母は少し渡れているのかもしれなかった。</p><p>In her probing words, I sense that my mother is hoping for some change. Perhaps, in these 18 years of nothing changing, she has been longing for something different.</p><p>持に変わりはないことを告げると、「そう」と、安心したような、がっかりしたような声で言った。</p><p>When I tell her that there haven't been any significant changes, she responds with a voice that sounds both relieved and disappointed, saying, "I see."</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/78</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137307871</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Fri, 22 Sep 2023 21:08:02 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137307871/b39053a8805b6469a1cc005bc8e4b98c.mp3" length="1970740" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>99</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137307871/8b2f727e2d0875de7acd181f05693526.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 77]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ  ７７</strong></p><p>「本当に、ここは変わらないわねえ」</p><p>今、ここから一人消えたんですよ。そう伝えることはせず、「ありがとうございます」と言って、私は商品をスキャン始めた。</p><p>目の前の客の姿が、１８年前、最初に私がレジを打った年配の女性の姿と重なる。</p><p>あの年配の女性も、つえをつきながら毎日通ってくださっていたが、いつの間にか来なくなった。身体がもっと悪くなってしまったのか、引っ越してしまったのか、知る手段は私たちにはない。</p><p>はれど、私は誰かにあの日と同じ光景を操り返している。あれから６６０７回私たちは同じ朝を迎えている。</p><p>ビニール袋の中に、そっと卵を入れる。昨日売ったのと同じ、けれど違う卵を入れる。「お客様」は、昨日入れたのと同じビニールに同じ箸を入れて同じ小銭を受け取って、同じ朝を微笑んでいる。</p><p>バーベキューをやろうとみほから連絡が入れ、次の月曜の朝からみほの家に集まることになった。午前中から買い出しを手伝う約束をしたことろで、携帯が鳴った。見ると、実家からの電話だった。</p><p>「本当に、ここは変わらないわねえ」</p><p>"Really, this place hasn't changed."</p><p>今、ここから一人消えたんですよ。そう伝えることはせず、「ありがとうございます」と言って、私は商品をスキャン始めた。</p><p>Right now, one person has disappeared from here. Without conveying that, I said, "Thank you," and began scanning the products.</p><p>目の前の客の姿が、１８年前、最初に私がレジを打った年配の女性の姿と重なる。</p><p>The figure of the customer in front of me overlapped with that of an elderly woman I first rang up 18 years ago.</p><p>あの年配の女性も、つえをつきながら毎日通ってくださっていたが、いつの間にか来なくなった。身体がもっと悪くなってしまったのか、引っ越してしまったのか、知る手段は私たちにはない。</p><p>That elderly woman also used to come here every day with a cane, but she stopped coming at some point. We have no way of knowing whether her health deteriorated further, she moved away, or something else happened.</p><p>はれど、私は誰かにあの日と同じ光景を操り返している。あれから６６０７回私たちは同じ朝を迎えている。</p><p>Nevertheless, I find myself recreating the same scene from that day for someone else. Since then, we have welcomed the same morning 6,607 times.</p><p>ビニール袋の中に、そっと卵を入れる。昨日売ったのと同じ、けれど違う卵を入れる。「お客様」は、昨日入れたのと同じビニールに同じ箸を入れて同じ小銭を受け取って、同じ朝を微笑んでいる。</p><p>Gently placing eggs into a plastic bag, the same but different from the ones I sold yesterday. The "customer" places the same chopsticks into the same plastic bag as yesterday, takes the same coins, and smiles at the same morning.</p><p>バーベキューをやろうとみほから連絡が入れ、次の月曜の朝からみほの家に集まることになった。午前中から買い出しを手伝う約束をしたことろで、携帯が鳴った。見ると、実家からの電話だった。</p><p>I received a call from Miho, who suggested having a barbecue, and we decided to gather at her house starting next Monday morning. Just when we had agreed to help with the shopping in the morning, my phone rang. Looking at it, it was a call from my parents' house.</p><p><strong>Vocabulary of interest:</strong></p><p>* 年配 (ねんぱい) - Elderly</p><p>* 悪くなる (わるくなる) - To become worse</p><p>* 手段 (しゅだん) - Means, method</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/77</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137307207</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Fri, 22 Sep 2023 20:44:12 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137307207/06833a4c69d62d823a86268c10e71d17.mp3" length="1869385" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>93</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137307207/c69dfd0e7e96546fbad403e960fbcce1.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 76]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ  ７６</strong></p><p>菅原さんの言葉に、泉さんが吹き出した。</p><p>「そうそう、あれ、ほんと気持ち悪い。何なんだろうねー、意味不明。あんなの採用しないでくださいよ、店長」</p><p>「いや、人手不足だったからさー」</p><p>「あの、年齢でコンビニをクビになるって、終わってますよね。あのままのたれ死んでくれればいいのに！」</p><p>皆が笑い声をあげ、私も「そうですね！」と頷きながら、私が異物になったときはこうして排除されるんだな、と思った。</p><p>「また新し人探さないとなー。募集かけるか」</p><p>こうして、また一つ、店の細胞が入れ替わっていく。</p><p>いつもより活気のある朝礼が終わり、レジに行こうとすると、常連のつえをついた女性客が下の段にある商品に手を伸ばして、転びそうになりながら腰をかがめていた。</p><p>「お客様、お取りしますよ。こちらでよろしいですか？」</p><p>素早くいちごジャムをとってお聞きすると、「ありがとう」と女性が微笑んだ。レジまでかごをお持ちすると、女性は財布を取り出しながら、今日も眩いた。</p><p>菅原さんの言葉に、泉さんが吹き出した。</p><p>In response to Sugiwara-san's words, Izumi-san burst into laughter.</p><p>「そうそう、あれ、ほんと気持ち悪い。何なんだろうねー、意味不明。あんなの採用しないでくださいよ、店長」</p><p>"Yeah, yeah, that guy was really creepy. I wonder what was up with him. Completely incomprehensible. Please don't hire anyone like him, Manager."</p><p>「いや、人手不足だったからさー」</p><p>"Well, you know, we were short-staffed."</p><p>「あの、年齢でコンビニをクビになるって、終わってますよね。あのままのたれ死んでくれればいいのに！」</p><p>"I mean, getting fired from a convenience store at his age, he's finished, right? It would be better if he just dropped dead as he is!"</p><p>皆が笑い声をあげ、私も「そうですね！」と頷きながら、私が異物になったときはこうして排除されるんだな、と思った。</p><p>Everyone burst into laughter, and I nodded, thinking that this was how I would be excluded when I became an outsider.</p><p>「また新し人探さないとなー。募集かけるか」</p><p>"We'll have to look for a new person again. Should we put up a job posting?"</p><p>こうして、また一つ、店の細胞が入れ替わっていく。</p><p>And so, once again, the cells of the store were replaced.</p><p>いつもより活気のある朝礼が終わり、レジに行こうとすると、常連のつえをついた女性客が下の段にある商品に手を伸ばして、転びそうになりながら腰をかがめていた。</p><p>After a livelier than usual morning meeting, as I was about to head to the cash register, a regular customer with a cane was reaching for a product on the lower shelf, nearly stumbling as she bent over.</p><p>「お客様、お取りしますよ。こちらでよろしいですか？」</p><p>"I'll get it for you, ma'am. Is this the one you want?"</p><p>素早くいちごジャムをとってお聞きすると、「ありがとう」と女性が微笑んだ。レジまでかごをお持ちすると、女性は財布を取り出しながら、今日も眩いた。</p><p>Swiftly taking the strawberry jam and asking, she smiled and said, "Thank you." When we reached the cash register, she took out her wallet, her eyes sparkling as always.</p><p><strong>Vocabulary of interest:</strong></p><p>* 気持ち悪い (きもちわるい) - Creepy</p><p>* 採用 (さいよう) - Hiring</p><p>* 年齢 (ねんれい) - Age</p><p>* クビになる (くびになる) - To get fired</p><p>* 募集 (ぼしゅう) - Recruitment</p><p>* 入れ替わる (いれかわる) - To be replaced</p><p>* 眩い (まぶしい) - Dazzling, bright</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/76</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137281803</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Fri, 22 Sep 2023 00:49:26 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137281803/36bdbe679be41119668c3284ca148348.mp3" length="1763328" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>88</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137281803/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 75]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ  ７５</strong></p><p>「あいつ最初からおかしかったよな。夕勤の女こ子にも、店の連絡網勝手に見て電話かけたり、パックルームで待ち構えて一緒に帰ろうとしたり。既婚者の泉さんにまで声かけてさー。その根性で仕事しろっつーんだよ。古倉さんも嫌だったでしょ？」</p><p>店長が言い、泉さんが顔をしがめる。</p><p>「ほんと、気持ち悪い。変態ですよ。あんな人。店員がだめだったらお客様にまで。本当に最低。逮捕されて欲しいですよ」</p><p>「いや。まだそこまではいってなかったからさ」</p><p>「犯罪ですよ。犯罪者。あんな人。さっさと捕まえてくれればいいのに」</p><p>文句を言いながらも、店の中にはどこかほっとした空気が流れていた。彼がいなくなったとこで、白羽さんが来る前の平和な店に戻り、皆は厄介者がいなくなってせいせいしたのか、奇妙に明るく饒舌だった。</p><p>「正直、イライラしてたんで、人手不足でもいないほうがいいですよ。」</p><p>出勤して話を聞いた菅原さんが笑った。</p><p>「あの人ほんとうに最悪でしたよね。言い訳がましくて、サボってること注意するとなんかいきなり縄文時代の話始めたりとか。頭おかしいですよ」</p><p>あいつ最初からおかしかったよな。夕勤の女こ子にも、店の連絡網勝手に見て電話かけたり、パックルームで待ち構えて一緒に帰ろうとしたり。既婚者の泉さんにまで声かけてさー。その根性で仕事しろっつーんだよ。古倉さんも嫌だったでしょ？」</p><p>"That guy was weird from the start, wasn't he? He even called female coworkers during the evening shift without permission, waited in the back room, and tried to leave with them. He even approached married women like Izumi-san. Can you believe he had the nerve to tell us to work with that attitude? You didn't like him either, right, Furukura-san?"</p><p>店長が言い、泉さんが顔をしがめる。</p><p>The manager said, and Izumi-san frowned.</p><p>「ほんと、気持ち悪い。変態ですよ。あんな人。店員がだめだったらお客様にまで。本当に最低。逮捕されて欲しいですよ」</p><p>"Seriously, it's disgusting. He's a pervert. A guy like that. If employees are no good, he goes after customers. He's truly the worst. I hope he gets arrested."</p><p>「いや。まだそこまではいってなかったからさ」</p><p>"Well, he hasn't gone that far yet."</p><p>「犯罪ですよ。犯罪者。あんな人。さっさと捕まえてくれればいいのに」</p><p>"It's a crime, you know. A criminal. A guy like that. I wish they'd catch him already."</p><p>文句を言いながらも、店の中にはどこかほっとした空気が流れていた。</p><p>Despite complaining, there was a somewhat relieved atmosphere inside the store.</p><p>彼がいなくなったとこで、白羽さんが来る前の平和な店に戻り、皆は厄介者がいなくなってせいせいしたのか、奇妙に明るく饒舌だった。</p><p>With him gone, the store returned to its peaceful state before Shiraha-san arrived, and everyone seemed strangely cheerful and talkative.</p><p>「正直、イライラしてたんで、人手不足でもいないほうがいいですよ。」</p><p>"Honestly, I was getting irritated, so it's better without being short-staffed."</p><p>出勤して話を聞いた菅原さんが笑った。</p><p>Sugiwara-san, who came to work and heard the story, laughed.</p><p>「あの人ほんとうに最悪でしたよね。言い訳がましくて、サボってること注意するとなんかいきなり縄文時代の話始めたりとか。頭おかしいですよ」</p><p>"That guy was really the worst, wasn't he? He'd make excuses, and when you'd call him out for slacking off, he'd suddenly start talking about the Jomon period or something. He's insane."</p><p><strong>Notable Vocab</strong></p><p>* 連絡網 (れんらくもう) - Communication network</p><p>* 勝手に (かってに) - Without permission, on one's own</p><p>* 待ち構える (まちかまえる) - To wait in anticipation</p><p>* 既婚者 (きこんしゃ) - Married person</p><p>* 根性 (こんじょう) - Nerve, guts</p><p>* 変態 (へんたい) - Pervert, weirdo</p><p>* 逮捕 (たいほ) - Arrest</p><p>* 犯罪者 (はんざいしゃ) - Criminal</p><p>* 捕まえる (つかまえる) - To catch, to arrest</p> <br/><br/>This is a public episode. 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Oh, Manager, is something wrong with Shirahara-sann?"</p><p>夜勤明けの店長がバックルーム入ってきたので尋ねると、店長と泉さんは顔を見合わせて、「ああ、白羽さんね」苦笑いをした。</p><p>When the manager, who had just finished the night shift, entered the back room, I asked him. The manager and Izumi-san exchanged glances and gave a wry smile, "Oh, it's Shirahara-san."</p><p>「昨日ちょっと面談してね。もうシフト入れないことになった」</p><p>"I had a little talk with him yesterday. He won't be scheduled for shifts anymore."</p><p>店長はこともなげに言い、私はどこかで、ああ、やっぱり、と思っていた。</p><p>The manager said it casually, and somewhere inside, I thought, "Ah, I see."</p><p>「サポ利、廃棄のこっそり食いまではまあ、駄目だけど見逃してたんだけど、お客の女性、ほら常連の、前にに日傘の忘れ物取りに来た人、なんかあの人にストーカーっぱくなってきてたみたいでさ、宅配便に書いてある電話番号を写メ撮ったり、家の場所知ろうとしたりいんだよ。泉さんがきが付いて、俺もすぐビデオチェックしてさ。面談して、辞めてもらった」</p><p>Support, he had been discreetly eating discarded items, which is not allowed, but we had overlooked that. However, it seems he was getting somewhat stalker-like towards a female customer, you know, a regular who had come to retrieve her forgotten umbrella before. He took pictures of the phone number written on the delivery package, and he even tried to find out where the customer lives. Izumi-san noticed it, and I immediately checked the security footage. After the discussion, he decided to quit..</p><p>バカだなあ、と私は思った。小さなルールを破る店員はいるが、ここまで酷い話はあまり聞きたことがない。警察沙汰にならなかっただけマシだと思った。</p><p>I thought, "What a fool," but while there are employees who break small rules, I hadn't heard such a terrible story before. I felt it was fortunate that it didn't turn into a police matter.</p><p>Here's some interesting vocabulary from the text:</p><p>* シフト表 (しふとひょう) - Shift schedule</p><p>* 面談 (めんだん) - Discussion, interview</p><p>* ストーカー - Stalker</p><p>* 写メ撮る (しゃめとる) - To take a photo and send by email</p><p>* 警察沙汰 (けいさつざた) - Police matter</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/74</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137279314</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 21 Sep 2023 22:42:35 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137279314/22584a6efca74e4a7912bd2514d21a9f.mp3" length="2053287" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>103</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137279314/d2b489854335098babace1e14fc7e4db.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 73]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ  ７３</strong></p><p>「白羽さん、そろそろ制服に着替えてください。朝礼しないと相田に開いませんよ」客の悪口を言い始めた白羽さんに言うと、渋々と言うった調子でリュックを持ってロッカーへ行った。荷物をロッカーへ押し込みながら、まだ一人でぶつぶつ何かを言っている。</p><p>白羽さんを見ながら、私は、さっき店長に吸い出された中年の男性を思い浮かべていた。</p><p>「あの。。。修復されますよ？」</p><p>「え？」</p><p>よく聞こえなかったのんか、白羽さんが聞き返す。</p><p>「いえ、何でもないです。着替えたら、急いで朝礼しましょう？」</p><p>コンビニな強制的に正常化される場だから、あなたなんて、すぐに修復されてしまいますよ。</p><p>私はそれを口には出さず、のらりくらりと着替えている白羽さんのことを見つめていた。</p><p>白羽さん、そろそろ制服に着替えてください。朝礼しないと相田に開いませんよ」</p><p>"Shiraha -san, please change into your uniform soon. The morning meeting won't start without you."</p><p>客の悪口を言い始めた白羽さんに言うと、渋々と言うった調子でリュックを持ってロッカーへ行った。</p><p>When I told Shiraha -san, who had started badmouthing customers, they reluctantly grabbed their backpack and headed to the locker.</p><p>荷物をロッカーへ押し込みながら、まだ一人でぶつぶつ何かを言っている。</p><p>While cramming their belongings into the locker, they were still muttering something to themselves alone.</p><p>白羽さんを見ながら、私は、さっき店長に吸い出された中年の男性を思い浮かべていた。</p><p>While looking at Shiraha-san, I recalled the middle-aged man who had been scolded by the manager earlier.</p><p>Context: The narrator remembered the middle-aged man who had been scolded by the manager a while ago while observing Shiraha-san.</p><p>「あの。。。修復されますよ？」</p><p>"Um... you'll get repaired, you know?"</p><p>「え？」よく聞こえなかったのんか、白羽さんが聞き返す。</p><p>"Huh? Sorry, I didn't catch that," Shiraha-san replied, having not heard clearly.</p><p>「いえ、何でもないです。着替えたら、急いで朝礼しましょう？」</p><p>"No, it's nothing. Once you change, let's hurry and attend the morning meeting, okay?"</p><p>コンビニな強制的に正常化される場だから、あなたなんて、すぐに修復されてしまいますよ。</p><p>Because this is a convenience store, it forcefully returns to normal, so someone like you will be fixed in no time.</p><p>Added Context: The narrator reflects on how the convenience store environment quickly addresses issues, implying that Shiraha-san's behavior will be corrected.</p><p>私はそれを口には出さず、のらりくらりと着替えている白羽さんのことを見つめていた。</p><p>Without saying it aloud, I watched Shiraha-san change casually.</p><p><strong>Important Vocab:</strong></p><p>* リュック - Backpack</p><p>* 修復 (しゅうふく) - Repair</p><p>* 正常化 (せいじょうか) - Normalization</p><p>* のらりくらり - Casually</p><p>* 着替える (きがえる) - To change clothes</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/73</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137246298</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 21 Sep 2023 02:37:19 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137246298/ada618acf6ff3f674da2a94e542625b4.mp3" length="1426348" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>71</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137246298/0c0b7c53e054267e96a915043d7af80b.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 72]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ  ７２</strong></p><p>「へえー！」</p><p>私は驚いて声をあげた。今まで、近いからとか楽そうだからとか、いろいろな理由を聞いてきたが、そのな理由でコンビニで働き始めた人に会うのは初めだった。</p><p>「でも失敗だったな。ろくな相手がいない。若いのは遊んでそうな奴等ばかりだし、あとは年増だ」</p><p>「まあ、コンビニは学生のアルバイトさんが多いですし、そんなに適齢期の人はいないですよ」</p><p>「客にはまあまあなのが結構いるけど、高飛車な女が多いですよ。この辺は大きい会社ばかりだから、そういうところで働いている女は威張り散らしていて駄目だ」</p><p>白羽さんは誰に向かって喋っているのか、壁にある「お中元目標達成を目指そ！」というポスターを見つめながら口を動かし続けている。</p><p>「あいつら、自分と同じ会社の男にばっかり色目をつかって、僕とは目を合わせようともしない、大体、縄文時代から女はそうなんだ。若くて可愛い村一番の娘は力が強くて狩りが上手い男のものになっていく。強い遺伝子が残っていって、残り物は残り物同士で慰め合う道しか残されていない。現代社会なんてものは幻想で、（７３）僕たちは縄文時代と大して変わらない世界に生きているんだ。大体、男女半時だなんだと言いながら。。。」</p><p>「へえー！」</p><p>I exclaimed in surprise.</p><p>私は驚いて声をあげた。今まで、近いからとか楽そうだからとか、いろいろな理由を聞いてきたが、そのな理由でコンビニで働き始めた人に会うのは初めだった。</p><p>Until now, I had heard various reasons from people for starting to work at a convenience store, like it's nearby or seems easy, but this was the first time I met someone who had started working at a convenience store for such reasons.</p><p>「でも失敗だったな。ろくな相手がいない。若いのは遊んでそうな奴等ばかりだし、あとは年増だ」</p><p>"But it was a failure. There are no decent partners. It's just young people who seem like they're fooling around, and the rest are older women."</p><p>「まあ、コンビニは学生のアルバイトさんが多いですし、そんなに適齢期の人はいないですよ」</p><p>"Well, convenience stores have a lot of student part-timers, so there aren't that many people in their prime."</p><p>「客にはまあまあなのが結構いるけど、高飛車な女が多いですよ。この辺は大きい会社ばかりだから、そういうところで働いている女は威張り散らしていて駄目だ」</p><p>"Well, there are quite a few decent customers, but there are a lot of arrogant women. Since there are only big companies around here, women who work in those places tend to act high and mighty."</p><p>白羽さんは誰に向かって喋っているのか、壁にある「お中元目標達成を目指そ！」というポスターを見つめながら口を動かし続けている。</p><p>While talking, Shiraha-san continued to move her lips, but it was unclear who she was talking to. She was gazing at a poster on the wall that said, "Aim to Achieve Your Midsummer Gift Goals!"</p><p>「あいつら、自分と同じ会社の男にばっかり色目をつかって、僕とは目を合わせようともしない、大体、縄文時代から女はそうなんだ。若くて可愛い村一番の娘は力が強くて狩りが上手い男のものになっていく。強い遺伝子が残っていって、残り物は残り物同士で慰め合う道しか残されていない。現代社会なんてものは幻想で、（７３）僕たちは縄文時代と大して変わらない世界に生きているんだ。大体、男女半時だなんだと言いながら。。。」</p><p>"They're all just trying to get the men from the same company as them and won't even look at me. In the end, women have been like this since the Jomon period. The youngest and cutest girl in the village becomes the possession of the strongest and most skilled hunter. Strong genes are passed down, and all that's left is for the leftovers to console each other. Modern society is an illusion, and we're living in a world that hasn't changed much from the Jomon period. Basically, it's all about the survival of the fittest..."</p><p>Important Vocab:</p><p>* 底辺 (ていへん) - Bottom, lower part</p><p>* 適齢期 (てきれいき) - Marriageable age</p><p>* 威張り散らす (いばりちらす) - To act high and mighty, to be arrogant</p><p>* Usage: 彼女は新しい役職になってから威張り散らしている。 (She's been acting arrogant since she got the new position.)</p><p>* 口が回る (くちがまわる) -  To talk eloquently or fluently</p><p>* 威張る (いばる) To be proud, to brag, to act high and mighty</p><p>* 強遺伝子 (きょういでんし) - Strong genes</p><p>* 幻想 (げんそう) - Illusion, fantasy</p><p>* 男女半時 (だんじょはんじ) - Relations between men and women</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/72</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137245513</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 21 Sep 2023 02:20:06 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137245513/c86dab94ae58d19c1df8bf0d6d35688d.mp3" length="2217859" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>111</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137245513/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 71]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ  ７１</strong></p><p>白羽さんは後者のようだった。</p><p>白羽さんはたまに言葉をとちりながら早口で咳き続けている。</p><p>「この店ってほんと底辺の奴らばっかですよね。コンビニなんてどこでもそうですけど、旦那の収入だけじゃやっていけない主婦に、大した将来設計もないフリーたー、大学生も、家庭教師みたいな割のいいバイドができない底辺大学生ばっかりだし、あとは出稼ぎの外人、ほんと、底辺ばっかりだ。」</p><p>「なるほど」</p><p>「まるで私みたいだ、人間っぱい言葉を発しているけれど、何も喋っていない。ども使っている。菅原さんが、サポリタイだけなのに言い訳ばっかりやたらと口が回って、そこがますますキモい」と言っていたことを思い出しながら、私はしらはさんの言葉に適当に頷いていた。</p><p>「白羽さんは、どうしてここで働き始めたんですか？」</p><p>素朴な質問が浮かんだ飲んで聞いてみると、白羽さんは、「結婚ですよ」とこともなげに答えた。</p><p>白羽さんは後者のようだった。</p><p>* It seemed that Shiraha-san was more like the latter.</p><p>白羽さんはたまに言葉をとちりながら早口で咳き続けている。</p><p>* Occasionally, Shiraha-san continues to cough rapidly while stumbling over words.</p><p>「この店ってほんと底辺の奴らばっかですよね。コンビニなんてどこでもそうですけど、旦那の収入だけじゃやっていけない主婦に、大した将来設計もないフリーたー、大学生も、家庭教師みたいな割のいいバイドができない底辺大学生ばっかりだし、あとは出稼ぎの外人、ほんと、底辺ばっかりだ。」</p><p>* "This store is full of bottom-feeders, isn't it? It's the same at any convenience store. Housewives who can't make ends meet with just their husband's income, freelancers with no real future plans, university students, and bottom-tier university students who can't even get part-time jobs as private tutors. And then there are the foreign workers here to earn a living. Seriously, it's all just bottom-feeders."</p><p>「なるほど」</p><p>* I see.</p><p>「まるで私みたいだ、人間っぱい言葉を発しているけれど、何も喋っていない。ども使っている。菅原さんが、サポリタイだけなのに言い訳ばっかりやたらと口が回って、そこがますますキモい」と言っていたことを思い出しながら、私はしらはさんの言葉に適当に頷いていた。</p><p>* "Just like me, talking like a normal person but not saying anything. Stuttering. I remember what Sugawara-san said, how even though she's just a supporter, she keeps making excuses and talking way too much, and that's even creepier. I was nodding along to Shiraha-san's words while thinking about that."</p><p>「白羽さんは、どうしてここで働き始めたんですか？」</p><p>* "Why did you start working here, Shiraha-san?"</p><p>素朴な質問が浮かんだ飲んで聞いてみると、白羽さんは、「結婚ですよ」とこともなげに答えた。</p><p>* A simple question came to my mind, so I asked casually. Shiraha-san responded nonchalantly, "It's because of marriage."</p><p><strong>Important Vocab:</strong></p><p>* 底辺 (ていへん) - Bottom-tier, low level.</p><p>* 将来設計 (しょうらいせっけい) - Future plan or design.</p><p>* 出稼ぎ (でかせぎ) - Working away from one's hometown or country, often used for temporary labor.</p><p>* サポリタイ - Supporter-type worker, someone who isn't a full employee but provides support.</p><p>* 言い訳 (いいわけ) - Excuse or explanation.</p><p>* 口が回る (くちがまわる) - To talk excessively or fluently.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/71</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137242762</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 20 Sep 2023 23:31:47 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137242762/5d6d1f14bb6e74d4d81bbf1c6e3e2b34.mp3" length="1804601" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>90</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137242762/2d75d73993a0abe20c6a590d966cae4b.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語·文法分析：ページ 70 ]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ  ７０</strong></p><p>自分が働いているのに、職業を差別している人も、ちらほらいる。私はつい白羽さんの顔を見てしまった。</p><p>何を見下している人は、時に目の形が面白くなる。そこに、反論に対する怯えや警戒、もしくは、反発してくるなら受けたってやるぞという交戦的な光が宿っている場合もあれば、無意識に見下しているときは、優越感の混ざった恍惚とした快楽でできた液体に目玉が浸り、膜が張っている場合もある。</p><p>私は白羽さんの瞳を覗き込んだ。そこには単純な差別感情があるだけで、ごくシンプルな形をしていた。</p><p>私の視線を感じたのか、白羽さんが口を開いた。奥の根元が横ばんでいて、黒いところもある。奥医者に長いこと行っていないのかもしれなかった。</p><p>「威張り散らしてるけど、こんな小さな店のやとわれ店長って、それ、負け組ですよね。底辺が威張ってんじゃねえよ。糞野郎。。。」</p><p>言葉だけを拾う激しいが、小さな声で咳いているだけなので、何だかヒステリーを見ている感じがしない。差別する人には私から見ると２種類あって、差別への衝動や欲望を内部に持っている人と、どこかで聞いたことを受け売りして、何も考え（７１）ずに差別用語を蓮発しているだけの人だ。</p><p>* 自分が働いているのに、職業を差別している人も、ちらほらいる。  Even though they themselves work, there are some people who discriminate against professions.</p><p>* 私はつい白羽さんの顔を見てしまった。  I involuntarily looked at Shiraha's face.</p><p>* 何を見下している人は、時に目の形が面白くなる。 People who look down on others sometimes have interesting eye shapes.</p><p>* そこに、反論に対する怯えや警戒、もしくは、反発してくるなら受けたってやるぞという交戦的な光が宿っている場合もあれば、無意識に見下しているときは、優越感の混ざった恍惚とした快楽でできた液体に目玉が浸り、膜が張っている場合もある。 In some cases, there are signs of fear or caution in response to objections, or a hostile readiness for confrontation. On the other hand, when unconsciously looking down on someone, there can be a sense of pleasure mixed with superiority, as if the eyes are immersed in a liquid, and a membrane forms.</p><p>* 私は白羽さんの瞳を覗き込んだ。 I peered into Shiraha's eyes.</p><p>* そこには単純な差別感情があるだけで、ごくシンプルな形をしていた。 There was nothing more than a simple sense of discrimination, and it took a very basic form.</p><p>* 私の視線を感じたのか、白羽さんが口を開いた。 Perhaps sensing my gaze, Shiraha opened his mouth.</p><p>* 奥の根元が横ばんでいて、黒いところもある。奥医者に長いこと行っていないのかもしれなかった。 At the back, the base was horizontally spread, and there were some black parts. Maybe he hadn't been to the doctor for a long time.</p><p>* 「威張り散らしてるけど、こんな小さな店のやとわれ店長って、それ、負け組ですよね。底辺が威張ってんじゃねえよ。糞野郎。。。」 "You act all high and mighty, but being the manager of a small store like this, you're a loser, aren't you? Don't get cocky, you piece of s**t..."</p><p>* 言葉だけを拾う激しいが、小さな声で咳いているだけなので、何だかヒステリーを見ている感じがしない。 He uses strong words, but he's just coughing in a low voice, so it doesn't feel like witnessing hysteria.</p><p>* 差別する人には私から見ると２種類あって、差別への衝動や欲望を内部に持っている人と、どこかで聞いたことを受け売りして、何も考えずに差別用語を蓮発しているだけの人だ。From my perspective, there are two types of people who discriminate: those who have an internal impulse or desire for discrimination, and those who parrot discriminatory language they've heard somewhere without thinking.</p><p><strong>Important Vocab.</strong></p><p>* 差別感情 (さべつ かんじょう) - Discriminatory feelings</p><p>* 優越感 (ゆうえつ かん) - Sense of superiority</p><p>* 交戦的 (こうせんてき) - Combative</p><p>* 恍惚 (こうこつ) - Euphoria, bliss</p><p>* 負け組 (まけぐみ) - Loser, losing group</p><p>* 底辺 (ていへん) - Bottom, lower rung</p><p>* 糞野郎 (くそやろう) - b******t / Insulting term (strong language)</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/70</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137202561</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 20 Sep 2023 00:30:56 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137202561/96cb4472ab13090a3426012e4e77c32b.mp3" length="2303018" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>115</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137202561/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 69]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ ６９</strong></p><p>「あ、はあ、知らないかったです。すみません。」</p><p>「うん、今日から絶対にしないでね。あ、泉さん、ちょっと表出る？あのさあ、エンド、そろそろ夏のギフト用にしたいんだよね。今回は派手に売り場作ろうとおもってるんだ」</p><p>「あ、はいー。もうギフトの見本来てますよね？手伝いますー」</p><p>「今日中にやっちゃいたいんだけど、棚の高さ全部変えないといけなくてさー。下の段に夏の雑貨も置きたいから一段増やしたいんだけど。あ、古倉さんと白羽さん、朝礼やっててくれる？先にそっちゃってくるわ。」</p><p>「はい！」</p><p>店長と泉さんがバックルームから出ていくと、白羽さんが小さく舌打ちした。</p><p>ふとそちらを見ると、吐き捨てるように白羽さんが言った。</p><p>「け、コンビニの店長ふぜいが、えっらそうに」</p><p>「コンビニで働いていると、そこで働いているということを見下されることが、よくある。興味深いので私は見下している人の顔を見るのが、わりと好きだった。あ、（７０）人間だという感じがするのだ。</p><p>* 「あ、はあ、知らないかったです。すみません。」</p><p>* "Oh, uh, I didn't know. I'm sorry."</p><p>* 「うん、今日から絶対にしないでね。あ、泉さん、ちょっと表出る？あのさあ、エンド、そろそろ夏のギフト用にしたいんだよね。今回は派手に売り場作ろうと思うってるんだ」</p><p>* "Yeah, absolutely don't do it from today onwards. Oh, Izumi-san, can you come outside for a moment? You see, I want to prepare for summer gift season soon. This time, I'm thinking of making the display more flashy."</p><p>* 「あ、はいー。もうギフトの見本来てますよね？手伝いますー」</p><p>* "Oh, yes. The samples for the gifts have arrived, haven't they? I'll help."</p><p>* 「今日中にやっちゃいたいんだけど、棚の高さ全部変えないといけなくてさー。下の段に夏の雑貨も置きたいから一段増やしたいんだけど。あ、古倉さんと白羽さん、朝礼やっててくれる？先にそっちゃってくるわ。」</p><p>* "I want to get it done today, but I need to change the height of all the shelves. I want to add one more shelf because I want to place summer goods on the lower level. Oh, Furukura-san and Shiraha-san, can you handle the morning assembly? I'll head over there first."</p><p>* 「はい！」</p><p>* "Yes!"</p><p>* 店長と泉さんがバックルームから出ていくと、白羽さんが小さく舌打ちした。</p><p>* When the store manager and Izumi left the back room, Shiraha let out a small click of her tongue.</p><p>* ふとそちらを見ると、吐き捨てるように白羽さんが言った。</p><p>* Suddenly, when I looked in that direction, Shiraha spoke in a somewhat disdainful manner.</p><p>* 「け、コンビニの店長ふぜいが、えっらそうに」</p><p>* "Th-the convenience store manager acting all high and mighty."</p><p>* 「コンビニで働いていると、そこで働いているということを見下されることが、よくある。興味深いので私は見下している人の顔を見るのが、わりと好きだった。あ、人間だという感じがするのだ。」</p><p>* "When you work at a convenience store, it's common to be looked down upon because of your job. It's quite interesting, so I rather like looking at the faces of those who look down on me. Oh, it gives me a sense of being human."</p><p><strong>Important Vocabulary</strong> </p><p>* 夏のギフト (なつのぎふと) - Summer gifts (promotional seasonal items)</p><p>* 見本 (みほん) - Sample</p><p>* 派手 (はで) - Flashy, showy</p><p>* 売り場 (うりば) - Sales floor, display area</p><p>* 吐き捨てる (はきすてる) - To say with disdain, to spit out</p><p>* ふぜい-elegance.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/69</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137198196</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Tue, 19 Sep 2023 21:21:06 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137198196/2e0fba1e843aca641198c1639fdf3b09.mp3" length="1833859" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>92</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137198196/a656b4aadb0f586ae407095043b713a1.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 68]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ ６８</strong></p><p>勢い良くお辞儀をした所で、ドア開き、無言で白羽さんが入ってきた。</p><p>「。。。あ、おはようございます」</p><p>気の抜けた小さな声で白羽さんが挨拶する。白羽さんはガリガリに痩せているので、ズボンが下がってしまうのだろう、白いシャツからうっすらとサスペンダーが透けている。腕を見ても、骨にぺったり皮膚が貼り付いているようで、この狭そうな身体の中に内臓はどうやってしまってあるのだろうと思ってしまう。</p><p>「白羽さん、遅刻遅刻！５分前には制服着て、朝礼してないと駄目だから！。あと、朝の挨拶はしっかりねー！事務所のドア開ける時は、元気なよく挨拶！それとさあ、休憩中以外は携帯禁止だから！レジの中にもち混んでるっしょ？見てるからねー！」</p><p>「あ。。。はら、すみません。。。」</p><p>白羽さんが目にめて狼狽する</p><p>「え、あの、昨日のことすっよね？古倉さん、見てたんですか？」</p><p>私が言いつけたと思ったらしい白羽さんに、「いえ」と首を横に振ると、店長が言った。</p><p>「カメラカメラ！俺は夜勤のときもちゃんと昼勤のこと見てるからね！まあ、（６９）携帯のことはルールとしてちゃんと説明してなかったかもだけど、駄目だからねー！」</p><p>* 勢い良くお辞儀をした所で、ドア開き、無言で白羽さんが入ってきた。</p><p>* After energetically bowing, the door opened, and Shirohane entered without saying a word.</p><p>* 「。。。あ、おはようございます」</p><p>* "...Ah, good morning," Shirohane greeted with a deflated voice.</p><p>* 気の抜けた小さな声で白羽さんが挨拶する。白羽さんはガリガリに痩せているので、ズボンが下がってしまうのだろう、白いシャツからうっすらとサスペンダーが透けている。</p><p>* Shirohane greeted with a deflated, small voice. Shirohane was so thin that his pants seemed to slip down, and you could faintly see suspenders through his white shirt.</p><p>* 腕を見ても、骨にぺったり皮膚が貼り付いているようで、この狭そうな身体の中に内臓はどうやってしまってあるのだろうと思ってしまう。</p><p>* Even looking at his arms, it seemed like the skin clung tightly to the bones. I couldn't help but wonder how his organs fit inside this seemingly narrow body.</p><p>* 「白羽さん、遅刻遅刻！５分前には制服着て、朝礼してないと駄目だから！。あと、朝の挨拶はしっかりねー！事務所のドア開ける時は、元気なよく挨拶！それとさあ、休憩中以外は携帯禁止だから！レジの中にもち混んでるっしょ？見てるからねー！」</p><p>* "Shirohane, you're late, late! You need to wear your uniform and attend the morning assembly five minutes early! And your morning greetings, make them enthusiastic! When you open the office door, greet cheerfully! Also, during breaks, keep your mobile phone away! The cash register is probably quite crowded, right? I'm watching!"</p><p>* 「あ。。。はら、すみません。。。」</p><p>* "Uh... I-I'm sorry..."</p><p>* 白羽さんが目にめて狼狽する。</p><p>* Shirohane looked flustered and bewildered.</p><p>* 「え、あの、昨日のことすっよね？古倉さん、見てたんですか？」</p><p>* "Um, about yesterday, you saw it, right, Ms. Furukura?"</p><p>* 私が言いつけたと思ったらしい白羽さんに、「いえ」と首を横に振ると、店長が言った。</p><p>* Shirohane, who seemed to think I had scolded him, shook his head when I replied, "No," and the store manager said,</p><p>* 「カメラカメラ！俺は夜勤のときもちゃんと昼勤のこと見てるからね！まあ、（６９）携帯のことはルールとしてちゃんと説明してなかったかもだけど、駄目だからねー！」</p><p>* "Cameras, cameras! Even during the night shift, I keep an eye on what happens during the day! Well, I might not have explained the mobile phone rule properly, but it's not allowed!"</p><p><strong>Important Vocab</strong></p><p>* お辞儀 (おじぎ) - Bow</p><p>* 無言 (むごん) - Silence</p><p>* サスペンダー - Suspenders</p><p>* 腕 (うで) - Arm</p><p>* 骨 (ほね) - Bone</p><p>* 皮膚 (ひふ) - Skin</p><p>* 内臓 (ないぞう) - Organs</p><p>* 遅刻 (ちこく) - Tardiness</p><p>* 朝礼 (ちょうれい) - Morning assembly</p><p>* 休憩中 (きゅうけいちゅう) - During breaks</p><p>* 禁止 (きんし) - Prohibited</p><p>* 狼狽 (ろうばい) - Flustered, bewildered</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/68</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137191277</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Tue, 19 Sep 2023 17:13:48 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137191277/8b6693ffbd45004bb9a1d471c8808fcd.mp3" length="2069177" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>103</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137191277/dc13d796cb8ca3e30c516e342414e9fe.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 67]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ ６７</strong></p><p>「そうそれ、私も見ましたー」</p><p>二人の会話に私は驚いて尋ねた。</p><p>「え、勤務中にですか？」</p><p>携帯をバイト中に持ち歩かないのは、基本的なルールだ。何でそんな簡単なことを破ってしまうのか私には理解できなった。</p><p>「俺、自分がいない時間は、いつも軽く防犯カメラチェックするじゃん？白羽さんは新人だし、どんなもんかなと思って見てたんだよね。表向きはそれなりにゃてるんだけど、ちょっとサポり癖があるみたいなんだよねー」</p><p>「きが付かなくてすみません」</p><p>「いやいや、古倉さんが謝ることじゃないから。古倉さん、最近時に声かけ頑張ってくれてるねー。カメラ見てても、お、すごい頑張ってるなって感じ。えらいよー。古倉さんは毎日勤務なのにてを抜かないからねー！」</p><p>８人目の店長は、私が「コンビニ」へ向かっていつでも祈り続けていることを、その場にいないときもちゃんと見てくれている。</p><p>「ありがとうございます！」</p><p>「そうそれ、私も見ましたー」 "Yep, I saw it too,"</p><p>二人の会話に私は驚いて尋ねた。 I was surprised by their conversation and asked,</p><p>「え、勤務中にですか？」 "Huh, during work?"</p><p>携帯をバイト中に持ち歩かないのは、基本的なルールだ。何でそんな簡単なことを破ってしまうのか私には理解できなった。 It's a basic rule not to carry your mobile phone while working. I couldn't understand why he would break such a simple rule.</p><p>「俺、自分がいない時間は、いつも軽く防犯カメラチェックするじゃん？白羽さんは新人だし、どんなもんかなと思って見てたんだよね。表向きはそれなりにゃてるんだけど、ちょっとサポり癖があるみたいなんだよねー」 "I always do a quick security camera check when I'm not around, you know? Since Shiraha-san is a newbie, I was curious about him. He seems fine on the surface, but he seems to have a bit of a habit of assisting."</p><p>「きが付かなくてすみません」 "I'm sorry I didn't notice."</p><p>「いやいや、古倉さんが謝ることじゃないから。古倉さん、最近時に声かけ頑張ってくれてるねー。カメラ見てても、お、すごい頑張ってるなって感じ。えらいよー。古倉さんは毎日勤務なのにてを抜かないからねー！」 "No, no, there's no need for you to apologize, Furukura-san. You've been making an effort to speak up when necessary recently. Even when I watch the cameras, I can tell you're really trying. Good job! You work every day and never slack off!"</p><p>８人目の店長は、私が「コンビニ」へ向かっていつでも祈り続けていることを、その場にいないときもちゃんと見てくれている。 The eighth store manager appreciates that I'm always praying for the convenience store, even when he's not around.</p><p>「ありがとうございます！」 "Thank you very much!" I responded… </p><p><strong>Important Vocab.</strong></p><p>* 勤務中（きんむちゅう） - During work</p><p>* サポり癖（さぽりくせ） - Habit of assisting</p><p>* 勤務（きんむ） - Duty, service</p><p>* 祈る（いのる） - To pray</p><p>* その場（ば） - On the spot, at that moment</p><p>* てを抜かない（てをぬかない） - To never slack off</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/67</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137164600</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 18 Sep 2023 21:51:06 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137164600/a1e6165f761df17d6437787fbfdb4241.mp3" length="1582038" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>79</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137164600/90747099a2c5b90218266584e8ba81f1.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語·文法分析：ページ 66]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ ６６</strong></p><p>でもあ、人手不足だからとったけどさー、あのバケマジで一回ちゃんと言ってやんないと駄目だな」</p><p>「あの人、遅刻も多いんですよねー。今日も９時からなのに、まだ来てないし」泉さんが顔をしかめた。</p><p>「あの人、３５歳とかでしたよね。それで、コンビニアルバイトって、そもそも、終わってません？」</p><p>「人生終了だよな。だめだ。ありゃ。社会のお荷物だよ。人間はさー。仕事か、家底か、どちらかで社会に所属するのが義務なんだよ」</p><p>大きく頷いた泉さんが、ハッとして店長を小突き、「古倉さんみたいにお家の事情があるならわかるけど。ねえ？」と言った。</p><p>「あーそうう、古倉さんは仕方ないけどさー。ほら、男と女の違いもあるから！」</p><p>店長も急いで言い、私が返事をする前に、話題は白羽さんに戻った。</p><p>「それに比べて白羽はマジで終わってるわ。あいつさあ。レジの中で携帯弄ってる（６７）ときがるんだよね。」  </p><p>* でもあ、人手不足だからとったけどさー、あのバケマジで一回ちゃんと言ってやんないと駄目だな」</p><p>"Well, you know, we took them in because we're short-staffed, but seriously, we need to talk to that idiot at least once."</p><p>* 「あの人、遅刻も多いんですよねー。今日も９時からなのに、まだ来てないし」泉さんが顔をしかめた。</p><p>"That person is often late, you know. Even today, they were supposed to start at 9:00, but they haven't arrived yet," said Izumi-san with a frown.</p><p>* 「あの人、３５歳とかでしたよね。それで、コンビニアルバイトって、そもそも、終わってません？」</p><p>"That person is around 35 years old, right? And still, working at a convenience store part-time? Isn't that, like, the end of the road?"</p><p>* 「人生終了だよな。だめだ。ありゃ。社会のお荷物だよ。人間はさー。仕事か、家底か、どちらかで社会に所属するのが義務なんだよ」</p><p>"It's like their life is over. Hopeless. They're a burden on society. Humans, you know, they have an obligation to belong to society, whether through work or at home."</p><p>* 大きく頷いた泉さんが、ハッとして店長を小突き、「古倉さんみたいにお家の事情があるならわかるけど。ねえ？」と言った。</p><p>Izumi-san, who nodded vigorously, suddenly poked the store manager and said, "I mean, I understand if someone has family reasons like Furukawa-san, right? Don't you think?"</p><p>* 「あーそうう、古倉さんは仕方ないけどさー。ほら、男と女の違いもあるから！」</p><p>"Ah, yeah, Furukawa-san can't help it, you know. Besides, there's a difference between men and women, you see!"</p><p>* 店長も急いで言い、私が返事をする前に、話題は白羽さんに戻った。</p><p>The store manager quickly added, and before I could respond, the conversation returned to Shirahane-san.</p><p>* 「それに比べて白羽はマジで終わってるわ。あいつさあ。レジの中で携帯弄ってる（こうたいさわる）ときがるんだよね。」</p><p>"In comparison, Shirahane-san is seriously done for. That person, you know, always is on their phone while at the cash register."</p><p>Important Vocab:</p><p>* 人手不足 (ひとでぶそく) - Shortage of manpower.</p><p>* 遅刻 (ちこく) - Tardiness, being late.</p><p>* 義務 (ぎむ) - Obligation, duty.</p><p>* 事情 (じじょう) - Circumstances, situation.</p><p>* 携帯 (けいたい) - Mobile phone, cell phone.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/66</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137164144</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 18 Sep 2023 21:33:41 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137164144/26abdedeb40f406b7fe04af882cb1f33.mp3" length="1738466" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>87</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137164144/2d26c5fa7cb2d256d5f3e1c212c6453e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 65]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ ６５</strong></p><p>「あの客、何なんだろうなあ。見たことない顔だったけど」</p><p>バックルームにはすでに泉さんが来ていて、「何かあったんですか？」と店長に言った。</p><p>「いや、さっき何だか変な客がいてさ。店の中を回って他の客に注意したりしてるの。トラブルになる前に出て行ってくれようかったよー」</p><p>「え、何でしょうね、それ、常連さんとかですか？」</p><p>「いや、ぜんぜん知らない顔。だからわけわかんないんだけどさ。嫌がらせって惑じでもなかったし。まあ、またきたらすぐ俺に連絡して。他の客とトラブルになったら大変だから」</p><p>「はい、わかりました」</p><p>「じゃあ俺、あがるわー。今日も夜勤だし」</p><p>「お疲れさまですー。あ、そうそう、店長、白羽さん、今度注意してもらえますか？あの人、サポり癖があって、私が言っても駄目なんですよー」</p><p>泉さんはほとんど社員のような存在なので、バイトについても店長と話し合ったりする。</p><p>「あいつはほんとだめだな。面接の時から悪い予感してたんだよ。コンビニのバイト（６６）なんてーって、馬鹿にした感じで喋るんだよね。</p><p>「あの客、何なんだろうなあ。見たことない顔だったけど」 "That customer, I wonder who they are. I've never seen that face before."</p><p>バックルームにはすでに泉さんが来ていて、「何かあったんですか？」と店長に言った。 Already, Izumi-sam was in the back room and said to the manager, "Did something happen?"</p><p>「いや、さっき何だか変な客がいてさ。店の中を回って他の客に注意したりしてるの。トラブルになる前に出て行ってくれようかったよー」 "No, there was a strange customer earlier. They were walking around the store and warning other customers. I wish they had left before it turned into trouble."</p><p>「え、何でしょうね、それ、常連さんとかですか？」 "Uh, I wonder what that was about. Were they a regular customer or something?"</p><p>「いや、ぜんぜん知らない顔。だからわけわかんないんだけどさ。嫌がらせって惑じでもなかったし。まあ、またきたらすぐ俺に連絡して。他の客とトラブルになったら大変だから」 "No, I've never seen their face before. So, I have no idea, but it didn't seem like harassment or anything. Well, if they come back, contact me right away. It would be troublesome if they got into trouble with other customers."</p><p>「はい、わかりました」 "Yes, I understand."</p><p>「じゃあ俺、あがるわー。今日も夜勤だし」 "Well then, I'm going up. I have the night shift again today."</p><p>「お疲れさまですー。あ、そうそう、店長、白羽さん、今度注意してもらえますか？あの人、サポり癖があって、私が言っても駄目なんですよー」 "Thank you for your hard work. Oh, by the way, Manager, could you please talk to Shiraha-san next time? He has a habit of not being overly helpful, and even when I say something, he doesn't listen."</p><p>泉さんはほとんど社員のような存在なので、バイトについても店長と話し合ったりする。 Izumi-san is almost like an employee, so she also discusses matters related to part-time workers with the manager.</p><p>「あいつはほんとだめだな。面接の時から悪い予感してたんだよ。コンビニのバイト（６６）なんてーって、馬鹿にした感じで喋るんだよね。」 "That guy is really no good. I had a bad feeling about him from the interview. He talks as if he's looking down on working at a convenience store."</p><p><strong>Important Vocab.</strong></p><p>* 常連 (じょうれん) - Regular </p><p>* 駄目 (だめ) - No good; not allowed</p><p>* 嫌がらせ (いやがらせ) - Harassment</p><p>* サポり癖 (さぽりくせ) - Habit of being overly helpful</p><p>* 面接 (めんせつ) - Interview</p><p>* 馬鹿にする (ばかにする) - To look down on; to make fun of</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/65</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137127743</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sun, 17 Sep 2023 19:01:30 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137127743/da3e809b77f60d19ac07270469fd3e43.mp3" length="1825499" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>91</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137127743/51a696186da3b7704ac25fdf87f13bf6.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語·文法分析：ページ 64]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ ６４</strong></p><p>トラブルが起きた場合は、迅速に社員に対応を任せることになっている。そのルールに従って、私は急いで制服に着替え終え、レジへと向かった。店長お願いしますと言ってレジを代わると「うわ動かった、ありがとう！」と小さない声で店長が言い、すぐにカウンターの外に走って行き、男性客と若者の間に急いで入った。私は宅配便の控えをお客様に渡しながら、店内で殴り合いにならないか横目で見ていた。そういう時は、すぐに防犯べルを鳴らすことになっている。</p><p>やがて、店長がうまく対応したらしく、中年の男性は何かをぶつぶつ言いながら店を出て行った。</p><p>ほっとした空気が流れ、店内は元の通常の朝の空気に戻った。</p><p>ここは強制的に正常化される場所なのだ。異物はすぐに排除される。さっきまで、店を満たしていた不穏な空気は払拭され、店内の客は何事もなかったように、いつものパンやコーヒーを買うことに集中し始めた。</p><p>「いや、ありがとう助かったよ古倉さん」</p><p>行列が収まってバックルームに戻ると、店長が言った。」</p><p>「いえ、トラブルにならなくてよかったです！」</p><p>トラブルが起きた場合は、迅速に社員に対応を任せることになっている。 In the event of trouble, it's our rule to promptly leave it to the staff members for handling.</p><p>そのルールに従って、私は急いで制服に着替え終え、レジへと向かった。 Following that rule, I quickly changed into my uniform and headed to the cash register.</p><p>店長お願いしますと言ってレジを代わると「うわ動かった、ありがとう！」と小さない声で店長が言い、すぐにカウンターの外に走って行き、男性客と若者の間に急いで入った。 I asked the store manager to take over at the register, and he said in a hushed voice, "Phew, it moved, thank you!" He immediately rushed outside the counter and got in between the male customer and the young man.</p><p>私は宅配便の控えをお客様に渡しながら、店内で殴り合いにならないか横目で見ていた。 While handing the delivery receipt to the customer, I watched out of the corner of my eye to see if there would be any physical altercation inside the store.</p><p>そういう時は、すぐに防犯べルを鳴らすことになっている。 In such situations, we are supposed to immediately activate the security buzzer.</p><p>やがて、店長がうまく対応したらしく、中年の男性は何かをぶつぶつ言いながら店を出て行った。 Eventually, it seemed that the store manager handled the situation well, and the middle-aged man left the store muttering something.</p><p>ほっとした空気が流れ、店内は元の通常の朝の空気に戻った。 A sense of relief spread, and the store returned to its usual morning atmosphere.</p><p>ここは強制的に正常化される場所なのだ。異物はすぐに排除される。 This is a place where normalization is enforced. Any disruptions are promptly eliminated.</p><p>さっきまで、店を満たしていた不穏な空気は払拭され、店内の客は何事もなかったように、いつものパンやコーヒーを買うことに集中し始めた。 The unsettling atmosphere that had filled the store until a moment ago was dispelled, and the customers inside began to focus on buying their usual bread and coffee as if nothing had happened.</p><p>「いや、ありがとう助かったよ古倉さん」 "No, thank you, you really helped, Ms. Furukura," the store manager said as we returned to the back room.</p><p>「いえ、トラブルにならなくてよかったです！」 "No problem, I'm just glad it didn't turn into a big issue!"</p><p><strong>Important Vocab:</strong></p><p>* トラブル (とらぶる) - Trouble or problem.</p><p>* 迅速に (じんそくに) - Swiftly or promptly.</p><p>* 対応 (たいおう) - Response or handling.</p><p>* 宅配便 (たくはいびん, takuhai-bin) - Home delivery service.</p><p>* 防犯 (ぼうはん) - Crime prevention.</p><p>* 防犯べル (ぼうはんべる) - Security alarm bell.</p><p>* 強制的に (きょうせいてきに, kyousei-teki ni) - Compulsorily or forcibly.</p><p>* 正常化 (せいじょうか) - Normalization or return to normalcy.</p><p>* 異物 (いぶつ) - Foreign object or something out of place.</p><p>* 排除する (はいじょする) - To exclude or remove.</p><p>* 集中する (しゅうちゅうする - To concentrate or focus.</p><p>* トラブルになる (とらぶるになる) - To become a problem or trouble.</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/64</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137127225</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sun, 17 Sep 2023 18:34:57 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137127225/6e5a3e08a24b9d8dc4ea5545c71aed84.mp3" length="2154120" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>108</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137127225/9889a9e49633f417515504a5f58a0665.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 63 ]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ ６３</strong></p><p>不気味に思いつつも朝は忙しいので急いで買い物を済ませようと、列に並んでいる客は男性と目を合わせないよう、徹底的に無限を心が蹴ているようだった。</p><p>私は急いでバックルームに行き、ロッカーから、制服を取り出した。着替えながら防犯カメラを見ると、男性客は今度は雑誌売り場の方へ行き、立ち読みをしている他の客の、</p><p>「立ち読みは駄目んですよ。やめなさいよ。ほら！」と大声で注意をしている。</p><p>注意された若者は不愉快そうに男性を睨み、レジを一生懸命に打っているダットくんに、</p><p>「なあこいつ、誰？社員？」と訊ねた。</p><p>「いえ、あのお客様です」</p><p>レジの合間に戸惑いながらもダットくんが答えると、</p><p>「つだよ、部外者何時あねえか。何なんだよめえ。何の権利で余計なこと言ってやがんだよ。」</p><p>不気味に思いつつも朝は忙しいので急いで買い物を済ませようと、列に並んでいる客は男性と目を合わせないよう、徹底的に無視を心がけているようだった。</p><p>* While feeling uneasy, but because it's a busy morning, customers in line seemed determined to avoid making eye contact with the man and were focused on finishing their shopping quickly.</p><p>私は急いでバックルームに行き、ロッカーから、制服を取り出した。</p><p>* I hurriedly went to the backroom and took out my uniform from the locker.</p><p>着替えながら防犯カメラを見ると、男性客は今度は雑誌売り場の方へ行き、立ち読みをしている他の客の、「立ち読みは駄目んですよ。やめなさいよ。ほら！」と大声で注意をしている。</p><p>* While changing, as I looked at the security camera, I noticed that the male customer had now gone to the magazine section and was loudly warning other customers who were reading, "Reading without buying is not allowed. Stop it, I said!"</p><p>注意された若者は不愉快そうに男性を睨み、レジを一生懸命に打っているダットくんに、「なあこいつ、誰？社員？」と訊ねた。</p><p>* The young man who was warned looked displeased and gave a hostile glare to the man. He then asked Datt-kun, who was diligently working at the cash register, "Hey, who's this guy? Is he a staff member?"</p><p>「いえ、あのお客様です」レジの合間に戸惑いながらもダットくんが答えると、「つだよ、部外者何時あねえか。何なんだよめえ。何の権利で余計なこと言ってやがんだよ。」</p><p>* "No, he's a customer," Datt-kun replied, somewhat puzzled, between transactions. The young man then said, "I see. Just a customer who thinks he can butt in with no authority. What's his deal?"</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/63</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137108576</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sun, 17 Sep 2023 00:04:01 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137108576/faa04c85bee58804a34e0b9ae06b3288.mp3" length="1458218" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>73</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137108576/d571479ac479338b29710d6567153ca0.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 62]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ ６２</strong></p><p>翌朝出勤すると、店がいつもと違う、緊張した雰囲気に包まれていた。自動ドアから店に入ってすぐのところで、常連の男性客が、怯えたように雑誌コーナーの方を見ていた。いつもコーヒーを買っていく女性が、私とすれ違うように早足で店から出て行き、パン売り場の前では男性客が二人、ヒソヒソと話している。一体どうしたのだろうかと客の視線の先を見ると、クタビラたスーツ姿の中年の男性を、皆が目で追いっていると気付いた。</p><p>彼は店を歩き回り、いろんな客に声をかけている様子だ。内容をよく聞いてみると、どうやら客に注意をしているようだった。靴が汚れている男性に甲高い声で、「ほらあなた、そこ！床を汚さないでくださいね」と言い、チョコレートを見ている男性に、「あー！駄目ですよ、せっかく来ちゃんと並んでいるのにぐちゃぐちゃにして！」と叫んでいる。皆、自分が次に声をかけられたらどうしようと、戸惑いながら遠巻に男性の動きを見守っていた。</p><p>レジは混んでいて、店長はゴルフの宅配便の受付をしていて手が離せず、ダット君が必死にレジを打っていた。レジには行列ができていて、男性は並び方が乱れて（６３）いる客に近付き、「ちゃんと壁に沿って一列に並んでください、ほら！」と言った。</p><p>翌朝出勤すると、店がいつもと違う、緊張した雰囲気に包まれていた。</p><p>The next morning, when I came to work, the store was enveloped in a different, tense atmosphere.</p><p>自動ドアから店に入ってすぐのところで、常連の男性客が、怯えたように雑誌コーナーの方を見ていた。</p><p>Right after entering the store through the automatic doors, a regular male customer, looking frightened, was gazing towards the magazine section.</p><p>いつもコーヒーを買っていく女性が、私とすれ違うように早足で店から出て行き、パン売り場の前では男性客が二人、ヒソヒソと話している。</p><p>A woman who usually buys coffee quickly left the store, passing by me, and in front of the bread section, two male customers were whispering to each other.</p><p>一体どうしたのだろうかと客の視線の先を見ると、クタビラたスーツ姿の中年の男性を、皆が目で追いっていると気付いた。</p><p>I wondered what was going on, and when I looked in the direction of the customers' gaze, I noticed that everyone was staring at a middle-aged man in a crumpled suit.</p><p>彼は店を歩き回り、いろんな客に声をかけている様子だ。内容をよく聞いてみると、どうやら客に注意をしているようだった。</p><p>He was walking around the store, talking to various customers. When I listened closely to what he was saying, it seemed like he was cautioning the customers.</p><p>靴が汚れている男性に甲高い声で、「ほらあなた、そこ！床を汚さないでくださいね」と言い、チョコレートを見ている男性に、「あー！駄目ですよ、せっかく来ちゃんと並んでいるのにぐちゃぐちゃにして！」と叫んでいる。</p><p>He spoke with a high-pitched voice to a man with dirty shoes, saying, "Hey, you there! Don't dirty the floor, okay?" and shouted, "Oh no! It's not good, you know? You lined up so nicely, but now it's all messy!" to a man looking at chocolates.</p><p>皆、自分が次に声をかけられたらどうしようと、戸惑いながら遠巻に男性の動きを見守っていた。</p><p>Everyone was observing the man's actions from a distance, feeling puzzled about how they should react if he were to address them.</p><p>レジは混んでいて、店長はゴルフの宅配便の受付をしていて手が離せず、ダット君が必死にレジを打っていた。</p><p>The cash register was busy, and the store manager was occupied with receiving a golf-related delivery, so he couldn't help. Instead, Dat-kun was working hard at the register.</p><p>レジには行列ができていて、男性は並び方が乱れている客に近付き、「ちゃんと壁に沿って一列に並んでください、ほら！」と言った。</p><p>There was a line at the cash register, and the man approached customers who were not queuing properly and said, "Please line up neatly against the wall, like this!"</p><p>Key Vocab:</p><p>* 雰囲気 (ふんいき) - Atmosphere</p><p>* 怯えた (おびえた) - Frightened</p><p>* ヒソヒソ - Whispering</p><p>* 甲高い (こうだかい) - High-pitched</p><p>* 駄目 (だめ) - No good</p><p>* ぐちゃぐちゃ - Messy</p><p>* 戸惑い (とまどい) - Confusion</p><p>* 必死に (ひっしに) - Desperately</p><p>* 行列 (ぎょうれつ) - Line or queue</p><p>* 一列 (いちれつ) - In a row or single file</p><p>* 壁に沿って (かべにそって) - Against the wall</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/62</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137050099</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 14 Sep 2023 20:56:05 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137050099/2160c933bd0e6d0333cf09053ec87fb3.mp3" length="2283165" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>114</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137050099/c29c1dd40823c0639ccbcf307fb94d07.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 61]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ ６１</strong></p><p>皆、変なものには土足で踏み入って、その原因を解明する権利があると思っている。私にはそれが迷惑だったし、傲慢で鬱陶しかった。あんまり邪魔と思うと、小学校のときのように、相手をスコップで殴って止めてしまいたくなるときがある。</p><p>そんな話を何気なく妹にして、泣きそうになられたことを思い出し、私は口をつぐんんだ。</p><p>小さい頃から親切にしてくれた味を悲しませるのは本意ではないので、私は「あ、そういえばユカリと久しぶりに会ったら、雰囲気が変わったねって言われたよ」と明るい話題を口にした。</p><p>「うん、確かに、お姉ちゃん、前とちょっと違うからも」</p><p>「そう？あ、でも麻美も違うよ。前より大人っぽくなった気がする」</p><p>「何それ、もうとっくに大人だよ」</p><p>目尻に皺を寄せる妹は、前よりも喋り方が落ち着いていて、服装はモントーンになっている。今、妹の周りにはこう言う人がたくさんいるのかもしれない、と思う。</p><p>赤ん坊が泣き始めている。妹が慌ててあやして静かにさせようとしている。</p><p>テーブルの上の、ケーキを半分にする時に使った小さなナイフを見ながら、静かにさせるだけでいいならとても簡単なのに、大変だなあと思った。妹は懸命に赤ん坊（６２）を抱きしめている。私はそれを見ながら、ケーキのクリームがついた唇を拭った。</p><p>* 皆、変なものには土足で踏み入って、その原因を解明する権利があると思っている。 Everyone believes they have the right to enter strange places with their shoes on and uncover the reasons behind it.</p><p>* 私にはそれが迷惑だったし、傲慢で鬱陶しかった。 To me, it was annoying, arrogant, and irritating.</p><p>* あんまり邪魔と思うと、小学校のときのように、相手をスコップで殴って止めてしまいたくなるときがある。 When I feel it's too bothersome, there are times I want to stop it like I did back in elementary school by hitting the other person with a shovel.</p><p>* そんな話を何気なく妹にして、泣きそうになられたことを思い出し、私は口をつぐんんだ。 I casually shared such a story with my sister and remembered a time when she almost cried, so I fell silent.</p><p>* 小さい頃から親切にしてくれた妹を悲しませるのは本意ではないので、私は「あ、そういえばユカリと久しぶりに会ったら、雰囲気が変わったねって言われたよ」と明るい話題を口にした。 It wasn't my intention to make my sister, who had been kind to me since we were kids, sad. So, I brought up a cheerful topic, saying, "Oh, by the way, when I met Yukari after a long time, she said the atmosphere has changed."</p><p>* 「うん、確かに、お姉ちゃん、前とちょっと違うからね」 "Yeah, you're right, big sister. You do seem a bit different from before."</p><p>* 「そう？あ、でも麻美も違うよ。前より大人っぽくなった気がする」 "Really? Oh, but Asami seems different too. I feel like she's become more mature than before."</p><p>* 目尻に皺を寄せる妹は、前よりも喋り方が落ち着いていて、服装はモントーンになっている。今、妹の周りにはこう言う人がたくさんいるのかもしれない、と思う。 My sister, with wrinkles at the corners of her eyes, speaks more calmly than before, and her clothing has become more subdued. I wonder if there are many people like this around her now.</p><p>* 赤ん坊が泣き始めている。妹が慌ててあやして静かにさせようとしている。 The baby has started crying. My sister is trying to calm and quiet the baby in a hurry.</p><p>* テーブルの上の、ケーキを半分にする時に使った小さなナイフを見ながら、静かにさせるだけでいいならとても簡単なのに、大変だなあと思った。 While looking at the small knife used to cut the cake in half on the table, I thought it would be very easy if only they could keep it quiet, but it seems challenging.</p><p>* 妹は懸命に赤ん坊を抱きしめている。私はそれを見ながら、ケーキのクリームがついた唇を拭った。 My sister is holding the baby tightly. I wiped my lips with cream from the cake as I watched.</p><p>* 迷惑 (めいわく) - annoyance</p><p>* 傲慢 (ごうまん) - arrogance</p><p>* 鬱陶しい (うっとうしい) - irritating</p><p>* 邪魔 (じゃま) - bothersome</p><p>* 解明 (かいめい) - clarification, elucidation</p><p>* 土足 (どそく) - wearing shoes indoors</p><p>* 権利 (けんり) - right, privilege</p><p>* 雰囲気 (ふんいき) - atmosphere</p><p>* 目尻 (めじり) - corners of the eyes</p><p>* 皺 (しわ) - wrinkle</p><p>* 落ち着いている (おちついている) - calm, composed</p><p>* 大人っぽい (おとなっぽい) - mature, adult-like</p><p>* モントーン - monotonous, plain</p><p>* あやす - to calm, soothe (a baby)</p><p>* 唇 (くちびる) - lips</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/61</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137026769</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 14 Sep 2023 06:05:11 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137026769/806f4a47ac35993d06bcb8350e7ef038.mp3" length="2494234" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>125</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137026769/506a30cbf72eb888b66dbef820529f5c.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 60]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ ６０</strong></p><p>「うん、元気に働いてるよ。あ、そうだ、この前、ミホたちに会いに地元に行ったよ」</p><p>「えーまた？いいなあ、甥っ子の顔も持った見にくてよ」</p><p>「妹が笑うが、私はミホの子供も甥っ子も、同じに見えるので、わざわざこっちの方も見に来なくてはいけないという理屈がよくわからない。でも、こっちの赤ん坊の方が、大事にしなくてはいけない赤ん坊なのだろう。私にとっては野良猫のようなもので、少しの違いはあっても、「赤ん坊」と言う種類の同じ動物にしか見えたいのだった。</p><p>「あ、そうだ、麻美、何かもっといい言い訳ってない？最近、身体が弱いっていうだけじゃ、怪訝な顔されるようになっちゃった」</p><p>「。。。うーん、考えてみるね。お姉ちゃんはリハビリ中なんだから、身体が弱いていうのも、全部言い訳や嘘っていうわけじゃないんだよ。堂々としてていいんだよ」</p><p>「でも、恋な人って思われると、愛じゃないって自分のことを思っている人から、根掘り葉掘り聞かれるでしょう？　その面倒を回避するには、言い訳があると便利だよ。」</p><p>「うん、元気に働いてるよ。あ、そうだ、この前、ミホたちに会いに地元に行ったよ」 "Yeah, I'm working energetically. Oh, by the way, I went back to my hometown to see Miho and the others the other day."</p><p>「えーまた？いいなあ、甥っ子の顔も持った見にくてよ」 "Huh? Again? That's nice. I want to see my nephew's face too."</p><p>「妹が笑うが、私はミホの子供も甥っ子も、同じに見えるので、わざわざこっちの方も見に来なくてはいけないという理屈がよくわからない。でも、こっちの赤ん坊の方が、大事にしなくてはいけない赤ん坊なのだろう。私にとっては野良猫のようなもので、少しの違いはあっても、「赤ん坊」と言う種類の同じ動物にしか見えたいのだった。 "My sister laughs, but I can't quite understand the logic that I should bother coming here just because Miho's child and my nephew look the same to me. But I suppose this baby here is the one I should really cherish. To me, it's like a stray cat; even with some differences, I want to see it as the same type of creature called a 'baby.'"</p><p>「あ、そうだ、麻美、何かもっといい言い訳ってない？最近、身体が弱いっていうだけじゃ、怪訝な顔されるようになっちゃった」 "Oh, right, Asami, isn't there some better excuse? Lately, just saying you have a weak body has started to make people look at you suspiciously."</p><p>「。。。うーん、考えてみるね。お姉ちゃんはリハビリ中なんだから、身体が弱いっていうのも、全部言い訳や嘘っていうわけじゃないんだよ。堂々としてていいんだよ」 "Hmm, I'll think about it. Sis, you're in the middle of rehabilitation, so saying you have a weak body isn't just an excuse or a lie. It's okay to be straightforward."</p><p>「でも、恋な人って思われると、愛じゃないって自分のことを思っている人から、根掘り葉掘り聞かれるでしょう？　その面倒を回避するには、言い訳があると便利だよ。」 "But when people think you have a lover, they'll start prying and asking questions about why you're not feeling well, right? To avoid that trouble, having an excuse is convenient."</p><p><strong>Important Vocabulary</strong> </p><p>* 怪訝な顔 (けぐるなかお) - Suspicious look/expression.</p><p>* 堂々 (どうどう) - Boldly/confidently.</p><p>* 根掘り葉掘り (ねぐりはぐり) - Thoroughly/in great detail.</p><p>* 育児 (いくじ) - Childcare.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/60</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137026385</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 14 Sep 2023 02:02:59 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137026385/b829820c6543088a2f27e3ab2d49f511.mp3" length="1811397" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>91</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137026385/9b3e7429290d077d6039cfb18ac381d1.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 59 ]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ ５９</strong></p><p>甥っ子は、病気でガラス越しに見たときとは別の生き物のように、人間らしい形に膨らんで、髪のても生えそろっていた。</p><p>私は紅茶、妹はノンカフェインのルイポステーを飲みながら、私が持って来たケーキを二人で食べた。</p><p>「美味しい。湯太郎がいるからなかなか外に出かけられなくて、こういうもの全然食べてなかったから」</p><p>「よかった」</p><p>「お姉ちゃんから、食べ物をもらうと、小さいころを思い出すなあ」</p><p>姉が少し照れくさそうに笑った。</p><p>甥っ子は眠っていて、頬に人差し指で触れると水ぶくれを撫でたような奇妙な柔らかさを感じた。</p><p>「湯太郎見てるとね、やっぱり動物なんだなって感じがする」</p><p>妹が嬉しそうに言う。甥っ子は身体が弱くて、すぐに熱を出すので妹はいつもかかりきりだ。赤ん坊にはよくあることで大丈夫だとわかっていても、高熱を出すと無ってしまうらしい。</p><p>「お姉ちゃんはどう？アルバイトは順調？」</p><p>* 甥っ子は、病気でガラス越しに見たときとは別の生き物のように、人間らしい形に膨らんで、髪のても生えそろっていた。 My nephew, compared to when I saw him through the glass when he was sick, had grown into a different creature, with a more human-like shape, and his hair had completely grown out.</p><p>* 私は紅茶、妹はノンカフェインのルイポステーを飲みながら、私が持って来たケーキを二人で食べた。 I had tea, and my sister had caffeine-free rooibos tea while we enjoyed the cake I brought together.</p><p>* 「美味しい。湯太郎がいるからなかなか外に出かけられなくて、こういうもの全然食べてなかったから」 "Delicious. Because Yutaro is here, I haven't been able to go out much, so I haven't had things like this at all."</p><p>* 「よかった」 "That's good."</p><p>* 「お姉ちゃんから、食べ物をもらうと、小さいころを思い出すなあ」 "When I receive food from you, big sis, it makes me nostalgic for our childhood."</p><p>* 姉が少し照れくさそうに笑った。 My sister smiled somewhat bashfully.</p><p>* 甥っ子は眠っていて、頬に人差し指で触れると水ぶくれを撫でたような奇妙な柔らかさを感じた。 My nephew was sleeping, and when I touched his cheek with my index finger, I felt a strange softness, like stroking a water blister.</p><p>* 「湯太郎見てるとね、やっぱり動物なんだなって感じがする」 "When I watch Yutaro, I still feel like he's an animal after all," my sister said happily.</p><p>* 妹が嬉しそうに言う。甥っ子は身体が弱くて、すぐに熱を出すので妹はいつもかかりきりだ。赤ん坊にはよくあることで大丈夫だとわかっていても、高熱を出すと無ってしまうらしい。 My sister said with a joyful expression. My nephew had a weak body and often developed a fever quickly, so my sister was always taking care of him. Even though it's common for babies to have a fever, it seemed to worry her.</p><p>* 「お姉ちゃんはどう？アルバイトは順調？」 "How about you, big sis? Is your part-time job going well?"</p><p><strong>Vocab of Note：</strong></p><p>* 膨らむ (ふくらむ) - "to swell" or "to expand"</p><p>* 紅茶 (こうちゃ) - "black tea"</p><p>* ルイポステー - "rooibos tea"</p><p>* か照れくさい (てれくさい) - "bashful" or "embarrassed"</p><p>* 水ぶくれ (みずぶくれ) - "water blister"</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/59</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137025865</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 14 Sep 2023 01:27:55 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137025865/118346190fcdb673201a8469b5f0436c.mp3" length="1696454" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>85</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/137025865/40ef83302f0c83850b9ea380f79aab91.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 58]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ ５８</strong></p><p>それが、「変わらな」ということなのかもしれない。私はそんなことを考えながら、「３９０円です！」と、振り上げた声で女性客に告げた。</p><p>アルバイトがやみの金曜日、私は妹の住む横兵方面の住宅地へと向かっていた。妹が住んでいるのは、新興住宅地の駅前にある新しマンションだ。妹の夫は電気会社に勤務していて、大体終電で帰ってくるという。</p><p>マンションはそれほど広くはないが、新しくて綺麗で、住み心地が良さそうに整っている。</p><p>「お姉ちゃん、どうぞあがって。今、悠太郎寝たことろだから」</p><p>妹の声に、「おじゃまします」とそっとマンシオンに入る。甥っ子が生まれてから、妹の家を訪ねるのは初めてだった。</p><p>「育児はどう、やっぱり大変？」</p><p>「まあ大変だけど、少しは慣れたかな、夜眠ってくれるようになって、だいぶ落ち着いてきた」</p><p>それが、「変わらな」ということなのかもしれない。</p><p>Perhaps that's what "unchanged" means.</p><p>私はそんなことを考えながら、「３９０円です！」と、振り上げた声で女性客に告げた。</p><p>While thinking about such things, I informed the female customer with a raised voice, "It's 390 yen!"</p><p>アルバイトがやみの金曜日、私は妹の住む横兵方面の住宅地へと向かっていた。</p><p>On Friday evenings, I headed towards the residential area where my younger sister lives.</p><p>妹が住んでいるのは、新興住宅地の駅前にある新しいマンションだ。</p><p>My younger sister lives in a new apartment located in front of the station in a newly developed residential area.</p><p>妹の夫は電気会社に勤務していて、大体終電で帰ってくるという。</p><p>My sister's husband works at an electric company and usually returns home around the time of the last train.</p><p>マンションはそれほど広くはないが、新しくて綺麗で、住み心地が良さそうに整っている。</p><p>The apartment isn't very spacious, but it's new, clean, and seems to be comfortably furnished.</p><p>「お姉ちゃん、どうぞあがって。今、悠太郎寝たことろだから」</p><p>"Big sister, please come in. Yutaro just fell asleep," my sister's voice said.</p><p>妹の声に、「おじゃまします」とそっとマンシオンに入る。甥っ子が生まれてから、妹の家を訪ねるのは初めてだった。</p><p>In response to my sister's voice, I softly entered the apartment, saying, "I'm sorry for intruding." It was my first visit to my sister's home since my nephew was born.</p><p>「育児はどう、やっぱり大変？」</p><p>"How's childcare going? Is it still challenging?"</p><p>「まあ大変だけど、少しは慣れたかな、夜眠ってくれるようになって、だいぶ落ち着いてきた」</p><p>"Well, it's tough, but I've gotten somewhat used to it. He's started sleeping through the night, so things have calmed down a lot."</p><p><strong>Vocab of Interest:</strong></p><p>* 変わらない (かわらない) - Unchanged.</p><p>* 告げる (つげる) - To inform, announce.</p><p>* 住宅地 (じゅうたくち) - Residential area.</p><p>* 電気会社 (でんきがいしゃ) - Electric company.</p><p>* 終電 (しゅうでん) - Last train.</p><p>* 甥っ子 (おいっこ) - Nephew.</p><p>* 育児 (いくじ) - Childcare, child-rearing.</p><p>* 夜眠る (よるねむる) - To sleep at night.</p><p>* 落ち着く (おちつく) - To calm down, settle.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/58</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136997588</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 13 Sep 2023 06:40:22 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136997588/899e358f860ab7ea4e01c98894b68279.mp3" length="1684961" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>84</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136997588/247d5b41e7282b7930ea7b5b32a1aa4a.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 57]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ ５７</strong></p><p>お前は偽物だと言い当てられた気がして、私は慌てて表情を取り繕った。</p><p>「。。。そんなことないよ、顔にでないだけ！」</p><p>「えー、そうなんですか？古倉さんに怒られたら、まじでショック受けそー！」</p><p>菅原さんが高い声で笑う。リラックスした菅原さんの前で、私は細心の注意を払って言葉を紡ぎ、顔の筋肉を動かし続けている。</p><p>かごをレジに置く音が聞こえ、素早く振り向くと、つえをついた常連の女性客が立っていた。</p><p>「いらっしゃいませ！」</p><p>元気よく商品のバーコードをスキャンし始めると、女性は目を細めて言った。</p><p>「ここは変わらないわねえ」</p><p>私は小しの間のあと、</p><p>「そうですね！」と返した。</p><p>店長も、店員も、割り箸も、スプーンも、制服も、小銭も、バーコードを通した牛乳も卵も、それを入れるべニール袋も、オープンした当初のものはもうほとんど店にない。ずっとあるけれど、少しずつ入れ替わっている。</p><p>お前は偽物だと言い当てられた気がして、私は慌てて表情を取り繕った。</p><p>I felt like I had been accused of being a fake, so I hastily tried to compose my expression.</p><p>「。。。そんなことないよ、顔にでないだけ！」</p><p>"...It's not like that at all, it just doesn't show on my face!"</p><p>「えー、そうなんですか？古倉さんに怒られたら、まじでショック受けそー！」</p><p>"Oh, is that so? If I ever got scolded by Furukura-san, I'd seriously be in shock!"</p><p>菅原さんが高い声で笑う。リラックスした菅原さんの前で、私は細心の注意を払って言葉を紡ぎ、顔の筋肉を動かし続けている。</p><p>Sugawara-san laughed with a high-pitched voice. In front of the relaxed Sugawara-san, I carefully chose my words and continued to move the muscles of my face.</p><p>かごをレジに置く音が聞こえ、素早く振り向くと、つえをついた常連の女性客が立っていた。</p><p>I heard the sound of a basket being placed at the cash register, and when I quickly turned around, there was a regular female customer with a cane standing there.</p><p>「いらっしゃいませ！」</p><p>"Welcome!"</p><p>元気よく商品のバーコードをスキャンし始めると、女性は目を細めて言った。</p><p>I cheerfully began scanning the product barcodes, and the woman narrowed her eyes and said,</p><p>「ここは変わらないわねえ」</p><p>"This place hasn't changed, huh?"</p><p>私は小しの間のあと、</p><p>After a short pause,</p><p>「そうですね！」と返した。</p><p>I replied, "That's right!"</p><p>店長も、店員も、割り箸も、スプーンも、制服も、小銭も、バーコードを通した牛乳も卵も、それを入れるべニール袋も、オープンした当初のものはもうほとんど店にない。ずっとあるけれど、少しずつ入れ替わっている。</p><p>The manager, the employees, the disposable chopsticks, the spoons, the uniforms, the small change, the milk passed through the barcode reader, the eggs, and even the plastic bags to put them in, hardly any of the things from when we first opened the store remain. They've been there all along, but they've gradually been replaced.</p><p><strong>Vocab of Interest:</strong></p><p>* 偽物 (にせもの) - Fake</p><p>* ショック - Shock</p><p>* 入れ替わる (いれかわる) - To be replaced or substituted</p><p>* 当初 (とうしょ) - Initially, at first</p><p>* 割り箸 (わりばし) - Disposable chopsticks</p><p>* ずっと - Continuously, for a long time</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/57</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136993067</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 13 Sep 2023 01:09:33 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136993067/a09e692dd62134f6d93b146d0c7a5aed.mp3" length="1826544" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>91</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136993067/bd69abdd6d91680e63dad41417fb2f0f.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 56]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ ５６</strong></p><p>フルンクの在庫を持ってレジに行くと、コーヒーマシーンの豆の補充をしていた菅原さんが、眉間に皺をよせてこちらを見た。</p><p>「あの人、なんか変じゃないですかあ？研修終わって、今日、ほとんど初日ですよえね。まだろくにレジも打てないくせに、私に発注やらせろって言ってきたんですよ！」</p><p>「へえー」</p><p>方向性はどうあれ、やるきがあるのはいいことだと思っていると、菅原さんがもちりとした頬を持ち上げて微笑んだ。</p><p>「古倉さんって、怒らないですよね」</p><p>「え？」</p><p>「いえ、古倉さんって、違いですよね。私ああいう人ダメなんですーイライラしちゃって。でも、古倉さんって、ほら、私や泉さんに合わせて怒ってくれることはあるけど、基本的にあんまり自分から文句言ったりしないじゃにですか。嫌な新人に怒ってるところ、見たことないですよね。」</p><p>ぎくりとした。</p><p>* フルンクの在庫を持ってレジに行くと、コーヒーマシーンの豆の補充をしていた菅原さんが、眉間に皺をよせてこちらを見た。</p><p>* When I went to the register the “hot dog (frank)” inventory, Sugawara, who was replenishing coffee machine beans, looked at me with a furrowed brow.</p><p>* 「あの人、なんか変じゃないですかあ？研修終わって、今日、ほとんど初日ですよえね。まだろくにレジも打てないくせに、私に発注やらせろって言ってきたんですよ！」</p><p>* "Isn't that guy a bit strange? He just finished training, and today is practically his first day. He can't even operate the register properly, yet he's telling me to do the ordering!"</p><p>* 「へえー」</p><p>* "Really?"</p><p>* 方向性はどうあれ、やるきがあるのはいいことだと思っていると、菅原さんがも地理とした頬を持ち上げて微笑んだ。</p><p>* Regardless of the direction, I thought it's a good thing that he's motivated, and Sugawara smiled, raising the corners of his lips.</p><p>* 「古倉さんって、怒らないですよね」</p><p>* "Furukura-san, you don't get angry, do you?"</p><p>* 「え？」</p><p>* "Huh?"</p><p>* 「いえ、古倉さんって、違いですよね。私ああいう人ダメなんですーイライラしちゃって。でも、古倉さんって、ほら、私や泉さんに合わせて怒ってくれることはあるけど、基本的にあんまり自分から文句言ったりしないじゃにですか。嫌な新人に怒ってるところ、見たことないですよね。」</p><p>* "No, Furukura is different. People like that irritate me. But you see,  Furukura, she, well, he does get angry sometimes when it's necessary, especially when dealing with me or Izumi-san, but she generally doesn't complain on jher own. I've never seen her get angry with annoying newbies, you know."</p><p>* ぎくりとした。</p><p>* I was taken aback.</p><p><strong>Important Vocab above n3 level</strong></p><p>* 補充 (ほじゅう) - Replenishment</p><p>* 発注 (はっちゅう) - Ordering</p><p>* 怒らない (おこらない) - Not getting angry</p><p>* 基本的に (きほんてきに) - Basically</p><p>* 文句 (もんく) - Complaint</p><p>* 納得 (なっとく) - Understanding, consent</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/56</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136992616</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 13 Sep 2023 00:50:38 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136992616/198604aaa5e787fd057ebd5648648e56.mp3" length="1431573" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>72</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136992616/35d1c25ff3af0533f4be64c8cdb3f065.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 55 ]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ ５５</strong></p><p>「白羽さん、まずはマニュアルよりフェイスアップです！フェイスアップと声かけは、基本中の基本ですよ。わからなかったら一緒にやりましょう！」</p><p>私は億劫そうな白羽さんを再びパック飲料の売り場まで連れて行き、よくよくわかるように、説明しながらてを動かして商品を綺麗に並べ直し見せた。</p><p>「こうやって、お客様に商品の顔が向くように並べであげてくださいね！、あと、場所は勝手に動かさないで、ここが野菜ジュース、ここが短乳と決まってるんで、。。。」</p><p>「こういうのって、男の本能に向いている仕事じゃないですよね」</p><p>白羽さんがぼそりと言った。</p><p>「だった、縄文時代からそうじゃないですか？男は狩りに行って、女は家を守りながら木の実や野草を集めて帰りを持つ。こういう作業って、脳の仕組み的に、女が向いている仕事ですよね」</p><p>「白羽さん！今は現代ですよ！コンビニ店員はみんな男でも女でもなく店員です！あ、バックルームに在庫があるんで、それを並べる仕事も一緒に覚えちゃいましょう！」</p><p>ウオークインから在庫を出して白羽さんに在庫を並べる説明をすると、私は急い（５６）で自分の仕事に戻った。</p><p>「しはらさん、まずはマニュアルよりフェイスアップです！フェイスアップと声かけは、基本中の基本ですよ。わからなかったら一緒にやりましょう！」</p><p>* "Shihara-san, first, it's the face-up before the manual! Face-up and greeting are the basics of basics. If you don't understand, let's do it together!"</p><p>私は億劫そうなしはらさんを再びパック飲料の売り場まで連れて行き、よくよくわかるように、説明しながらてを動かして商品を綺麗に並べ直し見せた。</p><p>* I once again took Shihara-san, who seemed reluctant, to the pack drinks section, and while explaining it thoroughly and showing by moving my hands to make it clear, I rearranged the products neatly.</p><p>「こうやって、お客様に商品の顔が向くように並べてあげてくださいね！、あと、場所は勝手に動かさないで、ここが野菜ジュース、ここが短乳と決まってるんで、。。。」</p><p>* "Like this, please arrange them so that the face of the product is facing the customer! Also, don't move them around on your own; this is where the vegetable juice is, and here is where the milk is, it's already decided..."</p><p>「こういうのって、男の本能に向いている仕事じゃないですよね」</p><p>* "This kind of work isn't suited to men's instincts, is it?" Shihara-san muttered.</p><p>「だった、縄文時代からそうじゃないですか？男は狩りに行って、女は家を守りながら木の実や野草を集めて帰りを持つ。こういう作業って、脳の仕組み的に、女が向いている仕事ですよね」</p><p>* "It was like that, from the Jomon period, wasn't it? Men went hunting, while women stayed home, gathering nuts and wild plants while taking care of the house. This kind of work, in terms of brain structure, is suited to women, isn't it?"</p><p>「しはらさん！今は現代ですよ！コンビニ店員はみんな男でも女でもなく店員です！あ、バックルームに在庫があるんで、それを並べる仕事も一緒に覚えちゃいましょう！」</p><p>* "Shihara-san! It's modern times now! Convenience store clerks are all clerks, regardless of being men or women! Oh, there's stock in the backroom, so let's learn the job of arranging it together!"</p><p>ウオークインから在庫を出してしはらさんに在庫を並べる説明をすると、私は急いで自分の仕事に戻った。</p><p>* When I explained how to take stock from the walk-in and arrange it to Shihara-san, I hurriedly returned to my own work.</p><p><strong>Key Vocabulary:</strong></p><p>基本中の基本 (きほんちゅうのきほん) - Basics of basics, the very fundamentals.</p><p>的を外す （まとをはずす) - To miss the point or to be off the mark.</p><p>仕組み (しくみ) - Mechanism or structure.</p><p>拍子に (ひょうしに) - In the process of or while doing something.</p><p>現代 (げんだい) - Modern times or the present era.</p><p>在庫 (ざいこ) - Stock or inventory.</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/55</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136958716</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 11 Sep 2023 23:49:18 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136958716/f8a929ac4665b715e45e66c11e1abd7a.mp3" length="1930512" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>96</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136958716/3fe7110e0838203911dc8ee71c80fcb8.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 54]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ ５４</strong></p><p>「それが終わったら掃除を教えるんで、声をかけてくださいね！」</p><p>彼は返事をせず、無言で作業を続けるだけだった。</p><p>しばらくレジを打っで、朝ピークの行列が終わった後に様子を見に行くと、白羽さんの姿がなかった。パック飲料は並びがぐちゃぐちゃになっていて、オレンジジュースがあるべきところに牛乳が並んでいる。</p><p>白羽さんを探しにいくと、だるそうな仕草でバックルームのマニュアルを読んでいるところだった。</p><p>「どうしました？何かわからないことがありましたか？」</p><p>白羽さんはマニュアルのページを捲りながらもったいぶった口調で言った。</p><p>「いや、こういうチェーンのマニュアルって、的をいてないっていうか、よくできてないでよね。僕、こういうのをちゃんとすることから、会社って改善されていくと思うんですよ」</p><p>「白羽さん、さっき頼んだフェイスアップなんですけど、まだ終わってないんですか？」</p><p>「いや、あれで終わりですけど？」</p><p>白羽さんがマニュアルから目を離さないので、私は近づいて元気な声をでした。</p><p>「それが終わったら掃除を教えるんで、声をかけてくださいね！」</p><p>"When that's finished, please let me know so I can teach you how to clean!"</p><p>彼は返事をせず、無言で作業を続けるだけだった。</p><p>He didn't respond and continued working silently.</p><p>しばらくレジを打って、朝ピークの行列が終わった後に様子を見に行くと、白羽さんの姿がなかった。</p><p>After working at the cash register for a while, I went to check on things after the morning rush had ended, but Shihara-san was nowhere to be found.</p><p>パック飲料は並びがぐちゃぐちゃになっていて、オレンジジュースがあるべきところに牛乳が並んでいる。</p><p>The packs of beverages were disorganized, and milk was where orange juice should be.</p><p>白羽さんを探しにいくと、だるそうな仕草でバックルームのマニュアルを読んでいるところだった。</p><p>When I went to look for Shihara-san, I found him in the back room, looking tired and reading the manual.</p><p>「どうしました？何かわからないことがありましたか？」</p><p>"What's the matter? Is there something you don't understand?"</p><p>白羽さんはマニュアルのページを捲りながらもったいぶった口調で言った。</p><p>Shihara-san, while flipping through the pages of the manual, responded in a somewhat hesitant tone.</p><p>「いや、こういうチェーンのマニュアルって、的をいてないっていうか、よくできてないでよね。僕、こういうのをちゃんとすることから、会社って改善されていくと思うんですよ」</p><p>"No, these chain manuals are kind of off the mark, aren't they? They're not very well made. I think a company improves from making things like this properly."</p><p>「白羽さん、さっき頼んだフェイスアップなんですけど、まだ終わってないんですか？」</p><p>"Shihara-san, about the “face-up” I asked you to do earlier, is it not finished yet?"</p><p>「いや、あれで終わりですけど？」</p><p>"No, it's done."</p><p>白羽さんがマニュアルから目を離さないので、私は近づいて元気な声をでました。</p><p>Since Shihara-san didn't take his eyes off the manual, I approached and spoke with an energetic voice.</p><p><strong>Important Vocab:</strong></p><p>* 経験者 (けいけんしゃ) - Experienced person</p><p>* 無言 (むごん) - Silence, wordlessness</p><p>* 朝ピーク (あさぴーく) - Morning peak, busy morning period</p><p>* フェイスアップ - Face-up (merchandising term)</p><p>* マニュアル - Manual</p><p>* 的を外す (まとをはずす) - To miss the mark, to be off the mark</p><p>* 改善 (かいぜん) - Improvement, enhancement</p><p>* ちゃんと - Properly, correctly</p><p>* 会社 (かいしゃ) - Company, corporation</p><p>* 返事 (へんじ) - Reply, response</p><p>* 掃除 (そうじ) - Cleaning</p><p>* 売り場 (うりば) - Sales floor, selling space</p><p>* 喋り方 (しゃべりかた) - Way of speaking, manner of speech</p><p>* ところで - By the way, speaking of which</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/54</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136958627</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 11 Sep 2023 23:41:04 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136958627/2cac1e26e61d0a73b1873639812a883e.mp3" length="1915361" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>96</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136958627/a299bf0236a78f017e41809cb9880207.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 53]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ ５３</strong></p><p>「あ、ひょっとして経験者ですかっ？」</p><p>菅原さんの言葉に「え？、いえ、違いますけど」と小声で答える。</p><p>「まあまあ、まだ習うことはいっぱいいあるよー！」じゃあ古倉さん、フェイスアップからよろしく！俺もあがって今日は寝るわー」</p><p>「はい！」</p><p>菅原さんは、「じゃあ私はレジ行きます！」と走って行った。</p><p>私は白羽さんをパック飲料のことろへ連れて行き、菅原さんからトレースした喋り方で、白羽さんに話しかけた。</p><p>「じゃあ、まずはフェイスアップお願いします！パックの飲み物は、朝、特に売れるので、売り場を綺麗にしてあげてください。フェイスアップしながら、プライスカードがちゃんとついていることも確認してくださいね！、あと、作業している時も、声かけと挨拶を忘れないようにしてくださいね」</p><p>「はい、はい」</p><p>白羽さんはだろそうに返事をしてパック飲料のフェイスアップを始まる。</p><p><strong>「あ、ひょっとして経験者ですかっ？」</strong></p><p>* "Oh, by any chance, are you experienced?"</p><p><strong>菅原さんの言葉に「え？、いえ、違いますけど」と小声で答える。</strong></p><p>* In response to Shihara-san's words, I answered quietly, "Huh? No, it's not like that."</p><p><strong>「まあまあ、まだ習うことはいっぱいいあるよー！」</strong></p><p>* "Well, well, there's still plenty to learn!"</p><p><strong>じゃあ古倉さん、フェイスアップからよろしく！俺もあがって今日は寝るわー</strong></p><p>* "Well then, Furukura-san, you take care of the facings! I'm going up to rest today."</p><p><strong>「はい！」</strong></p><p>* "Yes!"</p><p><strong>菅原さんは、「じゃあ私はレジ行きます！」と走って行った。</strong></p><p>* Shihara-san said, "Alright, I'm going to the cash register!" and ran off.</p><p><strong>私は白羽さんをパック飲料のことろへ連れて行き、菅原さんからトレースした喋り方で、白羽さんに話しかけた。</strong></p><p>* I took Shihara-san to the section with pack drinks and, using the way Shihara-san had talked, spoke to Shihara-san.</p><p><strong>「じゃあ、まずはフェイスアップお願いします！パックの飲み物は、朝、特に売れるので、売り場を綺麗にしてあげてください。フェイスアップしながら、プライスカードがちゃんとついていることも確認してくださいね！、あと、作業している時も、声かけと挨拶を忘れないようにしてくださいね」</strong></p><p>* "Well, first, please do facings! Pack drinks sell well in the morning, so please keep the shelves neat. While doing the facings, please also make sure the price cards are attached properly! And when you're working, don't forget to greet and talk to customers, okay?"</p><p><strong>「はい、はい」</strong></p><p>* "Yes, yes."</p><p><strong>白羽さんはだろそうに返事をしてパック飲料のフェイスアップを始まる。</strong></p><p>* Shihara-san replied with a nod and started doing the facings for the pack drinks.</p><p><strong>Important Words</strong></p><p>* <strong>確認 (かくにん)</strong> - Confirmation, verification.</p><p>* <strong>誓う (ちかう)</strong> - To pledge, to vow.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/53</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136956989</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 11 Sep 2023 22:15:53 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136956989/a9163624cc3fbf583820b6f1439837cf.mp3" length="1679218" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>84</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136956989/5480f26900041970f52ee3a16114c7e0.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 52]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ ５２</strong></p><p>「。。。なんか、宗教みたいっすね」</p><p>そうですよ、と反射的に心の中で答える。</p><p>これから、私たちは「店員」という、コンビニのための存在になるのだ。白羽さんはそのことにまだ慣れない様子で、口はぱくぱくさせるだけで、ほとんど声を出していなかった。</p><p>「朝礼終わり！今日も一日がんばろう！」</p><p>店長の言葉に「はい！」と私と菅原さんが応えた。</p><p>「それじゃあ、何かわからないことあったら気軽に聞いてくださいね。よろしくお願いします！]</p><p>私が声をかけると、白羽さんが薄く笑った。</p><p>「はあ、わからないこと？　コンビニのバイトで、ですか？」</p><p>白羽さんは鼻で笑い、笑った拍子に鼻がプーという音を出し、鼻水が鼻の穴に膜を作っているのが見えた。</p><p>白羽さんの紙で作ったような乾燥しきった皮膚の裏側にも、膜を張るような水分があるのだなと、私がその膜が割れるのにきを取られていると、「特にないですよ。僕は大体わかってるんで」（５２）と白羽さんが小声の早口で言った。</p><p>「。。。なんか、宗教みたいっすね」 </p><p>"...It's kind of like a religion, isn't it?"</p><p>そうですよ、と反射的に心の中で答える。 </p><p>"Yes, that's right," I reflexively answer in my mind.</p><p>これから、私たちは「店員」という、コンビニのための存在になるのだ。 From now on, we will become "clerks," beings meant for the convenience store.</p><p>白羽さんはそのことにまだ慣れない様子で、口はぱくぱくさせるだけで、ほとんど声を出していなかった。 Shihara-san still seemed unaccustomed to this, opening and closing his mouth without saying much.</p><p>「朝礼終わり！今日も一日がんばろう！」  "End of the morning meeting! Let's do our best today!" The manager's words.</p><p>店長の言葉に「はい！」と私と菅原さんが応えた。</p><p>In response to the manager's words, both Sugawara-san and I replied with, "Yes!"</p><p>「それじゃあ、何かわからないことあったら気軽に聞いてくださいね。よろしくお願いします！ </p><p>"Well then, if you have any questions or anything you don't understand, please feel free to ask. Thank you!"</p><p>私が声をかけると、白羽さんが薄く笑った。 </p><p>When I spoke up, Shihara-san smiled faintly.</p><p>「はあ、わからないこと？　コンビニのバイトで、ですか？」  "Huh, you don't know something? About working at a convenience store?"</p><p>白羽さんは鼻で笑い、笑った拍子に鼻がプーという音を出し、鼻水が鼻の穴に膜を作っているのが見えた。 </p><p> Shihara-san chuckled through his nose, and in the process, a "poo" sound came from his nose, and you could see that nasal mucus had formed a film inside his nostrils.</p><p>白羽さんの紙で作ったような乾燥しきった皮膚の裏側にも、膜を張るような水分があるのだなと、私がその膜が割れるのにきを取られていると、「特にないですよ。僕は大体わかってるんで」と白羽さんが小声の早口で言った。 </p><p> I observed that even on the dry, papery skin on the back of Shihara-san 's hand, there was moisture like a film. While I was cautious that this film might break, Shihara-san said in a quiet, fast-paced voice, "There's nothing, really. I pretty much understand it (the job)."</p><p><strong>Important Vocabulary for Page</strong></p><p>* <strong>宗教 (しゅうきょう) - Religion</strong></p><p>* <strong>存在 (そんざい) - Existence</strong></p><p>* <strong>慣れる (なれる) - To become accustomed</strong></p><p>* <strong>気軽に (きがるに) - Freely, casually</strong>: In the seventh sentence, it's used to encourage asking questions casually.</p><p>* <strong>薄く (うすく) - Faintly</strong></p><p>* <strong>乾燥 (かんそう) - Dryness</strong></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/52</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136956451</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 11 Sep 2023 21:53:51 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136956451/9836eb59b70aa1f49a449f8a5db0c7b3.mp3" length="2077320" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>104</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136956451/1d5e88e19312d2ba0cfc84b05a247e63.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 51]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ ５１</strong></p><p>菅原さんもはきはきと答える。</p><p>「じゃ、伝達事項はあこれくらいなんで、接客６大用語と誓いの言葉を唱和します。はい、俺に続いて！」</p><p>私たちは店員の大きな声に続いて、声を張り上げた。</p><p>「私たちは、お客様に最高のサービスをお届けし、地元のお客様から愛され、選ばれるお客を目指していくことを誓います！」</p><p>「私たちは、お客様に最高のサービスをお届けし、地元のお客様から愛され、選ばれるお客を目指していくことを誓います！」</p><p>「いらっしゃいませ！」</p><p>「いらっしゃいませ！」</p><p>「かしこまりました！」</p><p>「かしこまりました！」</p><p>「ありがとうございます！」</p><p>「ありがとうございます！」</p><p>三人の声が重なる。店長がいるとやっぱり朝礼が締まるな、と思っていると、ぼそりと白羽さんが言った。</p><p>* 菅原さんもはきはきと答える。</p><p>* Sugawara-san also responds clearly.</p><p>* 「じゃ、伝達事項はあこれくらいなんで、接客６大用語と誓いの言葉を唱和します。はい、俺に続いて！」</p><p>* "Well, that's about it for announcements. Now, let's recite the 6 major customer service phrases and our pledge. Yes, follow after me!"</p><p>* 私たちは店員の大きな声に続いて、声を張り上げた。</p><p>* Following the loud voice of the staff members, we raised our voices.</p><p>* 「私たちは、お客様に最高のサービスをお届けし、地元のお客様から愛され、選ばれるお客を目指していくことを誓います！」</p><p>* "We pledge to deliver the best service to our customers, to be loved by our local customers, and to aim for being chosen by our customers!"</p><p>* 「私たちは、お客様に最高のサービスをお届けし、地元のお客様から愛され、選ばれるお客を目指していくことを誓います！」</p><p>* "We pledge to deliver the best service to our customers, to be loved by our local customers, and to aim for being chosen by our customers!"</p><p>* 「いらっしゃいませ！」</p><p>* "Welcome!"</p><p>* 「いらっしゃいませ！」</p><p>* "Welcome!"</p><p>* 「かしこまりました！」</p><p>* "Certainly!"</p><p>* 「かしこまりました！」</p><p>* "Certainly!"</p><p>* 「ありがとうございます！」</p><p>* "Thank you very much!"</p><p>* 「ありがとうございます！」</p><p>* "Thank you very much!"</p><p>* 三人の声が重なる。店長がいるとやっぱり朝礼が締まるな、と思っていると、ぼそりと白羽さんが言った。</p><p>* The voices of the three people overlap. Thinking that the morning meeting is more organized when the manager is present, Shirahasan muttered quietly.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/51</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136923149</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 11 Sep 2023 06:25:12 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136923149/3334ccac82d8f6c3b79826d23a540c85.mp3" length="1236176" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>62</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136923149/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 50]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ ５０</strong></p><p>「では今日の連絡事項！まず、白羽さんの研修期間が終わり、今日から９時から５時まで働いてもらいます！白羽さん、とにかく元気に声出がなんばってー！わかないことあったら二人に聞くように！二人ともベテランだからねー！。今日、昼ピークもできればレジ打ってみてねー」</p><p>「ああ、はい。。。」</p><p>白羽さんが頷く。</p><p>「あと、今日はフランクがセールだから、いっぱい仕込んで！目標は１００本！この前のセールの時８３本だったからね、売れる売れ！どんどん仕込んでじゃってねー！古倉さんよろしく！」</p><p>「はい！」</p><p>私は声を声を張り上げ、元気よく返事をする。</p><p>「とにか、体感温度っていうのが大事だからね、お店では！前日との気温差も激しいし、今日は冷たいものが売れるから、ドリンクが感じったら補充するようにきを付けて！声かけは、フランクのセールと、デザートの新商品のマンゴープリンでいこう！」</p><p>「わかりました！」</p><p>「では今日の連絡事項！まず、白羽さんの研修期間が終わり、今日から９時から５時まで働いてもらいます！</p><p>* "Now, for today's announcements! First, Shihara-san's training period has ended, and starting today, you'll be working from 9 AM to 5 PM!"</p><p>白羽さん、とにかく元気に声を出すんだぞー！わからないことがあれば二人に聞くように！二人ともベテランだからねー！</p><p>* "Shihara-san, make sure to speak up energetically! If you have any questions, ask these two! They're both veterans, you know!"</p><p>今日、昼ピークもできればレジ打ってみてねー」</p><p>* "Today, if possible, try your hand at the cash register during the lunch rush."</p><p>「ああ、はい。。。」</p><p>* "Ah, yes..."</p><p>白羽さんが頷く。</p><p>* Shihara-san nods.</p><p>「あと、今日はフランクがセールだから、いっぱい仕込んで！目標は１００本！この前のセールの時８３本だったからね、売れる売れ！どんどん仕込んでじゃってねー！古倉さんよろしく！」</p><p>* "Also, today is Frank's sale, so prepare plenty! The goal is 100 servings! Last time during the sale, we sold 83, so let's aim high! Keep preparing more and more, Okura-san, you got this!"</p><p>「はい！」</p><p>* "Yes!"</p><p>私は声を声を張り上げ、元気よく返事をする。</p><p>* I raise my voice and respond energetically.</p><p>「とにか、体感温度っていうのが大事だからね、お店では！前日との気温差も激しいし、今日は冷たいものが売れるから、ドリンクが感じたら補充するようにきを付けて！</p><p>* "By the way, being aware of the perceived temperature is crucial in the store! The temperature difference from the previous day can be extreme, and since cold items are selling today, be sure to refill the drinks if they feel low!"</p><p>声かけは、フランクのセールと、デザートの新商品のマンゴープリンでいこう！」</p><p>* "For our customer interactions, let's focus on Frank's sale and the new dessert item, mango pudding!"</p><p>「わかりました！」</p><p>* "Understood!"</p><p><strong>Interesting Vocabulary </strong></p><p>* 研修期間 (けんしゅうきかん) - Training period</p><p>* ベテラン (べてらん) - Veteran</p><p>* 仕込む (しこむ) - To prepare (in this context, referring to food preparation)</p><p>* 気温差 (きおんさ) - Temperature difference</p><p>* 補充 (ほじゅう) - Refill or replenishment</p><p>* 新商品 (しんしょうひん) - New product or item</p><p>* マンゴープリン - Mango pudding</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/50</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136922446</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 11 Sep 2023 05:30:58 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136922446/aad0ca5ba8be33c6da1a376423171399.mp3" length="1414332" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>71</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136922446/3332159b3a48a3ad4b9c427f4aba2cac.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 49]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ ４９</strong></p><p>「はあ。。。」</p><p>「１８年間だよう１８年間！、はは、びっくりしたでしょ。白羽さん！大先輩だよー？」</p><p>店長の言葉に「え。。。？」と白羽さんが怪訝な顔をする。窪んだ目がさらに奥に引っ込んだような気がした。</p><p>気まずい空気をどうしようがと考えてい、勢いよくドアが開いて、菅原さんが姿を現した。</p><p>「おはようございますっ！」</p><p>薬品の入ってケースを背中に背負ってバックルーム入ってきた菅原さんは、白羽さんにきがついて明るく声をかけた。</p><p>「あ、新しい人だー！今日がからよろしくお願いします」</p><p>菅原さんの声は、店長が８人目になってからますマス大きくなっている気がする。何だか薄気味悪いなあと思っていると、いつの間にか菅原さんも白羽さん身支度を終えていた。</p><p>「よし、じゃあ今日は俺が朝礼やるか」と店長が言った。</p><p>* 「はあ。。。」</p><p>* "Haa..."</p><p>* 「１８年間だよう１８年間！、はは、びっくりしたでしょ。白羽さん！大先輩だよー？」</p><p>* "It's been 18 years, you know, 18 years! Haha, you must be surprised, right, Shiraha-san? You're our senior!"</p><p>* 店長の言葉に「え。。。？」と白羽さんが怪訝な顔をする。窪んだ目がさらに奥に引っ込んだような気がした。</p><p>* In response to the manager's words, Shiraha-san looked puzzled and said, "Huh...?" His sunken eyes seemed to sink even further.</p><p>* 気まずい空気をどうしようがと考えている、勢いよくドアが開いて、菅原さんが姿を現した。</p><p>* While thinking about the awkward atmosphere, the door suddenly opened energetically, and Sugawara appeared.</p><p>* 「おはようございますっ！」</p><p>* "Good morning!"</p><p>* 薬品の入ってケースを背中に背負ってバックルームに入ってきた菅原さんは、白羽さんに気づいて明るく声をかけた。</p><p>* Sugawara, who had a case with medicines on his back, entered the back room and noticed Shiraha-san, greeting him cheerfully.</p><p>* 「あ、新しい人だー！今日からよろしくお願いします」</p><p>* "Oh, you're the new guy! Nice to meet you from today!"</p><p>* 菅原さんの声は、店長が８人目になってからますます大きくなっている気がする。何だか薄気味悪いなあと思っていると、いつの間にか菅原さんも白羽さんの身支度を終えていた。</p><p>* Sugawara's voice seemed to have grown even louder since the manager became the eighth one. It felt somewhat eerie. Before I knew it, Sugawara had also finished preparing himself.</p><p>* 「よし、じゃあ今日は俺が朝礼やるか」と店長が言った。</p><p>* "Alright, then I'll do the morning meeting today," said the manager.</p><p>Important Vocab.</p><p>* 怪訝な (けぎな) - Puzzled</p><p>* 窪む (くぼむ) - To sink</p><p>* 薄気味悪い (うすけみわるい) - Eerie, creepy</p><p>* 朝礼 (ちょうれい) - Morning meeting, assembly</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/49</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136887492</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 09 Sep 2023 21:59:03 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136887492/af44c8e733d2420adce6a48156b8edc9.mp3" length="1524048" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>76</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136887492/9b0732be58c7cda506305b6818246fa2.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語·文法分析：ページ 48]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ ４８</strong></p><p>骨に皮がこびりついているような白羽さんの姿に一瞬驚いたが、私はすぐに頭を下げだ。</p><p>「初めまして！昼勤の古倉さんです。よろしくお願いします！」</p><p>今の言い方は、店長に近かったかもしれない。白羽さんは私の大声に怯んだような顔をして、</p><p>「はあ。。。」と曖昧な返事をした。</p><p>「ほら白羽さんも、挨拶挨拶！最近が肝心だからね、ちゃんと挨拶して！」</p><p>「はあ、おはようございます！」</p><p>白羽さんはもごもごと小さな声を出した。</p><p>「今日は研修も終わって、もう昼勤の一員だからねー！レジと掃除と基本的なファーストフードの作り方は教えたけど、覚えなきゃいけないことはたくさんあるからね！この人は古倉さん、なんと、この店がオープンしてからのスタッフだから！何でも聞いて教わって！」</p><p>* 骨に皮がこびりついているような白羽さんの姿に一瞬驚いたが、私はすぐに頭を下げた。</p><p>* At first, I was momentarily surprised by Shira-san appearance, which seemed like skin clinging to the bones, but I quickly lowered my head.</p><p>* 「初めまして！昼勤の古倉さんです。よろしくお願いします！」</p><p>* "Nice to meet you! I'm Furukura, the daytime shift worker. Please take care of me!"</p><p>* 今の言い方は、店長に近かったかもしれない。白羽さんは私の大声に怯んだような顔をして、「はあ。。。」と曖昧な返事をした。</p><p>* My recent way of speaking might have sounded like I was getting close to the store manager. Shira-san, with a somewhat intimidated expression due to my loud voice, replied vaguely with, "Huh..."</p><p>* 「ほら白羽さんも、挨拶挨拶！最近が肝心だからね、ちゃんと挨拶して！」</p><p>* "Come on, White-winged-san, greetings, greetings! Nowadays, it's crucial, so make sure to greet properly!"</p><p>* 「はあ、おはようございます！」</p><p>* "Huh, good morning!"</p><p>* 白羽さんはもごもごと小さな声を出した。</p><p>* Shira-san mumbled in a small voice.</p><p>* 「今日は研修も終わって、もう昼勤の一員だからねー！レジと掃除と基本的なファーストフードの作り方は教えたけど、覚えなきゃいけないことはたくさんあるからね！この人は古倉さん、なんと、この店がオープンしてからのスタッフだから！何でも聞いて教わって！」</p><p>* "Today, your training is over, and now you're officially part of the daytime team! I've taught you the basics of the cash register, cleaning, and making fast food, but there's a lot more you need to learn! This person is Furukura-san, and believe it or not, they've been on staff since this store opened! Feel free to ask them anything!"</p><p>Important Vocabulary:</p><p>* 初めまして (はじめまして) - Nice to meet you.</p><p>* 挨拶 (あいさつ) - Greeting.</p><p>* 曖昧 (あいまい) - Vague, ambiguous.</p><p>* 最近 (さいきん) - Recently.</p><p>* 肝心 (かんじん) - Crucial, essential.</p><p>* 研修 (けんしゅう) - Training.</p><p>* ファーストフード (faasuto fuudo) - Fast food.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/48</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136887390</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 09 Sep 2023 21:54:11 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136887390/1bd4a59abf5e9999ce87d0403d7afee6.mp3" length="1494789" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>75</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136887390/569ede02a127276770768f2de7e5732f.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 47]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ ４７</strong></p><p>そんなことを考えないがら、私は菅原さんの喋り方で頷いた。</p><p>「はい、大丈夫です！早く新しい人入ってくれるといいですね！」</p><p>「うーん、募集かけたり、夕勤の子に友達でバイト探してる子いないか声かけたりしてるんだけどねー！</p><p>昼勤は古倉さんが週５で入れるから助かるわー」</p><p>人手不足のコンビニでは、「何もなく不可もなく、とにかく店員としてみせに存在する」と言うことがとでも喜ばれることがある。私は泉さんや菅原さんに比べると優秀な店員ではないが、無遅刻無欠勤でとにかく毎日くると言うことだけは誰にも負けないため、良い部品として扱われていた。</p><p>その時ドアの向こうから、「あのう。。。。」とか細い声がした。</p><p>「あ、白羽さん？入って！俺、３０分前に出勤するように言わなかった？遅刻だよー！」</p><p>店員の声に静かにドアが開き、１８０cmはゆうに超えるだろう、ひょろりと背の高い、針金のハンガーみたいな男性が俯きながら入ってきた。</p><p>自分自身が針金みたいなのに銀色の針金が顔に絡み付いたような眼鏡をかけている。白いシャツに黒いズボンと言う店のルールを守った服装だが、痩せすぎてい（４８）てシャツのサイズが合っておらず、手首が見えているのに腹のあたりには不自然に皺が寄っていた。</p><p>* そんなことを考えながら、私は菅原さんの喋り方で頷いた。</p><p>* While not thinking about such things, I nodded in response to Mr. Sugawara's way of speaking.</p><p>* 「はい、大丈夫です！早く新しい人入ってくれるといいですね！」</p><p>* "Yes, I'm fine! It would be great if a new person could join us soon!"</p><p>* 「うーん、募集かけたり、夕勤の子に友達でバイト探してる子いないか声かけたりしてるんだけどねー！</p><p>* "Hmm, I've been recruiting, and I've also been asking the evening shift employees if they have any friends looking for a part-time job."</p><p>* 昼勤は古倉さんが週５で入れるから助かるわー」</p><p>* "As for the day shift, it's great that Mr. Furukura can work five days a week."</p><p>* 人手不足のコンビニでは、「何もなく不可もなく、とにかく店員としてみせに存在する」と言うことがとでも喜ばれることがある。</p><p>* In understaffed convenience stores, simply "being there as an employee, without causing any problems or inconveniences," can sometimes be appreciated.</p><p>* 私は泉さんや菅原さんに比べると優秀な店員ではないが、無遅刻無欠勤でとにかく毎日くると言うことだけは誰にも負けないため、良い部品として扱われていた。</p><p>* Compared to Ms. Izumi and Mr. Sugawara, I'm not an outstanding store employee, but because I never come late, never miss a day, and come every day without fail, I'm treated as a reliable component.</p><p>* その時ドアの向こうから、「あのう。。。。」とか細い声がした。</p><p>* At that moment, from beyond the door, there was a thin voice saying, "Um..."</p><p>* 「あ、白羽さん？入って！俺、３０分前に出勤するように言わなかった？遅刻だよー！」</p><p>* "Oh, Mr. Shiraha? Come in! Didn't I tell you to come in 30 minutes early? You're late!"</p><p>* 店員の声に静かにドアが開き、１８０cmはゆうに超えるだろう、ひょろりと背の高い、針金のハンガーみたいな男性が俯きながら入ってきた。</p><p>* In response to the store employee's voice, the door opened quietly, and a man who would easily exceed 180 cm, with a tall and slender figure like a wire hanger, entered while bowing.</p><p>* 自分自身が針金みたいなのに銀色の針金が顔に絡み付いたような眼鏡をかけている。</p><p>* Despite being wire-like himself, he wore silver wire-like glasses that seemed to entwine around his face.</p><p>* 白いシャツに黒いズボンと言う店のルールを守った服装だが、痩せすぎていてシャツのサイズが合っておらず、手首が見えているのに腹のあたりには不自然に皺が寄っていた。</p><p>* He adhered to the store's dress code with a white shirt and black trousers, but he was so thin that the shirt didn't fit properly, revealing his wrists, and there were unnatural wrinkles around his abdomen.</p><p>Some interesting vocabulary words from the paragraph:</p><p>* 募集 (ぼしゅう) - recruitment, hiring.</p><p>* 週５ (しゅうご) - five days a week.</p><p>* 人手不足 (ひとでぶそく) - labor shortage, lack of staff.</p><p>* 無遅刻無欠勤 (むちこくむけっきん) - never being late or absent.</p><p>* 部品 (ぶひん) - component, part.</p><p>* 針金 (はりがね) - wire, wire-like.</p><p>* 不自然 (ふしぜん) - unnatural, strange, unusual.</p><p>* 皺 (しわ) - wrinkle.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/47</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136861298</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Fri, 08 Sep 2023 20:25:16 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136861298/3ca0343ea3ef6693d41b32177ee0becd.mp3" length="2225173" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>111</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136861298/56bb55d4c1956c9317ec1b4af35923d2.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 46]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ ４６</strong></p><p>７人目の店長は気弱すぎて夜勤になかな注意ができ図に店がボロボロになってしまったので、少し口が悪くてもこれくらいの方が働きやすいと、８人目の店長を見ると思う。</p><p>１８年間、「店長」は姿を変えながらずっと店にいた。一人一人違うのに、全員合わせて一匹の生き物であるような気持ちになることがある。</p><p>８人目の店長は声が大きく、バックルームではいつも彼の声が反響している。</p><p>「あ、今日、新人の白羽ちんとだから！夕方に研修して昼勤は初めてだよね。よろしくしてあげてね！」</p><p>「はい！」</p><p>元気よく返事をすると、店長は数字を打ち込む手を休めずに何度も頷いた。</p><p>「いやあ、古倉さんがいると安心だわー。岩木君が本格的に抜けちゃうから、しばらく、古倉さんと泉さんと菅原さん、それと新戦力の白羽さんの４人で昼まわすことになるけど、よろしく！俺はちょっと、しばらくの間は夜勤に入るしかなさそうだわー」</p><p>声のトーンは全く違うものの、店長も泉さんと同じように語尾を伸ばして乗る癖がある。泉さんの後に８人目の店長が来たから、泉さんのが店長に移ったのかもしれないし（４７）、店長の喋り方を吸収して泉さんがますます語尾を伸ばすようになったのかもしれない。</p><p>７人目の店長は気弱すぎて夜勤になかな注意ができ図に店がボロボロになってしまったので、少し口が悪くてもこれくらいの方が働きやすいと、８人目の店長を見ると思う。</p><p>* The seventh store manager was too timid to manage the night shift properly, and as a result, the store became quite run-down. Looking at the eighth store manager, who may be a bit rude but can handle things better, I think this is easier to work with.</p><p>１８年間、「店長」は姿を変えながらずっと店にいた。一人一人違うのに、全員合わせて一匹の生き物であるような気持ちになることがある。</p><p>* For 18 years, the "store manager" has remained at the store, changing faces but always there. Even though they are all different individuals, sometimes it feels like they collectively form a single entity.</p><p>８人目の店長は声が大きく、バックルームではいつも彼の声が反響している。</p><p>* The eighth store manager has a loud voice, and in the backroom, his voice always echoes.</p><p>「あ、今日、新人の白羽ちんとだから！夕方に研修して昼勤は初めてだよね。よろしくしてあげてね！」</p><p>* "Oh, today we have a new recruit, Shiraha-chan! She had training in the evening, and this is her first day shift. Please take care of her!"</p><p>「はい！」</p><p>* "Yes!"</p><p>元気よく返事をすると、店長は数字を打ち込む手を休めずに何度も頷いた。</p><p>* When she energetically replied, the store manager continued to nod without stopping his hands from entering numbers.</p><p>「いやあ、古倉さんがいると安心だわー。岩木君が本格的に抜けちゃうから、しばらく、古倉さんと泉さんと菅原さん、それと新戦力の白羽さんの４人で昼まわすことになるけど、よろしく！俺はちょっと、しばらくの間は夜勤に入るしかなさそうだわー」</p><p>* "Oh, having Furukura-san here makes me feel relieved. Iwaki-kun is leaving for real, so for a while, it'll be Furukura-san, Izumi-san, Sugawara-san, and the new talent, Shiraha-san, handling the day shifts together. I'll have to work the night shifts for a bit!"</p><p>声のトーンは全く違うものの、店長も泉さんと同じように語尾を伸ばして乗る癖がある。泉さんの後に８人目の店長が来たから、泉さんのが店長に移ったのかもしれないし、店長の喋り方を吸収して泉さんがますます語尾を伸ばすようになったのかもしれない。</p><p>* Despite their completely different tones, the store manager also has a habit of extending the end of their sentences, just like Izumi-san. Perhaps, when the eighth store manager came after Izumi-san, Izumi-san's way of speaking transferred to the store manager, or maybe Izumi-san absorbed the store manager's way of speaking and further elongated their sentences.</p><p><strong>Vocab of Interest</strong> :</p><p>* 気弱 (きよわ) - timid, weak-willed</p><p>* ボロボロ - tattered, worn-out</p><p>* 口が悪い - foul-mouthed, having a sharp tongue</p><p>* 反響 (はんきょう) - echo, reverberation</p><p>* 抜ける (ぬける) - to leave, to resign</p><p>* 新戦力 (しんせんりょく) - new force, new talent</p><p>* 語尾 (ごび) - sentence ending, end of speech</p><p>* 吸収 (きゅうしゅう) - absorption, assimilation</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/46</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136837906</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Fri, 08 Sep 2023 02:38:34 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136837906/da020f1fc4c9a69b80198bfaba6a330e.mp3" length="2106577" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>105</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136837906/51cd4d477d9572f86cd93512f194ea7e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 45]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ ４５</strong></p><p>店がオープンして４年目、近くにあるライバル店が潰れた時は大変だった。その分の客が殺到して、昼ピークが終わらずに残業をした。弁当の数が足りなくて、店長が本社の人にリサーチ不足だと叱られていた。そんなことが起きないように、私はこの街を、店員として、しっかりと見つめながら歩くことにしている。</p><p>今日は特に大きな変化はなかったが、近くに新しいビルができるようなので、完成したらまた客が増えるかもしれない。そんなことをころに刻みながら店まで辿りつき、サンドイッチとお茶を勝手バックルームに入ると、今日も夜勤に入っていた店長が、汗ばんだ身体を丸めて、お客のストアコンピューターに数字を入力しているところだった。</p><p>「おはようございます」</p><p>「あ、おはよう古倉さん、今日も早いねー！」</p><p>店長は３０歳の男性で、常にキビキビとしている。口は悪いが働き者の、この店で、８人めの店長だ。</p><p>二人目の店長はサポり癖があり、４人目の店長は真面目で掃除好きで、６人目の店長は癖のある人で嫌われ、夕勤が全員一気には辞めると言うトラブルになった。８人目の店長は比較的アルバイトからも好かれ、自分が体を体を動かして働くタイプな（４６）のでみていて気持ちがいい。</p><p>店がオープンして４年目、近くにあるライバル店が潰れた時は大変だった。</p><p>* "In the fourth year since the store opened, it was tough when a nearby rival store went out of business."</p><p>その分の客が殺到して、昼ピークが終わらずに残業をした。</p><p>* "The customers from that store rushed in, and we ended up working overtime, extending beyond the usual lunch rush."</p><p>弁当の数が足りなくて、店長が本社の人にリサーチ不足だと叱られていた。</p><p>* "We didn't have enough bento (boxed lunches), and the store manager was scolded by the corporate office for inadequate research."</p><p>そんなことが起きないように、私はこの街を、店員として、しっかりと見つめながら歩くことにしている。</p><p>* "To prevent such things from happening again, I make it a point to walk through this town as an employee, observing it closely."</p><p>今日は特に大きな変化はなかったが、近くに新しいビルができるようなので、売成したらまた客が増えるかもしれない。</p><p>* "There weren't any significant changes today, but there's news that a new building is going to be constructed nearby, so if it's successful, we might get more customers again."</p><p>そんなことをころに刻みながら店まで辿りつき、サンドイッチとお茶を勝手バックルームに入ると、今日も夜勤に入っていた店長が、汗ばんだ身体を丸めて、お客のスイアコンピューターに数字を入力しているところだった。</p><p>* "While keeping such thoughts in mind, I arrived at the store. When I entered the back room with sandwiches and tea, the store manager, who was on the night shift today, was hunched over, inputting numbers into the customer's computer, his body glistening with sweat."</p><p>「おはようございます」</p><p>* "Good morning."</p><p>「あ、おはよう古倉さん、今日も早いねー！」</p><p>* "Oh, good morning, Furukura-san. You're early again today!"</p><p>店長は３０歳の男性で、常にキビキビとしている。口は悪いが働き者の、この店で、８人めの店長だ。</p><p>* "The store manager is a 30-year-old man, always sharp and quick. He may have a sharp tongue, but he's a hard worker, and he's the eighth store manager at this store."</p><p>二人目の店長はサポり癖があり、４人目の店長は真面目で掃除好きで、６人目の店長は癖のある人で嫌われ、夕勤が全員一気には辞めると言うトラブルになった。</p><p>* "The second store manager had a habit of supporting, the fourth store manager was serious and liked cleaning, the sixth store manager had quirks and was disliked, and it led to a problem where the evening shift employees all quit at once."</p><p>８人目の店長は比較的アルバイトからも好かれ、自分が体を体を動かして働くタイプな（４６）ので見ていて気持ちがいい。</p><p>* "The eighth store manager is relatively well-liked even by part-time employees, as he is the type who actively moves around and works, making it pleasant to watch."</p><p><strong>Vocab of Interest</strong></p><p>* 殺到して (さっとうして) - "rushed in"</p><p>* リサーチ不足 (りさーちぶそく) - "inadequate research"</p><p>* 夜勤 (やきん) - "night shift"</p><p>* 勝手 (かって) - "on one's own" or "freely"</p><p>* アルバイト (あるばいと) - "part-time job"</p><p>* サポり癖 (さぽりくせ) - "habit of supporting"</p><p>* 真面目 (まじめ) - "serious" or "earnest"</p><p>* 癖のある人 (くせのあるひと) - "quirky person" or "person with idiosyncrasies"</p><p>* 辞める (やめる) - "to quit" or "to resign"</p><p>* 比較的 (ひかくてき) - "relatively" or "comparatively"</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/45</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136837183</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Fri, 08 Sep 2023 01:49:48 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136837183/a72cbf0d03483725daeb57463eef698d.mp3" length="2015671" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>101</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136837183/610f69cbc9d6283d5655b6a4c220dbf0.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 44]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ ４４</strong></p><p>朝、早く目が覚えてしまった時は、一駅前で降りで店まで歩くことにしている。マンションや飲食店が立ち呑んでいる場所から、店の方へ歩いていくにしたがって、おフェスビルしかななくなっていく。</p><p>その、ゆっくりと世界が死んでいくような感覚が、心他いい。初めてこの店に迷い込んだ時と変わらない光景だ。早朝、たまにスーツ姿のサラリーマンが早足で通り過ぎていくだけで、ほとんど生き物が見当とらない。</p><p>こんなにオフィスしかないのに、コンビニで働いていると住民風の客も訪ねるので、一体どこに住んでいるのだろうというつも思う。このセミの抜け殻の中を歩いているような世界のどこかで、私の「お客様」が眠っているのだとぼんやり思う。</p><p>夜になると、オフェスの光が幾何学的に並ぶ光景に変わる。自分が住んでいる安いアパートが並ぶ光景と違って、光も無機質で、均一な色をしている。</p><p>店の周りを歩くのは、コンビニ店員にとって大切な情報収集でも洗う。食店が弁当を始めたら売上に影響するし、新しく工事がはみまればそこで働く客が増える。</p><p>朝、早く目が覚えてしまった時は、一駅前で降りで店まで歩くことにしている。</p><p>* In the morning, when I wake up early, I make it a habit to get off one station earlier and walk to the store.</p><p>マンションや飲食店が立ち呑んでいる場所から、店の方へ歩いていくにしたがって、おフェスビルしかななくなっていく。</p><p>* As I walk from the area where there are apartments and restaurants standing, towards the store, it gradually becomes nothing but office buildings.</p><p>その、ゆっくりと世界が死んでいくような感覚が、心他いい。</p><p>* That slow sensation of the world dying away feels oddly calming.</p><p>初めてこの店に迷い込んだ時と変わらない光景だ。</p><p>* It's the same scenery as when I first stumbled upon this store.</p><p>早朝、たまにスーツ姿のサラリーマンが早足で通り過ぎていくだけで、ほとんど生き物が見当とらない。</p><p>* In the early morning, occasionally a salaryman in a suit walks briskly past, but there are hardly any signs of life.</p><p>こんなにオフィスしかないのに、コンビニで働いていると住民風の客も訪ねるので、一体どこに住んでいるのだろうというつもり思う。</p><p>* Even though there are mostly offices around, working at the convenience store, I often wonder where the customers who look like residents actually live.</p><p>このセミの抜け殻の中を歩いているような世界のどこかで、私の「お客様」が眠っているのだとぼんやり思う。</p><p>* Somewhere in this world that feels like walking through a cicada's discarded shell, I vaguely imagine my "customers" are sleeping.</p><p>夜になると、おフェスの光が幾何学的に並ぶ光景に変わる。</p><p>* At night, the lights of the office buildings transform into a geometrical arrangement.</p><p>自分が住んでいる安いアパートが並ぶ光景と違って、光も無機質で、均一な色をしている。</p><p>* Unlike the view of the inexpensive apartments where I live, the lights here are also inorganic and have a uniform color.</p><p>店の周りを歩くのは、コンビニ店員にとって大切な情報収集でも洗う。</p><p>* Walking around the store is important for convenience store employees; it's a way to gather valuable information.</p><p>食店が弁当を始めたら売上に影響するし、新しく工事がはみまればそこで働く客が増える。</p><p>* If a restaurant starts selling bento, it can affect sales, and if there's new construction, it means more customers might be working there.</p><p><strong>Vocab of note:</strong></p><p>* 降りる (おりる) - To get off (a train or bus).</p><p>* 立ち呑み (たちのみ) - Standing bar, a place where you can drink while standing.</p><p>* 世界が死んでいく (せかいがしんでいく) - The world dying away, a metaphorical expression.</p><p>* 住民風 (じゅうみんふう) - Resembling residents, having the appearance of local residents.</p><p>* セミの抜け殻 (せみのぬけがら) - Cicada's discarded shell, a symbolic description.</p><p>* 幾何学的 (きかがくてき) - Geometrical, relating to geometry.</p><p>* 無機質 (むきしつ) - Inorganic, lacking vitality or life.</p><p>* 均一な色 (きんいつないろ) - Uniform color, a consistent or even color.</p><p>* 情報収集 (じょうほうしゅうしゅう) - Information gathering, collecting valuable information.</p><p>* 売上 (うりあげ) - Sales, revenue generated from sales.</p><p>* 工事 (こうじ) - Construction, building work or construction projects.</p><p>* はみ出る (はみでる) - To protrude, extend beyond, or jut out.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/44</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136831484</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 07 Sep 2023 21:29:34 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136831484/d0bd5ad92b04baa1047d9479b75decb5.mp3" length="1948275" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>97</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136831484/d02c0a5f702613a86672fb1fcdb9ef51.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 43]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ ４３</strong></p><p>子供の頃スコップで男子生徒を殴った時も、「きっと家に問題があるんだ」と根拠のない憶測で家族を責める大人ばかりだった。私が被虐待児だとしたら理由が理解できて安心するから、そうに違いない、さっさとそれを認めろ、と言わんばかりだった。</p><p>迷惑だなあ、何でそんなに安心したいんだろう遠見ながら、「うーん、とにかくね、私は身体が弱いから！」と妹が、困ったときはとりあえずこう言えと言っていた言い訳をリピートした。</p><p>「そっか、うんうん、そうそう、持病とかあるとね、いろいろ難しいよね」</p><p>「結構ずっと前からだようね、大丈夫ー？」</p><p>早くコンビニに行きたいな、と思った。コンビニでは、働くメンバーの一員であることが何よりも大切にされていて、こんなに複雑ではない。性割も年齢も国籍も関係なく、同じ制服を身に対すければ全員が「店員」と言う均等な存在だ。時計を見ると午後の３時だった。そろそろ、レジの積算が終わって銀行の両替も売了し、トラックに乗ったパンとお弁当が届いて並べ始めているころだ。離れていても、コンビニと私は繋がっている。遠く離れた、光に満ちたスマイルマート（４４）日色町駅前店の光景と、そこを満たしているざわめきを鮮明に思い浮かべながら、私はレジを打つために爪が切りそろえられた手を、膝の上で静かに撫でた。</p><p>子供の頃スコップで男子生徒を殴った時も、</p><p>”That time when I was a child and hit the school boy with the shovel  ... "</p><p>「きっと家に問題があるんだ」と根拠のない憶測で家族を責める大人ばかりだった。 </p><p>"Surely there must be a problem at home," the adults blamed their families with groundless speculation.</p><p>私が被虐待児だとしたら理由が理解できて安心するから、そうに違いない、さっさとそれを認めろ、と言わんばかりだった。 </p><p>They seemed to say, "If I were an abused child, I could understand the reason and feel relieved. Just admit it already."</p><p>迷惑だなあ、何でそんなに安心したいんだろう遠見ながら、「うーん、とにかくね、私は身体が弱いから！」と妹が、困ったときはとりあえずこう言えと言っていた言い訳をリピートした。 </p><p>Annoyed, I wondered why they wanted to feel so reassured. While thinking, I repeated the excuse my younger sister had advised me to use when in a tight spot, "Uh, well, you know, I have a weak body!"</p><p>「そっか、うんうん、そうそう、持病とかあるとね、いろいろ難しいよね」 </p><p>"I see, yeah, that's right. It must be tough when you have chronic health issues."</p><p>早くコンビニに行きたいな、と思った。</p><p> I thought, "I want to go to the convenience store soon."</p><p>コンビニでは、働くメンバーの一員であることが何よりも大切にされていて、こんなに複雑ではない。</p><p> In the convenience store, being a member of the working team was valued above all else, and it wasn't as complicated.</p><p>性割も年齢も国籍も関係なく、同じ制服を身に対すければ全員が「店員」と言う均等な存在だ。</p><p> Regardless of gender, age, or nationality, once you put on the same uniform, everyone is an equal presence called "store staff."</p><p>時計を見ると午後の３時だった。 When I checked the time, it was 3:00 in the afternoon.</p><p>そろそろ、レジの積算が終わって銀行の両替も売了し、トラックに乗ったパンとお弁当が届いて並べ始めているころだ。 It was about time for the register reconciliation to be completed, the bank exchange to be finished, and the bread and bento delivered on the truck to be arranged.</p><p>離れていても、コンビニと私は繋がっている。 </p><p>Even when apart, the convenience store and I were connected.</p><p>遠く離れた、光に満ちたスマイルマート（４４）日色町駅前店の光景と、そこを満たしているざわめきを鮮明に思い浮かべながら、私はレジを打つために爪が切りそろえられた手を、膝の上で静かに撫でた。 </p><p>As I vividly imagined the scene of the brightly lit Smile Mart (44) Hirocho Station Front Store, far away, and the bustling activity filling it, I gently ran my neatly trimmed nails over my knee while preparing to operate the cash register.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/43</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136806379</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 07 Sep 2023 04:45:22 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136806379/7854feb26d91c43f80a0becf1f4f8610.mp3" length="2576781" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>129</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136806379/d3a7c67efb104e95c3759c5f8b3a1aa4.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 42]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ ４２</strong></p><p>「プライベートな質問は、ほやかして答えれば、向こうが勝手に解釈してくれるから」と言われていたのに、失敗したな、と思う。</p><p>「あのさ、私っこう同性愛の友達とかもいるしさあ、理解ある方だから、今は、アセックシャル？とかいうのもあるんだよねー」</p><p>場をとりなすようにミホが言う。</p><p>「そうそう、増えてるっていうよね。若い人とか、そういうのに興味がないんだよね」</p><p>「カミングアウトするのも難しいってテレビで見た、それ」</p><p>性経験はないもの、自分のサクシャリティを時に意識したこともない私は、性に無頓着なだけで、時に悩んだことはなかったが、皆、私が若しんでいるということを前提に話をどんどん進めている。例え本当にそうだとしても、皆が言うようた分かりやすい形の苦悩とは限らないのに、誰もそこまで考えようとはしない。</p><p>「プライベートな質問は、ほやかして答えれば、向こうが勝手に解釈してくれるから」と言われていたのに、失敗したな、と思う。</p><p>* Even though I had been told, "With personal questions, just brush them off and let the other person interpret as they like," I think I messed up.</p><p>「あのさ、私っこう同性愛の友達とかもいるしさあ、理解ある方だから、今は、アセックシャル？とかいうのもあるんだよねー」</p><p>* "Hey, you know, I have some friends who are into same-sex relationships, and they're pretty understanding. So, nowadays, there's also something called asexuality, right?"</p><p>場をとりなすようにミホが言う。</p><p>* Miho says this, trying to lighten the mood.</p><p>「そうそう、増えてるっていうよね。若い人とか、そういうのに興味がないんだよね」</p><p>* "Yeah, yeah, it's said to be on the rise. Like, young people and stuff, they're not interested in that."</p><p>「カミングアウトするのも難しいってテレビで見た、それ」</p><p>* "I saw on TV that coming out is also difficult."</p><p>性経験はないもの、自分のサクシャリティを時に意識したこともない私は、性に無頓着なだけで、時に悩んだことはなかったが、皆、私が若しんでいるということを前提に話をどんどん進めている。</p><p>* I, who have no sexual experience and have never consciously considered my own sexuality, have always been indifferent to matters of sex. However, everyone assumes that I'm simply inexperienced and continues with the conversation.</p><p>例え本当にそうだとしても、皆が言うようた分かりやすい形の苦悩とは限らないのに、誰もそこまで考えようとはしない。</p><p>* Even if it were true, nobody thinks deeply about the possibility that my struggles might not be as straightforward as everyone assumes.</p><p><strong>Vocab of Interest</strong></p><p>* プライベートな (Puraibeeto na) - Private</p><p>* 解釈 (Kaishaku) - Interpretation</p><p>* アセックシャル (Asekkusharu) - Asexual</p><p>* 場をとりなす (Ba o torinasu) - To lighten the mood or steer the conversation</p><p>* 興味がない (Kyoumi ga nai) - Not interested</p><p>* カミングアウト (Kamingu Auto) - Coming out</p><p>* 難しい (Muzukashii) - Difficult</p><p>* 性経験 (Seiken) - Sexual experience</p><p>* サクシャリティ (Sakushariti) - Sexuality</p><p>* 無頓着 (Mutonchaku) - Indifference</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/42</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136805231</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 07 Sep 2023 01:58:24 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136805231/4c66c58b4780b3923ff905bbbcf4eab4.mp3" length="1416422" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>71</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136805231/52566d40d2973343e7e1cf08c20353c3.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 41]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ ４１</strong></p><p>私は地元の友達と会う時には、少し持病があって身体が弱いからアルバイトをしていることになっている。アルバイト先ずは、親が病気がちで介護があるからだということにしていた。二種類の言い訳は妹が考えてくれた。</p><p>二十代前半のころは、フリーターなど珍しいとものではなかったので特に言い訳は必要がなかったが、就職か結婚という形でほとんどが、社会と接続していき、今では両方ともしていないのは私しかいない。</p><p>身体が弱いなどと言いながら、毎日立仕事を長時間やっているのだから、おかしいと皆、必の中では思っているようなだ。</p><p>「愛なこと聞いていい？あのさあ、恵子って恋愛ってしたことある？」</p><p>冗談目かしながらサツキが言う。</p><p>「恋愛？」</p><p>「付き合ったこととか。。。恵子からそういう話、そういえば聞いたことないなって」</p><p>「ああ、ないよ」</p><p>反射的に正直に答えてしまい、皆が黙り込んだ。困惑した表情を浮かべながら、目配せしている、ああそうだ、こういうときは、「うーん、いい感じになったこと（４２）はあるけど、私って見る目がないんだよー」と曖昧に答えて、付き合った経験はないものの、不倫かなにかの事情がある恋愛経験はあって、肉体関係を持ったこともちゃんとありそうな雰囲気で返事をした方がいいと、以前妹が教えてくれていたのだった。</p><p>Vocab. of Interest</p><p>* 持病 (じびょう) - "chronic illness" or "long-term illness"</p><p>* 介護 (かいご) - "care" or "nursing"</p><p>* 言い訳 (いいわけ) - "excuse" or "explanation"</p><p>* 反射的 (はんしゃてき) - "reflexive" or "instinctive"</p><p>* 曖昧 (あいまい) - "ambiguous" or "vague"</p><p>* 不倫 (ふりん) - "adultery" or "affair"</p><p>* 肉体関係 (にくたいかんけい) - "physical relationship" or "sexual relationship"</p><p></p><p>私は地元の友達と会う時には、少し持病があって身体が弱いからアルバイトをしていることになっている。</p><p>* When I meet up with local friends, I'm supposed to be working part-time because I have a minor chronic illness, and I'm physically weak.</p><p>アルバイト先ずは、親が病気がちで介護があるからだということにしていた。</p><p>* I used to explain that I work part-time because my parents are often ill and require care.</p><p>二種類の言い訳は妹が考えてくれた。</p><p>* My younger sister came up with these two excuses.</p><p>二十代前半のころは、フリーターなど珍しいとものではなかったので特に言い訳は必要がなかったが、就職か結婚という形でほとんどが、社会と接続していき、今では両方ともしていないのは私しかいない。</p><p>* In my early twenties, being a part-timer or "freeter" was not uncommon, so I didn't need any special excuses. However, now that most people have connected to society through employment or marriage, I'm the only one who hasn't done either.</p><p>身体が弱いなどと言いながら、毎日立仕事を長時間やっているのだから、おかしいと皆、必の中では思っているようなだ。</p><p>* While I claim to be physically weak, I work long hours standing every day, so everyone secretly thinks it's strange.</p><p>「愛なこと聞いていい？あのさあ、恵子って恋愛ってしたことある？」</p><p>* "Can I ask you something personal? Hey, Keiko, have you ever been in a romantic relationship?"</p><p>冗談目かしながらサツキが言う。</p><p>Satsuki says this with a joking expression.</p><p>「恋愛？」</p><p>* "Romantic relationship?"</p><p>「付き合ったこととか。。。恵子からそういう話、そういえば聞いたことないなって」</p><p>* "Like, dating someone... I realize I've never heard Keiko talk about that."</p><p>「ああ、ないよ」</p><p>* "Oh, no, I haven't."</p><p>反射的に正直に答えてしまい、皆が黙り込んだ。</p><p>* I answered reflexively and honestly, causing everyone to fall silent.</p><p>困惑した表情を浮かべながら、目配せしている、ああそうだ、こういうときは、「うーん、いい感じになったこと（４２）はあるけど、私って見る目がないんだよー」と曖昧に答えて、付き合った経験はないものの、不倫かなにかの事情がある恋愛経験はあって、肉体関係を持ったこともちゃんとありそうな雰囲気で返事をした方がいいと、以前妹が教えてくれていたのだった。</p><p>* With a bewildered expression and making eye contact, I remembered, "Ah, in situations like this, it's better to answer vaguely like, 'Well, there have been good vibes (42), but I guess I just lack a discerning eye.' Although I haven't had a dating experience, it seems like there may have been romantic involvements due to affairs or something like that, as my sister had previously advised."</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/41</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136804848</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 07 Sep 2023 01:24:56 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136804848/8d9dc5460b98d04480c78f06228b2b5a.mp3" length="2292048" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>115</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136804848/53edd76bf80eeddc0c315c755ba25051.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 40]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ ４０</strong></p><p>「サツキのとこは、子供作る予定とかないの？」</p><p>「うーん、懐かしいんだけどねー。自然に任せてるけど、そろそろ妊活しようかなって。ね」</p><p>「うん、うん、いいタイミングだよー絶対」</p><p>ミホが頷く。ぐっすりと眠るみほの子供と見つめるサツキを見ていると、二人の子宮も共鳴しあっているような気持ちになる。</p><p>頷いていたユカリが、ふと私のの方に視線を寄越した。</p><p>「恵子は、まだ結婚とかしてないの？」</p><p>「うん、してないよ」</p><p>「え、じゃあまさか、今もバイト？」</p><p>私は少し考えた。この年齢の人間がきんとした就職も結婚もしていないのはおかしなことだというとは、私も妹に説明されて知っている。それでも事実を知っているもほたちの前で護摩化すのも憚られて、私は頷いた。</p><p>「うん、実はそうなんだ」</p><p>私の返答に、ユカリは戸惑った表情を浮かべた。急いで、言葉を受け加える。</p><p>「あんまり身体が強くないから、今もバイトなんだー！」</p><p>「サツキのとこは、子供作る予定とかないの？」 - "What about Satsuki? Any plans to have kids?" </p><p>「うーん、懐かしいんだけどねー。自然に任せてるけど、そろそろ妊活しようかなって。ね」</p><p>* 「うーん、懐かしいんだけどねー。」 - "Well, it's nostalgic, you know."</p><p>* 「自然に任せてるけど、そろそろ妊活しようかなって。ね」 - "I'm leaving it to nature, but I'm thinking of trying for a baby soon. Right?" </p><p>* 「うん、うん、いいタイミングだよー絶対」 - "Yeah, yeah, it's the perfect timing, definitely."</p><p>ミホが頷く。ぐっすりと眠るみほの子供と見つめるサツキを見ていると、二人の子宮も共鳴しあっているような気持ちになる。</p><p>* ミホが頷く。 - "Miho nods."</p><p>* ぐっすりと眠るみほの子供と見つめるサツキを見ていると - "When looking at Satsuki, who is gazing at Miho's sleeping child,"</p><p>* 二人の子宮も共鳴しあっているような気持ちになる - "I feel like their uteri are resonating with each other."</p><p>頷いていたユカリが、ふと私の方に視線を寄越した。</p><p>* 頷いていたユカリが - "Yukari, who was nodding,"</p><p>* ふと私の方に視線を寄越した - "suddenly turned her gaze towards me."</p><p>「恵子は、まだ結婚とかしてないの？」</p><p>* 「恵子は、まだ結婚とかしてないの？」 - "Keiko, are you still not married or anything?" 「うん、してないよ」</p><p>* 「うん、してないよ」 - "Yeah, I'm not married." 「え、じゃあまさか、今もバイト？」</p><p>* 「え、じゃあまさか、今もバイト？」 - "Huh, so you're still working part-time?"</p><p>私は少し考えた。この年齢の人間が希望とした就職も結婚もしていないのはおかしなことだということは、私も妹に説明されて知っている。それでも事実を知っているものの、私の前で正直に言うのはためらわれて、私は頷いた。</p><p>* 私は少し考えた。 - "I thought for a moment."</p><p>* この年齢の人間が希望とした就職も結婚もしていないのはおかしなことだということは、私も妹に説明されて知っている。 - "I know that it's strange for someone of my age to not have a desired job or be married, as my younger sister has explained to me."</p><p>* それでも事実を知っているものの、私の前で正直に言うのはためらわれて、私は頷いた。 - "However, even though I know the truth, I hesitated to say it openly in front of them, so I nodded."</p><p>「うん、実はそうなんだ」</p><p>* 「うん、実はそうなんだ」 - "Yeah, actually, that's how it is."</p><p>私の返答に、ユカリは戸惑った表情を浮かべた。急いで、言葉を受け加える。</p><p>* 私の返答に、ユカリは戸惑った表情を浮かべた - "In response to my reply, Yukari had a bewildered expression."</p><p>* 急いで、言葉を受け加える - "In a hurry, I added," 「あんまり身体が強くないから、今もバイトなんだー！」</p><p>* 「あんまり身体が強くないから、今もバイトなんだー！」 - "Because my health isn't that great, I'm still working part-time!"</p><p>単語：</p><p>* 妊活 (にんかつ) - "trying to conceive" or "fertility activities"</p><p>* 子宮 (しきゅう) - "uterus"</p><p>* 護摩化す (ごまけす) - "to embellish" or "to gloss over"</p><p>* 戸惑った (とまどった) - "bewildered" or "confused"</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/40</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136801866</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 06 Sep 2023 22:47:28 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136801866/3a9f64fba9b8ce8f57fc8a892d12a969.mp3" length="1769597" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>88</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136801866/e542d68ce6fad550d6f3b0e69755c06b.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 39]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ ３９</strong></p><p>身に付けている洋服も、発する言葉のリズムも変わってしまった私が笑っている。友達は、誰も話しているのだろう。それでも「懐かしい」と言葉を連発しながら、ユカリは私に笑いかけ続ける。</p><p>ミホとサツキは地元で頻繁に会っているせいか、そっくりな表生と喋り方をしている。特にお菓子の食べ方が似ていて、二人ともネイルを施した手でクッキーを小さく割りながら口に運んでいる。前からそうだったろうか、と思いだそうとするが、記憶が曖昧だ。前に会ったときの二人の小さいな癖や仕草は、もうどこかへ流れ出て行ってまったのかもしれないとも思う。</p><p>「今度、もっと大人数で集まろうか。せっかくユカリも地元に帰ってきたんだし、シホとかにも声かけてさー」</p><p>「うんうん、いいね、やろうよ」</p><p>ミホの提案に皆が身を乗り出す。</p><p>「それぞれの旦那と子供も連れてさー、バーベキューやろうよ、また」</p><p>「わあ、やりたい！友達の子供同士が仲良くなるのっていいよね」</p><p>「ああ、いいよねえ、そういうの」</p><p>うらやましそうな声を上げたサツキにユカリが訪ねる。</p><p>身に付けている洋服も、発する言葉のリズムも変わってしまった私が笑っている。</p><p>* 身に付けている洋服も - "Even the clothes I'm wearing,"</p><p>* 発する言葉のリズムも変わってしまった私が笑っている - "I, whose rhythm of speaking has also changed, am smiling."</p><p>友達は、誰も話しているのだろう。</p><p>* 友達は、誰も話しているのだろう - "I wonder what each friend is talking about."</p><p>それでも「懐かしい」と言葉を連発しながら、ユカリは私に笑いかけ続ける。</p><p>* それでも「懐かしい」と言葉を連発しながら - "Still, while repeating the words 'nostalgic',"</p><p>* ユカリは私に笑いかけ続ける - "Yukari keeps smiling at me."</p><p>ミホとサツキは地元で頻繁に会っているせいか、そっくりな表生と喋り方をしている。</p><p>* ミホとサツキは地元で頻繁に会っているせいか - "Miho and Satsuki often meet in the hometown,"</p><p>* そっくりな表生と喋り方をしている - "they have similar expressions and ways of speaking."</p><p>特にお菓子の食べ方が似ていて、二人ともネイルを施した手でクッキーを小さく割りながら口に運んでいる。</p><p>* 特にお菓子の食べ方が似ていて - "Especially their way of eating sweets is similar,"</p><p>* 二人ともネイルを施した手でクッキーを小さく割りながら口に運んでいる - "Both of them, with manicured nails, are breaking the cookie into small pieces and putting it in their mouths."</p><p>前からそうだったろうか、と思い出そうとするが、記憶が曖昧だ。</p><p>* 前からそうだったろうか、と思い出そうとするが - "I try to remember if it has been like this before,"</p><p>* 記憶が曖昧だ - "but my memory is vague."</p><p>前に会ったときの二人の小さいな癖や仕草は、もうどこかへ流れ出て行ってまったのかもしれないとも思う。</p><p>* 前に会ったときの二人の小さいな癖や仕草は - "The little habits and gestures of the two when we met before,"</p><p>* もうどこかへ流れ出て行ってまったのかもしれないとも思う - "I also think they might have flowed somewhere else."</p><p>「今度、もっと大人数で集まろうか。せっかくユカリも地元に帰ってきたんだし、シホとかにも声かけてさー」</p><p>* 「今度、もっと大人数で集まろうか。」 - "How about getting more people together next time?"</p><p>* せっかくユカリも地元に帰ってきたんだし、シホとかにも声かけてさー - "Since Yukari has come back to the hometown, let's invite Shiho and others."</p><p>「うんうん、いいね、やろうよ」</p><p>* 「うんうん、いいね、やろうよ」 - "Yeah, that sounds good, let's do it."</p><p>ミホの提案に皆が身を乗り出す。</p><p>* ミホの提案に皆が身を乗り出す - "Everyone leans forward in response to Miho's suggestion."</p><p>「それぞれの旦那と子供も連れてさー、バーベキューやろうよ、また」</p><p>* 「それぞれの旦那と子供も連れてさー」 - "Let's bring our husbands and kids too,"</p><p>* バーベキューやろうよ、また - "and have a barbecue again."</p><p>「わあ、やりたい！友達の子供同士が仲良くなるのっていいよね」</p><p>* 「わあ、やりたい！」 - "Wow, I want to do it! "</p><p>* 友達の子供同士が仲良くなるのっていいよね - "It's nice when friends' kids get along, right?"</p><p>「ああ、いいよねえ、そういうの」</p><p>* 「ああ、いいよねえ、そういうの」 - "Yeah, it's great, that kind of thing."</p><p>うらやましそうな声を上げたサツキにユカリが訪ねる。</p><p>* うらやましそうな声を上げたサツキにユカリが訪ねる - "Yukari asks Satsuki, who exclaimed with envy."</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/39</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136773291</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 06 Sep 2023 01:28:53 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136773291/1ce79f478c1524cc6f6fd325c582fe3a.mp3" length="1811393" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>91</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136773291/7ee91dc803c3e05283edbf76ce6a880c.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 38]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ ３８</strong></p><p>「前はもっと、天然っぱい喋り方しゃなかった？髪形のせいかな、雰囲気違って見える」</p><p>「えー、そう？よく会ってるからかな、全然変わんない気がするけど」</p><p>ミホは首をかしけたが、それはそうだと私は思った。だって、私の摂取する「世界」は入れ替わっているのだから。前に友達と会ったと身体の中に会った水が、今はもうほどんどなくなっていて、違う水に入れ替わっているように、私わ形成するものが変化している。</p><p>数年前に会った時は、アルバイトはのんびりした大学生が多くて、私の喋り方は今とは全然違ったと思う。</p><p>「そうかな！替わってるかなー」</p><p>説明はせずに、私は笑って見せた。</p><p>「そういえば、服の感じはちょっと変わったかもねー？前はもっとナチュラルっぽかった気がする」</p><p>「あー、それはそうかもね。それ、表参道のお店のスカートじゃない？私も色違い、試着したよー、可愛いよね」</p><p>「うん、最近、ここの服ばっかり着てる」</p><p>前はもっと、天然っぱい喋り方しゃなかった？髪形のせいかな、雰囲気違って見える」</p><p>* 「前はもっと、天然っぱい喋り方しゃなかった？」 - "Didn't you use to speak in a more natural way before?"</p><p>* 髪形のせいかな、雰囲気違って見える - "Maybe it's the hairstyle, you seem to have a different atmosphere."</p><p>「えー、そう？よく会ってるからかな、全然変わんない気がするけど」</p><p>* 「えー、そう？」 - "Really? Is that so?"</p><p>* よく会ってるからかな、全然変わんない気がするけど - "Maybe because we meet often, I don't really feel like I've changed at all."</p><p>ミホは首をかしげたが、それはそうだと私は思った。</p><p>* ミホは首をかしげた - "Miho tilted her head"</p><p>* それはそうだと私は思った - "I thought that was true."</p><p>だって、私の摂取する「世界」は入れ替わっているのだから。</p><p>* だって、私の摂取する「世界」は入れ替わっているのだから - "Because the 'world' I take in is changing."</p><p>前に友達と会ったと身体の中に会った水が、今はもうほどんどなくなっていて、違う水に入れ替わっているように、私わ形成するものが変化している。</p><p>* 前に友達と会ったと身体の中に会った水が - "The water that I met inside me when I met friends before"</p><p>* 今はもうほどんどなくなっていて - "has mostly disappeared now,"</p><p>* 違う水に入れ替わっているように - "as if it has been replaced by different water,"</p><p>* 私わ形成するものが変化している - "what constitutes me is changing."</p><p>数年前に会った時は、アルバイトはのんびりした大学生が多くて、私の喋り方は今とは全然違ったと思う。</p><p>* 数年前に会った時は - "When I met them a few years ago,"</p><p>* アルバイトはのんびりした大学生が多くて - "many of the part-time workers were laid-back college students,"</p><p>* 私の喋り方は今とは全然違ったと思う - "I think my way of speaking was completely different from now."</p><p>「そうかな！替わってるかなー」</p><p>* 「そうかな！替わってるかなー」 - "Is that so? Maybe it has changed."</p><p>説明はせずに、私は笑って見せた。</p><p>* 説明はせずに - "Without explaining,"</p><p>* 私は笑って見せた - "I smiled and showed."</p><p>「そういえば、服の感じはちょっと変わったかもねー？前はもっとナチュラルっぽかった気がする」</p><p>* 「そういえば、服の感じはちょっと変わったかもねー？」 - "Speaking of which, the feeling of your clothes has changed a bit, hasn't it?"</p><p>* 前はもっとナチュラルっぽかった気がする - "I feel like it was more natural-looking before."</p><p>「あー、それはそうかもね。それ、表参道のお店のスカートじゃない？私も色違い、試着したよー、可愛いよね」</p><p>* 「あー、それはそうかもね。」 - "Ah, that might be true."</p><p>* それ、表参道のお店のスカートじゃない？ - "That skirt, isn't it from a shop in Omotesando?"</p><p>* 私も色違い、試着したよー、可愛いよね - "I also tried on a different color, it's cute, right?"</p><p>「うん、最近、ここの服ばっかり着てる」</p><p>* 「うん、最近、ここの服ばっかり着てる」 - "Yeah, lately, I've been wearing clothes from here a lot."</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/38</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136772663</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 06 Sep 2023 00:50:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136772663/4c0799a2e0f026227e14e39af029b771.mp3" length="1596144" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>80</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136772663/3c5ed57d378ae8676b8cfa9b6c2caa40.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 37]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ ３７</strong></p><p>ミホは、今で結婚して地元に中古の一戸建てを買っていて、そこに友達がよく集まっている。明日もアルバイトなので億劫に思う時もあるが、コンビニ以外の世界との誰一の接点であり、同じ年の「普通の三十代女性」と交流する貴重な議会なので、ミホの誘いにはなるべく応じるようにしている。今日も、ミホと、まだ小さい子供を連れたユカリ、結婚しているが子供はまだのサツキと私、というメンバーで、ミホの家にケーキを持ち寄ってお茶をしていた。</p><p>子連れのユカリは旦那の仕事の関係でしばらく地元を離れでいたので、会うのは久しぶりだった。駅前のショップングモールで買ったケーキを食べながら、皆の顔を見て懐かしい懐かしいと連呼するユカリに皆が笑った。</p><p>「やっばり地元はいいなあ。恵子と前にあったのって、私が結婚したばかりの頃だったよね」</p><p>「うん、そうそう。あの時は、皆でお祝いして、もっと大人数でバーベキューしたんだようね。懐かしいなあ！」</p><p>私は泉さんと古倉さんの喋り方を混ぜながら喋っていた。</p><p>「なんか、恵子、愛わったね」</p><p>感情豊かに喋るをたしをユカリが見つめる。</p><p>ミホは、今で結婚して地元に中古の一戸建てを買っていて、そこに友達がよく集まっている。</p><p>* ミホは、今で結婚して地元に中古の一戸建てを買っていて - "Miho is now married and has bought a second-hand detached house in her hometown"</p><p>* そこに友達がよく集まっている - "where friends often gather."</p><p>明日もアルバイトなので億劫に思う時もあるが、コンビニ以外の世界との唯一の接点であり、同じ年の「普通の三十代女性」と交流する貴重な機会なので、ミホの誘いにはなるべく応じるようにしている。</p><p>* 明日もアルバイトなので億劫に思う時もあるが - "Though I sometimes feel reluctant since I have work tomorrow,"</p><p>* コンビニ以外の世界との唯一の接点であり - "it's the only connection to a world beyond the convenience store,"</p><p>* 同じ年の「普通の三十代女性」と交流する貴重な機会なので - "a valuable opportunity to interact with 'ordinary women in their thirties' of the same age,"</p><p>* ミホの誘いにはなるべく応じるようにしている - "I try to accept Miho's invitations as much as possible."</p><p>今日も、ミホと、まだ小さい子供を連れたユカリ、結婚しているが子供はまだのサツキと私、というメンバーで、ミホの家にケーキを持ち寄ってお茶をしていた。</p><p>* 今日も、ミホと - "Today, Miho and"</p><p>* まだ小さい子供を連れたユカリ - "Yukari with her small child,"</p><p>* 結婚しているが子供はまだのサツキと私 - "Satsuki, who is married but doesn't have children yet, and I,"</p><p>* ミホの家にケーキを持ち寄ってお茶をしていた - "gathered at Miho's house, bringing cakes and having tea."</p><p>子連れのユカリは旦那の仕事の関係でしばらく地元を離れていたので、会うのは久しぶりだった。</p><p>* 子連れのユカリは旦那の仕事の関係で - "Yukari with her child, due to her husband's work circumstances,"</p><p>* しばらく地元を離れていたので - "had been away from the hometown for a while,"</p><p>* 会うのは久しぶりだった - "so meeting was after a long time."</p><p>駅前のショッピングモールで買ったケーキを食べながら、皆の顔を見て懐かしい懐かしいと連呼するユカリに皆が笑った。</p><p>* 駅前のショッピングモールで買ったケーキを食べながら - "While eating cakes bought at the shopping mall in front of the station,"</p><p>* 皆の顔を見て懐かしい懐かしいと連呼するユカリ - "Yukari repeatedly exclaimed 'nostalgic' as she looked at everyone's faces,"</p><p>* に皆が笑った - "everyone laughed."</p><p>「やっぱり地元はいいなあ。恵子と前に会ったのって、私が結婚したばかりの頃だったよね」</p><p>「うん、そうそう。あの時は、皆でお祝いして、もっと大人数でバーベキューしたんだよね。懐かしいなあ！。</p><p>* 「やっぱり地元はいいなあ。 - "Hometown is really nice, isn't it?"</p><p>* 恵子と前に会ったのって、私が結婚したばかりの頃だったよね - "Meeting with Keiko, that was around the time I just got married, right?"</p><p>* 「うん、そうそう。あの時は、皆でお祝いして、もっと大人数でバーベキューしたんだよね。懐かしいなあ！ - "Yeah, that's right. At that time, we all celebrated and had a barbecue with more people. It's so nostalgic!"</p><p>私は泉さんと古倉さんの喋り方を混ぜながら喋っていた。</p><p>* 私は泉さんと古倉さんの喋り方を混ぜながら喋っていた - "I was speaking, mixing the way both Izumi-san and Furukura-san speak."</p><p>「なんか、恵子、愛わったね」</p><p>感情豊かに喋る私をユカリが見つめる。</p><p>* 「なんか、恵子、愛わったね」 - "You seem really emotional, Keiko."</p><p>* 感情豊かに喋る私をユカリが見つめる - "Yukari gazes at me, who speaks emotionally."</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/37</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136760218</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Tue, 05 Sep 2023 17:16:47 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136760218/4f8a83e6c23d72f070d39d5f7bbfe160.mp3" length="1879312" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>94</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136760218/700c95903cce31ba7f5b313964c9365c.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 36]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ ３６</strong></p><p>「いらっしゃいませ、おはようございます。」</p><p>この瞬間がとても好きだ。自分の中に、「朝」という時間がはこれてくる感じがする。</p><p>外から人が入ってくるチャイム音が、教室の鐘の音に聞こえる。ドアを開ければ、光の箱が私を持っている。いつも回転し続ける。ゆるぎない正常な世界。私は、この光に満ちた箱の中の世界を信じている。</p><p>私は金曜日と日曜日が休みなので、平日の金曜日、結婚して地元で暮らしている友達に会いにいくことがある。</p><p>学生時代は「 黙る」ことに専念していたのでほとんど友達はいなかったが、アルバイトを始めてから行われた同窓会で旧友と再会してからは地元に友達ができた。</p><p>「えー、久しぶり、古倉さん！、イメージ全然違う！ー」</p><p>明るく声をかけてきたミホと、持っているバッグが色違いだという話で盛り上げ理、今度一緒に買い物に行こうと、メールアドレスを交換した。それから、たまに集まってご飯を食べたり、買い物をしたりしていた。</p><p>「いらっしゃいませ、おはようございます。」</p><p>* 「いらっしゃいませ、おはようございます。」 - "Welcome, good morning."</p><p>この瞬間がとても好きだ。自分の中に、「朝」という時間がはこれてくる感じがする。</p><p>* この瞬間がとても好きだ。 - "I really like this moment."</p><p>* 自分の中に - "Within myself"</p><p>* 「朝」という時間がはこれてくる感じがする。 - "I feel the arrival of the time called 'morning.'"</p><p>外から人が入ってくるチャイム音が、教室の鐘の音に聞こえる。</p><p>* 外から人が入ってくるチャイム音が - "The chime sound of people entering from outside"</p><p>* 教室の鐘の音に聞こえる - "sounds like the classroom bell."</p><p>ドアを開ければ、光の箱が私を持っている。いつも回転し続ける。ゆるぎない正常な世界。私は、この光に満ちた箱の中の世界を信じている。</p><p>* ドアを開ければ - "When I open the door,"</p><p>* 光の箱が私を持っている - "a box of light holds me."</p><p>* いつも回転し続ける - "It always keeps spinning."</p><p>* ゆるぎない正常な世界 - "an unchanging normal world"</p><p>* 私は、この光に満ちた箱の中の世界を信じている - "I believe in the world inside this box filled with light."</p><p>私は金曜日と日曜日が休みなので、平日の金曜日、結婚して地元で暮らしている友達に会いにいくことがある。</p><p>* 私は金曜日と日曜日が休みなので - "I have Fridays and Sundays off,"</p><p>* 平日の金曜日 - "On weekday Fridays,"</p><p>* 結婚して地元で暮らしている友達に会いにいくことがある - "I sometimes visit friends who are married and living in the hometown."</p><p>学生時代は「黙る」ことに専念していたのでほとんど友達はいなかったが、アルバイトを始めてから行われた同窓会で旧友と再会してからは地元に友達ができた。</p><p>* 学生時代は「黙る」ことに専念していた - "During my student days, I focused on being 'quiet.'"</p><p>* ほとんど友達はいなかったが - "I didn't have many friends, but"</p><p>* アルバイトを始めてから行われた同窓会で旧友と再会してからは - "after meeting old friends at a reunion held since I started working part-time,"</p><p>* 地元に友達ができた - "I made friends in my hometown."</p><p>「えー、久しぶり、古倉さん！、イメージ全然違う！ー」</p><p>* 「えー、久しぶり、古倉さん！ - "Oh, it's been a while, Furukura!"</p><p>* イメージ全然違う！ - "Your image is completely different!"</p><p>明るく声をかけてきたミホと、持っているバッグが色違いだという話で盛り上げ理、今度一緒に買い物に行こうと、メールアドレスを交換した。</p><p>* 明るく声をかけてきたミホと - "Miho, who greeted me brightly,"</p><p>* 持っているバッグが色違いだという話で盛り上げて - "we got excited talking about our differently colored bags,"</p><p>* 今度一緒に買い物に行こうと - "we decided to go shopping together next time,"</p><p>* メールアドレスを交換した - "and exchanged email addresses."</p><p>それから、たまに集まってご飯を食べたり、買い物をしたりしていた。</p><p>* それから - "After that,"</p><p>* たまに集まってご飯を食べたり - "we occasionally gathered to have meals,"</p><p>* 買い物をしたりしていた - "or went shopping."</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/36</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136708234</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 04 Sep 2023 05:35:08 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136708234/01089157b2632fde655751cbd21479f9.mp3" length="1703769" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>85</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136708234/16325570945b5bc85b46c4a7a00727a3.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 35]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ ３５</strong></p><p>泉さんが時計を見て、私たちに声をかけた。</p><p>「じゃ、朝礼しようか」</p><p>「はーい」</p><p>三人で並んで整列し、朝礼が始まる。連絡ノートを泉さんが開き、今日の目標と注意事項を伝えた。</p><p>「今日は新商品のマンゴーチョコレートパンがおすすめ商品です。皆で声かけしていきましょうー。それと、クレンリネス強化期間です。昼の時間は忙しいですが、それでも床、窓、ドア付近はこまめに掃除するようにしましょう。時間がないから誓いの言葉はいいや、それでは接客用語を唱和します。「いらっしゃいませ！」</p><p>「いらっしゃいませ！」</p><p>「かしこまりました！」</p><p>「かしこまりました！」</p><p>「ありがとうございます！」</p><p>「ありがとうございます！」</p><p>接客用語を唱和し、身だしなみのチェックをして、「いらっしゃいませ！」と言いながら、一人ずつドアの外へ出ていく。二人に続いて、私も事務所のドアから飛び出した。</p><p>泉さんが時計を見て、私たちに声をかけた。</p><p>* 泉さんが時計を見て - "Looking at the clock, Izumi"</p><p>* 私たちに声をかけた - "spoke to us."</p><p>「じゃ、朝礼しようか」</p><p>* 「じゃ、朝礼しようか」 - "Well, let's have the morning meeting."</p><p>「はーい」- "Yes."</p><p>三人で並んで整列し、朝礼が始まる。</p><p>* 三人で並んで整列し - "The three of us lined up,"</p><p>* 朝礼が始まる - "and the morning meeting started."</p><p>連絡ノートを泉さんが開き、今日の目標と注意事項を伝えた。</p><p>* 連絡ノートを泉さんが開き - "Izumi opened the communication notebook,"</p><p>* 今日の目標と注意事項を伝えた - "and conveyed today's goals and points to note."</p><p>「今日は新商品のマンゴーチョコレートパンがおすすめ商品です。皆で声かけしていきましょうー。それと、クレンリネス強化期間です。昼の時間は忙しいですが、それでも床、窓、ドア付近はこまめに掃除するようにしましょう。時間がないから誓いの言葉はいいや、それでは接客用語を唱和します。「いらっしゃいませ！」"</p><p>* 「今日は新商品のマンゴーチョコレートパンがおすすめ商品です。」 - "Today, the recommended product is the new Mango Chocolate Bread."</p><p>* 皆で声かけしていきましょうー。 - "Let's call out together."</p><p>* それと、クレンリネス強化期間です。 - "Also, it's the cleanliness reinforcement period."</p><p>* 昼の時間は忙しいですが、それでも床、窓、ドア付近はこまめに掃除するようにしましょう。 - "Although it's busy during the day, let's make sure to clean the floor, windows, and areas near the doors frequently."</p><p>* 時間がないから誓いの言葉はいいや、それでは接客用語を唱和します。「いらっしゃいませ！」 - "We don't have much time for a pledge, so let's practice customer service phrases. 'Welcome!'"</p><p>「いらっしゃいませ！」</p><p>* 「いらっしゃいませ！」 - "Welcome!"</p><p>「かしこまりました！」</p><p>* 「かしこまりました！」 - "Understood!"</p><p>「ありがとうございます！」</p><p>* 「ありがとうございます！」 - "Thank you!"</p><p>接客用語を唱和し、身だしなみのチェックをして、「いらっしゃいませ！」と言いながら、一人ずつドアの外へ出ていく。</p><p>* 接客用語を唱和し - "Reciting customer service phrases,"</p><p>* 身だしなみのチェックをして - "checking our appearance,"</p><p>* 「いらっしゃいませ！」と言いながら - "saying 'Welcome!' as we do so,"</p><p>* 一人ずつドアの外へ出ていく - "each of us goes out the door."</p><p>二人に続いて、私も事務所のドアから飛び出した。</p><p>* 二人に続いて - "Following the two,"</p><p>* 私も事務所のドアから飛び出した - "I also dashed out from the office door."</p><p>Interesting vocabulary:</p><p>* 朝礼 (ちょうれい) - morning meeting</p><p>* 整列 (せいれつ) - alignment, standing in line</p><p>* 連絡ノート (れんらくノート) - communication notebook</p><p>* おすすめ商品 (おすすめしょうひん) - recommended product</p><p>* 唱和する (しょうわする) - to recite, to chant</p><p>* 身だしなみ (みだしなみ) - appearance, grooming</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/35</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136659758</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 02 Sep 2023 06:41:54 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136659758/b7d2072908fa1a5d93900b2c9a8c3e7d.mp3" length="1524569" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>76</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136659758/935b8bbe8f7b3fd75f49a861e825df2e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 34]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ ３４</strong></p><p>「前もっていってくれないと、結局しわ寄せが他のバイトにくるだけじゃないですか！」</p><p>二人が感情豊かに会話をしているを聞いてると、少し焦りが生まれる。私の身体の中に、怒りという感情はほとんどない。人が感じって困ったなあと思うだけだ。私は菅原さんの表情を盗み見て、トレーニング時にそうしたように、顔の同じ場所の筋肉を動かして喋ってみた。</p><p>「えーまたバックレですかあ。今人手不足なのに、信じられないです！」</p><p>菅原さんの言葉を操り返す私に、泉さんが時計と指輪を外しながら笑った。</p><p>「はは、古倉さんめっちゃ怒ってる！そうだよねーほんとありとくないよー」</p><p>同じことで怒ると、店員の皆がうれしそうな顔をするときが付いたのは、アルバイを始めてすぐのことだった。店長がムカつくとか、夜勤の誰それがサポってるとか、怒りが特ち上がった時に協調すると、不思議な連帯感が生まれて、皆が私の怒りを喜んでくれる。</p><p>泉さんと菅原さんの表情を見て、ああ、私は今、上手に「人間」ができてるんだと安堵する。この安堵を、コンビニエンスストアという場所で、何度操り返しただろうか。</p><p>「前もっていってくれないと、結局しわ寄せが他のバイトにくるだけじゃないですか！」</p><p> "If you don't let us know in advance, it's not just the ripple effect that affects other part-timers!"</p><p>* 前もって (まえもって) - in advance, beforehand</p><p>* 結局 (けっきょく) - after all, in the end</p><p>* しわ寄せ (しわよせ) - ripple effect, repercussions</p><p></p><p>二人が感情豊かに会話をしているを聞いてると、少し焦りが生まれる。 </p><p>Listening to the emotionally charged conversation between the two, a bit of unease arises.</p><p>私の身体の中に、怒りという感情はほとんどない。人が感じって困ったなあと思うだけだ。 </p><p>Within my body, the emotion of anger is almost non-existent. I only think about how people feel and get into trouble.</p><p>私は菅原さんの表情を盗み見て、トレーニング時にそうしたように、顔の同じ場所の筋肉を動かして喋ってみた。 </p><p>I sneak a glance at Sugawara-san's expression and, just like during training, I move the muscles in the same places on my face to try speaking.</p><p>「えーまたバックレですかあ。今人手不足なのに、信じられないです！」 </p><p>"Oh, skipping work again? And now when we're short-staffed, I can't believe it!"</p><p>* また - again</p><p>* バックレ - skipping work</p><p>* 人手不足 (ひとでぶそく) - short-staffed</p><p>* 信じられない (しんじられない) - can't believe it</p><p>菅原さんの言葉を操り返す私に、泉さんが時計と指輪を外しながら笑った。 </p><p>As I manipulate Sugawara-san's words and speak them back, Izumi-san removes her watch and ring while smiling.</p><p>「はは、古倉さんめっちゃ怒ってる！そうだよねーほんとあり得ないよー」 </p><p>"Haha, Furukura-san is really angry! That's right, it's totally unbelievable!"</p><p>* 操り返す (あやつりかえす) - to manipulate and speak back</p><p>* 指輪 (ゆびわ) - ring</p><p>* 外す (はずす) - to remove</p><p>* あり得ない (ありえない) - unbelievable, impossible</p><p>同じことで怒ると、店員の皆がうれしそうな顔をするときが付いたのは、アルバイを始めてすぐのことだった。 </p><p>The time when all the staff would appear happy when getting angry about the same thing was fixed soon after I started part-time work.</p><p>* 同じこと (おなじこと) - the same thing</p><p>* 付く (つく) - to be attached, to be added</p><p>店長がムカつくとか、夜勤の誰それがサポってるとか、怒りが特に上がった時に協調すると、不思議な連帯感が生まれて、皆が私の怒りを喜んでくれる。 </p><p>When the manager gets on our nerves or someone from the night shift is supporting them, if we cooperate when our anger flares up, a strange sense of solidarity is born, and everyone is happy about my anger.</p><p>泉さんと菅原さんの表情を見て、ああ、私は今、上手に「人間」ができてるんだと安堵する。 </p><p>Looking at the expressions of Izumi-san and Sugawara-san, I feel relieved, thinking, "Ah, I'm good at being a 'human' now."</p><p>この安堵を、コンビニエンスストアという場所で、何度操り返しただろうか。 </p><p>How many times have I repeated this relief at a convenience store, in this place?</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/34</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136655240</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 02 Sep 2023 00:33:45 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136655240/f6926241ccaccb7d32732f871c9c16dd.mp3" length="1806691" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>90</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136655240/73c09c93869ba39f50bbb1960e194197.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 33]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ ３３</strong></p><p>泉さんが微笑む。泉さんを見本にしているのだから趣味が合うのは当然でもある。周りからは私が年相応のバッグを持ち、失礼で他人行儀でもないちょうどいい距離感の喋り方をする「人間」に見えているのだろう？</p><p>「泉さん、今日店にいましたー？ラーメンの在庫、ぐっちゃくちゃなんですけどっ！」</p><p>ロッカーの方で着替えていた菅原さんが大声を出した。泉さんがそちらを振り向いて声をかける。</p><p>「いたよー。昼間は大丈夫だったんだけど、夜勤の子が、また無断欠勤だったの。だから新人のダット君が入ってるでしょ」</p><p>制服のチャックを上げながらこちらへ来た菅原さんが顔をしかめる。</p><p>「えー、またバックレですかあ。今手不足なのに、信じられない！だらか店、ガタガタなんですねっ。バック飲料全然出てないじゃないですか、朝ピークなのに！」</p><p>「そうそう。最悪だよね！店長、やっぱり今週から夜勤にまわるって。今、新人さんしかいないもんね」</p><p>「昼勤だって就活で岩木君抜けるのに！ほんと、困りますよね！辞めるなら、辞めるで。。。」</p><p>"泉さんが微笑む。泉さんを見本にしているのだから趣味が合うのは当然でもある。周りからは私が年相応のバッグを持ち、失礼で他人行儀でもないちょうどいい距離感の喋り方をする「人間」に見えているのだろう？ </p><p>Izumi-san smiles. Since I am using Izumi-san as a model, it's only natural that our tastes align. From the perspective of those around me, I might appear as a "human" who carries age-appropriate bags, speaks in a manner that is neither impolite nor overly formal, and maintains just the right sense of distance.</p><p>* 微笑む (ほほえむ) - to smile</p><p>* 見本 (みもと) - example, model</p><p>* 趣味 (しゅみ) - hobby, taste</p><p>* 当然 (とうぜん) - natural, obvious</p><p>* 周り (まわり) - surroundings, those around</p><p>* 年相応 (ねんそうおう) - age-appropriate</p><p>* 失礼 (しつれい) - impolite, rude</p><p>* 他人行儀 (たにんぎょうぎ) - overly formal behavior</p><p>* 距離感 (きょりかん) - sense of distance</p><p>* 喋り方 (しゃべりかた) - way of speaking</p><p>* 人間 (にんげん) - human</p><p>* だろう - I wonder, probably</p><p>「泉さん、今日店にいましたー？ラーメンの在庫、ぐっちゃくちゃなんですけどっ！」 </p><p>"Izumi-san, were you at the store today? The ramen inventory is a mess!"</p><p>* ぐっちゃくちゃ - messy</p><p>ロッカーの方で着替えていた菅原さんが大声を出した。泉さんがそちらを振り向いて声をかける。 </p><p>Sugawara-san, who was changing by the lockers, shouted loudly. Izumi-san turned towards that direction and responded.</p><p>「いたよー。昼間は大丈夫だったんだけど、夜勤の子が、また無断欠勤だったの。だから新人のダット君が入ってるでしょ」 </p><p>"I was there. It was fine during the day, but the night shift person was absent without notice again. So, the new guy, Datto-kun, is filling in."</p><p>制服のチャックを上げながらこちらへ来た菅原さんが顔をしかめる。 </p><p>Sugawara-san, who came this way while zipping up the uniform, frowned.</p><p>* 顔をしかめる- to frown</p><p>「えー、またバックレですかあ。今手不足なのに、信じられない！だらか店、ガタガタなんですねっ。バック飲料全然出てないじゃないですか、朝ピークなのに！」 </p><p>"Again, skipping work? And at a time when we're already short-staffed, it's unbelievable! The shop's so disorderly, it's falling apart. The back stock of drinks is totally empty, even though it's the morning peak!"</p><p>「そうそう。最悪だよね！店長、やっぱり今週から夜勤にまわるって。今、新人さんしかいないもんね」 </p><p>"Exactly. It's the worst, right? The manager's actually going to do the night shift starting this week. Right now, we only have the new guy."</p><p>「昼勤だって就活で岩木君抜けるのに！ほんと、困りますよね！辞めるなら、辞めるで。。。」 </p><p>"Even Iwaki-kun, who's on the day shift, is leaving for job hunting! Seriously, it's troublesome, right? If you're quitting, then quit..."</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/33</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136643057</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Fri, 01 Sep 2023 17:20:47 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136643057/601714375323e70583509f37ab35513b.mp3" length="1588307" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>79</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136643057/e6437c14914b2940fc502c937e42dd9d.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 32]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ ３２</strong></p><p>泉さんの服装や持っている小物、髪形などを見ているとそれが正しい三十代女性の見本のように思えてくる。</p><p>泉さんが、ふと、私の履いているバレエシューズに目を止める。</p><p>「あ、それ、表参道のお店の靴だよね。私もそこの靴、好きなのー。ブーツ持ってるよ！」</p><p>泉さんはバックルームでは少し話尾を伸ばしてだるそうに喋る。</p><p>ここの靴は泉さんがトイレに入っている隙に靴底のブランド名をメモして、お店に出向いて買ったものだ。</p><p>「えーつ、ほんとですか！四つとして紺色のやつですよね。前にお店に履いてきてまたよね、あれ可愛かったです！」</p><p>菅原さんの喋り方をトレースし、少し話尾を大人向きに変えた口調で泉さんに答える。菅原さんはスタッカートのついたような、少し弾んだ喋り方をする。泉さんとは対照的な喋り方だが、二つを織り交ぜながら喋ると不思議とちょうどいい。</p><p>「小倉さんって私と趣味が合う気がするー。そのバッグもわかいいようね」。</p><p>泉さんの服装や持っている小物、髪形などを見ているとそれが正しい三十代女性の見本のように思えてくる。 </p><p>When I look at Izumi-san's clothing, accessories she carries, and her hairstyle, it seems like she's a perfect example of a woman in her thirties."</p><p>* 小物 (こもの) - accessories</p><p>* 髪形 (かみがた) - hairstyle</p><p>泉さんが、ふと、私の履いているバレエシューズに目を止める。 </p><p>Suddenly, Izumi-san's gaze falls upon the ballet flats I'm wearing."</p><p>* ふと - suddenly, unexpectedly</p><p>* 目を止める (めをとめる) - to fix one's eyes on, to focus on</p><p>「あ、それ、表参道のお店の靴だよね。私もそこの靴、好きなのー。ブーツ持ってるよ！」 </p><p>"Oh, those are the shoes from the store in Omotesando, right? I also like their shoes! I have a pair of boots!"</p><p>* 表参道 (おもてさんどう) - Omotesando (a shopping district in Tokyo)</p><p>* ブーツ - boots</p><p>* 持ってる (もってる) - casual form of 持っている, to have</p><p>泉さんはバックルームでは少し話尾を伸ばしてだるそうに喋る。 In the backroom, Izumi-san speaks with slightly elongated sentence endings, in a somewhat lazy manner."</p><p>* 話尾 (はなしお) - sentence endings</p><p>* 伸ばす (のばす) - to elongate, extend</p><p>* だるそうに - seemingly lazily, in a languid manner</p><p></p><p>“ここの靴は泉さんがトイレに入っている隙に靴底のブランド名をメモして、お店に出向いて買ったものだ。 </p><p>These shoes here are ones that Izumi-san noted down the brand name from the sole while she was in the restroom, then went to the store and bought."</p><p>* 隙に (すきに) - in a moment when, opportunity</p><p>* 靴底 (くつぞこ) - sole of a shoe</p><p>* ブランド名 - brand name</p><p>* 出向く (でむく) - to go to (a place), visit</p><p>「えーつ、ほんとですか！ひょっとして紺色のやつですよね。前にお店に履いてきてまたよね、あれ可愛かったです！」 "Oh, really? Could it be the navy blue ones? You wore them to the store before, right? Those were so cute!"</p><p>* ひょっとして - perhaps, maybe</p><p>* 履いてきて (はいてきて) - wore (came wearing)</p><p>* 可愛かった (かわいかった) - was cute</p><p>"菅原さんの喋り方をトレースし、少し話尾を大人向きに変えた口調で泉さんに答える。菅原さんはスタッカートのついたような、少し弾んだ喋り方をする。泉さんとは対照的な喋り方だが、二つを織り交ぜながら喋ると不思議とちょうどいい。 </p><p>I mimic Sugawara-san's way of speaking and reply to Izumi-san with a tone that slightly adjusts sentence endings to sound more mature. Sugawara-san has a sprightly way of speaking with a staccato-like rhythm. Although it contrasts with Izumi-san's style, it feels oddly fitting when the two are interwoven."</p><p>* 喋り方 (しゃべりかた) - way of speaking</p><p>* トレースする - to trace, imitate</p><p>* 大人向き (おとなむき) - more suitable for adults, mature</p><p>* 変えた (かえた) - adjusted, changed</p><p>* 口調 (くちょう) - tone, manner of speaking</p><p>* スタッカート - staccato</p><p>* 弾んだ (はずんだ) - lively, sprightly</p><p>* 対照的 (たいしょうてき) - contrasting</p><p>* 織り交ぜる (おりまぜる) - to interweave, mix</p><p>「小倉さんって私と趣味が合う気がするー。そのバッグもわかいいようね」。 </p><p>"I feel like our tastes match, Kogura-san. Even that bag you have is really nice, you know."</p><p>* 趣味 (しゅみ) - hobby, taste</p><p>* 合う (あう) - to match, to suit</p><p>* バッグ - bag</p><p>* わかいい - slangy way of saying わかい, meaning "really good" or "nice"</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/32</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136617026</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 31 Aug 2023 21:34:14 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136617026/306bed9c3833d927c385b300639668d9.mp3" length="1620177" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>81</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136617026/eeaba333703610d4a158714f3c58291e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 31]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ ３１</strong></p><p>三割は泉さん、三割は菅原さん、二割は店長、残り半年前に辞めた、佐々木さんや一年前までリーダーだった岡崎くんのような、過去の他の人たちから吸収したもので構成されている</p><p>特に喋り方に関しては身近な人のものが伝染していて、今は泉さんと菅原さんをミックスさせたものが私の喋り方になっている。</p><p>大抵の人はそうなのではないかと、私は思っている。前に菅原さんのパンド仲間がお店に顔を出した時は、女の子たちは菅原さんと同じような服装と喋り方だったし、佐々木さんは泉さんが入ってきてから、「お疲れさまです！」の言い方が泉さんとそっくりになっていた。泉さんと前の店で仲が良かったという主婦の女性がへルプにきた時は、服装があまりに泉さんと似ているので満違えそうになったくらいだ。私の喋り方も、誰かに伝染せているのかもしれない。こうして伝染し合いながら、私たちは人間であることを保ち続けているのだともう。</p><p>働く前の泉さんは少し派手が３０代女性らしい服装をしているので、履いている靴の有名やロッカーの中のコートのタグを見て参考にしている。一度だけ、バックルームに置きっぱなしになっていたポーチの中を覗き、化粧品の名前とブランドもメモした。、それをそのまま真似してはすぐにパレてしまうのでブランド名で検索し、（３２）そこの服を着ているひごがブログで紹介したり、どちらのストールを買おうかな、と名前を挙げている他のブランドを着ることにしている。</p><p>三割は泉さん、三割は菅原さん、二割は店長、残り半年前に辞めた、佐々木さんや一年前までリーダーだった岡崎くんのような、過去の他の人たちから吸収したもので構成されている。</p><p>* 30% are Izumi-san, 30% are Sugawara-san, 20% is the manager, and the remaining percentage is composed of things absorbed from other people like Sasaki-san who left six months ago and Okazaki-kun who was a leader until a year ago.</p><p>* 三割 (さんわり) - 30%</p><p>* 二割 (にわり) - 20%</p><p>* 岡崎くん (おかざきくん) - Okazaki-kun</p><p>* 吸収する (きゅうしゅうする) - to absorb</p><p>* 構成する (こうせいする) - to constitute</p><p>特に喋り方に関しては身近な人のものが伝染していて、今は泉さんと菅原さんをミックスさせたものが私の喋り方になっている。</p><p>* Especially concerning the way of speaking, characteristics of people close to me have spread, and now, my way of speaking has become a blend of Izumi-san and Sugawara-san.</p><p>* 身近な (みぢかな) - familiar, close</p><p>* 伝染する (でんせんする) - to spread, to be contagious</p><p>* ミックスさせる - to blend, mix</p><p>大抵の人はそうなのではないかと、私は思っている。前に菅原さんのパンド仲間がお店に顔を出した時は、女の子たちは菅原さんと同じような服装と喋り方だったし、佐々木さんは泉さんが入ってきてから、「お疲れさまです！」の言い方が泉さんとそっくりになっていた。</p><p>* I believe that generally, most people might be the same. When Sugawara-san's pachinko friends visited the store before, the girls had clothing and speech patterns similar to Sugawara-san. Also, since Izumi-san came in, Sasaki-san's way of saying "Thank you for your hard work!" has become almost identical to Izumi-san's.</p><p>* 大抵の人 (たいていのひと) - most people</p><p>* そうなのではないかと - might be like that</p><p>* 顔を出す (かおをだす) - to visit, to drop in</p><p>* 女の子たち (おんなのこたち) - girls</p><p>* 同じような (おなじような) - similar</p><p>* 服装 (ふくそう) - clothing</p><p>* 言い方 (いいかた) - way of speaking</p><p>泉さんと前の店で仲が良かったという主婦の女性がヘルプにきた時は、服装があまりに泉さんと似ているので満ち違えそうになったくらいだ。</p><p>* When the housewife, who had a good relationship with Izumi-san and the previous store, came for assistance, she was almost overwhelmed because her attire was so similar to Izumi-san's.</p><p>私の喋り方も、誰かに伝染せているのかもしれない。こうして伝染し合いながら、私たちは人間であることを保ち続けているのだともう。</p><p>* Perhaps my way of speaking is also contagious to someone. In this manner, as we spread and share traits, we continue to maintain our humanity.</p><p>* 佐々木さん (ささきさん) - Sasaki-san</p><p>* 前の店 (まえのみせ) - previous store</p><p>* 仲が良かった (なかがよかった) - were on good terms</p><p>* 主婦の女性 (しゅふのじょせい) - housewife</p><p>* ヘルプに来る (へるぷにくる) - to come to help</p><p>* 満ち足りる (みちたりる) - to feel satisfied</p><p>* 伝染する (でんせんする) - to spread, to be contagious</p><p>* 保ち続ける (たもちつづける) - to continue to maintain</p><p>働く前の泉さんは少し派手が３０代女性らしい服装をしているので、履いている靴の有名やロッカーの中のコートのタグを見て参考にしている。一度だけ、バックルームに置きっぱなしになっていたポーチの中を覗き、化粧品の名前とブランドもメモした。それをそのまま真似してはすぐにパレてしまうのでブランド名で検索し、（３２）そこの服を着ているひとがブログで紹介したり、どちらのストールを買おうかな、と名前を挙げている他のブランドを着ることにしている。</p><p>* Izumi-san before working used to wear somewhat flashy attire that seemed typical of a woman in her 30s, so I looked at famous shoes she's wearing and tags on coats inside lockers for reference. Once, I peeked into a pouch left untouched in the back room and made notes of the names and brands of cosmetics. She often imitates them as they are, and quickly searches by brand name because she's prone to being influenced, and she chooses to wear other brands that someone wearing those clothes introduced in blogs or mentioned which scarf to buy, using brand names for the search.</p><p></p><p>* 派手 (はで) - flashy, showy</p><p>* ３０代女性らしい (さんじゅうだいじょせいらしい) - typical of a woman in her 30s</p><p>* ロッカー - locker</p><p>* 中 (なか) - inside</p><p>* コート - coat</p><p>* タグ - tag</p><p>* 参考にする (さんこうにする) - to use as reference</p><p>* 置きっぱなしにする (おきっぱなしにする) - to leave as it is</p><p>* ポーチ - pouch</p><p>* 化粧品 (けしょうひん) - cosmetics</p><p>* メモする - to note, jot down</p><p>* 真似する (まねする) - to imitate</p><p>* パレる - to copy</p><p>* 検索する (けんさくする) - to search</p><p>* 挙げる (あげる) - to mention</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/31</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136582754</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 31 Aug 2023 05:47:35 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136582754/b6101bfebe4396be843aafa8a436829e.mp3" length="2408768" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>120</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136582754/e7f18bf649da625959dfebb706cd29e3.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 30]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ ３０</strong></p><p>泉さんは茶髪を纏め、紺色のカットソーの上から白いシャツを着て、水色のネクタイを締めた。日色町駅前店がオープンした時にはこんなルールはなかったが、今のオーナーになってからは、必ず制服の下はシャツとネクタイと決まっている。泉さんが鏡の前で服装を整えていると、「おはようございます！」と菅原さんが、飛び込んできた。</p><p>菅原さんは２４歳のアルバイトで、声が大きい明るい子だ。パンドのポーカルをやっているらしく、ペリーショートのかみを本当は赤くしたいのだとばやいていた。少しぽっちゃyりとしていて愛嬌があるが、泉さんがきる前は遅刻も多かったし、ピアスをつくたまま働いて店長によく叱られていた。泉さんがサバサバとした調子で上手に叱って教育したおかげで、今では菅原さんも、すっかり真面目で仕事に熱い店員だ。</p><p>昼勤は他に、ひょろりと背が高い大学生の岩木くんと、就職先が決まってもうすぐ辞めてしまうフリーターの雪下くんがいる。岩木くんも就活で着られない日が増えるというので、店長が夜勤か戻ってくるか、新しい人を昼勤でとるかしないと、店が回らなくなってしまう。</p><p>今の「私」を形成しているのはほとんど私のそばにいる人たちだ。</p><p><strong>泉さんは茶髪を纏め、紺色のカットソーの上から白いシャツを着て、水色のネクタイを締めた。</strong></p><p>* <strong>English Translation</strong>: "Izumi tied up her brown hair, wore a white shirt over a navy blue T-shirt, and fastened a light blue tie."</p><p>* <strong>Vocabulary</strong>:</p><p>* <strong>茶髪を纏め</strong>: "Tied up her brown hair."</p><p>* <strong>紺色のカットソーの上から</strong>: "Over a navy blue T-shirt."</p><p>* <strong>白いシャツを着て</strong>: "Wore a white shirt."</p><p>* <strong>水色のネクタイを締めた</strong>: "Fastened a light blue tie."</p><p><strong>日色町駅前店がオープンした時にはこんなルールはなかったが、今のオーナーになってからは、必ず制服の下はシャツとネクタイと決まっている。</strong></p><p>* <strong>English Translation</strong>: "When Hiiro Station  Store opened, there wasn't such a rule, but under the current owner, it's become mandatory to wear a shirt and tie underneath the uniform."</p><p>* <strong>Vocabulary</strong>:</p><p>* <strong>オープンした時にはこんなルールはなかった</strong>: "There wasn't such a rule when the store opened."</p><p>* <strong>今のオーナーになってからは</strong>: "Under the current owner..."</p><p>* <strong>必ず制服の下はシャツとネクタイと決まっている</strong>: "It's become mandatory to wear a shirt and tie underneath the uniform."</p><p><strong>泉さんが鏡の前で服装を整えていると、「おはようございます！」と菅原さんが、飛び込んできた。</strong></p><p>* <strong>English Translation</strong>: "As Izumi was adjusting her outfit in front of the mirror, Sugawara entered with a cheerful 'Good morning!'"</p><p>* <strong>Vocabulary</strong>:</p><p>* <strong>鏡の前で服装を整えていると</strong>: "As Izumi was adjusting her outfit in front of the mirror..."</p><p>* <strong>飛び込んできた</strong>: "Entered energetically" or "burst in."</p><p>* <strong>菅原さんが、飛び込んできた</strong>: "Sugawara entered...</p><p>* </p><p><strong>菅原さんは２４歳のアルバイトで、声が大きい明るい子だ。 </strong></p><p>Sugawara-san is a 24-year-old part-timer with a loud and cheerful voice.</p><p><strong>パンドのポーカルをやっているらしく、ペリーショートのかみを本当は赤くしたいのだとばやいていた。</strong></p><p>It seems that Sugawara-san plays pachinko and poker, and was talking about wanting to dye their pixie-cut hair red.</p><p>少しぽっちゃyりとしていて愛嬌があるが、泉さんがきる前は遅刻も多かったし、ピアスをつくたまま働いて店長によく叱られていた。 </p><p>They are slightly chubby and have a charming personality, but before Izumi-san took charge, they used to be late often and would work with earrings, which the manager scolded them for.</p><p>泉さんがサバサバとした調子で上手に叱って教育したおかげで、今では菅原さんも、すっかり真面目で仕事に熱い店員だ。 </p><p>Thanks to Izumi-san's straightforward scolding and education, Sugawara-san has become quite a diligent and enthusiastic employee now.</p><p>昼勤は他に、ひょろりと背が高い大学生の岩木くんと、就職先が決まってもうすぐ辞めてしまうフリーターの雪下くんがいる。 </p><p>For the day shift, there's also Iwaki-kun, a tall university student, and Yukishita-kun, a <em>freeter</em> who will soon quit as they have a job offer.</p><p>岩木くんも就活で着られない日が増えるというので、店長が夜勤か戻ってくるか、新しい人を昼勤でとるかしないと、店が回らなくなってしまう。 </p><p>Iwaki-kun is also having more days he can't work due to job hunting, so unless the manager does night shifts or comes back, or they hire new day-shift staff, the store won't be able to function.</p><p>今の「私」を形成しているのはほとんど私のそばにいる人たちだ。</p><p>The people around me are largely shaping the current "me."</p><p>Vocabulary of Note:</p><p>* 明るい (あかるい) - cheerful, bright</p><p>* パンド - pachinko parlor</p><p>* ポーカル - poker (card game)</p><p>* ペリーショート - pixie cut (hairstyle)</p><p>* 愛嬌 (あいきょう) - charm, personality</p><p>* 遅刻 (ちこく) - lateness, being late</p><p>* ピアス - earrings</p><p>* サバサバとした - straightforward</p><p>* 上手に (じょうずに) - skillfully</p><p>* 叱る (しかる) - scold</p><p>* 教育 (きょういく) - education</p><p>* 真面目 (まじめ) - diligent, serious</p><p>* 昼勤 (ひるぎん) - day shift</p><p>* ひょろりと - lanky, thin</p><p>* 大学生 (だいがくせい) - university student</p><p>* 就職先 (しゅうしょくさき) - place of employment</p><p>* 辞める (やめる) - to quit, to resign</p><p>* 回る (まわる) - to function, to work (in the context of a store)</p><p>Grammar of Note:</p><p>* 茶髪を纏め (ちゃかみをまとめ) - Tied up her brown hair</p><p>* 紺色のカットソーの上から (こんいろのカットソーのうえから) - Over a navy blue T-shirt</p><p>* シャツを着て (シャツをきて) - Wearing a shirt</p><p>* 水色のネクタイを締めた (みずいろのネクタイをしめた) - Fastened a light blue necktie</p><p>* こんなルールはなかった (こんなルールはなかった) - There was no such rule like this</p><p>* 制服の下はシャツとネクタイと決まっている (せいふくのしたはシャツとネクタイときまっている) - It has been decided that a shirt and a necktie must be worn under the uniform</p><p>* 声が大きい明るい子だ (こえがおおきいあかるいこだ) - They are a cheerful person with a loud voice</p><p>* パンドのポーカルをやっている (パンドのポーカルをやっている) - They seem to play pachinko and poker</p><p>* ペリーショートのかみを本当は赤くしたいのだとばやいていた (ペリーショートのかみをほんとうはあかくしたいのだとばやいていた) - They were talking about wanting to dye their pixie-cut hair red</p><p>* 少しぽっちゃyりとしていて愛嬌がある (すこしぽっちゃyりとしていてあいきょうがある) - They are slightly chubby and have a charming personality</p><p>* 泉さんがきる前は遅刻も多かった (いずみさんがきるまえはちこくもおおかった) - Before Izumi-san took charge, they used to be late often</p><p>* ピアスをつくたまま働いて店長によく叱られていた (ピアスをつくたままはたらいててんちょうによくしかられていた) - They used to work with earrings and would often be scolded by the manager</p><p>* 泉さんがサバサバとした調子で上手に叱って教育したおかげで (いずみさんがさばさばとしたちょうしじょうずにしかってきょういくしたおかげで) - Thanks to Izumi-san's straightforward scolding and education</p><p>* 今では菅原さんも、すっかり真面目で仕事に熱い店員だ (いまではすがわらさんも、すっかりまじめでしごとにあついてんいんだ) - Now, Sugawara-san has become a diligent and enthusiastic employee</p><p>* 昼勤は他に、ひょろりと背が高い大学生の岩木くんと、就職先が決まってもうすぐ辞めてしまうフリーターの雪下くんがいる (ひるぎんはほかに、ひょろりとせがたかいだいがくせいのいわきくんと、しゅうしょくさきがきまってもうすぐやめてしまうフリーターのゆきしたくんがいる) - For the day shift, there's also Iwaki-kun, a tall university student, and Yukishita-kun, a freeter who will soon quit as they have a job offer</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/30</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136579049</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 31 Aug 2023 01:10:49 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136579049/3a9fea5fb7f976eab5b63f5ddc9e8d6e.mp3" length="1898858" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>95</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136579049/90c7ca23b5ea472d446494bedef20908.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 29]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ２９</strong></p><p>そんなことをしている間に時間は過ぎ、店には少しずつ、私と同じ９時間からアルバイトをする昼勤</p><p>の人たちが集まってくる。</p><p>８時半を過ぎたころ「おはようございます！」というハスキーな声がして、ドアが開いた。バイトリーダーとして信頼がおかれている泉さんだ。私より一つ年上の３７歳の主婦で、少し性格はきついが、キビキビとよく働く女性だ。少し派手な服装で現れ、ロッカーの前でヒールの靴をスニーカーは履き替えてる。</p><p>「古倉さん、今日も早いねー。あ、新商品のパンだ。それどう？」</p><p>私がてにしているマンゴーチョクレトのパンを目にした泉さんが言う。</p><p>「少しクリームに癖があって、匂いが強くて食べにくいです。あんまり美味しくないですね！」</p><p>「え、ほんと？店長１００個発注しちゃってるよ、やばいなー。とりあえず今日来た分だけでも売れないとねー」</p><p>「はい！」</p><p>「アルバイは圧倒的に学生かフリーターが多いので、自分と同世代の女性と働くことは珍しい。</p><p><strong>そんなことをしている間に時間は過ぎ、店には少しずつ、私と同じ９時間からアルバイトをする昼勤の人たちが集まってくる。</strong></p><p>* <strong>English Translation</strong>: "While doing such things, time passes, and gradually, the day shift workers who start their part-time jobs at the same time as me, from 9 o'clock, gather at the store."</p><p>* <strong>Vocabulary</strong>:</p><p>* <strong>そんなことをしている間に</strong>: "While doing such things..."</p><p>* <strong>時間は過ぎ</strong>: "Time passes..."</p><p>* <strong>店には少しずつ</strong>: "Gradually at the store..."</p><p><strong>８時半を過ぎたころ「おはようございます！」というハスキーな声がして、ドアが開いた。バイトリーダーとして信頼がおかれている泉さんだ。私より一つ年上の３７歳の主婦で、少し性格はきついが、キビキビとよく働く女性だ。少し派手な服装で現れ、ロッカーの前でヒールの靴をスニーカーは履き替えてる。</strong></p><p>* <strong>English Translation</strong>: "Around 8:30, a husky voice says 'Good morning!' and the door opens. It's Izu, who is trusted as the shift leader. She's a 37-year-old housewife, one year older than me. Her personality is a bit tough, but she works energetically. She appears in slightly flashy clothing and changes her heels for sneakers in front of the locker."</p><p>* <strong>Vocabulary</strong>:</p><p>* <strong>８時半を過ぎたころ</strong>: "Around 8:30..."</p><p>* <strong>おはようございます！</strong>: "Good morning!"</p><p>* <strong>ハスキーな声がして</strong>: "A husky voice says..."</p><p>* <strong>ドアが開いた</strong>: "The door opens."</p><p>* <strong>バイトリーダーとして信頼がおかれている泉さんだ</strong>: "It's Izu, who is trusted as the shift leader."</p><p>* <strong>私より一つ年上の３７歳の主婦で</strong>: "She's a 37-year-old housewife, one year older than me."</p><p>* <strong>少し性格はきついが、キビキビとよく働く女性だ</strong>: "Her personality is a bit tough, but she works energetically."</p><p>* <strong>少し派手な服装で現れ</strong>: "She appears in slightly flashy clothing..."</p><p>* <strong>ロッカーの前でヒールの靴をスニーカーは履き替えてる</strong>: "She changes her heels for sneakers in front of the locker."</p><p></p><p><strong>「古倉さん、今日も早いねー。あ、新商品のパンだ。それどう？」</strong></p><p>* <strong>English Translation</strong>: "Kogura-san, you're early again today. Oh, the new bread product. How is it?"</p><p><strong>私がてにしているマンゴーチョクレトのパンを目にした泉さんが言う。</strong></p><p>* <strong>English Translation</strong>: "Seeing the Mango Chocolate Bread that I'm holding, Izumi says."</p><p>* <strong>Vocabulary</strong>:</p><p>* <strong>私がてにしている</strong>: "Seeing that I'm holding..."</p><p>* <strong>マンゴーチョクレトのパンを目にした泉さんが言う</strong>: "Izumi says after seeing the Mango Chocolate Bread."</p><p><strong>「少しクリームに癖があって、匂いが強くて食べにくいです。あんまり美味しくないですね！」</strong></p><p>* <strong>English Translation</strong>: "It has a bit of an unusual taste in the cream, and the smell is strong, making it hard to eat. It's not that delicious!"</p><p>* <strong>Vocabulary</strong>:</p><p>* <strong>少しクリームに癖があって</strong>: "It has a bit of an unusual taste in the cream..."</p><p>* <strong>匂いが強くて食べにくいです</strong>: "The smell is strong, making it hard to eat."</p><p>* <strong>あんまり美味しくないですね！</strong>: "It's not that delicious!"</p><p><strong>「え、ほんと？店長１００個発注しちゃってるよ、やばいなー。とりあえず今日来た分だけでも売れないとねー」</strong></p><p>* <strong>English Translation</strong>: "Really? The manager ordered a hundred of them, that's bad. Well, we need to sell at least the ones that came today."</p><p>* <strong>Vocabulary</strong>:</p><p>* <strong>店長１００個発注しちゃってるよ</strong>: "The manager ordered a hundred of them."</p><p>* <strong>やばいなー</strong>: "That's bad."</p><p>* <strong>とりあえず今日来た分だけでも売れないとねー</strong>: "Well, we need to sell at least the ones that came today."</p><p></p><p><strong>「はい！」</strong></p><p>* <strong>English Translation</strong>: "Yes!"</p><p></p><p><strong>「アルバイは圧倒的に学生かフリーターが多いので、自分と同世代の女性と働くことは珍しい。」</strong></p><p>* <strong>English Translation</strong>: "Since most of the part-timers are students or freelancers, it's rare to work with women of the same generation."</p><p>* <strong>Vocabulary</strong>:</p><p>* <strong>アルバイト</strong>: "Part-timers" or "part-time workers."</p><p>* <strong>圧倒的に</strong>: "Overwhelmingly" or "vastly."</p><p>* <strong>学生かフリーターが多いので</strong>: "Since most of them are students or freelancers..."</p><p>* <strong>自分と同世代の女性と働くことは珍しい</strong>: "It's rare to work with women of the same generation."</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/29</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136576047</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 30 Aug 2023 22:25:01 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136576047/f9e10893ea9708d6dfeb5b823cb5aa56.mp3" length="1613907" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>81</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136576047/63c6e4d02728ebd3e8c0d44d65b79c3d.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 28]]></title><description><![CDATA[<p><strong>「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 28</strong></p><p><strong>Parallel Japanese / English Translations、Notes and Shadowing Practice for Convenience Store Woman by Sayaka Murata Page 28</strong></p><p><strong>原文ページ２８</strong></p><p>朝、こうしてコンビニのパンを食べて、昼ご飯は休憩中にコンビニのおにぎりとファイーストフードを食べ、夜も、疲れているときはそのまま店のものを買って帰ることが多い。２リットルのペットの水は、働いている間に半分ほど飲み終え、そのままエコバッグに入れてもち帰り、夜までそれを飲んで過ごす。私の身体のほとんどが、このコンビニの食料でできているのだと思うと、自分が雑貨の棚やコーヒーマシーンと同じ、この店の一部であるかのように感じられる。</p><p>食事を終えると、天気予報を確認したり、店のデータを見たりする。天気予報は、コンビニにとってとても大切な制服源だ。昨日の気温との差も重要だ、今日は最高気温２１度、最低気温１４度、曇りのち、夕方からは雨の予定だ。気温よりも寒く感じられるだろう。</p><p>暑い日はサンドイッチが売れ、寒い日はおにぎりや中華まん、パンがよく売れる。カウンターフーズも気温によって売れるものが違う。日色町駅前店では寒い日はコロッケがよく売れる。ちょっどセールでもあるので今日はコロッケをたくさん作ろうと、頭に叩き込む。</p><p><strong>朝、こうしてコンビニのパンを食べて、昼ご飯は休憩中にコンビニのおにぎりとファイーストフードをたべ、夜も、疲れているときはそのまま店のものを買って帰ることが多い。</strong></p><p>* <strong>English Translation</strong>: "In the morning, I eat convenience store bread like this. For lunch, during breaks, I have convenience store onigiri and fast food. Even in the evening, if I'm tired, I often just buy something from the store and take it home."</p><p>* <strong>Vocabulary</strong>:</p><p>* <strong>休憩中に</strong>: "during breaks"</p><p></p><p>* <strong>ルのペットの水は、働いている間に半分ほど飲み終え、そのままエコバッグに入れてもち帰り、夜までそれを飲んで過ごす。私の身体のほとんどが、このコンビニの食料でできているのだと思うと、自分が雑貨の棚やコーヒーマシーンと同じ、この店の一部であるかのように感じられる。</strong></p><p>* <strong>English Translation</strong>: "I drink about half of the 2-liter PET bottle of water while working, then put it in my eco-bag to take it home, and I drink from it until night. Thinking that most of my body is made up of this convenience store food, I feel like I'm a part of this store, just like the shelves of goods and coffee machines."</p><p>* <strong>Vocabulary</strong>:</p><p>* <strong>２リットルのペットの水は</strong>: "the 2-liter PET bottle of water"</p><p>* <strong>働いている間に</strong>: "while working"</p><p>* <strong>半分ほど飲み終え</strong>: "drink about half"</p><p>* <strong>そのままエコバッグに入れてもち帰り</strong>: "put it in my eco-bag to take it home"</p><p></p><p><strong>食事を終えると、天気予報を確認したり、店のデータを見たりする。天気予報は、コンビニにとってとても大切な制服源だ。昨日の気温との差も重要だ、今日は最高気温２１度、最低気温１４度、曇りのち、夕方からは雨の予定だ。気温よりも寒く感じられるだろう。</strong></p><p>* <strong>English Translation</strong>: "After finishing my meal, I check the weather forecast and look at the store's data. The weather forecast is very important for the convenience store. The difference from yesterday's temperature is also important. Today, the high is 21 degrees, the low is 14 degrees, cloudy with rain later in the evening. It might feel colder than the temperature indicates."</p><p>* <strong>Vocabulary</strong>:</p><p>* <strong>天気予報</strong> : weather forecast</p><p></p><p><strong>暑い日はサンドイッチが売れ、寒い日はおにぎりや中華まん、パンがよく売れる。カウンターフーズも気温によって売れるものが違う。日色町駅前店では寒い日はコロッケがよく売れる。ちょっどセールでもあるので今日はコロッケをたくさん作ろうと、頭に叩き込む。</strong></p><p>* <strong>English Translation</strong>: "On hot days, sandwiches sell well, while on cold days, onigiri, Chinese buns, and bread sell well. Even the counter foods have different popular items depending on the temperature. At the Hiirocho Ekimae store, croquettes sell well on cold days. Since there's also a special promotion today, I remind myself to make plenty of croquettes."</p><p>* <strong>Vocabulary</strong>:</p><p>* <strong>日色町駅前店では寒い日はコロッケがよく売れる</strong>: "At the Hiirocho Ekimae store, croquettes sell well on cold days."</p><p>* <strong>ちょっどセールでもあるので今日はコロッケをたくさん作ろうと、頭に叩き込む</strong>: "Since there's also a special promotion today, I remind myself to make plenty of croquettes."</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/28</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136543268</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 30 Aug 2023 02:09:37 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136543268/78b61902032e1703d5505e3641215731.mp3" length="1890499" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>94</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136543268/96711b4a69dc7dec9157165251fa144a.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 27]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ２７</strong></p><p>毎日働いているせいか、夢の中でもコンビニのレジを打っていることがよくある。ああ、ポテトチップスの新商品の値札がついていないとか、ホットのお茶が沢山売れたので補充くなくては、などと思いながらはっと目が覚める。「いらっしゃいませ！」と言いう自分の声で夜中に起きたこともある。</p><p>眠れない夜は、今も蠢いているあの透き通ったガラスの箱のことを思う。清潔な水槽の中で、機械仕掛けのように、今もお店は動いている。その光景を思い浮かべていると、店内の音が鼓膜の内側に蘇ってきて、安心して眠りにつくことができる。</p><p>朝になれば、また私は店員になり、世界の奥車になれる。そのことだけが、私を正常な人間にしているのだった。</p><p>朝の８時、私はスマイルマート日色町駅前店のドアを開ける。仕事は９時からだが、早く来てバックルームで朝食を食べることにしている。店につくと、２リットルのペットボトルのミネラルウオーターを一本と、廃棄になってしまいそうなパンやサンドイッチを選んで買い、バックルームで食事をする。バックルームには大きな画面があり、そこに防犯かめらの映像が映し出されている。夜勤に入ったばかりの、新人のベトナム人のおダットくんが必死にレジを打っている(２８）様子や、触れない彼をフォローしながら店長が走り回っている様子を眺めながら、何かあったら制服を着てバックルームの外へ走っていきレジを手伝おうと構えつつ、パンを飲み込む。</p><p><strong>毎日働いているせいか、夢の中でもコンビニのレジを打っていることがよくある。ああ、ポテトチップスの新商品の値札がついていないとか、ホットのお茶が沢山売れたので補充くなくては、などと思いながらはっと目が覚める。</strong></p><p>* <strong>English Translation</strong>: "Perhaps due to working every day, I often find myself working at the convenience store's cash register in my dreams. Oh, there's no price tag on the new potato chips, or I need to restock the hot tea that sold a lot. With thoughts like these, I wake up startled."</p><p>* <strong>Vocabulary</strong>:</p><p>* <strong>毎日働いているせいか</strong>: "Perhaps due to working every day"</p><p>* <strong>夢の中でもコンビニのレジを打っていることがよくある</strong>: "I often find myself working at the convenience store's cash register in my dreams"</p><p>* <strong>ポテトチップスの新商品の値札がついていないとか</strong>: "Oh, there's no price tag on the new potato chips"</p><p>* <strong>ホットのお茶が沢山売れたので補充くなくては</strong>: "I need to restock the hot tea that sold a lot"</p><p>* <strong>などと思いながらはっと目が覚める</strong>: "With thoughts like these, I wake up startled."</p><p><strong>「いらっしゃいませ！」と言いう自分の声で夜中に起きたこともある。</strong></p><p>* <strong>English Translation</strong>: "I've even woken up in the middle of the night saying 'Welcome!' in my own voice."</p><p>* <strong>Vocabulary</strong>:</p><p>* <strong>夜中に起きたこともある</strong>: "I've even woken up in the middle of the night"</p><p>* <strong>「いらっしゃいませ！」と言いう自分の声で</strong>: "saying 'Welcome!' in my own voice"</p><p><strong>眠れない夜は、今も蠢いているあの透き通ったガラスの箱のことを思う。清潔な水槽の中で、機械仕掛けのように、今もお店は動いている。その光景を思い浮かべていると、店内の音が鼓膜の内側に蘇ってきて、安心して眠りにつくことができる。</strong></p><p>* <strong>English Translation</strong>: "On sleepless nights, I think about that transparent glass box that still stirs within me. In the clean water tank, like a mechanical device, the store is still operational. As I imagine that scene, the sounds from the store resurface within my eardrums, allowing me to fall asleep in peace."</p><p>* <strong>Vocabulary</strong>:</p><p>* <strong>眠れない夜は</strong>: "On sleepless nights"</p><p>* <strong>今も蠢いているあの透き通ったガラスの箱のことを思う</strong>: "I think about that transparent glass box that still stirs within me"</p><p>* <strong>清潔な水槽の中で、機械仕掛けのように、今もお店は動いている</strong>: "In the clean water tank, like a mechanical device, the store is still operational"</p><p>* <strong>その光景を思い浮かべていると</strong>: "As I imagine that scene"</p><p>* <strong>店内の音が鼓膜の内側に蘇ってきて、安心して眠りにつくことができる</strong>: "the sounds from the store resurface within my eardrums, allowing me to fall asleep in peace."</p><p></p><p><strong>朝になれば、また私は店員になり、世界の奥車になれる。そのことだけが、私を正常な人間にしているのだった。</strong></p><p>* <strong>English Translation</strong>: "When morning comes, I become a store clerk again and delve into the depths of the world. Only this can make me feel like a normal human being."</p><p>* <strong>Vocabulary</strong>:</p><p>* <strong>朝になれば</strong>: "When morning comes"</p><p>* <strong>また私は店員になり、世界の奥車になれる</strong>: "I become a store clerk again and delve into the depths of the world"</p><p>* <strong>そのことだけが、私を正常な人間にしているのだった</strong>: "Only this can make me feel like a normal human being."</p><p><strong>朝の８時、私はスマイルマート日色町駅前店のドアを開ける。仕事は９時からだが、早く来てバックルームで朝食を食べることにしている。店につくと、２リットルのペットボトルのミネラルウオーターを一本と、廃棄になってしまいそうなパンやサンドイッチを選んで買い、バックルームで食事をする。バックルームには大きな画面があり、そこに防犯かめらの映像が映し出されている。夜勤に入ったばかりの、新人のベトナム人のおダットくんが必死にレジを打っている（２８）様子や、触れない彼をフォローしながら店長が走り回っている様子を眺めながら、何かあったら制服を着てバックルームの外へ走っていきレジを手伝おうと構えつつ、パンを飲み込む。</strong></p><p>* <strong>English Translation</strong>: "At 8 in the morning, I open the door of the Smile Mart Hiirocho Station Front Store. While work starts at 9, I arrive early and have breakfast in the backroom. Upon reaching the store, I choose and buy a 2-liter bottle of mineral water and bread or sandwiches that seem close to being discarded. I have my meal in the backroom. There's a large screen in the backroom displaying security camera footage. As I watch the scene of a newly joined Vietnamese worker, Odattu-kun, who's just started the night shift, desperately ringing up at the register (28), and the store manager bustling around, supporting him without direct contact, I prepare to wear my uniform and rush out of the backroom to help at the register if needed, all while gulping down bread."</p><p>* <strong>Vocabulary</strong>:</p><p>* <strong>朝の８時</strong>: "At 8 in the morning"</p><p>* <strong>スマイルマート日色町駅前店</strong>: "Smile Mart Hiirocho Station Front Store"</p><p>* <strong>ドアを開ける</strong>: "open the door"</p><p>* <strong>仕事は９時からだが</strong>: "While work starts at 9"</p><p>* <strong>バックルームで朝食を食べることにしている</strong>: "I have breakfast in the backroom"</p><p>* <strong>２リットルのペットボトルのミネラルウオーターを一本と、廃棄になってしまいそうなパンやサンドイッチを選んで買い</strong>: "I choose and buy a 2-liter bottle of mineral water and bread or sandwiches that seem close to being discarded"</p><p>* <strong>バックルームで食事をする</strong>: "I have my meal in the backroom"</p><p>* <strong>バックルームには大きな画面があり、そこに防犯かめらの映像が映し出されている</strong>: "There's a large screen in the backroom displaying security camera footage"</p><p>* <strong>夜勤に入ったばかりの、新人のベトナム人のおダットくんが必死にレジを打っている（２８）様子や、触れない彼をフォローしながら店長が走り回っている様子を眺めながら、何かあったら制服を着てバックルームの外へ走っていきレジを手伝おうと構えつつ、パンを飲み込む</strong>: "As I watch the scene of a newly joined Vietnamese worker, Odattu-kun, who's just started the night shift, desperately ringing up at the register (28), and the store manager bustling around, supporting him without direct contact, I prepare to wear my uniform and rush out of the backroom to help at the register if needed, all while gulping down bread."</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/27</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136533567</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Tue, 29 Aug 2023 19:42:44 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136533567/edff0da7fa5dff8266042b99cfe13e1d.mp3" length="2262483" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>113</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136533567/730b3d67a73a7f0c13e43936bfe432ee.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 26]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ２６</strong></p><p>大学一年生のときは土日含め週４日だったアルバイトに、今日は週に５日通っている。いつも家に帰るとすぐに、狭い六畳半の敷きっぱなしの布団の上に身体を横たえる</p><p>大学に入った時、私は実家を出てや賃貸の安い部屋を探して住み始めた。いつまでも就職をしないで、執拗と言っていいほど同じ店でアルバイトをし続ける私に、家族はだんだんと不安になったようだが、その頃にはもう手遅れになったいた。</p><p>なぜコンビニエンスストアでないといけないのか、普通の就職先ではだめなのか、私にもわからなかった。ただ、完璧なマニュアルがあって、「店員」になることは、できても、マニュアルの外ではどうすれば普通の人間になれるのか、やはりさっぽ理わからないままなのだった。</p><p>両親は甘く、いつまでもアルバイトをしている私を見守ってくれている。申し訳なく思い、二十代のころ、一応就職活動を通るみたこともあるが、コンビニのバイトしかしていない私は、書類選考を通ることさえめったになく、面接にこぎつけても何故何年アルバイトをしていたのかうまく説明できなかった。</p><p><strong>大学一年生のときは土日含め週４日だったアルバイトに、今日は週に５日通っている。いつも家に帰るとすぐに、狭い六畳半の敷きっぱなしの布団の上に身体を横たえる。</strong></p><p>* <strong>English Translation</strong>: "When I was a first-year university student, I worked part-time four days a week, including weekends. Today, I work five days a week. As soon as I return home, I lie down on the laid-out futon in my cramped six-mat room."</p><p>* <strong>Vocabulary</strong>:</p><p>* <strong>大学一年生</strong>: "first-year university student"</p><p>* <strong>週４日だったアルバイト</strong>: "part-time job that was four days a week"</p><p>* <strong>週に５日通っている</strong>: "I work five days a week"</p><p>* <strong>狭い六畳半の敷きっぱなしの布団の上に身体を横たえる</strong>: "I lie down on the laid-out futon in my cramped six-mat room."</p><p><strong>大学に入った時、私は実家を出てや賃貸の安い部屋を探して住み始めた。いつまでも就職をしないで、執拗と言っていいほど同じ店でアルバイトをし続ける私に、家族はだんだんと不安になったようだが、その頃にはもう手遅れになったいた。</strong></p><p>* <strong>English Translation</strong>: "When I entered university, I left my parents' home and started living in a cheap rented room. Without finding full-time employment for a long time and persistently continuing the same part-time job, my family seemed to gradually become worried about me, but by that time, it was already too late."</p><p>* <strong>Vocabulary</strong>:</p><p>* <strong>賃貸の安い部屋を探して住み始めた</strong>: "started living in a cheap rented room"</p><p>* <strong>いつまでも就職をしないで</strong>: "Without finding full-time employment for a long time"</p><p>* <strong>執拗と言っていいほど</strong>: "To the extent that I can even call it obsessive"</p><p>* <strong>だんだんと不安になったようだが</strong>: "Seemed to gradually become worried"</p><p>* <strong>もう手遅れになったいた</strong>: "It had already become too late"</p><p><strong>なぜコンビニエンスストアでないといけないのか、普通の就職先ではだめなのか、私にもわからなかった。ただ、完璧なマニュアルがあって、「店員」になることは、できても、マニュアルの外ではどうすれば普通の人間になれるのか、やはりさっぽ理わからないままなのだった。</strong></p><p>* <strong>English Translation</strong>: "Why does it have to be a convenience store? Why isn't a regular job option? I didn't understand either. There's just a perfect “manual”, and becoming a 'store clerk' is possible, but even though I can follow the manual, I still don't know how to become a normal person outside of it."</p><p>* <strong>Vocabulary</strong>:</p><p>* <strong>コンビニエンスストアでないといけないのか</strong>: "Why does it have to be a convenience store?"</p><p>* <strong>普通の就職先ではだめなのか</strong>: "Why isn't a regular job option?"</p><p>* <strong>完璧なマニュアルがあって</strong>: "There's just a perfect manual"</p><p>* <strong>店員になることは、できても</strong>: "Becoming a 'store clerk' is possible"</p><p>* <strong>マニュアルの外ではどうすれば普通の人間になれるのか</strong>: "How can I become a normal person outside of the manual?"</p><p>* <strong>やはりさっぽ理わからないままなのだった</strong>: "But I still didn't understand"</p><p><strong>両親は甘く、いつまでもアルバイトをしている私を見守ってくれている。申し訳なく思い、二十代のころ、一応就職活動を通るみたこともあるが、コンビニのバイトしかしていない私は、書類選考を通ることさえめったになく、面接にこぎつけても何故何年アルバイトをしていたのかうまく説明できなかった。</strong></p><p>* <strong>English Translation</strong>: "My parents are kind, and they are watching over me, still working part-time. Feeling sorry, in my twenties, I tried going through job hunting to some extent, but since I only did convenience store part-time work, I rarely passed the document screening, and even if I managed to get to interviews, I couldn't explain well why I had been working part-time for years."</p><p>* <strong>Vocabulary</strong>:</p><p>* <strong>両親は甘く</strong>: "My parents are kind"</p><p>* <strong>いつまでもアルバイトをしている私を見守ってくれている</strong>: "They are watching over me, still working part-time"</p><p>* <strong>申し訳なく思い</strong>: "Feeling sorry"</p><p>* <strong>二十代のころ</strong>: "In my twenties"</p><p>* <strong>一応就職活動を通るみたこともあるが</strong>: "I tried going through job hunting to some extent"</p><p>* <strong>コンビニのバイトしかしていない私は</strong>: "Since I only did convenience store part-time work"</p><p>* <strong>書類選考を通ることさえめったになく</strong>: "I rarely passed the document screening"</p><p>* <strong>面接にこぎつけても何故何年アルバイトをしていたのかうまく説明できなかった</strong>: "Even if I managed to get to interviews, I couldn't explain well why I had been working part-time for years."</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/26</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136507429</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Tue, 29 Aug 2023 02:13:38 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136507429/dd6a29b6b0056e6795b961213d65eadc.mp3" length="1700850" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>85</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136507429/412626ccf9a59188c2160ecd85f25ee7.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 25]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ２５</strong></p><p>社員の声に前を向くと、かごにセールのおにぎりをたくさん入れた客が近づいてくる所だった。</p><p>「いらっしゃいませ！」</p><p>私はさっきと同じトーンで声を張りあげて会釈をし、かごを受け取った。</p><p>その時、私は、初めて、世界の部品になることができたのんだった。私は、今、自分が生まれたと思った。世界の正常な部品としての私が、この日、確かに誕生したのだった。</p><p>私はたまに、電卓で、そのひから過ぎた時間を数えてみることがある。スマイルマート日色町駅前店は一日も休むことなく、灯りを灯したまま回転し続けている。先日、お店で１９回目の５月一日を迎え、あれから１５万７８００時間が経過した。私は３６歳になり、お店も、店員としての私も、１８歳になった。あの日研修で一緒に学んだ定員は、もう一人も残っていない。けれど私は変わらず店員のままだ。</p><p>私がアルバイトを始めたとき、家族はとても喜んでくれた。大学を出て、そのままアルバイトを続けると行った時も、ほとんど世界と接点（p２６）がなかた少し前の私に比べば大変な成長だと、応援してくれた。</p><p><strong>社員の声に前を向くと、かごにセールのおにぎりをたくさん入れた客が近づいてくる所だった。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: "As I turned to the sound of the staff's voice, a customer with a basket full of on-sale rice balls approached."</p><p><strong>「いらっしゃいませ！」</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: "Welcome!"</p><p><strong>私はさっきと同じトーンで声を張りあげて会釈をし、かごを受け取った。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: "With the same tone as before, I raised my voice, nodded, and accepted the basket."</p><p>* <strong>会釈</strong> (えしゃく, eshaku) - Nod of greeting</p><p><strong>その時、私は、初めて、世界の部品になることができたのんだった。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: "At that moment, for the first time, I felt that I could become a part of the world."</p><p>* <strong>Notes</strong>:</p><p>* <strong>世界の部品になることができたのんだった</strong>: "I felt that I could become a part of the world."</p><p><strong>私は、今、自分が生まれたと思った。世界の正常な部品としての私が、この日、確かに誕生したのだった。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: "I felt like I was born anew. On this day, I truly felt that the normal part of me as a part of the world was born."</p><p>* <strong>Notes</strong>:</p><p>* <strong>生まれたと思った</strong>: "Felt like I was born."</p><p>* <strong>世界の正常な部品と</strong>"The normal part of me as a component of the world”</p><p><strong>私はたまに、電卓で、そのひから過ぎた時間を数えてみることがある。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: "Occasionally, I count the time that has passed since that day using a calculator."</p><p>* <strong>Notes</strong>:</p><p>* <strong>電卓で</strong>: "Using a calculator."</p><p><strong>スマイルマート日色町駅前店は一日も休むことなく、灯りを灯したまま回転し続けている。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: "Smile Mart Hiirocho Station Front Store continues to rotate without a day off, keeping its lights on."</p><p>* <strong>Notes</strong>:</p><p>* <strong>一日も休むことなく</strong>: "Without a day off."</p><p>* <strong>灯り: </strong>light</p><p>* <strong>灯したまま</strong>: "lights on."</p><p><strong>先日、お店で１９回目の５月一日を迎え、あれから１５万７８００時間が経過した。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: "The other day, the store celebrated its 19th May 1st, and since then, 157,800 hours have passed."</p><p>* <strong>Notes</strong>:</p><p>* <strong>お店で１９回目の５月一日を迎え</strong>: "Celebrated the 19th May 1st at the store."</p><p><strong>私は３６歳になり、お店も、店員としての私も、１８歳になった。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: "I turned 36 years old, and the store, as well as me as a staff member turned 18 years old."</p><p></p><p><strong>あの日研修で一緒に学んだ定員は、もう一人も残っていない。けれど私は変わらず店員のままだ。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: "The fellow trainee from that day is no longer here. But I remain an unchanged store clerk."</p><p>* <strong>Notes</strong>:</p><p>* <strong>あの日研修で一緒に学んだ定員は、もう一人も残っていない</strong>: "The fellow trainee from that day is no longer here."</p><p>* <strong>私は変わらず店員のままだ</strong>: "I remain an unchanged store clerk."</p><p><strong>私がアルバイトを始めたとき、家族はとても喜んでくれた。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: "When I started working part-time, my family was very happy."</p><p>* <strong>Notes</strong>:</p><p>* <strong>私がアルバイトを始めたとき</strong>: "When I started working part-time."</p><p><strong>大学を出て、そのままアルバイトを続けると行った時も、ほとんど世界と接点がなかた少し前の私に比べば大変な成長だと、応援してくれた。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: "Even when I continued working part-time after graduating from college, they supported me, saying that it's quite an achievement compared to me who had little connection with the world not long ago."</p><p>* <strong>Notes</strong>:</p><p>* <strong>大学を出て、そのままアルバイトを続けると行った時も</strong>: "Even when I continued working part-time after graduating from college."</p><p>* <strong>ほとんど世界と接点がなかった少し前の私に比べば大変な成長だと</strong>: "It's quite an achievement compared to me who had little connection with the world not long ago."</p><p>* <strong>接点：(せってん, setten) - Connection, contact</strong></p><p>* <strong>応援してくれた</strong>: "They supported me."</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/25</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136503959</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 28 Aug 2023 23:12:25 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136503959/6582274a5922066ce28c6889191b5e19.mp3" length="2143148" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>107</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136503959/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 24]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文２４</strong></p><p>「日本より、２４時間営業でオープンしております。年中無休です。どうぞいつでも利用ください！」</p><p>「あら、夜中もやってるの？朝も？」</p><p>「はい」</p><p>私が頷くと、女性は「便利ねえ。私ははら、腰が曲がって歩くのが大変だから。スーパーが違くて困って他のよ」と私に微笑みかけた。</p><p>「はい、これからは、２４時間営業でオープンしております。どうそいつでもご利用ください！」</p><p>横にいた社員の言葉をそのまま、私は操り返した。</p><p>「すごいわねえ。店員さんも大変だわねえ」</p><p>「ありがとうございます！」</p><p>社員の真似をして、勢いよくお辞儀をした私に、女性は笑って「ありがとうね、またきます」と言い、レジから走って行った。</p><p>横で、立って袋詰めをしていた社員が満足そうに頷いた。</p><p>「古倉さん、すごいね、完璧！初めてのレジなのに落ち着いてたね！その調子、その調子！ほら、次のお客様！」</p><p><strong>「日本より、２４時間営業でオープンしております。年中無休です。どうぞいつでも利用ください！」</strong>:</p><p>* <strong>Translation</strong>: "We are open 24 hours a day, 365 days a year, even more than in Japan. Please feel free to use our services anytime!"</p><p>* <strong>Notes</strong>:</p><p>* <strong>２４時間営業で</strong>: "Open 24 hours a day."</p><p>* <strong>オープンしております</strong>: This is the humble form of the verb "オープンする" (to open) in the present tense.</p><p>* <strong>年中無休</strong>: "Open all year round."</p><p>* <strong>いつでも</strong>: "Anytime," "whenever."</p><p><strong>「あら、夜中もやってるの？朝も？」</strong>:</p><p>* <strong>Translation</strong>: "Oh, you're open at night too? And in the morning?"</p><p>* <strong>Notes</strong>:</p><p>* <strong>夜中も</strong>: "At night too," "during the night."</p><p>* <strong>やってる</strong>: This is the colloquial contraction of the verb "やっている" (to do, to be open) in the present tense.</p><p><strong>3.「はい」</strong>:</p><p>* <strong>Translation</strong>: "Yes."</p><p><strong>私が頷くと、女性は「便利ねえ。私ははら、腰が曲がって歩くのが大変だから。スーパーが違くて困って他のよ」と私に微笑みかけた。</strong>:</p><p>* <strong>Translation</strong>: "As I nodded, the woman smiled at me and said, 'It's convenient. I have a hard time walking with a hunched back and hips. The supermarkets are different, and it's troubling.'"</p><p>* <strong>Notes</strong>:</p><p>* <strong>私が頷くと</strong>: "As I nodded."</p><p>* <strong>女性は</strong>: "The woman" (subject marker).</p><p>* <strong>便利ねえ</strong>: "Convenient, right?" The "ねえ" adds a casual and conversational tone.</p><p>* <strong>私ははら、腰が曲がって歩くのが大変だから</strong>: "Because I have a hard time walking with a hunched back and hips."</p><p>* <strong>スーパーが違くて困って他のよ</strong>: "It's different at the supermarket, so it's troubling."</p><p><strong>「はい、これからは、２４時間営業でオープンしております。どうそいつでもご利用ください！」</strong>:</p><p>* <strong>Translation</strong>: "Yes, from now on, we are open 24 hours a day. Please feel free to use our services anytime!"</p><p>* <strong>Notes</strong>:</p><p>* <strong>これからは</strong>: "From now on."</p><p>* <strong>ご利用ください</strong>: "Please use (our services)."</p><p><strong>横にいた社員の言葉をそのまま、私は操り返した。</strong>:</p><p>* <strong>Translation</strong>: "I echoed the words of the employee next to me."</p><p>* <strong>Notes</strong>:</p><p>* <strong>横にいた社員の言葉をそのまま</strong>: "The words of the employee next to me, as they were."</p><p>* <strong>私は操り返した</strong>: "I echoed (the words)."</p><p><strong>「すごいわねえ。店員さんも大変だわねえ」</strong>:</p><p>* <strong>Translation</strong>: "Impressive, isn't it? The store clerks have it tough."</p><p>* <strong>Notes</strong>:</p><p>* <strong>すごいわねえ</strong>: "Impressive, isn't it?" The "わねえ" adds a casual and conversational tone.</p><p>* <strong>店員さんも大変だわねえ</strong>: "Store clerks have it tough too."</p><p><strong>「ありがとうございます！」</strong>:</p><p>* <strong>Translation</strong>: "Thank you!"</p><p><strong>社員の真似をして、勢いよくお辞儀をした私に、女性は笑って「ありがとうね、またきます」と言い、レジから走って行った。</strong>:</p><p>* <strong>Translation</strong>: "As I imitated the staff and bowed deeply, the woman laughed, said 'Thank you, I'll come again,' and hurried away from the register."</p><p><strong>横で、立って袋詰めをしていた社員が満足そうに頷いた。</strong>:</p><p>* <strong>Translation</strong>: "The employee who was standing and bagging groceries beside me nodded in satisfaction."</p><p>* <strong>Notes</strong>:</p><p>* <strong>横で、立って袋詰めをしていた社員が</strong>: "The employee who was standing and bagging groceries beside."</p><p>* <strong>満足そうに頷いた</strong>: "Nodded in satisfaction."</p><p><strong>「古倉さん、すごいね、完璧！初めてのレジなのに落ち着いてたね！その調子、その調子！ほら、次のお客様！」</strong>:</p><p>* <strong>Translation</strong>: "Furukura-san, amazing! It's your first time at the register, but you remained calm! Keep it up, keep it up! Look, the next customer!"</p><p>* <strong>Notes</strong>:</p><p>* <strong>古倉さん、すごいね、完璧！</strong>: "Furukura-san, amazing! Perfect!"</p><p>* <strong>初めてのレジなのに落ち着いてたね！</strong>: "Even though it's your first time at the register, you remained calm!"</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/24</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136501814</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 28 Aug 2023 21:39:22 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136501814/a882cd62126c993f1930c3ff7216ebbc.mp3" length="1426871" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>71</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136501814/d7a382d0a6b8ef976f1efe665f7a7568.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 2３]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文２３</strong></p><p>最初にレジに来たのは、店に最初に足を踏み入れたのは同じ、上品そうな年配の女性だった。</p><p>私はマニュアルを反芻しながらrじに立っていた。女性はシュークリームとサンドイッチと、おにぎりがいくつか入ったかごをレジに置いた。</p><p>一人目の客がレジに来たことで、カウンターの中にいる店員の背筋がさらに伸びる。社員の注目を集めながら、私は研修で習った通りに、女性客に向かって一礼した。</p><p>「いらっしゃいませ！」</p><p>研修で見せられたビデオの女性と全く同じトーンで、私は声を出した。</p><p>かごを受け取り、研修で習った通りにバーコードをスキャンし始めた。新人の私の横についている社員が、素早く商品を袋に入れていく。</p><p>「ここは朝、何時からやってるの？」女性が尋ねた。</p><p>「ええと、今日は１０時からです！あの、これからはずっとやっています！」</p><p>研修で習っていない質問にまだうまく答えられない私を、社員が素早くフォローした。</p><p>* <strong>最初にレジに来たのは、店に最初に足を踏み入れたのは同じ、上品そうな年配の女性だった。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: The first to come to the counter was the same elegant elderly woman who had entered the store first.</p><p>* <strong>Vocabulary of Note</strong>: </p><p>* 上品 (じょうひん) - elegant</p><p>* <strong>私はマニュアルを反芻しながらレジに立っていた。女性はシュークリームとサンドイッチと、おにぎりがいくつか入ったかごをレジに置いた。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: I stood at the counter while reviewing the manual. The woman placed a basket with cream puffs, sandwiches, and several rice balls on the counter.</p><p>* <strong>Vocabulary of Note</strong>: </p><p>* マニュアル - manual, </p><p>* 反芻する (はんしゅうする) - to review, </p><p>* シュークリーム - cream puff</p><p>* <strong>一人目の客がレジに来たことで、カウンターの中にいる店員の背筋がさらに伸びる。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: As the first customer came to the counter, the spines of the store staff behind the counter straightened further.</p><p>* <strong>社員の注目を集めながら、私は研修で習った通りに、女性客に向かって一礼した。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: While drawing the attention of the staff, I bowed to the female customer as I had learned in training.</p><p>* <strong>Vocabulary of Note</strong>: </p><p>* 注目 (ちゅうもく) - attention, </p><p>* 一礼 (いちれい) - bow.</p><p>* <strong>「いらっしゃいませ！」</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: "Welcome!"</p><p>* <strong>研修で見せられたビデオの女性と全く同じトーンで、私は声を出した。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: In the same tone as the woman from the training video, I spoke out.</p><p>* <strong>かごを受け取り、研修で習った通りにバーコードをスキャンし始めた。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: Taking the basket, I began scanning the barcodes as I had learned in training.</p><p>* <strong>Vocabulary of Note</strong>: </p><p>* かご - basket, </p><p>* 受け取る (うけとる) - to receive, </p><p>* 通りに (とおりに) - as instructed</p><p>* <strong>新人の私の横についている社員が、素早く商品を袋に入れていく。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: The staff member standing next to me, a newcomer, swiftly placed the items into a bag.</p><p>* <strong>Vocabulary of Note</strong>: </p><p>* 新人 (しんじん) - newcomer, </p><p>* 商品 (しょうひん) - items</p><p>* <strong>「ここは朝、何時からやってるの？」女性が尋ねた。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: "What time do you open here in the morning?" the woman asked.</p><p>* <strong>Vocabulary of Note</strong>: </p><p>* ここは - here, 朝 (あさ) - morning, </p><p>* 何時から (なんじから) - from what time, </p><p>* やってる (やってる) - open (colloquial form of 開いている), 女性 (じょせい) - woman, </p><p>* 尋ねる (たずねる) - to ask.</p><p>* <strong>「ええと、今日は１０時からです！あの、これからはずっとやっています！」</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: "Um, we open at 10 AM today! Uh, we'll be open all day!"</p><p>* <strong>Vocabulary of Note</strong>: </p><p>* はずっと - all day, やっています - (we) are open.</p><p>* <strong>研修で習っていない質問にまだうまく答えられない私を、社員が素早くフォローした。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: The staff member quickly covered for me, as I still couldn't answer questions that I hadn't learned in training.</p><p>* <strong>Vocabulary of Note</strong>: </p><p>* 習っていない (ならっていない) - haven't learned, </p><p>* うまく - skillfully, </p><p>* 答えられない (こたえられない) - couldn't answer, </p><p>* フォローした - covered (for me).</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/2</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136492953</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 28 Aug 2023 17:20:27 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136492953/1cd064ddc078fea00b97e07c731dc5e3.mp3" length="1486952" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>74</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136492953/1aad3021636249ed7080429da86f109a.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 22]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ２２</strong></p><p>最初の客は、年配の女性だった。つえをついた女性が一番に入り、おにぎりやお弁当の割引のクーポンを持った客が大勢、それに売れて店に流れ込んでくる光景を、私は呆然と眺めていた。</p><p>「古倉さん、ほら声出して！」</p><p>社員に言われ、私は我に返った。</p><p>「いらっしゃいませ！本日、オープニングセール中です！いかがでしょうか！」</p><p>店の中で行こ「声掛け」も、実際に「お客様」がいる店内では、全く違う響きで反響した。</p><p>「お客様」がこんなに音を立てる生き物だとは、私は知らなかった。反響する促音に、声、お菓子のパッケージをかごに放り込む音、冷えた飲み物が入っている扉をあける音。私は客の出す音に圧倒されながらも、負けじと、「いらっしゃいませ！」と繰り返し叫んだ。</p><p>まるで作り物ではないかと思うほど綺麗に並んでいた食べ物やお菓子の山が、「お客様」の手であっという間に崩されていく。どこか偽物じめていた店が、その手でどんどん生々しく姿を変えていくようだった。</p><p>* <strong>最初の客は、年配の女性だった。つえをついた女性が一番に入り、おにぎりやお弁当の割引のクーポンを持った客が大勢、それに売れて店に流れ込んでくる光景を、私は呆然と眺めていた。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: The first customer was an elderly woman. A woman with a cane entered first, followed by many customers holding coupons for discounted rice balls and bento, and a scene of them flowing into the store, along with items being sold, left me in astonishment.</p><p>* <strong>Vocabulary of Note</strong>: </p><p>* 年配 (ねんぱい) - elderly, </p><p>* つえをつく (つえをつく) - to have a cane, </p><p>* 割引 (わりびき) - discount, クーポン - coupon, </p><p>* 流れ込む (ながれこむ) - to flow in, </p><p>* 光景 (こうけい) - scene, </p><p>* 呆然 (ぼうぜん) - in astonishment, </p><p>* 眺める (ながめる) - to gaze at.</p><p>* <strong>「古倉さん、ほら声出して！」</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: "Furukura-san, come on, raise your voice!"</p><p>* <strong>Vocabulary of Note</strong>: 古倉さん (ふるくらさん) - Furukura-san (a name), </p><p>* <strong>社員に言われ、私は我に返った。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: Being told by a staff member, I came to my senses.</p><p>* <strong>Vocabulary of Note</strong>:我に返る (われにかえる) - to come to one's senses.</p><p>* <strong>「いらっしゃいませ！本日、オープニングセール中です！いかがでしょうか！」</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: "Welcome! Today, we're having an opening sale! How can I assist you?"</p><p>* <strong>店の中で行う「声掛け」も、実際に「お客様」がいる店内では、全く違う響きで反響した。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: Even the "greeting" done inside the store, when there were actual "customers" present, resonated with a completely different sound.</p><p>* <strong>Vocabulary of Note</strong>: </p><p>* 声掛け (こえかけ) - greeting, </p><p>* 響き (ひびき) - sound, </p><p>* 反響する (はんきょうする) - to resonate/to echo.</p><p>* <strong>「お客様」がこんなに音を立てる生き物だとは、私は知らなかった。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: I didn't know that "customers" were creatures that could make so much noise.</p><p>* <strong>Vocabulary of Note</strong>: こんなに - this much, 音を立てる (おとをたてる) - to make noise, 生き物 (いきもの) - living beings, 知らなかった (しらなかった) - didn't know.</p><p>* <strong>反響する促音に、声、お菓子のパッケージをかごに放り込む音、冷えた飲み物が入っている扉をあける音。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: The echoing glottal stop, voices, the sound of tossing candy wrappers into baskets, the sound of opening doors containing chilled drinks.</p><p>* <strong>Vocabulary of Note</strong>: 反響する (はんきょうする) - to echo, </p><p>* 促音 (そくおん) - glottal stop (a linguistic term),</p><p>* 扉(とびら) - door, </p><p>* <strong>私は客の出す音に圧倒されながらも、負けじと、「いらっしゃいませ！」と繰り返し叫んだ。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: While overwhelmed by the sounds the customers were making, I shouted back, "Welcome!" without backing down.</p><p>* <strong>Vocabulary of Note</strong>: 圧倒される (あっとうされる) - to be overwhelmed, </p><p>* 負けじと (まけじと) - without backing down, </p><p>* 繰り返し (くりかえし) - repeatedly, </p><p>* 叫ぶ (さけぶ) - to shout.</p><p>* <strong>まるで作り物ではないかと思うほど綺麗に並んでいた食べ物やお菓子の山が、「お客様」の手であっという間に崩されていく。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: The pile of neatly arranged food and sweets looked so perfect that I thought they were almost like props, but they were quickly disassembled by the hands of the "customers."</p><p>* <strong>Vocabulary of Note</strong>: </p><p>* まるで - almost like, </p><p>* 作り物 (つくりもの) - props, ではないかと思うほど (ではないかとおもうほど) - to the extent that one might think, </p><p>* 綺麗 (きれい) - neat, </p><p>* 並ぶ (ならぶ) - to line up, </p><p>* 崩される (くずされる) - to be disassembled.</p><p>* <strong>どこか偽物じめていた店が、その手でどんどん生々しく姿を変えていくようだった。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: The store that had somehow felt like a forgery that was transforming more and more vividly under those hands.</p><p>* <strong>Vocabulary of Note</strong>: </p><p>* どこか - somehow, </p><p>* 偽物 (にせもの) - counterfeit/artificial, </p><p>* じめていた - to have felt, </p><p>* 生々しく (なまなましく) - vividly, </p><p>* 姿 (すがた) - appearance, </p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/22</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136466434</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sun, 27 Aug 2023 20:32:13 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136466434/0b1e72d64a0ca40a8a6ed7d1783b7bd8.mp3" length="1612034" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>81</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136466434/c56cd45db4b24ee8671272a8c19e2eca.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 21]]></title><description><![CDATA[<p><strong>「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 21</strong></p><p><strong>Parallel Japanese / English Translations、Notes and Shadowing Practice for Convenience Store Woman by Sayaka Murata Page 21</strong></p><p><strong>原文ページ２１</strong></p><p>お金に慣れるためにとレジの中には本物のお客が入っていたが、レシートには「トレーニング」と大きく印字されていたし、相手は同じ制服を着たアルバイト仲間だし、なんとなくお買いものごっこをしているようだった。大学生、パンドをやっている男の子、フリーター、主婦、夜学の高校生、いろいろな人が、同じ制服を着て、均一な「店員」と言う生き物に作り直されていくのが、面白かった。その日の研修が終わると、皆、制服を脱いで元の状態に戻った。他の生き物に着替えているようにも感じられた。</p><p>二週間の研修の後、ついた店がオープンする日になった。その日、私は朝から店にいた。白くて何もなかった棚には、所狭しと商品が並べられていた。社員の手によって隙間なく並べられたそれらは、どこが作り物めいて感じられた。</p><p>オープンの時間が来て、社員がドアを上げた瞬間、私は「本物だ」と思った。研修で想定していたが架空の客ではなく、「本物」だ。いろいろな人がいる。オフィス街だからスーツや制服し姿の客ばかり頭に浮かべていたが、最初に入ってきたのは、（P22)皆で配った割引のチラシを持った、住民風の集団だった。</p><p>* <strong>お金に慣れるためにとレジの中には本物のお客が入っていたが、レシートには「トレーニング」と大きく印字されていたし、相手は同じ制服を着たアルバイト仲間だし、なんとなくお買い物ごっこをしているようだった。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: To get used to handling money, there were real customers at the register. However, the receipts had "Training" printed prominently, and the customers were fellow part-time workers in the same uniform. It felt like we were playing at shopping in a way.</p><p>* <strong>Vocabulary of Note</strong>:</p><p>* 慣れる (なれる) - to get used to,</p><p>* 本物 (ほんもの) - real,</p><p>* 印字される (いんじされる) - to be printed,</p><p>* 相手 (あいて) - opponent,</p><p>* お買い物ごっこ (おかいものごっこ) - playing at shopping.</p><p>* <strong>大学生、パンドをやっている男の子、フリーター、主婦、夜学の高校生、いろいろな人が、同じ制服を着て、均一な「店員」と言う生き物に作り直されていくのが、面白かった。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: College students, boys doing pantomime, part-timers, housewives, night school high school students – various people – all wearing the same uniform, being remade into uniform "store clerks," it was interesting.</p><p>* <strong>Vocabulary of Note</strong>:</p><p>* パンド - pantomime (possibly referring to street performance),</p><p>* 均一な (きんいつな) - uniformity</p><p>* 生き物 (いきもの) - living beings,</p><p>* 作り直す (つくりなおす) - to remake,</p><p>* <strong>その日の研修が終わると、皆、制服を脱いで元の状態に戻った。他の生き物に着替えているようにも感じられた。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: When that day's training ended, everyone took off their uniforms and returned to their original state. It felt as if we were changing into different creatures.</p><p>* <strong>Vocabulary of Note</strong>:</p><p>* 状態 (じょうたい) - state</p><p>* <strong>二週間の研修の後、ついた店がオープンする日になった。その日、私は朝から店にいた。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: After the two weeks of training, the day arrived when the store I had joined was opening. On that day, I was at the store from the morning.</p><p></p><p>* <strong>白くて何もなかった棚には、所狭しと商品が並べられていた。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: On the white and empty shelves, products were densely arranged.</p><p>* <strong>Vocabulary of Note</strong>:</p><p>* 何もなかった (なにもなかった) - empty,</p><p>* 所狭しと (ところせましと) - densely arranged,</p><p>* 商品 (しょうひん) - products,</p><p>* <strong>社員の手によって隙間なく並べられたそれらは、どこが作り物めいて感じられた。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: The products, arranged without any gaps by the staff's hands, felt like everything was artificial.</p><p>* <strong>Vocabulary of Note</strong>:</p><p>* 隙間 (すきま) - gap,</p><p>* 作り物めいて (つくりものめいて) - feeling artificial.</p><p>* <strong>オープンの時間が来て、社員がドアを上げた瞬間、私は「本物だ」と思った。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: When the time for the opening came, the moment the staff raised the door, I thought, "It's the real thing."</p><p>* <strong>Vocabulary of Note</strong>:</p><p>* 瞬間 (しゅんかん) - moment,</p><p>* <strong>研修で想定していたが架空の客ではなく、「本物」だ。いろいろな人がいる。オフィス街だからスーツや制服姿の客ばかり頭に浮かべていたが、最初に入ってきたのは、住民風の集団だった。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: It wasn't imaginary customers as I had assumed during training, but "real" ones. There were various people. Although I had imagined customers in suits or uniforms because it was in an office district, the first ones to come in were a group of local residents.</p><p>* <strong>Vocabulary of Note</strong>:</p><p>* 研修 (けんしゅう) - training,</p><p>* 想定する (そうていする) - to assume,</p><p>* 架空 (かくう) - imaginary, 客 (きゃく) - customer,</p><p>* 住民風 (じゅうみんふう) - local residents,</p><p>* 集団 (しゅうだん) - group.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/21</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136445360</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sun, 27 Aug 2023 00:11:19 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136445360/0cbf2c366df39c3d73226fe9593e3f84.mp3" length="1848703" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>92</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136445360/53ead2721de281a64152c14ba6e53865.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 20]]></title><description><![CDATA[<p><strong>「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 20</strong></p><p><strong>Parallel Japanese / English Translations , Notes, Shadowing Recording for Convenience Store Woman by Sayaka Murata Page 20</strong></p><p><strong>原文ページ２０</strong></p><p>やがてトレーナーの社員が現れ、全員に制服が配られた。制服に袖を通し、服装チェックのポスターに従って身なりを整えた。髪が長い女性は縛り、時計やアクセサリー外して例えると、さっきまでバラバラだった私たちが、急に「店員」らしくなった。</p><p>一番最初に練習したのは表情と挨拶だった。我顔のポスターを見ながら、その通りに口角をあげ、背筋を伸ばし、横に並んで一人ずつ「いらっしゃいませ！」と言わされた。トレーナーの男性社員が、一人でずつチェックしていき、声が小さかったり表情がぎこちない場所は「はい、もう一度！」と指定が飛ぶ。</p><p>「岡本さん、恥ずかしがらないでもっとにっこり！相崎くん、もっと声出して！はいもう一度！早倉さん、いいねいいね！そうそう、その元気！」</p><p>私はバックルームで見せられた見本のビデオや、トレーナーの見せてくれるお手本の真似をするのが得意だった。今まで、誰も私に、「これが普通の表情で、声の出し方だよ」と教えてくれたことはなかった。</p><p>オープンまでの二週間、二人組になったり、社員を相手にしながら、架空の客(P21)に向かって、ひたすら練習が憂いた「お客様」の目を見て微笑んで一礼すること、生理用品は紙袋に入れること、温かいものは冷たいものと分けて入れること、ファーストフードを頼まれたらてをアルコールで消毒すること。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/20</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136444665</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 26 Aug 2023 23:38:18 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136444665/96b911c2bab2c5c9d48ed0cbd7f5a918.mp3" length="2077842" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>104</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136444665/2ba94ba877531d2f412de66f6bec06e4.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 19]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１９</strong></p><p>異世界に紛れ込んでしまったような域覚に襲われ、私は早足で地下鉄の駅を探して歩いた。やっと地下鉄の標識を見つけてほっと走り寄った先で、真っ白なオフィスビルの一階が透明の水槽のようになっているのを発見した。</p><p>「スマイルマート日色町駅前店OPEN!オープニングスタッフ募集！」というポスターが透明のガラスに貼られている他は、看板も何もなかった。ガラスの中をそっと覗くと、人も誰もおらず、工事の途中なのか、壁、のアラこちにはビニールが貼りつけられていて、何も載っていない白い棚だけが並んでいた。そのがらんどうの場所がコンビニエンスストアになるとは私には到底言じられなかった。</p><p>家からの仕送りは十分にあったが、アルバイトには興味があった。私はポスターの電話番号をメモして帰り、翌日に電話をかけた。簡単な面接が行きわれ、すぐに探用となった。</p><p>来週から研修だと言われ、皆底された時間に店へ向かうと、そこは前に見た時よりも少しコンビニらしくなっていた。雑貨の棚だけが出来上がっており、文房具屋ハンカチな度が整然と並んでいた。</p><p>店の中には、私と同じように採用されたアルバイト立ちが集まっていた。自分と同じ大学生くらいの女の子や、フリーター風の男の子に少し年上の主婦と思われる女性、年齢も服装もバラバラの１５人ほどのアルバイトが、ぎこちなく店内をうろついていた。</p><p>* <strong>異世界に紛れ込んでしまったような域覚に襲われ、私は早足で地下鉄の駅を探して歩いた。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: Overwhelmed by a sense as if I had slipped into another world, I walked briskly while searching for the subway station.</p><p>* <strong>Vocabulary of Note</strong>: </p><p>* 異世界 (いせかい) - different world, </p><p>* 紛れ込む (まぎれこむ) - to slip into, </p><p>* 域覚 (いきさつ) - a sense, </p><p>* 襲われる (おそわれる) - to be attacked, </p><p>* 早足 (はやあし) - brisk walk</p><p>* <strong>やっと地下鉄の標識を見つけてほっと走り寄った先で、真っ白なオフィスビルの一階が透明の水槽のようになっているのを発見した。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: Finally, I found the subway sign and, relieved, hurried over. At the place where I had stopped, I discovered that the first floor of the pure white office building had turned into what looked like a transparent aquarium.</p><p>* <strong>Vocabulary of Note</strong>: </p><p>* 標識 (ひょうしき) - sign, </p><p>* ほっと - relieved, </p><p>* 走り寄る (はしりよる) - to hurry over, </p><p>* 透明 (とうめい) - transparent, </p><p>* 水槽 (すいそう) - aquarium, </p><p>* <strong>「スマイルマート日色町駅前店OPEN!オープニングスタッフ募集！」というポスターが透明のガラスに貼られている他は、看板も何もなかった。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: Other than the poster that says "Smile Mart Hiirocho Station Front Store OPEN! Hiring Opening Staff!" affixed to the transparent glass, there were no signs or anything else.</p><p>* <strong>Vocabulary of Note</strong>: </p><p>* スマイルマート - Smile Mart (store name), </p><p>* 日色町駅前店 (ひいろちょうえきまえてん) - Hiirocho Station Front Store, </p><p>* オープニングスタッフ - opening staff, </p><p>* 募集 (ぼしゅう) - hiring, </p><p>* 貼られる (はられる) - to be affixed, </p><p>* <strong>ガラスの中をそっと覗くと、人も誰もおらず、工事の途中なのか、壁、のアラこちにはビニールが貼りつけられていて、何も載っていない白い棚だけが並んでいた。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: When I peered gently through the glass, there was neither a person nor anyone else. It seemed like construction was in progress, with vinyl sheets stuck here and there on the walls, and only empty white shelves were lined up.</p><p>* <strong>Vocabulary of Note</strong>: </p><p>* 覗く (のぞく) - to peek, </p><p>* アラこち - here and there, </p><p>* 貼りつけられる (はりつけられる) - to be stuck, </p><p>* 載っていない (のっていない) - not bearing,</p><p>* <strong>そのがらんどうの場所がコンビニエンスストアになるとは私には到底言い表せなかった。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: It was beyond me to express that empty place turning into a convenience store.</p><p>* <strong>Vocabulary of Note</strong>: </p><p>* がらんどう - empty, </p><p>* 場所 (ばしょ) - place</p><p>* 到底 (とうてい) - by no means, </p><p>* <strong>家からの仕送りは十分にあったが、アルバイトには興味があった。私はポスターの電話番号をメモして帰り、翌日に電話をかけた。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: Although I received sufficient allowance from home, I was interested in part-time work. I jotted down the phone number from the poster and called the next day.</p><p>* <strong>Vocabulary of Note</strong>: </p><p>* 仕送り (しおくり) - allowance</p><p>* <strong>簡単な面接が行われ、すぐに採用となった。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: A simple interview was conducted, and I was immediately hired.</p><p>* <strong>Vocabulary of Note</strong>: </p><p>* 面接 (めんせつ) - interview, </p><p>* 行われる (おこなわれる) - to be conducted, </p><p>* 採用 (さいよう) - hiring (appointed).</p><p>* <strong>来週から研修だと言われ、皆底された時間に店へ向かうと、そこは前に見た時よりも少しコンビニらしくなっていた。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: I was told that training would start next week, so I headed to the store at the scheduled time. When I arrived, it had become a bit more like a convenience store compared to when I saw it before.</p><p>* <strong>Vocabulary of Note</strong>: </p><p>* 研修 (けんしゅう) - training, </p><p>* 皆底された (みなぞこされた) - scheduled</p><p>* <strong>雑貨の棚だけが出来上がっており、文房具屋ハンカチなどが整然と並んでいた。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: Only the shelves of miscellaneous goods were set up, and stationery and handkerchiefs, among other things, were neatly arranged.</p><p>* <strong>Vocabulary of Note</strong>: </p><p>* 雑貨 (ざっか) - miscellaneous goods, </p><p>* 出来上がる (できあがる) - to be set up, </p><p>* 文房具 (ぶんぼうぐ) - stationery , </p><p>* ハンカチ - handkerchief</p><p>* <strong>店の中には、私と同じように採用されたアルバイト立ちが集まっていた。自分と同じ大学生くらいの女の子や、フリーター風の男の子に少し年上の主婦と思われる女性、年齢も服装もバラバラの１５人ほどのアルバイトが、ぎこちなく店内をうろついていた。</strong></p><p>* <strong>Translation</strong>: Inside the store, part-time workers who had been hired similar to me had gathered. There were around 15 part-timers of various ages and attire, including girls around my age, guys who looked like freelancers, and a slightly older woman who seemed like a housewife. They were all awkwardly wandering around the store.</p><p>* <strong>Vocabulary of Note</strong>: </p><p>* フリーター風 (フリーターふう) - freelancer-like, </p><p>* 主婦 (しゅふ) - housewife, </p><p>* バラバラ - various, </p><p>* ぎこちなく - awkwardly</p><p>* うろつく (うろつく) - to wander.</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/19</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136421661</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 26 Aug 2023 00:59:01 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136421661/2889e9f828e6a6daa9d991484ad2894f.mp3" length="2072095" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>104</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136421661/106a4be4794802c759d599943889c45b.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 18]]></title><description><![CDATA[<p><strong>「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 18</strong></p><p><strong>Parallel Japanese / English Translations and Notes for Convenience Store Woman by Sayaka Murata Page 18</strong></p><p><strong>原文ページ１８</strong></p><p>高校を卒業して大学生になっても、私は変わらなかった。基本的に休み時間は一人で過ごし、プライペートな会話はほとんどしなかった。小学校の頃のようなトラプルは起きなかったがら、そのままでは社会に出られないと、母と父も心配した。私は「治らなくては」と思いながら、どんどん大人になっていった。</p><p>スマイルマート日色町駅店がオープンしたのは、１９９８年５月１日、私が大学一年生のときだった。</p><p>オープンする前、自分がこの店を見つけた時のことは、よく覚えている。大学に入ったバカリの頃、学校の行書で能を観を行き、友達がいなかった私は一人で帰るうちに道を間違えたらしく、いつの間にか見覚えのないオフェス街に迷い込んだのだった。</p><p>ふと気が付くと、人の気配はどこにもなかった。白くて綺麗なビルだちけど街は、画用紙で作った模型のような偽物じみた光景だった。</p><p>まるでゴーストタウンのような、ビルだけの世界。日曜の昼間、街には私以外誰の気配もなかった。</p><p>高校を卒業して大学生になっても、私は変わらなかった。</p><p>Even after graduating from high school and becoming a college student, I didn't change.</p><p><strong>Vocabulary of Note:</strong> </p><p>* 大学生 (だいがくせい) - college student, </p><p>* 変わらなかった (かわらなかった) - didn't change</p><p><strong>基本的に休み時間は一人で過ごし、プライペートな会話はほとんどしなかった。</strong></p><p>During breaks, I spent my time alone, and I hardly engaged in private conversations.</p><p><strong>Vocabulary of Note:</strong> </p><p>* 基本的 - basically</p><p><strong>小学校の頃のようなトラプルは起きなかったがら、そのままでは社会に出られないと、母と父も心配した。</strong></p><p>Although incidents like the troubles in elementary school didn't happen, my mother and father were worried that I wouldn't be able to enter society as I was.</p><p><strong>私は「治らなくては」と思いながら、どんどん大人になっていった。</strong></p><p>While thinking "I need to get better," I continued to grow up into an adult.</p><p><strong>スマイルマート日色町駅店がオープンしたのは、１９９８年５月１日、私が大学一年生のときだった。</strong></p><p>The Smile Mart Hiirocho Station Store opened on May 1, 1998, when I was a freshman in college.</p><p>オープンする前、自分がこの店を見つけた時のことは、よく覚えている。</p><p>Before it opened, I remember well the time I found this store.</p><p>大学に入ったバカリの頃、学校の行書で能を観を行き、友達がいなかった私は一人で帰るうちに道を間違えたらしく、いつの間にか見覚えのないオフェス街に迷い込んだのだった。</p><p>During my foolish days when I entered college, after watching a Noh performance with schoolmates and not having friends, I seemed to have taken a wrong turn on my way home alone, and before I knew it, I had wandered into an unfamiliar office street.</p><p>Vocabulary of Note: </p><p>* バカリ - foolish days (colloquial), </p><p>* 行書 (ぎょうしょ) - performance, </p><p>* 能 (のう) - Noh, 観を行き (みをいき) - watched, </p><p>* 道を間違えた (みちをまちがえた) - took a wrong turn, </p><p>* 見覚えのない (みおぼえのない) - unfamiliar,</p><p>ふと気が付くと、人の気配はどこにもなかった。白くて綺麗なビルだちけど街は、画用紙で作った模型のような偽物じみた光景だった。</p><p>Suddenly, I realized there was no sign of people anywhere. Although there were clean white buildings, the town looked like a fake scene resembling a model made with drawing paper.</p><p><strong>Vocabulary of Note: </strong></p><p>* 気が付く (きがつく) - to realize, </p><p>* 気配 (きはい) - sign, </p><p>* 白くて綺麗な (しろくてきれいな) - clean and white, </p><p>* 偽物じみた (にせものじみた) - resembling a fake, </p><p>* 光景 (こうけい) - scene, </p><p>* 画用紙 (がようし) - drawing paper, </p><p>* 模型 (もけい) - model</p><p>まるでゴーストタウンのような、ビルだけの世界。日曜の昼間、街には私以外誰の気配もなかった。</p><p>It was like a ghost town, a world with only buildings. On a Sunday afternoon, there was no sign of anyone else in the town except for me.</p><p><strong>Vocabulary of Note:</strong> </p><p>* <strong>ゴーストタウン - ghost town,</strong></p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/18</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136417105</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Fri, 25 Aug 2023 21:26:14 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136417105/6666e43a37d88870c4e1539e09aa42f6.mp3" length="1615997" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>81</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136417105/10f888a070faea6f34d3503c96257df1.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 17]]></title><description><![CDATA[<p><strong>「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 17</strong></p><p><strong>Parallel Japanese / English Translations and Notes for Convenience Store Woman by Sayaka Murata Page 17</strong></p><p><strong>原文ページ１７</strong></p><p>二つ年下の妹は、私と違って、「普通」の子どもだった。かといって私を敬遠するわけでもなく、むしろ慕ってくれていた。妹が私と異なり普通のことで母に叱られているとき、母に私は近づいて「どうして怒っているの？」と理由を尋ねた。私が母に質問したせいで説教が終わると、庇われたと思うのか、妹はいつも私に「ありがとう」と言った。お恵子や玩具にあまり興味がなった私は、それらを妹にあげることも多かった。そのため、妹はいつも私についてまわっていた。</p><p>家族は私を大切に、愛してくれていて、だからこそ、いつも私のことを心配していた。</p><p>「どうすれば、「治る」のかしらね」</p><p>母と父が相談しているのを聞き、自分は何かを修正しなければならないのだなあ、と思ったのを覚えている。父の車で遠くの街までカウンサリングに連れて行かれたこともある。真っ先に家に問題があるのではないかと疑われたが、銀行員の父は穏やかで真面目な人で、母は少し気弱だが優しく、妹も姉である私によく懐いていた。</p><p>「とにかく、愛情を注いで、ゆっくり見守りましょう」と毒にも薬にもならないことを言われ、両親はそれでも懸命に私を大切に愛して育てた。</p><p>学校で友達はできなかったが、時にいじめられるわけでもなく、私はなんとか、余計なことを口にしないことに成功したまま、中学校と成長して行った。</p><p><strong>二つ年下の妹は、私と違って、「普通」の子どもだった。</strong></p><p>My younger sister, two years younger than me, was a "normal" child unlike me.</p><p><strong>かといって私を敬遠するわけでもなく、むしろ慕ってくれていた。</strong></p><p>However, she didn't avoid me, and in fact, she cherished me.</p><p><strong>妹が私と異なり普通のことで母に叱られているとき、母に私は近づいて「どうして怒っているの？」と理由を尋ねた。</strong></p><p>When my sister got scolded by our mother for something normal unlike me, I would approach my mother and ask, "Why are you angry?" to inquire about the reason.</p><p><strong>私が母に質問したせいで説教が終わると、庇われたと思うのか、妹はいつも私に「ありがとう」と言った。</strong></p><p>When my questioning led to the lecture ending, my sister would seemingly perceive it as my intervention, and she would always say "Thank you" to me.</p><p><strong>お恵子や玩具にあまり興味がなかった私は、それらを妹にあげることも多かった。そのため、妹はいつも私についてまわっていた。</strong></p><p>Since I didn't have much interest in dolls or toys, I often gave them to my sister. As a result, my sister would always be around me.</p><p><strong>家族は私を大切に、愛してくれていて、だからこそ、いつも私のことを心配していた。</strong></p><p>My family treated me with care and love, and precisely because of that, they were always worried about me.</p><p><strong>「どうすれば、「治る」のかしらね」</strong></p><p>"I wonder what we should do to 'cure' her," they would say.</p><p><strong>母と父が相談しているのを聞き、自分は何かを修正しなければならないのだなあ、と思ったのを覚えている。</strong></p><p>Hearing my mother and father discussing, I remember thinking that I needed to correct something about myself.</p><p><strong>父の車で遠くの街までカウンセリングに連れて行かれたこともある。</strong></p><p>There were times when I was taken to counseling in a distant town by my father's car.</p><p><strong>真っ先に家に問題があるのではないかと疑われたが、銀行員の父は穏やかで真面目な人で、母は少し気弱だが優しく、妹も姉である私によく懐いていた。</strong></p><p>Initially, there were suspicions that the problem might be within our family, but my father, a banker, was calm and serious, my mother was somewhat timid but kind, and my sister also had a fondness for me as her older sister.</p><p><strong>「とにかく、愛情を注いで、ゆっくり見守りましょう」と毒にも薬にもならないことを言われ、両親はそれでも懸命に私を大切に愛して育てた。</strong></p><p>They would say, "In any case, let's shower her with love and watch over her slowly." Though it might not have been a cure-all, my parents earnestly raised me with love and care.</p><p><strong>学校で友達はできなかったが、時にいじめられるわけでもなく、私はなんとか、余計なことを口にしないことに成功したまま、中学校と成長して行った。</strong></p><p>I couldn't make friends at school, but I wasn't exactly bullied either. Somehow, I managed to avoid speaking unnecessary words and continued to grow throughout middle school.</p><p><strong>Vocabulary :</strong></p><p>* 普通 (ふつう) - normal</p><p>* 敬遠する (けいえんする) - to avoid, to keep at a distance</p><p>* 慕う (したう) - to adore, to cherish</p><p>* 理由 (りゆう) - reason</p><p>* 質問する (しつもんする) - to question</p><p>* 庇う (かばう) - to protect, to shield</p><p>* 修正する (しゅうせいする) - to correct, to amend</p><p>* 穏やか (おだやか) - calm, gentle</p><p>* 真面目 (まじめ) - serious, diligent</p><p>* 気弱 (きよわ) - timid, easily frightened</p><p>* 懸命 (けんめい) - earnest, eager</p><p>* 育てる (そだてる) - to raise, to nurture</p><p>* いじめる (いじめる) - to bully</p><p>* 成長する (せいちょうする) - to grow, to develop</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/17</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136390613</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Fri, 25 Aug 2023 03:39:02 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136390613/74ca8e35f56aff9a167c8f222f66e141.mp3" length="2205842" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>110</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136390613/953e8cd62e15ef5f6677f7abfa70a000.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 16]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文ページ１６</strong></p><p>隣のクラスの先生が走ってきて、事情を聞かれ、大人の女の人が服を脱がされて静かになっているのをテレビの映画で見たことがある、と説明すると、やっぱり職員会議になった。<strong> </strong></p><p>「なんで、恵子にはわからないんだろうね。。。」</p><p>学校に呼び出された母が、帰り道、心細そうに呟いて、私を抱きしめた。自分はまた何か悪いことをしてしまったらしいが、どうしてなのかは、わからなかった。</p><p>父も母も、困惑して吐いたものの、私は何愛がってくれた。父と母が悲しんだり、いろんな人に謝ったりしなくてはいけない子は本意ではないので、私は家の外では極力口を利かないことにした。皆の真似をするか、誰かの指示に従えろか、どちらか、にして、自ら動くのは一切やめた。</p><p>必要なこと以外の言葉は喋らず、自分から行動しないようになった私を見て、大人はほっとしたようだった。</p><p>高学生になるにしたがて、あまりに静かなので、それはそれで問題になるようになった。でも、私にとっては黙ることが最善の方法で生きていくための一番合理的な処世術だった。通和表に「もっとお友達を作って元気に外であそばう！」と書かれても私は徹底して、必要事項以外のことを口にすることはなかった。</p><p><strong>隣のクラスの先生が走ってきて、事情を聞かれ、大人の女の人が服を脱がされて静かになっているのをテレビの映画で見たことがある、と説明すると、やっぱり職員会議になった。</strong></p><p>The teacher from the next class came running, inquired about the situation, and upon explaining that they had seen a situation on TV or in a movie where an adult woman's clothes were taken off, and she became quiet, a staff meeting was convened.</p><p><strong>「なんで、恵子にはわからないんだろうね。。。」</strong></p><p>"Why doesn't Eiko understand?" the speaker wondered.</p><p><strong>学校に呼び出された母が、帰り道、心細そうに呟いて、私を抱きしめた。自分はまた何か悪いことをしてしまったらしいが、どうしてなのかは、わからなかった。</strong></p><p>The mother, who had been called to the school, whispered in a delicate manner on the way home and hugged me. It seemed that I had done something wrong again, but I didn't understand why.</p><p><strong>父も母も、困惑して吐いたものの、私は何愛がってくれた。父と母が悲しんだり、いろんな人に謝ったりしなくてはいけない子は本意ではないので、私は家の外では極力口を利かないことにした。皆の真似をするか、誰かの指示に従えろか、どちらか、にして、自ら動くのは一切やめた。</strong></p><p>Both my father and mother, perplexed and sighing, loved me. Children who have to make their parents sad and apologize to various people are not doing what they really want to do. Therefore, outside the home, I decided not to speak as much as possible. Whether to imitate everyone or follow someone's instructions, I chose not to move on my own.</p><p><strong>必要なこと以外の言葉は喋らず、自分から行動しないようになった私を見て、大人はほっとしたようだった。</strong></p><p>I didn't speak words other than what was necessary and refrained from taking actions on my own. Looking at me, the adults seemed relieved.</p><p><strong>高学生になるにしたがて、あまりに静かなので、それはそれで問題になるようになった。でも、私にとっては黙ることが最善の方法で生きていくための一番合理的な処世術だった。通和表に「もっとお友達を作って元気に外であそばう！」と書かれても私は徹底して、必要事項以外のことを口にすることはなかった。</strong></p><p>As I became a high school student, my extreme quietness led to it becoming an issue. However, for me, staying silent was the most rational way to navigate life. Even if the communication card said "Make more friends and play outside with energy!" I remained steadfast and never spoke about anything other than necessary matters.</p><p><strong>Vocabulary:</strong></p><p>* 走ってきて: came running</p><p>* 事情を聞かれ: asked about the situation</p><p>* 大人の女の人: adult woman</p><p>* 服を脱がされて: clothes were taken off</p><p>* 静かになっている: became quiet</p><p>* テレビの映画で: on TV or in a movie</p><p>* 説明すると: upon explaining</p><p>* 職員会議: staff meeting</p><p>* 心細そうに: in a delicate manner</p><p>* 抱きしめた: hugged</p><p>* どうしてなのか: why it is</p><p>* 困惑して吐いた: perplexed and sighed</p><p>* 皆の真似をするか、誰かの指示に従えろか: whether to imitate everyone or follow someone's instructions</p><p>* 自ら動くのは一切やめた: chose not to move on my own</p><p>* 必要なこと以外の言葉: words other than what was necessary</p><p>* 喋らず: didn't speak</p><p>* 行動しないようになった: refrained from taking actions on my own</p><p>* 最善の方法で: the best way</p><p>* 一番合理的な: most rational</p><p>* 処世術: way to navigate life</p><p>* 通和表: communication card</p><p>* もっとお友達を作って元気に外であそばう！: "Make more friends and play outside with energy!"</p><p>* 徹底して: steadfastly</p><p>* 必要事項以外のこと: anything other than necessary matters</p><p>* 口にすることはなかった: never spoke about</p><p><strong>Notes / Analysis:</strong></p><p>The entire section provides insight into the speaker's experiences, emotions, and the responses of the people around them to their introverted behavior and inability to understand certain situations. It reflects their internal struggles and the challenges they face in navigating social expectations.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/16</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136384858</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Thu, 24 Aug 2023 22:09:41 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136384858/8d7db46e0841c54879e243707b0e97bc.mp3" length="1869601" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>93</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136384858/832b9c8a3b796d082f4c6d36b6ae9eac.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 15]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>現場ページ１５</strong></p><p>「止めろと言われたから、一番早そうな方法で止めしました。」</p><p>先生は戸惑った様子で、暴力は駄目だとし泥もどろになった。</p><p>「でも、止めろって皆が行ってたんです。私はあすれば山域くんと青木くんの動きが止まると思っただけです」</p><p>先生が何を怒っているのかわからなかった私はそう丁寧に説明し、職員会議になって母が呼ばれた。</p><p>なぜだか深刻な表情で、「すいません、すみません。。。」と先生に頭を下げている母を見て、自分のしたことはどうやらいけないことだったらしいと思ったが、それが何度なのかは、理解できなかった。</p><p>教室で女の先生がヘステリーを起こして教卓を出席簿で激しく叩きながらわめき散らし、皆が泣き始めたときもそうだった。</p><p>「先生、ごめんなさい！」</p><p>「やめて、先生！」</p><p>皆が悲壮な様子で止めて行っても収まらないので、黙ってもらおうと思って先生に走り寄ってスカートとパンツを勢いよく下ろした。若い女の先生は仰天して泣き出して、静かになった。</p><p><strong>Sentence 1: 「止めろと言われたから、一番早そうな方法で止めしました。」</strong></p><p>"Because I was told to stop, I used the quickest method to stop (them).”</p><p>Vocabulary:</p><p>* 止めろと言われたから: Because I was told to stop</p><p>* 一番早そうな方法で止めしました: Used the quickest method to stop</p><p><strong>Sentence 2: 先生は戸惑った様子で、暴力は駄目だとし泥もどろになった。</strong></p><p>The teacher looked bewildered and said violence is wrong, becoming muddy and indecisive.</p><p>Vocabulary:</p><p>* 先生は戸惑った様子で: The teacher looked bewildered</p><p>* 暴力は駄目だとし: Said violence is wrong</p><p>* 泥もどろになった: Became muddy and indecisive</p><p><strong>Sentence 3: でも、止めろって皆が行ってたんです。私はあすれば山域くんと青木くんの動きが止まると思っただけです。</strong></p><p>But everyone was saying "stop." I just thought that if I did that, the movements of Yamaguchi-kun and Aoki-kun would stop.</p><p><strong>Sentence 4: 先生が何を怒っているのかわからなかった私はそう丁寧に説明し、職員会議になって母が呼ばれた。</strong></p><p>Since I didn't understand what the teacher was angry about, I explained politely like that, and it became a staff meeting where my mother was called.</p><p><strong>Sentence 5: なぜだか深刻な表情で、「すいません、すみません。。。」と先生に頭を下げている母を見て、自分のしたことはどうやらいけないことだったらしいと思ったが、それが何度なのかは、理解できなかった。</strong></p><p>For some reason, my mother was bowing her head to the teacher with a serious expression and saying "I'm sorry, I'm sorry..." Seeing my mother with such a serious expression, I thought that what I had done seemed to be wrong, but I couldn't understand what was wrong exactly.</p><p><strong>Sentence 6: 教室で女の先生がヘステリーを起こして教卓を出席簿で激しく叩きながらわめき散らし、皆が泣き始めたときもそうだった。</strong></p><p>In the classroom, the female teacher raised a fuss, hitting the desk violently with the attendance book while yelling, and it was the same when everyone started crying.</p><p><strong>Sentence 7:「先生、ごめんなさい！」</strong></p><p>"I'm sorry, teacher!"</p><p><strong>Sentence 8:「やめて、先生！」</strong></p><p>"Stop it, teacher!"</p><p><strong>Sentence 9: 皆が悲壮な様子で止めて行っても収まらないので、黙ってもらおうと思って先生に走り寄ってスカートとパンツを勢いよく下ろした。若い女の先生は仰天して泣き出して、静かになった。</strong></p><p>Since stopping them didn't work even when everyone tried desperately, I ran up to the teacher with the intention of making her quiet. I forcefully pulled down her skirt and pants. The young female teacher was taken aback, burst into tears, and fell silent.</p><p>Vocabulary:</p><p>* 悲壮な様子で: with a desperate appearance</p><p>* 止めて行っても収まらないので: since stopping them didn't work even when everyone tried desperately</p><p>* 黙ってもらおうと思って: with the intention of making her quiet</p><p>* 先生に走り寄って: ran up to the teacher</p><p>* スカートとパンツを勢いよく下ろした: forcefully pulled down her skirt and pants</p><p>* 若い女の先生: young female teacher</p><p>* 仰天して: taken aback</p><p>* 泣き出して: burst into tears</p><p>* 静かになった: fell silent</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/15</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136352407</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 23 Aug 2023 22:30:50 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136352407/95775a0d80584417bef4a3f22b851670.mp3" length="1540981" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>77</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136352407/f36fc2756f99141eda7113fd3bb5b921.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 14]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ１４：</strong></p><p>箱から捨てきたアイスの棒が土の上に刺されて、花の死体が大量に供えられた。</p><p>「ほら、ね、恵子、悲しいね、かわいそうだね」と母は何度も私にいい聴かせるように囁いたが、私は少しもそうんは思わなかった。</p><p>こういうことが、何度もあった。小学校に入ったバカリの時、体育の時間、男子が取っ組み合いのけんがをして騒ぎになったことがあった。</p><p>「誰か先生呼んできて！」</p><p>「誰か止めて！」</p><p>「悲鳴があがり、そうか、止めるのか、思った私は、そばにあった用具入れをあけ、中江にあったスコップを取り出して暴れる男子のところに走って行き、その頭を殴った。</p><p>周囲は絶叫に包まれ、男子は頭を押さえてその場にすっ転んだ。　</p><p>頭を押さえたまま動きが止まったのを見て、もう一人の男子の活動も止めようと思い、そちらにもスコップを振り上げると、</p><p>「恵子ちゃん、やめて！やめて！」と女の子たちが泣きながら叫んだ。</p><p>走ってきて、惨状を見た先生たちは仰天し、私に説明を求めた。</p><p><strong>Sentence 1: 箱から捨てきたアイスの棒が土の上に刺されて、花の死体が大量に供えられた。</strong></p><p>Ice cream sticks discarded from the box were stuck into the ground, and a large number of flowers were offered around the lifeless body.</p><p><strong>Vocabulary:</strong></p><p>* 箱から捨てきたアイスの棒: Ice cream sticks discarded from the box</p><p>* 土の上に刺されて: Stuck into the ground</p><p>* 花の死体が大量に供えられた: A large number of flowers were offered around the lifeless body</p><p><strong>Sentence 2: 「ほら、ね、恵子、悲しいね、かわいそうだね」と母は何度も私にいい聴かせるように囁いたが、私は少しもそうんは思わなかった。</strong></p><p>"Look, Keiko, it's sad, isn't it? Poor thing," my mother whispered to me repeatedly as if trying to comfort me, but I didn't think that way at all.</p><p>Vocabulary:</p><p>* ほら、ね、恵子、悲しいね、かわいそうだね: Look, Eiko, it's sad, isn't it? Poor thing</p><p>* 母は何度も: My mother repeatedly</p><p>* 私にいい聴かせるように: As if trying to comfort me</p><p>* 囁いたが: Whispered</p><p>* 少しも: Not at all</p><p>* そうんは思わなかった: I didn't think that way</p><p><strong>Sentence 3: こういうことが、何度もあった。小学校に入ったバカリの時、体育の時間、男子が取っ組み合いのけんがをして騒ぎになったことがあった。</strong></p><p>Such things happened repeatedly. When I entered elementary school, during physical education class, there was an incident where the boys got into a scuffle and caused a commotion.</p><p><strong>Vocabulary:</strong></p><p>* こういうことが: Such things</p><p>* 何度も: Repeatedly</p><p>* 小学校に入ったバカリの時: When I entered elementary school</p><p>* 体育の時間: During physical education class</p><p>* 男子が取っ組み合いのけんがをして騒ぎになったことがあった: There was an incident where the boys got into a scuffle and caused a commotion</p><p>Grammar:</p><p>こういうことが、何度もあった： This part describes the recurring nature of such incidents. こういうことが (such things) is the subject, 何度も (repeatedly) describes the frequency, あった (happened) is the action.</p><p>小学校に入ったバカリの時、体育の時間、男子が取っ組み合いのけんがをして騒ぎになったことがあった： This part describes a specific incident. 小学校に入ったバカリの時 (when I entered elementary school) is the time reference, 体育の時間 (during physical education class) specifies the context, 男子が取っ組み合いのけんがをして騒ぎになったことがあった (there was an incident where the boys got into a scuffle and caused a commotion) describes the event.</p><p><strong>Sentence 4: 「誰か先生呼んできて！」</strong></p><p>"Someone, call a teacher!"</p><p>Grammar:</p><p>「誰か先生呼んできて！」： This is a direct quotation. 誰か先生呼んできて (Someone, call a teacher) is the request for someone to call a teacher.</p><p><strong>Sentence 5: 「誰か止めて！」</strong></p><p>"Someone, stop them!"</p><p>「誰か止めて！」： This is a direct quotation. 誰か止めて (Someone, stop them) is the plea for someone to stop the situation.</p><p><strong>Sentence 6: 「悲鳴があがり、そうか、止めるのか、思った私は、そばにあった用具入れをあけ、中江にあったスコップを取り出して暴れる男子のところに走って行き、その頭を殴った。</strong></p><p>As screams rose, and realizing that they needed to stop it, I thought, I opened the nearby equipment storage, grabbed a shovel from inside, ran over to the struggling boy, and hit his head.</p><p>Vocabulary:</p><p>* 悲鳴があがり: As screams rose</p><p>* そうか、止めるのか: Realizing that they were stopping it</p><p>* 思った私は: I thought</p><p>* そばにあった用具入れをあけ: I opened the nearby equipment storage</p><p>* 中江にあったスコップを取り出して: Grabbed a shovel from inside</p><p>* 暴れる男子のところに走って行き: Ran over to the struggling boy</p><p>* その頭を殴った: Hit his head</p><p><strong>Sentence 7: 周囲は絶叫に包まれ、男子は頭を押さえてその場にすっ転んだ。</strong></p><p>The surroundings were enveloped in screams, and the boy held his head and collapsed on the spot.</p><p>Vocabulary:</p><p>* 周囲は絶叫に包まれ: The surroundings were enveloped in screams</p><p>* 男子は頭を押さえて: The boy held his head</p><p>* その場にすっ転んだ: Collapsed on the spot</p><p><strong>Sentence 8: 頭を押さえたまま動きが止まったのを見て、もう一人の男子の活動も止めようと思い、そちらにもスコップを振り上げると、</strong></p><p>Seeing him hold his head and his movements stop, I decided to stop the activity of another boy as well. When I raised the shovel there too...</p><p>Vocabulary:</p><p>* 頭を押さえたまま動きが止まったのを見て: Seeing him hold his head and his movements stop</p><p>* もう一人の男子の活動も止めようと思い: I decided to stop the activity of another boy as well</p><p>* そちらにもスコップを振り上げると: When I raised the shovel there too</p><p><strong>Sentence 9: 「恵子ちゃん、やめて！やめて！」と女の子たちが泣きながら叫んだ。</strong></p><p>"Keiko-chan, stop it! Stop it!" the girls cried out while sobbing.</p><p>Vocabulary:</p><p>女の子たちが泣きながら叫んだ: The girls cried out while sobbing</p><p><strong>Sentence 10: 走ってきて、惨状を見た先生たちは仰天し、私に説明を求めた。</strong></p><p>Running over, the teachers who saw the situation were astonished and asked me for an explanation.</p><p>Vocabulary:</p><p>* 走ってきて: Running over</p><p>* 惨状を見た先生たちは: The teachers who saw the situation</p><p>* 仰天し: Were astonished</p><p>* 私に説明を求めた: Asked me for an explanation</p><p>* 惨状を見た先生たちは： This part describes the teachers' response to the situation. 惨状を見た先生たちは (the teachers who saw the situation) is the subject.</p><p>* 仰天し： This part describes the teachers' reaction. 仰天し (were astonished) is the action.</p><p>* 私に説明を求めた： This part describes the teachers' request. 私に説明を求めた (asked me for an explanation) is the action.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/14</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136323972</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Wed, 23 Aug 2023 01:59:28 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136323972/5cd504c0046306cd08629ca5b380494f.mp3" length="1554042" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>78</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136323972/abc495982127e9addc30afb2ce97400c.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 13]]></title><description><![CDATA[<p><strong>「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 13</strong></p><p><strong>Parallel Japanese / English Translations and Notes for Convenience Store Woman by Sayaka Murata Page 13</strong></p><p><strong>原文ページ１３：</strong></p><p>近くで二、三羽並んで歩いている雀にちらりと視線をやると、やっと我に返った母が、「恵子！」とと咎めるような声で、必死に叫んだ。</p><p>「小鳥さんはね、お墓を作って埋めてあげよう。ほら、皆も泣いている。お友達が死んじゃって寂しいいね。ね、かわいそうでしょう？」</p><p>「なんで？せっかく死んでるのに」</p><p>私の疑問に母は絶句した。</p><p>私は、母と父とまだ小さい妹が、喜んで小鳥を食べているところしか想像できなかった。</p><p>父は焼き鳥が好きだし、私と妹は唐揚げが大好きだ。公園にはいっぱいいるからたくさんとって帰ればいいのに、何で食べないで埋めてしまうのんか、私にはわからなかった。</p><p>母は懸命に、「いい小鳥さんは小さくて、可愛いでしょう？あっちでお墓を作って、皆でお花をお供えしてあげようね」と言い、結局その通りになったが、私には理解で着なかった。皆口を揃えて小鳥がかわいそうだと言いながら、泣きじゃくってその辺りの花を墓を引きちぎって殺している。「綺麗なお花。きっと小鳥さんも喜んぶよ」などと言っている光景が頭がおかしいように見えた。小鳥は「立ち入り禁止」と書かれた柵の中に穴を掘って埋められゴミ。。。</p><p><strong>Sentence 1: 近くで二、三羽並んで歩いている雀にちらりと視線をやると、やっと我に返った母が、「恵子！」とと咎めるような声で、必死に叫んだ。</strong></p><p>As I cast a brief glance at the sparrows walking in pairs or threes nearby, my mother, who had finally come to her senses, desperately called out to me with a reprimanding voice, "Keiko!"</p><p><strong>Vocabulary:</strong></p><p>* 近くで: Nearby</p><p>* 二、三羽: Two or three birds</p><p>* 並んで歩いている: Walking in pairs or threes</p><p>* 雀: Sparrows</p><p>* ちらりと: Briefly</p><p>* 視線をやる: Cast a glance</p><p>* やっと我に返った母が: My mother, who had finally come to her senses</p><p>* 恵子: Keiko</p><p>* と咎めるような声で: With a reprimanding voice</p><p>* 必死に: Desperately</p><p>* 叫んだ: Called out</p><p>* Grammar:</p><p>近くで二、三羽並んで歩いている雀にちらりと視線をやると： This part describes the speaker's action. 近くで (nearby) specifies the location, 二、三羽 (two or three birds) is the subject, 並んで歩いている (walking in pairs or threes) is the action of the birds, 雀に (sparrows) is the object, ちらりと (briefly) describes the manner of the action, 視線をやると (cast a glance) is the main action.</p><p>やっと我に返った母が： This part describes the mother's state. やっと我に返った母が (my mother, who had finally come to her senses) is the subject.</p><p>「恵子！」とと咎めるような声で、必死に叫んだ： This part describes the mother's reaction. 「恵子！」と (Keiko!) is the reprimanding call, 咎めるような声で (with a reprimanding voice) describes the tone, 必死に (desperately) describes the manner, 叫んだ (called out) is the main action.</p><p><strong>Sentence 2: 「小鳥さんはね、お墓を作って埋めてあげよう。ほら、皆も泣いている。お友達が死んじゃって寂しいいね。ね、かわいそうでしょう？」</strong></p><p>"You see, let's make a grave for the little bird and bury it. Look, everyone's crying too. It's sad when your friend dies, right? Isn't it pitiful?"</p><p><strong>Vocabulary:</strong></p><p>* 小鳥さん: Little bird</p><p>* お墓を作って埋めてあげよう: Let's make a grave for it and bury it</p><p>* ほら: Look</p><p>* 皆も: Everyone too</p><p>* 泣いている: Crying</p><p>* お友達が死んじゃって寂しいいね: It's sad when your friend dies, right?</p><p>* かわいそうでしょう: Isn't it pitiful</p><p>Grammar:</p><p>「小鳥さんはね、お墓を作って埋めてあげよう： This part represents the mother's suggestion. 「小鳥さんはね、お墓を作って埋めてあげよう」 (You see, let's make a grave for the little bird and bury it) is the main statement.</p><p>ほら、皆も泣いている： This part points out a situation. ほら (look) is an interjection, 皆も (everyone too) is the subject, 泣いている (crying) is the action.</p><p>お友達が死んじゃって寂しいいね： This part expresses empathy. お友達が死んじゃって (when your friend dies) is the subject, 寂しい (sad) describes the emotional state, いね (right?) seeks agreement.</p><p>ね、かわいそうでしょう： This part seeks agreement and expresses empathy. ね (isn't it) seeks agreement, かわいそうでしょう (isn't it pitiful) expresses empathy.</p><p><strong>Sentence 3: 「なんで？せっかく死んでるのに」</strong></p><p>Why? It's already dead after all."</p><p><strong>Sentence 4: 私の疑問に母は絶句した。</strong></p><p>My question left her speechless.</p><p>Vocabulary:</p><p>* 私の疑問に: To my question</p><p>* 母は絶句した: Was speechless</p><p><strong>Sentence 5: 私は、母と父とまだ小さい妹が、喜んで小鳥を食べているところしか想像できなかった。</strong></p><p>I could only imagine my mother, father, and little sister joyfully eating the little bird.</p><p>Vocabulary:</p><p>* 母と父とまだ小さい妹が: My mother, father, and little sister</p><p>* 喜んで: Joyfully</p><p>* 小鳥を食べているところ: Eating the little bird</p><p>* しか想像できなかった: Could only imagine</p><p>Grammar:</p><p>私は、母と父とまだ小さい妹が、喜んで小鳥を食べているところしか想像できなかった： This part reflects the speaker's limited perspective. 私は (I) is the subject, 母と父とまだ小さい妹が (my mother, father, and little sister) specifies the people involved, 喜んで小鳥を食べているところしか (joyfully eating the little bird) is the main action, 想像できなかった (could only imagine) expresses the limitation.</p><p><strong>Sentence 6: 父は焼き鳥が好きだし、私と妹は唐揚げが大好きだ。公園にはいっぱいいるからたくさんとって帰ればいいのに、何で食べないで埋めてしまうのんか、私にはわからなかった。</strong></p><p>Dad likes yakitori, and my sister and I love fried chicken. There are so many of them in the park, so why not just catch a lot and take them home? I couldn't understand why they wouldn't eat them and instead buried them.</p><p><strong>Grammar:</strong></p><p>公園にはいっぱいいるからたくさんとって帰ればいいのに： This part suggests an alternative action. 公園にはいっぱいいる (there are so many of them in the park) describes the situation, たくさんとって帰ればいいのに (why not just catch a lot and take them home?) suggests an alternative course of action.</p><p>何で食べないで埋めてしまうのんか、私にはわからなかった： This part expresses the speaker's confusion. 何で食べないで埋めてしまうのんか (why not just eat them and instead bury them?) is the question, 私にはわからなかった (I couldn't understand) expresses the speaker's lack of comprehension.</p><p><strong>Sentence 7: 母は懸命に、「いい小鳥さんは小さくて、可愛いでしょう？あっちでお墓を作って、皆でお花をお供えしてあげようね」と言い、結局その通りになったが、私には理解できなかった。</strong></p><p>My mother desperately said, "Good little birds are small and cute, right? Let's make a grave over there and all offer flowers," and in the end, it happened as she said. But I couldn't understand.</p><p>Vocabulary:</p><p>* 母は懸命に: My mother desperately</p><p>* いい小鳥さんは小さくて、可愛いでしょう: Good little birds are small and cute, right?</p><p>* あっちでお墓を作って: Let's make a grave over there</p><p>* 皆でお花をお供えしてあげようね: Let's all offer flowers</p><p>* 結局その通りになったが: In the end, it happened as she said</p><p>* 私には理解できなかった: I couldn't understand</p><p>Grammar:</p><p>母は懸命に： This part describes the mother's intensity. 母は懸命に (my mother desperately) describes her effort.</p><p>「いい小鳥さんは小さくて、可愛いでしょう？あっちでお墓を作って、皆でお花をお供えしてあげようね」と言い： This part represents the mother's statement. 「いい小鳥さんは小さくて、可愛いでしょう？」 (Good little birds are small and cute, right?) is a rhetorical question, あっちでお墓を作って (let's make a grave over there) is the main action, 皆でお花をお供えしてあげようね (let's all offer flowers) is the suggested action.</p><p>結局その通りになったが： This part describes the outcome. 結局その通りになったが (it happened as she said) describes the result.</p><p>私には理解できなかった： This part expresses the speaker's lack of comprehension. 私には理解できなかった (I couldn't understand) describes the speaker's understanding or lack thereof.</p><p><strong>Sentence 8: 皆口を揃えて小鳥がかわいそうだと言いながら、泣きじゃくってその辺りの花を墓を引きちぎって殺している。「綺麗なお花。きっと小鳥さんも喜んぶよ」などと言っている光景が頭がおかしいように見えた。</strong></p><p>Everyone, in unison, was saying the little bird was pitiful while crying loudly, and they were tearing apart the flowers around and killing them for the grave. The scene of them saying things like "beautiful flowers, the little bird would surely be pleased too" seemed strange to me.</p><p>Vocabulary:</p><p>* 皆口を揃えて: Everyone, in unison</p><p>* 小鳥がかわいそうだと言いながら: Was saying the little bird was pitiful while</p><p>* 泣きじゃくって: Crying loudly</p><p>* その辺りの花を墓を引きちぎって: Tearing apart the flowers around for the grave</p><p>* 殺している: Killing them</p><p>* 綺麗なお花: Beautiful flowers</p><p>* きっと小鳥さんも喜んぶよ: The little bird would surely be pleased too</p><p>* などと言っている光景が頭がおかしいように見えた: The scene of them saying things like seemed strange to me</p><p>Grammar:</p><p>「綺麗なお花。きっと小鳥さんも喜んぶよ」などと言っている光景が頭がおかしいように見えた： This part describes the speaker's perspective. 「綺麗なお花。きっと小鳥さんも喜んぶよ」などと言っている (saying things like "beautiful flowers, the little bird would surely be pleased too") is their dialogue, 光景が頭がおかしいように見えた (the scene seemed strange to me) expresses their perception.</p><p><strong>Sentence 9: 小鳥は「立ち入り禁止」と書かれた柵の中に穴を掘って埋められゴミ。。。</strong></p><p>The little bird, inside the fence with "No Entry" written on it, had a hole dug and was buried... as trash.</p><p><strong>Vocabulary:</strong></p><p>* 小鳥は: The little bird</p><p>* 「立ち入り禁止」と書かれた柵の中に: Inside the fence with "No Entry" written on it</p><p>* 穴を掘って埋められゴミ: Had a hole dug and was buried...</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/13</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136321507</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Tue, 22 Aug 2023 23:33:20 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136321507/728566104c498c7513fd62c328289a8b.mp3" length="1940438" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>97</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136321507/ec2ca5a98f43331fa1794a77a5a4efcf.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 12]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文ページ１２：</strong></p><p>例えば幼稚園の頃、公園で小島が死んでいたことがある。どこがで飼われていたと思われる、青い綺麗な小島だった。ぐにゃりと音を曲げて目を閉じている小島を囲んで、他の子供達は泣いていた。「どうしようか。。。？」人の女の子が言うのと同時に、私は素早く小島をの掌に上に乗せて、ベンチで雑談している母の所へ待って行った。</p><p>「どうしたなの、恵子？ああ、小鳥さん。。。どこから飛んできたんだろう。。。かわいそうだね。お墓作ってあげようか」</p><p>私の頭を撫でて優しく言った母に、私は、「これ、食べよう」と言った。</p><p>「え？」</p><p>「お父さん、焼き鳥好きだから、今日、これを焼いて食べよう」</p><p>よく聞こえなかったのだろうかと、はっきりとした発音で繰り返すと、母はぎょっとし、隣にいた他のこのお母さんも驚いたのか、目と鼻の穴と口が一斉にがばりと開いた。変な顔だったので笑いそうになったが、その人が私の手売を凝視しているのを見て、そうか、一羽じゃ足りないなと思った。</p><p>「もっと通ってきた方がいい？」</p><p><strong>Sentence 1: 例えば幼稚園の頃、公園で小島が死んでいたことがある。</strong></p><p>For example, when I was in kindergarten, there was a time when a small bird had died in the park.</p><p>Vocabulary:</p><p>* 幼稚園: Kindergarten</p><p>* 頃: Time, period</p><p>* 公園: Park</p><p>* 小島: Small bird (colloquial term, could be a specific bird species)</p><p>* 死んでいたことがある: There was a time when it was dead</p><p><strong>Grammar:</strong></p><p>例えば幼稚園の頃、公園で: This phrase introduces the time and location of the event. 例えば (for example) sets the context, 幼稚園の頃 (when I was in kindergarten) is the time, 公園で (in the park) specifies the location.</p><p>小島が死んでいたことがある： This part describes the situation. 小島が死んでいた (a small bird was dead) is the main statement, and ことがある (there was a time when) adds the sense of occurrence.</p><p><strong>Sentence 2: どこがで飼われていたと思われる、青い綺麗な小島だった。</strong></p><p>It seemed like it had been raised somewhere, it was a beautiful small bird with blue feathers.</p><p>Vocabulary:</p><p>* どこがで: Somewhere, somewhere else (contextual meaning)</p><p>* 飼われていた: Had been raised</p><p>* と思われる: It seemed like, it was thought that</p><p>* 青い: Blue</p><p>* 綺麗な: Beautiful</p><p>* 小島: Small bird (colloquial term, could be a specific bird species)</p><p><strong>Grammar:</strong></p><p>どこがで飼われていたと思われる： This phrase describes the assumption about the bird's upbringing. どこがで (somewhere, somewhere else) indicates that the bird was raised in some other place. 飼われていた (had been raised) is the action. と思われる (it was thought) adds the sense of perception or assumption.</p><p><strong>Sentence 3: ぐにゃりと音を曲げて目を閉じている小島を囲んで、他の子供達は泣いていた。</strong></p><p>The other kids were crying, surrounding the small bird that had its eyes closed and was making a crumpled sound.</p><p>Vocabulary:</p><p>* ぐにゃり: Crumpled sound</p><p>* 曲げて: Bent, making</p><p>* 目を閉じている: Eyes closed</p><p>* 小島: Small bird (colloquial term, could be a specific bird species)</p><p>* 囲んで: Surrounding</p><p>* 他の: Other</p><p>* 子供達: Kids</p><p>* 泣いていた: Were crying</p><p>Grammar:</p><p>ぐにゃりと音を曲げて目を閉じている小島を囲んで： This part describes the scene of the other kids around the bird. ぐにゃりと音を曲げて (making a crumpled sound) describes the bird's state. 目を閉じている (eyes closed) adds to the description. 小島を囲んで (surrounding the small bird) is the action, and 他の子供達 (the other kids) is the subject.</p><p>他の子供達は泣いていた： This part explains the reaction of the other kids. 他の子供達は (the other kids) is the subject, 泣いていた (were crying) is the action.</p><p>Sentence 4: 「どうしようか。。。？」人の女の子が言うのと同時に、私は素早く小島をの掌に上に乗せて、ベンチで雑談している母の所へ待って行った。</p><p>"What should we do...?" Just as another girl said this, I quickly placed the small bird on my palm and went over to where my mother was chatting on the bench.</p><p><strong>Vocabulary:</strong></p><p>* どうしようか: What should we do</p><p>* 人の女の子: Another girl</p><p>* 言うのと同時に: Just as someone said</p><p>* 素早く: Quickly</p><p>* の掌に上に乗せて: Placed on the palm</p><p>* ベンチ: Bench</p><p>* 雑談している: Chatting</p><p>* 母: Mother</p><p>* 所へ: To where</p><p>* 待って行った: Went over</p><p>Grammar:</p><p>「どうしようか。。。？」人の女の子が言うのと同時に： This part sets the context for the speaker's action. 「どうしようか。。。？」 (What should we do...?) is a phrase spoken by another girl. 人の女の子が (another girl) is the subject, 言うのと同時に (just as someone said) indicates the timing of the action.</p><p>私は素早く小島をの掌に上に乗せて： This phrase describes the speaker's quick action. 私は (I) is the subject, 素早く (quickly) describes the manner of the action, 小島を (the small bird) is the object, の掌に上に乗せて (placed on the palm) is the action.</p><p>ベンチで雑談している母の所へ待って行った： This part explains where the speaker went. ベンチで雑談している母の所へ (to where my mother was chatting on the bench) specifies the destination of the action, 待って行った (went over) is the action.</p><p><strong>Sentence 5: 「どうしたなの、恵子？ああ、小鳥さん。。。どこから飛んできたんだろう。。。かわいそうだね。お墓作ってあげようか」</strong></p><p>"What's wrong, Keiko? Oh, a little bird... I wonder where it flew in from... How unfortunate. Should we make a grave for it?"</p><p>Vocabulary:</p><p>* どうしたなの: What's wrong</p><p>* 恵子: Keiko (a name)</p><p>* 小鳥さん: Little bird</p><p>* どこから: Where from</p><p>* 飛んできたんだろう: Flew in from</p><p>* かわいそう: How unfortunate</p><p>* お墓作ってあげようか: Should we make a grave for it</p><p>Grammar:</p><p>「どうしたなの、恵子？ああ、小鳥さん。。。どこから飛んできたんだろう。。。かわいそうだね。お墓作ってあげようか： This part represents a conversation between the speaker and their mother. 「どうしたなの、恵子？」 (What's wrong, Eiko?) is what the mother asks. ああ (oh) is an interjection. 小鳥さん (little bird) is mentioned by the mother. どこから飛んできたんだろう (I wonder where it flew in from) is the mother's speculation. かわいそう (how unfortunate) expresses sympathy. お墓作ってあげようか (Should we make a grave for it?) is the mother's suggestion.</p><p>Sentence 6: 私の頭を撫でて優しく言った母に、私は、「これ、食べよう」と言った。</p><p>As my mother gently patted my head and spoke kindly, I said, "Let's eat this.”</p><p>Vocabulary:</p><p>* <strong>私の頭を撫でて: Gently patted my head</strong></p><p>* <strong>優しく言った: Spoke kindly</strong></p><p>* <strong>母: Mother</strong></p><p>* <strong>これ: This</strong></p><p>* <strong>食べよう: Let's eat</strong></p><p>* <strong>と言った: Said</strong></p><p>Grammar:</p><p>私の頭を撫でて優しく言った母に： This part describes the mother's actions. 私の頭を撫でて (gently patted my head) is the first action, 優しく言った (spoke kindly) is the second action, and 母に (to my mother) is the recipient of these actions.</p><p>Sentence 7: 「え？」</p><p>「え？」</p><p>"Huh?"</p><p><strong>Sentence 8: 「お父さん、焼き鳥好きだから、今日、これを焼いて食べよう」</strong></p><p>"Dad likes grilled chicken skewers, so let's grill and eat this today."</p><p><strong>Vocabulary:</strong></p><p>* 焼き鳥好きだから: Because Dad likes grilled chicken skewers</p><p>* 焼いて: Grilled</p><p>* 食べよう: Let's eat</p><p><strong>Sentence 9: よく聞こえなかったのだろうかと、はっきりとした発音で繰り返すと、母はぎょっとし、隣にいた他のこのお母さんも驚いたのか、目と鼻の穴と口が一斉にがばりと開いた。</strong></p><p>Wondering if she hadn't heard well, I repeated it clearly. My mother looked startled, and the other nearby mother also seemed surprised. Their eyes, nostrils, and mouths all opened wide at once.</p><p>Vocabulary:</p><p>* よく聞こえなかったのだろうかと: Wondering if she hadn't heard well</p><p>* はっきりとした発音で: Clearly pronounced</p><p>* 繰り返すと: When I repeated</p><p>* 母: Mother</p><p>* ぎょっとし: Looked startled</p><p>* 隣にいた他のこのお母さん: The other nearby mother</p><p>* 驚いたのか: Seemed surprised</p><p>* 目と鼻の穴と口が一斉にがばりと開いた: Their eyes, nostrils, and mouths all opened wide at once</p><p>Grammar:</p><p>よく聞こえなかったのだろうかと： This part represents the speaker's thought process. よく聞こえなかったのだろうかと (wondering if she hadn't heard well) conveys the speaker's uncertainty about whether the mother heard correctly.</p><p>はっきりとした発音で繰り返すと： This part describes the speaker's action. はっきりとした発音で (clearly pronounced) describes the manner of repetition, 繰り返すと (when I repeated) is the action.</p><p>母はぎょっとし： This part describes the mother's reaction. 母は (my mother) is the subject, ぎょっとし (looked startled) is the action.</p><p>隣にいた他のこのお母さんも驚いたのか： This part describes the reaction of another nearby mother. 隣にいた (the other nearby) is the subject, 他のこのお母さんも (the other mother also) specifies the person's identity, 驚いたのか (seemed surprised) is the action.</p><p>目と鼻の穴と口が一斉にがばりと開いた： This part describes the physical reaction. 目と鼻の穴と口が (eyes, nostrils, and mouths) is the subject, 一斉にがばりと開いた (all opened wide at once) is the action.</p><p><strong>Sentence 10: 変な顔だったので笑いそうになったが、その人が私の手売を凝視しているのを見て、そうか、一羽じゃ足りないなと思った。</strong></p><p>Their strange expressions almost made me laugh, but when I saw that person staring at my outstretched hand, I realized that one bird wasn't enough.</p><p>Vocabulary:</p><p>* 変な顔だったので: Because of their strange expressions</p><p>* 笑いそうになったが: Almost made me laugh but</p><p>* その人が: That person</p><p>* 私の手売を凝視しているのを見て: Staring at my outstretched hand</p><p>* そうか: I see</p><p>* 一羽じゃ足りないなと思った: I realized that one bird wasn't enough</p><p>Grammar:</p><p>変な顔だったので笑いそうになったが： This part describes the speaker's reaction to the others' expressions. 変な顔だった (strange expressions) is the subject, 笑いそうになったが (almost made me laugh but) is the main action.</p><p>その人が私の手売を凝視しているのを見て： This part explains what made the speaker realize something. その人が (that person) is the subject, 私の手売を凝視している (staring at my outstretched hand) is the action, のを見て (when I saw) introduces the realization.</p><p>そうか、一羽じゃ足りないなと思った： This part reflects the speaker's realization. そうか (I see) is an interjection of realization, 一羽じゃ足りないなと思った (I realized that one bird wasn't enough) is the main statement.</p><p><strong>Sentence 11: 「もっと通ってきた方がいい？」</strong></p><p>"Should we go back and check more?”</p><p><strong>Grammar:</strong></p><p>もっと通ってきた方がいい？： This part is a question that suggests a course of action. もっと (more) emphasizes frequency, 通ってきた (go back and check) is the action, 方がいい (should) suggests the advisability of the action.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/12</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136289294</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Tue, 22 Aug 2023 00:53:29 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136289294/eb39a4e6190bc18ba882d432cf0a531e.mp3" length="1730414" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>86</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136289294/e598a3396c5ee0435e5d69f126aa70d3.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 11]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文 pg１１：</strong></p><p>「あ、2枚しかないです」</p><p>「えーやばいな、なんだか今日、万券多いね。裏の金庫にもあんまりないし、朝ビークと納品客ち着いたら、午後中に銀行行ってことようかな。」</p><p>「ありがとうございます！」</p><p>夜勤が足りないせいでこのところ店長は夜勤に回っており、昼の間は私と同世代のパートの女性の泉さんが社員のようになって、店を回している。</p><p>「じゃあ、１０時ごろちょっと両替行くねー。あ、それと今日、子的のいなりずしがあるから、お客様が来たら対応ようろしくね」</p><p>「はい！」</p><p>時計を見ると９時半をまわっている。そろそろ朝ピーク収まり、納品を手早く済ませて昼ぴーくの準備をしなければならない時間だ。私は背筋を伸ばし、再び売り場に戻っておにぎりを並べ始めた。</p><p>コンビニ定員として生まれる前のことは、どこかおぼろげで、鮮明には思いだせない。</p><p>郊外の住宅地で育った私は、普通の家に生まれ、普通に愛されて育った。けれど、私は小さな奇妙かられる子供だった。</p><p><strong>Sentence 1: 「あ、2枚しかないです」</strong></p><p>"Ah, there are only two (bills)."</p><p>Grammar:</p><p>あ: An interjection used to express surprise, realization, or acknowledgment.</p><p>2枚しかないです: This sentence is about the number of something (2枚, 2 sheets/tickets) and the lack thereof (しかない). です is added for politeness.</p><p><strong>Sentence 2: 「えーやばいな、なんだか今日、万券多いね。裏の金庫にもあんまりないし、朝ビークと納品客ち着いたら、午後中に銀行行ってことようかな。」</strong></p><p>"Oh no, somehow there are a lot of high-priced tickets today. There aren't many even in the safe in the back, and if the morning rush and deliveries settle down, I wonder if I should go to the bank in the afternoon."</p><p>Vocabulary:</p><p>* やばい: Slang term meaning "bad," "terrible," "in trouble."</p><p>* 万券: High-value bill (10,000yen)</p><p>* 多い: Many, a lot</p><p>* 裏の金庫: Safe in the back (referring to the back of the store)</p><p>* あんまりない: Not many</p><p>* 朝ビーク: Morning peak (referring to a busy period in the morning)</p><p>* 納品客: Deliveries and customers</p><p>* ちょっと: A bit</p><p>* 午後中に: In the afternoon</p><p>* 銀行行ってこと: Go to the bank (literally, "go to the bank and do something")</p><p>* ようかな: I wonder if</p><p>Grammar:</p><p>えーやばいな: This expresses a sense of concern or distress in a casual manner. やばい is colloquial slang.</p><p>裏の金庫にもあんまりないし: This part discusses the lack of high-priced tickets in the safe. 裏の金庫にも (even in the safe in the back) sets the location, and あんまりない (not many) indicates scarcity.</p><p>朝ビークと納品客ち着いたら: This part refers to when the morning rush and deliveries settle down. 朝ビーク (morning peak) and 納品客 (deliveries and customers) are subjects of the verbs ち着いたら (settle down).</p><p>午後中に銀行行ってことようかな: This expresses the speaker's contemplation of going to the bank in the afternoon. 午後中に (in the afternoon) is the timeframe, and 行ってことようかな (wonder if I should go) expresses the speaker's thought.</p><p><strong>Sentence 3: 「ありがとうございます！」</strong></p><p>"Thank you very much!"</p><p>Grammar:</p><p>ありがとうございます: Polite expression of gratitude, meaning "Thank you very much.”</p><p><strong>Sentence 4: 夜勤が足りないせいでこのところ店長は夜勤に回っており、昼の間は私と同世代のパートの女性の泉さんが社員のようになって、店を回している。</strong></p><p>Due to the shortage of night shifts lately, the store manager has been doing night shifts. During the day, Ms. Izumi, a part-time woman of my generation, works as if she were a full-time employee, running the store.</p><p>Vocabulary:</p><p>* 夜勤: Night shift (night duty)</p><p>* 足りない: Insufficient, not enough</p><p>* せいで: Because of, due to</p><p>* このところ: Lately, recently</p><p>* 店長: Store manager</p><p>* 回っており: Has been doing (referring to night shifts)</p><p>* 昼の間: During the day</p><p>* 同世代: Same generation</p><p>* パート: Part-time job</p><p>* 女性: Woman</p><p>* 社員: Employee</p><p>* ようになって: Becomes, turns into</p><p>* 店を回している: Running the store</p><p>Grammar:</p><p>夜勤が足りないせいで: This phrase explains the reason behind the store manager doing night shifts. 夜勤が足りない (shortage of night shifts) is the cause (せいで).</p><p>このところ店長は夜勤に回っており: This part explains that the store manager has been doing night shifts lately (このところ) using the verb 回っており (has been doing).</p><p>昼の間は私と同世代のパートの女性の泉さんが社員のようになって、店を回している: This part discusses what happens during the day. 昼の間は (during the day) sets the timeframe, and 私と同世代のパートの女性の泉さん (Ms. Izumi, a part-time woman of my generation) is the subject of the verb なって (becomes) and the phrase 社員のように (as if she were a full-time employee) describes her role in the store. 店を回している (running the store) explains her actions.</p><p><strong>Sentence 5: 「じゃあ、１０時ごろちょっと両替行くねー。あ、それと今日、子的のいなりずしがあるから、お客様が来たら対応ようろしくね」</strong></p><p>"Well then, I'll go exchange some money around 10 o'clock. Oh, and by the way, today we have 'Inari-zushi' for the kids, so make sure to handle it appropriately when customers come."</p><p>Vocabulary:</p><p>* じゃあ: Well then, so</p><p>* １０時ごろ: Around 10 o'clock</p><p>* ちょっと: A bit</p><p>* 両替行く: To go exchange money</p><p>* ねー: Casual sentence-ending particle (adds familiarity)</p><p>* それと: And by the way</p><p>* 子的のいなりずし: "Inari-zushi" for the kids (a type of sushi)</p><p>* 来たら: When they come</p><p>* 対応ようろしく: Handle appropriately</p><p>* ね: Sentence-ending particle (adds emphasis, seeking agreement)</p><p>Grammar:</p><p>１０時ごろちょっと両替行くねー: This phrase indicates the speaker's plan to go exchange money around 10 o'clock. １０時ごろ (around 10 o'clock) specifies the time, ちょっと (a bit) indicates a short activity, and 両替行く (go exchange money) expresses the action.</p><p>あ、それと今日、子的のいなりずしがあるから: This part introduces two pieces of information. あ (oh) is an interjection, それと (and by the way) introduces the next piece of information, and 今日 (today) is the topic of the information. 子的のいなりずし (Inari-zushi for the kids) is a specific menu item.</p><p>お客様が来たら対応ようろしくね: This part provides instructions for handling the menu item when customers come. お客様が来たら (when customers come) sets the condition, and 対応ようろしくね (handle appropriately) gives the instruction.</p><p>Sentence 6: 「はい！」</p><p>「はい！」</p><p>"Yes!"</p><p><strong>Sentence 7: 時計を見ると９時半をまわっている。そろそろ朝ピーク収まり、納品を手早く済ませて昼ぴーくの準備をしなければならない時間だ。</strong></p><p>Looking at the clock, it's already past 9:30. It's about time for the morning peak to settle down, and I need to quickly finish the deliveries and prepare for the lunch rush.</p><p>Vocabulary:</p><p>* 時計: Clock, watch</p><p>* 見ると: Looking at</p><p>* ９時半: 9:30</p><p>* まわっている: It's past, it's already</p><p>* そろそろ: Soon, about time</p><p>* 朝ピーク: Morning peak</p><p>* 収まり: To settle down</p><p>* 納品: Deliveries</p><p>* 手早く: Quickly, efficiently</p><p>* 済ませて: Finish, complete</p><p>* 昼ぴーく: Lunch peak (lunch rush)</p><p>* 準備: Preparation</p><p>* しなければならない: Must do</p><p><strong>Grammar:</strong></p><p>時計を見ると: This phrase uses the verb 見る (to look) followed by と (when), indicating the timing of the action.</p><p>納品を手早く済ませて昼ぴーくの準備をしなければならない時間だ: This part explains the tasks that need to be done. 納品を手早く済ませて (quickly finish the deliveries) describes an action. 昼ぴーくの準備をしなければならない (need to prepare for the lunch rush) explains another action that must be done. 時間だ (it's time) emphasizes the necessity of doing these tasks.</p><p><strong>Sentence 8: 私は背筋を伸ばし、再び売り場に戻っておにぎりを並べ始めた。</strong></p><p>I straightened my back and started arranging the rice balls again at the sales area.</p><p>Grammar:</p><p>私は背筋を伸ばし: This part describes the speaker's action of straightening their back. 私は (I) is the subject, 背筋を伸ばし (straightened my back) is the action.</p><p>再び売り場に戻って: This phrase means "returned to the sales area again." 再び (again) emphasizes repetition, 売り場 (sales area) is the destination, and 戻って (returned) is the action.</p><p>おにぎりを並べ始めた: This phrase means "started arranging the rice balls." おにぎりを並べ始めた (started arranging the rice balls) is the main action.</p><p><strong>Sentence 9: コンビニ定員として生まれる前のことは、どこかおぼろげで、鮮明には思いだせない。</strong></p><p>I can vaguely remember things from before I was born as a convenience store employee, but they're hazy and not very clear.</p><p>Vocabulary:</p><p>* コンビニ定員: Convenience store employee</p><p>* 生まれる前: Before being born</p><p>* こと: Thing, matter</p><p>* どこか: Somewhere, somewhat</p><p>* おぼろげ: Vague, hazy</p><p>* 鮮明に: Clearly</p><p>* 思いだせない: Cannot remember</p><p>Grammar:</p><p>コンビニ定員として生まれる前のことは: This part talks about things that happened before being born as a convenience store employee. コンビニ定員として (as a convenience store employee) is the role, 生まれる前のことは (things before being born) is the topic.</p><p>どこかおぼろげで、鮮明には思いだせない: This part describes the memory of those things. どこか (somewhere, somewhat) and おぼろげ (vague, hazy) describe the quality of the memory. 鮮明には (not very clear) emphasizes the lack of clarity, and 思いだせない (cannot remember) states that the speaker cannot recall these memories clearly.</p><p><strong>Sentence 10: 郊外の住宅地で育った私は、普通の家に生まれ、普通に愛されて育った。けれど、私は小さな奇妙かられる子供だった。</strong></p><p>I grew up in a suburban residential area. I was born into an ordinary family and raised with ordinary love. However, I was a child who was somehow drawn to the small and peculiar.</p><p>Vocabulary:</p><p>* 郊外: Suburbs</p><p>* 住宅地: Residential area</p><p>* 育った: Grew up</p><p>* 普通の家: Ordinary family</p><p>* 生まれ: Was born</p><p>* 普通に: Normally</p><p>* 愛されて育った: Was raised with love</p><p>* けれど: However</p><p>* 小さな: Small, little</p><p>* 奇妙: Peculiar, strange</p><p>* かられる: To be drawn to, to be fascinated by</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/11</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136286862</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Mon, 21 Aug 2023 22:40:37 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136286862/8ec0a816725e191947b4a29b482e4390.mp3" length="1554347" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>78</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136286862/fe767b3f7e32c1e8b6d2ca5e9a744c3e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 10]]></title><description><![CDATA[<p><strong>原文１：</strong></p><p>「かしこまりました。そちらにスイカのタッチをお願い増します」</p><p>客の細かい仕草や視線を自動的に読み取って、身体は反射的に動く。耳と目は客の小さいな動きや意思をキャッチする大切なセンサーになる。必要以上に観察して不快にさせてしまわないよう細心の注意を払いながら、キャッチした情報に従って素早くてを動かす。</p><p><strong>原文 ２：</strong></p><p>「こちらレジートです。ありがとうございました！」</p><p>レシートを渡すと、「どうも」と小さく礼を言って男性が去って行った。</p><p>「お待たせいたしました。いらっしゃいませ、おはようございます」</p><p>私は次に並んでいた女性客に会釈をする。朝という時間が、この小さな光の節の中で、正常に動いているのを感じる。</p><p>指紋がないように磨かれたガラスの外では、忙しく歩く人たちの姿が見える。一日の始まり。世界が目を覚まし、世の中の歯車が回転し始める時間。その歯車の一つになって廻り続けている自分。私は世界の部品になって、この「朝」という時間の中で回転し続けている。</p><p>再びおにぎりを並べに走ろうとした私に、バイトリーダーの泉さんが声をかける。</p><p>「古倉さん、そっちのレジ、五千円札何枚残ってるー？」</p><p>ー</p><p>Sentence 1: 「かしこまりました。そちらにスイカのタッチをお願い増します」</p><p>"Understood. Please touch for Suica card over there.”</p><p>Grammar:</p><p>かしこまりました: As previously explained, this is a polite expression indicating understanding or compliance.</p><p>そちらにスイカのタッチをお願い増します: This sentence has a few elements. そちらに means "over there." スイカのタッチ refers to the touch functionality of a Suica card (a type of electronic money card used in Japan). お願い増します is a polite expression requesting an increase or addition.</p><p>Sentence 2: 客の細かい仕草や視線を自動的に読み取って、身体は反射的に動く。耳と目は客の小さいな動きや意思をキャッチする大切なセンサーになる。</p><p>Automatically reading the subtle gestures and gazes of customers, the body moves reflexively. The ears and eyes become important sensors that catch the customers' small movements and intentions.</p><p>Vocabulary:</p><p>* 細かい: Subtle, detailed</p><p>* 仕草: Gesture, movement</p><p>* 視線: Gaze</p><p>* 自動的に: Automatically</p><p>* 読み取る: To read, to interpret</p><p>* 身体: Body</p><p>* 反射的に: Reflexively</p><p>* 意思: Intention</p><p>* キャッチする: To catch</p><p>* センサー: Sensor</p><p>Sentence 3: 必要以上に観察して不快にさせてしまわないよう細心の注意を払いながら、キャッチした情報に従って素早くてを動かす。"</p><p>While being careful not to observe excessively and make (customers) uncomfortable, she moves swiftly based on the information.</p><p>Vocabulary:</p><p>* 必要以上に: More than necessary, excessively</p><p>* 観察する: To observe</p><p>* 不快にさせる: To make uncomfortable</p><p>* 細心の注意: Careful attention</p><p>* キャッチする: To catch</p><p>* 情報: Information</p><p>* 従って: According to</p><p>* 素早くて: Swiftly, quickly</p><p>Grammar:</p><p>必要以上に観察して不快にさせてしまわないよう: This phrase uses the negative form of the potential verb させる (to make) to express the intention not to make someone 不快 (uncomfortable) by 観察する (observing) 必要以上に (more than necessary). しまわないよう (so as not to) indicates the purpose or intention.</p><p>細心の注意を払いながら: While paying careful attention.</p><p>キャッチした情報に従って: According to the caught information.</p><p>素早くてを動かす: To move swiftly. The を marks the direct object of the verb 動かす.</p><p><strong>原文 ２：</strong></p><p>Sentence 1: 「こちらレジートです。ありがとうございました！」</p><p>“Here is the cashier. Thank you very much!"</p><p>Sentence 2: レシートを渡すと、「どうも」と小さく礼を言って男性が去って行った。</p><p>After handing over the receipt, the man said "thank you" quietly and left.</p><p>Vocabulary:</p><p>* レシート: Receipt</p><p>* 渡す: To hand over</p><p>* どうも: Thank you (casual expression)</p><p>* 小さく: Quietly, softly</p><p>* 礼を言う: To say thanks</p><p>* 去って行った: Left (to leave)</p><p>Grammar:</p><p>レシートを渡すと: This phrase uses the verb 渡す (to hand over) followed by the particle と to indicate the result of the action, meaning "after handing over the receipt.”</p><p>「どうも」と小さく礼を言って: This part indicates that the man said "thank you" quietly (小さく) using the phrase どうも, which is a casual way to say thanks.</p><p>男性が去って行った: This phrase uses the verb 去る (to leave) followed by the verb 行く (to go) to indicate that the man left.</p><p>Sentence 3: 「お待たせいたしました。いらっしゃいませ、おはようございます」</p><p>"I apologize for the wait. Welcome! Good morning."</p><p>Grammar:</p><p>お待たせいたしました: This is a polite expression apologizing for making someone wait. It comes from 待たせる (to make wait) and いたす, a more formal way of saying する (to do).</p><p>Sentence 4: 私は次に並んでいた女性客に会釈をする。朝という時間が、この小さな光の節の中で、正常に動いているのを感じる。</p><p>I nod to the woman who was next in line. I feel that the morning time is moving normally within this small segment of light.</p><p>Vocabulary:</p><p>* 並ぶ: To line up, to stand in line</p><p>* 女性客: Female customer</p><p>* 会釈をする: To nod</p><p>* 光の節: Segment of light</p><p>* Grammar:</p><p>私は次に並んでいた女性客に会釈をする: This phrase uses the subject marker は to indicate that the speaker (私) is the one nodding (会釈をする) to the woman who was next in line (次に並んでいた女性客).</p><p>朝という時間が、この小さな光の節の中で、正常に動いているのを感じる: This sentence describes the speaker's feeling about the morning time. 朝という時間が (the morning time) is the subject of the verb 感じる (to feel). This feeling is described as 正常に動いている (moving normally) within this small segment of light (この小さな光の節の中で). The の in 正常に動いているのを感じる serves as a nominalizer, turning the preceding phrase into a noun clause.</p><p>Sentence 5: 指紋がないように磨かれたガラスの外では、忙しく歩く人たちの姿が見える。</p><p>Outside the glass that has been polished to be free of fingerprints, the figures of people walking busily are visible.</p><p>Vocabulary:</p><p>* 指紋: Fingerprint</p><p>* 磨かれた: Polished</p><p>* ガラス: Glass</p><p>* 忙しく: Busily</p><p>* 歩く: To walk</p><p>* 人たち: People</p><p>* 姿: Figure, appearance</p><p>Grammar:</p><p>Sentence 6: 一日の始まり。世界が目を覚まし、世の中の歯車が回転し始める時間。その歯車の一つになって廻り続けている自分。私は世界の部品になって、この「朝」という時間の中で回転し続けている。</p><p>The beginning of a day. The time when the world awakens and the gears of the world start to turn. Myself, continuously revolving as one of those gears. I have become a part of the world, continuing to rotate within this time called "morning."</p><p>Vocabulary:</p><p>* 一日: A day</p><p>* 始まり: Beginning</p><p>* 世界: World</p><p>* 目を覚ます: To wake up</p><p>* 世の中: The world, society</p><p>* 歯車: Gear</p><p>* 回転する: To rotate, to turn</p><p>* 時間: Time</p><p>* 自分: Myself</p><p>* 廻り続ける: To continue rotating</p><p>* 世界の部品: Part of the world</p><p>* 朝: Morning</p><p>Grammar:</p><p>一日の始まり: This phrase means "the beginning of a day."</p><p>世界が目を覚まし: This phrase uses the verb 目を覚ます (to wake up) to describe what the world is doing. 世界 (the world) is the subject of the verb.</p><p>世の中の歯車が回転し始める時間: This phrase describes the time when the gears of the world start to turn. 歯車が回転し始める (gears start to turn) is the main action, and 世の中の (of the world) modifies 歯車 (gears).</p><p>その歯車の一つになって廻り続けている自分: This phrase describes the speaker's self-concept as being like a gear that continues to rotate as part of the larger system. 歯車の一つになって (becoming one of the gears) modifies 自分 (myself), and 廻り続けている (continuously rotating) describes the action of 自分.</p><p>私は世界の部品になって、この「朝」という時間の中で回転し続けている: This phrase explains that the speaker has become a part of the world and continues to rotate within the time called "morning." 私は (I) is the subject, 世界の部品になって (become a part of the world) is the main action, and 回転し続けている (continues to rotate) describes what 私 is doing.</p><p>Sentence 7: 再びおにぎりを並べに走ろうとした私に、バイトリーダーの泉さんが声をかける。</p><p>再びおにぎりを並べに走ろうとした私に、バイトリーダーの泉さんが声をかける。</p><p>Just as I was about to run to arrange the rice balls again, the part-time shift leader Mr. Izumi calls out to me.</p><p>Vocabulary:</p><p>* 再び: Again</p><p>* 走ろうとした: Was about to run</p><p>* バイトリーダー: Part-time leader (supervisor)</p><p>* 泉さん: Mr. Izumi</p><p>* 声をかける: To call out</p><p>Grammar:</p><p>再びおにぎりを並べに走ろうとした私に: This phrase uses the ～に form to indicate purpose. 走ろうとした (was about to run) modifies 私 (I) and indicates the intention or purpose.</p><p>バイトリーダーの泉さんが声をかける: This phrase uses the verb 声をかける (to call out) to describe what バイトリーダーの泉さん (part-time leader Mr. Izumi) is doing.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/10</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136232219</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 19 Aug 2023 23:28:47 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136232219/12ba878b1d00f4282bb81aaf219be617.mp3" length="1881401" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>94</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136232219/2c165f4008add8afdef3e570be65ea8e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ 9]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><strong>原文１:</strong></p><p>「かしこまりました」</p><p>すばやくマルボロライとメントールを抜き取り、レジでスキャンする。</p><p>「年齢確認のタッチをお願いします」</p><p>画面をタッチしながら、男性の目線がファーストフードが並んだショーケースにすっと移ったのを見て、指の働きを止める。</p><p>「なんかお取りしますか？と声をかけてもいいが、客が買うかどうか悩んでいるように見える時は、一歩引いて待つことにしている。</p><p><strong>原文２::</strong></p><p>「それと、アメリカンドッグ」</p><p>「かしこまりました。ありがとうございます。」</p><p>手をアルコールで消毒し、ケースをあげてアメリカンドッグを包む。</p><p>「冷たい飲物と、温かいものわけて袋にお入れしますか？」</p><p>「ああ、いい、いい。一緒に入れて」</p><p>缶コーヒーと煙草とアメリカンドッグを手早くSサイズの袋に入れる。その間、ポケットの中の小銭のを鳴らしていた男性が、ふと思いついたように胸ポケットに手を入る。その仕草から、電子マネーで支払うをするのだなと咄嗟に判断する。</p><p>「支払う、スイカで」</p><p><strong>原文１:</strong></p><p>Sentence 1: 「かしこまりました」</p><p>"Understood."</p><p>Grammar:</p><p>かしこまりました: This is a polite expression used to acknowledge understanding or comply with a request. It's often used in response to an order or instruction. The phrase is in the past tense and shows politeness. It comes from the verb かしこまる (to be respectful, to listen carefully).</p><p>Sentence 2: すばやくマルボロライとメントールを抜き取り、レジでスキャンする。</p><p>Swiftly, (he/she) takes out Marlboro Lights and Menthol, and scans them at the cash register.</p><p><strong>Vocabulary:</strong></p><p>すばやく: Swiftly, quickly</p><p>マルボロライとメントール: Marlboro Lights and Menthol (cigarette types)</p><p>抜き取る: To take out</p><p>Sentence 3: 「年齢確認のタッチをお願いします」</p><p>"Please touch for age verification."</p><p>Vocabulary:</p><p>年齢確認: Age verification</p><p>タッチ: Touch</p><p>Sentence 4: 画面をタッチしながら、男性の目線がファーストフードが並んだショーケースにすっと移ったのを見て、指の働きを止める。</p><p>While touching the screen, he stops his finger movements as she sees the man's gaze smoothly shift to the showcase displaying fast food.</p><p>Vocabulary:</p><p>画面: Screen</p><p>タッチする: To touch</p><p>男性の目線: Man's gaze</p><p>並んだ: Lined up</p><p>ショーケース: Showcase</p><p>移る: To shift</p><p>すっと: Smoothly, without hesitation</p><p>指: Finger</p><p>働きを止める: To stop finger movements</p><p>Grammar:</p><p>画面をタッチしながら: This phrase describes an action (touching the screen) being performed simultaneously with another action.</p><p>男性の目線がファーストフードが並んだショーケースにすっと移ったのを見て: This part uses the past tense verb 移った (shifted) to describe the action of the gaze moving. のを見て attaches the action to the main clause, indicating the cause-and-effect relationship.</p><p>指の働きを止める: This part uses the noun 指 (finger) followed by の働きを止める (to stop finger movements). The の marks the nominalization of the preceding phrase.</p><p><strong>原文２:</strong></p><p>Sentence 1: 「それと、アメリカンドッグ」</p><p>"Also, an American dog."</p><p>Sentence 2: 「かしこまりました。ありがとうございます。」</p><p>"Understood. Thank you."</p><p>Sentence 3: 手をアルコールで消毒し、ケースをあげてアメリカンドッグを包む。</p><p>Sanitizing her　hands with alcohol, she lifts the case and wraps the American dog.</p><p>Vocabulary:</p><p>包む: To wrap</p><p>Grammar:</p><p>手をアルコールで消毒し: The verb 消毒する (to sanitize) is performed on 手 (hands) marked by を. アルコールで indicates the means (using alcohol) for the action.</p><p>ケースをあげて: The verb あげる (to lift) is used, indicating the action of lifting ケース (case).</p><p>アメリカンドッグを包む: The verb 包む (to wrap) is used to describe the action of wrapping アメリカンドッグ (corn dog).</p><p>Sentence 4: 冷たい飲物と、温かいものわけて袋にお入れしますか？」</p><p>Would you like me to separate cold drinks and hot items and put them in a bag?</p><p>Vocabulary:</p><p>冷たい: Cold</p><p>飲物: Drinks</p><p>温かい: Hot, warm</p><p>わけて: To separate</p><p>袋: Bag</p><p>お入れしますか: Polite form of 入れる (to put in)</p><p>Grammar:</p><p>Sentence 5: 「ああ、いい、いい。一緒に入れて」</p><p>"Ah, it's fine, it's fine. Put them together."</p><p>Sentence 6: 缶コーヒーと煙草とアメリカンドッグを手早くSサイズの袋に入れる。</p><p>Swiftly, she puts the canned coffee, cigarettes, and American dog into a small bag.</p><p>Sentence 7: その間、ポケットの中の小銭のを鳴らしていた男性が、ふと思いついたように胸ポケットに手を入る。その仕草から、電子マネーで支払うをするのだなと咄嗟に判断する。</p><p>Meanwhile, the man who had been making the coins in his pocket jingle, suddenly puts his hand into his chest pocket as if he had an idea. Judging from that し, (I) immediately deduce that he intends to make a payment with electronic money.</p><p>Vocabulary:</p><p>電子マネー: Electronic money (e.g., digital payment methods like Suica or IC cards)</p><p>支払う: To pay</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/9-b78</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136232193</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Sat, 19 Aug 2023 23:22:31 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136232193/e094983ea107f60794a04ebd4af1da26.mp3" length="1593531" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>80</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136232193/7f1d4a76d581ef3bd376a5771e62accc.jpg"/></item><item><title><![CDATA[「コンビニ人間」、村田沙耶香 - テキストと英語の訳語・文法分析：ページ ８]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>Parallel Japanese / English Translations, Notes and of Convenience Store Woman by Sayaka Murata </p><p>From page 8 of Bunshun Edition 1 </p><p><strong>原文１: </strong></p><p>店内に散らばっている無数の音たちから情報を拾いながら、私の身体は納品されたばかりのおにぎりを並べている。朝のこの時間、売れるのはおにぎり、サンドイッチ、サラダだ。向こうではアルバイトの菅原（すがわら）さんが小さなスキャナーで検品している。私は機械が作った情報な食べ物を整然と並べていく。新商品の明太子チーズは真ん中に二例に、そこの横にはお店で一番売れているツナマヨネーズを二例に、あまり生まれないおかかのおにぎりは端っこだ。スピードが勝負なので、額はほとんど使わず、私の中に染み込んでいるルールが肉体に指示を出している。</p><p><strong>原文２:</strong></p><p>チャリ、という微かな小銭の音反応して振り向き、レジのほうへと視線をやる。掌やポケットの中で小銭を鳴らしている人は、煙草か新聞をさっと買うって帰ろうとしている人が多いので、お金の音には微感だ。案の定、缶コーヒーを片手を持ち、もう片方のてをポケットに突っ込んだままレジに近付いている男性がいた。素早く店内を移動してレジカウンターの中に身体を滑りこませ、客を待たせないように中に立って待機する。</p><p><strong>原文３：</strong></p><p>「いらっしゃいませ、おはようございます！」</p><p>軽い会釈をして、男性客が差し出した缶コーヒーを受け取る。</p><p>「あー、煙草の５番を一つ」。</p><p></p><p><strong>ーーー</strong></p><p><strong>原文１の分析：</strong></p><p>店内に散らばっている無数の音たちから情報を拾いながら、私の身体は納品されたばかりのおにぎりを並べている。</p><p>Translation: "While picking up information from the countless scattered sounds inside the store, my body is arranging freshly delivered rice balls."</p><p>Interesting Vocabulary: 散らばる means "to be scattered" or "to be dispersed.”</p><p>Sentence Structure: The て-form verb (拾いながら) is used to indicate simultaneous actions or states.</p><p>朝のこの時間、売れるのはおにぎり、サンドイッチ、サラダだ。</p><p>Translation: "At this morning time, the ones that sell are rice balls, sandwich 1, and salad."</p><p>向こうではアルバイトの菅原（すがわら）さんが小さなスキャナーで検品している。</p><p>Translation: "Over there, the part-time worker Mr. Sugawara is inspecting with a small scanner."</p><p>Interesting Vocabulary: アルバイト  means "part-time job," and 検品する means "to inspect."</p><p>Sentence Structure: The sentence uses では (de wa) to indicate a contrast or shift in focus to another location.</p><p>私は機械が作った情報な食べ物を整然と並べていく。</p><p>Translation: "I neatly arrange the food made by machines, based on the information."</p><p>Interesting Vocabulary: 整然と means "neatly" or "orderly."</p><p>Sentence Structure: The sentence includes the particle な (na) to connect the noun 情報 (jōhō) with 食べ物 , indicating that the food is based on the information.</p><p>新商品の明太子チーズは真ん中に二例に、そこの横にはお店で一番売れているツナマヨネーズを二例に、あまり生まれないおかかのおにぎりは端っこだ。</p><p>Translation: "The new product Mentaiko Cheese goes in the middle, two examples, next to it, two examples of the best-selling Tuna Mayo, and the rarely made Okaka rice ball is on the edge."</p><p>Interesting Vocabulary: 明太子チーズ (mentaiko chīzu) refers to Mentaiko Cheese, ツナマヨネーズ (tsuna mayo nēzu) means "tuna mayonnaise," and おかか (okaka) refers to bonito flakes.</p><p>スピードが勝負なので、額はほとんど使わず、私の中に染み込んでいるルールが肉体に指示を出している。</p><p>Translation: "Since speed is crucial, I hardly use my mind and the rules ingrained in me direct my body."</p><p>Interesting Vocabulary: スピード (supīdo) means "speed," 染み込む (shimi komu) means "to be ingrained" or "to seep in."</p><p>—</p><p><strong>原文2の分析：</strong></p><p>Sentence 1: チャリ、という微かな小銭の音反応して振り向き、</p><p>Hearing the faint sound of coins, (he/she) turned around,</p><p>Vocabulary:</p><p>チャリ: Faint</p><p>小銭: Coins</p><p>音: Sound</p><p>反応する: To react</p><p>Grammar Notes:</p><p>という: Expresses the quoted sound, in this case, the "チャリ" sound.</p><p>微かな: Faint, slight</p><p>反応して: The te-form of 反応する (to react), showing the continuation of the action.</p><p><strong>Sentence 2 </strong></p><p>レジのほうへと視線をやる。</p><p>(He/she) turned their gaze towards the cash register.</p><p><strong>Vocabulary:</strong></p><p>レジ: Cash register, checkout counter</p><p>視線: Gaze</p><p><strong>Grammar:</strong></p><p>ほうへと: Toward</p><p>視線をやる: To direct one's gaze</p><p><strong>Sentence 3</strong></p><p>掌やポケットの中で小銭を鳴らしている人は、煙草か新聞をさっと買うって帰ろうとしている人が多いので、お金の音には微感だ。</p><p>People who are making coins jingle in their palms or pockets are often those who are quickly buying cigarettes or newspapers and trying to head home, so the sound of money is a faint sensation.</p><p><strong>Vocabulary:</strong></p><p>掌: Palm (of hand)</p><p>ポケット: Pocket</p><p>小銭を鳴らす: To make coins jingle</p><p>煙草: Cigarettes</p><p>新聞: Newspaper</p><p>さっと: Quickly, swiftly</p><p>帰ろうとしている: Trying to head home</p><p>微感: Faint sensation</p><p>Grammar:</p><p>掌やポケットの中で: In the palms or pockets</p><p>って: Informal contraction of という, indicating the content of what someone is saying.</p><p>か: Or</p><p>って帰ろうとしている: Trying to head home after quickly buying cigarettes or newspapers.</p><p>ので: Because, so</p><p>には: Emphasizes the following phrase ("微感だ" in this case)</p><p>Sentence 4: 案の定、缶コーヒーを片手を持ち、もう片方のてをポケットに突っ込んだままレジに近付いている男性がいた。</p><p>案の定、缶コーヒーを片手を持ち、もう片方のてをポケットに突っ込んだままレジに近付いている男性がいた。</p><p>As expected, there was a man holding a can of coffee in one hand and keeping the other hand in his pocket, approaching the cash register.</p><p>Vocabulary:</p><p>案の定: As expected</p><p>缶コーヒー: Canned coffee</p><p>片手: One hand</p><p>もう片方の手: The other hand</p><p>ポケットに突っ込む: To put into the pocket</p><p>近付く: To approach</p><p>男性: Man</p><p>Grammar:</p><p>片手を持ち: Holding in one hand</p><p>もう片方の手をポケットに突っ込んだまま: While keeping the other hand in the pocket</p><p>に近付いている: Approaching</p><p>がいた: There was</p><p>Sentence 5: 素早く店内を移動してレジカウンターの中に身体を滑りこませ、客を待たせないように中に立って待機する。</p><p>Swiftly moving within the store, (he) slid his body into the counter at the cash register, standing inside to wait without making the customers wait.</p><p>Vocabulary:</p><p>素早く: Swiftly, quickly</p><p>店内: Inside the store</p><p>移動する: To move</p><p>レジカウンター: Cash register counter</p><p>身体: Body</p><p>滑り込む: To slide into</p><p>客: Customer</p><p>待たせる: To make someone wait</p><p>中に立つ: To stand inside</p><p>待機する: To wait</p><p>Grammar:</p><p>店内を移動して: Moving within the store</p><p>レジカウンターの中に身体を滑りこませ: Slid his body into the counter at the cash register</p><p>客を待たせないように: In a way that doesn't make the customers wait</p><p><strong>原文3の分析：</strong></p><p>Sentence 1: 「いらっしゃいませ、おはようございます！」</p><p>"Welcome! Good morning!"</p><p>Vocabulary:</p><p>いらっしゃいませ: A polite way of welcoming customers.</p><p>おはようございます: Good morning</p><p><strong>Grammar:</strong></p><p>いらっしゃいませ: Polite imperative form of いらっしゃる (to come, to go), used to welcome someone.</p><p>Sentence 2: 軽い会釈をして、男性客が差し出した缶コーヒーを受け取る。</p><p>軽い会釈をして、男性客が差し出した缶コーヒーを受け取る。</p><p>After a slight nod, I received the canned coffee offered by the male customer.</p><p><strong>Vocabulary:</strong></p><p>軽い: Light, slight</p><p>会釈: Nod, bow of the head</p><p>男性客: Male customer</p><p>差し出す: To offer, to extend</p><p>缶コーヒー: Canned coffee</p><p>受け取る: To receive, to accept</p><p>Grammar:</p><p>軽い会釈をして: After making a slight nod</p><p>男性客が差し出した: The male customer offered</p><p>缶コーヒーを受け取る: To receive the canned coffee</p><p>Sentence 3: 「あー、煙草の５番を一つ」。</p><p>「あー、煙草の５番を一つ」。</p><p>"Ah, one of cigarette brand number 5."</p><p>Vocabulary:</p><p>煙草: Cigarette</p><p>５番: Number 5 (in this context, a specific brand or type of cigarette)</p><p>一つ: One</p><p><strong>Grammar:</strong></p><p>あー: An informal exclamation, like "Ah" or "Oh"</p><p>煙草の５番を一つ: One of cigarette brand number 5</p> <br/><br/>This is a public episode. 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Additionally, the structure てに持った shows the act of "holding in hand."</p><p><strong>単語：</strong></p><p>* 有線放送 - wired broadcast</p><p>* アイドル - idol, celebrity</p><p>* バーコード - barcode</p><p>* 鼓膜 (こまく）- eardrums</p><p>* 物色する - to browse, to look for</p><p>* 視線 - gaze, line of sight</p><p><strong>質問</strong></p><p>１。今の所の音は何ですか？オノマトペを使用している音を説明して書いてます。</p><p>２。コンビニエンスストアでの買い物について、あなたの国や文化との違いはありますか？</p> <br/><br/>This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://onestraw.substack.com?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_1">onestraw.substack.com</a>]]></description><link>https://onestraw.substack.com/p/e92</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136179143</guid><dc:creator><![CDATA[Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）]]></dc:creator><pubDate>Fri, 18 Aug 2023 00:36:26 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136179143/8cb03dc0c196190926d2b9058f00682f.mp3" length="1384246" type="audio/mpeg"/><itunes:author>Papa Giorgio  (パパ ジョルジオ）</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>69</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/486459/post/136179143/1585df16c00296d75efd1cd8dfafd836.jpg"/></item></channel></rss>