<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><rss xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/" xmlns:content="http://purl.org/rss/1.0/modules/content/" xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom" version="2.0" xmlns:itunes="http://www.itunes.com/dtds/podcast-1.0.dtd"><channel><title><![CDATA[ブックカタリスト]]></title><description><![CDATA[面白かった本について語るポッドキャスト＆ニュースレターです。1冊の本が触媒となって、そこからどんどん「面白い本」が増えていく。そんな本の楽しみ方を考えていきます。 <br/><br/><a href="https://bookcatalyst.substack.com?utm_medium=podcast">bookcatalyst.substack.com</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/podcast</link><generator>Substack</generator><lastBuildDate>Thu, 05 Mar 2026 10:43:53 GMT</lastBuildDate><atom:link href="https://api.substack.com/feed/podcast/217357.rss" rel="self" type="application/rss+xml"/><author><![CDATA[goryugo]]></author><copyright><![CDATA[BookCatalyst]]></copyright><language><![CDATA[ja]]></language><webMaster><![CDATA[goryugo33@gmail.com]]></webMaster><itunes:new-feed-url>https://api.substack.com/feed/podcast/217357.rss</itunes:new-feed-url><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:subtitle>おもしろかった本について語るPodcast&amp;ニュースレターです</itunes:subtitle><itunes:type>episodic</itunes:type><itunes:owner><itunes:name>goryugo</itunes:name><itunes:email>goryugo33@gmail.com</itunes:email></itunes:owner><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:category text="Arts"><itunes:category text="Books"/></itunes:category><itunes:category text="Society &amp; Culture"><itunes:category text="Philosophy"/></itunes:category><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/><item><title><![CDATA[BC133『カウンセリングとは何か』]]></title><description><![CDATA[<p>今回は大きく二部構成です。</p><p>先日新書大賞2026を授賞した『<a target="_blank" href="https://amzn.to/4kQgPvd">カウンセリングとは何か</a>』の紹介をメインとし、その前段階として著者の東畑開人さんの著作を紹介します。</p><p></p><p><strong>著作リスト</strong></p><p>* 『美と深層心理学』(京都大学学術出版会、2012年)</p><p>* 『野の医者は笑う』（誠信書房、2015年）→文春文庫</p><p>* 『日本のありふれた心理療法―ローカルな日常臨床のための心理学と医療人類学』（誠信書房、2017年）</p><p>* 『居るのはつらいよ―ケアとセラピーについての覚書』（医学書院、2019年）</p><p>* 『心はどこへ消えた?』（文藝春秋、2021年）</p><p>* 『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』（新潮社、2022年）</p><p>* 『聞く技術 聞いてもらう技術 (ちくま新書 1686)』(ちくま新書、2022年)</p><p>* 『ふつうの相談』（金剛出版、2023年）</p><p>* ・ブックカタリスト(BC072『ふつうの相談』/Sep 12, 2023)で紹介した</p><p>* 『雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら』（KADOKAWA、2024年）</p><p>* 『カウンセリングとは何か 変化するということ』（講談社現代新書、2025年）</p><p>（wikipediaを参考に作成しました）</p><p>『野の医者は笑う』は人文的読み物として、『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』は（ある種の）自己啓発的読み物として、『聞く技術 聞いてもらう技術 (ちくま新書 1686)』は（ある種の）ノウハウ本として楽しめると思います。</p><p>でもって、これらの著作の集大成的雰囲気をまとっているのが『カウンセリングとは何か』です。</p><p><strong>カウンセリングとは何か</strong></p><p>本書は、実直に「カウンセリングとは何か」を説明してくれる本です。</p><p>新書なので一般向けの内容であり、カウンセリングという専門分野に興味を持っている人と共に、これから（ユーザーとして）カウンセリングを利用しようと思っている人にも、「こういうことを、やっているのです」とガイドしてくれています。</p><p>どちらの意味においても、「カウンセリング」と親しくなれる本だと思います。</p><p>ポッドキャスト本編では足早に第二章までの内容と、第三章のさわりを紹介しました。でもって、私が特に重要だと感じたのが、カウンセリングの専門性はどこにあるのか、という点です。</p><p>答えは、アセスメント。</p><p>単純な”知識”だけならばインターネットで（あるいは生成AI）で手に入る環境において、ユーザーの状態・状況を観察し、分析した上で、適切な方法を考えること。さらに、その内容を相手に共有し、進め方を一緒に考えていくこと。そのような臨床的・現場的・実践的な技術があるからこそ、専門家は専門家足りえてるのだとしたら、私たちはあらためて専門家の価値を再認識する必要があるでしょう。「知識」があればいいというものではないのです（もちろん、知識がなければ成立すらしないわけですが）。</p><p>本書を読んでさまざまなことを学び、考えましたがましたが、広い意味での知識労働者において大切な姿勢を一番深く受け取ったかもしれません。</p><p>（収録時に使ったメモは<a target="_blank" href="http://&#12502;&#12483;&#12463;&#12459;&#12479;&#12522;&#12473;&#12488;BC133&#29992;&#12513;&#12514;">こちら</a>からご覧いただけます）</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc133-c67</link><guid isPermaLink="false">substack:post:188861385</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 24 Feb 2026 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/188861385/03b7003e50abb4b1bda514b666b07dc7.mp3" length="59247326" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4937</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/188861385/45a79ceec1da0067b17f4f8ae42b2d31.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC132『音と脳』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPodcast、ブックカタリスト。</p><p>今回は『音と脳』について語りました。</p><p>「視覚優位」と言われる現代社会ですが、実は脳の進化において聴覚は視覚よりも遥かに先輩であり、その処理速度は桁違いの速さ（1000分の1秒単位）を誇ります。本書『音と脳』で特に衝撃的なのは、「読むこと」と「聞くこと」の意外な関係です。ヒトの脳に「文字を読む機能」は備わっておらず、私たちは聴覚処理の回路を借用して文字を読んでいます。つまり、音のリズムや微妙な違いを聞き分ける「聞く力」を鍛えることが、結果として読解力や言語能力の向上に直結するのです。</p><p>番組では、脳の可塑性を引き出すには受動的なBGMではなく「能動的な演奏」が必要であることや、現代の「騒音」が脳のリソースを常に削いでいる問題、そしてオウムが音楽に合わせて踊れるのは「リズムによる未来予測」ができているからだという興味深い研究など、知られざる音と脳の関係について語り尽くしました。</p><p>ちなみに、本編公開中に思いだせなかった「踊れる鳥」のSnowballはこんな感じです。けっこう衝撃を受けるレベルで「すげえ」って思うんじゃないかと。</p><p>今回紹介した書籍のリンクなどははこちらから→<a target="_blank" href="https://publish.obsidian.md/knowledgestack/bookcatalyst_book">📖ブックカタリストで紹介した本 - ナレッジスタック - Obsidian Publish</a></p><p>参考資料・リンク</p><p>* <strong>書籍</strong>: <a target="_blank" href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/431401203X/room510-22/">音と脳――あなたの身体・思考・感情を動かす聴覚</a></p><p>* <strong>動画</strong>: <a target="_blank" href="https://en.wikipedia.org/wiki/Snowball_(cockatoo)">Snowball (cockatoo) - Wikipedia</a></p><p>* Backstreet Boysに合わせて踊るオウム「スノーボール」の動画と、それに関する研究（Aniruddh Patelらによる <em>Current Biology</em> 掲載論文 “Spontaneity and diversity of movement to music are not uniquely human”）</p><p>* <strong>理論</strong>: <a target="_blank" href="https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3108661/">The OPERA Hypothesis</a></p><p>* 音楽の訓練がなぜ言語処理能力を向上させるのかを説明する Aniruddh Patel の仮説。(Overlap, Precision, Emotion, Repetition, Attention)</p><p>関連エピソード</p><p>* <a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc131-678">BC131 短歌を学ぶ</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc132-4a9</link><guid isPermaLink="false">substack:post:187720279</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Thu, 12 Feb 2026 08:31:32 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/187720279/cbd8b1f2ce66b0ada4e440cfc101c3ea.mp3" length="47580309" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3965</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/187720279/d461697a83a2bb6c577a112f3c8545b8.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC131 短歌を学ぶ]]></title><description><![CDATA[<p>今回は、「短歌を学ぶ」をテーマに語りました。</p><p>倉下は、基本的にことばを使った表現（文芸）に興味があり、いくつかは自分でも行っているのですが、「短歌」とだけは今まであまり仲良くなれていませんでした。学校のクラスで、なんとなく気になっているけども話しかけられないでいるクラスメイト、みたいな距離感です。</p><p>そんなとき、浦川通さんの<a target="_blank" href="https://amzn.to/3NEnJHD">『AIは短歌をどう詠むか』</a>を読み、”短歌らしさ”をどう作っていくのかという模索を知ることができました。生成AIに短歌を詠ませられるようにする試行錯誤は、そのまま人間がいかに「短歌らしさ」を立ち上げていくのかの知的なプロセスの探求に重なるのです。</p><p>すでに短歌に親しんでいる人が、もっと短歌がうまくなるように、という「初心者向け」ではなく、そもそもとして「短歌らしさ」という感覚──認知的なスキーム──がまだ十分に育まれていない人がなんとかその入り口に立とうとするという「入門者向け」として、『AIは短歌をどう詠むか』はとても役立ちました。</p><p>そして、その延長線上に穂村弘さんの<a target="_blank" href="https://amzn.to/4bmxyUw">『はじめての短歌』</a>も位置づけられるのですが（詳しくは本編をお聴きください）、本書から学んだことはもっとラディカルな姿勢でした。いかに「社会的」なものとは違う価値を立ち上げるのか。これは短歌に関わらず、「個人的な制作・創作」全般に通じる話だと感じます。</p><p></p><p>社会的な通念にしたがって、何かをつくるのではなく、ひどく個人的な価値観で何かをつくること。それを可能にする個人的な制作。</p><p>それを可能にするのは、孤独な制作ではなくそれを受け取る人があってこそ、というのは短歌が詠むものであり、読まれるものでもある、という二重性と関わっていると感じます。</p><p>今回のメモは以下のページにまとめました。ひどく個人的なページです。</p><p><a target="_blank" href="https://scrapbox.io/rashitamemo/%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88BC131%E7%94%A8%E3%83%A1%E3%83%A2">◇ブックカタリストBC131用メモ | 倉下忠憲の発想工房</a></p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc131-678</link><guid isPermaLink="false">substack:post:185919256</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 27 Jan 2026 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/185919256/0fadf42d887e7b7b900f16c99087ce6b.mp3" length="49886190" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4157</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/185919256/d122854417b05801fb1407abed47d188.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC130 2025年の配信を振り返る（後半）]]></title><description><![CDATA[<p>新年がスタートしました。</p><p>年末恒例の「一年の配信を二人で振り返ってみよう」企画の後半戦は年をまたいでの配信です（案外これは良いかもしれません）。</p><p>今回は、2025年の7月から11月までの配信を振り返りました。</p><p>もしご興味あれば、以下のリンクからそれぞれの配信に飛べますのでチェックしてみてください。</p><p>* 2025年07月01日 <a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc117-b4c">BC117『締め切りより早く提出されたレポートはなぜつまらないのか』</a></p><p>* 2025年07月15日 <a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc118-a93">BC118 いま、あえて芥川賞を読む</a></p><p>* 2025年07月29日 <a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc119-0ed">BC119『ゼロからの読書教室』から考える「本の読み方」</a></p><p>* 2025年08月12日 <a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc120-2025">BC120 2025年上半期の振り返り</a></p><p>* 2025年08月26日 <a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc121-611">ゲスト回BC121 五藤晴菜さんと『書いて考える技術』</a></p><p>* 2025年09月09日 <a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc122-094">BC122『私たちの戦争社会学入門』</a></p><p>* 2025年09月23日 <a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc123-9c7">BC123『「書くこと」の哲学』</a></p><p>* 2025年10月07日 <a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc124-93c">BC124『ランニングする前に読む本』</a></p><p>* 2025年10月21日 <a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc125-60b">BC125『とっぱらう 自分の時間を取り戻す「完璧な習慣」』</a></p><p>* 2025年11月04日 <a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc126-8d1">BC126 『汗はすごい』</a></p><p>* 2025年11月18日 <a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc127-493">BC127『哲学史入門Ⅳ』</a></p><p>* 2025年12月02日 <a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc128nexus">BC128『NEXUS 情報の人類史』</a></p><p><strong>読み手のプリズム</strong></p><p>自分で話していて気がついたのですが、「書き手としても面白く読みました」という発言をよくしています。本を読んでいるときは、意識していないのです。ただ読んでいるだけ。でも、無意識の構えとして「〜〜として読む」というのが働いているようです。</p><p>一介の読者として、純粋に読む。同じ書き手として、「書き方」に注意を向けながら読む。その分野の初心者として、教えを請うかのように読む。</p><p>このような姿勢・構えの違いで、本から得られる成分というのは違ってきます。</p><p>つまり、一冊の本というオブジェクトがあり、そこに自分というオブジェクトが接触したら「内容」という均一のデータが取得できる、というのではなく、あたかもプリズムのように向ける角度によって得られるものが違ってくる、というイメージです。</p><p>こういう角度で読んだらこういう面白さがあるし、別の角度で読んだらまた違った面白さがある。</p><p>これが読書の楽しみでもあり、またそういう読み方が多くできるほどその本は豊かな内容を含んでいるのだと言えそうです。さらに言えば、他の人に向けて「こういう角度で読んでみたら面白よ」と伝えるのが批評という仕事なのだとも思います。</p><p>それとは別の「〜〜として読む」もあります。たとえば「教養書として読む」とか「小説として読む」とか「SFとして読む」とか「前衛小説として読む」といったことです。これも構えの一つですね。こうした構えによっても、読書体験は違ってきます。</p><p>たぶんさまざまな読書術（ペンを引く、メモを取る）のもっともっと手間に、こうした「〜〜として読む」という話があるのだろうと思います。</p><p>PC環境のアップデートで、音がブツ切れになっていました。再度配信いたします：ご</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc130-2025</link><guid isPermaLink="false">substack:post:184495697</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Wed, 14 Jan 2026 00:27:02 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/184495697/0887178447f625677c4344ae9d9d54a1.mp3" length="51747258" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4312</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/184495697/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC129 2025年の配信を振り返る（前半）]]></title><description><![CDATA[<p>いよいよ、12月です。</p><p>年末恒例の「一年の配信を二人で振り返ってみよう」企画。今回は、2025年の1月から6月までの配信を振り返りました。</p><p>もしご興味あれば、以下のリンクからそれぞれの配信に飛べますのでチェックしてみてください。</p><p>* 2025年01月28日 <a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc106-352">BC106『訂正可能性の哲学』と自己啓発</a></p><p>* 2025年02月11日 <a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc107-1bf">BC107 『結婚の社会学』</a></p><p>* 2025年02月25日 <a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc108-b62">BC108『「学び」がわからなくなったときに読む本』  </a>  </p><p>* 2025年03月11日 <a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc109-111l">BC109『脳と音楽』  </a></p><p>* 2025年03月25日 <a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc110-ca9">BC110『エスノグラフィ入門』</a>    </p><p>* 2025年04月08日 <a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc111-035">ゲスト回BC111 えむおーさんと『庭の話』 </a></p><p>* 2025年04月22日 <a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc112-b45">BC112 『脳と音楽』後編 </a></p><p>* 2025年05月07日 <a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc113-3">BC113『読書効果の科学: 読書の“穏やかな”力を活かす3原則』</a></p><p>* 2025年05月20日 <a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc114-d23l">BC114『イスラームからお金を考える』</a></p><p>* 2025年06月03日 <a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc115-6b7">BC115『心穏やかに生きる哲学』</a></p><p>* 2025年06月17日 <a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc116-27d">BC116『体内時計の科学』</a></p><p>自分を揺さぶる読書</p><p>本編でも「学び」について触れていますが、本を読むことは、知らなかった知識が増えて、＋１賢くなった、みたいなことだけが効能ではありません。仮にそうしたものを雑学的効能と呼ぶならば、「えっ、そんな考え方があったの！？」と驚き、今までの自分の価値観・物の見方に再編を迫られるような経験が得られることも効能であり、「学び」の第一歩はそういうところから始まるのではないかと思います。そうしたものは変身的（メタモルフォーゼ）効能と呼べるかもしれません。</p><p><strong>そうした効能を得た直後は、私たちは言葉を失います</strong>。今までの語彙ではそのこと（経験や本そのもの）について語ることができなくなるのです。しかしまったく語れないわけではありません。それを語るための言葉を集め始める・つくり始める必要があるというだけです。</p><p>安直な言語化信仰が危ういのはこの点です。そんなに簡単に言語化できるなら、たぶん何も変身は起きていません。単にそれまでの自分の思いを強めただけです。</p><p>言葉にならないような経験があり、それでもなお、それを言葉にしていこうと時間をかけて取り組むときに生じる振動があって、それがネットワークを大きく組み換えていくのだと思います。</p><p>これは、知識を増やして賢くなろう的な教養主義ではなく、自らを変化にさらしていくというプラグマティックな生存戦略です。「生きる」ために切実に必要なのです。</p><p>というわけで、次回は2025年の後半の振り返りです。</p><p>ちなみに去年の振り返りは以下です。</p><p><strong>告知:</strong></p><p>第七回のJAPAN PODCAST AWARDSの投票がスタートしております。</p><p><a target="_blank" href="https://ssl.1242.com/aplform/form/aplform.php?fcode=jpa2025_general">◇第7回 JAPAN PODCAST AWARDS　「一次選考」投票フォーム</a></p><p>もし当ポッドキャストを気に入っていただけているなら投票お願いいたします。</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc129-2025</link><guid isPermaLink="false">substack:post:181661128</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 16 Dec 2025 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/181661128/e62c8d3067c9cd4c375d03b6e16667ca.mp3" length="51464508" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4289</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/181661128/2408713907ff4b86a09ba5acee7b2a00.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC128『NEXUS 情報の人類史』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPodcast、ブックカタリスト。</p><p>今回は、『NEXUS 情報の人類史』について。</p><p>本編でも話していますが、この本の著者であるユヴァル・ノア・ハラリ氏が書いた『サピエンス全史』は、ごりゅごの「ブックカタリストを始めるきっかけになった本」でした。</p><p>その著者が書いた本を、今回は「面白かった」以上の感想を述べてまとめることができた。</p><p>まあ、これだけで目標達成というか、なにか大きな壁を越えたような達成感を味わうことができました。</p><p>しかもこれ、2025年のブックカタリストで最後に紹介する本でもあったりして、そういう意味でも非常に感慨深いです。</p><p>内容に関しては、もう本編聞いてくれ、という感じですが、今回の本はサピエンス全史よりもずっと「誰もが読む価値がある本」だと思います。</p><p>上下巻合わせて買ったら5000円くらいになるので、高いと感じる方は図書館で借りてきたらいい。（人気の本なので高確率で本はあるし、おそらく貸し出しの波はもう落ち着いている）</p><p>ちゃんと2025年の最後に、2025年のベスト本を紹介できるおれ、見事やん、と自分で自分を褒めたい！</p><p>そんな本です。</p><p>今回紹介した書籍のリンクなどははこちらから→<a target="_blank" href="https://publish.obsidian.md/knowledgestack/bookcatalyst_book">📖ブックカタリストで紹介した本 - ナレッジスタック - Obsidian Publish</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc128nexus</link><guid isPermaLink="false">substack:post:180477697</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 02 Dec 2025 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/180477697/2fa24f90345b56999eb3488f65d9e95a.mp3" length="50203734" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4184</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/180477697/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC127『哲学史入門Ⅳ』 ]]></title><description><![CDATA[<p>今回は、倉下が<a target="_blank" href="https://amzn.to/48dtdRl">『哲学史入門Ⅳ』</a>を紹介しました。</p><p>一般向けの哲学紹介本の中でも、本書は一味違った楽しさがあります。</p><p><strong>書誌情報</strong></p><p>* 出版社</p><p>* NHK出版（NHK出版新書）</p><p>* 発売日</p><p>* 2025/9/10 </p><p>* 編者</p><p>* 斎藤哲也</p><p>* 人文ライター。1971年生。東京大学文学部哲学科卒業。著書『試験に出る哲学』シリーズ、『哲学史入門』シリーズ（ＮＨＫ出版新書）、監修に『哲学用語図鑑』（プレジデント社）など。</p><p>* 目次</p><p>*  序章　倫理学に入門するとは何をすることなのか（古田徹也）</p><p>*  第１章　現代に生きる功利主義―誰もが幸福な社会を目指して（児玉聡）</p><p>*  第２章　義務論から正義論へ―カントからロールズ、ヌスバウムまで（神島裕子）</p><p>*  第３章　徳倫理学の復興―善い生き方をいかに実現するか（立花幸司）</p><p>*  第４章　なぜケアの倫理が必要なのか―「土台」を問い直すダイナミックな思想（岡野八代）</p><p>* 特別章　「地べた」から倫理を考える（ブレイディみかこ）</p><p>構成は、編者による解説＋研究者へのインタビューで、両方読むとよくわかるようになっていますが、インタビューだけを読んでも楽しめると思います。ざっくばらんな雰囲気と、論文などではあまり見えてこないそれぞれの研究者の「人間くささ」が伝わってきます。そして、本シリーズを通して読むと、哲学というのは「人間の営みなのだ」ということがよくわかります。</p><p>でもって、このⅣはまさにその「人間」に焦点を当てています。</p><p><strong>倫理学の必要性</strong></p><p>現代ほど倫理学の視点が大切な時代はないでしょう、と書くといささか大げさめいていますが、それでも科学の発達で「人間の拡張」の可能性が開かれたり、LLMの登場で「人間知性の拡張」が現実味を帯びてきた中で、「そもそも人間とは何か、人間として生きるとはどういうことか」を問うことは欠かせないように思います。</p><p>また、インターネットとスマートフォンの普及によって、これまでになかった規模や範囲で人と人の交流が生まれるようになっています。人間（じんかん）を捉える視点が、これまで長く続いてきた社会とは大きく異なりはじめているわけです。目の前に顔が現れ、文脈を共有し、共感が働きやすい共同体とは違った関係において、その関係を維持したり、よいものにしたりする能力を磨くことも必要でしょう（少なくとも生得的な能力としては持っていなさそうです）。</p><p>加えて言えば、現代では市場原理があまりにも強くなり過ぎています。あたかも「原理」がそれしかないかのように扱われています。しかし、アダム・スミスが道徳を論じたように、市場に参加する人の感情的能力があってこそ成り立つものがあるはずです。それを無視して、システム＝メカニズムを整備すればうまくいくという考え方は、あまりにも見過ごしてしているものが多いと感じられます。</p><p>そのような単一の原理の一強体制は、市場だけに限りません。本編でも触れたように「正義」の原理だけが重視され、ケアの倫理が無視されてきた歴史も同様でしょう。もちろん、それぞれの時代においての最善はなされてきたのだと思います。だからといって、それをこだまのように繰り返せばいいとは言えません。「解釈と批判」を続け、その時代に必要な新しい視点を確立していく必要があります。</p><p>というよりも、そのような営みをずっと続けてきたのが「人間」なのかもしれません。だとすれば、「人間」の終焉がありえるとしたら、そのような営みが閉じられるタイミングなのでしょう。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc127-493</link><guid isPermaLink="false">substack:post:179217881</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 18 Nov 2025 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/179217881/f642decb73f91588a29d9e8d97a36bc2.mp3" length="63031215" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>5253</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/179217881/da7b8420d05d6ff7d09b686e5979a8fd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC126 『汗はすごい』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPodcast、ブックカタリスト。</p><p>今回は、「スロージョギング」に続く「運動の神話シリーズ」となる『汗はすごい』についてです。</p><p>季節としての「夏」は終わってしまい「汗」はかかなくなったように感じてしまいがちですが、実はそんなことはない！</p><p>汗についての「イメージ」と「現実」って、真反対といえるようなことがたくさんあります。</p><p>そんなことが非常によくわかる本でした。</p><p>今回紹介した書籍のリンクなどははこちらから→<a target="_blank" href="https://publish.obsidian.md/knowledgestack/bookcatalyst_book">📖ブックカタリストで紹介した本 - ナレッジスタック - Obsidian Publish</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc126-8d1</link><guid isPermaLink="false">substack:post:177866872</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 04 Nov 2025 11:23:43 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/177866872/0375774d29f5a4407a8d1000246a9e6f.mp3" length="44854066" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3738</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/177866872/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC125『とっぱらう 自分の時間を取り戻す「完璧な習慣」』]]></title><description><![CDATA[<p>今回は倉下が　<a target="_blank" href="https://amzn.to/49dzMnS">『とっぱらう　自分の時間を取り戻す「完璧な習慣」』</a>を紹介しました。</p><p></p><p>コテコテの自己啓発感のあるタイトルですが、内容はもっとずっと身近で、役立つ考え方が提示されています。</p><p><strong>書誌情報</strong></p><p>* タイトル＆出版日</p><p>* 『とっぱらう――自分の時間を取り戻す「完璧な習慣」』 2025/6/18</p><p>* 『時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」』 2019/6/20</p><p>* 原題 「MAKE TIME How to focus on what matters every day」</p><p>* 著者</p><p>* ジェイク・ナップ＆ジョン・ゼラツキー</p><p>* 翻訳</p><p>* 櫻井祐子</p><p>* 出版社</p><p>* ダイヤモンド社</p><p>* 目次</p><p>* ■INTRODOCTION――これが「時間オタク」の全技術だ</p><p>* ■Highlight／ハイライト</p><p>* ■Laser／レーザー</p><p>* ■Charge／チャージ</p><p>* ■Tuning／チューニング</p><p>* ■「いつか」を今日にする</p><p><strong>概要</strong></p><p>本書は大きく二つの層で話が展開されます。</p><p>一つは、「自分にとって大事なことをする時間をもっとつくる」ためのシステムの解説。もう一つは、それぞれの文脈で展開される個々のテクニック。後者はいわゆる「ライフハック本」の内容と重なるものが多いですし、既知のものもたくさんあるかもしれません。</p><p>というわけで、今回は前者の「システム」に注目しました。もう少し言えば、そのようなシステムをいかに構築するのかというアプローチです。</p><p>ライフハックを料理のレシピだと考えれば、レシピ本を買ってきてそこにあるレシピを一気に習得しようとする人はいないでしょう。何か気になるレシピを一つ選び、実際につくってみる。その結果を確かめて、次回つくるときにちょっと変えてみる。そういう繰り返しで、少しずつレシピのバリエーションを増やしていくと思います。</p><p>本書で提示されるたくさんの戦術も同様だと著者らは述べます。何か一つを選び、実際に試してみて、その結果を踏まえて、また試す。それを繰り返すことで、少しずつ自分が使える戦術のレパートリーを増やすのがよいのだと提示されます。</p><p>私もまったく同意見です。そのテーマで自分でも一冊本を書きたいくらいです（『ロギング仕事術』はそういう側面を少し持っています）。</p><p>そう考えると、著者らは面白い仕事をしたことになります。</p><p>一方では、バラバラに散らばっているライフハック的なテクニックを、「自分にとって大事なことをする時間をもっとつくる」という大きなシステムの下位要素に位置づけました。雑多なテクニックが乱雑に並んでいるのではなく、大きな文脈のもとで統制した形です。</p><p>もう一方では、そうした個々の戦術を体系立ててまとめることまではしませんでした。提示したのは、大きな枠組みがどうあるのか、という点だけであって、具体的な戦術レベルまでの規定はせず、著者らが言うように「何かを選んで、試す」というアプローチが採用できるようになったのです。</p><p>この点は、たとえばGTDというメソッドが、下位要素のどれか一つだけを選んで試してみたらいい、という促し方をされない点と対比的に感じられます。</p><p>別の言い方をすれば、「メイクタイム」システムの発想は、細部まで体系だった構造を作ったというよりは、大きな枠組みだけを提供する「ライフハックのプラットフォーム」づくりだったと言えるかもしれません。</p><p>実に面白い仕事ですね。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc125-60b</link><guid isPermaLink="false">substack:post:176624176</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 21 Oct 2025 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/176624176/3331a6b726812a2cea855b8b1a373b34.mp3" length="41785514" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3482</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/176624176/44a1fd35018e46da911758dc2dd5b159.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC124『ランニングする前に読む本』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPodcast、ブックカタリスト。</p><p>今回は、ごりゅごの「運動の神話シリーズ」です。</p><p>『ランニングする前に読む本』という名前の、スロージョギングの利点や、その具体的な方法などについて語りつつ、最終的に「フルマラソンでサブスリー（3時間未満のタイム）」を目指す本。</p><p>といっても、ごりゅごは今のところフルマラソンを走ろうなんてことは微塵も考えていないし、そもそも長距離のレース、というのもにはまったく興味はありません。</p><p>あくまでも視点は「いかに楽に健康で健全な肉体と精神を手に入れるか」というもの。（これは、今までのシリーズすべてで共通の考え）</p><p>また、今回のポイントは「読み終えた直後」じゃなくて、100日以上きちんとスロージョギングを継続し、その上で得られた知見を語ったことなのではないかな、と思っています。（100日以上前からやっているけど、毎日走った、というわけではない。ある時期からは2日に1回で安定）</p><p>当然発見はとにかくたくさんあって、自分自身の「長距離走の走り方」というのはすごくイメージが変わったし、「3ヶ月でここまで伸びるのか」と本当に心の底から驚くレベルで「進歩」したりもしました。</p><p><a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc101-d74">BC101 『プリズナー・トレーニング』</a>と、今回のスロージョギング。この2つで「現代の都市生活を送る人類が達成すべて着運動基準」をクリアできて、どっちも「大して辛くないのに成果が見えやすい」という観点で、とてもオススメです。</p><p>こういうのはやっぱ「いかに頑張らずに楽しむか」</p><p>これさえできれば、継続は簡単にできるのではないかと思います。</p><p>今回紹介した書籍のリンクなどははこちらから→<a target="_blank" href="https://publish.obsidian.md/knowledgestack/bookcatalyst_book">📖ブックカタリストで紹介した本 - ナレッジスタック - Obsidian Publish</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc124-93c</link><guid isPermaLink="false">substack:post:175502448</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 07 Oct 2025 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/175502448/fe18f86c4ff91efb88ac3e63a70c9c04.mp3" length="45990392" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3833</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/175502448/06b50c8b27e7a0ffbb96125c05224fd9.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC123『「書くこと」の哲学』]]></title><description><![CDATA[<p>今回は佐々木敦さんの<a target="_blank" href="https://amzn.to/3IwCU3k">『「書くこと」の哲学 ことばの再履修』</a>を倉下が紹介しました。</p><p>さまざまな「技術」を学ぶ前に、触れておいた方がよい話がたくさん織り込まれています。</p><p><strong>書誌情報</strong></p><p>* 著者</p><p>* <a target="_blank" href="https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E3%80%85%E6%9C%A8%E6%95%A6">佐々木敦</a></p><p>* 日本の映画評論家・音楽評論家・文芸評論家・時事評論家、小説家。雑誌編集者。</p><p>* 出版社/レーベル</p><p>* 講談社/講談社現代新書</p><p>* 出版日</p><p>* 2025/6/19</p><p>* 目次</p><p>* 第一部 「書けなさ」から脱出するためのマインドセット/マインドハック</p><p>* 第一講 日本語を「外国語」として学びなおすこと</p><p>* 第二講 「ことばにできないもの」はどこにあるのか?</p><p>* 第三講 書いてはならない?</p><p>* 第四講 上手な文章、下手な文章</p><p>* 第五講 ことばの多様性</p><p>* 第六講 ロジックとレトリック</p><p>* 第七講 話し言葉と書き言葉</p><p>* 第八講 反射神経について</p><p>* 第九講 スローライティング</p><p>* 第十講 ことばと思考</p><p>* 第二部 書き終えるまで</p><p>* 第十一講 書き始めるまえに</p><p>* 第十二講 書き始めるために</p><p>* 第十三講 書き進めるために</p><p>* 第十四講 書き続けるために</p><p>* 第十五講 書き終えるために</p><p>* 第十六講 書き終えたあとに</p><p>* 補講一 人称について</p><p>* 補講二 外国語について</p><p>* 「書くこと」の倫理について──あとがきを兼ねた補講三</p><p><strong>生成AI時代の「書く」</strong></p><p>「あなたが書けないのはこれが理由です。この方法を使えばその理由が解消されて、あっという間に書けるようになります！」</p><p>と謳うノウハウ書は、たいへんありがたみを感じるものの、実際的な"効能"は限定的です。なぜなら「書けなさ」の多様性がまるっと無視されているから。</p><p>本書を読めば、一口に「書けない」といってもさまざまな状態があり、またさまざまな解釈がありえることがわかります。一言で言い表せない様態がある。それは、個々の人間が身体=歴史を持つ固有の存在だからでしょう。単純に言えば、ひとそれぞれなわけです。</p><p>たった一つの方法で「問題」を一刀両断する態度が、人の多様性をも一刀両断するのだとすれば、たった一つの書き方が正しいとする態度もまた、人の多様性を損ないかねません。</p><p>しかし、まさに現代はそのような態度の存在感が増している時代でもあるでしょう。それはここ数年で突然出てきた傾向ではなく、ある時期以降にじわじわと広がってきた傾向が生成AIの登場と共に急激に閾値を超えた現象だと感じられます。</p><p>なにせ今はもう「わかりやすい文章を書くためのわかりやすい方法」すら必要ありません。単に依頼して書いてもらえばいいのです。そこには「書けないこと」への悩みや葛藤など皆無です。とてもなめらか（スムーズ＆スマート）な環境が広がっています。画一性の静寂。</p><p>2025年において、自分の手で文章を書くこと──それは生成AIの手助けを全否定することを意味しません──の意義は、そうした「なめらかさ」への抵抗だと考えることができるかもしれません。</p><p>いかに凸凹を生み出すのか、あるいは育むのか。</p><p>それを考えたいのです。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc123-9c7</link><guid isPermaLink="false">substack:post:174224376</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 23 Sep 2025 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/174224376/58d07dbbfe79795948fd1a5b03dbd19a.mp3" length="53218056" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4435</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/174224376/cb6644320b0fe4e33b5142fcfafc27e0.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC122『私たちの戦争社会学入門』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPodcast、ブックカタリスト。</p><p>今回は、ごりゅごのブックカタリストで紹介する本の中での「社会派」枠と言える本です。</p><p>近いところだと、以下の2つなんかが自分的に「同じ枠」だと言えるもの。</p><p>* <a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc114-d23">BC114『イスラームからお金を考える』 - by goryugo - ブックカタリスト</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc107-1bf">BC107 『結婚の社会学』 - by goryugo - ブックカタリスト</a></p><p>自分の場合この他に主なジャンルとして「健康・運動系」だとか「音楽系」「脳科学・心理学系」「進化人類学系」「哲学の入門的なもの」あたりがあげられるかな。</p><p>なんだかんだと、自分の紹介した本で言えば50冊以上を整理してみると、ほとんどの本がなんらかの場所に配置できる。</p><p>だいたいどれも「似たようなもの」になってくる。</p><p>決して狙っているわけじゃないんだけど、やっぱり続けているとこうやって傾向が見えてくるというのが、個人的にもとてもおもしろいところだな、と思います。</p><p>さらに言うと、最近は脳科学・心理学だとか、進化人類学系は、読む頻度も、紹介する頻度も減っていることに気がついたりもしました。</p><p>こういう緩やかな変化なんかも、少しずつでも「続けていること」から見つけられることなんじゃないのかな、なんてことも思った次第です。</p><p>今回紹介した書籍のリンクなどははこちらから→<a target="_blank" href="https://publish.obsidian.md/knowledgestack/bookcatalyst_book">📖ブックカタリストで紹介した本 - ナレッジスタック - Obsidian Publish</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc122-094</link><guid isPermaLink="false">substack:post:173068836</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 09 Sep 2025 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/173068836/dea67f6e2bb9c72cc43c963f5a00890a.mp3" length="67234212" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4202</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/173068836/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[ゲスト回BC121 五藤晴菜さんと『書いて考える技術』]]></title><description><![CDATA[<p>今回はゲスト回です。ごりゅごさんのパートナーである五藤晴菜さんの『書いて考える技術』について語りました。</p><p><strong>本の概要</strong></p><p>詳細は<a target="_blank" href="https://gotoharuna.com/">販売ページ</a>をご覧ください。</p><p>目次</p><p>*  はじめに：手を動かすことからしか、考えは始まらない</p><p>*  書くこととは</p><p>*  書くことは、思考のトレーニング</p><p>*  なぜタイピングではなく、手書きなのか？</p><p>*  学校では教えてくれなかった「考えるための書き方」</p><p>*  ただ写すだけのメモは思考停止を招く</p><p>*  書いて考える力は、「少なく書くこと」で養われる</p><p>*  不完全なノートが思考と記憶を深める</p><p>*  手続き的記憶と「体で覚える」理解の深さ</p><p>*  集中力ではなく、選択力の時代へ</p><p>*  書いて考える技術は、一生使えるスキル</p><p>*  きれいに書くことよりも大切なこと</p><p>*  【コラム】どうしてデジタルノートからアナログノートに戻ったのか？</p><p>*  書いて考える技術【基本編】</p><p>*  「分ける」技術</p><p>*  要素を明確に分ける</p><p>*  「分ける」ことで思考がスムーズに進む</p><p>*  「つなぐ」技術</p><p>*  頭の中を整理する3つの記号</p><p>*  書いて考える力を強化する</p><p>*  「強調する」技術</p><p>*  強調のための3つのテクニック</p><p>*  俯瞰して考える力を鍛える方法</p><p>*  「囲む」技術</p><p>*  3つの「囲む」方法で情報を整理</p><p>*  囲むことで自分の考えをより深める</p><p>*  【コラム】1枚の手書きメモからスタートした連載</p><p>*  書いて考える技術【実践編】</p><p>*  書き出しがスムーズになる「フォーマット思考」</p><p>*  読書メモのフォーマットと運用法</p><p>*  手書きメモの電子化手順</p><p>*  これまでの読書メモフォーマットは？</p><p>*  『いつか』を行動に変えるノート術</p><p>*  【コラム】ノートを開くと、やる気が動き出す</p><p>大きく三つのブロックに分かれています。</p><p>最初のブロックでは、手を動かして書くことと思考の関係が論じられています。次のブロックでは、基本編として４つの書く技術が紹介されます。本書の中核をなすブロックです。最後のブロックでは、実践編として「フォーマット」の利用が提案されます。</p><p>倉下にとっての読みどころは、「書いて考える技術【基本編】」で、拙著『思考を耕すノートのつくり方』の「記述の仕方いろいろ」の内容との呼応を感じました。拙著ではざっくり書いた部分が本書ではより詳細に展開されています。</p><p>その意味で、本書はノートの書き方の幅を拡げるのに参考になりそうです。</p><p><strong>分けること</strong></p><p>ちなみに、本の内容を三つのブロックに分けることも「分ける」技術です。それぞれのブロックに見出しを立てて分けることも同様です。知的生産のあらゆる場面でこの「分ける」ことは出てきます。</p><p>もっと言えば、ある内容を「一冊の本」としてまとめることも、「分ける」ことです。</p><p>まとめること＝分けること？　</p><p>不思議な感じがしますよね。でも、この二つは同じことを裏返しに表現しただけなのです。だから、分けることに慣れるとまとめることがうまくなり、まとめることがうまくなると分けることもうまくなります。</p><p>そういう話もどこかでまとめようと思います。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc121-611</link><guid isPermaLink="false">substack:post:171957808</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 26 Aug 2025 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/171957808/a32c359755959c6ebb32b81e02fd9164.mp3" length="44980080" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3748</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/171957808/a8674601647402e9eb2fbf5ed1f77d8c.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC120 2025年上半期の振り返り]]></title><description><![CDATA[<p>今回は、普段アフタートークで話しているような「読んだ本の紹介」です。</p><p>2025年の1月から6月までの間に読んだ本の中で、「これ！」という印象は残りつつも、本編では紹介できなかった本を挙げています。</p><p>実際にどんな本を挙げているのかは本編をお聴きください。</p><p><strong>振り返りの面白さ</strong></p><p>さて、読み終えた本を再読することの重要性はよく言われますが、それと同じくらいに大切だと思うのが「読んできた本」の振り返りです。一冊の本の内容を振り返るのではなく、「自分はこれまでどんな本を読んできたのか」を振り返るのです。</p><p>そうすると、自分がどんなことに興味を持っているのか、その興味がどのように移り変わっているのか（あるいは変わっていないのか）が見えてきます。自分自身についての理解が進むのです。</p><p>「いや、どんなことに興味を持っているのかなんて自明でしょ」</p><p>と思われるかもしれません。たしかに行動を自己の管理下に完全に置いているならば、そうかもしれません。しかし、ちょっと気になったからとか、誰かに勧められたからとか、気まぐれで、という感じで行動を開いていると話が変わってきます。</p><p>自分が理解している「自分はこれに興味を持っている」という領域の外に出ていけるのです。</p><p>そうした領域外の探索によって、自分が知らなかった自分について知ることができます。それ自身が一つの知的な活動といえるでしょう。</p><p>その際に重要なのが、後から振り返ることです。</p><p>目新しい情報に触れたときは、わりと興奮するものです。目新しさ自体が一つの価値を持つからです。でも、長続きするとは限りません。むしろ大半のものは時間とともに消沈していくでしょう。でも、ある一定の期間で見たときに、断続的ながらず〜〜〜と気になっている話題が見つかることがあります。「何かしらんけど、俺ず〜〜とこれに関する話題を追いかけているな」というような。</p><p>それが「テーマ」でしょう。</p><p>そうしたテーマが見いだせると、意味が生成しやすくなります。意義と言い換えてもいいです。</p><p>個人的にはそうしたものが見いだせていると、虚無に引きずり込まれるのを回避できると考えております。</p><p>ですので、皆さんも定期的に自分の活動を振り返り、そこに潜んでいるかもしれないテーマを探り出してみてください。そのために、「記録すること」はめっちゃ役立ちます。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc120-2025</link><guid isPermaLink="false">substack:post:170579084</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 12 Aug 2025 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/170579084/4b8eba8a409c9b01c5925e1296cb4c6b.mp3" length="47675500" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3973</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/170579084/2408713907ff4b86a09ba5acee7b2a00.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC119『ゼロからの読書教室』から考える「本の読み方」]]></title><description><![CDATA[<p>今回は倉下が<a target="_blank" href="https://amzn.to/3U38Q1v">『苦手な読書が好きになる! ゼロからの読書教室』</a>を紹介しながら、本を読むことについて考えてみました。</p><p>書誌情報</p><p>* 著者：読書猿</p><p>* 『独学大全』は第二回で紹介しております</p><p>* 出版日：2025/5/23</p><p>* 出版社：NHK出版</p><p>* 目次：</p><p>* 第1部　本となかよくなるために……しなくてもいいこと、してもいいこと</p><p>* 第1回 全部読まなくてもいい</p><p>* 第2回 はじめから読まなくてもいい</p><p>* 第3回 最後まで読まなくてもいい</p><p>* 第4回 途中から読んでもいい</p><p>* 第5回 いくつ質問してもいい</p><p>* 第6回 すべてを理解できなくてもいい</p><p>* 第7回 いろんな速さで読んでいい</p><p>* 第8回 本の速さに合わせてもいい</p><p>* 第9回 経験を超えてもいい</p><p>* 第10回 小説なんて読まなくていい</p><p>* 第11回 物語と距離をおいていい</p><p>* 第12回 小説はなんでもありでいい</p><p>* 第2部　出会いたい本に出会うために……してみるといいこと、知っておくといいこと</p><p>* 第13回 いろんな本を知ろう</p><p>* 第14回 本の海「図書館」へ行こう</p><p>* 第15回 レファレンスカウンターに尋ねよう</p><p>* 第16回 百科事典から始めよう</p><p>* 第17回 百科事典を使いこなそう</p><p>* 第18回 書誌はすごい道具</p><p>* 第19回 書誌を使ってみよう</p><p>* 第20回 件名を使いこなそう</p><p>* 第21回 上位概念を考えよう</p><p>* 第22回 リサーチ・ナビを活用しよう</p><p>* 第23回 青空文庫に浸ろう</p><p>* 第24回 デジコレにもぐろう</p><p>＊本書は「基礎英語レベル１」の連載「中学生からの本となかよくなる方法」を加筆修正したものです。</p><p>多様な読書の方法</p><p>私たちはいろいろなことを学校を通して学ぶわけですが、多くの場合、</p><p>* 具体的なレベルでの「方法」は学ばない</p><p>* 提示された方法があるなら、それ以外は認められない</p><p>という二つの傾向を持ちます。そして、その出会いがミスマッチなら、その後の人生にも影響を与えます。</p><p>たとえば、学校の「音楽の授業」が合わなくても、音楽的活動は好きかもしれません。でも、音楽の授業が嫌いだったから、自分は音楽が嫌いなんだ、と思ってしまうかもしれません。悲しいすれ違いです。</p><p>私の経験から言って、体育や美術の授業がそうでした。ぜんぜんそれらの活動が好きになれないまま卒業し、大人になってから出会い直して好きになりました。</p><p>読書感想文もそうです。今では、誰にも頼まれずに書評記事などを書いていますが、夏休みの読書感想文がいやいやで仕方ありませんでした。私の人格が変容したのではありません。私と対象の間に介在する「方法」が変わったのです。</p><p>たぶん、本を読むこともそうでしょう。もっと言えば、何かを学ぶことも同じなはずです。</p><p>提示されたやり方があって、それでうまくいかなくても、対象を拒絶する必要はありません。間にある「方法」を変えれば、関係が変わることはよく起こります。</p><p>方法についての知識を増やすことは、対象との関係を、あるいはそのバリエーションを変えることに貢献してくれます。</p><p>本を読むことが、さまざまな知識の源であり、また自分の体験を豊かにしたり、新たな思索を呼び込む役に立つことを考えれば、まず読書の方法を増やしていくことは非常に「コスパがよい」と言えるかもしれません。</p><p><strong>▼以下の回も合わせてどうぞ</strong></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc119-0ed</link><guid isPermaLink="false">substack:post:169203337</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 29 Jul 2025 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/169203337/666bc38c452b8765f22af53bd0bd07dd.mp3" length="44950824" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3746</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/169203337/54488439f3c85387c51b5a487b7d7d91.jpg"/></item><item><title><![CDATA[ブックカタリスト 京都オフ会のお知らせ]]></title><description><![CDATA[<p>1年ぶりくらい？に、京都でブックカタリストのオフ会を開催しようと計画しています。</p><p>今回はいろいろと実験要素大目で、京都市内のレンタルスペースを借りて、リラックスした雰囲気の会にしようと計画しています。居酒屋で集まるのもいいけれど、周りを気にせず、もっと自由な雰囲気でじっくり語り合いたい。</p><p>実験要素は多めではありますが、上手くいけばよくある「オフ会」とはまた違った楽しさが満喫できる回になるのではないかと思っています。</p><p>まだ未確定な部分はありますが、以下のような形式での開催を考えています。</p><p>今回のオフ会の特徴（草案）</p><p>* <strong>自由な持ち寄りスタイル！</strong></p><p>* 食べ物や飲み物は、基本的に各自で好きなものをご用意ください。アルコールOKで飲食可能な場所を借りる予定です。冷蔵庫があるところを探しますので、自分の分を自分の欲しいだけ持ってくる、が基本スタイルです。</p><p>* <strong>「好き」を語れる時間を設けます</strong></p><p>* せっかくの機会なので、希望する方には5分程度の「ライトニングトーク」の時間も設けたいと考えています。最近読んだ本の話、ハマっている趣味の話、Obsidianの活用法など、テーマは何でもOK！もちろん、聞くだけの参加も大歓迎です。</p><p>* （誰かがパッドを持って来いとコメントしてくれれば、ごりゅごはパッドを持ってパッドをアピールしにいきます）</p><p>* <strong>参加費はリーズナブルに</strong></p><p>* 場所代として、一人1,000〜2,000円程度の参加費を予定しています。</p><p><strong>開催概要</strong></p><p>* <strong>日時:</strong> 2025年8月23日（土） 時間は午後17時ごろから2〜3時間を予定（参加者に別途連絡します）</p><p>* <strong>場所:</strong> 京都市内のレンタルスペース（詳細は参加者に別途連絡します）</p><p>* <strong>会費:</strong> 1,000〜2,000円程度（レンタルスペース代の割り勘）</p><p>* <strong>持ち物:</strong></p><p>* ご自身の分の飲み物・食べ物</p><p>* ゴミ袋（※会場の都合上、ゴミは各自でお持ち帰りいただく形になる可能性が高いです。ご協力をお願いします！）</p><p>* <strong>開催条件:</strong></p><p>* ごりゅご、倉下を含め、合計4名以上の希望者が集まった場合に開催します。</p><p>参加申し込み</p><p>参加をご希望の方は、以下のURLからお申し込みください。</p><p>こういう話がしたい、こんなことをやってみたい、といったご希望があれば、フォームに自由にご記入ください。可能な限り配慮いたします。</p><p><a target="_blank" href="https://forms.gle/H4UphhA3DETpfjBQ9">https://forms.gle/H4UphhA3DETpfjBQ9</a></p><p>皆さんとお会いできることを、心から楽しみにしています！</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/6ad</link><guid isPermaLink="false">substack:post:169430858</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Mon, 28 Jul 2025 21:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/169430858/2ec5e20ac638c952196554f98bc32428.mp3" length="3803603" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>317</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/169430858/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC118 いま、あえて芥川賞を読む]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPodcast、ブックカタリスト。</p><p>今回は芥川賞について語りました。</p><p>普段エンタメ小説ばかり読んできたごりゅごが、あえて芥川賞作品を読み始めたきっかけや、直木賞との違い、そして芥川賞作品から見えてくる現代社会の「モヤモヤ」について語り合いました。</p><p>これまで『物語がない』と敬遠していた芥川賞作品ですが、『センスの哲学』を読んで以来、その見方が大きく変わりました。特に、社会の『モヤモヤ』を鮮やかに言語化してくれる作品や、時に『邪悪』とも言える人間の本質を描き出す作品に、新たな面白さを見出しています。短い作品が多いので、これまで純文学に触れてこなかった方にも、ぜひ手に取っていただきたいですね。</p><p>それにしても、菊池寛さんが提唱した『文学を食える仕事にしなければならない』という考え方、今聞いてもすごくないですか？ この賞が、現代の『モヤモヤ』を映し出す鏡になっているのはもちろん、僕みたいな読書初心者にとっては、新しい本との出会いの『登竜門』としても機能しているんだなって、改めて感じましたね。</p><p>今回出てきた本はこちらで紹介しています。</p><p><a target="_blank" href="https://goryugo.com/bc118">BC118 補足ページ - ごりゅご.com</a></p><p><a target="_blank" href="https://publish.obsidian.md/knowledgestack/bookcatalyst_book">📖ブックカタリストで紹介した本 - ナレッジスタック - Obsidian Publish</a></p><p>ちなみに、今回は実験として、GEMINI CLIに文字起こしを読ませて、過去の分を参照しながら、どんな感じになるか書いてみて、って感じで ↑の文章を作ってもらいました。</p><p>文体指示とかしてなくて、これはまあだいぶ嘘臭いですね。おれはこんな風に文章は書かねえ。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc118-a93</link><guid isPermaLink="false">substack:post:168354823</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 15 Jul 2025 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/168354823/a9815394aa34ab310856819e7fe8ee3c.mp3" length="46185267" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3849</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/168354823/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC117『締め切りより早く提出されたレポートはなぜつまらないのか』]]></title><description><![CDATA[<p>今回は、<a target="_blank" href="https://amzn.to/43XP9On">『締め切りより早く提出されたレポートはなぜつまらないのか　「先延ばし」と「前倒し」の心理学 (光文社新書 1355)』</a>を紹介しました。</p><p></p><p>キャッチーなタイトルですが、心理学的知見だけでなくタスク管理（タスクマネジメント）の基礎も学べるとてもよい本です。</p><p><strong>書誌情報</strong></p><p>* 出版社：光文社</p><p>* レーベル：光文社新書</p><p>* 出版日：2025/4/16</p><p>* 著者</p><p>* 安達未来(ADACHI Miki)</p><p>* > 1986年生まれ。2009年、広島大学総合科学部卒業。2014年、広島大学大学院総合科学研究科博士課程後期修了。博士（学術）。専門は社会心理学、教育心理学。大手前大学助教、講師等を経て、2021年より大阪電気通信大学准教授。セルフコントロールや学習支援を中心に、理論的・実践的な研究を行う。著書に『生徒指導・進路指導 （よくわかる！教職エクササイズ４）』（共編著、ミネルヴァ書房）がある。近年ではタスクマネジメントを視野に入れたセルフコントロールの研究も積極的に行っている。</p><p>* 目次</p><p>* 序章:タスクマネジメントとは何か</p><p>* 1章:先延ばしとセルフコントロール</p><p>* 2章:先延ばしは本当に悪いのか？</p><p>* 3章:前倒し概念の誕生</p><p>* 4章:前倒しとセルフコントロール</p><p>* 5章:先延ばしと前倒しのルーツ</p><p>* 終章:ちょうどいい先延ばしと前倒しのみつけ方</p><p><strong> 「知らなかったのか…?　タスクからは逃げられない…」</strong></p><p>「タスク」と呼ぶといかにも仰々しいですが、私たちの日常が「やること」で溢れていることは間違いないでしょう。仕事、家政、趣味、地域、公共……。そうしたもろもろの「やること」をひとまず「タスク」と呼べば、私たちはタスクに取り囲まれていると言えます。</p><p>多くの場合、私たちはそれらのタスクをただ実行するのではなく、何かしらの段取りを考え、うまくいくように采配しています。そのような手つきの全体を本書では「タスクマネジメント」と呼んでいます。ノウハウ書界隈では「タスク管理」と呼ばれているものに重なるでしょう。</p><p>一般的にそうしたタスク管理では、「タスク」をどう処理するかや時間設定をどうするか、という話に注力します。たしかに大切な要素です。しかし、それだけで片づくならばこんなにたくさんのタスク管理ノウハウは生まれていないでしょう。</p><p>タスクの実行や達成にあたって重要なのは、当人の認知や感情です。私たちは命令されたら実行するロボットではありません。認知や感情や経験といったものを持つ人間なのです。</p><p>何かしらのタスクをついつい先送りしてしまう。別にさぼろうと思っているのではない。やるべきだとは強く感じている。でも、手が付けられない。そのような先送りは「先延ばし」と言え、タスク管理を仕損じる原因になってしまいます。</p><p>だから「先延ばし」についてはさまざまな対策が施されていたわけですが、心理的な要因に注目するならば、その逆である「前倒し」も手放しで称賛できるものでないことがわかります。</p><p>単純な効率性や生産性ではなく、ある「適切さ」のもとで物事を進めていけるようになること。本書はその助けになると思います。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc117-b4c</link><guid isPermaLink="false">substack:post:167138434</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 01 Jul 2025 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/167138434/423c4b13900b404a2f730a2c602880ef.mp3" length="52444937" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4370</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/167138434/a78751dfc8dacc3fa84df8edba5d079f.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC116『体内時計の科学』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPoadcast、ブックカタリスト。</p><p>今回は『体内時計の科学』について語りました。</p><p>ごりゅごの中で半ばシリーズ化している「健康・ダイエットシリーズ」の最新作です。</p><p>今回出てきた本はこちらで紹介しています。</p><p><a target="_blank" href="https://publish.obsidian.md/knowledgestack/bookcatalyst_book">📖ブックカタリストで紹介した本 - ナレッジスタック - Obsidian Publish</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc116-27d</link><guid isPermaLink="false">substack:post:166146659</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 17 Jun 2025 12:16:38 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/166146659/cd454a44686b6d522418599afc492eef.mp3" length="51199523" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4267</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/166146659/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC115『心穏やかに生きる哲学』]]></title><description><![CDATA[<p>今回は<a target="_blank" href="https://amzn.to/3FCW4Da">『心穏やかに生きる哲学 ストア派に学ぶストレスフルな時代を生きる考え方』</a>を取り上げながら、ストア派（ストア哲学）について語りました。</p><p>書誌情報:</p><p>* 著者：ブリジッド・ディレイニー</p><p>* 英国『ガーディアン』紙ジャーナリスト。毎週執筆している人気コラム「ブリジッド・ディレイニーの日記」は、オーストラリア、アメリカ、イギリスで広く読まれている。『Ｗｅｌｌｍａｎｉａ』はイギリス、カナダ、アメリカ、フランスでも出版され、ネットフリックス社でドラマ化された。</p><p>* 原題：『Reasons Not to Worry:How to Be Stoic in Chaotic Times―A Practical Guide to Stoicism for Self-Improvement and Personal Growth』</p><p>* 出版社：ディスカヴァー・トゥエンティワン（2024/08/23発売）</p><p>* 目次：</p><p>* 第１部　ストア哲学のエッセンス</p><p>* 第２部　人生とその不条理について</p><p>* 第３部　耐え忍ばなくてはいけないとき</p><p>ストア派の流れ</p><p>ChatGTPにまとめてもらいました。</p><p>ソクラテス(紀元前470年頃 – 紀元前399年)の弟子アンティステネス(紀元前446年頃 - 紀元前366年頃)を始祖とするキュニコス学派の思想から発展した。</p><p>ゼノンの弟子のうち最も影響力があったのはクリュシッポス( 紀元前280年頃 - 紀元前207年頃)。</p><p>こうやって図にしておくと把握しやすいですね。語り＋図の両面作戦が有効です。</p><p>倉下とストア派</p><p>さて、ストア派の話については本編を聴いていただくとして、ちょこっとだけ自分の話を。</p><p>20代のはじめに、セネカの本を読んだ記憶があります。知的な岩波文庫の本でありながら、薄くて読みやすそうだったからという軽率な理由からです。とは言え、文章自体も難しいものではなく、むしろ多感な（そして生きづらさを感じている）年齢において自分が欲していたものが書かれていた感覚がありました。その後の人生においても、そこに表されていた考えを一つの方針（セルフ・ポリシー）にしてきたような気がします。</p><p>自分が注力できることに注力し、コントロールできないものは「そういうものだ。しゃーない」と割り切る。</p><p>そういうことができるようになると、他人の言動や立ち振る舞いにいらいらすることが劇的に減ります。たぶん、そういうマインドセットの習得がなければ、コンビニの店長をやりきることなど不可能だったでしょう。それは一つの生存戦略だったのだと思います。</p><p>その代償というか反動として、ちょっとしたことでテンションが上がることはなくなりました。「年齢のわりに落ち着いていますね」と言われたことがたびたびあります。心が凪いでいるわけです。世界に対して「ふ〜ん」というまなざしを向けている感じ。</p><p>今から考えれば、これはストア派の教えを越えていたのだと思います。過度に自分の心の平静を求め過ぎていた（ほどほどにせよ、というのもストア派の教えです）。</p><p>何事も、よいことばかりではないわけです。</p><p>結果的に、今の自分はある程度バランスが取れているとは思いますが、そうなったのは間違いなく一緒に暮らしている連れ合いのおかげです。自分ひとりではきっとずっと変わらなかった（むしろ悪化させていた）と思います。</p><p>本書でも著者はアンドリューという人と議論しながら実践していたという話がたびたび出てきますが、できるならこういうのは話し合えるもう一人の人がいた方がよいと思います。</p><p>その他の本いろいろ</p><p>* 『生の短さについて　他二篇 (岩波文庫) 』</p><p>* 『人生の短さについて　他2篇 (光文社古典新訳文庫)』</p><p>* 『怒りについて 他2篇 (岩波文庫)』</p><p>* 『エピクテトス　人生談義　上 (岩波文庫) 』</p><p>* 『エピクテトス　人生談義　下 (岩波文庫)』</p><p>* 『マルクス・アウレーリウス 自省録 (岩波文庫) 』</p><p>* 『ギリシア・ローマ　ストア派の哲人たち　セネカ、エピクテトス、マルクス・アウレリウス』</p><p>* 『哲人たちの人生談義　ストア哲学をよむ (岩波新書)』</p><p>* 『迷いを断つためのストア哲学』</p><p>* 『知的生きかた文庫 ストア哲学―強く、しなやかに生きる知恵』</p><p>* 『ＳＴＯＩＣ　人生の教科書ストイシズム』</p><p>* 『その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。: 古代ローマの大賢人の教え』</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc115-6b7</link><guid isPermaLink="false">substack:post:165068878</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 03 Jun 2025 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/165068878/90efad08375f2886fa04ab37cca1967c.mp3" length="47342596" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3945</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/165068878/697cb2fb6ce1442ca47c4a9250d9ff3a.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC114『イスラームからお金を考える』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPoadcast、ブックカタリスト。</p><p>今回は『イスラームからお金を考える』について語りました。</p><p>我々ととても縁遠いと思ってるイスラームですが、大きな意味で「東洋的」に思えることも多く、本編でも出てきた「おかげさま」「お天道さまが見てる」とかっていう感覚は、非常に近しいものがありそうです。</p><p>そしてやっぱり、ちくまプリマーが素晴らしいんですよ。</p><p>今まで自分が読んだちくまプリマー新書の本は、本当に全部「アタリ」</p><p>難しくないのに、知らないことがいっぱいで、しかも長くないから読みやすい。</p><p>「大人の学び」の第一歩は、目に付く限りのちくまプリマーを読むことなんじゃないか、くらいのことを思ったりもしています。</p><p><a target="_blank" href="https://www.chikumashobo.co.jp/chikuma_primer_shinsho/">ちくまプリマー新書 | 筑摩書房</a></p><p>今回出てきた本はこちらで紹介しています。</p><p><a target="_blank" href="https://publish.obsidian.md/knowledgestack/bookcatalyst_book">📖ブックカタリストで紹介した本 - ナレッジスタック - Obsidian Publish</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc114-d23</link><guid isPermaLink="false">substack:post:163900216</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 20 May 2025 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/163900216/81934f1c080288e79b5881faef2398a1.mp3" length="37102178" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3092</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/163900216/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC113『読書効果の科学: 読書の“穏やかな”力を活かす3原則』]]></title><description><![CDATA[<p>今回は<a target="_blank" href="https://amzn.to/454RkAq">『読書効果の科学: 読書の“穏やかな”力を活かす3原則』</a>を倉下が紹介しました。</p><p>タイトル通り、非常に「<strong>穏やか</strong>」な効果がじっくりと語られます。「科学的知見」を謳いながらえらく強めにその効果を主張するようなノウハウ本にうんざりしている方は、とても落ち着いて読める内容だと思います。</p><p>また、本編でも触れていますが、読書効果に関する知見を「インプット」するためだけでなく、科学的な研究結果やそのデータをどう「読み取れば」いいのかを、かなり丁寧に教えてくれている一冊でもあります。</p><p>個人的にはそうした読み取り方を少しでも学んでおけば、それ以降、書籍やWeb記事の「科学的」なデータへのまなざしがかなり変わってくると思います。</p><p>それこそ、そうした違いは「穏やか」なものでしょうが、5年、10年という単位で考えればかなり大きな差になってくるのではないかと予想します。</p><p>書誌情報</p><p>* 著者:</p><p>* <a target="_blank" href="https://sites.google.com/site/keisukeinoharaweb/">猪原 敬介 / Keisuke Inohara </a></p><p>* 出版社:</p><p>* <a target="_blank" href="https://www.kyoto-up.or.jp/">京都大学学術出版会</a></p><p>* 出版日:</p><p>* 2024/10/15</p><p>* 目次:</p><p>* はじめに──読書は社会にとって必要か？</p><p>* 第Ⅰ部　読書の力を正しく知るために</p><p>* 第1章 読書研究を見る目を養う</p><p>* 第2章 誰がどれくらい読んでいるのか</p><p>* 第Ⅱ部　読書効果についての科学的研究知見</p><p>* 第3章 読書は言語力を伸ばすか</p><p>* 第4章 読書は人格を高めるか</p><p>* 第5章 読書は心身の健康に寄与するか</p><p>* 第6章 読書は学力や収入を伸ばすか</p><p>* 第7章 読書の行動遺伝学</p><p>* 第8章 読書効果をうまく利用するために</p><p>* おわりに──読書の“穏やかな”力を享受していくために</p><p>倉下の読書メモは以下のページからご覧いただけます。</p><p><a target="_blank" href="https://scrapbox.io/rashitamemo/%E3%80%8E%E8%AA%AD%E6%9B%B8%E5%8A%B9%E6%9E%9C%E3%81%AE%E7%A7%91%E5%AD%A6:_%E8%AA%AD%E6%9B%B8%E3%81%AE%E2%80%9C%E7%A9%8F%E3%82%84%E3%81%8B%E3%81%AA%E2%80%9D%E5%8A%9B%E3%82%92%E6%B4%BB%E3%81%8B%E3%81%993%E5%8E%9F%E5%89%87%E3%80%8F">◇『読書効果の科学: 読書の“穏やかな”力を活かす3原則』 | 倉下忠憲の発想工房</a></p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc113-3</link><guid isPermaLink="false">substack:post:163024325</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Wed, 07 May 2025 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/163024325/4b0f5a8fce0ff7c99d3a7465124527b6.mp3" length="59340010" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4945</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/163024325/e97ff9a0b8c3271d75e8a8ed6541b849.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC112 『脳と音楽』後編]]></title><description><![CDATA[<p>本編で触れたグレゴリオ聖歌。「こんな感じ」というイメージが伝われば幸いです。</p><p><a target="_blank" href="https://www.youtube.com/watch?v=Ed90FUyE4rM">グレゴリオ聖歌のミサ | 1 時間の神聖な聖歌隊の音楽と賛美歌 - YouTube</a></p><p></p><p></p><p>面白かった本について語るPoadcast、ブックカタリスト。</p><p>今回は、『脳と音楽』の後半を語りました。そして、今回は最終的な結論として一番「人文学」っぽい観点で話を締めることが出来たんじゃないかな、と思ってます。</p><p>音楽、という言葉一つにしても、前回話したような人体の構造に関する話もあるし、音色の話（フーリエ変換）なんかはかなり数学っぽい話。</p><p>今回話したようなことは、いわゆる「音楽理論」でもあるし、西洋の音楽の「歴史」でもある。</p><p>そして終盤は、音楽とはなにかという哲学的な観点も入ってくる話。</p><p>こうやって音楽一つの話にしても、様々な観点で語れる、ということこそが音楽の面白さだし、もっと広い意味で「学ぶ」ということの面白さなんではないかな、ということを思います。</p><p>今回出てきた本はこちらで紹介しています。</p><p><a target="_blank" href="https://publish.obsidian.md/knowledgestack/bookcatalyst_book">📖ブックカタリストで紹介した本 - ナレッジスタック - Obsidian Publish</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc112-b45</link><guid isPermaLink="false">substack:post:161723309</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 22 Apr 2025 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/161723309/e99f1bbbdc710645253a2bdf3b063bcc.mp3" length="46456418" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3871</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/161723309/a0fb3964ac6e0969d6efcba796785776.jpg"/></item><item><title><![CDATA[ゲスト回BC111 えむおーさんと『庭の話』]]></title><description><![CDATA[<p>今回は、<a target="_blank" href="https://scrapbox.io/molog/">えむおー</a>さんをゲストにお迎えして、宇野常寛さんの<a target="_blank" href="https://amzn.to/4c27L1U">『庭の話』</a>をご紹介いただきました。</p><p>タイトルだけではなかなか伝わってこない、本書の魅力についてたくさんお話いただきました。</p><p>書誌情報</p><p>* 出版社</p><p>* 講談社</p><p>* 出版日</p><p>* 2024/12/11</p><p>* 著者</p><p>* 宇野常寛</p><p>* 目次</p><p>* ＃１　プラットフォームから「庭」へ  </p><p>* ＃２　｢動いている庭」と多自然ガーデニング  </p><p>* ＃３　｢庭」の条件  </p><p>* ＃４　｢ムジナの庭」と事物のコレクティフ  </p><p>* ＃５　ケアから民藝へ、民藝からパターン・ランゲージへ  </p><p>* ＃６　｢浪費」から「制作」へ  </p><p>* ＃７　すでに回復されている「中動態の世界」  </p><p>* ＃８　｢家｣から「庭」へ  </p><p>* ＃９　孤独について  </p><p>* ＃10　コモンズから（プラットフォームではなく）「庭」へ  </p><p>* ＃11　戦争と一人の女、疫病と一人の男  </p><p>* ＃12　弱い自立  </p><p>* ＃13　消費から制作へ  </p><p>* ＃14　｢庭の条件」から「人間の条件」へ</p><p>倉下の感想</p><p>帯に「庭」と「制作」の文字があったので、「庭をつくる」という話かなと勝手な先入観を抱いていたのですが、どうやら違ったようです。</p><p>まず「庭」について徹底的に考え、「庭」の限界性すらも考えた上で、「制作」へと至る。そのような議論のダイナミズムがある本なのだと理解しました。</p><p>倉下自身も、昨今のインターネットの（わりと悲惨な）状況と、自分の手で何かを「つくる」ことの意義を重ねて考えていたので、本書はぜひとも読んでみたいと思います（すでに買ってあります）。</p><p>なんにせよ、現代では「どう生きるのか」という絶対的な指針が喪失しつつあるわけですが、本書はそれを考える重要な一冊になりそうです。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc111-035</link><guid isPermaLink="false">substack:post:160760283</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 08 Apr 2025 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/160760283/7f673bed9869c954b53030f5d8a56dee.mp3" length="40734975" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3395</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/160760283/fffc344d12b1466e67b8135ba3e168a8.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC110『エスノグラフィ入門』]]></title><description><![CDATA[<p>今回は、倉下が<a target="_blank" href="https://amzn.to/41VE3XU">『エスノグラフィ入門』</a>を紹介しました。</p><p>倉下のこれからの本の書きかたについて、消しきれぬインパクトがあった一冊です。</p><p>目次</p><p>はじめに第1章　エスノグラフィを体感する第2章　フィールドに学ぶ第3章　生活を書く第4章　時間に参与する第5章　対比的に読む第6章　事例を通して説明するおわりに――次の一歩へ</p><p>本編で読み上げるのを断念した「最終的な説明」は以下です。</p><p>エスノグラフィは、経験科学の中でもフィールド科学に収まるものであり、なかでも[* ①不可量のもの]に注目し記述するアプローチである。不可量のものの記述とは、具体的には[* ②生活を書くことに]よって進められる。そして生活を書くために調査者は、フィールドで流れている[* ③時間に参与する]ことが必要になる。こうしておこなわれたフィールド調査は、関連文献を[* ④対比的に読むこと]で着眼点が定まっていく。そうしてできあがった[* ⑤事例の記述を通して]、特定の主題（「貧困」「身体」など）についての洗練された説明へと結実させる。</p><p>これが具体的にどういうことなのかを一つひとつの章を通り抜ける中で確認していく形式になっています。</p><p>収録時に倉下が見ていた読書メモは以下のページで確認できます。</p><p><a target="_blank" href="https://scrapbox.io/rashitamemo/%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88BC110%E7%94%A8%E3%83%A1%E3%83%A2">◇ブックカタリストBC110用メモ | 倉下忠憲の発想工房</a></p><p>エスノグラフィとは</p><p>エスノグラフィとはそのまま訳せば「民族誌」で、人類学で発展してきた手法が社会学でも使われるようになっているようです。</p><p>倉下が一番注目したのはその手法が「生活を書くこと」に主眼を置いている点。"革命的"なものって派手で注目されやすいのですが、それでも私たちの人生の大半を構成しているのは間違いなく生活です。「地に足のついた」という表現で意識されるのも、生活（感覚）との接続でしょう。</p><p>人びとの生活のディティールを描くこと。それはごりゅさんがおっしゃられたように小説（文学）との営みとも重なってきます。そこには、人の「生」を考える上で決して捨象してはいけないものが含まれているといっても過言ではありません。</p><p>倉下はいわゆるライフハックな話題が大好きですが、結局それも「人生」＝「生活」がその基盤にあるからです。日々の生活から考えること。日々の生活を判断の基準にすること。派手なものに目を奪われやすいからこそ、むしろそうしたものにより注意深く視線を向ける必要があるのではないかと考えます。</p><p>自分の仕事にひきつけて</p><p>もう一点、自分の仕事に引きつけて考えたときに、「大きな方法」に注目するのではなく、むしろ日常にあるさまざまな小さな方法とそのディティールに注目する方が、実は「役に立つ」のではないかと考えることができるようになりました。</p><p>ときどき思うのです。大上段で理論を打ち立てるノウハウが、その語りの中で自分の方法以外をすべて「役立たず」だと切り捨てているのって何か変ではないかな、と。純化された理論に説得力を持たせるためには必要な修辞なのでしょうが、実践は（つまり日常は）さまざまに雑多なもので満たされています。そうした場面において、純粋な理論は参考にはなっても、そのままの形で適用できるものではありません。</p><p>だからこそ、むしろディティールの語りからはじめ、そのディティールを通して何かしらの理論にアクセスすること。その順番が大切ではないかと思います。なぜなら、そのようにすれば一つの理論に回収できないものが雑多な形で残ってくれるからです。</p><p>昨今のノウハウ書のあまりにもthinな感じは、整合的に整えようとしすぎたあまりに、実践の中にある雑多さを悉くそぎ落としてしまった結果ではないか、なんてことを考えています。</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc110-ca9</link><guid isPermaLink="false">substack:post:159801470</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 25 Mar 2025 08:15:25 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/159801470/02af1cffac007f50d9829f1746250cfc.mp3" length="48666377" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4055</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/159801470/5cfefff865b6a79d44ca2ab9b603f115.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC109『脳と音楽』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPoadcast、ブックカタリスト。</p><p>今回は、『脳と音楽』について語りました。なんだかんだ、音楽シリーズはこれで3回目くらいになるでしょうか？</p><p><a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc076-cd0">BC076 『音律と音階の科学 新装版 ドレミ…はどのように生まれたか (ブルーバックス)』 - by goryugo</a></p><p><a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc087-0fc">BC087 『音楽の人類史：発展と伝播の８億年の物語』 - by goryugo - ブックカタリスト</a></p><p>そもそも世間一般で「音楽の本」なんてジャンルの比率がけっして多くないことを考えれば、圧倒的に偏ってます。</p><p>でもまあ、ブックカタリストは「面白かった本」を語る場です。</p><p>ごりゅごの好みが音楽に偏っていれば、そういう本を面白いと感じるのは当然。それこそが「らしさ」だと思います。</p><p>で、そういうことを踏まえての今回の本ですが、とにかく興味深かったのが「音」の研究は「心理学」であるという観点でしょうか。</p><p>今回の話に限って言えば、離した内容の大半は人体の仕組みに関する話ですが、次回話そうと思ってる「音」の話って、その音に対して人間がどう感じるか、というもの。</p><p>これ、やっぱり確かに心理学です。</p><p>そして、今回学んだ内容は、どストレートではないんだけど、自分の音楽能力アップ、というのに確実に役に立ってくれています。</p><p>たとえば今回の話とかだと「高い音は、確かにわざと半音でぶつけること、するよな」とか。こういうのが、音楽の知識ではなくて「脳科学の知識」という観点からも理解ができる。</p><p>大抵の音楽やってる人とか、たぶんこういうことには興味がないと思うんだけど、自分的にはこの科学や人文学の知識と、音楽的な知識の両方が繋がるということが、とても楽しい。</p><p>今年一番最初に読み終えた本なんですが、いきなりこれは「今年一番面白かった本」になるかもしれない。そんなことも感じています。</p><p>今回出てきた本はこちらで紹介しています。</p><p><a target="_blank" href="https://publish.obsidian.md/knowledgestack/bookcatalyst_book">📖ブックカタリストで紹介した本 - ナレッジスタック - Obsidian Publish</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc109-111</link><guid isPermaLink="false">substack:post:158750516</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 11 Mar 2025 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/158750516/5c02932e17e8bbdd96c72719daf92152.mp3" length="50549074" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4212</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/158750516/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC108『「学び」がわからなくなったときに読む本』]]></title><description><![CDATA[<p>今回は<a target="_blank" href="https://amzn.to/4gVbKhy">『「学び」がわからなくなったときに読む本』</a>を取り上げました。</p><p>７つの対談が収められたすべての章が面白いので、今回は各章から話題をピックアップし、ごりゅごさんと話し合いながら進めるといういつもと違った形を採用しております。</p><p>おそらくこのポッドキャストを好きな方ならば、「学び」がたくさんある本だと思います。</p><p>あらためて「学び」について</p><p>というような感じで、私たちは日常的に「学び」という言葉を使っています。上記のように「学びがある」という形が多いでしょうか。</p><p>その言葉のニュアンスを探るなら、「有益な知見が得られた。示唆に富む内容だった」あたりでしょうか。素晴らしい体験です。</p><p>でも、おそらくそのままでは知識が増えただけです。ネットワーク的に言えば、どこかのノードに子どものノードが一つか二つ増えただけ。ネットワーク全体の組み換えなどは起きていないでしょう。</p><p>言い換えれば、すでに自分が所有している文脈に引きつけて情報を理解した、ということです。</p><p>それ自体はまったく問題ありません。問題は、そこからどうするのか、です。</p><p>* 関連する情報も探りまくる</p><p>* 似たような問題を考えまくる</p><p>* 実際に自分でやってみまくる</p><p>何らかの心情に突き動かされて、そういうことをやってみる。時間と手間をかけてみる。他の人からみたら、「なんでそんなに熱心にやっているの？」と思われる（あるいはあきれられる）ことをやってみる。</p><p>そうすると、単に知識がインクリメントされるのとは違った経験がやってきます。考え方や物の見方そのものが変質してくるのです。『勉強の哲学』は、その一次的な変化を「キモくなる」と呼びました。実際そのとおりなのです。</p><p>知識が増えただけなら蘊蓄を披露する回数が増えるだけですが、考え方や物の見方が変わったら、それまでうまく調和していた場（≒人のネットワーク）から外れることになります。</p><p>こういう風に記述すると、ちょっと怖さを感じてしまうかもしれません。それは自然な反応でしょう。やすやすとできることではない。それが自然にできるレアな人もいるでしょうが、自分が属する場からはじかれてしまうことに深いレベルで恐怖を感じることは多いかと思います。</p><p>だからこそ「場」が大切なのだ、と私は思います。</p><p>「最近、こういうことをに興味を持っているんです」</p><p>「へぇ〜、面白いですね」</p><p>という何気ないやりとりが行われる場は、「キモくなる怖さ」を緩和してくれるように思います。</p><p>もちろんその場はスペシフィックな、あるいなアドホックな場であることが望ましいです。言い換えれば、その場がその人の人生そのものにはならないこと。一時的・限定的にそこにいくけども、そこから帰っていく別の場もある。生活の場。そのような往還が、二次的な変化を呼び込みます。</p><p>そのような往還を繰り返す中で、自分自身を変えながら、同時により自分自身であり続けること。つまり、<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc106-352">訂正可能性</a>（BC106参照）が示す開きと綴じの可能性がそこにあるわけです。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc108-b62</link><guid isPermaLink="false">substack:post:157594267</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 25 Feb 2025 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/157594267/96ad5e0d3281abdae107a7c485fa7179.mp3" length="51674429" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4306</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/157594267/e01ca6f009c327c29036a53c02f24859.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC107 『結婚の社会学』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPoadcast、ブックカタリスト。</p><p>今回は、『結婚の社会学』について語りました。たぶん、今までごりゅごが語った中で一番社会派の話です。</p><p>日常的にずっとこういうことを考えてる、ってわけではないし、常にこんな高尚な問題意識を持って生活してる、なんてことは全然ないんですが、人生の中で時々はこういうことを考える時間があった方が、長い目で見て豊かな生活を送れるのではないか。</p><p>そんなことは思います。</p><p>なによりも、本編でも語ってることなんですが、自分はまずこの本でかかれていたようなことをまったくもって「知らなかった」</p><p>人間、知らないことについて考えることはできません。</p><p>だからこそ、まず第一歩としてこういう考え方があるんだな、ということを知っておく。</p><p>これだけでも、今後の人生でなにかこの本の中身と関連するような出来事があった時の大きな判断の助けになるような気がしています。</p><p>今回出てきた本はこちらで紹介しています。</p><p><a target="_blank" href="https://publish.obsidian.md/knowledgestack/bookcatalyst_book">📖ブックカタリストで紹介した本 - ナレッジスタック - Obsidian Publish</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc107-1bf</link><guid isPermaLink="false">substack:post:156849474</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 11 Feb 2025 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/156849474/83f1d00222874f982a81c067b5505b91.mp3" length="46266455" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3855</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/156849474/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC106『訂正可能性の哲学』と自己啓発]]></title><description><![CDATA[<p>今回は<a target="_blank" href="https://amzn.to/40zZCwt">『訂正可能性の哲学』</a>を取り上げました。</p><p></p><p>主に紹介したのは第１部の内容で、最後に少し倉下の考え（自己啓発の課題）も提示してあります。</p><p>本編は 07:30 あたりからスタート。倉下の読書メモは以下のページで確認できます。</p><p><a target="_blank" href="https://scrapbox.io/rashitamemo/%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88BC106%E7%94%A8%E3%83%A1%E3%83%A2">◇ブックカタリストBC106用メモ | 倉下忠憲の発想工房</a></p><p>家族と思想</p><p>本書で一番ビビっときたのが、エマニュエル・トッドの家族と社会体制の関係を補助線にしながら、私たちは「家族」的なものの外側には出られないのではないか、と提示された部分です。</p><p>家族の外に出たと思ったら、そこにも家族があった。</p><p>フラクタルな構造としても面白いですし、私たちの思考・思想が生まれ育った環境に強く制約されているという点でも示唆に富む提示です。</p><p>その上で、です。</p><p>私たちたちが生まれ育つ環境そのものが動いている、という点も見逃せません。生活の実態として「家族」的なものが今後変化していくならば、私たちの共同体の思想もその土台から動いていくことが考えられます。おそらくそれは、希望を形作る可能性でしょう（もちろん、絶望に転じる可能性も同時にあるわけですが）。</p><p>たとえば、金田一蓮十郎の『ラララ』では、恋愛ではない形で結婚した夫婦が養子を迎え入れるという「家族」の形を提示していますが、そのようなさまざまな形態の家族が増えていけば、私たちの共同体思想も変わっていくのかもしれません。</p><p>訂正可能性</p><p>本書の中心となるのが「訂正可能性」であり、それは「閉じていながら、開いている」という二重の性質を持ちます。また、「訂正可能性」を持つためには、つまり「訂正される」という可能性を担保するためには、それが持続・継続していく必要があります。</p><p>開きと閉じの二重性、そして継続性・持続性。</p><p>そうした性質が大切だよ、ということを真理の追究や功利主義などとは違った立場から本書は提示してくれています。</p><p>ごく卑近な実感としてもその提示には頷けるものがあります。たとえばこの「ブックカタリスト」は、あるブックカタリストっぽさを維持して続けていくことが大切でしょう。ある日聴いたら「楽にめっちゃ儲けられる方法」などが語られていたら残念感が半端ありません。</p><p>一方で、そのブックカタリストっぽさは常に更新され続けていくことも必要です。同じでありながら、変化もすること。それがシンボル（ないしブランド）にとって重要な要素です。</p><p>それと共に、やっぱり配信を続けていくことも大切です。というよりも、同じでありながら、変化もすることは続けていくからこそ可能なのです。</p><p>単に続ければいいというものではないし、単に変化すればいいものでもないし、単に変わらなければいいものでもない。</p><p>これらの複合において、はじめて可能になるものがある。</p><p>そういう意味で、本書の提案は哲学的面白さ以上に、実践的活動において大切な話だと個人的には感じました。</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc106-352</link><guid isPermaLink="false">substack:post:155818362</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 28 Jan 2025 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/155818362/e8d7488a3199c103c7840978d62af6a4.mp3" length="42648392" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3554</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/155818362/820844bd17ad0e2b3e165df741f7e284.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC105 2024年の配信を振り返る(後半)]]></title><description><![CDATA[<p>いよいよ年末です。</p><p>今回も前回に引き続き一年間の配信を振り返ってみました。7月から11月までの配信の振り返りです。</p><p>2024年の配信(後半)</p><p>* 2024年07月02日:<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc093-d15">BC093「自分の問い」の見つけ方</a></p><p>* 2024年07月16日:<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc094-fe5">BC094 『熟達論』</a></p><p>* 2024年07月31日:<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc095big-things-d64">BC095『BIG THINGS』から考える計画問題 </a></p><p>* 2024年08月13日:<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc096-632?r=8qq62&#38;triedRedirect=true">BC096 人間の色覚と色について</a></p><p>* 2024年08月27日:<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc097-e5d">BC097『生産性が高い人の８つの原則』</a></p><p>* 2024年09月24日:<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc098-attention-span?utm_source=post-email-title&#38;publication_id=217357&#38;post_id=149338368&#38;utm_campaign=email-post-title&#38;isFreemail=true&#38;r=8qq62&#38;triedRedirect=true&#38;utm_medium=email">BC098 『ATTENTION SPAN(アテンション・スパン) デジタル時代の「集中力」の科学』</a></p><p>* 2024年10月08日:<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc099-f3e?r=8qq62&#38;utm_campaign=post&#38;utm_medium=web&#38;triedRedirect=true">BC099 論文を書くとはどういうことか</a></p><p>* 2024年10月22日:<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc100-24d?utm_campaign=reaction&#38;utm_medium=email&#38;utm_source=substack&#38;utm_content=post">BC100ブックカタリスト・ビギンズ</a></p><p>* 2024年11月05日:<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc101-d74">BC101 『プリズナー・トレーニング』</a></p><p>* 2024年11月19日:<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc102-b76">BC102 積ん読の効能</a></p><p>* 2024年12月03日:<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc103-98a">BC103 『肥満の科学』</a></p><p>こうして振り返ってみると、7月からの倉下の紹介本はかなり「実用書」に偏っていたと思います。言い換えれば、思想・哲学的な話が少なかった印象。</p><p>ごりゅごさんも同様に、「体」の話が多かったですね。</p><p>こういうのはテーマ・リーディングというほど明確な目的意識がないにしても、なんとなくそうなっちゃうという感じがあります。そのときそのときの自分の勢いとか流れみたいなものが傾向をつくるわけですね。</p><p>そういう流れは、意識的に生み出すのもそう簡単ではないので、そういう波がやってきたら素直に乗ってみるのも一興だと思います。「そのとき読みたい本を読む」というのは、そういう駆動力を最大限に活かす読み方です。</p><p>というわけで、今年もありがとうございました。そして、来年からもよろしくお願いいたします。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc105-2024</link><guid isPermaLink="false">substack:post:153668783</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 31 Dec 2024 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/153668783/25249be3601116fd70dbf0e710cc7ce2.mp3" length="50574779" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4215</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/153668783/c1937a0cda3cf9634a3c934f16d7e70c.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC104 2024年の配信を振り返る(前半)]]></title><description><![CDATA[<p>いよいよ年の瀬です。</p><p>今回は一年間の配信を振り返ってみました。さすがに量が多いので、前後編に分けてお送りします。今回は前編で、1月から6月までの配信の振り返りです。</p><p>2024年の配信(前半)</p><p>* 2024/01/02:<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc080-5f8">BC080『観光客の哲学』と『哲学の門前』から考える読書について</a></p><p>* 2024/01/16:<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc081-8e0">BC081 『ピダハン』と『ムラブリ』から考える価値観への文化の影響</a></p><p>* 2024/01/30:<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc082-501">BC082『思考を耕すノートのつくり方』から考えるノウハウのつくり方</a></p><p>* 2024/02/13:<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc083-2">BC083 『ザ・フォーミュラ 科学が解き明かした「成功の普遍的法則」』と『残酷すぎる人間法則』の2冊から考える人間関係</a></p><p>* 2024/02/27:<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc084-jmatsuzaki-0">ゲスト回BC084 jMatsuzaki さんと『先送り0（ゼロ）』</a></p><p>* 2024/03/12:<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc085-de1">BC085『文学のエコロジー』から考える文学の効用</a></p><p>* 2024/03/26:<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc086-91d">BC086『体育館の殺人』から考える新しい読書について</a></p><p>* 2024/04/04:<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc087-0fc">BC087 『音楽の人類史：発展と伝播の８億年の物語』</a></p><p>* 2024/04/23:<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc088change-7">BC088『CHANGE 変化を起こす7つの戦略』</a></p><p>* 2024/05/07:<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc089-01">BC089『たいていのことは20時間で習得できる』と『成功する練習の法則』から考えるスキルを獲得するというマインドの獲得</a></p><p>* 2024/05/21:<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc090-3ff">BC090『人生が整うマウンティング大全』と『話が通じない相手と話をする方法』から考える「話の聞き方」</a></p><p>* 2024/06/04:<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc091">BC091『センスの哲学』</a></p><p>* 2024/06/18:<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc092-mine">BC092 『Mine! 私たちを支配する「所有」のルール』</a></p><p>全体として、脈絡がぜんぜんないような、それでいて何かしらの通奏低音は感じられるようなそんなラインナップでした。</p><p>たとえば、BC083の人間関係と、BC090のコミュニケーションの話はつながっています。加えて、BC088の人の行動に変化を与えるときに小さな集団に注目するという話も関係しているでしょう。もっと言えば、BC081の文化と価値観の話も、自分自身と所属している共同体との関係としても拡張できそうです。</p><p>そんな感じで、まったく同一のテーマの本ではなくても、「近場をうろうろする」ように読書をしていると新たなつながりが見えてくるものですし、それは「より大きな視点で捉えること」「自分なりのテーマを語ること」にもつながってきます。</p><p>というわけで、<strong>本を読むこととは本を読み続けることである</strong>、という倉下のテーゼが出てくるわけですが、それ以上に、自分が話したはずのことをぜんぜん覚えていないという体験は、読書に限らず年末に一年の振り返りをしているとたびたび起こる楽しい体験で、だからこそ積極的に記録を残していきたいなという気持ちが高まってきます。</p><p>皆さんも、ぜひ一年の活動の振り返りをやってみてください。</p><p>あと、「<strong>ブックカタリストの配信で、これが今年印象に残った！</strong>」といったコメントもお待ちしております。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc104-2024</link><guid isPermaLink="false">substack:post:153191582</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 17 Dec 2024 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/153191582/331d0f23ffd4b505dba9c4b8626d4ad1.mp3" length="45537639" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3795</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/153191582/c1937a0cda3cf9634a3c934f16d7e70c.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC103 『肥満の科学』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPoadcast、ブックカタリスト。</p><p>今回は、プリズナー・トレーニングに続いての「運動・健康シリーズ」として『肥満の科学』について語りました。</p><p>前回紹介したプリズナートレーニングは、想像以上に多くの人が興味を持っていただけたみたいで、ごりゅごも仲間が増えてとても嬉しくなっています。</p><p>そして、自分の興味関心というのはやはり波があるもので、筋肉を付ける、強くなる、という部分に興味を持つと、そのまま似たようなことへのアンテナ感度が高まってきます。</p><p>で、今回のテーマは「肥満」です。人は、なぜ太るのか。そして、なぜ運動が重要なのか。</p><p>約2年前にも、なぜ太るのか。なぜ運動が重要なのか、という話は紹介しています。</p><p><a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc056-6ef">BC056 『運動の神話（上）』 - by goryugo and 倉下忠憲@rashita2 - ブックカタリスト</a></p><p><a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc060-4a6">BC060『運動しても痩せないのはなぜか』『科学者たちが語る食欲』</a></p><p>が、今回はこれとはまた違った観点での紹介であったところが面白い。</p><p>結果的には、どの本も同じようなことを言っているんだけれども、それぞれちょっとずつ、理由や、やることが違う。</p><p>結局のところ、人体は超複雑です。現代の科学で「すべてを解き明かす」なんてことはおそらく出来ないし、仕組みがすべて分かったとしても、ひとりの人間の認知の能力で、それを理解して、コントロールし切ることは不可能だろうな、とも思います。</p><p>と同時に、だからこそ人体の仕組みを知ろうとすることは面白いし、そこから学んだことを実践して「うまくいく」ときが面白い。</p><p>自分がこの分野に興味を持つ大きな理由は、そういう部分なのかな、と感じます。</p><p>今回出てきた本はこちらで紹介しています。</p><p><a target="_blank" href="https://publish.obsidian.md/knowledgestack/bookcatalyst_book">📖ブックカタリストで紹介した本 - ナレッジスタック - Obsidian Publish</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc103-98a</link><guid isPermaLink="false">substack:post:152475560</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 03 Dec 2024 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/152475560/a21a631273985f73bf138aa8689d9a9d.mp3" length="55639504" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4637</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/152475560/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC102 積ん読の効能]]></title><description><![CDATA[<p>今回のテーマは「積ん読の効能」。<a target="_blank" href="https://amzn.to/4fPWGSo">『積ん読の本』</a>で語られていたことを眺めながら、本を積むこと、本棚に本を並べることについて考えます。</p><p>積ん読とは何か？</p><p>「積ん読」は、なんとなく意味がつかめる言葉ではありますが、本を読む生活を送っている人の感覚からすれば、「読むつもりはあるが、まだ読めていない」状態をさすことが多いようです。</p><p>辞書などのようにそもそも読了するような目的を持たない本が読み切られていなくても、それは──感覚として──積ん読とは呼ばないわけです。</p><p>言い換えれば、読もうと思って買ってはいるが、その思いがまだ達成されていないわけで、そこに罪悪感が発生する余地があるわけですが、その点を気に病んでいる方はほとんどいらっしゃいませんでした。そんなことを気にしていても埒が明かないということはたしかです。</p><p>では、なぜそんな状態が生まれてしまうのか。つまり、読もうと思って買っているのに、読めていないという「読書の渋滞」のようなことが生まれてしまうのか。</p><p>本書を読めば多方面からの分析が可能だとわかります。</p><p>* 本を読む経験が増えると、読みたい本が等比級数的に増える</p><p>* 新刊で見つけたうちに買っておかないと書店からなくなる</p><p>*  書店からなくなると「見えなくなる」ので本の存在自体を忘れる</p><p>* 絶版になれば入手も難しくなる</p><p>* 日常的に広告情報に触れているので「読もう、読みたい」と思える本の数が増えている</p><p>* 大人になると忙しくなるので本を読むための時間が減少する</p><p>以上のような複合的な要因で、<strong>読むスピード > 買う本の量</strong> という「積ん読不等式」が成立してしまうわけです。</p><p>でも、たとえそうであっても構わない。その主張を補強する理由もさまざまなものが本書では見つけられます。</p><p>知のインデックス</p><p>そうした理由のうち、私個人として採用したいのが「知のインデックス」をつくるという山本貴光さんの意見です。何かしらの本があり、何某氏が書いており、何かしらの主張がなされている、ということがとりあえず自分の脳内に入っている。そういうインデックスができていれば、必要になったときにその本に手を伸ばすことができます。</p><p>現在ではほどんどの本の書誌情報はググれば見つけられますが、逆に言えばググらなければ出てきません。そして、脳内の発想はググらずに起こる現象なのです。自分の脳の奥深くに沈んでいるもの。別のメタファで言えば、記憶のネットワークに織り込まれているもの。それが「使える知識」であり、知のインデックスはその文脈において役立ちます。</p><p>そう考えると、私の知的関心はある本の中にどんな記述があるのかよりも、たとえばGTDとツェッテルカステンとPARAとメタ・ノートがあるとして、それらはどのような連関にあって、その連関から何が言えるのかを考えることにあります。いつ誰が、どのように論じてきたのか。そういう流れを踏まえることも大切にしたい。</p><p>そんな風にして「本々」（Books）を眺めようと思ったときに、本棚も「自分のノート」として使っていこうとする試みは、はたいへん面白いと感じました。</p><p>というわけで、私は「私の本棚」の運用についてヒントを得たわけですが、他の方は他の形で違ったヒントが得られる本だと思います。本の収集癖を強く持っていない方でも楽しめる一冊です。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc102-b76</link><guid isPermaLink="false">substack:post:151859674</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 19 Nov 2024 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/151859674/831f7a7b18e390cd0f08358c53fb30ad.mp3" length="40616797" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3385</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/151859674/c5022a952d67aa2c73585cf34a682625.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC101 『プリズナー・トレーニング』]]></title><description><![CDATA[<p><a target="_blank" href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0746H85JW/room510-22/">プリズナー・トレーニング 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ</a></p><p>→Amazon：<a target="_blank" href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0746H85JW/room510-22/">https://amzn.to/47B8nvq</a></p><p>面白かった本について語るPoadcast、ブックカタリスト。</p><p>今回は、プリズナー・トレーニングについて語りました。</p><p>ブックカタリストの配信回数も3桁に到達し、気分的には「ブックカタリスト2.0」というところ。</p><p>そのスタートに（個人的にはとてもふさわしいと思っている）本を運良くいいタイミングで紹介することが出来たな、と感じています。</p><p>ブックカタリストでこれまで紹介してきた本は大半が「真面目な本」だったんですが、ブックカタリストのテーマは「面白かった本について語るPoadcast」であり、それがマジメっぽい本であるとか、むずかしそうな本、賢そうな本であると言うこととはなんの関係性もないのです。</p><p>とは言え、100回も回数を重ねていると、どうしても方向性が固まってきてしまい、そこから外れた本を選びづらくなってしまうと言うのもまた事実。</p><p>101回の今回は、そこを打破する為にもいつもとはちょっと違う感じである、ということが重要だと感じていたのです。</p><p>とは言え、個人的には内容と言うか本編のノリ自体は基本的にほぼいつもと同じ感じにはなっていると思うし、なによりも今回の本はこれまでの「運動」「ダイエット」「練習」などといったテーマで紹介してきたブックカタリストの本の「実践編」みたいな見方も出来るわけです。</p><p>なによりも、実際にごりゅごはこの本を多いに楽しんで読めているし、読み終えてからも常に手元ですぐに読めるようにしていて、筋トレを行う前や後など、折りに触れてしょっちゅう何回も読み返しています。</p><p>「運動しないとなー」みたいな感覚はもう10年以上も持っていて、これまではずっと「健康の為にしゃーないから運動する」でした。</p><p>これが今はついに（大人になってから初めて？）楽しくて、やりたくて、自分自身で積極的に筋トレをする、ということができるようになりました。</p><p>諦めない気持ちというのは、わりと大事なのかもしれない。</p><p>今回出てきた本はこちらで紹介しています。</p><p><a target="_blank" href="https://publish.obsidian.md/knowledgestack/bookcatalyst_book">📖ブックカタリストで紹介した本 - ナレッジスタック - Obsidian Publish</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc101-d74</link><guid isPermaLink="false">substack:post:151138255</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 05 Nov 2024 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/151138255/5ba013522a457e609c7d6fa0f086267f.mp3" length="47869538" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3989</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/151138255/0a3337dfe2aa813a3c7100ecffdea656.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC100ブックカタリスト・ビギンズ]]></title><description><![CDATA[<p>記念すべき第百回は、いつもと趣向を変えて二人の読書の略歴を語ってみます。</p><p>二人が紹介した本は</p><p>……。</p><p>出てきた本をぜんぶ列挙しようとしたんですが、あまりに数が多くなったのであきらめました。</p><p>倉下は赤川次郎『三毛猫ホームズの推理』からスタートするミステリ系統を出発に、神坂一『スレイヤーズ！』から始まるライトノベル・SF・異世界転生もの系統、野口悠紀雄　『「超」勉強法』から始まるノウハウ・自己啓発系統、村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』から始まる文学・ハードボイルド系統が、青年期の読書を構成していました。</p><p>事前のメモではそれくらいでだいたいカバーできていると思ったのですが、大学時代はプログラミング言語の本を読み漁っていましたし、コンビニ店長時代では経営学・経済学の本にも手を伸ばしていました。これらも系統ではあるでしょう。かなり多岐にわたっています。</p><p>ごりゅごさんはむしろもっと限定的で『三国志』ものを契機に歴史物を中心に読んでおられて、途中潜伏期間があった後、Obsidianによるノーティング技術の向上およびブックカタリストのスタートを契機にして再び読書欲が盛り上がってきたというお話でした。</p><p>その一つの契機に「インターネットが未来をワクワクさせてくれるというビジョンがあった」という話は非常に印象的だと感じます。人を本を読む気にさせるものは、やはりそういうワクワク感なのでしょう。「知的好奇心」と言ってしまうとあまりにも漠然としますが、読書というのは平静・冷静な知的活動ではなく、ある種のワクワク感に駆動されるドライブなのだと思います。</p><p>読書に歴史あり</p><p>そんな風にそれぞれの人にはそれぞれの読書の経歴があります。歴史と呼んでもよいでしょう。</p><p>私が今、一冊の本と対峙するとき、その背後には常に私の歴史が蠢いています。その本を読みたいと思うかどうか、読んだ後どう評価するか。そうした反応は歴史に由来するわけです。</p><p>だから同じ本でも読みたいと思うかどうか、面白いと思うかどうかは人によって違ってきます。個性による違いというよりも、歴史による違いなのです（あるいは、個性とはそれぞれの人の歴史である、とも言えるでしょう）。</p><p>広義で言えば、読書はたしかに「インプット」な活動です。でも、その表現では「歴史」の感覚が立ち上がってきません。均質的ではなく、個別的な活動。一度きりではなく、連続性のなかにある活動。それが読書です。</p><p>だから、「本を読むことは、本を読み続けることである」なんてことが言えるかもしれません。</p><p>ぜんぜん関係ないですが</p><p>二人の読書の歩みはまったく違っているのに、人生の歩み方においてすごく重なる部分があることが今回わかりました。</p><p>しかし、考えてみれば、本当になにもかもがまったく違っているならば、こうして二人でポッドキャストをしていることはなかったでしょう（政府が命令して無作為に選んだ二人にポッドキャスト運営を強制しないかぎりは）。重なる部分があるからこそ、活動を同じくしている。でも、多くの部分で違いがある。</p><p>たぶん組み合わせというのは、そういう感じのときうまくいくんじゃないかな、なんて思います。</p><p>皆さんも自身の読書のヒストリーを振り返り、自分のヒストリーで語ってみてはいかがでしょうか。</p><p>ご意見・ご感想はコメントおよびTwitter(現X)、Blueskyのハッシュタグ#ブックカタリストにてお待ちしております。</p><p>では、今後もブックカタリストをよろしくお願いします。サポータープランへのご加入も、ご検討くださいませ。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc100-24d</link><guid isPermaLink="false">substack:post:150390227</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 22 Oct 2024 08:04:14 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/150390227/59f0c42788c0c86c08667cf3c1307cf4.mp3" length="59947827" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4996</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/150390227/c1937a0cda3cf9634a3c934f16d7e70c.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC099 論文を書くとはどういうことか ]]></title><description><![CDATA[<p>今回は「論文を書くとはどういうことか」をテーマに、論文についての二冊の本を紹介しました。</p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3ZQIbZV">『論文の書きかた (ちくま学芸文庫 サ-55-1)』</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/4eyxjnR">『まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書』</a></p><p>それぞれ独自の魅力を持つ二冊です。</p><p>書誌情報</p><p>『論文の書きかた (ちくま学芸文庫 サ-55-1)』</p><p>* 著:佐藤健二</p><p>* 佐藤 健二（さとう・けんじ）：1957年、群馬県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程中途退学。東京大学名誉教授。博士（社会学）。専攻は、歴史社会学、社会意識論、社会調査史、メディア文化など。著書に、『読書空間の近代』（弘文堂）、『風景の生産・風景の解法』（講談社選書メチエ）、『流言蜚語』（有信堂高文社）、『歴史社会学の作法』（岩波書店）、『社会調査史のリテラシー』など。</p><p>* 出版社:筑摩書房</p><p>* 出版日:2024/5/11)</p><p>* 目次</p><p>* 第1 章　論文とはなにか</p><p>* 第2 章　「論」と「文」の結合</p><p>* 第3 章　〈文〉で論ずることの厚み</p><p>* 第4 章　主題・問題意識・問題設定</p><p>* 第5 章　通念の切断と思考の運動</p><p>* 第6 章　観察と対話の組織化</p><p>* 第7 章　調査研究のさまざまな局面</p><p>* 第8 章　2 項対立のあしらいかた</p><p>* 第9 章　リレーショナル・データベースとしての社会</p><p>* 第10 章　「クダンの誕生」の経験をふりかえる</p><p>* 第11 章　リテラシーの発見</p><p>* 第12 章　読書空間のなかで書く</p><p>* 第13 章　コピペと引用の使いこなし</p><p>* 第14 章　見えかたをデザインする</p><p>* 第15 章　研究倫理の問題</p><p>* 第16 章　編集者として見なおす</p><p>『まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書』</p><p>* 著:阿部幸大</p><p>* 日本の文学研究者。筑波大学人文社会系助教（2024年時点）。北海道出身。</p><p>* 出版社:光文社</p><p>* 出版日:2024/7/24</p><p>* 目次</p><p>*  原理編</p><p>* 第１章　アーギュメントをつくる</p><p>* 第２章　アカデミックな価値をつくる</p><p>* 第３章　パラグラフをつくる</p><p>* 実践編</p><p>* 第４章　パラグラフを解析する</p><p>* 第５章　長いパラグラフをつくる</p><p>* 第６章　先行研究を引用する</p><p>* 第７章　イントロダクションにすべてを書く</p><p>* 第８章　結論する</p><p>* 発展編</p><p>* 第９章　研究と世界をつなぐ</p><p>* 第10章　研究と人生をつなぐ</p><p>* 演習編</p><p>『論文の書きかた (ちくま学芸文庫 サ-55-1)』</p><p>本書は「論文を書くとはどういうことか」をさまざまな角度から論じていく一冊で、その場しのぎに論文を書き上げるためのテクニックではなく、研究活動の一環に論文の執筆をおき、その中でいかに研究を進めるのか＝論文を書くのかが検討されていきます。</p><p>重厚な論述であり、著者の思考が垣間見れる面白さもあり、話題が枝葉のように広がっていて、それらがいちいち楽しめる魅力も持ち合わせています。</p><p>個人的には「文」に注目した論考が心に残りました。自分なりにまた展開させていきたいと感じます。</p><p>『まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書』</p><p>きわめてテクニカルでプラクティカルな一冊。それでいて著者の熱さも伝わってきます。「まったく新しい」という看板に偽りはありません。</p><p>一冊目の本に比べると重厚な論述感は小さいものの、シャープで説得的な論考は一気に引き込まれます。でもって、アドバイスが非常に役立つ。学術寄りの知的生産を行うなら必携の一冊でしょう。</p><p>こちらも単に表面的なノウハウを提示して終わりにするのではなく、論文を書くときに必要な「頭の使い方」を提示してくれている点が魅力です。</p><p>個人的には、本編でも語ったようにアカデミックではないライティングの方向性を検討してみたいと思います。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc099-f3e</link><guid isPermaLink="false">substack:post:149952418</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 08 Oct 2024 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/149952418/03aef4a90cf0cee2dd78c640d3f11beb.mp3" length="42354984" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3530</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/149952418/11c60e9e627abe6391f14bb0474b03f7.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC098 『ATTENTION SPAN(アテンション・スパン) デジタル時代の「集中力」の科学』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPoadcast、ブックカタリスト。</p><p>今回は、『ATTENTION SPAN(アテンション・スパン) デジタル時代の「集中力」の科学』について語りました。</p><p>スマホの登場によって、私たちにどんな変化が起こっているのか。</p><p>iPhoneが出たばかりの頃の自分は、それによるよい変化にしか注目していませんでしたが、最近はそこから起こる「よくないこと」にも注目するようになってきました。</p><p>特に、スマホという「最強の暇つぶしツール」を手に入れた我々は、いつのまにかほんのわずかな時間の退屈を耐えることができなくなり、結果的にこれまで以上に「退屈」という問題に悩まされるようになっている。</p><p>そんな問題意識を持って、この本を読んだ印象です。</p><p>自分が変わったなあ、と思うのは、こういう「〜について考えるためにこの本を読もう」みたいな観点で本を選ぶことができるようになった、ということです。</p><p>自分の読書力が上がったかどうかは、客観的に評価する手段はないんですが「気になってることを考えるために本を読む」ことがきちんと言語化できるようになったというのは、明確に進歩だと思います。</p><p>これは、ちゃんと他人に誇れる変化。</p><p>なんだかんだもう、<strong>100回近くもずっと本について話してたら、なにか変化はあるよね</strong>。それを身をもって体験できたことは大きいです。</p><p><strong>ブックカタリスト100回記念イベント</strong></p><p>というわけで、詳細はまたお送りする予定ですが、まもなく到達するブックカタリストの100回を記念して、東京のどこか（東京駅近辺の予定）で、100回到達記念イベントを行う予定です。</p><p>テーマは「ブックカタリストの語り方（仮）」</p><p>開催日は、11月17日の午後から夜にかけて。</p><p>詳細が決まり次第、またご連絡いたします！</p><p>今回出てきた本はこちらで紹介しています。 <a target="_blank" href="https://publish.obsidian.md/knowledgestack/bookcatalyst_book">📖ブックカタリストで紹介した本 - ナレッジスタック - Obsidian Publish</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc098-attention-span</link><guid isPermaLink="false">substack:post:149338368</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 24 Sep 2024 08:50:53 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/149338368/7ff943d2433d0d2102f99d9c2056d08c.mp3" length="73365153" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3668</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/149338368/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC097『生産性が高い人の８つの原則』]]></title><description><![CDATA[<p>今回はチャールズ・デュヒッグの<a target="_blank" href="https://amzn.to/4cAXSHn">『生産性が高い人の８つの原則 (ハヤカワ文庫NF)』</a>を取り上げました。</p><p>いわゆる「ライフハック」な考え方がたっぷりな一冊です。</p><p>書誌情報</p><p>* 原題</p><p>* SMARTER FASTER BETTER: the secrets of being productive in Life and Business(2016/3/8)</p><p>* 単行本版</p><p>* あなたの生産性を上げる8つのアイディア 単行本 – 2017/8/30 </p><p>* 著者</p><p>* チャールズ・デュヒッグ</p><p>* ジャーナリスト。イェール大学卒業後、ハーバード・ビジネス・スクールにてMBA取得。「ロサンゼルス・タイムズ」「ニューヨーク・タイムズ」のライターを務め、現在は「ニューヨーカー・マガジン」その他に寄稿。2013年には「ニューヨーク・タイムズ」のリポーターのチーム・リーダーとして、ピュリッツァー賞（解説報道部門）を受賞。最初の著書『習慣の力〔新版〕』（ハヤカワ・ノンフィクション文庫）は「ニューヨーク・タイムズ」のベストセラー・リストに3年間も留まった。第2作である本書も2016年、同リストにランクインした。</p><p>*  翻訳</p><p>*  鈴木晶</p><p>* 『<a target="_blank" href="https://www.amazon.co.jp/%E6%84%9B%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E3%81%93%E3%81%A8-%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%92%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%A0/dp/4314011777/ref=sr_1_1?dib=eyJ2IjoiMSJ9.O8AG8bY067_arXt7H_8zpTEg7rBlGM2jDD59RWUwoK7Ici0Ehh3ApK0QaRKApGROkEM7Any981YXPp-cpay_phhafSpzcU6oMZr0i4c7xCx2oEQ0bW-I6pNrKVkaVHakjv7dOw54Z__8w562pGWF1qQ8fqzuwdfMhBvcpJaG6ixWKAIP-d0qqr2I-KYdKiCFyuwqrwPph8z1N7CTfeO6nx4FIdtm9qOUkOhHu4hIQcc.sjBLpOy-8aq2FqyB8MTlMHc5dy2KQZbcD9QzIz08Xyo&#38;dib_tag=se&#38;qid=1724632142&#38;s=books&#38;sr=1-1&#38;text=%E9%88%B4%E6%9C%A8+%E6%99%B6">愛するということ</a>』、『<a target="_blank" href="https://www.amazon.co.jp/%E7%8C%AB%E3%81%AB%E5%AD%A6%E3%81%B6%E2%80%95%E2%80%95%E3%81%84%E3%81%8B%E3%81%AB%E8%89%AF%E3%81%8F%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%82%8B%E3%81%8B-%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%82%A4/dp/462209049X/ref=sr_1_4?dib=eyJ2IjoiMSJ9.O8AG8bY067_arXt7H_8zpTEg7rBlGM2jDD59RWUwoK7Ici0Ehh3ApK0QaRKApGROkEM7Any981YXPp-cpay_phhafSpzcU6oMZr0i4c7xCx2oEQ0bW-I6pNrKVkaVHakjv7dOw54Z__8w562pGWF1qQ8fqzuwdfMhBvcpJaG6ixWKAIP-d0qqr2I-KYdKiCFyuwqrwPph8z1N7CTfeO6nx4FIdtm9qOUkOhHu4hIQcc.sjBLpOy-8aq2FqyB8MTlMHc5dy2KQZbcD9QzIz08Xyo&#38;dib_tag=se&#38;qid=1724632142&#38;s=books&#38;sr=1-4&#38;text=%E9%88%B4%E6%9C%A8+%E6%99%B6">猫に学ぶ――いかに良く生きるか</a>』、『ラカンはこう読め! 』など多数。</p><p>*  出版社</p><p>*  早川書房</p><p>*  出版日</p><p>*  2024/3/13</p><p>* 目次</p><p>*  第１章　やる気を引き出す―ブートキャンプ改革、老人ホームの反乱と指令中枢</p><p>*  第２章　チームワークを築く―グーグル社の心理的安全と「サタデー・ナイト・ライブ」</p><p>*  第３章　集中力を上げる―認知のトンネル化、墜落したエールフランス機とメンタルモデルの力</p><p>*  第４章　目標を設定する―スマートゴール、ストレッチゴールと第四次中東戦争</p><p>*  第５章　人を動かす―リーン・アジャイル思考が解決した誘拐事件と信頼の文化</p><p>*  第６章　決断力を磨く―ベイズの定理で未来を予測（して、ポーカーに勝つ方法）</p><p>*  第７章　イノベーションを加速させる―アイディア・ブローカーと『アナと雪の女王』を救った創造的自暴自棄</p><p>*  第８章　データを使えるようにする―情報を知識に変える、市立学校の挑戦</p><p>*  付録―本書で述べたアイディアを実践するためのガイド</p><p>「生産性を高める」とは</p><p>インターネットの仕事術系情報では「生産性向上」や「productivity」といった言葉をよく見かけるわけですが、そのたびに私は「むむっ」と警戒フィルターを発動させます。</p><p>というのも、単にそれが「タスクをたくさんこなすこと」を意味しているのではないか、あるいは生産性向上のためのツールを使うことそのものが目的になっていないか、という懸念があるからです。</p><p>実際、一時間のうちに実行できるタスクが10から20に増えたとしても、そのタスクが効果を上げていないことは十分ありえるでしょうし、タスク以外の目を向けるべきものから目を逸らしてしまっていることもあるでしょう。はたしてそれは望ましい「改善」と言えるのでしょうか。</p><p>一方で、たしかに効果的（エフェクティブ）な状態というのはあって、メールを書こうとして、なかなか取り掛かれずに、インターネットを彷徨っている間に、新しいツールの情報を見かけて喜び勇んでダウンロードしてしまっている、という状態はあまり効果的な時間の使い方ではないとは言えるので、何一つ改善を試みようとしないというのも、それはそれで違う気がします。</p><p>本書では、「<strong>生産性を高めるのに必要なのは、今よりももっと働き、もっと汗を流すことではない</strong>」という明瞭な指針が掲げられていて、「まさにその通り」と強く感じられます。</p><p>以下のような定義も登場しますが、</p><p>* 最少の努力で、最大の報いが得られる方法を見つけること</p><p>* 体力と知力と時間をもっと効率よく用いる方法を発見すること</p><p>* ストレスと葛藤を最小限にして成功するための方法を学習すること</p><p>* 大事な他のことをすべて犠牲にすることなく、何かを達成すること</p><p>これに納得できる人もいれば、そうでない人もいるでしょう。</p><p>それでも「生産性とは、いくつかの方法を用いて正しい選択をすることである」という根本的な方向性については同意できるのではないでしょうか。</p><p>さらに言えば──本編でも語っている通り──、「正しい選択をするために、自分は有効な方法を使っている」という感覚を持つことが、人生全般にわたる「やる気」の高め方なのかもしれません。This is Lifehacks.</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc097-e5d</link><guid isPermaLink="false">substack:post:148062177</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 27 Aug 2024 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/148062177/31965411d84a51e2cf39c2ce23c5ab4e.mp3" length="44092231" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3674</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/148062177/201924df8b02e07a1f2c89b0c2fd60bc.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC096 人間の色覚と色について]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPoadcast、ブックカタリスト。</p><p>今回は、人間の色覚と色について語りました。（『見たい! 聞きたい! 透明水彩! 画家と化学者が語る技法と画材』、『ひとの目、驚異の進化： 4つの凄い視覚能力があるわけ』をメイントピックにしつつ、わりとフリーで語った感じです）</p><p>お絵かきというものを始めてみて一番面白かったのは、今回のような「お絵かきをしなかったら絶対興味を持たなかったであろうこと」にも興味を持つことが出来たことです。（お絵かきをしなかったら「絵の具ってどういうものなんだろう」なんてことを考える人はまずいないですよね？）</p><p>世の中のありとあらゆることって「知ってる」と「やってる」にはとてつもなく大きな壁があって、これを乗り越えた数が多ければ多いほど、多くのことに興味関心を持てるようになるのではないか、と感じます。</p><p>で、この「知ってる」と「やってる」って、最初の一歩は本当にめちゃくちゃ小さな違いでしかないんですよね。</p><p>半歩踏み込んで、ちょっとだけ試してみる。これができるだけで、数週間、数ヶ月後には、技術だけでなく、世界の見え方にもめちゃくちゃ大きな差が生まれてくるのではないかと思います。</p><p>ごりゅごは最近世界の「色の見え方」がけっこう変わった感じがして、これまでより1段階、世界を見ることが楽しくなりました。</p><p>以下、要約です。</p><p><strong>話題:</strong> 色覚と絵画の科学的・進化論的視点</p><p>* <strong>色と絵画の科学的視点</strong></p><p>* 水彩画に関する技法や画材について紹介</p><p>* 色相、彩度、明度など色の基本的な概念の説明</p><p>* 水彩絵具の化学的背景、特に顔料と染料の違いについて</p><p>* 絵具の色が変わる要因（粒子の大きさや混色）について</p><p>* 絵画における色の選択や新しい色彩の開発についての話題</p><p>* <strong>人間の色覚と進化</strong></p><p>* 人間の色覚が進化した背景として、食物の識別だけでなく、肌の色の変化を見分ける能力が重視された可能性</p><p>* 肌色の変化を見分けることが、コミュニケーションや社会的協調性において重要であったこと</p><p>* 四季覚異常が男性に多い理由とその進化論的説明</p><p>* 色覚の進化に伴う顔の毛の減少とその影響</p><p>* <strong>進化論と社会的影響</strong></p><p>* 肌色の違いが進化論的にあまり変わらないこと、しかし人間はそれを非常に敏感に感じ取ること</p><p>* 現代社会における肌色の違いが持つ社会的問題</p><p>* 人種間の肌色の違いの理解とその文化的影響について</p><p>* VRやテキストコミュニケーションにおける表情や肌色の非依存性とその可能性</p><p>今回出てきた本はこちらで紹介しています。</p><p><a target="_blank" href="https://publish.obsidian.md/knowledgestack/bookcatalyst_book">📖ブックカタリストで紹介した本 - ナレッジスタック - Obsidian Publish</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc096-632</link><guid isPermaLink="false">substack:post:147650915</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 13 Aug 2024 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/147650915/5a0c5a44b4669f5746c9b73b505a1169.mp3" length="43362160" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3613</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/147650915/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC095『BIG THINGS』から考える計画問題]]></title><description><![CDATA[<p>今回は、『<a target="_blank" href="https://amzn.to/4cXrRdj">BIG THINGS　どデカいことを成し遂げたヤツらはなにをしたのか？</a>』を取り上げました。</p><p>書誌情報</p><p>* 著者:</p><p>* ベント・フリウビヤ</p><p>* 経済地理学者。オックスフォード大学第一BT教授・学科長、コペンハーゲンＩＴ大学ヴィルム･カン･ラスムセン教授・学科長。メガプロジェクトにおける世界の第一人者</p><p>* デンマーク女王からナイトの称号を授けられた。</p><p>* 『建築家フランク・ゲーリーのプロジェクトマネジメント DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー論文』</p><p>* ダン・ガードナー</p><p>* カナダ在住のジャーナリスト、作家</p><p>* 『専門家の予測はサルにも劣る』</p><p>* 『超予測力　不確実な時代の先を読む10カ条』</p><p>* 翻訳:</p><p>* 櫻井祐子</p><p>* 『時間術大全――人生が本当に変わる「８７の時間ワザ」』</p><p>* 『1兆ドルコーチ――シリコンバレーのレジェンド　ビル・キャンベルの成功の教え』</p><p>* 出版社:サンマーク出版</p><p>* 出版日:2024/4/24</p><p>* 目次</p><p>* 序章「"夢のカリフォルニア"」</p><p>* １章　ゆっくり考え、すばやく動く</p><p>* ２章　本当にそれでいい？</p><p>* ３章　「根本」を明確にする</p><p>* ４章　ピクサー・プランニング</p><p>* ５章　「経験」のパワー</p><p>* ６章　唯一無二のつもり？</p><p>* ７章　再現的クリエイティブ</p><p>* ８章　一丸チームですばやくつくる</p><p>* ９章　スモールシング戦略</p><p>* 終章　「見事で凄いもの」を創る勝ち筋</p><p>* 主題</p><p>* 私たちはプロジェクトをどのように進め、そしていかに失敗するのか。それを回避するにはどうしたらいいか？</p><p>* ビジョンを計画に落とし込み、首尾よく実現させるには？</p><p>プロジェクトはたいていうまくいかない</p><p>本書において重要な指摘は、プロジェクトというのはたいていうまくいかず、しかもそのうちの一部は破滅的な結果を引き寄せるくらいにうまくいかない、という点です。</p><p>そうした結果を引き寄せる要因には、権力（政治）と心理バイアスの二つがあって、私が注目したのは心理バイアスの方です。</p><p>私たち人間は、最初に思いついたことを素晴らしいアイデアだと思い込み、そのアイデアについて詳細な検討も、メタな分析もすることなく「計画」を立ててしまう。</p><p>実際その「計画」は、こうなったらいいなという妄想を並べただけのものであり、その通りに実現できなことは始めから決まっている。</p><p>ここで重要なのは、計画通りに実行できない主体が悪いのではなく、<strong>そもそもの計画立案が杜撰だ</strong>、という見方です。よく、自己啓発界隈でも計画を立てても、その通りに実行できない自分に罪悪感を覚えるという話を聞きますが、その見方はひっくり返した方がよいでしょう。</p><p>実行する主体（としての自分）が悪いのではなく、実行しうる計画を立てられていない主体（としての自分）が拙いだけなのです。＊そもそも日本では上意下達の感覚が強いので、こういう見方に不慣れな人が多いのかもしれません。</p><p>で、実行しうる計画というのはシミュレーションが行き届いた計画であり、それは経験を織り込んだ計画とも言え、つきつめるとタスクシュートのようなログベースの"計画"だということになるでしょう。</p><p><strong>計画の精度を突き詰めていくと、ログになる。</strong></p><p>これは面白い話だと思います。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc095big-things-d64</link><guid isPermaLink="false">substack:post:147085465</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Wed, 31 Jul 2024 07:19:38 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/147085465/f7a7dd98a2e56269c612ec3fa53abc0d.mp3" length="45520084" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3793</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/147085465/beac3a2f3652e442548f4d187ad70249.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC094 『熟達論』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPoadcast、ブックカタリスト。</p><p>今回は、『熟達論：人はいつまでも学び、成長できる』について語りました。</p><p>この本は、「デジタルノートの熟達」というごりゅごが今ずっと考えているテーマに見事に刺さるものでした。</p><p>これは思いっきり自分に引きつけた話になるんですが、なにかを「練習して身に付ける」ことの大切さというのは、スポーツや芸術に限った話ではない、というのを改めて感じました。</p><p>最近はずっとObsidianというデジタルノートを「どうやって役立たせるか」ということばかり考えてるんですが、それも結局ある程度は練習して身に付けるしかない。</p><p>そして本で書かれていた5つの習熟の段階というのは、人になにかを教える時の手順においても参考になる本でした。</p><p>結局、大事なのは一番最初の「遊ぶ」部分。</p><p>どんな技能にしても、これができるかどうか。その部分こそが「才能」という言葉で適当に誤魔化されてしまっている、熟達の本質なんだろうな、ということを思った次第です。</p><p>以下、要約です。</p><p>* 今回の本</p><p>* 第94回のテーマ：『熟達論：人はいつまでも学び成長できる』</p><p>* タメスエ大さん著の本を取り上げる</p><p>* あいさつと前回の話題に関する余談</p><p>* <strong>前回の余談：旅行の荷物準備の楽しさ</strong></p><p>* Twitterでリスナーが「旅行の荷物を準備するのが楽しい」と共感</p><p>* 「過不足なく荷物が足りたことが嬉しい」</p><p>* 部屋の整理には興味がない</p><p>* パーソナリティたちの反応</p><p>* 情熱の方向性は個人差があるが、共通点も存在する</p><p>* 1000人に1人くらいは同じ趣味を持つ人がいるかもしれない</p><p>* 旅行荷物準備のコミュニティについての話</p><p>* アメリカの巨大掲示板「Reddit」にも関連するコミュニティがあるかもしれない</p><p>* 「旅行の荷物準備」に関心を持つ人はもっと多いかもしれない</p><p>* <strong>本の紹介</strong></p><p>* 『熟達論』は2023年7月に新潮社から出版</p><p>* タメスエ大さんの背景</p><p>* 陸上選手として400mハードルで世界選手権メダリスト</p><p>* 一般的な競技者とは異なるアプローチを取ってきた</p><p>* 引退後、競技や熟達に関する知識をまとめた本を書いた</p><p>* <strong>本の内容とその共感部分</strong></p><p>* 学びの方法が頭だけでなく身体でも覚えることに重点を置いている</p><p>* 自分の経験や取り組みに重なる部分が多い</p><p>* 例：アトミックシンキングやデジタルノートの使い方</p><p>* 学びの方法が学校の試験以外の生活全般に応用できる</p><p>* <strong>熟達論の5段階</strong></p><p>* <strong>遊</strong></p><p>* 主体的に行う、面白さが伴う、不規則である</p><p>* 例：設定をいじる、いろんなボタンをクリックするなど</p><p>* 最初に基本を教えるよりもまずは「遊ぶ」ことが大事</p><p>* <strong>型</strong></p><p>* 基本の型を覚える</p><p>* 例：片足で立つ、デイリーノートに何でも書く</p><p>* シンプルで検証が多分視されず、効果が期待されすぎない</p><p>* 型を覚えた上で試行錯誤を重ねる</p><p>* 型が良いか悪いかを見極めるポイント</p><p>* シンプルではないこと</p><p>* 検証が多分視されていること</p><p>* 効果が期待されすぎていること</p><p>* <strong>観</strong></p><p>* 観察し、パターンを見出す</p><p>* 量をこなすことで行動の境目やパターンが見えてくる</p><p>* 自分にとって役立つものや不要なものが分かるようになる</p><p>* 分ける行為に必ず取りこぼしがある</p><p>* 完璧を目指さず、試行錯誤を続けることが重要</p><p>* <strong>心</strong></p><p>* 中心を知り、それを基に冒険ができる</p><p>* 基準があることで冒険ができる</p><p>* 例：手足の動きが中心に支えられる</p><p>* 個別性が重要であり、全員に同じ最良の方法は存在しない</p><p>* <strong>空</strong></p><p>* 無心になり、行為のみがある状態</p><p>* 考えずに身体が勝手に動く</p><p>* 時の流れが違うように感じる</p><p>* 思い込みの中でしか思考できないことを自覚する</p><p>* 勘を尊重する</p><p>* 行為のみがある状態は仏教的なニュアンス</p><p>* <strong>その他のポイント</strong></p><p>* 苦しいことと成果が結びつかないこと</p><p>* 効率の良い練習が重要</p><p>* 努力が報われるとは限らない</p><p>* 言われた通りにやるだけでは止まってしまう</p><p>* 自分の個別性を考慮することが大切</p><p>* 練習時間よりも集中の濃淡とリズムが大事</p><p>* 量より質が重要</p><p>* 環境を整えることも練習の一環</p><p>* 人間の特性として環境に適応する力が強い</p><p>* イメージによる動作の導き方</p><p>* 例：ハードルを飛ぶときのイメージ</p><p>* <strong>著者の思い</strong></p><p>* 宮本武蔵の『五輪書』の現代版を目指したい</p><p>* 競争と学びの違い</p><p>* 競争は勝ち負けがあるが、学びは全ての人に開かれている</p><p>* 学びを娯楽化することが熟達への道</p><p>* 学びを楽しむことが最も重要</p><p><a target="_blank" href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410355231X/room510-22/">熟達論：人はいつまでも学び、成長できる</a></p><p>(著) 為末 大</p><p>新潮社 (2023/7/13)</p><p>2023/7/13</p><p>今回出てきた本はこちらでも紹介しています。</p><p><a target="_blank" href="https://publish.obsidian.md/knowledgestack/bookcatalyst_book">📖ブックカタリストで紹介した本 - ナレッジスタック - Obsidian Publish</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc094-fe5</link><guid isPermaLink="false">substack:post:146528876</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 16 Jul 2024 08:01:08 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/146528876/ebd015e495b274484ed70841eca5526f.mp3" length="49698631" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4142</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/146528876/c1937a0cda3cf9634a3c934f16d7e70c.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC093「自分の問い」の見つけ方]]></title><description><![CDATA[<p>今回は、以下の二冊を取り上げながら「自分」を知るための方法について考えていきます。</p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3zf9G41">『リサーチのはじめかた　――「きみの問い」を見つけ、育て、伝える方法 (単行本)』</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/4cEnwev">『人生のレールを外れる衝動のみつけかた (ちくまプリマー新書 ４５３)』</a></p><p></p><p><strong>書誌情報</strong></p><p>『リサーチのはじめかた』</p><p>* 著者</p><p>* トーマス・Ｓ・マラニー</p><p>* スタンフォード大学歴史学科教授。コロンビア大学で博士号を取得。専門は中国史。邦訳書に『チャイニーズ・タイプライター』（2021年、中央公論新社）がある。BBCやLA Timesなどで研究が取り上げられるほか、Google、Microsoft、Adobeなど企業での招待講演も多数。</p><p>* クリストファー・レア</p><p>* ブリティッシュ・コロンビア大学アジア研究学科教授。コロンビア大学で博士号を取得。専門は近代中国文学。著書にChinese Film Classics, 1922-1949などがある。</p><p>* 翻訳:安原和見</p><p>* 出版社 筑摩書房</p><p>* 出版日:2023/9/1</p><p>* 目次</p><p>* 第 １ 部　自 分 中 心 の 研 究 者 に な る</p><p>* 第１章　問いとは？</p><p>* 第２章　きみの問題は？</p><p>* 第３章　成功するプロジェクトを設計する</p><p>* 第 ２ 部　自 分 の 枠 を 超 え る</p><p>* 第４章　きみの〈問題集団〉の見つけかた</p><p>* 第５章　〈分野〉の歩きかた</p><p>* 第６章　はじめかた</p><p>『人生のレールを外れる衝動のみつけかた (ちくまプリマー新書 ４５３)』</p><p>* 著者:谷川嘉浩</p><p>* 1990年生まれ。京都市在住の哲学者。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士（人間・環境学）。現在、京都市立芸術大学美術学部デザイン科講師。哲学者ではあるが、活動は哲学に限らない。個人的な資質や哲学的なスキルを横展開し、新たな知識や技能を身につけることで、メディア論や社会学といった他分野の研究やデザインの実技教育に携わるだけでなく、ビジネスとの協働も度々行ってきた。著書に『スマホ時代の哲学――失われた孤独をめぐる冒険』（ディスカバートゥエンティワン）『鶴見俊輔の言葉と倫理――想像力、大衆文化、プラグマティズム』（人文書院）、『信仰と想像力の哲学――ジョン・デューイとアメリカ哲学の系譜』（勁草書房）。</p><p>* 出版社:筑摩書房</p><p>* 2024/4/10</p><p>* 目次</p><p>* 序　章　なぜ衝動は幽霊に似ているのか</p><p>* 第一章　衝動は何ではないか</p><p>* コラム　否定神学、他人指向型、『葬送のフリーレン』</p><p>* 第二章　衝動とは結局何ものなのか　</p><p>* コラム　言語化のサンクコスト</p><p>* 第三章　どうすれば衝動が見つかるのか</p><p>* コラム　「それっぽい説明」から逃れるには</p><p>* 第四章　どのようにして衝動を生活に実装するのか　</p><p>* コラム　観察力の重要性　―　絵画観察のワークショップからＯＯＤＡループまで</p><p>* 第五章　衝動にとって計画性とは何か　</p><p>* コラム　社会的成功と結びつけない</p><p>* 第六章　どうすれば衝動が自己に取り憑くのか　</p><p>* コラム　衝動の善悪を線引きすることはできるか</p><p>* 終　章　衝動のプラグマティズム、あるいは実験の楽しみ</p><p>本編ではそれぞれの本の序盤部分を取り上げ、自分が持つ問題意識や衝動にせまる必要や、その方法について紹介しました。</p><p>実際の本はさらに多くの内容が展開されているので、ご興味を持たれたら実際にお読みになることをお勧めします。</p><p>本編のときに使ったメモは以下からご覧いただけます。</p><p><a target="_blank" href="https://scrapbox.io/rashitamemo/%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88BC093%E7%94%A8%E3%83%A1%E3%83%A2">◇ブックカタリストBC093用メモ - 倉下忠憲の発想工房</a></p><p><strong> 「自分」の研究</strong></p><p>私は「ノウハウ」に興味があります。知識の具体的運用。その際に問題になるのは、「自分は何がしたいのか」「自分は何が好きなのか」という要件です。この情報がまるっと抜け落ちていたら、どのようなノウハウも効果を発揮しないでしょう。</p><p>逆にその点を理解していれば、あまたのノウハウを自分に合わせて使っていくことができますし、場合によっては新しく創造することも可能でしょう。</p><p>つまり、「ノウハウ」という情報資産を活用する上で、「自分のこと」を知っておくのは大切なわけです。そこで、そうした営みを「セルフスタディーズ」と呼び、これまでずっと考え続けてきました。そこで出会ったのが本書らです。</p><p>ポイントは、「自分」というものを既知で十全に把握している対象ではなく、むしろ流動的でつかみ所がなく、そのすべてを把握することは不可能な対象とすることです。そうした対象であるからこそ、「研究」してみようと思えるわけですから、この視点の切り替えはきわめて大切です。</p><p>どちらの本でも、ただ思弁的に「考える」のではなく、さまざまに「実験」してみること推奨しています。むしろ、私の考えでは思弁的に考えれば考えるほどわからなくなるのが「自分」という対象なのでしょう（むしろそれは現象と呼ぶべきかもしれません）。</p><p>デジタルツールにおいても、このツールで自分が何をしたいのかと考えてみても即座に答えが出るものではありません。実際にいろいろやってみることが必要です。一方で、「ただやればいい」というものでもない。いろいろやりながら、それと並行して「自分は何をしたいのか」と考えること。その中で、「うん、これはいい感じがする」「これはちょっと違うな」と自分の反応を観察していく。そういう道行きが大切なのでしょう。</p><p>でもって同じことが、生きること全般に言えると思います。</p><p>「生きることで、自分を知る」</p><p>まとめるとそんな感じになるでしょうか。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc093-d15</link><guid isPermaLink="false">substack:post:146157499</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 02 Jul 2024 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/146157499/6204ce25c47270c54b4475a15dd8c074.mp3" length="52456221" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4371</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/146157499/9daa65df72caf585a43ed54081b47de3.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC092 『Mine! 私たちを支配する「所有」のルール』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPoadcast、ブックカタリスト。</p><p>今回は、『Mine! 私たちを支配する「所有」のルール』について語りました。</p><p>久しぶりに「すごく熱中してすごくしっかり読んだ」という感じの本で、決して内容が難しいわけではないけれども、考えさせられることがめちゃくちゃたくさんある本でした。</p><p>雑な説明をすれば「所有ってなんなのか」ということを通じて、社会や人間を考えていこうみたいな話、というので終ってしまいます。ただ、本に書かれている事例の多くのことが「そういう風に考えたことなかった」というものが多く、知識というよりもたくさんの新しい視点を知ることが出来た、という感覚でした。</p><p>最近のブックカタリストはわりと昔に読んだ本を、脳内で整理できてるから語る、という漢字の内容が多かったんですが、今回は「めっちゃ面白かったから熱いうちに語りたい」というタイプのもの。</p><p>どっちがよりよい方向性なのかは簡単に答えは出ないんですが、まあそういうのを好きなように、楽しんで語れてる、という姿勢が一番重要なのかな、と思うので、そこらへんはこれからも「面白いと思った本」について語っていく、という姿勢で続けていきます。</p><p>以下、要約です。</p><p>* <strong>本の紹介と著者について</strong></p><p>* 紹介する本は「マイン - 私たちを支配する所有のルール」</p><p>* 2024年3月に早川書房から出版</p><p>* 著者はマイケル・ヘラー、所有権に関する世界的権威</p><p>* マイケル・ヘラーは不動産法を担当する大学教授</p><p>* 以前に「グリッドロック経済」という本も執筆している</p><p>* <strong>所有権の概念とその重要性</strong></p><p>* 所有権のルールは根拠をめぐるストーリーの戦い</p><p>* 所有権に関する様々な事例や理論が紹介される</p><p>* <strong>具体的な事例と議論</strong></p><p>* <strong>飛行機のリクライニングシート問題</strong></p><p>* リクライニングシートを倒す権利は誰にあるのか？</p><p>* 付属の権利：アームレストのボタンがリクライニングを許可するという考え方</p><p>* 占有の権利：もともとシートが直立していた空間はその人のものであるという考え方</p><p>* 早い者勝ち：シートを倒せなくするマシーンを早く設置した人が優先される</p><p>* 航空会社の責任：座席を二重販売しているとも言える</p><p>* <strong>アメリカの裁判の傍聴権</strong></p><p>* 行列代行業者の存在</p><p>* 裕福な人が行列に並ばずに権利を購入する問題</p><p>* 早い者勝ちが資本主義によって歪められている例</p><p>* <strong>大学のバスケットボールの試合のチケット取り</strong></p><p>* チケットを取るために48時間キャンプを張って並ぶ</p><p>* 忍耐力競争としての行列</p><p>* 卒業後の寄付金制度によるチケット権利の獲得</p><p>* <strong>ディズニーのファストパス制度</strong></p><p>* 待ち時間を減らすことで収益を増やす仕組み</p><p>* ファストパスからビップツアーへの進化</p><p>* 一般の人々が納得する仕組みの工夫</p><p>* 希少な資源をうまくコントロールすることでビジネスとして成功する</p><p>* <strong>所有権の根拠となる6つの概念</strong></p><p>* 早い者勝ち：先に取ったものがその人のもの</p><p>* 占有：自分がいた場所だから自分のもの</p><p>* 労働の報い：自分が働いて得たものは自分のもの</p><p>* 付属しているもの：自分の所有物に付随するものも自分のもの</p><p>* 自分の体：自分の体は自分のものだと言えるかどうか</p><p>* 家族のもの：家族のものは自分のものだと言えるかどうか</p><p>* <strong>文化や社会的信頼の影響</strong></p><p>* 所有権の概念は文化によって異なる</p><p>* 所有権争いがいかに大変かを示す事例</p><p>* スーパーでのカートの所有感覚の例</p><p>* カーネマンの実験：戦友効果が所有権の感覚を生む</p><p>* <strong>現代社会における所有権の問題</strong></p><p>* 著作権や特許の問題</p><p>* 権利の複雑化とその影響</p><p>* キング牧師の「I Have a Dream」演説の著作権問題</p><p>* 映画や音楽の権利が複雑化し、創造性を阻害している例</p><p>* 基礎研究の特許問題：複数の権利が絡み合い新しい薬の開発が進まない</p><p>* ファッション業界の例：著作権が存在しないが創造性が保たれている</p><p>* Linuxやオープンソースの成功例：著作権フリーで収益を上げる</p><p>* <strong>結論</strong></p><p>* 所有権のルールは絶対的なものではなく、常に変わり続ける</p><p>* 著者は所有権に関する問題を解決するためのヒントを提供</p><p>* ディズニーやオープンソースのような新しいビジネスモデルが示すように、所有権の問題には多様な解決策がある</p><p>今回出てきた本はこちらで紹介しています。</p><p><a target="_blank" href="https://publish.obsidian.md/knowledgestack/bookcatalyst_book">📖ブックカタリストで紹介した本 - ナレッジスタック - Obsidian Publish</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc092-mine</link><guid isPermaLink="false">substack:post:145629487</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Mon, 17 Jun 2024 21:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/145629487/4419ffcd472d3e1555f1ddf758df55d0.mp3" length="46784306" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3899</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/145629487/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC091『センスの哲学』]]></title><description><![CDATA[<p>今回は二人ともが読んだ<a target="_blank" href="https://amzn.to/3wYqmMv">『センスの哲学』</a>について語ります。</p><p></p><p><strong>書誌情報＆概要</strong></p><p>* 著者:千葉雅也</p><p>* 出版社:文藝春秋</p><p>* 出版日:2024/4/5</p><p>単純に言えば、同じ出版社から出ている『勉強の哲学』の後続、より大きな流れで言えば、『勉強の哲学』『現代思想入門』に続く、哲学三部作の三作目として位置づけられます。</p><p>私（倉下）とごりゅごさんは二人ともこの三冊を読み、それぞれにしっかり影響を受けております。</p><p>ちなみに、本編でカントの三批判書の話題に触れておりますが、『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』の三冊のことで、最後の「判断力」は、感性と悟性を媒介するものであり、本書が芸術と生活を（あるいはセンスとアンチセンスを）結びつけようとする試みと構造的類似性を感じたのでした。</p><p>詳しい話は本編をどうぞ。</p><p><strong>意味とのどう付き合うか</strong></p><p>個人的には、本書は「意味」を巡る冒険であり、その点が作品鑑賞および作品制作に大きな影響を与える内容になっていると感じます。</p><p>私たちは（あるいは私たちの認知機構は）「意味」をフィルターとして使います。意味があるものを受容し、意味がないものを排除する。そうでもないないと、この世界には”情報”のもとになるものが多過ぎて対応できません。私たちが、生物として生き残るために必要なものを見極める機能を持っているのは当然のことで、その機能を呼ぶときに「意味」という言葉が使わるわけです。</p><p>もちろん、私たち人類は文化的に複雑でややこしいことをやっているので、直接的に生存を左右しないものたちも生成し、そこに同じように「意味」を見出します。そこで価値判断を行っている。</p><p>それ自身は悪いことではありませんし、むしろ無ければ生そのものがなりたたないでしょう（ビュリダンのロバ）。「意味なんかないんだ」という逆貼りめいた発言もよく見かけますが、その文自体が一つの「意味」を有しており、また文全体で一つの価値判断を下していることを思えば、私たちが「意味」から逃れられないことがよくわかります。</p><p>そのような意味の捕らわれから逃れるために、禅の公案というものがあるのでしょう。言葉を通して思考すると、ぜったいに答えられないといをぶつけることで、自分がそうした「意味」に捕らわれていることを自覚させる。そういう効果があるように思います。</p><p>本書でも、「意味なんかなくていいんだ」という極端な主張はなされていません。そもそも、どういう並びであっても、読み手が「意味」を生成してしまうのですから、意味ゼロの状態は作り出せないわけです。一方で、自分が「意味」だと思っているものに必要以上に捕らわれる必要はないことも説かれています。</p><p>もっと自由に（つまり、自分が先入観として持っている「意味」に捕らわれることなく）並べていくことを、そしてそれはそれで「あり」と言えることを本書は教えてくれます。</p><p>意味と出会い直す</p><p>意味フィルターの問題は、それが私たちの認識の門番の役割を果たすことで、「意味がある」ものが認識され、「意味がないもの」は除外される点です。言うまでもなく、そこでの「意味がある」ものとは、真実に属するものではなく、その時点で自分が意味があると思っている（≒判断したもの）ものに過ぎません。つまり、別のものにも「意味がある」と思える可能性はあるわけです。</p><p>しかし、意味フィルターが強く働いていると、意味がないものは除外されてしまうわけで、そうなると「意味がない」と思っていたものに新しい意味があることを発見する機会が失われます。だから、意味から半分降りるのです。意味から半分を降りて、形そのものに注目する。全体ではなくディティールに着目する。</p><p>そのような見方は、意味フィルターをバイパスする形で対象と出会うことを可能にしてれます。そこから、新しい「意味」の認識が生まれる──可能性がある。私たちは、半分意味から降りることで、意味と出会い直す可能性がある。</p><p>そうした行為においては、常に新しい意味生成の準備が為されており、同時に少しメタな視点からの「意味とは何か？」という問いかけが行われています。そうした視点の持ち方は、観賞および制作において重要な役割を果たすことでしょう。</p><p>ということを長々と考えてしまうくらいにはグレートな本です。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc091</link><guid isPermaLink="false">substack:post:145186129</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 04 Jun 2024 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/145186129/744dc677876e58ff95461c38764b225d.mp3" length="45933236" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3828</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/145186129/779a9d275eb3fe0c0018e62b50855469.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC090『人生が整うマウンティング大全』と『話が通じない相手と話をする方法』から考える「話の聞き方」]]></title><description><![CDATA[<p>今回は<a target="_blank" href="https://amzn.to/4aBQIBP">『人生が整うマウンティング大全』</a>と<a target="_blank" href="https://amzn.to/3UJRJ4v">『話が通じない相手と話をする方法――哲学者が教える不可能を可能にする対話術』</a>を紹介しながら、コミュニケーションにおいて「話を聞く」ことの大切さを確認しました。</p><p>書誌情報などは、以下のメモページからリンクを辿ってご覧ください。</p><p><a target="_blank" href="https://scrapbox.io/rashitamemo/%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88BC090%E7%94%A8%E3%83%A1%E3%83%A2">◇ブックカタリストBC090用メモ - 倉下忠憲の発想工房</a></p><p>相互ケアとしてのマウンティング受容</p><p>ある程度、社会的な素養（これが具体的に何を意味するのかはわかりませんが）を持っている人にしてみれば、マウンティングするのは基本的にダサい行いです。教養主義、あるいは啓蒙思想的な立場であれば、虚栄心にまみれた態度であり、ぜひとも修正しなければならない行いだとされるでしょう。</p><p>ようは、そんな風に人の上に立とうとする態度をやめて、お互いにフラットに話し合おうではないか。それがこうした考え方のベースになっているでしょうし、基本的には私もそう思います。</p><p>一方で、あまりにもその理念が強くなりすぎると、その「ゲーム」にうまく乗れない人を排斥することにもなりかねない危険性があります。それはそのまま、自分たちが気に入らない主義主張の人たちを「差別主義者」と切り捨てることが可能な”最強の道具”になってしまう可能性にもつながっていきます。</p><p>『人生が整うマウンティング大全』は、そうした理路とは違った違ったアプローチを持ちます。マウンティングしてしまうのは人間的に（あるいは動物的に）どうしようもないので、それを受け入れてお互いにマウンティングを受容しようではないか。これは人の「弱さ」を受け入れる態度であり、ケア的な行いだとも言えるでしょう。</p><p>その関係性では、単にフラットに横に並んでいるのではなく、あるときは上に立とうとするが、別のときでは下にいることを許容するという変化を持つ（平均としての）フラットさが醸成されるでしょう。</p><p>別段こうした話が本書で展開されているわけですが、「マウンティングはよくない」という態度自体が、一種のマウンティングになりかねない状態において、別の仕方でコミュニケートを考えるきっかけを与えてくれた一冊でした。</p><p>僕たちは「聞く訓練」をしていない</p><p>『話が通じない相手と話をする方法』では、めちゃくちゃ具体的なノウハウが難易度別に紹介されていて、本編ではそのごく一部、入門的内容を紹介しました。</p><p>で、「話がうまくなりたい」と思うなら、喋るテクニックよりも先にこの聞く技術・態度を身につけたほうがいいです。本当にそれくらい、私たちは聞く訓練をしてきていません。</p><p>たまたま相手が聞く訓練をしてきている人ならば、「会話」（conversation）は成り立ちますが、そうでないと一方通行の伝令が二人いるだけの状態になって、もはや会話とも呼べない何かになってしまいます。それくらい、私たちは相手の話を聞いていません。そのことは、カフェとかで繰り広げられる雑談を耳にすればよくわかります（あまり礼儀はよくありませんが）。</p><p>しかし逆に言うと、日常のやりとりは相手の言うことを真剣に聞いていなくても成立するものです。そこでは相手と場や空間を共有し、敵対的な意志を持っていないという最低限のことさえ表明すれば、あとは何を言ってもOKなのです。私たち人間はとてもファジーに意思疎通している。</p><p>だからこそ、きちんと聞くことができないのです。聞かなくても大丈夫だから、真剣に訓練されることがない。でもって、そうした日常的な「やりとり」が会話のすべてだと思ってしまう。</p><p>今この文章も、かなり伝令的になっているな〜という感じがふつふつと湧いてきました。そんな感じでついつい伝令的になってしまう（あるいはマウンティングしようとしてしまう）人間性を前提として受け入れて、じゃあどうしたらいいのかを考え、対策をとることが「人間的」な振るまいなのだろうなと思います。</p><p>一つの指摘</p><p>本編の中で、ごりゅごさんが「それって前回の話とつながりますよね。つまり何かを学ぶときの姿勢と同じ」という旨の指摘をしてくださりました。この指摘が非常に心に残って、今もまだそのことについて考えています。</p><p>何かを学習するときには、興味・好奇心を持つことがまず大切であり、人の話を真剣に聞く場合もそれが重要である。</p><p>これは会話というものが「お互いに学び合う場」（共同的な学習）であるとして捉えるならば必然的に生まれる共通性ではあるでしょう。</p><p>それを踏まえた上で、学習とは学習対象との「コミュニケーションである」という逆向きの方向からも話が組み立てられそうです。</p><p>そうすると、一見異なる二つの要素（学習とコミュニケーション）を下位項目に含む、一つ上の階層について考えられることができるかもしれません。実にワクワクしてきますね。</p><p>こんな感じで、私がごりゅごさんに本の内容を紹介しているのに、学んでいるのは（変化しているのは）私の考えの方、というのが開かれた会話の面白さです。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc090-3ff</link><guid isPermaLink="false">substack:post:144677777</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 21 May 2024 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/144677777/56bebb77c07db27f8c8c2cfe53be5bb9.mp3" length="44863992" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3739</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/144677777/c1937a0cda3cf9634a3c934f16d7e70c.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC089『たいていのことは20時間で習得できる』と『成功する練習の法則』から考えるスキルを獲得するというマインドの獲得]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPoadcast、ブックカタリスト。</p><p>今回は、『たいていのことは20時間で習得できる 忙しい人のための超速スキル獲得術』</p><p>と『成功する練習の法則 最高の成果を引き出す42のルール (日本経済新聞出版)』</p><p>を踏まえた「スキルを手に入れるというマインド」について語りました。</p><p>今回は「自分の体験を整理するために読んだ本を土台にして語る」という感じの内容を意識しました。</p><p>ごりゅごの今年のブックカタリストのテーマ「つなげる」と絡めて言うのであれば、これまでの自分の人生と、読んだ本をつなげて考えてみる、という感じでしょうか。</p><p>この2〜3年、おそらく自分が40代になってから、自分の考え方や価値観みたいなものがけっこう変化してきていて、振り返ってみるとかなり大きな変化になっています。</p><p>そんな変化が、どんなところから起こったのか。その変化によって何が得られたのか。そんなことを「本をテーマにして語る」ことを目指してみました。</p><p>かつてごりゅごのブログのテーマは「だいたい言いたいだけ」だったんですが、なんかそれに近い「言いたいことを言うために本を素材にする」という手法を使ってみた、という実験。</p><p>かつて自分が好きだったことを思い出し、それを少しアレンジして今の自分に当てはめてみる。今年はそんなことをする機会が多いんですが、今回のブックカタリストなんかもまさにそういう感じの内容だと言えるのかもしれません。</p><p>今回出てきた本はこちらで紹介しています。</p><p><a target="_blank" href="https://publish.obsidian.md/knowledgestack/bookcatalyst_book">📖ブックカタリストで紹介した本 - ナレッジスタック - Obsidian Publish</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc089-01</link><guid isPermaLink="false">substack:post:144361461</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 07 May 2024 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/144361461/c8ceac6096de108f874425ca4897701c.mp3" length="42687574" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3557</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/144361461/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC088『CHANGE 変化を起こす7つの戦略』]]></title><description><![CDATA[<p>今回はデイモン・セントラの<a target="_blank" href="https://amzn.to/4b6v1KF">『CHANGE 変化を起こす7つの戦略： 新しいアイデアやイノベーションはこうして広まる』</a>を取り上げました。</p><p><strong>書誌情報</strong></p><p>* 原題</p><p>* 『CHANGE:How to Make Big Things Happen』</p><p>* 出版日</p><p>* 2024/1/25 (原著:2021)</p><p>* 出版社:</p><p>* インターシフト</p><p>* 著</p><p>* デイモン・セントラ</p><p>* ペンシルヴェニア大学のコミュニケーション学、社会学、工学の教授。</p><p>* 翻訳</p><p>* 加藤万里子</p><p>* 『アナログの逆襲』など</p><p>目次や今回の内容に関係する倉下の読書メモは以下のページにまとめてあります。</p><p><a target="_blank" href="https://scrapbox.io/rashitamemo/%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88BC088%E7%94%A8%E3%83%A1%E3%83%A2">◇ブックカタリストBC088用メモ - 倉下忠憲の発想工房</a></p><p><strong>「弱い絆」を再考する</strong></p><p>昨今のビジネス書などでは、「弱い絆」が重要だとよく言われます。</p><p>弱い絆とは、日常の人間関係よりも少し「薄い」関係性のことで、そうした人たちは自分の日常と異なった環境で生活しており、異なる情報を持っていることが多いので、そこにアクセスしましょう、というわけです。</p><p>また、そうした弱い絆で人々がつながるSNSは、情報の拡散に貢献することはよく知られています。プロモーションなどで「発信力」のある人に仕事が集まるのは、そうした人たちならばより効果的に情報を拡散してくれるだろうと期待してのことでしょう。</p><p>そのような情報の拡散モデルは、「情報はウイルスのように広まる」という観念が前提にあるわけですが、本書はそこに異議を唱えます。たしかにそうした伝播の仕方もあるが、そればかりではないだろう。単に情報を広めるだけでなく、行動や信念を変えるような変化が広がっていくのは、「ウイルス」のようなモデルとはまったく違っているんだ、という議論が実例を通しながら検討されていきます。</p><p>本書において学べることはたくさんあるわけですが、「弱い絆」至上主義を再検討してみることはその中でももっとも重要なことかもしれません。</p><p>たしかに強い絆しかない状態よりは、弱い絆があった方がいい。しかしそれは、弱い絆が強い絆を代替してくれることを意味しない。むしろ、土台として強い絆があるからこそ、弱い絆の力が活かせるのではないか。そんな風に考えることができるでしょう。</p><p>その他、表面的なプロモーションではなく、より深くコミットした新しい動き（運動）を起こしてみたい人には有用な知見が多く見つけられると思います。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc088change-7</link><guid isPermaLink="false">substack:post:143878233</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 23 Apr 2024 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/143878233/f1b1937758186b8c1bef33b9d6e78804.mp3" length="48840978" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4070</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/143878233/c1937a0cda3cf9634a3c934f16d7e70c.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC087 『音楽の人類史：発展と伝播の８億年の物語』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPoadcast、ブックカタリスト。</p><p>今回は（最初はシンセサイザーの話をしようと思ってたのにいつのまにかその導入部分が広がって）『音楽の人類史：発展と伝播の８億年の物語』のごく一部の部分だけを紹介しました。</p><p>ごりゅごの今年のブックカタリストのテーマは「つなげる」だって言っといて、今度は逆に「一回で一冊分を取り上げていない」というこの感じ。</p><p>これは、次回と「つなげる」ことを目指しているが故に起こった現象です。</p><p>こういう屁理屈が得意になったのも、ブックカタリストを長年続けてできるようになったことです。</p><p>次回の予定は（ごりゅご回は約一ヶ月後の公開ですが）「シンセサイザー」なんかの話の予定です。それはおそらく「物理と音楽」をつなげる話。今回は「歴史と音楽」をつなげる話。</p><p>今年はけっこう音楽に関連する本を読んでることが多いんですが、音楽という分野もいろんな分野と大きくつながっている。</p><p>そういうことを、こうやって色々な観点で紹介する中で「つなげて」話せたら面白いな、と思ってます。</p><p>今回出てきた本はこちらで紹介しています。</p><p><a target="_blank" href="https://publish.obsidian.md/knowledgestack/bookcatalyst_book">📖ブックカタリストで紹介した本 - ナレッジスタック - Obsidian Publish</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc087-0fc</link><guid isPermaLink="false">substack:post:143371522</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 09 Apr 2024 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/143371522/6545989a9529937f7c694bb16ee1b1fe.mp3" length="43375640" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3615</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/143371522/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC086『体育館の殺人』から考える新しい読書について]]></title><description><![CDATA[<p>今回は二人が読んだ<a target="_blank" href="https://amzn.to/43Aq3mH">『体育館の殺人』</a>というミステリー小説から「本の読み方」について考えます。</p><p>「読者への挑戦状」への挑戦</p><p>発端は、倉下が『体育館の殺人』を読んで「読者への挑戦状」にきちんと挑戦しよう、という試みです。そこにいたる流れは二つありました。</p><p>まず一つは、アニメ『アンデッドガール・マーダーファルス』で青崎有吾さんに興味を持ち、以前から面白い作品を書く人だと聞き及んでいたので、じゃあ一作目の『体育館の殺人』を読んでみようという流れ。</p><p>もう一つは、一冊の本を一年かけて複数人で読んでいこうという環読プロジェクトや、毎日少しずつ本を読みその読書日記を書くという「ゆっくり本を読む」という自分の中でのマイテーマな流れ。</p><p>その二つが合流することで、ミステリー小説の「読者への挑戦状」にガチンコで挑戦しようと思いたちました。</p><p>ちなみに、これまでもミステリー小説は読んできましたが、本気で「推理」したのはこれがはじめてです。つまり、何回も再読し、状況をメモしていって、そこから推論を展開していくという試みは倉下読書人生史上初だったわけです。</p><p>で、やってみて思いました。「楽しい」と。</p><p>仕事で書いている原稿のためでもなく、自分の環境改善のためにプログラミングを書くのでもない。ただただ純粋に「頭を使う」という行為はすばらく楽しいものです。純粋な娯楽という感じがふつふつと湧いてきますね。</p><p>続きのページを見れば答えが書いてあるものを、それこそ10日以上もかけて考える。その間は、他の本の読書も止まってしまう。コスパはぜんぜんよくありません。しかし、コスパが悪いからこそ、そこには純粋な楽しみが立ち上がってくることも間違いありません。</p><p>つまり、コスパを気にしているのは、「コスパゲーム」をしているので、目の前のゲーム（推理やらなんやら）に十全に没頭できないのでしょう。この辺は、昨今の情報環境の大きな問題に関わっていると思います。</p><p>というわけで、一冊の本を十全に味わうためには、ゆっくりと時間をかけ、それこそ読書メモなんかを取りながら読む「スロー・リーディング」がいいよ、というのがお話の半分です。</p><p>「読書メモ」の練習になる</p><p>もう半分が、そうやってミステリーの犯人を当てるために作る「読書メモ」が、より敷延した「読書メモ・ノート」作りの練習に最適ではないのか、という話です。</p><p>本を読んでメモやらノートを書く、というのは初めてだと存外に難しいものです。特に、普段メモやノートを取らない人ならばなおさらでしょう。「どう書くのか」と「何を書くのか」の二つが課題としてのしかかってきます。</p><p>その点、「ミステリーの犯人を当てるため」という目標が固定されているならば、何が必要で何が必要でないのかの判別はしやすいでしょう。あとはそれを「どう書くのか」です。</p><p>もちろん、「どう書くのか」も簡単というわけではありません。いろいろ試行錯誤は必要でしょう。ただ、うまくかけているのかどうかという判断は簡単にくだせます。推理がうまく進んでいるなら、メモもうまく書けているといえるし、そうでないならうまく書けていないと言える。わかりやすいですね。</p><p>一般的に「賢くなるため」の読書メモやノートは、賢くなることが瞬間的・瞬発的な結果ではなく、それはつまりメモがうまくかけているかどうかのフィードバックにかなり時間がかかることを意味します。そういうものが「上達」するのって、難しいのです。</p><p>その意味で、限定された目的を持つ推理用メモは、本を読み、メモを書くということの練習としてうまく機能するのではないか、というのがごりゅごさんのアイデアで、倉下もたしかにそうかもしれないな、と感じました。</p><p>もちろん、推理用メモの書き方がすべての読書メモに通じるわけではありません。それぞれに書き方は違ってくるでしょう。それでも、そうやって手を動かすことに慣れることさえできれば、応用はもっとずっと容易いのではないかと想像します。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc086-91d</link><guid isPermaLink="false">substack:post:142942571</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 26 Mar 2024 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/142942571/8618abe11b6d1fdf61759d14ec48a914.mp3" length="46930069" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3911</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/142942571/cddbef35d8e1f732a02ee1e6f5c542ad.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC085『文学のエコロジー』から考える文学の効用]]></title><description><![CDATA[<p>今回取り上げるのは、山本貴光さんの<a target="_blank" href="https://amzn.to/3Pel3hI">『文学のエコロジー』</a>です。</p><p>本書を通して、「文学を読むときに何が起きているのか？」を考えてみます。</p><p><strong>書誌情報</strong></p><p>* 著者:山本貴光</p><p>*  哲学の劇場でもおなじみ</p><p>*  『記憶のデザイン』『文学問題F+f』などがある　</p><p>* 出版社:講談社</p><p>* 出版日:2023/11/23</p><p>* 目次:</p><p>*  プロローグ</p><p>*  第I部　方法——文学をエコロジーとして読む 19</p><p>*  第1章　文芸作品をプログラマーのように読む 20</p><p>*  第II部　空間 49</p><p>*  第2章　言葉は虚実を重ね合わせる 50</p><p>*  第3章　潜在性をデザインする 74</p><p>*  第4章　社会全体に網を掛ける方法 97</p><p>*  第III部　時間 117</p><p>*  第5章　文芸と意識に流れる時間 118</p><p>*  第6章　二時間を八分で読むとき、何が起きているのか 139</p><p>*  第7章　いまが紀元八〇万二七〇一年と知る方法 161</p><p>*  第IV部　心 183</p><p>*  第8章　「心」という見えないものの描き方 184</p><p>*  第9章　心の連鎖反応 207</p><p>*  第10章　関係という捉えがたいもの 232</p><p>*  第11章　思い浮かぶこと／思い浮かべることの間で 254</p><p>*  第12章　「気」は千変万化する 276</p><p>*  第13章　「気」は万物をめぐる 300</p><p>*  第14章　文学全体を覆う「心」 321</p><p>*  第15章　小説の登場人物に聞いてみた 342</p><p>*  第V部　文学のエコロジー 367</p><p>*  第16章　文学作品はなにをしているのか 368</p><p>*  エピローグ 395</p><p>*  あとがき 418</p><p>本書に加えて、<a target="_blank" href="https://amzn.to/48SW1f0">『ChatGPTの頭の中 (ハヤカワ新書 009)』</a>と『<a target="_blank" href="https://amzn.to/3Veow3S">心はこうして創られる 「即興する脳」の心理学 (講談社選書メチエ)</a>』を補助線として挙げておきます。</p><p>倉下のメモは以下のページをご覧ください。</p><p><a target="_blank" href="https://scrapbox.io/rashitamemo/%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88BC084%E7%94%A8%E3%83%A1%E3%83%A2">◇ブックカタリストBC084用メモ - 倉下忠憲の発想工房</a></p><p>以降は常体でお送りします。</p><p><strong>エコロジーとシミュレーション</strong></p><p>エコロジーとは「生態学」のこと。静止した対象ではなく、対象と環境の相互作用に関心を向ける態度が生態学。つまり本書は、「生態学における文学」という意味ではなく、文学を生態学的な観点から眺めてみよう、という態度で書かれている。</p><p>面白いのは、そこに「シミュレーション」の視点が加わる点。小説で描かれる世界を、もしコンピュータ・シミュレーションで立ち上げるとしたらどのようになるか。そのような対比を対比を経ることで、そもそも私たちが文学を読んでいるときに何が起きているのかが再発見されていく。</p><p>その意味で、本書は具体的なレベルでは「文学には何がどのように書かれているのか」が検討されるのだが、そうした検討の先に「文学を読むときに何が起きているのか？」という大きな問いに取り組んでいる。個々の文学作品に対する批評というよりも、「そもそも文学とは何か」（何でありうるか）を探る文学論であると本書は位置づけられるだろう。</p><p><strong>生きることとシミュレーション</strong></p><p>ここからは倉下の意見がかなり入ってくるが、人は「世界」をシミュレーションして生きている。世界のそのものを捉えているのではない（物自体にはアクセスできない）。私たちは世界についての「モデル」を持ち、そのモデルをベースに世界はこうであろうと演算している（ただし意識的な計算ではない）。</p><p>小説作品は「世界」を描いている。もっと言えば、提示される作品を読者が読むときに、そこに読者なりの「世界」が立ち上がっていく。「世界」がシミュレートされるというわけだ。そのシミュレートは、もしかしたら読者がもともと持っている「世界」シミュレート.appとは違う動作かもしれない。その動作が、読者のシミュレートにフィードバックし、それまでとは違った仕方でシミュレートすることを可能にするのではないか。</p><p>本があり、読者がいて、その読者が読むことを通して変容していくこと。</p><p>それこそが「文学」という営みの生態系であろう。文学を静止的・局所的に捉えるのではなく、読み手の存在と文学によって媒介される変化を合わせて捉えること。それが文学のエコロジーであるように思う。</p><p>だからこそ文学は「生き方」を変える。というよりも、「生きる」という営みの励起の仕方を変えていくのだ。「生きるとはどういうことか」ということを根本的に揺り動かせるのは、文学が私たちのシミュレートに影響を与えているからだ、というのは何の確証もないけれども、今後時間をかけて考えていきたい命題である。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc085-de1</link><guid isPermaLink="false">substack:post:142499268</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 12 Mar 2024 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/142499268/1dc29ceee889bd32a671c4fd170d4669.mp3" length="38814974" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3235</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/142499268/c1937a0cda3cf9634a3c934f16d7e70c.jpg"/></item><item><title><![CDATA[ゲスト回BC084 jMatsuzaki さんと『先送り0（ゼロ）』]]></title><description><![CDATA[<p>今回は、jMatsuzaki さんをゲストにお迎えして、新刊<a target="_blank" href="https://amzn.to/4bMKkt7">『先送り0（ゼロ）―「今日もできなかった」から抜け出す［1日3分！］最強時間術』</a>についてお話をうかがいました。</p><p><strong>書誌情報</strong></p><p>* 出版社</p><p>* 技術評論社</p><p>* 出版日</p><p>* 2024/2/24</p><p>* 著者</p><p>* jMatsuzaki</p><p>* 1986年生まれ。クラウドサービス「TaskChute Cloud」開発者。jMatsuzaki株式会社 /jMatsuzaki Deutschland UG代表取締役。一般社団法人タスクシュート協会 理事。</p><p>* システム系の専門学校を卒業後、システムエンジニアとして6年半の会社員生活を経て独立。会社員時代にjMatsuzakiの名で始めたブログが「熱くて有益」と人気を博し、最高で月間80万PVに達する。現在は会社経営のかたわら、サービス開発や執筆、講演活動をしている。2018年よりドイツ在住。</p><p>* ◇TaskChute Cloud by jMatsuzaki Inc</p><p>* <a target="_blank" href="https://taskchute.cloud/users/top">https://taskchute.cloud/users/top</a></p><p>* 佐々木正悟</p><p>* 目次</p><p>* 序章 時間に追われ、先送り癖に悩まされている人へ</p><p>* 第1章 先送りゼロを習慣化するための3つのルール</p><p>* 第2章 先送りゼロを支えるメソッド「タスクシュート」</p><p>* 第3章 先送りゼロを実現するシステムの全容</p><p>* 第4章 スモールスタートで先送りゼロの成功体験を重ねる</p><p>* 第5章 先送りゼロを実現する考え方のポイント</p><p>* 第6章 長続きする習慣を支えるログの活用法</p><p>* 第7章 複数のタスクからなるプロジェクトで先送りゼロを実現するには</p><p>* 第8章 うまくいかないときのために</p><p>「タスクシュート」というメソッドに入門するための一冊ではありますが、その道のりの先には「時間の使い方＝生き方」の変化が見据えられています。</p><p>その「タスクシュート」はかなり偏った印象で捉えられることが多いメソッドなのですが、そこに含まれる有用なコンセプトを、より広く受け入れてもらえるように本書ではさまざまな工夫がほどこされています。そうした工夫は、陥りやすい挫折をケアしてくれるでしょう。</p><p>また、これはタスクシュートに限ったことではありませんが、タスク管理的な行為を行うときに、当人の「完璧主義」「理想主義」が暴走している状態では、何をどうやってもうまくいくことはありません、この場合の「うまくいく」とは、結果に納得できる、満足感や幸福感を得られるというような意味です。</p><p>たしかに作業はたくさんこなせるようになったけども、常に焦りの気持ちを覚えているというのでは、「成功」とは言えないでしょう。本書はそうした焦りに対する処方せんも与えてくれます。</p><p>その意味で、本書の「先送りゼロ」とは、物事を後回しにすることが何一つ起こらない状態というよりも、「先送りしてしまった」という感覚が生みだす罪悪感や自責の念をゼロにできる状態、という方が近しいでしょう。先送りを繰り返すことで発生する、自分の心への攻撃を止めることが大切なわけです。</p><p>もちろん、たとえ1分であっても何かしら着手することは物事を確実に前に進めるわけですから、実際的（あるいは能率的）な意味でも効果があると言えます。</p><p>ちなみに、本書で提示される三つのルールは以下。</p><p>*  1日の初めに今日やることを決める</p><p>*  1日の終わりにその中で先送りしたものの数を数える</p><p>*  1分でも手をつけたら「先送り」とはしない</p><p>ばかばかしいと思われるかもしれませんが、これはかなり有効です。『ロギング仕事術』もルール自体は違うものの、似たコンセプト（実際にやったことを重視する）を持っていると言えます。すべてはログ/ノートからはじまるのです。</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc084-jmatsuzaki-0</link><guid isPermaLink="false">substack:post:142089353</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 27 Feb 2024 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/142089353/81eb2fbda8629e23efd1433d5613c798.mp3" length="48613400" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4051</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/142089353/c1937a0cda3cf9634a3c934f16d7e70c.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC083 『ザ・フォーミュラ 科学が解き明かした「成功の普遍的法則」』と『残酷すぎる人間法則』の2冊から考える人間関係]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPoadcast、ブックカタリスト。今回は『ザ・フォーミュラ 科学が解き明かした「成功の普遍的法則」』と『残酷すぎる人間法則』の2冊から考える人間関係をテーマに語りました。</p><p>ごりゅごの今年のブックカタリストのテーマは「つなげる」です。</p><p>ブックカタリスト本編の中で、2冊の本をつなげて語りつつ、その内容は前回ともつながることを意識しています。</p><p>3年くらいブックカタリストを続けて、ようやくこういう切り口で本を紹介できるようになったぞ、という感じがしています。</p><p>これ、3年前に同じことをやったとしても、もっと「無理やり」な感じになったような気がします。</p><p>今年公開した2回は、よい意味で「無理してつながりを見つけようとして読んでいない」本で、3年分の読書メモの蓄積があって、そこから自然に「この2冊を組み合わせたら面白いかもな」と思えたもの。</p><p>そういう意味では、2024年は「ちょっと進歩したごりゅご」をお見せするのが今年のテーマだといえるのかもしれません。</p><p>今回出てきた本はこちらで紹介しています。</p><p><a target="_blank" href="https://publish.obsidian.md/knowledgestack/bookcatalyst_book">📖ブックカタリストで紹介した本 - ナレッジスタック - Obsidian Publish</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc083-2</link><guid isPermaLink="false">substack:post:141515077</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 13 Feb 2024 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/141515077/9c30474c20cad17549fec3c8f0682803.mp3" length="48320619" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4027</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/141515077/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC082『思考を耕すノートのつくり方』から考えるノウハウのつくり方]]></title><description><![CDATA[<p>今回は、2023年11月に発売となった<a target="_blank" href="https://amzn.to/3UfsB7l">『思考を耕すノートのつくり方』</a>を著者自身が紹介します。</p><p><strong>書誌情報</strong></p><p>* 著者</p><p>* 倉下忠憲</p><p>* 出版社 </p><p>* イースト・プレス</p><p>* 出版日</p><p>* 2023/11/17</p><p>* 目次</p><p>* はじめに</p><p>* Chapter 1　知的道具としてのノート</p><p>* 「頭の中だけ」は限界がある／頭の使い方のサポート／気軽に、自由に使う</p><p>* Chapter 2　使い方のスタイル</p><p>* ノートの種類／罫線の意味／サイズ／紙質と使い心地／ページ／タイムスタンプの重要性／ナンバリングの利便性／貼りつける etc.</p><p>* Chapter 3　書き方のスタイル</p><p>* 日記／作業記録／メモ（アイデアメモ）／講義ノート／タスクリスト／</p><p>* 会議・打ち合わせノート／着想ノート／思考の整理／研究ノート／読書記録／ライフログノート／振り返りノート／フリーライティング etc.</p><p>* Chapter 4　ノートQ&A</p><p>* 何からはじめるのか／いつ見返すか／記入量の増やし方／ノートの使い分け／デジタル情報とのつきあい方　etc.</p><p>* 付　録　ノートをさらに使うためのブックガイド</p><p>* おわりに　ノートを自由に使う</p><p>本書は、著者独自のノート術を紹介するのではなく、「ノート術」というのがどのような部品で成り立っているのかを細かく紹介することで、読んだ人一人ひとりが自分なりのノート術をつくりあげることを手助けする本です。</p><p><strong>ノウハウは「つくる」もの</strong></p><p>世の中を見渡してみると、たくさんのノウハウが見つかります。「ノート術」ひとつ取ってすらそうです。Aさんは「このノート術が最高だ」といい、Bさんは「このノート術こそが真に成果をあげるための方法」だと言います。そのまま進めば"宗教戦争"になりかねない勢いです。</p><p>一方で、少し引いてみれば、Aさんは自分のやり方で成果を挙げているのだし、Bさんもまた自分のやり方で成果を挙げているのだと言えます。ある方法を使わなければ成果を挙げられない、というわけではありません。人はそれぞれに違いがあるわけで、その人に適した方法も違っているというのは考えてみれば当たり前の話でしょう。</p><p>そのように考えれば、「成果を挙げる究極の方法」を追い求めるのはやや虚しいかもしれません。いつまで経っても手に出来なさそうですし、無用な論争も起きるでしょう。そうした探究を進める代わりに、「自分がうまくやれる方法」、もっと言えば「<strong>今の自分がうまくやれる方法</strong>」を見つける方が、生産的だし健全な気がします。</p><p>そうした考え方を<strong>実用主義的ノウハウ</strong>呼び、<strong>理想主義的ノウハウ</strong>と区別してみるとまったく新しい「ノウハウ観」が生まれてきます。行為の主体者は、究極的に存在するノウハウを「身につける」のではなく、そのときそのときのニーズに合わせたノウハウを「つくっていく」のだという観点です。</p><p>本書はそうしたノウハウ観をベースに書かれています。</p><p><strong>ノウハウ書の問題点</strong></p><p>もう一点つけ加えると、私が考えるに最近のノウハウ書はいくつかの「問題」を抱えています。</p><p>まず「理想的過ぎる」点です。あれをこうしたら、こうなりますよね。やった！　という感じ。そこには現実に起こりうるさまざまな抵抗や不具合がまったく無視されています。簡単に言えば「そんなにうまくいくなら、始めから困っていないよ」というツッコミを入れたくなるのです。</p><p>で、理想的な状況だけが語られているので、不具合に遭遇したときにまったく対処ができません。それでは実行はおぼつかないでしょう。</p><p>次に、「発案者に最適化されすぎている」点です。ある人にとって、最高の効果を上げられる方法は、むしろ性質や傾向が違う人にとって効果を上げにくい方法になっている可能性があります。それ自体は別に構わないのですが、「このやり方でうまくいく。このやり方でないとうまくいかない」という形で説明されていると、効果を上げにくい部分をアレンジすることができません。そうなると、微妙にうまくいかない部分を抱え続けなければならなくなります。これはけっこうストレスで、それが挫折の原因になったりもします。</p><p>最後に「過程がなさすぎる」問題です。ノウハウは「つくっていく」ものであって、そこには経過があります。言い換えれば歴史があります。極端なことを言えば、ある人が何かしら成果を挙げられているのは、有効な方法を手にしていることだけでなく、むしろ<strong>その方法を確立にするに至ったプロセスが背景にある</strong>からです。そのプロセスの中で、何が効果があり、何が効果がないのかを体験的に理解してきたからこそ、そこにある方法を十全に使えている点があるでしょう。</p><p>また、そうした理解があるからこそ、手持ちの方法が不具合を起こしたときにでも、新しく変容させていける対応力も持ちます。</p><p>一方で、「はい、これが完成品です」と手渡されたらどうなるでしょうか。そこには経過もなく、ということはそこからの変化もありません。そこにある完成品に、自分自身を合わせるしかなくなるわけです。これはかなり窮屈なことです。</p><p>だから本書は、ノート術の本でありながら、「成功した著者のノートの使い方を真似すれば、明日からあなたも成功者になれる」的なスタンスではなく、非常に技術的な視点（エンジニアリング的な視点）においてノート術を紹介しています。</p><p>もちろん、特定の誰かのノート術をノウハウとして紹介することに意味がないと言いたいわけではありません。そうした情報から学ぶことはたくさんあります。一方で、それは「お手本」でもなければ「理想的」でもなく、ましてや「こうでなければならない」という絶対的なルールではありません。一つのヒントであり、もっと言えば行動を促す「触媒」でしかないのです。</p><p>世の中のノウハウをそのような姿勢を受け取ることができるならば、現代は「自分のノウハウ」をつくるためのヒントがいくらでも見つけられる環境だと言えるでしょう。個人的には、そうした見方が少しでも広がればいいな、と願っております。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc082-501</link><guid isPermaLink="false">substack:post:141177536</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 30 Jan 2024 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/141177536/55a4fcaee43dd87cd39e3893661fa0dd.mp3" length="46184012" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3849</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/141177536/f616527e91053466b35faafb508ae7d4.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC081 『ピダハン』と『ムラブリ』から考える価値観への文化の影響]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPoadcast、ブックカタリスト。今回は『ピダハン』と『ムラブリ』という2つの民族から考える新しい価値観について語りました。</p><p>ムラブリは読んでから半年以上、ピダハンは1年以上経過している本ですが、どちらも今でも強く印象に残っていて、読書メモもそれなりにきちんと残っています。</p><p>そのおかげで、メモを見ながらであれば、だいたいのことを思いだすことができて、だいたいのことは「語る」ことができるようになったな、と実感した回でした。</p><p>ブックカタリストを始めて、現在で大雑把に3年くらいが経過。やはり、そのくらいの期間続けていると、いろいろなことが「スキル」として身に付いてきたな、と感じられています。</p><p>今回は（たぶんごりゅごとしては珍しく）テーマを設けて、そのテーマに従って本の紹介をするというスタイルでした。</p><p>こういう形式で本を紹介できるようになったことも、これまた今までとは違う本の読み方ができるようになったからなのかもしれません。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc081-8e0</link><guid isPermaLink="false">substack:post:140694818</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 16 Jan 2024 10:09:40 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/140694818/61046d8f35b14c117b260c38d3b2ea85.mp3" length="41425860" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3452</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/140694818/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC080『観光客の哲学』と『哲学の門前』から考える読書について]]></title><description><![CDATA[<p>2024年一発目の配信です（収録は去年行われました）。</p><p>今回は倉下が<a target="_blank" href="https://amzn.to/3tAdF8K">『ゲンロン0 観光客の哲学』</a>と<a target="_blank" href="https://amzn.to/3NJXgp8">『哲学の門前』</a>の二冊を取り上げ、それぞれのエッセンスを通して「本を読むこと」について考えるという構成になっております。</p><p>最初に結論を述べておくと、専門家ではない僕たちは自らの興味に沿って、なかば偶発的に本を読んでいけばいいんじゃね、という話です。</p><p>配信に使用したメモは以下のページからご覧いただけます。</p><p><a target="_blank" href="https://scrapbox.io/rashitamemo/%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88BC080%E7%94%A8%E3%83%A1%E3%83%A2">◇ブックカタリストBC080用メモ - 倉下忠憲の発想工房</a></p><p>観光客の哲学</p><p>観光客とは何か、あるいは観光客の哲学とは何か、というのは本編で扱っているのでそちらをお聞き頂くとして、やはり重要なのは人間は「動物的」なものと「人間的」なものの二層でできているという視点でしょう。そうした二層構造は、去年の『ふつうの相談』でも触れた二極の話にも通じます。</p><p>で、私たち市民が本を読む理由は、学問的探求心という「立派/真面目/理性的」なものばかりでなく、流行っているからとか、有名人が言及していたからとか、たまたま自分の生活に関係する話題だったからとか、賢そうに見られたいという知的な背伸びだったりとか、そういう「卑近/ふまじめ/偶然的」なものだったりするわけです。</p><p>現代の思想や哲学が、「卑近/ふまじめ/偶然的」なものをうまく扱えてこなかったのと同じように、「真面目な読書術」でも、そうしたふまじめな読書はあたかも存在しない、あるいはあってはならないことだと扱われていたのではないでしょうか。教養的読書の強要。</p><p>でも、別にそういうふまじめな読書でいいのだと思います。観光客的に、物見遊山的にアカデミックの知見に触れてみる。そうして日常生活に帰っていく。たぶん、それだけでのことでも変わる風景があるでしょう。自分の知識が増えるといったことだけでなく、その分野への"親近感"が変わってくるなんてこともありそうです。</p><p>そのようなカジュアルな親しみ方が許容されたとき、本を読むことははじめて市民に開かれたものになるはずです。</p><p>哲学の門前</p><p>入門/門前の構図も同じです。</p><p>私たちは、日常生活の中で（あるいはそこで生じる苦難との遭遇において）哲学的・文学的な問いに直面することがあります。その意味で、私たちは誰しもが潜在的に哲学者です。いろいろ考えて、自分なりの意見を持つこともあるでしょう。門前の哲学者です。</p><p>一方で、その気概から「哲学入門」などを手に取ってみると、物の見事に弾き返されます。私は大学生のときに、ヘーゲル の『哲学入門』を手に取ったことがあるのですが、ページの始まりから終わりまでずっと「この人はいったい何を言っているのだろうか」という気分になっていました。</p><p>でもまあ、そんなものです。別にそれでいいのです。</p><p>そうやってやっぱり無理だと思って引き返し、しばらくしたらまた挑戦する。そんな感じで前に進んでいるのかどうかすらわからないままに、その対象と関係を結んでいく。いつまでたっても入門できたような気すらしない。そんなあやふやな関係があっても市民的な生活において困ることはありません。非常に不真面目な態度でありながら、その裏返しとしての粘り強さがあります。</p><p>たぶんここでのポイントは、「いつまでたってもわかった気がしない」という入門以前の気概が維持されていることでしょう。もし、「わかった」つもりになってしまえば、その人は容易に知識の穴にはまりこみます。そんなに簡単にわかるわけはないので、何かを勘違いしているのに、そのことに気がついていないのです（ちなみに、陰謀論に嵌まっている人は皆"真実"を確信している節がありますね）。</p><p>観光客に引きつけて言えば、観光客はその距離感を持って維持されている状態が大切で、あたかも「ウチ」にいると勘違いしてしまうと、そこに生まれたはずの力学が消えてしまうのでしょう。門外漢（ここでも門が出てきますね）のマインドセットをキープしておくこと。たぶんそれがポイントです。</p><p>というわけで皆さんも、自分の専門ではない分野の本を、観光客として（あるいは門前の小僧として）読んでいこうではありませんか。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc080-5f8</link><guid isPermaLink="false">substack:post:140192907</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 02 Jan 2024 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/140192907/f18d6245812ca0c6bd96add2b7e75e54.mp3" length="41922709" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3494</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/140192907/4798bb610eb39e4a5293ce49dd10b72b.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC079「2023年の振り返り（後半）」]]></title><description><![CDATA[<p><a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc0782023">前回</a>に引き続いて、今年一年の配信の振り返りです。</p><p><a target="_blank" href="https://scrapbox.io/BCBookReadingCircle/2023%E5%B9%B4%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E9%85%8D%E4%BF%A1%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88">◇2023年ブックカタリスト配信リスト - BCBookReadingCircle</a></p><p>上記ページの「----half---」より下の回を振り返ります。</p><p>当記事では、倉下視点でのトータルの振り返りを。</p><p><strong>リアルなものの復興・二重構造</strong></p><p>まず『言語はこうして生まれる』および『会話の科学』で、私たちのリアルで日常的な会話の重要性が回復されました。理論的に整ったものが「本質」ではなく、雑多で即興的なやりとりこそが言語の中心的な意義であると確認されたわけです。</p><p>その上で、『ふつうの相談』の構図が立ち上がります。論理的に整ったものや体系的なものは、ある特殊な状態を先鋭化させたものであり、そうした研究にはたしかに意義がある。しかし、私たちのリアルはもっと柔軟で雑多なものであり、その両方が行き来すると豊かな状態がやってくるであろう、という見立て。つまり、どちらか一つを選択するのではなく、その両方を織り込んだ大きな地図を著者は描いて見せました。</p><p>同じ視点を採用すると、『習慣と脳の科学』『Remember 記憶の科学』『まちがえる脳』 『忘却の整理学』で確認したように、二重の要素が構造を支えている形が浮かび上がります。</p><p>身体的・習慣的なもので固定的なものに対応する能力と、言語的・観念的なもので変化に対応する能力。覚えることと、忘れること。どちらも相反する能力が、一つの系（システム）の中に存在し、それぞれが協調的に働くことで大きな成果を達成しているわけです</p><p>「<strong>どちらか一つを選ぶという選択ではなく、その両方を織り込んだ地図を描く</strong>」</p><p>その意味では、「悪意」もゼロイチで考えるのではなく適切に運用することが重要でしょうし、「頭の中のひとりごと」も完全に抑制するというよりは、暴走を抑制し、うまく使えるように導くことが大切になるでしょう。「積読か再読か」という選択も実際は無意味で、その両方をどう営んでいくのか、という視点が必要になります</p><p>ようするに、単一の原理こそが「唯一の答え」であり、それ以外はすべて間違いという狭い観点から抜け出て、どのようにして複数の原理を運用していくのかという考えの方向性が見えてきたのが今年一年の読書でした。</p><p><strong>読書の深まりと広がり</strong></p><p>同じように、本の読み方・選び方についても二重の要素が考えられます。</p><p>一つは、専門分野・興味を持っている分野について重点的に読んでいくスタイル。似たような新書を複数冊読むことや同じ本を再読することも、ここに加えられるでしょう。</p><p>そうした読書では、自分の脳内にある知識の網（あるいはconceptのnetwork）をより密にしていく効果が期待できます。<strong>理解を深める読書</strong>、と端的にまとめられます。</p><p>もう一つのスタイルが、その時点の自分の専門分野や興味の外側にある対象について読んでいくスタイルです。実際は、完全な外部についてはそういう本があるということすら認識できないでしょうから、「外周ぎりぎりにある本」がよい塩梅でしょう。</p><p>そうした本は、「これを読めば、〜〜に役立つ」と確信的なことは何も言えません。それが言えないものを「外部」と呼ぶからです。そうした本を読むときに必要になるのは、言うまでもなく知的好奇心です（あるいは、虚栄心ということもあります）。そうした心の動きがなければ、確信がない本を読むという行為はまず起こらないでしょう。</p><p>で、知的好奇心に駆動されて「外側」の本を読むと、思いも寄らなかった対象と知識の網がつながることが起こります。単純に言えば、知識の網が大きくなるのです。これを、<strong>理解を広げる読書</strong>とまとめておきましょう。</p><p>必要なのは、この二つのタイプの読書のどちらか一つを選ぶのではなく、必要に応じてどちらも使っていくことです。深めることと、広げることの両方を行うのです。そうすれば、うまい具合に知識の網を整備していけることでしょう。</p><p>もちろん、上記とはぜんぜん違った形の「読書」がありうることは間違いありません（でなければ、結局単一の原理に還元していることになります）。ただし、ある種の知的なあこがれに向かっていく読書の場合は、そうした読み方・選び方は意識しておいた方がよさそうです。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc0792023</link><guid isPermaLink="false">substack:post:139906725</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 19 Dec 2023 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/139906725/4cc44b45e7df3964977a5a71b57b46b1.mp3" length="50342810" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4195</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/139906725/c1937a0cda3cf9634a3c934f16d7e70c.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC078「2023年の振り返り（前半）」]]></title><description><![CDATA[<p>毎年恒例になりつつある、今年の配信の振り返りです。</p><p>配信のリストは以下にまとめてありますので、ご覧ください。今回はこの上半分を振り返りました。</p><p><a target="_blank" href="https://scrapbox.io/BCBookReadingCircle/2023%E5%B9%B4%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E9%85%8D%E4%BF%A1%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88">◇2023年ブックカタリスト配信リスト - BCBookReadingCircle</a></p><p>とりあえず、今年一年も大きなトラブルなく続けることができました。おそらく一番の成果がそれでしょう。これもひとえにいつもご視聴くださっている皆様、そしてご支援下さっているサポーターの皆様のおかげです。ありがとうございます。</p><p><strong>振り返りの意義</strong></p><p>倉下は記録魔ではありますが、振り返り魔ではありません。どちらかと言えば、振り返っている暇があるなら、少しでも何かを前に進めたいという前進主義者と言えるでしょう。そんな私であっても、こうして折りに触れて振り返ることの意義を感じています。</p><p>たとえば、今年一年自分がどんな本を読んできたのかという「ヒストリー」をまず忘れています。これはもう、ほんとうに驚くぐらいに忘れています。何冊かは思い出せる本はありますが、それ以外は覚えていないことすら認識できていない状態です。</p><p>もちろんそんな状態では、本の中身など推して知るべしです。</p><p>人間の記憶などそんなものですし、だから「本」という固定した情報媒体に意味があるわけです。読書メモを作るのも同じです。覚えるためというよりは、忘れてしまったときに（少しだけでも）取り戻せる意義が読書メモにはあります。</p><p>もう一つ面白いのは、自分の読書記録を振り返ることで、本を読んでいたときには気がつかなかった「全体像」に気がつけることです。</p><p>たとえば、自分が興味を持っているテーマの傾向というのは、「一冊の本」に注目しているだけではまず見えてきません。何冊かの記録を並べるからこそ見出せるパターンがそこにはあるわけです。</p><p>また、いろいろ読んでいるうちに「あの話とこの話はつながっているな」と気がつけることがあります。もっと言えば「よくよく考えてみれば、この二つは接続しているぞ」と発見するのです。一度発見した後ならば、その二つのつながりはあまりにも自明なのですが、読んだ本のことをすっかり忘れている状態では、そのつながりは見つけ出せません。</p><p>そうした接続によって生成される全体像は、行為の最中よりもむしろ時間置いた振り返りの中でこそ見出せるものです。</p><p>その意味で、自分の読書の経験をより広げたり深めたりするために、振り返りは役立つのです。</p><p><strong>年報作り</strong></p><p>読書において再読が重要であるのと同じように、自分の経験も「再読」することが大切です。特に、毎日をくり返しのパターンに置いているときほど、一度そのパターンから抜け出し、「目の前の一日」よりも少し高い視点で自分の活動を振り返ってみることの意義は高まるでしょう。</p><p>ただし、ただ振り返るだけではモチベーションがあがりにくいものです。そこで「日報」ならぬ「年報」を自分宛に（来年の自分が読むくらいをイメージして）書いてみるのがよいでしょう。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc0782023</link><guid isPermaLink="false">substack:post:139455717</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 05 Dec 2023 09:07:59 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/139455717/6692d8beefde80ecd0067711b3ba6938.mp3" length="48892074" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4074</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/139455717/c1937a0cda3cf9634a3c934f16d7e70c.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC077『言語はこうして生まれる』]]></title><description><![CDATA[<p>前回に続いて今回も二人共が読了した本です。</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3T6xeQH">『言語はこうして生まれる』</a></p><p>紹介しようしようと思いながら、なかなか全体がまとめきれないので時間がかかってしまいました。非常にエキサイティングで、抜群に知的好奇心が刺激される一冊です。</p><p><strong>書誌情報</strong></p><p>* 原題</p><p>* 『THE LANGUAGE GAME:How Improvisation Created Language and Changed the World』</p><p>* 著者</p><p>*  モーテン・H・クリスチャンセン</p><p>*  デンマークの認知科学者</p><p>*  米コーネル大学のウィリアム・R・ケナンJr.心理学教授</p><p>*  オーフス大学言語認知科学の教授</p><p>* 　ニック・チェイター</p><p>* 　 イギリスの認知科学者・行動科学者</p><p>* 　 『心はこうして創られる　「即興する脳」の心理学 (講談社選書メチエ)』</p><p>* 　翻訳</p><p>*  塩原通緒（しおばらみちお）</p><p>*  『暴力の人類史』など</p><p>* 出版社 </p><p>* 新潮社</p><p>* 出版日</p><p>* 2022/11/24</p><p>* 目次</p><p>* 序章　世界を変えた偶然の発明</p><p>* 第1章　言語はジェスチャーゲーム</p><p>* 第2章　言語のはかなさ</p><p>* 第3章　意味の耐えられない軽さ</p><p>* 第4章　カオスの果ての言語秩序</p><p>* 第5章　生物学的進化なくして言語の進化はありえるか</p><p>* 第6章　互いの足跡をたどる</p><p>* 第7章　際限なく発展するきわめて美しいもの</p><p>* 第8章　良循環――脳、文化、言語</p><p>* 終章　言語は人類を特異点から救う</p><p> 相手に何かを伝えるため、人間は即興で言葉を生みだす。それは互いにヒントを与えあうジェスチャーゲーム（言葉当て遊び）のようなものだ。ゲームが繰り返されるたびに、言葉は単純化され、様式化され、やがて言語の体系が生まれる。神経科学や認知心理学などの知見と30年におよぶ共同研究から導きだされた最新の言語論。</p><p><strong>複雑な眼差し</strong></p><p>倉下が作った読書メモは以下です。</p><p><a target="_blank" href="https://scrapbox.io/rashitamemo/%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88BC077%E7%94%A8%E3%83%A1%E3%83%A2">◇ブックカタリストBC077用メモ - 倉下忠憲の発想工房</a></p><p>本が興味深いのは、提示される捉え方が実に複雑な点です。</p><p>たとえば、言語は遺伝子由来という見方を否定します。しかし、遺伝子がまったく無関係ともいいません。人間の生物的な限界（もちろんそれは遺伝子によって規定される）に晒されながら、その人間が使える形で言語は生み出され、また変化していく。そうした言語の変化もまた、遺伝子の自然淘汰に影響を与える。二つの要素が考慮されています。</p><p>また、言語が「即興」のジェスチャーゲームであるにしても、そのゲームが「繰り返される」ことで一定の様式や秩序を獲得していく流れが提示されます。即興というのは、「その場限り」や「一度きりの」というニュアンスがあるわけですが、それが繰り返されることで別様に変化していく。ここでは一見するとアンビバレントな要素が組み合わされて新しい概念が生成されています。実に面白いですね。</p><p>全体的に、トップダウンの言語生成を否定し、ボトムアップの進化論的言語観が提示されている本書ですが、その射程は幅広く、枝葉がつながる他の本がいくつも見つかりそうです。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc077-65e</link><guid isPermaLink="false">substack:post:139007732</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 21 Nov 2023 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/139007732/bf8aa9103ffd6b6c55dda646cfff6497.mp3" length="54788747" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4566</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/139007732/6d4dc3706652040bb0b4bd8e3417b282.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC076 『音律と音階の科学 新装版 ドレミ…はどのように生まれたか (ブルーバックス)』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPoadcast、ブックカタリスト。今回は『音律と音階の科学 新装版 ドレミ…はどのように生まれたか (ブルーバックス)』について語りました。</p><p>今回は、ごりゅごが5月にギターを始めてから、約半年で学んだ「音楽の面白さ」の集大成みたいな話をしました。</p><p>「音楽の上達」を目指してギターを独学する体験を通じて、ブックカタリストのように「本を読んで何かを語る」というものとはまた違う、新しい「学び方」を知ることができています。</p><p>一般的に読書という行為には、肉体的な技能の重要性はほとんどありません。</p><p>このジャンルの「学び方」は、これまでにけっこういろいろな本を読んで学んできましたが、ギターを弾くみたいな、肉体的な技能を身に付ける方法はきちんと考えたことがありませんでした。</p><p>ただ、ギターの練習を通じてわかったのは、こうした技能の上達においても、今まで学んできたような「学び方」は十分に応用できる、ということだったのです。</p><p>そもそも、たとえばギターを練習するという場合に、なにを「練習」すればいいのか。楽譜を手に入れて、音楽を聴いて、でてくるフレーズがスムーズに演奏できるようにすることは「練習」なんだろうか？</p><p>結局どんな練習も「きちんと考える」ことが超重要で、それこそが今自分が考える「大人の趣味理論」のコアになる部分なんだろうということもわかりました。</p><p>かつての自分は「うまく体を動かす」ことばかり注目していたんですが、そもそも「理想の動かし方」をわかる重要性を理解していなかった。</p><p>特に音楽（アドリブ演奏）の場合は、音楽を聴いてリアルタイムに「こういう音を出したいと考えることができること」それと同時に「この音を出したい時にどうやって体を動かせばいいのか」がわかること。</p><p>これができるようになって、自分のやりたい「演奏」ができるようになるんじゃないか。そういうことが、すこしわかってきたような感じがしています。</p><p>そして、この話は今回本編で話した内容とはほとんどなにも関係がありません。</p><p>今回の話は、是非五度圏の図を見ながら聞いていただけるともう一段階楽しめると思います。</p><p>→<a target="_blank" href="https://www.google.com/search?q=%E4%BA%94%E5%BA%A6%E5%9C%8F&#38;sca_esv=580039890&#38;tbm=isch&#38;sxsrf=AM9HkKn9UNRswWvsz_6Nxdoh1e0MbmvoPw:1699335651379&#38;source=lnms&#38;sa=X&#38;ved=2ahUKEwjR3-rOlrGCAxXBd94KHVc9CAQQ_AUoAXoECAMQAw&#38;biw=1280&#38;bih=1340&#38;dpr=2">五度圏 - Google 検索</a>（画像検索）</p><p>今回出てきた本はこちらで紹介しています。</p><p><a target="_blank" href="https://publish.obsidian.md/knowledgestack/bookcatalyst_book">📖ブックカタリストで紹介した本 - ナレッジスタック - Obsidian Publish</a></p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc076-cd0</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138029065</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 07 Nov 2023 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138029065/6dad5afb581f17d051925eabe0cc0bfe.mp3" length="63042363" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3940</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/138029065/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC075『悪意の科学: 意地悪な行動はなぜ進化し社会を動かしているのか？』]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>今回は、倉下とごりゅごさんが両方とも読んでいる本だったので、二人で語り合う形になりました。とりあげたのは、<a target="_blank" href="https://amzn.to/3FtZMLN">『悪意の科学』</a>です。</p><p>書誌情報</p><p>* 著者</p><p>* サイモン・マッカーシー=ジョーンズ</p><p>* ダブリン大学トリニティ・カレッジの臨床心理学と神経心理学の准教授。</p><p>* 翻訳</p><p>* プレシ南日子</p><p>* アレックス・バーザ『狂気の科学者たち』</p><p>* サンドラ・アーモット＆サム・ワン『最新脳科学で読み解く0歳からの子育て』など</p><p>* 出版社</p><p>* インターシフト</p><p>* 出版日</p><p>* 2023/1/24</p><p>* 目次</p><p>* はじめに・・人間は４つの顔をもつ</p><p>* 第１章・・たとえ損しても意地悪をしたくなる</p><p>* 第２章・・支配に抗する悪意</p><p>* 第３章・・他者を支配するための悪意</p><p>* 第４章・・悪意と罰が進化したわけ</p><p>* 第５章・・理性に逆らっても自由でありたい</p><p>* 第６章・・悪意は政治を動かす</p><p>* 第７章・・神聖な価値と悪意</p><p>* おわりに・・悪意をコントロールする</p><p>倉下は2023年2月に一旦読了し、この配信のために読書メモをつけながらもう一度読みました。簡単な読書メモは以下のページをどうぞ。</p><p><a target="_blank" href="https://scrapbox.io/rashitamemo/%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88BC075%E7%94%A8%E3%83%A1%E3%83%A2">◇ブックカタリストBC075用メモ - 倉下忠憲の発想工房</a></p><p>以下では、本書のさわりをざっと確認します。</p><p>悪意について</p><p>狭義の「悪意」は、「悪意のある行動とは、他者を傷付け害を与え、かつその過程で自分にも害が及ぶ行動」（心理学者デヴィッド・マーカ）で、もう少し広く意味を取ると「自分の利益につながらないにもかかわらず、他者に害を与えるためにする行動」も含まれる。</p><p>これらの定義により、敵対的行動やサディスティックな行動とは区別される。また、人間の行動をコストと利益から考えると以下の四つの区分が可能。</p><p>*  協力行動</p><p>*  共に利益をもたらす</p><p>*  利己的行動</p><p>*  自分だけが利益を得るように</p><p>*  利他的行動</p><p>*  自分がコストを負担して他者に利益を与える</p><p>*  悪意のある行動</p><p>*  自己と他者の沿うほうに害を及ぼす行動</p><p>この４つめの行動に注目しようというのが本書のテーマ。</p><p>悪意の合理性</p><p>ではなぜ悪意に注目するのか。それは、人類は協力によって文明を前に進めてきたから。にもかかわらず悪意ある行動は、その協力関係を弱めてしまうように思われる。進化論的な観点で言えば、そのような生存に貢献しない性質は淘汰されていてもおかしくない。これをどう考えるのか。</p><p>もちろん、進化論的に考えれば、「そこには何かしらの合理性があったからだ」というのが仮説になる。その仮説的観点を、さまざまな角度から検討していくのが本書の大きな内容。悪意が生じる理由と共に、その「機能」についても注目していく。</p><p>各章で面白い話が多いが、全体を通して感じるのは、私たち人間は生物的に「悪意」の元となる感情の働きを持ってしまっている、ということ。そして、その働きは現代まで悪意が生き残っていたことが示すように、一定の（そして有用な）機能を持つ、ということ。</p><p>その意味で、悪意を完全に捨て去ることが最上である、という考え方はそのまま素直に信じないほうが良い。むしろ「いかに悪意とつき合うべきか」という問いの方が現実的かつ実際的であろう。</p><p>どのような状態や環境なら悪意が発露されやすく、またどんな悪影響が起こりうるのか。それを踏まえた上で、どう悪意を「使っていく」のか。そうした判断ができるようになれば、悪意に振り回されないようになるだろう。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc075-fe5</link><guid isPermaLink="false">substack:post:138211270</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 24 Oct 2023 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/138211270/fff645ff2b2f7bf2ff05b0cdfefdee02.mp3" length="54505757" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4542</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/138211270/0d76dff075914295430b7a7af2e86f6a.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC074『ロギング仕事術』]]></title><description><![CDATA[<p>今回は、倉下の直近の新著<a target="_blank" href="https://amzn.to/3tsVSjC">『ロギング仕事術』</a>を著者自身が紹介しました。</p><p>本の内容の直接的な紹介というよりは、この本の背後にあった想いを多めに語っております。</p><p>本の主題</p><p>「記録をしながら、仕事をしよう」という新しいワークスタイルを提案しています。</p><p>そのワークスタイルによって、</p><p>* 行為実行中の注意の舵が取れるようになる（短期の効能）</p><p>* 情報が保存され、再利用可能になる（中期の効能）</p><p>* 「考える」が起こりやすくなる（長期の効能）</p><p>といった「うれしいこと」が起こりやすくなります。</p><p>倉下が考えるに、この「うれしいこと」は現代において切実にその必要性が高まっている要素です。なので、仕事のやり方を変えたい、仕事をもっとうまく進められるようになりたいという方は、ぜひ「<strong>記録をしながら、仕事をする</strong>」をやってみてください。</p><p>三つの想い：その１</p><p>で、本書では実用性を主軸において、倉下特有の理屈めいた話はまるっと抜いておりますが、三つの考えたことが背景にあります。</p><p>一つは「原初のライフハック」としての記録です。さまざまなライフハックを見てきましたが、「記録すること」を使わないものなどほとんどありません。特に何かしらの効果を上げているものは皆一様に「記録をどう使うか」という点を持っています。</p><p>最終的にできあがるノウハウの形が違うのは、どのような記録を、どんな風に残すかという点が違っているからです。それが違うのは当然でしょう。それぞれの人が違った傾向を持っているからです。むしろ、そうした形の違うメソッドが出てくること自体が、「ライフハック的」だと言えます。ライフハックは、原理主義というよりはブリコラージュのマインドセットがあるものなのです。</p><p>そこで本書では、あらゆる記録の起点となるようなベーシックなスタイルを提案しました。この記録から始めて、あとは個人の趣味嗜好に合わせてアレンジしてけば、最終的に「その人の方法」になるような、そんなテンプレート/フレームワーク感のあるノウハウをセットアップした次第です。</p><p>この思想を支えているのは、「たいそうな方法でなくてもよい。当たり前の方法で構わない（むしろその方がよい）という観点です。おどろきを感じるような、斬新な「方法」があれば、自分が抱えている問題をまるっと解決してくれるような気がしますが、それは幻想です。むしろ、他の人がごく当たり前に利用している方法を、自分の中にも（自分なりの形で）定着化させることが、一番まっとうなルートです。というか、それ以外にはない、とすら言えるかもしれません。</p><p>当たり前の、ライフハックを。</p><p>それが2020年代のライフハック観です。</p><p>三つの想い：その２</p><p>二つ目は、「考えるを取り戻す」です。</p><p>非常に大雑把な話になりますが、他人を「管理」したければ相手に考えさせないのが一番です。そうして「言う通りに」行動させれば、管理の手間は最小化します。逆に言えば、そうした状態のとき、自分は「考える」という行為を剥奪されているわけです。それって、ほんとうに好ましいのでしょうか。</p><p>また、適切に「仕事」をするためには、どうしてもいろいろ考えなければなりません。毎日がまったく同じ動作だけで成立する仕事ならばそれでもいいでしょうが、手順ややり方を改良していくことは仕事の質を向上させる上でも必要ですし、「なんのための仕事か」といったことを考えることは、成果の方向性を定めるのにも有効です。</p><p>そうやって考えることをしていると──管理の方向性に逆らうことになるので──面倒なことも起きてくるわけですが、それでも5年、10年のスパンで捉えたときに、そうした思考の有無は大きな違いを生むだろうと思います。</p><p>さらに言えば、組織的な管理とは別の意味で、私たちは「考える」を奪われつつあります。速度反応を求める昨今情報環境のせいです。</p><p>「考える」ためには、少なくとも時間と注意が必要です。刹那的に反応を繰り返しているだけでは「考える」ことはできません。情報機器、ITツールなどを無防備に使っていれば、どんどんその「考える」機会が喪失されていくでしょう。</p><p>自分の手で記録を書く、という行為はほとんど無理やりにその時間と注意を取り戻させてくれます。むしろ、そこまでしないと確保すら難しいというのが現代なのかもしれません。</p><p>三つの想い：その３</p><p>最後の三つ目が、「自分を知る」です。倉下がセルフ・スタディーズ（自分の研究）と呼んでいるものです。</p><p>最新の情報や世界の動向にどれだけ詳しくても「自分がどんな人間であるのか」が分かっていなければ、人生の決定は難しく、また下した決定に納得感を得るのは難しいでしょう。</p><p>そこまで大げさな話でなくても、「どんな情報整理ツールを使ったら嬉しいか」ということも、自分についての理解が浅いとまったく決められません。そういうときほど、他人の欲望に影響を受けやすくもなってきます。で、混乱が深まっていくわけです。</p><p>選択肢が多い時代であればあるほど、自分のことをわかっておくことの有用性は高まります。自分はどんな人間であって、どんな人間ではないのか。そんな当たり前のように思えることですら、私たちはよく知っていないのです。だからこそ、自分の記録を残すのです。「自分の研究」ためのフィールドワークのようなものです。よく観察し、ときには質問し、その結果から分析を行うのです。</p><p>その価値は、ほんとうにもっとずっと後になって、じわじわと実感されることでしょう。おそらく最強の「コスパ」はここにあります。</p><p>さいごに</p><p>というようなことを背後に考えながら、それでも「実用性」を一番念頭において『ロギング仕事術』を書きました。よろしければ読んでみてください。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc074-09c</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137826951</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 10 Oct 2023 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137826951/b8b27b128b862b437e629d94ea225519.mp3" length="66562415" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4160</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/137826951/9e0d721fdc024d15cd375dd6b9275eb6.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC073『会話を哲学する コミュニケーションとマニピュレーション (光文社新書)』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPoadcast、ブックカタリスト。今回は『会話を哲学する コミュニケーションとマニピュレーション (光文社新書)』について語ります。</p><p>今回は、前回の<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc071-d08#details">『会話の哲学』</a>つながりというか、科学で考えた「会話」を、哲学の方面でも考えてみよう、みたいなのがメインテーマです。</p><p>最近のブックカタリストは、本編での「対話」によって、事前準備とはまったく違う新しい思いつきがたくさん出てくるようになり、これまで以上に収録が非常に面白いものになってきています。</p><p>たとえば「規範的である」ことが人間関係に動影響するのか。この辺の話は事前に準備していたものでなく、話してる流れで自然に出てきたものです。「あえて規範的でない行動をすること」ってたしかに人が仲よくなるためには大きな作用なのかもしれないよね。いい子ちゃん同士では確かに人間関係って上っ面だけになりがちで「腹を割る」って規範を破ることなのかもしれないよね。さらに、我々が心地よく生きていけるようになるためには、そういう規範的でない行動、発言が許されるような場所って重要なんじゃないかな？</p><p>読んだ本について語ってたら、思ってもみなかったようなことを思いついたりする。</p><p>そういうのもまた「会話」だから生まれるもので、一人だけだったらこんなことにはなってないよな、と思います。</p><p>今回出てきた本はこちらで紹介しています。</p><p><a target="_blank" href="https://publish.obsidian.md/knowledgestack/bookcatalyst_book">📖ブックカタリストで紹介した本 - ナレッジスタック - Obsidian Publish</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc073</link><guid isPermaLink="false">substack:post:137374520</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 26 Sep 2023 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/137374520/ba50f1f991ffd3f1cd2b8b64d12a8de2.mp3" length="46189414" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3849</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/137374520/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC072『ふつうの相談』]]></title><description><![CDATA[<p>今回は東畑開人さんの <a target="_blank" href="https://amzn.to/3Rc9NUN">『ふつうの相談』</a>を紹介しました。倉下の考え方に大きな影響を与えてくれた一冊です。</p><p><strong>書誌情報</strong></p><p>* 著者</p><p>* 東畑開人</p><p>* 1983年東京生まれ。専門は、臨床心理学・精神分析・医療人類学</p><p>* 博士(教育学)・臨床心理士</p><p>* 『心はどこへ消えた』『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』『聞く技術　聞いてもらう技術』など著作多数</p><p>* 出版社</p><p>* <a target="_blank" href="https://www.kongoshuppan.co.jp/">金剛出版</a></p><p>* 出版日</p><p>* 2023/8/16</p><p>基本的に、ケアの現場で働く人向けの内容であり、それも少し硬めの構成になっています。著者の一般向けの著作（『心はどこへ消えた』や『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』）に比べると、少しだけ対象読者は絞られています。それでも、難解な理論展開などはなく、理路も明晰なので、じっくり読んでいけば著者の主張は十分理解できるでしょう。</p><p>また本書では、「専門的な知」と「一般的な私たちの生活」をどう接続するのかという大きな枠組みが提示されており、「知」の在りようについて興味を持っている人にも面白く読める一冊になっています。</p><p><strong>読書メモ</strong></p><p>収録前に私が作った読書メモが以下です。</p><p>ポッドキャスト本編中の私（倉下）の話があまりうまくまとまっていなかったので、ここで少しだけ整理しておきます。</p><p>まず、心のケアに関する学問というのがある。それは大きく学派的心理療法論と、現場的心理療法論の二つに分かれる。前者が理念的で体系的なもので、後者が実践的でやや雑多さを含むものである。この二つは、二つの極に配置されて整理されることが多い。学派的心理療法論を一番の右端とし、現場的心理療法論を左端として、左に行くほど「純粋さが薄れていく」という考え方がそれに当たる。これは冶金スキームと呼ばれる。純粋な金属が、合金に変わっていくプロセスがイメージされている形だ。</p><p>この見方が、心理療法論の分野では一般的だったらしいが著者はそれに疑問を投げ掛ける。はたしてこれで十分だろうか、と。</p><p>臨床の現場で働く著者は、現場にさまざまに存在している「ふつうの相談」を目撃し、その有用性を実感している。著者自身も、専門である精神分析ではない〈ふつうの相談〉を行う割合の方が多いらしい。そして、世の中に目を向ければ、そうした「ふつうの相談」は山ほどあふれ返っているし、そこで何らかの効果を上げている。冶金スキームは、そうした状況をうまく汲み取れていないのではないか。</p><p>冶金スキームでは、専門性が高く純化された知の体系が至上とされ、それに劣る形で現場的な実践が位置づけられる。「ふつうの相談」はその最極端に置かれるか、むしろその外側に配置されて見えなくなってしまう。それは、臨床の現場から見ればあまりに不自然な構図であろう。</p><p>よって、著者はその見方をひっくり返す新しい枠組みを提出する。それが精練スキームだ（本編中で倉下は”れんせい”と言っているが、”せいれん”の間違い）。</p><p>冶金スキームでは、精神分析などの学派的心理療法論が起点となり、その純粋性が落とされる形で現場的な適用は位置づけられる。しかし、精練スキームにおいて起点になるのはふつうの相談だ。私たちが日常的に行っているふつうの相談。それが原初のケアとして位置づけられる（これがふつうの相談0と呼ばれる）。</p><p>このふつうの相談0という雑多な（あるいは総合的な）ものの一部をどんどん精練していき、純化させたものが学派的心理療法論だと位置づけるのが精練スキームの主要な特徴である。</p><p>ここでのポイントは、私たちは特定の学派的心理療法論ができる前からお互いにケアし合っていた、という点である。私たちは日常的に相談し、多くの問題を解決してきた。民藝ならぬ、民ケアがごく一般的に存在してきたし、それは今でも存在している。日本中、世界中にあるふつうの相談が、人間の心のケアを行っているのである。</p><p>もちろん、そうしたふつうの相談では十分に対処できない問題というのはある。そうしたときに活躍するのが学派的心理療法論などの専門セクターであり、あるいは民芸セクターである。よって、これらの分野は別段対立するものではなく、担っている役割が違っているだけだ。</p><p>本書の土俵の大きさはここにあるだろう。本編中では私が十分に言及できなかったが、本書は「ふつうの相談こそが一番偉いのだ」ということを言いたいわけではない。学派的心理療法論の頂点をひっくり返す、というような革命的な視点ではなく、「ふつうの相談」というより広く大きいものを巻き込むことで、さまざまな分野の「知」の在りようを統合しようという試みなのだ。</p><p>「ふつうの相談」というものがさまざまな学派的心理療法論の起点になっているとすれば、各種の学派的心理療法論が断絶していたとしても（理論が持つ理念性を考えると断絶は必然的に生じる）、「ふつうの相談」を巻き込むことで、それらの根っこが見出されることになり、より包括的な"地図"が描かれることになる。それは、その分野の探索をより現実的なものにしていくだろう。</p><p>ある意味で、そうした在りようはごく「ふつう」のことかのかもしれない。実践の現場にいれば、そういう統合は自然と行われるだろう。一方で、「専門家」というのは、知のタコツボに嵌まりがちであるし、それに引きずられるように師事するたちも視野が狭まっていく。</p><p>その点は、私が興味を持つノウハウの分野でもまったく同じだ。何かしらの方法論を提示する人は、それ以外のやり方をまったく認めないところがある。それは理論家としては必要な姿勢だろうが、実践のレベルではさすがに視野が狭すぎる。だからこそ、「理論ではこうなっているけども、実際はこういう形で」という運用が、卑下を伴わない形で行われることが望ましいと言える。それは何かを合金しているのではない。むしろ、理論が純化を押し進めているに過ぎないのだ、と。</p><p>もちろん、「ふつうの相談」だって、普通さがすれ違うところではうまくいかないことが多い。だから、「ふつうの相談」を特権的に扱ってしまえば、やっぱり不都合は起きる。その意味で、さまざま知の在りようを統合的に見るということは、何かを特権的に見るのではなく、それぞれの知の役割を見据えることで、その「処方」を適切に行えるようにする、ということだろう。</p><p>本書は最後に「臨床学」という大きな枠組みを提示しているが、それと同じように私が興味関心を持っている分野もノウハウというのではなく「実践学」という大きな枠組みで整理できるのではないか、などと考えるに至った次第だ。</p><p>……というような話を本編で展開しようと思っていたのですが、たぶんそんなにスムーズにはできていません。ちょっと読書会をやってみてもいいかもしれませんね。</p><p>編集後記（ごりゅご）</p><p>今回から編集ツールをLogic Proに変えてみています。（実験中）</p><p>なんとなく、前より聞きやすくなるようにできたかな、と思うんですがどうでしょうかね？</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc072-004</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136960730</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 12 Sep 2023 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136960730/76d45aaaa26c336531650a6e6e6a9828.mp3" length="64002415" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4000</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/136960730/08a9e7f2c2b4a9cbdb8ac1f87fa21009.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC071 『会話の科学 あなたはなぜ「え?」と言ってしまうのか』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPoadcast、ブックカタリスト。今回は『会話の科学』について語ります。</p><p>今回は、なんだか久しぶりにごりゅごが普通に本を紹介する回だった印象です。（自分の本の紹介とか、ゲスト回などが多かった）</p><p>最近は、ブックカタリストで紹介する本がどんどん「今でも印象に残っている本」という方向に変化してきています。</p><p>読み終えた直後におお！すごい！と感じた本ではなく、読み終えて数ヶ月経って、この本は面白かったなあ、と思えるような本を紹介しているようなイメージです。</p><p>あくまでも自己評価なんですが、そういう本を紹介する方が自分の頭がきちんと整理されて、結果いい感じに紹介が出来るようになってきたような感じがします。</p><p>さらに言うと、そういう本は「普通にちゃんと読書メモを残す」ことさえしていれば、ブックカタリストのためだけの準備もさほど必要なく、少ない負荷で本の紹介が出来てます。（もちろん、一冊一冊の本を読んでから、よいと思った本にはけっこうな時間と手間をかけて読書メモを残しているとは思います）</p><p>読書メモさえきちんと残っていれば、読んでから数ヶ月が経過してもちゃんと「語れる」という、『アトミック・リーディング』で触れたようなことが、本当に自然に実践できるようになってきているのだなあ、ということが実感できた回でもありました。</p><p><a target="_blank" href="https://publish.obsidian.md/knowledgestack/bookcatalyst_book">📖ブックカタリストで紹介した本 - ナレッジスタック - Obsidian Publish</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc071-d08</link><guid isPermaLink="false">substack:post:136477565</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 29 Aug 2023 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/136477565/c6290573457cd15496456664096017a3.mp3" length="44832263" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3731</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/136477565/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC070『ＨＥＬＰ！ 「人生をなんとかしたい」あなたのための現実的な提案』]]></title><description><![CDATA[<p>今回は、オリバー・バークマンの『ＨＥＬＰ！　「人生をなんとかしたい」あなたのための現実的な提案』を取り上げました。</p><p>バークマンの本は、<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc055#details">『限りある時間の使い方』</a>に続いて二回目です。長く続けていると徐々にこういうかぶりも出てきますね。それもまたよしです。</p><p>書誌情報</p><p>* 著:オリバー・バークマン</p><p>* 1975年リヴァプール出身</p><p>* 『限りある時間の使い方』かんき出版 (2022/6/22)</p><p>* 『ネガティブ思考こそ最高のスキル』河出書房新社 (2023/3/25)</p><p>* 原題</p><p>* Help !How to become slightly happier and get a bit more done</p><p>* 翻訳:下隆全</p><p>* 出版社:河出書房新社</p><p>* 出版日:2023/4/26</p><p>*  2014年8月東邦出版『HELP！最強知的"お助け"本』の改題・復刊</p><p> 自己啓発は、self-enlightenmentでもあるわけですが、self-helpでもあります。その「help」から本書の原題は来ているのでしょう。</p><p> ちなみに、自己啓発でいうと『自己啓発の罠：AIに心を支配されないために』という本を以前取り上げていますが、本書の趣は少し違います。 世の中にある「自己啓発的言説」を、著者の実際の経験も交えながら批評的な切り口でばっさりやるというのが本書のテーマで、そこでは「悪しき自己啓発」がやり玉に上がっています。</p><p> 一方『自己啓発の罠』は、健全な自己啓発が持つ危険性を指摘するもので（フーコー的なまなざしです）、「悪しき自己啓発」ではないものがやり玉にあがっています。批判の観点が異なるわけです。</p><p> とは言え、この二つのまなざしは重ねることができるのかもしれません。</p><p>  本書のメッセージは原題の副題（slightly happier and get a bit more done）にもあるように、今よりも少しだけ幸福に近づけたり、できることが増えたすることを目指す、というものです。完全な幸福や無限の生産性に近づくものではありません。そういう幻想を追い続けると、結果的に幸福ではなくなってしまう、という観点がさまざま形で語られています。</p><p>  でもってそれは、「健全な自己啓発」であっても、それを突き詰めてしまえば上記のような「反-幸福」につながってしまうとは言えるでしょう。つまり、あからさまな「悪しき自己啓発」ではないものだったとしても、何もかもを完全にコントロールし、理想的な自我の形に近づいてかなければならない、というような思いに囚わているのだとしたら、それは完全にオーバーコントロールになり、人間が持つ自由さや矛盾性を抑圧する結果になりかねないというわけです。</p><p>  結果的に、「健全な自己啓発」であってもほどほどに留めておく必要があり、逆に言えばそれがほどほどに留まっている間ならば、人間にとって好ましい効用をもたらしてくれるのではないか、という風に考えられます。</p><p>  つまり、「悪しき自己啓発」を退ける上でも、「健全な自己啓発」がもたらす危うさと距離を置くためにも、「ほどほどマインドセット」が大切だ、という風に二つのまなざしが重ねられるわけです。</p><p>  ちなみに本編では上記のような話はせずに、本書から特に面白かった項目を紹介していますので、興味があればぜひ本編をお聴きください。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc070-558</link><guid isPermaLink="false">substack:post:135678498</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 15 Aug 2023 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/135678498/5a3c27c661266066e820d8fbff3c20fb.mp3" length="43586121" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3629</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/135678498/047b2c2de75e7cd1f2a0901e2604bba8.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC069 『アトミック・リーディング』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPoadcast、ブックカタリスト。今回は『アトミック・リーディング』について語ります。</p><p><a target="_blank" href="https://publish.obsidian.md/knowledgestack/book_atomic_reading">『アトミック・リーディング』</a>（内容紹介）</p><p>今回紹介する本は、去年ごりゅごが書いた本『アトミック・シンキング』の続編的な内容のものです。</p><p>（去年書いた本の紹介はこちら→<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/--e35#details">BC044 『アトミック・シンキング: 書いて考える、ノートと思考の整理術』</a>）</p><p>去年書いた本の中で一番反応が多かった「読書と書くこと」についてをより深めた、という感じの内容です。</p><p>と同時に、この本を書いた理由と言うのは世の中でよく見かける「速読」「多読」「コスパ」「タイパ」みたいな用語に対するアンチテーゼ的な思いもたくさん込めています。</p><p>そして、こうやって自分が思ってたことを本にぶつけると、自分の感情が書くことによって整理されるからなのか「不満」「怒り」みたいなものは見事に消え去って、同時に本の中身も「丸く」なっていきます。</p><p>Kill 'Em All コスパ・タイパ、とか思ってても、そのSt.AngerがBatteryになって執筆が進み、書き終えればPurifyされるのです。</p><p>メタリカを思いだして適当なことを書いてしまいましたが「書くことで気持ちが整理される」という効果が、ノートを書くという小さな単位だけで起こるのではなく、本を書くというわりと規模の大きなことでも自分に起こったということ。自分自身の体験としてこの感情の変化を実感できたのは、とても興味深いものでした。</p><p>そう考えると、やはり今の自分が安定した気持ちで生きていくことができているのは「書いている」からなんだろうなあ。そういえばもっと若い頃は世の中のいろんなことに対して意味もなく不満をぶちまけていたなあ、ということを思いだしたりもしました。</p><p>この本を通じて、より多くの人に「書く」ことの効果を実感していただけたら嬉しいです。（読書の本なのに今回もテーマは「書く」ことです）</p><p><a target="_blank" href="https://publish.obsidian.md/knowledgestack/book_atomic_reading">『アトミック・リーディング』</a>（はじめに、などをこちらからご覧いただきます）</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc069</link><guid isPermaLink="false">substack:post:135538248</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 01 Aug 2023 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/135538248/2eed5b9b9ca1c3b560da0ed2f1010db4.mp3" length="43246987" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3601</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/135538248/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC068「忘却と知的生産」]]></title><description><![CDATA[<p>今回のテーマは「忘却と知的生産」。以下の二冊の本を題材に、知的生産において「忘れる」ことがいかに大切なのかを考えてみます。</p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3OhCCxh">『まちがえる脳 (岩波新書 新赤版 1972)』</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3PW715t">『忘却の整理学 (ちくま文庫 と-1-10)』</a></p><p>Scrapboxのページは以下。</p><p><a target="_blank" href="https://scrapbox.io/rashitamemo/%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88BC068%E7%94%A8%E3%83%A1%E3%83%A2">◇ブックカタリストBC068用メモ - 倉下忠憲の発想工房</a></p><p>書誌情報</p><p>* 『まちがえる脳 (岩波新書 新赤版 1972)』</p><p>* 著者</p><p>* 櫻井芳雄</p><p>* 出版社</p><p>* 岩波書店</p><p>* 出版日</p><p>* 2023/4/24</p><p>* 内容紹介</p><p>* 人はまちがえる。それは、どんなにがんばっても、脳がまちがいを生み出すような情報処理を行っているから。しかし脳がまちがえるからこそ、わたしたちは新たなアイデアを創造し、高次機能を実現し、損傷から回復する。そのような脳の実態と特性を、最新の研究成果をふまえて解説。心とは何か、人間とは何かに迫る。</p><p>* 目次</p><p>* はじめに</p><p>* 序章　人は必ずまちがえる</p><p>* 第1章　サイコロを振って伝えている？──いい加減な信号伝達</p><p>* 第2章　まちがえるから役に立つ──創造、高次機能、機能回復</p><p>* 第3章　単なる精密機械ではない──変革をもたらす新事実</p><p>* 第4章　迷信を超えて──脳の実態に迫るために</p><p>* おわりに</p><p>* 『忘却の整理学 (ちくま文庫 と-1-10)』</p><p>* 著者</p><p>* 外山滋比古</p><p>* 出版社</p><p>* 筑摩書房</p><p>* 出版日</p><p>* 2023/3/13</p><p>* 内容紹介</p><p>* 驚愕の270万部突破、時代を超える〈知のバイブル〉『思考の整理学』の続編、待望の文庫化！</p><p>* 「忘れる」ことはイケないこと、それはとんでもない勘違いだった……〈忘却〉はあなたにとって最大の武器だ！</p><p>* 目次</p><p>* Ⅰ</p><p>* 忘却とは</p><p>* 選択的記憶と選択的忘却</p><p>* 忘却は内助の功</p><p>* 記憶の変化・変貌</p><p>* 入れたら出す</p><p>* 知的メタボリック症候群</p><p>* 思考力のリハビリ</p><p>* 記憶と忘却で編集される過去</p><p>* ハイブリッド思考</p><p>* Ⅱ</p><p>* 空腹時の頭はフル回転</p><p>* 思考に最適　三上・三中</p><p>* 感情のガス抜き</p><p>* 風を入れる</p><p>* カタルシスは忘却</p><p>* スクリーニングが個性を作る</p><p>* 継続の危険性</p><p>* 解釈の味方</p><p>* Ⅲ</p><p>* よく遊びよく学べ</p><p>* 一夜漬けの功罪</p><p>* メモはしないほうが良い</p><p>* 思い出はみな美しい</p><p>* ひとつでは多すぎる</p><p>* 〝絶対語感〞と三つ子の魂</p><p>* 無敵は大敵</p><p>* 頭の働きを良くする</p><p>脳とコンピュータ</p><p>全体を通して言いたいことはたった一つです。<strong>脳とコンピュータは違った器官/機械である</strong>。ただこれだけ。</p><p>違った器官なのですから、比較しても仕方がないでしょう。ラグビーと日本舞踊のどちらが優れているかを比較しても意味がありません。にもかかわらず、あたかも脳とコンピュータが同じようなものであると捉えられ、その上コンピュータの能力を起点として、脳の性能が劣っているかのように語られるのは物事の価値基準が大きく歪んでいると言わざるを得ません（これは最近環読プロジェクトで読み進めている『人を賢くする道具』と問題意識が共通しています）。</p><p>たしかに脳は、コンピュータに比べれば「忘れっぽい」と言えるでしょう。それは脳が無意識で情報処理を行ってくれているから起きることであり、そうした情報処理があるからこそ私たちは高次の処理に向かえるのです。</p><p>知的生産においては「忘れるためにメモする」という観点があって、これも間違いなく重要なのですが、ここで考えているのはもっと積極的な忘却の肯定です。情報を事細かく正確に覚えることを是とするような価値観からの反転とも言えるかもしれません。</p><p>たとえば正確な記憶が重要であれば、このブックカタリストは読み終えた直後の本を紹介するのがベストでしょう。しかし、私はそういうやり方にはなっていません（たぶんごりゅごさんも同じでしょう）。結構時間が経ってから、それこそ細かい部分を結構忘れてしまってから本を紹介する準備を始めるようなところがあります。その方がうまくいく感じがあるのです。</p><p>このことが感覚的に肯定できるならば、それは「正確な記憶が一番重要なものである」という価値観ではないものを持っていると言えるでしょう。</p><p>「正確な記憶が一番重要なものである」という価値観だと、ともかく情報を集めることに注力してしまうはずです。しかし、それは精神的な健康面でもよくないことでしょうし、その人なりの考えを持った表現（エクスプレッション）をする上でも弊害があると考えます。</p><p>当たり前ですが、正確な記録が重要ではない、という話をしたいわけではありません。そういうものはすべてコンピュータに任せればいいのです。そうなったとき、じゃあこの私の脳はいったい何をするのか。それを考える上で、「忘却」というのは一つの鍵を握っているのだと思います。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc068-7a0</link><guid isPermaLink="false">substack:post:135068445</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 18 Jul 2023 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/135068445/f2ffc2524be92120d889890ea6df4afe.mp3" length="45674695" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3802</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/135068445/c1937a0cda3cf9634a3c934f16d7e70c.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC067『逆境に負けない 学校DX物語』]]></title><description><![CDATA[<p>今回はゲスト回です。<a target="_blank" href="https://amzn.to/43foqZY">『逆境に負けない 学校DX物語』</a>の著者である魚住惇さんをお招きして、本に関するお話をお聞きしました。</p><p>書誌情報</p><p>* 著者</p><p>* 魚住 惇（うおずみ・じゅん）</p><p>* Twitter:<a target="_blank" href="https://twitter.com/jun3010me">@jun3010me</a></p><p>* Blog:<a target="_blank" href="https://jun3010.me/">さおとめらいふ – 魚住惇のブログ</a></p><p>* Substack:<a target="_blank" href="https://kodawari.substack.com/">こだわりらいふ Newsletter</a></p><p>* プロフィール:</p><p>* 1986年愛知県春日井市生まれ。</p><p>* 日本福祉大学を卒業後、期限付任用講師、非常勤講師、塾講師を経て2015年より愛知県立高等学校の情報科教諭となる。iPadとHHKBが大好き。iPadはProモデルを毎年買い替える。趣味は珈琲と読書とサーバーいじり。WordPressの勉強として大学時代から書き続けているブログ「さおとめらいふ」は15年目を迎え、2021年からは Newsletter「こだわりらいふ」を毎週水曜日に配信している。</p><p>* 出版社</p><p>* 学事出版 </p><p>* 出版日</p><p>* 2023/6/2</p><p>* 目次</p><p>* 序章－魚住はこうして嫌われた</p><p>* 第１章　なぜ、学校DXが必要なのか</p><p>* 第２章　できそうなところから導入を試みる</p><p>* 第３章　まずはここからDX</p><p>* 第４章　やっとここまでDX</p><p>* 第５章　なぜDXが進まないのか</p><p>GIGAスクール構想</p><p>GIGAスクール構想については「名前だけ知っている」くらいの状態だったので、この機会にちょっと調べてみました。</p><p><a target="_blank" href="https://www.mext.go.jp/a_menu/other/index_00001.htm">◇GIGAスクール構想の実現について：文部科学省</a></p><p>文部科学大臣メッセージの「子供たち一人ひとりに個別最適化され、創造性を育む教育 ICT 環境の実現に向けて」というPDFが上のサイトからダウンロードできます。</p><p>１人１台端末環境は、もはや令和の時代における学校の「スタンダード」であり、特別なことではありません。これまでの我が国の 150 年に及ぶ教育実践の蓄積の上に、最先端の ICT 教育を取り入れ、これまでの実践と ICT とのベストミックスを図っていくことにより、これからの学校教育は劇的に変わります。</p><p>この新たな教育の技術革新は、多様な子供たちを誰一人取り残すことのない公正に個別最適化された学びや創造性を育む学びにも寄与するものであり、特別な支援が必要な子供たちの可能性も大きく広げるものです。</p><p>また、１人１台端末の整備と併せて、統合型校務支援システムをはじめとした ICT の導入・運用を加速していくことで、授業準備や成績処理等の負担軽減にも資するものであり、学校における働き方改革にもつなげていきます。</p><p>全体として素晴らしいメッセージが込められていると思います。</p><p>まず教育においては、画一的な教育の提供ではなくそれぞれの子どもに合った方法を提供できるようになること。それこそ教室に行けない子どもであっても自宅で学習ができるようになる環境を提供できることは、デジタルツールを通して授業を行うからこそ実現できることでしょう。</p><p>また社会に出れば、デジタル端末を使い、情報を操作する場面が避け難く出てきます。それは仕事の場面だけでなく生活の隅々にまで顔をのぞかせるはずです。デジタル端末を扱うことは特別なものではなく、日常的なものである。そうした視点で教育環境も再構築していくことには利点も多いでしょう。</p><p>そして、「創造性を育む」学びです。デジタル端末を使うことでどうやってその学びが育まれるのかはこのメッセージからでは見えてきませんが、そうした素養が重要だと認識されていることは大切でしょう。</p><p>さらに教育以外でも教員の負担軽減にも言及されています。忙しすぎる先生の問題はよく見聞きしますし、ICTの導入によってそれが解決するならば万万歳です。</p><p>というわけで、基本的に前向きで評価できるメッセージなわけですが、一点だけ気にかかることがあります。</p><p>「<strong>これまでの我が国の 150 年に及ぶ教育実践の蓄積の上に、最先端の ICT 教育を取り入れ、これまでの実践と ICT とのベストミックスを図っていくこと</strong>」</p><p>もちろん、これまでの蓄積を無視するのはもったいないものです。またこの文言によってそれまでの教育方針に自負を持つ先生方を置き去りにしないよ、という心意気も添えられているのだとは思います。しかし、上記のような「ベストミックス」は、一歩間違えれば二階建ての建物に無理やり三階を増改築するみたいなことになりかねません。たいへんいびつで不安定な建物になってしまうのです。</p><p>そうなると、だったらゼロから作ったほうが早いとなるわけですがそうなると疎外される人たちが出てきて侃々諤々の争いが勃発します。</p><p>既存の知見をベースに新しい技術を導入するというのは、一つの創造的な営みです。それは間違いなくクリエイティブな仕事なのです。「ベストミックス」という表現では、ちょっと混ぜたらうまくいくんじゃないみたいな感覚が生まれてしまいますが、そんなに簡単なものではないでしょう。</p><p>でもって、学校という現場においてそういうクリエイティブな営みがどれだけ可能なのか、というのが私が一番引っかかったところです。クリエイティブな営みはそれにてきした土壌が必要で、その土壌を育んでいなければなかなか花咲かせることは難しいでしょう。</p><p>ファーストペンギンの悲劇 </p><p>というわけで、著者の魚住先生は侃々諤々ストリームに巻き込まれてしまったわけですが、これはもう避け難いことだったのでしょう。ゆっくり進めば波風が立たなかった物事でも、その変化の角度が急激になれば、一気に慌ただしくなります。人間の心には慣れが必要で、慣れには時間が必要だからです。</p><p>もちろん、その他もろもろの環境的な要因もあったと思います。管理する人がどういう人なのか、改革を担った人がどういう立ち回りをしたのかも影響を与えます。しかし、そうしたものもやっぱり時間というパラメータが強く影響しています。</p><p>だからまあ──当人には申し訳ないのですが──これはもうしょーがないのだなと思いました。あるいは「しょーがないと思うしかない」くらいが正確なのかもしれません。なんであれ、魚住先生がファーストペンギンになったことで、たしかに変化が起きたことが重要です。一つの土壌が、あるいはそのための種が蒔かれたのだと言えます。</p><p>あとはそこからどんな芽がはえてくるのか。それは時間をかけて見守るしかありません。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc067-dx</link><guid isPermaLink="false">substack:post:132915898</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 04 Jul 2023 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/132915898/bf3b2a4899974f7f2cd6e8d75338e88d.mp3" length="42079646" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3503</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/132915898/95b84bf0499244852194c726ec2a99a4.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC066 『Remember 記憶の科学：しっかり覚えて上手に忘れるための18章』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPoadcast、ブックカタリスト。今回は『Remember 記憶の科学：しっかり覚えて上手に忘れるための18章』について語ります。</p><p>今回の本は、いわゆる「記憶」系のことを学ぶ一冊目として非常に素晴らしい、と感じた本でした。そして、本編でも語っていることですが、記憶について考えるときに重要なのは「忘れる」ということ。それについてもきちんと忘れずにカバーされている、というのも本書の好印象の理由になっています。</p><p>私たちがものごとを「理解」できるのは、見たこと聞いたことすべてを覚えておくことができないから。一部を「忘れる」から、それを自分の中で整理して、自分自身に取り込んでいける。</p><p>結局のところ、人類の大半の脳が「忘れる仕様」になっている（本書では「なにもかも覚えている人」が登場します）ということは、結局そういう「忘れる脳」を持った生物の方が生き残りやすかった、ということでしょう。</p><p>そのことをきちんと理解した上で、忘れる自分を受け入れて、覚えたいことを覚える工夫をする。</p><p>なによりも大事なのは「注意を払う」ことです。</p><p>結局そうなると、なにかを覚えようと思ったら「素早く」「効率的に」行うことは果たして正解なのか。そのあたりのことも、一度考えてみても良いのかもしれません。</p><p><a target="_blank" href="https://publish.obsidian.md/knowledgestack/bookcatalyst_book">📖ブックカタリストで紹介した本 - ナレッジスタック - Obsidian Publish</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc066-remember-18</link><guid isPermaLink="false">substack:post:129398850</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 20 Jun 2023 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/129398850/d8a696e825885cac13af3bec8b22bb1d.mp3" length="49160569" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4093</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/129398850/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC065「英語・数学・プログラミングを学ぶ」]]></title><description><![CDATA[<p>今回は好例の三冊セットでお送りします。</p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/43pBMDN">『英語は10000時間でモノになる　～ハードワークで挫折しない「日本語断ち」の実践法～』</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/42ua7Am">『こころを旅する数学: 直観と好奇心がひらく秘密の世界』</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/42oCXlx">『プログラマー脳 ～優れたプログラマーになるための認知科学に基づくアプローチ』</a></p><p>書誌情報などは、以下のページ（のリンク）からどうぞ。</p><p><a target="_blank" href="https://scrapbox.io/rashitamemo/%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88BC065%E7%94%A8%E3%83%A1%E3%83%A2">ブックカタリストBC065用メモ - 倉下忠憲の発想工房</a></p><p></p><p>『英語は10000時間でモノになる』</p><p>ポイントは、知識英語ではなく感覚英語を身につけよう、という姿勢です。言い換えれば「英語を使おう」ということ。英語を「学んで」使えるようになるのではなく、使おうとすることを通して使えるようになる、という道筋はしごくまっとうなものと言えます。</p><p>で、その「使おう」という姿勢を維持するならば、「日本語を極力使わないようにする」というアプローチもごく自然に思えます。日本語が使えるから日本語を使う→英語を使わない、が起こるのですからその日本語使用を抑制すれば英語を使うようになってきます（≒使わざるを得ないようになってくる）。ちょっとした背水の陣です。</p><p>さらに「学ぶ」のではなく、「使う」ことを考えたら、なるべく楽しい対象を狙うことが必要でしょう。楽しいことでなければ「使おうとすること」は続かないからです。</p><p>頭に「知識」をどんどんストックし続けたら、いつか「英語」がマスターできる、という感覚だとその道中は苦しいものになるでしょうし、試験以外の日常的な場面で英語を「使う」ことはそんなに簡単にはならないでしょう。</p><p>不完全でもいいからともかく英語を「使ってみる」こと。それを続けていけば英語が「使える」ようになる、というのは私たちの母国語学習のやり方からみてもごく"当たり前"なやり方と言えるかもしれません。</p><p>『こころを旅する数学』</p><p>ポイントは、数学は身体活動である、という主張です。論理や公式を暗記すれば、いつか「数学」がマスターできるというのではなく、子どもがスプーンの使い方を学ぶように数学の「やり方」も後天的に学習できる、という主張は上記の英語学習と重なる部分が多いでしょう。</p><p>著者は、とにかく直観が鍵なのだと何度も主張します。まずパッと閃く直観がどれだけ適切に機能するのか。それによって数学の世界における成果が変わってくる。しかし、直観というのは間違いやすい（バイアスを持つ）と散々言われていて、頼りにするにはあまりにも不安定な存在だと昨今では認識されています。</p><p>そこで著者が提案するのが「システム３」です。システム１とシステム２を独立的で不干渉な存在だと捉えるのではなく、システム１の直観をシステム２のフィードバックによって鍛えていく、というやり方。でもってそれはあらゆる学習の基本的な在り方であり、数学的直観にも適用できる、というのが本書の面白い主張です。</p><p>本書は数学を題材にしていますが、実際は「人の知性とはどのようなものか」を扱う非常に射程の広い話です。その分、少し分厚めになっていますが、通して読むだけの価値がある本です。</p><p>『プログラマー脳』</p><p>プログラミングの教材では、プログラミングの基礎知識を教えてもらえます。四則演算や変数の宣言、forやifといった構文の書き方。あらゆるプログラミングは、そうした基礎の組み合わせでできているのは間違いありません。</p><p>では、そうした知識があればどんなプログラムでも書くことができ、どんなプログラムでも読めるようになるかというと、これが無理なのです。「ちょっとわからない」から「まったく意味不明」のレベルまで、読めない困難はさまざまに登場します。</p><p>で、プログラム（≒コード）が読めないと、それを使うことも、一部分だけ拝借することも、多少カスタマイズすることもできません。「使え」ないのです。</p><p>本書の著者はそうしたコードの読解における三つの困難を提示しました。長期記憶、短期記憶、ワーキングメモリ、の三つの記憶に関係する困難です。それぞれの困難を意識し、具体的な対策やトレーニングをすることで私たちのプログラミング読解力があがり、引いてはそれがコーディングの能力アップにもつながっていく。そんな期待感を持つことができます。</p><p>現在は、ほとんどコピペだけでプログラムが書けてしまう時代ですが、だからこそ「コードを読めて、書ける」という基礎的な能力が存外に大切になってくるかもしれません。細かい部分ではなく、大きな部分で差を生むのがそうした能力だからです。</p><p>というわけで、今回は三冊の本を紹介しました。どれもビビッドに「学び方」についての考えをゆさぶってくれる良書です。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc065-b94</link><guid isPermaLink="false">substack:post:126118292</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 06 Jun 2023 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/126118292/b9d181dd2beddb00f7386053e70948a1.mp3" length="46879340" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3904</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/126118292/c1937a0cda3cf9634a3c934f16d7e70c.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC064 『体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPoadcast、ブックカタリスト。今回は『体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉』について語ります。</p><p>前回の「運動することと食べること、痩せること」シリーズに続く「テクノロジー×身体」がテーマになった本です。</p><p>今回の本は（今のところ）今年読み終えた中で一番面白かった本でした。</p><p>内容は決して難しいというわけでなく、でも同時に読みながら関連した様々な考えを引き出させる。</p><p>あらためて自分が好きな本のジャンルは「テクノロジー」を応用してなにか世の中をよくする話なんだな、ということがわかりました。</p><p>そして最後の結論。これもまたごりゅごの好みというか、自分が伊藤亜紗さんを好きだなーと思うところは、この結論の落とし込み方。みんなについて優しく、もっとよい世の中になることが期待できるような話で締めてくれるところ。</p><p>これもまたこの本が「（今のところ）今年一番よかった」と思った本である理由とも言えるのでしょう。</p><p><a target="_blank" href="https://publish.obsidian.md/knowledgestack/bookcatalyst_book">📖ブックカタリストで紹介した本 - ナレッジスタック - Obsidian Publish</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc064-382</link><guid isPermaLink="false">substack:post:123189277</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 23 May 2023 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/123189277/44a3a49130aa94dd2295e468b3da5257.mp3" length="44208280" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3679</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/123189277/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC063 『再読こそが創造的な読書術である』]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>今回は、永田希さんの<a target="_blank" href="https://amzn.to/44GjAHk">『再読こそが創造的な読書術である』</a>を取り上げます。</p><p><strong>書誌情報</strong></p><p>* 著者</p><p>* 永田希ながた・のぞみ</p><p>* 著述家、書評家。1979年、アメリカ合衆国コネチカット州生まれ。書評サイト「Book News」主宰。著書に『積読こそが完全な読書術である』（イースト・プレス）、『書物と貨幣の五千年史』（集英社新書）。</p><p>* 出版社</p><p>* 筑摩書房</p><p>* 出版日</p><p>* 2023/3/20</p><p>* 目次</p><p>* 第一章 再読で「自分の時間」を生きる</p><p>* 第二章 本を読むことは困難である</p><p>* 第三章 ネットワークとテラフォーミング</p><p>* 第四章 再読だけが創造的な読書術である</p><p>* 第五章 創造的になることは孤独になることである</p><p><a target="_blank" href="https://scrapbox.io/rashitamemo/%E3%80%8E%E5%86%8D%E8%AA%AD%E3%81%A0%E3%81%91%E3%81%8C%E5%89%B5%E9%80%A0%E7%9A%84%E3%81%AA%E8%AA%AD%E6%9B%B8%E8%A1%93%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B%E3%80%8F">倉下のScrapboxメモ</a></p><p><strong>ネットワークとテラフォーミング</strong></p><p>本書で語られる内容をごく端的に、しかも自己啓発的に言えば「再読することで自分を作ろう」という話ですが、これではあまりにも乱暴すぎるでしょう。本書ではもっと繊細なメッセージが綴られています。</p><p>まず、現代を生きる私たちは情報の濁流に飲み込まれやすい環境にあります。これは単に情報の量が多いだけではなく、人の注意を惹きつけ、ある行動へと動員させる力を持った情報に取り囲まれている、ということです。メディアはメッセージでもありマッサージでもあるので、一つの方向に過剰に力がかかっている状態だと言えるでしょう。</p><p>すると自分がどんな方向に進みたいのか、といった認識がかき乱されます。にもかかわらず、どこかに向かって進んでしまうのですから非常に厄介な状態だと言えるでしょう。結果、「自分が求めているのはこういうことではなかった」という残念感が生じます。「自分の時間」を消失した状態です。</p><p>そうなると、その「自分の時間」を回復させることが急務だと感じられるようになるわけですが、注意したいのは「さあ、自分の時間を回復しましょう」というメッセージもまたマッサージになり、人を誘因してしまうことです。妙なたとえになりますが、独裁をふるう王様を退場させて、別の独裁する王様を据えたのと同じなのです。「民主主義」のようなそれまでとはまったく違うプロセスが確立されたわけではありません。大雑把に言えば別に何も変わっていないのです。</p><p>倉下の印象ですが、本書ではそうしたメッセージの取り扱いが非常に慎重に行われています。著者は大切なことを伝えようとしているが、しかしそれを「通りの良い形」ではなく、何か別種の変換を通さないと受容できないような形で伝えている。そんな印象です。</p><p>で、本題に戻るとそうした「自分の時間」の回復のために再読という営みが一定の役割を果たすことが語られるわけですが、ポイントは本書において創造がゼロからのクリエーションではなく既存の要素の再配置として位置づけられている点です。</p><p>再びよくある自己啓発的メッセージでは「明日から本当の自分の人生を生きる」的なことが語られていて、あたかもそこでは今までの自分とまったく自分がクリエーションされる雰囲気があるわけですが、もちろんそんな魔法のようなことが簡単に実現するわけではありません。できることは、今の自分を少しだけ変えていくことだけです。「今の自分」を捨てることなく、時間をかけて変化させていくこと。</p><p>「自分の時間」を回復させるとは、そのようなプロセスを受容することでしょう。つまり、まったく新しい「自分」の創造に駆り立てられるのではなく、今そこにある「自分」について知り、新しいものを取り込んで、少しばかりの差異を生じさせること。その結果を吟味し気に入ったら採用し、そうでなければ抑制する。そうした行為全体に時間を使っていくこと。それこそが「自分の時間」の回復であり、情報の濁流に対して別の軸を立てるために必要なことだと感じます。</p><p>■</p><p>一冊の本は誰かが書いたものであり、その本を読む行為は──直接的ではないにせよ──その著者との対話を試みている営みだと言えます。しかし一方では、その本のどこにも「著者」なる存在はいません。書かれた文章を読み取り（≒読み解き）、メッセージをくみ出すのは読者その人です。よって、本を読むことは半分では著者との対話でありながら、もう半分では自分自身との対話でもあるのです。</p><p>だからこそ、本を読むこと、読み込んでいくことは自分を知ることにつながり、自分を「創造」することにつながります。</p><p>と、すでに倉下バイアスでかなり強めのメッセージに置き換えられていますが、きっと皆さんが本書を読んだ印象はまた違ったものになるでしょう。そう、その差異こそが「自分」の源泉なのです。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc063-fee</link><guid isPermaLink="false">substack:post:119038469</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 09 May 2023 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/119038469/9a682e71b66789f759577ba59f86fcea.mp3" length="42022338" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3499</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/119038469/c1937a0cda3cf9634a3c934f16d7e70c.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC062『習慣と脳の科学――どうしても変えられないのはどうしてか』]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>今回は<a target="_blank" href="https://amzn.to/3LnCUBa">『習慣と脳の科学――どうしても変えられないのはどうしてか』</a>を取り上げました。</p><p>本書は二人とも読んでいた本だったので、いつもとは違ったスタイルになっております。</p><p>書誌情報</p><p>* 著者</p><p>* ラッセル・A・ポルドラック </p><p>* スタンフォード大学心理学部教授。イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校にてPh.D.を取得。2014年より現職。人間の脳が、意思決定や実行機能調節、学習や記憶をどのように行っているのかを理解することを目標としている。計算神経科学に基づいたツールの開発や、よりよいデータの解釈に寄与するリソースの提供を通して、研究実践の改革に取り組んでいる。著書にThe New Mind Readers What Neuroimaging Can and Cannot Reveal about Our Thoughts（Princeton University Press, 2018）がある。</p><p>* 翻訳・監訳</p><p>* 児島修（訳）</p><p>* 英日翻訳者。1970年生。立命館大学文学部卒（心理学専攻）。主な訳書に『サイコロジー・オブ・マネー』（2021）『DIE WITH ZERO』(2020、以上ダイヤモンド社)、『ハーバードの心理学講義』(2016、大和書房）など。</p><p>* 神谷之康 （監訳）</p><p>* 京都大学 大学院情報学研究科・教授、ATR情報研究所・客員室長（ATRフェロー）。専門は脳情報学。奈良県生まれ。東京大学教養学部卒業。カリフォルニア工科大学でPh.D.取得。機械学習を用いて脳信号を解読する「ブレイン・デコーディング」法を開発し、ヒトの脳活動パターンから視覚イメージや夢を解読することに成功した。SCIENTIFIC AMERICAN誌「科学技術に貢献した50人」（2005）、塚原仲晃賞（2013）、日本学術振興会賞（2014）、大阪科学賞（2015）。サーペンタイン・ギャラリー（ロンドン）でのピエール・ユイグの展示 「UUmwelt」（2018）への映像提供など、アーティストとのコラボレーションも行う。</p><p>* 出版社</p><p>*  みすず書房</p><p>*  出版日</p><p>*  2023/2/14</p><p>* 目次</p><p>* 第I部　習慣の機械――なぜ人は習慣から抜け出せないのか</p><p>* 第1章　習慣とは何か？</p><p>* 第2章　脳が習慣を生み出すメカニズム</p><p>* 第3章　一度習慣化すれば、いつまでも続く</p><p>* 第4章　「私」を巡る闘い</p><p>* 第5章　自制心――人間の最大の力？</p><p>* 第6章　依存症――習慣が悪さするとき</p><p>* 第II部　習慣を変えるには――行動変容の科学</p><p>* 第7章　新しい行動変容の科学に向けて</p><p>* 第8章　成功に向けた計画――行動変容がうまくいくための鍵</p><p>* 第9章　習慣をハックする――行動変容のための新たなツール</p><p>* 第10章　エピローグ</p><p>* 簡単な概要</p><p>* 「習慣」とは何であり、それはどのようなメカニズムによって形成されるのか。脳科学や認知心理学の知見をベースにしながら検討される。また、その知見を元にいかにして行動変容を起こすのか、という科学的な視点からの提案もなされる。</p><p>* 随所に「科学的な知見とどのように付き合えばよいのか」という話題が差し込まれていて、ポピュラー・サイエンス的な読み物としても楽しめる。</p><p>ポイント</p><p>本書は「習慣」がいかにねばり強く私たちの行動に影響を与えるか、という話が主旨なのですが、それとは別に「二つの学習メカニズム」の話が出てきて、倉下の興味はそこに強く惹きつけられました。</p><p>一つは、この世界が固定的なものだとしてその世界と効率的に付き合う方法で、習慣が相当します。もう一つは、この世界の変化に対応する方法で、宣言的な（言葉によって表現される）知識として扱うものです。記憶の領域で言えば、前者は手続き的記憶で後者が宣言的記憶に相当するでしょう。</p><p>たしかにこの世界はほとんど変化しない部分があり、しかし変化する部分もあります。そして、人類が築き上げてきた文明は概ね変化する部分を増やしてきたと言えるでしょう。そうした状況は習慣的なものだけでは対応できないから、現代では「言葉」の扱いが重要になっている、とも言えます。</p><p>この話からは他にもいろいろな教訓が引き出せると思いますが、やはり重要なのは「固定に対応するもの」と「変化に対応するもの」という二区分で、しかもそれらを一つのシステムの中で組み合わせて使う、という視点です。</p><p>静的なものと動的なものの両方が必要で、しかもそれらを支えるメカニズムは違っている。そのように捉えると物事の構図はもっと立体的になっていくでしょう。</p><p>私たちはついつい単一の原理性で物事を片付けたくなりますが、解像度を上げればそこにはさまざまなベクトルが働いています。その観点は忘れないようにしたいものです。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc062-8e8</link><guid isPermaLink="false">substack:post:117090257</guid><dc:creator><![CDATA[倉下忠憲@rashita2 and goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 25 Apr 2023 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/117090257/9908311c58b0b76b2ed512503fb45bc3.mp3" length="43929046" type="audio/mpeg"/><itunes:author>倉下忠憲@rashita2 and goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3661</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/117090257/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC061『＋iPad ちょっとした場面で使えるかんたん活用アイデアノート』]]></title><description><![CDATA[<p></p><p></p><p>今回は、五藤晴菜さんをゲストにお迎えして5月30日発売予定の『＋iPad ちょっとした場面で使えるかんたん活用アイデアノート』をご紹介頂きました。</p><p><a target="_blank" href="https://www.sbcr.jp/product/4815617936/">◇＋iPad ちょっとした場面で使えるかんたん活用アイデアノート | SBクリエイティブ</a></p><p>書誌情報</p><p>* 著者</p><p>* 五藤晴菜</p><p>* 出版社</p><p>* SBクリエイティブ</p><p>* 発売日</p><p>* 2023年5月30日（火）</p><p>* ISBN</p><p>* 978-4-8156-1793-6</p><p>* サイズ</p><p>* A5判</p><p>* ページ数</p><p>* 192</p><p>* 目次</p><p>* Chapter0　iPadの魅力を最大限に生かすためには</p><p>* Chapter1　使いこなすために必ず覚えておきたい基本操作と設定</p><p>* Chapter2　メモならiPadにお任せ！誰もが使えるiPadのメモ術</p><p>* Chapter3　効率を格段にアップさせるちょっとしたテクニック</p><p>* Chapter4　ちょっとした業務がはかどるiPad 活用術！</p><p>* Chapter5　作業がさらにはかどる周辺機器の活用</p><p>* Chapter6　おすすめアプリ</p><p>目次や紹介ページを拝見した感じだと、標準アプリや無料アプリをベースにiPadの「使い方」が紹介されている本のようで、いわゆる「ライフハック」的な話題が好きな人なら本書はマッチしそうという印象です。</p><p>本編でも述べていますが、標準アプリのメモ・カレンダー・リマインダー（地図や連絡帳を加えてもいいでしょう）はいわゆる"手帳"を構成する要素であり、その探求は仕事術・ライフハックの系譜でもあります。</p><p>その意味でおそらく「デジタル仕事術」の一冊に位置づけることもできるのではないかと現時点では予想しています。</p><p>生産性の高さ</p><p>もう一つ興味深いのは、五藤晴菜さんは2022年の9月に『はたらくiPad いつもの仕事のこんな場面で』を出版されており、単純な期間で言えば半年くらいで二冊目の本を書かれています。そういうスピード感もまた、仕事術・ライフハックが求める生産性と重なる部分ではあるでしょう。</p><p><a target="_blank" href="https://www.amazon.co.jp/%E3%81%AF%E3%81%9F%E3%82%89%E3%81%8FiPad-%E3%81%84%E3%81%A4%E3%82%82%E3%81%AE%E4%BB%95%E4%BA%8B%E3%81%AE%E3%81%93%E3%82%93%E3%81%AA%E5%A0%B4%E9%9D%A2%E3%81%A7-%E4%BA%94%E8%97%A4-%E6%99%B4%E8%8F%9C/dp/4295013862/ref=tmm_pap_swatch_0?_encoding=UTF8&#38;qid=&#38;sr=">◇はたらくiPad いつもの仕事のこんな場面で | 五藤 晴菜 |本 | 通販 | Amazon</a></p><p>そういう仕事のやり方や考え方そのものも、一つの学びの対象になるかもしれません。メタな学びというやつです。</p><p>ともあれ、まだ本自体が出版されていないので、今からを読むのが楽しみです。 </p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc061ipad</link><guid isPermaLink="false">substack:post:113487696</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 11 Apr 2023 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/113487696/53de79778bec7fe4832a0ff4fc94c13e.mp3" length="42102773" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3509</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/113487696/a3f7eda774677cf4e0135fbaf4a6f9ac.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC060『運動しても痩せないのはなぜか』『科学者たちが語る食欲』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPoadcast、ブックカタリスト。今回は『運動しても痩せないのはなぜか： 代謝の最新科学が示す「それでも運動すべき理由」』と、『科学者たちが語る食欲』の2冊を語ります。</p><p>2023年が始まってからごりゅごがずっと続けてきた「運動することと食べること、痩せること」シリーズの最後の回です。</p><p>今回はちょうどごりゅごが花粉症の症状が最悪レベルのときと重なって、自分で聞いててかわいそうな声になっておりました。</p><p>このシリーズの目論見というか、これらの本を読みながら考えていたことの一つとして、運動すれば無駄な炎症反応が減るので、花粉症の症状も出にくくなすはず、という考えなんかもあったりします。</p><p>今年は、Podcast収録ちょっと前まで花粉症の症状はほとんど現れず、去年に比べて運動してるからなー、バランスボール椅子も使ってるからなー、なんて考えてたんですが、そう簡単に思った通りの結果は出せませんでした。</p><p>なかなかに今年も花粉症がつらいです……</p><p>とは言え、これはアフタートークで話したことなんですが、調子が悪いからって動かずに何もしないとどんどん調子が悪くなるのに対して、多少調子が悪くなっても体を動かすことで症状が改善しているように感じられる、ということも実感としては存在しています。</p><p>運動によって、花粉症に対する効果は「あると思う」けど、やっぱり難しい……それだけでは説明しきれないのかもしれません（今はほとんど症状なし）</p><p><a target="_blank" href="https://publish.obsidian.md/knowledgestack/bookcatalyst_book">📖ブックカタリストで紹介した本 - ナレッジスタック - Obsidian Publish</a></p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc060-4a6</link><guid isPermaLink="false">substack:post:110737192</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Wed, 29 Mar 2023 01:48:34 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/110737192/327a4d53bf46c0ead5f50232e0d4d24d.mp3" length="27918073" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3490</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/110737192/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC059『Chatter(チャッター): 「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法』]]></title><description><![CDATA[<p>今回取り上げるのは、『Chatter(チャッター): 「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法』。やっかいな「頭の中の声」と付きあうための方法が提示される一冊です。</p><p></p><p>書誌情報</p><p>以下のページにまとめました。</p><p><a target="_blank" href="https://scrapbox.io/rashitamemo/%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88BC059%E7%94%A8%E3%81%AE%E3%83%A1%E3%83%A2">ブックカタリストBC059用のメモ - 倉下忠憲の発想工房</a></p><p>チャッターとは</p><p>人間には特殊な能力がある。目の前の現実から離れて、別の対象について思いを巡らせる能力だ。過去の出来事を思い出し、あのときはこうしておけばもっとよい結果が得られだろう、などと考えたり、未来の目標を設定し、今はこれに取り組むべきだ、などと考えたりできる。</p><p>そのような思考は言語というフォーマットを用いて行われるが、たいてい口に発することなく内面の声を通すことになる。つまり、内面の声とは、セルフコミュニケーションのツールなわけだ。</p><p>さて、他の人とのコミュニケーションでも良き関係とそうでない関係がある。他者が適切なメンターになったり、厳しい批判者になったりする。厳しい批判者は、人を萎縮させ、過剰なストレスを与え、ときに過剰な防衛反応を呼んだりもする。同じことがセルフコミュニケーションでも起きる。それが本書がいうChatter（チャッター）である。</p><p>本来は、"自分"（行為主体者）を適切に導くためのセルフコミュニケーション＝内面の声なわけだが、環境や状況が悪ければその役割は一変してしまう。あたかもタロットカードの向きが逆になるかのように。</p><p>内面の声は、自発的な注意の対象の変更をもたらすが、それが無意識的な体の動きを阻害したり、行為主体者にネガティブな対象にだけ注意を向けるように促してしまう。そのようなネガティブな結果が訪れると、さらにChatterは声を大きくし、「ほら、やっぱりダメじゃん。ここがダメなんだよ」とさらにネガティブな要素に注意を向けさせる。循環構造の中にはまりこんでしまうわけだ。</p><p>内面の声そのものは、有益な働きを持つが、かといって完璧なものではない。馬の近くで大きな音を立てると制御不能になるという話を聞くがそれに似ているだろう。音を立てる→馬が暴れる→周りが慌てる→さらに馬が驚いて暴れる→……。そうしたときは、むしろすごく落ち着いて対処する厩務員が必要だろう。内面の声でも同じなのだ。</p><p>本書ではさまざまなテクニックが紹介されているが基本的には「距離を置くこと」がコンセプトになっている。心理的な距離、時間的な距離。形は多様だが、どれも引きつけられた注意をズームアウトすることによって、チャッターの声を静めることを目指す。</p><p>そう。人間は、たしかに考える能力を持つ。システム２は（特殊な状況を除けば）誰しもが持っている。あとはそれが発揮させやすい環境にあるかどうかだ。あるいは、そういうものがあり、環境によって発揮されたりされにくかったりするのだ、という知識（というよりも知恵）を有しているかだ。</p><p>よって本書は「内面の声」とのつき合い方を提示する本でもあるが、さらにいえば「アテンション・マネジメント」に関する本でもある。注意をどのように制動するのか。そこで重要な鍵を握るのが「ズームインとズームアウト」だ。これは、倉下が最近考えている「思考のための道具」の重要なツールセットになるだろう。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc059chatter-26</link><guid isPermaLink="false">substack:post:107976669</guid><dc:creator><![CDATA[倉下忠憲@rashita2 and goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 14 Mar 2023 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/107976669/8a77fb7ea1ee769e8ed5553b361af862.mp3" length="27742948" type="audio/mpeg"/><itunes:author>倉下忠憲@rashita2 and goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3468</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/107976669/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC058 『運動の神話 下』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPoadcast、ブックカタリスト。今回は、『運動の神話』の「下巻」について語ります。</p><p>今回は、はじめての「前後編に分かれたシリーズ」の後編であり、全3回を予定している「運動と食事を改めて考える」シリーズの中編でもあります。</p><p>こうやって連続ものにしてみたら「次の本はなにを紹介しよう」と考えることに使うエネルギー全部を内容のブラッシュアップに使える、ということに気がつきました。</p><p>また、ある程度の長期にわたる（3ヶ月の見込み）シリーズなので、その期間ずっと「1つのテーマについて考え続けることが出来た」というのもよかったところの1つかもしれません。</p><p>なお、運動に関する内容についていうと、本書の結論はきわめて「普通」です。もちろんその結論にたどり着くまでのいろいろな話が面白いのは間違いないんですが「効率」を求めるのであれば特に読む必要はない、という言い方も出来てしまう本です。</p><p>ただ、人の心を変えるのは「効率」ではないんですよね。少なくともごりゅごはこの本から得られた科学的知見という物語から「運動の意義」は理解、納得ができました。</p><p>「何で運動しないといけないんだろう」「運動するとどういういいことがあるんだろう」という理由は、どんなダイエット本よりも参考になりました。</p><p>おそらくブックカタリストを聞いてくれている方はごりゅごと同じように感じるタイプの人も多いはずで、そういう点では「非常に素晴らしいダイエット本」だとも言える本でした</p><p>。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc058-a33</link><guid isPermaLink="false">substack:post:105510097</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 28 Feb 2023 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/105510097/7ebd13694864a2e9d0aa198f2e496fb8.mp3" length="31410958" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3926</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/105510097/9c2c4f14f4418498173781eeb9606010.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC057『人を賢くする道具』とセカンドブレイン]]></title><description><![CDATA[<p>収録前の準備として読書メモを作るのが常なのですが、それをやるまではちょっと気楽に構えていました。面白いことはいっぱいあるし、いくつか拾えばOKだろう、くらいに。</p><p>しかしいざ実際に作りはじめてみると「とても一時間の収録で手に負える本ではないし、二週間やそこらの準備で太刀打ちできる本でもない」と思い知りました。</p><p>よって大きくかじ取りを変更します。本編でもお話していますが「一冊の本を、一年かけてゆっくり読んで行く」というアプローチです。</p><p>具体的にそれをどう進めて行くのかは、サポーター向け記事として別途を投稿しますので、ご興味あればサポーター・プランの検討もお願いします（宣伝終わり）。</p><p>本書の概要</p><p>今回のメモは以下です。</p><p><a target="_blank" href="https://scrapbox.io/rashitamemo/%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88BC057%E7%94%A8%E3%81%AE%E3%83%A1%E3%83%A2">◇ブックカタリストBC057用のメモ - 倉下忠憲の発想工房</a></p><p>本の概要だけなら、比較的簡単にまとめられます。</p><p>『人を賢くする道具』の原題は、『Things That Make Us SMART』で、「人を賢くするThings」です。で本文にもありますが、Thingsは人を賢くするだけでなく愚かにもします。人が make した thingsによって 人がある性質に makeされるという循環的な構造がある、と著者は指摘します。</p><p>人類の歴史（あるいは文化の発展）は「私たち自身を make する things を makeすること」の繰り返しによって生まれてきている、というのが基盤となる視点で、つまり「小さなクレーンが作れれば、それよりも大きいクレーンを作ることができ、その大きなクレーンが作れれば、さらにそれよりも大きなクレーンが作れる」的に、道具作りが別の道具作りへと接続していく（しかもメタ的に上に登っていける）というのがこうしたthingsの面白いところです。</p><p>その上で、著者は人の知的作業を体験型と内省型に分類し、現代の（1993年当時の）テクノロジーは体験型に偏りすぎているのではないか、と指摘します。すると、二つの知的作業のバランスが崩れて、人は「愚かに」なってしまう。でも、それは人間の性質が「愚か」なわけではなく、人の性質をうまくいかせていないテクノロジーやその運用に問題があるのではないか、というのが著者の問題意識です。つまり、「Things That Make Us 体験的」なものが強まっている、ということです。</p><p>ここでの「体験的」とは「受動的」「反応的」であり、自分の心の声（これが内省です）が力を持たず、ただ周りの状態（環境）によって自分の行動が決まってしまう状態が含意されています。著者は書いていませんが、そうした状態は資本主義＝消費主義社会に利することは間違いないでしょうし、政治がポピュリズムに傾いてしまう契機にもなります。まさにオルテガが言う「大衆」が生まれるわけです。</p><p>だからテクノロジーそのものやそれを使うための道具のデザインをしっかり考えようよ、人間の二つの認知をうまく働かせるようにしようと、と主張しているのが本書と言ってよいでしょう。</p><p>以上のようにざっとまとめることはできるのですが、各論についてはさらに他の分野と接続できる話が多い点と、ひとつのチャプタに話題が盛りだくさんなことが本書の「読解」を難しくしています。難易度が高いというのではなく、新設のテーマパークに入ったら遊びたいアトラクションがあってどこから行こうか迷ってしまう、的な難しさです。</p><p>なので「一年書けてゆっくり本を読んでいこう」プロジェクトが発足した次第です。</p><p>話の後半では「最近のノートツール」についても言及していますが、たぶん本書を読めばノートツールや情報整理ツールをどう自分で運用したらいいのかをかなりそもそも論から考え直すことができるかと思います。</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc057-912</link><guid isPermaLink="false">substack:post:102588254</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 14 Feb 2023 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/102588254/c803048bd5702253320cde488e304900.mp3" length="40045577" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>5006</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/102588254/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC056 『運動の神話（上）』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPoadcast、ブックカタリスト。今回は、『運動の神話』の「上巻」について語ります。</p><p>今回は、はじめての「前後編に分かれたシリーズ」です。</p><p>というか、最初は「複数回を使って複数の本を紹介しつつ、全体で大きなテーマを含んだもの」にする予定だったんですが、最初に紹介しようとする『運動の神話』がものすごく面白く、しかもこの本は「上下2冊構成の本」</p><p>それなら「1エピソードで1冊紹介」という切り口でも面白いかな、と2回に分けて1冊を語ることにしました。</p><p>また、今回からブックカタリストサポーターの方向けには、アーリーアクセス的なサービスとして、最速で無編集バージョンの動画を公開していきます。</p><p><a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc056">BC056 アーリーアクセス - by goryugo - ブックカタリスト</a></p><p>ブックカタリストの収録は（ほとんどの場合）隔週火曜日の午後。ここから動画を書き出して、さらにSubstack側での動画処理などなんやかんや時間がかかることを済ませて、公開できるのはだいたい20時だとか21時だとかになるんですが、おそらくこれからは毎回アーリーアクセスコンテンツをお届けできるようになるかと思います。（ごりゅごのターンでは同時に台本もここに加えています）</p><p>それと同時に、各配信の文字起こしPDFも配信に添付していく予定です。このあたりのプロジェクトについては冒頭でも軽く話しているので、そちらもご視聴いただけたら幸いです。</p><p>今回の文字起こしバージョンはこちらです。</p><p>プロジェクトの一環として、githubでも文字起こしデータの公開をしていますので、過去分などはこちらをご覧ください。</p><p><a target="_blank" href="https://github.com/goryugocast/bookcatalyst_transcription">goryugocast/bookcatalyst_transcription: ブックカタリストの文字起こしデータを共有し、それを使って様々な場面で活用できるようにする</a></p><p>という感じでブックカタリストシーズン3となる2023年は、こんな感じでいろいろと新しいことにも調整しています。これらのプロジェクトを応援いただける方は、サポーターの加入もご検討いただけると嬉しいです。</p><p>ということで本編。</p><p>今回のテーマは「運動すること」「食べること」「ダイエット」というものについて複数の本から学んだことをじっくりまとめて考えてみよう、というものです。</p><p>そして、運動の神話というタイトルでありながら今回はその「神話的要素」について触れただけで、あとは運動の前段階「座る」「睡眠」についての話だけで終わってしまいました。</p><p>ただ、今回話した「座る」についてはいきなり今回のシリーズで「一番面白いと思った部分」であり、一番影響を受けて行動を変えた部分でもあります。</p><p>影響を受けて<a target="_blank" href="https://amzn.to/40bQDAE">こんな感じのバランスボール</a>を使い始めたり、新しく<a target="_blank" href="https://amzn.to/3RdmgWx">バランスボールクッション</a>なんかも購入して、これを使いながらアメフトを観る、なんてことをするようになりました。（片足立ちでバランスとりながらテレビを観る。さらにこれを使うことで集中して1試合を観戦できるようになった）</p><p>また、今回は時間的な理由や難易度的な理由で省略しましたが、上巻の後半にかかれている「ATPを使ったエネルギー発生の仕組み」というのも非常に興味深いものでした。現代科学の目線で見ると、人間が体を動かすには「エネルギー」が必要です。そこまでは直感的にもよくわかるんですが、そのエネルギーを発生させているのは「化学反応」です。このあたりの仕組みについての解像度も、本書を読んで一段階理解が深まったような感じがします。</p><p><a target="_blank" href="https://publish.obsidian.md/knowledgestack/Publish/%F0%9F%93%96%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E3%81%A7%E7%B4%B9%E4%BB%8B%E3%81%97%E3%81%9F%E6%9C%AC#BC056%E3%80%8E%E9%81%8B%E5%8B%95%E3%81%AE%E7%A5%9E%E8%A9%B1+%E4%B8%8A%E3%80%8F">📖ブックカタリストで紹介した本 - ナレッジスタック - Obsidian Publish</a>（改めて紹介した本を順番にまとめる予定）</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc056-6ef</link><guid isPermaLink="false">substack:post:99742680</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 31 Jan 2023 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/99742680/283997d23a0ac94b14cc4d14b68fa07c.mp3" length="36420408" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4553</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/99742680/859a3b088c1d0b10e46b7ed40e3cdfc1.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC055『限りある時間の使い方』から考える「時間の使い方」]]></title><description><![CDATA[<p>今回は<a target="_blank" href="https://amzn.to/3H7eXvR">『限りある時間の使い方』</a>を起点にして、「時間の使い方」について考えてみました。</p><p>以下が倉下が作ったメモのScrapboxページです。</p><p>◇<a target="_blank" href="https://scrapbox.io/rashitamemo/%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88BC055%E7%94%A8%E3%81%AE%E3%83%A1%E3%83%A2">ブックカタリストBC055用のメモ - 倉下忠憲の発想工房</a></p><p>書誌情報</p><p>* 著者:オリバー・バークマン</p><p>* <a target="_blank" href="https://en.wikipedia.org/wiki/Oliver_Burkeman">Oliver Burkeman - Wikipedia</a></p><p>* <em>オリバー・バークマン は英国の作家兼ジャーナリストであり、以前はガーディアン紙の週刊コラム This Column Will Change Your Life を執筆していました</em>。</p><p>* 翻訳:高橋璃子</p><p>* 『エッセンシャル思考』『エフォートレス思考』『スタンフォード大学で一番人気の経済学入門』(小社刊)、『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?』(河出書房新社)など</p><p>* 出版社:かんき出版</p><p>* 発売日:2022年6月22日</p><p>目次は、上記のScrapboxページに記載してあります。</p><p>限られた時間をどう「使う」のか、という問い</p><p>「ファスト映画」や「ファスト教養」など、時間効率を求める姿勢（タイパと言うらしいです）は現代特有の傾向でしょうが、しかし人の人生が限られているという点においては、人類が生まれてからずっと続いている「性質」ではあります。</p><p>人生の時間が限られており、しかし達成したいことがたくさんあるならば、「もっとはやく」「もっと多く」となってしまうのは仕方がないのかもしれません。</p><p>そうしたとき活躍するのが「タイムマネジメント」です。アメリカでもたくさんの著作が刊行されているでしょうが日本も負けていません。何かしらの時間管理手法を使えば──つまり時間の「使い方」がうまくなれば──、「もっとはやく」「もっとたくさん」を叶えることができる。そんなことを謳う本は枚挙にいとまがありません。</p><p>しかし、それは困難な問いから目を背けているだけだと著者であるオリバー・バークマンは述べます。私たちは限られた存在であり、何かを手にすれば別の何かを捨てなければなりません。言い換えれば、そこで私たちは「何を選ぶのか」を問われることになります。</p><p>そんな問いに答えるのは簡単ではありませんし、自分で決めてしまえばそこに「責任」のようなものが発生してしまいます（他人のせいにできない、ということです）。だから私たちは、そうした問いと取り組む代わりに、「なんでもできる」という幻想を貸与してくれるノウハウに惹かれてしまうというわけです。</p><p>著者はハイデガーを引きながら、そもそもそうした「時間をうまく使う」という考えから脱却することが大事なのではないかと説き、そのためのアプローチを提示してくれます。その考えを端的にまとめるとすれば、人生に何かを求めるのではなく、人生に何を与えるのかを考えよ、となるでしょう。</p><p>私たちは（だいたい）4000週間という人生の時間を「与え」られます。望んだものであるかどうかは別にして私たちの生はそのようにして貸与されたものなのです。これは時間は「自分のもの」ではなく神のものであるといった話ではありません。私という存在そのものが、その時間によって成り立っている、という話です。私＝時間。ハイデガー風に言えば現存在となるでしょうか。私は時間としてただそこに在るのです。</p><p>そうした込み入った議論はさておくにしても、「人生に何かを求めるのではなく、人生に何を与えるのかを考える」というある種のコペルニクス的転回は、現代においてせわしなく追い立てられ、結果的に孤独になりがちな私たちにおいて有用なものでしょう。別にたいそうなことをせよ、という話ではありません。貪欲に求めるよりも、自分が為せることを為す方が、きっと気分良く生きていける。それだけの話です。</p><p>ちなみに、つい最近書店にいったら『限られた時間を超える方法』（リサ・ブローデリック）という本を見かけました。思わず「そういうとこだぞ」とツッコミを入れてしまいました。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc055</link><guid isPermaLink="false">substack:post:96861971</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 17 Jan 2023 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/96861971/0b7f5cfb3cf585d44a84a8b5de739f94.mp3" length="33492186" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4186</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/96861971/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC054 『語学の天才まで1億光年』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPoadcast、ブックカタリスト。2023年最初の更新は、『語学の天才まで1億光年』をメインの題材に「外国語を学ぶこと」について語ります。</p><p>今年は「ブックカタリストシーズン3」として、これまでと同じようなことを続けながら、同時にちょっとだけ新しいことを試し続けていく、ということをテーマに、毎度隔週火曜日の更新を続けていく予定です。どうぞよろしくお願いいたします。</p><p>ごりゅご個人のテーマとしては、メインで取り上げる本は1冊なんだけど、その本に書いてあることだけでなく、できるだけ「他の本とつなげて話す」ということを主眼にして、いい意味で「1冊の本を紹介するだけではない」というスタイルを目指していこうと思っています。</p><p>で、今回取り上げた『語学の天才まで1億光年』について。</p><p>ごりゅごは、著者高野秀行氏のファンであり、この本に出てくるさまざまな地域を舞台にした著作をほとんど読んでいます。</p><p>そういう観点で読むと、まずこの本は「舞台裏を垣間見る」という楽しみ方があります。</p><p>そして、高野さんが訪れている地域は多くが「日本人にとって一般的ではない場所（アフリカのコンゴだとか、ミャンマーのカチン州だとか）」であるために、単純に旅行記として読んでも非常に物珍しくて面白い。</p><p>最後に、高野さんは大抵それらの地域を訪れる際には「その地域の言語を勉強してから」訪れており、そうやって大量の言語を学んだ経験を元にした「語学の学び方を学ぶ本」としての楽しみ方。</p><p>ブックカタリスト本編では全般的に「語学の学び方を学ぶ本」という観点で紹介しましたが、この本は「そういう難しいこと抜きにして単純にエンターテイメントとして非常に楽しい」本です。</p><p>こういうちょっとまじめな切り口で紹介して、同じような「高野秀行ファン」が増えることを目指した更新でもあるのです。</p><p>みんなして"人の行かないところへ行き、人のやらないことをやり、それを面白おかしく書く辺境作家"を応援しましょう。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc054-1</link><guid isPermaLink="false">substack:post:93369766</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 03 Jan 2023 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/93369766/b14ba1c0eddc94bfcc03b703be1b871f.mp3" length="38539252" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4817</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/93369766/f59702297899c33f9e4bc8067cf4369f.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC053 2022年の振り返り]]></title><description><![CDATA[<p>今年最後の回となります（アフタートークの配信は残っております）。一年間の配信リストは以下のScrapboxページにまとめてみました。</p><p><a target="_blank" href="https://scrapbox.io/BCBookReadingCircle/2022%E5%B9%B4%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E9%85%8D%E4%BF%A1%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88">◇2022年ブックカタリスト配信リスト - BCBookReadingCircle</a></p><p>まず、全体を通して言えるのが「とにかく続けることができた」という点です。物事において一番難しいといっても過言ではないのが「継続」なので、それが為せたことは（手前みそですが）功績と言えます。</p><p>こういう活動は、一人でも続けるのが難しいのですが、二人以上となるとさまざまな問題が発生して余計に続けにくくなるかのように思えますが、案外「自分ではない相手」がいることで続けられる効果があるような気もします。自分ひとりでやるのは自由なのですが、その「自由」はきっと限定的な力しか持たないのでしょう。この辺の話は、私の昨今のテーマとも重なります。</p><p>で、そのテーマですが、私（倉下）は「個人・教養・自己啓発のこれから」が大きな括りになるでしょう。そこには、知的生産/知的生活、啓蒙主義、私たちの社会における知性（あるいは理性）の役割、といくつものサブテーマが重なり合っています。</p><p>『啓蒙思想2.0』で論じられているように、私たちの理性はそこまで強大な存在でも完璧な存在でもありません。一方で、それ抜きにしては現代の文明社会はほとんど成立しないことも確かです。であれば、いかにその「理性」なるものを発揮させられるようにするのか。それを個人や環境の側面から考えていくことが、私の大きな関心事になりそうです。</p><p>一方でごりゅごさんは、哲学から広がって社会の有り様に目を向けつつ、私たち生物やもっと大きく地球の歴史にも関心を広げておられました。哲学というものが、目の前の「生」から視点を動かし、より広い視野・深い視座で物事を考える知的営為だとするならば、遺伝子や生物史に目を向けるのは同じような視点の動きだと言えるかもしれません。あと、ここでも「歴史」に関心を持たれているのが印象的です。なにかしらの歴史・ログ・足跡といったものに惹かれる傾向をお持ちなのかもしれません。</p><p>大きな議題</p><p>さて、一年の配信を振り返って考えたいのが、「一体この番組は何なのか」という話です。</p><p>「面白い本を紹介する」という漠然としたテーマでスタートした当番組ですが、今のブックカタリストの有り様は単純にそれだけでは無いような気がしています。「面白い本を読んで、紹介する」は依然としてあるものの、「本を面白く読む姿勢」も関係していますし、それ以上に「本を読んでどうするのか」という部分も関わっている気がします。</p><p>不思議な話で、主催者である私たちもこの番組が一体何なのがわかっていません。むしろ試行錯誤しながら何か新しいものを作ろうとしている、というのが正確なところでしょう。先駆的に答えがないものに取り組んでいるわけです。</p><p>というわけで、今後も少しずつ何かを変えながら、「一体この番組は何なのか」という答えを模索していこう思います。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc053-2022</link><guid isPermaLink="false">substack:post:91353211</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 20 Dec 2022 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/91353211/a7be754833209b984fd5bd4a33777d73.mp3" length="35697756" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4462</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/91353211/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[ゲスト回BC052『私たちはどう学んでいるのか』]]></title><description><![CDATA[<p>ゲストにtksさんをお迎えして、<a target="_blank" href="https://amzn.to/3Fq9D5T">『私たちはどう学んでいるのか　――創発から見る認知の変化 (ちくまプリマー新書)』</a>をご紹介頂きました。</p><p>tksさんのプロフィール</p><p>*     Twitter:<a target="_blank" href="https://twitter.com/tks_1988">@tks_1988b</a></p><p>*     Scrapbox:<a target="_blank" href="https://scrapbox.io/practicefield/">公開練習場</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://scrapbox.io/practicefield/%E3%80%8E%E7%A7%81%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%81%86%E5%AD%A6%E3%82%93%E3%81%A7%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B%E3%80%80%E2%80%95%E2%80%95%E5%89%B5%E7%99%BA%E3%81%8B%E3%82%89%E8%A6%8B%E3%82%8B%E8%AA%8D%E7%9F%A5%E3%81%AE%E5%A4%89%E5%8C%96_(%E3%81%A1%E3%81%8F%E3%81%BE%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%9E%E3%83%BC%E6%96%B0%E6%9B%B8)%E3%80%8F">『私たちはどう学んでいるのか　――創発から見る認知の変化 (ちくまプリマー新書)』 - 公開練習場</a></p><p>* 　<a target="_blank" href="https://scrapbox.io/BCBookReadingCircle/tks">tks - BCBookReadingCircle</a></p><p></p><p>書誌情報</p><p>私たちはどう学んでいるのか: 創発から見る認知の変化 (ちくまプリマー新書 403)</p><p>* 著者：鈴木宏昭</p><p>* 1958年生まれ。東京大学大学院単位取得退学。博士(教育学)。東京工業大学助手、エジンバラ大学客員研究員を経て、現在青山学院大学教授。認知科学が研究領域であり、特に思考、学習における創発過程の研究を行っている。日本認知科学会（元会長等）、人工知能学会、日本心理学会、Cognitive Science Society各会員．</p><p>* 他の著作</p><p>* 『認知バイアス　心に潜むふしぎな働き (ブルーバックス) 』</p><p>* 『類似と思考　改訂版 (ちくま学芸文庫) 』</p><p>* 出版社：筑摩書房</p><p>* レーベル：ちくまプリマー新書</p><p>* 出版日：2022/6/9</p><p>* 目次：</p><p>*   はじめに</p><p>*   第1章 能力という虚構</p><p>*   第2章 知識は構築される</p><p>*   第3章 上達する</p><p>*   第4章 育つ　</p><p>*   第5章 ひらめく</p><p>*   第6章 教育をどう考えるか</p><p>概要</p><p>本書は私たちがどのように学んでいるのかを認知科学の視点から検討する。キーワードとして挙げられるのは以下の三点。</p><p>* 認知的変化</p><p>* 無意識的なメカニズム</p><p>* 創発</p><p>ここでの"認知的変化"はいわゆる「学習」なのだが、本書ではあえてその言葉が使われていない。それは私たちが「学習」と聞いて思い浮かべるイメージが日本の学校教育のイメージと強く重なっているからである。誰かから正解を教えられ、それを覚え、筆記試験でテストされる、といったタイプの学習だけが人間の学びではない。その点に注意を促す意味で本書では認知的変化と呼ばれている。</p><p>残り二つの要素は本編でも詳しく紹介されているのでそちらを参照されたい。</p><p>ともあれ本書では「認知的変化に働く無意識的なメカニズムを創発という観点」から検討しているのが特徴と言える。いわゆる「勉強法」などよりは抽象度の高い話が展開される。その意味で、少し取っつきにくい側面はあるかもしれない。その分、そのメカニズムや性質に理解すれば、特定の科目や分野に限定されない「学び方」へと目が開かれる。何かを学ぶ前に、まず「学ぶとはどういうことか」を学ぶことは非常に有用だろう。</p><p>もちろん、本書が適切に述べるように「知識は伝わらない」。本書の内容が理解できたとしても、その知識が使えるようになったわけではない。それでも「どう考えたらいいのか」という知見は、すぐれて実用的である。言い換えれば、自身の勉強観・学習観を変えることは、具体的に取り組む勉強やその結果についての理解（≒物語・意味づけ）を変えることにつながる。</p><p>学習というものを、直線的・固定的・還元的に捉えるのではなく、流動的かつ創発的な視点で捉えることで、日々の学びはよりしなやかになっていくだろう。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc052</link><guid isPermaLink="false">substack:post:88717402</guid><dc:creator><![CDATA[tks, goryugo, and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 06 Dec 2022 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/88717402/1bc3ae29959cb8407fc66f79b1f78fd2.mp3" length="55756559" type="audio/mpeg"/><itunes:author>tks, goryugo, and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4646</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/88717402/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC051『自己啓発の罠：AIに心を支配されないために』]]></title><description><![CDATA[<p>今回は、マーク・クーケルバーク の<a target="_blank" href="https://amzn.to/3EQpoCT">『自己啓発の罠：AIに心を支配されないために』</a>を取り上げました。</p><p>日本の危ない「自己啓発セミナー」についてではなく、もっと"健全"な自己発展が持つ危険性について論じた一冊です。</p><p>書誌情報</p><p>* 著者：マーク・クーケルバーク</p><p>* ウィーン大学哲学部メディア・技術哲学分野教授。バーミンガム大学博士。イギリス・デモンフォート大学コンピューターと社会的責任研究センター非常勤教授も兼務。１９７５年ベルギー生れ。国際技術哲学会会長、ヨーロッパ委員会の人工知能に関する高度専門家会議委員なども歴任。ＡＩやロボットに関する倫理学、哲学の第一人者</p><p>* 邦訳されている他の著作</p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3hVob4d">『ＡＩの倫理学』</a></p><p>* 翻訳者：田畑暁生</p><p>* 『ブラックボックス化する社会──金融と情報を支配する隠されたアルゴリズム』</p><p>* 『監視文化の誕生 社会に監視される時代から、ひとびとが進んで監視する時代へ』</p><p>* 出版社：青土社</p><p>* 出版日：2022/10/26</p><p>* 目次：</p><p>* 1. 現象</p><p>* 自己啓発の強制</p><p>* 2. 歴史</p><p>* 自己知や完全性を求めた古代の哲学者、聖職者、人文主義者</p><p>* 3. 社会</p><p>* 近代の自己執着　ルソーからヒップスター実存主義まで</p><p>* 4. 政治経済</p><p>* ウィルネス資本主義の下での自己馴致と搾取</p><p>* 5. テクノロジー</p><p>* カテゴリー化、測定、数値化、強化、もしくは、なぜAIは私たちについて私たち自身より知っているのか</p><p>* 6. 解決策（第一部）</p><p>* 関係性自己と社会変化</p><p>* 7. 解決策（第二部） </p><p>* 私たちについて異なった物語を語るテクノロジー</p><p>倉下のScrapboxページ</p><p><a target="_blank" href="https://scrapbox.io/rashitamemo/%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88BC051%E7%94%A8%E3%81%AE%E3%83%A1%E3%83%A2">◇ブックカタリストBC051用のメモ - 倉下忠憲の発想工房</a></p><p>概要</p><p>原題は『Self-Improvement: Technologies of the Soul in the Age of Artificial Intelligence』。直訳すれば「自己改善：人工知能時代における魂のテクノロジー」。著者の専門を考えると、AIと私たちの関係が論じられるのだろうと予想されるが、実際は西洋思想をさかのぼり、そこにある「自己啓発」的な要素を現代までの射程で捉え、しかしそこにある差異を取り出そうとする試みが展開されていく。</p><p>まずタイトルから。「Self-Improvement」は、「自己改善」が日本語としてはふさわしいだろう。邦訳の「自己啓発」とは少しニュアンスが違う。自己啓発は、「人間として高い段階に至ろうとする試み」であり、そこには明白に「何が高い段階であるか」という審級が内在化されている。自己啓発は、英語では「Self-Enlightenment」であり、enlightは啓発を意味しつつ、それはlightの語感の通りに「照らす」という含意がある。無知蒙昧な闇に置かれた状態（プラトンの洞窟のメタファー）に、光を照らして真理へと至る。そういったニュアンスにおいては、真理＝何が正しいのか、という絶対的な基準が先駆的に存在している。</p><p>それに対して、「Self-Improvement」≒自己改善には、そのような絶対的な規範はない。改善は、今ある悪いところを少し直す、くらいのニュアンスである。何か絶対的に正しいものに向かっていく行為ではないわけだ。しかしながら、それが「（今の状態よりも）より良くする」というスタンスで行われる限り、自己啓発が持つ問題と同じ構造が立ち現れる。</p><p>その意味で、本書において「自己啓発」と呼ばれているものは、感覚的に「自己改善」と呼びうるようなごく些細なものも含まれていると考えてよい。アプリを使って精神を整え、ストレスの多い職場に立ち向かうといった行為ですらも本書がまなざしを注ぐ「自己啓発」であるわけだ。</p><p>もう一点タイトルに関して、原題は「罠」に相当する言葉はない。一方で内容を読めば、本書に"自己啓発"への批判が込められていることは間違いない。ここは難しいところだ。本書は全体的に「自己啓発」という営みそのものを断絶させようとはしていない。新しい形の「自己啓発」のスタイルを模索し、そこにこれまでとは別の仕方でAI≒テクノロジーとの関係性を紡いでいけないかと検討している。そのような大局的な視点だからこそ、著者は「Self-Improvement」とつけたのだろう。</p><p>一方で、仮に日本語のタイトルで「自己啓発」という本が出たら、上記のような内容だとはとても思われないだろう。よって、フックとして「自己啓発の罠」という邦訳の選択は絶妙だと言える。ただし著者の主張を汲まずにタイトルだけからこの本が自己啓発を抹消しようとしている本だと理解しない方がよい。その点は注意が必要だろう。</p><p>さて、長くなってしまったが、本書そのものはあまり長くない。この手の本にしては珍しくソフトカバーだし、150ページ前後の内容である。思想や哲学を扱っているが晦渋な文章は出てこない。いくつかの予備知識がないとわかりにくい箇所はあるだろうが、それでも著者の主張ははっきり汲み取れる。簡単にそれをまとめれば以下のようになる。</p><p>古代ギリシャの時代からヘレニズム思想的なものには全般的に「個人とその内面」に注力する傾向があった。その傾向は近代化と共に強まり、個人主義の跋扈とテクノロジーの強力化と共に「自己啓発ビジネス」へと発展した。かつては人文主義者は「印刷された本」というテクノロジーを使い、人々を啓蒙しようと（あるいは、啓蒙を目指す人々の数を増やそうと）してきたが、現代のインターネットテクノロジーはそうした人文主義的なものと基本的なマインドセットの点で違っている。それは自己を知り、自己を愛するというあり方ではなく、「他人にとっての自分や、他人からどう見られるか」に強い関心が注がれている。それはますます利己的な自己を強めるばかりである。そのような"自己啓発"は現代のテクノロジーの力を借り、さらに強まっている。そこでは、私たち以上に私たちのことを知るAIが登場する。言い換えれば、私たちはもうそれ以上自分について知る必要がない。すべてAIが設定し、なすべきことと決めたアプローチに沿って"改善"を進めていけばいい。これは古代ギリシャ時代に掲げられた「汝自身を知れ」とはまったく異なる（むしろ逆の）アプローチである。私たちは、AIの檻に入りながら、自分のことを何も知らないままに万能感と物足りなさという両極する要素を抱えたまま生きていくことになる。はたしてその未来は、私たちが望む未来なのであろうか。</p><p>上記のような視点において、著者は問題提起している。</p><p>自己を扱う「テクノロジー」については<a target="_blank" href="https://amzn.to/3TX5fj3">フーコー</a>が、対抗文化が文化に飲み込まれていくのは<a target="_blank" href="https://www.amazon.co.jp/%E5%8F%8D%E9%80%86%E3%81%AE%E7%A5%9E%E8%A9%B1%E3%80%94%E6%96%B0%E7%89%88%E3%80%95-%E3%80%8C%E5%8F%8D%E4%BD%93%E5%88%B6%E3%80%8D%E3%81%AF%E3%82%AB%E3%83%8D%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E6%96%87%E5%BA%ABNF-%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%BB%E3%83%95-%E3%83%92%E3%83%BC%E3%82%B9-ebook/dp/B09HGX1941/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&#38;crid=U857VZSVFIXC&#38;keywords=%E5%8F%8D%E9%80%86%E3%81%AE%E7%A5%9E%E8%A9%B1&#38;qid=1669080644&#38;qu=eyJxc2MiOiIxLjgzIiwicXNhIjoiMS40OCIsInFzcCI6IjEuMzIifQ%3D%3D&#38;sprefix=%E5%8F%9B%E9%80%86%E3%81%AE%E7%A5%9E%E8%A9%B1%2Caps%2C205&#38;sr=8-1">『反逆の神話』</a>が、AIに完全に依託した人間がどうなるのかは<a target="_blank" href="https://amzn.to/3Es0EQ7">『PSYCHO-PASS』シリーズ</a>が、自分が扱う自分の記録については拙著<a target="_blank" href="https://amzn.to/3GvDPh8">『すべてはノートからはじまる あなたの人生をひらく記録術』</a>がそれぞれ参考になるだろう。日本における自己啓発受容については、牧野智和の<a target="_blank" href="https://amzn.to/3tQHHl8">『日常に侵入する自己啓発』</a>や大澤絢子の<a target="_blank" href="https://amzn.to/3tOPXSN">『「修養」の日本近代』</a>が面白い。</p><p>というように、短い本でありながらも、さまざまな事柄に枝葉が伸びる内容になっている。「自分を高めていくこと」を正しいこと、まっとうなことだと信じて疑わない人ほど、本書はささるのではないだろうか。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc051ai</link><guid isPermaLink="false">substack:post:85878248</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 22 Nov 2022 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/85878248/18c6d9e80827a948aa1bb34f54e30a35.mp3" length="92654099" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3861</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/85878248/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC050 1年で表現する『超圧縮 地球生物全史』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPoadcast、ブックカタリスト。今回は、『超圧縮 地球生物全史』をメインの題材にしつつ「46億年の地球を1年にたとえて俯瞰する地球史」について語ります。</p><p>本編でも冒頭に話していますが、人間の直感では「1万年前」のことも「1億年前」のこともどっちも「すごい昔」以上の区別ができません。</p><p>それを相対的に俯瞰する方法として素晴らしいな、と思うのが地球の46億年を「1年」という期間に変換して考えてみること。</p><p>この変換をしてざっと計算をすると、1万年前は12月31日の23時59分ごろの出来事で、1億年前は12月23日ごろになります。</p><p>地球の年齢を元に大ざっぱに計算するとだいたい以下のような計算結果が出てきます。</p><p>6月まではほとんどなにもない時代</p><p>上記表を元にして地球全史を振り返ると、まずわかるのが地球が存在していた期間の半分くらいはいわゆる「生き物」は存在していませんでした。</p><p>6月になってミトコンドリアを含んだ真核生物が誕生して、そこからさらに月日は流れ、動き回れる動物が生まれたのが11月半ば。</p><p>4本足の生き物が誕生したのは12月に入ってからのこと。</p><p>恐竜がだいたい12月15日から26日くらいまで存在していて、2足歩行の人類が登場するのは12月31日の午前6時。</p><p>火を使い始めたのが午後9時で、農業を始めたのは23時59分の出来事。23時59分50秒くらいに聖徳太子が生まれて、23時59分59秒にようやく明治時代が始まった、というくらいの計算です。</p><p>こういうふうに地球の歴史を振り返ってみると、生物の「進化」という言葉一つ取っても見えてくるものの距離感が変わってくるように感じます。</p><p>「歴史」は複数の本をつなげるのが簡単</p><p>年に1回の頻度でこういう感じで「今まで読んできた本を横断的にまとめる」ということをやっていますが、今回の「1年でまとめる」というやつはまとめるのが非常に楽しい行為でした。</p><p>また、<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc049#details">BC049「物語」とどう付きあうか</a>のように複数の本の「つながり」を見つけるのは難しいかもしれないですが、今回のような「時間軸」でまとめるだけのことであれば簡単です。</p><p>手間暇はかかるかもしれませんが、それぞれの出来事をどこに位置づければよいかは小学校の算数の能力さえあれば問題なし。</p><p>ある意味で「アトミックな読書メモ作り」の第一歩としてこういうノートのまとめ方は中々よい練習にもなるのではないかな、ということも思った次第です。</p><p>今回の参考文献</p><p>なお、今回の話は『超圧縮地球全史』以外は主に以下の本の内容を参考にしています。</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc050-1</link><guid isPermaLink="false">substack:post:83238165</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 08 Nov 2022 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/83238165/c08b856e3838bb23df5fbd79d5916b90.mp3" length="96936718" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4039</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/83238165/a52ec6e6ccbaf84665e54eb8a1cba451.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC049「物語」とどう付きあうか]]></title><description><![CDATA[<p>テーマは”「物語」とどう付きあうか”。以下の二冊を取り上げました。</p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3Me2GHe">『ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する』</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3MevuPQ">『物語のカギ : 「読む」が10倍楽しくなる38のヒント』</a></p><p>二冊の書誌情報</p><p></p><p>『ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する』</p><p>* 著者</p><p>* ジョナサン・ゴットシャル</p><p>* ワシントン&ジェファーソン大学英語学科特別研究員</p><p>* 邦訳されているものだと他に『<a target="_blank" href="https://www.amazon.co.jp/%E4%BA%BA%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%9C%E6%A0%BC%E9%97%98%E3%81%AB%E9%AD%85%E3%81%9B%E3%82%89%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B%E2%80%95%E2%80%95%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E6%95%99%E5%B8%AB%E3%81%8C%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%81%AB%E4%B8%8A%E3%81%8C%E3%81%A3%E3%81%A6%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B-%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB/dp/4791769120/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&#38;keywords=%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB&#38;qid=1666650700&#38;qu=eyJxc2MiOiIwLjAwIiwicXNhIjoiMC4wMCIsInFzcCI6IjAuMDAifQ%3D%3D&#38;s=digital-text&#38;sr=1-1-catcorr">人はなぜ格闘に魅せられるのか――大学教師がリングに上がって考える</a>』がある。</p><p>* 前著にあたる『The Storytelling Animal』は未邦訳。</p><p>* 翻訳</p><p>* 月谷真紀 </p><p>* 『Learn Better ― 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』も訳されています。</p><p>* 出版社</p><p>* 東洋経済新報社</p><p>*  出版日</p><p>* 2022/7/29</p><p>* 目次</p><p>* 序　章　物語の語り手を絶対に信用するな。だが私たちは信用してしまう</p><p>* 第１章　「ストーリーテラーが世界を支配する」</p><p>* 第２章　ストーリーテリングという闇の芸術</p><p>* 第３章　ストーリーランド大戦</p><p>* 第４章　「ニュース」などない。あるのは「ドラマ」のみである</p><p>* 第５章　悪魔は「他者」ではない。悪魔は「私たち」だ</p><p>* 第６章　「現実」対「虚構」</p><p>* 終　章　私たちを分断する物語の中で生きぬく</p><p>『物語のカギ : 「読む」が10倍楽しくなる38のヒント』</p><p>* 著者</p><p>* 渡辺 祐真/スケザネ</p><p>* 東京のゲーム会社でシナリオライターとして勤務する傍ら、2021年から文筆家、書評家、書評系YouTuberとして活動。</p><p>* YouTubeチャンネル「<a target="_blank" href="https://www.youtube.com/channel/UCLqjn__t2ORA0Yehvs1WzjA">スケザネ図書館</a>」主催。</p><p>* 『季刊 アンソロジスト』『スピン／ｓｐｉｎ』</p><p>*  出版社</p><p>* 笠間書院</p><p>* 『“深読み”の技法』（小池陽慈）という本も</p><p>* 出版日</p><p>* 2022/7/27</p><p>* 目次</p><p>* はじめに</p><p>* 序章 なんで物語を読むのか? 物語を味わうってどんなこと?</p><p>* 第一章 物語の基本的な仕組み</p><p>* 第二章 虫の視線で読んでみる</p><p>* 第三章 鳥の視点で読んでみる</p><p>* 第四章 理論を駆使してみる</p><p>* 第五章 能動的な読みの工夫</p><p>* おわりに</p><p>ストーリー・パラドックス</p><p>ジョナサン・ゴットシャルの主張は以下の二つにまとめられます。</p><p>* 私たちにとって物語は必要不可欠であるが、場合によっては毒にもなりうる</p><p>* 現代社会の「物語の技術」はすさまじいものがあるので注意が必要</p><p>情報としての物語は、複雑で無秩序なさまざまな出来事に秩序と構造を与えて、私たちが把握・理解しやすいようにしてくれます。</p><p>たとえば、その人が勧善懲悪な物語ばかりに触れていたら、現実の認識はだいたい「敵と味方」の構図に落とし込まれるでしょう。</p><p>言い換えれば、その人が持つ物語のバリエーションが、その人の現実認識のバリエーションに直結するのです。『啓蒙思想2.0』の言い方を借りれば、物語それ自体が一つの「外部足場」であって、それを使って私たちは現実を理解し、どのように反応するのかを決定しているのです。</p><p>どれだけ優れた科学知識を持っていても、それをどのように用いるのかまでは「科学」は決めてくれません。それを支えるのは、まさしく「物語」です。</p><p>この世に生まれる人と人の対決は、それぞれの価値観を醸成している物語と物語の対決として捉えることもできるでしょう。ミームとしての物語、というわけです。</p><p>かといって、私たちは「脱物語」的に生きていくことができません。伊藤計劃の『ハーモニー』は、そうしたことが可能になる世界の可能性を描いていますが、残念ながら現代の科学技術はそうした段階には至っていませんし、至っていたとしても人類がそれを選択すべきなのかは、別途倫理的な議論が必要でしょう。</p><p>なんにせよ、現時点では私たちは物語と付き合い続けていくしかありません。では、どうすれば好ましく物語と付きあっていけるのか？</p><p>それは、多様な（あるいは多様に）物語を楽しむことです。</p><p>物語を楽しむ</p><p>本編では部分的にしか言及できなかったので、『物語のカギ』のカギ一覧をリストしておきます。</p><p>* 　1. 多義性を知ろう！</p><p>* 　2. 多義性から「物語文」を作れ！</p><p>* 　3. 内容と語りに分けよう</p><p>* 　4. 時間の進行を計れ！</p><p>* 　5. 人称ってなに？</p><p>* 　6. 焦点化ってなに？</p><p>* 　7. 語り手の種類を知ろう！</p><p>* 　8. 語り手を信頼するな！</p><p>* 　9. ジャンルを意識してみよう</p><p>* 　10. 作者の死</p><p>* 　11. メタファーを使いこなせ！</p><p>* 　12. 書き出しを楽しもう</p><p>* 　13. 小道具に着目してみよう</p><p>* 　14. 自然描写の想起するイメージを掴め！</p><p>* 　15. 五感をフル稼働させよう！</p><p>* 　16. 書かれたことをそのまま受け取るべからず！</p><p>* 　17. 結末を味わい尽くせ！</p><p>* 　18. 言葉を味わおう！</p><p>* 　19. 自分の人生を賭して読んでみよう！</p><p>* 　20. キーワードを設定してみよう！</p><p>* 　21. 二項対立を設定してみよう！</p><p>* 　22. 二項対立を打ち破れ！</p><p>* 　23. 隠されたものを復元せよ！</p><p>* 　24. 他ジャンルを使ってみよう！</p><p>* 　25. 作家の伝記を調べてみよう！</p><p>* 　26. 比較・変遷をたどれ！</p><p>* 　27. 元ネタを探ろう</p><p>* 　28. 理論の使い方や歴史を知ろう</p><p>* 　29. ケアに気を配ろう</p><p>* 　30. 自然の視点に立ってみよう</p><p>* 　31. ジェンダーについて考えよう</p><p>* 　32. 時代背景を考えよう！</p><p>* 　33. 時代背景を考えよう！</p><p>* 　34. 暗記してみよう</p><p>* 　35. 書き込みをしてみよう</p><p>* 　36. 注釈を活用してみよう</p><p>* 　37. 再読をしよう</p><p>* 　38. 翻訳を読み比べてみよう！</p><p>「本の読み方」はあまり教えてもらわないものです。本好きの人が、少しずつ身につけていく「伝統の技法」感が若干あります。しかし、それらは言語化できないわけではありません。上記のように、さまざまな技法＝技術が概念化可能です。</p><p>一冊の本を読むにも、さまざまな視点・観点の取り方が可能ですし、複数の本を読んで見ることで浮かび上がってくる情報もあります。そうしたことを体験的に知れば、私たちは一回一回の読書において没頭し、ときに理性を置き去りにしてしまったのとしても、そこから帰ってきたときに別様のまなざしをその本に向けることができるようになるでしょう。</p><p>でもって、それと同じ態度は、この社会を流れるさまざまな情報（物語）にも適用できるものだと思います。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc049</link><guid isPermaLink="false">substack:post:80349724</guid><dc:creator><![CDATA[倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 25 Oct 2022 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/80349724/8b34609d70b21e079d1a78b18d8005ad.mp3" length="85452454" type="audio/mpeg"/><itunes:author>倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3560</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/80349724/2fab7f0ea191875159c743d939606c25.jpg"/></item><item><title><![CDATA[ゲスト回BC048『はたらくiPad いつもの仕事のこんな場面で』]]></title><description><![CDATA[<p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3efLyUH">『はたらくiPad いつもの仕事のこんな場面で』</a>（五藤 晴菜）</p><p>ゲストは、五藤晴菜さん。</p><p>* Twitter:<a target="_blank" href="https://twitter.com/haruna1221">@haruna1221</a> </p><p>* Newsletter:<a target="_blank" href="https://ipadworkers.substack.com/">iPad Workers Newsletter</a></p><p>* YouTubeチャンネル:<a target="_blank" href="https://www.youtube.com/goryugocast">ごりゅごcast</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://www.amazon.co.jp/%E4%BA%94%E8%97%A4-%E6%99%B4%E8%8F%9C/e/B08CV125J5/ref=dp_byline_cont_pop_ebooks_1">Amazon著者ページ</a></p><p>書誌情報</p><p>* 発売日:2022/9/13</p><p>* 出版社:インプレス</p><p>目次</p><p>* Chapter0　Introduction</p><p>* Chapter1　iPad でアイデアを出す</p><p>* Chapter2　iPadで企画書作成のヒント</p><p>* Chapter3　iPadで会議を制する</p><p>* Chapter4　iPadでプレゼン攻略</p><p>* Chapter5　iPadで時間・タスク・データ管理</p><p>内容と特徴</p><p>iPadの取り扱い説明書ではなく、特定のアプリの解説書でもない、これまでに無かったタイプのiPad本。</p><p>実際の仕事のシチュエーションを想定し、それぞれの場面でどのようにiPadが「活きる」のかを紹介してくれる。具体的なTipsよりは、「どうiPadを使うのか」という考え方を提示してくれる点が特徴と言える。</p><p>仕事と手書きとiPad</p><p>どのくらいの人が所有しているかはわかりませんが、それでもiPadは「なんとなく欲しい」ガジェットの一つです。どういう用途で使うのかは具体的にイメージできないけども、なんかあると良さそう。そんな感覚がするガジェットなのです。</p><p>そんな感覚のままiPadを購入すると、だいたいは「高性能ビュアー」がその居場所となります。なんといっても、便利でちょうどよいサイズ感なのです。動画を見る、PDFを読む、SNSをしながらゲームをする。高性能なスペックが、心地よい体験をもたらしてくれます。</p><p>これは別に悪いことではありません。むしろ、純粋なiPadの使い方と言えるでしょう。つまり、「iPad単体の使い方」としては自然なものなのです。</p><p>変化が生まれるのは、そこに「外付けキーボード」か「Apple Pencil 2」が加わったときです。そうしたとき、iPadは仕事道具に生まれ変わります。</p><p>「外付けキーボード」を使えば、iPadはグッとパソコンに近づきます。文章入力をするための装置に化けるのです。さまざまな資料を参照しながら書くような文章は、画面を二つに分けられるiPadは──iPhoneと比べれば──非常に作成しやすいでしょう。パソコンに完全に並ぶほどではなくても、メールやら報告書といったものであれば、悠々と入力できます。</p><p>一方で、「Apple Pencil 2」を使えば、iPadはデジタル文房具へと変身します。デジタルノート、あるいはデジタル手帳としての存在感が生まれはじめるのです。</p><p>こちらの変化は、「外付けキーボード」によるミニ・パソコン化よりもはるかに強力です。なぜなら、ミニ・パソコンは機能の劣化が多少あるわけですが、デジタル文房具は、むしろアナログ文房具の強力版だからです。</p><p>* やり直しができる</p><p>* コピー＆ペーストができる</p><p>* テキストとして認識してくれる（なので検索できる）</p><p>* 共有や送信がそのままできる</p><p>アナログの文房具では不可能だったり、手間がかかりすぎていた行為が、iPadなら一気に簡単になります。</p><p>でもって、そうやって仕事で活躍する文房具は、趣味の文房具とは違って「使えればそれでいい」ところがあります。実用性が最優先事項なのです。</p><p>＊もちろん、仕事の文房具に趣味を持ち込んではいけない、という話ではありません。</p><p>その意味で、仕事におけるデジタル文房具としてのiPadは過不足がないどころか、一番良い働きをしてくれるとすら言えます。特に、普段仕事で手書き作業をよく行っているならばなおさらです。</p><p>私も、仕事でよく手書きのメモを作っていますが、iPad Air + Apple Pencil 2 を導入して以降は、その比率がデジタルにかなり傾きました。iPad : アナログノート が 7:3 や 8:2 くらいになっています。むしろ「広い画面を一覧したい」という欲求がない場合は、ほとんどiPadを使っていると言ってもいいかもしれません。</p><p>もちろん、私はデザイナーではないので、今日突然iPadが世界から消滅しても大きく困ることはありません。それよりも、MacOSとキーボードが消える方がはるかに困ります。</p><p>それでも、この iPad  + Apple Pencil 2 による「デジタル手書き体験」は、ずいぶんと大きいインパクトを持っています。世界が変わった感覚があるのです。合わせて言えば、私のように字が汚い人ほど──手軽に直したり、整形できるので──デジタル文房具の恩恵は大きいでしょう。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc048ipad</link><guid isPermaLink="false">substack:post:77207574</guid><dc:creator><![CDATA[倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 11 Oct 2022 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/77207574/48a12d2aea2657a481374adf0c2abce3.mp3" length="85950243" type="audio/mpeg"/><itunes:author>倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3581</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/77207574/cf83f0a00cddd71c1f8a3605cc4000f9.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC047『リベラルアーツ 「遊び」を極めて賢者になる』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPoadcast、ブックカタリスト。今回は、久しぶり？な気がする「ごりゅごが普通に喋る会」でした。</p><p>テーマは、タイトルにもある通り「リベラルアーツ」</p><p></p><p>なんですが、個人的にはこの本は<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc039#details">BC039「現代のインターネット環境と退屈の哲学」</a>から繋がる「幸福論」の一つとして解釈した部分が多いです。</p><p>きっかけは、ブックカタリストの読書会でこの本を紹介してもらい、そういえば自分は「リベラルアーツ」ということばの意味をきちんとわかってないし、考えたこともないかもしれないな、というところから。</p><p>そんなことを考えながら読んでみて、もっとも自分の印象に残ったのが7章の「江戸に遊ぶ編」でした。</p><p>ここは、主に（著者が大変好きであろう）<a target="_blank" href="https://amzn.to/3DX7PBo">杉浦日向子</a>さんという、漫画家、江戸風俗研究家の方の著書を参考にしたエピソードも多く、杉浦日向子さんの著書を読んでみよう、と思えるきっかけにもなりました。</p><p>今回は「こうやって読みたい本が増える」みたいなパターンの、もっとも典型的なものの一つを体験できたという感覚です。</p><p>電子書籍を積んだ状態になっていた下記2冊なんかも、この本きっかけで「読んでみようかな」となっています。（2章が古代中国の六芸の説明）</p><p>本の内容自体は「一言で結論を言ったらいかんやつ」「考えるという過程が大事」というタイプのものなので、リベラルアーツってなんなん、という「答え」は簡単に得られるものではないんですが、本の中身自体も「古代ギリシア・古代ローマ」的な話から古代中国や、日本の江戸時代。歴史的なところだけでも様々な時代から学ぼう、という幅広いもので、こうやって「いろいろなことを学ぶ」ことを通じて考えることがリベラルアーツに繋がる行為なんだろうな、ということを考えることはできるようになりました。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc047-248</link><guid isPermaLink="false">substack:post:74952699</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 27 Sep 2022 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/74952699/24db776f4e7f0137021890365f9abd6a.mp3" length="84900121" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3537</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/74952699/64732ebab409e6b4e447c5ee051aaef0.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC046「オープンさと知的好奇心」]]></title><description><![CDATA[<p>今回は、倉下が二冊の本を取り上げました。</p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3B88j4r">『OPEN（オープン）：「開く」ことができる人・組織・国家だけが生き残る (NewsPicksパブリッシング)』</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3BwYu1b">『子どもは40000回質問する～あなたの人生を創る「好奇心」の驚くべき力～ (光文社未来ライブラリー)』</a></p><p>一見異なる本から、関連する「トピック」を取り出すというシントピカル・リーディングの実践です。</p><p>◇<a target="_blank" href="https://scrapbox.io/BCBookReadingCircle/%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%94%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0">シントピカル・リーディング - BCBookReadingCircle</a></p><p> 『OPEN(オープン): 「開く」ことができる人・組織・国家だけが生き残る』</p><p>書誌情報</p><p>* 原題</p><p>* 『OPEN:The Story of Human Progress』</p><p>* 著者</p><p>* ヨハン・ノルベリ </p><p>* 『進歩: 人類の未来が明るい10の理由』（晶文社）</p><p>* 翻訳</p><p>* 山形浩生</p><p>* 森本正史</p><p>* 出版社</p><p>* NewsPicksパブリッシング</p><p>* 出版日</p><p>* 2022/4/29</p><p>* Amazonリンク</p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3cSOMNa">https://amzn.to/3cSOMNa</a></p><p>開かれたグループ・組織・文化が持つ力を明らかにする。</p><p>『子どもは40000回質問する～あなたの人生を創る「好奇心」の驚くべき力～』</p><p>書誌情報</p><p>* 原題</p><p>* 『CURIOUS:The Desire to Know and Why Your Future Depens on it』</p><p>* 著者</p><p>* イアン・レズリー</p><p>* 『CONFLICTED～衝突を成果に変える方法～』（光文社）</p><p>* 翻訳</p><p>* 須川綾子</p><p>* 出版社</p><p>* 光文社（光文社未来ライブラリー）</p><p>* 出版日</p><p>* 2022/5/11</p><p>* Amazonリンク</p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3QsaBkl">https://amzn.to/3QsaBkl</a></p><p>人間を人間たらしめている能力である好奇心。それを深めることが、人生を豊かにし、また情報化社会で活躍するために必要である、と説く。</p><p>オープンさと好奇心</p><p>倉下は「開く・開かれている」という概念に興味があります。関心軸の一つと言っていいでしょう。</p><p>そして、「閉じているよりは、開いている方がいいだろう」とイノセントに考えております。青年期にインターネットの洗礼を受けた経験があるからに違いありません。『伽藍とバザール』といったお話も大好きです。</p><p>一方で、何でも開けっ広げにすればそれでいいだろうとも思っていません。誰しもが、心の内側に篭もれるドアを必要としてるでしょうし、細胞は細胞膜でおおわれていますし、なんといっても「私」は、私という閉じた存在です。「閉じ」というのは必要で、もっと言えばそれが基本的な在り方で、だからこそ逆向きのベクトルを持つ「開く」が有用なのだと言えるのかもしれません。</p><p>そんなことを考えていると、そもそもどういう状態であれば「開いている」と言えるのかも面白い問題だと言えます。人間存在は一つの閉じた系ではあるものの、一方で人間の知識は外部の環境とセットで機能するわけですから、そこは開いていると言えます。この閉じと開きの微妙な関係が私の興味をそそるわけです。</p><p>今回は二つの本を通じて、その「開いている」を考えてみました。一つは、一つの組織や文化としての「開き」。たとえば、科学は開かれた営みですが、陰謀論は閉じられた試みです。その二つで使われる単語が似ていたとしても、行われている営みはまったく反対の性質を持つのです。</p><p>一人の人間の知識や能力や視点は限られている。だから、いろいろな人を集めた方がいい。そして、ただ集めるだけでなく、その中でさまざまな意見交換や能力の習得が行われた方がいい。そういった最近ではごく当たり前のように感じられる──これは私のバイアスでしょう──事柄が、人類の歴史をさかのぼって論証されていきます。</p><p>『OPEN』における重要な指摘は、そうした自由な交流や精神が現在盛んに盛り上がっているのは、ほとんど奇跡に近い出来事である、という点です。それはきちんと守っていかないと、簡単に崩れていってしまうものなのです。さらに、その精神性は別段「西洋」と深いつながりがあるわけではない、という指摘も面白いものです。グローバリズムと西洋化を切り離したことで、西洋至上主義とは違った形でその普遍性を浮かび上がらせようとしています。</p><p>知的好奇心は育む必要がある</p><p>『子どもは40000回質問する』では、そうしたオープンさを個人のマインドセットに見出します。私なりの読み方をすれば、好奇心があるとは、心が開かれている状態です。他者に向けて関心を持ち、外部に向けて関心を持つ。それだけでなく、その対象を自分の内側に招待するような、そんなマインドセットが好奇心です。</p><p>そのような状態のとき、私たちの心は「閉じていながらも、開かれている」という不思議な状態に置かれます。自分の底に他人がいて、他人の底に自分がいる。まるで西田幾多郎の哲学です。</p><p>おそらく「確固たる自己」というのは、他人をまったく無視するものではなく、他人を視野に入れながらも維持されるアイデンティティが確立されている状態のことなのでしょう。「分人」の考え方を拝借すれば、たとえ誰と会っていても、共通して立ち上がってくる「自分」というものがある状態。それがしなやかなアイデンティティではないかと想像します。</p><p>付け加えて言えば、『子どもは40000回質問する』の重要な指摘は知的好奇心は育む必要があり、また基盤となる知識がなければ創造力も思考力もろくに機能してくれない、という点です。言い換えれば、誰かが「自由に」考えられるようになるためには、一定の「押しつけ」（という名の教育）が欠かせないことになります。</p><p>これだけみると、あまりにもパタナーリズムな感じがするかもしれません。しかし、たとえば「子どもの自由にさせよう」と思い、周りの大人が一切母国語を教えず（＝話さず）、子どもが自分の「言語」を立ち上げるに任せているとしたらどうなるでしょうか。その子どもが、「自由に」考えられるようになるでしょうか。</p><p>この点からも、「開く・開かれている」というのがそんなに簡単な話でないことがわかります。</p><p>何も手を加えないことが「開く」ではありません。そうではなく、「開かれた状態」に持っていくことが「開く」なのでしょう。ということは、その前段階として「閉じる」ことが必要になります。ここが難しいところです。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc046</link><guid isPermaLink="false">substack:post:72958735</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 13 Sep 2022 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/72958735/71001c6d2766589666536a8b3ed8a6d3.mp3" length="103715180" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4321</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/72958735/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[ゲスト回BC045『Obsidianでつなげる情報管理術』]]></title><description><![CDATA[<p>ゲストはPouhonさん。</p><p>* Twitter:<a target="_blank" href="https://twitter.com/Pouhon158">@Pouhon158</a></p><p>* Blog:<a target="_blank" href="https://pouhon.net/">Output 0.1</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://www.amazon.co.jp/Pouhon/e/B0B4KCQWK9/ref=dp_byline_cont_pop_ebooks_1">Amazon著者ページ</a></p><p>『Obsidianでつなげる情報管理術』について</p><p>数少ない、日本語で書かれたObsidianについての書籍です。ちなみにもう一冊、以下の本があります。</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3Kdk0e9">『情報をまとめて・並べるだけ！超シンプルな「手帳」兼「アイデア帳」運用術: 文章を書き、考える人のためのObsidian活用術 情報整理大全』（choiyaki）</a></p><p>個人的には、こんな風にいろいろな人がObsidianの使い方を公開していくと、きっと良い未来がやってくると感じます。コピペでコンテンツを切り売りするような「アウトプット」はもうおなかいっぱいですね。</p><p>概要</p><p>本書の目次は以下の通り。</p><p>目次:</p><p>* はじめに</p><p>* 第一章 言葉の形、記憶のカタチ、メモのかたち</p><p>* 第二章 Obsidianの準備</p><p>* 間章 情報管理の課題と対策</p><p>* 第三章 DiMFiTを構築する</p><p>* 第四章 Obsidianの検索機能</p><p>* 第五章 Obsidianアンチパターン</p><p>* 第六章 実践 読書メモの作り方</p><p>Obsidianの操作説明書ではなく、Obsidianの特性を活かす考え方を提示し、「こう使っていこうよ」と提案している一冊です。前半部分が非常に分析的であり、拙著<a target="_blank" href="https://amzn.to/3pBjo8H">『Scrapbox情報整理術』</a>とも近しい雰囲気で楽しめます。</p><p>DiMFiTについて</p><p>本書の白眉はDiMFiT（ディムフィット）という概念でしょう。ググってみるとフランス・リヨンのスポーツジムに同じ名前のものがあるようですが、もちろんまったく関係ありません。以下の要素の頭文字 or 二文字目 を取った言葉です。</p><p>＊頭文字が全部大文字なので、普通につなげると言葉にしにくかったのだと推測します。</p><p>* Daily note</p><p>* Link</p><p>* Metadata</p><p>* Folder</p><p>* Title</p><p>* Tag</p><p>デジタルノートにおける、「情報を引っ張り出すときに使用される要素」が簡潔に整理されています。</p><p>でもって、これはObsidianに限らず、他のデジタルノートにおいても適用できる概念でしょう。ツールによって、それぞれの要素の強弱はありますが、何かしらの形でこれらが使われていることが確認できると思います。</p><p>本書のこの部分は、実用的なノウハウを超えて、「知的生産の技術書」として今後も参照されることになると思います。</p><p>関連ページ</p><p><a target="_blank" href="https://scrapbox.io/BCBookReadingCircle/%E3%81%B7%E3%83%BC%E3%81%8A%E3%82%93%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%AB%E8%81%9E%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%81%84%E3%81%93%E3%81%A8">◇ぷーおんさんに聞きたいこと - BCBookReadingCircle</a></p><p></p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc045obsidian</link><guid isPermaLink="false">substack:post:69747198</guid><dc:creator><![CDATA[倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Wed, 31 Aug 2022 03:23:21 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/69747198/875e78290c2daf5440d90bae587dd0ba.mp3" length="99116584" type="audio/mpeg"/><itunes:author>倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4130</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/69747198/930ae139837ac5c2a790a3c73743878a.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC044 『アトミック・シンキング: 書いて考える、ノートと思考の整理術』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPoadcast、ブックカタリスト。本日は、いつもより早いタイミングで本を紹介させていただきます。</p><p>今回は、ごりゅごが2022年頭から書き進めた本『アトミック・シンキング: 書いて考える、ノートと思考の整理術』が8月11日に発売となるので、その本について自ら語らせていただきました。</p><p>かつてBC017で倉下さんが自分の本を紹介して以来の、セルフ・カタリストです。</p><p><a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc017-#details">BC017『すべてはノートからはじまる あなたの人生をひらく記録術』 - by 倉下忠憲@rashita2</a></p><p>本編の中で倉下さんが「感想戦」ということばを使っていたのですが、今回話した内容は、まさに将棋の感想戦のような「書いた本について他の選択肢を検討してみる」という実に面白い、興味深い体験でした。</p><p>今回できあがった本はこういう形になったけど、他にもこういう書き方もあったかもしれない。そうすると、こう展開が変わって、こんな人にも面白がってもらえるような書き方ができたかもしれない。</p><p>感想戦を終えてからこれを家に持ち帰って「研究」し、次の対局（執筆）ではそれを踏まえた成果を披露できるようにする。「正しい本のプロモーション」としては、やはり「この本はこんなすごい本です！こういう効果があります。読めばこんなすごいことができますよ」ということを話すべきかもしれないんですが、それよりも、次にもっといい本を書けるようになりたいという思いが強く、結果として「感想戦」は非常によい体験になりました。</p><p>まあ、そう言っておきながらも終盤は（できるだけブックカタリスト本編では突っ込みすぎないようにしている）デジタルツールの話なんかも盛り上がったりしてしまったわけですが、たまには、一応今回は特別な回ということで、生暖かくお聴きいただけましたら幸いです。</p><p>本に関する意見、感想、質問などありましたら、別ニュースレターになりますが、質問用の場所も設けております。</p><p><a target="_blank" href="https://knowledgestuck.substack.com/p/c1d/comments">『アトミック・シンキング』に関する質問スレッド - by goryugo - ナレッジスタック</a></p><p>内容に関しては、ここで可能な限り全力でお答えさせていただきます。また、いただいた感想には、可能な限り全力でハートボタンをクリックさせていただきます。是非こちらもお気軽にご利用ください。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/--e35</link><guid isPermaLink="false">substack:post:67874617</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 09 Aug 2022 13:22:06 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/67874617/09bca9fcbd90f7433e27565c039e177c.mp3" length="107352052" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4473</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/67874617/178c368eb80da7028d0d11b3227c774d.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC043『進化を超える進化 サピエンスに人類を超越させた4つの秘密』]]></title><description><![CDATA[<p>今回の本は、実はこれまで紹介したことがなかった歴史系？進化論系？の本。個人的にはこの分野もわりと昔から好きなジャンルで、今回の本は読んでて『サピエンス全史』を思い出すようなワクワク感がありました。</p><p>人間を人間たらしめるものは「火」「ことば」「美」「時間」という4つのものがあった。とした上で、それぞれどのような貢献をしてきたのか、というのをまとめた本。</p><p>特に興味深かったのは、人類最初のテクノロジー「火」の話。</p><p>人間は、火を手に入れたから他の動物と違う生き物になることができた。動物は火を恐れるが、人間は火を恐れない。</p><p>小さい頃にそういう話を聞いて、ふーんそんなものなのか、と思った記憶があるんですが、今思えばそれってなんの説明にもなっていない！</p><p>じゃあいったい、人は火を手に入れてなにが変わったのか。少なくともごりゅごは本書を読んでようやく納得できる説明を手に入れることができました。</p><p>正直、火の話以降は少しずつまとまりがなくなり、最後のほうは「小ネタ集」「豆知識集」というような印象も受けたりもしました。が、それを差し引いても「火」がよかった。それだけで十分面白かった。そんな話です。</p><p>また今回は『人体大全』という本に書かれていた話もたくさん登場しています。</p><p>この本もある意味「豆知識集」なんですが、豆知識の量と深さが半端無く、これもまたオススメの一冊でもあったりします。</p><p>今週も、サポーターの方向けにブックカタリスト本編で使った台本をお届けしています。</p><p><a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc043">【台本】BC043 - by goryugo - ブックカタリスト</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc043-4</link><guid isPermaLink="false">substack:post:66772781</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 02 Aug 2022 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/66772781/bc05b9e822b03cd238e1e6b542fea815.mp3" length="112735575" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4697</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/66772781/590bd5fdfb1611c052de539a7bba404f.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC042『超没入 メールやチャットに邪魔されない、働き方の正解』]]></title><description><![CDATA[<p>今回取り上げたのは、<a target="_blank" href="https://amzn.to/3zfZMgg">『超没入　メールやチャットに邪魔されない、働き方の正解』</a>。</p><p>タイトルはノウハウ書っぽい響きですが、実際は「デジタル時代のナレッジワークに必要なこと」を提言する一冊です。</p><p>書誌情報</p><p>* 著者：カル・ニューポート</p><p>* 翻訳：池田真紀子</p><p>* 原題：『A World Without Email: Reimagining Work in an Age of Communication Overload』</p><p>* 出版社：早川書房</p><p>* 出版日：2022/5/24</p><p>概要</p><p>大きく二つの部で構成されている。</p><p>第一部は「メールが持つ問題」が指摘されるが、別段電子メールを使わないようにしようと著者は主張したいわけではない。そうではなく、メールによる常時接続性、不要なタスクの発生、返信しなければならないという心理的圧力が、働き手のポテンシャルを抑えてしまう点を問題視している。</p><p>電子メールはあっという間に、私たちの「仕事」に入り込んだが、電子メールがどのような機能を持ち、私たちのワークフローにどのような影響を与えるのかがそれぞれの職場で検討された後はあまりうかがえない。むしろちょっとした会話はおしゃべりの代替として「するっと」入り込んできた、というのが実態に近いだろう。そんな運用では、いずれ破綻するのは目に見えているし、運用を変えないままにツールを替えたとしても状況は変わらず、むしろ悪化することも懸念される。</p><p>電子メールを起点とした、「注意散漫な集合精神」はナレッジワーカーにとって百害あって一利くらいしかない（メールはなにしろ手軽なのだ）。その百害を理解した上で、変化を呼び込んでいかなければならない。</p><p>そこで第二部では、どのようなワークフローを構築していけばいいのかについての原則が四つ示される。</p><p><strong>注意資本の原則</strong></p><p>知識産業の生産性は、人間の頭脳が持つ、情報に継続して価値を付け加える能力をこれまで以上に最適に活用できるようなワークフローを確立することにより、大幅な向上を望める。</p><p><strong>工程（プロセス）の原則</strong></p><p>洗練された生産工程のナレッジワークへの導入は、業績を大幅に向上させるとともに、ストレスを軽減する。</p><p><strong>プロトコルの原則</strong></p><p>職場で業務の調整をいつどのように行うかを最適化するルールの設計は、短期的には労力をようするが、長期的にははるかに生産的な行身という成果を生む。</p><p><strong>専門家の原則</strong></p><p>* ナレッジワークでは、取り組む仕事の数を減らし、一つひとつの仕事の質を上げて結果に責任を負うことが、生産性を大幅に向上させるための土台になりうる。</p><p>また、「効果的な生産工程に共通する特徴」として以下の三点を挙げる。</p><p>* 作業ごとの担当者と進捗を容易に確認できる。</p><p>* 散発的なコミニケーションが最小限でも作業が進む。</p><p>* 工程の進行に合わせて担当者を更新する際の手続きがあらかじめ決められている。</p><p>さて、皆さんの職場（あるいは自分の働き方）において、これらの原則や特徴はどの程度備わっているだろうか。もし備わっていないとしたら、何をどう買えれば、働き手が自らの注意を活用できるようになるだろうか。などと、考えるフックがたくさん含まれている本である。</p><p>シン・ドラッカー</p><p>私はドラッカーが大好きなので、著者が本書内でドラッカーをやや批判的に取り上げようとしているのを感じて、「ほほぅ、お手並み拝見」と挑発的な感じで読み進めていたが、著者の指摘は至極もとっともなものであった。</p><p>ようは、知識労働者の「仕事の仕方」は管理者がコントロールすることはできないが、しかしすべての裁量を与えなければいけない、というわけではなく、むしろそうすると全体の生産性が下がってしまうことが十分に起こりえる、という点だ。「業務の遂行とワークフローを区別する」と著者は述べる。</p><p>この場合の「業務の遂行」が、いわゆる知識労働者の領分であり、マネージャーが口出しすべきないものだ。アイデアを考えるのに、紙を使ってもいいし、散歩してもいいし、雑談してもいいし、本を読んでもいい。そんなことをいちいち管理するのは筋が悪い。</p><p>一方で、組織の中で仕事がどう流れていくのかについては、マネージャーが全体的な視点で統括した方がいい。むしろそれがマネージャーという「知識労働者」の仕事であろう。</p><p>こうした区別を設けるだけで、仕事の見通しはぐっとつきやすくなるだろう。</p><p>でもってこれは実はフリーランスにおいても言えることだと思う。たとえば倉下は、「一冊の本を書き上げる」という行為をテンプレート的に進めていくことは毛嫌いするが、かといって一日のタスクをどう割り振り、進めるかということまで非管理的になってしまったらすぐさま破綻する。</p><p>これまでこの二種類の異なる進め方をどう考えれば整合性を持たせられるかを考えていたが、上記のように捉えればずいぶんとスッキリする。書き手の私と、マネージャーの私は「異なるやり方」で仕事（執筆/マネジメント）に向かえば良いのだ。</p><p>というわけで、基本的には組織の仕事向けの話ではあるが、もっと広く「ナレッジワークをどうデザインすればいいのか」という大きな視点で問題提起が為されている本である。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc042-</link><guid isPermaLink="false">substack:post:64600141</guid><dc:creator><![CDATA[倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 19 Jul 2022 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/64600141/878b274e06ae6be57c9cb63d7a64b7e8.mp3" length="94828950" type="audio/mpeg"/><itunes:author>倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3951</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/64600141/8c3cbf85137252f6d88c40379b1b8e98.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC041 『THINK AGAIN 発想を変える、思い込みを手放す』]]></title><description><![CDATA[<p>今回の本は、なんだかこれまで紹介してきた本を全部まとめて一冊にしたかのような、すごくいろんなことが「THINK AGAIN」という一つのテーマにまとめられた本でした。</p><p>個人的には書いてあったことはだいたい知ってたことではありました。</p><p>ただ「ブックカタリストで紹介した本から一冊だけお勧めを選べ」と言われたら『独学大全』かこの『THINK AGAIN』を選ぶのではないか、というくらい網羅性が高い本でした。</p><p>ざっと思いつく範囲で、以下の回で語った内容と大きく関連した話が出てきます。</p><p>* <a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc037#details">BC037『現代思想入門』 - by 倉下忠憲@rashita2 - ブックカタリスト</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc036conflicted-#details">BC036『CONFLICTED 衝突を成果に変える方法』 - by 倉下忠憲@rashita2 - ブックカタリスト</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc030-5#details">BC030 『パーソナリティを科学する―特性5因子であなたがわかる』 - by goryugo - ブックカタリスト</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc029noise-#details">BC029『NOISE: 組織はなぜ判断を誤るのか?』 - by 倉下忠憲@rashita2 - ブックカタリスト</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc023--812#details">BC023 『事実はなぜ人の意見を変えられないのか』 - by goryugo - ブックカタリスト</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc014">BC014 『How to Take Smart Notes』 - by goryugo - ブックカタリスト</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc011#details">BC011 『Learn Better ― 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』 - by goryugo</a></p><p>網羅性だけでなく、本の中に出てくる事例は素晴らしいものが多く、本編でも長々と語った「学習」についてのエピソードは、様々な場面に応用できそうな素晴らしいものでした。</p><p>「再考」というものがベースのテーマにあるんですが、たとえば「決めつけてはいけない」（バイナリーバイアスに気をつける）だとか「リレーションシップ・コンフリクトとタスク・コンフリクト」という2種類の人間関係の衝突についてなど、事例や考え方に対する名付けの上手さも注目できる内容でした。</p><p>たくさんの理由を連ねるより一つだけの理由の方が効果が高い、なんていうのもなかなかに興味深い話。</p><p>1冊で450ページもあって、正直これは「長いわ」とは思うんですが、それでも10冊分くらいのブックカタリストで紹介してきた本の中身が凝縮されてる、と考えれば長くはないと言えるのかもしれないです。（これまで紹介してきた本を全部読まれている方であれば、興味深いところだけ読むような読み方で十分だとも言えます）</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc041-think-again-</link><guid isPermaLink="false">substack:post:62651395</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 05 Jul 2022 11:53:49 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/62651395/849c6a37c70e9968db06d292976492f1.mp3" length="102533401" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4272</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/62651395/d02f78154b29720b8e29c00d8c3a6588.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BCB040『脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論』]]></title><description><![CDATA[<p>今回は、<a target="_blank" href="https://amzn.to/3b7b7W9">『脳は世界をどう見ているのか　知能の謎を解く「1000の脳」理論』</a></p><p>最近読んだ脳関係の本では抜群に面白い一冊でした。</p><p>書誌情報</p><p>* 著者</p><p>* ジェフ・ホーキンス</p><p>* 神経科学者でりながら、起業家でもあるいかにもアメリカっぽい人。1992年にパーム・コンピューティングを設立して、「パームパイロット(PalmPilot)」を開発したすごい人でもある。</p><p>* 翻訳者</p><p>* 大田直子</p><p>* 出版社</p><p>* 早川書房</p><p>* 出版日</p><p>* 2022/4/20</p><p>ちなみに、序文はあのリチャード・ドーキンスが書いている。</p><p>構成</p><p>大きく三部立て。第一部は「1000の脳理論」（座標系理論）について。第二部は機械知能について。第三部は脳と知能から見る人類の未来について。及び遺伝子 VS 知能の構図。</p><p>実際の目次は、以下の通り。</p><p>目次</p><p>　序文（リチャード・ドーキンス）</p><p> 第１部　脳についての新しい理解</p><p> 　第一章　古い脳と新しい脳</p><p> 　第二章　ヴァーノン・マウントキャッスルのすばらしい発想</p><p> 　第三章　頭のなかの世界モデル</p><p> 　第四章　脳がその秘密を明かす</p><p> 　第五章　脳のなかの地図</p><p> 　第六章　概念、言語、高度な思考</p><p> 　第七章　知能の一〇〇〇の脳理論</p><p> 第２部　機械の知能</p><p> 　第八章　なぜＡＩに「Ｉ」はないのか</p><p> 　第九章　機械に意識があるのはどういうときか</p><p> 　第十章　機械知能の未来</p><p> 　第十一章　機械知能による人類存亡のリスク</p><p> 第３部　人間の知能</p><p> 　第十二章　誤った信念</p><p> 　第十三章　人間の知能による人類存亡のリスク</p><p> 　第十四章　脳と機械の融合</p><p> 　第十五章　人類の遺産計画</p><p> 　第十六章　遺伝子VS.知識</p><p> おわりに</p><p> 脳科学、あるいは認知科学の話題としては第１部がすこぶる面白い。AIの現状と未来については第2部で展開され、SF的な「人類が進む道とは？」という大きな問いが提示されるのが第３部。どれも面白い。</p><p>「1000の脳」理論</p><p>本書に登場する「1000の脳」理論について簡単にまとめる。</p><p>まず、脳は増築された建物のように、（進化的に）古い部分の上に新しい部分が作られている。しかし、新皮質と呼ばれる高い知性を司ると言われる部分は、少し構造が異なっている。その全体が「似たような構造」ででき上がっているというのだ。視覚を司る部分と、聴覚を司る部分は「結構似ている」（もちろん、違いもある）。</p><p>そのように同じものを大量に作るならば、進化的に長い時間は必要ない。コピペで作っていける。</p><p>そのような大量の似た脳の部分（コラムと呼ばれる）が、さまざまな機能を担当している。</p><p>しかし、その機能は「刺激に反応して運動を起こす」という単純なものではない。そうではなく、新皮質は「予測」をしている。こういう動きをしたら、こうなるだろうと予測し、実際にその通りになっったときに、非常に素早く行動を起こせるようになっている。そのような状態は進化論的に適応であろう。</p><p>その予測を支えるのがモデルである。世界についてのモデル。</p><p>「こうしたらこうなる」という理路があるからこそ、予測が可能となる。モデルなしでは予測はできない。私たちの脳は、常にそのモデルを学習している。適切に予測するために。</p><p>そのモデルが「座標」を使っている、というのが本書の大きな胆。座標があるからこそ、多様な動きに応えるモデルが構築できる。</p><p>この座標は物理的な存在の理解だけでなく、概念的なものの理解にも関わっている。私たちの概念的なものの学習においても「座標」が重要だ、という点からいろいろなことが考えられるだろう。</p><p>改めて知能とは？</p><p>私たち人間は、知的生命体である。生きている限り、私たちの脳は外界について学習し続けている。生きている限り、変化が起こりうるからだ。</p><p>脳は学び続ける。</p><p>よって知能とは、「変化し続ける世界に対応する能力」だとプラグマズティックに定義することもできるだろう。</p><p>今「独学」が盛んであるが、そのように「強いて」行わなくても、脳は学習しているのだ。勉強が不得意だといっても、大きなスーパーに何度か通えば配置を覚えるし、人の性格なども把握するし、何をしたら起こられるのかも学んでいく。</p><p>人間は学ぶ動物なのだ。</p><p>その意味で、「生きる上で特別に必要というわけではないことを学ぶ」というのが"人間"にとっての学習であり、引いてはそれこそが「贅沢な学び」であるとも言えるだろう。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bcb040-1000</link><guid isPermaLink="false">substack:post:60262182</guid><dc:creator><![CDATA[倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 21 Jun 2022 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/60262182/5b5f1c42e8e5e43fd119aab5672e1901.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3842</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/60262182/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC039「現代のインターネット環境と退屈の哲学」]]></title><description><![CDATA[<p>今回は三冊の本を紹介しました。</p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3atW3Br">『退屈とポスト・トゥルース SNSに搾取されないための哲学 (集英社新書)』</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3meLKUN">『暇と退屈の倫理学 増補新版 (homo Viator)』</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3Nr4Gve">『何もしない』</a></p><p>書誌情報はAmazonなどで確認してもらうとして、話の要旨をまとめておきます。</p><p>導入</p><p>なぜ「退屈」に注目するのか？</p><p>「どう生きるのか」とは、「どう時間を使うのか」にパラフレーズできる。そして現代では「有意義なこと」に時間を使ったほうが言い、という風潮がある。でも、はたして本当にそうなのだろうか。そんな天の邪鬼な観点から「退屈」に注目する。</p><p>一つの前提として、この社会は「資本主義」にどっぷり浸かっており、それ以外の社会をうまく想像できなくなっている、という点がある。ITツールやネットメディアは私たちに「環境」を提供してくれているが、それが「正しい」のか（あるいは適切なものなのか）は、判然としない。むしろ、あまり良くないのではないか、という懸念も多い。</p><p>その観点も含めて、退屈の哲学を用いて考えていきたい。</p><p>『退屈とポスト・トゥルース SNSに搾取されないための哲学 (集英社新書)』</p><p>簡単にまとめれば、これまでの「退屈の哲学」を振り返りながら、現代に特有の「退屈」状況を考察し、その問題点を指摘する一冊。</p><p>ポイントは、退屈にいくつかの区分を設定したこと。</p><p>* 哲学の起源としての退屈</p><p>* 精神分析的退屈</p><p>* 政治的退屈</p><p>* 「創造的」退屈</p><p>* ネオリベラル的退屈</p><p>一番最後の」「ネオリベラル的退屈」は、著者が本書で設定した用語。その中核をなすのが「インターフェース」という概念。IT用語としては一般的だが、著者は「入り口（しかないもの）」という含意で用いている。人を誘い込む入り口でありながら、そこからはどこにもいくことができない。人はその場所に留まり続けることになる。</p><p>TwitterやYouTubeなどでも、特に何かを見たいわけではないのに、延々とスクロールしているときがある。そうしたとき、私たちはネオリベラル的退屈にはまりこんでいる。</p><p>その退屈は、実際は「手持ちぶさた」なわけではない。何かをしているし、ちょっと興奮もしている（ドーパミンが出ている）。しかし、深い満足感も納得感もそこにはなく、むしろ少しのいらだちや妬みが心に忍び込んでくる。それを解消するために、再び新しい投稿を求めてスクロールしたり、いらないものをスワイプで消したりしていく。</p><p>まさに現代的な「退屈」の在り方であり、そういう退屈に入り込んでいるとき、「退屈とは何か」「自分とは何か」「人生とは何か」という（哲学的な）問いに人は向き合うことがない。その意味でも、「どこにも出口がない」退屈である。</p><p>『暇と退屈の倫理学 増補新版 (homo Viator)』</p><p>今回の中核をなす本で、面白いのでぜひ読んでいただきたい。</p><p>著者はさまざまな考察を繰り広げるが、一番のポイントはハイデッガーの退屈論を引き受けながらも、それをさらに展開させている部分。ただし、そこに至るまでに「退屈」に関する前提をいくつか押さえておく必要がある。</p><p>* 人類は最初移動していたが、途中から定住するようになった</p><p>* 移動する生活では毎日新しい風景に出会い、認知的処理を行わなければならなかったが、定住生活ではそれが不要になった</p><p>* つまり、定住生活では認知エネルギーが余ってしまう→退屈が感じられる</p><p></p><p>* 私たちは「退屈」を気晴らしでやり過ごそうとする</p><p>* 気晴らしは熱中できるものであれば何でも構わない（苦しいものであっても人は選択する）</p><p>* むしろ、楽しいものを選ぶためには訓練された能力が必要かもしれない</p><p>* かつての有閑階級はそうした能力を持っていた（暇はあるが退屈ではない生き方があった）</p><p>* そうした能力を持たない人は、苦しいものを選ぶしかなくなる</p><p></p><p>* ただ、どちらにせよどんな気晴らしも効果がない根源的な退屈がある</p><p>* 「なんとなく退屈だ」がそれだ</p><p>* それは根源的であるがゆえに気晴らしでやり過ごすことはできず、私たちはその問いに直面せざるを得なくなる</p><p>* そこから哲学的な思考が始まる</p><p>* だから、そうした退屈を通り抜けて決断せよ、それが人間が自由であることだとハイデッガーは言った</p><p>* しかし、著者はその点を問題視した上で、さらに退屈についての論を深めていく</p><p>ここからの展開が非常にスリリングである。環世界と人間の自由の話も面白いので通読されたし。</p><p>『何もしない』</p><p>時間の関係であまり取り上げられなかったが、本書も非常に面白く、「奇妙」な一冊。</p><p>「何もしない」というタイトルであるが、本当に何もしないことを（つまりサボタージュを）進めているわけではない。</p><p>ある種の「効果的」な行為を行わない、というくらいのニュアンス。結局のところ「効果的」とは、ある基準で測定可能な行為であり、そういう単純な行為は容易に資本主義にとらわれてしまう。だからこそ、「何もしない」。意義ある行為をしないことで、結果的に意義ある行為にたどり着く、というちょっと禅的な感じもある。</p><p>「生産性」ばかりを求めると、私たちは失敗する。考え方が単純化し、二項対立にとらわれてしまうからだ。だから、そこから距離をとる必要がある。</p><p>資本主義に投げやりになるのではなく、かといってそのゲームに従順になるわけでもない。資本主義の中にいながらも、その外を想像できるようになるために。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc039</link><guid isPermaLink="false">substack:post:58220231</guid><dc:creator><![CDATA[倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 07 Jun 2022 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/58220231/5d5df87a1e592122361a552ee15e5913.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4614</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/58220231/e6275bb81fa2889d06fb37b3d5d0e478.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC038 『悪い言語哲学入門 』]]></title><description><![CDATA[<p>今回の本は、ブックカタリストで語ることで、ようやく全体が理解できた、という感じでした。まさに「話すことで頭が整理できる」「アウトプットが理解のための最善の方法である」というのを実感した本です。</p><p>「言語哲学」と言われる、20世紀初めに起こった哲学の中でも比較的「新しい」哲学でしかもわりと「細かい」「厳密」な分野でもあるので、ざっくりと理解する、イメージするというのが難しい、ということもあるかもしれません。</p><p>とは言え「言語行為論」だとか「表出型の言語行為」「真理条件的内容」みたいな難しい言葉が、最後のキレイに回収されていく流れは実に見事で、いろいろ難しい言葉がいっぱい出てきたのはこのためだったか！という納得感が高く、満足して読み終えられました。</p><p>『悪い言語哲学入門 』</p><p>今回の本では（全部を上手に説明できる気がしないので）テーマを絞って、主に本書の5章にある「言語行為論」と、7章の「総称文」について話しました。</p><p>惣流・アスカ・ラングレーの言う「あんたバカぁ？」は言語行為としてどういう行為なのか。</p><p>真面目なんだか不真面目なんだかわからないこの視点が大変素晴らしく、<strong>エヴァンゲリオンを新しい視点で楽しむためにも哲学が使える！</strong>というのは哲学を一般に広げていくにはすごく重要な視点に思えました。</p><p>あの「あんたバカぁ？」ってなんなん？って議論とか、けっこうありそうな気がするんですよね。そこで哲学的知識をバックグラウンドに分析を語れれば、より深い、一段上のオタクになれる！</p><p>少なくとも自分の場合、こういう視点を得たことで、マンガや小説を読むときの楽しみ方は一段深まったような気がします。</p><p>もう一つ、7章の総称文に関しては、視点を変えると「英語を学ぶときにも役立つ」という実例付き。</p><p>Maryl is blonde, but not a blonde.</p><p>こういう文章って、英語の理解を深める、みたいな本に出てきそうな話ですが、言語哲学的にも題材になる、というのは興味深く、これまた「哲学」と「外国語学習」がつながる面白さが経験できた気がします。</p><p>「左手でボールを投げた」と「左投げ」はまったくうける印象が違う。</p><p>これもまた読んでみて確かにその通り、と深く納得。総称文にはこういう「怖さ」があるというのは、是非本書を実際に手に取って考えてみてほしいと思う内容です。</p><p>正直、自分にはすごく難しい本で、読むのにものすごく苦労した本なんですが、だからこそ「独学した」っていう実感は強く、読みおえた満足感は非常に高い本でした。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc038-</link><guid isPermaLink="false">substack:post:56181102</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 24 May 2022 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/56181102/34030d30f9aea338ecfaf17a5aa2cc10.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3632</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/56181102/c4cd905b38c482194dfe8947f7451ef1.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC037『現代思想入門』]]></title><description><![CDATA[<p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3vQNngK">『現代思想入門』（千葉雅也）</a></p><p>今回は、二人とも読了していた『現代思想入門』（千葉雅也）について二人で語りました。</p><p>現代思想？</p><p>フランス現代思想。1960年代〜1990年代。ポスト構造主義とも。</p><p>まず「現代思想」と言うが、2020年的な現代の思想ではない。2000年よりも前である。にもかかわらず、その思想はまさしく現代を射程に捉えている。哲学者が、その時代の「現象」を深く思考している証左であろう。</p><p>また、フランス現代思想は「ポスト構造主義」として説明されて、（ポストは「後の」という意味なので）、この手の本は「まず、構造主義について説明します」という段取りが一般的なのだが、本書ではずばりとデリダから説明に入っている。実に潔い。</p><p>時系列を追いかける「史」の形ではなく、思想を直接的に追いかけているイメージ。また、この時系列に縛られない話の組み立ては、「ツリー構造」からの逸脱としても捉えられる。本の内容（構造）自体が、その思想を体現している、というわけだ。その意味で、非常に実践的。</p><p>中心的な三人</p><p>本書ではフランス現代思想を中心として、その周囲の人たちもたくさん登場するが、やはりメインに据えたいのはデリダ、ドゥルーズ、フーコー、の三人。この三人の思想は、まず「面白い」。倉下があまのじゃくなせいもあるだろうが、「脱構築視点」は実にしっくりくる。</p><p>というか、この三人の思想を「脱構築」という概念で括ってみせた（因数分解のようだ）著者の手腕は圧巻と言わざるを得ない。これまでバラバラに位置づけられていた概念が、ある「図」（座標）のもとに統一されたかのような感覚がある。きりきりに冷えた炭酸のような爽快感。</p><p>「知的生産の技術」の観点で言えば、デリダの脱構築は新しい概念の創出に役立つ。ドゥルーズのリゾームはネットワーク型の情報ツールの可能性を（あるいは、一人の人が多用な属性のもとで情報発信していく可能性を）提示し、フーコーはテクノロジーが持つ監視力が、個人に内面化される危険性と、それとナチュラルに寄り添う「自己啓発」の危うさを示してくれる。</p><p>デカルトの『方法叙説』はライフハック本として読める、という話があるが、上記を踏まえればこの三人も実にライフハック的である（本書でも同様の視点が語られる）。</p><p>個人的に特に重要だと感じるのはフーコーである。「自己のテクノロジー」は、ますます現代で重宝されるようになっている。しかしそれは手放しで喜べるものではない。拙著で「ノートを不真面目に使う」と説いたのは、自己のテクノロジーをまったく決別して生きるのではなく、しかしそれと一定の距離感を置くための一つの方策である。</p><p>応用性のありかた</p><p>ごりゅごさんのお話を聞いて、書き手として一番「ほぉ〜」と思ったのが、具体例を提示してくれているおかげで、自分でも他のことに応用できるのではないかと考えられた、という話です。</p><p>詳しく書くと長くなるのではしょりますが、この「抽象性と応用」というのは個人的な課題の一つです。つまり、ある知識はそれが抽象的であるほど応用しやすいので、できれば抽象的に伝えたいが、それではわかりにくい。しかし、具体的に伝えるとわかりやすいかもしれないが応用性がなくなる、というジレンマがあるわけです。</p><p>でも、上記のジレンマは間違った構図というか、間違った問題化だったのでしょう。読み手の発想を刺激する具体性の提示の仕方があるわけです。というか、徹底的に具体的であるからこそ到達できる抽象性というのがあると捉えた方がいいかもしれません（その意味で、単に具体的であればいいわけでもない）。</p><p>なんにせよ、千葉雅也さんの本には、毎回書き手として強い刺激を受けます。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc037</link><guid isPermaLink="false">substack:post:54119448</guid><dc:creator><![CDATA[倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 10 May 2022 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/54119448/d2d5d094068d0a48cad3c77a7fa01331.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4592</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/54119448/544538170176b38af369295d2c29b33c.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC036『CONFLICTED 衝突を成果に変える方法』]]></title><description><![CDATA[<p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3jVIBIa">『CONFLICTED(コンフリクテッド) 衝突を成果に変える方法』</a></p><p>書誌情報</p><p>* 著者</p><p>* イアン・レズリー</p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/36Bs3SQ"> 『子どもは40000回質問する あなたの人生を創る「好奇心」の驚くべき力』</a></p><p>* 翻訳</p><p>* 橋本篤史</p><p>* 出版社</p><p>* 光文社</p><p>* 出版日</p><p>* 2022/2/22</p><p>概要</p><p>現代は、意見の対立が多い時代である。インターネットによって、コンテキストが異なる人と交わる機会も増え、統一的な価値観が崩壊しつつあるので、すべての人が同じ意見である、という状態は少なくなっている。</p><p>一方で、私たちはそうした状況で「うまくやる」ための方法をほとんど知らない。日常的に訓練されることはないし、進化論的にそうした能力が獲得できるという機体も持ちがたい。意識的に取り組む必要がある。</p><p>異なる意見がぶつかりあう状況（＝衝突）は重要である。それはお互いの価値観を明らかにし、状況を改善し、事態を一歩前に進めるためには避けては通れない状況とも言える。むしろ、異なる意見を押さえ込んでしまうと、「問題」をただ先送りにするだけでなく、完成そのものを壊してしまう可能性すらある。</p><p>お互いに率直に意見を交換できるようにすること。そのためには、以下の原則が重要だと著者は述べる。</p><p>* 原則1　つながりを築く</p><p>* 原則2　感情の綱引きから手を放す</p><p>* 原則3　相手の"顔"を立てる</p><p>* 原則4　自分の"変わっている"ところに気づく</p><p>* 原則5　好奇心を持つ</p><p>* 原則6　間違いを利用する</p><p>* 原則7　台本なんていらない</p><p>* 原則8　制約を共有する</p><p>* 原則9　怒るときはわざと</p><p>* 原則10（鉄則）　本音で語る</p><p>大切なのは、相手を「対等な人間である」と肝に銘じておくこと。自分も感情があるように、相手も感情がある。侮辱されたら理屈なんてどうでもよくなるし、自分が正しいと思うことを目一杯主張したい気持ちを抑えるのも難しい。お互いにそういう存在なのだ、ということを理解して「コンフリクテッド」な話し合いに臨むこと。</p><p>その意味で、上記の10の原則は、インターネット時代の基礎コミュニケーション技術と言えるかもしれない。</p><p>倉下メモ</p><p>さすがにツイッター歴も長いので、いまさら「ツイッターを議論のできる場所にしよう！」という夢は抱いていませんが、かといってそれがそのままインターネットを諦めることになってしまうのはもったいないなとも感じています。</p><p>文脈が異なる人が集まって、「率直な」意見交換ができる場所を作ること。</p><p>これまでは、そうした活動は「できる人はできて、できない人はできない」と割り切っていたところがあるのですが、本書で「原則」としてまとめられているのをみて、少なくともある「訓練」を経ることでその能力が身に付くのではないか、という気持ちになっています。</p><p>また、単に人を集めるだけでなく、「有益な意見交換（衝突を含む）」を可能にするためには、その場の方向性を明示する「ルール作り」も重要なのだと感じました。しばらくは、このテーマについて考えていきたいと思っています。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc036conflicted-</link><guid isPermaLink="false">substack:post:52817192</guid><dc:creator><![CDATA[倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 26 Apr 2022 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/52817192/df95de894f6a8efc9d63a74b97f8dfaa.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4158</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/52817192/8737fec405bbd0bffca531ff6059cf89.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC035 『情動はこうして作られる』]]></title><description><![CDATA[<p>今回は、ごりゅごがブックカタリストで紹介した本の中で最も分厚い本。Amazonの表記では<strong>697ページ</strong>にもなる極太本でした。（片手で本が開けない厚さ。ちなみに独学大全は1064ページ）</p><p>とは言っても、内容とか概念とかがすごく難しいというわけではなく、著者が言いたいことを全部盛り込んだら、何だかこんな分厚い本になってしまったぞ、というようなイメージで、正直「もうちょっとスリムにできるはず」だとは感じています。（本編でも語っているが、終盤はかなり蛇足感漂っていて、ほとんど飛ばし読みだった）</p><p>序盤と終盤はわりと「かったるい」と感じた部分があるのは事実ですが、それでもやっぱりブックカタリストできちんと紹介したくなるくらい面白い本で、ごりゅごの「哲学と心理学と脳神経科学」の3つの視点から「こころ」に関する本をいろいろ読み始めるきっかけになった本でもあります。</p><p>構成主義的情動理論</p><p>本書で語られている内容を簡単に説明するならば、我々には「怒り」「悲しみ」なんていう本質論的な感情などというものは存在せず、脳の様々な反応を元に、後天的に学習した「情動」に当てはめているだけだ、という主張と、それに付随する情動の制御のコツなどが語られたもの。</p><p>情動はそこに「ある」のではなく「構成」されるものである、という話です。</p><p>そして、情動というものが後天的なものだからこそ、学習によって情動の解像度は高めることができ、解像度が高まるとこんないいことがあるぞ、というところまで話が広がっていくところが実用的な意味でも興味深いものでした。</p><p>実際のところ、ごりゅごはこの本を読んでから、可能な限り感情、情動を言語化するということを意識するようになっており、それによって日ごろの日記なども少しずつ書く内容が変化してきています。</p><p><a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc030-5?s=w">BC030『パーソナリティを科学する』</a>とも通じる内容ですが、人間の性格、特性は「いきなり大きくは変わらないけれどある程度コントロールできる」という点は希望が持てるところで、心のケアのような観点からも役に立つ本でした。</p><p>また、ブックカタリストサポーターの方向けに、今回の配信に使用した台本（PDF）を同時にお送りしています。</p><p>あくまでも「俺用メモ」なので、きちんと見せられる品質のものではありませんが、ごりゅごは基本的にこれだけを見て喋っています。（引用一つ一つは個別のObsidianのノートになっていて、カーソルを合わせると中身がポップアップする、という仕組み）</p><p>へー、こういうの見ながら喋ってるんだっていう感じで、一つメタな視点でPodcastを楽しむのにご活用ください。（台本は存在していますが、耳で聞いて楽しんでもらうことを前提にしています。台本など見なくてもちゃんと楽しめるはず、です）</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc035--cb3</link><guid isPermaLink="false">substack:post:51990868</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 12 Apr 2022 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/51990868/be338db7ba2cdf7d731041764631b8f6.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3226</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/51990868/d5391a7408914fbe605751938ecaec91.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC034『啓蒙思想2.0―政治・経済・生活を正気に戻すために』]]></title><description><![CDATA[<p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3LmicPn">『啓蒙思想2.0』</a></p><p>もうすぐ発売の文庫版<a target="_blank" href="https://amzn.to/3qMgOOb">『啓蒙思想2.0〔新版〕: 政治・経済・生活を正気に戻すために (ハヤカワ文庫NF)』</a></p><p>今回は、これまで紹介してきた本の総まとめというかHub的な位置づけとして本書を紹介しました。</p><p>書誌情報</p><p>* 著者:ジョセフ・ヒース</p><p>* 　『反逆の神話』</p><p>* 　『資本主義が嫌いな人のための経済学』</p><p>* 翻訳:栗原百代</p><p>* 出版社:NTT出版</p><p>* 出版日:2014/10/24</p><p>概要</p><p>かつての啓蒙思想を1.0と位置づけて、あたかも図書館モデルからグーグルモデルにインターネットが転換したかのように、啓蒙思想もまた2.0へのバージョンアップを果たそう、という提言が為されている。</p><p>あらためて「理性」の力やその特徴を確認し、その上で現代の環境を検査し、「理性的なもの」が力を取り戻すためには何が必要なのかが提示される。</p><p>倉下メモ</p><p>18世紀に盛り上がった啓蒙思想は、一定の成果を挙げたものの現代では若干不利な立場にある。その時代の啓蒙思想は「理性至上主義」とでも呼べるものであり、個人が理性の力を発揮させれば物事は合理的にすべてうまくいく、という考えを持っていたが、実際はその通りにはいかなかった。一つには、理性というものがそこまで大きな力を持っていなかったことにある。その点は、昨今の認知科学や行動経済学において確認されている。</p><p>とは言え、私たちの文明は理性によって作られてきたものであり、感情的判断ではなく理性による合理的な合意がない限り成立しないものである。理性を捨てるわけにはいかない。では、どうするか。</p><p>著者が目をつけるのは「クルージ」という概念だ。根本的な問題解決ではなく、その場しのぎの「うまくやる方法」。それがクルージなわけだが、たとえば私たちの記憶力を根本的に向上しなくても、ノートを使えば「あたかもそれを覚えていたかのように」振る舞うことができる。脳を変えなくても、ある種の「合理性」を手にできるわけだ。</p><p>同様に、私たちそのものをどうこうするのではなく、その環境や道具（それらを外部足場と呼ぶ）を整えることで、力が発揮されにくくなっている理性を復興していこう、という計画が本書の重要なポイントになる。人を教育して理性の力を高めることもたしかに重要だろうが、それ以上に環境に意識を向ける必要があるという問題意識を著者は持っているわけだ。</p><p>実際、現代の私たちの身の回りの環境は、理性の力をはぎ取るために躍起になっているといってもいい。まるで魑魅魍魎が取りついて、少しずつ衣服をはがされ、やがては皮膚すらも強奪されてしまうかのような勢いで、注意や認知資源が「ターゲット」になっている。意識的な防壁作りも必要だろうし、またメディアの情報とは距離を置いた対話空間の成立も必要になるだろう。</p><p>重要なポイントは、<strong>理性は個人に宿るものではない</strong>、という点にある。『知ってるつもり』で確認したように、私たち人類は認知的分業によって発展してきた。啓蒙思想1.0が見逃してきたのもその点である（スティーブン・ピンカーも同じ点を見過ごしている）。私たちは、新しい「理性」の理解と共に、その付き合い方もまた構築していかなければならない。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc03420</link><guid isPermaLink="false">substack:post:51158086</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 29 Mar 2022 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/51158086/faadb44a8c79616395c82468f2ec607e.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/51158086/a61010d05bdb7c8e786d439fba4f4adf.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC033『積読こそが完全な読書術である』]]></title><description><![CDATA[<p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3tFVNVZ">『積読こそが完全な読書術である』（永田希）</a></p><p>取り上げた本</p><p>今回は主題の本に加えて、本の中で紹介されている以下の4冊を挙げながら「本を読むこと」について二人で話をしてみました。</p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/35ST8jS">『本を読む本』</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3tXszC3">『読書について』</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3MNRe4L">『読んでいない本について堂々と語る本』</a></p><p>あと、以下の二冊にも軽く触れております。</p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3pXTSv5">『知的生産の技術』</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3q4OkPw">『独学大全』</a></p><p>完全な読書など存在しない</p><p>どうせなら本はちゃんと読みたい、という気持ちが私たちにはある。「真面目」に読書しようとすればするほどその気持ちは強まる。</p><p>しかし、「ちゃんと本を読む」とは具体的にどういうことだろうかと考えてみると、途端にあやふやゾーンに突入してしまう。ざっと速読することが「ちゃんとしていない」のはわかるにせよ、一字一句飛ばすことなく読み終えたらそれで「ちゃんとしている」と言えるのは心ともない。なんといっても、一ヶ月もすればその内容をすっかり忘れているかもしれないからだ。</p><p>本書は、その「ちゃんと本を読まなければ」という呪縛のような思い込みに反抗を企てる。ちゃんと本を読む必要はないし、なんならちゃんと読んでいない方がいいことすらある、と。積読バンザイ。</p><p>さまざまな読書法・読書術の書籍をひも解きながら、著者は積読の良さを組み立てていく。加えて、現代における積読の有用性をも指摘する。情報過多な時代だからこそ、本を積み上げろ、と。</p><p>ばかばかしいように聞こえるかもしれない。あるいは、一種の強がりのような響きもある。しかし、そこにはたしかに真実がある。何もしなくても情報が流れ込んでくる時代においては、自らの手で壁を作り上げる必要があるのだ。</p><p>村上春樹は、<a target="_blank" href="https://murakami-haruki-times.com/jerusalemprize/">とあるスピーチ</a>で壁に挟まれた卵の話をした。そこでの壁は、巨大なシステムを表すものであった。当然それは、可能であれば打破されるべき存在である。しかし、私たちが作ろうとしている壁はそんなに強固な（あるいはソリッドな）ものではない。</p><p>本書では「ビオトープ的積読環境」という概念が提出されているが、私たちが作る壁/囲いは、強固なシステムというよりも、ところどころに穴の空いた、フラジャイルな存在である。風を通し、水が流れ、生き物が行き来する領域である。完全ではなく、不完全な領域。</p><p>それを「自分の手」で作ることが、肝要なのである。</p><p>なぜなら、自分の手で作ったものであれば、自分の手で作り替えていけるからだ。それはつまり──著者のもう一冊の言葉を借りれば──、その壁を「ブラックボックス」にはしない、ということである。手作りの壁。意志を持った壁作り。それこそが私たちを自由と不自由の狭間に導いてくれる。</p><p>ちゃんとしていなくてよい</p><p>「その本について何かを言うならば、ちゃんと読んでおきたい」という気持ちは真摯なものであり、また誠実さの一つの現れであろう。しかし、それがあまりにも強くなり、視野を狭めると困った事態になる。つまり、「ちゃんと」読んでいない人間は何一つ発言すべきではないし、「ちゃんと」読んだ自分は正しいことを言っている（そうでない意見は間違っている）、といった態度に陥ってしまうわけだ。</p><p>その上、あらゆる読書が不完全なものとなると、誰も本について言及できなくなる。はたしてそれは楽しい（あるいは豊かな）世界の在り方であろうか。</p><p>本についての「話題」が起こったとき、会話に参加しようとする人間を殺伐と疎外してしまうよりは、その話題が盛り上がるようにうまく立ち回るのが別の形での誠実さかもしれない。</p><p>さいごに</p><p>私自身は、なるべく頭から終わりまで、一字一句飛ばさず読書するタイプである。その本の著者が冒頭で好きな順番で読めばいいとか、これがわかっている人間は飛ばしてよいと書いてあってすら、極力まっすぐに（シーケンスに）読書をしていく。それはたぶん梅棹忠夫の姿勢に影響されているからだろう。著者は自分の言いたいことをうまく伝えるために、適切な順番を考えて文章を書いている。だから、読むほうもその「お膳立て」に乗っかっていく。そんな気分だ。</p><p>しかしながら、本の読み方は多様である。唯一の正解など存在しない。だからこそ、読書は面白いわけだ。</p><p>さて、皆さんは「本を読むこと」をどのように捉えているだろうか。どんな定義をあたえ、どんな分類をし、どんなノウハウをそこに充てるだろうか。よければお聞かせいただきたい。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc033</link><guid isPermaLink="false">substack:post:50291408</guid><dc:creator><![CDATA[倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 15 Mar 2022 08:00:34 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/50291408/8de7a1b681b04c5a827d45488038f54a.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/50291408/bc7f27c2d1f0c7040a73b65420e226b5.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC032 『隷属なき道』]]></title><description><![CDATA[<p>今回の本は、<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc026humankind-?utm_source=url">BC026 『Humankind 希望の歴史』</a>著者の前作にあたるものです。</p><p>Humankindに大変感銘を受けたごりゅごは、その影響でもう一冊、さらに著者のルーツをたどろうと手にしたものでしたが、これが自分の心を直撃。Humankindは「人間っていいものだよね」って話だったんですが『隷属なき道』はもっとどストレートに「おれたちが変えていこう」という熱いメッセージが込められたものでした。</p><p>本編では本書の一通りの部分に触れたんですが、特に印象的だったのがGDPについて書かれた5章の部分。自分がいかにGDPという「常識」に凝り固まっていたのかということを痛感させられ、この本をきっかけに資本主義や現代社会を無条件に受け入れていた自分の認識を改めることができました。</p><p>あなたのような人はたくさんいる。連携しよう。図太くなろう。ほとんどの人は優しい心を持っているはずなのだ。常識に流されないようにしよう。</p><p>本書の最後に書かれていたこの言葉を胸に刻み、より多くの方にこういった考えをブックカタリストを通じて「連携」を生み出していくことを、ごりゅごの今後の目標としていきたいと思います。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc032-</link><guid isPermaLink="false">substack:post:49343843</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 01 Mar 2022 08:00:38 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/49343843/b3a5784153fea2cc4f86b75507521caf.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4432</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/49343843/101a9319920367b1b28a230b231aadce.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC031『読書会の教室 本がつなげる新たな出会い 参加・開催・運営の方法』]]></title><description><![CDATA[<p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3LwmPYf">『読書会の教室 本がつなげる新たな出会い 参加・開催・運営の方法』</a></p><p>今回は、この本をきっかけにして「読書」や「読書会」についてさまざまに考えてみました。</p><p>書誌情報</p><p>著者:竹田信弥</p><p>* 　双子のライオン堂店主</p><p>* 　文芸誌『しししし』編集長</p><p>* 　8年間で500回の以上の読書会を主宰</p><p>著者:田中佳祐</p><p>* 　ライター、ボードゲームプロデューサー</p><p>* 　共著『街灯りとしての本屋 11書店に聞く、お店のはじめ方・つづけ方』</p><p>出版社:晶文社 (2021/12/21) </p><p>ISBN:479497289X</p><p>目次</p><p>* はじめに</p><p>* 第1章 読書会とは?</p><p>* 第2章 読書会にはどんな種類がある?</p><p>* コラム はじめての海外文学(谷澤茜)</p><p>* 第3章 読書会に参加するには?</p><p>* コラム ビブリオバトルとは他人に本を探してもらうことである(岡野裕行)</p><p>* 第4章 読書会を開催・運営するには?</p><p>* コラム ビブリオバトル必勝法(安村正也)</p><p>* ◇なぜ読書会を開くのか?──主催者に聞く!</p><p>* ◇読書会では何が起きているか?──紙上の読書会</p><p>* ◇読書と読書会について本気出して考えてみた</p><p>* 付録 必携・読書会ノート──コピーして活用しよう</p><p>* おわりに</p><p>概要</p><p>読書会に興味がある人に向けて、そもそも読書会とは何か、どんな種類の読書会があるのかを解説し、その上で参加者としての注意点や主催者として気をつけた方がよいポイントなどがまとめられている。</p><p>「二人いればもう読書会」という言葉も登場するが、本を読むことを題材とした集まりならばひろく「読書会」と言える。では、その読書会の魅力とは何か。</p><p>倉下らの活動を振り返っても、いくつかの点を列挙できる。</p><p>* 自分が読んだ本について、自分以外の視点に触れられる</p><p>* 自分が見つけられないような本と出会える</p><p>* 自分だけでは興味を持たなかった本に興味を持てる</p><p>* 本を読む動機づけになる</p><p>* 他の人に説明しようとする中で、その本の理解が深まる</p><p>これらは一人の人間に内在する「読む」という行為をより豊かにしてくれるものだと言える。読書は基本的に孤独な行為だが、それだけで終わるものではない、ということだ。</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3sU1MGD">『目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書)』</a>の中で紹介されている「ソーシャル・ビュー」は、そのような豊かさを別の視点から説明してくれる例である（この本もたいへん面白い）。</p><p>「本」は、お題になり、触媒になり、テーブルになってくれる。一つの「場」を生み出すきっかけとなる。そこで生み出される交流は、殺伐としがちなインターネットの交流をも変えてくれるのかもしれない。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc031-</link><guid isPermaLink="false">substack:post:48643815</guid><dc:creator><![CDATA[倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 15 Feb 2022 08:00:36 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/48643815/c0b4d4684d328d2683ae565381ad7718.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3818</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/48643815/576516d576fe99c721770d75f69511b3.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC030 『パーソナリティを科学する―特性5因子であなたがわかる』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPodcastブックカタリスト。第30回の本日は『パーソナリティを科学する―特性5因子であなたがわかる』について語ります。</p><p>「ビッグファイブ」という概念（人間のパーソナリティは5種類に分類できる、という心理学分野での一つの発見）を知り、その定番本がこの本だということで読んだ本でした。</p><p>ちょっと古い（10年くらい前。こういう分野は10年で大きく変化してそう）ことを心配し、あまり大きな期待をせずに読んだ本だったんですが、これがものすごく興味深い内容。「本」としても「こういう研究結果がある」ということを紹介するだけでなく、私たちはこういう特性があると知った上で、それでも「主観的なストーリーは受け取り方次第で変わる」「時代遅れの概念に自分のあるべき姿を映しださないようにする」などの後半のポジティブなメッセージが素晴らしく、そういった点でも是非多くの人に読んで欲しい、と感じた本でした。</p><p>電子版が存在せず、書籍の単価はわりと高い（約3000円）のですが、図書館なども駆使してみれば、案外容易に手に取ることは可能なので、是非皆様も図書館等も駆使してご覧いただけましたら幸いです。</p><p>血液型診断や占いは存在自体が有害なんじゃないかくらいの感情しか持てないごりゅごですが、この本は「脳神経科学」的な脳内物質との反応性、というところまで踏み込んであって納得感が高いです。分野としてはまだまだ発展途上で、今後も楽しみなもの。</p><p>次回のアフタートークでも語っているんですが、過去の価値観から脱却し、自分の読書ワールドを一つ新しい世界に持っていってくれた本にもなってくれました。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc030-5</link><guid isPermaLink="false">substack:post:47966635</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 01 Feb 2022 08:00:30 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/47966635/0f88d568a042e7036b220f331b305eec.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3813</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/47966635/cd9e7edf74af7dbdab231733377ccdc0.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC029『NOISE: 組織はなぜ判断を誤るのか?』]]></title><description><![CDATA[<p>今回は、三人の行動経済学者による『NOISE: 組織はなぜ判断を誤るのか?』を紹介します。</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3I5GBqO">『NOISE 上: 組織はなぜ判断を誤るのか?』</a></p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3qyW2BT">『NOISE 下: 組織はなぜ判断を誤るのか?』</a></p><p>上下巻の本ですが、話題が巧みなのでさくさく読める本になっています。</p><p>概要</p><p>行動経済学では、これまでずっとバイアス（認知バイアス）がフォーカスされてきた。しかし、ヒューマン・エラーを構成するのはバイアスだけではない。ノイズもある。</p><p>バイアスが「偏り」だとすれば、ノイズは「ばらつき」となる。そのノイズも、悪影響を及ぼすし、その大きさは想定されているよりもずっと大きい。にもかかわらず、ノイズにはあまり注目が集まっていない。</p><p>それはまずプロフェッショナルが下す判断が、統計的に検証されることが少ないので、そもそもノイズが見いだされにくいのと、もう一つには、後から振り返ったときに、私たちは判断が適切であったのだとという物語（因果論的思考）を作りやすいからである。</p><p>本書は、そうしたノイズの性質を解き明かすと共に、その具体的な測定方法を明示し、その上でどうすればノイズが減らせるのかの施策を提示している。</p><p>論調としては、著者らは「人間らしい」判断ではなく、シンプルなルール、アルゴリズム、機械学習などの判断を用いることを進めている。そうした判断にも課題はあるが、少なくともノイズがない、という点では大きな意義がある。</p><p>しかしながら、組織にそうした機械的判断を導入するのは簡単ではない。特に、マネジメント層が行う判断であればあるほどその傾向が出てくる。よって、著者らは人間が判断を下すことを前提とした上で、ノイズの提言に役立つ方法を紹介する。</p><p>目次</p><p>* 二種類のエラー</p><p>* 第１部　ノイズを探せ（犯罪と刑罰；システムノイズ　ほか）</p><p>* 第２部　ノイズを測るものさしは？（判断を要する問題；エラーの計測　ほか）</p><p>* 第３部　予測的判断のノイズ（人間の判断とモデル；ルールとノイズ　ほか）</p><p>* 第４部　ノイズはなぜ起きるのか（ヒューリスティクス、バイアス、ノイズ；レベル合わせ　ほか）</p><p>* 第５部　よりよい判断のために（よい判断はよい人材から；バイアスの排除と判断ハイジーン　ほか）</p><p>* 第６部　ノイズの最適水準（ノイズ削減のコスト；尊厳　ほか）</p><p>* まとめと結論　ノイズを真剣に受け止める</p><p>* ノイズの少ない世界へ</p><p>倉下メモ</p><p>ポイントは、人間が判断を下すと、避けがたくノイズが生まれる、という点。判断のための具体的な指針が定まっていない対象について、人間は恣意的な重みづけを行うのですが、それが「揺れる」ことによってノイズが生じてしまう。機械的（あるいは官僚的）と呼ばれるような判断でない限り、常にその危険性はつきまといます。</p><p>そこで第一として、「人間が判断しない。あるいは機械的に人間が判断する」という方策が出てくるのですが、個人的にはあまり楽しくない方向性です。効率的かつコストも安いでしょうが、逆に言えばわくわくするような面白さがそこにはありません。また、本書でも簡単に触れられていますが、<a target="_blank" href="https://amzn.to/3rIbOdl">『あなたの支配し、社会を破壊する、AI・ビッグデータの罠』</a>で指摘されているような怖さもあります。</p><p>今後、プロフェッショナルの判断領域に機械的な判断がどんどん導入されていくだろう流れは止められないでしょうが、そうではない判断領域、もっと言えば個人の人生における判断において、そうした機械的なものを導入するのではない方向性も考えておきたいところ。</p><p>その視点から言うと、本書の後半で提示される「尺度」を定めることはおそらく有効でしょう。また、「積極的に開かれた思考態度」は、日常的な情報処理や知的生産活動においても活用できるものだと思います。</p><p>どういう施策を取るにせよ、人間の判断にはノイズが入り込む、ということを前提として、まさに本書が提示するように「手洗い」のようにノイズ削減に取り組む、という姿勢が大切なのでしょう。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc029noise-</link><guid isPermaLink="false">substack:post:47224334</guid><dc:creator><![CDATA[倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 18 Jan 2022 08:00:36 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/47224334/d2f279098abdfd0a95343e66c48d78e7.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4042</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/47224334/71586f746849d56a64ceebbff6169092.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC028 『「そろそろ、お酒やめようかな」と思ったときに読む本』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPodcastブックカタリスト。第28回の本日は『「そろそろ、お酒やめようかな」と思ったときに読む本』について語ります。（オープニングで27回って間違えてました）</p><p>お酒をやめた自分に喪失感を感じるなら依存症の手前</p><p>ここ2〜3年、なんとなくい「お酒飲まないほうがいいこと多いよなあ」って思いながらも変化がない人生を送っていたごりゅごを大きく変えてくれたきっかけになる本でした。</p><p>特に最初にインパクトを感じたのが、以下のように感じるならばすでにアルコール依存症の一歩手前だという説明。</p><p>*  「大事な何かを失ったような気がする」</p><p>*  「晩酌しないと、1日が終わった気がしない」</p><p>*  「人生の楽しみが半減しそうで味気ない やはり禁酒は無理だ」</p><p>わたくし、見事に「お酒を飲まないのは人生の彩りが減ってしまう」と感じていた人間でした。</p><p>序盤のそういった導入から、お酒に強い、弱いとはどういう状態なのか。アルコールとアセトアルデヒドの作用の違いといった基本的なお酒の知識を身に付ける段階を経て、最終的にはお酒やめられるといいよね、という感じの、ある意味きわめて普通の本です。</p><p>たまたま手に取ったタイミングと、自分の思いが一致しただけ、という言い方もできそうなんですが、少なくともこれを読んでから明確に酒量を減らせています。</p><p>別に、この本を読んだからって「お酒をやめるべきである」なんて思う必要はないと思いますが、知ってて飲むのと、知らずに飲むのは大違い。</p><p>このままいけば「ここ数年でもっとも人生を変えた本」になるかもしれないです。</p><p><a target="_blank" href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B08R61NWL3/room510-22/">「そろそろ、お酒やめようかな」と思ったときに読む本</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc028</link><guid isPermaLink="false">substack:post:46359642</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 04 Jan 2022 08:00:47 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/46359642/a81f449bb49c8b26021ec470a7693a32.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3448</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/46359642/f76bd8b4b315a080f0b7c3429dc29d6d.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC027 2021年を振り返る]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>今回は、2021年に配信した回を二人で振り返ってみます。</p><p>プロトタイプ回</p><p>まずはお試しで行ったのが以下の二回。それぞれ自分のポッドキャスト番組で試験放送しております。</p><p>Nov 24, 2020 </p><p><a target="_blank" href="https://anchor.fm/goryugocom/episodes/ep-emtff0">◇【ブックカタリスト 】愛と創造、支配と進歩をもたらすドーパミンの最新脳科学 by ごりゅごcast</a></p><p>Nov 10, 2020 </p><p><a target="_blank" href="https://anchor.fm/rashita/episodes/ep-em97au">◇第四十九回：ごりゅごさんと『フードテック革命』について by うちあわせCast</a></p><p>BC001 ~ 005</p><p>スタート近辺の回。進め方など探り探りな感じがうかがえます。</p><p>Dec 11, 2020</p><p>◇BC001 『ダーウィン・エコノミー』 - ブックカタリスト</p><p>Dec 25, 2020</p><p>◇BC002『独学大全』 - ブックカタリスト</p><p>Jan 8, 2021</p><p>◇BC003『功利主義入門』 - ブックカタリスト</p><p>Jan 22, 2021</p><p>◇BC004『ゲンロン戦記』 - ブックカタリスト</p><p>Feb 5, 2021</p><p>◇BC005『これからの「正義」の話をしよう』 - ブックカタリスト</p><p>BC006 ~ 010</p><p>少し慣れてきたあたり。『闇の自己啓発』 の回で『人文的、あまりに人文的』を紹介するなど、アレンジも出てきています。</p><p>Feb 19, 2021</p><p>◇BC006『闇の自己啓発』 - ブックカタリスト</p><p>Mar 5, 2021</p><p>◇BC007 『2030年すべてが「加速」する世界に備えよ』 - ブックカタリスト</p><p>Mar 19, 2021</p><p>◇BC008『ヒューマン・ネットワーク』 - ブックカタリスト</p><p>Apr 2, 2021</p><p>◇BC009 『妄想する頭 思考する手』 - ブックカタリスト</p><p>Apr 16, 2021</p><p>◇BC010『世界は贈与でできている』 - ブックカタリスト</p><p>BC011 ~ 015</p><p>録音環境が徐々に整いつつあるところ。ゲスト回を行うなど、さらなる模索が進んでいます。</p><p>Apr 30, 2021</p><p>◇BC011 『Learn Better ― 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』 - ブックカタリスト</p><p>May 14, 2021</p><p>◇ゲスト回BC012『思考のエンジン』 - ブックカタリスト</p><p>Jun 1, 2021</p><p>◇BC013『コンヴァージェンス・カルチャー』 - ブックカタリスト</p><p>Jun 15, 2021</p><p>◇BC014 『How to Take Smart Notes』 - ブックカタリスト</p><p>Jun 29, 2021</p><p>◇BC015『実力も運のうち　能力主義は正義か？』 - ブックカタリスト</p><p>BC016 ~ 020</p><p>だいぶ整い出した頃。ゲスト回二回目があり、倉下の本を紹介するイレギュラー回もあり。だいたい慣れてくると、そこにアレンジを加える傾向がありますね。</p><p>Jul 13, 2021</p><p>◇BC016 『英語独習法』 - ブックカタリスト</p><p>Jul 27, 2021</p><p>◇BC017『すべてはノートからはじまる あなたの人生をひらく記録術』 - ブックカタリスト</p><p>Aug 10, 2021</p><p>◇BC018 『WILLPOWER 意志力の科学』 - ブックカタリスト</p><p>Aug 24, 2021</p><p>◇ゲスト回BC019『心の仕組み 上』 - ブックカタリスト</p><p>Sep 7, 2021</p><p>◇BC020『理不尽な進化』 - ブックカタリスト</p><p>BC021 ~ 026</p><p>直近。新書三冊回や、一年学習レポート回など変化球あり。</p><p>Sep 21, 2021</p><p>◇BC021 『幸せをお金で買う5つの授業』 - ブックカタリスト</p><p>Oct 12, 2021</p><p>◇BC022『英語の読み方』『英語の思考法』『伝わる英語表現法』 - ブックカタリスト</p><p>Oct 26, 2021</p><p>◇BC023 『事実はなぜ人の意見を変えられないのか』 - ブックカタリスト</p><p>Nov 9, 2021</p><p>◇BC024『知ってるつもり: 無知の科学』 - ブックカタリスト</p><p>Nov 23, 2021</p><p>◇BC025 『生命はデジタルでできている』『LIFESPAN』『LIFE SCIENCE』ほか</p><p>Dec 7, 2021</p><p>◇BC026『Humankind 希望の歴史』 - ブックカタリスト</p><p>倉下メモ</p><p>こうして眺めてみると、基本的にパターンを繰り返しているようで、ところどころでアレンジやら変化球が入っていますね。これは基本的に、倉下が飽きっぽい（同じことを繰り返すのが苦手）からなんですが、たぶんごりゅごさんも同じような傾向をお持ちなのでしょう。</p><p>また、オープンになっていないところでは、clubhouseにおける読書会なども実施されていて、それを含めての変化もこれらか少しずつ起きてきそうな気がします。楽しみですね。</p><p>では、来年もまたよろしくお願いいたします（倉下）。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc027-2021</link><guid isPermaLink="false">substack:post:45753892</guid><dc:creator><![CDATA[倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 21 Dec 2021 08:00:38 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/45753892/802b7c2660bc83221d2cd17f3376e770.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>5586</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/45753892/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC026『Humankind 希望の歴史』]]></title><description><![CDATA[<p>今回はオランダのジャーナリスト:ルトガー・ブレグマンによる<a target="_blank" href="https://amzn.to/31BejEQ">『Humankind 希望の歴史』</a>を紹介します。</p><p>ハードカバーで上下巻と若干手に取るハードルが高い本ですが、それに見合う価値がある本です。</p><p>概要</p><p>目次は以下。</p><p>上巻</p><p>* 序章 第二次大戦下、人々はどう行動したか</p><p>* 第1章 あたらしい現実主義</p><p>* 第2章 本当の「蝿の王」</p><p>* Part 1 自然の状態（ホッブズの性悪説 VS ルソーの性善説）</p><p>* 第3章 ホモ・パピーの台頭</p><p>* 第4章 マーシャル大佐と銃を撃たない兵士たち</p><p>* 第5章 文明の呪い</p><p>* 第6章 イースター島の謎</p><p>* Part 2 アウシュヴィッツ以降</p><p>* 第7章 「スタンフォード監獄実験」は本当か</p><p>* 第8章 「ミルグラムの電気ショック実験」は本当か</p><p>* 第9章 キティの死</p><p>下巻</p><p>* Part 3 善人が悪人になる理由</p><p>* 第10章 共感はいかにして人の目を塞ぐか</p><p>* 第11章 権力はいかにして腐敗するか</p><p>* 第12章 啓蒙主義が取り違えたもの</p><p>* Part 4 新たなリアリズム</p><p>* 第13章 内なるモチベーションの力</p><p>* 第14章 ホモ・ルーテンス</p><p>* 第15章 民主主義は、こんなふうに見える</p><p>* Part 5 もう一方の頬を</p><p>* 第16章 テロリストとお茶を飲む</p><p>* 第17章 憎しみ、不正、偏見を防ぐ最善策</p><p>* 第18章 兵士が塹壕から出るとき</p><p>* エピローグ 人生の指針とすべき10のルール</p><p>全体を通して「人間とは何か」が考察されていく。肝となるのは、"ほとんどの人間は本質的にかなり善良だ"という主張なのだが、しかし現代社会はそれとは逆の想定で制度が作られている。それはなぜか。その疑問についてさまざまな領域を渡り歩きながら論考していく。</p><p>* 本書が手を伸ばしている領域は実に広い。</p><p>* 思想/哲学</p><p>* ホッブズ VS ルソー</p><p>* ジャーナリズム</p><p>* 第二次世界大戦</p><p>* リアル「蝿の王」</p><p>* 文明論</p><p>* イースター島の歴史</p><p>* 進化生物学</p><p>* ホモ・パピー</p><p>* 心理学/行動経済学</p><p>* スタンフォード監獄実験</p><p>* ミルグラムの電気ショック実験</p><p>* キティの死（都会の傍観者）</p><p>* 経営・統治論</p><p>* テイラー</p><p>* マキアヴェリ</p><p>簡単に列挙しただけでもこれだけある（実際はもっと多い）。しかも、単にさまざまな領域を論じているだけでなく、これまであたり前だと思われていた認識について、「それは本当なのか？」という問いを行い、著者自らが反論している。それはたいへん勇気がいる言論であろう。</p><p>倉下メモ</p><p>二つ大切な話があります。</p><p>まず「なぜ私たちは人間を悪者だと考えるのか？」という点。これは、人間が「ネガティブな情報」に反応するからでしょう。ポジティブな情報よりもネガティブな情報の方が、私たちの注意を強く引きつけますが、「人間が悪しき存在である」という情報ほどネガティブな情報はないでしょう。根源的であり、再帰的な情報です。</p><p>だから私たちはニュースメディアをつい見てしまう傾向がありそうです。そうして自分の「信念」を強固にしていくのです。</p><p>そうして確立された「信念」が、現実的に力を持ってしまう、というのが二つ目の大切な話です。本書ではプラセボ効果/ノセボ効果やピグマリオン効果/ゴーレム効果などが紹介されていますが、「信じたことが、結果に影響を与える」というのは（いささかスピリチュアルな響きがあるものの）無視できない話でしょう。</p><p>緊張しすぎて力が発揮できない、心身症、疑心暗鬼によるコミュニケーションの不成立……</p><p>こうした出来事は、「行動」だけを見る視点ではまったく見えてきません。どんな信念を持っているのかが、つまり「心」が重要な意味を持つ、ということです。行動主義は科学的な分析には秀でていますが、しかしそれは現実の状況を過剰にモデル化する経済学と同じ危うさがあるのかもしれません。</p><p>『知っているつもり』の回でも紹介しましたが、人間は自分の「外」にある情報を利用して思考します。他人の知識が使えるのもそうですし、他者に共感を覚えるのもそうです。もうこの時点で、利己主義が想定する「自分のことしか考えない」はまったく当てはまりません。むしろ私たちは、常に自分以外のことを考えている生き物とすら言えるでしょう。</p><p>しかし、資本主義、あるいは過剰な個人主義は、そのような人間の思考の傾向をまったく無視しています。人間観がかなり偏ってしまっているのです。</p><p>人間の行動が「心」に影響を受けるのだとしたら、「人間が人間のことをどう考えているのか」はきわめて重い意味を持つでしょう。そうした「人間に関する認識」の再構築がこれから始まっていくのかもしれません。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc026humankind-</link><guid isPermaLink="false">substack:post:45047864</guid><dc:creator><![CDATA[倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 07 Dec 2021 08:00:46 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/45047864/8b0f8bacda514ce35bda983105e44398.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4362</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/45047864/01c9a5e0447a0d697df3023cf1d78590.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC025 『生命はデジタルでできている』『LIFESPAN』『LIFE SCIENCE』ほか]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPodcastブックカタリスト。第25回の本日は『生命科学に関係する本たくさん』について語ります。</p><p>1年の総括として複数の本を語る</p><p>今回のブックカタリストは、ごりゅごの1年の総括、今年興味を持った分野の本を複数まとめて整理する、ということをやってみました。</p><p>意識したのは「できるだけたくさんの分野にまたがる話にすること」</p><p>あらゆる学問分野はすべて「つながって」いるもので、ほかの分野のことを知っていれば必ずなにかの役にたつ。今回で言えば、生命科学、有機化学、コンピュータサイエンス、長寿によって生まれる社会問題など、ごりゅごがこの1年で学んだことがどう繋がって面白かったのかを伝えるのが目標でした。</p><p>正直、本を1冊紹介するのと違って、構成の段階から考えないといけないのはすごく大変だったんですが、これはこれで非常に有意義な体験でした。</p><p>今回の話に関しては、私が勘違いしている点や、伝わりやすくするために正確ではない表現なども含まれているかと思います。参考にした書籍は複数ありますが、内容に関してはすべてごりゅごの責任です。何か問題があれば、できるだけ優しく、そっとご指摘いただけましたら幸いです。</p><p>主な参考書籍（参考にした要素が多い順）</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc025-lifespanlife-science</link><guid isPermaLink="false">substack:post:44106700</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 23 Nov 2021 08:00:39 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/44106700/e2d4aec9599777ce3d4a944f491a3118.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3757</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/44106700/7b93a8250614bab5c1e4b3959dae208e.jpg"/></item><item><title><![CDATA[お便りコーナー(第一回)]]></title><description><![CDATA[<p>今回は、Twitterのハッシュタグ「<a target="_blank" href="https://twitter.com/search?q=%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88&#38;src=saved_search_click&#38;f=live">#ブックカタリスト</a>」に頂いたコメントをご紹介します。</p><p>しばらく読み上げをしていなかったので、かなりのストックがあり、今回はすべてをご紹介できませんでしたが、倉下＆ごりゅごはすべてのコメントをありがたく拝読させていただいております。感謝です。</p><p>引き続き、感想、コメント、思ったこと、考えたこと、関連する本、リクエスト、本会参加希望、などなどを募集中です。</p><p>ブックカタリストの年間割引は11月21日で終了します。気になっている方はお早めに！</p><p><a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/760">ブックカタリストのサポータープランについて</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/1f2</link><guid isPermaLink="false">substack:post:43699154</guid><dc:creator><![CDATA[倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 16 Nov 2021 08:00:50 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/43699154/d0a53ce4890134cb833d8f40261f472a.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>2378</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/43699154/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC024『知ってるつもり: 無知の科学』]]></title><description><![CDATA[<p>今回は、最近文庫版が発売になった『知ってるつもり: 無知の科学』を紹介します。</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3GXW3FR"> 『知ってるつもり: 無知の科学 (ハヤカワ文庫 NF 578) 』</a></p><p>ちなみに、<a target="_blank" href="https://amzn.to/3CTRkTe">『知ってるつもり～「問題発見力」を高める「知識システム」の作り方～』</a>ではないのでご注意を。</p><p>書誌情報</p><p>単行本は2018年4月、文庫は2021年9月に発売。</p><p>著者のスティーブン・スローマンとフィリップ・ファーンバックは共に認知科学者。</p><p>原題は「The Knowledge Illusion:why we never Think Alone」。「知識幻想:なぜ私たちは"独り"で考えられないか」あたりか。邦題はすばらしくキャッチーに仕上がっている。</p><p>主題は「なぜ人類は原爆などの高度な技術を持つにもかかわらず、愚かしい行動を取るのだろうか」。あるいは「私たちは愚かであるにもかかわらず、なぜ高度な技術を持てているのか」。</p><p>非常に興味深い主題。その主題を「無知」「知識の錯覚」「知識のコミュニティ」という観点から読み解いていく。</p><p>まず人間は無知である。たくさんの情報を保有していない。それで別段困ることはないのだが、「自分がどれくらい無知なのか」についても無知である。それが知識の錯覚を引き起こす。実際の程度以上に自分は知っていると思ってしまう。「知ってるつもり」になる。それが、ときに愚かしい判断を引き起こす。</p><p>一方で著者らはそれを「愚かしさ」だけでは片づけない。そうした「知っているつもり」になれることで、私たちは他者が有する知識にアクセスできるルートを持てる。また、むやみやたらに複雑な現実に直面しなくても済むようになっている（おそらく真なる複雑さに直面したら精神が壊れる）。</p><p>人間が「思考」を行うのは、「行動」のためであり、よき行動を出せることが（進化的に）よい思考だと言える。無駄に複雑な現実に直面して何も決定できなくなるのは（進化的に）望ましくはない。詳細にすべてを正確に把握するのではなく、行動を決定するに足りる情報だけが得られればよい。抽象的な特徴だけを把握できれば、長い人類の歴史において困ることはなかった。</p><p>また人間は社会生活を行うように発展してきたので、他者が「知っている」ことを利用できる。これは認知的分業と呼ばれる。それが可能であるからこそ、私たちは「高度なテクノロジーが集まることでしか実現できないテクノロジー」の恩恵を受けている。</p><p>これらの事実が示すのは、私たちはフラスコの中の「脳」だけで思考しているわけではない、ということ。むしろ私たちは外界（脳の外）にある情報をうまく利用して思考を行っている。これはもともと思考が外界とのインタラクションのために生み出されたと考えればごく自然なこと（動物と植物の違いは動くこと＝外界が変化すること）。</p><p>私たちは"他者"を使って考えている。だから"we never Think Alone"。物を使って考え、他人を使って考え、文字を使って考える（だから<a target="_blank" href="https://amzn.to/3BVd1kc">ノートを書こう</a>）。</p><p>よって、「知性」の捉え方も変わらざるを得ない。フラスコの中の「脳」の情報処理能力だけを見ても「知性」はわからない。そうではなく、外界とのインタラクションをどれだけうまく行えるのかが鍵を握る。知識がコミュニティにあるとしたら、そのコミュニティといかなる関係性を結べるのかが「知性」の在り方だと言える。</p><p>ピーター・F・ドラッカーは、知識労働者は他者に貢献してはじめて仕事が為せると喝破したが、見事な指摘である。あらゆる知識は、「他者と共にある」。"we never Think Alone"。</p><p>また、知識のコミュニティはそこに所属する個人の考えや価値観に強い影響を与えるので、個人を「事実」で説得してもほとんど効果がない（<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc023--812">BC023参照</a>）。一番レバレッジがかかるのが、知識のコミュニティを変えることだ。だからこそメディア（マスメディア）は第四の権力と呼びうるし、情報プラットフォームは第五の権力と呼びうる。どちらも知識のコミュニティに強くかかわっているから。</p><p>以上のように、私たちと「知識/情報」がいかなる関係性を築いていけばいいのかに強い示唆を与えてくれる一冊。</p><p>倉下メモ</p><p>この本はいろいろな話のハブになるので、枝を広げていけばキリがありません。それはまたどこかでまとめてみたいと思います。</p><p>ちなみに、「行動と思考」の関係を考えると、「幸福と思考」の関係もぼんやり見えてきます。人が幸福な状態でいるときは変化（行動）を必要としないので、思考は要請されません。逆に言えば、思考が要請されないなら幸福な状態といえるのです。とは言え、思考を抑制すれば、それが幸福といえるかは別の話でしょう。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc024-</link><guid isPermaLink="false">substack:post:43699145</guid><dc:creator><![CDATA[倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 09 Nov 2021 08:00:37 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/43699145/8962c260376ec7227703f5001288da51.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3910</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/43699145/d74385e04122f300387b3697e80ef716.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC023 『事実はなぜ人の意見を変えられないのか』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPodcastブックカタリスト。第23回の本日は『事実はなぜ人の意見を変えられないのか』について語ります。</p><p>今回の本は、メモをまとめればまとめるほど、書かれている内容について考えさせられることが多く、心からもっと多くの人に知ってほしいと思った本でした。</p><p>人は、いかに人の話を聞かないのか。なぜ聞かないのか。話を聞いて意見を変えることが絶望的に難しいことがわかる本。もちろん、どうやって話を聞いてもらうか、という話はあるが、全体的に「そういうもんだ」ということを知る本でした。</p><p>英語タイトルは『The Influential Mind ~What the Brain Reveals About Our Power to Change Othes』というもので、あえてへたへた翻訳をするならば『影響力があるマインド私たちが他者を変えるパワーについて脳が明らかにしたこと~』というもの。</p><p>邦題の『事実はなぜ人の意見を変えられないのか』というのは、どちらかというと「1章のタイトル」という印象です。</p><p>ごりゅご自身もよく家庭内で「人の話聞いてない」「人に言われても意見が変わらない」みたいなことをよく言われるんですが、ある意味「それが当たり前」なんだということもよくわかりました。自分ではそういうつもりがなくても、自分も本に書かれてるまんまの特性を持ってるってことでしょう。</p><p>本は全体で9章の構成。基本的に、1章1項目で以下の要素が「考えに影響を与える」という話がされます。（他人に2章使っているのと、最後の章は「未来」の話）</p><p>* 事前の信念</p><p>* 感情</p><p>* インセンティブ</p><p>* 主体性</p><p>* 好奇心</p><p>* 心の状態</p><p>* 他人</p><p>「なぜワクチンを打ちたくない人がこんなにもたくさんいるのか」という疑問から手に取った本でしたが、興味深いエピソード満載でした。</p><p>以下、強く書籍で印象に残った内容</p><p>* 情報が十分にある現代は以前よりも意見を変えることは難しい</p><p>* 間違いを証明するのではなく共通点に基づいて話をする</p><p>* 行動を起こさせるには飴、行動をやめさせるには鞭</p><p>* 人間は結果を早く知りたがるが、自分に不安な考えをもたらす情報は避けようとする</p><p>* ストレスの目的は「生存にリソース全振り」すること</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc023--812</link><guid isPermaLink="false">substack:post:43047518</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 26 Oct 2021 08:00:17 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/43047518/684ba6d6dbacf800c82097e5ba76964b.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3885</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/43047518/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC022『英語の読み方』『英語の思考法』『伝わる英語表現法』]]></title><description><![CDATA[<p>今回は、近年発売された英語学習に関する新書を三冊セットでご紹介します。</p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3iUQjCq">『英語の読み方-ニュース、SNSから小説まで (中公新書 2637)』</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3mExKDs">『英語の思考法 ――話すための文法・文化レッスン (ちくま新書)』</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/2YCMIC5">『伝わる英語表現法 (岩波新書)』</a></p><p>『英語の読み方-ニュース、SNSから小説まで (中公新書 2637)』</p><p>発売は2021年3月25日。</p><p>著者は北村一真（きらむらかずま）さん。大学受験塾講師をやっておられて、現在は杏林大学外国語学の準教授とのこと。</p><p>目次は以下。</p><p>* 第１章　英文を読む前に―日本人に適した英語の学び方</p><p>* 第２章　英文に慣れる―インターネットを活用したリーディング</p><p>* 第３章　時事英文を読む―新聞、ニュースに挑戦</p><p>* 第４章　論理的文章を読み解く―スピーチ、インタビュー記事から論文まで</p><p>* 第５章　普段使いの英文解釈―ＳＮＳ、コミック、小説を読みこなす</p><p>* 巻末付録　「一歩上」に進むための厳選例文６０</p><p>タイトルの通り「英語の読み方」を提示した一冊で、英語をどう読解していくのかが実況中継的に語られている。文法の解説というよりは、文読解の理路とその手がかりが提示されていて、「そうそう、まさにこういうのが知りたかったんだよ」と膝を打った。</p><p>基礎的な文法などを理解しているのが前提の本だが、そこからの次の一歩にちょうどよい一冊。</p><p>『英語の思考法 ――話すための文法・文化レッスン (ちくま新書)』</p><p>発売は2021年7月8日。</p><p>著者は井上逸兵（いのうえいっぺい）さん。慶応大学文学部教授で社会言語学や英語学が専門とのこと。NHKのEテレ「おもてなしの基礎英語」という番組を担当されていた（倉下は未視聴）。</p><p>目次は以下。</p><p>* 序章　英語の核心</p><p>* 第１章　英語は「独立」志向である</p><p>* 第２章　英語は「つながり」を好む</p><p>* 第３章　英語にも「タテマエ」はある</p><p>* 第４章　英語の世界は奥深い“応用編”</p><p>* 第５章　英語を使ってみる“実践編”</p><p>英語の核を「独立」「つながり」「対等」の三つに据えて、英語話者のマインド（価値観）を紹介していく。Excuse me/usの使い分けの例示が非常にビビッドで、以下に英語が「個」を大切にしているのかが伝わってくる。</p><p> 『伝わる英語表現法 (岩波新書)』</p><p>発売は2001年12月20日なのだが最近復刊されてネットで大人気になっている本（今はかなり入手しやすい状況）。</p><p>著者は長部三郎（オサベサブロウ）さん。アメリカ国務省言語部勤務で日本語通訳担当という経歴をお持ちの方。文法を解剖して、正確に意味を移していく、という「訳す」姿勢ではなく、話者の言いたいことを、適切に聴衆に伝えるという本書を貫く姿勢は、その業務で育まれたのではないかと推測。</p><p>目次は以下。</p><p>* 第１章　英語と日本語の違い</p><p>* 第２章　日本語は名詞、英語は動詞―日本語の名詞から英語を考える</p><p>* 第３章　日本語は抽象的、英語は具体的―日本語の文（センテンス）から英語を考える</p><p>* 第４章　「一事一文」の原則―日本語の文章から英語を考える</p><p>* 第５章　英語の構造と日本語</p><p>* 終章　体験的英語教育―私の提言</p><p>とにもかくにも「英語と日本語は、まったく異なる言語である」というひとつの大きなメッセージが貫かれている。その異なる言語の移動において、いかに「言いたいこと」を「伝える」のかの方法が解説されている。</p><p>倉下メモ</p><p>この三冊は、 倉下の「英語観」を刷新してくれました。言い換えれば、「英語的感覚」というものがどういったもので、それが日本語といかに異なっているのかがじんわりと感じさせてくれた三冊です。</p><p>本書らのおかげで、英語を読むときにまず単語/品詞ごとに注目して意味を「分解」していくのではなく、まず文全体を捉えるように意識が切り替わりました。</p><p>また、たとえば自分の原稿について考えているときに「 1章、2章の見通しが立った」という「思い」があるときに、それを英語で言おうとするときに「見通し」という言葉を辞書で引くのではなく、「この見通しってどういうことだろう？」と考え、たとえば「I got a way I would go.」などと言えば私の伝えようとしていることが伝わりそうだな、などと考えるようにもなりました。</p><p>この表現が文法的・単語的にどれだけ適切なのかはわかりませんが、それでも「言わんとすること」を伝えられる文にはなっていると想像します。</p><p>そういうマインドセットの切り替えを後押ししてくれた本たちでした。</p><p>その後買った英語学習本</p><p>ついでに新しく買い足した本もご紹介。</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3mHerJS">『シンプルな英語』</a></p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/30jhKzi">『英文解釈のテオリア~英文法で迫る英文読解入門』</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc022</link><guid isPermaLink="false">substack:post:42410387</guid><dc:creator><![CDATA[倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 12 Oct 2021 08:00:50 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/42410387/1e348161d880f2ee3d2c7d4a94de5759.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>5417</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/42410387/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC021 『幸せをお金で買う5つの授業』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPodcastブックカタリスト。第21回の本日は『幸せをお金で買う5つの授業』について語ります。</p><p>今回の本は、色々な点で『Learn Better』を思い出す本でした。</p><p><a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc011">BC011 『Learn Better ― 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』 - by goryugo - ブックカタリスト</a></p><p>書いてある内容自体は、全然知らなかった！みたいな驚きはほとんどないです。どれも読んでて、うん！確かにその通り！という話が多くを占めています。</p><p>ただ、書いてあることを言語化して整理してまとめると、すごく色々身に沁みる内容ばかり。</p><p>結果的に、この本からは大きな影響を受けて、日常生活の意識が大きく変わっています。（具体的なエピソードなどはPodcast内で語っています）</p><p>どんなことにお金を使うと「幸福」になれるのか</p><p>本書で書かれている「幸福になれるお金の使い方」は以下の5つ。</p><p>* 経験を買う</p><p>* ご褒美にする</p><p>* 時間を買う</p><p>* 先に支払う</p><p>* 他人に投資する</p><p>最後の「他人に投資する」という項目だけは「へえそうなんだ」という感覚がありますが、あとは大抵「どこかで聞いたことがありそうなもの」に感じます。</p><p>ただ時短を目指せばいいというわけではない</p><p>5つの章の中で最も興味深かったのが3章の「時間を買う」という項目でした。</p><p><a target="_blank" href="https://knowledgestuck.substack.com/p/6bb">⏱時間が貴重だと思うほど時間に追われる感覚になる - by goryugo - ナレッジスタック</a></p><p>↑にも少しまとめたのですが、まず興味深いのは「どうすれば時間があると<strong>感じる</strong>ことができるのか」</p><p>たとえば、人には「ファストフードのロゴを見るだけでせっつかれた気分になる」という性質があり、早くする、ということを考えるだけで何もかもを「急がねばならない」という感覚になってしまう、とのこと。</p><p>時間がないという感覚で「早くしないと」と考えることが脳に「急いだ感情」をもたらし、これがさらに「時間がない」という感覚を生み出す。</p><p>「ファストフードのロゴを見るだけでせっつかれた気分になる」のと同じように、時短製品を買って時短を目指す場合でも、同じように「せっつかされた気分になる」可能性は極めて高いわけです。</p><p>そう考えると、単純に「時間を買う」という行為一つを考える場合でも「がむしゃらに時短製品を買うことが正解ではない」ということを教えてくれます。</p><p>その他、時間がお金に変わっていることを意識すればするほど、目の前の時間が楽しめなくなるということ。</p><p>時給労働者は、より時間をお金だと感じやすくなるので、そういった感覚になりやすいこと。この効果は、仕事をやめても2年続くというような、興味深い話も多数ありました。</p><p>ブックカタリストのサポーターの方には、この本についての読書メモや、本編で利用した台本などもお送りいたします。（別のメールでお届けします）</p><p>サポーターについての詳細は、下記をご覧ください。</p><p><a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/760">ブックカタリストのサポータープランについて - by goryugo - ブックカタリスト</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc021-5</link><guid isPermaLink="false">substack:post:41590378</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 21 Sep 2021 08:00:55 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/41590378/c58721130fa9d87a017343baea3d2c10.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4857</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/41590378/32cc9076830284bd0b880f613c9ac22b.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC020『理不尽な進化』]]></title><description><![CDATA[<p>今回は吉川浩満さんの<a target="_blank" href="https://amzn.to/3BEgDYm">『理不尽な進化 増補新版』</a>を。</p><p>すごく面白い本なのですが、あまりにも土俵が広いので、倉下の説明ではぜんぜんその面白さが伝え切れていない感がいっぱいです。</p><p>これはもう、本当に読んでみてください。概要などよりも、まずこの本の論旨を追いかけていく体験そのものが Good & Happy です。</p><p>著者は？</p><p>著者は、文筆業・編集者さんです。現在は晶文社にお勤めとのこと。</p><p>以前『闇の自己啓発』を紹介した回の後半で言及した、『人文的、あまりに人文的』の共著者の一人。「哲学の劇場」という動画番組も。</p><p><a target="_blank" href="https://www.youtube.com/tetsugeki">https://www.youtube.com/tetsugeki</a></p><p>この本は？</p><p>本書は「進化論」の本ですが、進化論の一般向け解説書ではありません。むしろ、私たちと「進化論」という概念との関係を扱った本です。</p><p>本書は絶滅に目を向けますが、これまでに滅んでいった注目すべき（ないしはひどく奇妙な）生物を紹介する本ではありません。むしろ「絶滅」という現象の方にまなざしを向けています。</p><p>まず、この点だけイメージしておいてください。「進化論」の本と聞いたときに、イメージする本とはずいぶん違っていると思います。</p><p>目次</p><p>* まえがき</p><p>* 序章 進化論の時代</p><p>* 進化論的世界像――進化論という万能酸</p><p>* みんな何処へ行った――?種は冷たい土の中に</p><p>* 絶滅の相の下で――敗者の生命史</p><p>* 用語について――若干の注意点</p><p>* 第一章 絶滅のシナリオ</p><p>* 絶滅率九九・九パーセント</p><p>* 遺伝子か運か</p><p>* 絶滅の類型学</p><p>* 理不尽な絶滅の重要性</p><p>* 第二章 適者生存とはなにか</p><p>* 誤解を理解する</p><p>* お守りとしての進化論</p><p>* ダーウィン革命とはなんだったか</p><p>* 第三章 ダーウィニズムはなぜそう呼ばれるか</p><p>* 素人の誤解から専門家の紛糾へ</p><p>* グールドの適応主義批判――なぜなぜ物語はいらない</p><p>* ドーキンスの反論――なぜなぜ物語こそ必要だ</p><p>* デネットの追い討ち――むしろそれ以外になにが<? br> 論争の判定</p><p>* 終章 理不尽にたいする態度</p><p>* グールドの地獄めぐり</p><p>* 歴史の独立宣言</p><p>* 説明と理解</p><p>* 理不尽にたいする態度</p><p>* 私たちの「人間」をどうするか</p><p>* 文庫版付録 パンとゲシュタポ</p><p>* 「ウィトゲンシュタインの壁」再説</p><p>* 理不尽さ、アート&サイエンス、識別不能ゾーン</p><p>* 反響その一――絶滅本ブーム、理不尽な進化本ブーム</p><p>* 反響その二――玄人筋からの批判</p><p>* 私たちは恥知らずにならなければならないのか</p><p>* あとがき/ 文庫版あとがき/ 解説(養老孟司)/ 参考文献/ 人名索引/ 事項索引</p><p>倉下メモ</p><p>グールドが必至にこだわったこと、そして彼が（論争として）敗北し、今はもう話題にならなくなりつつある現状。結果的に、本書はそれを重点的に取り上げることになった。まるでグールドがそうしたのと同じように。</p><p>グールドの試みは、片方では学問的（サイエンス）であり、もう片方は心情・情理的（アート）であったと言えるのかもしれません。私たちは、その二つの間を揺れ動きながら生きています。</p><p>もう一つ、"自然淘汰は「自らの足跡を消す」"という点。これは非常に応用が広い「道具」だと言えそうです（なにせ「進化」は森羅万象にまで適応できるコンセプトです）。</p><p>たとえば、以前取り上げた『実力も運のうち』で言及されている能力主義者の傲慢ですが、それは「自分の人生が別様なものであったかもしれない」という想像力の枯渇から生じていると考えられ、それまさに競争社会（市場主義フレームの上に乗っかる厄介なコンセプト）が、他の競争相手をことごとく消し去ってしまうから、という見立てもできるでしょう。</p><p>「そうであったかもしれない」「そうであるのかもしれない」</p><p>そのような想像力は決して気持ちよいものではありません。快に満ちあふれるものではありません。しかし、あらゆる倫理観は快を充填するものではなく、むしろいつでもそこには後ろめたさがつきまといます。数字やロジックでは「割り切れない」ものが残るとき、それが倫理的な判断や行動として立ち現れるのでしょう。</p><p>みたいなことを、いろいろ考えたくなる一冊です。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc020</link><guid isPermaLink="false">substack:post:40965865</guid><dc:creator><![CDATA[倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 07 Sep 2021 08:00:03 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/40965865/e9eb309b9732da1021edcca909e4346d.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4072</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/40965865/44259ddbffb2cee3a1b8a5ae567655bb.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC019 アフタートーク]]></title><description><![CDATA[<p>今回は、2回目の「ゲストの方に来ていただいて、その人に本を紹介してもらう」という形でした。</p><p>まだまだこの形に慣れず、3人でうまくやる方法をどうするか？あるいはゲスト回の聞き役は、どちらか一人でもいいのでは？なんてことも考えたりもしています。</p><p>なお、アフタートークは次回以降、<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/760">サポータープラン</a>に加入いただいている方限定の配信になります。</p><p>もしアフタートークで聞きたい話題、ごりゅごや倉下への質問などがありましたら、このメールに返信していただくか、コメント欄などに質問をお寄せください。</p><p>サポータープラン限定の場所であれば、ある程度踏み込んだ話などもできると思います。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc019--d01</link><guid isPermaLink="false">substack:post:40652356</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 31 Aug 2021 08:00:50 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/40652356/f85268a9de6599d6520a2489bccfdb09.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>2865</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/40652356/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[ゲスト回BC019『心の仕組み 上』]]></title><description><![CDATA[<p>ゲストはPADAone（パダワン）さん。</p><p>* Twitter:<a target="_blank" href="https://twitter.com/pd1xx">@pd1xx</a></p><p>* Site:<a target="_blank" href="https://www.ankiyorihajimeyo.com/">アンキヨリハジメヨ</a></p><p>『心の仕組み 上』について</p><p>著者は、<a target="_blank" href="https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%94%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%BC">スティーブン・ピンカー</a>。この界隈ならまず外せないほどの有名人。代表作は『言語を生みだす本能』。ノーム・チョムスキーというこれまた著名な言語学者の影響を受け、「言語」が進化的に獲得された能力（本能）だと説きつつ、しかしそれが他の脳の機能の「副産物」ではなく、言語機能そのものがメインだったと主張しているのが彼の言説の特徴。</p><p>その著者が、心（というよりも精神）の働きに注目したのが本書。原題は『How the Mind Works』で1997年に出版されている。日本語訳はNHKブックスの単行本と、ちくま学芸文庫の二種類がある。共に上下巻。今回はちくま学芸文庫バージョンを取り上げる。</p><p>上巻の目次は以下。</p><p>* 第１章　心の構造―情報処理と自然淘汰（ロボットをつくるための課題 精神活動を逆行分析する ほか）</p><p>* 第２章　思考機械―心を実感するために（宇宙のどこかに知的生命体はいないのか 自然演算 ほか）</p><p>* 第３章　脳の進化―われら石器時代人（賢くなる 生命の設計者 ほか）</p><p>* 第４章　心の目―網膜映像を心的記述に転じる（ディープ・アイ 光、影、形　ほか）</p><p>放送では上巻のみが取り上げられているが、下巻の目次もついでに。</p><p>第５章　推論―人は世界をどのように理解するか（生態学的知能 カテゴリー化　ほか）</p><p>第６章　情動―遺伝子の複製を増やすために（普遍的な情熱 感じる機械 ほか）</p><p>第７章　家族の価値―人間関係の生得的動機（親類縁者 親と子 ほか）</p><p>第８章　人生の意味―非適応的な副産物（芸術とエンタテインメント 何がそんなにおかしいのか？ ほか）</p><p>ざっと目次を眺めると、精神のメカニズム（それが何をしていて、なぜそうするのか）が論考されているのがわかる。逆に、脳という物質からどのようにして精神現象が立ち上がっているのか（なぜ立ち上がったのかではなく、どのようにして立ち上がっているのか）については言及されていないように見えるので、まさに「Mind」がいかに「Work」しているのかを考える本なのだろうと推測できる。</p><p>進化心理学</p><p>ある意味では、極めてシンプルな主張をする学問。以下は<a target="_blank" href="https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%B2%E5%8C%96%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6">日本語版ウィキペディア</a>からの引用。</p><p>進化心理学（しんかしんりがく、英語：evolutionary psychology）は、ヒトの心理メカニズムの多くは進化生物学の意味で生物学的適応であると仮定しヒトの心理を研究するアプローチのこと。適応主義心理学等と呼ばれる事もある。 </p><p>人間が持つ「心理メカニズム」は自然淘汰の結果獲得されたものである、ということ。人の心は、白紙の状態で生まれて、成長の中でそこにいろいろ「書き込まれていく」というスタンスとは異なるというのがポイントになる。</p><p>前者は生得論的な捉え方で、後者は経験論的な捉え方と言える。後者はたとえば、ジョン・ロックのタブラ・ラサが代表例である。</p><p>正直この二つのどちらが「正しいのか」という議論は生産的ではないだろう。生得的な部分があり、文化的に獲得される部分があり、その二つ以外によって獲得される部分がある、と捉えるほうが自然である。一方で、どの部分がどれほどの割合を持つのか、あるいは強さを持つのか、という主張はありえるし、それによって「人間の心」をどのように扱うのかも変わってくる。でもって、それは政治的なスタンスに関わるので、これは結構議論を呼ぶ分野である。</p><p>付言</p><p>もし、「進化」について知識の枝を伸ばしていくならば、まずリチャード・ドーキンスは欠かせないし、分厚い本がお好みならダニエル・デネットに手を伸ばすのもありだろう。</p><p>心身問題（心脳問題）であれば、古くはデカルトを起点として、新しくは脳科学を起点として（たとえば『意識はいつ生まれるのか　脳の謎に挑む統合情報理論』など）、枝を伸ばすのが面白い。とにかくこの分野は話題がいろいろ出てくるので、結構沼である。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc019-</link><guid isPermaLink="false">substack:post:40347257</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 24 Aug 2021 08:00:45 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/40347257/ba77a33b020b310f594dbd7e3f687032.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3928</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/40347257/7c04dd481c77a61c76e2f7fa43002e4b.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC018 アフタートーク＆倉下メモ]]></title><description><![CDATA[<p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3yRAQZK">『WILLPOWER 意志力の科学』</a></p><p>倉下メモ</p><p>意志力のお話です。認知資源という言い方をしてもよいでしょう。倉下はその概念を伝えるためにMP（エムピー）というたとえをよく使います。メンタルポイントでも、マジックポイントでも、その他その人がイメージしやすい何かであればよい、というゆるい意味でのMPです。</p><p><em>それは使ってしまうとなくなってしまう。なくなってしまうと「思うようにできない」。それがHPとは別にある。</em></p><p>そういうイメージです。これは、総合的な意味での体力の一部なのですが、一方で体は動くけれども判断力が摩耗している状態というのがあって（仕事終わりにスーパーに行くと実感します）、その辺の感覚を捉えるためにMPという概念を錬成したわけです（MPと聞くとゲームに親しんでいる人は自然とHPと別のパラメータだと認識するからです）。</p><p>いろいろ厳密に考えていくとMPというたとえでは無理な部分もでてきますが、そもそもたとえは厳密に一致するものではないからたとえなわけですから、個人的にはそれで十分だろうと考えています。とにかく「難しい問題に判断力をつかうと、その後はその力が弱ってしまう」ということが伝わればOKかな、と。</p><p>で、ゲームのイメージでもわかりますが、それって夜寝て朝起きると回復しているんですね。実は仮眠しても戻る感覚があります。つまり、MPのイメージを持てば、具体的にどのように対処すればいいのかのイメージもわきやすい、というわけです。だいたいのゲームでは、HPを回復するアイテムは入手しやすくてもMPとなると途端に難しくなるので、そういう「希少性の高さ」みたいなものもMPというメタファーには潜んでいるのがお得です。</p><p>ようするに、MPというメタファーはそれを（デカルト的な）心身二元論に持ち込みたいのではなく、「個人のパラメータの一部であり、使えば減少していくようなところがある（だから無理をするな）」というメッセージを伝えたいために作った次第です。そこさえ伝わればだいたいOKです。</p><p>近隣の本</p><p>さて、この手の話は実はいろいろリンクしている話があります。その中でも近隣性が高いのはいかの本。</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3jYfWBV">『マシュマロ・テスト――成功する子・しない子』</a></p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3xOfGu7">『いつも「時間がない」あなたに (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) 』</a></p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3xPHrCD">『なぜ意志の力はあてにならないのか―自己コントロールの文化史』</a></p><p>2hop先まで提示すると莫大に膨れ上がりますので、まずはこのあたりから探索されるのがよろしいでしょう。</p><p>次の本の候補</p><p>紹介する、紹介すると言って先送りになっていた<a target="_blank" href="https://amzn.to/3AM1X9e">『理不尽な進化』</a>を取り上げます。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc018-</link><guid isPermaLink="false">substack:post:40064859</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo and 倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 17 Aug 2021 08:00:50 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/40064859/f550e52690b899750b53dc0f357ca7a7.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo and 倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>2827</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/40064859/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC018 『WILLPOWER 意志力の科学』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPodcastブックカタリスト。第18回の本日は『WILLPOWER 意志力の科学』について語ります。</p><p>今回の本は「決断疲れ」というキーワードを掘り下げていく過程でごりゅごが知った心理学者ロイ・バウマイスター氏の「意志力」に関する成果をまとめた本。</p><p>この意思力関連の話は、ニュースレター「ナレッジスタック」でもたくさん取り上げています。</p><p><a target="_blank" href="https://knowledgestuck.substack.com/p/210625">🧘‍♂️選択肢は少ない方がいい - by goryugo - ナレッジスタック</a></p><p><a target="_blank" href="https://knowledgestuck.substack.com/p/57a">🧘‍♂️「あとでやる」を戦略的に使い分ける - by goryugo - ナレッジスタック</a></p><p><a target="_blank" href="https://knowledgestuck.substack.com/p/18b">🧘‍♂️意志力を高める方法は「お金持ちになる方法」と同じ - by goryugo - ナレッジスタック</a></p><p>意志の力は「脳の筋力」</p><p>今回の本は、倉下さんと一緒に話してたくさんの発見をすることができた本でした。</p><p>話す内容に関しては事前の準備を（結構たくさん）しているんですが、それでも自分一人ではなかなか気がつけないことは多く、人と話すことで新しい発見ができるという体験は貴重です。一人では思いつかなかったであろう内容が、一緒に喋っている本番で見つかるというのは、やはり「やっててよかった」という感覚がありますね。</p><p>意志の力に関しては「ドラクエのMPにたとえるとわかりやすいけど、細かい点ではちょっと違う」というような話を最初の話として準備していました。</p><p>そこからの話で「意志の力というものも人間から出てくるもの」という話題になり「意志の力というのは脳の筋肉と言えるかもしれない」という「思いつき」が出てきたのは1つの成果と言えるのかもしれません。</p><p>脳も筋肉と同じように「動かすためのエネルギー」が必要。さらに、ずっと強い負荷をかけ続けるとだんだん力を出せなくなっていく。ただし、使わなければ弱っていくし、強くするためには負荷をかけて「鍛える」必要がある。</p><p>この辺りの感覚は、意志力は脳の筋力、という喩えを持ってくると非常にわかりやすくなるイメージがあります。</p><p>意志の力は「投資」に使う</p><p>また、もう1つ「意志の力は消費ではなく投資に使うことが重要」という話。</p><p>これもまた、話していたその場で思いついた「発見」でした。</p><p>事前に「意思は無駄に消費しないようにする」というところまでは考えていましたが、それってお金と一緒だね、というのもまた話し相手がいたからこそのこと。</p><p>高い意思力を持っている人は意志の力を「無駄遣いしない」</p><p>じゃあその貴重な意志の力をなにに使うのかっていうと「よい習慣」というものに投資する。</p><p>あ、それって「よいお金の使い方」と一緒だね。</p><p>人に話すことで考えがまとまる、というのはずっと前から考えいることですが、今回は特に「まとまる」を一歩越えた、新しいアイデアが出てくる、という体験が多かったような気がしています。</p><p>今回のアフタートークでは、そこをもう一歩広げて、みんなが参加できる「読書会」を開催したいねという話と、それに関わる「サポータープラン」というものについて話していますので、興味をお持ちいただけたら次回も楽しみにお待ちください。</p><p>参考リンク</p><p><a target="_blank" href="https://goryugo.com/20140722/taskuma_for_task_chute/">たすくまの使い方を見てたらタスクシュートの考え方がすごくしっくり来たのでちょっと使ってみることにした – ごりゅご.com</a></p><p><a target="_blank" href="https://goryugo.com/20150306/taskma_200days/">たすくまというタスク管理アプリを200日ほど使い続けてわかったこと – ごりゅご.com</a></p><p><a target="_blank" href="https://knowledgestuck.substack.com/p/4">🧘‍♂️4時間以上働いたら「生産性が下がる」 - by goryugo - ナレッジスタック</a></p><p>今回の書籍、残念ながら日本語の電子版がありません。</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3jIjIPA">WILLPOWER 意志力の科学 | ロイ・バウマイスター, ジョン・ティアニー, 渡会圭子 |本 | 通販 | Amazon</a></p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3jD1xuF">Amazon | Willpower: Rediscovering the Greatest Human Strength (English Edition) [Kindle edition] by Baumeister, Roy F., John Tierney | Behavioral Sciences | Kindleストア</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc018-willpower-</link><guid isPermaLink="false">substack:post:39813607</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 10 Aug 2021 08:00:44 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/39813607/e1469c4e12464c022d1bd3f901edfbbe.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3803</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/39813607/028fb85e0f4690618e155a365ea835fb.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC017 アフタートーク]]></title><description><![CDATA[<p>参考リンク</p><p><a target="_blank" href="https://scrapbox.io/arpla/%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88">ブックカタリスト - アープラノート</a>（ブックカタリストについて言及してくれていたScrapbox）</p><p><a target="_blank" href="https://podcasts.apple.com/jp/podcast/%E3%82%86%E3%82%8B%E8%A8%80%E8%AA%9E%E5%AD%A6%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%82%AA/id1550243290">Apple Podcast内のゆる言語学ラジオ</a></p><p><a target="_blank" href="https://podcasts.apple.com/id/podcast/668-ngsl%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E8%8B%B1%E5%8D%98%E8%AA%9E%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%882800%E8%AA%9E%E3%82%92%E4%B8%80%E9%80%9A%E3%82%8A%E5%AD%A6%E7%BF%92%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%A7%E3%82%B3%E3%83%84%E3%82%84%E6%84%9F%E6%83%B3%E3%82%92%E8%AA%9E%E3%82%8B/id1373668452?i=1000527173005">ごりゅごcast: 🎙668 NGSLという英単語リスト2800語を一通り学習できたのでコツや感想を語る on Apple Podcasts</a></p><p><a target="_blank" href="https://goryugo.com/20210309/anki-english/">Ankiを使った英語学習が紙より20倍以上効率がいいので是非試してみて欲しい – ごりゅご.com</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc017--e3f</link><guid isPermaLink="false">substack:post:39486177</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 03 Aug 2021 08:00:25 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/39486177/4154c292fefa68bdd040eda484359d76.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>2709</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/39486177/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC017『すべてはノートからはじまる あなたの人生をひらく記録術』]]></title><description><![CDATA[<p>今回は<a target="_blank" href="https://amzn.to/3iSTXvA">『すべてはノートからはじまる あなたの人生をひらく記録術』</a>を取り上げます。</p><p>というか、倉下の新刊です。</p><p>著者が自分の本をテーマに取り上げる。まるで『ロラン・バルトによるロラン・バルト』みたいですね。ただ、著者による本の解説というよりは、「そういう風に読める」という一つの視点として聞いていただければと思います。</p><p>この本は？</p><p>ノートの本です。ただし、「ノート術」として連想される本とはちょっと違っているかもしれません。むしろ「ノート論」（ノート論考）が近いかも。</p><p>とは言え、小難しい議論を展開してはいません。だいたい言いたいことは、「みんなもっとノートを書こうぜ（いろいろな場面で利用しようぜ）ってことです。</p><p>第一章で、記録という「テクノロジー」の話をし、そこから情報と記録と私たち人間の関係を論じています。</p><p>第二章からはいよいよノートの話で、第三章と合わせて「実行」に関するノーティング（ノートを書くこと）を紹介しています。いわゆるタスク管理系の話題です。</p><p>で、第四章からはいわゆる知的生産系の話題に移るわけですが、この辺から本の展開が「妙な具合」になってきます。転調が始まるのです。つまり、一般的なビジネス書・自己啓発書が奏でるメロディーとは変わってくるのです。</p><p>続く第五章では読書におけるノートの使い方で、片方は「本の読み方」を紹介する章であり、もう片方ではこれまでの章で紹介してきた技法の実際例を検討する章でもあります。</p><p>第六章では、自分のために書くノートから他の人に向けて書くノートへと話題が移り、ここまで論じてきた話が有機的に接合します。つまり、自分＝他人、書くこと＝読むこと、ノート＝本、という概念の連続性が見出されます。</p><p>最後を飾る第七章では、いわゆる自己啓発的なものへの超克が試みられています。簡単に言えば、「人生を誤配させようぜ」というメッセージです。だいぶヤバイこと言っている自覚はありますが、自分の人生を振り返ってみても、そしてたくさんの人の話を聞いても、やっぱり人生にとって重要なことの多くって、そういう形で起こるのだという感覚があります。自分で自分の人生を支配するなんて、つまらないですよね。</p><p>というような（なかなか複雑な）話が展開されている本です。</p><p>万人受けするのかどうかはまったくわかりませんが、それでも著者自身が星５をつけられる本になりました。よろしければチェックしてみてください。</p><p>目次</p><p>*  はじめに　ノートをめぐる冒険</p><p>*  第一章 ノートと僕たち　人類を生みだしたテクノロジー</p><p>*  第二章 はじめるために書く 意志と決断のノート</p><p>*  第三章 進めるために書く　管理のノート</p><p>*  第四章 考えるために書く　思考のノート</p><p>*  第五章 読むために書く　読書のノート</p><p>*  第六章 伝えるために書く　共有のノート</p><p>*  第七章 未来のために書く　ビジョンのノート</p><p>*  補章　今日からノートをはじめるためのアドバイス</p><p>*  おわりに　人生をノートと共に</p><p>関連ページ</p><p><a target="_blank" href="https://scrapbox.io/rashitamemo/%E3%80%8E%E3%81%99%E3%81%B9%E3%81%A6%E3%81%AF%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AF%E3%81%98%E3%81%BE%E3%82%8B_%E3%81%82%E3%81%AA%E3%81%9F%E3%81%AE%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%82%92%E3%81%B2%E3%82%89%E3%81%8F%E8%A8%98%E9%8C%B2%E8%A1%93%E3%80%8F">◇『すべてはノートからはじまる あなたの人生をひらく記録術』 - 倉下忠憲の発想工房</a></p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc017-</link><guid isPermaLink="false">substack:post:39218902</guid><dc:creator><![CDATA[倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 27 Jul 2021 08:00:04 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/39218902/b078d21ab3e2a4b0cc6e436f1e9b2aaf.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4747</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/39218902/558ef84c91d51ab9267cb76b072fac91.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC016 アフタートーク＆倉下メモ]]></title><description><![CDATA[<p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3ewT4HA">『英語独習法』</a></p><p>倉下メモ</p><p>倉下も読んでいた本ですが、ほとんどすっかり内容を忘れておりました。今回はいい感じで復習できたと思います。</p><p>* 言語を使うことにおいては「スキーマ」がメチャ重要</p><p>* 言葉（知識）は関係性を持っている（共起・似た言葉）</p><p>* ともかく語彙を増やそう</p><p>* 勉強は目的とコストを考えて</p><p>たとえば、「Zettelkasten」という言葉があるのですが、いまだに倉下はこの言葉が覚えられません。なぜかというと発音できないからなんですね。これはドイツ語に限らず、読みづらい英単語とか漢字とかでも起きます。逆に言うと、読めるものは思い出しやすい。つまり、文字・意味・音という三つの記憶が結びついていると覚えやすい（あるいは思い出しやすい）のです。一つの単語レベルでも、複数の情報が組み合わさっています。</p><p>また、共起語のように、ある言葉とよく一緒に使われる言葉というのもあって、ズボンは履くで、服は着るというのは本編でも出てきましたが、他にもそのニュアンスならこの言い方といったチョイスもすべてこの共起関係にあると言えます。イディオムなんかは固定化された共起性とも言えるでしょう。</p><p>文の構成レベルでも似たようなことはあって、「Aは少々高い。しかし、」という文があったら、読み手は必然的に「性能も高いのでそれでも満足できる」とか「Bはもっと高いので比較的お得である」のような文が来るだろうと（無意識に）予想します。この無意識の予想がスキーマなわけですが、それは「Aは少々高い。しかし、明日の天気は晴れだ」という文章があまりにも不自然に感じられることからもわかるでしょう。文法的に何一つ誤りがなくても、文章としてはヘンだと感じる何かがあるわけです。この例はかなり極端ですが、そういう「ヘンな感じ」を避けようと思ったら、逆に「どういう文ならヘンとは感じられないのか」を体感するしかありません。知識としてではなく、実感としてそれがわかるようになる必要がある、ということです。</p><p>この辺の話は、ウィトゲンシュタインの「言語ゲーム」の話にも通じているでしょう。</p><p>でもって、類似の単語レベルでも関係性があります。「歩く」と「ふらふら歩く」と「ちょこまかと歩く」という言葉の（あるいはそのニュアンスの）違いが知覚できるのは、そうした類似の言葉があるからです。「赤」という色が認識できるのは、赤い以外の色を知っているから、というのに近しいでしょう。類似する言葉との差異の中で、その言葉の意味が際立つ。そんな風に言えるかもしれません。</p><p>だからまあ、語彙を増やすのは、特にネットワークとして語彙を増やすのは大切なのだと思います。それは何も類義語を覚えよというだけの話ではなく、一つの文（あるいは文章）もまた言葉のネットワークを形成していると考えれば、文（文章）に触れることも大切なのだ、という話に接続します。</p><p>ちなみに、中公新書の<a target="_blank" href="https://amzn.to/3wMr1u3">『英語の読み方　ニュース、ＳＮＳから小説まで』</a>（北村一真）では、英文の「こういう文の構造がきたら、次はこう来るよね、ほらやっぱり」という本来言語化されていないスキーマ的予想が、非常にわかりやすく言語化されているので、まさに「英語の読み方」の参考書として有用です。</p><p>あと、ちくま新書の<a target="_blank" href="https://amzn.to/36J5Q1o">『英語の思考法 ――話すための文法・文化レッスン』</a>は最近買って、これから読むところです。この三つを、英語学習新書御三家と呼ぶ……かどうかは、読み終えてから判断するとします。</p><p>次の本の候補</p><p>『理不尽な進化』がすごく面白かったのでぜひ取り上げようとも思いましたが、倉下は著作業を営んでおり、ちょうど新刊が発売されるので、その本を著者自らが紹介する、という試みをやってみようと思います。</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3ewwv6e&#12303;">『すべてはノートからはじまる あなたの人生をひらく記録術』</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc016--d43</link><guid isPermaLink="false">substack:post:38927615</guid><dc:creator><![CDATA[倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 20 Jul 2021 08:00:44 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/38927615/7aadf575010c13b695c1727b333668fd.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>1905</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/38927615/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC016 『英語独習法』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPodcastブックカタリスト。第16回の本日は『英語独習法』について語ります。</p><p>今回の本は、読み終えてから比較的時間が経ったものでした。ただ最近は「読書メモを整理して1ノート1要素にまとめる」ということをやっているおかげで、読んでから時間が経った本の方が中身についてじっくり考えを深められるようになっています。</p><p>実はこれ、<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc011">『Learn Better ― 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』</a>も同じような状態で収録したもので、そういう意味でもLearn Betterと同じようにうまく話せたのではないか、という自負もあったりします。</p><p>英語学習版『Learn Better』でありつつ「世界の見え方が変わる本」</p><p>『英語独習法』大きく2つの点が素晴らしかったです。</p><p>1つは英語に特化した『Learn Better』のような、どのように学習をすることが、英語を学ぶのに有効な手法なのか、というのを学術的な観点で話してくれるところ。</p><p>特に最も痛快だったのは<strong>‌「目標を決める」ことの重要さを語った上で、できるようになりたいは目標ではない</strong>という言葉でぶった斬ってくれたこと。</p><p>世の中にある英語学習コンテンツの多くが「これだけでいい」「簡単」というようなお手軽感満載のタイトルで溢れていることに対して、『英語独習法』では以下のように「覚悟を決めろ」と迫ってきます。</p><p>できるようになりたい、というのは目標ではなくただの願望。</p><p>どのレベルまで、どこまで時間と労力を使う覚悟があるか、ということをきちんと考えて、自分の目指すものを考える。</p><p>『Learn Better』でも出てくるんですが、学びを深めるための基本は「価値を見出し」「目標を決める」こと。</p><p>これを「どこまで時間と労力を使う覚悟があるか」と語ってくれる本は信頼できる。</p><p>そしてもう1つ、この本が興味深いのは「英語という言語での世界の捉え方」を教えてくれること。</p><p>Did you see "the" broken headlight?Did you see "a" broken headlight?</p><p>本編でも語った話ですが、ネイティブの人は"the"なのか"a"なのかで答えが変わる、という話などなど、英語を話している人が感じている世界、というものがいかに自分と異なるものなのか、という実例を見せてくれた、大変興味深いものでした。</p><p>この部分に関して言えば、英語に興味がなくとも、言語というものがいかに興味深いものなのか。それを知ることができる点だけでも一読の価値はあると感じています。</p><p>いろんな本が自分の中でNo1判定されているんですが、これは「今年一番短い期間で読み終えた本」No1です。</p><p>本編中に紹介した本</p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3zcOnLl">英語の読み方　ニュース、ＳＮＳから小説まで (中公新書) | 北村一真 | 英語 | Kindleストア | Amazon</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc016-</link><guid isPermaLink="false">substack:post:38662192</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 13 Jul 2021 08:00:21 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/38662192/f6384334c5d3c0c8b994579994005f4f.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3860</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/38662192/cad269977bc4f403d18deba75710a8dc.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC015 アフタートーク]]></title><description><![CDATA[<p>おたよりコーナーを始めました</p><p>最近、非常にたくさんのコメントなどをいただけるようになってきて嬉しかったので、お便りコーナー的なものをアフタートークで話すようにしてみました。</p><p>ハッシュタグ#ブックカタリスト をつけてTwitterで呟いていただいたコメントは全て確認させていただいております（ありがとうございます）</p><p>試しにやってみたお便りコーナーなんですが、これのおかげで前回紹介した本を再度振り返ることができるようになり、これまでよりもさらにもう1段階1つの本について掘り下げることができるようになったと感じています。</p><p>今後も#ブックカタリスト付きのタグは可能な限り紹介させていただきます。</p><p>また、Twitterでのコメント以外にも、このページにコメントをつけていただいたり、このメールに返信していただくことでも、ごりゅごと倉下にご連絡いただけます。</p><p>ご活用ください。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc015--1b8</link><guid isPermaLink="false">substack:post:38385292</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 06 Jul 2021 08:00:10 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/38385292/4517bfd68634d8abf09ded2635a4869c.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>2077</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/38385292/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC015『実力も運のうち　能力主義は正義か？』]]></title><description><![CDATA[<p>今回はマイケル・サンデルの<a target="_blank" href="https://amzn.to/3dqJ0PZ">『実力も運のうち　能力主義は正義か？』</a>を取り上げます。</p><p></p><p>ちなみに、すごく売れている本ですが、結構難しいというか噛みごたえのある本です。</p><p>関連情報</p><p>本書の内容の序盤に関しては、以下の動画をみれば掴めると思います。ただし、本書の一番の論点は後半部分にあるので、できればそちらも押さえておきたいところです。</p><p><a target="_blank" href="https://www.ted.com/talks/michael_sandel_the_tyranny_of_merit?language=ja">TED:能力主義の横暴</a></p><p>倉下の読み</p><p>日本語のタイトルは『実力も運のうち　能力主義は正義か？』ですが、原題は『The Tyranny of Merit: What’s Become of the Common Good?』です。</p><p>* Tyranny:専制政治,横暴</p><p>* Merit:値する,優れた価値、功績、</p><p>* Meritism:実力主義・能力主義</p><p>* Common Good:共通善</p><p>イギリスの社会学者のマイケル・ヤングが1958年の『The Rise of the Meritocracy』ですでに予見していた「能力主義」（Meritism）が持つ弊害を、現代の状況において確認し、その打開策を探る、というのが本書のテーマです。</p><p>で、原題に注目してみると、「Common Good」（共通善）という言葉が出てきます。倉下の読みでは、この言葉こそが本書の鍵です。日本語のタイトルに引きつければ、「能力主義は正義か。もし正義でないとしたら、何が正義になりうるのか」を論じた本、ということ。</p><p>その点を見過ごして、能力主義が良くないものだと主張しているだけの本だと捉えると、本書の大切な部分を読み過ごしていることになります。でもって、そこから論じられる展開こそが、コミュニタリアニズムを主張する著者の思想に合流するものです。</p><p>そして、もっとつっこんだことを言えば、「能力主義は正義ではない。実はこれこそが正義なのだ」という議論しかできないならば、それは王様の首をすげ替えているにすぎません。そうではなく、「私たちにとっての正義とは何だろうか」という議論を始めるためのきっかけを提供することが本書の一番の贈り物だと思います。</p><p>なので、「この本では具体的な代替が提示されていない」のような批判はまったく読み落としです。そうではなく、そうした代替がトップダウンで提示されてしまう状況そのものが、私たちの協同的な議論を棄損してしまっているというのが、現代的な状況なのだと倉下は考えます。</p><p>目次</p><p>* 序論―入学すること</p><p>* 第１章　勝者と敗者</p><p>* 第２章　「偉大なのは善良だから」―能力の道徳の簡単な歴史</p><p>* 第３章　出世のレトリック</p><p>* 第４章　学歴偏重主義―何より受け入れがたい偏見</p><p>* 第５章　成功の倫理学</p><p>* 第６章　選別装置</p><p>* 第７章　労働を承認する</p><p>* 結論―能力と共通善</p><p>著者の他の著作と関連回</p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3vWB9A1">『これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)』</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3A67fwF">『完全な人間を目指さなくてもよい理由－遺伝子操作とエンハンスメントの倫理』</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3x89NZq">『公共哲学　政治における道徳を考える (ちくま学芸文庫)』</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3AgTg7o">『それをお金で買いますか 市場主義の限界』</a></p><p></p><p>* <a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/-005-">◇BC005『これからの「正義」の話をしよう』 - ブックカタリスト</a></p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc015-</link><guid isPermaLink="false">substack:post:38125962</guid><dc:creator><![CDATA[倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 29 Jun 2021 08:00:22 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/38125962/e88e46639e083b29432f916ade035f7b.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3782</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/38125962/aa41688332f3544eca465c3b6b50131c.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC014 アフタートーク＆倉下メモ]]></title><description><![CDATA[<p></p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/35ukOYI">『How to Take Smart Notes』</a></p><p>倉下メモ</p><p>全体的にねじれた印象を覚えた本でした。まず、きわめて有用な本という印象。それでいてなんだか読みにくいという印象。目次を見ても、何が書いてあるのかはわかるのですが、それら一つひとつの文章が全体においてどういう位置づけを持ってくるのかがわかりませんし、また実際に読んでいてもこの話は全体の趣旨にどう貢献しているのかが掴みづらい感じがずっとしていました。</p><p>逆に、これらの章がWebに置かれていて、目次がindex.htmlだったらそこまで違和感はなかったかもしれません。興味があるページのリンクを踏んで読んでいく、というスタイルならむしろ抜群にハマりそうな気がします。</p><p>でもってこれが、「ネットワーク型」ということの意義であり、たぶん私たちの脳の自然なスタイルでもあるのでしょう。言い換えれば、情報に構造を与えるというのは「人工的」な行為なわけです。</p><p>しかし倉下は、（一応プロの物書きとして）そうした人工さが必要ではないかと感じた次第です。</p><p>でももしかしたら、それは古い考えなのかもしれません。全体の中から興味がある部分を読み、それ以外の部分は簡単に済ませる、というのが「技術書」にとっては必要な形式なのかもしれません。むしろ、著者が強い構造を作ってしまうのは──つまり、はじめからおわりまで読まなければ意味が取れない文章を作るのは──ひどい押しつけなのかもしれません。</p><p>とはいえ個人的には、少しずつ読み進めていくうちに、読み手の脳内に構造ができてきて、おおぉそうか！と楽しめるような、一種小説的な本が（技術書であっても）好きだったりします。これはもう、サガというか欲求にすぎないので普遍性を論じるものではありませんが。</p><p>でもまあ、「考える上で、書くことは欠かせない」という話はとても大切だと思います。英語なので若干近寄りがたいと思われる人は、2021年7月に発売予定の倉下の新刊にも似た話が出てきますので、そちらもご期待ください（突然の宣伝）。</p><p>ちなみに「Zettelkasten」は、カードボックス、という意味でした（倉下の勘違いでした）。</p><p>次の本の候補</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3wzGRcr">『実力も運のうち　能力主義は正義か？』</a></p><p>前回も候補として挙げましたが、読み終えた上でやっぱり紹介したい気持ちが強まっていますので、こちらにしようかと思います。</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3gGhmiU">『理不尽な進化』</a></p><p>ただこの本もめっちゃ面白いですし、サンデル本と共時するようなテーマもあるので可能なら両方に言及してみたいと思います。無理なら、この本だけでも一回使いたいくらい面白い本であることは書いておきます。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc014-</link><guid isPermaLink="false">substack:post:37620511</guid><dc:creator><![CDATA[倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 22 Jun 2021 08:00:51 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/37620511/103a0c3bdc3741f480b312c912e3cac3.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>1140</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/37620511/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC014 『How to Take Smart Notes』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPodcastブックカタリスト。第14回の本日は『How to Take Smart Notes』について語ります。</p><p>今回の本は、デジタルガーデン、エバーグリーンノートなど、最近ごりゅごが注目している新しいデジタルノートの手法に大きく影響を与えた、と言われている2017年の書籍。</p><p>日本語版がなく、DeepLと一緒になって苦労しながら読んだ本でした。</p><p>なぜ書くか どうやって書くか どういう事を書くか</p><p>この本を一言で説明するならば「書く」ことについての本。</p><p>書くことにどんな効果があるのか。それによってどんなメリットがあるのか。どういうことを書いたらいいのか。</p><p>それらについてひたすらに掘り下げた本で、ある意味では前回紹介した『Learn Better』の「ノート特化本」とも言えます。</p><p><a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc011">BC011 『Learn Better ― 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』 - ブックカタリスト</a></p><p>また、あえて別のタイトルをつけるのならば『ニクラス・ルーマンのノート術』</p><p>38冊の本と数百の論文を書いた社会学者ニクラス・ルーマンの「Zettelkasten（本書ではスリップボックスと呼ばれる）」という手法について徹底的に解説した本、という見方もできます。</p><p>書くことは「勘違い」されている</p><p>本書冒頭では、まず「書く」という行為の前提条件から話が始まります。</p><p>世の中は「書く」ということを見下しすぎており、同時に「書く」ということを神聖視しすぎている。</p><p>ノートを書くということはスキルが必要な「高度な行為」であるにも関わらず、書くということについて論じた本は少ない。</p><p>また、小説や本の書き方などが議論になることはあっても、普段のノートについて書かれた本はほとんどない。</p><p>そして、これらの本というのは、いつも必ず「白紙の状態」から本を書く、ということになっている。</p><p>まず、この前提条件がおかしい。</p><p><strong>書くということは、白紙からスタートするものではない</strong>、というところから話が始まります。</p><p>その上で、書くということをはどういう効果があるのか、なぜ書くのか。そしてそれを「習慣にする」ことがいかに重要なのか、ということをひたすらに論じているのがこの本のほぼ全て。</p><p>本の影響で6章までの読書メモを作り直した</p><p>ちなみにごりゅごは、主にこの本の影響を受けて、6章くらいまでの読書メモを一旦放棄。</p><p>引用ばかりだった6章までの読書メモは、もう1回その部分を読みなおし、読書メモを「自分の言葉で書きなおす」ということをやりました。</p><p>自分の言葉で書くことがいかに重要なのか、という本を読んでいるくせに、ブックカタリストのようの読書メモが「引用」になっていてはなんの意味もないだろう。</p><p>そう思ってやり直してみたんですが、改めて「自分の言葉で」「書く」ということがいかに読書や学習で重要なのかということを痛感させられました。</p><p>（これだけでも、この本を読んだ価値はあったと言える）</p><p>まとめ</p><p>ノートの効能などの詳細まではここで触れませんが、ごりゅごが重要だと感じたことは以下の3点。</p><p>* 自分の言葉でノートを書く</p><p>* それだけ読んでわかるように書く</p><p>* ちょっとずつ進める（習慣にする）</p><p>正直、1冊の本としての構成は<strong>非常にごちゃごちゃでわかりにくい</strong>です。</p><p>これは、本に書かれていることが難解というわけではなく、ただ単純に構成が悪いとしか思えないもの。</p><p>また、書かれている英語も（著者がドイツ圏の人だからか）非常に理解しづらい部分が多く、そういった意味でもなかなかに読むのに骨が折れる本でした。</p><p>ただ、ごりゅごは確かに間違いなくこの本からも大きく影響を受けてるんですよね。</p><p>『Learn Better』と同じく、読み終えてノートにまとめていくうちに『How to Take Smart Notes』の評価は上がってきています。</p><p>この本のおかげで自分がまとめるノートというものは「よくなった」と実感しているし、ノートの書き方というものが1段階上のレベルに到達できたような感じはします。</p><p>本当にこの本が素晴らしいのかと言われると悩ましいところで「わかりにくいものを苦労しながら読んだ」おかげで多くのものが得られた、と考えることもできてしまいます。</p><p>仮にそうだったとしても、それはそれで「独学テキスト」として素晴らしいものだったということもできるわけで、やっぱりいい本だったという結論になるのかな。</p><p>好きか嫌いかの意見は分かれそうですが、たくさんの影響を受けた、ということだけは間違いないものになりそうです。</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc014</link><guid isPermaLink="false">substack:post:37580834</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 15 Jun 2021 08:00:58 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/37580834/0a53ecfd74eaac91b7940347c051a778.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4556</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/37580834/7bb6fe04f35559eb8ea0cc16d910c0b8.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC013アフタートーク]]></title><description><![CDATA[<p>次回紹介予定の本</p><p>『英語独習法』</p><p>なんだかんだ、この本はすごく面白かったです。英語学習用の『Learn Better』という感じ。</p><p>『How to take smart Notes』</p><p>いまのごりゅごの興味の大半を占める「エバーグリーンノート」その流れを作り出したと言われている本。</p><p>まだ半分くらいしか読んでなくて、しかも英語の本でいろいろ大変なんですが、今日興味ど直球の本なので、こういう機会を生かしてなんとか読んで、次回話せるようにしたいと思います。</p><p>『生命はデジタルでできている』</p><p>遺伝子系の本は色々読んでいます。その中で、一番最初に読み終えることができた本がこれ。</p><p>まだまだ難しいし、わからないことは多いんですが、この本で「最低限の基礎」みたいなことが少し理解できたものでした。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc013-cf0</link><guid isPermaLink="false">substack:post:37259233</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Tue, 08 Jun 2021 08:00:53 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/37259233/f5a3777e20e8d642b862892c0a244306.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>636</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/37259233/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC013『コンヴァージェンス・カルチャー』]]></title><description><![CDATA[<p>今回は『コンヴァージェンス・カルチャー: ファンとメディアがつくる参加型文化』について。</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3uCxqXE">『コンヴァージェンス・カルチャー』</a></p><p>原題</p><p>『Convergence Culture:Where Old and New Media Collide』</p><p>Convergenceは、「一点に集まること」のイメージ。集約する、集合する、収斂する、収束する。</p><p>Collideは、「ぶつかる、衝突する」のイメージ。新旧メディアがどこで衝突するのか。これは二つのニュアンスがあり、「どの場所で出会うのか」と、「どの利害でぶつかり合うのか」という二つの観点が含まれていると感じる。</p><p>著者</p><p>ヘンリー・ジェンキンズ</p><p>南カリフォルニア大学教授。コミュニケーション&ジャーナリズム研究科、映画芸術研究科、ならびに教育研究科で、デジタル時代の参加型文化やファンダム、若者教育などを教えている。同校着任以前はマサチューセッツ工科大学(MIT)にて比較メディア研究プログラムを立ち上げ、ディレクターを長らく務めた。</p><p>注意点</p><p>原著は2006年であり、現代から見て最新の話題を扱っているわけではない。また、メディア研究の事例が基本的にアメリカなので、日本と合わない部分も当然出てくる。その点は留意が必要。</p><p>主要なテーマ</p><p>インターネットが登場して、メディアが変化した。双方向になっただけではなく、これまで単なる受信者であった人々が発信者としての役割も担いはじめた。その変化によって、単に古いメディアが死に、新しいメディアが台頭するという単純な変化ではなく、コンテンツがどのように流通し、生産され、消費されるのか、そして利益をどのような形で作っていけばいいのか、というメディアを取り巻く全体像に大きな変化が訪れている。その変化は、拒絶しようと思ってもできるものではなく、考えられるのは「それとどう付き合うか」だけであろう。</p><p>本書では、実際のメディア研究をベースにしながら、いかなる行動が情報の送り手（トップダウンの主体者）と情報の受け手（草の根の実践者）の間で生まれていたのかを考察している。2006年からみた「新しいメディア」との付き合い方を考える上で非常に示唆に富むであっただろうし、現代においても示唆に富む内容ではある。</p><p>コンバージェンスの転換</p><p>一つの端末にあらゆるコンテンツが集まるという意味での「コンバージェンス」ではなく、メディア企業がコングリマットになったり、一つのコンテンツがさまざまなプラットフォーム＆流通ルートを持ったり、コンテンツのもとに多様な視聴者が集まったりするような、ある種の多様性が生まれる状況が「コンバージェンス」であると、見方の転換が提示されている。実際のメディアの状況から言っても、この見立ては極めて正しいと言える</p><p>目次</p><p>* イントロダクション「コンヴァージェンスの祭壇で祈ろう」</p><p>* 第1章 『サバイバー』のネタバレ</p><p>* 第2章 『アメリカン・アイドル』を買うこと</p><p>* 第3章 折り紙ユニコーンを探して</p><p>* 第4章 クエンティン・タランティーノの『スター・ウォーズ』?</p><p>* 第5章 どうしてヘザーは書けるのか</p><p>* 第6章 民主主義のためのフォトショップ</p><p>* 結論 テレビを民主化する? ──参加の政治学</p><p>* あとがき ──YouTube時代の政治を振り返る</p><p>倉下の見立て</p><p>日本では「メディアミクス」という考え方がもうあたり前であり、さらには情報の受け手を巻き込んだコンセプトも珍しくなくなっている。その意味で、本書が描いたレールは、たしかに現代にまで続いていると言える。言い換えれば、現代の「あたり前」がどのように生まれてきたのかを巡る旅にも本書はなる。</p><p>一方で、現代のインターネット with メディアが全般的にうまくいっていない部分もあり、一体そこで何が損なわれてしまったのかを考える起点にもなる。その意味で、『遅いインターネット』や『ゲンロン戦記』などと合わせて読んでもよさそうである。</p><p>最後にはそうしたメディアが民主主義→社会にもたらしうるインパクトも考察されているのだが、やはりこの点も現状は厳しいと言わざるを得ない。むしろゲームの中ですら「政治」や「社会」を体験する場が減っていると感じられる。この点は、おそらく目に見えている状況よりも、一段深いところに問題があるのだろう（日常の中から、政治的な煩わしいものが徹底的に排除されつつある、ということだと思われる）。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc013</link><guid isPermaLink="false">substack:post:37006947</guid><dc:creator><![CDATA[倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Tue, 01 Jun 2021 08:00:46 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/37006947/96d37674d35db135b887f6d01fea30cf.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4005</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/37006947/1070848e69ffa974ae7da1cb609f1e10.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC012アフタートーク]]></title><description><![CDATA[<p>今回は、はじめて「ゲストの方に来ていただいて、その人に本を紹介してもらう」という形でした。</p><p>3人でPodcast、というのもほとんど経験がなく、なかなかにチャレンジングなものではありましたが、結果として「いつもと違う感じのもの」が作れて、良い刺激になりました。</p><p>個人的には、よく名前をきいていて、でも良くわかってなかった「フリーライティング」というものについて本編中に話が聞けたおかげで、これに刺激を受けて「書く練習」という行為についてよく考えています。</p><p>機会があればまたゲストの方に登場していただく、ということもやってみたいと考えているので、自薦、他薦問わず、リクエストなどあれば <a target="_blank" href="https://twitter.com/search?q=%23&#12502;&#12483;&#12463;&#12459;&#12479;&#12522;&#12473;&#12488;&#38;src=typed_query&#38;f=live">#ブックカタリスト</a>でツイートしていただくか、コメント欄などにコメントをよろしくお願いします。</p><p>メールで届いている方ならば、このメールに返信していただくことでもご連絡いただけます。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc012-a7b</link><guid isPermaLink="false">substack:post:36630638</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Fri, 21 May 2021 08:00:21 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/36630638/1e7f60c8ed85a670b4eb044a127777c0.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>1416</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/36630638/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[ゲスト回BC012『思考のエンジン』]]></title><description><![CDATA[<p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3hmCE6X">思考のエンジン オンデマンド (ペーパーバック)</a></p><p>ゲストはTak.さん。</p><p>* Twitter:<a target="_blank" href="https://twitter.com/takwordpiece">@takwordpiece</a></p><p>* Blog:<a target="_blank" href="https://wordpiece.hatenablog.com/">Word Piece</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://www.amazon.co.jp/Tak/e/B01HY3PPUU?ref=sr_ntt_srch_lnk_4&#38;qid=1620970753&#38;sr=1-4">Amazon著者ページ</a></p><p>『思考のエンジン』について</p><p>著者は奥出直人さん。青土社の思想系雑誌『現代思想』の連載を書籍化したもの。</p><p>同じ著者の本に<a target="_blank" href="https://amzn.to/3od7OPM">『物書きがコンピュータに出会うとき―思考のためのマシン』</a>もあるが、こちらは入手が若干難しい。</p><p>目次は以下の通り。</p><p>* 思考の道具としてのタイプライター</p><p>* ライティング・エンジンとしてのワードプロセッサー</p><p>* エクリチュールとライティング・エンジン</p><p>* パレルゴンとエルゴン</p><p>* 論理的ディスコースのダイナミズム</p><p>* コンピュータ上のソクラテス―「ソウトライン」を使う</p><p>* 情報を俯瞰する装置―アウトライン・プロセッサーを使う</p><p>* プロセスとしてのテクスト</p><p>* 迷宮としてのデータベース</p><p>* 補遺の連鎖とハイパーテキスト―ハイパーメディア・ライブラリーとライティング</p><p>* 思考のエンジンとしてのハイパーテキスト</p><p>* マニエリスムとアカデミズム</p><p>今回は主に前半部分に関してお話いただきました。</p><p>タイプライター的思考</p><p>『思考のエンジン』にはこうあります。</p><p>タイプライター的思考とは、タイプライターをペン代わりに使う思考のことではない。タイプライターを含む一九世紀末的な効率と生産性を可能にする思考を意味している。部分をつなぎ全体を考え、資料はファイルにきちっと整理され、巨大な辞書が備えられている、そんな環境がタイプライター的思考の場所である。</p><p>つまり、物事をきわめてシステマチックに進めていくアプローチであり、それをエンハンスするのがタイプライターという機械です。もう一ヶ所引用します。</p><p>また、書くという問題を考えるとき、全体の統一性を考えながらばらばらな部分を寄せ集め、つないでいくタイプライター的思考の限界についても考えておく必要がある。人間の思考はもっと複雑なものである。</p><p>これらの記述でなんとなくタイプライター的思考の輪郭線が見えてくるでしょう。</p><p>タイプライターからの逸脱</p><p>では、タイプライター的思考ではない思考（およびそこに付随する執筆）とはどのようなものでしょうか。</p><p>以上の手書きのエクリチュールにこだわる作家の意見をまとめてみると、書くという作業を創造的な行為とみなし、分かりきった意識を前もって準備した構造に合わせて説明するのではなく、明確に意識化できていないことを書くという作業、すなわちエクリチュールによって意識化しようとしていることが分かる。さらに、一度書き上げた原稿を推敲して仕上げていく楽しみも強調している。</p><p>おおむねここが一番の力点でしょう。でもって、シェイクに象徴されるTak.さんが提示されるプロセスが強調しているのもこのような行い（あるいは営み）です。</p><p>あらかじめ構造をしっかり作りそこに向かって書いていくことは、「分かりきった」ことを扱う行為であり、「明確に意識化できていないことを書くという作業」──つまり、発見や創造とはひどく違っていて、そしておそらく楽しみも少ないのではないか。そのような疑問を『思考のエンジン』を読んでいると感じられますし、まさにその問題意識を持ってTak.さんの著作を読んでみると、「なるほど、そういうことか」と腑に落ちることが多く出てきます。</p><p>なので、Tak.さんの本を好ましいと感じる方ならば、よりディープに踏み込むために『思考のエンジン』はぜひとも読んでみたいところです。</p><p>難しい言葉</p><p>とは言え、この本は一筋縄ではいきません。すでに登場していますが、「エクリチュール」も知らないと意味が取りづらいですし、「パレルゴン」やら「ヘゲモニー」やら各種哲学者の用語がばんばん登場します。文章自体は晦渋ではないのですが、用語の感触を把握していないと、「うっ」と気後れする部分は間違いなくあります。</p><p>それを乗り越えるのが知的トレーニングである、というといかにもマッチョな発想にも思えますが、それでも自分が知らない世界から流れ込んでくる空気を一度胸いっぱい吸い込んでみるのは悪くない体験です。</p><p>それに用語がわからないからといって全体の意味が汲み取れないこともありません。ですので、そういう本だと思ってチャレンジされると良いでしょう。</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc012</link><guid isPermaLink="false">substack:post:36356260</guid><dc:creator><![CDATA[倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Fri, 14 May 2021 08:04:55 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/36356260/357e0204875ace899f1d84bb81d5051b.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3979</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/36356260/de7121736e2b6363fe49a0943bceb5e6.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC011 アフタートーク＆倉下メモ]]></title><description><![CDATA[<p><a target="_blank" href="https://www.amazon.co.jp/dp/B07F8KZ8SJ/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&#38;btkr=1">『Learn Better ― 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』</a></p><p>倉下メモ</p><p>話を聞いている間、ずっと「そうだよな〜」という思いでいっぱいの回でした。納得fullな一冊。でもって、ちょうど倉下が今書いている本も「書くことを通して考える」ことの大切さに言及しているので、重複感がハンパなかったです。</p><p>本書が提示する学び方に関しては、<a target="_blank" href="https://amzn.to/2QSKESE">『独学大全』</a>や『<a target="_blank" href="https://amzn.to/3bbbxIm">How to Take Smart Notes</a>』も類書としてあげられると思います。あと、<a target="_blank" href="https://amzn.to/3h8kJAX">今井むつみさんの学習に関する本</a>も同様のことを論じています。</p><p>結局、自分の手を動かし、頭を動かさないと前には進めない、という点では、『妄想する頭 思考する手』にも通じるものがあるかもしれません。</p><p>ちなみに、本書がKindleでセール対象になっていたので、倉下もさっそく買いました。また読んでみたいと思います。</p><p>次の本の候補</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3f4omW5">『実力も運のうち　能力主義は正義か？』</a></p><p>最近話題の本。サンデルさんの本は以前も取り上げたので、その流れとして（あるいは話題に乗っかっていく意味で）。</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3tzxmaZ">『コンヴァージェンス・カルチャー: ファンとメディアがつくる参加型文化』</a></p><p>『ゲンロン戦記』や『ヒューマン・ネットワーク』などで、「あるグループを作るとはどういうことか、インターネットでいかにそれを実践するのがよいのか」という問題意識が出ているので、その流れで買った本です。かなり分厚いのでなかなか手ごわそうですが、次回の倉下のターンはこちらにしようと思います。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/-011-</link><guid isPermaLink="false">substack:post:36099947</guid><dc:creator><![CDATA[倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Fri, 07 May 2021 08:00:18 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/36099947/ceeddeca9576ef0a6a72977e90d9a37c.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>771</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/36099947/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC011 『Learn Better ― 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPodcastブックカタリスト。</p><p>第11回の本日は『Learn Better』について語ります。</p><p>今回の本は、副題が「頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ」というもの。</p><p>本書では、この6つのステップそれぞれに1章ずつ割り当て、それぞれの要素を深掘りしていきます。</p><p>人は、短期記憶が少ない</p><p>6つのステップを順に解説するよりも何よりも、本書を読んで1番のキモであると私が感じたのが「人は、短期記憶が少ない」ということ。</p><p>この事実が、この本で出てくるありとあらゆる「学びが深まる方法」と繋がっています。</p><p>そもそもの「6つのステップ」すら、1回でスムーズに覚えることはほとんど無理。</p><p>人間の短期記憶というのはその程度のものであり、これを長期記憶へと変換する行為こそが「学びが深まる」ことを意味しているとも言えます。</p><p>学びが深まる6つのステップ</p><p>一応念のため6つのステップを書いておきます。</p><p>* 価値を見出す</p><p>* 目標を決める</p><p>* スキルと知識を伸ばす</p><p>* 発展させる</p><p>* 関連付け</p><p>* 再考する</p><p>目を瞑ってこの6個をすぐに暗唱できるか確かめてみると、自分の短期記憶がどんなものなのか理解しやすくなるかもしれません。</p><p>もちろん「覚えておくことだけ」に全力を注げば、この6つを覚えるだけならば無理ではないと思いますが、もちろんこれを丸暗記したところで「学びが深まる」わけではないし「頭の使い方が変わる」とは思えません。</p><p>以下の3つを意識して行動する</p><p>上記6つのそれぞれについての内容は、本を読んでください、Podcast聴いてみてください、という感じなのですが、チャチャッと要点だけ知りたい方向けにまとめると、以下の3つのことを意識する（＆行動する）というのが重要なことだと考えます。</p><p>* 自分の言葉で書く</p><p>* 1つずつ確実にやっていく</p><p>* 間隔を空けて何回もやる</p><p>この本、何回も色んなところで語ってるんですが、とにかく言ってることは「ごもっとも！！！」ということの連発。</p><p>全然知らなかった！みたいな驚きはほとんどないんですが、それでも<strong>自分がこれまでブックカタリストで紹介してきた中で一番影響を受けた本</strong>です。</p><p>ひょっとしたら人生で一番影響を受けた本、くらいになるかもしれないという、噛めば噛むほど味が出る本です。</p><p>自分がこれまでブックカタリストで話した中でも一番面白い話ができたと思うし、これまで紹介した中で一番読んでみてほしいと思う本です。</p><p>そして、読んだ本について「自分の言葉で書く」</p><p>是非ともそこまで試してみて欲しいと思います。</p><p></p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/2YZwmju">Learn Better ― 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ</a></p><p><a target="_blank" href="https://knowledgestuck.substack.com/p/688">🌱読んだ本の内容を「ずっと使えるノート」としてまとめる - ナレッジスタック</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc011</link><guid isPermaLink="false">substack:post:35705421</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Fri, 30 Apr 2021 08:01:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/35705421/dbb7a92d1817a70ebddc73a95ccf3fbe.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4105</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/35705421/e42e25e30f4abe725c62f12f31f82efe.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC010アフタートーク 贈与を受け取ってしまったら語りたくなる]]></title><description><![CDATA[<p>ブックカタリスト収録後のフリートーク＆次回の本をどうするか、の打ち合わせトークです。</p><p>アフタートークで出てきた本のリストもこちらでご紹介します。</p><p>じわじわ効いてくるラーンベター</p><p>いろんなところで何回も話しているんですが、最近とにかく『ラーンベター』から影響を受けたことが多いです。</p><p>どれもこれも書いてある内容は「普通」の、それは確かにそうだよね、ってことばかりなんですが、あらゆることが「確かにそうだ」と感じる。</p><p>ここまでブックカタリストで紹介してきた本の中で一番「あらゆることがつながるようになった」本です。</p><p>遺伝子</p><p><a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/007-2030">ブックカタリスト007 『2030年すべてが「加速」する世界に備えよ』 - ブックカタリスト</a></p><p>これを読んでから生命科学に興味が出てきて、新しくこの本を読み始めました。</p><p>前半は、簡単で面白いけど、だんだんわからんことが増えて難しくなってきています。</p><p></p><p>フィンガードラム入門</p><p>ブックカタリストも10回続き、ちょっと毛色が違うものもありなのではないか、というところで思い出した「本」</p><p>これも紹介するのもアリかもね、なんて話してましたが、結局ボツ（というかラーンベターを紹介したい）</p><p>ここで話してて、自分には「ゲームや音楽を公開したい意欲がない」</p><p>これは何故だろう、と考えたときに今回の『世界は贈与でできている』と繋がって、自分は「受け取った贈与を返したい」が情報発信欲求の根底にあることがわかったのでした。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/bc010-</link><guid isPermaLink="false">substack:post:35377419</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Fri, 23 Apr 2021 08:00:51 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/35377419/853e70c2adaa62c73a107b68e3493772.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>659</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/35377419/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC010『世界は贈与でできている』]]></title><description><![CDATA[<p>今回は<a target="_blank" href="https://amzn.to/32fTHyT">『世界は贈与でできている』</a>について。</p><p></p><p>副題:資本主義の「すきま」を埋める倫理学</p><p>著者:近内悠太(ちかうち・ゆうた)</p><p>1985年神奈川県生まれ。教育者。哲学研究者。</p><p>慶應義塾大学理工学部数理科学科卒業、日本大学大学院文学研究科修士課程修了。専門はウィトゲンシュタイン哲学。</p><p>リベラルアーツを主軸にした統合型学習塾「知窓学舎」講師。教養と哲学を教育の現場から立ち上げ、学問分野を越境する「知のマッシュアップ」を実践している。</p><p>デビュー著作となる本書『世界は贈与でできている』(NewsPicksパブリッシング刊)で第29回山本七平賞・奨励賞を受賞。</p><p>倉下が見た本書のテーマ</p><p>資本主義に抗する倫理学</p><p>* 「お金では買えないもの」を語る言葉を求める。</p><p>贈与とは何か──現代的な意義の確認</p><p>* 贈与の原理を見出す。</p><p>ピックアップキーワード</p><p>* 贈与論　（マルセル・モース）</p><p>* 贈与</p><p>* “お金で買うことができないもの、およびその移動”</p><p>*  エマニュエル・レヴィナス/内田樹</p><p>* 贈与の失敗としての『ペイ・フォワード』</p><p>* デリダの誤配（「行方不明の郵便物」）</p><p>* 贈与の象徴としてのサンタクロース</p><p>* レヴィ＝ストロース『火あぶりにされたサンタクロース』</p><p>*  ウィトゲンシュタインの言語ゲーム</p><p>*  小松左京のSF</p><p>*  想像力</p><p>*  逸脱的思考と求心的思考</p><p>* アンサング・ヒーロー</p><p></p><p>概要</p><p>人間は社会的な動物として（他者の存在を前提として）進化してきた。しかし、資本主義＝交換の理論は他者の存在を必要としない。その理論は、自分もまた他者から必要とされないことを意味する。</p><p>一方で、贈り物はそのような交換の理論には当てはまらない。経済学はこの贈与を語るための言葉を持たない。では、その言葉とは何なのか。「お金では買えないもの」という否定の表現ではない言葉を本書は探究する。</p><p>贈与は、非時間的な交換とは違い、時間的な要素を生み出す。それはつながりを生み出すということ。しかし、贈与であるかのように見える親から子への呪いもある。その呪い性は「これは贈与である」と告げられることで発生してしまう。つまり、贈与とは贈与としての名乗りを持たないものでなければならない。</p><p>贈与だとラベル付けされない贈与は、受け取った者が、その「意味」に後から気がつくことで成立する。そして、「意味」を扱う行為は、言語であり、コミュニケーションである。</p><p>哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインは、言語活動をゲームとして捉えた。言語の「意味」を、特定のゲームにおける機能として理解せよ、という主張である。そうしたゲームを念頭に置かず、ただ「意味」だけを議論しても詮無いことである、と。</p><p>私たちは言葉を扱うとき、何かしらのゲームに参加している。私たちの日常は、何かしらのゲームの内側で行われている。「意味」はそのゲーム内で規定される。</p><p>ここで、贈与という行為の「意味」に後からが気がつく、という話に返ってみる。</p><p>贈与は、名乗りを持たずに行われる。よって、私たちは通常であればその行為に気がつかない。しかし、自分が参加しているゲームにおいて、どうしても説明のつかない行為が目に入ったとしたら？　そのような異物を本書ではアノマリーと呼び、その性質こそが「あれは贈与だった」と気がつける起点になると述べる。</p><p>資本主義＝交換の理論が支配的な中で暮らしている私たちにとって、明らかに異質に見える行為はそれだけで「目を引く」。そこから想像力が働けば、「あの行為は贈与だったのだ」と気がつくことができる。名乗りを持たないものの価値を、見出すことができる。</p><p>→<a target="_blank" href="https://rashita.net/blog/?p=16687">価値とは見出されるものである</a></p><p>そのとき、私たちは「すでに受け取ってしまったもの」となり、負債を背負って生きていくことになる。その負債感は、資本主義＝交換の理論ではどうしても説明のつかない行為を引き起こし、それがまだ別の誰かにとっての贈与となり、世界は贈与で埋め尽くされてく。</p><p>本書のポイントは、贈与とは「贈与として贈られたもの」を指すのではなく、後から振り返ったときに「あれは贈与だったのだ」と思えるものが贈与になる、という物の見方のシフトである。そのシフトを経験すれば、この世界そのものが、「あれは贈与だったのだ」と思えるもので満ちてくる。本書のタイトルが示すものは、おそらくそういういことだろう。</p><p>これはただ受動的に生きているだけでは、贈与は見つからないことも意味する。贈与を見つけるための、違和感に気がつくための、そこから行為について想像するための、ある知的な能力が必要である。</p><p>もし何かを教養と呼ぶならば、そうした能力こそがふさわしいと言えるだろう。</p><p>関連コンテンツ</p><p>* 映画『ペイ・フォワード』</p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3mWaQaw">『それをお金で買いますか？』</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/2Qtwned">『火あぶりにされたサンタクロース』</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3adTccX">『復活の日』</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3gbdWpC">『存在論的、郵便的』</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3mPghb8">『ゲンロン戦記』</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/10</link><guid isPermaLink="false">substack:post:35149272</guid><dc:creator><![CDATA[倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Fri, 16 Apr 2021 08:00:59 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/35149272/b746c35f8f28b5825424faa218b000e2.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4611</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/35149272/debd5b201a30e26d76c76936d61b8d49.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC009 アフタートーク＆倉下メモ]]></title><description><![CDATA[<p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3dO1Znb">『妄想する頭 思考する手』（暦本純一）</a></p><p>倉下メモ</p><p>本書の妄想とは何か。たとえば、「被害妄想」のようなネガティブなものではない。今この社会には存在していないものであり、それを他者に語ると「はあ？」とあきれられるくらいに今の価値観から乖離してしまっているもの、というくらいのニュアンス。</p><p>他人に語ったときに、「ああ、それって便利だよね」と共感されるならば、既存のものの改良でしかなく（それはそれですごいわけだが）、イノベーションには至れない。言い換えれば、そのときの価値観を書き換えてしまうようなプロダクトこそがイノベーションと言える。</p><p>私たちは自分が持つ価値観＝世界観＝パラダイムをフレームにして物事を考え判断するので、それが世間様と完璧に合致するならば、新しいものは何も生まれてこない。逆に世間様と完全に違っているなら話が通じない。だからこそ少しだけ「ズレ」ているものを思いつく価値観は貴重である。「はあ？」とあきれられる妄想を抱けるのは一つの希有な力なのだ。</p><p>日本の画一的な教育と、単一指標による評価は、そうした希有な力の持ち主を貶め、規格化しようとする点でイノベーティブな芽を刈り取っているのではないか、とまでは本の中で直接書かれていないが、そういうニュアンスは受け取れる。</p><p>すごく良かった箇所の引用</p><p>同じようなアイデアは、自分以外にも思いつくことができる。でもその妄想を阻む壁を乗り越えられるのは自分しかいないかもしれないし、乗り越え方に自分らしさが出せるかもしれない。そう思うと、一回やってみて失敗するぐらいのほうが、やり甲斐のある面白いアイデアのように思えるのだ。</p><p>失敗が重要なのは、それが「自分が取り組んでいる課題の構造を明らかにするプロセス」だからだ。</p><p>次の本の候補</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/31StPcc">『世界は贈与でできている』</a></p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3wBm2O7">『クララとお日さま』</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/-009-</link><guid isPermaLink="false">substack:post:34818259</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Fri, 09 Apr 2021 08:00:09 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/34818259/0c61b911765d558cfbcf67fb91010a88.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>841</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/34818259/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC009 『妄想する頭 思考する手』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPodcastブックカタリスト。</p><p>第9回の本日は『妄想する頭 思考する手』について語ります。</p><p>著者は、東京大学大学院情報学環教授、ソニーコンピュータサイエンス研究所フェロー・副所長という肩書きを持つ、いわゆる研究職での最強エリートとも言える暦本純一さんの「アイデアの作り方」について書かれた本。</p><p>iPhoneの誕生に大きくヒントを与えたとされているマルチタッチシステムSmartSkinの発明者でもある著者が語った本というだけでも、注目に値する書籍だと言えます。</p><p>とは言え内容的にすごく難しいことが書かれている本というわけではなく、書かれている言葉も、コンテンツ自体も素直で読みやすいものです。</p><p>少なくともごりゅごがブックカタリストで紹介してきた本の中では、今までで一番素早く読み終えることができた本でした。</p><p>妄想と言語化</p><p>じゃあすぐに読み終えることができたから簡単な本なのか、というと決してそういうわけでもなく、ちゃんと紹介しようと思うと無数の読みどころがあり、逆に紹介しようと思っても仕切れない、という感じの本でもあります。</p><p>例えばごりゅごが一番影響を受けたのは<strong>「それはなにか」ということを1行で説明するクレームというものの重要性。</strong>（日本語でクレーム、というと「文句をいう」と言うニュアンスがあるが、Claimは英語では「主張」という意味を持つ）</p><p>クレームというのは検証できる、決着が想定できる形で書かないといけないし、高機能、次世代、効率的、効果的、新しいというような正しいけれど曖昧な表現はダメ。</p><p>この本では「クレーム」というのはアイデアに対してのこととして書かれていますが、これはいくらでも自分のことに応用できるな、と思いいろんなことを考えています。</p><p>たとえばこのブックカタリストにしても、1行で、人が興味を持ってもらえるようにするにはどう言う説明がいいだろうか、みたいな感じ。</p><p>人間が作る妄想の未来から希望と楽しさ</p><p>またこの本は、ごりゅごが前回紹介した『2030年』とある意味で同じ「未来について語った本」でもあるんですが『2030年』に比べてなんか未来、というのが明るく楽しい、夢と希望に満ち溢れる気持ちにさせてくれる本でもありました。</p><p><a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/007-2030">ブックカタリスト007 『2030年すべてが「加速」する世界に備えよ』 - ブックカタリスト</a></p><p>これは、一体何が違うんだろう、というようなこともPodcastの中で語っていたりもするので、是非ともPodcast本体の妄想トークも一緒にお楽しみ下さい。</p><p>参考リンク</p><p><a target="_blank" href="https://scrapbox.io/humanaugmentation/">Human Augmentation</a></p><p>人間拡張のScrapbox</p><p><a target="_blank" href="https://www.ted.com/talks/neil_harbisson_i_listen_to_color/transcript?language=ja">Neil Harbisson: ニール・ハービソン：「僕は色を聴いている」 | TED Talk</a></p><p>カメラを人体にくっつけた人のTEDトーク。「人間拡張」というものが人間の感覚まで変えうる、という体験を語ってくれていて、非常に面白い。</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/2PrCorU">妄想する頭 思考する手 想像を超えるアイデアのつくり方 (単行本) | 暦本 純一 |本 | 通販 | Amazon</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/009-</link><guid isPermaLink="false">substack:post:34672477</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Fri, 02 Apr 2021 08:00:26 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/34672477/7d7df0a6f9cf87b59b316a475a6890c7.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4103</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/34672477/af928c4b063596a533a360c609e3f755.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC008 アフタートーク]]></title><description><![CDATA[<p>ブックカタリストのアフタートーク。今回はごりゅごが、次回紹介しようと思っている本などについて語りたいと思います。</p><p>化学を全然知らないことに気がつく</p><p><a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/007-2030">『2030年すべてが「加速」する世界に備えよ』 </a>に出てきた、現代の医療、長寿に関することを読んでいたら、実はごりゅごは「化学」というものの知識が相当足りない、ということを気がつきました。</p><p>（よく考えたら、理系の大学に入学したけど、入試に化学の成績は「実質不要」で、しっかり勉強した記憶もない）</p><p>ただ、遺伝子、DNAのことをちゃんと知ろうと思ったら、この手の知識はほぼ必須とも言えるものでもあるわけです。</p><p>で、そんなタイミングでこんな本を見つけてしまいました。</p><p>現在上巻を半分くらい読んだところですが、この本はどうやら「遺伝子の歴史書」っぽく、非常に読みやすく、面白い。</p><p>まあ、ちょっと次回の紹介には間に合わなさそうですが、近いうちに取り上げたいと思っています。</p><p>すごい人は権威を笠に着ない</p><p>次回紹介予定なのは、こっちの本。帯にコメント書いてる石井さんのお話を以前聞いたことがあるのですが、登場シーンからものすごい「気さくなおっちゃん」で現れて、1発で引き込まれた記憶があります。</p><p>めっちゃすごい人というのは権威を笠に着るようなことってないよねえ。そういいうことするの中途半端に偉い人だよねえ、なんてことを思い出しました。</p><p></p><p>その他、紹介した本やリンクなど</p><p>終盤に触れた、ワクチンのリバースエンジニアリングの話</p><p><a target="_blank" href="https://note.com/yubais/n/n349ab986da42">[翻訳] BioNTech/Pfizer の新型コロナワクチンを〈リバースエンジニアリング〉する｜柞刈湯葉 Yuba Isukari｜note</a></p><p>今回出てきた3冊は、どれもちゃんとまとめてブックカタリストで語りたいものばかり。</p><p>次回は『妄想する頭 思考する手』を紹介する予定ですが、残り2冊も（この後よっぽど面白い本が出てこない限り）ちゃんと紹介したいな、と思います。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/592</link><guid isPermaLink="false">substack:post:34316369</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Fri, 26 Mar 2021 08:00:59 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/34316369/b30638bb797f47c8a0cc95e38f6defc0.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>653</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/34316369/637822978989ec2358912c5524132443.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC008『ヒューマン・ネットワーク』]]></title><description><![CDATA[<p>今回は<a target="_blank" href="https://amzn.to/3cNe7Ej">『ヒューマン・ネットワーク』</a>について。</p><p></p><p></p><p>副題:人づきあいの経済学</p><p>原題:『The Human Network: How Your Social Position Determines Your Power, Beliefs, and Behaviors』</p><p>著者:マシュー・O・ジャクソン</p><p>スタンフォード大学教授、サンタフェ大学客員教授。プリンストン大学で学士号、スタンフォード大学で博士号を取得。主な関心はゲーム理論、ミクロ経済学、社会・経済に関するネットワークの科学など。2015年ケネス・アローやリチャード・セイラーも受賞した、ライク・ラズロ・カレッジが与える2015年度ジョン・フォン・ノイマン賞を受賞。</p><p>＊書籍のリンクはすべてAmazonアフィリエイトのリンクです。</p><p>どんな本？</p><p>人間的ネットワークの特徴とその形成のメカニズムを論じ、さらに個々の人の振るまいがいかにそうしたネットワークの影響を受けるのかを検討した一冊。</p><p>倉下お薦めのネットワーク論系書籍</p><p>* 『ソーシャル物理学』</p><p>* 『ウェブはグループで進化する』</p><p>* 『経済は「予想外のつながり」で動く』</p><p>ネットワークに注目</p><p>個々人の特性に注目するのではなく、その人が所属しているネットワークに注目することは、人の行動を一つの系として捉えることになる。上記で紹介した本は、そうした観点を持つが本書は、そうしたネットワークが「いかに形成されるのか」も踏まえて検討している点が興味深い。</p><p>ネットワークの種類</p><p>一口にネットワークといってもその形はさまざまであって、考え得るバリエーションは多岐にわたる。たとえば、30人のクラスの中でいかなるネットワークが築かれるかは、「誰も友達ではない」から「全員が全員と友達」であるの間に巨大なバリエーションを持つ。友達のペアは435個考えられ、そのペアの組み合わせは、2の435乗である。</p><p>そうしたネットワークを個別に検討することはできないが、それぞれのネットワークの重要な特性に注目し、パターンを想定することはできる。</p><p>ありうる関係のうちどのくらいの割合が実際に結ばれているか、参加者の間で関係が均等に結ばれているか、どこかに偏りがあるか、に基づいて分類するのはその例だ。そうしたパターンを追求することで、経済的不平等や非流動性、政治の分極化、金融危機の伝播などの問題も解明しやすくなる。</p><p>物事をこうした視点で捉えることを「ネットワーク思考」だと呼ぶならば、本書はその思考法を開示するための一冊だと言える。</p><p>外部性</p><p>重要な話は盛りだくさんだが、一番重要なのは「外部性」の概念である。ネットワークの一部であるとき、ある決定や行動はネットワークの他の要素に影響を与える。</p><p>たとえば、倉下は五藤さんにヘッドセットを薦めてもらい、それを買った。すると誰かがそのヘッドセットを見て、「あっ、あれいいな」と思う可能性が出てくる。その人がそれを買うと、さらに「あっ、あれいいな」と思う可能性が出てきて……という感じで、個人の決定がネットワーク全体に広がっていくことが起こり得る。</p><p>むしろそのような影響が皆無であるならば、ネットワークを研究する価値はない。外部性があるからこそ、ネットワークは研究対象として興味深く、また価値があるものになる。</p><p>一人の人間の選択は、基本的に自由であり、その選択は最大限尊重されるべきであろう。一方でそれは、一人の人間の選択が外部性を持たないことを意味はしない。社会制度・道徳・倫理観といったものが要請されるのもこうした側面があるからだろう。「自分の人生なんだから、自分勝手でいいじゃないか」と言い切れない視点がネットワーク思考には含まれる。＊しかし、共同体を至上におく共産主義とも異なるのがポイントである。</p><p>ネットワークの現れ方の違い</p><p>一人の人間がたくさんの人と交流を持っていても、それがインフルエンザウイルスなのか、HIVウイルスなのかによって立ち現れるネットワークは異なる。また、流れるものが情報の場合でも、政治的信念と明日の天気とお得なセール情報と銀行倒産のうわさ話では、流れ方が異なる。</p><p>ある面において一つのネットワークが現れたとしても、それが万事に通じるわけではない。流れるものによって、現れ方が変わってくる。</p><p>また、ネットワーク上のポジション（≒持ち得る力）も、単純には測定できない。友達が多いのか、友達が多い人を友達に持っているのかは、単純にどちらが「すごい」のかはわからない。そこを流れるものによって変わってくる。この点において、「フォロワー数がn万人ならなんちゃら」と考えるのはあまりに単純すぎることがわかる。</p><p>ネットワークの規模だけでなく、その性質に注目することは欠かせない。</p><p>ネットワークと個人の立ち振る舞い</p><p>本書は面白い話が多いのだが、深刻なものとして個人の立ち振る舞いや可能性がその人が属するネットワークに強い影響を受ける、という点がある。この話は、ピエール・ブルデューのハビトゥスを想起させるが、おおむね似通っていると言ってよい。</p><p>ハビトゥスは、行動の傾向（気質のシステム）にフォーカスしているが、入手できる情報やそうした情報に対する評価もネットワークからの影響を受ける点が本書では指摘されていて、それが極めて重要だろう。なぜならば、経済学が想定する「合理的な経済人」や、ジョン・ロールズの「無知のヴェール」が根本的に無理な要請である可能性が示唆されるからだ。</p><p>とは言え、本書でそれが論じられているわけではなく、あくまで倉下の観点である。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/08</link><guid isPermaLink="false">substack:post:33812020</guid><dc:creator><![CDATA[倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Fri, 19 Mar 2021 08:00:18 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/33812020/59c7604b118d2673d789e0ddb4fac183.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4238</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/33812020/eca0a380e9fb69b6127ecbb4bcf18c73.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC007 アフタートーク＆倉下メモ]]></title><description><![CDATA[<p><a target="_blank" href="https://amzn.to/38xHn0n">『2030年：すべてが「加速」する世界に備えよ』</a></p><p>倉下メモ</p><p>冒頭に紹介された「融合」というキーワードが気になりました。以下の本も気になっています。</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/2Of18TL">『コンヴァージェンス・カルチャー: ファンとメディアがつくる参加型文化』</a></p><p>フードテックやフィンテックなどは、食品業界や金融業界とテクノロジーの融合だったわけですが、そうしたhogeテック的なものが増えてくると、今度はそれぞれのhogeテックが融合して、さらに新しいものを生み出していく、という捉え方は個人的に魅力的です。ただし、そのようなボトムアップ的変化は、最終的にどうなるのかはまったくわからない、という見通しの悪さも伴う点には注意が必要そうです。</p><p>倉下の個人的な感想としては、たしかにテクノロジーはとんでもなく進化していくだろうけども、「それって本当に大丈夫なの？」と問う姿勢を欠いてはいけないなと感じた次第です。</p><p>倫理×テクノロジーの ethitech が必要なのかもしれません。</p><p>たぶんそれは、VRによる「仮想的な現実体験によって、いかに倫理観を醸成するのか」という方向で実現されるのでしょう。</p><p>次の本の候補</p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/2OsaETn">『ヒューマン・ネットワーク』</a>（←こっちになりました）</p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/2OmdvNC">『英語独習法』</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/-007-</link><guid isPermaLink="false">substack:post:33294298</guid><dc:creator><![CDATA[倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Fri, 12 Mar 2021 08:00:11 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/33294298/57e419659317c33fb491df8e7cf0a06d.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>778</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/33294298/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC007 『2030年すべてが「加速」する世界に備えよ』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPodcastブックカタリスト。</p><p>第7回の本日は『2030年すべてが「加速」する世界に備えよ』について語ります。</p><p>あらゆる分野の「未来」が網羅された1冊</p><p>一言で言って、非常に夢溢れる、これからの未来が楽しみになる本でした。（そもそもこういう本が好き）</p><p>細かな翻訳で気になる点や、あえて詳細を省略している(不都合だからなの？伝わりやすくするためなの？）と感じる点などはありましたが、楽しむ分には問題はないかな。</p><p>対象とする範囲が非常に広いために、これだけボリュームがある書籍でも、1つ1つの分野の説明は「ライト」な感じです。</p><p>その分野の本を多少知っていれば「だいたい知ってる」って感じになりがちですが、1冊の本でこれだけ全体がまとまっている」ということに価値がある本だと思います。</p><p>ついにクルマが空を飛ぶ時代が来る</p><p>本の始まりは、UberのCPO ジェフ・ホールデンが「空飛ぶ車を作る」という話をするところから。</p><p>1960年代や70年代に創造した21世紀って、全然今と違うよね。空飛ぶ車とか、お手伝いロボットとか、ボタンを押したら料理を作ってくれるとか、そういうのってどこ行ったの？</p><p>著者は、そういう時代が「すぐに来る」と言っています。</p><p>なぜなら、これからさらに変化が加速するから。</p><p>さまざまな技術がデジタル化され、技術は、エクスポネンシャルな加速（指数関数的な加速）をし、それらの技術が「コンバージェンス」（融合）することで、進化がより加速する。</p><p>本に書いてる横文字をそのまま並べるとなんかアレなんですが、この「指数関数的な加速」と「技術の融合」というのがこの本が伝える「加速が加速していく」大きな理由です。</p><p>今まではCPUに「ムーアの法則」というのがあって、コンピュータは1.5年で性能が2倍になる、ということが起こっていた。このムーアの法則というものが、デジタル化からの進化によって「ありとあらゆるジャンルで適用されるようになる」</p><p>振り返ってみると、10年前に10万円で空飛ぶドローンが手に入る時代は想像もしてなかったし、10年前にまさか囲碁で人間がコンピュータに負けるのが今実現するなんて思ってもみなかった。（20年前には、コンピュータが囲碁で人間に勝つにはあと100年かかる、などと言われていた気がする）</p><p>この10年で「信じられない変化」がすでに起きていることを考えたら、これからの10年がもっと信じられない変化が起こっても、確かにおかしいことはない。</p><p>VRと3Dプリンティング、パーソナライズ</p><p>本全体を通して最も多くの分野に影響を与えそうなものが、VRと3Dプリンティング、パーソナライズいう3つのキーワードでした。</p><p>VRによって教育も買い物も「その場で体験ができる」ようになり、広告は今までと次元が違うものが現れる。</p><p>不動産なんかはVRで内見ができるようになる、という変化だけでなく「その場で体験ができる」時代になることで「そもそものいい土地」というものの定義すらも変わってしまう。</p><p>3Dプリンティングはすでにありとあらゆる材料でプリントが行えるようになっており、人間の臓器も、食べ物も、家も「プリント」で作れるようになっている。<a target="_blank" href="file:///Applications/iA%20Writer.app/Contents/Frameworks/Kit.framework/Versions/A/Resources/Templates/Copy%20Formatted.iatemplate/Contents/Resources/#fn1-10233">1</a></p><p>また、これらに「パーソナライズ」という要素が加わることで、教育ならば生徒一人一人に最適化した授業を与えられるし、広告も「超パーソナライズされたもの」が配信可能（ディストピア？）</p><p>一人一人に最適化した移植用臓器などは低コストで3Dプリンターで作れる。保険や金融も個人に最適化され、パーソナライズが進めば「保険」という概念も無くなってしまうかもしれない。</p><p>医療と遺伝子</p><p>そして個人的に最も衝撃が大きかったのが「医療」の分野。</p><p>本の中では9章の「医療の未来」に加えて、次の10章では寿命延長というものについて丸々1章使ってさまざまな寿命延長の方法について書かれています。</p><p>現時点で「人はなぜ老化するか」「なぜ死ぬか」ということはかなりの部分がわかってきている。そして、わかってきたということは対策もできるようになってくるということ。</p><p>この分野に関しては、自分の知識がほとんどなかったことも関係していると思いますが「マジでもうこんなことできるのか！」という話だらけでした。</p><p>確かに、つい100年前は人間は50になる頃には大抵死んでたんだし、原子時代は30歳でもう死んでいた、なんて話も聞く。（平均年齢ではない）</p><p>それが今80まで生きるのは普通で、ここから技術が加速するならばまだまだ寿命が伸びる可能性は十分ある…</p><p>個人的には技術の進歩は可能な限り見てみたいので、長生きできることは嬉しいんですが、人生設計というものは確実に考え直さなければならなくなりそう。</p><p>60で引退してあと60年は「余生過ごす」ではないよな…</p><p>１００歳の人を再び60歳に戻すこと、すなわち人間の生存期間を大幅に延ばすことは、すでに「できるかどうか」から「いつできるか」の問題に移った。</p><p>章の最後に書かれてるこんな言葉を見ると、本当にいろんなことに「備える」必要があることを思い知らされます。</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/39XO9xu">2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ | ピーター・ディアマンディス, スティーブン・コトラー, 山本 康正, 土方 奈美 |本 | 通販 | Amazon</a></p><p>* 金属、ゴム、プラスチック、ガラス、コンクリート、細胞、皮革、チョコレートなどはすでにプリントできるらしい。 <a target="_blank" href="file:///Applications/iA%20Writer.app/Contents/Frameworks/Kit.framework/Versions/A/Resources/Templates/Copy%20Formatted.iatemplate/Contents/Resources/#fnr1-10233">↩︎</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/007-2030</link><guid isPermaLink="false">substack:post:33290848</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Fri, 05 Mar 2021 08:00:58 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/33290848/be8ea040d09e06f339f0251288d862aa.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4930</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/33290848/c99e8464d44a1e4f4153b645abbaa849.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC006 アフタートーク 意外に気が付かないApple Booksの便利なところ]]></title><description><![CDATA[<p>ブックカタリスト収録後のフリートーク＆次回の本をどうするか、の打ち合わせトークです。</p><p>アフターショーで出てきた本のリストもこちらでご紹介します。</p><p>次回紹介しようと思ってる本</p><p>2030年：すべてが「加速」する世界に備えよ</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/2O2KsOQ">2030年：すべてが「加速」する世界に備えよ (NewsPicksパブリッシング) | ピーター・ディアマンディス, スティーブン・コトラー | 工学 | Kindleストア | Amazon</a></p><p>Learn Better</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/2YZwmju">Learn Better ― 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ | アーリック・ボーザー, 月谷真紀 | ビジネス・経済 | Kindleストア | Amazon</a></p><p>「読まなくてもいい本」の読書案内</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/37OdI2Q">「読まなくてもいい本」の読書案内 ──知の最前線を５日間で探検する (ちくま文庫) | 橘玲 | Kindle本 | Kindleストア | Amazon</a></p><p>最近Apple Booksを使っているという話</p><p>Kindleアプリが最近めっちゃ使いづらい（アプリがよく固まる、起動が遅い）などの理由でApple Booksを使いはじめました。</p><p>漫画の一覧が「買ってないやつ」まで全部並ぶ。</p><p>Macでメモが章ごとに並ぶ。</p><p>この辺りはメリットだと思います。</p><p>その他、AppleやAmazonには「愛」があるかどうか、みたいなことも話しています。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/apple-books006-</link><guid isPermaLink="false">substack:post:32964376</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Fri, 26 Feb 2021 08:00:00 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/32964376/09eb017ff59be7477da43878c329e962.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>1101</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/32964376/30dc685293ff5dd8be454974cee16154.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC006『闇の自己啓発』]]></title><description><![CDATA[<p>（音声ファイル抜きで配信してしまいましたので、再配信です）</p><p>今回は<a target="_blank" href="https://amzn.to/3scFhKZ">『闇の自己啓発』</a>について。</p><p>＊書籍のリンクはすべてAmazonアフィリエイトのリンクです。</p><p>以下倉下のメモ</p><p>闇の自己啓発会とは</p><p>以下の四人による読書会。</p><p>* 江永泉（えながいずみ）</p><p>* 木澤佐登志（きざわさとし）</p><p>* ひでシス</p><p>* 役所暁（やくしょあかつき）</p><p>本書はその読書会（闇の自己啓発会）の内容を書籍化したもの。</p><p>「闇の自己啓発会」はのれん分けを行っており、自分で立ち上げることも可能。以下の記事を参照のこと。</p><p><a target="_blank" href="https://note.com/imuziagane/n/n9123acc09bec?magazine_key=mbd28cf65025b">読書会【闇の自己啓発会】〈のれん分け〉キャンペーン｜江永泉｜note</a></p><p>共著者の一人、木澤佐登志は以下の本の執筆および序文の寄稿を行っている。</p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/2NAyFaa">『ニック・ランドと新反動主義』</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3dxGzfz">『ダークウェブ・アンダーグラウンド 社会秩序を逸脱するネット暗部の住人たち』</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3k9z9jJ">『暗黒の啓蒙書』</a>（ニック・ランド）の序文</p><p>『ダークウェブ・アンダーグラウンド』は、本書の第１部でも取り上げられており、また「暗黒」/「闇」という部分でも本書に響き合う一冊。</p><p>目次</p><p>本書の目次とは、すなわち本書が取り上げる本のリストでもある。</p><p>* 第１部　闇の社会</p><p>* ダークウェブ―課題図書　</p><p>* 木澤佐登志『ダークウェブ・アンダーグラウンド―社会秩序を逸脱するネット暗部の住人たち』</p><p>* 中国―課題図書　梶谷懐／高口康太『幸福な監視国家・中国』</p><p>* 雑談１　『天気の子』と神新世</p><p>* 第２部　闇の科学</p><p>* ＡＩ・ＶＲ―課題図書　海猫沢めろん『明日、機械がヒトになる―ルポ最新科学』</p><p>* 宇宙開発―課題図書　稲葉振一郎『銀河帝国は必要か？―ロボットと人類の未来』</p><p>* 雑談２　『ジョーカー』のダンス</p><p>* 第３部　闇の思想</p><p>* 反出生主義―課題図書　『現代思想』２０１９月１１月号　特集「反出生主義を考える」</p><p>* アンチソーシャル―課題図書　レオ・ベルサーニ／アダム・フィリップス『親密性』</p><p>* 雑談３　ゼロ年代から加速して―加速主義、百合、シンギュラリティ</p><p>* 補論　闇の自己啓発のために</p><p>どれも現在・現代の「当たり前」の感覚から遠く離れた地点から発せられ、ぐおんぐおんとそれを揺さぶるような内容の本である。</p><p>暗黒啓蒙（The Dark Enlightenment）と闇の自己啓発</p><p>近代の歩みとしての啓蒙主義に疑問を投げかけ、いっそそれを破壊しかねないベクトルを持つ思想。その思想の流れは、木澤佐登志の『ニック・ランドと新反動主義』が面白く読める。</p><p>近代〜現代がイノセントに前提にし、また称揚してきた考え方を揺さぶるという点では非常に力のある思想ではあるが、しかし、それが結局のところ「啓蒙」の形でしか足られないことに構造的限界を感じる。</p><p>一方「闇の自己啓発」は、暗黒啓蒙と同じ疑問を持つが、しかしその歩み方が違う。彼らは本を読み、それについて各々が語り合う。その人自身の形で。それがつまり、Dark <strong>Self-</strong>Enlightenmentである。</p><p>そんなビッグブラザーの支配する中で、自己を奪われないためには何をすればよいのか。私は読書会こそがその答えであると思う。ひとりで思考し、学び続けることが難しくても、ともに語り、学び、思考する共犯者がいることで、自己を失わずに、思考することが続けやすくなる。</p><p>その語り合いの中では、差し出される光=闇に自己を融和させる必要がない。むしろ語り合いの中でこそ、いっそお互いの輪郭線がはっきりし、また溶け合うというアンビバレントな状況が起こり得る。大衆になり切れず、かといって孤独に生きていくほどのタフさを持たない人間にとって、それこそが救いなのではないか。そんな風に倉下は感じた。</p><p>読書会の本</p><p>同じく読書会（的な）本として<a target="_blank" href="https://amzn.to/3avtjWL">『人文的、あまりに人文的』</a>がある。</p><p><a target="_blank" href="https://www.youtube.com/c/tetsugeki/videos">哲学の劇場 - YouTube </a></p><p>こちらはもっと人文寄りのセレクトで、小気味よくたくさんの本を紹介してくれている。</p><p>人がいて、その人が本について語る。連鎖的・連想的にその他たくさんの本やコンテンツに言及する。特定の分野を読み深めるのではなく、いろいろな本の発見現場としては、そのような語られ方が一番楽しいと感じる。誤配がそこら中で起きるから。</p><p>その他言及した本</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3dsQaUW">『ハーモニー』（伊藤計劃）</a></p><p>小説とアニメ映画がある。アニメ映画は沢城みゆきさんがとても良いが、それはそれとしてこの作品を生（き）で味わうなら小説の方が良いだろう。タグ付けされた小説は、それ自体にメッセージを有しているから。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/06-172</link><guid isPermaLink="false">substack:post:32639527</guid><dc:creator><![CDATA[倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Fri, 19 Feb 2021 09:14:21 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/32639527/22de7389ad3a0433a3ab6f6ae873fb1b.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3699</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/32639527/4e5dd67950b11296ec6ee1858aaf37fe.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC005 アフタートーク＆倉下メモ]]></title><description><![CDATA[<p>ブックカタリスト第五回の倉下メモ</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3a8Xnap">『これからの「正義」の話をしよう』</a></p><p>マイケル・サンデル</p><p>アメリカの政治哲学者。コミュニタリアニズム（共同体主義）の代表的論者。名前が似ているが、コミュニズム（共産主義）とは異なるので注意が必要。</p><p>その他の著作に以下がある。</p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/2ZagNWc">『完全な人間を目指さなくてもよい理由－遺伝子操作とエンハンスメントの倫理－』</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3qhPGEG">『それをお金で買いますか 市場主義の限界』</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3qfffGn">『公共哲学　政治における道徳を考える (ちくま学芸文庫)』</a></p><p>また、本書のヒットにってさまざまな「教室もの」の書籍が多数出版された。出版業界では、ときどきこうしたブームの火付け役となる本が生まれる（最近の大全ブームなどが記憶に新しい）。</p><p>共同体主義</p><p>共同体主義は、自由主義（リベラリズム）に対抗する思想だが、しかし共産主義のようにコミュニティーを最上価値として個人の自由を認めないような形はとらず、むしろ根本的には個人の尊厳を重視する。ただ、それが際限なきレベルまで拡大されることを認めない。</p><p>対比させると、以下。</p><p>「ジェファソニズム=共同体的自己決定主義=共同体主義」</p><p>「ハミルトニズム=自己決定主義=自由主義」</p><p>私たちが共同体の一部である（あるいは共同体があってこそ個人が生活し、成果を出せる）と認識した上で、自己決定を行うこと。であれば、共同体を滅亡に追いやるような個人の自由は制限されることになる。その制限が必要なのか、それともそれは行きすぎた制約（パターナリズム）なのかで、この二つの思想が分かれる。</p><p>この対比は実際的にも重要で、人間は置かれた文脈によって選択を変えてしまうのだから、自分を自由な個人として見るか、それとも共同体の上に存在するものとして見るかによって、「自由な選択」もまた変わってしまうだろう。</p><p>トロッコ問題</p><p>本書で有名になった問題。トロリー問題とも呼ぶ。5人がトロッコにひき殺されそうになっているとき、一人の命を犠牲にすればその5人が助かるとき、倫理的に「正しい」判断はどのようなものか、というもの。</p><p>この「正しさ」は、個人がその選択に納得できるかという側面と、その行為を法律がどのように捌くのかという二つの側面があり、前者が倫理・道徳方面と、後者が政治哲学と関わっている。</p><p>このトロッコ問題はさまざまなバリエーションがあり、それだけで本が書かれている。</p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3aaEWSE">『「正義」は決められるのか? 』</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3tKk90d">『太った男を殺しますか?』</a></p><p>倉下が考えるに、たとえ結果的に法律が罰さなくても、目の前の人間を突き落とすことに人の心は耐えられないだろう。一方で、遠隔操作でボタンを押すならばそれよりも軽度の影響で済むと想像する。</p><p>紹介した漫画</p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3rEIz9o">『はたらく細胞』</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3jIhD5Y">『ヒストリエ』</a></p><p>次の本の候補</p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/2NnEl76">『記憶のデザイン』</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3acB83p">『闇の自己啓発』</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3jExRNw">『思考の教室』</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/-005--b4e</link><guid isPermaLink="false">substack:post:32437771</guid><dc:creator><![CDATA[倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Fri, 12 Feb 2021 08:00:07 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/32437771/55516f3de2f75d186c5d1cabea5db81c.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>1024</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/32437771/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC005『これからの「正義」の話をしよう』]]></title><description><![CDATA[<p></p><p>「功利主義」を学んで、哲学・倫理繋がりで「過去に挫折した本を読もう」って感じで読み始めたんですが、読み返してみて改めて長くて難しい本だと感じました。（当時挫折したのが頷ける）</p><p>章単位で見るとすごく面白いくてわかりやすい。ただ、1個1個のエピソードはすごく面白いけど、著者の主張をちゃんと理解しようと思うと難しい。（難しかった）</p><p>全体をしっかりと理解していないと著者の主張の論拠がはっきりとは見えてこない。そして、全体を理解しようとすると本のボリュームが多いので、理解しておきたい項目も多くて大変、という感じでした。</p><p>全ての内容が血肉になるまで理解できていないから、全部の話をうまく繋げることができない、みたいなイメージというのかな。</p><p>とはいえ、ある程度理解ができると、著者の構成のうまさに感服します。</p><p>この本は哲学全体の歴史を大きくなぞりながら、それぞれの考え方の弱点、批判点を挙げていき、最後最後に著者の主張を登場させて「ほら、こうすると全部納得できるでしょ」という話につなげます。</p><p>この流れを構成する際に、著者は「哲学の歴史・時間の流れ」を完全に無視して話を展開。（古代ギリシアのアリストテレスが登場するのは最終盤）</p><p>これが、実に見事。</p><p>著者の意見に賛同するかは置いといて、この構成で生で話をされたら仲間になっちゃうわ、という「プレゼン力」の点でもすごく参考になる本でした。</p><p>予備知識</p><p>10年前の自分は、以下のような予備知識なしで読んだため「よくわからなかった」という感想を持ちました。</p><p>同じような経験をしないためにも、私が「読む前に知っておいたらより楽しめたと思う」内容を簡単にまとめます。（全体をざっくり把握しておくとわかりやすさがかなり違う）</p><p>哲学の大きな時系列での流れ（この本で触れられている範囲）</p><p>古代ギリシア（B.C.400–300頃）にいた偉人。ソクラテス、プラトン、アリストテレス。（こういう人がいた、くらいがわかればいい）</p><p>19世紀イギリスの「功利主義」</p><p>「最大多数の最大幸福」というのが「道徳的に正しい」という考え方が生まれる。</p><p>同時期のドイツに「カント」という哲学者も現れる。</p><p>「本当の意味での自由とはなんなのか」ということを考えたり、ある行動が道徳的かどうかはその行動がもたらす結果ではなく、その行動を起こす意図で決まる、という主張などを行う。</p><p>1970年代の「ジョン・ロールズ」</p><p>正義とは何か。公正とはどういうことか、ということを「原初状態」という状態をもとにして考えるべきだ、という話をして「リベラリズム」が再び見直される。</p><p>著者はジョン・ロールズが言う「正義」というものが「これまでの正義」だと考えていて『これからの「正義」の話をしよう』と言っている。</p><p>「正義」と「善」と「道徳」</p><p>もう一つ<strong>日本語で難しいのが「正義」と「善」と「道徳」と言う言葉</strong>。</p><p>「正義」は「Justice」の訳で、日本語でいう「法律的に正しい、公平」というような意味。</p><p>「善」と「道徳」と言う言葉は、ある意味「それがなんなのか」を考える行為こそが哲学で、哲学者によって「善とはなにか」は意見が分かれる。</p><p>（そしてここ最近の哲学界全体の流れとして、「善」と対する答えを出すのは難しいから、まずは「正義」について考えようとなっている印象）</p><p>と、こんな感じで捉えておくと考えやすいです。</p><p>あとがき</p><p>色々と学んで理解できたことをまとめていますが、まだまだ理解できていない部分はたくさんあります。</p><p><a target="_blank" href="https://knowledgestuck.substack.com/p/anki">最近はこういった分野のことも少しずつ「Anki」を使って整理しており</a>、時間が経ってからもう一度読んでみたら見え方が変わってきそうで、それもまた楽しみです。</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3o1voNC">これからの「正義」の話をしよう ──いまを生き延びるための哲学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) | マイケル・サンデル, 鬼澤 忍, 忍, 鬼澤 | Kindle本 | Kindleストア | Amazon</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/-005-</link><guid isPermaLink="false">substack:post:32209807</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Fri, 05 Feb 2021 08:00:51 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/32209807/5f6c77b3113071a736aabc05cb88fac6.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3580</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/32209807/e39cbde143022ee6d95c0c2317030cc7.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC004 アフターショー]]></title><description><![CDATA[<p>ブックカタリスト収録後のフリートーク＆次回の本をどうするか、の打ち合わせトークです。</p><p>アフターショーで出てきた本のリストもこちらでご紹介します。</p><p>今回の本「<a target="_blank" href="https://amzn.to/3omx8B7">功利主義入門</a>」を読んで、わかるということの奥深さ、何をもって「わかる」と言えるのか、といったことについて考えさせられました。</p><p>大学という組織の凄さ、重要さ、というものを思い知った出来事でもありました。</p><p>また、最近はいろんなところで「Anki」の話をしているんですが、ここでもAnkiの話をしています。</p><p><a target="_blank" href="https://anchor.fm/goryugocom/episodes/590-Anki-eoudlt">590.Ankiを使って英語を聞き取れるようになる by ごりゅごcast • A podcast on Anchor</a></p><p>今回登場した本</p><p>Pythonで学ぶ音源分離</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/36nei6K">Pythonで学ぶ音源分離 機械学習実践シリーズ | 戸上 真人 | 工学 | Kindleストア | Amazon</a></p><p>数学っていうのがこんな役に立つんだよ、ってのが自分の興味と重なって、こういう理由なら数学の勉強できるかな、っていう。</p><p>音源分離は、スマートスピーカーの音声認識にすごく使われている技術らしいです。</p><p>ティム・クック－アップルをさらなる高みへと押し上げた天才</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3iWnAvv">ティム・クック－アップルをさらなる高みへと押し上げた天才 | リーアンダー・ケイニー, 堤 沙織 | ビジネス・経済 | Kindleストア | Amazon</a></p><p>（Podcastの中で「自伝」と発言してますが「伝記」の間違いです。ティムクックは、基本的に私生活を表に出さない人です）</p><p>世界史を大きく動かした植物</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3ckkyzV">世界史を大きく動かした植物 | 稲垣 栄洋 | 農学 | Kindleストア | Amazon</a></p><p>内容的にはライトなんですが、1個1個の事例が面白くて一気に読めました。</p><p>「鳥はトウガラシを食べても辛くない」という話。トウガラシの作戦も「誤配」だった、という話なども。</p><p>これからの「正義」の話をしよう</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3t6eSj2">これからの「正義」の話をしよう ──いまを生き延びるための哲学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) | マイケル・サンデル, 鬼澤 忍, 忍, 鬼澤 | Kindle本 | Kindleストア | Amazon</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/004-</link><guid isPermaLink="false">substack:post:31990727</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Fri, 29 Jan 2021 08:00:27 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/31990727/7d17294450623b7dc5f1a223681ac36c.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>1171</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/31990727/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC004『ゲンロン戦記』]]></title><description><![CDATA[<p>今回は『ゲンロン戦記』について。</p><p></p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/38Zl4S8">『ゲンロン戦記　「知の観客」をつくる (中公新書ラクレ) 』</a></p><p>＊書籍のリンクはすべてAmazonアフィリエイトのリンクです。</p><p>以下倉下のメモ</p><p>東浩紀さんの代表的な著作</p><p>* 1998年<a target="_blank" href="https://amzn.to/3p0NwbM">『存在論的、郵便的―ジャック・デリダについて』</a>（第21回サントリー学芸賞（思想・歴史部門）受賞） </p><p>* 2001年<a target="_blank" href="https://amzn.to/38WMHey">『動物化するポストモダン　オタクから見た日本社会』</a></p><p>* 2007年<a target="_blank" href="https://amzn.to/3o4cm9b">『ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2』</a></p><p>* 2009年<a target="_blank" href="https://amzn.to/3irfOK9">『クォンタム・ファミリーズ 』</a>（第23回三島由紀夫賞）</p><p>* 2010年<a target="_blank" href="https://amzn.to/3nXdQlH">『思想地図β』</a>創刊（3万部を超えるヒット）</p><p>* 2011年<a target="_blank" href="https://amzn.to/3iuek1N">『一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル』</a></p><p>* 2015年<a target="_blank" href="https://amzn.to/35TX00M">『弱いつながり　検索ワードを探す旅』</a>（紀伊國屋じんぶん大賞2015「大賞」）</p><p>* 2017年<a target="_blank" href="https://amzn.to/2XWnEC8">『ゲンロン0―観光客の哲学』</a>（ブクログ大賞人文書部門大賞・第71回毎日出版文化賞）</p><p>フランス現代思想に興味があり、やや難しい文章でも大丈夫なら『存在論的、郵便的―ジャック・デリダについて』から行きましょう。難しいですが難解ではありませんし、晦渋さもマイルドです。</p><p>現代のインターネットと情報環境、それに市民や民主主義について興味があるなら『一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル』は抜群に面白いです。インターネットに民主主義の未来を期待するその視点は、2021年の私がまだ諦め切れていない希望でもあります。</p><p>ちなみに上記二冊は、ジャック・デリダやルソーのまっすぐな（あるいは定番の）解説書を超えて、むしろ「大胆に読み替える」という姿勢があり、それが実にスリリングです。哲学というものが、単に歴史的な研究に留まるものでないことが体感できます。</p><p>文章として一番やわらかいのが『弱いつながり』でしょう。これまた現代におけるインターネットとの付き合い方を提示してくれる本だと思います。</p><p>むろん、『ゲンロン戦記』から読み始めてもOKです。むしろ、その方がその他の著作に興味を抱きやすいかもしれません。</p><p>郵便と誤配</p><p>『存在論的、郵便的―ジャック・デリダについて』より。</p><p>デリダを読解する軸のひとつとして、以下私たちは「郵便（poste)」の隠喩を選ぶとしよう。</p><p>郵便的隠喩に引きつけて整理すれば、「エクリチュール」とは結局、情報の不可避的かつ不完全な媒介のことだと考えられるだろう。情報の伝達が必ず何らかの媒介（ルビ：メディア）を必要とする以上、すべてのコミュニケーションはつねに、自分が発信した情報が誤ったところに伝えられたり、その一部あるいは全部が届かなかったり、逆に自分が受け取っている情報が実は記された差出人とは別の人から発せられたものだったり、そのような自己の可能性に曝されている。</p><p>「手紙はつねに宛先に届く」とラカンは述べる。デリダが最も注意する点がそこである。デリダに言わせれば、手紙は「届かないかも知れない」。</p><p>（前略）ここで「エクリチュール」とはコミュニケーションの脆弱さ、つまり誤配可能性一般を意味している。他方「多義性」と「散種」は前章で述べたように、特殊性と単独性、確定記述の束とそれを超える剰余に理論的にほぼ等しい。したがってこのデリダの命題は私たちの文脈では、コミュニケーションの失敗こそが固有名の剰余を生じさせると述べたものだと解釈される。</p><p>「あてにならない郵便制度」の中で、手紙は届くかもしれないし、届かないかもしれない。誤った手紙の配達（誤配）は、しかし「思いもよらぬ」ことを引き起こす可能性も持つ。</p><p>完璧な郵便制度のもとでは、すべての「思い」はそのまま結実し、人は「思い」の中に閉じこもってしまう。「思いもよらぬ」ことは生まれえない。冗長性・余剰（剰余）といった、効率性を考える上でまっさきに削られるものが、しかし可能性の展望を開く。</p><p>言葉によるコミュニケーションはその最たるものだが、コミュニケーションを「私と世界の接面」の一つだと捉えれば、他のさまざまな接面においても同じことが言えるだろう。</p><p>非クリエイティブな作業の重要性</p><p>会社の本体はむしろ事務にあります。研究成果でも作品でもなんでもいいですが、「商品」は事務がしっかりしていないと生み出せません。研究者やクリエーターだけが重要で事務はしょせん補助だというような発想は、結果的に手痛いしっぺ返しを食らうことになります。</p><p>たとえば、私はフリーランスですが、「本業」以外のやることがいっぱいあって、それをやらないことには本業は回りません。これは当たり前のことです。</p><p>で、セルフパブリッシングは出版にまつわる活動すべてを（出版社ではなく）個人が行うわけですが、たとえどれだけ良い本を作ったとしても、それを売るためのさまざまな活動を手抜きしてしまうと売れる本も売れなくなります。言い換えれば、それが「良い本」だと思ってもらえないのです。</p><p>じゃあ、そうした活動を外注すればいいじゃないか、と思うでしょう。しかし、自分が営業やら宣伝活動をやったことがないと、何がよくて何がよくないのかが感覚としてわかりません。「ちょっと炎上することを書けば、PVなんてすぐに集まりますよ」という広告代理店の提案の是非が判断できないのです。</p><p>別の視点で言うと、たとえば出版社さんの会議では「営業の意見」が重視される場面も多いようです。これはもう必然的な話で、なんといってもそうしてできた本を「売る」のは彼らなわけで、その意見が重視されるのはむしろ必須ですらあるでしょう。つまり、作ることと売ることはつながっています。あるいは、作られたものの性質と、売りものにもつながりがあります。そうしたものの全体によって、商品を取り巻くコンテキストが成立していくわけです。</p><p>よって、本を作ることと、売ることを切り離して考えることはできません。というか、切り離してしまうと途端に有効性が失われてしまう物事なのです。</p><p>事務方や営業という基盤や土台がしっかりとしており、それとつながる形で本を書くといったクリエーターの仕事が成立する。そのような見方が大切だと思います。</p><p>だからこそ、一時期言われていた「一億総クリエーター」は誤解というかかなり大ざっぱな話でしょう。クリエーターばかりが増えても、それを支える存在がいなければ、活動を続けていくことは困難だからです。</p><p>観客の不在</p><p>クリエーター以外の存在で言えば、「観客（観光客）」の存在も重要です。現場のど真ん中にいる当事者でもなく、ぜんぜん無関心な第三者でもない、中間的な存在。そうした流動的な存在は、フルでないコミットでも現場に影響を与えられる点で層としての厚みを持ちえますし、無関心な第三者を中間的な存在へ巻き込む可能性を持つ点でも重要です。自由に動き回る電子は、結合する可能性を持つ。</p><p>ゲンロンが、観客を必要としていて、観客はまず商品（サービス、作品）に注目するという点も重要でしょう。良い作品が提供されなければ、観客はいずれ去っていってしまう。それがフルでないコミットということですし、それは薄情にも見えますが、だからこそ活動には一定の緊張感が伴います。</p><p>ある程度期待を持って向かい入れてくれるだろうという予感と、しかしダメな作品ならダメだと評価されるであろう予感。</p><p>その二つの綱引きによって、傲慢や増長は抑制できます。前者だけでも、後者だけでもダメなのです。</p><p>しかしながら、そのような観客的態度は、案外現代のインターネット環境では失われつつあるのかもしれません。観客ではなく、傍観者や野次馬的態度が目につきます。観客によって文化や作られ、育まれるのだとしたら、文化の衰退はまさに観客の衰退によって引き起こされるのかもしれません。</p><p>おそらくですが、そのような態度は「身銭を切らない」ことによって発生しています。言い換えれば、お金を払うという行為は、ちょうどよいコミットメントのサイズなのでしょう。Googleが広告と引き換えに提供している無料のサービスたち、そしてフリーミアムとして謳われたしかしその裏で単に売り抜けることが目標とされていたサービスたちが、そうしたコミットメントの在り方やそのまっとうな評価を崩してしまいました。</p><p>二週目のインターネットについて考える際には、この点にこそ注目すべきでしょう。</p><p>▼関連書籍:</p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3p09hsn">『遅いインターネット』（宇野常寛）</a></p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/3sNWlbp">『身銭を切れ――「リスクを生きる」人だけが知っている人生の本質』（ナシーム・ニコラス・タレブ）</a></p><p>倉下の印象に残った文章</p><p>本書ではいろいろなことを話しますが、もっとも重要なのは、「なにか新しいことを実現するためには、いっけん本質的でないことこそ本質的で、本質的なことばかりを追求するとむしろ新しいことは実現できなくなる」というこの逆説的なメッセージかもしれません。</p><p>今年の手帳に書き留めました。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/04</link><guid isPermaLink="false">substack:post:31690667</guid><dc:creator><![CDATA[倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Fri, 22 Jan 2021 08:00:04 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/31690667/b79884f5dc0c998cb26629a5c4cba298.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3541</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/31690667/cb6b35fa41d99202cab08dcf3af336a3.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC003 アフターショー&倉下メモ]]></title><description><![CDATA[<p>ブックカタリスト第三回の倉下メモ</p><p>功利主義（ユーティリタリアニズム: utilitarianism)について</p><p>行為や制度の社会的な望ましさは、その結果として生じる効用によって決定されるとする考え方。</p><p>重要な人物は二人。十八世紀のイギリスのジェレミー・ベンサム（1748〜1832年）とジョン・スチュアート・ミル（1806~1873年）。共にイギリスの学者。ジョン・スチュアート・ミルのお父さんは、ベンサムの友人だったと覚えておくと、二人の世代感覚がわかりやすいかも。</p><p>倫理における功利主義</p><p>倫理学とは、私たちはどのように行動（あるいは判断）すればいいのかについて考える学門。道徳は、「このように生きましょう」と教えるものであり、前提は決まっておりそれを疑うことはない。その点が倫理学と道徳の違いだと言える。もし「道徳」の授業を受けて、「本当にそれは正しいのだろうか」という疑問が立ったのならば、それが倫理学の始まりだと言える。</p><p>ちなみに、古くはアリストテレスが徳に基づいて生きるべし、という倫理観を「幸福論」という形で提出している。</p><p>功利主義の特徴</p><p>功利主義は四つの特徴を持つ。</p><p>一つ目は、行為の評価においてその結果を重視する「帰結主義」。</p><p>二つ目は、その結果において幸福を重視する「幸福主義」。</p><p>三つ目は、個々人の幸福ではなく全体の幸福を考える「最大多数の最大幸福」。</p><p>四つ目は、一人を一人以上には数えない「公平性」。</p><p><a target="_blank" href="https://philosophy-zoo.com/archives/2285">功利主義とは何か | 哲楽</a>より。</p><p>よく出てくるトロッコ問題は、この考え方を示すのにうってつけの例。1人の命の5人の命ならば、全体としては前者が犠牲になっても、後者が助かった方が幸福が高いと計算できる。もちろん、こうした考え方には批判も多く出ているが、少なくとも功利主義がいかなる理路を用いているのかは、この例によってつかまえやすくなる。</p><p>ただし功利主義を認める人（功利主義者）においても、違いは少なからずある。たとえばベンサムは幸福=快楽-苦痛を単純に計算できると考えたが、ミルは快楽と苦痛には質的な違いがあり、単純に量を比べるだけではうまくいかないとした。ベンサムの考え方を量的快楽主義、ミルの考え方を質的快楽主義と呼ぶ。ただ、どちらの立場であっても快楽を計算できると考えている点では同じ。</p><p>倉下はこの点に現代の「デジタル」と似たような思考方法を感じる。特にベンサムの思考は非常にデジタル。</p><p>時代の流れと功利主義</p><p>二人の思想家は、18世紀から19世紀のイギリスで活躍しているがこの時期のイギリスは重要な思想家が多い。さまざまな理由があるだろうが、産業革命による人々の生活と社会制度の変化はその理由の一つとして見逃せない。</p><p>王政や貴族制が実質的な権力を弱めていく中で、新しい規範性が社会の中で求められていた。功利主義者たちは、そうした思いを代弁、集約したものだと言えるかもしれない。功利主義の「公平性」は、現代ではもはや前提とも呼べる考え方だが、それは真理でも絶対的事実でもなく、ある歴史の流れの中でなんとか確立されてきたものである。</p><p>ただし、時代が進むと、政治と倫理だけでなく、経済と倫理、科学技術・文明と倫理など人間が考えないといけない分野が広がってきており、原初の功利主義ではうまく新しい地平を切り拓けない場面も出てきている。</p><p>功利主義も変化し、さまざまな主義・思想とぶつかりながら新しい潮流を産み落としていくことだろう。</p><p>紹介した漫画</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3qmoyDR">『ここは今から倫理です。』（雨瀬シオリ)</a></p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3qrSy1n">『憂国のモリアーティ』（三好輝）</a></p><p>次の回の候補</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/2N8mlxJ">『ワークマン式「しない経営」――4000億円の空白市場を切り拓いた秘密』（土屋哲雄）</a></p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/35FWXpk">『ゲンロン戦記　「知の観客」をつくる (中公新書ラクレ) 』（東浩紀）</a></p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/2XK6Rlo">『記憶のデザイン (筑摩選書) 』（山本貴光）</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/003-and-</link><guid isPermaLink="false">substack:post:31304672</guid><dc:creator><![CDATA[倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Fri, 15 Jan 2021 08:00:48 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/31304672/ff0059b04835e38a867f240410075c7b.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>1451</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/31304672/00582485f9bf36ffb5f9e42deace85cd.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC003『功利主義入門』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPodcast ブックカタリスト第3回。</p><p>今回は、『功利主義入門』について語ります。</p><p></p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3nQbi9D">Amazon.co.jp： 功利主義入門　──はじめての倫理学 (ちくま新書) eBook: 児玉聡: Kindleストア</a></p><p>概要</p><p>倫理学とは「倫理について批判的に考える」学問である。すなわち、よりよく生きるために、社会の常識やルールをきちんと考えなおすための技術である。本書では、「功利主義」という理論についてよく考えることで、倫理学を学ぶことの意義と、その使い方を示す。「ルールはどこまで尊重すべきか」や「公共性と自由のあり方」という問いから「幸福とは何か」「理性と感情の関係」まで、自分で考える人の書。</p><p>選んだ理由</p><p>ブックカタリスト第1回、ダーウィンエコノミーについて考えているときに、Kindleセール時にこの本を買っていたのに気がついた。</p><p>自動運転にしてもコロナにしても、これからの時代のあり方などを考える際に倫理の重要性が増してきた、と感じている。ダーウィンエコノミーの内容ともつながる部分が多く、知識を補強するため基礎を学んでみようと本書を読み始めた。</p><p>読み進めていく中で、自分は高校以来倫理というものをまともに学んでいなかったことにも気がついた。</p><p>変化がますます激しくなる今の時代だからこそ、考え方の基礎となる、普遍になりうる理論を学ぶメリットは非常に大きいことではないか、と思うに至った。</p><p>読書メモ</p><p>倫理を学ぶ際に、1つ「型」を身につけておくと他を学ぶ時にも学びやすい。その中でも「功利主義」というものは、比較的習得が容易で、これをまず入門として身につけておくとよい。</p><p>この流れに沿って、前半は主に功利主義とは何か？から始まり、時代とともに功利主義がどう変化していったのか、というのが論じられる。</p><p>功利主義は「功利原理」に基づき、最大多数の最大幸福を目指すもの。この考え方に対する批判を紹介しながら、その批判への返答を書いていく、というのが本書の基本的な流れ。</p><p>その後、それを社会政策に当てはめて「自由主義（リバタリアニズム）との類似点、相違点などを語りつつ、幸福についてや、現代功利主義の主流はどうなっているか、などの話まで書かれている。</p><p>2011年に書かれた本だが、コロナ禍のこの時代に深く考えたい「公衆衛生（Public Health）」という概念についても入門的な解説があり、その部分だけでも今の時代に読む価値はあると思う。</p><p>J・S・ミルはすごい。知れば知るほどそう感じるようになった。</p><p>末尾のブックガイドも解説つきで充実しており「入門」として非常に良い本だった。この本のおかげで、他の倫理関係の本を読むのが非常にスムーズになった。</p><p></p><p>用語解説</p><p>批判的思考</p><p>これまで身に付けてきた考え方について改めてその根拠を考えたりその性格の意味を問うたりすること。倫理学、道徳哲学を学ぶ際にもっとも重要だ、と言われていること。</p><p>倫理的相対主義</p><p>絶対的に正しい答えなどない、という考え方。</p><p>例：倫理観は時代で変わる。ずるいと言われても合法ならいい。</p><p>多くの人が知らずに支持している立場でもある。</p><p>J・S・ミル</p><p>1806-1873</p><p>自然論の著者。ダーウィンエコノミーでも名前が登場。危害原理の提唱者でもある。</p><p>自然論では、自然に従うことは、不合理で不道徳である、という主張。</p><p>ジェレミー・ベンタムの弟子。</p><p>🐷この時代にここまで未来を見越した普遍性のあることを考えていたのはすごい。この人の凄さを思い知った本でもあった</p><p>ジェレミー・ベンサム</p><p>（本書では「ベンタム」と表記されている。この本の著者はベンサムの研究者）</p><p>1784-1833</p><p>功利主義の主張者。</p><p>書籍：道徳及び立法の書原理序説（序説</p><p>自然は人間を、苦痛と快楽という二人の王の支配下に置いた。</p><p>弟子にJ・S・ミルなどがいる。</p><p>功利原理</p><p>人がなすべきこと、正しい行為は社会全体の幸福を増やす行為。正しくない行為はその逆。</p><p>幸福とは快楽で、不幸とは快楽がないor苦痛のこと。</p><p>ベンタムが批判したもので「禁欲主義」というものや「共感・反感の原理」（正しいものは気に入った行為）などがある。</p><p>功利計算</p><p>快苦の量を計算しないといけない。強弱、長短がある。今すぐか、将来か、ということもある。</p><p>快には14種類、苦痛には12種類ある。（味覚や触覚、記憶や想像、親切にした喜びの共有。人の不幸を見て得られる悪意の快。身体や精神的苦痛、苦しみを共有する苦痛、他人の幸福を妬んで感じる苦痛など）</p><p>帰結主義</p><p>行為の正しさを帰結によって評価する主義</p><p>結果と帰結は違う。こう行為すると、こういうことが起きるだろう、という予測に基づいて評価する。</p><p>幸福主義</p><p>快楽を増やし、苦痛を減らすような行為が含まれる</p><p>快楽主義などもこれに含まれる。</p><p>自由や真理の価値は、それが幸福を増進するから</p><p>内在的価値を持つものは幸福だけである、と考える。</p><p>リバタリアン・パターナリズム（ナッジ）</p><p>ナッジ、と呼ばれる政治哲学的な立場。（肘で突っつく、背中を押す、という意味）</p><p>強制するのではなく、それを選ぶようにうまく誘導する。</p><p>人間はあまり合理的に行動しない、という前提に立っている（行動経済学）</p><p>ウイリアム・ゴドウィン</p><p>1756-1836</p><p>アナキスト（無政府主義者）</p><p>家族や友人を優先することは許されない、と強く主張していた。</p><p>のちにメアリ・ウォルストンクラフトと結婚。</p><p>結婚制度自体を批判していたので、多くの人に非難された。</p><p>（本人は信念を曲げることに問題を感じていなかったようだ）</p><p>妻は出産で死亡。その伝記を書いて、婚外子、自殺未遂などが明るみに出て、さらに評判を落とす。娘は駆け落ちし、フランケンシュタインを執筆。</p><p>間接功利主義</p><p>家族への義務、道徳を考慮して行為すれば、結果的に功利主義的に行動する。</p><p>功利主義者も、常に功利原理に基づいて意思決定する必要はない、という考え方。</p><p>規則功利主義</p><p>過度な道徳規則や義務を疑い、社会全体の幸福に貢献するか評価。認められる義務や規則を採用する。</p><p>最初期の功利主義は「行為功利主義」と呼ばれる。</p><p>ミルの危害原理はこういう「二次的な規則」として理解できる</p><p>↑行為功利主義者ではこの概念は通じない。</p><p>ミルは「個人の自由を保障した方が長い目で見て大きな幸福が見られる」と考えた。</p><p>あとがき</p><p>回数を重ねてブックカタリストもようやく収録から更新までの流れが安定してきました。</p><p>私の中でも、ついにようやく「このくらい準備しといたらいいんだな」というのが見えてきた感じで、本を読むという行為もいい意味でこれまでと違うものになってきています。（これは、やってよかったな、ってしみじみ思ってます）</p><p>これを読んでくださったあなたにも、ブックカタリストを面白いと思っていただけたら大変嬉しいです。</p><p>そして「いいね」「シェア」「コメント」などいただけたら、こんな嬉しいことはありません。</p><p></p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/03</link><guid isPermaLink="false">substack:post:31040686</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Fri, 08 Jan 2021 08:00:13 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/31040686/f51259d78ec546bab9773c90689838c8.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3850</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/31040686/bd36c40349a04e0134e2e2df4741ac94.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC002 アフターショー]]></title><description><![CDATA[<p>ブックカタリスト収録後のフリートーク＆次回の本をどうするか、の打ち合わせトークです。</p><p>今後は、アフターショーを交えて毎週更新をしていこうと考えています。</p><p>アフターショーで出てきた本のリストもこちらでご紹介します。</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/38PzTp7">「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考 | 末永 幸歩 | ビジネス教育 | Kindleストア | Amazon</a></p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/38PA1oB">Amazon.co.jp： 功利主義入門 ──はじめての倫理学 (ちくま新書) eBook: 児玉聡: Kindleストア</a></p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3o1lV9I">会計の世界史 イタリア、イギリス、アメリカ――500年の物語 (日本経済新聞出版) | 田中靖浩 | 実践経営・リーダーシップ | Kindleストア | Amazon</a></p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3mZguHc">帳簿の世界史 (文春文庫) | ジェイコブ・ソール, 村井 章子 | 世界史 | Kindleストア | Amazon</a></p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/38GB61M">サピエンス全史（上） 文明の構造と人類の幸福 サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福 | ユヴァル・ノア・ハラリ, 柴田裕之 | 歴史学 | Kindleストア | Amazon</a></p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/38I3iBy">三国志（一） (吉川英治歴史時代文庫) | 吉川英治 | 日本の小説・文芸 | Kindleストア | Amazon</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/-002-</link><guid isPermaLink="false">substack:post:30081761</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Fri, 01 Jan 2021 08:00:25 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/30081761/d4f5ec2eccada9e1f7f4347a39b00025.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>1005</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/30081761/851ef6fe3cff22f3008c2da32b0acd8b.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC002『独学大全』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPodcast ブックカタリスト第2回。</p><p>今回は、『独学大全』について語ります。</p><p>ブックカタリスト第二回の倉下メモ</p><p>＊本のリンクはすべてAmazonアフィリエイトのリンクです。</p><p>▼読書猿さんについて</p><p>くるぶしさん。Twitter IDは <a target="_blank" href="https://twitter.com/kurubushi_rm">@kurubushi_rm</a>。</p><p>ブログは「<a target="_blank" href="https://readingmonkey.blog.fc2.com/">読書猿Classic: between / beyond readers</a>」</p><p>著作は、以下の三冊。</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3aDKFRH">『アイデア大全』（フォレスト出版）</a></p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3hdAVPe">『問題解決大全』（フォレスト出版） </a></p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3mMSTth">『独学大全』（ダイヤモンド社）</a></p><p>マシュマロの回答をまとめたScrapboxプロジェクト。</p><p><a target="_blank" href="https://scrapbox.io/marshmallow-rm/">◇marshmallow-rm</a></p><p>▼異例のビジネス書</p><p>最近のビジネス書は「わかりやすく、すぐに読める」ものが好んで出版される傾向があった。図解や漫画でわかるといったものが好まれるという認識。そこに『アイデア大全』(2017年)は殴り込みをかけた。「わかりやすく、すぐに読める」ものは、どうしても具体的なノウハウやTipsだけが扱われ、そうしたものを生み出してきた知識の系譜への記述は軽んじられる。あるいは無視される。</p><p>個人的には、野口悠紀雄さんの<a target="_blank" href="https://amzn.to/2WFbDA3">『「超」整理法』</a>は、既存のノウハウについて分析しながらも新しい知見を提出しているという意味で、論文的な書き方がされていたが、しかしそういう本が後に続くことはなかった。「成功したすごい人のノウハウ」として、再現性が検討されることもなく出版されていった。</p><p>それって何か違うのではないか、という思いが『アイデア大全』からは感じられる。その意味で、『アイデア大全』の出版はエポックメイキングであったはずだが、その実その後に続いたのはいわゆる「大全もの」の氾濫だった。たしかにそれらには「教養的」な情報が記述されているが、きわめて断片的で散り散りでしかない。</p><p>そうした状況を読書猿さんがどのように感じていたのかはわからないが、嬉しさよりももどかしさや憤りの方が強かったのではないかと予想する。</p><p>そのエネルギーが『独学大全』では爆発している。鈍器と評されるページ数と、3000円という価格設定。ビジネス書では異例である。にも関わらず、権威あるアカデミズムで評価されるような難解な文章が踊っているわけではなく、むしろ文章は読みやすく、さまざまな工夫が仕掛けられている。つまり、ビジネス書という体裁は（土俵ギリギリいっぱいではあるが）はみ出していない。そこが本書の異例中の異例なところであろう。</p><p>▼これからの仕事術</p><p>『独学大全』は、個人はどうしたって自分を思い通りに動かせないことがスタートになっている。これまでは、「今までのあなたはダメだったかもしれないが、この本のノウハウを実行すればすごいあなたに成れますよ」と説いていたことに比べると大きな変化な変化だ。</p><p>もちろん、これまでの言説の問題は、その「この本のノウハウを実行すれば」ですら、「自分を思い通りに動かす」必要があるという点で、これを乗り越えられないから基本的にうまくいかない。そもそもそれができるなら、そうしたノウハウは必要とされていないはずである。</p><p>もう一つの問題は、画一性の前提であり、それは多様性の否定である。たった一つの、しかも具体的に提示される方法を「その通りに」やってうまくいくほど、人間は均質ではない。本来それは具体性を通じて抽象性に至る道を提示すべきなのだが、なにせ「わかりやすく、すぐに読める」ものではそうした知的作業は好まれない。結果として、「わかりやすいけど、ぜんぜん自分には役立たない」ノウハウ書が山のようにできあがる。</p><p>『独学大全』は、きちんとその前提を踏まえている。つまり、人間は自分すらもままならないのだ、と。しかし、少しずつ歩みを進めていくことならできるのだ、と。一進一退どころか、二退三退しつつも、前に進む意志を持ち続けることはできるのだ、と。</p><p>この変化を私は経済学と行動経済学の対比と同様に捉えている。つまり、完璧な「経済人」と現実的な人間との立ち振る舞いの違いは、仕事術においても同様に理解されてしかるべきなのである。</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3mL4Xv8">『「やること地獄」を終わらせるタスク管理「超」入門』</a>はまさにその観点に立って書かれているし、 戸田山和久さんの<a target="_blank" href="https://amzn.to/3hczktc">『教養の書』</a>や<a target="_blank" href="https://amzn.to/3aEoFGv">『思考の教室』</a>も、ダメダメな人間を起点として何ができるのかが検討されている。</p><p>▼個人の知の営みについて</p><p>最近の書籍で、個人の知の営みについて語った本のリスト。</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/34H89BI">『これからのエリック・ホッファーのために　在野研究者の生と心得』</a></p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3rsqtrO">『在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活』</a></p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/2WHj5L9">『知的生活の設計』</a></p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3pj50jl">『勉強の哲学』 </a></p><p>それぞれに異なる特徴があり、読んでいて楽しい。知的生産の技術的に参考になる話も多い。</p><p>▼本を読むことについて</p><p>「本を読む」という行為は、個人の頭の中だけで行われる上、執筆やアイデアと違ってその結果が直接表に出ることがないので、他の人がどうやって本を読んでいるのか（本を読むとはどういう知的営為を指すのか）が案外にわからないことがある。</p><p>少なくとも、小説のように頭から最後まで読んで、著者が構築した世界に浸りきる、ということだけが「本を読む」ことではないことは間違いない。以下の本でそれを確かめられる。</p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3rA1Vxo">『知的生産の技術』</a></p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3nMbzKJ">『本を読む本』</a></p><p><a target="_blank" href="https://amzn.to/3pkJniK">『読んでいない本について堂々と語る方法』 </a></p><p>人と人の付き合い方にバリエーションがあるように、人と本の付き合い方にもバリエーションがある。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/02</link><guid isPermaLink="false">substack:post:27636545</guid><dc:creator><![CDATA[倉下忠憲@rashita2]]></dc:creator><pubDate>Fri, 25 Dec 2020 08:00:09 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/27636545/7cfe97a14fa0f747b9c8fba91b5151e5.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>倉下忠憲@rashita2</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>4211</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/27636545/636f1a03476308304eaa6d7f8da92c05.jpg"/></item><item><title><![CDATA[BC001 『ダーウィン・エコノミー』]]></title><description><![CDATA[<p>面白かった本について語るPodcast ブックカタリスト第1回</p><p>今回は、ダーウィン・エコノミーという本について語ります。</p><p>概要</p><p>* <a target="_blank" href="https://amzn.to/37JDMvb">Amazonリンク</a></p><p>* 日経BP (2018/3/23)（オリジナルは、2011年に執筆されている）</p><p>* 購入日：190106</p><p>* 著者：ロバート・Ｈ・フランク 若林茂樹 (翻訳)</p><p>* 価格：2000円</p><p>■昔のほうが、生活は豊かだった。社会の中間層には経済的活力があり、社会インフラはきちんとメンテナンスされていた。だが、その後何十年にもわたって経済成長率は大きく鈍り、中間層の時間当たり賃金は減少する一方で、CEOの賃金は10倍になった。富の格差は広がる一方だ。</p><p>■「経済学の父」とされるアダム・スミスは、自由な市場はすべての人にとっての最善を生み出すと考えた。だが、現実世界を見回すとスミスの「見えざる手」が機能していないように思える。むしろ、ダーウィンが観察したように、個々の動物の利益と、種としての大きな利益は深刻に対立している。</p><p>■このダーウィンの観察を、経済に応用したら、どんな世界が見えるだろうか。個人の利益と、社会全体の利益は、どうやってバランスさせればよいのだろうか。格差、教育、公共投資、貧困といった諸問題に対し、人気経済学者が解決策を提示する。</p><p>要約</p><p>中流階級は相対的に貧乏になり、政府は意義あることにお金を使わなければならない。</p><p>現在の最適解は税金が最も高い価値を生む政府を作ることであるが、そのためにどういう手法があるか。</p><p>ダーウィンの進化論を元に、方法について考える。</p><p>まず知っておくべきは、物事の多くは相対的な関係で決まる、ということ。</p><p>この相対的な関係から起こる事象に規制をしないと、結局全員が不幸になってしまう。</p><p>また、個の進化は全体の最適化に結びつかないことがあるので、そういう場合に規制が重要になる。</p><p>例：ホッケー選手はヘルメットをつけない</p><p>規制のポイントは相対的な関係への過剰な投資をやめさせることと、有害な活動に対する課税である。</p><p>これが結果的に全体の幸福を生む。</p><p>🐷コメント</p><p>著者は、とにかくリバタリアンを嫌っている印象が強い。リバタリアニズムが強い人は反発を覚える可能性あり。</p><p>今回最も「役に立ちそう」な言葉は「地位財」「非地位財」というもの。</p><p>地位財は「相対的なもの」で、結果的に（一般人には）幸福に結びつけることが難しい。</p><p>書籍では「地位性が強いものほど多く課税すべきだ」という累進的消費税、という概念が述べられていたが、個人的には自分の消費行動においてこの「地位財」「非地位財」という観点で見直してみると「コスパ良く」幸福に繋げられるように感じた。</p><p>読んでみて、5〜6章あたりが大変に難しかった。（通読に加え、複数回読み返してようやく大筋が掴めた）</p><p>そして最終盤、11章での「効率的な課税による解決策」が最も楽しく読めた。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&#38;utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>]]></description><link>https://bookcatalyst.substack.com/p/01</link><guid isPermaLink="false">substack:post:23462013</guid><dc:creator><![CDATA[goryugo]]></dc:creator><pubDate>Fri, 11 Dec 2020 08:00:42 GMT</pubDate><enclosure url="https://api.substack.com/feed/podcast/23462013/695ce3467fd45f560271579732cb9e43.mp3" length="33333333" type="audio/mpeg"/><itunes:author>goryugo</itunes:author><itunes:explicit>No</itunes:explicit><itunes:duration>3949</itunes:duration><itunes:image href="https://substackcdn.com/feed/podcast/217357/post/23462013/c1af4d52265f020044ee61d82332b002.jpg"/></item></channel></rss>